JP2002213896A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2002213896A
JP2002213896A JP2001007442A JP2001007442A JP2002213896A JP 2002213896 A JP2002213896 A JP 2002213896A JP 2001007442 A JP2001007442 A JP 2001007442A JP 2001007442 A JP2001007442 A JP 2001007442A JP 2002213896 A JP2002213896 A JP 2002213896A
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Soichi Kato
宗一 加藤
Katsuji Akiyama
勝司 秋山
Atsushi Akaike
淳 赤池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適量のろう材でチューブを接合した良品の熱
交換器を提供すること。 【解決手段】 媒体を流通するチューブ2と、前記チュ
ーブを接続するチューブ挿入孔5を備えたエンドプレー
ト32及び前記エンドプレートと接続されたタンクプレ
ート32からなるタンク3を備え、前記各部材を組み付
けて、加熱炉中で前記各部材をろう付け接合してなる熱
交換器において、前記タンクプレートは、ろう材R1,
R2を設けたプレートを用いて形成し、前記タンクプレ
ート又はエンドプレートの少なくとも一方は、ろう材を
設けないろう材流出防止用の隔離部311,321を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載され
る熱交換サイクルに用いられる熱交換器に関する。
【0001】
【従来の技術】一般に、車両等に搭載される熱交換サイ
クルを構成する熱交換器は、例えば、ラジエータ、コン
デンサ、エバポレータ等が知られている。
【0002】例えば、コンデンサは、複数の扁平状のチ
ューブと複数のフィンを交互に積層し、前記チューブの
端部をタンクのチューブ挿入孔に組み付け、タンクやチ
ューブ等にクラッドされたろう材により、加熱炉で一体
的に接合される。コンデンサは、タンク及びチューブを
流通する媒体の熱を外気と熱交換している。タンク内部
には、媒体の流通方向を変化させるための仕切りプレー
トを設けている。また、タンクは、コネクタ等のアクセ
サリを接続するため、タンクの外面にろう材を設ける場
合がある。
【0003】また、車両用の熱交換サイクルに用いられ
る熱交換器は軽量化が望まれている。このため、熱交換
器を構成する各部材も安全性を考慮した上で、できるだ
け厚さの薄い材料を用いて構成することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、ろう材は、シリ
コン(Si)を含有し、加熱炉中でろう材が溶融する
と、チューブやタンクを構成する素材であるアルミニウ
ム(Al)又はアルミニウム合金とAl−Si共晶液相
を形成し、各部材をろう付け接合する。
【0005】このAl−Si共晶液相の液相線温度は、
チューブ等を構成するアルミニウム又はアルミニウム合
金の液相線温度よりも低くなる。したがって、加熱炉中
において、過剰量のろう材がタンクよりも厚さの薄いチ
ューブに流出した場合、チューブ表面のAlが過剰量の
ろう材と反応して多量のAl−Si共晶液相を形成し、
チューブに孔を生じたり、エロージョンが発生しやすく
なる等の問題を生じる場合がある。
【0006】そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、
過剰量のろう材のチューブ側への流出を防止し、適量の
ろう材で各部材をろう付け接合した安全性の高い熱交換
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載し
た発明は、媒体を流通するチューブと、前記チューブを
接続するチューブ挿入孔を備えたエンドプレート及び前
記エンドプレートと接続されたタンクプレートからなる
タンクを備え、前記各部材を組み付けて、加熱炉中で前
記各部材をろう付け接合してなる熱交換器において、前
記タンクプレートは、ろう材を設けたプレートを用いて
形成し、前記タンクプレート又はエンドプレートの少な
くとも一方は、ろう材を設けないろう材流出防止用の隔
離部を設けた構成である。
【0008】このように、前記熱交換器は、タンクプレ
ート及びエンドプレートの二部材から成り、前記エンド
プレート又は前記タンクプレートの少なくとも一方に
は、ろう材流出防止用の隔離部を設けているため、加熱
炉中において、前記隔離部で溶融ろう材の流動が阻止さ
れる。
【0009】通常、加熱炉中において、溶融したろう材
は、部材に設けられたろう材に沿って流動し、各部材を
組み付けてなる隙間に引き込まれる。過剰量の溶融した
ろう材は、特に、チューブとチューブ挿入孔の隙間に溜
