JP2002211347A - ロールオーバー判断装置 - Google Patents
ロールオーバー判断装置Info
- Publication number
- JP2002211347A JP2002211347A JP2001006962A JP2001006962A JP2002211347A JP 2002211347 A JP2002211347 A JP 2002211347A JP 2001006962 A JP2001006962 A JP 2001006962A JP 2001006962 A JP2001006962 A JP 2001006962A JP 2002211347 A JP2002211347 A JP 2002211347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rollover
- vehicle
- angular velocity
- roll
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回モードでないときに、信号処理の誤差、
ノイズ等によりインフレータが作動したり、しなかった
りすることが考えられる。 【解決手段】 車両に発生しているロール角速度及びロ
ール角に基づく車両の横転判断と、前記車両のロール方
向の加速度が所定値を越えたことの判断とに基づいて、
前記車両の横転を判断するロールオーバー判断装置。
ノイズ等によりインフレータが作動したり、しなかった
りすることが考えられる。 【解決手段】 車両に発生しているロール角速度及びロ
ール角に基づく車両の横転判断と、前記車両のロール方
向の加速度が所定値を越えたことの判断とに基づいて、
前記車両の横転を判断するロールオーバー判断装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のロール状
態に基づいて車両がロールオーバーするか否かを判別す
るロールオーバー判別装置に関するものである。
態に基づいて車両がロールオーバーするか否かを判別す
るロールオーバー判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものが使用されるエアバ
ック装置として、例えば、図9に示す如きものがある。
このエアバック装置は、側突センサ1と、インフレータ
2と、袋体(不図示)と、制御回路3と、ロール角速度
センサ4と、横方向加速度センサ5と、舵角センサ6と
を備えており、これらのロール角速度センサ4、横方向
加速度センサ5及び舵角センサ6は制御回路3に接続さ
れている。また前記制御回路3は、入力ポート3a、出
力ポート3b、CPU3c、ROM3d及びRAM3e
等によって構成されている。
ック装置として、例えば、図9に示す如きものがある。
このエアバック装置は、側突センサ1と、インフレータ
2と、袋体(不図示)と、制御回路3と、ロール角速度
センサ4と、横方向加速度センサ5と、舵角センサ6と
を備えており、これらのロール角速度センサ4、横方向
加速度センサ5及び舵角センサ6は制御回路3に接続さ
れている。また前記制御回路3は、入力ポート3a、出
力ポート3b、CPU3c、ROM3d及びRAM3e
等によって構成されている。
【0003】制御回路3は、図10のステップST10
0において、ロール角速度センサ4からロール角速度R
Rを読み込み、ステップST101において、ロール角
度RAを演算し、ステップST102において、舵角セ
ンサ6からの入力に基づき、舵角が所定値以上続いた場
合に、車両が旋回モードにあると判定する。このステッ
プST102で、車両が旋回モードでないと判定された
場合、ステップST103において、ロール角速度RR
とロール角度RAとの関係(図11参照)から、車両の
状態が、ROM3d内に記憶されている判定マップのロ
ールオーバー領域内(図11において斜線で示されてい
る部分RI)にあるか否かを判定し、ロールオーバー領
域内にあると判定された場合には、ステップST104
へ移行し、ロールオーバーと判定して、インフレータ2
を作動させる。
0において、ロール角速度センサ4からロール角速度R
Rを読み込み、ステップST101において、ロール角
度RAを演算し、ステップST102において、舵角セ
ンサ6からの入力に基づき、舵角が所定値以上続いた場
合に、車両が旋回モードにあると判定する。このステッ
プST102で、車両が旋回モードでないと判定された
場合、ステップST103において、ロール角速度RR
とロール角度RAとの関係(図11参照)から、車両の
状態が、ROM3d内に記憶されている判定マップのロ
ールオーバー領域内(図11において斜線で示されてい
る部分RI)にあるか否かを判定し、ロールオーバー領
域内にあると判定された場合には、ステップST104
へ移行し、ロールオーバーと判定して、インフレータ2
を作動させる。
【0004】またステップST102において、旋回モ
ードにあると判定された場合には、ステップST105
において、ロール角速度RRが、閾値より大きいか否か
の判定を行い、ロール角速度RRがROM3d内に記憶
