JPH08281152A - 生体接着剤用スプレー - Google Patents

生体接着剤用スプレー

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JPH08281152A
JPH08281152A JP7115317A JP11531795A JPH08281152A JP H08281152 A JPH08281152 A JP H08281152A JP 7115317 A JP7115317 A JP 7115317A JP 11531795 A JP11531795 A JP 11531795A JP H08281152 A JPH08281152 A JP H08281152A
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邦彦 宮城
Hidetoshi Yoshizawa
秀俊 吉澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤をその吹き付けるべき箇所に正確に吹
き付けることができる生体接着剤用スプレーを提供す
る。 【構成】 挿入部3とノズル部5との間には、柔軟で湾
曲可能な軟性部4を設ける。スプレー本体2には、操作
ワイヤ74を介して軟性部4を湾曲操作する操作手段7
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人体等の生体の傷口
または切開部等に接着剤を吹き付けて固定するための生
体接着剤用スプレーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生体接着剤用スプレーは、スプ
レー本体と、このスプレー本体から延び出す挿入部と、
この挿入部の先端部に設けられたノズル部とを有してお
り、スプレー本体に設けられた接着剤供給口および加圧
ガス供給口にそれぞれ供給された接着剤および加圧ガス
をノズル部に形成された接着剤噴射口および加圧ガス噴
射口からそれぞれ噴射させ、接着剤を霧状にして傷口等
に吹き付けるようになっている。
【0003】ところで、接着すべき箇所が体腔内の深部
にあるような場合には、仮に挿入部が柔軟なものである
と、傷口等の近傍にある臓器によって挿入部が曲げられ
てしまい、接着剤を所望の箇所に正確に吹き付けること
が困難になることがある。そこで、従来の生体接着剤用
スプレーにおいては、挿入部として硬性のものが用いら
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、挿入部
を硬性にすると、接着剤を吹き付けるべき傷口が挿入方
向と異なる方向を向いていたり、あるいは他の臓器の陰
になっていたりすると、接着剤噴射口および加圧ガス噴
射口を傷口に向けるのが困難になり、傷口等に接着剤を
正確に吹き付けることができないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記問題を解
決するためになされたもので、請求項1に係る発明は、
接着剤供給口および加圧ガス供給口を有するスプレー本
体と、このスプレー本体から延び出す硬性の挿入部と、
互いに隣接して配置された接着剤噴射口および加圧ガス
噴射口を有し、上記挿入部の先端側に設けられたノズル
部と、上記スプレー本体から上記挿入部に沿って上記ノ
ズル部までそれぞれ延び、上記接着剤供給口および上記
加圧ガス噴射口と上記接着剤噴射口および上記加圧ガス
噴射口とをそれぞれ接続する接着剤用管状体および加圧
ガス用管状体とを備えた生体接着剤用スプレーにおい
て、上記挿入部と上記ノズル部との間に湾曲可能な軟性
部を設け、上記スプレー本体にこのスプレー本体から上
記軟性部の先端部まで延びる操作ワイヤを介して上記軟
性部を湾曲操作する操作手段を設け、上記接着剤用管状
体および上記加圧ガス用管状体の少なくとも上記軟性部
に対応する部分をそれぞれ湾曲可能に形成したことを特
徴としている。上記接着剤供給口および上記接着剤噴射
口についてはそれぞれ二つ宛形成し、各接着剤供給口と
各接着剤噴射口とを別々の接着剤用管状体によってそれ
