JP2002208498A - エアー噴射型除電器 - Google Patents

エアー噴射型除電器

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勝行 上橋
Katsuki Fukuda
勝喜 福田
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博史 小川
Kazunori Uda
一紀 右田
Takeyuki Inagawa
剛幸 稲川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアー及びイオンの噴射範囲を従来よりも格
段に大きくできるエアー噴射型除電器を提供する。 【解決手段】 ガン形の除電器本体１の引き金２を引い
て弁３を開くことにより銃身部５中に入ったエアーは、
放電針１１の回りの複数の小孔１２を通り抜けてキャッ
プ８内に入り、スピンノズル９のツイストパイプ１３か
ら噴射される。ツイストパイプ１３は、その基端部１３
ａが軸受ブロック１４に回転自在に軸受けされている。
ツイストパイプ１３の中間部１３ｂは、軸線と直交する
Ｘ方向へ緩やかに湾曲しているが、先端部１３ｃは、中
間部１３ｂに対してＸ方向と直交するＹ方向へ緩やかに
湾曲して、先端の噴射口１５が斜めに指向しているた
め、噴射口１５からのエアーの噴射力によってツイスト
パイプ１３が自動的に旋回する。これによりイオンを伴
ったエアーが螺旋状に拡散して噴射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電針の放電によ
り生じたイオンをノズルからエアーと共に噴射するエア
ー噴射型除電器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のエアー噴射型除電器として、除電
器本体を片手で持って操作できるようにガン形（ピスト
ル形）としたものがあるが、そのノズルは噴射孔が１個
で、エアー及びイオンを線状に噴射するものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そのため、エアー及び
イオンの噴射範囲が狭く、広い範囲を除電する場合には
除電器本体を手で振り動かす回数が非常に多くなり、手
が疲労するとか、除電ムラが多くなる等の問題があっ
た。
【０００４】そこで、本発明の目的は、エアー及びイオ
ンの噴射範囲を従来よりも格段に大きくできるエアー噴
射型除電器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、除電器本体に
内蔵された高電圧発生回路から高電圧を印加されて放電
する放電針をキャップに内包し、放電針の放電により生
じたイオンを、キャップの先端のノズルからエアーと共
に噴射するエアー噴射型除電器であって、ノズルは、キ
ャップの先端に取り付けた軸受ブロックにツイストパイ
プの基端部を回転自在に軸受けしたもので、該ツイスト
パイプの中間部が、軸線と直交するＸ方向へ緩やかに湾
曲するとともに、先端部が、中間部に対してＸ方向と直
交するＹ方向へ緩やかに湾曲し、先端の噴射口が斜めに
指向していて、エアー噴射に伴いツイストパイプが自動
的に旋回するようになっている。
【０００６】ノズルの軸受ブロックは、キャップに対し
互いの雌雄のねじを螺合させて着脱自在に取り付けられ
ている。キャップは、放電針のカバーになっているとと
もに、アース電極にもなっている。
【０００７】除電器本体は、手で持って使用する場合に
は、引き金にてエアー通路の弁を開閉できるガン形と
し、設置して使用する場合には箱形とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【０００９】図１〜図５は、手で持って操作できるよう
に除電器本体１をガン形（ピストル形）とした実施例で
ある。除電器本体１は、図１に示すように、引き金２を
引くと内蔵した弁３が開き、銃底部の接続口４に接続し
たホース（図示せず）を通じて銃身部５中へエアーが送
入されるようになっている。銃身部５の先端には、互い
の雌雄のねじを螺合させて延長筒６が着脱自在に接続さ
れ、この延長筒６上に、高電圧発生回路（図示省略）を
内蔵した電源ボックス７が搭載されている。また、延長
筒６の先端には、同じく互いの雌雄のねじを螺合させて
キャップ８が着脱自在に接続され、更にこのキャップ７
の先端に、同じく互いの雌雄のねじを螺合させてスピン
ノズル９が着脱自在に接続されている。
【００１０】延長筒６内の先端部分に一体に設けられた
隔壁１０の中央に、キャップ８で内包される放電針１１
が保持されている。隔壁１０には、エアー通路となる複
数の小孔１２が放電針１１の回りに貫通して設けられて
いる。キャップ８は金属製で、放電針１１に対するアー
ス電極となる。
【００１１】スピンノズル９の構造について図１、図４
及び図５を参照して説明する。スピンノズル９は、ツイ
ストパイプ１３の基端部１３ａを軸受ブロック１４に回
転自在に軸受けしている。このツイストパイプ１３の中
間部１３ｂは、軸線と直交するＸ方向へ緩やかに湾曲し
ているが、先端部１３ｃは、中間部１３ｂに対してＸ方
向と直交するＹ方向へ緩やかに湾曲して、先端の噴射口
１５が斜めに指向しているため、噴射口１５からのエア
ーの噴射力によってツイストパイプ１３が自動的に旋回
するようになっている。
【００１２】そして、スピンノズル９は、軸受ブロック
１４に一体に突設された雄ねじ継手１６をキャップ７の
