JP2002212603A - 金色又は銀色の金属粉造形物及び金属粉粘土 - Google Patents
金色又は銀色の金属粉造形物及び金属粉粘土Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 純金粉粘土及び純銀粉粘土の代わりに、安価
かつ容易に常温硬化又は低温加熱硬化で得られる、金色
及び銀色の金属粉造形物の製法、これに使用する金色及
び銀色の金属粉粘土を提供する。 【解決手段】 銅又は銅合金を主配合した金色金属粉
（以下、単に金色金属粉という。）又は、アルミニウム
又はアルミニウム合金を主配合した銀色金属粉（以下、
単に銀色金属粉という。）に、水性バインダと水とを主
配合して、ペースト状又はスラリー状乃至水分を含んだ
粘土状又はパテ状（以下、単に粘土状という。）物に形
成し、成形乾燥又は乾燥成形し、常温硬化又は低温加熱
硬化により、耐水性成形物を得るもの。
かつ容易に常温硬化又は低温加熱硬化で得られる、金色
及び銀色の金属粉造形物の製法、これに使用する金色及
び銀色の金属粉粘土を提供する。 【解決手段】 銅又は銅合金を主配合した金色金属粉
（以下、単に金色金属粉という。）又は、アルミニウム
又はアルミニウム合金を主配合した銀色金属粉（以下、
単に銀色金属粉という。）に、水性バインダと水とを主
配合して、ペースト状又はスラリー状乃至水分を含んだ
粘土状又はパテ状（以下、単に粘土状という。）物に形
成し、成形乾燥又は乾燥成形し、常温硬化又は低温加熱
硬化により、耐水性成形物を得るもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、美術工芸用、装飾
用、金属成形用などに使用される金色又は銀色の金属粉
造形物の製法、これに使用される金色又は銀色の金属粉
粘土に関する。
用、金属成形用などに使用される金色又は銀色の金属粉
造形物の製法、これに使用される金色又は銀色の金属粉
粘土に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在市販されている純金粘土は、極めて
高価である上に、約１０５０℃で焼成する必要があり、
この点、現在市販されている純銀粘土は、純金粘土より
安価であるが、市価はかなり高価格で、また約９００℃
で焼成しなければならない欠点があつた。そこで、本発
明者は、純金粉の代わりに、安価なブロンズ粉を主配合
した金属粉を金属粉粘土状に形成すると共に、純銀粉の
代わりに、アルミニウム粉又はアルミニウムペーストを
主配合した銀色金属粉を金属粉粘土状に形成し、金属粒
同士を燒結することなく、金属粒同士を接着して、耐水
性の金色又は銀色の金属粉造形物を得ることに成功し
た。
高価である上に、約１０５０℃で焼成する必要があり、
この点、現在市販されている純銀粘土は、純金粘土より
安価であるが、市価はかなり高価格で、また約９００℃
で焼成しなければならない欠点があつた。そこで、本発
明者は、純金粉の代わりに、安価なブロンズ粉を主配合
した金属粉を金属粉粘土状に形成すると共に、純銀粉の
代わりに、アルミニウム粉又はアルミニウムペーストを
主配合した銀色金属粉を金属粉粘土状に形成し、金属粒
同士を燒結することなく、金属粒同士を接着して、耐水
性の金色又は銀色の金属粉造形物を得ることに成功し
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、純金粉粘土
及び純銀粉粘土の代わりに、安価かつ容易に常温硬化又
は低温加熱硬化で得られる、金色及び銀色の金属粉造形
物の製法、これに使用する金色及び銀色の金属粉粘土を
提供するものである。
及び純銀粉粘土の代わりに、安価かつ容易に常温硬化又
は低温加熱硬化で得られる、金色及び銀色の金属粉造形
物の製法、これに使用する金色及び銀色の金属粉粘土を
提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、銅又は銅合金を主配合した金色金属粉（以
下、単に金色金属粉という。）又は、アルミニウム又は
アルミニウム合金を主配合した銀色金属粉（以下、単に
銀色金属粉という。）に、水性バインダと水とを主配合
して、ペースト状又はスラリー状乃至水分を含んだ粘土
状又はパテ状（以下、単に粘土状という。）物に形成
し、成形乾燥又は乾燥成形し、常温硬化又は低温加熱硬
化により、耐水性成形物を得ることを特徴とした金色又
は銀色の金属粉造形物である。また、本発明は、上記課
題を達成するため、金色金属粉又は銀色金属粉と水溶性
バインダと粘土状物形成添加物と水とからなることを特
徴とする金属粉粘土である。
成するため、銅又は銅合金を主配合した金色金属粉（以
