JP2002214799A - マスクパターンの形成方法、薄膜パターンの形成方法、磁気抵抗効果素子の製造方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

マスクパターンの形成方法、薄膜パターンの形成方法、磁気抵抗効果素子の製造方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2002214799A
JP2002214799A JP2001013319A JP2001013319A JP2002214799A JP 2002214799 A JP2002214799 A JP 2002214799A JP 2001013319 A JP2001013319 A JP 2001013319A JP 2001013319 A JP2001013319 A JP 2001013319A JP 2002214799 A JP2002214799 A JP 2002214799A
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resist
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bridge
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JP2001013319A
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Yoshihiko Kakihara
芳彦 柿原
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Sony Corp
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
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    • HELECTRICITY
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフトオフ法により狭小な幅を有するパター
ンを形成する際に、リフトオフされてパターニングされ
る層の膜厚や、レジストの切れ込み形状などの寸法形状
の限界を越えた、より微細な幅を有するパターンの形成
を可能にする。 【解決手段】 マスクパターン形成面上に第1のレジス
ト32を塗布する第1の塗布工程と、第1のレジスト3
2上に第2のレジスト33を塗布する第2の塗布工程
と、第1及び第2のレジスト32及び33を所定のパタ
ーンに露光し、第1及び第2のレジスト中に、目的とす
るマスクパターンの外側部33bと、このマスクパター
ンすなわちブリッジ部33aの両端とが連結されて保持
されるブリッジ状パターンの潜像、もしくはブリッジ状
パターンの反転パターンの潜像を形成する露光工程と、
第1及び第2のレジスト32及び33に対し、異なる溶
解速度を有する現像液によって、第1のレジスト32を
ブリッジ状パターンのブリッジ部を除去して外側部のみ
を残存するパターンに現像し、第2のレジスト33をブ
リッジ状パターンに現像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にリフトオフに
よるパターン化がなされる場合に用いて好適なマスクパ
ターンの形成方法、薄膜パターンの形成方法、磁気抵抗
効果素子の製造方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法に係
わる。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の小型大容量
化が進むなかで、その記録再生ヘッドとして、狭トラッ
ク化や狭ギャップ化等の微細寸法化が容易で高分解能記
録が可能な、高密度記録に適した薄膜磁気ヘッドが注目
されている。
【0003】薄膜磁気ヘッドは、磁性膜、絶縁膜等の薄
膜が多層に積層され、さらに導体コイルやリード線及び
端子が形成された構成の磁気ヘッドである。そしてこの
薄膜磁気ヘッドにおいて、高記録密度化に伴って、従来
のいわゆるインダクティブ型磁気ヘッドより高い感度を
有するMR(磁気抵抗効果)素子が、再生ヘッドの感磁
部として用いられている。
【0004】MR素子による磁気センサーは、感度の良
い磁気センサーとして、また、これを感磁部とする磁気
ヘッドは、大きな線形密度で、例えば磁気記録媒体から
の記録信号磁界を読み取る変換器として、広く一般に用
いられている。
【0005】通常一般のMR素子は、その抵抗が、素子
の磁化方向と素子中を流れるセンス電流の通電方向との
なす角度の余弦の2乗に比例して変化する異方性磁気抵
抗効果を利用するものである。
【0006】これに対し、最近では、センス電流の流れ
ている素子の抵抗変化が、非磁性層を介する磁性層間で
の伝導電子のスピン依存性と異層界面でのスピン依存散
乱により発生する、スピンバルブ効果を用いた巨大磁気
抵抗効果(SVGMR)素子、またはトンネル電流を利
用したいわゆるTMR素子が、例えば50〜100Gb
/inch2 以上という高密度の記録再生に適した再生
用磁気ヘッドとして用いられる方向にある。
【0007】これらSVGMR素子やTMR素子は、異
方性磁気抵抗効果におけるよりも抵抗変化が大きく、こ
れを用いて感度の高い磁気センサーや磁気ヘッドを構成
することができる。
【0008】ところで、薄膜磁気ヘッドの高記録密度化
には、上述したような磁性膜や絶縁膜の積層された薄膜
磁気ヘッドを製造する際に、その狭トラック化が不可欠
となる。特に上述したような、SVGMR素子、TMR
素子を用いるような高密度記録に適した薄膜磁気ヘッド
においては、0.3μm以下という微細なトラック幅を
構成する必要がある。
【0009】従ってこのようなSVGMR素子等を用い
た薄膜磁気ヘッドにおいて、そのトラック幅を規制する
部分、例えば上述のSVGMR素子あるいはTMR素子
を0.3μm程度にパターニングし、更にその両側から
SVGMR素子やTMR素子を挟み込むように、これら
に安定バイアス磁界を印加する硬磁性層を成膜する。
【0010】一例として、このようにSVGMR素子の
両側が硬磁性層等と接合されて成るいわゆるアバッティ
ッド・ジャンクションをリフトオフ法を用いて形成する
方法を図18及び図19を参照して模式的に説明する。
【0011】図示しないが、先ず非磁性基板上に、下層
シールド磁性層、下地層、非磁性層等を被着した後、図