されている閾値より小さい場合にはステップST103
へ移行し、また閾値より大きい場合にはステップST1
06へ移行して、ロール角加速度RAcを演算し、ステ
ップST107に進む。
ードにあると判定された場合には、ステップST105
において、ロール角速度RRが、閾値より大きいか否か
の判定を行い、ロール角速度RRがROM3d内に記憶
されている閾値より小さい場合にはステップST103
へ移行し、また閾値より大きい場合にはステップST1
06へ移行して、ロール角加速度RAcを演算し、ステ
ップST107に進む。
【0005】ステップST107においては、ロール角
加速度RAcが負か否かの判定を行い、ロール角加速度
RAcが正と判定された場合にはステップST103へ
移行し、また負と判定された場合には、ステップST1
08で横方向加速度Gyとロール角度RAとの関係か
ら、ロールオーバー領域内にあるか否かを判定し、ロー
ルオーバー領域内にないと判定された場合には、ステッ
プST103へ移行する。
加速度RAcが負か否かの判定を行い、ロール角加速度
RAcが正と判定された場合にはステップST103へ
移行し、また負と判定された場合には、ステップST1
08で横方向加速度Gyとロール角度RAとの関係か
ら、ロールオーバー領域内にあるか否かを判定し、ロー
ルオーバー領域内にないと判定された場合には、ステッ
プST103へ移行する。
【0006】一方、ステップST108において、車両
の状態がロールオーバー領域内にあると判定された場合
には、ステップST104へ移行し、ロールオーバーと
判定して、インフレータ2を作動させる。
の状態がロールオーバー領域内にあると判定された場合
には、ステップST104へ移行し、ロールオーバーと
判定して、インフレータ2を作動させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
プST102で旋回モードでない、すなわち車両がハン
ドル操作されずに直進走行し、ロールオーバになる可能
性が発生した場合、すなわちロール角速度RRとロール
角度RAとの関係が図11における仕切ラインNの直近
に位置した場合には、信号処理の誤差、ノイズ等により
インフレータ2が作動したり、しなかったりすることが
考えられる。すなわち、図12に示す通常走行時には車
両Aの重心Gが車輪B、Cの間に位置し、車両Aの荷重
ベクトルWが中心線Mに一致するので、重心Gを通る回
転モーメントは発生せず、車両Aはロールオーバーする
ことはない。ここで、車両Aが衝突等によって右側に傾
いた場合には、車両Aの回転中心Dを通る直線と重心G
を通る直線Mとの間隔Lが接近し、元の図12の状態に
戻ろうとする回転モーメントが小さくなる。その結果、
車両Aにさらに右側に傾けようとする力が発生した場合
には、図14に示すように車両Aの回転中心Dを通る直
線が重心Gを通る直線Mの右側に移動して車両Aをロー
ルオーバーさせる方向に寄与させるが、双方の直線Mが
非常に接近している場合には、図13に示す方向に外力
が作用する場合もあり、またさらにロールオーバーさせ
ようとする外力が作用するかも判らない。
プST102で旋回モードでない、すなわち車両がハン
ドル操作されずに直進走行し、ロールオーバになる可能
性が発生した場合、すなわちロール角速度RRとロール
角度RAとの関係が図11における仕切ラインNの直近
に位置した場合には、信号処理の誤差、ノイズ等により
インフレータ2が作動したり、しなかったりすることが
考えられる。すなわち、図12に示す通常走行時には車
両Aの重心Gが車輪B、Cの間に位置し、車両Aの荷重
ベクトルWが中心線Mに一致するので、重心Gを通る回
転モーメントは発生せず、車両Aはロールオーバーする
ことはない。ここで、車両Aが衝突等によって右側に傾
いた場合には、車両Aの回転中心Dを通る直線と重心G
を通る直線Mとの間隔Lが接近し、元の図12の状態に
戻ろうとする回転モーメントが小さくなる。その結果、
車両Aにさらに右側に傾けようとする力が発生した場合
には、図14に示すように車両Aの回転中心Dを通る直
線が重心Gを通る直線Mの右側に移動して車両Aをロー
ルオーバーさせる方向に寄与させるが、双方の直線Mが
非常に接近している場合には、図13に示す方向に外力
が作用する場合もあり、またさらにロールオーバーさせ
ようとする外力が作用するかも判らない。
【0008】そこで、この発明は、ロールオーバー方向
の加速度を検出し、ロールオーバーが発生しているとき
に加速度信号が発生しているか否かによってロールオー
バーの判別精度を向上させることを目的とする。
の加速度を検出し、ロールオーバーが発生しているとき
に加速度信号が発生しているか否かによってロールオー
バーの判別精度を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るロールオ
ーバー判断装置は、車両の横転方向に発生するロール角
速度を検出するロール角速度センサと、前記車両の横方
向に発生する加速度を検出する横方向加速度センサと、
前記ロール角速度センサ及び横方向加速度センサのそれ
ぞれからの信号に基づいて前記車両の横転を判断するも
のである。
