JP4833721B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空調装置に用いられる凝縮器等の熱交換器に関する。
従来より、この種の熱交換器として、冷媒の流通する扁平状チューブが厚み方向に複数並べて設けられ、該チューブの長手方向両端に各チューブが連通する中空部を有する円筒状ヘッダタンクがそれぞれ配設され、上記ヘッダタンクの中空部がチューブ並設方向一側と他側とに仕切られた熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようにヘッダタンクの中空部を仕切ることにより、冷媒流れの上流側から下流側に連なる複数のパスが構成される。これにより、冷媒を熱交換器内で蛇行して流すことが可能になり、熱交換効率が向上する。
上記特許文献1の熱交換器では、ヘッダタンクを仕切る構造として、ヘッダタンクの中空部に仕切部材を配設する構造を採っている。すなわち、ヘッダタンクの周壁部には、仕切部材を中空部へ挿入するための仕切部材挿入孔が周方向に延びるスリット形状をなすように形成されている。仕切部材は、第1及び第2板状部を備えている。これら板状部の挿入方向先端側の周縁部同士は連結され、この連結部分が折り曲げられて両板状部が互いに重ね合わされている。上記第1及び第2板状部の周縁部は、ヘッダタンクの内面に沿うように形成されている。
第1板状部の挿入方向先端部と基端部との中央部には、両板状部を折り畳んだ状態で基端側を第2板状部から離れるように傾斜させる屈曲部が形成され、また、第2板状部にも同様に屈曲部が形成されている。このため、両板状部を互いに重ね合わせると、先端側が接触する一方、基端側が厚み方向に離れることになる。また、第1及び第2板状部の挿入方向基端側には、ヘッダタンクの中空部に挿入された状態で、仕切部材挿入孔の周縁部に中空部側から係合する突起が形成されている。
上記第1及び第2板状部を互いに重ね合わせた状態でヘッダタンクの挿入孔から中空部に挿入すると、これら板状部の挿入方向基端側は、屈曲部を境にして互いに離れる方向に傾斜しているので、該板状部の持つ弾性力により基端側が仕切部材挿入孔の周縁部に接する方向に付勢されて圧接するとともに、突起が仕切部材挿入孔の周縁部に係合し、仕切部材がヘッダタンクに組み付けられた状態になる。この状態で、ろう付け用の炉内に搬送されて仕切部材の板状部の周縁部がヘッダタンクの内面にろう付けされ、仕切部材がヘッダタンクに完全に固定された状態になる。
特許第3173830号公報
ところが、特許文献1のように第1及び第2板状部に屈曲部を設けるようにした場合、この屈曲部は、平坦な板状部を折り曲げて形成しているだけなので、平坦な形状に復元し易い。このため、第1及び第2板状部を互いに重ね合わせて仕切部材挿入孔に挿入すると、板状部の基端側の傾斜角度が小さくなるように屈曲部が変形してしまうことが考えられる。こうなると、板状部の基端側の付勢力が弱くなり、該板状部の基端側が挿入孔の周縁部に圧接しなくなるとともに、突起の係合力が低下する。その結果、仕切部材をヘッダタンクに組み付けた状態でろう付け用の炉内に搬送する際に、仕切部材が振動等によって正規の組み付け位置から動いて、板状部の周縁部がヘッダタンクの内面から離れ、ヘッダタンクの仕切部分が連通してしまうという不具合が発生する。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1及び第2板状部を互いに重ね合わせてなる仕切部材でヘッダタンクを仕切るようにした熱交換器において、その仕切部材がヘッダタンクに完全に固定されるまでの間に正規の組み付け位置からずれないようにして、ヘッダタンクの仕切部分が連通しないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、第1板状部の連結部分よりも挿入方向基端側に突出部を設け、両板状部を互いに重ね合わせた状態で突出部を第2板状部に当てるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、並設された複数のチューブが連通する中空部を有するヘッダタンクと、該ヘッダタンクの周壁部に形成された挿入孔から挿入され、上記中空部をチューブの並設方向一側及び他側に仕切る仕切部材とを備えた熱交換器であって、上記仕切部材は、挿入方向先端側の周縁部の一部分が互いに連結された第1板状部及び第2板状部を備えるとともに、該両板状部が連結部分で折り曲げられて互いに重ね合わされた状態で上記挿入孔から上記中空部に挿入されて配置され、上記第1板状部の連結部分と挿入方向基端部との間には、上記第2板状部側へ突出して突出方向先端面が該第2板状部に接触する第1突出部が設けられ、上記第1突出部が上記第2板状部に接触し、かつ、上記両板状部が連結部分で連結された状態で、該両板状部の挿入方向基端側が互いに離れる方向に付勢されて上記挿入孔の周縁部に圧接される構成とする。
