JP2002208760A - 回路基板及びその製造方法 - Google Patents

回路基板及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】モジュールを組み立てたときにその放熱特性が
良好となる回路基板と、その安価な製造方法を提供す
る。 【解決手段】 セラミックス基板の表面に金属回路、裏
面に金属放熱板が形成されており、該金属回路及び金属
放熱板の表面に3〜8μm厚みのNiめっきが施されて
なる回路基板において、本発明で定義されたNiめっき
膜の結晶性が0.8以下、酸化度が0.6以下であるこ
とを特徴とする回路基板。金属回路と金属放熱板に2〜
5μm厚みの無電解Ni−Pめっきを行ってから、全N
iめっき膜厚が3〜8μmとなるように、無電解Ni−
Bめっきを析出速度0.7〜3μm/Hrで施すことを
特徴とする回路基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子等の電
子部品が搭載されたモジュールの組み立てに用いられる
回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の電子部品を搭載したモジ
ュールは、近来のエレクトロニクス技術の発展に伴う高
出力化が進む中、達成すべき課題は、電子部品搭載用回
路基板の耐久性を高めると共に、電子部品から発生した
熱を効率よく速やかに系外に逃がすため、回路基板から
ベース板への熱伝導を阻害する半田ボイドを低減するこ
とである。
【0003】電子部品搭載用回路基板の基本構造は、セ
ラミックス基板の表面に金属回路、裏面に金属放熱板が
形成され、該金属回路と金属放熱板にNiめっきが施さ
れている。そして、モジュールの組み立ての際に、金属
回路に半導体素子が搭載され、金属放熱板面をベース板
に半田付けによって固定される。
【0004】セラミックス基板の材質としては、アルミ
ナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等、また金属回路、
金属放熱板、ベース板の材質としては、銅、アルミニウ
ム、それらの合金等が用いられている。また、セラミッ
クス基板と金属回路、金属放熱板との接合は、Ag、C
u又はAg−Cu合金とTi、Zr、Hf等の活性金属
成分を含むろう材を用いる活性金属ろう付け法が主流と
なっている。
【0005】回路基板にヒートサイクル等の熱負荷が加
わると、セラミックス基板と金属の熱膨張差に起因する
熱応力が発生し、セラミックス基板と金属回路、金属放
熱板(以下、金属回路と金属放熱板の両者を「金属回路
等」という。)の接合端面において、セラミックス基板
にクラックが発生する。このクラックは、熱負荷のサイ
クル数の増加と共に進展し、極端な場合には、絶縁破壊
に至る。このような、セラミックス基板のクラックを抑
制するため、金属回路の材質として、熱応力が小さいA
lが用いられるようになってきている。
【0006】この場合、Al回路と半導体素子(シリコ
ンチップ等)の接合は、Al放熱板とベース板の接合
は、Pb−Sn系の半田を用いて行われるため、Al表
面にはNiめっきを施す必要がある。金属回路等がCu
材質である場合も、酸化防止や半田との反応による信頼
性低下を防ぐため、一般的にはNiめっきが施される。
半田付けには、フラックスを用いて大気中又は窒素中で
リフローする方法と、フラックスを用いないで水素雰囲
気下でリフローする方法がある。工程の簡略化と環境問
題のためには後者が望ましいが、めっきされたNiと半
田のSnとの反応性が良くないので、半田ボイドといわ
れる空隙が発生し、熱抵抗が増大することが問題とな
る。
【0007】この問題を解決するには、純度の高い電気
Niめっき法を採用すればよいが、この方法の問題点
は、取り扱いが煩雑となるためにコスト高となるだけで
なく、ファインパターンに適用できないことである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑みてなされたものであり、電気Niめっき法に
よらずとも、安価な無電解Niめっき法によって半田ボ
イド率の小さくなる回路基板、すなわち放熱特性の良好
なモジュールを組み立てることのできる回路基板を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、次
のとおりである。 (請求項1)セラミックス基板の表面に金属回路、裏面
に金属放熱板が形成されており、該金属回路及び金属放
熱板の表面に3〜8μm厚みのNiめっきが施されてな
る回路基板において、本発明で定義されたNiめっき膜
の結晶性が0.8以下、酸化度が0.6以下であること
を特徴とする回路基板。 結晶性:X線結晶回折(CuKα2θ)におけるNi
(111)面の半価幅。 酸化度:X線光電子分光法(ESCA)におけるNi−
metalに対するNi−O(Ni−O/Ni−metal)のピ
