JP2002210943A - 画像形成方法、これに用いる印刷用メディアおよびシートカートリッジ - Google Patents

画像形成方法、これに用いる印刷用メディアおよびシートカートリッジ

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JP2002210943A JP2001013698A JP2001013698A JP2002210943A JP 2002210943 A JP2002210943 A JP 2002210943A JP 2001013698 A JP2001013698 A JP 2001013698A JP 2001013698 A JP2001013698 A JP 2001013698A JP 2002210943 A JP2002210943 A JP 2002210943A
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  • Ink Jet (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードのようなメディアに対し、全面印刷を
適切に施すことができる画像形成方法、これに用いる印
刷用メディアおよびシートカートリッジを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 メディア本体AMの表面にインク受像シ
ートACを重ねた印刷用メディアAを用い、インク受像
シートACに昇華性染料インクを用いて画像の印刷を行
う印刷工程と、印刷用メディアAを加熱して昇華性染料
インクをメディア本体AMの表面に拡散・発色させて画
像を形成する転写工程と、メディア本体AMからインク
受像シートACを除去するシート除去工程とを備えた画
像形成方法であって、メディア本体AMに対し、インク
受像シートACが大きく形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華性染料インク
を使用して画像の印刷を行う画像形成方法、これに用い
る印刷用メディアおよびシートカートリッジに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、昇華性染料インクを使用して
印刷用メディアにカラー画像を形成する、一般的な昇華
型プリンタには、サーマル方式とインクジェット方式と
の2種類のものがよく知られている。このうちインクジ
ェット方式のものは、昇華性染料インクを受容するイン
ク受像層を表面に有する印刷用メディアに対し、昇華性
染料インクを吐出して印刷した後、このインク滴を昇華
・拡散すべく印刷用メディアを加熱処理して画像を形成
するものである。この場合、インク受像層は、印刷用メ
ディアのメディア本体の表面に、層状に塗着(コーティ
ング)することで積層されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の画像
形成方法では、インク受像層は、メディア本体の表面幅
とほぼ同一の表面幅となって積層されているため、イン
クジェット方式で印刷用メディアの表面縁端まで印刷
(いわゆる全面印刷)を行うと、メディア本体の側面にも
インク滴が付着しやすかった。このため、全面印刷後の
印刷用メディアは、印刷面でない側面が汚れたものとし
て提供され、ユーザに不快感を与えるものとなってい
た。もっとも、メディアの表面縁端を印刷しないように
することも考えられる。しかし、このような印刷では、
背景色の印刷において表面縁端の非印刷部分が目立っ
て、商品価値を著しく減じてしまう。
【0004】本発明は、カードのようなメディアに対
し、昇華性染料インクを使用してその側面を汚すことな
く、いわゆる全面印刷を適切に施すことができる画像形
成方法、これに用いる印刷用メディアおよびシートカー
トリッジを提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、メディア本体の表面にインク受像シートを重ねた印
刷用メディアを用い、インク受像シートに昇華性染料イ
ンクを用いて画像の印刷を行う印刷工程と、印刷工程の
後、印刷用メディアを加熱処理してインク受像シートに
保持した昇華性染料インクをメディア本体の表面に拡散
・発色させて画像を形成する転写工程と、転写工程の
後、メディア本体からインク受像シートを除去するシー
ト除去工程とを備えた画像形成方法であって、メディア
本体に対し、インク受像シートが大きく形成されている
ことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、先ず印刷工程で行う画
像の印刷を、印刷用メディアに対して昇華性染料インク
を使用して行うと、昇華性染料インクがインク受像シー
トに含浸保持される。この状態で、転写工程で、印刷用
メディアを加熱処理すると、この昇華性染料インクは、
インク受像シートからメディア本体の表面深部にまで分
子レベルで蒸発・拡散し、発色することで画像が形成さ
れる。その後、シート除去工程で、インク受像シートを
メディア本体から除去し、メディア本体の表面を露出さ
せることで、簡易的に高耐久な画像を形成したメディア
本体が提供される。この場合、昇華性染料インクを一時
的に保持可能なインク受像シートがメディア本体に比し
てひと回り大きいため、インク受像シートへの印刷をメ
ディア本体の大きさに対し、幾分はみ出し気味となるよ
うに行うことで、続く転写工程において、印刷画像をメ
ディア本体の側面を汚すことなく、その表面の縁端まで
適切に転写することができる。なお、転写工程における
加熱処理は、ハロゲンランプ等からなるランプ光源を用
いることが好ましい。
【0007】この場合、インク受像シートには、その表
面にこれを保護するセパレータが貼着されており、印刷
工程に先立って、セパレータを引き剥がす剥離工程を、
更に備えたことが、好ましい。
【0008】この構成によれば、印刷前において、イン
ク受像シートは、昇華性染料インクの受像面側となる印
刷面にセパレータが貼着されている。これにより、印刷
工程に臨むまでインク受像シートの印刷面を適切に保護
することができると共に、印刷用メディアを重ねて保管
等をするときに、インク受像シートが他のメディア本体
の表面に貼り付くことを防止でき、印刷用メディアの管
理が容易になる。
【0009】これらの場合、メディア本体には、その表
面にフッ素フィルム層が積層されていることが、好まし
い。
【0010】この構成によれば、インク受像シートに保
持された昇華性染料インクは、印刷用メディアが加熱処
理されることで、フッ素フィルム層を透過してメディア
本体の表面に拡散し定着する。そして、インク受像シー
トを除去した状態のメディア本体は、フッ素フィルム層
を最表層として、表面に定着した画像を保護する。これ
により、画像は、ラミネートフィルムと同様なフッ素フ
ィルム層に適切に保護されるようになると共に、フッ素
フィルム層の特性により、メディア本体表面は、より一
層耐候性、耐光性、耐熱性、耐擦性、耐磨耗性および耐
薬品性を有して、光沢のあるものとなる。
【0011】これらの場合、インク受像シートは、メデ
ィア本体の表面に剥離可能に接着されていることが、好
ましい。
【0012】この構成によれば、印刷用メディアは、メ
ディア本体の表面にインク受像シートを貼着された状態
で提供される。これにより、インク受像シートがメディ
ア本体から位置ずれすることを防止できるため、印刷用
メディアを印刷工程および転写工程に安定して臨ませる
ことができる。また、シート除去工程において、インク
受像シートをメディア本体から容易に引き剥がすことが
できる。
【0013】この場合、インク受像シートは、加熱する
ことにより易剥離性を発揮する材料で構成されているこ
とが、好ましい。
【0014】この構成によれば、転写工程の加熱処理に
より、インク受像シートは、簡単に剥がれ得る状態とな
る。これにより、シート除去工程において、メディア本
体からインク受像シートを極めて容易に剥離させること
ができるようになると共に、加熱処理前には簡単に剥が
れることがなく、取扱い性が悪化することがない。
【0015】これらの場合、複数のメディア本体に対
し、インク受像シートが連続していることが、好まし
い。
【0016】この構成によれば、一のインク受像シート
が、複数のメディア本体をカバーするようにして、その
表面に貼着している。これにより、複数のメディア本体
を一括して提供することができる。なお、各メディア本
体は、それぞれが所定の間隙を存して、一のインク受像
シートに貼着した形態であってもよい。
【0017】この場合、複数のメディア本体は、切離し
可能な切り線により一体に形成されていることが、好ま
しい。
【0018】この構成によれば、複数のメディア本体
が、切り線により容易に切り離し得るように形成されて
おり、複数のメディア本体同士を切り線に沿って切り離
すことで、それぞれ分離することができる。これによ
り、複数のメディア本体を一括して、印刷工程および転
写工程等に臨ませて処理する場合のバッチ処理に特に有
効となる。
【0019】また、本発明の画像形成方法は、メディア
本体とインク受像シートとを用い、インク受像シートに
昇華性染料インクを用いて画像の印刷を行う印刷工程
と、印刷工程の後、インク受像シートの画像形成部分を
メディア本体の表面に重ね合わせる重合工程と、重合工
程の後、加熱処理してインク受像シートに保持した昇華
性染料インクをメディア本体の表面に拡散・発色させて
