JP3560682B2 - 生体接着剤用スプレー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、人体等の生体の傷口または切開部等に接着剤を吹き付けて固定するための生体接着剤用スプレーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、生体接着剤用スプレーは、スプレー本体と、このスプレー本体から延び出す挿入部と、この挿入部の先端部に設けられたノズル部とを有しており、スプレー本体に設けられた接着剤供給口および加圧ガス供給口にそれぞれ供給された接着剤および加圧ガスをノズル部に形成された接着剤噴射口および加圧ガス噴射口からそれぞれ噴射させ、接着剤を霧状にして傷口等に吹き付けるようになっている。
【0003】
ところで、接着すべき箇所が体腔内の深部にあるような場合には、仮に挿入部が柔軟なものであると、傷口等の近傍にある臓器によって挿入部が曲げられてしまい、接着剤を所望の箇所に正確に吹き付けることが困難になることがある。そこで、従来の生体接着剤用スプレーにおいては、挿入部として硬性のものが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、挿入部を硬性にすると、接着剤を吹き付けるべき傷口が挿入方向と異なる方向を向いていたり、あるいは他の臓器の陰になっていたりすると、接着剤噴射口および加圧ガス噴射口を傷口に向けるのが困難になり、傷口等に接着剤を正確に吹き付けることができないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記問題を解決するためになされたもので、接着剤供給口および加圧ガス供給口を有するスプレー本体と、このスプレー本体から延び出す硬性の挿入部と、互いに隣接して配置された接着剤噴射口および加圧ガス噴射口を有し、上記挿入部の先端側に設けられたノズル部と、上記スプレー本体から上記挿入部に沿って上記ノズル部までそれぞれ延び、上記接着剤供給口および上記加圧ガス供給口と上記接着剤噴射口および上記加圧ガス噴射口とをそれぞれ接続する接着剤用管状体および加圧ガス用管状体とを備えた生体接着剤用スプレーにおいて、上記挿入部と上記ノズル部との間に湾曲可能な軟性部を設け、上記スプレー本体にこのスプレー本体から上記軟性部の先端部まで延びる操作ワイヤを介して上記軟性部を湾曲操作する操作手段を設け、上記接着剤用管状体および上記加圧ガス用管状体の少なくとも上記軟性部に対応する部分をそれぞれ湾曲可能に形成し、上記スプレー本体、上記挿入部および上記軟性部を中空に形成し、それらの内部に上記加圧ガス用管状体を挿通し、この加圧ガス用管状体の内部に上記接着剤用管状体を挿通したことを特徴としている。
上記接着剤供給口および上記接着剤噴射口についてはそれぞれ二つ宛形成し、各接着剤供給口と各接着剤噴射口とを別々の接着剤用管状体によってそれぞれ接続するようにしてもよい。
また、上記接着剤用管状体の先端部を上記接着剤噴射口に挿入し、上記加圧ガス噴射孔を上記接着剤噴射口に挿入された接着剤用管状体の外周に接するようにして形成するのが望ましい。
さらに、上記スプレー本体には、上記接着剤供給口を有する保持部を上記スプレー本体と別体にかつ着脱可能に設け、上記ノズル部には、上記接着剤噴射口および上記加圧ガス噴射口を有するノズル駒がノズル部と別体にかつ着脱可能に設け、このノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口に上記接着剤用管状体および上記加圧ガス用管状体がそれぞれ取り外し可能に接続し、さらに接着剤用管状体を上記軟性部、上記挿入部および上記スプレー本体に対しそれらに沿って取り外し可能に設けるのが望ましい。
【0006】
【作用】
この発明に係る生体接着剤用スプレーにおいて、接着剤を吹き付けるべき箇所が挿入方向と異なる方向を向いていたり、あるいは他の臓器の陰になっていたりする場合には、ノズル部を吹き付け箇所近傍まで挿入する。その後、軟性部を湾曲させてノズル部の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口を吹き付ける箇所に向ける。また、接着剤用管状体の一部が破れてそこから接着剤が出た場合、接着剤は加圧ガス用管状体の内部に広がるだけであり、スプレーの内部全体に広がることがない。
上記接着剤供給口および上記接着剤噴射口をそれぞれ二つ宛形成し、各接着剤供給口と各接着剤噴射口とを別々の接着剤用管状体によってそれぞれ接続した場合には、この発明に係るスプレーを二液性の接着剤の吹き付けに用いることができる。
