JP4217478B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空調装置に用いられる凝縮器等の熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷媒の流通するチューブを複数並設し、該チューブの長手方向両端に各チューブが連通する中空部を有するヘッダタンクをそれぞれ配設し、該各ヘッダタンクの中空部をチューブ並設方向一側と他側とに仕切ることにより、冷媒のパスを複数構成して冷媒を蛇行させて流し、熱交換効率の向上を図るようにした熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
前記特許文献1の熱交換器では、ヘッダタンクを仕切る構造として、板状の仕切部材をヘッダタンク周壁に形成されたスリットから中空部に挿入して該ヘッダタンク内面にろう付けするようにしている。前記仕切部材は、周縁の一部が連結された状態で一体に形成された第1及び第2板状部を備えており、両板状部の周縁は、共にヘッダタンク内面に沿う同じ形状とされている。そして、仕切部材は、前記両板状部が前記連結部分で折り曲げられて互いに重ね合わされた状態で、ヘッダタンク周壁のスリットから中空部に挿入配置されるようになっている。
【0004】
この挿入配置状態で、折り曲げられた第1及び第2板状部は互いに離れる方向に付勢されており、それら両板状部がスリットの周縁に係合し、例えば、ろう付けの際、炉内への搬入時の振動等によって仕切部材が脱落するのを未然に防止できる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5―149689号公報(第3頁、第4頁、図1〜図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1の熱交換器のように、ヘッダタンクのスリットから中空部に仕切部材を挿入するようにした場合には、一般に、スリットの開口寸法は、その周縁と仕切部材とのろう付け性を良好にするために、仕切部材が挿通可能な最小限の寸法とすることが望ましい。
【0007】
ところが、前記特許文献1の熱交換器では、第1及び第2板状部の両周縁がヘッダタンク内面に沿うように共に同じ形状とされているので、両板状部を重ね合わせた際に該両板状部が狙い通りに折り曲げられずに少しでもずれていると、一方の周縁が他方の周縁の外側に位置するようになり、前記仕切部材の挿入が困難になる。また、第1及び第2板状部の両周縁がずれていると、仕切部材周縁の形状がヘッダタンク内面に沿うようにならず、仕切部材のヘッダタンク内面とのろう付け不良を招く虞れがある。
【0008】
これらのことを防止するためには、第1及び第2板状部が狙い通りに折り曲げられるように治具を用いたり、両板状部を折り曲げた後にそれらの周縁が一致するように折り曲げ部分を修正しなければならず、仕切部材の組み付け作業が極めて煩雑になる。
【0009】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヘッダタンクの仕切部材を2つの板状部を重ね合わせてなるものとする場合に、両板状部周縁の形状を互いに異ならせることにより、仕切部材のヘッダタンクへの組み付け作業性を良好にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、一方の板状部周縁を他方の板状部周縁の内側に位置するように形成した。
【0011】
具体的には、請求項1の発明において、並設された複数本のチューブが連通する中空部を有するヘッダタンクと、周縁の一部が連結された第1及び第2板状部からなり該両板状部が前記連結部分で折り曲げられて互いに重ね合わされた状態で前記ヘッダタンク周壁に形成されたスリットから前記中空部に挿入配置されて該中空部をチューブ並設方向一側と他側とに仕切る仕切部材とを備えた熱交換器を前提とする。
【0012】
そして、前記第1板状部周縁を、ヘッダタンク内面に沿うように形成し、前記第2板状部周縁を、前記第1板状部周縁の内側に位置するように形成する構成とする。
【0013】
この構成によれば、第1及び第2板状部が狙い通りに折り曲げられずにずれていても、そのずれ量が両板状部周縁の寸法差内である場合には、第2板状部周縁が第1板状部周縁の外側に位置せず、よって、治具を用いることなく、かつ、両板状部を折り曲げた後に該折り曲げ部分を修正することなく、仕切部材をスリットへ容易に挿入することが可能となり、仕切部材の組み付け作業性が良好になる。
【0014】
