JP2002209502A - 農薬散布方法および装置 - Google Patents

農薬散布方法および装置

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JP2002209502A
JP2002209502A JP2001012086A JP2001012086A JP2002209502A JP 2002209502 A JP2002209502 A JP 2002209502A JP 2001012086 A JP2001012086 A JP 2001012086A JP 2001012086 A JP2001012086 A JP 2001012086A JP 2002209502 A JP2002209502 A JP 2002209502A
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spraying
packaging bag
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Mitsuo Saito
三雄 斉藤
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない労力で農薬を均一、定量的かつ安全に
効率よく散布することが可能な農薬散布方法および装置
を得る。 【解決手段】 排出口12を有する包装袋11に充填し
た農薬を散布する方法であって、袋支持部8および散布
部9を有するそり1に包装袋11を、排出口12を下側
に位置させて支持し、そりを移動させることにより振動
で農薬を排出させて散布部から散布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農薬の散布方法およ
び散布装置に関し、さらに詳細には粉剤、粒剤、微粒剤
等の固体状の農薬の散布に適した農薬の散布方法および
散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農薬の散布には病害等の防除を確実に行
う方法として機械機具が用いられており、粉剤、粒剤、
微粒剤等の固体製剤においては人力式、動力式等の散布
機、微粒機、粉粒剤兼用散布機などが用いられている。
しかしながら、土壌処理用の薬剤や作物に対して薬害の
恐れの有る薬剤で毒性が強い場合、あるいは比較的狭い
畑地に施用する時には、機械散布が行われず人力により
農薬を包装袋または農薬瓶から直接散布しているのが現
状である。このような直接散布のために包装袋の上部に
ロープ孔、下部に散布孔を設け、この散布孔を可剥性の
粘着テープ等で閉じた状態で農薬を包装し、散布に際し
ては散布孔を開き、ロープ孔にロープをつけて人力で引
くことにより農薬を散布する方法が提案されている(例
えば意匠登録第1089782号)。
【0003】農薬のうち例えば土壌消毒剤であるダゾメ
ット粉粒剤は劇物であり、土壌水分と接触して有毒なガ
スとなり、野菜、果樹、花卉類の広範囲の土壌病害、セ
ンチュウ類、雑草種子の防除に高い防除効果を発揮する
薬剤である。この薬剤は土壌中に10アールあたり20
〜30kgを散布するために、5kg袋ないし10kg
袋の穴あき袋のロープ孔にロープをつけ、ロープを引い
て袋を引きずることにより、散布孔から農薬を流出させ
散布を行っている。
【0004】しかしながらこのような散布方法では、散
布面に凹凸があり、抵抗が大きいため、均一に農薬を散
布することは難しく、また農業従事者にとって非常な労
力の負担となるという問題点がある。このため労力が軽
減され、効率よく均一かつ安全に農薬を散布する方法の
開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、少な
い労力で農薬を均一、定量的かつ安全に効率よく散布す
ることが可能な農薬散布方法および装置を得ることであ
る。
【課題を解決するための手段】本発明は次の農薬散布方
法および装置である。 (1) 排出口を有する包装袋に充填した農薬を散布す
る方法であって、袋支持部および散布部を有するそりの
袋支持部に、排出口を下側に位置させて包装袋を支持
し、そりを移動させることにより、排出口から排出され
る農薬をそりの散布部から散布する農薬散布方法。 (2) 農薬が固体薬剤である上記(1)記載の方法。 (3) 農薬が土壌処理用薬剤である上記(1)または
(2)記載の方法。 (4) 排出口を有する包装袋に充填した農薬を散布す
るための装置であって、移動可能なそりと、排出口を下
側に位置させて包装袋を支持するようにそりに設けられ
た袋支持部と、排出口から排出される農薬を散布するよ
うにそりに設けられた散布部とを有する農薬散布装置。 (5) そりが1本そりまたは2本そりである上記
