JP2002209667A - 乗物用アームレスト装置 - Google Patents

乗物用アームレスト装置

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JP2002209667A
JP2002209667A JP2001016381A JP2001016381A JP2002209667A JP 2002209667 A JP2002209667 A JP 2002209667A JP 2001016381 A JP2001016381 A JP 2001016381A JP 2001016381 A JP2001016381 A JP 2001016381A JP 2002209667 A JP2002209667 A JP 2002209667A
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JP
Japan
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armrest
base end
use position
rotation center
base
Prior art date
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JP2001016381A
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English (en)
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Nobumasa Niki
信昌 仁木
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NIKI ENGINEERING KK
Original Assignee
NIKI ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美観を保ちつつ低コストで製造することがで
きるようにする。 【解決手段】 自動車のシート10に付随して配設され
るアームレスト装置であって、位置固定的なベース部材
30と、ほぼ起立した状態の待機位置とほぼ水平な状態
の使用位置との間を変位可能に設けられるアームレスト
本体20と、ベース部材30とアームレスト本体20と
の間に設けられ、待機位置におけるアームレスト本体2
0の前面(22A)が使用位置におけるアームレスト本
体20の上面(22A)となるように、アームレスト本
体20を待機位置と使用位置との間を変位可能にベース
部材30に対して連結する連結機構100とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗物用のアーム
レスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗物用のシートに付随するアーム
レスト装置としては、次のようなものがある。図20に
示すように、アームレスト本体520は、自動車のシー
ト510(例えば後部シート)の幅方向における中央部
において、1つの回動軸部540を中心に待機位置と使
用位置との間を回動可能に設けられている。待機位置と
は、アームレスト本体520がほぼ起立状態となって、
シート510の背部514に沿った(シート510の背
部514のうちの凹状部515に収容された)位置であ
る。使用位置とは、アームレスト本体520がほぼ水平
状態となってシート510の座部512に載置された状
態であり、使用者が使用可能な位置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアームレス
ト装置では、待機位置におけるアームレスト本体520
の前面が、使用位置におけるアームレスト本体520の
下面となる(その面を第1面522Aということとす
る)。また、待機位置におけるアームレスト本体520
の後面が、使用位置におけるアームレスト本体520の
上面になる(その面を第2面522Bということとす
る)。
【0004】そして、アームレスト本体520が待機位
置にある際においては、第1面522A(前面)が使用
者に視認され、第2面522B(後面)は視認されな
い。一方、アームレスト本体520が使用位置にある際
においては、第2面522B(上面)が使用者に視認さ
れ、第1面522A(下面)は視認されない。
【0005】このように、第1面522A及び第2面5
22Bとも、いずれかの位置の状態において、使用者に
視認される。このため、第1面522A及び第2面52
2Bとも美しい外観を有するように処理(美観処理)さ
れる必要がある。しかしながら、第1面522A及び第
2面522Bとも美観処理を行うのには、その分コスト
がかかる。
【0006】そこで、本発明は、美観を保ちつつ低コス
トで製造することができるアームレストを提供すること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、乗物のシートに付随して
配設されるアームレスト装置であって、位置固定的なベ
ース部材と、ほぼ起立した状態の待機位置とほぼ水平な
状態の使用位置との間を変位可能に設けられるアームレ
スト本体と、前記ベース部材と前記アームレスト本体と
の間に設けられ、前記待機位置における当該アームレス
ト本体の前面が前記使用位置における当該アームレスト
本体の上面となるように、当該アームレスト本体を前記
待機位置と前記使用位置との間を変位可能に前記ベース
部材に対して連結する連結機構とを有する、乗物用アー
ムレスト装置である。
【0008】この発明の乗物用アームレスト装置では、
アームレスト本体が待機位置と使用位置との間を変位す
るのにあたって、待機位置における前面が使用位置にお
ける上面となる(その面を第1面という)。それに伴っ
て、待機位置における後面が使用位置における下面とな
る(その面を第2面という)。待機位置における前面及
び使用位置における上面は使用者によって視認される面
であり、待機位置における後面及び使用位置における下
面は使用者によって視認されない面である。このため、
この発明では、アームレスト本体の第1面及び第2面の
うち、第1面のみを美観処理すれば足り、第2面を美観
処理する必要がない。このため、この発明では、美観を
保持しつつ、低コストで製造することが可能となる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の乗物用アームレスト装置であって、前記連結機構
は、連結材を有し、前記連結材は、その基端部の基端部