上記接着剤用管状体の先端部を上記接着剤噴射口に挿入し、上記加圧ガス噴射孔を上記接着剤噴射口に挿入された接着剤用管状体の外周に接するようにして形成した場合には、加圧ガス噴射口が接着剤噴射口に接近するので、接着剤を加圧ガスによってより確実に霧化することができる。
上記スプレー本体に上記接着剤供給口を有する保持部を上記スプレー本体と別体にかつ着脱可能に設け、上記ノズル部に上記接着剤噴射口および上記加圧ガス噴射口を有するノズル駒をノズル部と別体にかつ着脱可能に設け、このノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口に上記接着剤用管状体および上記加圧ガス用管状体をそれぞれ取り外し可能に接続し、さらに接着剤用管状体を上記軟性部、上記挿入部および上記スプレー本体に対しそれらに沿って取り外し可能に設けた場合には、ノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口から接着剤用管状体および加圧ガス用管状体を取り外し、ノズル駒をノズル部から取り外すことができる。そして、ノズル駒を他の新たなノズル駒と交換することができる。また、ノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口から接着剤用管状体および加圧ガス用管状体を取り外すと、保持部をスプレー本体から取り外し、接着剤用管状体を軟性部、挿入部およびスプレー本体から取り外すことができる。そして、接着剤用管状体を他の新たな接着剤用管状体と交換することができる。
【0007】
【実施例】
以下、この発明の一実施例について図1〜図8を参照して説明する。なお、この実施例は二液性接着剤をスプレーするようになっている。
まず、図1および図2に基づいてこの発明に係る生体接着剤用スプレー1の概略構成を説明すると、スプレー1は、スプレー本体2、このスプレー本体2から延び出す硬性の挿入部3、挿入部3の先端部に設けられた湾曲可能な軟性部4、およびこの軟性部4の先端部に設けられたノズル部5を備えている。
【0008】
上記スプレー本体2の後端部には、接着剤供給口21aを有する口金21が二つ設けられており、スプレー本体2の側部には加圧ガス供給口22aを有する口金22が設けられている。一方、ノズル部5には、二つの接着剤噴射口54c,54c(図7および図8参照)が形成されるとともに、加圧ガス噴射口54d(図7および図8参照)が形成されている。
【0009】
上記スプレー本体2、挿入部3及び軟性部4は、中空、かつ気密に形成されており、それぞれの内部空間は互いに連通し、全体として管状になっている。
【0010】
上記接着剤供給口21a,21aには、柔軟で湾曲可能な接着剤用チューブ(接着剤用管状体)6,6の一端部がそれぞれ接続されている。各チューブ6,6の他端部は、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4の内部を通り、上記接着剤噴射口54c,54cにそれぞれ接続されている。したがって、上記接着剤供給口21a,21aに二液性の接着剤の一方と他方とをそれぞれ供給するとともに、加圧ガス供給口22aを供給すると、噴射口54c,54cから接着剤がそれぞれ噴射されるとともに、加圧ガス噴射口54dから加圧ガスが噴射される。そして、噴射口54c,54cから噴射された接着剤は、噴射口54dから噴射された加圧ガスによって霧化されるとともに、互いに混合される。
【0011】
上記スプレー本体2の側部には、操作手段7が設けられている。この操作手段7は、スプレー本体2の一側壁を回動自在に貫通する軸71を有している。この軸71の外側の端部にはハンドル72が設けられており、内側の端部にはプーリ73が設けられている。このプーリ73には、操作ワイヤ74が半周にわたって巻回されている。この操作ワイヤ74の両端部は、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4を通り、上記ノズル部5の後端の一側部と他側部とにそれぞれ固定されている。したがって、ハンドル72を回動操作すると軟性部4が湾曲する。例えば、図2においてハンドル72を矢印A方向へ回動させると、軟性部4が矢印C方向へ湾曲し、ハンドル72を矢印B方向へ回動させると、軟性部4が矢印D方向へ湾曲する。軟性部72の湾曲量はハンドル72の回動量によって調節することができる。
【0012】