また、仕切部材周縁をヘッダタンク内面にろう付けする場合には、仕切部材周縁がヘッダタンク内面に沿うようになるので、ろう付け不良を招くことはない。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第2板状部周縁の第1板状部との連結部分両側を、該第1板状部周縁の内側に位置するように形成する構成とする。
【0016】
この構成によれば、第1及び第2板状部を重ね合わせた際、第2板状部が狙いの状態から連結部分両側のいずれの側にずれても、そのずれ量が両板状部周縁の寸法差内である場合には、第2板状部周縁が第1板状部周縁の外側に位置することはない。これにより、第1及び第2板状部周縁の連結部分両側でずれ量が吸収されるので、両板状部の折り曲げ作業が容易になり、よって、仕切部材の組み付け作業性がより良好になる。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、仕切部材は、ろう材により被覆された板材を成形してなる構成とする。
【0018】
この構成によれば、ろう材の量が十分に確保されるので、第1板状部周縁の内側に位置する第2板状部周縁とヘッダタンク内面との間に形成される隙間に前記ろう材が流れ込むようになり、第2板状部とヘッダタンク内面とがろう付けされ、仕切部材が強固に固定される。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、ヘッダタンクの外面及び内面をろう材により被覆する構成とする。
【0020】
この構成によれば、請求項3の発明と同様に、第2板状部周縁とヘッダタンクとの隙間に流れ込むのに十分な量のろう材が確保され、仕切部材が強固に固定される。
【0021】
請求項5の発明では、請求項1の発明において、第1板状部周縁には、第1及び第2板状部を重ね合わせる際、第2板状部周縁を第1板状部周縁の内側に導く突出片を形成する構成とする。
【0022】
この構成によれば、第1及び第2板状部が互いに正規の位置で重なり合うので両周縁が大きくずれる虞れはなく、第2板状部周縁の形状を第1板状部周縁よりも僅かに内側に位置するように形成するだけで仕切部材の組み付け作業性が良好になる。これにより、第2板状部周縁とヘッダタンク内面との間に形成される隙間を十分に小さくすることが可能となり、第2板状部周縁がヘッダタンク内面に確実にろう付けされるようになる。
【0023】
また、第1及び第2板状部を折り曲げる際には、第2板状部が突出片により導かれるので、折り曲げ作業が容易になる。
【0024】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、第1及び第2板状部のうち一方の板状部には、両板状部を重ね合わせた状態で、他方の板状部側へ突出する凸部を形成し、該他方の板状部には前記一方の板状部の凸部に嵌入して前記第2板状部周縁を第1板状部周縁の内側に導く凹部を形成する構成とする。
【0025】
この構成によれば、第1及び第2板状部が互いに正規の位置で重なり合うので、請求項5の発明と同様に、第2板状部周縁とヘッダタンク内面との間の隙間を十分に小さくすることが可能となり、第2板状部周縁がヘッダタンク内面に確実にろう付けされるようになるとともに、凸部に凹部が嵌入して第2板状部が導かれるので、折り曲げ作業が容易になる。
【0026】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、第1及び第2板状部の連結部分には、両板状部を折り曲げる際の起点となる溝部を形成する構成とする。
【0027】
この構成によれば、第1及び第2板状部を折り曲げる際に、該両板状部の折り曲げ方向が定まるので、それらの周縁が大きくずれることが容易に防止される。これにより、請求項5の発明と同様に、第2板状部周縁とヘッダタンク内面との間の隙間を十分に小さくすることが可能となり、第2板状部周縁がヘッダタンク内面に確実にろう付けされるようになる。
【0028】
請求項8の発明では、請求項1の発明において、第1及び第2板状部の少なくとも一方には、仕切部材をヘッダタンクのスリットから中空部に挿入配置した状態でヘッダタンク外方に位置して該ヘッダタンク外面に沿うように延びる接合部を設け、該接合部をヘッダタンク外面にろう付けする構成とする。
【0029】