18Aに示すように、例えば反強磁性層、固定層、スペ
ーサ層及び自由層等より成る例えばSVGMR素子を構
成する構造の磁気抵抗効果膜31aを成膜した後、例え
ば第1及び第2のレジスト32及び33を塗布する。3
0は非磁性層を示す。
【0012】ここで第1及び第2のレジスト32及び3
3は、現像液に対し異なる溶解速度を有する材料に選定
する。例えば第1のレジスト32をアルカリ可溶ポリイ
ミドとし、第2のレジストを化学増幅型レジスト又はノ
ボラックレジストとして、後述する現像工程において、
アルカリ現像液を用いる。
【0013】また、第1のレジスト32の膜厚は例えば
0.1μm〜0.15μm、第2のレジスト33の膜厚
は0.4μm〜1.0μm程度とする。塗布条件は、例
えば3000rpm〜4000rpmで30〜60秒の
条件とする。
【0014】塗布した後、プリベークを行う。ベーク条
件は、例えば第1のレジスト32に対して170℃〜2
00℃で30分〜1時間、第2のレジスト33に対して
150℃〜170℃で30分〜1時間とする。
【0015】この後、図18Bに示すように、露光マス
ク34をマスクとして第1及び第2のレジスト32及び
33を露光する。
【0016】次に、例えばTMAH(テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド)2.38%溶液などのア
ルカリ現像液に、例えば60秒〜120秒浸して現像を
行う。このとき、第1のレジスト32が、第2のレジス
ト33に比し現像速度(すなわち溶解速度)が速いの
で、図18Cに示すように、第1のレジスト32の幅が
第2のレジスト33に比し小となる。すなわち頂部断面
は幅広で、これを支持する土台部に切れ込みが生じてこ
の支持部断面が幅狭となったいわば断面茸状のリフトオ
フレジスト35が形成される。
【0017】この後、イオンミリング等の異方性エッチ
ングによって図18Dに示すように、磁気抵抗効果膜3
1aをパターニングする。磁気抵抗効果膜31aは、リ
フトオフレジスト35から露出した部分が除去され、所
要のトラック幅をもって形成された磁気抵抗効果素子3
1、この場合SVGMR素子が形成される。
【0018】このとき、リフトオフレジスト35もイオ
ンビームによりエッチングされるが、実際の磁気抵抗効
果膜31aの膜厚が0.04μm〜0.06μmである
のに対し、レジスト35の厚さは0.5μm〜1.2μ
mと十分厚いので、レジスト35の形状は保持される。
【0019】次に、図19Aに示すように、全面的に、
CoCrPtやCoPt等より成る硬磁性層36と、T
aやTiW等より成る電極層37をスパッタリング等に
より被着する。図示しないが、下地層、中間保護層等を
設けてもよい。
【0020】このとき、各層36及び37は、磁気抵抗
効果素子31の両側に成膜されると共に、リフトオフレ
ジスト35の上にも成膜される。しかしながら、リフト
オフレジスト35の下部に切れ込みがあることから、磁
気抵抗効果素子31の両側に被着された硬磁性層36及
び電極層37と、リフトオフレジスト35の上の硬磁性
層36及び電極層37との間に、隙間38が生じる。
【0021】この後、再びアセトンやNMP(ナノメチ
ルピロリドン)といった有機溶剤に浸すことにより、こ
の隙間38に有機溶剤が浸透してリフトオフレジスト3
5が溶解されると共に、この上の硬磁性層36及び電極
層37が除去されて、図19Bに示すように、所定のト
ラック幅Twを有し、その両側に硬磁性層36が接合さ
れた磁気抵抗効果素子31、例えばSVGMR素子を形
成することができる。
【0022】上述の例においては、リフトオフレジスト
として2層構造のレジストを形成した場合について説明
したが、その他図20Aに示すようなイメージリバース
型のリフトオフレジスト35や、図20Bに示すような
溶解促進剤偏析1層型のリフトオフレジスト35を用い
ることができる。図20Cは上述の2層構造のリフトオ
フレジストを示す。
【0023】例えば溶解促進剤偏析1層型のレジストを
用いる場合、パターン露光後に、ポストエクスポージャ
ーベークを行うことにより、レジストの中に含まれてい
る溶解促進剤がレジストの下部分に偏析し、この後現像
を行うと、溶解促進剤が偏析した下部分が他の部分に比
べて現像溶解速度が速いため、図20Bに示すように、
レジストの下部が上部に比し細くなって、いわば切れ込
みが発生した形状となり、リフトオフが可能となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなリフトオフにより形成した磁気抵抗効果素子31、
例えばSVGMR素子やTMR素子のトラック幅Twを
狭小化するためには、リフトオフレジスト35の幅も狭
小化する必要がある。例えば図19Aに示すように、切
れ込み部分の幅をw1 とし、頂部を支持するいわゆる土
台部分の幅をw2とすると、リフトオフレジスト35の
頂部の幅は、 (w1 ×2)+w2 が限界となる。
【0025】一方、リフトオフにより除去する層の膜厚
は、例えば下地層、硬磁性層、中間保護膜、電極層など
からなり、これらの全膜厚は150nm〜200nm
(0.15μm〜0.2μm)となる。
【0026】したがって、各層をリフトオフしてパター
ニングするためには、リフトオフレジストの切れ込み部
分の幅w1 は0.1μm程度以上必要となる。図21A
に示すように、切れ込み部分の幅をこれ以下の例えば
0.05μm〜0.02μmと小さくしてしまうと、リ
フトオフする膜の厚さが大であるために、リフトオフ時
に完全に除去できなくなって、いわゆるバリが発生する
という問題が生じる。
【0027】また、図21Bに示すように、切れ込み部
分を確保するためにリフトオフレジストの土台部分を狭
小化すると、リフトオフレジスト自体が倒れてしまう恐
れがある。
【0028】つまり、リフトオフ自体を支える土台部分
の幅w2 は少なくとも0.05μm〜0.1μm以上必
要であることから、上述の式により、リフトオフレジス
ト35の幅は、現状では、0.3μm〜0.25μm程
度までしか狭小化できないこととなる。
【0029】更に、これらリフトオフ用のレジストの材
料としては、紫外線のG線光、I線光に感光するものし
かなく、より高分解能な露光方式であるエキシマレーザ
や電子線描画により感光するリフトオフ用のレジストが
現在、存在しない。
【0030】したがって、従来のリフトオフ方式では、
i線露光の分解能の0.25μm〜0.2μm程度の幅
までしか、再生トラックの狭トラック化ができないこと
となり、より狭い幅のトラック形成の実現が望まれてい
