JP2002214618A - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子およびその製造方法

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JP2002214618A
JP2002214618A JP2001005547A JP2001005547A JP2002214618A JP 2002214618 A JP2002214618 A JP 2002214618A JP 2001005547 A JP2001005547 A JP 2001005547A JP 2001005547 A JP2001005547 A JP 2001005547A JP 2002214618 A JP2002214618 A JP 2002214618A
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crystal display
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crystal panel
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JP2001005547A
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Yuji Shiina
祐二 椎名
Tadashi Kiyomiya
正 清宮
Tetsuya Makino
哲也 牧野
Shunichi Hashimoto
俊一 橋本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示素子セルのセルギャップを均一にな
るように制御し、液晶表示素子の狭セルギャップ化を実
現する 【解決手段】 垂直液晶が注入された液晶パネルを、緩
衝材52および緩衝材53で挟み込み、40℃まで加温
する。緩衝材52および緩衝材53として、厚さ1〜1
0mm、JIS硬さ50〜70、耐熱温度130℃のニ
トリルゴムを用いる。シリンダ55により、最終圧力
3.0kg/cm2に達するまで、液晶パネルを、3段
階に分けて徐々に加圧し、最終圧力に達した時点で液晶
パネルを数分間、加圧保持する。加圧により液晶パネル
の注入口から排出された余剰液晶を拭き取り、注入口に
封止材を塗布し、紫外線を照射して封止材を硬化させ、
常温まで温度を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示素子お
よびその製造方法に関し、特に、液晶表示素子のセルギ
ャップ制御に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、垂直液晶、強誘電性液晶等を用い
た大画面直視フラットパネルディスプレイ、携帯情報端
末用ディスプレイ、液晶プロジェクタおよび小型軽量の
虚像視ディスプレイ等の実用化に向けて、幅広い分野に
おいて活発な研究がなされている。また、最近では動画
表示品位の向上が重要な課題となっているため、高速応
答性に優れた液晶ディスプレイに関する研究も盛んに行
われている。
【0003】これらの各種のディスプレイ等を実用化す
るには、液晶表示素子の狭セルギャップ化が必要となる
ため、狭セルギャップ化は研究の重要な課題となってい
る。例えば、狭セルギャップ化に際して生じる液晶表示
素子のセルギャップ不均一性を如何にして制御し、抑え
るかが問題となっている。
【0004】ところで、液晶表示素子のセルギャップを
制御し、有効画面全体のギャップ均一性が高い液晶表示
素子を提供することは、従来より研究の重要な課題とさ
れていた。これは、液晶注入前の段階において、液晶表
示素子セル(空セル)のセルギャップを希望の寸法に形
成しても、セルギャップ内に液晶を注入すると、セルギ
ャップが膨らみ、液晶表示素子セルのセルギャップが目
標とするセルギャップよりも厚くなってしまい、液晶表
示素子の色むらの原因になっていたためである。
【0005】このため、液晶注入口の封止工程におい
て、発泡シリコーンゴム等の緩衝材により液晶表示素子
セルを挟み込み、液晶表示素子セルに圧力を加えること
により、最終的なセルギャップを形成することが行われ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した各
種の液晶ディスプレイにおいては、従来の方法によりセ
ルギャップを制御し、有効画面全体を均一ギャップにす
ることは、困難となる。これは、狭セルギャップになっ
た場合、基板材料の反り等の影響が強くなり、従来使用
