JP2002211813A - カバーテープの巻取製品 - Google Patents
カバーテープの巻取製品Info
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Abstract
の有害変形を防止できるカバーテープの巻取製品を提供
する。 【解決手段】 本発明は、カバーテープ2がトラバース
巻された巻取製品を対象とする。1巻ごとに隣り合うカ
バーテープ間に、0.5〜1.5の隙間Sを形成する。
テープ幅を「W」、テープ幅(W)に対する引張荷重か
ら求められる巻取張力を「T」、カバーテープの巻軸側
への抑圧力(線圧)を「P」としたとき、W/5.3=
(9.0〜14.0)/T、P=8.0×T〜12.0
×Tの関係式を成立させる。
Description
搬送用キャリヤテープのカバー材等として用いられるカ
バーテープの巻取製品に関する。
のキャリアテープ等の封止用カバーテープは、巻き取ら
れた状態で製品として供されるものであるが、このよう
なカバーテープの巻取製品においては、作業効率の向上
等のために、長尺化が要請されている。
カバーテープを巻軸の径方向に重ねて巻き取るようにし
たレコード巻が周知であり、それ以外には、カバーテー
プを巻軸の軸方向にトラバースさせながら巻き取るよう
にしたトラバース巻等が提案されている。
ち、レコード巻では、巻崩れ等が生じ易く、例えば厚さ
55μm程度のカバーテープにおける巻取長さの限界が
1000m程度であり、長尺化の要請に対処することが
困難である。
のカバーテープを30000mまで巻き取ることが可能
であり、長尺化の要請に十分対処することができる。
カバーテープを幅方向(巻軸の軸方向)に移動させなが
ら巻き取って、スパイラル状に配置するものであるた
め、巻取張力をテープ全域にわたってバラス良く均一に
加えるのが非常に困難であり、巻戻した際にカバーテー
プにうねりや皺等の変形が生じて、キャリヤテープに対
するシール性が低下する恐れがある。また巻取張力を低
く設定しておくと、うねり等の変形は防止できるもの
の、張力不足により巻崩れが生じるため、保管や搬送等
はもちろん、取扱自体が困難になり、商品価値の低下を
招く恐れがあった。
し、長尺化の要請に十分に対処できる上、巻崩れを防止
できるとともに、巻戻し時の有害変形を防止することが
できるカバーテープの巻取製品を提供することを目的と
する。
プの巻取製品において、巻取形態の他に、巻取張力、抑
圧力等の種々の構成要素について詳細に分析し、鋭意努
力した結果、各構成要素の個々の最適条件を求めた上更
に、個々の最適条件以外にも、テープ幅、巻取張力及び
抑圧力の間に、品質に大きな影響を与える相関関係が存
在するという知見を得た。その知見を基に、本発明者は
引き続き綿密な研究を繰り返し行った結果、上記相関関
係を具現化した関係式を見出し、更にその関係式と各構
成要素の最適条件とに基づき、上記目的を達成可能な最
適な構成を見出し、本発明をなすに至った。
シール層を有する2.5〜15mm幅のカバーテープ
を、引張方向に荷重を加え、かつ巻軸側に抑圧した状態
で、巻軸に軸方向にトラバースしつつ巻き取るようにし
たカバーテープの巻取製品であって、1巻当たりの軸方
向への移動量がカバーテープの幅よりも大きく設定され
て、1巻ごとに隣り合うカバーテープ間に、0.5〜
1.5mmの隙間が形成される一方、カバーテープの幅
を「W」、テープ幅(W)に対する引張方向の荷重によ
って規定される巻取張力を「T」、カバーテープの巻軸
側への抑圧力(線圧)を「P」としたとき、下記関係式
(イ)(ロ)が成立するよう構成されてなるものを要旨
としている。
ス巻方式を採用しているため、テープの長尺化を十分に
図ることができ、作業効率を向上させることができる。
更にテープ幅等の種類に合わせて、本発明特有の抑圧力
及び巻取張力を与えて巻き取るものであるため、テープ
をバランス良く安定状態に巻き取ることができ、巻崩れ
を防止しつつ、巻き戻した際に、うねりや皺等の有害な
変形を防止できて、良好なシール性及び接着性を得るこ
とができる。
説明する。
の巻取製品(1)は、カバーテープ(2)を、ボビン等
の巻軸(3)に軸方向にトラバースしつつ巻き取るよう
にしたものである。