回動中心を中心に回動可能に前記ベース部材に対して連
結されるとともに、その先端部の先端部回動中心を中心
に前記連結材に対して回動可能に連結されている、乗物
用アームレスト装置である。
【0010】この発明では、請求項1に係る発明の作用
効果がより具体的に得られる。すなわち、アームレスト
本体が待機位置から使用位置に変位する際には、連結材
は、その基端部の基端部回動中心を中心に回動するとと
もに、アームレスト本体は、連結材の先端部の先端部回
動中心を中心に相対的に回動する。こうして、アームレ
スト本体のうちの待機位置の状態における前面が、使用
位置の状態における上面となる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明の乗物用アームレスト装置であって、前記連結機構
は、第1連結材及び第2連結材を有し、前記第1連結材
は、その基端部の第1基端部回動中心を中心に回動可能
に前記ベース部材に対して連結されるとともに、その先
端部の第1先端部回動中心を中心に回動可能に前記アー
ムレスト本体に対して連結され、前記第2連結材は、そ
の基端部の第2基端部回動中心を中心に回動可能に前記
ベース部材に対して連結されるとともに、その先端部の
第2先端部回動中心を中心に回動可能に前記アームレス
ト本体に対して連結され、前記第2基端部回動中心は、
前記第1基端部回動中心よりも、上方及び/又は後方に
位置し、前記第1先端部回動中心及び前記第2先端部回
動中心は、前記アームレスト本体が前記待機位置にある
際において前記第2先端部回動中心が前記第1先端部回
動中心よりも上方側に位置し、前記アームレスト本体が
前記使用位置にある際において前記第2先端部回動中心
が前記第1先端部回動中心よりも後方側に位置する位置
関係にある、乗物用アームレスト装置である。
【0012】この発明では、請求項2に係る発明におけ
る連結材が2つ(第1連結材及び第2連結材)設けられ
ている。すなわち、アームレスト本体が待機位置から使
用位置に変位する際には、第1連結材及び第2連結材
は、各々、その基端部の第1基端部回動中心及び第2基
端部回動中心を中心に回動するとともに、アームレスト
本体は、第1連結材及び第2連結材の各先端部の第1先
端部回動中心及び第2先端部回動中心を中心に相対的に
回動する。こうして、アームレスト本体のうちの待機位
置の状態における前面が、使用位置の状態における上面
となる。この発明では連結材が2つ設けられ(第1連結
材及び第2連結材)、それらが上述の作用をするため、
アームレスト本体の待機位置と使用位置との間の変位の
軌跡が定まり、アームレスト本体を安定して変位させる
ことができる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1又は請求
項2に係る発明の乗物用アームレスト装置であって、前
記アームレスト本体が前記待機位置と前記使用位置との
間を変位する際のガイドをするガイド機構を有する、乗
物用アームレスト装置である。
【0014】この発明では、ガイド機構によって、アー
ムレスト本体が待機位置と使用位置との間を変位する際
のガイドが行われる。このため、アームレスト本体は、
それによって、所定の軌跡に沿って変位する。
【0015】請求項4に係る発明の改良発明として、次
の発明が考えられる。 「請求項4に記載の乗物用アームレスト装置であって、
前記ガイド機構は、前記アームレスト本体の前記待機位
置と前記使用位置との間の変位の軌跡に対応したローラ
ガイド部材と、前記アームレスト本体に回転可能に設け
られ、前記ローラガイド部材に沿って移動するローラと
を有するものである、乗物用アームレスト装置。」 この発明では、アームレスト本体に設けられたローラが
ローラガイド部材を転動することによって、アームレス
ト本体が待機位置と使用位置との間を変位する際のガイ
ドが行われる。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項3に係る発
明の乗物用アームレスト装置であって、前記第1基端部
回動中心及び/又は前記第2基端部回動中心は相対的に
変位可能に設けられており、前記アームレスト本体が前
記待機位置にある際には前記第2基端部回動中心は前記
第1基端部回動中心のほぼ上方に位置し、前記アームレ
スト本体が前記使用位置にある際には前記第2基端部回
動中心は前記第1基端部回動中心のほぼ後方に位置する
ように、前記第1基端部回動中心及び/又は前記第2基
端部回動中心を変位させる基端部回動中心変位機構を有
する、乗物用アームレスト装置である。
【0017】この発明では、アームレスト本体が待機位
置から使用位置に変位するのに伴って、第2基端部回動
中心が第1基端部回動中心との相対的位置関係として下
方かつ後方に変位する。このような変位がない場合と比
較して、この発明では、アームレスト本体が使用位置に
位置するよりもかなり前の位置から水平状態に近い状態
となる。
【0018】請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに係る発明のアームレスト装置であって、
前記アームレスト本体が前記使用位置のうち前記シート
の座部に載置された載置使用位置よりも上方に位置する
上昇使用位置にある状態において、当該アームレスト本
体を当該上昇使用位置に維持する高さ調整機構を有す
る、アームレスト装置。
【0019】この発明では、高さ調整機構によってアー
ムレスト本体が上昇使用位置に維持される。このため、
使用者が載置上昇位置よりも高い上昇使用位置で使用す
ることを好む場合に対応することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】[実施形態1]次に、本発明の実
施形態1について、図1〜図5に基づいて説明する。図
1に示すように、このアームレスト装置は、自動車のシ
ート10(例えば後部シート)に対して設けられるもの
である。シート10は座部12及び背部14を有してい
る。座部12はほぼ水平である。背部14の中央部(幅
方向の中央部)には、凹状部15が形成されている。凹
状部15は、一対の内側壁部16a,16bを有してい
る。
【0021】図1〜図3に示すように、アームレスト本
体20は、ほぼ直方体状をなし、シート10の中央部
(幅方向の中央部)に設けられる。アームレスト本体2
0は、1対の側面21a,21b並びに第1面22A
(おもて面)及び第2面22B(裏面)を有している。
また、アームレスト本体20は、その長さ方向において
第1端部24A及び第2端部24Bを有している。
【0022】アームレスト本体20は、後述する機構に
よって、待機位置と使用位置(載置使用位置)との間を