まり、多量のAl−Si共晶液相を形成するため、前記
チューブ挿入孔と接するチューブにエロージョンが発生
しやすい。
【0010】本発明においては、タンクプレート又はエ
ンドプレートの少なくとも一方には、ろう材を設けない
ろう材流出防止用の隔離部を設けたため、前記隔離部で
ろう材の流動を阻止し、過剰量のろう材がチューブ側に
流出しない。したがって、熱交換器を構成するチューブ
のエロージョンの発生を防止でき、安全性の高い熱交換
器を提供することが可能となる。
【0011】例えば、加熱炉中において、溶融ろう材が
前記隔離部を超えて流動してしまった場合であっても、
前記隔離部を設けたことにより、溶融ろう材のチューブ
側への流動量を低減することが可能であり、過剰量のろ
う材のチューブ側への流出を防止することが可能であ
る。
【0012】本願第2請求項に記載した発明は、前記請
求項1記載の発明において、前記エンドプレートは、前
記タンクプレートと接する一つの面に前記隔離部を設け
た構成である。
【0013】例えば、タンクプレートが断面略U字状に
形成され、このU字状開口の内部にエンドプレートの外
面を接合させて管状のタンクを構成する場合は、エンド
プレートの端縁が、タンクプレートと接触する。このタ
ンクプレートと接する前記エンドプレートの端縁の一面
にろう材を設けない前記隔離部を設けている。加熱炉中
において、前記隔離部は、タンクプレートに設けたろう
材の流動を阻止する。したがって、過剰量のろう材がチ
ューブ側まで流出せず、前記チューブを適量のろう材で
前記エンドプレートの前記チューブ挿入孔にろう付け接
合できる。
【0014】本願第3請求項に記載した発明は、前記請
求項2記載の発明において、前記タンクプレートは、少
なくともタンクの内側となる面にろう材を設け、前記エ
ンドプレートは、前記タンクの内側となる面にろう材を
設けた構成である。
【0015】このように、タンクプレートのタンクの内
側となる面と、エンドプレートのタンクの内側となる面
の双方にろう材が設けられている場合であっても、加熱
炉中において、前記隔離部がタンクプレートに設けたろ
う材の流動を阻止し、過剰量のろう材をチューブ側に流
出しない。
【0016】本願第4請求項に記載した発明は、前記請
求項1乃至3いずれか記載の発明において、前記タンク
プレートは、前記エンドプレートと接する一つ面に隔離
部を設けた構成である。
【0017】例えば、タンクプレートのタンクの外側と
なる面にろう材を設けた場合であっても、前記隔離部
が、前記タンクププレートに設けたろう材の流動を阻止
し、過剰量のろう材をチューブ側に流出しない。
【0018】本願第5請求項に記載した発明は、前記請
求項1乃至4いずれか記載の発明において、前記タンク
は、前記タンク内部に仕切りプレートを設け、前記タン
クは、前記仕切りプレートにより位置決めがなされて、
前記タンクプレート及びエンドプレートを組み付けて成
る構成である。
【0019】このように、前記タンクプレート及びエン
ドプレートの二部材から成る前記タンクは、タンク内部
に設けられる前記仕切りプレートによって、前記タンク
プレート及びエンドプレートの位置決めがなされるた
め、前記タンクプレート及びエンドプレートのずれを防
止できる。
【0020】前記請求項6記載の発明は、前記請求項1
乃至5いずれか記載の発明において、前記熱交換器は、
プレートを成形してなるチューブを用いた。
【0021】プレートを成形してチューブとなすと、薄
いプレートであっても、要求される耐圧性等を確保でき
るチューブを形成することができる。このように、薄い
プレートから形成したチューブを用いた場合、熱交換器
の軽量化が可能となる。
【0022】また、薄いチューブを用いた場合であって
も、前記隔離部がろう材の流動を阻止するので、過剰量
のろう材がチューブ側に流出しない。したがって、過剰
量のろう材がチューブ側に流出することを起因とするエ
ロージョンの発生を防止でき、安全性の高い熱交換器を
提供することが可能となる。
【0023】本願第7請求項に記載した発明は、前記請
求項1乃至6いずれか記載の発明において、前記チュー
ブは、前記エンドプレートのチューブ挿入孔と接するチ
ューブの外面に凹溝を有した構成である。
【0024】このように、前記チューブが前記凹溝を有
していると、加熱炉中において、溶融したろう材は、前
記凹溝に引き込まれる。すなわち、前記ろう材は、チュ
ーブ挿入孔とチューブの隙間を流通して前記凹溝に引き
込まれるため、前記チューブと前記エンドプレートは適
量のろう材で接合され、ろう付け不良を回避できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、熱交換器1の概略構成を
示す平面図である。 図1に示す熱交換器1は、コンデ
ンサの例を示している。熱交換器1は、チューブ2とフ
ィン4を交互に積層し、これらのチューブ2の各両端を
それぞれ一対のタンク3のチューブ挿入孔5に挿入し、
接続している。タンク3の内部には、タンク3及びチュ
