JP2002213335A - 内燃機関の燃焼状態検出装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼状態検出装置

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JP2002213335A
JP2002213335A JP2001007810A JP2001007810A JP2002213335A JP 2002213335 A JP2002213335 A JP 2002213335A JP 2001007810 A JP2001007810 A JP 2001007810A JP 2001007810 A JP2001007810 A JP 2001007810A JP 2002213335 A JP2002213335 A JP 2002213335A
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combustion engine
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Masatoshi Ikeda
正俊 池田
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Makoto Toriyama
信 鳥山
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Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼イオン電流の検出結果より燃焼状態を正確
に検出し、且つ電流検出系の異常を正確に検出するこ
と。 【解決手段】点火プラグ10は内燃機関の燃焼室に設け
られ、その点火プラグ10には対向電極11,12が設
けられている。発振器25は、周波数30kHz程度の
矩形波信号を発生し、これにより前記対向電極11,1
2間に交流電圧が印加される。また、対向電極11,1
2間を流れる電流は電流検出抵抗15により検出され
る。S/H回路31は、交流電圧が最大となる位相で電
流検出抵抗15による検出電流を取り込み電流信号とし
て出力する。比較器33は、S/H回路31の出力に基
づき内燃機関の燃焼状態を判定する。また、S/H回路
32は、交流電圧が0となる位相で前記検出電流を取り
込み電流信号として出力する。比較器37,38は、S
/H回路32の出力に基づき電流検出系の異常を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃焼状
態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼状態は車両の走行状態により絶えず
変化するため、失火等の異常燃焼を検出し、その検出結
果に基づいて点火プラグの点火時期や空燃比等を制御し
て燃焼状態を良好に保つことが行われている。ここで、
内燃機関の燃焼状態を正確に検出することを目的とし
て、特開平9−25867号公報の燃焼状態検出装置が
提案されている。同公報の装置では、点火直後において
点火プラグの対向電極間に交流電圧を印加してその際対
向電極を流れる電流を検出し、更にその電流から交流電
圧に対応して発生する容量電流成分を除去し、燃焼イオ
ン電流成分のみを抽出するよう構成していた。同公報の
回路構成を図3に示す。
【0003】図3では、点火コイル51の一次側がトラ
ンジスタ52により断続され、その際、点火コイル51
の二次側に高電圧が発生して点火プラグ53に印加され
る。このとき、点火プラグ53の対向電極54,55間
に流れる電流は、電流検出抵抗56により検出される。
また、前記トランジスタ52のベースには、ORゲート
回路57を介してECU58からの点火信号IGTと発
振器59からの所定周波数の矩形波信号とが入力される
ようになっている。この場合、点火信号IGTによる燃
料着火の直後に、発振器59の矩形波信号によりトラン
ジスタ52が周期的にオン/オフされ、その際発生する
交流電圧により電流検出抵抗56にて燃焼イオン電流が
検出される。
【0004】また、S/H回路(サンプルホールド回
路)60には、電流検出抵抗56にて検出された電流信
号と、発振器59の矩形波信号とが入力される。S/H
回路60では、例えば前記矩形波信号の立ち下がりエッ
ジをトリガとして前記電流信号をサンプリングしホール
ドする。この場合、前記矩形波信号に対して交流電圧の
位相が約90°遅れることから、同矩形波信号の立ち下
がりエッジでは容量電流成分が0となり、且つ燃焼イオ