この構成によれば、仕切部材が接合部を介してヘッダタンク外面に対してもろう付けされるので、該仕切部材がヘッダタンクに強固に固定される。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図2は、本発明の実施形態に係る熱交換器を示し、本例では、熱交換器が車両用空調装置の冷凍サイクルの一要素を構成する凝縮器1である場合を示す。該凝縮器1は、車幅方向に延びる複数のチューブ2,2,…及び放熱用のフィン3,3,…を上下に交互に並設してなるコア4と、該コア4のチューブ2両端部にそれぞれ配置されて該チューブ2と連通する中空部Rを有する左側ヘッダタンク5及び右側ヘッダタンク6とを備えてなり、車体のエンジンルーム(図示せず)前端に配設されている。
【0032】
前記コア4のフィン3は、両面にろう材が層状に設けられたアルミ合金製の薄板材を折り曲げ成形してなる。図3に示すように、各チューブ2は、冷媒の流路断面が車体前後方向に長い矩形状である扁平チューブとされ、一方、各フィン3は、車体前後方向から見て、車幅方向に連続する波状に形成されたコルゲートフィンとされている。
【0033】
図2に示すように、前記コア4の隣り合うチューブ2,2の離間距離はフィン3の上下の長さに対応していて、該フィン3の上端及び下端が、隣り合うチューブ2,2の外面にろう付けされるようになっている。また、コア4の上下方向の両外端部には、フィン3がそれぞれ位置付けられ、コア4上端のフィン3の上側には、該フィン3を保持する上側フィン保持部材10が配設され、また、コア4下端のフィン3の下側には、該フィン3を保持する下側フィン保持部材11が配設されている。
【0034】
前記左側及び右側ヘッダタンク5,6は、両面がろう材により被覆されたアルミ合金製の板材を円筒状に成形してなるものであり、コア4の上端から下端に亘って真っ直ぐに延びている。ヘッダタンク5,6周壁のコア4側には、前記各チューブ2の外形に対応するチューブ保持用孔部5a、5a,…がチューブ2,2,…の間隔に対応して形成されている。各チューブ2の端部は、前記各チューブ保持用孔部5aに挿入され、該チューブ2外周面とチューブ保持用孔部5a周縁とがろう付けされるようになっている。
【0035】
前記各ヘッダタンク5,6の上端及び下端は円形に開口しており、該開口はキャップ部材12によりそれぞれ閉塞され、これにより、内部に前記各チューブ2端部と連通する中空部Rが形成される。左側ヘッダタンク5上端側には、該ヘッダタンク5に冷媒を流入させる流入用冷媒配管13が接続され、また、この左側ヘッダタンク5の下端側には、該ヘッダタンク5から冷媒を流出させる流出用冷媒配管14が接続されている。尚、図2中、12aは凝縮器1を車体に固定するためのピンである。
【0036】
前記左側ヘッダタンク5の上下方向の略中央部には、前記中空部Rを上側と下側とに仕切る仕切部材15が配設され、該仕切部材15よりも上側の空間に連通するチューブ2,2,…により第1パスP1が構成されるとともに、仕切部材15よりも下側の空間に連通するチューブ2,2,…により第2パスP2が構成されている。これにより、前記流入用冷媒配管13から左側ヘッダタンク5の上側空間に流入した冷媒は、前記第1パスP1を流通して右側ヘッダタンク6に集合した後、該右側ヘッダタンク6から前記第2パスP2を流通して左側ヘッダタンク5の下側空間に集合し、前記流出用冷媒配管14から外部に流出するようになっている。
【0037】
前記左側ヘッダタンク5周壁のチューブ保持用孔部5aと反対側には、前記仕切部材15をヘッダタンク5の中空部Rに挿入配置するためのスリット5bが形成されている。該スリット5bは、ヘッダタンク5周壁を周方向に延びるように形成され、該ヘッダタンク5周壁の約半分に亘って形成されている。
【0038】
前記仕切部材15は、両面がろう材により被覆されたアルミ合金製の板材から成形されたものであり、図4に示すように、前記ヘッダタンク5の中空部R内で略水平に延びる第1板状部15aとこの第1板状部15aの上側に重なる第2板状部15bとからなる。これら第1及び第2板状部15a,15bは、その周縁一部が連結部15cにより連結されている。
【0039】
前記第1板状部15a周縁は、図1(a)に示すように、ヘッダタンク5内面に沿うように形成される一方、前記第2板状部15b周縁は、連結部15c形成部分が前記第1板状体15a周縁の対応する部分と一致しており、この第2板状部15b周縁の連結部15c両側は第1板状部15a周縁の内側に位置するように形成されている。両板状部15a,15bの連結部15cと反対側は、仕切部材15をスリット5bから中空部Rに挿入配置した状態で、前記ヘッダタンク5外方に位置している。第1板状部15aのヘッダタンク5外方に位置する部分には、該ヘッダタンク5外面に沿って下方へ延びて該外面にろう付けされる接合部15dが形成されており、また、第2板状部15bのヘッダタンク5外方に位置する部分には、該ヘッダタンク5外面に沿って上方へ延びる同様な接合部15eが形成されている。