ーブ2により構成された媒体流路を仕切る仕切りプレー
ト7を設けている。また、タンク3の開口は、前記仕切
りプレート7によって閉塞している。タンク3は、媒体
を熱交換器1内に送給又は排出する流出入口31bを備
えている。積層した前記チューブ2及びフィン4の両側
には、サイドプレート8を設け、熱交換器1の下側端と
なるサイドプレート8には、熱交換器1を車体に取り付
ける取り付け部材10を設けている。
【0026】熱交換器1は、前記各部材を組み付け、前
記各部材に設けられたろう材により加熱炉中において一
体的にろう付け接合される。
【0027】図2は、タンク3を示す斜視図である。図
2は、タンク3を構成するタンクプレート31、エンド
プレート32及び仕切りプレート7の分解斜視図であ
る。
【0028】タンク3は、断面U字状に形成されたタン
クプレート31のU字状開口内面にエンドプレート32
の外面を当接し、管状のタンク3を構成している。な
お、エンドプレート32には、チューブ2を挿入するチ
ューブ挿入孔が形成されている。
【0029】タンクプレート31及びエンドプレート3
2は、タンク3の内部に設ける仕切りプレート7により
位置決めがなされて、管状のタンク3を構成している。
本例のタンクプレート31は、仕切りプレート7を装着
する装着孔31a及び媒体の流出入口31bを備えてい
る。また、仕切りプレート7は、前記装着孔31aに挿
入する凸部7a及びエンドプレート32を嵌合する切欠
き部7bを備えている。すなわち、タンクプレート31
の装着孔31aに仕切りプレート7の凸部7aを挿入し
て仕切りプレート8をタンクプレート31に組み付け
る。次に、エンドプレート32をタンクプレート31の
U字状の開口の内面に接合するように組み付けると、仕
切りプレート7の切欠き部7bにエンドプレート32の
端縁が嵌合し、タンクプレート31及びエンドプレート
32の位置決めが成されてタンク3を組み付けることが
できる。
【0030】図3は、チューブ2を組み付けたタンク3
の断面図である。
【0031】図3に示すように、タンクプレート31
は、タンク3の外側となる面にろう材R1を設け、タン
ク3の内側となる面にろう材R2を設けている。タンク
プレート31の外面に設けたろう材R1は、タンク3に
コネクタ4等のアクセサリを接合するためのろう材であ
り、ろう材R1は、タンク3の内部に設ける仕切りプレ
ート7を接合するためのろう材である。
【0032】また、エンドプレート32は、タンク3の
内側となる面にろう材R3を設けている。ろう材R3
は、チューブ2を接合するとともに、仕切りプレート7
を接合するろう材である。
【0033】エンドプレート32は、タンクプレート3
1と接する一の面をろう材を設けないろう材流出防止用
の隔離部321としている。この隔離部321は、熱炉
中において、タンクプレート311の内側に設けたろう
材R2の流動を阻止する。
【0034】通常、加熱加熱炉中において、溶融したろ
う材は、プレートにクラッドされたろう材に沿って流動
する。本例のエンドプレート32は、ろう材を設けない
ろう材流出防止用の隔離部321を設けたため、加熱炉
中において、タンクプレート31の内面に設けたろう材
R2の流動が前記隔離部321で阻止され、エンドプレ
ート32側まで流出しない。たとえ、溶融したろう材R
2が隔離部321を超えて流動した場合であっても、そ
の流動量は、隔離部321を設けない場合よりも少なく
なる。
【0035】また、タンクプレート31は、エンドプレ
ート32と接する一の面をろう材を設けない隔離部31
1としている。タンクプレート31の外面に設けたろう
材R1は、加熱炉中において、隔離部311で流動が阻
止され、エンドプレート32側まで流出しない。
【0036】したがって、チューブ2は、適量のろう材
でエンドプレート32のチューブ挿入孔5にろう付け接
合され、過剰量のろう材がチューブ2側に流出すること
を起因とするエロージョンの発生を防止できる。
【0037】図4は、チューブ2の端面図である。図4
に示すように、本例の熱交換器1に用いるチューブ2
は、プレートを順次折り曲げてチューブ2を成形するロ
ール成形によって形成されている。ロール成形によりチ
ューブと成すと、薄いプレートを用いてチューブ2を成
形できる。本例の熱交換器1においては、チューブ2の
厚さが薄い場合であっても、加熱炉中において、過剰量
のろう材がチューブ側に流出しないので、チューブ2に
孔が空いたり、エロージョンが発生するのを防止でき
る。したがって、熱交換器1の軽量化を実現でき、ま
た、熱交換器1の安全性を向上できる。
【0038】図5は、チューブ2の端面の一部拡大図で
ある。図5に示すように、チューブ2は、プレートを折
り曲げてチューブ2内部の媒体流路を仕切るビード21
を設けている。プレートを折り曲げてビード21を形成
した場合、チューブ2の外面には凹溝22が形成され
る。加熱炉中において、エンドプレート32に設けたろ
う材R3は溶融し、この凹溝22に引き込まれる。した
がって、チューブ2とエンドプレート32のチューブ挿