先端部の雌ねじに螺合させることにより、キャップ７の
先端に着脱自在に接続されている。
【００１３】ガン形の除電器はこのように構成されてい
るので、引き金２を引いて弁３を開くことにより銃身部
５中に入ったエアーは、放電針１１の回りの複数の小孔
１２を通り抜けてキャップ８内に入り、ここで放電針１
１の放電にて発生しているイオンを伴ってスピンノズル
９のツイストパイプ１３から噴射されるが、そのイオン
を伴ったエアーは、ツイストパイプ１３が自動的に旋回
するので、螺旋状に拡散して噴射されることになる。
【００１４】次に、図６〜図９は、設置して使用するよ
うに除電器本体２１を箱形とした実施例である。箱形の
除電器本体２１には、図示省略した高電圧発生回路が内
蔵されている。除電器本体２１の後壁には、ホース（図
示せず）を接続する接続口２２が突設され、また除電器
本体２１の前壁には、金属製キャップ８と螺合させる雄
ねじ継手２３が突設されている。除電器本体２１内に
は、接続口２２と通ずるパイプ２４が貫設されている。
放電針１１は、このパイプ２４の先端において針ホルダ
２５により除電器本体２１の前壁に基端部を保持されて
いる。針ホルダ２５には、パイプ２４と通じるエアー通
路となる複数の小孔２６が放射状に設けられている。キ
ャップ８は、放電針１１を内包してこれに対するアース
電極となっている。キャップ８の先端には、前述したガ
ン形の場合と同じスピンノズル９が雄ねじ継手１６によ
り着脱自在に接続されている。
【００１５】従って、パイプ２４及び小孔２６を通じて
キャップ８内に入ったエアーは、ガン形の場合と同様
に、放電針１１の放電にて発生しているイオンを伴って
スピンノズル９のツイストパイプ１３から噴射され、そ
の際にツイストパイプ１３が自動的に旋回することによ
り、螺旋状に拡散して噴射される。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、イオ
ンを伴ったエアーがスピンノズルのツイストパイプから
噴射されると、該ツイストパイプが自動的に旋回するの
で、螺旋状に拡散させて噴射できるため、エアー及びイ
オンの噴射範囲を従来よりも格段に大きくできる。ま
た、イオンを伴ったエアーが螺旋運動をしながら除電対
象物に吹き付けられるので、除塵効果も高い。
【図面の簡単な説明】
【図１】除電器本体をガン形とした本発明の実施例の断
面図である。
【図２】その外観の側面図である。
【図３】同じく正面図である。
【図４】それにおけるスピンノズルの斜視図である。
【図５】同じく断面図である。
【図６】除電器本体を箱形とした本発明の実施例の断面
図である。
【図７】その外観の側面図である。
【図８】同じく平面図である。
【図９】同じく正面図である。
【符号の説明】
１ ガン形の除電器本体 ２ 引き金 ３ 弁 ４ 接続口 ５ 銃身部 ６ 延長筒 ７ 電源ボックス ８ キャップ ９ スピンノズル １０ 隔壁 １１ 放電針 １２ 小孔 １３ ツイストパイプ １３ａ 基端部 １３ｂ 中間部 １３ｃ 先端部 １４ 軸受ブロック １５ 噴射口 １６ 雄ねじ継手 ２１ 除電器本体 ２２ 接続口 ２３ 雄ねじ継手 ２４ パイプ ２５ 針ホルダ ２６ 小孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１３年２月７日（２００１．２．７）
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 右田 一紀 東京都世田谷区中町２−６−７ 春日寮内 (72)発明者 稲川 剛幸 神奈川県大和市深見3818−11 Ｆターム(参考） 5G067 DA01 DA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】除電器本体に内蔵された高電圧発生回路か
    ら高電圧を印加されて放電する放電針をキャップで内包
    し、放電針の放電により生じたイオンを、キャップの先
    端のノズルからエアーと共に噴射するエアー噴射型除電
    器において、前記ノズルは、前記キャップの先端に取り
    付けた軸受ブロックにツイストパイプの基端部を回転自
    在に軸受けしたもので、該ツイストパイプの中間部が、
    軸線と直交するＸ方向へ緩やかに湾曲するとともに、先
    端部が、中間部に対してＸ方向と直交するＹ方向へ緩や
    かに湾曲し、先端の噴射口が斜めに指向していて、エア
    ー噴射に伴いツイストパイプが自動的に旋回するように
    なっていることを特徴とするエアー噴射型除電器。
  2. 【請求項２】ノズルの軸受ブロックが、キャップに対し
    互いの雌雄のねじを螺合させて着脱自在に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項１記載のエアー噴射型除
    電器。
  3. 【請求項３】キャップが、放電針に対するアース電極に
    なっていることを特徴とする請求項１又は２記載のエア
    ー噴射型除電器。
  4. 【請求項４】除電器本体が、引き金にてエアー通路の弁
    を開閉できるガン形であることを特徴とする請求項１、
    ２又は３記載のエアー噴射型除電器。
  5. 【請求項５】除電器本体が、箱形であることを特徴とす
    る請求項１、２又は３記載のエアー噴射型除電器。
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