画像を形成する転写工程と、転写工程の後、メディア本
体から前記インク受像シートを除去するシート除去工程
とを備えた画像形成方法であって、インク受像シート
は、メディア本体に対し大きく形成されていることを特
徴とする。
【0020】この構成によれば、先ず印刷工程で行う画
像の印刷を、インク受像シートに対して昇華性染料イン
クを使用して行うと、昇華性染料インクがインク受像シ
ートに含浸保持される。その後、この昇華性染料インク
からなる画像形成部分をメディア本体に位置合わせして
重ねる。この状態で、加熱処理すると、この昇華性染料
インクは、インク受像シートからメディア本体の表面深
部にまで分子レベルで蒸発・拡散し、発色することで画
像が形成される。その後、シート除去工程で、インク受
像シートをメディア本体から除去することで、表面に簡
易的に高耐久な画像を形成したメディア本体が作成され
る。この場合、昇華性染料インクを一時的に保持可能な
インク受像シートがメディア本体に比してひと回り大き
いため、インク受像シートへの印刷をメディア本体の大
きさに対し、幾分はみ出し気味となるように行うこと
で、続く転写工程において、印刷画像をメディア本体の
側面を汚すことなく、その表面の縁端まで適切に転写す
ることができる。なお、転写工程における加熱処理は、
ハロゲンランプ等からなるランプ光源を用いることが好
ましい。
【0021】この場合、インク受像シートは、ロール状
に巻回した状態から繰出されることが、好ましい。
【0022】この構成によれば、インク受像シートを容
易に管理することができるようになると共に、インク受
像シートに連続して印刷することができるようになる。
【0023】この場合、インク受像シートには、昇華性
染料インクの受像面側にこれを保護するセパレータが貼
着されており、印刷工程に先立って、セパレータを引き
剥がす剥離工程を、更に備えたことが、好ましい。
【0024】この構成によれば、セパレータにより、イ
ンク受像シートに剛性を持たせてロール状に巻回するこ
とができる。また、印刷工程に臨むまでインク受像シー
トの受像面を適切に保護することができると共に、ロー
ル状態のインク受像シートが裏側のインク受像シートに
貼り付くことを防止でき、インク受像シートの管理が一
層容易になる。
【0025】これらの場合、メディア本体から除去後の
インク受像シートを巻き取ることが、好ましい。
【0026】この構成によれば、使用済みのインク受像
シートを容易に管理することができる。また、使用済み
のインク受像シートを纏めて廃棄することができる。
【0027】一方、インク受像シートには、昇華性染料
インクの受像面側とは反対側の面にこれを保護するセパ
レータが貼着されており、重合工程と転写工程との間
に、重ね合わせて貼着したインク受像シートと共にメデ
ィア本体をセパレータから分離する分離工程を、更に備
えたことが、好ましい。
【0028】この構成によれば、受像面とは反対側の面
にセパレータを貼着したインク受像シートは、剛性を持
ってロール状に巻回されている。この場合、先ず印刷工
程で、セパレータを貼着した状態でインク受像シートの
受像面に画像の印刷を行い、この受像面の画像形成部分
にメディア本体を貼着させる。その後、メディア本体を
伴った画像形成部分に係るインク受像シートを、セパレ
ータから分離することで転写工程に移行させることがで
きる。なお、インク受像シートあるいはメディア本体の
一方に粘着剤を備えて構成することが好ましい。
【0029】この場合、分離後のセパレータを巻き取る
ことが、好ましい。
【0030】この構成によれば、インク受像シートの剛
性を保持する必要がなくなった使用済みのセパレータを
容易に管理することができる。また、使用済みのインク
受像シート(セパレータ)を纏めて廃棄することができ
る。
【0031】また、本発明の他の画像形成方法は、メデ
ィア本体と裏面にセパレータを貼着したインク受像シー
トとを用い、インク受像シートの表面にメディア本体を
重ね合わせて接着する重合工程と、重合工程の後、イン
ク受像シートと共にメディア本体をセパレータから分離
する分離工程と、分離工程の後、インク受像シートに昇
華性染料インクを用いて画像の印刷を行う印刷工程と、
印刷工程の後、加熱処理してインク受像シートに保持し
た昇華性染料インクをメディア本体の表面に拡散・発色
させて画像を形成する転写工程と、転写工程の後、メデ
ィア本体からインク受像シートを除去するシート除去工
程とを備えた画像形成方法であって、インク受像シート
は、メディア本体に対し大きく形成されていることを特
徴とする。
【0032】この構成によれば、先ずインク受像シート
のセパレータを貼着した面とは反対側の面に、メディア
本体を重ねて接着させ、その後、メディア本体を伴った
インク受像シートをセパレータから分離し、印刷工程に
移行させる。印刷工程において、インク受像シートに対
して昇華性染料インクを使用して画像の印刷を行うと、
昇華性染料インクがインク受像シートに含浸保持され
る。この状態で、加熱処理すると、この昇華性染料イン
クは、インク受像シートからメディア本体の表面深部に
まで分子レベルで蒸発・拡散し、発色することで画像が
形成される。その後、シート除去工程で、インク受像シ
ートをメディア本体から除去することで、表面に簡易的
に高耐久な画像を形成したメディア本体が作成される。
この場合、昇華性染料インクを一時的に保持可能なイン
ク受像シートがメディ本体に比してひと回り大きいた
め、インク受像シートへの印刷をメディア本体の大きさ
に対し、幾分はみ出し気味となるようにおこなうこと
で、続く転写工程において、印刷画像をメディア本体の
側面を汚すことなく、その表面の縁端まで適切に転写す
ることができる。
【0033】この場合、インク受像シートは、ロール状
に巻回した状態から繰出されることが、好ましい。
【0034】この構成によれば、インク受像シートを容
易に管理することができるようになる。
【0035】この場合、分離後のセパレータを巻き取る
ことが、好ましい。
【0036】この構成によれば、インク受像シートの剛
性を保持する必要がなくなった使用済みのセパレータを
容易に管理することができる。
【0037】これらの場合、インク受像シートは、加熱
することにより易剥離性を発揮する材料で構成されてい
ることが、好ましい。
【0038】この構成によれば、転写工程での加熱処理
により、メディア本体に重合されているインク受像シー
トは、簡単に剥がれ得る状態となる。これにより、シー
ト除去工程において、メディア本体からインク受像シー
トを極めて容易に剥離させることができるようになると
共に、加熱処理前には簡単に剥がれることがなく、取扱
い性が悪化することがない。
【0039】これらの場合、メディア本体には、インク
受像シートを重ねる面にフッ素フィルム層が積層されて
いることが、好ましい。
【0040】この構成によれば、インク受像シートに保
持された昇華性染料インクは、加熱処理により、フッ素
フィルム層を透過してメディア本体の表面に拡散し定着
する。そして、インク受像シートを除去した状態のメデ
ィア本体は、フッ素フィルム層を最表層として、表面に
定着した画像を保護する。これにより、画像は、ラミネ
ートフィルムと同様なフッ素フィルム層に適切に保護さ
れるようになると共に、フッ素フィルム層の特性によ
り、メディア本体表面は、より一層耐候性、耐光性、耐
熱性、耐擦性、耐磨耗性および耐薬品性を有して、光沢
のあるものとなる。
【0041】これらの場合、メディア本体が、カードで
あることが、好ましい。
【0042】この構成によれば、カード上にいわゆる全
面印刷を好適に施すことができ、所定の厚みを有するカ
ードであっても、その側面をインク付着から阻止するこ
とができる。すなわち、印刷品質が良好で且つ耐擦性の
あるカードを、簡単に作成することができる。
【0043】これらの場合、印刷工程における印刷が、
インクジェット方式で行われることが、好ましい。
【0044】この構成によれば、インクジェット方式で
吐出されるインク滴が、メディア本体の側面に付着する
のを適切に防止することができると共に、その縁端まで
鮮明な画像を印刷することができる。特にカラー印刷に
おいて、3原色インクからなるインクフィルムを使用す
る昇華型のサーマル方式に比べて、インク使用量を減ら
し、印刷の高速化が図れると共に、高解像度の画像を得
ることができる。
【0045】また、本発明の印刷用メディアは、請求項
1ないし7のいずれかの画像形成方法に用いることを特
徴とする。
【0046】これによれば、上記の画像形成方法に好適
な印刷用メディアを提供することができる。
【0047】この場合、表裏同一の部材積層形態を有し
て、表裏両面に画像形成可能に構成されていることが、
好ましい。
【0048】この構成によれば、印刷用メディアを両面
印刷に供することができるようになる。すなわち、それ
ぞれのインク受像シートを除去して、メディア本体の表
裏両面を露出させることで、画像が両面に印刷されたメ
ディア本体を提供することができる。
【0049】また、本発明のシートカートリッジは、請
求項11の画像形成方法に用いられるインク受像シート
と、ロール状に巻回したインク受像シートを繰出す繰出
しリールと、繰出したインク受像シートを巻き取るシー
ト巻取りリールと、を単一のカートリッジケースに収容
したことを特徴とする。
【0050】同様に、本発明のシートカートリッジは、
請求項13または16の画像形成方法に用いられるイン
ク受像シートと、ロール状に巻回したインク受像シート
を繰出す繰出しリールと、分離工程後のセパレータを巻