(2)としては、オレフィン系樹脂からなるシール層を
有するものが用いられ、例えばポリ塩化ビニル系樹脂や
スチレン系樹脂からなる基材層上に、上記のシール層が
積層一体化されたものを好適に用いることができる。
張力が0.25〜2.5g/cm2程度のものを好適に
用いることができる。
幅が2.5〜15mmのものを用いる必要があり、好ま
しくは、下限値が4mm以上、上限値が10mm以下の
ものを用いるのが良い。すなわち、テープ幅がこの範囲
を逸脱する場合、カバーテープとしての用途が少なくな
り、好ましくない。特にテープ幅が広過ぎる場合には、
テープ(2)を、幅方向全域にわたってバランス良く安
定状態に巻軸(3)に巻き付けることができず、巻崩れ
が生じたり、巻戻した際に有害な変形が生じる場合があ
り、好ましくない。
が、30〜70μmのものを好適に用いることができ、
より好ましくは、下限値が40μm以上、上限値が60
μm以下のものを用いるのが良い。すなわち厚みが薄過
ぎる場合には、強度、張力等が低下して、破断や延び等
の不具合が生じる恐れがる。逆に厚みを必要以上に厚く
したとしても、それに見合う効果を期待できないばかり
か、製品の大型化等を来す恐れがあり、好ましくない。
プ(2)を巻き取るに際しては、図2に示すように、カ
バーテープ(2)における1巻ごとの軸方向への移動量
(ピッチ)を、テープ幅よりも大きく設定して、1巻ご
とに隣り合うカバーテープ(2)間に隙間(S)を形成
するものである。そして本発明においては、この隙間
(S)の間隔を0.5〜1.5mmに設定する必要があ
り、好ましくは、1mm±10%、すなわち下限値を
0.9mm以上、上限値を1.1mm以下に設定するの
が良い。この隙間(S)が大き過ぎる場合には、テープ
(2)の巻取密度が低く、嵩高感が強くなり過ぎるとと
もに、巻取長さも短くなるので、好ましくない。逆に、
隙間(S)が小さ過ぎる場合には、トラバースさせる際
のターン部において、1巻間でテープ(2)が重なり合
い、その重なりによってテープ(2)が変形する恐れが
あるため、好ましくない。
テープ幅よりも小さくして、1巻間で隣り合うテープ同
士を一部重ね合わせてラップ部(L)を形成した場合、
いわゆるラップ巻きを行った場合には、ラップ部(L)
によって、テープ(2)が変形する恐れがあるため、好
ましくない。なお、図3においては、構成を明確にする
ために、ラップ部(L)に斜線を施している。
ダンサーローラ(11)等のテンションローラにより引
張方向に荷重を加えつつ、押圧ローラ(12)等により
巻軸(3)側に荷重を加えた状態で、巻き取っていくも
のである。
から理解されるように、カバーテープ(2)におけるダ
ンサーローラ(11)による引張方向の荷重(引張荷重
Lt)は、50〜70gに設定される。更にカバーテー
プ(2)における巻軸(3)側への抑圧荷重(Lp)
は、引張荷重(Lt)の8.0〜12.0倍、好ましく
は下限を9.0倍以上、上限を11.0倍以下、より好
ましくは10倍程度に設定するのが良い。具体的には、
抑圧荷重(Lp)は、400〜840g、好ましくは4
50g以上、770g以下、より好ましくは500g以
上、700g以下に設定するのが良い。
(2)における引張方向の荷重(Lt)は、ダンサーロ
ーラ(11)にかかっている荷重を台秤で実測するとい
う方法で求められるものである。
ーテープ(2)の幅(W)に対する引張荷重(Lt)、
つまりLt/Wによって規定されるものであり、抑圧力
(線圧)は、テープ幅(W)に対する抑圧荷重(L
p)、つまりLp/Wによって規定されるものである
が、この巻取張力を「T」、抑圧力を「P」としたと
き、下記関係式(イ)(ロ)を成立させる必要がある。
との関係を示すものであり、概略的には、テープ幅
(W)が2倍になれば巻取張力(T)を1/2に設定す
るというものである。
(2)を上記したようにトラバース巻するにあたって、
特定のテープ幅(W)に対し、最適な巻取張力(T)等
の諸条件を、綿密な実験から見出した。例えば5.3m
m幅のカバーテープ(2)を巻き取る場合、巻取張力
(T)を、9.0〜14.0g/mmに設定することに
より、最適な巻取状態が得られることを見出した。更
に、幅の異なる多数のテープ(2)についても、繰り返