この構成によれば、第1及び第2板状部の連結部分を折り曲げて両板状部を互いに重ね合わせると、第1板状部の突出部が第2板状部に当たり、両板状部が突出部により互いに離れた状態となる。このように突出部を当てて両板状部を厚み方向に離すようにすることで、仕切部材をヘッダタンクの挿入孔に挿入した際、従来例の仕切部材のように屈曲部の形状が復元すること起因した板状部の付勢力の低下が起こらず、板状部を挿入孔の周縁部に向けて付勢する付勢力を十分に確保することが可能になる。これにより、第1及び第2板状部をヘッダタンクの挿入孔の周縁部に圧接させることが可能になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1及び第2板状部の少なくとも一方には、該両板状部を互いに重ね合わせた状態で一方の板状部の挿入方向基端側を他方の板状部から離れるように傾斜させる屈曲部が設けられ、第1突出部は、上記屈曲部に対応する部位に設けられている構成とする。
この構成によれば、第1及び第2板状部を互いに重ね合わせて挿入孔に挿入すると、屈曲部近傍が起点となって第1及び第2板状部の挿入方向基端側が挿入孔の周縁部に向けて付勢されることになる。この起点となる屈曲部に対応する部位に第1突出部を設けて第1及び第2板状部の屈曲部に対応する部位を互いに離すようにしているので、第1及び第2板状部をヘッダタンクの挿入孔の周縁部に一層強く圧接させることが可能になる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、第1突出部は、第1板状部の平面視で挿入方向と直交する方向の中間部に位置付けられ、第2板状部には、上記第1板状部へ向けて突出する第2突出部が、上記第1突出部の挿入方向と直交する方向の両側にそれぞれ位置するように設けられている構成とする。
この構成によれば、両板状部を互いに重ね合わせた際、平面視で第1及び第2突出部が挿入方向と直交する方向に交互に並ぶことになる。このように複数の突出部を設けることで、両板状部の広い範囲をがたつかないように安定した状態で厚み方向に離すことが可能になる。
請求項4の発明では、請求項1から3のいずれか1つの発明において、第1及び第2板状部の一方の周縁部は、他方の周縁部の内側に位置するように形成されている構成とする。
この構成によれば、第1及び第2板状部が設計通りに折り曲げられずにずれている場合に、そのずれ量が両板状部の周縁部の寸法差内であれば、一方の板状部の周縁部が他方の板状部の周縁部よりも外側に位置しないことになる。これにより、仕切部材を挿入孔に挿入する際の挿入力の増大が回避される。
請求項5の発明では、請求項1から4のいずれか1つの発明において、挿入孔はヘッダタンクの周方向に延びるスリット形状とされ、第1板状部の厚さと、第2板状部の厚さと、第1突出部の高さとを加えた寸法が、上記挿入孔の幅寸法以上に設定されている構成とする。
この構成によれば、仕切部材をヘッダタンクの挿入孔に挿入する際には圧入することになる。これにより、仕切部材が挿入孔からより一層抜けにくくなる。
請求項6の発明では、請求項1から5のいずれか1つの発明において、第1及び第2板状部の少なくとも一方には、ヘッダタンクの挿入孔の周縁部に中空部側から係合する係合突起が設けられている構成とする。
この構成によれば、仕切部材をヘッダタンクの挿入孔に挿入すると、仕切部材の係合突起が挿入孔の周縁部に係合する。
請求項7の発明では、請求項1から6のいずれか1つの発明において、第1突出部は、第1板状部の平面視で所定方向に長く延びる形状とされている構成とする。
この構成によれば、両板状部を重ね合わせた際、第1及び第2板状部の広い範囲が第1突出部によってがたつかないように安定した状態で厚み方向に離れる。
請求項8の発明では、請求項1から7のいずれか1つの発明において、第1板状部には、該第1及び第2板状部を互いに重ね合わせた状態で挿入方向基端側を第2板状部から離れるように傾斜させる屈曲部が設けられ、第1突出部は、上記第1板状部の挿入方向先端部と屈曲部との間に位置付けられている構成とする。
