JP2002211596A - 穴抜きにより容器から流動性材料を衛生的に移送するクイック・ロック装置 - Google Patents

穴抜きにより容器から流動性材料を衛生的に移送するクイック・ロック装置

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JP2002211596A
JP2002211596A JP2001331035A JP2001331035A JP2002211596A JP 2002211596 A JP2002211596 A JP 2002211596A JP 2001331035 A JP2001331035 A JP 2001331035A JP 2001331035 A JP2001331035 A JP 2001331035A JP 2002211596 A JP2002211596 A JP 2002211596A
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JP2001331035A
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Balakrishna Reddy
レッディ バラクリシュナ
Randall L Morrison
エル、モリソン ランドール
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Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
Original Assignee
Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B67—OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67B—APPLYING CLOSURE MEMBERS TO BOTTLES JARS, OR SIMILAR CONTAINERS; OPENING CLOSED CONTAINERS
    • B67B7/00—Hand- or power-operated devices for opening closed containers
    • B67B7/24—Hole-piercing devices
    • B67B7/26—Hole-piercing devices combined with spouts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Devices For Opening Bottles Or Cans (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】明瞭な目視認知を可能にし、従来装置に比べて
迅速且つ都合よく組み立てることができ、信頼できる衛
生的な移送を与えると共に、シールのハードルが少な
く、全体寸法が短い簡単な構造で、材料と接触するであ
ろう部分に係合不良が生じる危険性の低減した移送装置
を提供する。 【解決手段】穴、および容器に取り付け可能な基端を有
する部分を含む取付け部材と、穴抜き端、および互いに
組み合う面を形成するように軸線方向の関係にて取付け
部材の穴部分に組み付け可能な外面を有するチューブ部
分を含む注ぎ口部材とを含み、穴抜き用端部が容器を穴
抜きする位置で取付け部材および注ぎ口部材を互いに固
定すなわちロックするためのロック組立体を有する。ま
た、ロック組立体を含む下流側の組み合い面を実質的に
流動性材料のない清浄状態に保つように、ロック組立体
と穴抜き用端部との間でチューブ部分および穴部分をシ
ールするためにシール部材が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の穴抜き（pi
ercing）による容器からの流動性材料の移送に関する。
本発明は特に、配給が要求された時点で容器の穴抜きを