ーバー判断装置は、車両の横転方向に発生するロール角
速度を検出するロール角速度センサと、前記車両の横方
向に発生する加速度を検出する横方向加速度センサと、
前記ロール角速度センサ及び横方向加速度センサのそれ
ぞれからの信号に基づいて前記車両の横転を判断するも
のである。
【0010】この発明に係るロールオーバー判断装置
は、前記ロール角速度センサは、水晶振動子を用いたセ
ンサであることを特徴とするものである。
は、前記ロール角速度センサは、水晶振動子を用いたセ
ンサであることを特徴とするものである。
【0011】この発明に係るロールオーバー判断装置
は、前記横方向加速度センサは、横方向衝突から乗員を
保護するために使用される横方向加速度センサと共用す
ることを特徴とするものである。
は、前記横方向加速度センサは、横方向衝突から乗員を
保護するために使用される横方向加速度センサと共用す
ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明による実施の形態を以下
に説明する。 実施の形態1.この実施の形態を図1に基づいて説明す
ると、20はロール角速度センサで、車両Aのロール方
向の回転角速度、いわゆるロール角速度RRを検出す
る。21はロール角度演算部で、前記ロール角速度セン
サ20の出力の回転角速度RRを積分して回転角、いわ
ゆるロール角RAを算出する。22はロールオーバー判
断部で、前記ロール角速度センサ20からの回転角速度
RRで示す信号と、ロール角度演算部21からのロール
角度を示す信号とのそれぞれを入力し、ROM28に記
憶された回転角速度RR、回転角RAマップ(図3の直
線X)に照らし合わせて、直線Xの上側であればロール
オーバーの可能性有りと事前判断を行い、それを示すロ
ールオーバー事前判断信号を出力する。
に説明する。 実施の形態1.この実施の形態を図1に基づいて説明す
ると、20はロール角速度センサで、車両Aのロール方
向の回転角速度、いわゆるロール角速度RRを検出す
る。21はロール角度演算部で、前記ロール角速度セン
サ20の出力の回転角速度RRを積分して回転角、いわ
ゆるロール角RAを算出する。22はロールオーバー判
断部で、前記ロール角速度センサ20からの回転角速度
RRで示す信号と、ロール角度演算部21からのロール
角度を示す信号とのそれぞれを入力し、ROM28に記
憶された回転角速度RR、回転角RAマップ(図3の直
線X)に照らし合わせて、直線Xの上側であればロール
オーバーの可能性有りと事前判断を行い、それを示すロ
ールオーバー事前判断信号を出力する。
【0013】23は半導体片持ち支持方式の横方向加速
度センサで、前記車両Aの横方向から作用する加速Gy
度を検出する。24はコンパレータ等の横方向加速度検
出判断部で、図4に示すしきい値L1、L2(例えば、
L1は1Gよりも若干大きい値)を有し、前記横方向加
速度センサ23からの加速度信号がこのしきい値L1、
L2を越えたとき、前記車両Aがロールオーバーしたと
判断して、ハイレベル信号を出力する。
度センサで、前記車両Aの横方向から作用する加速Gy
度を検出する。24はコンパレータ等の横方向加速度検
出判断部で、図4に示すしきい値L1、L2(例えば、
L1は1Gよりも若干大きい値)を有し、前記横方向加
速度センサ23からの加速度信号がこのしきい値L1、
L2を越えたとき、前記車両Aがロールオーバーしたと
判断して、ハイレベル信号を出力する。
【0014】25はアンドゲート等からなるエアバック
/プリテンショナ展開判断部で横転最終判断を行う。す
なわち、前記ロールオーバー判断部22からロールオー
バー事前判断信号の供給を受けている間に、前記横方向
加速度検出判断部24からハイレベル信号の供給を受け
ると、ロールオーバー判断信号を作成し、それに基づい
てロールオーバーの最終判断を行い、インフレータ26
及びプリテンショナ27を駆動する。なお、前記ロール
オーバー判断部22、前記横方向加速度検出判断部24
及びエアバック/プリテンショナ展開判断部25はマイ
クロコンピュータ等によって構成されており、図2に示
すフローチャートに従って作動するもので、図9におけ
る制御回路3に相当する。
/プリテンショナ展開判断部で横転最終判断を行う。す
なわち、前記ロールオーバー判断部22からロールオー
バー事前判断信号の供給を受けている間に、前記横方向
加速度検出判断部24からハイレベル信号の供給を受け
ると、ロールオーバー判断信号を作成し、それに基づい
てロールオーバーの最終判断を行い、インフレータ26
及びプリテンショナ27を駆動する。なお、前記ロール
オーバー判断部22、前記横方向加速度検出判断部24
及びエアバック/プリテンショナ展開判断部25はマイ
クロコンピュータ等によって構成されており、図2に示
すフローチャートに従って作動するもので、図9におけ
る制御回路3に相当する。
【0015】次に、上記制御回路3のフローチャートの
説明を図2に基づいて行う。ステップST200からス
テップST210に進むと、ロール角速度センサ20か
らロール角速度信号を読み込み、ステップST220で
その読み込んだロール角速度信号を積分してロール角度