き取るセパレータ巻取りリールと、を単一のカートリッ
ジケースに収容したことを特徴とする。
【0051】この構成によれば、未使用および使用済み
のインク受像シートを容易に管理することができ、イン
ク受像シートの保管などを含め運搬上の取扱いが容易に
なると共に、インク受像シートを全て使い切ってしまっ
た後は、シートカートリッジを交換することにより、容
易に新たなインク受像シートを提供することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の画像形成方法を、複数種の画像形成装置で実施した
場合について説明する。各画像形成装置はともに、印刷
用メディア(カード)に対し、昇華性染料インクを用い
て、インクジェット方式で文字、図形、背景等の画像の
印刷を行い、印刷後の印刷用メディアを加熱処理するこ
とで画像を形成するものである。この場合、各画像形成
装置は、使用する印刷用メディアの形態がそれぞれ異な
っている。そこで、使用する印刷用メディアと各画像形
成装置を対応させながら説明を進める。
【0053】図1は、第1実施形態に係る画像形成装置
に用いる印刷用メディアの構造図であり、図2は、第1
実施形態に係る画像形成装置を模式的に表した断面構造
図である。図1に示すように、本実施形態では(a)廉
価印刷用メディアAa、および(b)高級印刷用メディ
アAbの2種類の印刷用メディアAが用意されている。
両印刷用メディアAa,Abはともに、印刷用メディア
Aの母体となるメディア本体AMと、メディア本体AM
の表面に積層したインク受像シートACとからなり、イ
ンク受像シートACの表面には、セパレータASが貼着
されている。メディア本体AMは、ロール紙、印刷テー
プ、あるいは単票紙でもよいが、ここではカードを例に
説明する。
【0054】メディア本体AMは、基材層101と、基
材層101の表面に積層したインク定着層102とから
構成されている(図1(a)参照)。また、図1(b)
の印刷用メディアAbは、インク定着層102の表面
に、すなわちメディア本体AMの表面にラミネートフィ
ルムに代わるフッ素フィルム層103を更に設けて構成
されている。
【0055】基材層101は、PVC(ポリ塩化ビニ
ル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラ
スチックフィルムや、合成紙などで構成され、カード全
体の剛性を保持している。また、基材層101は、一般
的に主として白色系統で構成されている。インク定着層
102は、透明なPETフィルム等で構成され、印刷さ
れる昇華性染料インクが最終的に浸透する層となる。そ
して、メディア本体AMの表面、すなわちインク定着層
102の表面には、インク受像シートACが接着されて
いる。
【0056】インク受像シートACは、ダイレクトに印
刷される昇華性染料インクを一時的に保持可能な親水性
の樹脂材料で構成されていると共に、加熱することによ
り易剥離性を発揮する材料で構成されている。すなわ
ち、インク受像シートACは、加熱前にはインク定着層
102から簡単に剥がれることはないが、加熱後には簡
単に剥がれ得る状態となる。
【0057】また、インク受像シートACは、メディア
本体AMに対して平面的に大きく形成されている。すな
わち、インク受像シートACは、メディア本体AMの表
面幅よりもひと回り大きい表面幅を有して、メディア本
体AMの表面縁端までも覆うようにして貼着されてい
る。また、インク受像シートACは、インク定着層10
2が接着している面と反対側の面、すなわち昇華性染料
インクの受像面側を、セパレータASに保護されてい
る。
【0058】セパレータASは、樹脂材料や例えばシリ
コン系の上質紙等で構成され、下層のインク受像シート
ACをゴミやほこり等から保護するようにして、貼着さ
れている。印刷用メディアAを重ねて保管する際に、セ
パレータASにより、インク受像シートACが他の印刷
用メディアAの表面に貼りつくことを防止できるように
なっている。そして、印刷用メディアAは、セパレータ
ASを剥がすことでインク受像シートACが露出し、こ
のインク受像シートACを介してメディア本体AMに画
像を形成することができるようになる。
【0059】より具体的には、図3に示すように、セパ
レータASを剥がしてインク受像シートACを露出した
状態で、これにインクジェット方式で画像の印刷を行う
と、昇華性染料インクのインク滴がインク受像シートA
Cに含浸保持される。このとき、インク滴は、インク受
像シートACとその下層のインク定着層102との界面
近傍にまで浸透する。この状態で、印刷用メディアAを
加熱処理すると、インク滴は、下層のインク定着層10
2の奥部にまで分子レベルで移行する。すなわち、イン
ク受像シートACに保持されているインク滴は、加熱に
よりインク定着層102で蒸発・拡散し、発色する。こ
れにより、画像がインク定着層102に定着して形成さ
れる。その後、インク受像シートACを剥がし(除去
し)、インク定着層102を外部に露出させることで、
画像をインク定着層102に定着したカードが作成され
る。
【0060】この場合、インク受像シートACがメディ
ア本体AMに対してひと回り大きいため、メディア本体
AMの対応位置から幾分はみ出し気味に印刷を行って
も、インク受像シートACにインク滴が着弾し含浸保持
されることとなり、メディア本体AMの側面には、イン
ク滴が付着しないようになっている。もちろん、このは
み出し印刷により、メディア本体AMに転写された画像
は、メディア本体AMの縁端においても鮮明なものとな
る。
【0061】ところで、図1(b)のフッ素フィルム層
103をも積層した印刷用メディアAbを使用して印刷
を行うと、同様に、インク滴がインク受像シートACに
含浸保持される。そして、この状態で加熱処理すると、
インク滴がフッ素フィルム層103を透過してインク定
着層102に拡散し定着する。そして、インク受像シー
トACを剥離した状態のカードは、フッ素フィルム層1
03を最表層として、インク定着層102に定着した画
像を保護することとなる。これにより、画像形成後のカ
ードは、フッ素フィルム層103の特性により、より一
層耐候性、耐光性、耐熱性、耐擦性、耐磨耗性および耐
薬品性を有して、光沢のあるものとなる。
【0062】次に、図2を参照して、上記の印刷用メデ
ィアAに画像を形成する画像形成装置ついて説明する。
この画像形成装置1は、箱型の筐体2で外郭を形成した
装置本体の内部に、中央部を境として、右側の印刷用メ
ディアAに印刷を行うプリント部3と、左側の印刷後の
印刷用メディアAを加熱処理するヒータ部4とから構成
されている。
【0063】プリント部3は、往復動するヘッドユニッ
ト12により印刷用メディアAに印刷を行う印刷装置1
1と、印刷用メディアAを印刷装置11に臨ませるべく
これを送り経路13に沿って搬送するプリント部搬送装
置14と、これら各装置11,14を統括制御するプリ
ント側コントローラ15とを有している。また、プリン
ト部3には、図示のメディアカートリッジ16と、特に
図示しないが、印刷装置11に印刷用メディアAを一枚
ずつ供給する供給装置とが設けられている。
【0064】印刷装置11は、ヘッドユニット12と、
駆動源となるキャリッジモータ18と、キャリッジモー
タ18の回転を受けてヘッドユニット12を印刷用メデ
ィアAの送り方向と直交する方向に往復動させる往復動
機構19とを有している。ヘッドユニット12は、下面
に多数のノズルを形成したインクジェットヘッド20
と、インクジェットヘッド20にインクを供給するイン
クカートリッジ21と、インクジェットヘッド20およ
びインクカートリッジ21を搭載したキャリッジ22と
で構成されている。インクカートリッジ21には、イエ
ロー、シアン、マゼンタ、およびブラックの4色の昇華
性染料インクが充填されている。あるいは、これらにラ
イトシアンおよびライトマゼンタの2色を加えた計6色
のインクを充填してもよい。
【0065】昇華性染料インクは、昇華性染料からなる
インクであり、熱により昇華性を発揮するものである。
上述のように、昇華性染料インクは、印刷においてイン
ク受像シートACに一旦は含浸保持されると共に、加熱
処理においてその熱により下層のインク定着層102に
移行し、拡散・蒸発して発色する。
【0066】往復動機構19は、両端を図外のフレーム
に支持されたキャリッジガイド軸23と、キャリッジガ
イド軸23と平行に延在するタイミングベルト24とを
有している。キャリッジ22は、キャリッジガイド軸2
3に往復動自在に支持されていると共に、タイミングベ
ルト24に一部が固着している。キャリッジ22は、キ
ャリッジモータ18により、プーリを介してタイミング
ベルト24が正逆走行することで、キャリッジガイド軸
23に案内されて往復動する。そして、この往復動の際
に、インクジェットヘッド20から適宜インクが吐出さ
れて、印刷用メディアAへの印刷が行われる。
【0067】プリント部搬送装置14は、供給装置から
受け取った印刷用メディアAをヘッドユニット12の印
刷位置に送り込む送込みローラ26と、送込みローラ2
6から受け取った印刷用メディアAをプリント部3から
ヒータ部4に送り出す送出しローラ27と、送込みロー
ラ26の駆動源となる送込みモータ28と、送出しロー
ラ27の駆動源となる送出しモータ29とを有してい
る。すなわち、印刷装置11を挟んで印刷用メディアA
の送り方向の上流側には送込みローラ26が配設され、
下流側には送出しローラ27が配設されている。