行うという基本を採用している食品サービスや臨床栄養
補給における容器から配給箇所への食品材料の移送に関
する。
【０００２】
【従来の技術】食品サービスおよび臨床栄養補給におい
ては、嵩張る食品や栄養製品の衛生的で都合のよい保存
に、ポーチのような食品容器がしばしば使用されてい
る。容器からの流動性材料の配給は重要な供給であり、
厳重な配慮がなされなければ重大な汚染や衛生上の問題
の原因となる。それ故に流動性食材料は、いかなる漏れ
も防止し、食用内容物を周囲から隔絶して保持するよう
な信頼できるシステムを使用して、容器から配給箇所へ
移送されねばならない。
【０００３】取付け部材に対して穴抜き前の位置に係合
された穴抜き用部材を含む予め組み立てられた装置は周
知である。このような装置は幾つかの欠点を有す。それ
らの装置は、通常、備えられて互いに予め組み立てられ
る部品数によって、最初の配給が行われる前に容易に汚
染され易い。また、それらの装置は複雑で製造するのが
高価であり、扱いにくい。
【０００４】一組の別個の部品を含み、配給時に移送す
るためにそれらの部品がオペレータによって組み立てて
られるような、穴抜きにより供給源からの移送を行うさ
らに簡単な移送装置の開発が試みられている。米国特許
第６０２１９２３号は、中空の取付け部材と、その取付
け部材内に嵌着される穴抜き用部分と、移送時に取付け
部材を超えて材料が流れるのを防止するための装置に沿
った２つの間隔を隔てたシール手段とを含むその形式の
移送装置に係わる。この装置の技術は、取付け部材部分
と穴抜き用部分との間を連結するために組立体の十分な
内部長さに沿って配置された内ねじを含む。容器の穴抜
きは穴抜き用部分を完全な「ホーム」位置となるまで取
付け部分にねじ込むことで達成される。ねじの存在によ
り、流動性材料は移送時にねじの外面を超えて漏洩する
当然の傾向を示す。材料のこの漏洩は、ねじの下流側に
配置されて拭掃（ワイピング）およびシール作用の両方
を果たす２つのシール部材によって、装置の外へ向かう
その流れの続行を防止される。このような装置は完全に
満足できるとはいえない。実際に、ねじ部分に対応する
取付け部分のかなりの部分は移送時に流動性材料で占め
られる可能性があり、これは使用者に信頼性と安全な状
態を与えない。実際に、材料に接する注ぎ口の表面が大
きくなればなるほど、汚染の生じる危険性が高くなる。
組立体から液体が全く漏出しないことを保証するため
に、従来技術の装置はねじの下流位置に一対のシール部
材を備えており、これにより装置はより複雑で高価とな
されている。取付け部材はまた、ねじによる適当な連結
を保証するために比較的長くされねばならないが、これ
はポーチの幅を縮めることが望まれる場合には不適当で
ある。螺合による係合不良もまた、シール部材も取付け
部材の穴に整合不良を生じるので漏洩問題を生じる可能
性がある。最後に、移送装置の組み立て作業は比較的時
間を費やす。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、穴抜き係合
関係に組み立てることができるとともに、移送装置の明
瞭な目視認知を可能にする流動性材料のための移送装置
を提供することに努める。本発明はまた、従来技術の装
置に比べてより迅速でより都合のよい移送装置の組み立
てを目的とする一方、信頼できる衛生的な移送を与える
移送を目的とする。さらに、本発明の装置は、必要とさ
れるシールのハードルが少なく、全体寸法が短い簡単な
構造とすることができる。本発明はまた、すぐにそれを
取り巻く材料と接触するであろう部分に係合不良が生じ
る危険性の低減を目的とする。最後に本発明はまた、移
送装置の安全度および信頼度を向上することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器を穴抜き
することで前記容器から材料を移送する装置であって、
穴、および容器に取り付け可能な基端を有する部分を含
む取付け部材と、穴抜き端、および互いに組み合う面を
形成するように軸線方向の関係にて取付け部材の穴部分