ぞれ接続するようにしてもよい。また、上記スプレー本
体、上記挿入部および上記軟性部を中空かつ気密に形成
し、これらによって上記加圧ガス用管状体を構成し、加
圧ガス用管状体の内部に上記接着剤用管状体を挿通する
のが望ましい。あるいは、上記スプレー本体、上記挿入
部および上記軟性部を中空に形成し、それらの内部に上
記加圧ガス用管状体を挿通し、この加圧ガス用管状体の
内部に上記接着剤用管状体を挿通するのが望ましい。ま
た、上記接着剤用管状体の先端部を上記接着剤噴射口に
挿入し、上記加圧ガス噴射口を上記接着剤噴射口に挿入
された接着剤用管状体の外周に接するようにして形成す
るのが望ましい。さらに、スプレー本体には、上記接着
剤供給口を有する保持部をスプレー本体と別体にかつ着
脱可能に設け、上記ノズル部には、上記接着剤噴射口お
よび上記加圧ガス噴射口を有するノズル駒をノズル部と
別体にかつ着脱可能に設け、このノズル駒の接着剤噴射
口および加圧ガス噴射口に上記接着剤用管状体および上
記加圧ガス用管状体をそれぞれ切断可能に接続し、さら
に接着剤用管状体を上記軟性部、上記挿入部および上記
スプレー本体に対しそれらに沿って取り外し可能に設け
るのが望ましい。
【0006】
【作用】請求項1に係る発明において、接着剤を吹き付
けるべき箇所が挿入部の挿入方向と異なる方向を向いて
いたり、あるいは他の臓器の陰になっていたりする場合
には、ノズル部を吹き付け箇所近傍まで挿入する。その
後、軟性部を湾曲させてノズル部の接着剤噴射口および
加圧ガス噴射口を吹き付け箇所に向ける。請求項2に係
る発明のスプレーは、二液性の接着剤の吹き付けに用い
ることができる。請求項3に係る発明においては、加圧
ガス用の管状体を別途設ける必要がなくなる。また、小
型化をなし得る。請求項4に係る発明においては、接着
剤用管状体の一部が破れてそこから接着剤が出たとして
も、接着剤は加圧ガス用管状体の内部に広がるだけであ
り、スプレーの内部全体に広がることがない。請求項5
に係る発明においては、加圧ガス噴射口が接着剤噴射口
に接近するので、接着剤を加圧ガスによってより確実に
霧化することができる。請求項6に係る発明において
は、ノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口に対
して接着剤用管状体および加圧ガス用管状体を切断し、
ノズル駒をノズル部から取り外すことができる。そし
て、ノズル駒を他の新たなノズル駒と交換することがで
きる。また、ノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴
射口に対して接着剤用管状体および加圧ガス用管状体を
切断すると、保持部をスプレー本体から取り外し、接着
剤用管状体を軟性部、挿入部およびスプレー本体から取
り外すことができる。そして、接着剤用管状体を他の新
たな接着剤用管状体と交換することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1〜図
8を参照して説明する。なお、この実施例は二液性接着
剤をスプレーするようになっている。まず、図1および
図2に基づいてこの発明に係る生体接着剤用スプレー1
の概略構成を説明すると、スプレー1は、スプレー本体
2、このスプレー本体2から延び出す硬性の挿入部3、
挿入部3の先端部に設けられた湾曲可能な軟性部4、お
よびこの軟性部4の先端部に設けられたノズル部5を備
えている。
【0008】上記スプレー本体2の後端部には、接着剤
供給口21aを有する口金21が二つ設けられており、
スプレー本体2の側部には加圧ガス供給口22aを有す
る口金22が設けられている。一方、ノズル部5には、
二つの接着剤噴射口54c,54c(図7および図8参
照)が形成されるとともに、加圧ガス噴射口54d(図
7および図8参照)が形成されている。
【0009】上記スプレー本体2、挿入部3および軟性
部4は、中空、かつ気密に形成されており、それぞれの
内部空間は互いに連通し、全体として管状になってい
る。したがって、加圧ガス噴射口52に供給された加圧
ガスは、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4を順