次に、スプレー1のより詳細な構造を説明すると、図3に示すように、スプレー本体2の後端部には、口金保持体(保持部)8が着脱自在に固定されている。この口金保持体8は、ろうと状をなす筒部81と、この筒部81の大径側の開口部を塞ぐ蓋部82とからなるものであり、筒部81の小径側端部がスプレー本体2の後端部に着脱自在に嵌合され、ねじ9によって着脱自在に固定されている。また、蓋体82には、上記口金21,21がそれぞれ螺合固定されている。各口金21の接着剤供給口21aには、接続筒21bを介してチューブ6が接着固定されている。
なお、符号83で示すものは固定具(一部のみ図示)であり、この固定具83は、周知のように、二つの注射器を並べたような構造をなす二液性接着剤用のシリンジ(図示せず)の各吐出口を接着剤供給口21a,21aにそれぞれ接続したとき、シリンジがスプレー1から脱落するのを防止するためのものである。
【0013】
また、スプレー本体2の内部には、柔軟な樹脂からなる保護筒(加圧ガス用管状体)10が配置されている。この保護筒10の一端部(後端部)はスプレー本体2に固定されており、他端部(先端部)は、図4、図5および図6に示すように、スプレー本体2、挿入部3および湾曲部4を貫通し、ノズル部5の後端部に固定されている。ここで、保護筒10は、上記口金22より先端側に取り付けられている。したがって、口金22の加圧ガス供給口22aに供給された加圧ガスは、スプレー本体2から保護筒10内に入り込み、その内部を通って加圧ガス噴射口54dに導かれる。これから明らかなように、保護筒10は、加圧ガス用管状体を兼ねている。勿論、図1の概略構成で示したように、保護筒10を設けることなく、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4を加圧ガス用管状体としてもよい。
【0014】
上記保護筒10の内部にはチューブ6,6が挿脱自在に挿通されており、これによってチューブ6が折れ曲がったり、あるいはスプレー本体2、挿入部3または軟性部4の内壁面等によって擦過されて傷付けられるのを防止するようになっている。また、保護筒10のうちのスプレー本体2内に位置する部分は、金属製の帯板を螺旋状に巻回してなる螺旋管11によって被覆されており、これによって保護筒10がプーリ73の回動等によって擦過されて傷つけられるのを防止するようになっている。
【0015】
図3に示すように、スプレー本体2の内部には、二つのガイド管12(図3においては一つのガイド管12のみ図示)の一端部が固定されている。このガイド管12は、金属製の帯板を螺旋状に巻回してなるものであり、図4、図5および図6に示すように、その他端部は挿入部3の内部の一側部と他側部とに沿ってそれぞれ配置され、これを貫通して軟性部4の後端部に達している。各ガイド管12,12の内部には、上記操作ワイヤ74の一端部と他端部とがそれぞれ挿通されている。
【0016】
図4および図5に示すように、上記挿入部3は、剛性を有する金属管31を備えている。この金属管31の後端部は、スプレー本体2の先端部内周に嵌合され、接着等の手段によって固定されている。この金属管31の先端部内周には、図5に示すように、硬性の樹脂からなる接続筒32の後端部が嵌合され、接着等の手段によって固定されている。接続筒32の先端部内周には、金属製の接続筒33が嵌合され、接着等の手段によって固定されている。
【0017】
図5および図6に示すように、上記接続筒33の先端部内周には、軟性部4の外被となる柔軟な樹脂製の保護チューブ41が嵌合され、接着および糸巻き等の手段によって固定されている。保護チューブ41の内部には、湾曲管42が設けられている。この湾曲管42は、内視鏡に用いられる周知のものと同様に、互いに回動可能に連結された多数の関節駒42aからなるものであり、各関節駒42aが相互に回動することにより、全体として湾曲可能になっている。また、湾曲管42の内部には、金属製の帯板を螺旋状に巻回してなる螺旋管43が配置されている。この螺旋管43の内部には、上記保護筒10が挿通されており、これによって保護筒10が関節駒42aによって傷付けられるのを防止するようになっている。
【0018】
上記ノズル部5は、図6および図7に示すように、断面円形の保持筒51を有している。この保持筒51の外周部には、軟性部4の保護チューブ41が嵌合され、接着および糸巻き等の手段によって固定され、これによってノズル部5が軟性部4に接続固定されている。また、保持筒51の後端面には、肉厚の薄い連結筒部51aが形成されている。この連結筒部51aの外周には、上記保護筒10の先端部が嵌合固定されるとともに、その外側に上記螺旋管43の先端部が嵌合固定されている。
