JP2002213218A - 内燃エンジンの可変動弁機構 - Google Patents
内燃エンジンの可変動弁機構Info
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- JP2002213218A JP2002213218A JP2001012109A JP2001012109A JP2002213218A JP 2002213218 A JP2002213218 A JP 2002213218A JP 2001012109 A JP2001012109 A JP 2001012109A JP 2001012109 A JP2001012109 A JP 2001012109A JP 2002213218 A JP2002213218 A JP 2002213218A
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Abstract
きる内燃エンジンの可変動弁機構を提供すること。 【構成】 ロッカアーム12に摺動可能に保持されたロ
ーラ15を切換手段によってカム軸方向に移動させ、該
ローラ15を高速用カム8a又は低速用カム8bに選択
的に当接させて排気バルブ(バルブ)4のリフト量を可
変とする内燃エンジン1の可変動弁機構において、前記
ローラ15を前記ロッカアーム12に形成された溝12
aに摺動自在に嵌合保持せしめる。本発明によれば、従
来のローラシャフトを廃してローラ15をロッカアーム
12に直接支持せしめるようにしたため、ローラ15の
幅を縮小して機構の小型化と軽量化及び高剛性化を図る
ことができる。
Description
気バルブの少なくとも一方のリフト量を可変とする内燃
エンジンの可変動弁機構に関する。
する吸気ポートと排気ポートが吸気バルブと排気バルブ
によってそれぞれ適当なタイミングで開閉されて所要の
ガス交換がなされるが、高速時において吸気又は排気の
流れを促進し、高い充填効率を確保して高出力を実現
し、且つ、低速時において高い燃焼効率を確保して高出
力と低燃費及び良好な排ガス特性を得るためには、吸気
バルブ又は排気バルブのリフト量と開閉タイミングの何
れか一方又は双方を高速時と低速時において切り換える
必要がある。
れたローラを切換手段によってカム軸方向に移動させ、
該ローラを高速用カム又は低速用カムに選択的に当接さ
せて吸気バルブ又は排気バルブの一方又は双方のリフト
量を可変とする内燃エンジンの可変動弁機構が提案され
ている(例えば、実開平3−122208号、特開平4
−058006号、特開平5−163970号、特開平
6−185322号公報参照)。
案に係る従来の可変動弁機構においては、ローラはロー
ラシャフトを介してロッカアームに支持され、ローラは
ベアリングを介してローラシャフトに回転及び摺動自在
に支承されていたため、ベアリングの耐荷重要件からロ
ーラ幅を縮小することができず、機構が大型化及び高重
量化するという問題があった。
ャフトを介してロッカアームに伝達される構成が採用さ
れているため、ローラシャフトの撓み変形等に起因して
機構に高い剛性を確保することが困難であるという問題
があった。
と軽量化及び高剛性化を図ることができる内燃エンジン
の可変動弁機構を提供することにある。
筒について複数設けられたバルブを1組の共通の高・低
速用カムとロッカアームで駆動するようにしていたた
め、各バルブについてリフト量を変えることができず、
最適なエンジン性能及び排ガス特性を得ることができな
いばかりか、ローラの受ける荷重が過大となるためにロ
ーラ幅が拡大して機構の大型化と高重量化を招くという
問題があった。
ブについてリフト量を変えることによって最適なエンジ
ン性能及び排ガス特性を得ることができるとともに、ロ
ーラ荷重を軽減してコンパクト化を図ることができる内
燃エンジンの可変動弁機構を提供することにある。
手段を構成する油圧ピストンが可動側のロッカアームに
内蔵されていたため、ロッカアームが大型化及び高重量
化してエンジンの高回転化と低ロス馬力化を妨げる要因
となっていた。
アームの軽量化を実現してエンジンの高回転化と低ロス
馬力化を図ることができる内燃エンジンの可変動弁機構
を提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、ロッカアームに摺動可能に
保持されたローラを切換手段によってカム軸方向に移動
させ、該ローラを形状の異なる複数のカムに選択的に当