を算出する。その結果、ステップST210で読み込ん
だロール角速度信号とステップST220で算出したロ
ール角度との関係がROM28に記憶されたマップ上の
如何なる点に位置するかを参照して判断し、ロールオー
バ領域か否かを判断する(ステップST230)。この
判断において、ロールオーバ領域でない場合にはステッ
プST210に戻り、ロールオーバー領域であればロー
ルオーバ判断部22からエアバック/プリテンショナ展
開判断部25にロールオーバ事前判断信号を供給してス
テップST240に進む。
説明を図2に基づいて行う。ステップST200からス
テップST210に進むと、ロール角速度センサ20か
らロール角速度信号を読み込み、ステップST220で
その読み込んだロール角速度信号を積分してロール角度
を算出する。その結果、ステップST210で読み込ん
だロール角速度信号とステップST220で算出したロ
ール角度との関係がROM28に記憶されたマップ上の
如何なる点に位置するかを参照して判断し、ロールオー
バ領域か否かを判断する(ステップST230)。この
判断において、ロールオーバ領域でない場合にはステッ
プST210に戻り、ロールオーバー領域であればロー
ルオーバ判断部22からエアバック/プリテンショナ展
開判断部25にロールオーバ事前判断信号を供給してス
テップST240に進む。
【0016】ステップST240では、横方向加速度検
出判断部24が横方向加速度センサ23から横方向加速
度信号Gyを読み取り、次のステップST250でその
読み取った横方向加速度信号Gyがしきい値L1、L2
を越えたか否かを判断し、このしきい値L1、L2の何
れかを越えるとハイレベル信号を横方向加速度検出判断
部24からエアバック/プリテンショナ展開判断部25
に供給し、ステップST260でロールオーバー判断信
号を作成し、それに基づいてエアバック用インフレータ
26及びプリテンショナ用インフレータ27を駆動す
る。また、ステップST250で、ステップST240
で読み取った横方向加速度信号Gyがしきい値L1、L
2を越えていないと判断した場合にはステップST21
0に戻る。
出判断部24が横方向加速度センサ23から横方向加速
度信号Gyを読み取り、次のステップST250でその
読み取った横方向加速度信号Gyがしきい値L1、L2
を越えたか否かを判断し、このしきい値L1、L2の何
れかを越えるとハイレベル信号を横方向加速度検出判断
部24からエアバック/プリテンショナ展開判断部25
に供給し、ステップST260でロールオーバー判断信
号を作成し、それに基づいてエアバック用インフレータ
26及びプリテンショナ用インフレータ27を駆動す
る。また、ステップST250で、ステップST240
で読み取った横方向加速度信号Gyがしきい値L1、L
2を越えていないと判断した場合にはステップST21
0に戻る。
【0017】すなわち、図3に示すロール角速度信号が
To点でロールオーバ事前判断信号が作成され、次に図
4に示す加速度信号がしきい値L1をB点で超えると、
この時点でロールオーバーの最終判断がなされ、エアバ
ック用インフレータ26及びプリテンショナ用インフレ
ータ27が駆動される。
To点でロールオーバ事前判断信号が作成され、次に図
4に示す加速度信号がしきい値L1をB点で超えると、
この時点でロールオーバーの最終判断がなされ、エアバ
ック用インフレータ26及びプリテンショナ用インフレ
ータ27が駆動される。
【0018】実施の形態2.この実施の形態を図5に基
づいて説明する。なお、図5において、図1に示し、既
に詳細説明した構成のものと同一なもの、又は均等なも
のについては同一符号を付してその詳細説明は省略し、
異なる部分についてのみ以下に説明する。
づいて説明する。なお、図5において、図1に示し、既
に詳細説明した構成のものと同一なもの、又は均等なも
のについては同一符号を付してその詳細説明は省略し、
異なる部分についてのみ以下に説明する。
【0019】すなわち、図1においてはロール角速度セ
ンサ20からロール角速度信号を直接ロールオーバー判
断部22に供給する信号ラインがあったが、この実施の
形態ではロール角速度変化量算出部29が介在して行わ
れる。このロール角速度変化量算出部29は、前記ロー
ル角速度センサ20からの回転角速度信号をサンプリン
グ入力し、前回のサンプリング値に対する今回のサンプ
リング値の差を算出して、それらの変化量(微分量)を
求めて、その変化量をロールオーバ判断部22に供給し
ている。
ンサ20からロール角速度信号を直接ロールオーバー判
断部22に供給する信号ラインがあったが、この実施の
形態ではロール角速度変化量算出部29が介在して行わ
れる。このロール角速度変化量算出部29は、前記ロー
ル角速度センサ20からの回転角速度信号をサンプリン
グ入力し、前回のサンプリング値に対する今回のサンプ
リング値の差を算出して、それらの変化量(微分量)を
求めて、その変化量をロールオーバ判断部22に供給し
ている。
【0020】また、図6に示すフローチャートにおいて
は、図2に示したフローチャートのステップST210
とステップST220との間にロール角速度変化量算出