次通り、ノズル部5の加圧ガス噴射口54dから噴射さ
れる。これから明らかなように、スプレー本体2、挿入
部3および軟性部4によって加圧ガス用管状体が構成さ
れている。ただし、後述するように、この実施例では実
際にはスプレー1の内部に保護筒10が配置され、この
保護筒10内に加圧ガスを流すようになっている。
【0010】上記接着剤供給口21a,21aには、柔
軟で湾曲可能な接着剤用チューブ(接着剤用管状体)
6,6の一端部がそれぞれ接続されている。各チューブ
6,6の他端部は、スプレー本体2、挿入部3および軟
性部4の内部を通り、上記接着剤噴射口54c,54c
にそれぞれ接続されている。したがって、上記接着剤供
給口21a,21aに二液性の接着剤の一方と他方とを
それぞれ供給するとともに、加圧ガス供給口22aを供
給すると、噴射口54c,54cから接着剤がそれぞれ
噴射されるとともに、加圧ガス噴射口54dから加圧ガ
スが噴射される。そして、噴射口54c,54cから噴
射された接着剤は、噴射口54dから噴射された加圧ガ
スによって霧化されるとともに、互いに混合される。
【0011】上記スプレー本体2の側部には、操作手段
7が設けられている。この操作手段7は、スプレー本体
2の一側壁を回動自在に貫通する軸71を有している。
この軸71の外側の端部にはハンドル72が設けられて
おり、内側の端部にはプーリ73が設けられている。こ
のプーリ73には、操作ワイヤ74が半周にわたって巻
回されている。この操作ワイヤ74の両端部は、スプレ
ー本体2、挿入部3および軟性部4を通り、上記ノズル
部5の後端の一側部と他側部とにそれぞれ固定されてい
る。したがって、ハンドル72を回動操作すると軟性部
4が湾曲する。例えば、図2においてハンドル72を矢
印A方向へ回動させると、軟性部4が矢印C方向へ湾曲
し、ハンドル72を矢印B方向へ回動させると、軟性部
4が矢印D方向へ湾曲する。軟性部72の湾曲量はハン
ドル72の回動量によって調節することができる。
【0012】次に、スプレー1のより詳細な構造を説明
すると、図3に示すように、スプレー本体2の後端部に
は、口金保持体(保持部)8が着脱自在に固定されてい
る。この口金保持体8は、ろうと状をなす筒部81と、
この筒部81の大径側の開口部を塞ぐ蓋部82とからな
るものであり、筒部81の小径側端部がスプレー本体2
の後端部に着脱自在に嵌合され、ねじ9によって着脱自
在に固定されている。また、蓋体82には、上記口金2
1,21がそれぞれ螺合固定されている。各口金21の
接着剤供給口21aには、接続筒21bを介してチュー
ブ6が接着固定されている。なお、符号83で示すもの
は固定具(一部のみ図示)であり、この固定具83は、
周知のように、二つの注射器を並べたような構造をなす
二液性接着剤用のシリンジ(図示せず)の各吐出口を接
着剤供給口21a,21aにそれぞれ接続したとき、シ
リンジがスプレー1から脱落するのを防止するためのも
のである。
【0013】また、スプレー本体2の内部には、柔軟な
樹脂からなる保護筒(加圧ガス用管状体)10が配置さ
れている。この保護筒10の一端部(後端部)はスプレ
ー本体2に固定されており、他端部(先端部)は、図
4、図5および図6に示すように、スプレー本体2、挿
入部3および湾曲部4を貫通し、ノズル部5の後端部に
固定されている。ここで、保護筒10は、上記口金22
より先端側に取り付けられている。したがって、口金2
2の加圧ガス供給口22aに供給された加圧ガスは、ス
プレー本体2から保護筒10内に入り込み、その内部を
通って加圧ガス噴射口54dに導かれる。これから明ら
かなように、保護筒10は、加圧ガス用管状体を兼ねて
いる。勿論、図1の概略構成で示したように、保護筒1
0を設けることなく、スプレー本体2、挿入部3および
軟性部4を加圧ガス用管状体としてもよい。
【0014】上記保護筒10の内部にはチューブ6,6
が挿脱自在に挿通されており、これによってチューブ6
が折れ曲がったり、あるいはスプレー本体2、挿入部3
または軟性部4の内壁面等によって擦過されて傷付けら
