JP2002214753A - 感光材料自動現像処理装置用の処理液補充用アダプタ及び補充液用タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料自動現像処理装置の補充液用タンク
へ処理液パックから処理液を補充する際初心者でも、簡
単にしかも液こぼし液はねもなく、更に処理液の混入の
ない処理液補充用アダプタ及び補充液用タンクを提供す
る。 【解決手段】 感光材料自動現像処理装置の補充液用タ
ンクへ処理液パックから処理液を補充する際の処理液補
充用アダプタが、該処理液パックの注ぎ口から該補充液
用タンクの液面までの距離より長いホースを取り付けた
アダプタであることを特徴とする感光材料自動現像処理
装置用の処理液補充用アダプタ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料自動現像
処理装置用の処理液補充用アダプタ及び補充液用タンク
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、感光材料自動現像処理装置の補充
液用タンクに処理液パックから補充液を投入する場合、
約１０ｋｇの処理液パックを人手で扱わねばならないた
め、補充液用タンクへの処理液の投入は、熟練が必要と
されていた。その上、液こぼし液はね等の問題も起こ
り、装置及び装置周辺を汚すことが屡々起こる。

【０００３】また、注ぎ口にノズルを付ける場合もある
が、重い物を取り扱うことは変わらないので、問題の解
消にはならない。更にノズルは液の種類毎にそれぞれ使
い分けなければならないので、これを付け間違えて処理
液の混入を起こすとか、ノズルの保管場所が必要という
問題も発生している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
材料自動現像処理装置の補充液用タンクへ処理液パック
から処理液を補充する際初心者でも、簡単にしかも液こ
ぼし液はねもなく、更に処理液の混入のない処理液補充
用アダプタ及び補充液用タンクを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成によって達成された。

【０００６】１．感光材料自動現像処理装置の補充液用
タンクへ処理液パックから処理液を補充する際の処理液
補充用アダプタが、該処理液パックの注ぎ口から該補充
液用タンクの液面までの距離より長いホースを取り付け
たアダプタであることを特徴とする感光材料自動現像処
理装置用の処理液補充用アダプタ。

【０００７】２．処理液補充用アダプタの注ぎ口が、開
閉自在になっていることを特徴とする前記１記載の感光
材料自動現像処理装置用の処理液補充用アダプタ。

【０００８】３．処理液補充用アダプタ又は処理液補充
用アダプタに取り付けたホースが処理液の種類により色
分けされていることを特徴とする前記１又は２記載の感
光材料自動現像処理装置用の処理液補充用アダプタ。

【０００９】４．補充液用タンクに前記１〜３のいずれ
か１項記載の感光材料自動現像処理装置用の処理液補充
用アダプタの収納部材を取り付けることを特徴とする補
充液用タンク。

【００１０】５．補充液用タンクの補充液投入口が前記
１〜３のいずれか１項記載の感光材料自動現像処理装置
用の処理液補充用アダプタのホースの直径より１〜５ｍ
ｍ広いことを特徴とする補充液用タンク。

【００１１】６．補充液用タンクの上部が広い開口部を
有し、かつ該開口部を覆う蓋が２つ折りしてその上に処
理液パックを載せることが出来ることを特徴とする補充
液用タンク。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明を図を用いて説明する。

【００１３】図１は、従来の感光材料自動現像処理装置
の補充液用タンクへ処理液パックから処理液を補充する
方法の模式図である。図１（ａ）に示すように、処理液
パック１は注ぎ口２を有する。（図１（ａ）は、横倒し
にして、キャップ３をはずす直前の状態を示す。）注ぎ
口２のキャップ３をはずし、図１（ｂ）に示すように、
補充液用タンク４の蓋５をはずし、処理液の投入口（開
口部）６を開ける。処理液パック１の内容液を人手によ
り注ぎ口２から、補充液用タンク４に（図１（ｃ）参
照）移す。移し終えたならば、蓋５を取り付ける（図１
（ｄ））。