る。
【0031】また特開平11−345406号公報に
は、レジスト剥離時にバリを生じさせないリフトオフ用
マスクパターンの形成方法が提案されている。この方法
は、2層構造のレジストを用いるもので、下層レジスト
は橋脚部を構成するように柱状にパターニングされ、上
層レジストはこの橋脚部に架け渡したブリッジ状にパタ
ーニングされる。
【0032】このような構成のレジストを用いることに
よって、リフトオフの際に除去された膜の一部が再付着
するいわゆるバリの発生を抑制することができる。しか
しながらこの場合、リフトオフレジストの形成に2回の
露光、現像工程が必要となるという問題がある。
【0033】本発明は、上述したような磁気記録媒体の
高記録密度化に伴って要求されているトラック幅の狭小
化を実現するものであり、より狭い幅のパターニングを
可能とするマスクパターンの形成方法と、これを用いた
薄膜パターンの形成方法、磁気抵抗効果素子の製造方法
及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供するものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスクパター
ンの形成方法であって、このマスクパターン形成面上に
第1のレジストを塗布する第1の塗布工程と、第1のレ
ジスト上に第2のレジストを塗布する第2の塗布工程
と、これら第1及び第2のレジストを所定のパターンに
露光し、第1及び第2のレジスト中に、目的とするマス
クパターンの外側部と、当該マスクパターンの両端とが
連結されて保持されるブリッジ状パターンの潜像、もし
くはこのブリッジ状パターンの反転パターンの潜像を形
成する露光工程と、第1及び第2のレジストに対し、異
なる溶解速度を有する現像液によって、第1のレジスト
をブリッジ状パターンのブリッジ部を除去して外側部の
みを残存するパターンに現像し、第2のレジストをブリ
ッジ状パターンに現像する。
【0035】また本発明は、第1のレジストの現像液に
対する溶解速度が、第2のレジストの現像液に対する溶
解速度より速い材料に選定する。または、第1及び第2
のレジストを、異なる現像液により現像される材料にそ
れぞれ選定する。
【0036】また更に本発明は、薄膜パターンの形成方
法であって、薄膜パターン形成面上に、第1の薄膜を被
着した後、この第1の薄膜上に、上述のマスクパターン
の形成方法と同様の方法によりマスクパターンを形成す
る。
【0037】そして更に、マスクパターンを覆って全面
的に少なくとも第2の薄膜を被着する工程と、第1及び
第2のレジストより成るマスクパターンをリフトオフす
ることにより、マスクパターン上の少なくとも第2の薄
膜を除去する。
【0038】また、本発明は、磁気抵抗効果素子を製造
するにあたって、磁気抵抗効果素子を構成する薄膜を形
成した後、この薄膜上に、上述のマスクパターンの形成
方法と同様の方法によりマスクパターンを形成する。
【0039】そして、この磁気抵抗効果素子上のマスク
パターンを覆って全面的に、少なくとも硬磁性層を被着
した後、マスクパターンをリフトオフすることによりこ
のマスクパターン上の少なくとも硬磁性層を除去する。
【0040】そしてまた本発明においては、磁気抵抗効
果素子を、少なくとも、外部磁界に応じて磁化が回転す
る軟磁性材料から成る自由層と、強磁性材料から成る固
定層と、この固定層の磁化を固定する反強磁性層と、自
由層と固定層との間に介在されるスペーサ層とが積層さ
れた積層構造部より成るいわゆる巨大磁気抵抗効果素子
として構成する。
【0041】このとき、上述の積層構造部に対するセン
ス電流の通電方向を、積層構造部の膜面に沿う方向とす
るいわゆるCIP(Current In Plane)型構成とする
か、または積層構造部の積層方向とするいわゆるCPP
(Current Perpendicular Plane )型構成とする。
【0042】また、スペーサ層を、非磁性中間層として
SVGMR型素子とするか、またはスペーサ層をトンネ
ルバリア層より構成して、いわゆるTMR型素子とす
る。
【0043】更に本発明は、薄膜磁気ヘッドを製造する
にあたって、その感磁部の磁気抵抗効果素子を形成する
際に、上述のマスクパターンの形成方法と同様の方法に
より作成したマスクパターンを用いて磁気抵抗効果素子
を構成する薄膜のパターニングを行う。
【0044】すなわち、磁気抵抗効果素子を構成する薄
膜を形成する工程と、この薄膜上にマスクパターンを形
成するマスクパターン形成工程と、マスクパターンから
露出している薄膜をエッチングにより除去してこの薄膜
を所定の形状とするエッチング工程と、マスクパターン
を覆って全面的に、少なくとも硬磁性層を被着する工程
と、このマスクパターンをリフトオフすることによりマ
スクパターン上の少なくとも硬磁性層を除去する工程と
を有する。
【0045】このような本発明によれば、マスクパター
ンの下層の第1のレジストは外側部のみが残存し、上層
の第2のレジストは、所定の幅を有するブリッジ状パタ
ーンとして形成され、且つその両端が外側部に保持され
た構成とすることから、このブリッジ部の断面構成は、
第1のレジストが除去されて、第2のレジストのみが宙
に浮いた構造となる。以下これを図1を参照して説明す
る。
【0046】図1Aにおいて、32は第1のレジスト、
33は第2のレジストを示す。第2のレジストは、ブリ
ッジ部33aと、その両端に連結されてブリッジ部33
aを保持する外側部33bとより構成される。図1Aの
例においては、外側部33bがブリッジ部33aの外周
を取り巻く構造とした場合を示す。
【0047】図1Bに第2のレジスト33を示す。ブリ
ッジ部33aは、例えばこれにより磁気抵抗効果素子を
パターニングする場合はトラック幅を規制する部分とな
り、この幅Twをより微細化することによって、高密度
記録の再生が可能となる。
【0048】一方、第1のレジスト32は、上述したよ
うに、第2のレジストと比較してその現像液に対する溶
解速度が速いものに選定されるか、または第2のレジス
トの現像液とは異なる現像液に対して現像される材料に
よりレジスト材を選定して、第1のレジスト32のブリ
ッジ部が除去されるまで現像を行うことによって、図1
Cに示すように、ブリッジ部33aが除去され、外側部
のみ(この例では外周部)が残存するパターンとして形
成される。
【0049】したがって、このようなマスクパターンに
よりリフトオフを行う場合は、従来のリフトオフレジス
トの切れ込みに相当する隙間が、第2のレジスト33の