されている発泡シリコーンゴム等では、この反りを吸収
できないためである。特に、異種材料基板においては、
基板材料の反り等の影響が顕著であるため、有効画面全
体のギャップ均一性が高く、表示品位に優れた狭ギャッ
プ液晶表示素子を提供することはさらに困難であった。
【0007】また、セルギャップが決定されていない
と、通常の液晶表示素子セルに外力が加えられた場合、
スペーサの移動によって表示不良が生じてしまうことも
問題とされている。
【0008】したがって、この発明の目的は、有効画面
全体のギャップ均一性が高く、表示品位に優れた液晶表
示素子およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、電極上に液晶層用配向膜が設
けられた基板間に液晶が注入された液晶表示素子を緩衝
材により挟み込み、液晶表示素子の基板に圧力を加える
ことにより、セルギャップ制御を行う液晶表示素子の製
造方法において、緩衝材は、ウレタンゴム、アクリルニ
トリルブタジエンゴム、シリコーンゴムあるいはフッ素
ゴムからなることを特徴とする液晶表示素子の製造方法
である。
【0010】請求項9の発明は、電極上に配向膜が形成
された第1の基板と、電極上に配向膜が形成された第2
の基板と、両基板により挟まれた液晶層とを有する液晶
表示素子において、液晶層のギャップが3μm以下であ
ることを特徴とする液晶表示素子である。
【0011】請求項1および9に係る発明は、電極上に
液晶層用配向膜が設けられた基板間に液晶が注入された
液晶表示素子を、ウレタンゴム、アクリルニトリルブタ
ジエンゴム、シリコーンゴムあるいはフッ素ゴムからな
る緩衝材により挟み込み、液晶表示素子の基板に圧力を
加えることにより、有効画面全体のギャップ均一性が高
く、表示品位に優れた液晶表示素子を製造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態による液晶パネル1の構成を示す。この発
明の第1の実施形態による液晶パネル1は、図1に示す
ように、対向基板2、アクティブマトリクス基板3、液
晶層4およびスペーサ5からなる。
【0013】対向基板2は、基板21、画素電極22お
よび配向膜23からなる。基板21は、例えば厚さ1.
1tのガラス基板である。基板21上に設けられた画素
電極22は、例えばインジウムと錫の合金の酸化物(I
TO)からなる。画素電極22上に設けられた配向膜2
3は、例えばポリイミド配向膜である。
【0014】アクティブマトリクス基板3は、基板3
1、画素電極32および配向膜33からなる。基板31
は、例えば厚さ0.75tのシリコン基板である。基板
31上に設けられた画素電極32は、例えば反射型画素
電極である。画素電極32上に設けられた配向膜33
は、例えばポリイミド配向膜である。
【0015】液晶層4は、3μm以下、好適には1〜2
μm、より好適には1〜1.5μmの厚さの垂直液晶層
である。この第1の実施形態においては、垂直液晶層
は、MLC−2038(メルク製)からなる厚さ2μm
の垂直液晶層である。スペーサ5は、対向基板2とアク
ティブマトリクス基板3との間の隙間、すなわち液晶層
の厚みを一定に保つためのものであり、例えば直径2μ
mの球形を有するガラスである。
【0016】図2は、この発明の第1の実施形態による
加圧封止装置の全体の構成を示す。加圧封止装置は、電
源41、シーケンサ42、温度コントローラ43、操作
パネル44、UV電源45、UV照射部46およびディ
スペンサ47を備える。
【0017】電源41は、加圧封止装置を起動させるた
めの電源である。シーケンサ42は、所定のプログラム
に従って加圧封止装置の動作を制御するためのものであ
る。温度コントローラ43は、加圧部に備えられたヒー
タ(図示せず)などを制御するためのものである。操作
パネル44は、加圧封止装置を操作するための各種の操
作ボタンなどを備える。UV電源45は、UV照射部4
6に電力を供給するためのものである。UV照射部46
は、液晶パネルの注入口に塗布された封止材を硬化させ
るための紫外線を照射するためのものである。ディスペ
ンサ47は、液晶が注入された液晶パネルの注入口に封
止材を塗布するためのものである。
【0018】図3は、この発明の第1の実施形態による
加圧封止装置の押圧部の機構を示す断面図である。図3
に示すように、押圧部は、固定金属板51、緩衝材5
2、緩衝材53および固定金属板54を備える。
【0019】緩衝材52および緩衝材53は、液晶材料
および各基板材料に応じて、例えば液晶材料のIso温
度(Isotropic温度)および液晶注入後に生じる各基板