【0068】送込みローラ26は、印刷用メディアAの
送り経路(印刷用メディアA)13を挟んで上下に対峙
する上側の送込み従動ローラ26aと、下側に配設され
た送込み駆動ローラ26bとから成り、送込み駆動ロー
ラ26bが送込みモータ28に連結して回転駆動する。
送込み従動ローラ26aは、図外のばねにより送込み駆
動ローラ26b側に付勢された自由回転ローラであり、
送込み駆動ローラ26bとの間で印刷用メディアAを挟
持し、且つ送込み駆動ローラ26bの回転に従って回転
し印刷用メディアAを先方へ送る。
【0069】同様に、送出しローラ27は、送り経路1
3を挟んで上下に対峙する上側の送出し従動ローラ27
aと、下側に配設された送出し駆動ローラ27bとから
成り、送出し駆動ローラ27bが送出しモータ29に連
結して回転駆動する。送出し従動ローラ27aは、図外
のばねにより送出し駆動ローラ27b側に付勢された自
由回転ローラであり、送出し駆動ローラ27bとの間で
印刷用メディアAを挟持し、且つ送出し駆動ローラ27
bの回転に従って回転し印刷用メディアAを先方へ送
る。なお、送込みモータ28と送出しモータ29とを単
一のモータとし、送込みローラ26および送出しローラ
27に対し、ギヤ列などの動力伝達機構で動力伝達して
もよい。
【0070】プリント側コントローラ15は、印刷装置
11およびプリント部搬送装置14などを制御する。こ
のプリント側コントローラ15により、印刷用メディア
Aは、インク受像シートACを上側にした状態で送られ
ながら適切に印刷されるようになっている。すなわち、
一連の印刷動作では、供給装置から送られた印刷用メデ
ィアAは、送込みローラ26および送出しローラ27の
間欠回転により先方に間欠送りされ、間欠送りの停止時
にヘッドユニット12が往復動して1ラインの印刷が行
われる。すなわち、ヘッドユニット12の往復動と印刷
用メディアAの間欠送りとが、印刷技術における主走査
および副走査となって、昇華性染料インクを使用したイ
ンクジェット方式の印刷が行われる。
【0071】この場合、メディア本体AMであるカード
に、背景などの画像も合わせていわゆる全面印刷すべ
く、印刷用メディアAへの印刷は、メディア本体AMに
対し幾分はみ出し気味に行われる。すなわち、インクジ
ェットヘッド20によるインク滴の吐出が、カードの縁
端を超えた位置まで行われるようになっている。この場
合、カードよりひと回り大きいインク受像シートACで
印刷用メディアAを構成しているため、カードからはみ
出すようにインク滴を吐出しても、インク受像シートA
Cにインク滴が確実に含浸保持されることとなり、カー
ドの側面を汚さずにその四周縁端まで確実に印刷できる
ようになっている。
【0072】ヒータ部4は、プリント部3から送られて
くる印刷後の印刷用メディアAを加熱処理する加熱装置
31と、プリント部搬送装置14から受け取った印刷用
メディアAを送り経路13に沿って搬送し加熱装置31
を通過させると共に排出口32から筐体2外に送り出す
ヒータ部搬送装置33と、これら各装置31,33を統
括制御するヒータ側コントローラ34とを有している。
【0073】加熱装置31は、送られてゆく印刷用メデ
ィアAに非接触状態で臨む、いわゆる非接触ヒータで構
成されている。加熱装置31は、送り経路13の上側に
配設され、ヒータ側コントローラ34に接続されてお
り、その加熱温度が制御されるようになっている。な
お、加熱装置31は、波長の短い光源であるハロゲンラ
ンプなどで構成することが好ましい。これによれば、印
刷用メディアAは、基材層101への伝熱を抑えられた
状態で、印刷用メディアAの表面側、すなわちインク受
像シートACが適切に加熱される。
【0074】ヒータ部搬送装置33は、プリント部3か
ら受け取った印刷用メディアAを加熱装置31に送り込
む送りローラ36と、送りローラ36から受け取った印
刷用メディアAをヒータ部4から筐体2外に送出す排出
ローラ37と、送りローラ36の駆動源となる送りモー
タ38と、排出ローラ37の駆動源となる排出モータ3
9とを有している。すなわち、加熱装置31を挟んで送
り経路13の上流側には送りローラ36が配設され、下
流側には排出ローラ37が配設されている。
【0075】送りローラ36は、送り経路13を挟んで
上下に対峙する上側の送り従動ローラ36aと、下側に
配設された送り駆動ローラ36bとからなり、送り駆動
ローラ36bが送りモータ38に連結して駆動回転す
る。送り従動ローラ36aは、図外のばねにより送り駆
動ローラ36b側に付勢された自由回転ローラであり、
送り駆動ローラ36bとの間で印刷用メディアAを挟持
し、且つ送り駆動ローラ36bの回転に従って回転し印
刷用メディアAを先方へ送る。
【0076】同様に、排出ローラ37は、送り経路13
を挟んで上下に対峙する上側の排出従動ローラ37a
と、下側に配設された排出駆動ローラ37bとからな
り、排出駆動ローラ37bが排出モータ39に連結して
駆動回転する。排出従動ローラ37aは、図外のばねに
より排出駆動ローラ37b側に付勢された自由回転ロー
ラであり、排出駆動ローラ37bとの間で印刷用メディ
アAを挟持し、且つ排出駆動ローラ37bの回転に従っ
て回転し印刷用メディアAを筐体2外へと排出する。こ
の場合も、送りモータ38と排出モータ39とを、単一
のモータで構成してもよい。
【0077】ヒータ側コントローラ34は、プリント側
コントローラ15の検出結果に基づいて、加熱装置31
およびヒータ部搬送装置33を制御しており、印刷用メ
ディアAは、このヒータ側コントローラ34により、送
られながら適切に加熱処理されるようになっている。よ
り具体的には、ヒータ側コントローラ34は、プリント
側コントローラ15で検出した印刷用メディアAの属性
情報(メディア本体AMの種類や基材層101の材質な
ど)に基づいて、ヒータ部4における加熱温度および印
刷用メディアAの搬送速度を決定する。なお、実際のヒ
ータ側コントローラ34とプリント側コントローラ15
とは、単一の回路基板上に構成されている。
【0078】以上のような構成からなる画像形成装置1
に、上述の印刷用メディアAを用い画像を形成するに
は、供給装置に印刷用メディアAを供給するのに相前後
して、先ずセパレータASを引き剥がし、インク受像シ
ートACを印刷装置11に臨ませ得る状態とする。そし
て、印刷用メディアAを送り、インク受像シートACに
対し昇華性染料インクを使用して、画像の印刷を行う
と、インク受像シートACにインク滴が含浸保持され
る。
【0079】画像を印刷した後の印刷用メディアAは、
加熱装置31に送られて加熱処理され、インク受像シー
トACに保持した昇華性染料インクがインク定着層10
2に浸透し、ここで発色して画像が定着形成される。そ
の後、インク受像シートACをメディア本体AMから引
き剥がすことで、メディア本体AMからインク受像シー
トACを除去し、インク定着層102を外部に露出させ
ることで、表面縁端まで画像を形成したメディア本体A
C、すなわちカードが作成される(図4参照)。
【0080】以上のような画像形成方法によれば、メデ
ィア本体に対しインク受像シートが大きく形成されてい
るため、メディア本体の四周縁端まで画像を形成するべ
くはみ出し気味に印刷しても、メディア本体の側面にイ
ンク滴が直接着弾することがない。このため、メディア
本体の側面を汚すことなく、メディア本体の四周縁端ま
で確実に画像を形成することができる、いわゆる全面印
刷を適切に行うことができる。
【0081】なお、印刷用メディアAが、表裏同一の部
材積層形態を有するようにして構成してもよい。すなわ
ち、メディア本体AMの基材層101を挟んで、両側に
インク受像シートACを設け、最上層および最下層にイ
ンク受像シートACの表面を保護するようにしてセパレ
ータASを貼着して、表裏両面に画像形成可能に構成し
てもよい。この場合、それぞれのセパレータASを引き
剥がして印刷を行い、それぞれのインク受像シートAC
を除去して、メディア本体AMの表裏両面を露出させる
ことで、画像を両面に形成したメディア本体AMが作成
される。
【0082】また、図5に示すように、インク受像シー
トACが複数のメディア本体AMに対し連続するように
して、印刷用メディアAを構成してもよい。すなわち、
メディア本体AMに対し非常に大きい一のインク受像シ
ートACでもって、複数のメディア本体AMをカバーす
るようにして、その表面に貼着するようにして構成して
もよい。この場合、図5(a)の保持型と、図5(b)
の抜き型との2種類が用意されている。
【0083】図5(a)に示すように、複数のメディア
本体AMは、それぞれが所定の間隙を存して、一のイン
ク受像シートACに貼着されている。すなわち、複数の
メディア本体AMは、それぞれが独立してインク受像シ
ートACに保持されている。これにより、複数のメディ
ア本体AMを一括して提供することができるようにな
る。なお、各メディア本体AMに画像を形成する場合に
は、印刷装置11に臨むに際して、各メディア本体AM
をインク受像シートACから切り離してもよいし、その
ままの状態で印刷装置11に臨ませてもよい。
【0084】また図5(b)に示すように、複数のメデ
ィア本体AMは、切離し可能な切り線により一体に形成
されて、インク受像シートACに貼着されている。すな
わち、複数のメディア本体AMが、ベースプレートBに
切り線により容易に切り離し得るように形成されてお
り、複数のメディア本体AM同士を切り線に沿って切り
離す(押し抜く)ことで、それぞれ分離することができ