(4)記載の装置。 (6) 袋支持部が包装袋をそりの基準面と交差する方
向に配置するようにされた上記(4)または(5)に記
載の装置。 (7) 散布部が農薬を均一に分散させる分散部材を有
する上記(4)ないし(6)のいずれかに記載の装置。
【0006】本発明において散布する農薬は散布可能な
ものであれば制限はないが、粒剤、微粒剤、粉剤等の固
体薬剤が好ましい。また農薬の種類としては、殺菌剤、
殺虫剤、除草剤など制限はないが、土壌に直接散布して
効果を発揮するものが好ましい。このような農薬として
は土壌処理用薬剤、特に土壌処理用殺菌剤、例えばダゾ
メット粉粒剤などがあげられる。
【0007】本発明ではこのような農薬を、排出口を有
する包装袋に充填した状態で散布する。排出口を有する
包装袋としては、前述の意匠登録第1089782号に
示すように、包装袋に散布用の小孔を排出口として有す
るものが使用できる。排出口の大きさは任意であるが、
直径5〜50mmのものが好ましい。排出口の数は制限
されず、1個でもよいが、複数個設けたものが好まし
い。排出口は包装袋の下部に設けるのが好ましく、複数
個設ける場合には下部に横並びの列状に設けるのが好ま
しい。排出口は包装状態では栓、蓋、粘着テープ等で密
封状態としておき、散布に際して栓、蓋、粘着テープ等
を除去して排出口を開口させるようにするのが好まし
い。また包装袋は袋支持部に固定するためのロープ用穴
を有するのが好ましい。
【0008】そりは雪、氷、泥土、斜面上を滑らせて
人、荷物等を運搬する道具として一般に用いられている
が、本発明でもこのようなそりを用いることができる。
一般にそりは雪面等の滑走面をすべるすべり部と、すべ
り部の前の部分に上向にそるように形成されるそり部
と、すべり部の上に形成される負荷部とを有し、すべり
部の数により一本そり、二本そりなどがあり、どちらも
使用することができ、すべり部の数はさらに多くてもよ
い。一本そりとしては平板状のすべり部の前部がそり部
となり、上部が負荷部となったもの、あるいは滑り部の
側部および後部が壁面状に形成されて、全体がボート状
になったものなどがあげられる。二本そりとしては平行
な板状の二本のすべり部の前部がそり部となり、上部が
負荷部となり、支持板を架け渡したものなどがあげられ
る。
【0009】一本そり(平面そり)は滑走板の幅を広く
すれば安定になり、使用することが可能である。そり板
は長さ0.5m〜2.5m程度、幅15cm〜25cm
程度の長さが適当であるが、これ以下あるいはこれ以上
の長さのものであっても、農薬を散布することができる
長さであれば差し支えない。一本そりには幼児が乗るプ
ラスチック製の玩具用のそりを改造したものが好まし
い。プラスチック製の玩具用のそりの場合には、上記幅
より広い幅となる。そり板は下面がすべり部となり、先
端をそり曲げてそり部とし、後端も必要に応じてそり曲
げてそり部とすることができる。
【0010】二本以上のすべり木を設けたそりは二本な
いしそれ以上の腕木をすべり木に通してそりを形づく
る。二本すべり木形式が一般的である。一本のすべり木
のそりの場合にはすべり木に一ないし二個以上の凸部を
設け凸部に腕木を渡してそりを形づくることができる。
通常は腕木はすべり板の中央ないし中央からやや後部に
設けることができる。そりに乗せる農薬の重さやすべり
木の長さ、幅その他の要因によって異なり、前部あるい
は後部に設ける場合もある。
【0011】本発明で使用するそりはこのような一般的
なそりにおいて、排出口を下側に位置させて包装袋を支
持するように袋支持部を設ける。袋支持部はそりの基準
面、すなわち滑走面と平行な面と交差する方向に設ける
のが好ましく、例えばそりの負荷部から支柱を立てた
り、あるいは傾斜面を形成したりすることができる。支
柱の位置は、そりの長さ、農薬の重さ等により変化し、
そりの前方、中央部、後方等から選ばれる。いずれの場
合も包装袋の排出口が下側に位置することにより、包装
袋内の農薬が自重で落下するように形成する。袋支持部
は負荷部に設けるのが一般的であるが、そり部など他の
部分に設けてもよい。
【0012】さらに本発明では排出口から排出される農
薬を土壌面に散布するように、そりに散布部を設ける。
散布部は排出される農薬がそのまま土壌面に散布される
ように排出口に対向して開口部を形成するだけでもよい
が、均一に分散させるための分散部材を設けるのが好ま
しい。分散部材としては網のような抵抗路で分散させる
もの、あるいは扇状に分散するヒダにより形成するもの
などがあげられる。
【0013】本発明の農薬散布装置による農薬散布方法
は、排出口を有する包装袋に農薬を充填し、この包装袋
をそりの袋支持部に排出口が下側に位置するように支持
し、排出口を開放させた状態でそりを牽引等により移動