変位可能に設けられる。待機位置においては、アームレ
スト本体20はほぼ起立した状態となり、凹状部15に
収容される。載置使用位置(使用位置)においては、ア
ームレスト本体20はほぼ水平な状態となり、座部12
に載置される。
【0023】後部座席の背部14には、帯板状をなし幅
方向に延びる背部補強部材18が、位置固定的に設けら
れている。背部補強部材18は、凹状部15において露
出している。凹状部15において、一対のベース部材3
0が背部補強部材18に対して固定されている。
【0024】図2〜図4に示すように、アームレスト本
体20は、両ベース部材30に対して、連結機構100
を介して連結されている。連結機構100は、一対の第
1連結材110a,110b及び1つの第2連結材12
0を有している。
【0025】両第1連結材110a,110bの基端部
は、第1基端部回動軸材112(第1基端部回動中心)
によって連結されている。第1基端部回動軸材112は
アームレスト本体20の幅方向に延び、両ベース部材3
0に対して回動可能に連結されている。両第1連結材1
10a,110bの先端部は、各第1先端部回動軸部1
14(第1先端部回動中心)によって回動可能にアーム
レスト本体20の第2面22Bに対して連結されてい
る。
【0026】第2連結材120の基端部には、第2基端
部回動軸材122(第2基端部回動中心)が結合されて
いる。第2基端部回動軸材122はアームレスト本体2
0の幅方向に延び、両ベース部材30に対して回動可能
に連結されている。第2連結材120の先端部は、第2
先端部回動軸部124(第2先端部回動中心)によって
回動可能にアームレスト本体20の第2面22Bに対し
て連結されている。
【0027】各ベース部材30において、第2基端部回
動軸材122は、第1基端部回動軸材112よりも上方
かつ後方に位置している。第1基端部回動軸材112及
び第2基端部回動軸材122とも、変位不可能に設けら
れている。
【0028】アームレスト本体20において、第1先端
部回動軸部114及び第2先端部回動軸部124は、次
のような位置関係において、ともに変位不可能に設けら
れている。すなわち、第1先端部回動軸部114は、ア
ームレスト本体20の第1端部24A(待機位置の状態
のアームレスト本体20の下端部)の側に位置し、第2
先端部回動軸部124は、同じく第2端部24B(待機
位置の状態のアームレスト本体20の上端部)の側に位
置している。
【0029】次に、このアームレスト装置の使用方法及
び作用効果について、図5(図2及び図3)に基づいて
説明する。前述したように、アームレスト本体20が待
機位置にある状態においては、アームレスト本体20は
ほぼ起立した状態で凹状部15に収容されている(図5
(a)中、実線で示す)。そして、第1面22Aが前面
(視認される面)となっており、第2面22Bが後面
(視認されない面)となっている。
【0030】アームレスト本体20が使用される際に
は、載置使用位置(使用位置)に変位される。その変位
の際には、第1連結材110a,110bは、その基端
部の第1基端部回動軸材112を中心に回動するととも
に、アームレスト本体20は、第1連結材110a,1
10bの先端部の第1先端部回動軸部114を中心に、
相対的に回動する。同様に、第2連結材120は、その
基端部の第2基端部回動軸材122を中心に回動すると
ともに、アームレスト本体20は、第2連結材120の
先端部の第2先端部回動軸部124を中心に、相対的に
回動する。こうして、アームレスト本体20は、第1端
部24A(待機位置の状態における下端部)が前方に変
位しつつ、第2端部24B(待機位置の状態における上
端部)がほぼ下方に変位する。
【0031】前述したように、アームレスト本体20が
載置使用位置にある状態においては、アームレスト本体
20は、ほぼ水平な状態でシート10の座部12に載置
される(図5(b)中、実線で示す)。この載置使用位
置の状態では、第1端部24Aが前端部となり、第2端
部24Bが後端部となる。そして、アームレスト本体2
0が上述のような変位をすることによって、アームレス
ト本体20が載置使用位置にある状態においては、第1
面22Aが上面(視認される面)となり、第2面22B
が下面(視認されない面)となる。
【0032】アームレスト本体20が待機位置に戻され
る際には、上述と逆のように変位する。そして、第1面
22Aが前面(視認される面)となり、第2面22Bが
後面(視認されない面)となる。
【0033】以上のように、このアームレスト装置で
は、待機位置の状態においても、使用位置(載置使用位
置)の状態においても、第1面22Aが視認され、第2
面22Bは視認されない。このため、第1面22A及び
第2面22Bについては、第1面22Aのみを美観処理
を行えば良く、第2面22Bを美観処理する必要はな
い。このため、第1面22A及び第2面22Bとも美観
処理する場合よりも、コストを低減化することができ
る。
【0034】[実施形態2]次に、本発明の実施形態2
について、実施形態1との相違点を中心に、図6〜図1
1に基づいて説明する。その際、同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略する。以下同様である。
【0035】このアームレスト装置では、凹状部15に
おいて、1つのベース部材30が背部補強部材18に結
合されている。また、ベース部材30とアームレスト本
体20を連結する連結機構200として、1つの連結材
210を有している。
【0036】図6〜図8に示すように、連結材210の
基端部は、基端部回動軸部212(基端部回動中心)に
よって回動可能にベース部材30に対して連結されてい
る。連結材210の先端部は、先端部回動軸部214
(先端部回動中心)によって回動可能にアームレスト本
体20の第2面22Bに対して連結されている。
【0037】図6及び図7に示すように、上記の連結機
構200に付随して、一対のローラガイド部材230
a,230bが設けられている。両ローラガイド部材2
30a,230bは、凹状部15の各内側壁部16a,
16bの下端部から上端部にわたって配設されている。
ローラガイド部材230aは、一対の第1レール231
a及び第2レール232aを有している。第1レール2
31及び第2レール232は、所定の間隔を隔てて平行
に相対向して配設されている。同様に、ローラガイド部
材230bも一対の第1レール231b及び第2レール
232bを有している。
【0038】図10(a)に示すように、各ローラガイ
ド部材230a,230bは、上方に向かうにつれて後
