JP2002214239A - 脂質測定方法およびそれに用いる試薬 - Google Patents

脂質測定方法およびそれに用いる試薬

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度に影響を与えず、また、測定機器に
負担をかけず、さらに容易に入手できる等の条件を満た
しながら、直接法における特殊な条件を生じさせること
が可能な物質を見出し、これを利用した血液等にふくま
れる脂質の測定方法を提供すること。 【解決手段】 有機ケイ素化合物の存在下に血液成分中
の脂質を測定することを特徴とする脂質測定方法および
これに使用する測定試薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少ない試料で、簡
便な操作により、効率良く、特定リポ蛋白画分中の脂質
成分を分別測定する方法およびこの方法に使用する測定
試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の主要な脂質であるコレステロー
ル、中性脂肪およびリン脂質は、血液中においてアポ蛋
白と共にリポ蛋白を形成して存在している。このリポ蛋
白は、物理的な性状の違いにより、カイロミクロン、超
低比重リポタンパク(VLDL)、低比重リポタンパク
(LDL)、高比重リポタンパク(HDL) 等に分類され
る。これらリポ蛋白のうち、LDLは動脈硬化を引き起
こす原因物質の一つであり、HDLは反対に抗動脈硬化
作用を示すことが知られている。
【0003】以前より、虚血性心疾患の予防や治療効果
の判定を目的として、血液中の総コレステロール、総中
性脂肪の測定が行われてきたが、疫学的な検討により、
LDL中のコレステロール量が動脈硬化性疾患の発症頻
度と正相関を示す一方、HDL中のコレステロール量が
動脈硬化性疾患の発症頻度と逆相関を示す事が明らかに
され、LDLやHDLといったリポ蛋白画分毎の変動を
把握する重要性が認識されるに至った。そして、今日で
は、各リポ蛋白を構成する蛋白成分であるアポ蛋白Bや
アポ蛋白A−I、あるいはリポ蛋白画分毎のコレステロ
ールの測定が行われている。
【0004】前記したように、血液中の脂質成分の測定
方法としては、全てのリポ蛋白中に含まれる特定の脂質
の総量、例えば総コレステロールや総中性脂肪を測定す
るものや、LDLやHDLといった特定のリポ蛋白中の
コレステロールを測定する方法などがある。
【0005】このうち前者は、測定対象とする脂質成分
に対する酵素と、該脂質成分と酵素との反応をリポ蛋白
の区別なく可能にする条件(例えばTritonX−1
00などのリポ蛋白選択性の低い界面活性剤)を組み合
わせて実施されるものであり、全てのリポ蛋白中の測定
対象脂質成分が測定される。
【0006】後者は、測定対象とする脂質成分に対する
酵素と、該酵素を特定のリポ蛋白中の測定対象脂質成分
とのみ反応可能にする特殊な条件を組み合わせて実施さ
れるものであり、特定のリポ蛋白画分中の測定対象脂質
成分が測定される。
【0007】この特殊な条件を作るために、従来は、超
遠心分離、電気泳動、ゲル濾過、あるいは凝集剤による
沈殿(沈殿法)などの手段により、測定試料中から、測
定対象とするリポ蛋白を単離する方法(以下、これらを
総称して「分画法」という)が採用されていた。
【0008】最近、これら分画法によらず特殊な条件を
生じさせる方法(以下、総称する時は「直接法」とい
う)として、例えば、HDLコレステロール測定に関す
る、胆汁酸のリポ蛋白に対する反応時間の差を利用する
方法(特公平6−016720号)、測定対象外のリポ
蛋白を凝集させた状態で酵素反応を行う方法(特開平6
−242110号)、糖化合物を使用する方法(特許第
2653755号)、修飾酵素を使用する方法(特許第
2600065号)、リポ蛋白を溶解しない界面活性剤
を使用する方法(特許2799835号)、測定対象外
のリポ蛋白中のコレステロールを予め酵素反応により消
去する方法(特開平9−000299号)、カラギナン
を使用する方法(特開平9−121895号)、リポ蛋