に組み付け可能な外面を有するチューブ部分を含む注ぎ
口部材とを含む装置を提供する。この装置は、穴抜き用
端部が容器を穴抜きする係合位置で取付け部材および注
ぎ口部材を互いに固定すなわちロックするためのロック
組立体を有することが好ましい。また、ロック組立体を
含む下流側の組み合い面を実質的に流動性材料のない清
浄状態に保つように、ロック組立体と穴抜き用端部との
間でチューブ部分および穴部分をシールするためにシー
ル部材が配置される。
【０００７】それ故に本発明は、移送装置のロック位置
の上流でシールが行われ、これにより移送装置のかなり
の部分に沿って生じ得る材料導入を防止するような簡単
な構造を提供する。それ故にロック組立体は清浄状態に
保持され、これにより安全性および信頼性を向上させ
る。２つの部材を嵌合させる間に生じる整合不良も、ロ
ックが完了する前は、取付け部材に対する注ぎ口部材の
芯出しの役割をシール部材が果たすので、低減される。
【０００８】それ故に、取付け部材で注ぎ口部材に基本
的に軸線方向に作用される押圧力の結果として、注ぎ口
部材および取付け部材が互いに１つのロック位置に固定
されることが好ましい。好ましくは、取付け部材による
注ぎ口部材の軸線方向の押圧に応答して陥没面と弾性的
に係合可能な少なくとも１つの隆起面を含むスナップ嵌
着式組立体を含むロック組立体を考えれば、移送装置の
組み立て作業はより迅速に都合よくなされ得る。より好
ましくは、隆起面および陥没面はいずれも取付け部材の
基端と実質的に反対側の取付け部材の柔軟な端部に配置
される。それ故に、取付け部材はそのような位置で容易
に撓み、これにより装置は容易に係合できるようにさ
れ、また装置の固定のために必要な労力は制限される。
従って移送装置は、短い連結部分を装置の鈍感な部分に
配置され、これは装置に備えられたときの容器の全体的
な幅を減少する機会を提供する。
【０００９】好ましい実施例では、隆起面は取付け部材
の柔軟な端部の一部とされ、陥没面は第２の注ぎ口部材
の一部とされ得る。これに替えて、隆起面は注ぎ口部材
の一部とされ、陥没面は取付け部材の一部とされること
もできる。
【００１０】取付け部材内に閉じた非汚染環境を形成す
るために、取付け部材はその柔軟な端部に取り外し可能
に取り付けられた閉止部材を含み、取付け部材の基端が
容器に取り付けられるとき、前記閉止部材は穴部分の内
部に気密シールを形成する。それ故に、移送装置が組み
立てられるまえに、すなわち注ぎ口部材による取付け部
材の穴抜きにより、容器に連結して配置された取付け部
材は閉止され、外部環境から清浄状態に保持される。
【００１１】他の好ましい実施例では、閉止部材はスナ
ップ嵌着式組立体の隆部に取り外し可能に連結され、注
ぎ口部材を係合させる前に手で取り外すための引っ張り
タブを含む。取付け部材および閉止部材は単一の一体的
にモールド成形したプラスチックで形成され、閉止部材
の輪郭を定める切断領域を残している。代替例では、閉
止部材は接着、溶接または他のいずれかの適当手段のよ
うな連結手段によって取付け部材に取り外し可能に取り
付けられることができる。
【００１２】ロック組立体に対してシール部材が上流に
配置されるので、シール部材は単一の円周シール部材を
含み、取付け部材の穴面に沿って十分なシール作用およ
び清浄化作用を与えることができる。勿論、２以上のシ
ール部材を備えることもできるが、本発明の構造によれ
ばこれは必然的なことではない。シール部材は注ぎ口部
材で担持されるか、またはそれに替えて取付け部材また
は両方の部材で担持される。シール部材は一体的な実質
的に弾性のフランジで形成されることが好ましく、また
はこれに替えてビードまたは他のいずれかの手段で形成
される。
【００１３】この装置は、材料の移送を目視制御できる
と同時に、装置が作動されているときに使用者が明瞭に
認識できることを保証するいずれかの適当な透明または
半透明のプラスチック材料で形成できる。
【００１４】本発明はまた、容器の膜壁を穴抜きするこ
