JP2002208875A - アンテナ共用器 - Google Patents

アンテナ共用器

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JP2002208875A
JP2002208875A JP2001001706A JP2001001706A JP2002208875A JP 2002208875 A JP2002208875 A JP 2002208875A JP 2001001706 A JP2001001706 A JP 2001001706A JP 2001001706 A JP2001001706 A JP 2001001706A JP 2002208875 A JP2002208875 A JP 2002208875A
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phase shifter
reception
capacitor
transmission
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JP2001001706A
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Noboru Kato
登 加藤
Satoshi Ishino
聡 石野
Jun Sasaki
純 佐々木
Sadayuki Matsumura
定幸 松村
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相器による位相の回転に伴うSAWフィル
タのインピーダンス低下を招かないアンテナ共用器を提
供する。 【解決手段】 アンテナに接続され、受信側と送信側に
分岐する分岐回路2と、分岐回路2の受信側に接続され
た受信フィルタ3と、分岐回路2の送信側に接続された
送信フィルタ8とを備えたアンテナ共用器であって、受
信フィルタ3は、分岐回路2の後段に接続されるLCフ
ィルタ4と、LCフィルタ4の後段に接続される位相器
5と、位相器5の後段に接続され、互いに異なる通過帯
域を有する複数のSAWフィルタ6,7とからなり、位
相器5は、LCフィルタの出力端に分岐接続した複数の
インダクタL2,L3からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ共用器、
特に、異なる通信方式の両方にて通信可能なデュアルバ
ンド用のアンテナ共用器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一つの携帯電話で二つの携帯電話
システムに対応する機能を持った携帯電話端末機が実用
化されている。代表的なものでは、900MHz帯のG
SM(Global System for Mobile communications)と
1.8GHz帯のDCS(DigitalCellular System)との
デュアルバンド(Dual−Band)システムが知られてい
る。
【0003】この種のデュアルバンドシステムで用いら
れる従来のアンテナ共用器のブロック図を図4に示す。
図4において、1はアンテナ(ANT)、2は分岐回
路、3は受信フィルタ、4はLCフィルタ、5は位相
器、6,7は弾性表面波(SAW)フィルタ、8は送信
フィルタ、9はLCフィルタ、10は切替器、Rxは受
信帯域信号、Rx1,Rx2は2つに分割された受信帯域
信号、Txは送信帯域信号である。
【0004】また、図5はその具体的な等価回路図であ
る。分岐回路2は、インダクタL1とコンデンサC1とを
含む。インダクタL1は、アンテナ1と送信フィルタ8
との間に接続され、コンデンサC1は、アンテナ1と受
信フィルタ3との間に接続される。
【0005】受信フィルタ3は、LCフィルタ4と、L
Cフィルタ4の後段に接続される位相器5と、位相器5
の後段に接続されるSAWフィルタ6,7とを含む。L
Cフィルタ4は、インダクタLr1〜Lr3及びコンデン
サCr1〜Cr3からなり、インダクタLr1とコンデン
サCr1とは、分岐回路2のコンデンサC1と接地端との
間で並列接続されてLC並列共振器Qr1を構成する。
同様にして、インダクタLr2とコンデンサCr2とは、
段間コンデンサであるコンデンサCr4と接地端との間
で並列接続されてLC並列共振器Qr2を構成し、イン
ダクタLr3とコンデンサCr3とは、段間コンデンサで
あるコンデンサCr5と接地端との間で並列接続されて
LC並列共振器Qr3を構成する。そして、分岐回路2
のコンデンサC1と位相器5との間に、LC並列共振器
Qr1〜Qr3が段間コンデンサCr4,Cr5を介して縦