れるのを防止するようになっている。また、保護筒10
のうちのスプレー本体2内に位置する部分は、金属製の
帯板を螺旋状に巻回してなる螺旋管11によって被覆さ
れており、これによって保護筒10がプーリ73の回動
等によって擦過されて傷つけられるのを防止するように
なっている。
【0015】図3に示すように、スプレー本体2の内部
には、二つのガイド管12(図3においては一つのガイ
ド管12のみ図示)の一端部が固定されている。このガ
イド管12は、金属製の帯板を螺旋状に巻回してなるも
のであり、図4、図5および図6に示すように、その他
端部は挿入部3の内部の一側部と他側部とに沿ってそれ
ぞれ配置され、これを貫通して軟性部4の後端部に達し
ている。各ガイド管12,12の内部には、上記操作ワ
イヤ6の一端側と他端側とがそれぞれ挿通されている。
【0016】図4および図5に示すように、上記挿入部
3は、剛性を有する金属管31を備えている。この金属
管31の後端部は、スプレー本体2の先端部内周に嵌合
され、接着等の手段によって固定されている。この金属
管31の先端部内周には、図5に示すように、硬性の樹
脂からなる接続筒32の後端部が嵌合され、接着等の手
段によって固定されている。接続筒32の先端部内周に
は、金属製の接続筒33が嵌合され、接着等の手段によ
って固定されている。
【0017】図5および図6に示すように、上記接続筒
33の先端部内周には、軟性部4の外被となる柔軟な樹
脂製の保護チューブ41が嵌合され、接着および糸巻き
等の手段によって固定されている。保護チューブ41の
内部には、湾曲管42が設けられている。この湾曲管4
2は、内視鏡に用いられる周知のものと同様に、互いに
回動可能に連結された多数の関節駒42aからなるもの
であり、各関節駒42aが相互に回動することにより、
全体として湾曲可能になっている。また、湾曲管42の
内部には、金属製の帯板を螺旋状に巻回してなる螺旋管
43が配置されている。この螺旋管43の内部には、上
記保護筒10が挿通されており、これによって保護筒1
0が関節駒42aによって傷付けられるのを防止するよ
うになっている。
【0018】上記ノズル部5は、図6および図7に示す
ように、断面円形の保持筒51を有している。この保持
筒51の外周部には、軟性部4の保護チューブ41が嵌
合され、接着および糸巻き等の手段によって固定され、
これによってノズル部5が軟性部4に接続固定されてい
る。また、保持筒51の後端面には、肉厚の薄い連結筒
部51aが形成されている。この連結筒部51aの外周
には、上記保護筒10の先端部が嵌合固定されるととも
に、その外側に上記螺旋管43の先端部が嵌合固定され
ている。
【0019】上記保持筒51の内部には、一対の挟持体
52,52が嵌合されている。この挟持体52,52
は、半円筒状をなすものであり、保持筒51の先端部外
周に螺合された保持ナット53によって保持筒51に固
定されている。また、挟持体52,52内には、ノズル
駒54が嵌合されている。このノズル駒54の外周面の
一側部と他側部とには、平取り部54a,54aが形成
されており、この平取り部54a,54aに挟持体5
2,52の内周面に形成された突出部52a,52aが
嵌合することにより、ノズル駒54が一対の挟持体5
2,52に固定され、ひいては保持筒51に固定されて
いる。
【0020】図8に示すように、上記ノズル駒54の後
端側には、軸線に沿って後端面から先端側へ向かって延
び、隣接する側部どうしが交差することによって互いに
連通した二つの大径孔54b,54bが形成されてい
る。大径孔54b,54bには、保護筒10を介して送
られる加圧ガスが供給される。
【0021】一方、ノズル駒54の先端側には、大径孔
54bより小径の小径孔54c,54cが形成されてい
る。各小径孔54c,54cは、大径孔54b,54b
と同芯に配置され、各大径孔54b,54の底面から先
端面まで延びている。各小径孔54c,54cには、大
径孔54b,54bを貫通した接着剤用チューブ6,6
の先端部が着脱自在に嵌合されている。これから明らか
なように、小径孔54cが上記接着剤噴射口になってい
る。なお、この実施例においては、チューブ6の先端を
