JP2002214422A - フィルタの製造方法及びフィルタ並びに表示装置 - Google Patents

フィルタの製造方法及びフィルタ並びに表示装置

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JP2002214422A
JP2002214422A JP2001005541A JP2001005541A JP2002214422A JP 2002214422 A JP2002214422 A JP 2002214422A JP 2001005541 A JP2001005541 A JP 2001005541A JP 2001005541 A JP2001005541 A JP 2001005541A JP 2002214422 A JP2002214422 A JP 2002214422A
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Yoshiaki Yamada
善昭 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの複数のノズルから吐出されるイ
ンク滴の液滴量に多少の誤差があっても、それらインク
滴によって基板にそれぞれ形成される複数の画素の色む
らを視識しにくくすることができるフィルタ及びフィル
タの製造方法並びにこのフィルタを備えた表示装置を提
供する。 【解決手段】 インク滴Iを吐出する複数のノズル91
を備える記録ヘッド7によって、前記複数のノズル91
から前記インク滴Iを基板13に対して相対的に走査し
ながらそれぞれ吐出することにより前記基板13に複数
の画素Pを形成することでフィルタ11を製造するフィ
ルタの製造方法であって、前記基板13上で隣接する前
記複数の画素Pは、前記記録ヘッド7で隣接しない前記
複数のノズル91によってそれぞれ形成されることを特
徴とするフィルタの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を吐出す
るノズルを備える記録ヘッドによってノズルからインク
滴を基板に対して吐出することにより基板に画素を形成
するフィルタ及びフィルタの製造方法並びにこのフィル
タを備えた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報産業の発達により、情報端末
や携帯電話等に使用される表示装置として液晶ディスプ
レイの需要が増大している。例えば携帯電話における最
近の液晶ディスプレイではカラー化が進んでおり、液晶
ディスプレイのカラーフィルタの需要が大幅に増大し、
カラーフィルタを安く大量に供給する要請が多くなって
いる。この要請に応ずるべく、従来から用いられている
インクジェット方式を採用する記録ヘッドによってイン
ク滴をカラーフィルタとなるべき基板に対して吐出し、
基板にそのインク滴でなる画素を形成する技術が用いら
れている。このインクジェット方式を用いて基板に画素
を形成するカラーフィルタの製造方法は、安価であると
いう特徴を有する。
【0003】また、カラーフィルタの製造方法の具体例
としては、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の光の
三原色に対応する色のインク滴を、それぞれ所定のパタ
ーンでその基板に着弾することで、そのインク滴でなる
画素を形成している。この基板にインク滴を吐出する記
録ヘッドは、画素を形成する際に基板上を走査してい
る。
【0004】基板上を記録ヘッドが走査する際には、記
録ヘッドに設けられたインク滴を吐出するノズルが、形
成すべき画素と重なるタイミングでインク滴を吐出し、
また画素が連続する部分では吐出を繰り返す。従って、
記録ヘッドの走査方向における基板上の同列の複数の画
素は、それぞれ記録ヘッドにおける同一のノズルからの
複数のインク滴で形成されることになる。ところが、記
録ヘッドにおけるノズル毎に吐出されるインク滴の液滴
量(吐出量)にばらつきが生じていると、基板に形成さ
れる複数の画素に筋状の色むらを生ずる問題点があっ
た。
【0005】このような問題点を解決するため、特開平
2000−147241号公報に記載された従来技術で
は、1つの画素を記録ヘッドの複数のノズルにより必要
なインク滴の液滴量を分割して吐出している。また、上
記問題点を解決するため、特開平07−318723号
公報に記載された従来技術では、記録ヘッドから大小の