方に向かうように、鉛直線から傾斜している。その傾斜
角度をθ1とする。
【0039】図6〜図8に示すように、アームレスト本
体20の各側面21a,21bにおける第2端部24B
の近傍には、ローラ240a,240bが回転可能に設
けられている。各ローラ240a(240b)は、ロー
ラガイド部材230a(230b)に対応して設けられ
ており、第1レール231a(231b)及び第2レー
ル232a(232b)との間において転動可能に配設
されている。ローラガイド部材230a,230b及び
ローラ240a,240bがガイド機構に該当する。
【0040】図8及び図9に示すように、連結材210
とアームレスト本体20との間には、引張りばね216
が設けられている(図6,図7,図10では図示省
略)。すなわち、引張りばね216の基端部は連結材2
10の中途長さ部分に結合されており、引張りばね21
6の先端部は、アームレスト本体20の第2面22Bの
うちの連結材210との連結部分(先端部回動軸部21
4)よりもさらに第1端部22Aの側の部分に結合され
ている。
【0041】図8に示すように、このアームレスト装置
には、高さ調整機構250が設けられている(図6及び
図7では図示省略)。高さ調整機構250は、回動軸2
51,レバー252,介装部254を有している。回動
軸251は、アームレスト本体20の第2面(裏面)2
2Bの回動軸収容溝部257(図8(b)参照)におい
て、位置固定的にかつ自身の中心軸線を中心に回動可能
に設けられている。回動軸251は、連結材210の先
端部(アームレスト本体20との連結箇所)よりもアー
ムレスト本体20の第2端部24Bの側の位置におい
て、アームレスト本体20の幅方向に延びている。レバ
ー252は、回動軸251の基端部に固定されている。
レバー252は、アームレスト本体20の側面21bよ
り外側に位置している。介装部254は、回動軸251
に固定されている。介装部254は、回動軸251から
一方向に突出している。アームレスト本体20の第2面
(裏面)22Bには、凹状の介装部収容部258(図8
(c)参照)が形成されている。
【0042】そして、レバー252が回動操作されるこ
とによって介装部254が回動し、介装部254は、非
作動位置(図10(b))と作動位置(図10(a))
との間を変位する。非作動位置とは、介装部254が介
装部収容部258に収容されてアームレスト本体20の
第2面22Bから突出しない状態であり、作動位置と
は、介装部254がアームレスト本体20の第2面から
ほぼ直角に突出した状態である。
【0043】次に、このアームレスト装置の使用方法及
び作用効果について、図9及び図10に基づいて説明す
る。
【0044】実施形態1と同様に、アームレスト本体2
0が待機位置にある状態(図9(a))においては、ア
ームレスト本体20の第1面22Aが前面(視認される
面)となっており、第2面22Bが後面(視認されない
面)となっている。
【0045】アームレスト本体20が使用位置(載置使
用位置,所定上昇使用位置)に変位される際には、連結
材210は、その基端部の基端部回動軸部212におい
てベース部材30に対して回動するとともに、アームレ
スト本体20は、連結材210の先端部の先端部回動軸
部214に対して相対的に回動する。それとともに、ア
ームレスト本体20は、ローラ240a,240bがロ
ーラガイド部材230a,230bによってガイドされ
て転動することによって、所定の軌跡を描いて使用位置
(図10(a)(b))に到達する。
【0046】こうして、アームレスト本体20は、第1
端部24A(待機位置の状態における下端部)が前方に
変位しつつ、第2端部24B(待機位置の状態における
上端部)がほぼ下方に変位する。そして、アームレスト
本体20が使用位置の状態(図10(a)(b))にお
いては、第1面22Aが上面(視認される面)となり、
第2面22Bが下面(視認されない面)となる。
【0047】アームレスト本体20が待機位置に戻され
る際には、上述と逆のように変位する。そして、第1面
22Aが前面(視認される面)となり、第2面22Bが
後面(視認されない面)となる。
【0048】以上のように、このアームレスト装置で
は、待機位置の状態においても、使用位置の状態におい
ても、第1面22Aが視認され、第2面22Bは視認さ
れない。このため、第1面22A及び第2面22Bにつ
いては、第1面22Aのみを美観処理を行えば良く、第
2面22Bを美観処理する必要はない。このため、第1
面22A及び第2面22Bとも美観処理する場合より
も、コストを低減化することができる。
【0049】また、このアームレスト装置では、前述し
たように、連結材210とアームレスト本体20との間
に引張りばね216が設けられているため、次の効果が
ある。図9(a)→(b)に示すように、アームレスト
本体20が待機位置から使用位置に変位する途中におい
て、アームレスト本体20に作用する重力Gが連結材2
10の先端部回動軸部214よりも前方側に位置する状
態から先端部回動軸部214よりも後方側を通るように
なる時点以降においては、当該アームレスト本体20に
加わる重力Gが、アームレスト本体20を使用位置に変
位するように作用する。すなわち、連結材210の先端
部を中心とするモーメントが図中反時計回りから時計回
りとなる。このため、アームレスト本体20がその状態
を通過することによって、急激に使用位置の側に変位し
ようとして、使用者に大きな負担を加えることになる。
しかしながら、このアームレスト装置では引張りばね2
16が設けられているため、上述の際に引張りばね21
6が、アームレスト本体20を待機位置の方に向かうよ
うに作用する。こうして、上記両作用が相殺されて、重
力によってアームレスト本体20が急激に使用位置の側
に変位することが防止され、使用者にとって使用しやす
くなる。
【0050】また、図10に示すように、このアームレ
スト装置では、ローラガイド部材230a,230bが
鉛直線に対してθ1の角度を隔てて傾斜しているととも
に、高さ調整機構250が設けられているため、次の作
用効果がある。すなわち、アームレスト本体20が所定
上昇使用位置にある際(連結材210が水平面とθ2=
θ1×2の角度を隔てた状態)において、アームレスト
本体20は、ほぼ水平となる(その理由は後述)。そし
て、アームレスト本体20が上記の所定上昇使用位置に
ある際において、高さ調整機構250のレバー252が
操作されることによって、介装部254が作動位置に変
位し、介装部254が、アームレスト本体20の第2面
22Bと連結材210との間に介装され、連結材210
と第2面22Bとの間の角度をθ2(=θ1×2)の角