【0040】
前記仕切部材15は、図5に示すように、第1及び第2板状部15a,15bを展開した平板状にプレス成形した後、同図(b)の矢印Dで示すように、該両板状部15a,15bが重なり合うように連結部15cを折り曲げることにより構成される。この際、第1及び第2板状部15a,15bを狙い通りに折り曲げると、第2板状部15b周縁の連結部15c両側が、それぞれ第1板状部15a周縁よりも同じ寸法だけ内側に位置するようになっている。
【0041】
前記の如く構成された凝縮器1の製造工程においては、図示しないが、各チューブ2、フィン3及びヘッダタンク5,6を仮組み付けしてから治具によりクランプした後、炉内に搬入して各部を同時にろう付けする。この際、仕切部材15は2つの板状部15a,15bが折り曲げられて構成されているので、両板状部15a,15bは互いに離れる方向に付勢されており、この状態で前記スリット5bに挿入することで、両板状部15a,15bがスリット5b周縁に係合する。これにより、炉内への搬入時の振動等により仕切部材15がヘッダタンク5から脱落することはない。
【0042】
したがって、この実施形態に係る凝縮器1によると、左側ヘッダタンク5の仕切部材15を第1及び第2板状部15a,15bを重ね合わせてなるものとし、第1板状部15a周縁をヘッダタンク5内面に沿うように形成し、前記第2板状部15b周縁を前記第1板状部15a周縁の内側に位置するように形成したので、第1及び第2板状部15a,15bが狙い通りに折り曲げられずにずれていても、そのずれ量が両板状部15a,15b周縁の寸法差内である場合には、前記第2板状部15b周縁が第1板状部15a周縁の外側に位置するようになることはない。これにより、前記第1及び第2板状部15a,15bを治具を用いて狙い通りに正確に折り曲げる必要がなく、また、該両板状部15a,15bを重ね合わせた後に折り曲げ部分を修正することなく、仕切部材15をスリット5bから中空部Wへ容易に挿入することができて、仕切部材15の組み付け作業性を良好にできる。
【0043】
この際、第1板状部15a周縁がヘッダタンク5内面に沿うように形成されており、かつ、第2板状部15bが前記第1板状部15a周縁の外側に位置していないので、仕切部材15周縁がヘッダタンク5内面に沿うようになり両者を確実にろう付けできる。
【0044】
また、前記第2板状部15b周縁の連結部15c両側が第1板状部15a周縁の内側に位置しているので、両板状部15a,15bを重ね合わせた際、第2板状部15bが前記狙いの状態から連結部15cのいずれの側にずれても、該第2板状部15b周縁が第1板状部15a周縁の外側に位置することはない。これにより、第1及び第2板状部15a,15b周縁の連結部15c両側でずれ量が吸収されるので、両板状部15a,15bの折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0045】
また、前記仕切部材15を構成する板材の両面がろう材により被覆されており、かつ、ヘッダタンク5内面及び外面がろう材により被覆されているので、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面との間に形成された隙間Wに流れ込むだけの十分な量のろう材が確保されている。これにより、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面とが確実にろう付けされるので、仕切部材15をヘッダタンク5に強固に固定することができる。
【0046】
また、仕切部材15の接合部15d,15eがヘッダタンク5外面にろう付けされるので、仕切部材15をヘッダタンク5に強固に固定できる。
【0047】
尚、図6に示す変形例1のように、第1板状部15a周縁の連結部15c両側に、上側へ突出する一対の突出片15f,15fを形成し、両板状部15a,15bを重ね合わせる際に、これら突出片15f,15fにより第2板状部15b周縁を第1板状部15a周縁の内側に導くようにしてもよい。
【0048】
この変形例1では、第1及び第2板状部15a,15bを折り曲げると、両板状部15a,15bが正規の位置で重なり合うので両周縁が大きくずれる虞れがなく、第2板状部15b周縁の形状を第1板状部15a周縁よりも僅かに内側に位置するように形成するだけで、仕切部材15の組み付け作業性を良好にできる。これにより、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面の間に形成される隙間を十分に小さくすることができて、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面とを確実にろう付けすることができる。さらに、この場合、第1及び第2板状部15a,15bを折り曲げる際には、第2板状部15bが突出片15f,15fにより正規の位置に導かれるので、両板状部15a,15bの折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0049】