大きさの異なるインク滴を基板に着弾等させることで1
つの画素を形成し、1つの画素を形成するインク滴の液
滴量の均一化を行っていた。しかし、1画素を形成する
インク滴の合計液滴量の均一化は、インク滴の誤差ばら
つきの許容値としては所定の実験によるとインク滴の合
計液滴量の誤差が±2%以下であることが必要となり困
難である。
【0006】一方、記録ヘッドの走査方向に沿ってほぼ
同列に基板に形成される画素を、記録ヘッドの特定のノ
ズルからのインク滴で形成しないようにするためには、
特開平10−300918号公報に記載された従来技術
によって解決する方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、記録ヘッド
は、ノズルに設けられている圧電素子の特性から、隣り
合うノズルからそれぞれ吐出されるインク滴の液滴量が
互いに近い値を示すことが多い。従って、このような従
来技術を採用しても、基板上で近接する複数の画素を、
記録ヘッドにて近接する複数のノズルでそれぞれ形成し
てしまうと、記録ヘッドの走査方向に沿って筋状の色む
らが形成されてしまう問題点があった。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解消して、記
録ヘッドの複数のノズルから吐出されるインク滴の液滴
量に多少の誤差があっても、それらインク滴によって基
板にそれぞれ形成される複数の画素の色むらを視識しに
くくすることができるフィルタ及びフィルタの製造方法
並びにこのフィルタを備えた表示装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
ク滴を吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドによっ
て、前記複数のノズルから前記インク滴を基板に対して
相対的に走査しながら吐出することにより前記基板に複
数の画素を形成することでフィルタを製造するフィルタ
の製造方法であって、前記基板上で隣接する前記複数の
画素は、前記記録ヘッドで隣接しない前記複数のノズル
によってそれぞれ形成されることを特徴とするフィルタ
の製造方法である。
【0010】この請求項1の構成によれば、一般的に、
記録ヘッドにて隣接する複数のノズルからそれぞれ吐出
される複数のインク滴の液滴量は互いに近い値を示す傾
向があるが、基板上で隣接する複数の画素は、記録ヘッ
ドで隣接しない複数のノズルから吐出されるインク滴に
よってそれぞれ形成されている。従って、記録ヘッドに
おける複数のノズルからそれぞれ吐出される複数のイン
ク滴の液滴量に多少の誤差があっても、基板上で隣接す
る複数の画素が記録ヘッドにて隣接しない複数のノズル
によって形成されるので、基板に形成される複数の画素
の色むらは視識しにくくなる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記複数の画素は少なくとも2色以上の画素から構
成され、前記基板上で隣接する同色の前記複数の画素
は、前記記録ヘッドで隣接しない前記複数のノズルによ
ってそれぞれ形成されることを特徴とする。
【0012】この請求項2の構成によれば、請求項1の
作用に加えて、基板上で隣接する同色の複数の画素の色
むらも視認されにくくなる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
のいずれかの構成において、前記基板上で隣接する前記
複数の画素は、前記記録ヘッドにおける全ての前記複数
のノズルの数の5.5%以内の範囲で隣接しない前記複
数のノズルによってそれぞれ形成されることを特徴とす
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれかの構成において、前記記録ヘッドを前記基板
に対して相対的に移動しながら前記複数のノズルを駆動
して前記インク滴を吐出することで基板上に前記複数の
画素をそれぞれ形成する画素形成ステップと、直線状に
配列するノズルの配列方向に沿って前記記録ヘッドを一
定のノズル数ずつ移動させる移動ステップとを繰り返す
ことを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
のいずれかの構成において、前記複数の画素は、同色の
前記画素同士が隣接しないようにデルタ状に配置される
ことを特徴とする。
