JPS6333657Y2 - - Google Patents

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JPS6333657Y2
JPS6333657Y2 JP13894181U JP13894181U JPS6333657Y2 JP S6333657 Y2 JPS6333657 Y2 JP S6333657Y2 JP 13894181 U JP13894181 U JP 13894181U JP 13894181 U JP13894181 U JP 13894181U JP S6333657 Y2 JPS6333657 Y2 JP S6333657Y2
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JP
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rice
container
front side
slit
granules
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JP13894181U
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JPS57115888U (ja
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  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、流動性を有する固体状の物質を計量
する円筒状容器の前側面最下部に任意の巾に帯状
のスリツトを設け、背側面を前側面より高くし、
計量と同時に撒布も可能ならしめた簡易計量撒布
器具に関するものである。 更に詳しくは、流動性を有する固体状の物質、
例えば、粒状または顆粒状の薬剤を計量し、かつ
一定面積に一定量均一に撒布可能ならしめるよう
に、円筒状計量容器の前側面最下部に任意の巾に
帯状のスリツトを設け、背側面を前面より高くし
た簡易計量撒布器具に関するものである。 (本考案において、スリツトを設けた側面を
「前側面」、その反対側側面を「背側面」とする。) 近年、農業の省力化に伴い、水稲栽培において
は、手植に代わり田植機による機械移植方式が実
用の段階に至つた。 しかしながら、田植機による機械移植方式の確
立のためには、田植機の性能はさることながら、
移植用苗の育苗技術の確立が重要な課題である。 従来一般に田植機用の稲苗としては、土、人工
培土、ウレタンマツト等の培地を使用した育苗箱
に種籾を播種し、育苗室にて育成された2〜2.5
葉期前後(草丈10〜15cm)の稚苗あるいは3.5〜
4.5葉期前後(草丈約20cm)の中苗が使用されて
いる。しかしながらこれら育苗箱を使用した場合
には、培地が少なく、種籾が厚蒔であり密植栽培
等の育苗条件より、軟弱徒長苗を生ぜしめ均一な
草丈の確保された建全苗を育成することは極めて
困難であつた。また、密植かつ育苗室で栽培する
ために病害虫の発生に適しており、その被害は甚
大である。従つて、育苗箱による移植用苗の育苗
には、薬剤による苗の徒長防止や病害虫の防徐が
必須の条件となつている。 現在一般農家においては、30cm×60cm×3cmの
育苗箱を使用しており、例えば殺菌、殺虫用粒剤
を手撒きで施用する場合には一箱当り約2分間を
要し、一日の処理能力は200箱が限度である。ま
た、約0.2m2の小面積の箱に比較的多量(約50g)
の薬剤を稲が生育している状態で撒布する必要が
あるので、短時間にかつ均一に撒布することは極
めて困難であり、薬剤の撒布むらが生じ、薬剤の
効力の不足や薬害の原因となつている。 本考案者は、上記の問題を解決すべく種々研究
した結果、通常使用されている円筒状計量容器の
前側面最下部に帯状にスリツトをあけることによ
つて極めて容易に粒状または顆粒状の薬剤が撒布
でき、スリツトの巾を適度に調節することによつ
て、撒布むらをなくし、かつ計量も可能であるこ
とを見出した。更に、容器の背側面を前側面より
高くし、容器上端に傾斜をつける様に構成するこ
とにより、薬剤を掬うのに便利で、かつこの器具
を移動する場合、薬剤がこぼれ落ちるのを防ぐこ
とを可能にした。 すなわち、薬剤を掬いとり、本体1を垂直にし
て振動し、スリツト2を介してスリツトを設けた
前側面の高さになるまで薬剤を振り落して計量し
たのち、スリツトの位置と背側面1′の上端が水
平の位置になるように容器を傾ることにより、移
動中薬剤がこぼれ落ちるのを防止できる。 添付図面第1図は、容器の上端全部にわたつて
傾斜を設けた実施例である。第2図は容器上端の
背側面に近い部分に傾斜を設け、前側面がわを水
平に低く削り取つた実施例を示す。 また、これとは逆に、円筒状容器上端の背側面
がわを水平に保持したまま、前側面に近い部分を
前側面に向つて低くなるよう斜に削り取つてもよ
い。 スリツトは円筒前側面の最下部に帯状に設け、
円周の1/3以下の長さとすることが適当である。 本考案の撒布器具を用いて撒布した場合は、通
常の計量器を用いて手撒きした場合の1/10の撒布
時間でかつ均一に撒布することができる。 通常の手撒きによる撒布の場合は、先ず薬剤を
計量容器で掬い取り、容器の上端開口端を捧撫で
して、しきり計量し、これを繰り返し、出来るだ
け撒きむらを生じないように何度も繰返し撒布を
行う。 然し乍らこの方法では撒布に時間がかかり、且
つ撒布むらを生ずる欠点がある。 本考案の撒布器具の場合は、薬剤を掬い取り、
垂直にして振動し、前側面の高さまで振り落して
計量し、薬剤の粒径に応じて調節された帯状のス
リツト2から適度の振動を与えながら、一定の速
度で全面に一回撒布するだけで、均一に薬剤を撒
布することができる。 本考案の撒布器具は、比較的粒径の小さい粒剤
を一定の小面積に一定量均一に撒布する場合に適
しているが、粒剤、微粒剤、粉粒剤および粉剤等
適当な流動性があればこの目的に使用できる。 撒布器具の材料は、一般にこの種の計量容器に
用いられているものならば、いずれでも使用でき
る。即ち、天然繊維材料例えば、薄い板、合板、