また、図7に示す変形例2のように、第2板状部15bの略中央部に、第1及び第2板状部15a,15bを重ね合わせた状態で、第1板状部15a側へ突出する凸部15gを形成し、該第1板状部15aに、前記凸部15gに嵌合して第2板状部15b周縁を第1板状部15a周縁の内側に導く凹部15hを形成するようにしてもよい。
【0050】
この変形例3では、前記変形例1の場合と同様に、第1及び第2板状部15a,15bを重ね合わせた際に両周縁が大きくずれる虞れがないので、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面の間に形成される隙間を十分に小さくすることができて、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面とを確実にろう付けすることができる。さらに、第1及び第2板状部15a,15bを折り曲げる際には、凸部15gに凹部15hが嵌入して第2板状部15bが正規の位置に導かれるので、折り曲げ作業を容易に行うことができる。
【0051】
また、図8に示す変形例3のように、第1及び第2板状部15a,15bを折り曲げる際の起点となる直線状の溝部15iを連結部15cに形成するようにしてもよい。この変形例3では、溝部15iにより両板状部15a,15bの折り曲げ方向が定まるので、両板状部15a,15bを重ね合わせた際に両周縁が大きくずれることを容易に防止でき、これにより、前記変形例2、3の場合と同様に、第2板状部15b周縁とヘッダタンク5内面との間の隙間を十分に小さくすることができて、第2板状部15b周縁をヘッダタンク5内面に確実にろう付けすることができる。
【0052】
また、図9に示す変形例4のように、第2板状部15bの接合部15e側に上側へ切り起こされた切り起こし部15jを形成するようにしてもよい。該切り起こし部15jは、仕切部材15をヘッダタンク5の中空部Rに完全に挿入した状態で該ヘッダタンク5の内面に係合するようになっており、これにより、仕切部材15の脱落をより確実に防止できる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る熱交換器によると、ヘッダタンクの仕切部材の第1板状部周縁をヘッダタンク内面に沿うように形成し、第2板状部周縁を記第1板状部周縁の内側に位置するように形成したので、第1及び第2板状部を折り曲げて重ね合わせると、両板状部が狙い通りに折り曲げられずにずれていても、第2板状部周縁が第1板状部周縁の外側に位置するようになることはなく、よって、仕切部材の組み付け作業性を良好にすることができる。
【0054】
請求項2記載の発明によると、第2板状部周縁の第1板状部との連結部分両側を該第1板状部周縁の内側に位置するように形成したので、両板状部の折り曲げ作業を容易に行うことができ、よって、仕切部材の組み付け作業性をより良好にすることができる。
【0055】
請求項3記載の発明によると、仕切部材がろう材により被覆された板材を成形してなるので、第2板状部周縁とヘッダタンク内面との間に形成される隙間に流れ込むのに十分な量のろう材を確保でき、これにより、第2板状部とヘッダタンク内面とをろう付けして仕切部材を強固に固定できる。
【0056】
請求項4記載の発明によると、ヘッダタンクの外面及び内面をろう材により被覆したので、第2板状部周縁とヘッダタンクとの隙間に流れ込むのに十分な量のろう材を確保でき、仕切部材を強固に固定できる。
【0057】
請求項5記載の発明によると、第1及び第2板状部を重ね合わせる際、第1板状部周縁に第2板状部周縁を導く突出片を形成したので、両板状部を容易に折り曲げることができ、また、第2板状部周縁とヘッダタンク内面との間に形成される隙間を十分に小さくすることができて、第2板状部周縁をヘッダタンク内面に確実にろう付けできる。
【0058】
請求項6記載の発明によると、第1及び第2板状部のうち一方の板状部には、両板状部を重ね合わせた状態で、他方の板状部側へ突出する凸部を形成し、該他方の板状部には前記一方の板状部の凸部に嵌合して前記第2板状部周縁を第1板状部周縁の内側に導く凹部を形成したので、第2板状部周縁をヘッダタンク内面に確実にろう付けできる。