る。これにより、複数のメディア本体AMを一括して、
印刷装置11および加熱装置31等に臨ませて処理する
場合のバッチ処理に特に有効となる。なお、インク受像
シートACにより、各メディア本体AMを貼着保持する
ことができれば、これを完全に切り離した状態でベース
プレートBと共に提供してもよい。
【0085】また、印刷用メディアAのセパレータAS
を巻き取りながら剥ぐようにして、印刷用メディアAを
印刷装置11に臨ませるようにしてもよい。また、イン
ク受像シートACをメディア本体AMに接着した状態で
印刷用メディアAMを提供したが、インク受像シートA
Cがメディア本体AMに好適に重なっていれば、特に接
着するように構成しなくてもよい。なお、この接着で
は、インク受像シートACとメディア本体AMとのどち
らか一方に適度な粘着性を持たせるようにすればよい。
【0086】次に、図6および図7を参照して、本発明
の第2の実施形態について説明する。図6は、第2実施
形態に係る印刷用メディアの構造図であり、図7は、第
2実施形態に係る画像形成装置の内部構造の主要部分を
表した模式図である。本実施形態では、印刷用メディア
として、別体に構成したメディア本体AMとインク受像
シートACとを用い、インク受像シートACに画像の印
刷をした後、その画像部分をメディア本体AMの表面に
重ね合わせて加熱処理し、画像をメディア本体AMの表
面に形成するものである。
【0087】メディア本体AMは、第1実施形態と同様
に構成されており、基材層101と、基材層101の表
面に積層したインク定着層102とからなり、カードの
母体となっている。なお、第1実施形態と同様に、イン
ク定着層102の表面にフッ素フィルム層103を更に
設けて構成してもよい。
【0088】インク受像シートACは、第1実施形態と
ほぼ同様に構成されており、ダイレクトに印刷される昇
華性染料インクを一時的に保持可能な親水性の樹脂材料
で構成されていると共に、メディア本体AMの表面幅よ
りもひと回り大きい表面幅を有している。また、インク
受像シートACの受像面側には、セパレータASが貼着
されている。セパレータASも、第1実施形態と同様に
構成されており、インク受像シートACの表面を保護し
ている。そして、インク受像シートACは、セパレータ
ASを貼着した状態で、シートカートリッジ41に搭載
されている。
【0089】シートカートリッジ41は、単一のカート
リッジケース42により外郭を形成されおり、カートリ
ッジケース42内に、インク受像シートACを繰出す繰
出しリール43と、使用済みのインク受像シートACを
巻き取るシート巻取りリール44と、セパレータASを
巻き取るセパレータ巻取りリール45とを有している。
繰出しリール43は、自由回転可能に構成されており、
一方シート巻取りリール44およびセパレータ巻取りリ
ール45は、図外の駆動軸に装着されて駆動回転可能に
構成されている。また、シートカートリッジ41には、
繰出しリール43からシート巻取りリール44に到るシ
ート走行路46が形成されている。
【0090】繰出しリール43は、セパレータASを内
側にして未使用のインク受像シートACをロール状に巻
回している。すなわち、インク受像シートACは、セパ
レータASにより剛性を保持され且つ互いに貼りつかな
い状態で、繰出しリール43に繰出し可能に巻回されて
いる。
【0091】シート巻取りリール44は、繰出しリール
43からセパレータASを伴ったインク受像シートAC
を繰出し、シート走行路46に沿って送られてゆく使用
済みインク受像シートACを巻き取る。このとき、セパ
レータASは、インク受像シートACへの印刷に先立っ
て、インク受像シートACから引き剥がされるようにし
てセパレータ巻取りリール45に巻き取られる。
【0092】次に、第2実施形態に係る画像形成装置に
ついて説明する。この画像形成装置50は、シートカー
トリッジ41を装着して、繰出しリール43から繰出し
たインク受像シートACに印刷を行い、この印刷部分を
送られてきたメディア本体AMに重ねて加熱処理し、加
熱処理後のインク受像シートACをメディア本体AMか
ら除去するものである。
【0093】図7に示すように、画像形成装置50は、
シートカートリッジ41の繰出しリール43側からシー
ト走行路46に沿って上側に配設したセパレータASを
剥離する剥離手段(45)と、インク受像シートACに
印刷を行う印刷装置51と、インク受像シートACを加
熱処理する加熱装置52とを備えている。また、特に図
示しないがシート走行路46の下側にはメディア本体A
Mを送る搬送装置を備えている。なお、図示では、筐体
は省略されている。
【0094】剥離手段(45)は、繰出しリール43と
印刷装置51との間に介設された上記のセパレータ巻取
りリール45で構成されている。印刷装置51は、第1
実施形態の印刷装置11とほぼ同様な構成となってい
る。すなわち、印刷装置51は、ヘッドユニットと、駆
動源となるキャリッジモータと、キャリッジモータの回
転を受けてヘッドユニットを往復動させる往復動機構と
を備えている。ヘッドユニットは、下面に多数のノズル
を形成したインクジェットヘッドと、インクジェットヘ
ッドに昇華性染料インクを供給するインクカートリッジ
と、インクジェットヘッドおよびインクカートリッジを
搭載したキャリッジとで構成されている。
【0095】本実施形態でも同様に、キャリッジが往復
動機構により往復動することで、この往復動の際に、イ
ンクジェットヘッドから適宜インク滴が吐出されて、イ
ンク受像シートACへの印刷が行われる。すなわち、本
実施形態では、ヘッドユニットの下側を通過するインク
受像シートACがシート走行路46に沿って間欠送りさ
れ、これに対しヘッドユニットがインク受像シートAC
の送り方向に直交する方向に往復動して、インク受像シ
ートACへの印刷が行われる。なお、インク受像シート
ACへの印刷は、メディア本体AMの表面サイズ領域に
対し、幾分広い領域に行われる。
【0096】加熱装置52は、第1実施形態の加熱装置
31とほぼ同様な構成となっている。すなわち、加熱装
置52は、送られてゆくインク受像シートACに非接触
状態で臨む、いわゆる非接触ヒータで構成されている。
加熱装置52は、シート走行路46の上側に配設され、
ヒータ側コントローラ53に接続されており、その加熱
温度が制御されるようになっている。
【0097】搬送装置は、図示しないが、メディア本体
AMを送る搬送機構と、メディア本体AMをインク受像
シートACに重ねる重合機構とを備えている。メディア
本体AMは、搬送機構により加熱装置52に送られてゆ
き、この位置で、その表面が重合機構によりインク受像
シートACの受像面とは反対側の面に重ね合わされるよ
うになっている。
【0098】ここで、以上のような構成からなる画像形
成装置を使用して、メディア本体AMに画像を形成する
工程を説明する。インク受像シートACは、表面のセパ
レータASが剥離手段(45)に剥がされながら、受像
面を印刷装置51に臨ませて送られてゆく。そして、イ
ンク受像シートACに対し昇華性染料インクを使用し
て、メディア本体AMのサイズよりも幾分広い領域とな
るように画像を印刷する。すなわち、メディア本体AM
に対し間接的に画像の印刷を行い、インク受像シートA
Cにインク滴を含浸保持させる。
【0099】画像の印刷が行われたインク受像シートA
Cは、シート巻取りリール44の回転により、加熱装置
52に送られてゆく。一方、メディア本体AMは、搬送
機構を介して加熱装置53に送られてゆく。このとき、
インク受像シートACは、その受像面を上側の加熱装置
52に臨ませ且つ受像面と反対側の面を下側のメディア
本体AMに臨んで送られてゆく。加熱装置52の位置
で、インク受像シートACおよびメディア本体AMは、
その送りを停止し、メディア本体AMが、重合機構を介
してインク受像シートACの画像形成部分に位置合わさ
れた後、重ねられる。この状態で、加熱装置52により
加熱処理すると、インク受像シートACに保持した昇華
性染料インクは、メディア本体AMの表面、すなわちイ
ンク定着層102に浸透し、ここで発色して画像が定着
形成される。
【0100】加熱処理後のインク受像シートACは、シ
ート巻取りリール44により、メディア本体AMの表面
から離間しながらシート走行路46に沿って送られてゆ
き、シート巻取りリール44に巻き取り収容される。一
方、メディア本体AMは、シート巻取りリール44によ
り、その表面からインク受像シートACが除去され、イ
ンク定着層102が外部に露出する。したがって、メデ
ィア本体AM、すなわちカードは、その表面の四周縁端
まで画像を形成したものが作成される。
【0101】以上のような画像形成方法によれば、メデ
ィア本体AMとは別体のインク受像シートACを介し
て、メディア本体AMに画像の印刷(転写)を行ってい
るため、インク滴がメディア本体AMに直接着弾するこ
とがないと共に、インク受像シートACをメディア本体
AMに対し大きく形成しているため、メディア本体AM
に対しややはみ出し気味に印刷を行うことで、メディア
本体AMの側面を汚すことなく、メディア本体AMの四
周縁端まで確実に画像を形成することができる。
【0102】なお、メディア本体AMを表裏同一の部材
積層形態として、両面印刷に供することができるように
してもよい。すなわち、メディア本体AMが、基材層1
01を挟んで表裏両面にインク定着層102をそれぞれ
設けられ、一方の面に画像形成した後に、再度他方の面
に画像を形成することになる。
【0103】また、インク受像シートACの表面にセパ
