JP2002208252A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2002208252A
JP2002208252A JP2001003244A JP2001003244A JP2002208252A JP 2002208252 A JP2002208252 A JP 2002208252A JP 2001003244 A JP2001003244 A JP 2001003244A JP 2001003244 A JP2001003244 A JP 2001003244A JP 2002208252 A JP2002208252 A JP 2002208252A
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leg
disk
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vibration
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JP2001003244A
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Yoshihiro Sato
良広 佐藤
Kazuto Oyama
和人 大山
Koichi Shiraishi
浩一 白石
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持機構の振動吸収能力を損なうことなく垂
直置き時の自重沈下を抑制することができるディスク装
置を提供する。 【解決手段】 ディスク状の記録媒体を回転駆動させる
ためのモータが搭載された部材7を他の部材9に支持す
る支持機構11は、脚体31と、脚体31に嵌合する嵌
合体33とを含み、脚体31は、柱状に形成された柱状
部35と柱状部35の両端に設けられて鍔状に張り出し
た鍔状部37とを有し、少なくとも柱状部35が弾性を
有する材料で形成されており、嵌合体33は、脚体31
の鍔状部37の対向する面間の距離とほぼ同じ幅を有
し、脚体31の柱状部35の1部分を囲んだ状態で脚体
31と嵌合可能に形成されており、脚体31の柱状部3
5と嵌合体33とが少なくとも脚体31の鍔状部37間
方向において複数の点または面で接触する構成とするこ
とにより、弾性を有する脚体31の柱状部35に作用す
る応力を分散させ、柱状部35の圧縮変形を低減するこ
とで、支持機構11の振動吸収能力を損なわず、垂直置
き時の自重沈下を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置に係
り、特に、ディスク状の記録媒体への記録及びこの記録
媒体からの読み出しの少なくとも1方を行うディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD、CD−ROM、DVD、MO、リ
ムーバブルHDDなどのディスク状の記録媒体への記録
及びこの記録媒体からの読み出しの少なくとも1方を行
うディスク装置では、特開平10−83622号公報な
どに記載のように、ディスク回転駆動用のモータが設け
られた部材が、弾性を有する部材を含む支持機構を介し
てシャーシやメインフレームなどに取り付けられた構成
が用いられている。この支持機構は、特開平10−83
622号公報に記載のように、扁平な球体を2つ連ねた
いわゆる中空状のひょうたん型の弾性体と、この弾性体
の2つ球体を貫くように槽通されるねじなどからなる。
そして、このひょうたん型の弾性体のくびれた部分がモ
ータを固定した部材に形成された穴に嵌合した状態で、
弾性体がねじで他の部材に固定されることにより、モー
タを固定した部材が他の部材に取り付けられている。こ
のとき、ひょうたん型の弾性体のくびれた部分の内側の
面とねじの軸部の円周面との間には空隙が形成されてい
る。また、ひょうたん型の弾性体のくびれた部分の内側
の面に対向するねじの円周面の部分に弾性材料からなる
半球状の突起がリング状に1列に配置されたものもあ
る。この場合も、突起と弾性体のくびれた部分の内側の
面との間には空隙が設けられている。
【0003】従来のディスク装置では、このような支持
機構を用いることで、ディスクの回転による振動が弾性
体により十分に吸収されるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のディスク装置では、ディスクが地面に対して水
平になるように設置される水平置きでは、振動を十分に
吸収できるが、ディスクが地面に対して垂直になるよう
に設置される垂直置きでは、モータを固定した部材の重