の反りに応じて選ばれたものであり、この第1の実施形
態においてはJIS硬さ50〜70、耐熱温度130℃
のアクリルニトリルブタジエンゴムである。これらの緩
衝材の厚さは、例えば1〜10mm、好適には2〜4m
mから選ばれる。
【0020】また、緩衝材52および緩衝材53は、例
えば液晶パネルとの接触面を幾何学的形状にした緩衝材
である。この幾何学的形状は、液晶パネルの加圧封止工
程に際して、基板21あるいは基板31に生じる変形お
よび反りに応じて選ばれた形状である。このように、緩
衝材52および緩衝材53の液晶パネルとの接触面を、
幾何学的形状にすることで、基板21および基板31に
生じる変形および反りを制御できる。さらに、基板21
上に設けられた画素電極22および配向膜23などに生
じる変形および反りと、基板31上に設けられた画素電
極32および配向膜33などに生じる変形および反りも
制御できる。
【0021】図4は、この発明の第1の実施形態による
緩衝材52および緩衝材53の表面形状の一例を示す。
緩衝材52および緩衝材53は、図4に示すよう、表面
に凸部61、凹部62からなる幾何学的形状を有する。
【0022】次に、上述したように構成された液晶パネ
ル1の製造方法について示す。
【0023】まず、対向基板2およびアクティブマトリ
クス基板3を対向配置し、周辺部分をシール材により接
着固定し、空パネルを作製する。
【0024】次に、この空パネルを真空装置内に搬入
し、空パネル内部を真空状態にし、真空装置内に予め用
意された液晶に、シール材に予め設けられた注入口を浸
す。
【0025】次に、真空装置内を徐々に大気圧に戻し、
空パネル内外の圧力差と毛細管現象とを利用して、液晶
を空パネル内部に注入する。
【0026】図5Aは、液晶注入後の液晶パネルの断面
を示す。図5Aに示すように、液晶注入後の液晶パネル
には、ギャップの不均一性により、ニュートンリングが
数本発生している。
【0027】次に、図3に示すように、加圧封止装置の
押圧部の所定位置に液晶パネルを載置し、40℃まで加
温する。
【0028】次に、シリンダ55により、最終圧力に達
するまで徐々に液晶パネルを加圧する。ここで、液晶パ
ネルを、例えば3段階に分けて加圧する。なお、最終圧
力は、例えば3.0kg/cm2である。
【0029】図5Bは、加圧後の液晶パネルの断面を示
す。図5Bに示すように、加圧保持によりニュートンリ
ングが減少する。
【0030】次に、最終圧力において、液晶パネルを数
分間、加圧保持する。上述した液晶パネルの加圧および
加圧保持により、余分な液晶を液晶パネルから排出でき
る。
【0031】図5Cは、最終圧力により数分間、加圧保
持された液晶パネルの断面を示す。図5Cに示すよう
に、加圧保持により、ニュートンリングがなくなる。
【0032】次に、液晶パネルの注入口から排出された
余剰液晶を拭き取り、ディスペンサ47により注入口に
封止材を塗布し、UV照射部46により紫外線を照射
し、封止材を硬化させ、常温まで温度を下げる。図5D
は、注入口に塗布された液晶をUV硬化した後の液晶パ
ネルの断面を示す。
【0033】さらに、比較のために、従来、封止工程に
おいて用いられていた発泡シリコーンゴムにより、液晶
が注入された液晶パネルを挟み込み、上述した製造方法
により、ギャップ制御を行った。なお、液晶パネルの構
成は、上述した液晶パネル1と同様であるので、ここで
は説明を省略する。
【0034】次に、上述した製造方法により製造された
両液晶パネルのギャップ均一性の評価を行った。アクリ
ルニトリルブタジエンゴムにより挟み込み、ギャップ制
御を行った液晶パネル1では、ギャップの均一性は、ス
ペーサ5の径に対して±5%以内であった。一方、発泡
シリコーンにより挟み込み、ギャップ制御を行った液晶
パネルでは、ギャップの均一性は±5%以上であった。
【0035】上述した比較により、加圧封止工程により
生じる各基板の反りおよび基板材料に応じて、緩衝材の
種類、硬度および表面の形状を規定することにより、各
基板の反りを吸収し、狭ギャップ均一制御を行うことが
でき、ギャップ均一性に優れた垂直液晶パネルを製造で
きることが分かる。
【0036】上述した第1の実施形態では液晶層4の材
料が垂直液晶の場合について説明したが、液晶層4の材
料としてTN(Twisted Nematic)液晶を用いるように
してもよい。なお、TN液晶の場合にも、上述した第1
の実施形態と同様に、ギャップ均一性(±5%以内)に
優れたTN液晶パネルを製造できる。
【0037】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。上述した第1の実施形態においては、垂直液