度に維持する(それより小さくなることを防止する)。
こうして、アームレスト本体20が上記の所定上昇使用
位置(図10(a))に維持される。
【0051】すなわち、アームレスト本体20は、載置
使用位置(図10(b))においてもほぼ水平であると
ともに、所定上昇使用位置(図10(a))においても
ほぼ水平で維持される。このため、アームレスト本体2
0が高い位置(所定上昇使用位置)にあることを使用者
が望む場合には、それに応ずることができる。
【0052】次に、図11に示すように、ローラガイド
部材230a,230bの傾斜角度(鉛直線との間の角
度)θ1と上記の所定上昇使用位置における連結材21
0と水平面との間の角度θ2との関係について説明す
る。なお、この図では、θ1,θ2の角度が誇張して示
されている。
【0053】連結材210の基端部回動軸部212がA
で示され、先端部回動軸部214がB(載置使用位
置),B’(所定上昇使用位置)で示されている。この
ため、△ABB’は、Aを頂点とする二等辺三角形であ
る。一方、ローラ240a,240bは、C(載置使用
位置),C’(所定上昇使用位置)で示されている。そ
して、Bから直線(水平線)ABに対して垂線(鉛直
線)BFを引き、B’から直線(水平線)ABに対して
垂線(鉛直線)B’Eを下ろす。また、直線(水平線)
ABと平行に直線(水平線)A’B’(A’は直線AC
C’上)に引く。また、Aから直線(水平線)ABと直
角に直線(鉛直線)AGを引く。以上によって、次の式
が成立する。
【0054】
【数1】
【0055】よって、次式が成立する。 θ2=θ1×2 すなわち、ローラガイド部材230a,230bの傾斜
角度がθ1であるところ、アームレスト本体20は、載
置使用位置にある際にほぼ水平となるとともに、ほぼθ
2=θ1×2の角度まで連結材210が上昇した際(所
定上昇使用位置)においてもほぼ水平となるのである。
【0056】[実施形態2の変形例1]次に、上述の実
施形態2の変形例1について、図12及び図13に基づ
いて説明する。この変形例では、実施形態2における高
さ調整機構(250)の介装部(254)の構造が相違
する。
【0057】図12に示すように、この高さ調整機構で
は、介装部264が、側面視(アームレスト本体20の
幅方向に沿って見た状態)において、インボリュート曲
線を形成する形状を有している。回動軸251は、上記
インボリュート曲線の基本円265の中心に設けられて
いる。すなわち、基本円265の任意の各接線とインボ
リュート曲線(介装部264の端面)とは直角に交わる
とともに、基本円265とインボリュート曲線(介装部
264の端面)との間の距離は、当該接線の始点を基本
円265の円周に沿って反時計回りに移動させることに
よって、徐々に長くなる関係にある。
【0058】このため、図13に示すように、レバー2
52(図8参照)が操作されて介装部264が回動軸2
51の軸回り方向に回動することによって、介装部26
4のアームレスト本体20の第2面から突出する長さ
(突出長さという)は連続的に調整される。その突出長
さが最小の際、当該突出長さがゼロであり(図13
(c)参照)、突出長さが最大に近い状態において、当
該突出長さが、上述の実施形態2における介装部254
の作動位置における突出長さとほぼ同一になる関係とさ
れている(図13(a)参照)。
【0059】以上のため、図13(c)に示すように、
介装部264の突出長さがゼロの状態で、アームレスト
本体20が載置使用位置に位置し、図13(a)に示す
ように、介装部264の突出長さがほぼ最大の状態で、
アームレスト本体20が所定上昇使用位置に維持され
る。そして、図13(b)に示すように、介装部264
の突出長さがその間の任意の状態で、アームレスト本体
20が載置使用位置及び所定上昇使用位置の間の任意の
高さに維持される。こうして、この変形例1において
は、アームレスト本体20が載置使用位置及び所定上昇
位置の間において連続的に任意の高さで維持される。こ
のため、アームレスト本体20の使用位置における高さ
に対する使用者の希望に対して、きめ細かく対応でき
る。
【0060】なお、この変形例1をさらに変形した例と
して、介装部(264)の側面視における形状が、イン
ボリュート曲線にほぼ沿った多角形状である態様も考え
られる。この場合は、介装部がアームレスト本体20に
対して平面的に当接するため、各高さ位置においてより
確実にアームレスト本体20が維持される。
【0061】[実施形態2の変形例2]次に、上述の実
施形態2の変形例2について、図14に基づいて説明す
る。アームレスト本体20の第2面22Bには、モータ
(減速機付き)270が取り付けられている。そして、
モータ270の回転軸(図示省略)の回転によってアー
ムレスト本体20に対する連結材210(その先端部)
の角度が変えられるようにされている。このため、この
アームレスト装置では、モータ270の作動によって、
アームレスト本体20は、自動的に待機位置(図9
(a)),所定上昇使用位置(図10(a)),載置使
用位置(図10(b))等の間を変位する。
【0062】[実施形態3]次に、本発明の実施形態3
について、実施形態1との相違点を中心に、図15〜図
19に基づいて説明する。
【0063】このアームレスト装置は、自動車の前部シ
ートの側に設けられるものであり、アームレスト本体2
0は、コンソールボックス(運転席と助手席の間の箱)
の蓋になる得るものである。ベース部材30は、コンソ
ールボックスの側部又は内部に設けられている。
【0064】ベース部材30とアームレスト本体20を
連結する機構として、次のような連結機構300が設け
られている。図15及び図16に示すように、連結機構
300は、1つの第1連結材310及び1つの第2連結
材320を有している。第1連結材310と第2連結材
320の長さはほぼ同一である。
【0065】第1連結材310の基端部は、位置固定の
第1基端部回動軸部312(第1基端部回動中心)によ
って回動可能にベース部材30に対して連結されてい
る。第1連結材310の先端部は、第1先端部回動軸部
314(第1先端部回動中心)によって回動可能にアー
ムレスト本体20に対して連結されている。第2連結材
320の基端部は、位置固定ではない第2基端部回動軸
部322(第2基端部回動中心)によって回動可能に回
動軸部変位用第1部材340に対して連結されている。
第2連結材320の先端部は、第2先端部回動軸部32
4(第2先端部回動中心)によって回動可能にアームレ
スト本体20に対して連結されている。
【0066】このアームレスト装置には、基端部回動軸
部変位機構330(基端部回動中心変位機構)が設けら