白選択性のある界面活性剤を使用する方法(特開平11
−056395号)、カリクスアレンを使用する方法
(国際公開WO98/59068号)、リン化合物を使
用する方法(特開2000−116400号)など、多
数が考案されている。
【0009】これらの直接法のいくつかは、操作が煩雑
な分画法と比較して、簡便であるため、実際に日常的な
臨床検査の分野で使用されている。しかしながら、その
実用化された方法であっても、例えば、試薬に凝集剤を
含有する方法においては、生じた凝集物が測定精度に影
響を与えたり、また、凝集剤と測定機器用のアルカリ性
洗浄剤とが反応し流路に凝集塊がつまるなど、測定機器
への負担が生じたり、あるいは、修飾酵素を使用する方
法においては、酵素を修飾する際の工程管理(品質の維
持)や経費増の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、測定精度に影響を与えず、また、測定機器に負担を
かけず、さらに容易に入手できる等の条件を満たしなが
ら、直接法における特殊な条件を生じさせることが可能
な物質を見出し、これを利用した血液等にふくまれる脂
質の測定方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題に
ついて、鋭意研究を行った結果、測定対象とする特定リ
ポ蛋白中の脂質成分、例えばHDLコレステロールの測
定に際し、試薬中に有機ケイ素化合物を含有させ、コレ
ステロールを基質とする酵素と測定試料を混合すると、
凝集剤や修飾酵素の非存在下であっても、HDLコレス
テロールのみを特異的に測定できることを見出し本発明
を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、有機ケイ素化合物の
存在下に脂質を測定することを特徴とする脂質測定方法
およびそれに使用する試薬を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明方法は、脂質を含有する検
体中に有機ケイ素化合物を存在せしめ、以下、公知の脂
質測定試薬を用いて脂質を測定することにより実施され
る。
【0014】本発明において用いられる有機ケイ素化合
物としては、シリコーンおよびその誘導体を挙げること
ができる。このシリコーンは、ケイ素原子と酸素原子が
結合したシロキサン結合の繰り返し構造−(Si−O)
n−からなる高分子(総称してポリシロキサン(polysi
loxane)という)のうちアルキル基やアリール基などの
有機基を有するものを言う。シリコーンの物性は、この
分子構造に起因しており、重合度、側基の種類、橋かけ
の程度などによって粘度、揮発性などが異なり、性状と
しては、液状、グリース状、ゴム状、樹脂状のものがあ
る。これらのシリコーンおよびその誘導体は、例えば、
シリコーン、高重合シリコーン、環状シリコーン、アル
キルシリコーン、シリコーン系界面活性剤、変性シリコ
ーンオイルなどの分類名で市販されており、容易に入手
可能なものである。前記変性シリコーンオイルは、シリ
コーンオイルに有機基を導入したもので、導入される有
機基の種類からは、アミノ変性、エポキシ変性、カルボ
キシル変性、ポリエーテル変性、アルキル変性などのタ
イプに分類され、構造の点からは、側鎖型、両末端型、
片末端型、側鎖両末端型に分類することができる。本発
明の目的を達成するために、これらシリコーンおよびそ
の誘導体は、単独で、あるいは2種類以上を混合して使
用してもよい。また、各社より個別製品の特性等につい
て記載されたカタログが発行されており、これらを参照
して使用する有機ケイ素化合物を選択することができ
る。
【0015】本発明の有機ケイ素化合物は、検体および
目的とする脂質測定用の試薬と同時に加えても、あるい
は、検体に混合させたのち、残りの脂質測定用成分を含
む試薬を混合して目的とする脂質を測定しても、検体と
脂質測定用試薬の一部を混合した後、本発明の有機ケイ
素化合物を含む試薬を加えて目的とする脂質を測定して
もよい。