この構成によれば、第1板状部の挿入方向先端部と屈曲部との間を第2板状部から厚み方向に離すことが可能になり、両板状部をヘッダタンクの挿入孔の周縁部に一層強く圧接させることが可能になる。
請求項1の発明によれば、仕切部材の第1板状部に第2板状部側へ突出する突出部を設けたので、仕切部材をヘッダタンクの挿入孔に挿入した際、第1及び第2板状部を挿入孔の周縁部に付勢する付勢力を十分に確保して該挿入孔の周縁部に圧接させることができる。これにより、例えば、仕切部材をヘッダタンクに組み付けた状態で搬送する際に、仕切部材をヘッダタンクに完全に固定するまで正規の組み付け位置に保持しておくことができ、ヘッダタンクの仕切部分が連通してしまうのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、一方の板状部に、その挿入方向基端側を他方の板状部から離すように傾斜させる屈曲部を設け、この屈曲部に対応するように第1突出部を設けたので、両板状部を挿入孔の周縁部に一層強く圧接することができる。
請求項3の発明によれば、第2板状部に、第1突出部の挿入方向と直交する方向の両側にそれぞれ位置するように第2突出部を設けたので、両板状部の広い範囲を複数の突出部によって厚み方向に離すことができ、第1及び第2板状部を安定して挿入孔の周縁部に圧接できる。
請求項4の発明によれば、第1及び第2板状部が多少ずれて折り曲げられた場合に、一方の板状部の周縁部を他方の板状部の周縁部の内側に位置付けることができる。これにより、仕切部材を挿入孔に挿入する際の挿入力の増大を回避できるので、仕切部材の組み付け作業性を良好にできる。
請求項5の発明によれば、第1板状部の厚さと第2板状部の厚さと第1突出部の高さとを加えた寸法を挿入孔の幅寸法よりも長く設定したので、仕切部材が正規の組み付け位置からずれるのを未然に防止することができる。
請求項6の発明によれば、第1及び第2板状部の少なくとも一方に、ヘッダタンクの挿入孔の周縁部に中空部側から係合する係合突起を設けたので、仕切部材をヘッダタンクに確実に保持することができる。
請求項7の発明によれば、第1突出部を所定方向に長く延びる形状としたので、両板状部の広い範囲を安定した状態で厚み方向に離すことができ、第1及び第2板状部を安定して挿入孔の周縁部に圧接できる。
請求項8の発明によれば、両板状部を挿入孔の周縁部に一層強く圧接することができ、仕切部材が正規の組み付け位置からずれるのを未然に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器を示し、本例では、熱交換器が自動車用空調装置の冷凍サイクルの一要素を構成する凝縮器1である場合を示す。この凝縮器1は、自動車の前部に設けられたエンジンルーム(図示せず)の前端部に配設され、車幅方向に延びる複数のチューブ2、2、…及び伝熱用のフィン3、3、…を上下に交互に並べてなるコア4と、該コア4のチューブ2両端部にそれぞれ配置されて該チューブ2と連通する中空部Rを有する左側ヘッダタンク5及び右側ヘッダタンク6とを備えている。
上記コア4のフィン3は、ろう材が層状に設けられたアルミニウム合金製の薄板材を折り曲げ成形してなるコルゲートフィンである。また、図2に示すように、各チューブ2は、扁平状チューブであり、冷媒の流路断面が車体前後方向に長い矩形状とされている。
上記コア4の隣り合うチューブ2、2の離間距離はフィン3の上下の長さに対応していて、該フィン3の上端及び下端が、隣り合うチューブ2、2の外面にろう付けされるようになっている。また、コア4の上下方向の両外端部には、フィン3がそれぞれ位置付けられ、図1に示すように、コア4上端のフィン3の上側には、該フィン3を保持する上側エンドプレート10が配設され、また、コア4下端のフィン3の下側には、該フィン3を保持する下側エンドプレート11が配設されている。
上記左側及び右側ヘッダタンク5、6は、両面がろう材S(図8に示す)により被覆されたアルミニウム合金製の板材を円筒状に成形してなるものであり、コア4の上端から下端に亘って真っ直ぐに延びている。図2に示すように、ヘッダタンク5、6の周壁部のコア4側には、上記各チューブ2の外形に対応するチューブ挿入用孔部5a、5a、…がチューブ2、2、…の間隔に対応して形成されている。各チューブ2の端部は、上記各チューブ挿入用孔部5aに挿入され、該チューブ2外周面とチューブ挿入用孔部5a周縁とがろう付けされるようになっている。