とで容器から流体材料を配給位置へ配給するための注ぎ
口部材／取付け部材の組立体であって、容器に取り付け
られる第１の端部、および第２の端部を有し、第２の端
部を閉止するように取り外し可能な閉止部材が配置さ
れ、閉止部材は取り外されたときに少なくとも１つの隆
起面を残す中空の取付け部材と、閉止部材を取り外した
後に取付け部材に組み付け可能な中空の注ぎ口部材と、
配給位置に注ぎ口部材を固定すなわちロックするために
隆起面に対して嵌着される手段とを含む組立体にも関す
る。
【００１５】本発明の上述および他の特徴および目的
は、以下の詳細な説明および図面から本発明の係わる当
業者に明白となるであろう。
【００１６】（好ましい実施例の説明）図面を詳細に参
照すれば、符号１０は図７に示された第１の移送装置ま
たはセットを示し、符号２０は図１に示された第１の注
ぎ口部材を示し、符号３０は図３に示された第１の取付
け部材を示す。図示するように、本発明の移送装置はこ
のように２つの主部品、すなわち取付け部材３０および
注ぎ口部材２０で構成され、これらの部材は互いに緊密
な組立体に組み立てられて容器から配給箇所へ至る流体
連通を確立する。配給すべき材料は、通常は、穴抜き可
能な膜壁を含むポーチまたはバッグである容器からの食
品、飲料または医療用溶液のようないずれの種類のもの
とすることができる。
【００１７】図１および図２の注ぎ口部材は、穴抜き用
端部２１を形成している尖端として第１の端部で終わ
り、またこれと反対の端部で柔軟な配給ホース（図示せ
ず）に連結されるグランド（gland） ２２を含む供給部
分として終わる中空のチューブ部分を含む。環状である
ことが好ましい外方へ拡張されたフランジ２４が供給部
分の下方に備えられ、注ぎ口部材の係合部分に実質的に
対応する実質的に大きな外径のチューブ２３の部分を下
方に形成している。チューブ２３の部分の限られた短い
領域２５にて、フランジ２４に隣接して陥没面２６が形
成され、この陥没面は明細書の後部で説明するスナップ
嵌着式組立体の一部を形成する。陥没面の第１の端部は
フランジ２４で形成されているのに対して、陥没面の第
２の端部は環状フランジから穴抜き用端部へ向かう円周
方向の斜面２７で形成されている。
【００１８】さらに穴抜き用端部へ向かって下方に、一
体の実質的に弾性な突出部材２８とされるシール手段が
備えられている。本発明によれば、シール手段は或る距
離を陥没面から離され、その間にチューブの「清浄」部
分が形成されており、係合作業においてその部分は通常
は流動性材料で汚れない。シール手段の下方の残る部分
は注ぎ口部材を形成しており、これは容器のキャビティ
内に位置する。それ故に穴抜き用端部は実質的に円形開
口４０で終端し、内部を流体が流通できるようにしてい
る。長円形であることが好ましい２つの対向する開口４
１，４２がチューブのこの残る部分の側面に沿ってさら
に備えられ、注ぎ口部材を通過する流量を増大し、また
僅かな材料が容器内に残存しているときに容器を容易に
空にできるようにされている。
【００１９】ここで図４〜図６の取付け部材を参照すれ
ば、穴抜きを行う注ぎ口部材のチューブ２３の部分の少
なくとも一部分を受け入れる穴３１を有する部分が備え
られている。穴部分は、拡張されたフランジ３３を含む
基端３２として第１の端部で終わる。フランジ３３は平
坦な環状外面３３０を有し、この環状外面３３０は、例
えば超音波溶接、接着、加熱溶接、溶剤溶接、またはい
ずれかの熱抵抗結合技術の手段にるなどの適当な手段で
容器の外面に固定される。フランジと容器との間の連結
は、通常、流動性材料を容器に充填する前または後に実
施される殺菌条件に耐えねばならない。
【００２０】第１の端部３２の反対側の第２の端部３４
では、取付け部材は柔軟な短い部分３５で終わってい
る。部分３５はフランジ３９の基部に厚さの減少された
円周方向の第１の領域３６を有し、これに厚さの拡大さ
れた隣接端部３７が続く。端部３７は内方へ向かうテー
パー面３８を含み、このテーパー面３８は、穴の内面と