下、単に金色金属粉という。）又は、アルミニウム又は
アルミニウム合金を主配合した銀色金属粉（以下、単に
銀色金属粉という。）に、水性バインダと水とを主配合
して、ペースト状又はスラリー状乃至水分を含んだ粘土
状又はパテ状（以下、単に粘土状という。）物に形成
し、成形乾燥又は乾燥成形し、常温硬化又は低温加熱硬
化により、耐水性成形物を得ることを特徴とした金色又
は銀色の金属粉造形物である。また、本発明は、上記課
題を達成するため、金色金属粉又は銀色金属粉と水溶性
バインダと粘土状物形成添加物と水とからなることを特
徴とする金属粉粘土である。
【０００５】本発明において、金色金属粉は、銅又は銅
合金を主配合した公知のものはすべて含まれ、例えば、
銅及び亜鉛の合金を主成分とし、その合金の組成比によ
つて金色の色調がペールゴールド色（例えば、銅９０
％、亜鉛１０％のもの）、リッチゴールド色（例えば、
銅７５％、亜鉛２５％のもの）のものが知られ、このほ
か銅に亜鉛、錫、ニッケル、鉛、コバルト、マンガン等
の１種又は２種以上が合金組成として加えられることが
ある。また、銅又は銅合金を主配合とし、これに他の金
属粉、合成樹脂粉、ガラス粉、セラミック粉等を混合し
て金色の色調を調整した金色の金属粉も含まれる。銀色
金属粉は、アルミニウム粉、アルミニウムペーストが知
られている。また、金色の金属粉の場合と同様に、アル
ミニウム又はアルミニウム合金を主配合とし、これに他
の金属粉、合成樹脂粉、ガラス粉、セラミック粉等を混
合して銀色の色調を調整した銀色の金属粉も含まれる。
さらに、銀色金属粉にはアルミ蒸着合成樹脂フィルムを
細片して粉状に形成したものも含まれる。また、粒度及
び粒形は、電解法、搗砕法、粉砕法、ガス又は水アトマ
イズ法、熱処理法、化学的製法等により、約１０ミクロ
ンから約８５０ミクロンまでのフレーク状その他の形状
のものを容易につくることができる。金属粉の配合量
は、７０〜９５重量％程度が好ましい。水溶性バインダ
は、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤、酢酸ビニ
ル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、エチレン・酢酸
ビニル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、アクリル樹
脂系エマルジョン形接着剤、合成ゴム系ラテックス形接
着剤、硅酸ソーダ系接着剤等の有機質系、無機質系の公
知のものはすべて含まれ、常温硬化又は約１００℃〜１
２０℃以下の低温加熱硬化して耐水性が賦与される。ま
た、これらの接着剤は、必要に応じ公知の硬化剤が少量
添加される場合がある。さらに、メチルセルローズ、エ
チルセルローズ等の水溶性セルローズ系樹脂接着剤、で
んぷん系接着剤、硅酸ソーダ系接着剤等は、これら自
身、耐水性を賦与することができないので、耐水性を賦
与できる水溶性接着剤、耐水性硬化剤等との混合使用
や、硬化後、耐水性合成樹脂コーテング液の塗布などの
処置が必要となる。水溶性バインダは、水に溶解させて
使用され、その量は接着剤の種類により異なるが、メチ
ルセルローズ、エチルセルローズでは２〜８重量％程度
加えられる。金属粉の粘土状物形成添加剤としては、界
面活性剤、油脂、低級アルコール等がある。界面活性剤
は、製造条件により必ずしも必要でないが、金属粉粘土
状物の混練、混合の円滑化、作業時間の短縮化のため、
３重量％以下が添加されることが好ましい。界面活性剤
としては、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、脂肪酸石鹸等がある。油脂は、金属粉粘
土状物を手で造形する場合、粘土が手に附着しないよう
にするため必要で、３重量％以下が好ましい。油脂とし
ては、フタル酸ジＮブチル、ポリビニルアルコール等が
用いられる。低級アルコールは、造形時におけるひび割
れを抑制するためのもので、製造条件により必ずしも必
要でないが、添加量は５重量％以下が好ましい。低級ア
ルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン等
がある。また、本発明において、金属粉粘土状物は、ペ
ースト状物又はスラリー状物乃至水分を含んだ粘土状物
又はパテ状物の状態に応じ、水分含有量が２．５〜２０
重量％程度となるので、金属粉、水溶性バインダ、粘土
状物形成添加剤をそれぞれ定量入り容器で保管して、販
売又は製造に備えることが好ましい。 定量入り容器
は、ガラス瓶、合成樹脂瓶のほか、袋入など通常の包装
形態が採用される。金属粉粘土状物は、通常、水溶性バ