ーク面積比。 (請求項2)Niめっきが、Ni−Pめっき後にNi−
Bめっきを行うことによって施されており、Ni−Bめ
っきによる厚みが1〜3μmであることを特徴とする請
求項1記載の回路基板。 (請求項3)セラミックス基板の表面に金属回路、裏面
に金属放熱板を形成後、該金属回路と金属放熱板に2〜
5μm厚みの無電解Ni−Pめっきを行ってから、全N
iめっき膜厚が3〜8μmとなるように、無電解Ni−
Bめっきを析出速度0.7〜3μm/Hrで行うことを
特徴とする請求項2記載の回路基板の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、更に詳しく本発明を説明す
る。
【0011】本発明で使用されるセラミックス基板の材
質は、高信頼性及び高絶縁性の点から、窒化アルミニウ
ム又は窒化ケイ素であることが好ましい。セラミックス
基板の厚みは目的によって自由に変えられる。通常は
0.635mmであるが、0.5〜0.3mm程度の薄
物でもよい。高電圧下での絶縁耐圧を著しく高めたいと
きには、1〜3mmの厚物が用いられる。
【0012】金属回路等の材質としては、Al、Cu又
はAl−Cu合金であることが好ましい。これらは、単
体ないしはこれを一層として含むクラッド等の積層体の
形態で用いられる。Alは、Cuよりも降伏応力が小さ
く、塑性変形に富み、ヒートサイクルなどの熱応力負荷
時において、セラミックス基板にかかる熱応力を大幅に
低減できるので、Cuよりもセラミックス基板に発生す
るクラックを抑制することが可能となり、高い信頼性回
路基板となる。
【0013】金属回路の厚みは、電気的、熱的特性の面
からAl回路の場合は0.4〜0.5mm、Cu回路は
0.3〜0.5mmであることが好ましい。一方、金属
放熱板の厚みは、半田付け時の反りを生じさせないよう
に決定される。具体的には、Al放熱板の場合は0.1
〜0.4mm、Cu放熱板は0.15〜0.4mmであ
ることが好ましい。
【0014】セラミックス基板に金属回路等を形成させ
るには、金属板とセラミックス基板とを接合した後エッ
チングする方法、金属板から打ち抜かれた回路及び放熱
板のパターンをセラミックス基板に接合する方法等によ
って行うことができる。セラミックス基板と金属回路等
との接合は、Ag、Cu又はAg−Cu合金と、Ti、
Zr、Hf等の活性金属成分とを含むろう材を用いる活
性金属ろう付け法等によって行うことができる。
【0015】Niめっきが施される前の金属回路等の表
面は、研削、物理研磨、化学研磨等によって平滑化され
ていることが好ましく、表面粗さがRa≦0.2μmで
あることが好ましい。表面粗さの測定は、接触式、非接
触式のいずれでもよいが、Alのような軟らかい金属の
測定には、レーザー式のような非接触式の表面粗さ計を
用いるのが望ましい。
【0016】Niめっきは無電解法が好ましく、これに
よってファインパターンに対応可能となる。Niめっき
膜厚は3〜8μmであることが好ましい。
【0017】本発明の回路基板は、上記Niめっきの施
された回路基板であって、Niめっき膜のX線結晶回折
(CuKα2θ)におけるNi(111)面の半価幅と
して定義される「結晶性」が0.8以下で、しかもX線
光電子分光法(ESCA)におけるNi−metalに対す
るNi−O(Ni−O/Ni−metal)のピーク面積比
として定義される「酸化度」が0.6以下のものであ
る。このような回路基板を用いて組み立てられたモジュ
ールの放熱特性は、Niめっき法が無電解法であるにも
かかわらず良好となる。
【0018】Niめっき膜の結晶性0.8以下かつ酸化
度0.6以下の要件は、Ni成分と半田のSn成分との
反応性を高めるために必要となる。結晶性が0.8超で
はNiの高結晶性が十分でなくなり、Sn成分との反応
性を目的とするレベルまでに高めることができない。ま
た、酸化度が0.6超では、その酸化層によってこれま
たNi成分と半田のSn成分との反応性を目的とするレ
ベルまでに高めることができない。
【0019】本発明の回路基板は、セラミックス基板の
表面に金属回路、裏面に金属放熱板を形成させた後、金
属回路等に2〜5μm厚みの無電解Ni−Pめっきを行
ってから、全Niめっき膜厚が3〜8μmとなるよう
に、無電解Ni−Bめっきを析出速度0.7〜3μm/
Hrで行うことによって製造することが好ましい。この
ような二段階の無電解Niよらずとも、一段階の無電解
Ni−Bめっきによっても製造することができるが、時
間がかかりすぎて生産性に劣る。セラミックス基板に金
属回路等を形成させる方法については上記した。
【0020】本発明においては、金属回路等にNiめっ
きを施すにあたり、まず2〜5μm厚み、好ましくは
3.5〜4.5μm厚みの無電解Ni−Pめっきを施
す。無電解Ni−Pめっきの方法については、一般的に
知られている公知の方法で十分である。無電解Ni−P
めっきの析出速度を可及的に速めても悪影響はない。
【0021】ついで、1〜3μm厚み、好ましくは1.
