JP2002210173A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ球が上皿内から飛び出すことを防止
できる遊技機を提供すること。 【解決手段】 上皿２１には衝撃吸収板２７が設けられ
ている。この衝撃吸収板２７はノズルの払出し口４の下
方に配置されたものであり、上皿２１より軟質な合成樹
脂を材料に成形されている。この構成の場合、払出し口
４から払出されるパチンコ球Ｐが衝撃吸収板２７上に落
下するので、パチンコ球Ｐの払出し時の衝撃力が衝撃吸
収板２７により緩和される。このため、パチンコ球Ｐの
跳ね量が少なくなるので、パチンコ球Ｐが上皿２１内か
ら飛び出し難くなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の前面側に
受け皿が装着された構成の遊技機に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】上記遊技機には、台間
球貸装置の払出し口等から払出されるパチンコ球を受け
皿により受止める構成のものがある。この構成の場合、
パチンコ球が受け皿に衝突するときの勢いで大きく跳ね
ることがあるので、受け皿内から飛び出す虞れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、パチンコ球が受け皿内から飛び出すことを防止で
きる遊技機を提供することにある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の遊技機
は、遊技盤の前面側に設けられ払出し口から払い出され
るパチンコ球を受ける受け皿を備え、前記受け皿のうち
少なくとも前記払出し口に対応する部分に衝撃吸収部が
設けられているところに特徴を有している。上記手段に
よれば、パチンコ球が払出し口から衝撃吸収部に払出さ
れるようになるので、パチンコ球の払出し時の衝撃力が
衝撃吸収部により緩和される。このため、パチンコ球の
跳ね量が少なくなるので、パチンコ球が受け皿内から飛
び出し難くなる。

【０００４】請求項２記載の遊技機は、衝撃吸収部が貸
球を機外から受け皿内に払い出す球貸装置の払出し口に
対応して設けられているところに特徴を有している。上
記手段によれば、パチンコ球が球貸装置の払出し口から
受け皿内に落下するときの衝撃力が衝撃吸収部により緩
和されるので、落下音が低減される。

【０００５】請求項３記載の遊技機は、衝撃吸収部が貸
球および賞球の少なくとも一方を機内から受け皿内に払
い出す払出し口に対応して設けられているところに特徴
を有している。上記手段によれば、パチンコ球が払出し
口から前方の遊技者に向かって受け皿内に払出されると
きの勢いが弱まる。このため、パチンコ球が受け皿内か
ら飛出して遊技者に当たることが防止されるので、遊技
者に不愉快な思いをさせることがなくなる。

【０００６】請求項４記載の遊技機は、衝撃吸収部の幅
寸法が払出し口の幅寸法より大きいところに特徴を有し
ている。上記手段によれば、払出し口から払出されるパ
チンコ球間が衝突することに基づいてパチンコ球の払出
し方向がずれた場合でもパチンコ球が衝撃吸収部上に払
出されるので、パチンコ球が受け皿内から一層飛び出し
難くなる。

【０００７】請求項５記載の遊技機は、衝撃吸収部の上
面が受け皿の底面と面一にされているところに特徴を有
している。上記手段によれば、衝撃吸収部の上面と受け
皿の底面との間に段差がなくなるので、パチンコ球が段
差に引掛かることが防止される。

【０００８】請求項６記載の遊技機は、受け皿に上面が
開口する凹部が設けられ、衝撃吸収部が受け皿の凹部内
に収納されているところに特徴を有している。上記手段
によれば、衝撃吸収部が凹部の内面により係止されるの
で、パチンコ球の衝突力で位置ずれすることが防止され
る。このため、払出し口からのパチンコ球が安定的に衝
撃吸収部上に払出されるので、パチンコ球が受け皿内か
ら一層飛び出し難くなる。

【０００９】請求項７記載の遊技機は、受け皿に保持部
材が着脱可能に装着され、衝撃吸収部が保持部材に保持
されているところに特徴を有している。上記手段によれ
ば、衝撃吸収部が劣化したときには受け皿から保持部材
を取外して衝撃吸収部を新たなものに交換したり、衝撃
吸収部を保持部材ごと交換することができるので、衝撃
吸収部の劣化に簡単に対応できる。