ブリッジ部33aの下部に生じた空間によって確保さ
れ、この第2のレジスト33上に薄膜を成膜した後、ア
セトンやNMP(ナノメチルピロリドン)などの有機溶
剤にひたせば、バリ等を生じることなく確実にリフトオ
フを行うことができる。
【0050】すなわち、従来のようにリフトオフレジス
トの切れ込み部分の幅の限界を考慮する必要がなくなる
ことから、ブリッジ状パターンの幅を従来の限界を越え
る微細な幅として、薄膜等のパターニングを生産性及び
歩留りよく製造することが可能となる。
【0051】更に、より微細な幅を有するパターンの例
えばSVGMR素子やTMR素子を製造することが可能
となる。すなわち、上述の第2のレジスト33のブリッ
ジ部33aの幅を適切に選定することによって、例えば
0.15μm〜0.05μmという従来のリフトオフ法
では不可能であった微細なトラック幅Twを確実に、精
度良く製造することが出来る。また、バリの発生やリフ
トオフレジストの倒れなどを回避して歩留りの向上をは
かることができて、上述したようなSVGMR素子やT
MR素子を用いた薄膜磁気ヘッドの更なる高記録密度化
が可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明マスクパターンの形成方法
を、薄膜磁気ヘッドの製造にあたって、その感磁部とし
て磁気抵抗効果素子(例えばSVGMR素子)を構成す
る薄膜パターンを形成する際に適用した実施形態を図面
を参照して詳細に説明するが、本発明はこの例に限定さ
れるものではない。
【0053】図2は、薄膜磁気ヘッドの一例の略線的拡
大斜視図である。この例においては、基板上に、センス
電流を積層膜面に沿う方向に通電するいわゆるCIP型
構成のSVGMR素子を用いた再生ヘッドとインダクテ
ィブ型薄膜磁気ヘッドとを設けて成る複合型の薄膜磁気
ヘッドの例を示す。
【0054】この場合、AlTiC等より成る非磁性基
板1上に、Al2 3 等より成る非磁性層2、NiFe
等より成る下層シールド3、Al2 3 等より成る再生
ヘッドの下部ギャップを構成する非磁性層4等が被着さ
れ、この上に、両側をCoCrPtやCoPt等より成
る硬磁性層6に、トラック幅を規制する所定の幅をもっ
て挟まれて成る磁気抵抗効果素子5、硬磁性層6上に成
膜されたTa、TiW等より成る電極層7が形成され、
更にこれらの上に全面的に被着され、再生ヘッドの上部
ギャップを構成するAl2 3 等より成る非磁性層8、
更にNiFe等より成る中間シールド層9が設けられ
て、再生ヘッド部20が構成される。
【0055】上述したようにこの再生ヘッド部20のト
ラック幅は、磁気抵抗効果素子5の幅によって規制さ
れ、高密度記録の再生を実現するためには、この幅を例
えば0.25μm以下に狭小化することが必要となる。
【0056】そしてこの上にAl2 3 等より成る非磁
性層10が成膜され、この上に平坦化層11を被着した
後、コイル状にパターニングされて成る薄膜コイル12
が形成され、更に平坦化層13が被着された後、NiF
e等より成る記録コア14が所定の記録トラック幅を有
するパターンとして形成されて、記録ヘッド部15が構
成される。16は、磁気記録媒体と対接ないしは対向す
る前方面で、例えば磁気ヘッドが磁気記録媒体との相対
的移行による空気流によって浮上する構成とした場合
は、いわゆるABS(Air Bearing Surface)面となる。
【0057】磁気抵抗効果素子5は例えば、外部磁界に
応じて磁化が回転する軟磁性材料から成る自由層と、強
磁性材料から成る固定層と、この固定層の磁化を固定す
る反強磁性層と、自由層と固定層との間に介在されるス
ペーサ層とが積層された積層構造部より構成されるいわ
ゆるSVGMR素子、またはTMR素子とする。
【0058】また例えば図3にその一例の略線的拡大断
面図を示すように、デュアルタイプのSVGMR素子と
してもよい。図3において、30はAl2 3 等より成
る非磁性層で、この上に順次スパッタリング等によっ
て、Ta等より成る下地層21、PtMn等より成る第
1の反強磁性層22、CoFe等より成る第1の固定層
23、Cu等の非磁性中間層より成る第1のスペーサ層
24、例えばCoF/NiFe/CoFeの三層構造よ
り成る自由層兼磁束ガイド層25、Cu等の非磁性中間
層より成る第2のスペーサ層26、CoFe等より成る
第2の固定層27、PtMn等より成る第2の反強磁性
層28、Ta等より成る保護膜29が成膜されて、磁気
抵抗効果素子31、この場合デュアル型SVGMR素子
が構成される。
【0059】このような磁気抵抗効果素子31におい
て、第1及び第2の反強磁性層22、28によって第1
及び第2の固定層23、27の磁化の向きが一定方向に
固定される。一方、自由層兼磁束ガイド層25の磁化の
向きは、図1において説明したように、磁気抵抗効果素
子31の両側に設けられる硬磁性層6によって例えば固
定層23、27の磁化の向きと直行する方向に揃えられ
る。
【0060】そして、磁気記録媒体に記録された記録磁
化の向きによって自由層兼磁束ガイド層25の磁化の向
きが変動し、SVGMR素子に通電するセンス電流によ
って上述したスピン依存性によって変動する抵抗変化を
検出して、磁気記録媒体上の記録信号を電気的出力とし
て読み出すことができる。
【0061】次に、磁気抵抗効果素子31を構成する薄
膜をパターニングする工程について説明する。
【0062】先ず、図4に一部を拡大した断面を示すよ
うに、磁気抵抗効果素子、例えば上述の図3において説
明したデュアル型構成のSVGMR素子を構成する磁気
抵抗効果膜31aの各層を、順次スパッタリング等によ
り成膜する。30は、非磁性層を示し、例えば図2にお
いて説明した再生ヘッド部20の下部ギャップを構成す
る非磁性層4に対応する。図示しないが、必要に応じて
この非磁性層30の上に下地層等を介してから磁気抵抗
効果膜31を設けてもよい。
【0063】そしてこの上に、アルカリ可溶ポリイミド
等より成る第1のレジスト32を、例えば膜厚を0.0
5μm〜0.1μmとして、スピンコート法等によっ
て、例えば3000rpm〜4000rpm、30秒〜
60秒等の塗布条件で塗布する。
【0064】続いて、第1のレジスト32の上に、この
第1のレジスト32とは、現像液に対する溶解速度の異
なる材料の第2のレジスト33を塗布する。この例にお
いては、例えば化学増幅型レジストや、ノボラックレジ
スト等の、上述の第1のレジスト32と比較して、現像
液に対する溶解速度の遅い材料を用いる。
【0065】この場合、膜厚は例えば0.3μm〜0.