【0016】また、脂質測定用試薬を添加した後、最終
的に目的とする脂質を検出する方法は特に制限されず、
例えばパーオキシダーゼと色原体をさらに組み合わせて
行う吸光度分析、補酵素や過酸化水素を直接検出する方
法なども利用することができる。
【0017】本発明において、検体に対する有機ケイ素
化合物の添加量は、測定すべき脂質の種類、検体の性
質、使用する試薬の種類等、あるいは後記する界面活性
剤もしくはグリセロールの配合の有無やその量によって
異なり、実験的に最適条件を選択すべきであるが、一般
的には、0.0001〜5質量%(以下、単に「%」で
示す)、好ましくは0.001〜5%程度である。
【0018】特に本発明は、先に例示した直接法で実施
されること、換言すれば有機ケイ素化合物と直接法に使
用される試薬とを組み合わせて使用することができ、そ
うすることが好ましい。例えば、リポ蛋白を溶解しない
界面活性剤(特許2799835号)や、リポ蛋白選択
性のある界面活性剤(特開平11−056395号)と
組み合わせて使用すれば、これらの界面活性剤の性質を
より高めることができる。
【0019】更に、本発明においては、有機ケイ素化合
物の水溶性を調節するために、例えば、界面活性剤やグ
リセロールなどと混合し、乳化させて使用してもよい。
【0020】このうち、界面活性剤としては、アニオン
系、ノニオン系、カチオン系、両性界面活性剤などのい
ずれでも使用可能であり、特に制限はないが、アルキル
エーテルカルボン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキ
ルリン酸塩、N−アシルタウリン塩、スルホン酸塩、ア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸塩、酢酸ベタイン類、イミダゾリン類、アルキルアン
モニウム塩、アミドアミン、多価アルコール脂肪酸エス
テル、アルキルグリセリルエーテルとその脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリ
ンアルコール、ポリオキシエチレン蜜蝋誘導体、ポリオ
キシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレ
ン水素添加ステロール、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、エチレンジアミンのポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ショ
糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド
縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などを例
示することができる。
【0021】上記した界面活性剤は、単独で、あるいは
2種類以上を組み合わせて使用し、測定系中に添加する
ことができる。これら界面活性剤の組み合わせ、あるい
は添加量は、シリコーンおよびその誘導体の種類、界面
活性剤の種類等によって異なり、実験的に最適条件を選
択すべきであるが、一般的には測定系中の濃度として、
0.0001〜5%程度であり、0.001〜5%程度と
することがより好ましい。
【0022】また、界面活性剤のほかに、アクリル酸・
メタクリル酸アルキル共重合体、カルボキシビニルポリ
マーなどの高分子乳化剤、エタノールなどの有機溶媒、
測定の特異性を損なわないシリコーンおよびその誘導体
なども水溶性の調整に使用することができる。
【0023】本発明の方法により測定される脂質は生体
中にあるものなら何れでもよいが、リポ蛋白を構成する
脂質であるコレステロール、中性脂肪、リン脂質が特に
好ましい。
【0024】本発明の方法において、脂質を測定するた
めに使用される酵素としては、目的とする脂質を基質と
するものなら何れも使用できる。例えば、臨床検査法提
要第30版(金原出版、1993年発行)などに記載さ
れ、汎用されているコレステロール、中性脂肪、リン脂