上記各ヘッダタンク5、6の上端及び下端は円形に開口しており、図1に示すように、該開口はキャップ部材12によりそれぞれ閉塞され、これにより、内部に上記各チューブ2の端部と連通する中空部Rが形成される。左側ヘッダタンク5の上端側には、該ヘッダタンク5に冷媒を流入させる流入用冷媒配管13が接続され、また、この左側ヘッダタンク5の下端側には、該ヘッダタンク5から冷媒を流出させる流出用冷媒配管14が接続されている。
上記左側ヘッダタンク5の上下方向の略中央部には、上記中空部Rを上側と下側とに仕切る仕切部材15が配設され、下端側には、同様に中空部Rを仕切る仕切部材16が配設されている。また、右側ヘッダタンク6には、同様に中空部Rを仕切る仕切部材17が仕切部材15と仕切部材16との間に位置するように配設されている。
上記仕切部材15よりも上側のチューブ2、2、…により、第1パスP1が構成され、この仕切部材15と仕切部材17との間に位置するチューブ2、2、…により、第2パスP2が構成され、仕切部材16と仕切部材17との間に位置するチューブ2、2、…により、第3パスP3が構成され、仕切部材16よりも下側のチューブ2、2、…により、第4パスP4が構成されている。これにより、上記流入用冷媒配管13から左側ヘッダタンク5に流入した冷媒は、上記第1パスP1、第2パスP2、第3パスP3及び第4パスP4を順に流れて左側ヘッダタンク5の下側空間に集合した後、上記流出用冷媒配管14から外部に流出するようになっている。
図2に示すように、上記左側ヘッダタンク5の周壁部のチューブ挿入用孔部5aと反対側には、上記仕切部材15、16をヘッダタンク5の中空部Rに挿入するための挿入孔としてのスリット5bが形成されている。該スリット5bは、ヘッダタンク5の周壁部の周方向に延びるように形成されている。また、右側ヘッダタンク6の周壁部にも、同様に仕切部材17をヘッダタンク6の中空部Rに挿入するためのスリット(図示せず)が形成されている。これら左側ヘッダタンク5及び右側ヘッダタンク6のスリット5bは同じ形状とされている。
上記仕切部材15、16、17は共通化されている。以下、仕切部材15の構造について詳しく説明する。この仕切部材15は、図3〜図7に示すように、両面がろう材により被覆されたアルミニウム合金製の板材から成形されたものであり、図8に示すように、上記ヘッダタンク5の中空部R内で略水平に延びる第1板状部15aとこの第1板状部15aの上側に重なる第2板状部15bとを備えている。これら第1及び第2板状部15a、15bは、その周縁部のうち、挿入方向先端部の一部が連結部15cにより連結されている。
上記第2板状部15bの周縁部は、ヘッダタンク5の内面に沿うように形成される一方、上記第1板状部15aの周縁部は、図3及び図4に示すように、連結部15cの形成部分が上記第2板状部15bの周縁部の対応する部分と一致する一方、連結部15cの両側は第2板状部15bの周縁部の内側に位置するように形成されている。図8に示すように、両板状部15a、15bの連結部15cと反対側は、仕切部材15をスリット5bから中空部Rに挿入し配置した状態で、上記ヘッダタンク5から突出して外方に位置するように形成されている。第1板状部15aのヘッダタンク5の外方に位置する部分には、該ヘッダタンク5の外面に沿って上方へ延びて該外面にろう付けされる接合部15dが形成されており、また、第2板状部15bのヘッダタンク5の外方に位置する部分には、該ヘッダタンク5の外面に沿って下方へ延びる同様な接合部15eが形成されている。
図3及び図6に示すように、第1板状部15aの挿入方向基端部と先端部との間には、挿入方向基端側の約半分の領域を第2板状部15bから離れる方向に傾斜させる第1屈曲部15fが設けられている。この第1屈曲部15fは、図3に示すように、平面視で挿入方向と直交して直線状に延びている。第1板状部15aには、挿入方向と直交する方向の略中央部に第2板状部15b側へ突出する第1突出部15gが設けられている。この第1突出部15gは、第1屈曲部15fに対応するように、該第1屈曲部15f上に位置付けられている。上記第1突出部15gは、平面視で略円形状をなしている。