【0016】この請求項5の構成によれば、請求項1か
ら請求項4のいずれかの作用に加えて、動画を表示する
ことに適したフィルタを製造することができる。
【0017】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかに記載のフィルタの製造方法によって製造された
ことを特徴とするフィルタである。
【0018】この請求項6の構成によれば、一般的に、
記録ヘッドにて隣接する複数のノズルからそれぞれ吐出
される複数のインク滴の液滴量は互いに近い値を示す傾
向があるが、基板上で隣接する複数の画素は、記録ヘッ
ドで隣接しない複数のノズルから吐出されるインク滴に
よってそれぞれ形成されている。従って、記録ヘッドに
おける複数のノズルからそれぞれ吐出される複数のイン
ク滴の液滴量に多少の誤差があっても、基板上で隣接す
る複数の画素が記録ヘッドにて隣接しない複数のノズル
によって形成されるので、フィルタの基板に形成される
複数の画素の色むらは視識しにくくなる。
【0019】請求項7の発明は、請求項6に記載のフィ
ルタを備えたことを特徴とする表示装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、フィルタ11が配
列する基板13の構成例を示す平面図であり、図2は、
図1の基板13に形成されたフィルタ11の一部の構成
例を示す平面図である。この基板13は、フィルタ11
の基材であり、長手方向の一辺が例えば470mmであ
り、もう一辺が例えば370mmである。基板13は、
透明基板であり適度の機械的強度と共に光透過性の高い
ものを用いる。この基板13としては、例えば透明ガラ
ス基板、アクリルガラス、プラスチック基板、プラスチ
ックフィルム及びこれらの表面処理品等が適用できる。
【0021】フィルタ11は、例えば少なくとも1色、
好ましくは複数色の画素が形成されている。つまり、フ
ィルタ11は、例えば複数色の画素が形成されたカラー
フィルタである。以下の説明では、フィルタ11をカラ
ーフィルタ11という。図2に示すように、カラーフィ
ルタ11には、例えば赤色の画素PR、青色の画素PB
及び緑色の画素PGが形成されている。以下の説明で
は、これらの画素PR、PB及びPGを総称して画素P
とも呼ぶ。
【0022】カラーフィルタ11は、表示装置として例
えば液晶ディスプレイに使用されるフィルタであり、画
素PR、PB及びPGが例えばデルタ状に配置されてお
り、同色の画素同士が隣接しないデルタタイプである。
尚、カラーフィルタ11は、画素PR、PB及びPGが
ストライプタイプやモザイクタイプに配置されていても
良いことはいうまでもない。このデルタタイプのカラー
フィルタ11は、基板13の表面上に形成された画素P
R、PB及びPGすべてがデルタ状に配置されているこ
とから、このように呼ばれている。デルタタイプのカラ
ーフィルタ11を採用する図示しない液晶ディスプレイ
は、一般的に動画を表示するのに適している。
【0023】図3は、本発明の好ましい実施形態として
のフィルタの製造方法によりカラーフィルタが製造され
る様子の一例を示す平面図である。図3の紙面は、基板
13を示しており、紙面垂直方向にて基板13と多少の
間隔を保持してヘッド7が設けられている。このヘッド
7(記録ヘッド)は、基板13との対面に、インク滴を
それぞれ吐出する例えば180個のノズルN1〜N18
0(91)が設けられている。以下の説明では、一例と
して記録ヘッド7に180個のノズルN1〜N180が
設けられているものとして説明する。従って、このヘッ
ド7は、いわゆるインクジェット方式を採用する記録ヘ
ッドである。また、ヘッド7は、基板13に対してヘッ
ド走査方向HDに相対的に走査できるようになってい
る。
【0024】従って、このヘッド7は、基板13に対し
てヘッド走査方向HDに相対的に走査しつつ基板13に
インク滴を吐出し、基板13にそのインク滴でなる画素
PRを形成することができる。また、記録ヘッド7は、
画素配列方向GHに移動することができ、画素PRと同
様に基板13に画素PB及び画素PGをそれぞれ形成す
ることができる。
【0025】カラーフィルタ11の構成例は以上のよう
であり、次にカラーフィルタ11の製造方法を使用する
製造装置2000の構成例について図1〜図3を参照し
つつ説明する。図4は、製造装置2000の構成例を示
している。コンピュータ34は、ベース12側の制御盤
80に接続されている。制御盤80は、ベース12の中