ン成分が最大となる。従って、前記S/H回路60での
ホールド値により、容量電流成分を含まず燃焼イオン成
分だけとなった電流信号が抽出できる。これにより、燃
焼状態が精度良く検出できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来公報の装置で
は、前記電流信号から燃焼イオン電流成分だけが抽出さ
れるため燃焼状態が正確に検出できるものの、仮に電流
検出抵抗56やS/H回路60等の電流検出系に故障が
発生したり、同検出系が誤動作したりした場合、その影
響を受けて失火等が誤検出されるおそれがある。つま
り、失火等の異常燃焼が発生していないにもかかわら
ず、検出系異常が原因で前記S/H回路60より取り出
される出力が異常燃焼を表すものとなってしまう。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、燃焼イオン電流
の検出結果より燃焼状態を正確に検出し、且つ電流検出
系の異常を正確に検出することができる内燃機関の燃焼
状態検出装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、内燃機関の燃焼室内において一対の対向電極に交流
電圧が印加され、それに伴い交流電圧と同じ周波数で対
向電極間に電流が流れる。そして、この電流が電流検出
手段により検出される。このとき、対向電極間に流れる
電流には、燃焼イオン電流成分と容量電流成分とが含ま
れている。かかる場合において、第1の信号処理手段に
より、少なくとも前記交流電圧が0とならない毎回同じ
位相で前記電流検出手段により検出した電流が取り込ま
れ、それが電流信号として出力される。そして、燃焼状
態検出手段により、前記第1の信号処理手段より出力さ
れる電流信号に基づき、内燃機関の燃焼状態が検出され
る。この場合、毎回同じ位相で電流信号を検出すれば、
その電流信号には常に同じレベルの容量電流成分が含ま
れる。そのため、電流信号に容量電流成分が含まれると
しても、燃焼イオン電流成分の増減を判定することが可
能となる。それ故に、この第1の信号処理手段の電流信
号により燃焼状態が正確に検出できる。
【0008】また、第2の信号処理手段により、前記交
流電圧が0となる位相で前記電流検出手段により検出し
た電流が取り込まれ、電流信号として出力される。そし
て、異常検出手段により、前記第2の信号処理手段より
出力される電流信号に基づき、前記電流検出手段を含む
電流検出系の異常が検出される。この場合、交流電圧が
0となる位相では燃焼イオン電流が0となり、それによ
り電流信号は容量電流成分のみとなる。電流検出系が正
常であれば、本来燃焼状態に関係なく容量電流成分が所
定量検出できるはずであるので、前記電流信号(交流電
圧が0となる位相での電流信号)により電流検出系の異
常が正確に検出できる。
【0009】また、請求項1の発明では、請求項2に記
載したように、前記第1の信号処理手段は、前記交流電
圧がピーク値となる位相で前記検出電流を取り込み、前
記第2の信号処理手段は、前記第1の信号処理手段にお
ける検出電流取り込みの位相から90°又は270°遅
れた位相で前記検出電流を取り込むと良い。この場合、
燃焼イオン電流が最大となり且つ容量電流が0となるタ
イミングで第1の信号処理手段による電流検出が行わ
れ、燃焼イオン電流だけが抽出できる。また、第1の信
号処理手段による電流検出の位相から90°又は270
°遅れた位相では交流電圧が0となるため、前記第2の
信号処理手段によれば既述の通り、容量電流成分のみが
検出でき、電流検出系の異常が正確に検出できる。
【0010】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記第1及び第2の信号処理手段がサンプルホールド回路
にて構成される。サンプルホールド回路では、予め規定
されたタイミングで検出電流がサンプリングされその値
がホールドされる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、前記燃焼
状態検出手段としての比較器では、前記第1の信号処理
手段より出力される電流信号のレベルが所定の燃焼判定
レベルと比較される。また、前記異常検出手段としての
2つの比較器では、前記第2の信号処理手段より出力さ
れる電流信号のレベルが高低2つの作動判定レベルと各
々比較される。この場合、各々の比較器の出力により、
燃焼状態の判定並びに電流検出系の異常の有無が容易に
判定できる。なおこのとき、請求項5に記載したよう
に、前記2つの作動判定レベルは、本来容量電流が検出