【００１０】請求項８記載の遊技機は、受け皿のうちパ
チンコ球をレール側に流す球流し領域内の略全域に衝撃
吸収部が設けられているところに特徴を有している。上
記手段によれば、遊技者がドル箱内のパチンコ球を受け
皿内に補給する場合にパチンコ球が衝撃吸収部上に落下
するようになる。このため、ドル箱から補給されるパチ
ンコ球の跳ね量が少なくなるので、ドル箱から補給され
るパチンコ球が受け皿内から飛出し難くなる。

【００１１】請求項９記載の遊技機は、受け皿のうちパ
チンコ球を貯溜する球貯溜領域内の略全域に衝撃吸収部
が設けられているところに特徴を有している。上記手段
によれば、遊技者がドル箱内のパチンコ球を受け皿内に
補給する場合にパチンコ球が衝撃吸収部上に確実に落下
するようになるので、ドル箱から補給されるパチンコ球
が受け皿内から一層飛出し難くなる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１実施例を図１
ないし図３に基づいて説明する。パチンコホールの台島
には、図２に示すように、縦長な長方形状の台間球貸装
置１が設置されている。この台間球貸装置１は硬貨投入
口２を有するものであり、硬貨投入口２内には１００円
または５００円の硬貨が投入される。

【００１３】台間球貸装置１はノズル３を有している。
このノズル３は右方へ指向する使用位置（実線参照）と
前方へ指向する非使用位置（二点鎖線参照）との間で回
動可能にされたものであり、硬貨投入口２内に硬貨が投
入されたときには投入金額に応じた個数のパチンコ球Ｐ
（図１のａ参照）がノズル３の払出し口４を通して払出
される。尚、図２の符号５はノズル３の軸を示すもので
あり、図１の（ａ）の一点鎖線Ｒは軸５を中心とする払
出し口４の先端部の回動軌跡を示している。

【００１４】パチンコホールの台島には、図３に示すよ
うに、台間球貸装置１に隣接して外枠１１が設置されて
いる。この外枠１１は前後面が開口する四角筒状をなす
ものであり、外枠１１の前面には、図２に示すように、
前面扉１２が左側辺部を中心に回動可能に装着されてい
る。

【００１５】前面扉１２の前面には右下部に位置して発
射ハンドル１３が回動可能に装着されており、前面扉１
２の後面には、図３に示すように、発射ハンドル１３の
後方に位置して発射モータ１４が固定されている。この
発射モータ１４の回転軸には、図２に示すように、打球
機構（図示せず）を介して打球槌１５が連結されてお
り、発射ハンドル１３が図２の時計回り方向へ回動操作
されると、発射モータ１４に電源が与えられ、打球槌１
５が駆動する。

【００１６】前面扉１２の前面には矩形状の窓枠１６が
左側辺部を中心に回動可能に装着されており、窓枠１６
の内周面には透明なガラス窓（図示せず）が保持されて
いる。また、前面扉１２には遊技盤１７が保持されてい
る。この遊技盤１７は窓枠１６のガラス窓により前方か
ら覆われたものであり、遊技盤１７の前面には複数の入
賞口１８が固定されている。

【００１７】前面扉１２には横長な長方形状の皿板１９
が左側辺部を中心に回動可能に装着されており、皿板１
９の左端部には孔状の払出し口２０が形成されている。
また、皿板１９の前面には、図１の（ｃ）に示すよう
に、ＡＢＳ樹脂製の上皿２１が固定されている。この上
皿２１は受け皿に相当するものであり、上皿２１にはＡ
ＢＳ樹脂製の化粧プレート２２が固定され、化粧プレー
ト２２にはＡＢＳ樹脂製の化粧カバー２３が固定されて
いる。

【００１８】上皿２１には、図１の（ｂ）に示すよう
に、球流し領域２４が形成されている。この球流し領域
２４は上皿２１内の最下部を称するものであり、球流し
領域２４の底面は左方から右方へ向うに従って下降傾斜
し、図１の（ｃ）に示すように、前方から後方へ向うに
従って下降傾斜している。また、上皿２１には、図１の
（ｂ）に示すように、球貯溜領域２５が形成されてい
る。この球貯溜領域２５は球流し領域２４を含んだ上皿
２１の内部の全体を称するものであり、球貯溜領域２５
のうち球流し領域２４を除く部分の底面は球流し領域２
４に向って下降傾斜している。