に配置されており、その制御盤80に対して第1移動手
段14(リニアモータ)、第2移動手段16(リニアモ
ータ)及びθ軸用のモータ44が接続されている。ま
た、記録ヘッド7の移動に関連するモータ62,64,
66,68が制御盤80に接続されている。第1移動手
段14と、θ軸モータ44は、制御盤80からの指令に
より作動して、例えばカラーフィルター製造用の基板1
3を搭載したテーブル46を記録ヘッド7に対して相対
的にY軸方向に移動し、かつθ方向にインデックスす
る。
【0026】第2移動手段16及び4つのモータ62,
64,66,68は、制御盤80からの指令により作動
して、例えば記録ヘッド7をテーブル46の上の基板1
3に対して姿勢制御したり移動させるようになってい
る。また、基板給排出手段であるロボット74は、コン
ピュータ34の指令により動作の制御ができる。
【0027】次に、記録ヘッド7の構造例について、図
4と図5を参照して説明する。記録ヘッド7は、たとえ
ば、ピエゾ素子(圧電素子)を用いたヘッドであり、図
5(A)に示すように本体90のインク吐出面20Pに
は、複数のノズル91が形成されている。これらのノズ
ル91に対してそれぞれピエゾ素子PZTが設けられて
いる。
【0028】図5(B)に示すようにピエゾ素子PZT
は、ノズル91とインク室93に対応して配置されてい
る。そして、このピエゾ素子PZTに対して図5(C)
に示すように印加電圧Vhを印加し、図5(D),図5
(F)及び図5(E)に示すようにして、ピエゾ素子P
ZTを矢印Q方向に伸縮させることで、インクを加圧し
て所定量のインク滴をノズル91から吐出させるように
なっている。
【0029】図4の記録ヘッド7は、インク供給部97
に接続されており、このインク供給部97からインクが
図5(B)のインク室93に供給される。インク供給部
97には、温度計96と粘度計95が接続されている。
温度計96と粘度計95は、インク供給部97内に収容
されているインクの温度および粘度を計測して、そのイ
ンクの状態のフィードバック信号S1,S2としてイン
ク管理コントローラ98に供給する。
【0030】インク管理コントローラ98は、インクの
状態のフィードバック信号S1,S2に基づいて、コン
ピュータ34に対してインクの温度や粘度の状態を制御
用の情報として与える。コンピュータ34は、制御盤8
0を通して、ピエゾ素子駆動回路101に対してピエゾ
素子駆動信号S3を送る。ピエゾ素子駆動回路101
は、このピエゾ素子駆動信号S3に基づいて、図5
(B)のピエゾ素子PZTに対してその時のインクの温
度や粘度に応じた印加電圧Vhを供給することで、イン
クの温度や粘度に応じてノズル91から所定量のインク
滴を吐出することができる。
【0031】図6(A)〜図6(D)及び図7(A)〜
図7(D)は、それぞれカラーフィルタ11の製造工程
の一例を示す断面図である。以下の説明では、代表とし
て記録ヘッド7のノズルN1からのインク滴によって1
つの画素を基板13に形成する一例を説明する。
【0032】図6(A)に示すように、基板13にはバ
ンク39等によって受容層31が形成されている。記録
ヘッド7は、基板13に対して相対的にヘッド走査方向
HDに移動しながら、図6(A)〜図6(D)に示すよ
うに受容層31に、上述のようにそれぞれ設定した例え
ば8滴のインク滴を吐出する。8滴のインク滴Iは、そ
れぞれ例えば8.5ngであり、画素の中心付近に例え
ば2μm間隔に34.75μs間隔で基板13に対して
吐出される。基板13に着弾したインク滴Iは、図6
(D)に示すように中央部がややふくらんで受容層31
に収容されている。このインク滴Iは、例えば図7
(A)に示すように乾燥工程によって乾燥され、ほぼ一
定の厚みとなる。そして、基板13には、画素Pを覆う
ように保護膜35が成膜される。
【0033】次に、保護膜35上には、図7(C)に示
すように透明電極37が形成される。そして、この透明
電極37は、図7(D)に示すように画素Pの上部に位
置する場所を残して除去される。このようにして、図2
のカラーフィルタ11が完成する。
【0034】図8〜図12は、それぞれ基板13に形成
される複数の画素PR、PB及びPGに対する記録ヘッ
ド7のノズル91の配置例を示す平面図である。尚、記
録ヘッド7には、上述の説明では例えば180個のノズ
ルN1〜N180が設けられているものとして説明して
いるが、以下の説明では、簡略化して例えば16個のノ