小径孔54cから若干突出させ、チューブ6から接着剤
を直接噴射させるようにしているが、小径孔54cの先
端と一致させてもよく、あるいは小径孔54cの先端よ
り後端側に位置させてもよい。
【0022】また、ノズル駒54の先端側で小径孔54
cの周囲には、小径孔54cと平行に延びる噴射孔54
dが形成されている。この場合、噴射孔54dは、三つ
形成され、小径孔54cの周方向に等間隔に配置されて
いるが、一つ若しくは二つまたは四つ以上形成してもよ
い。各噴射孔54dは、その後端部が上記大径孔54c
に連通し、その先端部がノズル駒54の先端面に開口し
ている。したがって、噴射孔54dには大径孔54cを
介して加圧ガスが供給され、その先端開口部から加圧ガ
スを噴射する。しかも、噴射孔54dは、その一側部が
小径孔54cと交差することによって小径孔54cと連
通している。したがって、噴射孔54dから噴射された
加圧ガスは、接着剤用チューブ6から噴射された接着剤
と噴射後直ちに接触し、接着剤を霧化するとともに、両
チューブ6,6から噴射された接着剤を混合する。これ
から明らかなように、噴射孔54dが上記加圧ガス噴射
口になっている。なお、小径孔54cおよび噴射孔54
dが開口するノズル駒54の先端面には、大径孔54b
と同芯で同径の座ぐり孔54eが形成されている。
【0023】上記構成の生体接着剤用スプレー1によっ
て生体の体腔内にある傷口に接着剤を吹き付ける場合に
は、接着剤供給口21a,21aにシリンジ等の接着剤
供給源を接続するとともに、加圧ガス供給口22aに加
圧ガス供給源を接続する。なお、加圧ガスとしても、窒
素ガス等の不活性ガスを用いる。また、加圧ガスの圧力
は接着剤の種類に応じて適宜決定する。
【0024】次に、ノズル部5、軟性部4および挿入部
3を体腔内に挿入し、ノズル部5を傷口の近傍に位置さ
せる。そして、ハンドル72を適宜回動させて、ノズル
部5の接着剤噴射口54cおよび加圧ガス噴射口54d
を傷口と対向させる。その後、チューブ6,6から接着
剤を噴射させるとともに、噴射孔54dから加圧ガスを
噴射させる。すると、接着剤が加圧ガスによって霧化さ
れるとともに混合され、傷口およびその近傍に吹き付け
られる。
【0025】ここで、上記スプレー1によれば、軟性部
4を湾曲させてノズル部5を所望の方向に向けることが
できるので、接着剤を傷口に正確に吹き付けることがで
きる。また、挿入部3自体は硬性であるから、不用意に
曲がって吹き付け位置が不正確になることもない。
【0026】また、二つの接着剤供給口21aと二つ接
着剤噴射口54cとを有しているので、二液性接着剤の
スプレーにも用いることができる。また、接着剤用チュ
ーブ6を保護筒10に挿通しているので、チューブ6の
一部が破れたとしてもスプレー1内に接着剤が広がるの
を防止することができる。逆に、保護筒10を用いるこ
となく、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4を加
圧ガス用管状体として用いた場合には、加圧ガス用管状
体を設ける必要がないので、その分だけ装置全体を小型
化することができるとともに、製造費を低減することが
できる。また、加圧ガス噴射口54dをチューブ6の外
周に接するように形成しているので、接着剤を加圧ガス
によってより確実に霧化することができる。
【0027】ところで、スプレー1を長期間使用してい
ると、接着剤によって接着剤噴射口54cおよびチュー
ブ6の先端開口部が徐々に閉じられ、接着剤の噴射量が
不足したり、あるいは全く噴射することができなくなる
ことがある。そのような場合には、ノズル駒54および
チューブ6,6を例えば次のようにして交換することが
できる。
【0028】ノズル駒54を取り外す場合には、保持ナ
ット53を保持筒51から取り外す。次に、挟持体5
2,52およびノズル駒53を保持体51から前方へ抜
き出す。このとき、挟持体52およびノズル駒54の前
方への抜き出しを可能にするために、チューブ6につい
ては、若干弛んだ状態で保護筒10内に挿通させておく
のがよい。その後、ノズル駒54からチューブ6を取り