5〜2.5μm厚みの無電解Ni−Bめっきを施し、全
Niめっき膜厚を3〜8μmとする。無電解Ni−Bめ
っきの析出速度が重要であり、0.7〜3μm/Hrと
する。本発明においてはめっき膜中のB濃度が多くても
0.1%以下となるように、無電解Ni−Bめっき液を
調整しておくことが好ましい。
【0022】無電解Ni−Bめっきによる部分が1μm
未満で、全厚みが3μm未満であると、Niめっき膜の
結晶性の不足と酸化度が増し、半田のSn成分との反応
性を目的とするレベルまでに高めることができない。一
方、無電解Ni−Bめっきによる部分が3μm超であっ
ても酸化度の低減効果は大きくならない。また、全厚み
が8μm超であると、Niめっき膜の結晶性が乱れると
共に、Niめっき膜の応力が大きくなり回路基板の信頼
性が損なわれる。析出速度が0.7μm/Hr未満では
生産性が悪く、また不純物をNiめっき膜内に取り込む
可能性が高くなり、3μm/Hr超であると、Niめっ
きの膜質が不均一となり、高結晶性のNiめっき膜が得
られない。
【0023】Niめっき膜の更なる低酸化度を実現し、
半田のSn成分との反応性を高めるために、無電解Ni
−Bめっき後に、十分な洗浄・乾燥を行うことが望まし
い。洗浄は、水洗後に、オレイン酸等の不飽和脂肪酸を
含む表面処理剤で処理することが好ましい。表面処理剤
は、Niめっき膜に撥水性を付与するものや、Niめっ
き膜の酸化物をエッチング除去できるものが好ましい。
前者には例えば奥野製薬工業社製商品名「サフスルー」
があり、後者には例えば5%硫酸水溶液がある。乾燥
は、アルコール溶剤で置換してから行うことが望まし
い。
【0024】本発明の回路基板の評価、すなわち放熱特
性の良好なモジュールとなる回路基板あるかどうかの評
価は、金属回路等にシリコンチップを半田付けしその半
田ボイド率を測定することによって行うことができる。
【0025】すなわち、まず、金属回路等にPb(90
%)−Sn(10%)半田片を挟んでシリコンチップを
載置する。半田片とシリコンチップの寸法は、いずれも
底面積5〜25mm2×厚さ0.4〜1.0mmである
ことが望ましい。
【0026】ついで、水素雰囲気下、温度150℃まで
を15〜20℃/minの速度で、その後は2.3〜
2.5℃/minの速度で昇温して温度350℃±5℃
まで高めた後、速やかに室温下で自然冷却して半田付け
を行う。
【0027】150℃までを15〜20℃/minにて
昇温する理由については、15℃/minよりも遅いと
Niめっき面が酸化されてしまい、本来の半田濡れ性
(半田ボイド率)を正しく評価することができない。ま
た、20℃/minよりも速くするには装置が大がかり
となる。350℃までを2.3〜2.5℃/minにて
昇温する理由については、2.3℃/minよりも遅い
とNiめっき面が酸化されてしまい、本来の半田濡れ性
を正しく評価することができない。2.5℃/minよ
りも速くすると、半田の溶融が十分でなく、本来の半田
濡れ性を正しく評価することができない。
【0028】半田ボイド率の測定は、軟X線装置又は超
音波探傷装置を用いて、自動的に測定することができ
る。測定装置の市販品をあげれば、軟X線探傷装置とし
ては、ソフテックス社製「PRO−TEST100」、
超音波探傷装置としては、本多電子社製「HA−70
1」等である。
【0029】半田ボイド率が2%を境にして、その回路
基板を用いて組み立てられたモジュールの放熱特性が大
きく変化する。
【0030】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげて更に具体的に
本発明を説明する。
【0031】実施例1〜6 比較例1〜7 窒化アルミニウム基板(厚み0.635mm×35mm
角、熱伝導率170W/mK、3点曲げ強度400MP
a)又は窒化ケイ素基板(厚み0.635mm×35m
m角、熱伝導率70W/mK、3点曲げ強度800MP
a)の表面に、Al回路形成用Al板(厚み0.4m
m、純度>99.9%)を、また裏面にはAl放熱板形
成用Al板(厚み0.1〜0.4mm、純度>99.9
%)を、ろう材(Al−Cu(4%)合金箔、厚み30
μm)を挟んでホットプレス装置に配置し、温度630
℃、3MPaに加圧して接合した。
【0032】得られた接合体にエッチングレジストを塗
布し、FeCl3液でエッチングを行って、端部が縁取
りされただけのベタAl回路とベタAl放熱板を有する
回路基板を作製した。
【0033】無電解Ni−Pめっき(めっき液:奥野製
薬工業社製商品名「トップニコロン」)及び無電解Ni
−Bめっき(めっき液:上村工業社製商品名「BEL8
01」)をそれぞれ表1に示す条件で施した。無電解N
i−Bめっきの際に、液温を調節して析出速度を表1の
ようにし、Niめっき膜の結晶性を調整した。
【0034】その後、一部の回路基板については、撥水
性付与を目的に市販エッチング液(奥野製薬工業社製商
品名「サフスルー」)を用い、また酸化物の除去を目的