レータASを設けない構成とし、インク受像シートAC
自体が、剛性を有し且つロール状に巻回しても互いに貼
りつかない構成としてもよい。すなわち、インク受像シ
ートACを、シート基材層と、シート基材層に積層(塗
布)したインク受像層とで構成し、シート基材層を内側
にしてロール状に巻回してもよい。また、ロール状のイ
ンク受像シートACを用いたが、インク受像シートAC
は、用紙状のもので構成してもよい。
【0104】次に、図8を参照して本発明の第3実施形
態について説明する。本実施形態は、第2の実施形態の
変形例であり、具体的には、インク受像シートACとセ
パレータASとの上下の位置構成を異にしている。この
ため、第2実施形態とは、シートカートリッジ等の構成
が異なるものとなっている。以下では、重複した記載を
省略しつつ説明する。
【0105】インク受像シートACは、第1実施形態と
同様に構成されており、ダイレクトに印刷される昇華性
染料インクを一時的に保持可能な親水性の樹脂材料で構
成されていると共に、加熱することにより易剥離性を発
揮する材料で構成されている。また、インク受像シート
ACは、メディア本体AMに対して大きく形成されてい
る。すなわち、インク受像シートACは、メディア本体
AMの表面幅よりもひと回り大きい表面幅を有してい
る。
【0106】また、インク受像シートACは、受像面側
とは反対側の面に、セパレータASが貼着されている。
セパレータASも、第1実施形態と同様に構成されてお
り、インク受像シートACの剛性を保持している。そし
て、インク受像シートACは、セパレータASを貼着し
た状態で、シートカートリッジ61に搭載されている。
【0107】シートカートリッジ61は、第2実施形態
とカートリッジ形態をほぼ同様に構成されているが、本
実施形態では、カートリッジケース62内でセパレータ
ASを巻き取る点で第2実施形態と相違する。すなわ
ち、シートカートリッジ61は、外郭を形成した単一の
カートリッジケース62内に、インク受像シートASを
繰出す繰出しリール63と、セパレータASを巻き取る
セパレータ巻取りリール64とを有している。繰出しリ
ール63は、自由回転可能に構成され、一方セパレータ
巻取りリール64は、駆動回転可能に構成されている。
また、シートカートリッジ61には、繰出しリール63
からセパレータ巻取りリール64に到る走行経路65が
形成されている。
【0108】繰出しリール63は、セパレータASを外
側にして未使用のインク受像シートACをロール状に巻
回している。すなわち、インク受像シートACは、セパ
レータASにより剛性を保持され且つ互いに貼りつかな
い状態で、繰出しリール63に繰出し可能に巻回してい
る。また、繰出しリール63は、印刷装置71の上流側
に配設されている。一方、セパレータ巻取りリール64
は、印刷装置71の下流側に配設され、図外の駆動軸に
より回転駆動することで、インク受像シートACを貼着
した状態のセパレータASを繰出しリール63から繰り
出すと共に、セパレータASを巻き取る。
【0109】すなわち、インク受像シートACは、セパ
レータ巻取りリール64の回転により、繰出しリール6
3から繰り出されて、貼着されたセパレータASに走行
経路65を案内されながら印刷装置71に臨み、印刷部
分がメディア本体AMと重合すると共に、他の部分の一
部がセパレータASと共にセパレータ巻取りリール64
に巻き取られてゆくようになっている。
【0110】次に、第3実施形態に係る画像形成装置に
ついて簡単に説明する。同図に示すように、画像形成装
置70は、シートカートリッジ61を装着してインク受
像シートACに印刷を行うと共にその印刷部分にメディ
ア本体AMを重合させる印刷部70aと、重合後のメデ
ィア本体AMを加熱処理する加熱部70bとから構成さ
れている。なお、図示では、筐体は省略されている。
【0111】印刷部70aは、第2実施形態と同様の印
刷装置71を備えており、印刷装置を71挟んで走行経
路65の上流側に繰出しリール63が、下流側にセパレ
ータ巻取りリール64が配設されるようにシートカート
リッジ61を装着している。印刷装置71は、下層をセ
パレータASに保持されたインク受像シートACの上側
の受像面に昇華性染料インクを使用して、画像の印刷を
行う。なお、第2実施形態と同様に、インク受像シート
ACへの印刷は、メディア本体AMの表面サイズ領域に
対し、幾分広い領域に行われる。
【0112】また特に図示しないが、印刷部70aは、
メディア本体AMを供給する供給手段と、メディア本体
AMをインク受像シートACに重ねる重合手段と、重合
後のメディア本体AMをインク受像シートACと共にセ
パレータASから分離する分離手段と、分離後のメディ
ア本体AMを加熱部70bに搬送する搬送手段とを備え
ている。供給手段は、メディア本体AMのインク定着層
102がインク受像シートACの受像面に対面するよう
に、メディア本体AMを供給する。
【0113】重合手段は、インク受像シートACの受像
面に含浸保持されている昇華性染料インクからなる画像
形成部分に対し、メディア本体AMを位置合わせし且つ
重ねる。すなわち、メディア本体AMは、重合手段によ
り、インク受像シートACの画像形成部分に適切に密着
重合し、インク受像シートACから離接しないように貼
着される。なお、この際に、多少の位置ずれが生じて
も、インク受像シートACへの印刷がメディア本体AM
に対し広い領域で為されているため、メディア本体AC
は、四周縁端まで画像形成部分が重合されるようにな
る。
【0114】分離手段は、重合後のメディア本体AMを
セパレータASから適切に分離する。すなわち、分離手
段は、重合されたメディア本体AMを挟んでシート送り
方向両側の非印刷部分のインク受像シートACに対し、
セパレータASを残すようにして、直線状に切断するこ
とで、メディア本体AMがセパレータASから離間し分
離する。この際に、インク受像シートACの表面幅が、
メディア本体AMの表面幅よりも大きくなるように分離
する。なお、切断せずとも、インク受像シートACに予
め形成された切り線により、セパレータASから剥ぐよ
うにしてメディア本体AMを分離してもよい。
【0115】搬送手段は、分離後のメディア本体AMを
加熱部70bに搬送し、メディア本体AMに接着してい
るインク受像シートACを加熱装置72に臨ませる。一
方、メディア本体AMが分離した後のセパレータAS
は、セパレータ巻取りリール64の回転により、分離後
に残ったインク受像シートACの一部を伴ってセパレー
タ巻取りリール64に巻き取られてゆく。なお、重合手
段、分離手段および搬送手段を、一体の装置で構成する
ことが好ましい。
【0116】加熱部70bは、第2実施形態と同様の加
熱装置72を備えている。すなわち、加熱装置72は、
送られてきた分離後のメディア本体AMのインク受像シ
ートACに非接触状態で臨む非接触ヒータで構成されて
いる。そして、加熱装置72は、ヒータ側コントローラ
73に接続されて、その加熱温度が制御されるようにな
っている。
【0117】ここで、以上のような構成からなる画像形
成装置70を使用して、メディア本体AMに画像を形成
する流れを説明する。インク受像シートACは、裏面の
セパレータASの送りに伴って、表面の受像面が印刷装
置71に臨みながら送られてゆく。そして、インク受像
シートACに対し昇華性染料インクを使用して、メディ
ア本体AMのサイズよりも幾分広い領域となるように画
像を印刷する。
【0118】画像の印刷が行われたインク受像シートA
Cは、セパレータ巻取りリール64により更に送られて
ゆき、画像形成部分にメディア本体AMが重合手段を介
して重合される。重合後のインク受像シートACは、メ
ディア本体AMのインク定着層102に貼着された状態
で、分離手段を介してメディア本体AMと共にセパレー
タASから分離する。そして、分離後のセパレータAS
は、セパレータ巻取りリール64により巻取り収容され
てゆき、一方メディア本体AMは、搬送手段を介して加
熱装置72に臨む。ここで、加熱処理され、インク受像
シートACに保持された昇華性染料インクは、メディア
本体AMの表面、すなわちインク定着層102に浸透
し、発色して画像が定着形成される。
【0119】加熱処理後のインク受像シートACは、加
熱により易剥離性を発揮して、メディア本体AMから容
易に剥離し得る状態となる。ここで、ユーザは、インク
受像シートACをメディア本体AMから引き剥がすよう
にしてメディア本体AMから除去し、インク定着層10
2を外部に露出させることで、表面縁端まで画像を形成
したメディア本体AM、すなわちカードを作成すること
ができる。
【0120】以上のような画像形成方法によれば、セパ
レータASでインク受像シートACの剛性を保持してい
るため、インク受像シートACを適切に印刷装置71に
臨ますことができると共に、メディア本体AMをインク
受像シートACに対し適切に重合することができる。ま
た、メディア本体AMに対しインク受像シートACが大
きく形成されているため、はみ出し気味に印刷しても、
メディア本体AMの側面にインク滴が直接着弾すること
がない。このため、メディア本体AMの側面を汚すこと
なく、メディア本体AMの四周縁端まで確実に画像を形
成することができる。
【0121】なお、メディア本体AMおよびインク受像
シートACの一方は、他方が重なる面に適度な粘着性を
有していることが好ましい。これによれば、メディア本
体AMとインク受像シートACとが適切に重なり、メデ
ィア本体AMを伴ったインク受像シートACをセパレー