させることにより農薬を土壌等の被散布面に散布する。
このときそりが移動する際の振動により、袋内の農薬の
排出口からの排出が促進され、散布部から均一に散布さ
れる。散布部に分散部材を設ける場合には、分散部材に
よりさらに均一に分散された状態で散布される。
【0014】従来の排出口を有する包装袋をロープで牽
引して農薬を散布する場合には、包装袋が土地の凹部に
落ち込んで引き上げに労力を要したり、あるいは土地の
凹凸により袋の進行方向が変るため本来の進行方向に戻
すのに労力を要したりすることなどがあったが、本発明
のようにそりで移動する場合には凹凸があっても比較的
抵抗が少なく、目的とする方向にスムーズに移動させる
ことができる。このため散布に要する労力を軽減させ、
しかも均一に定量的かつ安全に農薬を散布することがで
きる。
【0015】
【発明の効果】以上の通り、本発明の農薬の散布方法に
よれば、排出口を有する農薬を充填した包装袋をそりに
搭載して、排出口から排出される農薬を散布するように
したので、少ない労力で農薬を均一、定量的かつ安全に
効率よく散布することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は実施形態の農薬散布装置を示
し、(a)は斜視図、(b)はそのA−A断面図であ
り、二本そりの例を示す。図1において、1はそりで、
2本のすべり木2a、2bの下面がすべり部3a、3
b、前部がそり部4a、4b、上面が負荷部5a、5b
となっている。2本のすべり木2a、2bの上部に3本
の腕木6a、6b、6cが架け渡され、最前部の腕本6
aに支柱7a、7bが垂直方向に立てられている。その
先端部に腕木6dが架け渡され、中央部に固定リング8
が設けられて支持部とされている。腕木6a、6cで挟
まれるすべり木2a、2b間には散布部としての開口部
9が形成され、分散部材としての金網10が張られてい
る。
【0017】上記装置による農薬の散布方法は、図1
(b)に示すように農薬を充填した包装袋11をそり1
の袋支持部としての固定リング8に固定して支持する。
包装袋11は下部に排出口12を横方向に一列に有し、
包装状態では粘着テープ13により被覆されて密封され
ている。包装袋11は上部にはロープ孔14を有し、ロ
ープ15により固定リング8に吊り下げられて、下部は
金網10上に置かれて、支持される。この状態で固定リ
ング8等に別のロープを固定して牽引し、あるいは後か
ら押すと、そり1は力の加わる方向に滑って移動する。
【0018】このようにして、農薬を充填した包装袋1
1をそり1の袋支持部に排出口が下側に位置するように
支持し、粘着テープ13を剥離して排出口12を開放さ
せた状態でそり1を牽引することにより農薬を土壌等の
被散布面に散布する。このときそり1が移動する際の振
動により加速されて袋11内の農薬は排出口12から排
出され、散布部としての開口部9を覆う金網10を通し
て散布される。開口部9に分散部材としての金網10を
設けることにより、農薬は均一に分散された状態で散布
される。
【0019】従来の排出口を有する包装袋をロープで直
接牽引して農薬を散布する方法では包装袋が土地の凹部
に落ち込んで引き上げに労力を要したり、あるいは土地
の凹凸により袋の進行方向が変わるため本来の進行方向
に戻すのに労力を要したりすることなどがあったが、上
記のようにそり1で移動する場合には凹凸があっても比
較的抵抗が少なく、一定の方向にスムーズに移動させる
ことができる。このため散布に要する労力を軽減させ、
しかも均一に定量的かつ安全に農薬を散布することがで
きる。
【0020】図2は他の実施形態を示し、(a)は平面
図、(b)はB−B断面図であり、一本そりの例を示
す。そり1はプラスチックによりボート状に形成された
幼児用の玩具としてのそりを改造したものを用いてい
る。そり1はプラスチックによりボート状に形成された
そり本体2の下面がすべり部3、前部がそり部4、上面
が負荷部5となっている。市販品に設けられているもの
として最前部に牽引穴16、側壁に手持穴17が設けら
れているが、改造によりさらに散布部としての開口部9
が後壁に設けられている。さらに袋支持部としての斜板
18が下端部を開口部9に対向させるように傾斜して設
けられ、前部を支持板19で支持されており、その頂部
に固定リング8が設けられている。
【0021】上記の装置による農薬の散布方法は、包装
袋11を斜板18上に排出口12を下側にして支持し、
ロープ15を固定リング8に通して固定する。そして牽
引穴16に別のロープを通して牽引すると、図1の場合
と同様に排出口12から排出される農薬が分散部材とし
ての斜板18上を流下して散布部としての開口部9から
散布される。
【0022】図3はさらに他の実施形態を示し、(a)