さにより弾性体が圧縮変形し、モータを固定した部材が
空隙の分自重沈下してしまう。このようなモータを固定
した部材が自重沈下することにより、モータの軸とディ
スクの軸がずれるため、モータにディスクをチャッキン
グできなくなる場合がある。さらに、モータを固定した
部材の自重沈下が起きた場合、弾性体は圧縮変形してい
るため、振動を十分に吸収できなくなる。加えて、空隙
が無くなり弾性体のくびれた部分の内側の面とねじの軸
部が接触すると、振動を十分に吸収できないばかりか、
振動伝達が増大してしまう。
【0005】一方、弾性体のくびれた部分の内側の面に
対向するねじの円周面部分に突起を設けた構成の場合で
あっても、垂直置きの場合、空隙の分だけモータを搭載
した部材が自重沈下することに変わりがなく、また、垂
直置きのときに上側に位置する突起とくびれた部分の内
側の面とにモータを搭載した部材の荷重がかかるため、
突起とくびれた部分の内側の面との接触部分に応力が集
中し、その突起が圧縮変形してしまうため、振動を十分
に吸収することができなくなる。
【0006】ここで、自重沈下を防ぐ方法として、弾性
体の剛性を高くして圧縮変形を防ぐことも考えられる。
しかし、弾性体の剛性を高くすると弾性体の振動吸収能
力が低下してしまうため、自重沈下を防ぐことができて
も十分に振動を吸収できなくなる。
【0007】本発明の課題は、支持機構の振動吸収能力
を損なうことなく垂直置き時の自重沈下を抑制すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク装置
は、ディスク状の記録媒体を回転駆動させるためのモー
タが搭載された部材を他の部材に支持する支持機構を備
え、この支持機構は、脚体と、この脚体に嵌合する嵌合
体とを含み、脚体は、柱状に形成された柱状部とこの柱
状部の両端に設けられて鍔状に張り出した鍔状部とを有
し、少なくとも柱状部が弾性を有する材料で形成されて
おり、嵌合体は、脚体の鍔状部の対向する面間の距離と
ほぼ同じ幅を有し、脚体の柱状部の1部分を囲んだ状態
で脚体と嵌合可能に形成されており、脚体の柱状部と嵌
合体とが少なくとも脚体の鍔状部間方向において複数の
点または面で接触する構成とする。
【0009】このような構成とすれば、脚体と嵌合体と
が接触した状態で嵌合しており、さらに、脚体の柱状部
と嵌合体とが脚体の鍔状部間方向において複数の点また
は面で接触することにより、垂直置きにした場合にモー
タが搭載された部材の重さにより脚体の柱状部に作用す
る応力は、複数の点または面に分散されるため、脚体の
圧縮変形を低減できる。したがって、モータが搭載され
た部材の自重沈下を抑制できる。また、脚体の圧縮変形
を低減できることにより、脚体の振動吸収能力の低下を
抑えることができる。すなわち、支持機構の振動吸収能
力を損なうことなく垂直置き時の自重沈下を抑制するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を適用してなるディスク装置の第1の実施形態について
図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本発明を適
用してなるディスク装置全体の概略構成を分解した状態
で示す斜視図である。図2は、スピンドルモータを搭載
したユニットメカの概略構成を示す平面図である。図3
は、図2のIII−III線からの矢視図である。図4は、図
2のIV−IV線からの矢視図である。図5は、支持機構の
嵌合体の概略形状を示す平面図である。図6は、支持機
構を拡大して示す断面図である。図7は、ユニットと支
持機構の振動特性を説明する図であり、(a)はωが小
のときの振動特性、(b)はωが中のときの振動特性、
(c)はωが定格のときの振動特性を示す。なお、図1
は、水平置きの状態を、図2から図4、及び図6は、垂
直置きの状態を示しており、本実施形態のディスク装置
1は、水平置きと垂直置きのどちらでも使用できるよう
になっている。
【0011】本実施形態のディスク装置1は、図1に示
すように、円板状の記録媒体であるディスク3を回転駆
動させるためのスピンドルモータ5、回転するディスク
3に対する情報の記録や読み取りなどを行うヘッド6、
スピンドルモータ5やヘッド6などをフレームやプレー
ト上に搭載したユニットメカ7、ユニットメカ7が取り
付けられたシャーシ9、ユニット7をシャーシ9にユニ
ットメカ7とシャーシ9とが別に振動するように支持す
る支持機構11、シャーシ9の前面となる面に設けられ
たフロントパネル13、フロントパネル13に形成され
た方形の搬入出口15からシャーシ9内に出入するディ
スクトレー17、ディスクトレー17を搬入出口15か
ら出入させるための図示していないローディング機構、