タASから容易に分離することができるようになる。
【0122】次に、図9を参照して、本発明の第4実施
形態について説明する。本実施形態は、第3の実施形態
の変形例であり、具体的には、セパレータASを設けず
にインク受像シートAC自体に剛性を持たせ、且つロー
ル状に巻回しても互いに貼りつかないものとして構成
し、インク受像シートACの巻取り走行の過程におい
て、印刷および加熱処理を行うものである。このため、
第3実施形態とは、以下に説明する点で構成が異なって
いる。
【0123】すなわちこの場合にも、インク受像シート
ACは、剛性を有するシート基材層110と、シート基
材層110に積層(塗布)したインク受像層111とで
構成され、シート基材層110を外側にしてロール状に
巻回されている。このため、シートカートリッジ61
は、カートリッジケース62内でインク受像シートAC
を巻き取る構成となっている。すなわち、シートカート
リッジ61は、外郭を形成した単一のカートリッジケー
ス62内に、インク受像シートACを繰出す繰出しリー
ル63と、インク受像シートACを巻き取る巻取りリー
ル64とを有し、繰出しリール63から巻取りリール6
4に到る走行経路65が形成されている。
【0124】第4実施形態に係る画像形成装置70は、
第3実施形態の印刷部70aと加熱部70bとから構成
され、加熱部70bがシートカートリッジ61の走行経
路65に臨んでいる。より具体的には、走行経路65の
上流側には印刷装置71が、下流側には加熱装置72が
配設され、印刷装置71がインク受像シートACのイン
ク受像層111に臨み、加熱装置72がシート基材層1
10に臨んでいる。また、第3実施形態とほぼ同様の供
給手段、重合手段および分離手段を備えている。
【0125】本実施形態の加熱装置72は、上記実施形
態と同様に非接触ヒータでもよいが、ここでは加熱圧着
装置(電気、光など特に熱源は問わない)として構成さ
れている。すなわち、加熱圧着装置による加熱処理にお
いて、インク受像シートACをメディア本体AMに対
し、シート基材層110側から圧接し且つ加熱するよう
にしている。加熱圧着装置は、複数の形態が考えられ特
に図示しないが、例えば、インク受像シートACとメデ
ィア本体AMとを挟持して定速で同時に回転送りすると
共に、少なくともインク受像シートAC側を加熱ローラ
とする一対のローラで構成されている。あるいは、イン
ク受像シートACとメディア本体AMとを挟持して加熱
する熱プレス機構で構成されている。もっとも、重合手
段と協働するように構成してもよい。
【0126】本実施形態の画像形成装置70を使用し
て、メディア本体AMに画像が形成される流れについて
簡単に説明する。繰出しリール63から繰出され、画像
を印刷済みのインク受像シートACは、画像形成部分に
メディア本体AMが重合手段を介してインク受像層11
1側から重合され、シート基材層110側から加熱装置
72により加熱圧着処理される。これにより、インク受
像シートACに保持された昇華性染料インクが、メディ
ア本体AMの表面、すなわちインク定着層102に浸透
し、発色する。
【0127】加熱圧着処理後のメディア本体AMは、分
離手段を介してインク受像シートACから分離され、画
像を作成したカードとして、ユーザの手に渡る。一方、
分離後のインク受像シートACは、巻取りリール64に
巻き取られてゆく。したがって、この画像形成方法で
も、メディア本体AMの四周縁端まで確実に画像を形成
することができ、さらには加熱圧着処理により効率良く
且つ確実に画像をメディア本体AMに転写させることが
できる。
【0128】次に、図10を参照して、本発明の第5実
施形態について説明する。本実施形態は、第3実施形態
の変形例であり、第3実施形態と同一のシートカートリ
ッジ61を用いる点では共通しているが、各種装置およ
び各種手段からなる各種工程の工程順を一部異にしてい
る。より具体的には、インク受像シートACにメディア
本体AMを重合(この場合は、接着)した後、この重合
後のメディア本体AMをセパレータASから分離し、そ
の後において、印刷、加熱およびインク受像シートAC
の除去を行うものである。
【0129】第5実施形態に係る画像形成装置70は、
シートカートリッジ61を装着してインク受像シートA
Cにメディア本体AMを重合させると共に重合後のメデ
ィア本体AMを分離する分離重合部70Cと、分離後の
メディア本体AMに重合しているインク受像シートAC
に対し印刷を行う印刷装置71を備えた印刷部70a
と、印刷後のメディア本体AMを加熱処理する加熱装置
72を備えた加熱部70bとから構成されている。なお
同様に、図示では、筐体は省略されている。
【0130】分離重合部70Cは、第3実施形態でいう
ところの、メディア本体AMを供給する供給手段と、メ
ディア本体AMをインク受像シートACに重ねる重合手
段と、重合後のメディア本体AMをセパレータASから
分離する分離手段と、分離後のメディア本体AMを印刷
部70aに搬送する搬送手段とを備えている。この場
合、重合手段は、インク受像シートACあるいはメディ
ア本体AMのいずれかに設けた接着剤でもって、未印刷
状態のインク受像シートACに対してメディア本体AM
を重ねるようになっている。また、分離手段は、インク
受像シートACがメディア本体AMの表面縁端までも覆
うようにして、インク受像シートACと共にメディア本
体AMをセパレータASから分離する。なお、インク受
像シートACには、切れ目が形成されていることが好ま
しい。
【0131】本実施形態の画像形成装置70を使用し
て、メディア本体AMに画像が形成される流れについて
簡単に説明する。インク受像シートACは、セパレータ
巻取リール64の回転により、繰出しリール63から繰
出されて先方に送られてゆき、所定の位置でメディア本
体AMが重合手段を介して重合される。重合後のインク
受像シートACは、メディア本体AMのインク定着層1
02に貼着された状態で、分離手段を介してメディア本
体AMと共にセパレータASから分離する。そして、分
離後のセパレータASは、セパレータ巻取リール64に
より巻取り収容されてゆき、一方メディア本体AMは、
搬送手段を介して印刷装置71へと搬送される。
【0132】印刷装置71に臨んだメディア本体AM
は、重合した表面のインク受像シートACに対して昇華
性染料インクによる画像の印刷が行われ、続いて加熱装
置72へと送られてゆく。ここで、加熱処理され、メデ
ィア本体AMの表面であるインク定着層102に画像が
定着形成される。そして、ユーザは、インク受像シート
ACをメディア本体AMから引き剥がし、インク定着層
102を外部に露出させることで、表面縁端まで画像を
形成したメディア本体AM、すなわちカードを作成する
ことができる。
【0133】この画像形成方法によれば、インク受像シ
ートACとメディア本体AMとを別体で提供して、印刷
前にインク受像シートACをメディア本体AMに重合さ
せるため、インク受像シートACに対するメディア本体
AMの画像の位置ずれを生じさせがたくすることができ
る。なお、第1実施形態の供給装置として、上述の分離
重合部70Cおよびシートカートリッジ61を組み込む
ものとしてもよい。
【0134】またなお、全実施形態において、インク受
像シートACを暗色系(例えばグレー)で構成すること
が好ましく、これによれば、特にハロゲンランプ等のラ
ンプ光源による加熱処理の際に、インク受像シートAC
の表面全体が均一に伝熱されるため、印刷ムラのない高
品質な画像がメディア本体の表面に形成される。
【0135】またなお、印刷装置による印刷をインクジ
ェット方式として構成したが、サーマル方式の印刷であ
ってもよい。この場合には、加熱印刷となるが、改めて
印刷後の印刷用メディアを加熱処理することになる。
【0136】
【発明の効果】本発明の画像形成方法および印刷用メデ
ィアによれば、メディア本体に対しインク受像シートが
大きく形成されているため、メディア本体の四周縁端ま
で画像を形成するべくはみ出し気味に印刷しても、メデ
ィア本体の側面にインク滴が直接着弾することがない。
したがって、メディア本体の側面を汚すことなく、メデ
ィア本体の四周縁端まで確実に且つ適切に画像を形成す
ることができる。
【0137】また、本発明のシートカートリッジによれ
ば、未使用および使用済みのインク受像シートを容易に
管理することができ、インク受像シートの保管などを含
め運搬上の取扱いが容易になると共に、インク受像シー
トを全て使い切ってしまった後は、シートカートリッジ
を交換することにより、容易にインク受像シートを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成方法に用い
る印刷用メディアの構造を示す(a)廉価印刷用メディ
ア、(b)高級印刷用メディアの断面図である。
【図2】本発明の画像形成方法を適用した第1実施形態
に係る画像形成装置を模式的に表した断面構造図であ
る。
【図3】印刷用メディアに画像が形成されてゆく様子を
示す断面模式図である。
【図4】印刷用メディアに画像が形成されてゆく様子を
示す平面模式図である。
【図5】印刷用メディアの変形例であり、(a)断面
図、(b)平面図である。
【図6】第2の実施形態に係る(a)メディア本体、
(b)インク受像シートの断面構造図である。
【図7】第2の実施形態に係る画像形成装置を模式的に
表した断面構造図である。
【図8】第3の実施形態に係る画像形成装置を模式的に
表した断面構造図である。
【図9】第4の実施形態に係る画像形成装置を模式的に