ズルN1〜N16が設けられているものとして説明す
る。また、図8〜図12において画素PR、PB及びP
Gの中に図示された数値は、それぞれ記録ヘッド7にお
けるどのノズルN1〜N16で形成されているかを示し
ている。
【0035】図9〜図12は、それぞれ記録ヘッド7の
ノズルNの配列方向GHに沿ってほぼ一定のノズル数ず
つずらして配置した記録ヘッド7の配置例及び、これら
の記録ヘッド7によってそれぞれ形成される画素Pの配
置例を図示している。図8は、図9〜図12における記
録ヘッド7の全ての配置例及び、記録ヘッド7によって
形成された画素Pの配置例を図示している。
【0036】この記録ヘッド7は、図9に示すように基
板13に対して相対的にヘッド走査方向HDに移動しな
がらノズルN13〜N16を駆動することでそれぞれイ
ンク滴を吐出し、基板13上にヘッド走査方向HDに沿
って複数の画素Pをそれぞれ形成する(画素形成ステッ
プ)。
【0037】次に、記録ヘッド7は、直線上に配列する
全てのノズルN1〜N16を例えば4つずつ4ブロック
に分割し、ノズル配列方向GHに沿って4ノズル程度ず
らすように移動する(移動ステップ)。つまり、記録ヘ
ッド7は、図10に示すようにノズル配列方向GHにず
らして配置され、ヘッド走査方向HDに沿って、既に形
成された画素Pの間を埋めるように画素Pを形成する。
【0038】さらに、記録ヘッド7は、図11に示すよ
うにノズル配列方向GHにずらして配置され、ヘッド走
査方向HDに沿って、既に形成された画素Pの間を埋め
るように画素Pを形成する。そして、記録ヘッド7は、
図12に示すようにノズル配列方向GHにずらして配置
され、ヘッド走査方向HDに沿って、既に形成された画
素Pの間を埋めるように画素Pを形成する。図12にお
ける画素Pの配置例は、図8における画素Pの配置例と
同様である。記録ヘッド7は、このような処理を繰り返
し基板13上に複数の画素Pを形成していく。
【0039】従って、本発明において特徴的なことは、
図8に示すように基板13上で隣接する複数の画素P
は、記録ヘッド7において隣接しない複数のノズル91
によって形成されることである。具体的には、例えば左
上端の画素PRはノズルN13によって基板13上に形
成されるが、その下の画素PGはノズルN6によって形
成され、左上端の画素PRの右斜め下の画素PBはノズ
ルN9によって形成されるようになっている。
【0040】このようにしたのは、記録ヘッド7におい
て隣接する複数のノズル91からそれぞれ吐出されるイ
ンク滴の液滴量は互いに近い値を示すので、例えばノズ
ルN13から吐出されるインク滴の液滴量に誤差が生じ
ているとその周囲の他のノズルN12や他のノズルN1
4等からそれぞれ吐出されるインク滴の液滴量も誤差を
生じている可能性が高いからである。
【0041】このようにすると、液滴量に誤差を生じた
インク滴によって形成された1つの画素PRの周囲の他
の画素PGや画素PBが、同じように液滴量に誤差を生
じている可能性のあるインク滴によって形成されること
がなくなるので、基板13に形成される複数の画素P
R、PB及びPGの色むらが視認されにくくなる。特に
ヘッド走査方向HDに沿って形成される複数の画素P
が、記録ヘッド7の同一のノズルによって形成されなく
なるので、ヘッド走査方向HDに沿った色むらが視認し
にくくなる。
【0042】また、基板13上で隣接する同色の複数の
画素Pは、記録ヘッド7の隣接しない複数のノズル91
によってそれぞれ形成されるのが好ましい。具体的に
は、左上端の画素PR1(PR)は、記録ヘッド7のノ
ズルN13によって基板13上に形成されるが、その画
素PR1に最も隣接する同色の画素PR2(PR)は、
記録ヘッド7においてノズルN13から離れたノズルN
5によって基板13上に形成される。このようにする
と、基板13上で隣接する同色の複数の画素Pの色むら
も視認されにくくなる。
【0043】このようにしたのは、上記と同様に、記録
ヘッド7において隣接する複数のノズル91からそれぞ
れ吐出されるインク滴の液滴量は互いに近い値を示すの
で、例えばノズルN13から吐出されるインク滴の液滴
量に誤差が生じているとその周囲の他のノズルN12や
他のノズルN14からそれぞれ吐出されるインク滴の液
滴量も誤差を生じている可能性が高いからである。
【0044】また、基板13上で隣接する複数の画素P
は、記録ヘッド7の全ての複数のノズル91の数の5.