れている。基端部回動軸部変位機構330は、アームレ
スト本体20が使用位置にある際(図16)には第2連
結材320の第2基端部回動軸部322を第1連結材3
10の第1基端部回動軸部312のほぼ後方に位置づ
け、アームレスト本体20が待機位置にある際(図1
5)には同じく第2基端部回動軸部322を第1基端部
回動軸部312のほぼ上方に位置づけるように、アーム
レスト本体20の変位に伴って第2基端部回動軸部32
2の位置を変位させるものである。
【0067】基端部回動軸部変位機構330は、回動軸
部変位用第1部材340,回動軸部変位用第2部材35
0,回動軸部変位用第3部材360を有している。
【0068】回動軸部変位用第1部材340は略三角板
状をなし、その1つの角部の近傍において、第1連結材
310の第1基端部回動軸部312によって、ベース部
材30に対して回動可能に連結されている。略三角板状
の回動軸部変位用第1部材340の他の角部の近傍に、
第2連結材320の第2基端部回動軸部322が回動可
能に連結されている。アームレスト本体20が使用位置
から待機位置へ変位することに伴って、回動軸部変位用
第1部材340が第1基端部回動軸部312を中心にほ
ぼ90度回動することにより、第2基端部回動軸部32
2は、第1基端部回動軸部312のほぼ後方の位置から
第1基端部回動軸部312のほぼ上方の位置まで変位す
る。回動軸部変位用第1部材340には、長孔部342
が形成されている。アームレスト本体20が使用位置に
ある状態において、長孔部342は、回動軸部変位用第
1部材340のうちの第1基端部回動軸部312のほぼ
真下の位置から斜め上方に向かって形成されている。そ
の際の傾斜角度(鉛直線からの傾斜角度)をθ1で表
す。
【0069】回動軸部変位用第2部材350は棒状をな
し、その基端部は、第1基端部回動軸部312の下方に
おいて、第2部材基端部回動軸部352によって、ベー
ス部材30に対して回動可能に連結されている。回動軸
部変位用第2部材350の先端部は、第2部材先端部回
動軸部354によって、回動軸部変位用第3部材360
(そのほぼ中央長さ部分)に対して回動可能に連結され
ている。
【0070】回動軸部変位用第3部材360は略L字状
をなしている。回動軸部変位用第3部材360の基端部
には摺動軸部362が設けられており、摺動軸部362
は、回動軸部変位用第1部材340の長孔部342にセ
ットされ、長孔部342の長さ方向に摺動可能とされて
いる。回動軸部変位用第3部材360の先端部は、第3
部材先端部回動軸部364によって第1連結材310に
対して回動可能に連結されている。
【0071】なお、回動軸部変位用第2部材350の第
2部材基端部回動軸部352・第2部材先端部回動軸部
354間の長さと、第1連結材310のうちの第1基端
部回動軸部312・第3部材先端部回動軸部364間の
長さが同一に設定されている。また、回動軸部変位用第
3部材360うちの第3部材先端部回動軸部364・第
2部材先端部回動軸部354間の長さは、第1基端部回
動軸部312・第2部材基端部回動軸部352間の間隔
と同一に設定されている。このため、第1連結材310
と回動軸部変位用第部材350は常に平行となる。そし
て、第2部材基端部回動軸部352・第2部材先端部回
動軸部354・第3部材先端部回動軸部364・第1基
端部回動軸部312によって形成される四角形は、常
に、平行四辺形(長方形を含む)を構成する。このた
め、回動軸部変位用第3部材360は、各部材の変位に
伴って変位するが、その変位は平行移動であり、回動は
しない。
【0072】また、図示は省略するが、このアームレス
ト装置にも、前述した実施形態2のアームレスト装置の
高さ調整機構250(図8参照)又はその変形例1の高
さ調整機構と同様の高さ調整機構が設けられている。
【0073】次に、このアームレスト装置の使用方法及
び作用効果について、図17及び図18に基づいて説明
する。
【0074】実施形態1と同様に、アームレスト本体2
0が使用位置の状態(図18(a)(b))において
は、第1面22Aが上面(視認される面)となり、第2
面22Bが下面(視認されない面)となっている。な
お、アームレスト本体20(コンソールボックスの蓋)
が載置使用位置にある際(図18(b))には、アーム
レスト本体20は、コンソールボックスの本体部32
(その上端部)に当接している。
【0075】アームレスト本体20が待機位置に変位さ
れる際には、第1連結材310は、その基端部の第1基
端部回動軸部312を中心に回動するとともに、アーム
レスト本体20は、第1連結材310の先端部の第1先
端部回動軸部314を中心に相対的に回動する。また、
第2基端部回動軸部322が第1連結材310の第1基
端部回動軸部312のほぼ後方から同じくほぼ上方に変
位するとともに(その詳細は後述)、第2連結材320
は第2基端部回動軸部322を中心に回動する。また、
アームレスト本体20は第2連結材320の第2先端部
回動軸部324を中心に相対的に回動する。このように
してアームレスト本体20が待機位置の状態(図17
(a))に変位されることによって、アームレスト本体
20の第1面22Aが前面(視認される面)となり、第
2面22Bが後面(視認されない面)となる。
【0076】アームレスト本体20が使用位置に戻され
る際には、上述と逆のように変位する。そして、第1面
22Aが上面(視認される面)となり、第2面22Bが
下面(視認されない面)となる。
【0077】以上のように、このアームレスト装置で
は、待機位置の状態においても、使用位置の状態におい
ても、使用者には第1面22Aが視認され、第2面22
Bは視認されない。このため、第1面22A及び第2面
22Bについては、第1面22Aのみを美観処理を行え
ば良く、第2面22Bを美観処理する必要はない。この
ため、第1面22A及び第2面22Bとも美観処理する
場合よりも、コストを低減化することができる。
【0078】また、このアームレスト装置では、前述し
たように、基端部回動軸部変位機構330が設けられて
いるため、次の効果がある。すなわち、図18(b)→
図17(a)に示すように、使用位置から待機位置に向
かって変位する際に、アームレスト本体20が上昇する
ことに伴って、回動軸部変位用第3部材360が上昇
し、回動軸部変位用第3部材360の摺動軸部362が
回動軸部変位用第1部材340の長孔部342に沿って
斜め上方に移動する。図18(a)に示すように、第1
連結材310と水平面との間の角度がほぼθ2(=θ1
×2)になった状態を所定上昇使用位置ということとす
る。さらに、アームレスト本体20が待機位置に向かっ