し実験を行ったところ、テープ幅5.3mmの最適巻取
張力が9.0〜14.0g/mmであるという構成を基
準としたとき、その基準の構成のものと、他の構成のテ
ープとの間に、テープ幅及び最適巻取張力に関して、相
関関係が存在することを見出した。それによると、基準
構成のテープ幅を「Ws(=5.3mm)」、最適巻取
張力を「Ts(=9.0〜14.0g/mm)」とし、
他の構成のテープの幅を「W」、その幅(W)のテープ
の最適巻取張力を「T」としたとき、基準構成のテープ
幅(Ws)に対する他の構成のテープ幅(W)の比率
(W/Ws)と、基準構成の最適巻取張力(Ts)に対
する他の構成の最適巻取張力(T)の比率(T/Ts)
とは、逆比例関係にあり、W/Ws=Ts/Tの関係が
成立することを見出した。そして、この関係式におい
て、基準構成のテープ幅(Ws)及び最適巻取張力(T
s)を、上記の具体的数値に置き換えた結果、上記関係
式(イ)が導かれたものである。
に低い場合には、張力不足による巻崩れ等の不具合を生
じる恐れがあり、好ましくない。逆に巻取張力が過度に
高い場合には、張力過多により、テープ(2)にうねり
や皺等の有害変形が生じる恐れがあり、好ましくない。
に強調しておきたい点は、テープ幅(W)を大きくする
場合、巻取張力(T)は、逆に低下させるという点であ
る。すなわち、テープ幅を大きくする場合、その分、巻
取張力も増大させるというのが、従来からの一般的な考
え方であるが、しかし、本発明者による研究成果によれ
ば、テープ幅を大きくした場合、幅方向全域に均一に張
力を付与することが一段と困難になるため、張力を増大
させると、幅方向の張力バランスが乱れて、うねりや皺
等の有害変形が生じて、シール性が損なわれる恐れがあ
る。このため、本発明のように、テープ幅及び張力に関
し、上記の関係を持たせる必要がある。
取る場合に張力を低下させると、張力不足による巻崩れ
等が懸念されるところであるが、そのような不具合が生
じることはない。すなわち、テープ幅が大きい場合に
は、巻取時の接触面積が大きくなり、巻取状態が安定す
るため、細幅テープに比べて、張力を低下させたとして
も、張力不足による悪影響は生じることはなく、巻崩れ
等の不具合を確実に防止することができる。
は、巻取張力(T)と抑圧力(P)との関係を示すもの
であり、本発明者による綿密な実験結果から求められる
ものである。すなわち、抑圧力(P)を、巻取張力
(T)×10±20%に設定する必要があり、好ましく
は巻取張力(T)×10±10%、より好ましくは巻取
張力(T)×10程度に設定するのが良い。換言すれ
ば、抑圧力(P)を、巻取張力(T)の8.0倍〜1
2.0倍、好ましくは下限を9倍以上、上限を11倍以
下に設定するのが良い。
は、カバーテープ(2)を適度な張力で巻き取ることが
困難となり、張力不足による巻崩れ等の不具合を生じる
恐れがあり、好ましくない。逆に抑圧力(P)が過度に
高い場合には、テープ(2)に無理な力が作用して、有
害変形等が生じる恐れがあり、好ましくない。
カバーテープ巻取ユニットは、上記図1に示すような巻
取装置が多数併設されており、テープ材料としてのシー
トフィルムが、多数に切り裂かれ、その切り裂かれた帯
状シート片、つまりカバーテープ(2)が、各巻取装置
に導かれて、上記の構成で巻き取られるものである。こ
の場合、各巻取装置に、巻取張力を付与するためのダン
サーローラ(11)が設けられることにより、各テープ
ごとに、最適な張力で微調整することができ、有害変形
等を、より確実に防止できて、より最適な条件で巻き取
ることが可能である。
て、ボビン(巻軸)側を軸方向に移動させてトラバース
させるようにしたボビントラバース方式を採用すること
により、導入するテープ側をトラバースさせるようにし
たガイドトラバース方式に比べて、テープ(2)の巻軸
(3)への導入経路が一定となるため、テープ(2)に
よじれや皺等の変形が生じ難く、より一層安定状態に巻
き取ることができる。
比した比較例について説明する。 (1) 5.3mm幅テープに関する実施例及び比較例
ィン系複合フィルムからなる幅5.3mm、厚み50〜
55μmのカバーテープを、上記図1に示すボビントラ
バース方式により、1500m巻き取って、巻取製品を