されるべきレベルを基準に設定されていると良い。
【0012】請求項6に記載の発明では、前記異常検出
手段により電流検出系の異常発生が検出された場合、前
記燃焼状態検出手段による検出結果を無効化する。つま
り、電流検出系の異常発生時には、それが原因で燃焼状
態の検出結果が不確かなものとなることが考えられる。
そこで、燃焼状態の検出結果を無効化し、誤検出を防止
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車
載用内燃機関の燃焼状態検出装置として具体化してお
り、その構成を図1に示す。点火プラグ10は内燃機関
の燃焼室に設けられ、その点火プラグ10には対向電極
11,12が設けられている。一方の対向電極(中心電
極)11は、交流電圧印加手段を構成する点火回路20
に接続され、他方の対向電極(接地電極)12は接地さ
れている。
【0014】点火回路20は、一次側巻線21a及び二
次側巻線21bよりなる点火コイル21を備えており、
一次側巻線21aの一端が車載バッテリ22に接続さ
れ、他端がトランジスタ23のコレクタに接続されてい
る。トランジスタ23のベースには、ORゲート回路2
4を介してECU40より点火信号IGTが入力され、
その点火信号IGTがHレベルとなる期間でトランジス
タ23がオンする。また、点火回路20には、周波数3
0kHz程度の矩形波信号を発生する発振器25が設け
られており、該発振器25からの矩形波信号がORゲー
ト回路24を介してトランジスタ23のベースに入力さ
れる。
【0015】また、点火コイル21の二次側巻線21b
には、前述の点火プラグ10が接続されると共に、対向
電極11,12間を流れる電流(図のa点の電圧)を検
出するための電流検出抵抗15が接続されている。
【0016】上記構成によれば、ECU40より点火信
号IGTとしてHレベル信号が出力されると、ORゲー
ト回路24を介してトランジスタ23がオンされ、バッ
テリ22により点火コイル21に点火用エネルギが蓄積
される。その後、点火信号IGTがHレベルからLレベ
ルに変わると、電磁誘導により点火プラグ10の対向電
極11,12間に高電圧が印加され、該対向電極11,
12間に火花放電が発生する。この火花放電により、燃
焼室に導入された燃料混合気が点火され、燃焼に供され
る。
【0017】信号処理回路30は本発明の特徴部分に関
するものであり、前記電流検出抵抗15により検出した
電流信号は、一対のS/H回路(サンプルホールド回
路)31,32にそれぞれ入力される。また、S/H回
路31には、前述の発振器25の矩形波信号が直接入力
されると共に、S/H回路32には、発振器25の矩形
波信号が遅延回路45を介して入力されるようになって
いる。遅延回路45は前記矩形波信号の位相を所定角度
(本実施の形態では270°)だけ遅延させる。この場
合、S/H回路31は、前記矩形波信号の立ち下がりの
位相(これを、「第1のタイミング」とする)で電流検
出抵抗15により検出した電流信号をサンプルホールド
する。また、S/H回路32は、前記矩形波信号の立ち
下がりから位相270°遅れの位相(これを、「第2の
タイミング」とする)で電流検出抵抗15により検出し
た電流信号をサンプルホールドする。
【0018】S/H回路31の出力は、比較器33の非
反転入力端子(+端子)に入力される。比較器33の反
転入力端子(−端子)には抵抗34により生成される基
準電圧Vth1が入力されており、比較器33は、S/
H回路31の出力、すなわち前記第1のタイミングでサ
ンプルホールドした電流信号が基準電圧Vth1よりも
大きければ、出力をHレベルとする。比較器33の出力
は、LPF(ローパスフィルタ)35を介して出力端子
36より取り出される。
【0019】また、S/H回路32の出力は、比較器3
7の反転入力端子(−端子)に入力されると共に、比較
器38の非反転入力端子(+端子)に入力される。比較
器37の非反転入力端子(+端子)には抵抗39により
生成される基準電圧Vth2が入力される一方、比較器
38の反転入力端子(−端子)には抵抗39により生成
される基準電圧Vth3が入力される。但しこのとき、
Vth2>Vth3である。
【0020】かかる場合、比較器37は、S/H回路3
2の出力、すなわち前記第2のタイミングでサンプルホ
ールドした電流信号が基準電圧Vth2よりも小さけれ
ば、出力をHレベルとする。比較器37の出力は、LP
F40を介して出力端子41より取り出される。また、
比較器38は、S/H回路32の出力、すなわち前記第
2のタイミングでサンプルホールドした電流信号が基準