外す。また、チューブ6,6を取り外す場合には、まず
ねじ9を緩める。そして、口金保持体8をスプレー本体
2から引き抜きいた後、さらに後方へ移動させる。する
と、チューブ6が口金保持体8によって引っ張られ、保
護筒10から引き抜かれる。このようにして取り外され
たノズル駒54、チューブ6および口金保持体8は廃棄
する。なお、ノズル駒54およびチューブ6の取り外し
順序は、いずれを前に行ってもよい。
【0029】取り外したノズル駒54およびチューブ6
を新たなノズル駒54およびチューブ6と取り換える場
合は、新たなチューブ6およびそれが取り付けられた新
たな口金保持体8を用意する。そして、チューブ6をス
プレー本体2の後端開口部から保護筒10内に挿通し、
チューブ6の先端部を保持筒51から突出させる。次
に、保持筒51から突出したチューブ6の先端部を新た
なノズル駒54の小径孔54cに嵌合させる。その後、
ノズル駒54に一対の挟持体52,52を装着した状態
で保持筒51内に挿入し、保持ナット53によって固定
する。
【0030】なお、この発明は上記の実施例に限定され
るものでなく、適宜設計変更可能である。例えば、上記
の実施例においては、二液性接着剤を用いる関係上、接
着剤供給口21aと接着剤噴射口54cとをそれぞれ2
つ宛形成しているが、一液性接着剤を用いる場合には、
一つ宛形成してもよい。また、保護筒10およびチュー
ブ6の全体を柔軟で湾曲可能に形成しているが、少なく
とも軟性部4に対応する部分だけを湾曲可能に形成して
もよい。また、スプレー本体2、挿入部3および軟性部
4を中空に形成しているが、必ずしもそのようにする必
要はない。例えば、挿入部および軟性部を中実にする場
合には、その外周に沿ってチューブ6、操作ワイヤ7
4、および加圧ガス用管状体を配置すればよい。さら
に、上記の実施例においては、口金保持体8をスプレー
本体2に固定したとき、口金保持体8の段差面81a,
81bがスプレー本体2の端面2aおよび段差面2bと
接触するようにしているが、それらの間に保持筒51に
対する挟持体52およびノズル駒54の嵌合長さ分より
若干大きい程度の隙間を形成するようにしておいてもよ
い。そのようにすれば、ノズル駒54を取り外す場合
に、予めねじ9を緩めて、段差面81a,81bが端面
2aおよび段差面2bに突き当たるまで口金保持体8を
スプレー本体2に押し込むことにより、チューブ6の先
端部を挟持体52およびノズル駒54の抜き出しに必要
な分だけ保持筒51から前方へ突出させることができ
る。したがって、チューブ6を弛ませておく必要がなく
なる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、接着剤を吹き付けるべき箇所がノズル部の
挿入方向と異なる方向を向いていたり、あるいは他の臓
器等の陰になっていたりするような場合であっても、当
該箇所に接着剤を正確に吹き付けることができる。請求
項2に係る発明によれば、二液性接着剤を吹き付けるこ
とができる。請求項3に係る発明によれば、加圧ガス用
の管状体を別途設ける必要がなく、その分だけ装置全体
を小型化することができるとともに、製造費を低減する
ことができる。請求項4に係る発明によれば、接着剤用
の管状体が破れたとしても、接着剤がスプレー内部全体
に広がるのを防止することができる。請求項5に係る発
明によれば、接着剤をより確実に霧化することができ
る。請求項6に係る発明によれば、ノズル駒および接着
剤用管状体を交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略構成を示す図2のX
−X線に沿う拡大断面図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例のスプレー本体の後端側部分の詳細を
示す拡大断面図である。
【図4】同実施例のスプレー本体の先端側部分の詳細を
示す図であって、図3と90°異なる断面における拡大
断面図である。
【図5】挿入部の先端側部分および軟性部の後端側部の
詳細を示す図4と同様の拡大断面図である。
【図6】軟性部およびノズル部の詳細を示す図4と同様
の拡大断面図である。