のためのステップST270が追加されている。このス
テップST270においては、ロール角速度変化量算出
部29が行う機能と同一のことが行われる。
は、図2に示したフローチャートのステップST210
とステップST220との間にロール角速度変化量算出
のためのステップST270が追加されている。このス
テップST270においては、ロール角速度変化量算出
部29が行う機能と同一のことが行われる。
【0021】また、上記構成が追加されることによって
ロールオーバー判断部22には、ロール角度演算部21
から角度信号が供給される点は同一であるが、ロール角
速度信号に替えて、ロール角速度変化量算出部29から
ロール角加速度信号が供給され、このロール角加速度信
号とロール角度信号との関係がROM28に記憶された
図7に示す如きマップのどの点に位置するかを判断し
て、ロールオーバ事前判断信号を出力する。すなわち、
ロールオーバ判断閾値Xのラインよりも上側に、前記ロ
ール角速度信号とロール角度信号との点が位置するとロ
ールオーバと判断し、また下側に位置するとロールオー
バではないと判断する。
ロールオーバー判断部22には、ロール角度演算部21
から角度信号が供給される点は同一であるが、ロール角
速度信号に替えて、ロール角速度変化量算出部29から
ロール角加速度信号が供給され、このロール角加速度信
号とロール角度信号との関係がROM28に記憶された
図7に示す如きマップのどの点に位置するかを判断し
て、ロールオーバ事前判断信号を出力する。すなわち、
ロールオーバ判断閾値Xのラインよりも上側に、前記ロ
ール角速度信号とロール角度信号との点が位置するとロ
ールオーバと判断し、また下側に位置するとロールオー
バではないと判断する。
【0022】実施の形態3.この実施の形態を図8に基
づいて説明する。なお、図8において、既に図5に示
し、詳細説明した構成のものと同一なもの、又は均等な
ものについては同一符号を付してその詳細説明は省略
し、異なる部分についてのみ以下に説明する。
づいて説明する。なお、図8において、既に図5に示
し、詳細説明した構成のものと同一なもの、又は均等な
ものについては同一符号を付してその詳細説明は省略
し、異なる部分についてのみ以下に説明する。
【0023】すなわち、図8において、30は前記横方
向加速度センサ23と同一構成の車両上下方向加速度セ
ンサで、車両のほぼ中央の床に取り付けられて、車両の
上下方向の加速度(重力方向の加速度)の大きさを検出
する。31は車両初期傾斜角度算出部で、車両の停止時
に発生する前記上下方向加速度センサ30及び横方向加
速度センサ23のそれぞれからの加速度信号を入力し
て、車両停止時及び走行開始直前の車両横方向の傾斜角
度を算出し、ロール角度算出回路32に供給する。
向加速度センサ23と同一構成の車両上下方向加速度セ
ンサで、車両のほぼ中央の床に取り付けられて、車両の
上下方向の加速度(重力方向の加速度)の大きさを検出
する。31は車両初期傾斜角度算出部で、車両の停止時
に発生する前記上下方向加速度センサ30及び横方向加
速度センサ23のそれぞれからの加速度信号を入力し
て、車両停止時及び走行開始直前の車両横方向の傾斜角
度を算出し、ロール角度算出回路32に供給する。
【0024】このロール角度算出回路32は、前記車両
初期傾斜角度算出部31から供給される車両の初期傾斜
角度を初期値にして、前記ロール角速度センサ20から
の回転角速度信号に基づくロール角度を加算して現在の
車両の傾きを算出する。
初期傾斜角度算出部31から供給される車両の初期傾斜
角度を初期値にして、前記ロール角速度センサ20から
の回転角速度信号に基づくロール角度を加算して現在の
車両の傾きを算出する。
【0025】33はロールオーバ判断部で、前記ロール
角速度センサ20からのロール角速度を入力すると共
に、前記ロール角度算出回路32からのロール角信号を
入力し、車両がロールし易い状態にあるのか否かを判断
してエアバック/プリテンショナ展開判断部25に供給
する。
角速度センサ20からのロール角速度を入力すると共
に、前記ロール角度算出回路32からのロール角信号を
入力し、車両がロールし易い状態にあるのか否かを判断
してエアバック/プリテンショナ展開判断部25に供給
する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ロールオーバの判断精度を向上できるという効果が
発揮される。
ば、ロールオーバの判断精度を向上できるという効果が
発揮される。
【図1】本発明によるロールオーバ判断装置の実施の形
態1の回路ブロック説明図である。
態1の回路ブロック説明図である。
【図2】図1の要部の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】ROM28に記憶されているロールオーバ事前
判断基準のしきい値を示す図であり、またロールオーバ
判断装置のロールオーバー判断部22での判断を説明す
るための説明図である。
判断基準のしきい値を示す図であり、またロールオーバ
判断装置のロールオーバー判断部22での判断を説明す
るための説明図である。
【図4】横方向加速度検出判断部24の作動を説明する