表した断面構造図である。
【図10】第5の実施形態に係る画像形成装置を模式的
に表した断面構造図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 プリント部 4 ヒータ部 11 印刷装置 14 プリント部搬送装置 15 プリント側コントローラ 31 加熱装置 33 ヒータ部搬送装置 34 ヒータ側コントローラ 41 シートカートリッジ 43 繰出しリール 44 シート巻取りリール 45 セパレータ巻取りリール 46 シート走行路 50 画像形成装置 51 印刷装置 52 加熱装置 53 ヒータ側コントローラ 61 シートカートリッジ 70 画像形成装置 71 印刷装置 72 加熱装置 73 ヒータ側コントローラ 101 基材層 102 インク定着層 103 フッ素フィルム層 A 印刷用メディア AM メディア本体 AC インク受像シート AS セパレータ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディア本体の表面にインク受像シート
    を重ねた印刷用メディアを用い、 前記インク受像シートに昇華性染料インクを用いて画像
    の印刷を行う印刷工程と、前記印刷工程の後、前記印刷
    用メディアを加熱処理して前記インク受像シートに保持
    した前記昇華性染料インクを前記メディア本体の表面に
    拡散・発色させて画像を形成する転写工程と、前記転写
    工程の後、前記メディア本体から前記インク受像シート
    を除去するシート除去工程とを備えた画像形成方法であ
    って、 前記メディア本体に対し、前記インク受像シートが大き
    く形成されていることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記インク受像シートには、その表面に
    これを保護するセパレータが貼着されており、 前記印刷工程に先立って、前記セパレータを引き剥がす
    剥離工程を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記メディア本体には、その表面にフッ
    素フィルム層が積層されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記インク受像シートは、前記メディア
    本体の表面に剥離可能に接着されていることを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記インク受像シートは、加熱すること
    により易剥離性を発揮する材料で構成されていることを
    特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 複数の前記メディア本体に対し、前記イ
    ンク受像シートが連続していることを特徴とする請求項
    4または5に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記複数のメディア本体は、切離し可能
    な切り線により一体に形成されていることを特徴とする
    請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 メディア本体とインク受像シートとを用
    い、 前記インク受像シートに昇華性染料インクを用いて画像
    の印刷を行う印刷工程と、前記印刷工程の後、前記イン
    ク受像シートの画像形成部分を前記メディア本体の表面
    に重ね合わせる重合工程と、前記重合工程の後、加熱処
    理して前記インク受像シートに保持した前記昇華性染料
    インクを前記メディア本体の表面に拡散・発色させて画
    像を形成する転写工程と、前記転写工程の後、前記メデ
    ィア本体から前記インク受像シートを除去するシート除
    去工程とを備えた画像形成方法であって、 前記インク受像シートは、前記メディア本体に対し大き
    く形成されていることを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記インク受像シートは、ロール状に巻
    回した状態から繰出されることを特徴とする請求項8に
    記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記インク受像シートには、前記昇華
    性染料インクの受像面側にこれを保護するセパレータが
    貼着されており、 前記印刷工程に先立って、前記セパレータを引き剥がす
    剥離工程を、更に備えたことを特徴とする請求項9に記
    載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記メディア本体から除去後の前記イ
    ンク受像シートを巻き取ることを特徴とする請求項9ま
    たは10に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記インク受像シートには、前記昇華
    性染料インクの受像面側とは反対側の面にこれを保護す
    るセパレータが貼着されており、 前記重合工程と前記転写工程との間に、重ね合わせて貼
    着した前記インク受像シートと共に前記メディア本体を
    前記セパレータから分離する分離工程を、更に備えたこ
    とを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 分離後の前記セパレータを巻き取るこ
    とを特徴とする請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 メディア本体と裏面にセパレータを貼
    着したインク受像シートとを用い、 前記インク受像シートの表面に前記メディア本体を重ね
    合わせて接着する重合工程と、前記重合工程の後、前記
    インク受像シートと共に前記メディア本体を前記セパレ
    ータから分離する分離工程と、前記分離工程の後、前記
    インク受像シートに昇華性染料インクを用いて画像の印
    刷を行う印刷工程と、前記印刷工程の後、加熱処理して
    前記インク受像シートに保持した前記昇華性染料インク
    を前記メディア本体の表面に拡散・発色させて画像を形
    成する転写工程と、前記転写工程の後、前記メディア本
    体から前記インク受像シートを除去するシート除去工程
    とを備えた画像形成方法であって、 前記インク受像シートは、前記メディア本体に対し大き
    く形成されていることを特徴とする画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記インク受像シートは、ロール状に
    巻回した状態から繰出されることを特徴とする請求項1
    4に記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 分離後の前記セパレータを巻き取るこ
    とを特徴とする請求項15に記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記インク受像シートは、加熱するこ
    とにより易剥離性を発揮する材料で構成されていること
    を特徴とする請求項12ないし16のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記メディア本体には、前記インク受
    像シートを重ねる面にフッ素フィルム層が積層されてい
    ることを特徴とする請求項8ないし17のいずれかに記
    載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 前記メディア本体が、カードであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記載の
    画像形成方法。
  20. 【請求項20】 前記印刷工程における印刷が、インク
    ジェット方式で行われることを特徴とする請求項1ない
    し19のいずれかに記載の画像形成方法。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし7のいずれかの画像形
    成方法に用いることを特徴とする印刷用メディア。
  22. 【請求項22】 表裏同一の部材積層形態を有して、表
    裏両面に画像形成可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項21に記載の印刷用メディア。
  23. 【請求項23】 請求項11の画像形成方法に用いられ
    るインク受像シートと、ロール状に巻回した前記インク
    受像シートを繰出す繰出しリールと、繰出した前記イン
    ク受像シートを巻き取るシート巻取りリールと、を単一
    のカートリッジケースに収容したことを特徴とするシー
    トカートリッジ。
  24. 【請求項24】 請求項13または16の画像形成方法
    に用いられるインク受像シートと、ロール状に巻回した
    前記インク受像シートを繰出す繰出しリールと、前記分
    離工程後の前記セパレータを巻き取るセパレータ巻取り
    リールと、を単一のカートリッジケースに収容したこと
    を特徴とするシートカートリッジ。
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