インダ、粘土状物形成添加剤等を一定配合比で攪拌・混
合し、定量の金属粉を混練混合することにより得られ
る。
合金を主配合した公知のものはすべて含まれ、例えば、
銅及び亜鉛の合金を主成分とし、その合金の組成比によ
つて金色の色調がペールゴールド色（例えば、銅９０
％、亜鉛１０％のもの）、リッチゴールド色（例えば、
銅７５％、亜鉛２５％のもの）のものが知られ、このほ
か銅に亜鉛、錫、ニッケル、鉛、コバルト、マンガン等
の１種又は２種以上が合金組成として加えられることが
ある。また、銅又は銅合金を主配合とし、これに他の金
属粉、合成樹脂粉、ガラス粉、セラミック粉等を混合し
て金色の色調を調整した金色の金属粉も含まれる。銀色
金属粉は、アルミニウム粉、アルミニウムペーストが知
られている。また、金色の金属粉の場合と同様に、アル
ミニウム又はアルミニウム合金を主配合とし、これに他
の金属粉、合成樹脂粉、ガラス粉、セラミック粉等を混
合して銀色の色調を調整した銀色の金属粉も含まれる。
さらに、銀色金属粉にはアルミ蒸着合成樹脂フィルムを
細片して粉状に形成したものも含まれる。また、粒度及
び粒形は、電解法、搗砕法、粉砕法、ガス又は水アトマ
イズ法、熱処理法、化学的製法等により、約１０ミクロ
ンから約８５０ミクロンまでのフレーク状その他の形状
のものを容易につくることができる。金属粉の配合量
は、７０〜９５重量％程度が好ましい。水溶性バインダ
は、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤、酢酸ビニ
ル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、エチレン・酢酸
ビニル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、アクリル樹
脂系エマルジョン形接着剤、合成ゴム系ラテックス形接
着剤、硅酸ソーダ系接着剤等の有機質系、無機質系の公
知のものはすべて含まれ、常温硬化又は約１００℃〜１
２０℃以下の低温加熱硬化して耐水性が賦与される。ま
た、これらの接着剤は、必要に応じ公知の硬化剤が少量
添加される場合がある。さらに、メチルセルローズ、エ
チルセルローズ等の水溶性セルローズ系樹脂接着剤、で
んぷん系接着剤、硅酸ソーダ系接着剤等は、これら自
身、耐水性を賦与することができないので、耐水性を賦
与できる水溶性接着剤、耐水性硬化剤等との混合使用
や、硬化後、耐水性合成樹脂コーテング液の塗布などの
処置が必要となる。水溶性バインダは、水に溶解させて
使用され、その量は接着剤の種類により異なるが、メチ
ルセルローズ、エチルセルローズでは２〜８重量％程度
加えられる。金属粉の粘土状物形成添加剤としては、界
面活性剤、油脂、低級アルコール等がある。界面活性剤
は、製造条件により必ずしも必要でないが、金属粉粘土
状物の混練、混合の円滑化、作業時間の短縮化のため、
３重量％以下が添加されることが好ましい。界面活性剤
としては、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、脂肪酸石鹸等がある。油脂は、金属粉粘
土状物を手で造形する場合、粘土が手に附着しないよう
にするため必要で、３重量％以下が好ましい。油脂とし
ては、フタル酸ジＮブチル、ポリビニルアルコール等が
用いられる。低級アルコールは、造形時におけるひび割
れを抑制するためのもので、製造条件により必ずしも必
要でないが、添加量は５重量％以下が好ましい。低級ア
ルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン等
がある。また、本発明において、金属粉粘土状物は、ペ
ースト状物又はスラリー状物乃至水分を含んだ粘土状物
又はパテ状物の状態に応じ、水分含有量が２．５〜２０
重量％程度となるので、金属粉、水溶性バインダ、粘土
状物形成添加剤をそれぞれ定量入り容器で保管して、販
売又は製造に備えることが好ましい。 定量入り容器
は、ガラス瓶、合成樹脂瓶のほか、袋入など通常の包装
形態が採用される。金属粉粘土状物は、通常、水溶性バ
インダ、粘土状物形成添加剤等を一定配合比で攪拌・混
合し、定量の金属粉を混練混合することにより得られ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態１】金色金属粉は、銅７５重量部、
亜鉛２５重量部の平均粒径約３０ミクロンのブロンズ粉
を使用した。水溶性バインダは、酢酸ビニル・アクリル
酸エステル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、粘土状