【００１４】図２に本発明の処理液補充用アダプタ７の
断面図を示す。処理液パック１の注ぎ口２のねじ山に合
致するねじ山を持ったキャップ１０は、開閉機構８とホ
ース９が付き、処理液補充用アダプタ７を構成する。開
閉機構８は、液の流出経路の連通と不通が９０〜１８０
度の回転で切り替え出来るように、内部に穴１１を持
つ。図２は穴１１が液出しの方向であるが、開閉機構８
を９０〜１８０度回転すると補充液は出なくなる。尚、
開閉機構は、図２以外の公知な開閉機構で本発明の目的
に合致するものなら如何なる機構でもよい。又開閉機構
はキャップに直接付加されておらず、ホースの中間にあ
ってもよい。

【００１５】又、ホース９は補充液用タンクの処理液面
１６までの距離より長い。本発明において、補充液用タ
ンクの処理液面１６とは、補充液用タンク４の規定され
た最高液面を言う。しかし、ホース９の長さは、後述す
るように（図１０及び図１１参照）処理液補充用アダプ
タ７をセットして処理液を投入する際、ホース９の長さ
は、補充液用タンク４の底面までの距離プラス処理液パ
ックの高さより長いものが好ましい。

【００１６】図３は開閉機構８の穴１１の正面方向から
の正面図である。図４は本発明の処理液補充用アダプタ
７を処理液パック１に取り付けた図である。

【００１７】図５に上部に広い開口部６を有する補充液
用タンク４の斜視図を示す。補充液用タンク４の一方の
側に、処理液補充用アダプタ７の収納部材１２を設置す
る。

【００１８】図６は広い開口部６を有する補充液用タン
ク４に一体型蓋５をした斜視図を示す。蓋５の端には、
処理液補充用アダプタのホース９を通す穴１３が開けて
ある。尚、蓋５は開口部６と収納部材１２を総て覆うよ
うな大きめの蓋がより好ましい。この場合は、処理液補
充用アダプタのホース９を通す穴１３はない。

【００１９】補充液用タンク４の蓋５は、一体型でもい
いが、図７のような２つ折れできる蓋５′が好ましい。

【００２０】図８は処理液補充用アダプタのホース９の
直径より１〜５ｍｍ広い処理液の投入口１４を有する補
充液用タンク４の斜視図である。

【００２１】図９は処理液補充用アダプタ７を収納部材
１２に収納した部分図である。キャップ部は図のように
収納するが、ホースは図５のような補充液用タンクの場
合は、蓋５の端に開けてある穴１３を通して、補充液用
タンクの中に垂らしておく。又、補充液用タンクが図８
の場合は、ホースは補充液用タンク上部を這わせ末端は
投入口１４を通して、補充液用タンクの中に垂らしてお
く。このように、収納部材が補充液用タンクに付加され
ているので、処理液補充用アダプタの種類を間違えて処
理液の混入することもなく、また処理液補充用アダプタ
もコンパクトに収納できる。

【００２２】図１０は、図５に示す広い開口部６を有す
る補充液用タンク４の上に、該開口部を覆う蓋５′を２
つ折りし、その上に処理液パック１を載せ補充液を供給
する斜視図である。処理液１５は、開閉機構８が閉状態
になっている処理液補充用アダプタ７を装着した処理液
パック１を図１０のように、補充液用タンク上に載せ
る。ホースを補充液用タンク４の中に垂らしてから、開
閉機構８を回転して開状態にし補充液を供給する。

【００２３】図１０の方法により、次のような効果が得
られた。即ち、ホース９は補充液用タンクの処理液面１
６までの距離より長いので処理液の投入中、液はねはな
い。更に、処理液補充用アダプタに開閉機構があるの
で、処理液パックの注ぎ口に本発明の処理液補充用アダ
プタを装着することにより、処理液パックの注ぎ口を下
にしても液漏れがなく、容易に補充液用タンクの上に載
せることが出来る。従って、安定した高い場所に処理液
パックを置いてから処理液の投入を重力により実施で
き、初心者でもこの操作は容易である。しかも、投入中
は全く人手がかからず、重いものを人手で保持すること
もない。