質を測定するために使用される酵素は当然に使用可能で
あり、本発明の範囲に含まれる。
【0025】これら脂質のうち、例えばコレステロール
を測定する場合は、コレステロールデヒドロゲナーゼ、
コレステロールオキシダーゼ、コレステロールエステラ
ーゼなど一般にコレステロール測定に使用されるものな
ら何れでも差し支えなく使用できる。これらは、微生物
由来、動物由来、植物由来など、いずれでも、また遺伝
子操作により作られたものでも良く、化学修飾の有無も
問わない。
【0026】これら酵素は必要に応じて、補酵素や検出
のための酵素や発色剤などと組合せてを使用することが
でき、補酵素としてはニコチンアミドアデニンジヌクレ
オチドなどが、酵素としてはペルオキシダーゼなどが、
発色剤としてはトリンダー系の色素やアミノアンチピリ
ンなどが使用できる。
【0027】これら検出のための酵素は、単独で、ある
いは2種類以上を組み合わせて使用することができ、ま
たその使用量は酵素によって異なり、特に制限されるも
のではないが0.001〜100単位/mLで、好まし
くは0.1〜100単位/mLで使用することができ
る。
【0028】本発明方法を有利に実施するためには、上
記した有機ケイ素化合物、脂質を測定するための酵素、
発色剤、補酵素等を適宜組み合わせて調製した脂質測定
試薬を使用することができる。また更に、必要に応じて
測定の特異性を損なわず、また、特定のリポ蛋白の凝集
を生じない範囲であれば、カタラーゼなどの他の酵素や
塩、pH調整のための緩衝剤、界面活性剤、防腐剤、ア
ルブミンなどの蛋白質類、抗体、抗生物質、サポニン、
レクチン、ポリアニオンなど特定のリポ蛋白に親和性を
有する試薬を配合することができる。
【0029】これらのうち、緩衝剤としては、グッドの
緩衝剤、りん酸、トリス、フタル酸塩など何れでもよ
く、反応液としてpH4から10の範囲で緩衝作用を有
する条件が設定できるものであれば使用できる。その使
用量は、特に制限させるものではないが0.0005〜
2mol/Lで、好ましくは0.01〜1mol/Lで
使用される。いずれも実施にあたっては、使用する酵素
の特性あるいは、試薬に含まれるその他の成分との関係
等から、実験的に最適条件を選択すべきである。
【0030】なお、本発明方法を有利に実施するための
脂質測定試薬の具体例を示せば次の通りである。 ( HDL−コレステロール測定用試薬 ) (1)有機ケイ素化合物 (2)コレステロールエステラーゼ (3)コレステロールオキシダーゼ (4)パーオキシダーゼ (5)発色剤(4−アミノアンチピリンとジスルホブチ
ルメタトルイジン等) * 所望により、リポ蛋白選択性のある界面活性剤などを
使用できる。
【0031】( LDL−コレステロール測定用試薬 ) ( 第一試薬 ) (1)有機ケイ素化合物 (2)コレステロールエステラーゼ (3)コレステロールオキシダーゼ (4)パーオキシダーゼ (5)二種組み合わせることにより発色する成分のうち
の一方(例えば、4−アミノアンチピリン等) * 所望により、リポ蛋白選択性のある界面活性剤など ( 第二試薬 ) (6)二種組み合わせることにより発色する成分のうち
の他方(例えば、ジスルホブチルメタトルイジン等) (7)リポ蛋白選択性の低い界面活性剤
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、遠心分離などの前処理
の必要がなく、簡便な操作で効率良く特定画分中の脂質
(例えばコレステロ−ル)を定量する事ができる。ま
た、少ない試料で、簡便な操作により、特異的な測定が
可能であるため、種々の自動分析装置に適用でき、臨床
検査の領域においても極めて有用である。特に、リポ蛋
白選択性が高いため、切片、傾きが改善することにな
り、微小なリポ蛋白選択性の制御が可能になるというメ
リットを有するものである。
【0033】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はなんらこれらに制約されるものではな
い。
【0034】実 施 例 1 超遠心分離法により調製したHDL、LDL画分を試料