入孔5を通流した溶融ろう材は、チューブ2とチューブ
挿入孔5の隙間に溜まらず、凹溝22まで流出し、適量
のろう材でチューブ2とエンドプレート32が接合され
る。
【0039】図6は、他の具体例を示すタンク3の断面
図である。
【0040】本例においては、図6に示すように、タン
クプレート31は、タンク3の外側となる面にろう材R
1を設けている。また、エンドプレート32は、タンク
3の外側となる面にろう材R4を設け、内側となる面に
ろう材R3を設けている。
【0041】本例においても、タンクプレート31は、
エンドプレート32と接する一の面にろう材を設けない
ろう材流出防止用の隔離部311を設けている。隔離部
311は、タンクプレート31の外面に設けたろう材R
1の流動を阻止する。したがって、過剰量のろう材がエ
ンドプレート31のチューブ挿入孔7まで流出しない。
【0042】本例に限らず、仕切りプレート自体にろう
材を設け、エンドプレート又はタンクプレートの内面に
ろう材を設けずに、タンクを構成することも可能であ
る。
【0043】図7は、他の具体例を示すタンク30の断
面図である。
【0044】本例においては、図7に示すように、断面
U字状のタンクプレート31のU字状開口の外側からエ
ンドプレート33を接合している。タンクプレート31
は、タンク30の外側となる面にろう材R1を設け、タ
ンク30の内側となる面にろう材R2を設けている。ま
た、エンドプレート33は、タンク30の外側となる面
にろう材R5を設けている。
【0045】タンクプレート31は、エンドプレート3
3と接する一の面にろう材を設けない隔離部311を設
け、エンドプレート33は、タンクプレート31と接す
る2つの面、すなわち、タンク30の内側となる面及び
エンドプレート33の端縁の面の双方を隔離部331,
332としている。
【0046】したがって、隔離部311,331,332
は、タンクプレート31に設けたろう材R1,R2の流
動を阻止する。したがって、前記隔離部311,331,
332により、過剰量のろう材の流出が防止され、チュ
ーブ2とエンドプレート31は適量のろう材でろう付け
接合される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、媒体を
流通するチューブと、前記チューブを接続するチューブ
挿入孔を備えたエンドプレート及び前記エンドプレート
と接続されたタンクプレートからなるタンクを備え、前
記各部材を組み付けて、加熱炉中で前記各部材をろう付
け接合してなる熱交換器において、前記タンクプレート
は、ろう材を設けたプレートを用いて形成し、前記タン
クプレート又はエンドプレートの少なくとも一方は、ろ
う材を設けないろう材流出防止用の隔離部を設けた構成
である。
【0048】このように、前記タンクは、タンクプレー
ト及びエンドプレートの二部材から成り、前記エンドプ
レート又は前記タンクプレートの少なくとも一方には、
ろう材流出防止用の隔離部を設けているため、加熱炉中
において、前記隔離部でろう材の流動を阻止できる。し
たがって、加熱炉中で、過剰量のろう材がチューブ側に
流出せず、チューブのエロージョンの発生を防止でき
る。
【0049】前記エンドプレートは、前記タンクプレー
トと接する一つの面に前記隔離部を設けている。
【0050】また、前記タンクプレートは、少なくとも
タンクの内側となる面にろう材を設け、前記エンドプレ
ートは、前記タンクの内側となる面にろう材を設けた構
成とした場合、加熱加熱炉中において、前記隔離部が、
タンクプレートに設けたろう材の流動を阻止し、過剰量
のろう材がチューブ側に流出しない。
【0051】また、前記タンクプレートは、前記エンド
プレートと接する一つ面に前記隔離部を設けている。
【0052】また、前記タンクは、タンク内部に仕切り
プレートを設け、前記タンクは、前記仕切りプレートに
より位置決めがなされて、前記タンクプレート及びエン
ドプレートを組み付けて成る構成としている。
【0053】このように、前記タンクプレート及びエン
ドプレートの二部材から成る前記タンクは、タンク内部
に設けられる前記仕切りプレートによって、前記二部材
の位置決めがなされ、ずれを防止している。
【0054】また、前記熱交換器は、プレートを成形し
てなるチューブを用いている。
【0055】プレートを成形してチューブと成すと、比
較的薄いプレートを用いても、要求される耐圧性を確保
したチューブを成形することができる。したがって、熱
交換器の軽量化が可能である。また、前記熱交換器は、
プレートを成形してなるチューブを用いている。
【0056】プレートを、例えば、ロール成形してチュ
ーブとなすと、薄いプレートであっても、要求される耐
圧性等を確保できるチューブを形成することができる。
このように、薄いプレートから形成したチューブを用い
た場合、熱交換器の軽量化が可能となる。
【0057】また、薄いチューブを用いた場合であって
も、前記隔離部がろう材の流動を阻止するので、過剰量
のろう材がチューブ側に流出せず、エロージョンの発生
を防止できる。