シャーシ9の上面にフロントパネル13と平行に梁状に
設けられたブラケット19のスピンドルモータ5の回転
軸に対応する位置に設けられたディスククランパ21、
そしてシャーシ9の開放部分を覆うボトムカバー23及
びトップカバー25などで構成されている。
【0012】ディスク装置1を水平置きにした状態で、
収容されたディスクトレー17がユニットメカ7の上方
に位置するようになっている。ユニットメカ7に搭載さ
れているスピンドルモータ5は、ディスクトレー17が
シャーシ9の外部に突出した状態では、ディスク3の記
録及び再生位置よりも下方に下がっている。ディスクト
レー17にディスク3をセットし、図示していないロー
ディング機構によりディスクトレー17を装置内に入れ
てディスク3を装置内に搬入し、ディスク3の中心がス
ピンドルモータ5の回転軸位置に来ると、ユニットメカ
7とユニットメカ7に固定されているスピンドルモータ
5とが上がってくる。言い換えれば、ユニットメカ7と
ユニットメカ7に固定されているスピンドルモータ5と
がディスク3方向に移動し、記録及び再生状態の位置に
戻る。
【0013】このとき、スピンドルモータ5の回転軸に
取り付けられた図示していないターンテーブル上に設け
られた凸部が、ディスク3の中心部に設けられたセンタ
ーホール27に挿入されることにより、ディスク3が図
示していないターンテーブル上に位置決めされる。同時
に、ディスク3の上面が、シャーシ9のブラケット19
に設けられたディスククランパ21により固定される。
この固定には、通常、図示していないターンテーブルに
設けた磁石とディスククランパ21に設けた吸引部材、
例えば鉄片などによる磁気吸引力を用いる。このように
してスピンドルモータ5の軸に固定されたディスク3
は、スピンドルモータ5によって規定の回転数で回転す
る。回転状態で、ユニットメカ7に具備したヘッド6に
より、ディスク3への様々なデータの記録または再生を
行う。
【0014】ここで、上記のように、ユニットメカ7に
はスピンドルモータ5やヘッド6などが取り付けられて
おり、またそれらの駆動機構も取り付けられている。こ
のため、ディスク3への様々なデータの記録や再生など
を行う上で、ディスク装置1の外部からユニットメカ7
に伝播する振動や衝撃などをできるだけ少なくする必要
がある。また、逆に、ユニットメカ7に取り付けられた
スピンドルモータ5やヘッド7などが取り付けられてお
り、またそれらの駆動機構などの動作による振動のシャ
ーシ9への伝達をできるだけ少なくし、ディスク装置1
から外部への振動の伝達を抑制する必要がある。このた
め、ユニットメカ7は、図1及び図2に示すように、支
持機構11を介してシャーシ9に取り付けられている。
本実施形態の支持機構11は、方形状をなすプレート2
8上にスピンドルモータ5やヘッド6などが搭載された
ユニットメカ7の4隅、すなわちプレート28の4隅に
配置されている。
【0015】支持機構11は、図3及び図4に示すよう
に、シャーシ9にビス29によって固定された脚体31
と、ユニットメカ7のプレート28の4隅に設けられ、
脚体31に嵌合する嵌合体33とで構成されている。脚
体31は、弾性を有する材料、例えばゴムなどで形成さ
れており、円柱状に形成された柱状部35と、柱状部3
5の両端に形成され、柱状部35の円周面から垂直方向
に鍔状に突出した鍔状部37とで構成されている。柱状
部35の軸部分には、両鍔状部37にかけて貫通孔が形
成されており、この貫通孔にビス29が挿通されること
で脚体31は、シャーシ9に固定されている。
【0016】嵌合体33は、例えば合成樹脂や金属など
の弾性が比較的低い材料で形成されており、図4に示す
ように、ユニットメカ7のプレート28の両平板面から
垂直に突出したフランジ形状に形成されている。また、
嵌合体33は、脚体31の両鍔状部37の対向する面間
の距離とほぼ同じ幅に形成されている。さらに、嵌合体
33は、図5に示すように、プレート28の平板面側か
ら見たとき、略C字形状に形成されている。このため、
嵌合体33を脚体31に嵌合させたとき、図3に示すよ
うに、嵌合体33は、脚体31の両鍔状部37間に挿入
され、脚体31の柱状部35の一部分を囲んだ状態にな
っている。嵌合体33の脚体31の柱状部35に対向す
る面には、図4及び5に示すように、凸部39が形成さ
れている。
【0017】凸部39は、嵌合体33の脚体31の柱状
部35に対向する面の、脚体31の両鍔状部37間方向
にわたって、また、嵌合体33の脚体31の柱状部35
に対向する面の円周方向にわたって、各々複数形成され
ている。嵌合体33の脚体31の柱状部35に対向する
面からの凸部39の頂点までの高さHは、本実施形態で