として、本発明の効果を確認した。HDLおよびLDL
画分中のコレステロールの測定には、下記の組成の試薬
を使用した。
【0035】 ( 第一試薬 ) PIPES緩衝液(pH6.5) 50 mmol/L 4−アミノアンチピリン 0.5mol/L、
【0036】 ( 第二試薬 ) PIPES緩衝液(pH6.5) 50 mmol/L コレステロールエステラーゼ 1 単位/mL コレステロールオキシダーゼ 1 単位/mL ジスルホブチルメタトルイジン 1.0 mmol/L パーオキシダーゼ 5 単位/mL 有機ケイ素化合物 1 % (いずれも日本ユニカー製)
【0037】測定は日立7170型自動分析機を使用し
て行った。 試料2.4μLに第一試薬240μLを添
加し、約5分後、第二試薬80μLをさらに添加した。
第二試薬添加直前と添加後5分後の600nmにおけ
る吸光度を測定し、その差を試料吸光度とした。対照と
して、リポ蛋白選択性の低いTritonX−100、
1%を本発明の有機ケイ素化合物の代わりに含有する第
二試薬を使用した。
【0038】TritonX−100を含む第二試薬で
測定した時の試料吸光度を100とし、各種有機ケイ素
化合物を含む第二試薬で測定した時の相対試料吸光度を
求めた。LDLに対する相対試料吸光度と、HDLに対
する相対試料吸光度の比を計算し効果を比較した。結果
を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】本発明の有機ケイ素化合物を含む第二試薬
で測定した時の、相対吸光度の比は0.04〜0.5であ
った。これは本発明の有機ケイ素化合物が、LDL中の
コレステロールと酵素との反応よりも、HDL中のコレ
ステロールと酵素の反応をより可能にすると言う特殊条
件を生じさせていることを示すものである。
【0041】実 施 例 2 リポ蛋白を含む20例の血清検体を試料として本発明の
効果を確認した。測定には次の組成の試薬を用いた。
【0042】 ( 第一試薬 ) Bis−Tris緩衝液(pH6.0) 50 mmol/L コレステロールオキシダーゼ 1 単位/mL パーオキシダーゼ 1.25 単位/mL ジスルホブチルメタトルイジン 0.5 mmoll/L フルフェナム酸 150 μmol/L
【0043】 ( 第二試薬 ) Bis−Tris緩衝液(pH6.0) 50 mmol/L コレステロールエステラーゼ(旭化成) 1.5 単位/mL 4−アミノアンチピリン 1.0 mmol/L、 エマルゲンB−66 1.5 % 有機ケイ素化合物 0.001% (NUC-SiliconL720:日本ユニカー製)
【0044】測定は日立7170型自動分析機を使用し
て行った。 試料2.4μLに第一試薬240μLを添
加し、約5分後、第二試薬80μLをさらに添加した。
第二試薬添加直前と添加後5分後の600nmにおけ
る吸光度を測定し、その差より血清検体中のHDLコレ
ステロール濃度を求めた(2ポイント法)。較正用物質と
して濃度既知のコントロール血清を用いた。対照とし
て、本発明の有機ケイ素化合物を含有しない第二試薬を
使用した。
【0045】市販の分画法試薬(HDL−C・2キッ
ト;第一化学薬品製)を用い、同時に血清試料中のHD
Lコレステロール濃度を測定した。 分画法試薬の値を
X、実施例の値をYとし、相関係数、回帰式を比較し
た。結果を表2および図1に示した。
【0046】
【表2】
【0047】本発明の有機ケイ素化合物を含む第二試薬
で測定した場合、本発明の有機ケイ素化合物を含まない
第二試薬で測定した場合に対し、傾き、切片がともに改
善されていた。これは本発明の有機ケイ素化合物が、L
DL中のコレステロールと酵素との反応よりも、HDL
中のコレステロールと酵素の反応をより可能にすると言
う特殊条件を生じさせ、リポ蛋白選択性のある界面活性
剤の特性をより向上させることを示すものである。
【0048】実 施 例 3 リポ蛋白を含む26例の血清検体を試料として、第二試
薬に含有させる本発明の有機ケイ素化合物をNET−S
G−60A(実施例3A)あるいはNET−SG−60