得た。
りのトラバース量(ピッチ)を「テープ幅+1mm」と
して、図1に示すように1巻ごとに隣り合うテープ間の
隙間(S)を1mmに設定した。更にダンサーローラに
よる引張荷重を50gとして、巻取張力を9.43g/
mmに設定した。また、押圧ローラによる抑圧力を巻取
張力の10倍に設定した。
重を60gとして、巻取張力を11.32g/mmに設
定した以外は、上記実施例1と同様にして、巻取製品を
得た。
重を70gとして、巻取張力を13.21g/mmに設
定した以外は、上記実施例1と同様にして、巻取製品を
得た。
重を45gとして、巻取張力を8.49g/mmに設定
した以外は、上記実施例1と同様にして、巻取製品を得
た。
重を80gとして、巻取張力を15.09g/mmに設
定した以外は、上記実施例1と同様にして、巻取製品を
得た。
き状態、シール性及びピール強度について下記のように
評価した。 A.巻き状態 各巻取製品について、カバーテープが安定状態に巻き取
られていたものを「○」、カバーテープに巻崩れが生じ
たものを「×」として評価した。 B.シール性 B−1.蛇行の有無 各巻取製品のカバーテープを所定量巻き戻して、テープ
のエッジ部(側縁部)を試験台上に沿わせ、テープ全体
の蛇行変形により、長さ1m当たりに、2.5mmを超
える浮き上がりがあるものを「×」、2.5mmを超え
る浮き上がりがないもの(2.5mm以内のもの)を
「○」として評価した。なお、浮き上がり量の測定につ
いては、最小0.5mmまで測定可能な30cmの金尺
を用いた。 B−2.変形の有無 各巻取製品のカバーテープを所定量巻き戻して、テープ
のエッジ部を試験台上に沿わせて目視により観察し、エ
ッジ部分の浮き変形により、3mmを超える浮き上がり
があるものや、試験台上にテープを3m引き出してうね
りが確認されたもの、又はテープに皺が確認されたもの
を「×」とし、3mmを超える浮き変形のないものや、
うねり及び皺が確認されないものを「○」として評価し
た。 C.ピール性(ピール強度) 各巻取製品のカバーテープを所定量巻き戻して、温度を
120℃、16mmあたりの時間を0.1sec、圧力
を1.0kg/cm2 の条件で、キャリヤテープに融着
して封止した。その後、カバーテープを速度300mm
/min、剥離角度180°でキャリヤテープから剥離
し、そのときの剥離強度を測定した。そして、その強度
が50〜100g/cmのものは、適度な強度があると
して「○」、50g/cm未満のものは不本意に剥離す
る恐れがあるととして「×」、100g/cm超のもの
は使用時にスムーズな剥離が困難であるとして「×」の
評価を行った。
す。
た実施例1〜3のものは、良好な評価結果が得られた。
これに対し、巻取張力が規定範囲よりも低い比較例1の
ものは、巻崩れが生じていた。更に巻取張力が規定範囲
よりも高い比較例2のものは、蛇行によりシール性に劣
り、ピール強度も不十分であった。 (2) 9.5mm幅テープに関する実施例及び比較例
5mmのカバーテープを、上記実施例1と同様に、巻き
取って巻取製品を得た。このとき、引張荷重を50gと
して、巻取張力を5.26g/mmに設定した以外は、
上記実施例1と同様に行った。
重を60gとして、巻取張力を6.32g/mmに設定
した以外は、上記実施例4と同様にして、巻取製品を得
た。
重を70gとして、巻取張力を7.37g/mmに設定
した以外は、上記実施例4と同様にして、巻取製品を得
た。
重を45gとして、巻取張力を4.74g/mmに設定
した以外は、上記実施例4と同様にして、巻取製品を得
た。
重を80gとして、巻取張力を8.42g/mmに設定
した以外は、上記実施例4と同様にして、巻取製品を得
た。
き状態(A)、シール性(B)及びピール強度(C)に
ついて、上記と同様に評価した。その結果を、上表2に
併せて示す。
た実施例4〜6のものは、良好な評価結果が得られた。
これに対し、巻取張力が規定範囲よりも低い比較例3の
ものは、巻崩れが生じていた。更に巻取張力が規定範囲
よりも高い比較例4のものは、変形によりシール性に劣
り、ピール強度も不十分であった。
例1〜3のものに比べて幅がおよそ2倍であるのに対
し、巻取張力は、1/2程度に設定するのが最適である