電圧Vth3よりも大きければ、出力をHレベルとす
る。比較器38の出力は、LPF42を介して出力端子
43より取り出される。要するに、S/H回路32の出
力がVth3〜Vth2の範囲内にある場合にのみ、出
力端子41,43が共にHレベルになるようになってい
る。
【0021】なお本実施の形態では、S/H回路31が
特許請求の範囲に記載の「第1の信号処理手段」に相当
し、S/H回路32が同「第2の信号処理手段」に相当
する。また、比較器33が同「燃焼状態検出手段」に相
当し、比較器37,38が同「異常検出手段」に相当す
る。
【0022】次に、上記の如く構成した点火制御装置の
作用を、図2のタイムチャートを用いて説明する。さ
て、燃料混合気が燃焼している状態において、発振器2
5の矩形波信号がORゲート回路24を介してトランジ
スタ23のベースに入力されると、点火コイル21の一
次側巻線21aにバッテリ電圧が断続的に印加される。
これにより、点火コイル21の二次側巻線21bには矩
形波信号の周波数と同じ周波数の高圧の交流電圧が発生
し、この交流電圧が点火プラグ10の対向電極11,1
2間に印加される。図2の(a)は発振器25から出力
される矩形波信号を示すものであり、(b)は対向電極
11,12間に印加される交流電圧を示すものである。
なお、交流電圧は、トランジスタ23や点火コイル21
の実装状態における浮遊容量により、矩形波信号に比べ
て波形がなまり且つ位相が矩形波信号に対し常に一定で
約90°遅れる。すなわち、矩形波信号の立ち下がりで
は、交流電圧が正のピーク値(最大値)となり、矩形波
信号の立ち上がりでは、交流電圧が負のピーク値(最小
値)となる。
【0023】(c)は、前記交流電圧を印加した時に点
火プラグ10や点火コイル21の静電容量を流れる容量
電流を示すものである。この容量電流は、交流電圧の時
間微分に比例した電流であって、点火プラグ10や点火
コイル21を含む回路の電気的定数によってほぼ一義的
に決まる。また、容量電流は、燃焼イオンの量によらず
振幅と交流電圧に対する位相とが一定であり、(a)の
矩形波信号の立ち下がりの位相(Hレベル→Lレベル変
化時の位相)で0となる。
【0024】(d)は、燃焼イオンの量の増減で変化す
る燃焼イオン電流を示すものである。燃焼イオン電流
は、振幅が対向電極11,12間に存在する燃焼イオン
の量に比例し、交流電圧と同位相で振動し、(a)の矩
形波信号の立ち下がりの位相(Hレベル→Lレベル変化
時の位相)で最大となる。
【0025】前述した(c)の容量電流と(d)の燃焼
イオン電流との和が対向電極11,12を流れる電流で
あり、その電流信号が(e)に示すものである。(e)
に示す電流信号は、燃焼時か失火時かで異なる波形を呈
し、燃焼時には実線で示す波形となり、失火時には一点
鎖線で示す波形となる。そして、この(e)の電流信号
がS/H回路31,32に入力される。
【0026】ここで、(a)の矩形波信号がHレベルか
らLレベルへと変化する第1のタイミング(図の丸数字
1のタイミング)では、(b)の交流電圧が最大となる
ために(c)の容量電流がほぼ0となるのに対し、
(d)の燃焼イオン電流が最大となる。このとき、
(e)の電流信号がS/H回路31でホールドされ(例
えば、図のV1,V3,V5)、比較器33では(e)
の電流信号が燃焼判定レベルである基準電圧Vth1と
比較される。S/H回路31によりホールドされた電流
信号は容量電流成分を含まないイオン電流成分のみであ
り、この信号レベルにより失火発生の有無が正しく判定
できる。つまり、エンジンが正常に燃焼していれば、比
較器33の出力(出力端子36)はHレベルとなり、エ
ンジンの異常等により失火が発生していれば、比較器3
3の出力(出力端子36)はLレベルとなる。
【0027】また、前記第1のタイミングよりも位相が
270°遅れた第2のタイミング(図の丸数字2のタイ
ミング)では、(c)の容量電流がほぼ最大となるのに
対し、(d)の燃焼イオン電流が0となる。このとき、
(e)の電流信号がS/H回路32でホールドされ(例
えば、図のV2,V4,V6)、比較器37,38では
(e)の電流信号が作動判定レベルである基準電圧Vt
h2,Vth3と比較される。S/H回路32によりホ
ールドされた電流信号はイオン電流成分を含まない容量
電流成分のみであり、この信号レベルにより、電流検出
抵抗15から信号処理回路30にかけての電流検出系の
異常が判定できる。なおこのとき、Vth3〜Vth2
の範囲は、本来容量電流が検出されるべきレベルを基準
に設定されている。
【0028】つまり、電流検出系が正常であり容量電流