また、図4及び図6に示すように、第2板状部15bの挿入方向基端部と先端部との間にも、第1板状部15aと同様に、挿入方向基端側の約半分の領域を第1板状部15aから離れるように傾斜させる第2屈曲部15hが設けられている。この第2屈曲部15hは、平面視で上記第1屈曲部15fと重複するように位置している。
上記第2板状部15bには、第1板状部15aへ向けて突出する2つの第2突出部15jが設けられている。これら第2突出部15jは、第2屈曲部15hに対応するように、平面視で、第1突出部15gの挿入方向と直交する方向の両側にそれぞれ位置付けられている。この第2突出部15jの突出高さと第1突出部15gの突出高さとは、略同じに設定されている。従って、両板状部15a、15bを折りたたんだ状態では、第1突出部15gの先端面は第2板状部15bに、第2突出部15jの先端面は第1板状部15aにそれぞれ同じように当たることになる。また、上記第1板状部15aの厚さと、第2板状部15bの厚さと、第1突出部15gの高さとを加えた寸法は、上記ヘッダタンク5のスリット5bの幅寸法以上に設定されている。
上記連結部15cを折り曲げて第1及び第2板状部15a、15bを互いに重ね合わせると、突出部15g、15jにより、第1及び第2板状部15a、15bが厚み方向に離れた状態になる。このとき、図6に示すように、第1板状部15aの第1屈曲部15fよりも挿入方向基端側と第2板状部15bの第2屈曲部15hよりも挿入方向基端側との離間寸法は、これら屈曲部15f、15hが形成されていることによって、基端部に近づくほど大きくなる。この仕切部材15の挿入方向基端側の厚さ方向の寸法は、スリット5bの幅寸法よりも長くなっている。また、図3及び図4に示すように、第1及び第2板状部15a、15bを設計通りに折り曲げると、平面視で、第1板状部15aの周縁部における連結部15c両側が、それぞれ第2板状部15bの周縁部よりも同じ寸法だけ内側に位置するようになっている。
次に、上記のように構成された凝縮器1を製造する要領について説明する。まず、上記仕切部材15を得る際には、始めに、図示しないが、上記板材をプレス成形することにより、第1及び第2板状部15a、15bを展開した平板状の中間成形品を得る。そして、この仕切部材15の中間成形品は、図5に示すように、連結部15cを曲げて第1板状部15aと第2板状部15bとが略直交する形状とされた後、凝縮器1の製造現場に搬送される。
凝縮器1の製造現場では、図6に示すように、第1及び第2板状部15a、15bが互いに重なり合うように連結部15cを折り曲げる。このとき、第1板状部15aの周縁部を第2板状部15bの周縁部の内側に位置するように形成しているので、第1板状部15a及び第2板状部15bが設計通りに折り曲げられずに多少ずれていても、そのずれ量が両板状部15a、15bの周縁部の寸法差内である場合には、第1板状部15aの周縁部が第2板状部15bの周縁部の外側に位置するようになることはない。
上記第1及び第2板状部15a、15bを互いに重ね合わせた状態で、仕切部材15を連結部15c側からスリット5bに挿入していく。このとき、上記のように第2板状部15bの周縁部が第1板状部15aの周縁部の外側に位置していないので、仕切部材15をスリット5bに挿入する際の挿入力が増大しない。
図8に示すように、仕切部材15を中空部Rに完全に挿入すると、第1突出部15gを第2板状部15bに当てるとともに、第2突出部15jを第1板状部15aに当てて両板状部15a、15bを厚み方向に離しているので、従来例の仕切部材のように屈曲部の形状が復元することによる板状部の付勢力の低下が起こらない。このため、両板状部15a、15bをスリット5bの周縁部に向けて十分な力で付勢することが可能になる。これにより、第1及び第2板状部15a、15bをスリット5bの周縁部に圧接させることが可能になる。
また、第1及び第2屈曲部15f、15hを形成しているので、仕切部材15をスリット5bに挿入した状態では、屈曲部15f、15h近傍が起点となって両板状部15a、15bの基端側がスリット5bの周縁部に向けて付勢されることになる。そして、この起点となる第1及び第2屈曲部15f、15hに対応する部位に第1突出部15g及び第2突出部15jを設けて厚み方向に離すようにしているので、第1及び第2板状部15a、15bをスリット5bの周縁部に一層強く圧接させることが可能である。
また、第1板状部15aの厚さと、第2板状部15bの厚さと、第1突出部15gの高さとを加えた寸法が、スリット5bの幅寸法以上に設定されているので、仕切部材15をスリット5bに挿入する際には圧入することになる。これにより、仕切部材15がスリット5bからより一層抜けにくくなる。