【0019】
上記保持筒51の内部には、一対の挟持体52,52が嵌合されている。この挟持体52,52は、半円筒状をなすものであり、保持筒51の先端部外周に螺合された保持ナット53によって保持筒51に固定されている。また、挟持体52,52内には、ノズル駒54が嵌合されている。このノズル駒54の外周面の一側部と他側部とには、平取り部54a,54aが形成されており、この平取り部54a,54aに挟持体52,52の内周面に形成された突出部52a,52aが嵌合することにより、ノズル駒54が一対の挟持体52,52に固定され、ひいては保持筒51に固定されている。
【0020】
図8に示すように、上記ノズル駒54の後端側には、軸線に沿って後端面から先端側へ向かって延び、隣接する側部どうしが交差することによって互いに連通した二つの大径孔54b,54bが形成されている。大径孔54b,54bには、保護筒10を介して送られる加圧ガスが供給される。
【0021】
一方、ノズル駒54の先端側には、大径孔54bより小径の小径孔54c,54cが形成されている。各小径孔54c,54cは、大径孔54b,54bと同芯に配置され、各大径孔54b,54の底面から先端面まで延びている。各小径孔54c,54cには、大径孔54b,54bを貫通した接着剤用チューブ6,6の先端部が着脱自在に嵌合されている。これから明らかなように、小径孔54cが上記接着剤噴射口になっている。なお、この実施例においては、チューブ6の先端を小径孔54cから若干突出させ、チューブ6から接着剤を直接噴射させるようにしているが、小径孔54cの先端と一致させてもよく、あるいは小径孔54cの先端より後端側に位置させてもよい。
【0022】
また、ノズル駒54の先端側で小径孔54cの周囲には、小径孔54cと平行に延びる噴射孔54dが形成されている。この場合、噴射孔54dは、三つ形成され、小径孔54cの周方向に等間隔に配置されているが、一つ若しくは二つまたは四つ以上形成してもよい。各噴射孔54dは、その後端部が上記大径孔54cに連通し、その先端部がノズル駒54の先端面に開口している。したがって、噴射孔54dには大径孔54cを介して加圧ガスが供給され、その先端開口部から加圧ガスを噴射する。しかも、噴射孔54dは、その一側部が小径孔54cと交差することによって小径孔54cと連通している。したがって、噴射孔54dから噴射された加圧ガスは、接着剤用チューブ6から噴射された接着剤と噴射後直ちに接触し、接着剤を霧化するとともに、両チューブ6,6から噴射された接着剤を混合する。これから明らかなように、噴射孔54dが上記加圧ガス噴射口になっている。
なお、小径孔54cおよび噴射孔54dが開口するノズル駒54の先端面には、大径孔54bと同芯で同径の座ぐり孔54eが形成されている。
【0023】
上記構成の生体接着剤用スプレー1によって生体の体腔内にある傷口に接着剤を吹き付ける場合には、接着剤供給口21a,21aにシリンジ等の接着剤供給源を接続するとともに、加圧ガス供給口22aに加圧ガス供給源を接続する。なお、加圧ガスとしても、窒素ガス等の不活性ガスを用いる。また、加圧ガスの圧力は接着剤の種類に応じて適宜決定する。
【0024】
次に、ノズル部5、軟性部4および挿入部3を体腔内に挿入し、ノズル部5を傷口の近傍に位置させる。そして、ハンドル72を適宜回動させて、ノズル部5の接着剤噴射口54cおよび加圧ガス噴射口54dを傷口と対向させる。その後、チューブ6,6から接着剤を噴射させるとともに、噴射孔54dから加圧ガスを噴射させる。すると、接着剤が加圧ガスによって霧化されるとともに混合され、傷口およびその近傍に吹き付けられる。
【0025】
ここで、上記スプレー1によれば、軟性部4を湾曲させてノズル部5を所望の方向に向けることができるので、接着剤を傷口に正確に吹き付けることができる。また、挿入部3自体は硬性であるから、不用意に曲がって吹き付け位置が不正確になることもない。
【0026】
また、二つの接着剤供給口21aと二つ接着剤噴射口54cとを有しているので、二液性接着剤のスプレーにも用いることができる。また、接着剤用チューブ6を保護筒10に挿通しているので、チューブ6の一部が破れたとしてもスプレー1内に接着剤が広がるのを防止することができる。逆に、保護筒10を用いることなく、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4を加圧ガス用管状体として用いた場合には、加圧ガス用管状体を設ける必要がないので、その分だけ装置全体を小型化することができるとともに、製造費を低減することができる。また、加圧ガス噴射口54dをチューブ6の外周に接するように形成しているので、接着剤を加圧ガスによってより確実に霧化することができる。