6μmと、第1のレジスト32に比し厚く選定する。塗
布条件は、第1のレジスト32と同様に例えば3000
rpm〜4000rpm、30秒〜60秒等の塗布条件
でスピンコート法により塗布する。
【0066】次に、図5に示すように、露光マスク34
をマスクとして、パターン露光を行う。Lは露光用のG
線光、I線光、またはより狭小な幅のパターニングが可
能なエキシマレーザ光、あるいは電子ビーム等を示す。
【0067】尚、第2のレジスト33として、化学増幅
型レジストを用いる場合は、主にエキシマレーザと電子
線(EB)描画の露光、ノボラックレジストを用いる場
合はi線露光をそれぞれ行う。
【0068】このときの露光パターンの形状は、上述の
図1A及びBにおいて説明したようなブリッジ部と外側
部とから成るパターンとする。
【0069】尚、この場合はポジ型のレジストを用いる
ため、非露光部が残存するようにブリッジ状パターンの
反転パターンの潜像を露光する。ネガ型のレジストを用
いる場合はブリッジ状パターンの潜像を露光すればよ
い。
【0070】この後、上記第1及び第2のレジストに対
し、異なる溶解速度を有する現像液によって、現像を行
う。この例においては、アルカリ現像液の例えばTMA
H2.38%溶液を用いて現像を行う。
【0071】このとき、適切な現像時間をもって現像す
ることにより、図6に一部を拡大した斜視図を示すよう
に、第2のレジスト33を、目的とするトラック幅に対
応する幅を有するブリッジ部33aと、外側部33bと
より成るブリッジ状パターンに形成することができる。
【0072】一方、第1のレジスト32は、第2のレジ
スト33に対しこの現像液に対する溶解速度が速いの
で、ブリッジ状パターンのブリッジ部が除去されて、外
側部この場合外周部のみが残存するパターンに現像され
る。
【0073】図7は、図6のAA’線上の断面図を示
し、第1のレジストのブリッジ部分が除去され、第2の
レジスト33のブリッジ部の下部に空間が生じた状態を
模式的に示す。図7において、ブリッジ部33aを斜線
を付して示し、その他の部分は外側部33bを示す。
【0074】次に、図8に示すように、イオンミリング
等の異方性エッチングにより、第2のレジスト33の外
側に露出した部分の磁気抵抗効果膜31aを除去して、
所定の幅を有する磁気抵抗効果素子を構成する部分をパ
ターニングする。38は第2のレジストのブリッジ部3
3aの下部の隙間を示す。また、図8においてAA’線
上の断面図を図9に示す。図9においては、第2のレジ
スト33の外側部は省略する。
【0075】その後、図10に示すように、全面的に、
CoCrPtやCoPt等より成る硬磁性層36、T
a、Cr、Au等より成る電極層37をスパッタリング
等により成膜する。図示しないが硬磁性層36の下層に
Cr、TiW等より成る下地層、また硬磁性層36と電
極層37との間にTa、TiW等より成る中間保護膜を
設けてもよい。
【0076】このとき、第2のレジスト33のブリッジ
部の下部に、空間が生じた構造となっていることから、
第2のレジスト33上に硬磁性層36及び電極層37が
被着された状態でも、これらと磁気抵抗効果素子31の
両側に成膜された各層36及び37との間に隙間38が
確保される。図10におけるAA’線上の断面図を図1
1に示す。図11において、第2のレジスト33の外周
部と、これの上に成膜した硬磁性層及び電極層は省略す
る。
【0077】したがって、この後上述のアセトンやNM
Pなどの有機溶剤にひたしてリフトオフすることによ
り、図12に示すように、第1及び第2のレジストと共
に、これらレジスト上に被着された硬磁性層層36及び
電極層37等を確実に除去することができる。
【0078】したがって、図12におけるAA’線上の
断面図を図13に示すように、磁気抵抗効果素子31の
両側が硬磁性層36に挟まれたアバッティッド・ジャン
クションを、所定のトラック幅Twをもって形成するこ
とができる。
【0079】そしてこの後、図14に示すように、磁気
抵抗効果素子及び硬磁性層36、電極層37の、トラッ
ク幅と直交するいわば奥行き方向の長さを規制するため
のレジスト29を、通常のフォトリソグラフィーの方法
と同様に形成する。
【0080】そしてこのレジスト39をマスクとして、
イオンミリング等の異方性エッチングを行う。このと
き、図15に示すように、レジスト39によって奥行き
方向を規制されて、その外側に露出した部分の磁気抵抗
効果膜31aと、硬磁性層36及び電極層37の外側に
露出した部分の磁気抵抗効果膜31aが除去されて、ト
ラック幅方向と奥行き方向に規制された所定形状の磁気
抵抗効果膜31を形成することができる。
【0081】また、電極層37もごく薄くエッチングさ
れるが、磁気抵抗効果素子31に比しエッチングされに
くいため、上面に低い段差ができる程度となる。
【0082】次に、レジスト39を有機溶剤により除去
して、図16に示すように、所定のトラック幅Twと、
所定の奥行きHを有する磁気抵抗効果素子31、そして
そのトラック幅方向の両側に接合して硬磁性層36が設
けられたいわゆるアバッティッドジャンクションを形成
することができる。
【0083】この後、図示しないが、例えば図2におい
て説明したと同様の各層を成膜し、また記録ヘッド部を
形成した後、通常の薄膜磁気ヘッドの製造工程と同様
に、基体を切断した後、磁気記録媒体と対接ないしは対
向する前方面を例えば研磨した、この前方面に上述した
磁気抵抗効果素子31の端面が露出するようになされ
て、薄膜磁気ヘッドが形成される。
【0084】このような本発明によれば、上述したよう
に、リフトオフレジストの切れ込み等を考慮することな
く、第2のレジスト33のブリッジ部の幅を狭小化する
ことができる。
【0085】また、レジストの露光の際に、G線、I線
露光に限ることなく、上述したように、エキシマレーザ
や電子線描画によるより高分解能のパターニングが可能
となることから、従来のリフトオフ法では不可能であっ
た微細なパターニングを行うことができる。
【0086】したがって、従来のリフトオフ法では、切
れ込み形状及び成膜する層の厚さの問題、また露光用光
の問題から、0.3μmないしは0.25μmが限界で
あったが、本発明による場合は、0.15μm〜0.0
5μmの寸法領域のトラック形成が可能となる。
【0087】尚、上述の例においては、第1のレジスト
32及び第2のレジスト33に対して同一の現像液によ
って現像を行う場合について説明したが、異なる現像液
によって現像を行う材料に選定することもできる。