【００２４】図１１は、図８に示す処理液補充用アダプ
タのホース９の直径より１〜５ｍｍ広い処理液の投入口
１４を有する補充液用タンク４の上に処理液パック１を
載せ補充液を供給する斜視図である。処理液１５は、開
閉機構８が閉状態になっている処理液補充用アダプタ７
を装着した処理液パック１を図１１のように、補充液用
タンク上に載せる。ホースを投入口１４を通して、補充
液用タンク４の中に垂らす。次に、開閉機構８を回転し
て開状態にし補充液を供給する。図１１の方法でも図１
０で述べたと同じ効果がある。

【００２５】更に、本発明の処理液補充用アダプタ又は
処理液補充用アダプタに取り付けたホースは処理液の種
類により色分けされていることが好ましい。こうするこ
とにより、各処理液補充用アダプタを容易に識別するこ
とが可能になり、処理液補充用アダプタを間違えて処理
液の混入を起こすことがなくなった。

【００２６】このようにして補充液用タンクに移された
補充液は、自動現像装置本体に別の送液装置（図示せ
ず）により補充液用タンクから送液される。

【００２７】

【発明の効果】本発明により、感光材料自動現像処理装
置の補充液用タンクへ大変重い処理液パックから処理液
を、初心者でも、簡単にしかも液こぼし液はねもなく、
更に処理液の混入もなく投入することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の感光材料自動現像処理装置の補充液用タ
ンクへ処理液パックから処理液を補充する方法の模式図
である。

【図２】本発明の処理液補充用アダプタの断面図であ
る。

【図３】開閉機構の正面図である。

【図４】処理液補充用アダプタを処理液パックに取り付
けた図である。

【図５】広い開口部を有する補充液用タンクの斜視図で
ある。

【図６】広い開口部を有する補充液用タンクに一体型蓋
をした斜視図である。

【図７】２つ折れできる蓋の斜視図である。

【図８】本発明の別の構成の補充液用タンクの斜視図で
ある。

【図９】処理液補充用アダプタを収納部材に収納した部
分図である。

【図１０】本発明の補充液用タンクに処理液を投入する
機構を示す斜視図である。

【図１１】本発明の別の補充液用タンクに処理液を投入
する機構を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 処理液パック ２ 注ぎ口 ３ キャップ ４ 補充液用タンク ５ 蓋 ５′ ２つ折れできる蓋 ６ 処理液の投入口（開口部） ７ 処理液補充用アダプタ ８ 開閉機構 ９ ホース １０ キャップ １１ 穴 １２ 収納部材 １３ 穴 １４ 投入口 １５ 処理液 １６ 処理液面

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感光材料自動現像処理装置の補充液用タ
   ンクへ処理液パックから処理液を補充する際の処理液補
   充用アダプタが、該処理液パックの注ぎ口から該補充液
   用タンクの液面までの距離より長いホースを取り付けた
   アダプタであることを特徴とする感光材料自動現像処理
   装置用の処理液補充用アダプタ。
2. 【請求項２】 処理液補充用アダプタの注ぎ口が、開閉
   自在になっていることを特徴とする請求項１記載の感光
   材料自動現像処理装置用の処理液補充用アダプタ。
3. 【請求項３】 処理液補充用アダプタ又は処理液補充用
   アダプタに取り付けたホースが処理液の種類により色分
   けされていることを特徴とする請求項１又は２記載の感
   光材料自動現像処理装置用の処理液補充用アダプタ。
4. 【請求項４】 補充液用タンクに請求項１〜３のいずれ
   か１項記載の感光材料自動現像処理装置用の処理液補充
   用アダプタの収納部材を取り付けることを特徴とする補
   充液用タンク。
5. 【請求項５】 補充液用タンクの補充液投入口が請求項
   １〜３のいずれか１項記載の感光材料自動現像処理装置
   用の処理液補充用アダプタのホースの直径より１〜５ｍ
   ｍ広いことを特徴とする補充液用タンク。
6. 【請求項６】 補充液用タンクの上部が広い開口部を有
   し、かつ該開口部を覆う蓋が２つ折りしてその上に処理
   液パックを載せることが出来ることを特徴とする補充液
   用タンク。