C(実施例3B)(いずれも0.05%、日本サーファ
クタント製)とする以外は、すべて実施例2と同様の条
件で本発明の効果を確認した。結果を表3および図2に
示した。
【0049】
【表3】
【0050】本発明の有機ケイ素化合物を含む第二試薬
で測定した場合、本発明の有機ケイ素化合物を含まない
第二試薬で測定した場合に対し、傾き、切片のいずれも
が改善されていた。これは本発明の有機ケイ素化合物
が、LDL中のコレステロールと酵素との反応よりも、
HDL中のコレステロールと酵素の反応をより可能にす
ると言う特殊条件を生じさせ、リポ蛋白選択性のある界
面活性剤の特性をより向上させることを示すものであ
る。
【0051】実 施 例 4 リポ蛋白を含む30例の血清検体を試料として、第二試
薬に含有させる本発明の有機ケイ素化合物をKF−70
0(0.08%、信越シリコーン製)とする以外は、す
べて実施例2と同様の条件で本発明の効果を確認した。
結果を表4および図3に示した。
【0052】
【表4】
【0053】本発明の有機ケイ素化合物を含む第二試薬
で測定した場合、本発明の有機ケイ素化合物を含まない
第ニ試薬で測定した場合に対し、傾き、切片ともに改善
されていた。これは本発明の有機ケイ素化合物が、LD
L中のコレステロールと酵素との反応よりも、HDL中
のコレステロールと酵素の反応をより可能にすると言う
特殊条件を生じさせ、リポ蛋白選択性のある界面活性剤
の特性をより向上させることを示すものである。
【0054】実 施 例 5 リポ蛋白を含む20例の血清検体を試料として、第二試
薬に含有させる本発明の有機ケイ素化合物を表5とする
以外は、すべて実施例2と同様の条件で本発明の効果を
確認した。なお、実施例5A〜5Dの有機ケイ素化合物
はエタノールに10%となるよう溶解してから、また、
5Eおよび5Fの有機ケイ素化合物は、SH8400
(東レ・ダウコーニング・シリコーン製の変性シリコー
ンオイル)と一緒に、それぞれが10%となるようエタ
ノールに溶解、混合してから第二試薬の調製に使用し
た。結果を表6に示した。
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】本発明の有機ケイ素化合物を含む第二試薬
で測定した場合、本発明の有機ケイ素化合物を含まない
第二試薬で測定した場合に対し、切片が特に改善されて
いた。これは本発明の有機ケイ素化合物が、LDL中の
コレステロールと酵素との反応よりも、HDL中のコレ
ステロールとの反応をより可能にするという特殊条件を
生じさせ、リポ蛋白選択性のある界面活性剤の特性をよ
り向上させることを示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2に示した本発明方法と、本発明の有
機ケイ素化合物を含まない試薬を用いた方法(対照法)
で、同じ血清試料中のHDLコレステロール濃度を測定
し、その結果と分画法での結果の相関を調べた図面。図
中、Aは対照法、Bは本発明方法である。
【図2】 実施例3Aおよび3Bに示した本発明方法
と、本発明の有機ケイ素化合物を含まない試薬を用いた
方法(対照法)で、同じ血清試料中のHDLコレステロ
ール濃度を測定し、その結果と分画法での結果の相関を
調べた図面。図中、Aは対照法、Bは実施例3Aの方
法、Cは実施例3Bの方法である。
【図3】 実施例4に示した本発明方法と、本発明の有
機ケイ素化合物を含まない試薬を用いた方法(対照法)
で、同じ血清試料中のHDLコレステロール濃度を測定
し、その結果と分画法での結果の相関を調べた図面。図