【0088】例えば第1のレジスト32をアルカリ可溶
ポリイミドとし、第2のレジスト33を例えば主鎖切断
型レジストとする。現像液は、第1のレジスト32に対
してはアルカリ現像液の例えばTMAH2.38%溶
液、第2のレジスト33に対しては混合キシレン等を用
いることができる。
【0089】この場合、主鎖切断型のレジストに対する
露光は、電子線描画により行う。
【0090】更に、上述の例においては、図17Aに示
すように、磁気抵抗効果素子31として、膜面に沿う方
向にセンス電流を通電するいわゆるCIP型GMRとし
た場合について説明したが、図17Bに示すように、磁
気抵抗効果素子31の膜面に垂直な方向、即ち積層方向
に通電するいわゆるCPP型GMRを形成する場合、ま
たこれを感磁部とした薄膜磁気ヘッドを製造する場合に
ついても、適用することができる。図17において、矢
印Isはセンス電流の通電方向をそれぞれ示す。
【0091】CPP型GMR素子を構成する場合は、上
述の電極層37を硬磁性層36の上に成膜することな
く、例えば下地層等を介してGMR素子の上下に配置す
ることはいうまでもない。この場合も、上述のCIP型
構成のGMR素子と同様に、そのトラック幅Twを従来
は得られなかった0.15μm〜0.05μmといった
寸法形状とすることができ、同様に高記録密度化を可能
にする。
【0092】また、本発明は、図2において説明したよ
うなデュアル型構成のSVGMR素子に限ることなく、
例えば、磁化固定層と自由層との間のスペーサ層を、ト
ンネルバリア層として、トンネル電流を利用して抵抗変
化を検出して読み出しを行ういわゆるTMR素子を形成
する場合、またこれを感磁部とした薄膜磁気ヘッドを製
造する場合についても、同様に適用することができるこ
とはいうまでもない。
【0093】更に、異方性磁気抵抗効果を有する軟磁性
膜を用いた薄膜磁気ヘッドや、スピンバルブ型以外の巨
大磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッドにも適用可
能である。
【0094】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、従来
のリフトオフレジストにおいて問題となっていた、レジ
スト上に成膜する薄膜の膜厚や、切れ込み形状を考慮す
る必要がなく、またエキシマレーザや電子線描画による
パターニングが可能となることから、従来より微細な幅
をもったマスクパターンを形成し、これにより薄膜をパ
ターニングする場合は、従来に比し狭小な幅を有する薄
膜を形成することができる。
【0095】したがって、これを磁気抵抗効果素子の製
造にあたって、その磁気抵抗効果素子のトラック幅を規
制する微細な幅をパターニングする際に適用することに
よって、従来は不可能であった0.15μm〜0.05
μmという狭小なトラック幅をもって磁気抵抗効果素
子、またはこれを感磁部として構成した薄膜磁気ヘッド
を精度よく製造することができる。またバリの発生や、
リフトオフレジストの倒れなどを回避することができ
て、歩留りの向上をはかることもできる。これにより、
薄膜磁気ヘッドのさらなる高記録密度化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Cは、マスクパターンの説明図である。
【図2】薄膜磁気ヘッドの一例の略線的拡大斜視図であ
る。
【図3】磁気抵抗効果素子の一例の略線的拡大断面図で
ある。
【図4】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図であ
る。
【図5】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図であ
る。
【図6】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図であ
る。
【図7】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図であ
る。
【図8】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図であ
る。
【図9】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図であ
る。
【図10】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図11】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図12】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図13】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図14】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図15】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図16】薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例の工程図で
ある。
【図17】A及びBは磁気抵抗効果素子の各例の説明図
である。
【図18】薄膜磁気ヘッドの製造方法の工程図である。
【図19】薄膜磁気ヘッドの製造方法の工程図である。
【図20】リフトオフレジストの各例の説明図である。
【図21】リフトオフレジストの説明図である。
【符号の説明】
1・・・基板、2・・・非磁性層、3・・・下層シール
ド、4・・・非磁性層、5・・・磁気抵抗効果素子、6
・・・硬磁性層、7・・・電極層、8・・・非磁性層、
9・・・中間シールド層、10・・・非磁性層、11・
・・平坦化層、12・・・薄膜コイル、13・・・平坦
化層、14・・・記録コア、15・・・記録ヘッド部、
16・・・前方面、20・・・再生ヘッド部、31・・
・磁気抵抗効果素子、31a・・・磁気抵抗効果膜、3
2・・・第1のレジスト、33・・・第2のレジスト、
33a・・・ブリッジ部、33b・・・外側部、34・
・・露光マスク、36・・・硬磁性層、37・・・電極
層、38・・・隙間、39・・・レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 43/12 H01L 43/12