は図6に示すように、約1mm程度とた。そして、凸部3
9の高さH以下の範囲内でユニットメカ7が振動すると
きのユニットメカ7の質量と脚体31の剛性との関係で
決まる共振周波数は、ディスク3の定格回転数に対して
1.4分の1以下としている。すなわち、脚体31の剛
性または柔らかさは、ユニットメカ7の質量に応じて、
ユニットメカ7の応答振幅が凸部39の高さH以上にな
る変位領域内のディスク3の回転数での共振周波数f2
の1.4倍以上の周波数で応答振幅がH以下になるよう
に選択している。
【0018】このような支持機構11を備えたディスク
装置1におけるユニットメカ7にディスク3の回転振動
が加わるときのユニットメカ7と脚体31の振動特性に
ついて以下に説明する。ところで、ディスク3は、ディ
スク3全体にわたって重量や厚みなどを完全に均一に形
成することは難しいため、重心とディスク3の回転中心
が必ずしも一致しない。したがって、ディスク3が回転
駆動されると、このようなディスク偏重心により回転振
動を生ずる。ディスク3が比較的低回転、つまり角速度
ωが小でありユニットメカ7の振幅が概ね1mm以下のと
きには、ディスク3の振動に伴う加振力は小さく、ユニ
ットメカ7は、嵌合体33の凸部39の高さHの範囲内
で変位が生じる。このときのユニットメカ7の質量と脚
体31の剛性によって決まる振動伝達率つまり応答振幅
は、図7(a)に示すように、比較的低い共振周波数f
1で最大となる。
【0019】ディスク3の回転数、つまり角速度ωが比
較的高くなると、ディスク3の回転振動に伴う加振力が
大きくなり、ユニットメカ7の振幅が概ね1mm以上の大
きさになったとき、脚体31と嵌合体33の凸部39と
では振動を吸収できなくなる。したがって、凸部39の
高さH以上の振幅をユニットメカ7は発生することにな
るので、脚体31の剛性が大きくなり、図7(a)及び
(b)に示すように、このときの共振周波数f2は、デ
ィスク3が比較的低回転のときの共振周波数1よりも高
くなる。さらにディスク3の回転数つまり角速度ωが上
がり、定格回転である共振周波数f2の1.4倍以上の
回転数となると、加振力に対するユニットメカ7の振動
伝達率つまり応答振幅は1以下となり、振幅が減少する
ため、嵌合体33の凸部39の高さHの範囲内で変位が
生じるようになる。このときの振動特性は、図7(c)
に示すように、ディスク3が比較的低回転のときの図7
(a)に示す特性と同様になり、ユニットメカ7の振動
伝達率つまり応答振幅は、ディスク3が定格回転になる
前の比較的高回転の状態、つまり図7(b)のときより
も小さくなり、振動が小さくなる。
【0020】このように本実施形態のディスク装置1で
は、シャーシ9に固定された脚体31の柱状部35にユ
ニットメカ7に設けられた嵌合体33を嵌合させ、脚体
31の柱状部35と嵌合体33とを、脚体31の鍔状部
37間方向に複数設けられた凸部39で接触させてい
る。このため、脚体31と嵌合体33とが接触している
ことに加え、垂直置きしたときに脚体31の柱状部35
の上側に来る面にかかるユニットメカ7の荷重が複数の
接触部分に分散される。したがって、脚体31の柱状部
35の圧縮変形を低減できるため、ユニットメカ7の自
重沈下を防ぐことができる。さらに、脚体31の柱状部
35の圧縮変形を低減できることにより、脚体31の振
動吸収能力の低下を抑えることができる。このとき、必
要な振動吸収能力は、脚体31の剛性、及び嵌合体33
の凸部39の数つまり脚体31の柱状部35と嵌合体3
3との接触面積を選択することにより得ることができ
る。すなわち、支持機構の振動吸収能力を損なうことな
く垂直置き時の自重沈下を抑制できる。
【0021】さらに、上記のように、嵌合体33の凸部
39の数つまり脚体31の柱状部35と嵌合体33との
接触面積比率を変えることで、ユニットメカ7の自重沈
下と振動伝達率の両者のトレードオフ関係を変えること
ができる。
【0022】ところで、例えばCD−ROMやDVDな
どの光ディスクで配布されるコンピュータのソフトウェ
アのインストール時間の短縮や、ゲームなどを快適に楽
しむなどのため、データ転送速度の向上が要求されてお
り、ディスクの回転数をより高速にすることが要求され
ている。しかし、この際、ディスクの回転数が大きくな
るほどディスク偏重心による振動が増大してしまう。こ
れに対して、本実施形態のディスク装置1では、支持機
構11とユニットメカ7とで構成される振動系における
共振周波数は、支持機構11の脚体31の剛性の選択に
より、ディスク3の記録及び再生時の定格回転で共振周
波数がより低くなるように設定されているため、ユニッ
トメカ7からシャーシ9への振動伝達率を低減でき、デ