続接続される。インダクタLr1、インダクタLr2、お
よびインダクタLr3の各間には、相互インダクタンス
Mが形成され、LC並列共振回路Qr1〜Qr3が磁気的
に結合されることにより、バンドパスフィルタを構成す
る。
【0006】位相器5は、2つのコンデンサC2,C3
1つのインダクタL2とを含む。インダクタL2は、LC
フィルタ4の出力端と接地端との間に接続され、コンデ
ンサC2,C3は、LCフィルタ4の出力端に分岐接続さ
れる。
【0007】SAWフィルタ6,7は、互いに異なる通
過帯域を有するものであり、位相器5のコンデンサC2
にSAWフィルタ6が、コンデンサC3にSAWフィル
タ7がそれぞれ接続されている。
【0008】切替器10は、SAWフィルタ6,7から
の受信帯域信号Rx1,Rx2を、制御部(図示せず)よ
り出力された周波数チャネル切替え制御信号に基づいて
切替え、受信帯域信号Rxとして受信回路(図示せず)
に出力される。
【0009】送信フィルタ8は、LCフィルタ9からな
る。LCフィルタ9は、インダクタLt1〜Lt3及びコ
ンデンサCt1〜Ct3からなり、インダクタLt1とコ
ンデンサCt1とは、分岐回路2のインダクタL1と接地
端との間で並列接続されてLC並列共振器Qt1を構成
する。同様にして、インダクタLt2とコンデンサCt 2
とは、段間コンデンサであるコンデンサCt4と接地端
との間で並列接続されてLC並列共振器Qt2を構成
し、インダクタLt3とコンデンサCt3とは、段間コン
デンサであるコンデンサCt5と接地端との間で並列接
続されてLC並列共振器Qt3を構成する。そして、分
岐回路2のインダクタL1と送信帯域信号Txを出力す
る送信回路(図示せず)との間に、LC並列共振器Qt
1〜Qt3が段間コンデンサCt4,Ct5を介して縦続接
続される。インダクタLt1、インダクタLt2、および
インダクタLt3の各間には、相互インダクタンスMが
形成され、LC並列共振回路Qt1〜Qt3が磁気的に結
合されることにより、バンドパスフィルタを構成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
受信フィルタ3における位相器5では、容量素子である
コンデンサC2,C3とSAWフィルタ6,7がそれぞれ
直列に接続されているので、位相器5により位相を回転
させると、位相の回転とともにインピーダンスの低下を
伴う。
【0011】すなわち、位相器5により位相を回転する
前のSAWフィルタ6,7は、図6のスミスチャートで
示されるのに対し、位相器5により位相を回転した後の
SAWフィルタ6,7は、図7のスミスチャートで示さ
れるように、位相が回転されるだけでなく、SAWフィ
ルタ6,7の通過帯域におけるインピーダンスも小さく
なってしまう。よって、SAWフィルタ6,7を所望の
インピーダンスに整合することが困難であった。
【0012】それゆえに、本発明は、位相器による位相
の回転に伴うSAWフィルタのインピーダンス低下を招
かないアンテナ共用器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ共用器
は、アンテナに接続され、受信側と送信側に分岐する分
岐回路と、該分岐回路の受信側に接続され、受信周波数
帯域信号を通過させ、送信周波数帯域信号を減衰させる
受信フィルタと、前記分岐回路の送信側に接続され、送
信周波数帯域信号を通過させ、受信周波数帯域信号を減
衰させる送信フィルタとを備えたアンテナ共用器であっ
て、受信フィルタは、分岐回路の後段に接続されるLC
フィルタと、LCフィルタの後段に接続される位相器
と、位相器の後段に接続され、互いに異なる通過帯域を
有する複数のSAWフィルタとからなり、位相器は、L
Cフィルタの出力端に分岐接続した複数のインダクタか
らなることを特徴とする。
【0014】本発明では、位相器が、LCフィルタの出
力端に分岐接続した、インピーダンス素子である複数の
インダクタにより構成されるので、位相を回転させても
インピーダンスが小さくなることはない。よって、LC
フィルタのインピーダンスが小さくても、LCフィルタ
とSAWフィルタとのインピーダンスの整合を図ること
ができる。一般に、小型でQ特性の良いLCフィルタは
インピーダンスが低くなる傾向があるが、このような低
ロスのLCフィルタを用いたアンテナ共用器が実現でき
る。
【0015】また、本発明のアンテナ共用器において
は、位相器は、さらにLCフィルタの出力端と接地端と
の間にコンデンサが接続されていることを特徴とする。
【0016】上記のような構成により、LCフィルタと
位相器とのインピーダンスの整合を合わせることができ
る。