物形成添加剤は、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリ
ウム、油脂としてフタル酸ジＮブチル、低級アルコール
としてエチレングリコールを使用した。酢酸ビニル・ア
クリル酸エステル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤１
７重量部に水２重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリウム
０．２重量部を加え、ブロンズ粉８０重量部を添加し、
フタル酸ジＮブチル１重量部、エチレングリコール０．
５重量部を加えて攪拌して、金色金属粉粘土を得た。こ
れを手作業で概略成形して乾燥させ、乾燥硬化後、切削
成形して、金色の金属粉造形物を得た。
亜鉛２５重量部の平均粒径約３０ミクロンのブロンズ粉
を使用した。水溶性バインダは、酢酸ビニル・アクリル
酸エステル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、粘土状
物形成添加剤は、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリ
ウム、油脂としてフタル酸ジＮブチル、低級アルコール
としてエチレングリコールを使用した。酢酸ビニル・ア
クリル酸エステル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤１
７重量部に水２重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリウム
０．２重量部を加え、ブロンズ粉８０重量部を添加し、
フタル酸ジＮブチル１重量部、エチレングリコール０．
５重量部を加えて攪拌して、金色金属粉粘土を得た。こ
れを手作業で概略成形して乾燥させ、乾燥硬化後、切削
成形して、金色の金属粉造形物を得た。
【０００７】
【発明の実施の形態２】銀色金属粉は、平均粒度約３５
ミクロンのアルミニウム粉を使用した。水溶性バインダ
は、アクリル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、粘土
状物形成添加剤は、界面活性剤としてラウリル硫酸ナト
リウム、油脂としてフタル酸ジＮブチル、低級アルコー
ルとしてエチレングリコールを使用した。アクリル共重
合樹脂系エマルジョン形接着剤１５．０重量部に水３．
３重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリウム０．２重量部
を加え、アルミニウム粉８０重量部を添加し、フタル酸
ジＮブチル１重量部、エチレングリコール０．５重量部
を加えて攪拌して、銀色金属粉粘土を得た。これを概略
成形して乾燥させ、乾燥硬化後、切削して成形し、銀色
の金属粉造形物を得た。
ミクロンのアルミニウム粉を使用した。水溶性バインダ
は、アクリル共重合樹脂系エマルジョン形接着剤、粘土
状物形成添加剤は、界面活性剤としてラウリル硫酸ナト
リウム、油脂としてフタル酸ジＮブチル、低級アルコー
ルとしてエチレングリコールを使用した。アクリル共重
合樹脂系エマルジョン形接着剤１５．０重量部に水３．
３重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリウム０．２重量部
を加え、アルミニウム粉８０重量部を添加し、フタル酸
ジＮブチル１重量部、エチレングリコール０．５重量部
を加えて攪拌して、銀色金属粉粘土を得た。これを概略
成形して乾燥させ、乾燥硬化後、切削して成形し、銀色
の金属粉造形物を得た。
【０００８】
【発明の実施の形態３】金色金属粉は、銅９０重量部、
錫１０重量部の平均粒径約２５ミクロンのブロンズ粉を
使用した。水溶性バインダは、酢酸ビニル樹脂系エマル
ジョン形接着剤、粘土状物形成添加剤は、界面活性剤と
してラウリル硫酸ナトリウム、油脂としてフタル酸ジＮ
ブチル、低級アルコールとしてエチレングリコールを使
用した。酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤１３重
量部に水２．５重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリウム
０．５重量部を加え、ブロンズ粉８０重量部を添加し、
フタル酸ジＮブチル１重量部、エチレングリコール０．
５重量部を加えて攪拌して、金色金属粉粘土を得た。こ
れを手作業で概略成形して乾燥させ、乾燥後、切削成形
し、オープンで１０５℃で３０分加熱し金色の金属粉造
形物を得た。
錫１０重量部の平均粒径約２５ミクロンのブロンズ粉を
使用した。水溶性バインダは、酢酸ビニル樹脂系エマル