【0027】
ところで、スプレー1を長期間使用していると、接着剤によって接着剤噴射口54cおよびチューブ6の先端開口部が徐々に閉じられ、接着剤の噴射量が不足したり、あるいは全く噴射することができなくなることがある。そのような場合には、ノズル駒54およびチューブ6,6を例えば次のようにして交換することができる。
【0028】
ノズル駒54を取り外す場合には、保持ナット53を保持筒51から取り外す。次に、挟持体52,52およびノズル駒53を保持体51から前方へ抜き出す。このとき、挟持体52およびノズル駒54の前方への抜き出しを可能にするために、チューブ6については、若干弛んだ状態で保護筒10内に挿通させておくのがよい。その後、ノズル駒54からチューブ6を取り外す。また、チューブ6,6を取り外す場合には、まずねじ9を緩める。そして、口金保持体8をスプレー本体2から引き抜きいた後、さらに後方へ移動させる。すると、チューブ6が口金保持体8によって引っ張られ、保護筒10から引き抜かれる。このようにして取り外されたノズル駒54、チューブ6および口金保持体8は廃棄する。
なお、ノズル駒54およびチューブ6の取り外し順序は、いずれを前に行ってもよい。
【0029】
取り外したノズル駒54およびチューブ6を新たなノズル駒54およびチューブ6と取り換える場合は、新たなチューブ6およびそれが取り付けられた新たな口金保持体8を用意する。そして、チューブ6をスプレー本体2の後端開口部から保護筒10内に挿通し、チューブ6の先端部を保持筒51から突出させる。次に、保持筒51から突出したチューブ6の先端部を新たなノズル駒54の小径孔54cに嵌合させる。その後、ノズル駒54に一対の挟持体52,52を装着した状態で保持筒51内に挿入し、保持ナット53によって固定する。
【0030】
なお、この発明は上記の実施例に限定されるものでなく、適宜設計変更可能である。
例えば、上記の実施例においては、二液性接着剤を用いる関係上、接着剤供給口21aと接着剤噴射口54cとをそれぞれ2つ宛形成しているが、一液性接着剤を用いる場合には、一つ宛形成してもよい。
また、保護筒10およびチューブ6の全体を柔軟で湾曲可能に形成しているが、少なくとも軟性部4に対応する部分だけを湾曲可能に形成してもよい。
また、スプレー本体2、挿入部3および軟性部4を中空に形成しているが、必ずしもそのようにする必要はない。例えば、挿入部および軟性部を中実にする場合には、その外周に沿ってチューブ6、操作ワイヤ74、および加圧ガス用管状体を配置すればよい。
さらに、上記の実施例においては、口金保持体8をスプレー本体2に固定したとき、口金保持体8の段差面81a,81bがスプレー本体2の端面2aおよび段差面2bと接触するようにしているが、それらの間に保持筒51に対する挟持体52およびノズル駒54の嵌合長さ分より若干大きい程度の隙間を形成するようにしておいてもよい。そのようにすれば、ノズル駒54を取り外す場合に、予めねじ9を緩めて、段差面81a,81bが端面2aおよび段差面2bに突き当たるまで口金保持体8をスプレー本体2に押し込むことにより、チューブ6の先端部を挟持体52およびノズル駒54の抜き出しに必要な分だけ保持筒51から前方へ突出させることができる。したがって、チューブ6を弛ませておく必要がなくなる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、接着剤を吹き付けるべき箇所がノズル部の挿入方向と異なる方向を向いていたり、あるいは他の臓器等の陰になっていたりするような場合であっても、当該箇所に接着剤を正確に吹き付けることができる。また、接着剤用管状体の一部が破れてそこから接着剤が出たとしても、接着剤がスプレー内部全体に広がるのを防止することができる。
接着剤供給口および接着剤噴射口をそれぞれ二つ宛形成し、各接着剤供給口と各接着剤噴射口とを別々の接着剤用管状体によってそれぞれ接続した場合には、二液性接着剤を吹き付けることができる。
接着剤用管状体の先端部を接着剤噴射口に挿入し、加圧ガス噴射孔を接着剤噴射口に挿入された接着剤用管状体の外周に接するようにして形成した場合には、接着剤をより確実に霧化することができる。