が正常に計測されれば、S/H回路32でサンプルホー
ルドされた電流信号のレベルが2つの基準電圧Vth
2,Vth3の間に入る。この場合、出力端子41,4
3の出力が共にHレベルになることから、電流検出系が
正常であると判断できる。これに対して、電流検出系に
異常があると、容量電流が正常に計測できなくなる。こ
の場合、比較器37,38の出力の何れかがLレベルと
なり、それに伴い出力端子41,43の何れかがLレベ
ルになることから、電流検出系が異常であると判断でき
る。
【0029】例えば、電流検出抵抗15とS/H回路3
1,32の間の配線が短絡又は断線した場合や、S/H
回路31,32のサンプルタイミングがずれた場合には
電流信号のレベルが低下し、比較器33,38の出力が
Lレベルとなる。そしてそれにより、出力端子36,4
3がLレベルとなる。この場合、出力端子43の出力が
Lレベルとなることから電流検出系での異常発生が判断
できる。従って、失火の有無に関係なく、出力端子36
(比較器33の出力)がLレベルとなったとしても、出
力端子36の出力結果(すなわち、失火判定の結果)が
無効化されるようになる。
【0030】またそれ以外にも、抵抗34,39の抵抗
側接地線が断線する等して基準電圧Vth1,Vth3
が高電圧側にずれた場合には、比較器33,38の出力
がLレベルとなり、それに伴い出力端子36,43がL
レベルとなる。更に、抵抗39と比較器37との間の配
線が短絡又は断線した場合、基準電圧Vth2が0とな
って比較器37の出力がLレベルとなり、それに伴い出
力端子41がLレベルとなる。上記の如く、出力端子4
1,43の何れかがLレベルの場合、電流検出系の異常
発生が検出されるようになる。但し、基準電圧Vth1
が低下した場合には、それが失火によるものか電流検出
系異常によるのものかが判断できないため、この異常も
特定するには、S/H回路32の出力を別途入力するた
めの別系統の比較器等を要する。
【0031】電流検出系の異常が確認された場合、例え
ば故障表示灯を点灯させて故障発生の旨を運転者に知ら
せたり、故障発生の旨を表すダイアグ情報を記憶したり
する。
【0032】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。交流電圧が最大となる位相でS
/H回路31によりホールドされた検出電流に基づき、
内燃機関の燃焼状態が検出される。この場合、燃焼イオ
ン電流だけが抽出できることから、燃焼状態が正確に検
出できる。特に、発振器25の周波数が30kHzであ
れば1msecあたり30の時系列的な燃焼イオン電流
信号が得られる。従って、内燃機関の1燃焼サイクル中
の燃焼イオンの増減が経時的に検出できる。
【0033】また、交流電圧が0となる位相でS/H回
路32によりホールドされた検出電流に基づき、電流検
出系の異常が検出される。この場合、電流検出系が正常
であれば、本来燃焼状態に関係なく容量電流成分が所定
量検出できるはずであることから、電流検出系の異常が
正確に検出できる。この際、各々の比較器33,37,
38の出力により、燃焼状態の判定並びに電流検出系の
異常の有無が容易に判定できる。
【0034】電流検出系の異常発生が検出された場合
に、燃焼状態の検出結果を無効化するので、電流検出系
の異常が原因で燃焼状態が誤検出されるといった不都合
が回避できる。
【0035】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、交流電圧が最大とな
る位相、すなわち発振器25からの矩形波信号の立ち下
がりの位相(Hレベル→Lレベルの変化時の位相)で、
電流検出抵抗15による検出電流を取り込む構成とした
が、これを変更する。例えば、前記矩形波信号の立ち上
がりの位相(Lレベル→Hレベルの変化時の位相)で、
電流検出抵抗15による検出電流を取り込む構成として
も良い。或いは、大きな燃焼イオン電流信号が必要では
ないときは他の位相で検出電流を取り込んでも良い。要
は、交流電圧が0とならない毎回同じ位相であれば良
い。
【0036】上記実施の形態では、交流電圧印加手段を
構成する発振器を点火コイルの一次側に設けたが、これ
を点火コイルの二次側に設けるようにしても良い。この
場合にも、点火プラグの対向電極間に交流電圧を印加す
ることができ、燃焼イオン電流が好適に検出できる。ま
た、燃焼イオン電流を検出するための一対の対向電極と
して、点火プラグの対向電極に代えて、対向電極を備え
た専用のイオンプローブを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における燃焼状態検出装置の