接触してまず最初に取付け部材内に係合されるシール部
材の適当な係合および滑動に特に有利となるように、注
ぎ口部材の挿入に際してその芯出しを助成する。柔軟な
部分３５の下方にさらに大直径のカラーすなわちフラン
ジ３９が備えられており、これは組み立て作業時に取付
け部材をしっかりと取り扱うための働きを果たす。
【００２１】容器の保管状態では、取付け部材は一端に
おいて容器表面にシールされて取り付けられ、反対端部
において閉止組立体５０で閉止されており、閉止組立体
５０は移送を行う前に外部環境からもたらされる塵、水
または汚染物質が導入され得る可能性を防止する。その
ために閉止組立体５０は、取付け部材の柔軟な端部３５
に取り外し可能に取り付けられて穴部分の内部６０の気
密シールを形成しているカバー部材５１を含むことが好
ましい。カバー部材５１はカバーの輪郭を形成する円形
溝５２を有する取付け部材の一体部分としてモールド成
形されることが好ましい。引っ張りタブ５３がカバー部
材の片側に取り付けられてさらに備えられており、これ
は円形溝５２に沿ってカバー部材５１を切離すために引
っ張られる。タブは或る長さを突出することが好まし
く、摘み易くするために織り模様状の表面を含むことが
できる。カバー部材は流動製品の安全性を保証し、また
注ぎ口部材が挿入されて容器が穴抜きされ、その流動性
材料が配給される前に、汚染物質が取付け部材の穴に侵
入することを防止する。カバー部材はまた、容器の保管
および移動時に膜に不用意に孔が形成されてしまうこと
も防止する。
【００２２】本発明の１つの有利な概念によれば、カバ
ー部材は取り外されたときにロックを行う円周面を残
す。さらに詳しくは、穴面３１に対して僅かに内方へ偏
倚した円形溝５２の存在により、カバー部材の切離し作
用は、図８および図９に最もよく見られるように内方へ
突出する返りすなわちネック５４の形態をした隆起面を
有する柔軟な部分の内部を取り残す。突出した返り５４
は注ぎ口部材の陥没部と係合する形状寸法に形成され、
図７に示すように参照的な配給位置にそれをロックす
る。
【００２３】さらに詳しくは、図７〜図９は従来技術の
周知のシステムとは逆に、容易な固定および迅速な取り
付けを可能にする移送装置の組み立ての態様を示してい
る。ロック態様では、移送装置はさらなる作業を必要と
せずに移送作動の状態とされる。ロック態様は、取付け
部材に対する注ぎ口部材の唯一の相対的な位置による
「押しロック」の形式の態様である。それ故に、ロック
態様は容器内部での穴抜き用部分の係合長さと、シール
手段の適当な位置とを定める。図７に示すように、注ぎ
口部材２０が前進されるとき、穴抜き用端部２１は薄膜
を切断し、大きな開口を形成して材料でそれを通して流
動できるようにする。流動方向は図７に矢印Ｉで示され
ており、また注ぎ口部材２０を出て配給チューブ７へ入
る。本出願では、「下方」および「上方」という用語は
移送される材料の流動方向Ｉを参照して定められる位置
を一般に示す。円周方向のシール部材２８は容器の穴抜
き領域にできるだけ接近して穴３１の部分に沿う位置に
配置され、取付け部材と注ぎ口部材との間に材料が侵入
する隙間を残さないか、非常に限られた長さ「ｌ」を残
すだけとされる。この結果、使用者の視点から取付け部
材は常に明瞭に見え、周囲からもたらされる材料に関す
る安全領域は有利に最大限保持される。
【００２４】図８は、注ぎ口部材が手で軸線方向Ａに押
圧されるとき、半径方向に徐々に増大する力に対抗する
斜面２７を有する組立体の注ぎ口部材を示している。斜
面２７により発生される半径方向力は、外方へ向かう半
径方向Ｂに沿って柔軟な端部３７の弾性的な撓みを生じ
る。斜面の限界に至るまで柔軟な端部の抵抗に打ち勝っ
て注ぎ口部材が方向Ａに沿って十分に移動された後、図
９に最も良く示されるように陥没部内に隆起面すなわち
返り５４が係合することでスナップ嵌着が達成される。
柔軟な端部が初動位置となり、隆起面５４が陥没面２６
および斜面２７を境界する段差面２８１に当接する動き
に対応するスナップを使用者は認識できる。それ故に、