スプレー本体に接着剤供給口を有する保持部をスプレー本体と別体にかつ着脱可能に設け、ノズル部に接着剤噴射口および加圧ガス噴射口を有するノズル駒をノズル部と別体にかつ着脱可能に設け、このノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口に接着剤用管状体および加圧ガス用管状体をそれぞれ取り外し可能に接続し、さらに接着剤用管状体を軟性部、挿入部およびスプレー本体に対しそれらに沿って取り外し可能に設けた場合には、ノズル駒および接着剤用管状体を交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略構成を示す図2のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例のスプレー本体の後端側部分の詳細を示す拡大断面図である。
【図4】同実施例のスプレー本体の先端側部分の詳細を示す図であって、図3と90°異なる断面における拡大断面図である。
【図5】挿入部の先端側部分および軟性部の後端側部の詳細を示す図4と同様の拡大断面図である。
【図6】軟性部およびノズル部の詳細を示す図4と同様の拡大断面図である。
【図7】図6のY−Y線に沿う拡大断面図である。
【図8】ノズル駒を示す図であって、図8(A)は図8(B)のA−A線に沿う断面図、図8(B),(C)はそれぞれ図8(A)のB矢視、C矢視図、図8(D)は図8(B)のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 生体接着剤用スプレー
2 スプレー本体
3 挿入部
4 軟性部
5 ノズル部
6 接着剤用チューブ(接着剤用管状体)
7 操作手段
8 口金保持体(保持部)
10 保護筒(加圧ガス用管状体)
21a 接着剤供給口
22a 加圧ガス供給口
54 ノズル駒
54c 小径孔(接着剤噴射口)
54d 噴射孔(加圧ガス噴射口)
74 操作ワイヤ

Claims (4)

  1. 接着剤供給口および加圧ガス供給口を有するスプレー本体と、このスプレー本体から延び出す硬性の挿入部と、互いに隣接して配置された接着剤噴射口および加圧ガス噴射口を有し、上記挿入部の先端側に設けられたノズル部と、上記スプレー本体から上記挿入部に沿って上記ノズル部までそれぞれ延び、上記接着剤供給口および上記加圧ガス供給口と上記接着剤噴射口および上記加圧ガス噴射口とをそれぞれ接続する接着剤用管状体および加圧ガス用管状体とを備えた生体接着剤用スプレーにおいて、上記挿入部と上記ノズル部との間に湾曲可能な軟性部を設け、上記スプレー本体にこのスプレー本体から上記軟性部の先端部まで延びる操作ワイヤを介して上記軟性部を湾曲操作する操作手段を設け、上記接着剤用管状体および上記加圧ガス用管状体の少なくとも上記軟性部に対応する部分をそれぞれ湾曲可能に形成し、上記スプレー本体、上記挿入部および上記軟性部を中空に形成し、それらの内部に上記加圧ガス用管状体を挿通し、この加圧ガス用管状体の内部に上記接着剤用管状体を挿通したことを特徴とする生体接着剤用スプレー。
  2. 上記接着剤供給口および上記接着剤噴射口をそれぞれ二つ宛形成し、各接着剤供給口と各接着剤噴射口とを別々の接着剤用管状体によってそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1に記載の生体接着剤用スプレー。
  3. 上記接着剤用管状体の先端部を上記接着剤噴射口に挿入し、上記加圧ガス噴射孔を上記接着剤噴射口に挿入された接着剤用管状体の外周に接するようにして形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の生体接着剤用スプレー。
  4. 上記スプレー本体には、上記接着剤供給口を有する保持部が上記スプレー本体と別体にかつ着脱可能に設けられ、上記ノズル部には、上記接着剤噴射口および上記加圧ガス噴射口を有するノズル駒がノズル部と別体にかつ着脱可能に設けられ、このノズル駒の接着剤噴射口および加圧ガス噴射口に上記接着剤用管状体および上記加圧ガス用管状体がそれぞれ取り外し可能に接続され、さらに接着剤用管状体が上記軟性部、上記挿入部および上記スプレー本体に対しそれらに沿って取り外し可能に設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の生体接着剤用スプレー。
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