概要を示す構成図。
【図2】燃焼状態検出装置の動作を説明するための波形
図。
【図3】従来技術における燃焼状態検出装置を示す構成
図。
【符号の説明】
10…点火プラグ、11,12…対向電極、20…点火
回路、21…点火コイル、25…発振器、31,32…
S/H回路、33,37,38…比較器。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01M 15/00 F02P 17/00 E F (72)発明者 頼田 浩 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 鳥山 信 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2G087 AA13 BB11 CC34 CC35 FF08 3G019 CD01 CD06 EA14 GA16 KA25 KD16 LA05 3G084 BA16 DA04 DA27 DA28 EA04 FA24 FA35 3G301 HA01 JA08 JA20 JA23 LC10 NB03 NB20 PC09Z PE09Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃焼室に設けた一対の対向電極
    と、前記対向電極間に交流電圧を印加する交流電圧印加
    手段と、前記対向電極間に流れる電流を検出する電流検
    出手段と、を備える内燃機関の燃焼状態検出装置におい
    て、 少なくとも前記交流電圧が0とならない毎回同じ位相
    で、前記電流検出手段により検出した電流を取り込み、
    電流信号として出力する第1の信号処理手段と、 前記第1の信号処理手段より出力される電流信号に基づ
    き、内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段
    と、 前記交流電圧が0となる位相で、前記電流検出手段によ
    り検出した電流を取り込み、電流信号として出力する第
    2の信号処理手段と、 前記第2の信号処理手段より出力される電流信号に基づ
    き、前記電流検出手段を含む電流検出系の異常を検出す
    る異常検出手段と、を備えることを特徴とする内燃機関
    の燃焼状態検出装置。
  2. 【請求項2】前記第1の信号処理手段は、前記交流電圧
    がピーク値となる位相で前記検出電流を取り込み、前記
    第2の信号処理手段は、前記第1の信号処理手段におけ
    る検出電流取り込みの位相から90°又は270°遅れ
    た位相で前記検出電流を取り込む請求項1に記載の内燃
    機関の燃焼状態検出装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の信号処理手段は、予め
    規定されたタイミングで検出電流をサンプリングしホー
    ルドするサンプルホールド回路である請求項1又は2に
    記載の内燃機関の燃焼状態検出装置。
  4. 【請求項4】前記燃焼状態検出手段は、前記第1の信号
    処理手段より出力される電流信号のレベルを所定の燃焼
    判定レベルと比較する比較器を含み、前記異常検出手段
    は、前記第2の信号処理手段より出力される電流信号の
    レベルを高低2つの作動判定レベルと各々比較する2つ
    の比較器を含む請求項1〜3の何れかに記載の内燃機関
    の燃焼状態検出装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の内燃機関の燃焼状態検出
    装置において、前記2つの作動判定レベルは、本来容量
    電流が検出されるべきレベルを基準に設定されている内
    燃機関の燃焼状態検出装置。
  6. 【請求項6】前記異常検出手段により電流検出系の異常
    発生が検出された場合、前記燃焼状態検出手段による検
    出結果を無効化する請求項1〜5の何れかに記載の内燃
    機関の燃焼状態検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109098868A (zh) * 2018-08-02 2018-12-28 西北工业大学 一种脉冲爆震发动机故障诊断系统及方法
CN116291866A (zh) * 2023-04-03 2023-06-23 一汽解放汽车有限公司 发动机爆震故障诊断装置、方法

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