ことが理解される。 (3) 13.5mm幅テープに関する実施例及び比較
例
3.5mmのカバーテープを用い、引張荷重を50g、
巻取張力を3.70g/mmに設定した以外は、上記実
施例1と同様にして巻取製品を得た。
重を60g、巻取張力を4.44g/mmに設定した以
外は、上記実施例7と同様にして巻取製品を得た。
重を70g、巻取張力を5.19g/mmに設定した以
外は、上記実施例7と同様にして巻取製品を得た。
重を45g、巻取張力を3.33g/mmに設定した以
外は、上記実施例7と同様にして巻取製品を得た。
重を80g、巻取張力を5.93g/mmに設定した以
外は、上記実施例7と同様にして巻取製品を得た。
き状態(A)、シール性(B)及びピール強度(C)に
ついて、上記と同様に評価した。その結果を、上表3に
併せて示す。
た実施例7〜9のものは、良好な評価結果が得られた。
これに対し、巻取張力が規定範囲よりも低い比較例5の
ものは、巻崩れが生じていた。更に巻取張力が規定範囲
よりも高い比較例6のものは、蛇行によりシール性に劣
り、ピール強度も不十分であった。
例1〜3のものに比べて幅がおよそ2.5倍であるのに
対し、巻取張力は、1/2.5程度に設定するのが最適
であることが理解される。 (4) ラップ巻に関する比較例
ように、オレフィン系複合フィルムからなる幅9.5m
m、厚み50〜55μmのカバーテープを、上記図1に
示すようなボビントラバース方式により、1500m巻
き取って、巻取製品を得た。
りのトラバース量(ピッチ)をテープ幅よりも4mm少
なくして、図3に示すように1巻ごとに隣り合うテープ
間において幅4mmのラップ部(L)を形成した。更に
巻取張力及び巻取張力は、上記実施例4〜6と同様にし
て、それぞれ比較例7〜9とした。
評価を行ったところ、上表4に示すように、ラップ巻の
比較例7〜9のものは、変形により、シール性に劣って
いるのが判る。 (5) 21.5mm幅テープに関する比較例
示すように、幅21.5mmのカバーテープを用い、引
張荷重を50g、60g、70g、巻取張力を2.33
g/mm、2.79g/mm、3.26g/mmに設定
し、それ以外は上記実施例1と同様にして、比較例10
〜12の巻取製品を得た。
価を行ったところ、上表5に示すように、テープ幅が過
度に大きい比較例10〜12のものでは、引張荷重や巻
取張力等の条件が適切であっても、巻崩れや、変形等の
不具合が生じているのが判る。
巻取製品によれば、トラバース巻方式を採用しているた
め、テープの長尺化を十分に図ることができ、作業効率
を向上させることができる。更にテープ幅等の種類に合
わせて、特有の抑圧力及び巻取張力を与えて巻き取るも
のであるため、テープをバランス良く安定状態に巻き取
ることができ、巻崩れを防止できるとともに、巻き戻し
た際に、うねりや皺等の有害な変形を防止することがで
き、高い品質を得ることができるという効果がある。
なテープ巻取装置を模式化して示す斜視図である。
品を模式化して示す側面図である。
プの巻取製品を模式化して示す側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 オレフィン系樹脂のシール層を有する
2.5〜15mm幅のカバーテープを、引張方向に荷重
を加え、かつ巻軸側に抑圧した状態で、巻軸に軸方向に
トラバースしつつ巻き取るようにしたカバーテープの巻
取製品であって、 1巻当たりの軸方向への移動量がカバーテープの幅より
も大きく設定されて、1巻ごとに隣り合うカバーテープ
間に、0.5〜1.5mmの隙間が形成される一方、 カバーテープの幅を「W」、テープ幅(W)に対する引
張方向の荷重によって規定される巻取張力を「T」、カ
バーテープの巻軸側への抑圧力(線圧)を「P」とした
とき、下記関係式(イ)(ロ): W/5.3=(9.0〜14.0)/T…(イ) P=8.0×T〜12.0×T …(ロ) が成立するよう構成されてなることを特徴とするカバー
テープの巻取製品。 - 【請求項2】 カバーテープとして、厚みが30〜70
μmのものが用いられてなる請求項1記載のカバーテー
プの巻取製品。
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