【図7】図6のY−Y線に沿う拡大断面図である。
【図8】ノズル駒を示す図であって、図8(A)は図8
(B)のA−A線に沿う断面図、図8(B),(C)は
それぞれ図8(A)のB矢視、C矢視図、図8(D)は
図8(B)のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 生体接着剤用スプレー 2 スプレー本体 3 挿入部 4 軟性部 5 ノズル部 6 接着剤用チューブ(接着剤用管状体) 7 操作手段 8 口金保持体(保持部) 10 保護筒(加圧ガス用管状体) 21a 接着剤供給口 22a 加圧ガス供給口 54 ノズル駒 54c 小径孔(接着剤噴射口) 54d 噴射孔(加圧ガス噴射口) 74 操作ワイヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤供給口および加圧ガス供給口を有
    するスプレー本体と、このスプレー本体から延び出す硬
    性の挿入部と、互いに隣接して配置された接着剤噴射口
    および加圧ガス噴射口を有し、上記挿入部の先端側に設
    けられたノズル部と、上記スプレー本体から上記挿入部
    に沿って上記ノズル部までそれぞれ延び、上記接着剤供
    給口および上記加圧ガス噴射口と上記接着剤噴射口およ
    び上記加圧ガス噴射口とをそれぞれ接続する接着剤用管
    状体および加圧ガス用管状体とを備えた生体接着剤用ス
    プレーにおいて、上記挿入部と上記ノズル部との間に湾
    曲可能な軟性部を設け、上記スプレー本体にこのスプレ
    ー本体から上記軟性部の先端部まで延びる操作ワイヤを
    介して上記軟性部を湾曲操作する操作手段を設け、上記
    接着剤用管状体および上記加圧ガス用管状体の少なくと
    も上記軟性部に対応する部分をそれぞれ湾曲可能に形成
    したことを特徴とする生体接着剤用スプレー。
  2. 【請求項2】 上記接着剤供給口および上記接着剤噴射
    口をそれぞれ二つ宛形成し、各接着剤供給口と各接着剤
    噴射口とを別々の接着剤用管状体によってそれぞれ接続
    したことを特徴とする請求項1に記載の生体接着剤用ス
    プレー。
  3. 【請求項3】 上記スプレー本体、上記挿入部および上
    記軟性部を中空かつ気密に形成し、これらによって上記
    加圧ガス用管状体を構成し、加圧ガス用管状体の内部に
    上記接着剤用管状体を挿通したことを特徴とする請求項
    1または2に記載の生体接着剤用スプレー。
  4. 【請求項4】 上記スプレー本体、上記挿入部および上
    記軟性部を中空に形成し、それらの内部に上記加圧ガス
    用管状体を挿通し、この加圧ガス用管状体の内部に上記
    接着剤用管状体を挿通したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の生体接着剤用スプレー。
  5. 【請求項5】 上記接着剤用管状体の先端部を上記接着
    剤噴射口に挿入し、上記加圧ガス噴射口を上記接着剤噴
    射口に挿入された接着剤用管状体の外周に接するように
    して形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の生体接着剤用スプレー。
  6. 【請求項6】 スプレー本体には、上記接着剤供給口を
    有する保持部がスプレー本体と別体にかつ着脱可能に設
    けられ、上記ノズル部には、上記接着剤噴射口および上
    記加圧ガス噴射口を有するノズル駒がノズル部と別体に
    かつ着脱可能に設けられ、このノズル駒の接着剤噴射口
    および加圧ガス噴射口に上記接着剤用管状体および上記
    加圧ガス用管状体がそれぞれ切断可能に接続され、さら
    に接着剤用管状体が上記軟性部、上記挿入部および上記
    スプレー本体に対しそれらに沿って取り外し可能に設け
    られていることを特徴とする請求項1〜5に記載の生体
    接着剤用スプレー。
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