【００１９】上皿２１には球流し領域２４内に位置して
凹部２６が形成されており、凹部２６内には衝撃吸収部
に相当する衝撃吸収板２７が接着されている。この衝撃
吸収板２７は上皿２１より軟質なウレタン等の合成樹脂
を成形材料とするものであり、衝撃吸収板２７の上面は
球流し領域２４の底面と面一にされている。

【００２０】衝撃吸収板２７は皿板１９の払出し口２０
の前方に配置されたものであり、衝撃吸収板２７の左右
方向の幅寸法は払出し口２０の左右方向の幅寸法より大
きく設定されている。また、衝撃吸収板２７は、図１の
（ａ）に示すように、ノズル３が使用位置に回動操作さ
れた状態でノズル３の払出し口４の下方に位置するもの
であり、衝撃吸収板２７の前後方向の幅寸法および左右
方向の幅寸法は払出し口４の前後方向の幅寸法および左
右方向の幅寸法より大きく設定されている。

【００２１】上皿２１には球流し領域２４内に位置して
細長な平板状のレール２８が固定されており、レール２
８の上面は球流し領域２４の底面と面一にされている。
このレール２８はステンレス等の金属を材料に形成され
たものであり、球貯溜領域２５内のパチンコ球Ｐは球流
し領域２４の底面の傾斜に沿ってレール２８側に転が
り、図１の（ａ）に二点鎖線で示すように、レール２８
上に一列に並ぶ。また、皿板１９には球送り機構２９が
装着されている。この球送り機構２９はレール２８上の
パチンコ球Ｐを打球槌１５に送るものであり、打球槌１
５は球送り機構２９からのパチンコ球Ｐを遊技盤１７内
に弾き出す。

【００２２】遊技盤１７の後面には、図３に示すよう
に、正方形状のセンタカバー３０が固定されており、セ
ンタカバー３０の外周部には枠状のメインセット３１が
配設されている。このメインセット３１は前面扉１２の
後面に回動可能に装着されたものであり、メインセット
３１には上端部に位置して球タンク３２が固定され、球
タンク３２内にはパチンコ球Ｐが貯溜されている。

【００２３】メインセット３１には傾斜樋状のタンクレ
ール３３および球払出しケース３４が固定されている。
この球払出しケース３４はタンクレール３３を介して球
タンク３２に接続されており、球払出しケース３４内に
は球タンク３２内からタンクレール３３内を通してパチ
ンコ球Ｐが供給される。また、球払出しケース３４内に
は球払出し機構が収納されている。この球払出し機構は
球払出しモータ３５を駆動源とするものであり、球払出
しモータ３５はパチンコ球Ｐが入賞口１８内に入賞する
ことに基づいて駆動し、球払出しケース３４内から下方
へパチンコ球Ｐを放出する。

【００２４】メインセット３１にはメイン通路３６が設
けられている。このメイン通路３６の上端部は球払出し
ケース３４に接続されており、球払出しケース３４内か
ら放出されるパチンコ球Ｐはメイン通路３６内を落下す
る。また、メイン通路３６の途中部分にはサブ通路３７
が設けられている。このサブ通路３７は皿板１９の払出
し口２０に接続されており、パチンコ球Ｐはメイン通路
３６内からサブ通路３７内に転がり込み、払出し口２０
を通して上皿２１の衝撃吸収板２７上に払出される。

【００２５】前面扉１２の前面には、図２に示すよう
に、下端部に位置して下皿３８が固定されている。この
下皿３８はメイン通路３６の下端部に接続されており、
上皿２１の球貯溜部２５内からパチンコ球Ｐが溢れてサ
ブ通路３７内に充満したときには球払出しケース３４内
から放出されるパチンコ球Ｐがメイン通路３６の下端部
を通して下皿３８内に払出される。

【００２６】上記第１実施例によれば、上皿２１のうち
ノズル３の払出し口４の下方に対応する部分に衝撃吸収
板２７を設けた。このため、払出し口４から払出される
パチンコ球Ｐが衝撃吸収板２７上に落下するようになる
ので、パチンコ球Ｐが払出し口４から払出されるときの
衝撃力が衝撃吸収板２７により緩和される。従って、パ
チンコ球Ｐが払出し口４から払出されるときの跳ね量が
少なくなるので、パチンコ球Ｐが上皿２１内から飛び出
し難くなる。また、上皿２１のうち皿板１９の払出し口
２０の前方に対応する部分に衝撃吸収板２７を設けた。
このため、パチンコ球Ｐが払出し口２０から衝撃吸収板
２７上に払出されるようになるので、パチンコ球Ｐが上
皿２１内から飛び出し難くなる。