このスナップは使用者に対して、移送装置が完全に組み
付けられて移送が行われることを示す。取付け部材の柔
軟な端部のための陥没部分の当接面２９を形成する注ぎ
口部材のフランジ２４によって注ぎ口部材がさらに侵入
することは防止される。
【００２５】容器は、１つ以上の耐熱プラスチック箔で
形成されたしなやかなポーチであることが好ましい。そ
れらの箔は水およびガスに対する１つまたは複数のバリ
ヤ層を有利に有することができる。図７に示すように、
穴抜き用端部もまたポーチの前面から間隔を隔てたポー
チの後面を保持し、ポーチが潰れることを防止して、こ
れによりポーチの食品の完全な排出を保証するように作
用することもできる。ポーチのための材料は後面で容易
に孔が開かないように十分な弾性を有していなければな
らないが、取付け部材に注ぎ口部材が係合されたときに
は穴抜きが可能となるように、過大に弾性であってはな
らない。好ましい実施例では、ポーチはポリアミド／エ
チレンビニルアルコール（ＥＶＯＨ）／ポリアミドで形
成される。
【００２６】食品サービス業界において、ソースや飲料
用の配給装置などの配給システムで移送を行うために、
本発明の移送装置は食品および飲料ポーチに装備するこ
とを意図される。そのためにこの取付け部材は、ポーチ
の製造時に成形／充填／密閉を行うポーチ成形機に自動
的に取り付けられる。
【００２７】高速度で包装機械のバッグに取付け部材を
取り付けるための方法および手段がクリスタイン氏他に
付与された米国特許第３８９４３８１号に記載されてお
り、その内容は本明細書で援用される。ポーチの充填
は、ポーチの上部がシールされる前に、例えばパイプに
よってポーチの製造の間に実施される。
【００２８】本発明の注ぎ口部材は、好ましくは殺菌状
態で、個別のプラスチック製バッグ内で別個に包装でき
る。過大な手作業を削減するために、ホース（図７に符
号７で示されている）は殺菌が行われる間に注ぎ口部材
のグランドに予め連結され、その後プラスチック製バッ
グ内で包装される。配膳箇所の作業者は従ってシールし
て取付け部材が取り付けられた食品ポンピング・チャン
バと、別個のバッグに包装された注ぎ口部材との両方を
受け取る。食品または飲料を熱いまたは温かい状態で配
給しなければならないならば、ポーチはサービス温度、
すなわち約５５〜６５゜Ｃに加熱されるまで、注ぎ口部
材を取り付けられずに配給機械に取り付けられている。
その後、使用する箇所への移送を開始するために、作業
者は高温状態で注ぎ口部材の連結を行い。再び食品の生
じ得るあらゆるバクテリア汚染を防止する。
【００２９】本明細書に記載され請求された本発明は、
本明細書に開示した特定実施例によって範囲を厳密に制
限されることはない。何故なら、それらの実施例は本発
明の幾つかの概念を示すことを意図したものだからであ
る。あらゆる等価実施例が本発明の範囲に含まれること
を意図される。実際に、本明細書で示し、説明したもの
に加えて、本発明のさまざまな変更が前述の記載から当
業者に明白となるであろう。そのような変更もまた特許
請求の範囲の請求項に記載の範囲に含まれることを意図
する。
【図面の簡単な説明】
【図１】好ましい態様による本発明の注ぎ口部材の長手
方向の図面である。
【図２】長手方向軸線のまわりに１／４回転させた後の
図１の注ぎ口部材の長手方向の図面である。
【図３】本発明の取付け部材の長手方向の図面である。
【図４】図３の取付け部材の横断面図である。
【図５】図３の取付け部材の頂面図である。
【図６】取付け部材の閉止部材の詳細を示す横断面図で
ある。
【図７】組み立てられたときの図１および図３の移送装
置の側面図である。
【図８】取付け部材内に注ぎ口部材をスナップ嵌着させ
るときの詳細図である。
【図９】図８のスナップ嵌着が完了したときの詳細図で
ある。
【符号の説明】