上記のようにして仕切部材15、16、17が組み付けられたヘッダタンク5、6と、チューブ2及びフィン3とを仮組み付けしてから治具によりクランプした後、図示しないが、ろう付け用の炉内に搬入して各部を同時に加熱しろう付けし、その後、炉内から出して冷却する。これにより、仕切部材15、16、17がヘッダタンク5、6に完全に固定された状態になる。
したがって、この実施形態に係る凝縮器1によれば、第1板状部15aに第2板状部15b側へ突出する第1突出部15gを設け、第2板状部15bに第1板状部15a側へ突出する第2突出部15jを設けたので、仕切部材15をヘッダタンク5のスリット5bに挿入した際、第1及び第2板状部15a、15bをスリット5bの周縁部に向けて付勢する付勢力を十分に確保して該スリット5bの周縁部に圧接させることができる。これにより、仕切部材15をヘッダタンク5に組み付けた状態で搬送する際に、仕切部材15をヘッダタンク5に完全に固定するまで正規の組み付け位置に保持しておくことができ、ヘッダタンク5の仕切部分が連通してしまうのを抑制することができる。左側ヘッダタンク6についても同様である。
また、第1屈曲部15fに対応するように第1突出部15gを設けるとともに、第2屈曲部15hに対応するように第2突出部15jを設け、両板状部15a、15bをスリット5bの周縁部に一層強く圧接するようにしたので、仕切部材15が正規の組み付け位置からずれるのを未然に防止することができる。
また、第1及び第2板状部15a、15bが多少ずれて折り曲げられた場合に、第1板状部15aの周縁部が第2板状部15bの周縁部の外側に位置しないようになっているので、仕切部材15の挿入力の増大を回避でき、仕切部材15の組み付け作業性を良好にできる。
また、第1板状部15aの厚さと第2板状部15bの厚さと第1突出部15gの高さとを加えた寸法を、スリット5bの幅寸法よりも長く設定したので、仕切部材15が正規の組み付け位置からずれるのを未然に防止することができる。
また、第1及び第2突出部15g、15jは、平面視で、挿入方向と直交する方向に交互に並ぶことになる。これにより、第1及び第2板状部15a、15bの広い範囲ががたつかないように安定した状態で互いに離れるようになり、その結果、第1及び第2板状部15a、15bを安定してスリット5bの周縁部に圧接できる。
尚、この実施形態では、第1突出部15gの形状を平面視で円形状としているが、例えば、挿入方向と略直交する方向に長く延びる形状としてもよい。このように第1突出部15gを長く延びる形状とする場合に、図9及び図10に示す変形例1のように、平面視で略矩形状としてもよいし、図11に示す変形例2のように、平面視で長円形状としてもよい。この第1突出部15gも、第1屈曲部15fに対応するように設けられている。これら変形例のように第1突出部15gを長く延びる形状とすることで、両板状部15a、15bの広い範囲をがたつなないように安定した状態で離すことができる。これら変形例の場合には、第2突出部が省略されているが、第2突出部を設けることも可能である。
また、例えば、図12及び図13に示す変形例3のように、第1板状部15aに、ヘッダタンク5のスリット5bの周縁部に中空部R側から係合する係合突起15iを設けてもよい。この変形例によれば、仕切部材15をヘッダタンク5の中空部Rに挿入すると、仕切部材15の係合突起15iがスリット5bの周縁部に中空部R側から係合するので、仕切部材15をヘッダタンク5に確実に保持することができる。
また、第1板状部15aの第1突出部15gの個数は2つ以上としてもよく、また、第2板状部15bの第2突出部15jの個数は1つ又は3つ以上としてもよいし、第2突出部15jは設けなくてもよい。さらに、これら突出部15g、15jの形状は、例えば、平面視で正方形状やだ円形状等にしてもよい。
また、仕切部材15、16、17を構成する部材は、一方の面にのみろう材が設けられた板材であってもよい。
また、第1屈曲部15f及び第2屈曲部15hを設けなくてもよいし、これら屈曲部15f、15hのうち一方のみを設けるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る熱交換器は、例えば、自動車用空調装置の冷媒凝縮器のように、熱交換器の内部に複数のパスを構成する場合に適している。