晶からなる液晶層4を有する液晶パネル1のギャップを
均一にする場合について説明したが、この発明の第2の
実施形態においては強誘電性液晶からなる液晶層を有す
る液晶パネルのギャップを均一にする場合について説明
をする。
【0038】この発明の第2の実施形態においては、液
晶層は、3μm以下、好適には0.5〜1.5μm、よ
り好適には1μmの厚さの強誘電性液晶層である。この
第2の実施形態においては、強誘電性液晶層は、CS−
1031(チッソ石油化学製)からなる厚さ1μmの強
誘電性液晶層である。スペーサ5は、対向基板2とアク
ティブマトリクス基板3との間の隙間、すなわち液晶層
の厚みを一定に保つためのものであり、例えば直径1μ
mの球形を有するガラスである。緩衝材52および緩衝
材53は、各基板の材料および液晶層の材料に応じて、
例えば液晶材料のIso温度および液晶注入後に生じる
各基板の反りに応じて選ばれたものであり、この第2の
実施形態においてはJIS硬さ70〜90、耐熱温度3
00℃のフッ素ゴム(例えば、バイトン(登録商標))
である。これらの緩衝材の厚さは、例えば1〜10m
m、好適には2〜4mmから選ばれる。ここで、密着性
改善のために、緩衝材52および緩衝材53の表面にテ
フロン(登録商標)表面コートを行うようにしてもよ
い。また、熱伝導性を高めるために、熱伝導性の高い材
料、例えばシリカなどをフッ素ゴム中に充填するように
してもよい。液晶パネルおよび加圧封止装置のこれ以外
の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、
ここでは説明を省略する。
【0039】次に、以上のように構成された液晶パネル
の製造方法について示す。
【0040】第1の実施の形態と同様にして、空パネル
を作製し、空パネル内部に液晶を注入する。次に、液晶
を注入した液晶パネルを、加圧封止装置の所定位置に載
値し、液晶Iso温度まで加温する。以下の工程は、上
述した第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明
を省略する。
【0041】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、加圧封止工程により生じる各基板の反りおよび基板
材料に応じて、緩衝材の種類、硬度および表面の形状を
規定することにより、各基板の反りを吸収し、狭キャッ
プ均一制御を行うことができ、ギャップ均一性(±5%
以内)に優れた強誘電性液晶パネルを製造できる。
【0042】次に、この発明の第3の実施形態について
説明する。上述した第2の実施形態においては、液晶パ
ネルの両側に配置された同一の材料からなる緩衝材によ
り液晶パネルを挟み込み、圧力を加える例を示したが、
この発明の第3の実施形態においては、強誘電性液晶か
らなる液晶層を、液晶パネルの両側に配置された、異な
る材料からなる緩衝材により挟み込み、圧力を加える例
を示す。具体的には、基板21側にフッ素ゴムからなる
緩衝材52を配置し、基板31側にシリコーンゴムから
なる緩衝材53を配置する。より具体的には、緩衝材5
2は、例えばJIS硬さ70〜90、耐熱温度300℃
のフッ素ゴムであり、緩衝材53は、例えばJIS硬さ
70〜90、耐熱温度280℃のシリコーンゴムであ
る。これらの緩衝材の厚さは、例えば1〜10mm、好
適には2〜4mmから選ばれる。また、密着性改善のた
めに、緩衝材52の表面にテフロン表面コートを行うよ
うにしてもよい。また、熱伝導性を高めるために、熱伝
導性の高い材料、例えばシリカなどをフッ素ゴム中に充
填するようにしてもよい。ここで、基板21は、ガラス
基板であり、基板31は、シリコン基板である。液晶パ
ネルおよび加圧封止装置のこれ以外の構成は、上述した
第2の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略
する。
【0043】また、液晶パネルの製造方法については、
上述し第2の実施形態と同様であるので、ここでは説明
を省略する。
【0044】以上のように、この発明の第3の実施形態
によれば、加圧封止工程により生じる各基板の反りおよ
び基板材料に応じて、緩衝材の種類、硬度および表面の
形状を規定することにより、各基板の反りを吸収し、狭
キャップ均一制御を行うことができ、ギャップ均一性
(±5%以内)に優れた強誘電性液晶パネルを製造でき
る。
【0045】次に、この発明の第4の実施形態について
説明する。上述した第1の実施形態においては、垂直液
晶からなる液晶層4を有する液晶パネル1のギャップを
均一にする例について説明したが、この発明の第4の実