【0017】さらに、本発明の他のアンテナ共用器は、
アンテナに接続され、受信側と送信側に分岐する分岐回
路と、該分岐回路の受信側に接続され、受信周波数帯域
信号を通過させ、送信周波数帯域信号を減衰させる受信
フィルタと、分岐回路の送信側に接続され、送信周波数
帯域信号を通過させ、受信周波数帯域信号を減衰させる
送信フィルタとを備えたアンテナ共用器であって、受信
フィルタは、分岐回路の後段に接続されるLCフィルタ
と、LCフィルタの後段に接続される位相器と、位相器
の後段に接続され、互いに異なる通過帯域を有する複数
のSAWフィルタとからなり、位相器は、LCフィルタ
より伝送される不平衡信号を、2つの平衡信号に変換し
て、複数のSAWフィルタにそれぞれ伝送するバランで
構成されることを特徴とする。
【0018】本発明では、位相器がインピーダンス素子
からなるバランで構成されているので、上記の発明と同
様に、位相を回転させてもインピーダンスが小さくなる
ことはない。また、バランで構成される位相器は、LC
フィルタより伝送される不平衡信号を、2つの平衡信号
に変換して、2つのSAWフィルタにそれぞれ伝送する
が、このとき、2つの平衡信号端子間では、位相が18
0°回転しているので、位相がほぼ同じ位置にくる2つ
のSAWフィルタを用いた場合、位相を180°回すこ
とで、減衰域を互いにオープン(インピーダンスが∞)
に見せることができる。よって、平衡信号端子間のアイ
ソレーション特性が向上し、受信信号が互いに回り込む
のを抑えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明のアンテナ共用器に
ついて説明する。 [第1実施形態,図1〜図2]図1は、本発明の第1の
実施形態であるアンテナ共用器の等価回路図である。図
1において、1はアンテナ(ANT)、2は分岐回路、
3は受信フィルタ、4はLCフィルタ、5は位相器、
6,7は弾性表面波(SAW)フィルタ、8は送信フィ
ルタ、9はLCフィルタ、10は切替器、Rxは受信帯
域信号、Rx1,Rx2は2つに分割された受信帯域信
号、Txは送信帯域信号である。
【0020】分岐回路2は、インダクタL1とコンデン
サC1とを含む。インダクタL1は、アンテナ1と送信フ
ィルタ8との間に接続され、コンデンサC1は、アンテ
ナ1と受信フィルタ3との間に接続される。
【0021】受信フィルタ3は、LCフィルタ4と、L
Cフィルタ4の後段に接続される位相器5と、位相器5
の後段に接続されるSAWフィルタ6,7とからなる。
LCフィルタ4は、インダクタLr1〜Lr3及びコンデ
ンサCr1〜Cr3からなり、インダクタLr1とコンデ
ンサCr1とは、分岐回路2のコンデンサC1と接地端と
の間で並列接続されてLC並列共振器Qr1を構成す
る。
【0022】同様にして、インダクタLr2とコンデン
サCr2とは、段間コンデンサであるコンデンサCr4
接地端との間で並列接続されてLC並列共振器Qr2
構成し、インダクタLr3とコンデンサCr3とは、段間
コンデンサであるコンデンサCr5と接地端との間で並
列接続されてLC並列共振器Qr3を構成する。
【0023】そして、分岐回路2のコンデンサC1と位
相器5との間に、LC並列共振器Qr1〜Qr3が段間コ
ンデンサCr4,Cr5を介して縦続接続される。インダ
クタLr1、インダクタLr2、およびインダクタLr3
の各間には、相互インダクタンスMが形成され、LC並
列共振回路Qr1〜Qr3が磁気的に結合されることによ
り、バンドパスフィルタを構成する。
【0024】位相器5は、1つのコンデンサC2と2つ
のインダクタL2,L3とからなる。コンデンサC2は、
LCフィルタ4の出力端と接地端との間に接続され、イ
ンダクタL2,L3は、LCフィルタ4の出力端に分岐接
続される。位相器5は、LCフィルタ4とSAWフィル
タ6,7との位相のマッチングを行う。
【0025】SAWフィルタ6,7は、互いに異なる通
過帯域を有するものであり、位相器5のインダクタL2
にSAWフィルタ6が、インダクタL3にSAWフィル
タ7がそれぞれ接続されている。
【0026】なお、互いに異なる通過帯域としては、例
えば、900MHzの周波数帯域のGSMと、1.8G
Hzの周波数帯域のDCSとの2つの携帯電話システム
や、2110MHz〜2170MHzの周波数帯域のW
−CDMAと、2400MHz〜2500MHzの周波
数帯域のBlue−toothといった携帯電話システムと無線
通信システムの同時使用が可能な通信システム等があ
る。
【0027】切替器10は、SAWフィルタ6,7から
の受信帯域信号Rx1,Rx2を、制御部(図示せず)よ
り出力された周波数チャネル切替え制御信号に基づいて