【0058】また、前記チューブは、前記エンドプレー
トのチューブ挿入孔と接するチューブの外面に凹溝を有
した構成である。
【0059】このように、前記チューブが凹溝を有する
と、加熱炉中において、溶融したろう材は、前記凹溝に
引き込まれる。すなわち、前記ろう材は、チューブ挿入
孔とチューブの隙間を流通して前記凹溝に引き込まれる
ため、前記チューブと前記エンドプレートは適量のろう
材で接合され、ろう付け不良を回避でき、安全性の高い
熱交換器を提供できる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り、熱交換器の概略構成を
示す平面図である。
【図2】本発明の具体例に係り、タンクの構成を示す分
解斜視図である。
【図3】本発明の具体例に係り、チューブを組み付けた
タンクの断面図である。
【図4】本発明の具体例に係り、チューブの端面図であ
る。
【図5】図5に示すチューブ端面の一部拡大図である。
【図6】本発明の他の具体例に係り、チューブを組み付
けたタンクを示す断面図である。
【図7】本発明の他の具体例に係り、チューブを組み付
けたタンクを示す断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 チューブ 3 タンク 4 フィン 5 チューブ挿入孔 7 仕切りプレート 7a 凸部 7b 切欠き部 8 サイドプレート 10 取付け部材 21 ビード 22 凹溝 30 タンク 31 タンクプレート 31a 装着孔 31b 流出入口 32 エンドプレート 33 エンドプレート 311 隔離部 321 隔離部 331 隔離部 332 隔離部 R1 ろう材 R2 ろう材 R3 ろう材 R4 ろう材 R5 ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 勝司 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 赤池 淳 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 3L103 AA01 AA13 AA19 AA27 AA44 BB38 BB39 CC02 CC18 CC22 CC30 DD08 DD32 DD34 DD43 DD44 DD85

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体を流通するチューブと、前記チュー
    ブを接続するチューブ挿入孔を備えたエンドプレート及
    び前記エンドプレートと接続されたタンクプレートから
    なるタンクを備え、前記各部材を組み付けて、加熱炉中
    で前記各部材をろう付け接合してなる熱交換器におい
    て、 前記タンクプレートは、ろう材を設けたプレートを用い
    て形成し、 前記タンクプレート又はエンドプレートの少なくとも一
    方は、ろう材を設けないろう材流出防止用の隔離部を設
    けたことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記エンドプレートは、前記タンクプレ
    ートと接する一つの面に前記隔離部を設けたことを特徴
    とする前記請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記タンクプレートは、少なくともタン
    クの内側となる面にろう材を設け、 前記エンドプレートは、前記タンクの内側となる面にろ
    う材を設けたことを特徴とする前記請求項2記載の熱交
    換器。
  4. 【請求項4】 前記タンクプレートは、前記エンドプレ
    ートと接する一つ面に前記隔離部を設けたことを特徴と
    する前記請求項1乃至3いずれか記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記タンクは、前記タンク内部に仕切り
    プレートを設け、 前記タンクは、前記仕切りプレートにより位置決めがな
    されて、前記タンクプレート及びエンドプレートを組み
    付けて成ることを特徴とする前記請求項1乃至4いずれ
    か記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器は、プレートを成形してな
    るチューブを用いたことを特徴とする前記請求項1乃至
    5いずれか記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記チューブは、前記エンドプレートの
    チューブ挿入孔と接するチューブの外面に凹溝を有した
    ことを特徴とする前記請求項1乃至6いずれか記載の熱
    交換器。
JP2001007442A 2001-01-16 2001-01-16 熱交換器 Expired - Lifetime JP3786840B2 (ja)

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