【００２７】また、衝撃吸収板２７を台間球貸装置１の
払出し口４の下方に設けた。このため、パチンコ球Ｐが
台間球貸装置１の払出し口４から上皿２１内に落下する
ときの衝撃力が緩和されるので、落下音が低減される。
また、衝撃吸収板２７を賞球の払出し口２０の前方に設
けたので、パチンコ球Ｐが払出し口２０から前方の遊技
者に向かって払出されるときの勢いが弱まる。このた
め、パチンコ球Ｐが上皿２１内から飛出して遊技者に当
たることが防止されるので、遊技者に不愉快な思いをさ
せることがなくなる。

【００２８】また、衝撃吸収板２７の左右方向の幅寸法
および前後方向の幅寸法をノズル３の払出し口４の左右
方向の幅寸法および前後方向の幅寸法より大きく設定し
た。このため、払出し口４から払出されるパチンコ球Ｐ
間が衝突することに基づいてパチンコ球Ｐの払出し方向
がずれた場合でもパチンコ球Ｐが衝撃吸収板２７上に払
出されるので、パチンコ球Ｐが上皿２１内から一層飛び
出し難くなる。

【００２９】また、衝撃吸収板２７の左右方向の幅寸法
を皿板１９の払出し口２０の左右方向の幅寸法より大き
く設定した。このため、払出し口２０から払出されるパ
チンコ球Ｐの払出し方向がずれた場合でもパチンコ球Ｐ
が衝撃吸収板２７上に払出されるので、パチンコ球Ｐが
上皿２１内から一層飛び出し難くなる。

【００３０】また、衝撃吸収板２７の上面を上皿２１の
うち球流し領域２４の底面と面一にした。このため、両
者の間に段差がなくなるので、パチンコ球Ｐが段差に引
掛かってレール２８側へ流れなくなることが防止され
る。従って、打球槌１５にパチンコ球Ｐが円滑に送られ
るので、衝撃吸収板２７の影響で打球動作に支障を来す
ことが防止される。

【００３１】また、衝撃吸収板２７を上皿２１の凹部２
６内に収納したので、衝撃吸収板２７が凹部２６の周壁
により係止され、パチンコ球Ｐの衝突力で位置ずれする
ことが防止される。このため、ノズル３の払出し口４お
よび皿板１９の払出し口２０からのパチンコ球Ｐが安定
的に衝撃吸収板２７上に払出されるので、パチンコ球Ｐ
が上皿２１内から一層飛び出し難くなる。

【００３２】また、上皿２１に衝撃吸収板２７を組付け
た。このため、上皿２１を難燃性に優れたＡＢＳ樹脂を
材料に成形できるので、遊技者の煙草等で上皿２１が焦
げたり、溶けたりすることが防止される。

【００３３】次に本発明の第２実施例を図４に基づいて
説明する。上皿２１にはノズル３の払出し口４および皿
板１９の払出し口２０に対応して矩形孔状の嵌合部３９
が形成されており、嵌合部３９の下方には保持部材に相
当するカバー４０が配設されている。このカバー４０は
嵌合部３９を下方から塞ぐ矩形皿状をなすものであり、
下方からカバー４０を通して上皿２１に複数本の捩子４
１を締込むことに基づいて着脱可能に固定されている。

【００３４】カバー４０内には衝撃吸収部に相当する矩
形状の衝撃吸収板４２が嵌合されている。この衝撃吸収
板４２はウレタン等の合成樹脂を成形材料とするもので
あり、衝撃吸収板４２の上半部は上皿２１の嵌合部３９
内に嵌合され、衝撃吸収板４２の上面は上皿２１の球流
し領域２４の底面と面一にされている。

【００３５】上記第２実施例によれば、上皿２１にカバ
ー４０を着脱可能に設けた。このため、衝撃吸収板４２
が劣化したときには上皿２１からカバー４０を取外して
衝撃吸収板４２を新たなものに交換できるので、衝撃吸
収板４２の劣化に簡単に対応できる。尚、上記第２実施
例においては、衝撃吸収板４２をカバー４０内に嵌合し
たが、これに限定されるものではなく、例えば接着して
も良い。この場合、衝撃吸収板４２が劣化したときには
衝撃吸収板４２をカバー４０ごと交換すると良い。