切替え、受信帯域信号Rxとして受信回路(図示せず)
に出力させる。
【0028】送信フィルタ8は、LCフィルタ9からな
る。LCフィルタ9は、インダクタLt1〜Lt3及びコ
ンデンサCt1〜Ct3からなり、インダクタLt1とコ
ンデンサCt1とは、分岐回路2のインダクタL1と接地
端との間で並列接続されてLC並列共振器Qt1を構成
する。
【0029】同様にして、インダクタLt2とコンデン
サCt2とは、段間コンデンサであるコンデンサCt4
接地端との間で並列接続されてLC並列共振器Qt2
構成し、インダクタLt3とコンデンサCt3とは、段間
コンデンサであるコンデンサCt5と接地端との間で並
列接続されてLC並列共振器Qt3を構成する。
【0030】そして、分岐回路2のインダクタL1と送
信帯域信号Txを出力する送信回路(図示せず)との間
に、LC並列共振器Qt1〜Qt3が段間コンデンサCt
4,Ct5を介して縦続接続される。インダクタLt1
インダクタLt2、およびインダクタLt3の各間には、
相互インダクタンスMが形成され、LC並列共振回路Q
1〜Qt3が磁気的に結合されることにより、バンドパ
スフィルタを構成する。
【0031】なお、上記LCフィルタ4としては、図1
の等価回路図のバンドパスフィルタに代えて、図2の等
価回路図に示すようなハイパスフィルタを用いてもよ
い。なお、図2のLCフィルタ4以外は図1の等価回路
図と同じであり、アンテナ1と分岐回路2以外は省略す
る。
【0032】図2において、LCフィルタ4は、インダ
クタLr1〜Lr3及びコンデンサCr1〜Cr3からな
り、インダクタLr1とコンデンサCr1とは、分岐回路
2のコンデンサC1と接地端との間で直列接続されてL
C直列共振器Qr1を構成する。同様にして、インダク
タLr2とコンデンサCr2とは、段間コンデンサCr4
と接地端との間で直列接続されてLC直列共振器Qr2
を構成し、インダクタLr3とコンデンサCr3とは、段
間コンデンサCr5と接地端との間で直列接続されてL
C直列共振器Qr3を構成する。そして、分岐回路2の
コンデンサC1と位相器5との間に、LC直列共振器Q
1〜Qr3が段間コンデンサCr4,Cr5を介して縦続
接続される。 [第2実施形態,図3]図3は、本発明の第2の実施形
態であるアンテナ共用器の等価回路図を部分的に示した
ものである。本実施形態において、第1の実施形態と異
なるところは、図1における位相器5を構成するインダ
クタL2,L3,およびコンデンサC2に代えてバランス
−アンバランス型トランス(バラン)30を用いたとこ
ろにあり、それ以外は第1の実施形態の等価回路と同じ
構成であるため、説明は省略する。
【0033】図3において、バラン11は、1つの不平
衡伝送線路12と平衡伝送線路13とを備えた、いわゆ
るマーチャンドバランを構成している。不平衡伝送線路
12は、直列に接続された線路部12a,12bを有し
ている。不平衡伝送線路12の一端12cはLCフィル
タ4(図1参照)に接続され、他端12dは開放されて
いる。
【0034】一方、平衡伝送線路13は一対の線路部1
3a,13bを有している。線路部13a,13bは、
その各一端13c,13dがそれぞれ接地端に接続さ
れ、その各他端が13e,13fがSAWフィルタ6,
7にそれぞれ接続されている。
【0035】バラン11により、LCフィルタ4より伝
送される不平衡信号Aは、互いに180°位相の異なる
2つの平衡信号B1,B2に変換され、平衡伝送線路13
の線路部13aに伝送された平衡信号B1がSAWフィ
ルタ6に伝送されるとともに、平衡伝送線路13の線路
部13bに伝送された平衡信号B2がSAWフィルタ7
に伝送される。
【0036】上述のようなバラン11を位相器5に用い
ることにより、位相の回転により、インピーダンスが低
下するのを防止することができ、かつ、位相の回転を容
易に行うことができる。よって、インピーダンスマッチ
ングの回路設計を非常に簡単に行うことができる。しか
も、バラン11は使用可能帯域が非常に広いため、送信
側より受信側のフィルタ特性がばらついていたとして
も、マッチング状態が安定し、ばらつきの小さいアンテ
ナ共用器を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のアンテナ共用器
によれば、位相器が、LCフィルタの出力端にそれぞれ
分岐接続されたインダクタにより構成されるため、位相
を回転させてもLCフィルタのインピーダンスが小さく
なることはない。
【0038】よって、LCフィルタのインピーダンスが
小さい小型でQ特性の良いLCフィルタを用いても、L