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクパターン形成面上に第1のレジス
    トを塗布する第1の塗布工程と、 上記第1のレジスト上に第2のレジストを塗布する第2
    の塗布工程と、 上記第1及び第2のレジストを所定のパターンに露光
    し、上記第1及び第2のレジスト中に、目的とするマス
    クパターンの外側部と、該マスクパターンの両端とが連
    結されて保持されるブリッジ状パターンの潜像、もしく
    は該ブリッジ状パターンの反転パターンの潜像を形成す
    る露光工程と、 上記第1及び第2のレジストに対し、異なる溶解速度を
    有する現像液によって、上記第1のレジストを上記ブリ
    ッジ状パターンのブリッジ部を除去して上記外側部のみ
    を残存するパターンに現像し、上記第2のレジストを上
    記ブリッジ状パターンに現像することを特徴とするマス
    クパターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2のレジストを、上記第
    1のレジストの現像液に対する溶解速度が、上記第2の
    レジストの現像液に対する溶解速度より速い材料に選定
    することを特徴とする上記請求項1に記載のマスクパタ
    ーンの形成方法。
  3. 【請求項3】 上記第1及び第2のレジストを、異なる
    現像液により現像される材料にそれぞれ選定することを
    特徴とする上記請求項1に記載のマスクパターンの形成
    方法。
  4. 【請求項4】 薄膜パターン形成面上に、第1の薄膜を
    被着する工程と、 上記第1の薄膜上に第1のレジストを塗布する第1の塗
    布工程と、 上記第1のレジスト上に第2のレジストを塗布する第2
    の塗布工程と、 上記第1及び第2のレジストを所定のパターンに露光
    し、上記第1及び第2のレジスト中に、目的とするマス
    クパターンの外側部と、該マスクパターンの両端とが連
    結されて保持されるブリッジ状パターンの潜像、もしく
    は該ブリッジ状パターンの反転パターンの潜像を形成す
    る露光工程と、 上記第1及び第2のレジストに対し、異なる溶解速度を
    有する現像液によって、上記第1のレジストを上記ブリ
    ッジ状パターンのブリッジ部を除去して上記外側部のみ
    を残存するパターンに現像し、上記第2のレジストを上
    記ブリッジ状パターンに現像して2層構造のマスクパタ
    ーンを形成するマスクパターン形成工程と、 上記マスクパターンをマスクとして、上記第1の薄膜を
    エッチングして、上記ブリッジ状パターンのブリッジ部
    の幅を有するパターンに上記第1の薄膜をパターニング
    するパターニング工程と、 上記マスクパターンを覆って全面的に少なくとも第2の
    薄膜を被着する工程と、 上記第1及び第2のレジストより成るマスクパターンを
    リフトオフすることにより、上記マスクパターン上の少
    なくとも第2の薄膜を除去することを特徴とする薄膜パ
    ターンの形成方法。
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2のレジストを、上記第
    1のレジストの現像液に対する溶解速度が、上記第2の
    レジストの現像液に対する溶解速度より速い材料に選定
    することを特徴とする上記請求項4に記載の薄膜パター
    ンの形成方法。
  6. 【請求項6】 上記第1及び第2のレジストを、異なる
    現像液により現像される材料にそれぞれ選定することを
    特徴とする上記請求項4に記載の薄膜パターンの形成方
    法。
  7. 【請求項7】 磁気抵抗効果素子を構成する薄膜を形成
    する工程と、 上記薄膜上にマスクパターンを形成するマスクパターン
    形成工程と、上記マスクパターンから露出している上記
    薄膜をエッチングにより除去して当該薄膜を所定の形状
    として磁気抵抗効果素子を形成する工程と、 上記磁気抵抗効果素子上の上記マスクパターンを覆って
    全面的に、少なくとも硬磁性層を被着する工程と、 上記マスクパターンをリフトオフすることにより上記マ
    スクパターン上の少なくとも上記硬磁性層を除去する工
    程とを有し、 上記マスクパターン形成工程は、 上記薄膜上に第1のレジストを塗布する第1の塗布工程
    と、 上記第1のレジスト上に第2のレジストを塗布する第2
    の塗布工程と、 上記第1及び第2のレジストを所定のパターンに露光
    し、上記第1及び第2のレジスト中に、目的とするマス
    クパターンの外側部と、該マスクパターンの両端とが連
    結されて保持されるブリッジ状パターンの潜像、もしく
    は該ブリッジ状パターンの反転パターンの潜像を形成す
    る露光工程と、 上記第1及び第2のレジストに対し、異なる溶解速度を
    有する現像液によって、上記第1のレジストを上記ブリ
    ッジ状パターンのブリッジ部を除去して上記外側部のみ
    を残存するパターンに現像し、上記第2のレジストを上
    記ブリッジ状パターンに現像することを特徴とする磁気
    抵抗効果素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記第1及び第2のレジストを、上記第
    1のレジストの現像液に対する溶解速度が、上記第2の
    レジストの現像液に対する溶解速度より速い材料に選定
    することを特徴とする上記請求項7に記載の磁気抵抗効
    果素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第1及び第2のレジストを、異なる
    現像液により現像される材料にそれぞれ選定することを
    特徴とする上記請求項7に記載の磁気抵抗効果素子の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 上記磁気抵抗効果素子は、 少なくとも、外部磁界に応じて磁化が回転する軟磁性材
    料から成る自由層と、強磁性材料から成る固定層と、該
    固定層の磁化を固定する反強磁性層と、上記自由層と上
    記固定層との間に介在されるスペーサ層とが積層された
    積層構造部より構成されることを特徴とする上記請求項