ジョン形接着剤、粘土状物形成添加剤は、界面活性剤と
してラウリル硫酸ナトリウム、油脂としてフタル酸ジＮ
ブチル、低級アルコールとしてエチレングリコールを使
用した。酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤１３重
量部に水２．５重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリウム
０．５重量部を加え、ブロンズ粉８０重量部を添加し、
フタル酸ジＮブチル１重量部、エチレングリコール０．
５重量部を加えて攪拌して、金色金属粉粘土を得た。こ
れを手作業で概略成形して乾燥させ、乾燥後、切削成形
し、オープンで１０５℃で３０分加熱し金色の金属粉造
形物を得た。
【０００９】
【発明の実施の形態４】銀色金属粉は、平均粒径約４０
ミクロンのアルミニウム粉を使用した。水溶性バインダ
は、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形
接着剤、粘土状物形成添加剤は、界面活性剤としてラウ
リル硫酸ナトリウム、油脂としてフタル酸ジＮブチル、
低級アルコールとしてエチレングリコールを使用した。
エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形接着
剤２０重量部に水２重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリ
ウム０．２重量部を加え、ブロンズ粉７２重量部を添加
し、フタル酸ジＮブチル１重量部、エチレングリコール
０．５重量部を加えて攪拌して、銀色金属粉粘土を得
た。これを手作業で概略成形して乾燥させ、乾燥後、切
削成形して、銀色の金属粉造形物を得た。
ミクロンのアルミニウム粉を使用した。水溶性バインダ
は、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形
接着剤、粘土状物形成添加剤は、界面活性剤としてラウ
リル硫酸ナトリウム、油脂としてフタル酸ジＮブチル、
低級アルコールとしてエチレングリコールを使用した。
エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン形接着
剤２０重量部に水２重量部を加え、ラウリル硫酸ナトリ
ウム０．２重量部を加え、ブロンズ粉７２重量部を添加
し、フタル酸ジＮブチル１重量部、エチレングリコール
０．５重量部を加えて攪拌して、銀色金属粉粘土を得
た。これを手作業で概略成形して乾燥させ、乾燥後、切
削成形して、銀色の金属粉造形物を得た。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、安価な金色又は銀色の
金属粉粘土状物を常温硬化又は約１２０℃以下の低温加
熱硬化により、金製や銀製に代わる金色又は銀色の金属
粉造形物が簡単に得られることになり、また、硬化する
までは自由に成形できると共に、硬化後も切削成形が容
易である。また、ペースト状乃至スラリー状のものは、
中空造形品や薄膜造形品も製作可能である。従って、従
来の、貴金属製の美術工芸品、ボタン、ブローチ、バッ
クル等の装飾品、彫金、金属粘土等の趣味用材料などを
安価かつ大量に製造又は供給できることになり、本発明
の経済的実用的価値は極めて大きいものと評価できる。
金属粉粘土状物を常温硬化又は約１２０℃以下の低温加
熱硬化により、金製や銀製に代わる金色又は銀色の金属
粉造形物が簡単に得られることになり、また、硬化する
までは自由に成形できると共に、硬化後も切削成形が容
易である。また、ペースト状乃至スラリー状のものは、
中空造形品や薄膜造形品も製作可能である。従って、従
来の、貴金属製の美術工芸品、ボタン、ブローチ、バッ
クル等の装飾品、彫金、金属粘土等の趣味用材料などを
安価かつ大量に製造又は供給できることになり、本発明
の経済的実用的価値は極めて大きいものと評価できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 銅又は銅合金を主配合した金色金属粉
（以下、単に金色金属粉という。）又は、アルミニウム
又はアルミニウム合金を主配合した銀色金属粉（以下、
単に銀色金属粉という。）に、水性バインダと水とを主
配合して、ペースト状又はスラリー状乃至水分を含んだ
粘土状又はパテ状（以下、単に粘土状という。）物に形
成し、成形乾燥又は乾燥成形し、常温硬化又は低温加熱
硬化により、耐水性成形物を得ることを特徴とした金色
又は銀色の金属粉造形物。 - 【請求項２】 金色金属粉又は銀色金属粉と水溶性バイ
ンダと粘土状物形成添加物と水とからなることを特徴と