CフィルタとSAWフィルタとのインピーダンスの整合
を図ることができる。したがって、低ロスで省電力のア
ンテナ共用器が実現できる。
【0039】また、本発明のアンテナ共用器によれば、
位相器がバランで構成されており、LCフィルタより伝
送される不平衡信号を、180°位相の異なる2つの平
衡信号に変換して、2つのSAWフィルタにそれぞれ伝
送するため、位相がほぼ同じ位置にくる2つのSAWフ
ィルタを用いた場合、位相を180°回すことで、減衰
域を互いにオープンに見せることができる。よって、平
衡信号端子間のアイソレーション特性が向上し、インピ
ーダンスの整合を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態であるアンテナ共用
器の等価回路図。
【図2】 本発明の第1の実施形態であるアンテナ共用
器の他の等価回路図を部分的に示す図。
【図3】 本発明の第2の実施形態であるアンテナ共用
器の等価回路図を部分的に示す図。
【図4】 アンテナ共用器のブロック図。
【図5】 従来のアンテナ共用器の等価回路図。
【図6】 図5に示したアンテナ共用器において位相を
回転させる前を示すスミスチャート。
【図7】 図5に示したアンテナ共用器において位相を
回転させた後を示すスミスチャート。
【符号の説明】
1 アンテナ(ANT) 2 分岐回路 3 受信フィルタ 4,9 LCフィルタ 5 位相器 6,7 弾性表面波(SAW)フィルタ 8 送信フィルタ 10 切替器 11 バラン 12 不平衡伝送線路 13 平衡伝送線路 12a,12b,13a,13b 線路部 Rx 受信帯域信号 Tx 送信帯域信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 定幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J024 BA18 CA02 CA04 CA06 CA08 CA10 CA15 DA01 DA25 DA34 EA02 EA03 5K011 BA03 DA02 DA21 DA27 EA06 JA01 KA02 KA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナに接続され、受信側と送信側に
    分岐する分岐回路と、該分岐回路の受信側に接続され、
    受信周波数帯域信号を通過させ、送信周波数帯域信号を
    減衰させる受信フィルタと、前記分岐回路の送信側に接
    続され、送信周波数帯域信号を通過させ、受信周波数帯
    域信号を減衰させる送信フィルタとを備えたアンテナ共
    用器であって、 前記受信フィルタは、前記分岐回路の後段に接続される
    LCフィルタと、前記LCフィルタの後段に接続される
    位相器と、前記位相器の後段に接続され、互いに異なる
    通過帯域を有する複数のSAWフィルタとからなり、 前記位相器は、前記LCフィルタの出力端に分岐接続し
    た複数のインダクタからなることを特徴とするアンテナ
    共用器。
  2. 【請求項2】 前記位相器は、さらに前記LCフィルタ
    の出力端と接地端との間にコンデンサが接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ共用器。
  3. 【請求項3】 アンテナに接続され、受信側と送信側に
    分岐する分岐回路と、該分岐回路の受信側に接続され、
    受信周波数帯域信号を通過させ、送信周波数帯域信号を
    減衰させる受信フィルタと、前記分岐回路の送信側に接
    続され、送信周波数帯域信号を通過させ、受信周波数帯
    域信号を減衰させる送信フィルタとを備えたアンテナ共
    用器であって、 前記受信フィルタは、前記分岐回路の後段に接続される
    LCフィルタと、前記LCフィルタの後段に接続される
    位相器と、前記位相器の後段に接続され、互いに異なる
    通過帯域を有する複数のSAWフィルタとからなり、 前記位相器は、前記LCフィルタより伝送される不平衡
    信号を、2つの平衡信号に変換して、前記複数のSAW
    フィルタにそれぞれ伝送するバランで構成されることを
    特徴とするアンテナ共用器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005015758A1 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 整合装置とこれを用いた受信装置
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