て変位することによって、回動軸部変位用第3部材36
0が上昇するとともに後方へ変位し、それに伴って、回
動軸部変位用第2部材350が第2部材基端部回動軸部
352を中心に回動する。そして、アームレスト本体2
0が待機位置にある状態(図17(a))においては、
第2連結材の第2基端部回動軸部322は、第1基端部
回動軸部312のほぼ上方に位置する。このように、こ
のアームレスト装置では、第2連結材320の第2基端
部回動軸部322が、第1基端部回動軸部312のほぼ
後方から同じくほぼ上方まで変位する。
【0079】そして、上述の基端部回動軸部変位機構3
30が設けられ、かつ、アームレスト本体20が載置使
用位置にある際において回動軸部変位用第1部材340
の長孔部342が鉛直線からθ1の傾斜を有しているた
め、次の作用効果がある。図18(a)に示すように、
アームレスト本体20が所定上昇使用位置にある際(第
1連結材310が水平面とθ2=θ1×2の角度を隔て
た状態)において、アームレスト本体20は、ほぼ水平
となる(その理由は後述)。このため、アームレスト本
体20が上記の所定上昇使用位置にある際において、高
さ調整機構250(図8及び図10(a)参照)のレバ
ー252が操作されて、介装部254が作動位置に変位
し、介装部254が、アームレスト本体20の第2面2
2Bと第1連結材310との間において、第1連結材3
10と第2面22Bとの間の角度をθ2(=θ1×2)
の角度に維持し(それより小さくなることを防止し
て)、アームレスト本体20が上記の所定上昇使用位置
に維持される。
【0080】すなわち、アームレスト本体20は、載置
使用位置(図18(b))においてもほぼ水平であると
ともに、所定上昇使用位置(図18(a))においても
ほぼ水平で維持される。このため、アームレスト本体2
0が高い位置(所定上昇使用位置)にあることを使用者
が望む場合には、それに応ずることができる。
【0081】次に、図19に基づいて、回動軸部変位用
第1部材340の長孔部342の傾斜角度(鉛直線との
間の角度)θ1と上記の所定上昇使用位置における第1
連結材310と水平面との間の角度θ2との関係につい
て説明する。なお、この図では、θ1,θ2の角度が誇
張して示されている。
【0082】第1連結材310の第1基端部回動軸部3
12がAで示され、第1先端部回動軸部314がB(載
置使用位置),B’(所定上昇使用位置)で示されてい
る。また、回動軸部変位用第3部材360は便宜的にH
GC(載置使用位置),H’G’C’(所定上昇使用位
置)で示され、H,H’が、第3部材先端部回動軸部3
64に対応する。そして、△AHH’はAを頂点とする
二等辺三角形である。模式的に、直線HGは鉛直に、直
線GCは水平に示されている。そして、前述したよう
に、回動軸部変位用第3部材360は、回動せずに、平
行移動する。なお、直線ADは、∠BAB’の2等分線
であり、点Iは、直線ADと直線HH’との交点であ
る。点Jは、直線ABと直線G’H’との交点である。
また、直線CKは鉛直線である(すなわち、∠KCGは
直角である)。このため、次の式が成立する。
【0083】
【数2】
【0084】よって、次式が成立する。 θ2=θ1×2 すなわち、長孔部342の傾斜角度がθ1で、摺動軸部
362がその傾斜角度θ1で変位することによって、基
準回動軸部変位用第1部材340は、第1基端部回動軸
部312を中心に回動しない。このため、第2連結材3
20の第2基端部回動軸部322の位置も、アームレス
ト本体20が載置使用位置にある際とアームレスト本体
20が所定上昇使用位置にある際とで変位しない。この
ため、アームレスト本体20が載置使用位置にある際
(図18(b))においても、所定上昇使用位置にある
際(図18(a))においても、第2先端部回動軸部3
24は第1先端部回動軸部314のほぼ後方に位置し、
第1連結材310と第2連結材320はほぼ同じ長さで
あることから、所定上昇使用位置(第1連結材310及
び第2連結材320ともθ2=θ1×2の角度で上昇し
た位置)においてもアームレスト本体20がほぼ水平状
態となるのである。
【0085】なお、上記のものはあくまで本発明の一実
施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を
加えた態様で本発明を実施できることはもちろんであ
る。例えば、実施形態1及び2のアームレスト装置を自
動車の前部シートに適用してもよいし、実施形態3のア
ームレスト装置を自動車の後部シートに適用してもよ
い。実施形態1及び3のアームレスト装置についても、
実施形態2の変形例2と同様に、モータによって自動的
にアームレスト本体が変位するようにされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のアームレスト装置を含む
自動車の後部シートを示す斜視図である。(a)はアー
ムレスト本体が待機位置にある状態を示し、(b)は同
じく使用位置にある状態を示す。
【図2】本発明の実施形態1のアームレスト装置を示す
斜視図である。アームレスト本体が待機位置にある状態
を示す。
【図3】本発明の実施形態1のアームレスト装置を示す
斜視図である。アームレスト本体が使用位置にある状態
を示す。
【図4】本発明の実施形態1のアームレスト装置を示す
斜視図である。斜め下方から見たものである。アームレ
スト本体が待機位置及び使用位置の間の状態にある。
【図5】本発明の実施形態1のアームレスト装置の作用
を示す側面図である。(a)は待機位置の状態等を示
し、(b)は使用位置の状態等を示す。
【図6】本発明の実施形態2のアームレスト装置を示す
斜視図である。アームレスト本体が待機位置にある状態
を示す。
【図7】本発明の実施形態2のアームレスト装置を示す
斜視図である。アームレスト本体が使用位置にある状態
を示す。
【図8】(a)は、本発明の実施形態2のアームレスト
装置を示す斜視図である。斜め下方から見たものであ
る。アームレスト本体が待機位置及び使用位置の間の状
態にある。(b)は(a)の断面図(回動軸及びその周
辺)であり、(c)は(a)の断面図(介装部254及
びその周辺)である。
【図9】本発明の実施形態2のアームレスト装置の作用
を示す側面図である。(a)はアームレスト本体が待機
位置の状態を示し、(b)は待機位置から使用位置に向
かって変位した状態を示す。
【図10】本発明の実施形態2のアームレスト装置の作
用を示す側面図である。(a)はアームレスト本体が所
定上昇使用位置にある状態を示し、(b)は載置使用位
置にある状態を示す。
【図11】本発明の実施形態2のアームレスト装置にお