施形態においては反強誘電性液晶からなる液晶層を有す
る液晶パネルのギャップを均一にする場合について説明
をする。
【0046】この発明の第4の実施形態においては、液
晶層は、3μm以下、好適には0.5〜1.5μm、よ
り好適には1μmの厚さの反強誘電性液晶層である。こ
の第4の実施形態においては、反強誘電性液晶層は、M
LC0067(三井化学製)からなる厚さ1μmの反強
誘電性液晶層である。スペーサ5は、対向基板2とアク
ティブマトリクス基板3との間の隙間、すなわち液晶層
の厚みを一定に保つためのものであり、例えば直径1μ
mの球形を有するガラスである。緩衝材52および緩衝
材は、各基板の材料および液晶層の材料に応じて、例え
ば液晶材料のIso温度および液晶注入後に生じる各基
板の反りに応じて選ばれたものであり、この第4の実施
形態においてはJIS硬さ70〜90、耐熱温度300
℃のフッ素ゴム(例えば、バイトン(登録商標))であ
る。液晶パネルおよび加圧封止装置のこれ以外の構成
は、上述した第1の実施形態と同様であるので、ここで
は説明を省略する。
【0047】次に、以上のように構成された液晶パネル
の製造方法について示す。
【0048】第1の実施の形態と同様にして、空パネル
を作製し、空パネル内部に液晶を液晶を注入する。次
に、加圧封止装置の所定位置に液晶を注入した液晶パネ
ルを載値し、100℃まで加温する。以下の工程は、上
述した第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明
を省略する。
【0049】以上のように、この第4の実施形態によれ
ば、緩衝材の種類、硬度および表面の形状を規定するこ
とにより、各基板の反りを吸収し、狭キャップ均一制御
を行うことができ、ギャップ均一性(±5%以内)に優
れた反強誘電性液晶パネルを製造できる。
【0050】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0051】上述の実施形態において挙げた数値はあく
までも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用
いてもよい。
【0052】上述した実施形態においては、液晶が注入
された1枚の液晶パネルのギャップ均一性を制御する例
について示したが、液晶が注入された複数枚の液晶パネ
ルのギャップ均一性を同時に制御することも可能であ
る。なお、複数枚の液晶パネルのギャップ均一性を同時
に制御する場合には、緩衝材の両面を幾何学的形状にす
ることにより、精度良くギャップ出しを行うことができ
る。
【0053】上述した実施形態においては、緩衝材の液
晶パネルに接する面を幾何学的形状にする例について示
したが、緩衝材の両面を幾何学的形状にするようにして
もよい。
【0054】上述した実施形態においては、反射型の液
晶パネルのセルギャップを制御する例について示した
が、透過型の液晶パネルおよび半透過型の液晶パネルの
セルギャップを制御することも可能である。
【0055】上述した実施形態においては、液晶材料お
よび各基板材料に応じて、例えば液晶材料のIso温度お
よび液晶注入後に生じる各基板の反りに応じて、緩衝材
52および緩衝材53の材料を、アクリルニトリルブタ
ジエンゴム、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムから選ぶ
例について示したが、緩衝材料は上述した材料に限らな
い。例えば液晶材料のIso温度および液晶注入後に生じ
る基板の反りに応じて、緩衝材52および緩衝材53の
材料として、JIS硬さ55〜75、耐熱温度80℃の
ウレタンゴムを選ぶようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の液晶パ
ネルおよびその製造方法によれば、加圧封止工程で用い
られる緩衝材の種類、硬度および表面形状を、液晶材料
の種類、各基板の材料および加圧封止工程において生じ
る各基板の反りに応じて、規定することにより、基板に
生じる反りを吸収できるため、面内ギャップ均一性が高
く、表示品位に優れた狭ギャップ液晶表示セルを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による液晶パネルの
断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による加圧封止装置
の略線図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による加圧封止装置