5%以内の範囲で隣接しない複数のノズル91によって
それぞれ形成されるのが望ましい。ここで、記録ヘッド
7に設けられているノズルの数が16個ではなく、例え
ば180個であるとして説明する。つまり、180個の
ノズルのうちのあるノズルで1つの画素Pを基板13に
形成したとすると、その隣接する画素Pを形成するの
は、そのノズルから少なくとも10個(180×(5.
5/100)=9.9個)程度離れたノズルであること
が好ましい。このように5.5%を基準としたのは、こ
の程度離れた複数のノズルをそれぞれ駆動すれば、一方
のノズルからのインク滴の液滴量に生じている誤差が、
そのインク滴の吐出特性上、他方のノズルからのインク
滴の液滴量に生じている誤差とは異なる場合が多いから
である。
【0045】また、同様に、3色の画素PR、PB及び
PGを基板13上にデルタ上に配列した場合において、
同一色の画素PR、PB及びPGのいずれか同士に関し
ても、同様に記録ヘッド7において少なくとも10個程
度離れた複数のノズルで同色の画素PR、PB及びPG
のいずれかを形成することが望ましい。
【0046】本発明の好ましい実施形態によれば、記録
ヘッド7の複数のノズル91からそれぞれ吐出される複
数のインク滴の液滴量に多少の誤差があっても、ヘッド
走査方向HDに沿って配列する一列の複数の画素Pが同
一のノズル91によって形成されないので、それら複数
のインク滴によって基板13に形成される複数の画素P
の色むらを視識しにくくすることができる。このように
基板13に画素Pが形成されたカラーフィルタ11の画
素の色むらを視認しにくくすることができるのは、記録
ヘッド7の各ノズル91からそれぞれ吐出されるインク
滴の液滴量のばらつきによって生ずる画素P当たりのイ
ンク滴の合計液滴量の誤差が16%程度以内となるため
である。画素P当たりのインク滴の合計液滴量の誤差が
この程度であれば、基板13上に形成される複数の画素
Pの色むらは分散され、人間の目による判別が不可能で
あり、ヘッド走査方向HDに沿った筋状の色むらが検出
されないからである。
【0047】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うこ
とができる。例えば、記録ヘッド7は、基板13に対し
て移動しても良いし、固定された記録ヘッド7に対して
基板13が移動するようにしても良いことはいうまでも
ない。つまり、記録ヘッド7は、基板13に対して相対
的に走査しながら基板13にインク滴を吐出する構成で
あれば良い。
【0048】また、上記実施形態では、フィルタにR、
G、Bの3色の画素が形成されている構成であると例示
しているがこれに限らず、単一色の画素が形成されてい
る構成であっても良いことはいうまでもない。
【0049】上記実施形態の各構成は、その一部を省略
したり、上記とは異なるように任意に組み合わせること
ができる。
【0050】また、本発明の好ましい実施形態としての
フィルタの製造方法は、液晶表示用のカラーフィルタの
製造に限定されるものではなく、例えば、EL(エレク
トロルミネッサンス)表示素子の製造に適用することも
できる。EL表示素子は、蛍光性の無機及び有機化合物
を含む薄膜を、陽極と陰極とで挟んだ構成を有し、この
薄膜に電子及び正孔(ホール)を注入して再結合させる
ことにより励起子(エキシトン)を生成させ、このエキ
シトンが失活する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用し
て発光させる素子である。こうしたEL表示素子に用い
られる蛍光性材料のうち、赤・緑及び青色の発光色を呈
する材料を、本発明の製造方法を用いてTFT等の素子
基板上にインクジェットパターンターニングすること
で、自発光フルカラーEL表示素子を製造することがで
きる。本発明におけるフィルタの範囲には、このような
EL表示素子の基板を含むものである。
【0051】本発明のフィルタの製造方法を用いて製造
したEL表示素子は、セグメント表示や全面同時発光の
静止画表示、例えば絵、文字、ラベル等といったローイ
ンフォメーション分野への応用、または、点、線、面形
状を持った光源としても使用することができる。さらに
パッシブ駆動の表示素子をはじめ、TFT素子等のアク
ティブ素子を駆動に用いることで、高輝度で応答性に優
れたフルカラー表示素子を得ることが可能である。
【0052】また、本発明の実施形態で一例として説明
したヘッド7は、R、G、Bのうちの1つの種類のイン
クを吐出することができるようになっているが、この内
の2種類或いは3種類のインクを同時に吐出することも
もちろん可能である。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、記録ヘッドの複数の
ノズルから吐出されるインク滴の液滴量に多少の誤差が
あっても、それらインク滴によって基板にそれぞれ形成
される複数の画素の色むらを視識しにくくすることがで
きるフィルタ及びフィルタの製造方法並びにこのフィル