【００３６】次に本発明の第３実施例を図５に基づいて
説明する。上皿２１の球流し領域２４内には衝撃吸収部
に相当する衝撃吸収板４３が接着されている。この衝撃
吸収板４３はウレタン等の合成樹脂を成形材料とするも
のであり、球流し領域２４はレール２８を除く略全域が
衝撃吸収板４３により覆われ、レール２８の上面は衝撃
吸収板４３の上面と面一にされている。

【００３７】上記第３実施例によれば、上皿２１のうち
球流し領域２４内の略全域を衝撃吸収板４３により覆っ
たので、遊技者がドル箱内のパチンコ球Ｐを上皿２１内
に補給するときにパチンコ球Ｐが衝撃吸収板４３上に落
下するようになる。このため、ドル箱から補給されるパ
チンコ球Ｐの跳ね量が少なくなるので、払出し口４およ
び２０からのパチンコ球Ｐに加えてドル箱からのパチン
コ球Ｐも上皿２１内から飛出し難くなる。

【００３８】次に本発明の第４実施例を図６に基づいて
説明する。上皿２１の球貯溜部２５内には衝撃吸収部に
相当する衝撃吸収板４４が接着されている。この衝撃吸
収板４４はウレタン等の合成樹脂を成形材料とするもの
であり、球貯溜部２５はレール２８を除く略全域が衝撃
吸収板４４により覆われている。

【００３９】上記第４実施例によれば、上皿２１のうち
球貯溜部２５内の略全域を衝撃吸収板４４により覆っ
た。このため、ドル箱からのパチンコ球Ｐが衝撃吸収板
４４上に確実に補給されるようになるので、ドル箱から
補給されるパチンコ球Ｐが上皿２１内から一層飛出し難
くなる。

【００４０】尚、上記第３および第４実施例において
は、衝撃吸収板４３および４４を上皿２１に接着した
が、これに限定されるものではなく、例えばスナップフ
ィット方式で固定しても良い。また、上記第１ないし第
４実施例においては、衝撃吸収板２７および４２〜４４
の成形材料としてウレタンを用いたが、これに限定され
るものではなく、例えば超高分子量ポリエチレン，ポリ
弗化ビニリデン，ゴム，エラストマー等、要は上皿２１
の球受け部２４より軟質な部材を用いれば良い。

【００４１】また、上記第１ないし第４実施例において
は、上皿２１に衝撃吸収板２７および４２〜４４を組付
けたが、これに限定されるものではなく、例えば上皿２
１の全体を超高分子量ポリエチレンやポリ弗化ビニリデ
ンやエラストマー等の衝撃吸収材料により成形しても良
い。また、上記第１ないし第４実施例においては、上皿
２１の成形材料としてＡＢＳ樹脂を用いたが、これに限
定されるものではなく、別の熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂を用いても良い。

【００４２】また、上記第１ないし第４実施例において
は、本発明を上皿２１に適用したが、これに限定される
ものではなく、例えば下皿３８に適用しても良い。この
場合、下皿３８の内面のうちメイン通路３６の出口の前
方に下皿３８より軟質な衝撃吸収部を設けると良い。

【００４３】また、上記第１ないし第４実施例において
は、台間球貸装置１から現金を用いてパチンコ球Ｐを借
入れる構成のパチンコ機に本発明を適用したが、これに
限定されるものではなく、例えばプリペイドカードを用
いてパチンコ球Ｐを借入れる構成のＣＲ機に適用して設
けても良い。以下、本発明をＣＲ機に適用した第５実施
例を図７に基づいて説明する。

【００４４】＜第５実施例について＞パチンコ機の左側
にはカードリーダ４５が設置されており、カードリーダ
４５にはカード投入口４６が装着されている。また、上
皿２１の前面には金額表示部４７が固定されており、カ
ード投入口４６内にプリペイドカード（図示せず）が投
入されると、金額表示部４７にプリペイドカードが有す
る金額情報が表示される。