は平面図、(b)はそのC−C断面図、(c)はD方向
矢視図であり、図2のものに別の分散部材を付加したも
のである。図3において、20は図2のそり1の開口部
9に取り付けられた分散部材であり、扇状に拡大するア
コーディオンプリーツ状にひだ21が形成されている。
他の構成は図2と同様である。
【0023】上記の装置による農薬の散布方法は図2の
場合とほぼ同様に行われるが、排出口9から排出される
農薬は分散部材20のひだ21に沿って拡大方向に分散
して均一に散布される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 図1において先端を上に向かって弓なりにそらせた二本
で一対の長さ1.5mの木製すべり木に幅15cm、長
さ45cmの腕木3本を25cm間隔で通し、そりを形
づくる。このそりの前方の腕木に垂直に農薬を固定する
支柱を設け支柱間を腕木で固定させた。包装した農薬を
そりに乗せやすくする為に、すべり木と腕木の間(底
部)に金網を張り、農薬散布装置とした。次いで、ダゾ
メット粉粒剤(ガスタード微粒剤、商標)10kg袋
(クミアイ化学工業(株)製の穴明き袋)を、作成した
そりにのせ、穴にロープを通し、支柱間に設けた腕木に
固定した。農薬袋の下部を開き、予め農薬袋に設けた小
孔から農薬が落下する状態にして、そりを引いて農薬を
散布した。
【0025】実施例2 図1において先端を上に向かって弓なりにそらさせた二
本で一対の長さ1.2mのプラスチック製すべり木に幅
15cm、長さ40cmの腕木3本を20cm間隔で通
し、そりを形づくる。このそりの前方の腕木に垂直に農
薬を固定する支柱を設け支柱間を腕木で固定させた。包
装した農薬をそりに乗せやすくする為に、すべり木と腕
木の間(底部)に金網を張り、農薬散布装置とした。次
いで、ダゾメット粉粒剤(ガスタード微粒剤、商標)1
0kg袋(クミアイ化学工業(株)製の穴明き袋)を、
作成したそりにのせ農薬袋の上部に設けた穴にロープを
通し、支柱間に設けた腕木に固定した。農薬袋の下部を
開き、予め農薬袋に設けた小孔から農薬が落下する状態
にして、そりを引いて農薬を散布した。
【0026】実施例3 図2において先端および両脇を上に向かって弓なりにそ
らせ、後端を上に向かって折り曲げ、両脇な手かけ穴を
設け、先端部の左右に紐を通す小孔を設けた長さ88c
m、幅41cmのプラスチック製の玩具用そりを用意
し、後部底近くに3×25cm長方形の孔を設け、散布
部としての開口部とした。ついで、前部を高くし、開口
部に向けて傾斜させた斜板を設け、農薬散布装置とし
た。次いで、ダゾメット粉粒剤(ガスタード微粒剤、商
標)10kg袋(クミアイ化学工業(株)製の穴明き
袋)を、作成したそりにのせ農薬袋の上部に設けた穴に
ロープを通して、リングにロープを固定した。農薬袋の
下部を開き、予め農薬袋に設けた小孔から農薬が落下す
る状態にして、そりを引いて農薬をそり後方より落下さ
せて散布した。
【0027】実施例4 図3において、先端および両脇を上に向かって弓なりに
そらせ、後端を上に向かって折り曲げ、そりの両脇に手
かけ穴を設け、先端に左右に紐を通す小孔を設けた長さ
88cm、幅41cmのプラスチック製の玩具用そりを
用意し、後部底近くに3×25cm長方形の孔を設け散
布部としての開口部とした。ついで、前部を高くし、開
口部に向けて傾斜させた斜板を設けた。更に、開口部か
ら突き出した扇形に拡大するアコーディオンプリーツの
ひだを設けた最大幅が70cmの扇状の分散部材を設
け、農薬散布装置とした。次いで、ダゾメット粉粒剤
(ガスタード微粒剤、商標)10kg袋(クミアイ化学
工学(株)製の穴明き袋)を、作成したそりにのせ農薬
袋の上部に設けた穴にロープを通し、固定リングにロー
プを固定した。農薬袋の下部を開き、予め農薬袋に設け
た小孔から農薬が落下する状態にしてそりを引き、農薬
がそり後方より落下するようにして散布した。
【0028】試験例1 農薬散布試験 畑圃場を1区画が10m×33mになるように区分け
し、前記の実施例1〜4において組み立てたそりに、ダ
ゾメット粉粒剤(ガスタード微粒剤、商標)10kg袋
(クミアイ化学工業(株)製の穴明き袋)を取り付け、
80cmの間隔で引き、また比較例1としてダゾメット
粉粒剤(ガスタード微粒剤、商標)10kg袋に紐をつ
けて袋を引きずって、それぞれのガスタード微粒剤の全
量を散布した(10アール当たり30kg相当量)。本
発明の実施例1〜4により散布した場合には容易に散布
することができたが、比較例1の袋を引きずってガスタ
ード微粒剤の全量を散布するには多大の労力を要した。
【0029】試験例2 キュウリつる割病防除効果試験 畑圃場を1区画が10m×10mになるように区分け