接させてバルブのリフト量を可変とする内燃エンジンの
可変動弁機構において、前記ローラを前記ロッカアーム
に形成された溝に摺動自在に嵌合保持せしめたことを特
徴とする。
明において、前記複数のカムとロッカアーム及びローラ
を各1つのバルブに対して各々設けたことを特徴とす
る。
載の発明において、前記切換手段を構成する油圧ピスト
ンをシリンダヘッドに内蔵したことを特徴とする。
来のローラシャフトを廃してローラをロッカアームに直
接支持せしめるようにしたため、ローラ幅を縮小して機
構の小型化と軽量化及び高剛性化を図ることができる。
いて複数設けられた各バルブのリフト量を変えることが
でき、最適なエンジン性能及び排ガス特性を得ることが
できるとともに、ローラ荷重を軽減して機構のコンパク
ト化を図ることができる。
構成する油圧ピストンをシリンダヘッドに内蔵したた
め、ロッカアームの小型化が実現し、エンジンの高回転
化と低ロス馬力化を図ることができる。
図面に基づいて説明する。
内燃エンジンの低速時の状態を示す部分断面図、図2は
同部分破断平面図、図3は同内燃エンジンの高速時の状
態を示す部分断面図、図4は同部分破断平面図、図5は
本発明に係る可変動弁機構要部の斜視図である。
バルブ式の水冷4サイクル多気筒エンジンであって、図
1及び図3に示すように、シリンダヘッド2には各気筒
について2つの吸気通路(不図示)と2つの排気通路
(1つのみ図示)3がそれぞれ形成されている。そし
て、これらの吸気通路と排気通路3が燃焼室Sに開口す
る吸気ポート(不図示)と排気ポート3aは、本発明に
係るロッカアーム式の可変動弁機構によって駆動される
吸気バルブ(不図示)と排気バルブ4によってそれぞれ
適当なタイミングで開閉され、それらのリフト量は高速
時と低速時で切り換えられる。尚、以下は排気バルブ4
を駆動する可変動弁機構についてのみ説明するが、吸気
バルブを駆動する可変動弁機構の構成及び作用は排気側
のそれと同様であるため、これについての図示及び説明
は省略する。
ルブ4はシリンダヘッド2に圧入されたバルブガイド5
に摺動自在に挿通支持されており、これはシリンダヘッ
ド2とリテーナ6との間に縮装されたバルブスプリング
7によって閉じ側に付勢されている。
排気カム軸8が図1及び図3の紙面垂直方向に長く配さ
れており、図2及び図4に示すように、該排気カム軸8
には各気筒について高速用カム8aと低速用カム8bが
一体に形成されている。尚、高速用カム8aの最高高さ
(リフト量)は低速カム8bのそれよりも大きく設定さ
れている。又、排気カム軸8の上半部は、シリンダヘッ
ド2の上面にボルト9によって取り付けられたベアリン
グキャップ10によって回転自在に支承されている。
空状のロッカシャフト11がシリンダヘッド2に排気カ
ム軸8と平行に取り付けられており、該ロッカシャフト
11には各排気バルブ4毎に設けられたロッカアーム1
2の一端が上下に揺動自在に支持されており、各ロッカ
アーム12の他端は各排気バルブ4の弁軸4aの頂部に
当接している。尚、図2、図4及び図5に示すように、
各ロッカアーム12は前記ロッカシャフト11に外嵌さ
れたスリーブ13によって位置決めされるとともに、隣
接するロッカアーム12間にはスプリング14が縮装さ
れている。
び図5に示すように、各ロッカアーム12には半円柱状
の溝12aが形成されており、この溝12aの内部には
円柱状のローラ15がカム軸方向(図2及び図4の上下
方向)に摺動自在に嵌合保持されている。
方)のローラ15の両端面から一体に延出するロッド1
6,17はロッカアーム12に摺動自在に挿通支持さ
れ、又、他方(図2及び図4において上方)のローラ1
5の一端面から一体に延出するロッド18はロッカアー
ム12に摺動自在に挿通保持されている。尚、各ローラ
15がロッカアーム12に組み込まれた後、ロッカアー
ム12の一側に形成された円孔(ローラ15の外径と略
同径の円孔)は蓋部材25によってそれぞれ塞がれる。
のストッパ部材26が圧入によって結着されており、ロ
ッド18とローラ15はリターンスプリング19によっ
て一方向(図2及び図4の下方)に付勢され、ストッパ
部材26は前記ロッド17の端面に当接している。従っ
て、ストッパ部材26に当接するロッド17も同方向に
付勢され、該ロッド17によってローラ15及びロッド
16も同方向に付勢されている。尚、ストッパ部材26
をCリング等によって構成し、これをロッド18の外周