【００４５】上皿２１の前面には球貸スイッチ４８が装
着されており、プリペイドカードの投入状態で球貸スイ
ッチ４８が操作されると、パチンコ球Ｐが球払出しケー
ス３４から皿板１９の払出し口２０を通して上皿２１内
に金額情報の範囲内で払出される。また、上皿２１の前
面には返却スイッチ４９が装着されており、プリペイド
カードの投入状態で返却スイッチ４９が操作されると、
カードリーダ４５のカード投入口４６を通してプリペイ
ドカードが返却される。

【００４６】尚、上記第５実施例においては、貸球およ
び賞球を共通の払出し口２０を通して上皿２１内に払い
出したが、これに限定されるものではなく、例えば別個
の払出し口を通して上皿２１内に払い出しても良い。こ
の場合、貸球用の払出し口のみに対応して衝撃吸収部を
設けたり、賞球用の払出し口のみに対応して衝撃吸収部
を設けたり、貸球用の払出し口および賞球用の払出し口
の双方に対応して衝撃吸収部を設けると良い。

【００４７】

【発明の効果】本発明の遊技機によれば、受け皿のうち
少なくとも払出し口に対応する部分に衝撃吸収部を設け
たので、パチンコ球の払出し時の衝撃力が衝撃吸収部に
より緩和される。このため、パチンコ球の跳ね量が少な
くなるので、パチンコ球が受け皿内から飛び出し難くな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す図（ａは上皿を示す
上面図、ｂはＸｂ線に沿う断面図、ｃはＸｃ線に沿う断
面図）

【図２】全体構成を示す前面図

【図３】全体構成を示す後面図

【図４】本発明の第２実施例を示す図（ａは上皿を示す
上面図、ｂはＸｂ線に沿う断面図、ｃはＸｃ線に沿う断
面図、ｄはＸｄ部を拡大して示す図）

【図５】本発明の第３実施例を示す図（ａは上皿を示す
上面図、ｂはＸｂ線に沿う断面図、ｃはＸｃ線に沿う断
面図）

【図６】本発明の第４実施例を示す図（ａは上皿を示す
上面図、ｂはＸｂ線に沿う断面図、ｃはＸｃ線に沿う断
面図）

【図７】本発明の第５実施例を示す図２相当図

【符号の説明】

Ｐはパチンコ球、１は台間球貸装置（球貸装置）、４は
払出し口、１７は遊技盤、２０は払出し口、２１は上皿
（受け皿）、２４は球流し領域、２５は球貯溜領域、２
６は凹部、２７は衝撃吸収板（衝撃吸収部）、２８はレ
ール、４０はカバー（保持部材）、４２〜４４は衝撃吸
収板（衝撃吸収部）を示す。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤の前面側に設けられ、払出し口か
   ら払い出されるパチンコ球を受ける受け皿を備え、 前記受け皿には、少なくとも前記払出し口に対応する部
   分に位置して衝撃吸収部が設けられていることを特徴と
   する遊技機。
2. 【請求項２】 衝撃吸収部は、貸球を機外から受け皿内
   に払い出す球貸装置の払出し口に対応して設けられてい
   ることを特徴とする請求項１記載の遊技機。
3. 【請求項３】 衝撃吸収部は、貸球および賞球の少なく
   とも一方を機内から受け皿内に払い出す払出し口に対応
   して設けられていることを特徴とする請求項１または２
   記載の遊技機。
4. 【請求項４】 衝撃吸収部の幅寸法は、払出し口の幅寸
   法より大きいことを特徴とする請求項１ないし３のいず
   れかに記載の遊技機。
5. 【請求項５】 衝撃吸収部の上面は、受け皿の底面と面
   一にされていることを特徴とする請求項１ないし４のい
   ずれかに記載の遊技機。
6. 【請求項６】 受け皿には、上面が開口する凹部が設け
   られ、 衝撃吸収部は、受け皿の凹部内に収納されていることを
   特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の遊技
   機。
7. 【請求項７】 受け皿には、保持部材が着脱可能に装着
   され、 衝撃吸収部は、保持部材に保持されていることを特徴と
   する請求項１ないし６のいずれかに記載の遊技機。
8. 【請求項８】 衝撃吸収部は、受け皿のうちパチンコ球
   をレール側に流す球流し領域内の略全域に設けられてい
   ることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載
   の遊技機。
9. 【請求項９】 衝撃吸収部は、受け皿のうちパチンコ球
   を貯溜する球貯溜領域内の略全域に設けられていること
   を特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載の遊技
   機。