けるアームレスト本体が載置使用位置及び所定上昇使用
位置にある際の関係を模式的に示す図である。
【図12】本発明の実施形態2の変形例1の介装部を示
す側面図である。
【図13】本発明の実施形態2の変形例1アームレスト
装置の作用を示す側面図である。(a)はアームレスト
本体が所定上昇使用位置にある状態を示し、(c)は載
置使用位置にある状態を示す。(b)はその中間の位置
にある状態を示す。
【図14】本発明の実施形態2の変形例を示す側面図で
ある。
【図15】本発明の実施形態3のアームレスト装置を示
す斜視図である。アームレスト本体が待機位置にある状
態を示す。
【図16】本発明の実施形態1のアームレスト装置を示
す斜視図である。アームレスト本体が使用位置にある状
態を示す。
【図17】本発明の実施形態3のアームレスト装置の作
用を示す側面図である。(a)はアームレスト本体が待
機位置の状態を示し、(b)は待機位置から使用位置に
向かって若干変位した状態を示す。
【図18】本発明の実施形態3のアームレスト装置の作
用を示す側面図である。(a)はアームレスト本体が所
定上昇使用位置にある状態を示し、(b)は載置使用位
置にある状態を示す。
【図19】本発明の実施形態3のアームレスト装置にお
けるアームレスト本体が載置使用位置及び所定上昇使用
位置にある際の関係を模式的に示す図である。
【図20】従来のアームレスト装置を模式的に示す側面
図である。
【符号の説明】
10 後部シート 20 アームレスト本体 22A 第1面 22B 第2面 30 ベース部材 100 連結機構 110a,110b 第1連結材 112 第1基端部回動軸材(第1基端部回動中心) 114 第1先端部回動軸部(第1先端部回動中心) 120 第2連結材 122 第2基端部回動軸材(第2基端部回動中心) 124 第2先端部回動軸部(第2先端部回動中心) 200 連結機構 210 連結材 212 基端部回動軸部(基端部回動中心) 214 先端部回動軸部(先端部回動中心) 230a,230b ローラガイド部材(ガイド機構) 240a,240b ローラ(ガイド機構) 250 高さ調整機構 300 連結機構 310 第1連結材 312 第1基端部回動軸部(第1基端部回動中心) 314 第1先端部回動軸部(第1先端部回動中心) 320 第2連結材 322 第2基端部回動軸部(第2基端部回動中心) 324 第2先端部回動軸部(第2先端部回動中心) 330 基端部回動軸部変位機構(基端部回動中心変位
機構)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物のシートに付随して配設されるアー
    ムレスト装置であって、 位置固定的なベース部材と、 ほぼ起立した状態の待機位置とほぼ水平な状態の使用位
    置との間を変位可能に設けられるアームレスト本体と、 前記ベース部材と前記アームレスト本体との間に設けら
    れ、前記待機位置における当該アームレスト本体の前面
    が前記使用位置における当該アームレスト本体の上面と
    なるように、当該アームレスト本体を前記待機位置と前
    記使用位置との間を変位可能に前記ベース部材に対して
    連結する連結機構とを有する、乗物用アームレスト装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乗物用アームレスト装
    置であって、 前記連結機構は、連結材を有し、 前記連結材は、その基端部の基端部回動中心を中心に回
    動可能に前記ベース部材に対して連結されるとともに、
    その先端部の先端部回動中心を中心に前記連結材に対し
    て回動可能に連結されている、 乗物用アームレスト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の乗物用アームレスト装
    置であって、 前記連結機構は、第1連結材及び第2連結材を有し、 前記第1連結材は、その基端部の第1基端部回動中心を
    中心に回動可能に前記ベース部材に対して連結されると
    ともに、その先端部の第1先端部回動中心を中心に回動
    可能に前記アームレスト本体に対して連結され、 前記第2連結材は、その基端部の第2基端部回動中心を
    中心に回動可能に前記ベース部材に対して連結されると
    ともに、その先端部の第2先端部回動中心を中心に回動
    可能に前記アームレスト本体に対して連結され、 前記第2基端部回動中心は、前記第1基端部回動中心よ
    りも、上方及び/又は後方に位置し、 前記第1先端部回動中心及び前記第2先端部回動中心
    は、前記アームレスト本体が前記待機位置にある際にお
    いて前記第2先端部回動中心が前記第1先端部回動中心
    よりも上方側に位置し、前記アームレスト本体が前記使
    用位置にある際において前記第2先端部回動中心が前記
    第1先端部回動中心よりも後方側に位置する位置関係に
    ある、 乗物用アームレスト装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の乗物用ア
    ームレスト装置であって、 前記アームレスト本体が前記待機位置と前記使用位置と
    の間を変位する際のガイドをするガイド機構を有する、 乗物用アームレスト装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の乗物用アームレスト装
    置であって、 前記第1基端部回動中心及び/又は前記第2基端部回動
    中心は相対的に変位可能に設けられており、 前記アームレスト本体が前記待機位置にある際には前記
    第2基端部回動中心は前記第1基端部回動中心のほぼ上
    方に位置し、前記アームレスト本体が前記使用位置にあ
    る際には前記第2基端部回動中心は前記第1基端部回動
    中心のほぼ後方に位置するように、前記第1基端部回動
    中心及び/又は前記第2基端部回動中心を変位させる基
    端部回動中心変位機構を有する、 乗物用アームレスト装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    アームレスト装置であって、 前記アームレスト本体が前記使用位置のうち前記シート
    の座部に載置された載置使用位置よりも上方に位置する
    上昇使用位置にある状態において、当該アームレスト本
    体を当該上昇使用位置に維持する高さ調整機構を有す
    る、アームレスト装置。
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