ための説明図である。
ための説明図である。
【図5】本発明によるロールオーバ判断装置の実施の形
態2の回路ブロック説明図である。
態2の回路ブロック説明図である。
【図6】図5の要部の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
ートである。
【図7】ROM28に記憶されているロールオーバー事
前判断基準のしきい値を示す図であり、またロールオー
バ判断装置のロールオーバー判断部22での判断を説明
するための説明図である。
前判断基準のしきい値を示す図であり、またロールオー
バ判断装置のロールオーバー判断部22での判断を説明
するための説明図である。
【図8】本発明によるロールオーバー判断装置の実施の
形態3の回路ブロック説明図である。
形態3の回路ブロック説明図である。
【図9】従来のロールオーバー判断装置の回路ブロック
説明図である。
説明図である。
【図10】図9におけるCPU3cの作動を説明するた
めのフローチャートである。
めのフローチャートである。
【図11】図9のROM3dに書き込まれたマップを説
明するための説明図である。
明するための説明図である。
【図12】従来の問題点を説明するための説明図で、車
両Aが通常に走行している場合の力関係を示す図であ
る。
両Aが通常に走行している場合の力関係を示す図であ
る。
【図13】図12の状態から車両Aが右側に傾き、ロー
ルオーバー直前の状態のときの力関係を説明する図であ
る。
ルオーバー直前の状態のときの力関係を説明する図であ
る。
【図14】図13の状態からさらに車両Aが右側に傾
き、ロールオーバー直前の状態のときの力関係を説明す
る図である。
き、ロールオーバー直前の状態のときの力関係を説明す
る図である。
1 側突センサ 2 インフレータ 3 制御回路 4 ロール角速度センサ 5 横方向加速度センサ 6 舵角センサ 20 ロール角速度センサ 21,32 ロール角度演算部 22,33 ロールオーバー判断部 23 横方向加速度センサ 24 横方向加速度検出判断部 25 エアバック/プリテンショナ展開判断部(横転最
終判断手段) 26 エアバック用インフレータ 27 プリテンショナ用インフレータ 28 ROM 29 ロール角速度変化量算出部 30 上下方向加速度センサ 31 車両初期傾斜角度算出部
終判断手段) 26 エアバック用インフレータ 27 プリテンショナ用インフレータ 28 ROM 29 ロール角速度変化量算出部 30 上下方向加速度センサ 31 車両初期傾斜角度算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 孝 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3D018 MA02 3D054 EE09 EE20 EE36 EE41 EE52 FF09
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の横転方向に発生するロール角速度
を検出するロール角速度センサと、前記車両の横方向に
発生する加速度を検出する横方向加速度センサと、前記
ロール角速度センサ及び横方向加速度センサのそれぞれ
からの信号に基づいて前記車両の横転を判断するロール
オーバー判断装置。 - 【請求項2】 前記ロール角速度センサは、水晶振動子
を用いたセンサであることを特徴とする請求項1記載の
ロールオーバー判断装置。 - 【請求項3】 前記横方向加速度センサは、横方向衝突
から乗員を保護するために使用される横方向加速度セン
サと共用することを特徴とする請求項1記載のロールオ
ーバー判断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001006962A JP2002211347A (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | ロールオーバー判断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001006962A JP2002211347A (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | ロールオーバー判断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002211347A true JP2002211347A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18874774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001006962A Pending JP2002211347A (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | ロールオーバー判断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002211347A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248270A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Honda Motor Co Ltd | 検出機器の取付状態検出装置 |