厚紙等、高分子材料例えば、尿素系樹脂、ビニー
ル系樹脂等、金属材料例えばブリキ板、アルミ等
いずれでも使用できる。 この撒布器具の1つの実施例を添附の図面につ
いて説明する。 第1図示の撒布器具を3Kg入のサンサイド(バ
イエル・アクチエンゲゼルシヤフト製造商品名)
(有効成分2−イソプロボキシ・フエニル−N−
メチルカーバメート)或は0.0−ジエチル−S−
(2−エチルチオ)エチルホスホロジチオエート
(バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト製品、商
品名ダイシストン)5%粒剤の袋に入れ粒剤を掬
い入れ袋の中で真直に立て、振動させ前側面の高
さに合うまで盛り、粒剤を帯状のスリツト2から
余分の粒剤を振り落し、約50gを計量する。スリ
ツト2が上面になるようにしてスリツトの位置と
背側面1′の上端が水平の位置になるように器具
を傾けて移動する。(背側面が長くなつているの
でこぼれ落ちるのを防ぐことができる。) 稲の育苗箱(30cm×60cm×3cm)の上で器具を
真直に立て底辺の1/2の振巾で横に振動させ約15
秒で全面に一回撒布するような速度で撒布した。 サンサイド5%粒剤はイネドロオイムシおよび
イネハモグリバエを100%防除することができ、
稲に対する薬害は認められなかつた。ダイシスト
ン5%粒剤は萎縮病をひきおこすツマグロヨコバ
イ、縞葉枯病をひきおこすヒメトビウンカ、さら
にイネシンカレセンチユウ、イネカラバエなどの
稲の重要害虫を十分に防除することができ、また
稲に対する薬害は認められなかつた。従つて本案
の撒布器具を使用すれば、上記薬剤を含む粒剤の
適量を稲の生育している土壌に各部均等に撒布す
ることが出来るので育苗期は勿論田植後も所期の
防除効果を奏することが出来る。 防除試験方法およびその結果を詳細に示すと次
の如くである。 試験例 1 稚苗稲移植時のサンサイド5%粒剤施用による稲
の生育への影響と害虫防除効果試験 試験方法 育苗箱(30cm×60cm×3cm)当り200gの種籾
(品種:ササニシキ)を播種し、2〜25葉期まで
生育させたのち、本考案の撒布器を使用し一箱当
りサンサイド5%粒剤50g及び100gを別々の育
苗箱に施用する。施用直後および施用1日後に、
それらの稚苗を田植機を用いて本田に移植する。 移植後20日目、42日目に各区より20株を抜きと
り、葉長、根長を、また移植後27日目に40株を抜
きとり草丈を計測し、稲の生育状況を調べる。 また移植後42日目、70日目に各区より30株を選
出し、全葉数およびイネドロオイムシおよびイネ
ハモグリバエによる被害葉数を数え、次の式を用
いて被害葉率を算出する。 被害葉率(%)=被害葉数/全葉数×100 結 果
【表】
【表】 試験例 2 稚苗稲移植時のダイシストン5%粒剤施用による
稲の生育への影響と害虫防除効果試験 試験方法 育苗箱(30cm×60cm×3cm)当り200gの種籾
(品種:レイホウ)を播種し2〜25葉期まで生育
させたのち、本考案の撒布器を使用し、1箱当
り、ダイシストン5%粒剤100gを施用する。 施用7日後に田植機を用いて本田に移植する。
移植後35日目に2ケ所の25株を選出し、草丈、茎
数(平均値)及び葉色を調査し、生育状況を調べ
る。 移植後15日目に2ケ所で病害虫のツマグロヨコ
バイの発生状況(2ケ所での平均匹数)を調べ、
さらに移植後35日目に2ケ所の25株を選出し。ツ
マグロヨコバイによる稲萎縮病の発病状況を調べ
る。 結 果
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、上部開放端を斜に削りとつた円筒状
容器の前側面最下部に帯状のスリツトを設けたも
のの斜面図、第2図は上部開放端の背側面がわを
斜に形成し、前側面がわを低く水平に削りとつた
円筒型の容器の前側面最下部に弧状のスリツトを
設けたものの斜面図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 上方を開放した円筒状容器1の前側面最下部
    に円周の3分の1以下の長さからなる帯状のス
    リツト2を設け、かつ背側面1′がスリツト2
    を設けた前側面より高くなるように容器上部を
    斜に削り取つて成る、流動性を有する固体状農
    園芸用薬剤の簡易計量撒布器具。 2 実用新案登録請求の範囲1において、容器上
    部の背側面近接部を斜に、前側面近接部を低く
    水平に削り取つて成る簡易計量撒布器具。 3 実用新案登録請求の範囲1において、容器上
    部の背側面近接部は水平に、前側面近接部は斜
    に削り取つて成る簡易計量撒布器具。
JP13894181U 1981-09-21 1981-09-21 Expired JPS6333657Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13894181U JPS6333657Y2 (ja) 1981-09-21 1981-09-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13894181U JPS6333657Y2 (ja) 1981-09-21 1981-09-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57115888U JPS57115888U (ja) 1982-07-17
JPS6333657Y2 true JPS6333657Y2 (ja) 1988-09-07

Family

ID=29932150

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JP13894181U Expired JPS6333657Y2 (ja) 1981-09-21 1981-09-21

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JPS57115888U (ja) 1982-07-17

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