タを備えた表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタが配列する基板の構成例を示す平面
図。
【図2】図1の基板に形成されたフィルタの一部の構成
例を示す平面図。
【図3】本発明の好ましい実施形態としてのフィルタの
製造方法によりカラーフィルタが製造される様子の一例
を示す平面図。
【図4】コンピュータと制御盤及び各種制御対象等を示
す図。
【図5】記録ヘッドの構成例を示す図。
【図6】カラーフィルタの製造工程の一例を示す断面
図。
【図7】カラーフィルタの製造工程の一例を示す断面
図。
【図8】基板に形成される複数の画素に対する記録ヘッ
ドのノズルの配置例を示す平面図。
【図9】基板に形成される複数の画素に対する記録ヘッ
ドのノズルの配置例を示す平面図。
【図10】基板に形成される複数の画素に対する記録ヘ
ッドのノズルの配置例を示す平面図。
【図11】基板に形成される複数の画素に対する記録ヘ
ッドのノズルの配置例を示す平面図。
【図12】基板に形成される複数の画素に対する記録ヘ
ッドのノズルの配置例を示す平面図。
【符号の説明】
7 ヘッド(記録ヘッド) 11 カラーフィルタ(フィルタ) 13 基板 91 ノズル I インク滴 P 画素 PB 画素 PG 画素 PR 画素

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルを備え
    る記録ヘッドによって、前記複数のノズルから前記イン
    ク滴を基板に対して相対的に走査しながら吐出すること
    により前記基板に複数の画素を形成することでフィルタ
    を製造するフィルタの製造方法であって、 前記基板上で隣接する前記複数の画素は、前記記録ヘッ
    ドで隣接しない前記複数のノズルによってそれぞれ形成
    されることを特徴とするフィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の画素は少なくとも2色以上の
    画素から構成され、前記基板上で隣接する同色の前記複
    数の画素は、前記記録ヘッドで隣接しない前記複数のノ
    ズルによってそれぞれ形成されることを特徴とする請求
    項1に記載のフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板上で隣接する前記複数の画素
    は、前記記録ヘッドにおける全ての前記複数のノズルの
    数の5.5%以内の範囲で隣接しない前記複数のノズル
    によってそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1
    又は請求項2のいずれかに記載のフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドを前記基板に対して相対
    的に移動しながら前記複数のノズルを駆動して前記イン
    ク滴を吐出することで基板上に前記複数の画素をそれぞ
    れ形成する画素形成ステップと、 直線状に配列するノズルの配列方向に沿って前記記録ヘ
    ッドを一定のノズル数ずつ移動させる移動ステップとを
    繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載のフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の画素は、同色の前記画素同士
    が隣接しないようにデルタ状に配置されることを特徴と
    する請求項1から請求項4のいずれかに記載のフィルタ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のフ
    ィルタの製造方法によって製造されたことを特徴とする
    フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のフィルタを備えたこと
    を特徴とする表示装置。
JP2001005541A 2001-01-12 2001-01-12 フィルタの製造方法及びフィルタ並びに表示装置 Withdrawn JP2002214422A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6948533B2 (en) 2002-01-11 2005-09-27 Seiko Epson Corporation Manufacturing method for display device, display device, manufacturing method for electronic apparatus, and electronic apparatus
JP2019076850A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 東レエンジニアリング株式会社 塗布方法および塗布装置

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