し、前記の実施例1および実施例3において組み立てた
そりに、空のダゾメット粉粒剤(ガスタード微粒剤、商
標)10kg袋(クミアイ化学工業(株)製の穴明き
袋)に3kgのガスタード微粒剤を充填して取り付け、
80cmの間隔で引き、また比較例1として空のダゾメ
ット粉粒剤(ガスタード微粒剤、商標)10kg袋に3
kgのガスタード微粒剤を充填して紐をつけて引きずっ
て、それぞれガスタード微粒剤の全量を散布した(10
アール当たり30kg相当量)。散布直後に、薬剤の散
布方向と平行にロータリー耕運機で土壌と薬剤を混和
し、区画内の10ヶ所に病原菌汚染土400gをガーゼ
に包んだものを約10cmの深さに埋め、区画全体を農
業用ビニールフィルムで覆った。10日後に病原菌汚染
土を掘り起こし、ガーゼを取り除いて土塊を崩し、通気
の良い場所で1日間ガス抜きをした後、縦9cm、横9
cm、深さ6cmのプラスチック製の鉢に詰め、キュウ
リ種子(品種:相模半白)を10粒ずつ播種し、腰水灌
水をしながら温室内で育成した。播種14日後に各キュ
ウリ苗について表1の基準により調査し、(1)式によ
り発病度を、(2)式により防除価を求めた。結果を表
2に示した。比較例2として無散布の区画について同様
に試験した結果を併記する。なお、病原菌汚染土は、土
壌ふすま培地で培養したキュウリつる割病菌(Fusa
rium oxysporumf.sp.cucume
rinum)を、蒸気殺菌した畑土に体積比で1:50
に混合したものを用いた。
【0030】
【数1】 (1) 発病度=(Σ{指数×該苗数})/(3×調査苗数)×100 ・・・(1) (2) 防除価=(1−[処理区の発病度]/[無処理区の発病度])×100 ・・・(2)
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】以上の結果より、本発明の散布する農薬の
包装袋を支持する袋支持部および散布部を備えたそり及
び農薬の散布方法では、そりを動かし、その振動で農薬
を散布することにより、農業従事者の労力が軽減され、
定量的に、かつ、均一に農薬を散布することができ、安
全性の高い散布法であることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の農薬散布装置を示し、(a)は斜視
図、(b)はそのA−A断面図である。
【図2】他の実施形態の農薬散布装置を示し、(a)は
斜視図、(b)はそのB−B断面図である。
【図3】さらに他の実施形態の農薬散布装置を示し、
(a)は斜視図、(b)はそのC−C断面図、(c)は
D方向矢視図である。
【符号の説明】
1 そり 2 そり本体 2a、2b すべり木 3、3a、3b すべり部 4、4a、4b そり部 5、5a、5b 負荷部 6a、6b 腕木 7a、7b 支柱 8 固定リング 9 開口部 10 金網 11 包装袋 12 排出口 13 粘着テープ 14 ロープ穴 15 ロープ 16 牽引穴 17 手持穴 18 斜板 19 支持板
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月22日(2001.1.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出口を有する包装袋に充填した農薬を
    散布する方法であって、 袋支持部および散布部を有するそりの袋支持部に、排出
    口を下側に位置させて包装袋を支持し、 そりを移動させることにより、排出口から排出される農
    薬をそりの散布部から散布する農薬散布方法。
  2. 【請求項2】 農薬が固体薬剤である請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 農薬が土壌処理用薬剤である請求項1ま
    たは2記載の方法。
  4. 【請求項4】 排出口を有する包装袋に充填した農薬を
    散布するための装置であって、 移動可能なそりと、 排出口を下側に位置させて包装袋を支持するようにそり
    に設けられた袋支持部と、 排出口から排出される農薬を散布するようにそりに設け
    られた散布部とを有する農薬散布装置。
  5. 【請求項5】 そりが1本そりまたは2本そりである請
    求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 袋支持部が包装袋をそりの基準面と交差
    する方向に配置するようにされた請求項4または5に記
    載の装置。
  7. 【請求項7】 散布部が農薬を均一に分散させる分散部
    材を有する請求項4ないし6のいずれかに記載の装置。
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