本発明の実施形態に係る凝縮器の正面図である。 仕切部材、ヘッダタンク及びコアの分解斜視図である。 仕切部材を第1板状部から見た平面図である。 仕切部材を第2板状部から見た平面図である。 仕切部材の連結部を折り曲げた状態の側面図である。 仕切部材の第1及び第2板状部を重ね合わせた状態の側面図である。 ヘッダタンクのスリットの挿入された状態の仕切部材を挿入方向基端部側から見た図である。 図3におけるA−A線に相当し、仕切部材がヘッダタンクに組み付けられた状態の断面図である。 実施形態の変形例1に係る図3相当図である。 実施形態の変形例1に係る図5相当図である。 実施形態の変形例2に係る図3相当図である。 実施形態の変形例3に係る図3相当図である。 実施形態の変形例3に係る図8相当図である。
1 凝縮器(熱交換器)
2 チューブ
3 フィン
4 コア
5 左側ヘッダタンク
5b スリット(挿入孔)
6 右側ヘッダタンク
15 仕切部材
15a 第1板状部
15b 第2板状部
15c 連結部
15f 第1屈曲部
15g 第1突出部
15h 第2屈曲部
15i 係合突起
15j 第2突出部
R 中空部

Claims (8)

  1. 並設された複数のチューブが連通する中空部を有するヘッダタンクと、該ヘッダタンクの周壁部に形成された挿入孔から挿入され、上記中空部をチューブの並設方向一側及び他側に仕切る仕切部材とを備えた熱交換器であって、
    上記仕切部材は、挿入方向先端側の周縁部の一部分が互いに連結された第1板状部及び第2板状部を備えるとともに、該両板状部が連結部分で折り曲げられて互いに重ね合わされた状態で上記挿入孔から上記中空部に挿入されて配置され、
    上記第1板状部の連結部分と挿入方向基端部との間には、上記第2板状部側へ突出して突出方向先端面が該第2板状部に接触する第1突出部が設けられ
    上記第1突出部が上記第2板状部に接触し、かつ、上記両板状部が連結部分で連結された状態で、該両板状部の挿入方向基端側が互いに離れる方向に付勢されて上記挿入孔の周縁部に圧接されることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    第1及び第2板状部の少なくとも一方には、該両板状部を互いに重ね合わせた状態で一方の板状部の挿入方向基端側を他方の板状部から離れるように傾斜させる屈曲部が設けられ、
    第1突出部は、上記屈曲部に対応する部位に設けられていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換器において、
    第1突出部は、第1板状部の平面視で挿入方向と直交する方向の中間部に位置付けられ、
    第2板状部には、上記第1板状部へ向けて突出する第2突出部が、上記第1突出部の挿入方向と直交する方向の両側にそれぞれ位置するように設けられていることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    第1及び第2板状部の一方の周縁部は、他方の周縁部の内側に位置するように形成されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    挿入孔はヘッダタンクの周方向に延びるスリット形状とされ、
    第1板状部の厚さと、第2板状部の厚さと、第1突出部の高さとを加えた寸法が、上記挿入孔の幅寸法以上に設定されていることを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    第1及び第2板状部の少なくとも一方には、ヘッダタンクの挿入孔の周縁部に中空部側から係合する係合突起が設けられていることを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    第1突出部は、第1板状部の平面視で所定方向に長く延びる形状とされていることを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の熱交換器において、
    第1板状部には、該第1及び第2板状部を互いに重ね合わせた状態で挿入方向基端側を第2板状部から離れるように傾斜させる屈曲部が設けられ、
    第1突出部は、上記第1板状部の挿入方向先端部と屈曲部との間に位置付けられていることを特徴とする熱交換器。
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