【0059】
請求項7記載の発明によると、第1及び第2板状部の連結部分に両板状部を折り曲げる際の起点となる溝部を形成したので、両板状部を容易に折り曲げることができるとともに、両板状部の折り曲げ方向が定まって両周縁が大きくずれることを容易に防止でき、よって、第2板状部周縁をヘッダタンク内面に確実にろう付けできる。
【0060】
請求項8記載の発明によると、第1及び第2板状部の少なくとも一方にヘッダタンク外面に沿うように延びる接合部を設け、該接合部をヘッダタンク外面にろう付けするようにしたので、仕切部材をヘッダタンクに強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は図2におけるA−A線断面図であり、(b)は仕切部材の側面図である。
【図2】本発明に係る凝縮器を車体後側から見た図である。
【図3】仕切部材、ヘッダタンク及びコアを分解した状態で示す斜視図である。
【図4】図1(a)におけるB−B線断面図である。
【図5】展開状態にある仕切部材を示し、(a)は接合部形成側の平面図であり、(b)は側面図である。
【図6】変形例1に係る仕切部材を示し、(a)は第1及び第2板状部を重ね合わせた状態の平面図であり、(b)は展開状態の側面図である。
【図7】変形例2に係る仕切部材を示し、(a)は展開状態の接合部形成側の平面図であり、(b)は展開状態の側面図である。
【図8】変形例3に係る仕切部材を示し、(a)及び(b)は図7の(a)及び(b)にそれぞれ相当する図である。
【図9】変形例4に係るヘッダタンクを示し、(a)は図4相当図であり、(b)は図1(a)相当図である。
【符号の説明】
2 チューブ
5 ヘッダタンク
5a スリット
15 仕切部材
15a 第1板状部
15b 第2板状部
15d 接合部
15e 接合部
15f 突出片
15g 凸部
15h 凹部
15i 溝部
R 中空部

Claims (8)

  1. 並設された複数本のチューブが連通する中空部を有するヘッダタンクと、周縁の一部が連結された第1及び第2板状部からなり該両板状部が前記連結部分で折り曲げられて互いに重ね合わされた状態で前記ヘッダタンク周壁に形成されたスリットから前記中空部に挿入配置されて該中空部をチューブ並設方向一側と他側とに仕切る仕切部材とを備えた熱交換器において、
    前記第1板状部周縁は、ヘッダタンク内面に沿うように形成され、前記第2板状部周縁は、前記第1板状部周縁の内側に位置するように形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1において、
    第2板状部周縁の第1板状部との連結部分両側が、該第1板状部周縁の内側に位置するように形成されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1において、
    仕切部材は、ろう材により被覆された板材を成形してなることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1において、
    ヘッダタンクの外面及び内面は、ろう材により被覆されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1において、
    第1板状部周縁には、第1及び第2板状部を重ね合わせる際、第2板状部周縁を第1板状部周縁の内側に導く突出片が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1において、
    第1及び第2板状部のうち一方の板状部には、両板状部を重ね合わせた状態で、他方の板状部側へ突出する凸部が形成され、該他方の板状部には、前記一方の板状部の凸部に嵌入して前記第2板状部周縁を第1板状部周縁の内側に導く凹部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項1において、
    第1及び第2板状部の連結部分には、両板状部を折り曲げる際の起点となる溝部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項1において、
    第1及び第2板状部の少なくとも一方には、仕切部材をヘッダタンクのスリットから中空部に挿入配置した状態でヘッダタンク外方に位置して該ヘッダタンク外面に沿うように延びる接合部が設けられ、該接合部がヘッダタンク外面にろう付けされていることを特徴とする熱交換器。
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