JP2008179300A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のロールオーバ抑制制御装置 |
WO2008152863A1 (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-18 | Isuzu Motors Limited | 車両のロール角推定方法及び装置 |
WO2009072231A1 (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-11 | Isuzu Motors Limited | 車両のロール角推定方法及び装置 |
-
2001
- 2001-01-15 JP JP2001006962A patent/JP2002211347A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248270A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Honda Motor Co Ltd | 検出機器の取付状態検出装置 |
JP2008179300A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のロールオーバ抑制制御装置 |
WO2008152863A1 (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-18 | Isuzu Motors Limited | 車両のロール角推定方法及び装置 |
WO2009072231A1 (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-11 | Isuzu Motors Limited | 車両のロール角推定方法及び装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3608050B2 (ja) | ロールオーバ判別装置 | |
JP4732663B2 (ja) | 転倒判定の妥当性をチェックするための装置 | |
JP2003170806A (ja) | 乗員保護用の車両傾斜角検出装置 | |
JP4112805B2 (ja) | ロールオーバー過程における車両内の安全装置のためのトリガ信号発生装置 | |
US5967548A (en) | Safety arrangement | |
JP4306125B2 (ja) | 乗員保護装置の制御装置 | |
JP3854152B2 (ja) | ロールオーバー状態の識別方法 | |
JP2002509831A (ja) | 自動車転倒時の乗員安全保護システムの起動装置及び方法 | |
JP3819274B2 (ja) | 衝突形態判定装置および判定方法 | |
JPH11326361A (ja) | 車体のヨーレート、ロールレート、横加速度検出装置 | |
JP3714207B2 (ja) | 乗員拘束装置 | |
JP2002211347A (ja) | ロールオーバー判断装置 | |
JP3784376B2 (ja) | 車両用乗員判定装置 | |
JP2001030873A (ja) | 乗員保護装置の起動制御装置 | |
WO2018189993A1 (ja) | 制御装置、及び保護装置の制御方法 | |
US7635146B2 (en) | Occupant restraint system | |
KR100437244B1 (ko) | 자동차 측면 에어백 시스템 및 그 제어방법 | |
JP7000087B2 (ja) | 車両の前面衝突検出装置 | |
US7454276B2 (en) | Vehicle behavior judgment system and vehicle occupant-protecting system | |
JP2001180429A (ja) | エアバッグ装置の展開制御装置 | |
JP2006123835A (ja) | 乗員検知装置 | |
JPH09301118A (ja) | 側突用エアバッグ装置の制御システム | |
JP2020045012A (ja) | 側面衝突検出装置 | |
KR100437245B1 (ko) | 자동차 정면 에어백 시스템 및 그 제어방법 | |
JP6350200B2 (ja) | 車両横転検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20071024 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071024 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071024 |