に形成された溝に嵌着する構成を採用しても良い。
ダヘッド2には切替手段を構成する油圧ピストン20が
カム軸方向(図2及び図4の上下方向)に摺動自在に内
蔵されており、この油圧ピストン20は前記ロッド16
の一端に当接している。即ち、シリンダヘッド2に形成
されたシリンダ2a内に前記油圧シリンダ20が摺動自
在に嵌挿されており、シリンダ2aの開放端はキャップ
21によって閉じられ、シリンダ2aの内部には油圧室
22が形成されている。
2に形成された油路23及びロッカシャフト11に形成
された油路24を介して不図示の油圧ポンプに連通して
おり、油圧室22への油圧の供給は不図示のECU(エ
ンジンコントロールユニット)によってなされる。尚、
油圧室22を油圧ポンプに連通する油路をカム軸に形成
しても良い。
燃エンジン1においては、前記シリンダヘッド2はシリ
ンダブロックの上部に被着されており、シリンダブロッ
クには各気筒毎にシリンダが形成され、各シリンダには
ピストンが摺動自在に嵌挿されている。そして、各ピス
トンはコンロッドを介してクランク軸に連結されてお
り、各ピストンのシリンダ内での往復直線運動はコンロ
ッドを介してクランク軸の回転運動に変換される。
された高速用カム8aと低速用カム8b、ロッカアーム
12、ローラ15、油圧ピストン20等によって本発明
に係る可変動弁機構が構成されるが、該可変動弁機構に
おいては、各ロッカアーム12に保持されたローラ15
が溝12a内を摺動することによって該ローラ15が排
気カム軸8の高速用カム8a又は低速用カム8bに選択
的に当接し、これによって排気バルブ4のリフト量が高
速と低速で切り換えられる。
れたエンジン回転数が設定値以下である低速域において
は、シリンダヘッド2に形成された前記油圧室22への
油圧の供給がなされず、図1及び図2に示すように、ロ
ッカアーム12に嵌合保持されたローラ15はリターン
スプリング19によって付勢されて図示位置にあり、こ
れらは図示のように低速用カム8bに当接している。
の駆動力は低速用カム8bからローラ15を経てロッカ
アーム12に伝達され、各ロッカアーム12が低速用カ
ム8bのプロフィールに沿ってロッカシャフト11を中
心として揺動して排気バルブ4をバルブスプリング7の
付勢力に抗してリフト量L1だけ押し下げてこれを開
く。
高速域に達すると、ECUはシリンダヘッド2に形成さ
れた前記油圧室22に油圧を供給する。すると、油圧ピ
ストン20が油圧によってシリンダ2a内を摺動してロ
ッド16を押圧し、該ロッド16をリターンスプリング
19の付勢力に抗して摺動させるため、これに連なるロ
ーラ15が各ロッカアーム12の溝12a内で図2及び
図4に示す位置に移動して高速用カム8aに当接する。
の駆動力は高速用カム8aからローラ15を経てロッカ
アーム12に伝達され、各ロッカアーム12が高速用カ
ム8aのプロフィールに沿ってロッカシャフト11を中
心として揺動して排気バルブ4をバルブスプリング7の
付勢力に抗してリフト量L2(>L1)だけ押し下げて
これを開く。
においては、エンジン回転数に応じて各ロッカアーム1
2に保持されたローラ15を摺動させることによって低
速用カム8bと高速用カム8aに切り換えて排気バルブ
4を駆動し、該排気バルブ4のリフト量を低速時には小
さな値L1に設定し、高速時には大きな値L2に設定す
るようにしたため、低速時において高い燃焼効率を確保
して高出力と低燃費及び良好な排ガス特性を得ることが
でき、高速時において排気の流れを促進することによっ
て高出力を実現することができる。
ローラシャフトを廃してローラ15をロッカアーム12
に直接支持せしめるようにしたため、ローラ15をロー
ラシャフトに回転自在に支承せしめるためのベアリング
が不要となり、ベアリングの耐荷重要件等を考慮するこ
となく、ローラ15の幅を縮小することができ、ロッカ
アーム12を含む可変動弁機構の小型化及び軽量化を図
ることができる。そして、ローラシャフトの撓み変形等
の問題が発生せず、可変動弁機構の高剛性化を図ること
ができる。
a,8bとロッカアーム12及びローラ15を1組とし
て各1つの排気バルブに対して各々設けたため、各気筒
について2つずつ設けられた排気バルブ4のリフト量を
互いに変えることができ、最適なエンジン性能及び排ガ
ス特性を得ることができるとともに、ローラ15に作用
する荷重を軽減することができ、これによっても可変動
弁機構の小型・コンパクト化を図ることができる。