７ ホース １０ 移送装置 ２０ 注ぎ口部材 ２１ 穴抜き用端部 ２２ グランド ２３ チューブ ２４ フランジ ２５ 領域 ２６ 陥没面 ２７ 斜面 ２８ シール部材 ２９ 当接面 ３０ 取付け部材 ３１ 穴 ３２ 基端 ３３ フランジ ３４ 端部 ３５ 部分 ３７ 端部 ３８ テーパー面 ３９ フランジ ４０ 開口 ５０ 閉止組立体 ５１ カバー部材 ５２ 円形溝 ５３ 引っ張りタブ ５４ 隆起面 ６０ 内部 ２８１ 段差面 ３３０ 環状外面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3C060 AA20 BA03 BB06 3E062 AB02 KA01 KB02 KB16 KC01 3E064 BA26 BA36 BB03 BC01 BC08 EA12 EA30 FA04 FA05 HN05 HN65 HP04 HS01

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 容器を穴抜きすることで前記容器から材
    料を移送する装置であって、 穴、および容器に取り付け可能な基端を有する部分を含
    む取付け部材と、 穴抜き端、および互いに組み合う面を形成するように軸
    線方向の関係にて取付け部材の穴部分に組み付け可能な
    外面を有するチューブ部分を含む注ぎ口部材と、 穴抜き用端部が容器を穴抜きする係合位置で取付け部材
    および注ぎ口部材を互いに固定すなわちロックするため
    のロック組立体と、 ロック組立体を含む下流側の組み合い面を実質的に流動
    性材料のない清浄状態に保つように、ロック組立体と穴
    抜き用端部との間でチューブ部分および穴部分をシール
    するために配置された少なくとも１つのシール部材とを
    含んで構成された装置。
  2. 【請求項２】 取付け部材内での注ぎ口部材の軸線方向
    の押し込みに応答して陥没面と弾性的に係合可能な少な
    くとも１つの隆起面を含むスナップ嵌着式組立体を前記
    ロック組立体が含んで構成された請求項１に記載された
    装置。
  3. 【請求項３】 前記隆起面および陥没面が取付け部材の
    基端と実質的に反対側の取付け部材の柔軟な端部に配置
    された請求項２に記載された装置。
  4. 【請求項４】 前記隆起面が取付け部材の柔軟な端部の
    一部であり、陥没面が第２の注ぎ口部材の一部である請
    求項３に記載された装置。
  5. 【請求項５】 取付け部材は閉止部材が取り外し可能に
    取り付けられた柔軟な端部を含み、容器に取付け部材の
    基端が取り付けられるとき、穴部分の内部の気密シール
    を閉止部材が形成する請求項２に記載された装置。
  6. 【請求項６】 閉止部材はスナップ嵌着式組立体の隆起
    面に取り外し可能に連結され、注ぎ口部材を係合させる
    前に手で取り外すための引っ張りタブを含んで構成され
    た請求項５に記載された装置。
  7. 【請求項７】 取付け部材および閉止部材が単一の一体
    的にモールド成形したプラスチックで形成された請求項
    ６に記載された装置。
  8. 【請求項８】 シール部材が単一の円周シール部材を含
    んで構成された請求項１に記載された装置。
  9. 【請求項９】 基端は拡張したフランジ部分を含み、容
    器の表面に対するシール面を形成するように適用された
    面をフランジ部分が有する請求項１に記載された装置。
  10. 【請求項１０】 注ぎ口部材が前記チューブ部分から円
    周方向に延在するフランジを含み、このフランジが取付
    け部材の柔軟な端部のための陥没部の当接面を形成し、
    これにより取付け部材内での注ぎ口部材の挿入長さを制
    限する請求項３に記載された装置。
  11. 【請求項１１】 容器が食品を収容した柔軟なポーチで
    ある請求項１に記載された装置。
  12. 【請求項１２】 注ぎ出しチューブを取り付けるための
    外側グランドを注ぎ口部材が含む請求項１に記載された
    装置。
  13. 【請求項１３】 取付け部材が容器に対してシールして