中、Aは対照法、Bは本発明方法である。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/78 G01N 21/78 Z (72)発明者 中村 光浩 茨城県竜ヶ崎市向陽台三丁目3番1号 第 一化学薬品株式会社診断薬研究所内 (72)発明者 齋藤 和典 茨城県竜ヶ崎市向陽台三丁目3番1号 第 一化学薬品株式会社診断薬研究所内 Fターム(参考) 2G045 AA25 BA11 BB29 CA26 DA20 DA60 FB01 FB11 GC10 2G054 AA07 AB03 AB05 BA04 CA21 CA28 CE02 CE10 EA04 EB01 GB01 4B063 QA01 QA18 QQ02 QQ70 QR02 QR03 QR12 QR50 QR58 QS12 QS28 QS36 QX01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ケイ素化合物の存在下に血液成分中
    の脂質を測定することを特徴とする脂質測定方法。
  2. 【請求項2】 有機ケイ素化合物がシリコーンおよび/
    又はその誘導体である請求項第1項記載の脂質測定方
    法。
  3. 【請求項3】 シリコーン又はその誘導体が、高重合シ
    リコーン、環状シリコーン、シリコーン系界面活性剤お
    よび変性シリコーンオイルから成る群より選択されたも
    のである請求項第1項または第2項に記載の脂質測定方
    法。
  4. 【請求項4】 脂質成分が特定のリポ蛋白に含まれる脂
    質である請求項第1項乃至第3項の何れかの項に記載の
    脂質測定方法。
  5. 【請求項5】 脂質成分がコレステロール、中性脂肪ま
    たはリン脂質のいずれかである請求項第1項乃至第4項
    のいずれかの項記載の脂質測定方法。
  6. 【請求項6】 有機ケイ素化合物が存在し、凝集剤が存
    在しない条件において、リポ蛋白に酵素を作用させ、リ
    ポ蛋白中に含まれている脂質を検出することを特徴とす
    る請求項第1項乃至第5項のいずれかの項記載の脂質測
    定方法。
  7. 【請求項7】 リポ蛋白中の脂質に対する酵素の作用
    を、リポ蛋白選択性のある界面活性剤の存在下行う請求
    項第1項乃至第6項の何れかの項記載の脂質測定方法。
  8. 【請求項8】 有機ケイ素化合物を含有することを特徴
    とする脂質測定試薬。
  9. 【請求項9】 有機ケイ素化合物がシリコーンおよび/
    又はその誘導体である請求項第8項に記載の脂質測定試
    薬。
  10. 【請求項10】 シリコーン又はその誘導体が、高重合
    シリコーン、環状シリコーン、シリコーン系界面活性剤
    および変性シリコーンオイルから成る群より選択される
    請求項第8項または第9項に記載の脂質測定試薬。
  11. 【請求項11】 脂質成分が特定のリポ蛋白に含まれる
    脂質である請求項第8項乃至第10項のいずれかの項記
    載の脂質測定試薬。
  12. 【請求項12】 脂質成分がコレステロール、中性脂肪
    またはリン脂質のいずれかである請求項第8項乃至第1
    1項のいずれかの項記載の脂質測定試薬。
  13. 【請求項13】 次の成分(1)〜(5) (1)有機ケイ素化合物 (2)コレステロールエステラーゼ (3)コレステロールオキシダーゼ (4)パーオキシダーゼ (5)発色剤 を含有するHDL−コレステロール測定用試薬。
  14. 【請求項14】 更に、リポ蛋白選択性のある界面活性
    剤を配合した請求項第13項記載のHDL−コレステロ
    ール測定用試薬。
  15. 【請求項15】 次の成分(1)〜(5) (1)有機ケイ素化合物 (2)コレステロールエステラーゼ (3)コレステロールオキシダーゼ (4)パーオキシダーゼ (5)二種組み合わせることにより発色する成分のうち
    の一方 を含有する第一試薬と、次の成分(6)および(7) (6)二種組み合わせることにより発色する成分のうち
    の他方 (7)リポ蛋白選択性の低い界面活性剤 を含有する第二試薬とを組合せてなるLDL−コレステ
    ロール測定用キット。
  16. 【請求項16】 更に、第一試薬にリポ蛋白選択性のあ
    る界面活性剤を配合した請求項第15項記載のLDL−
    コレステロール測定用キット。
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