0をシリンダヘッド2に内蔵したため、ロッカアーム1
2の更なる小型・軽量化が実現し、該ロッカアーム12
に作用する慣性力を小さく抑えてエンジンの高回転化と
低ロス馬力化を図ることができる。
ブと排気バルブの双方或は何れか一方に設けることがで
きる。
記載の発明によれば、従来のローラシャフトを廃してロ
ーラをロッカアームに直接支持せしめるようにしたた
め、ローラ幅を縮小して機構の小型化と軽量化及び高剛
性化を図ることができるという効果が得られる。
いて複数設けられた各バルブのリフト量を変えることが
でき、最適なエンジン性能及び排ガス特性を得ることが
できるとともに、ローラ荷重を軽減して機構のコンパク
ト化を図ることができるという効果が得られる。
構成する油圧ピストンをシリンダヘッドに内蔵したた
め、ロッカアームの小型化が実現し、エンジンの高回転
化と低ロス馬力化を図ることができるという効果が得ら
れる。
ンの低速時の状態を示す部分断面図である。
ンの低速時の状態を示す部分破断平面図である。
ンの高速時の状態を示す部分断面図である。
ンの高速時の状態を示す部分破断平面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ロッカアームに摺動可能に保持されたロ
ーラを切換手段によってカム軸方向に移動させ、該ロー
ラを形状の異なる複数のカムに選択的に当接させてバル
ブのリフト量を可変とする内燃エンジンの可変動弁機構
において、 前記ローラを前記ロッカアームに形成された溝に摺動自
在に嵌合保持せしめたことを特徴とする内燃エンジンの
可変動弁機構。 - 【請求項2】 前記複数のカムとロッカアーム及びロー
ラを各1つのバルブに対して各々設けたことを特徴とす
る請求項1記載の内燃エンジンの可変動弁機構。 - 【請求項3】 前記切換手段を構成する油圧ピストンを
シリンダヘッドに内蔵したことを特徴とする請求項1又
は2記載の内燃エンジンの可変動弁機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001012109A JP2002213218A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 内燃エンジンの可変動弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001012109A JP2002213218A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 内燃エンジンの可変動弁機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213218A true JP2002213218A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18879163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001012109A Pending JP2002213218A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 内燃エンジンの可変動弁機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002213218A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010127104A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Yamaha Motor Co Ltd | 可変動弁装置とこれを備えたエンジン装置および輸送機器 |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001012109A patent/JP2002213218A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010127104A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Yamaha Motor Co Ltd | 可変動弁装置とこれを備えたエンジン装置および輸送機器 |
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