    取り付けられた請求項１に記載された装置を含む容器。
  14. 【請求項１４】 容器の膜壁を穴抜きすることで容器か
    ら流体材料を配給位置へ配給するための組立体であっ
    て、 容器に取り付けられる第１の端部、および第２の端部を
    有し、第２の端部を閉止するように取り外し可能な閉止
    部材が配置され、閉止部材は取り外されたときに少なく
    とも１つの隆起面を残す中空の取付け部材と、 閉止部材を取り外した後に取付け部材に組み付け可能な
    中空の注ぎ口部材であって、配給位置に注ぎ口部材を固
    定すなわちロックするために、隆起面に対して嵌め付け
    られる手段を含む中空の前記注ぎ口部材とを含んで構成
    された組立体。
  15. 【請求項１５】 閉止部材が摘み用のタブ部分を含む引
    き剥がしカバー部材を含んで構成された請求項１４に記
    載された組立体。
  16. 【請求項１６】 中空の注ぎ口部材が隆起面に係合され
    るロック斜面および陥没面を有してスナップ嵌着式組立
    体を形成している請求項１４に記載された組立体。
  17. 【請求項１７】 注ぎ口部材および取付け部材の間にシ
    ール部材が備えられ、中空の取付け部材の第１の端部の
    近くに配置された請求項１４に記載された組立体。
  18. 【請求項１８】 穴抜きすることで流動性食品を移送す
    る装置を含む食品容器であって、 流動食品を収容する容器と、 穴、および容器に取り付けられる基端を有する部分を含
    む取付け部材と、 穴抜き用端部、および組み合い面を形成するように軸線
    方向の関係にて取付け部材の穴部分に組み付け可能な外
    面を有するチューブ部分を含む注ぎ口部材と、 穴抜き用端部が容器を穴抜き係合した状態で、取付け部
    材および注ぎ口部材を互いに固定すなわちロックするた
    めのロック組立体と、 ロック組立体を含む下流側の組み合い面を実質的に流動
    性材料の無い清浄状態に保つように、ロック組立体と穴
    抜き用端部との間でチューブ部分および穴部分をシール
    するために配置された少なくとも１つのシール部材とを
    含んで構成された食品容器。
  19. 【請求項１９】 穴抜きすることで容器から材料を移送
    する装置であって、 穴部分を含む取付け部材と、 穴抜き用端部、および軸線方向の関係にて穴部分に組み
    付け可能なチューブ部分を含む注ぎ口部材と、 穴抜き用端部が穴抜き係合した状態で取付け部材および
    注ぎ口部材を固定すなわちロックするためのロック組立
    体と、 注ぎ口部材および取付け部材の間の少なくとも１つのシ
    ール部材とを含み、 ロック組立体はシール部材のさらに下流側に配置され、
    取付け部材内で注ぎ口部材に対して軸線方向に押圧力を
    作用させることで基本的に係合することが可能である構
    成された装置。
  20. 【請求項２０】 穴抜きすることで容器から材料を移送
    する装置であって、 容器に取り付けられる取付け部材と、 穴抜き用端部を含み、取付け部材の内部に軸線方向の関
    係にて係合される注ぎ口部材と、 穴抜き用端部が穴抜き係合した状態で取付け部材および
    注ぎ口部材を固定すなわちロックするためのロック組立
    体と、 装置から材料が流出するのを防止するための、注ぎ口部
    材および取付け部材の間のシール部材とを含み、 ロック組立体は、取付け部材内で注ぎ口部材に対して基
    本的に軸線方向に押圧力を作用させる結果として、注ぎ
    口部材および取付け部材は互いに１つのロック状態とな
    ることを保証するように構成された装置。
  21. 【請求項２１】 壁を有し、流動性材料を収容してお
    り、取付け部材が容器の壁にシールして取り付けられた
    請求項２０に記載された装置を含む容器。
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