する金属粉粘土。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001007978A JP2002212603A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 金色又は銀色の金属粉造形物及び金属粉粘土 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001007978A JP2002212603A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 金色又は銀色の金属粉造形物及び金属粉粘土 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002212603A true JP2002212603A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18875643
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001007978A Pending JP2002212603A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 金色又は銀色の金属粉造形物及び金属粉粘土 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002212603A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012059990A1 (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-10 | 相田化学工業株式会社 | 装飾金属焼結物品の製造方法および装飾金属焼結物品 |
| US9321105B2 (en) | 2010-11-18 | 2016-04-26 | Mitsubishi Materials Corporation | Clay-like composition for forming sintered copper body, powder for clay-like composition for forming sintered copper body, method of manufacturing clay-like composition for forming sintered copper body, sintered copper body, and method of manufacturing sintered copper body |
| CN110491230A (zh) * | 2019-08-22 | 2019-11-22 | 中国印钞造币总公司 | 模拟器具 |
-
2001
- 2001-01-16 JP JP2001007978A patent/JP2002212603A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2012059990A1 (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-10 | 相田化学工業株式会社 | 装飾金属焼結物品の製造方法および装飾金属焼結物品 |
| JP5629263B2 (ja) * | 2010-11-04 | 2014-11-19 | 相田化学工業株式会社 | 装飾金属焼結物品の製造方法および装飾金属焼結物品 |
| US9321105B2 (en) | 2010-11-18 | 2016-04-26 | Mitsubishi Materials Corporation | Clay-like composition for forming sintered copper body, powder for clay-like composition for forming sintered copper body, method of manufacturing clay-like composition for forming sintered copper body, sintered copper body, and method of manufacturing sintered copper body |
| CN110491230A (zh) * | 2019-08-22 | 2019-11-22 | 中国印钞造币总公司 | 模拟器具 |
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