の押圧部の構成を示す断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による緩衝材の表面
を示す略線図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による液晶パネルの
製造方法を説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・液晶パネル、2・・・対向基板、3・・・アク
ティブマトリクス基板、4・・・液晶層、5・・・スペ
ーサ、21・・・基板、22・・・電極、23・・・配
向膜、31・・・基板、32・・・電極、33・・・配
向膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月21日(2001.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、この空パネルを真空装置内に搬入
し、空パネル内部を真空状態にし、真空装置内に予め用
意された液晶に、シール材で形成された注入口を浸す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 哲也 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 橋本 俊一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA02 FA03 FA04 HA01 HA03 JA05 JA17 JA20 MA17 2H089 NA25 NA42 NA44 NA48 QA14 RA05 RA13 RA14 TA01 TA04 5G435 AA01 AA17 BB12 FF05 HH18 KK05 KK10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極上に液晶層用配向膜が設けられた基
    板間に液晶が注入された液晶表示素子を緩衝材により挟
    み込み、上記液晶表示素子の基板に圧力を加えることに
    より、セルギャップ制御を行う液晶表示素子の製造方法
    において、 上記緩衝材は、ウレタンゴム、アクリルニトリルブタジ
    エンゴム、シリコーンゴムあるいはフッ素ゴムからなる
    ことを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記緩衝材は、液晶材料に応じてウレタ
    ンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、シリコーン
    ゴムあるいはフッ素ゴムから選ばれることを特徴とする
    請求項1記載の液晶表示製造方法。
  3. 【請求項3】 上記液晶表示素子に注入される液晶は、
    垂直液晶であることを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記液晶表示素子のセルギャップは、3
    μm以下であることを特徴とする請求項1記載の液晶表
    示素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記液晶表示素子の基板は、異種材料基
    板であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記緩衝材の形状を、接触面積幾何学形
    状にしたことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記液晶表示素子に加えられる圧力は、
    3kg/cm2以下であることを特徴とする請求項1記
    載の液晶表示素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記緩衝材の厚さは、1〜10mmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 電極上に液晶層用配向膜が形成された第
    1の基板と、電極上に液晶層用配向膜が形成された第2
    の基板と、上記両基板により挟まれた液晶層とを有する
    液晶表示素子において、 上記液晶層のギャップが3μm以下であることを特徴と
    する液晶表示素子。
  10. 【請求項10】 液晶基板の液晶材料は、垂直液晶であ
    ることを特徴とする請求項9記載の液晶表示素子。
  11. 【請求項11】 上記液晶表示素子の基板は、異種材料
    基板であることを特徴とする請求項9記載の液晶表示素
    子。
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