    7、8又は請求項9に記載の磁気抵抗効果素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 上記少なくとも、外部磁界に応じて磁
    化が回転する軟磁性材料から成る自由層と、強磁性材料
    から成る固定層と、該固定層の磁化を固定する反強磁性
    層と、上記自由層と上記固定層との間に介在されるスペ
    ーサ層とが積層された積層構造部に対するセンス電流の
    通電方向を、上記積層構造部の膜面に沿う方向とするこ
    とを特徴とする上記請求項10に記載の磁気抵抗効果素
    子の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記少なくとも、外部磁界に応じて磁
    化が回転する軟磁性材料から成る自由層と、強磁性材料
    から成る固定層と、該固定層の磁化を固定する反強磁性
    層と、上記自由層と上記固定層との間に介在されるスペ
    ーサ層とが積層された積層構造部に対するセンス電流の
    通電方向を、上記積層構造部の積層方向とすることを特
    徴とする上記請求項10に記載の磁気抵抗効果素子の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 上記スペーサ層が、非磁性中間層より
    成ることを特徴とする上記請求項11又は請求項12に
    記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記スペーサ層が、トンネルバリア層
    より成ることを特徴とする上記請求項12に記載の磁気
    抵抗効果素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 薄膜磁気ヘッドを構成する薄膜の形成
    工程と、 上記薄膜上にマスクパターンを形成するマスクパターン
    形成工程と、 上記マスクパターンから露出している上記薄膜をエッチ
    ングにより除去して当該薄膜を所定の形状とするエッチ
    ング工程と、 上記マスクパターンを覆って全面的に、少なくとも硬磁
    性層を被着する工程と、 上記マスクパターンをリフトオフすることにより上記マ
    スクパターン上の少なくとも上記硬磁性層を除去する工
    程とを有し、 上記マスクパターン形成工程は、 上記薄膜上に第1のレジストを塗布する第1の塗布工程
    と、 上記第1のレジスト上に第2のレジストを塗布する第2
    の塗布工程と、 上記第1及び第2のレジストを所定のパターンに露光
    し、上記第1及び第2のレジスト中に、目的とするマス
    クパターンの外側部と、該マスクパターンの両端とが連
    結されて保持されるブリッジ状パターンの潜像、もしく
    は該ブリッジ状パターンの反転パターンの潜像を形成す
    る露光工程と、 上記第1及び第2のレジストに対し、異なる溶解速度を
    有する現像液によって、上記第1のレジストを上記ブリ
    ッジ状パターンのブリッジ部を除去して上記外側部のみ
    を残存するパターンに現像し、上記第2のレジストを上
    記ブリッジ状パターンに現像することを特徴とする薄膜
    磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 上記第1及び第2のレジストを、上記
    第1のレジストの現像液に対する溶解速度が、上記第2
    のレジストの現像液に対する溶解速度より速い材料に選
    定することを特徴とする上記請求項15に記載の薄膜磁
    気ヘッドの製造方法。
  17. 【請求項17】 上記第1及び第2のレジストを、異な
    る現像液により現像される材料にそれぞれ選定すること
    を特徴とする上記請求項15に記載の薄膜磁気ヘッドの
    製造方法。
  18. 【請求項18】 上記薄膜は、 少なくとも、外部磁界に応じて磁化が回転する軟磁性材
    料から成る自由層と、強磁性材料から成る固定層と、該
    固定層の磁化を固定する反強磁性層と、上記自由層と上
    記固定層との間に介在されるスペーサ層とが積層された
    積層構造部より構成されることを特徴とする上記請求項
    15、16又は請求項17に記載の薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  19. 【請求項19】 上記少なくとも、外部磁界に応じて磁
    化が回転する軟磁性材料から成る自由層と、強磁性材料
    から成る固定層と、該固定層の磁化を固定する反強磁性
    層と、上記自由層と上記固定層との間に介在されるスペ
    ーサ層とが積層された積層構造部に対するセンス電流の
    通電方向を、上記積層構造部の膜面に沿う方向とするこ
    とを特徴とする上記請求項18に記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記少なくとも、外部磁界に応じて磁
    化が回転する軟磁性材料から成る自由層と、強磁性材料
    から成る固定層と、該固定層の磁化を固定する反強磁性
    層と、上記自由層と上記固定層との間に介在されるスペ
    ーサ層とが積層された積層構造部に対するセンス電流の
    通電方向を、上記積層構造部の積層方向とすることを特
    徴とする上記請求項18に記載の磁気ヘッドの製造方
    法。
  21. 【請求項21】 上記スペーサ層が、非磁性中間層より
    成ることを特徴とする上記請求項19又は請求項20に
    記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  22. 【請求項22】 上記スペーサ層が、トンネルバリア層
    より成ることを特徴とする上記請求項20に記載の薄膜
    磁気ヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004335698A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
US8298430B2 (en) 2007-10-25 2012-10-30 Tdk Corporation Method of etching magnetoresistive film by using a plurality of metal hard masks

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