に市販エッチング液(ワールドメタル社製商品名「ET
−140」)を用いて、Niめっき膜の表面処理を行っ
た後、イソプロピルアルコールで置換し、エアブロー乾
燥を行った。
【0035】得られた回路基板について、Niめっき膜
の厚み、結晶性及び酸化度、並びに半田ボイド率を以下
に従って測定した。それらの結果を表2に示す。
【0036】(1)Niめっき膜厚 蛍光X線めっき厚測定装置(フイッシャー社製「XA−
1050」)を用いて測定した。 (2)Niめっき膜の結晶性 X線結晶回折(CuKα2θ)装置(理学電機社製「ガ
イガーフレックスRAD−IIX」)において測定され
たNi(111)面のピークの半価幅を求めた。 (3)Niめっき膜の酸化度 X線光電子分光(ESCA)測定装置(島津製作所社製
「ESCA−1000」)において測定したNi−meta
lに対するNi−O(Ni−O/Ni−metal)のピーク
面積比を求めた。 (4)半田ボイド率の測定 回路基板の金属回路にPb(90%)−Sn(10%)
半田片(底面積169mm2×厚さ0.1mmの板)を
挟んでシリコンチップ(底面積169mm2×厚さ0.
4mmの板)を載置する。これを、水素雰囲気中、温度
150℃までを17℃/minの速度で、その後は2.
4℃/minの速度で昇温して温度350℃まで高めた
後、速やかに、室温下、自然冷却する条件で加熱して半
田付けを行い、半田ボイド率を軟X線探傷装置(ソフテ
ックス社製「PRO−TEST100」)を用いて測定
した。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、本発明の実施例
はいずれも半田濡れ性の良好な回路基板が得られたのに
対し、比較例では半田濡れが悪く、半田ボイドが多く発
生し、実用には耐え得ないものであった。
【0039】つぎに、図1に示される簡易モジュールに
組み立て、シリコンチップへの電力供給量145W、A
lヒートシンク温度65℃の条件下、シリコンチップか
らAl放熱板の間の熱抵抗を測定し、放熱特性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、放熱特性に優れたモジ
ュールを組み立てることのできる回路基板が提供され
る。
【0041】本発明によれば、純度の高い電気Niめっ
き法によらずとも、無電解Niめっき法によって、放熱
特性に優れたモジュールを組み立てることのできる回路
基板の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】放熱特性を測定するための簡易モジュール組立
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C23C 18/32 C23C 18/32 (72)発明者 西村 浩二 福岡県大牟田市新開町1 電気化学工業株 式会社大牟田工場内 Fターム(参考) 4K022 AA02 AA42 BA04 BA14 BA16 BA32 BA35 BA36 CA11 DA01 DB25 DB29 5E319 AA03 AB05 AC01 AC16 AC17 AC18 BB05 CC33 CD04 CD26 GG03 GG15 GG20 5E322 AA11 AB09 5E338 BB05 CC08 EE02 EE51 5E343 AA02 AA11 AA35 BB01 BB14 BB17 BB44 BB71 DD32 DD33 GG01 GG16 GG18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス基板の表面に金属回路、裏
    面に金属放熱板が形成されており、該金属回路及び金属
    放熱板の表面に3〜8μm厚みのNiめっきが施されて
    なる回路基板において、本発明で定義されたNiめっき
    膜の結晶性が0.8以下、酸化度が0.6以下であるこ
    とを特徴とする回路基板。結晶性:X線結晶回折(Cu
    Kα2θ)におけるNi(111)面の半価幅。酸化
    度:X線光電子分光法(ESCA)におけるNi−meta
    lに対するNi−O(Ni−O/Ni−metal)のピーク
    面積比。
  2. 【請求項2】 Niめっきが、Ni−Pめっき後にNi
    −Bめっきを行うことによって施されており、Ni−B
    めっきによる厚みが1〜3μmであることを特徴とする
    請求項1記載の回路基板。
  3. 【請求項3】 セラミックス基板の表面に金属回路、裏
    面に金属放熱板を形成後、該金属回路と金属放熱板に2
    〜5μm厚みの無電解Ni−Pめっきを行ってから、全
    Niめっき膜厚が3〜8μmとなるように、無電解Ni
    −Bめっきを析出速度0.7〜3μm/Hrで行うこと
    を特徴とする請求項2記載の回路基板の製造方法。
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