ィスク偏重心による振動を低減できる。加えて、ディス
ク偏重心による振動を低減できることにより、ディスク
装置1外部への振動伝達を低減することができる。
【0023】(第2の実施形態)本発明を適用してなる
ディスク装置の第2の実施形態について図8及び図9を
参照して説明する。図8は、本発明を適用してなるディ
スク装置の概略構成を示す側面図である。図9は、支持
機構の部分を拡大して示した断面図である。なお、本実
施形態では、第1の実施形態と同一のものには同じ符号
を付して説明を省略し、第1の実施形態と相違する構成
及び特徴部などについて説明する。
【0024】本実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、脚体の鍔状部と脚体の鍔状部に対向する嵌合体の面
との接触面積を大きくしたことにある。すなわち、本実
施形態のディスク装置41の支持機構42は、図8及び
図9に示すように、鍔状部43が第1の実施形態よりも
長く形成された脚体45と、脚体45の柱状部35に対
向する面とプレート28に取り付けられた面との距離、
つまり厚みL1が第1の実施形態よりも厚く形成された
嵌合体47とで構成されている。本実施形態の嵌合体4
7の厚みL1は、嵌合体47の幅L2とほぼ同じになる
ように形成されている。したがって、脚体45の鍔状部
43は、少なくとも嵌合体47の幅L2以上の長さに形
成されている。
【0025】ここで、ディスク3が回転して発生する加
振力の作用点と支持機構42の位置である支点は、図8
に示すように、ほとんどの場合ディスク3の回転面の外
に位置している。さらに、ユニットメカ7の重心Gは、
ディスク3の加振力つまり作用点と支持機構42の位置
つまり支点との間にある。このため、ユニットメカ7
は、ディスク3が回転することで、ユニットメカ7の重
心Gを中心に振動方向49の方向に振動し、ディスク3
の面に交わる方向の振動が生じる。
【0026】これに対して、本実施形態のディスク装置
41では、図9に示すように、支持機構42において、
脚体45の鍔状部43の内面と嵌合体47の脚体45の
鍔状部43に対向する面の接触面積を大きく取ることに
より、ディスク3の面に交わる方向に対する支持機構4
2の振動吸収能力を増大し、振動によるユニットメカ7
の回転角θを小さくできる。これにより、ユニットメカ
7のディスク3の面に交わる方向、つまり振動方向49
での振動に伴う騒音を低減できる。
【0027】また、第1及び第2の実施形態では、ユニ
ットメカ7に設けられた嵌合体33、47は、プレート
28の両平板面から垂直に突出したフランジ形状、つま
り図4及び図9などに示すように、プレート28の部分
を含めて断面がT字形状となるように設けられている
が、プレート28の一方の平板面から垂直に突出させて
断面がL字形状になるように設けることもできる。さら
に、脚体31、45をユニットメカ7のプレート28の
一面に固定し、嵌合体33、47をシャーシ9に固定し
た構成とすることもできる。さらに、第1及び第2の実
施形態では、脚体31、45は、柱状部35の両端に鍔
状部37、43を設けた構成となっているが、柱状部3
5と鍔状部37、43とは別体の部品を組み合わせた構
成にでき、また、脚体を固定するビスなどの頭部を一方
の鍔状部として用いることもできる。ただし、ビスなど
の頭部を鍔状部とした場合、鍔状部での振動吸収能力
は、第1及び第2の実施形態に比べ落ちてしまう。
【0028】また、第1及び第2の実施形態では、凸部
39を嵌合体33、47の脚体31、45の柱状部35
に対向する面に形成しているが、凸部は、脚体の柱状部
表面に形成することもできる。さらに、少なくとも脚体
の両端に設けられた鍔状部37、43間方向において複
数の点や面で脚体の柱状部と嵌合体が接触できれば、第
1及び第2の実施形態のように凸部39を形成しなくて
も、嵌合体または脚体の柱状部のいずれかの面にを凹凸
形状になるように波打たせた構成などにすることができ
る。
【0029】また、本発明は、第1及び第2の実施形態
のディスク装置1、41のようにプレート28にスピン
ドルモータ5とヘッド6を搭載したユニットメカ7を備
えた構成に限らず、プレートや箱体などに少なくとも振
動源となるスピンドルモータを搭載した部材を防振支持
する必要がある様々な構成のディスク装置に適用でき
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、支持機構の振動吸収能
力を損なうことなく垂直置き時の自重沈下を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるディスク装置全体の第1
の実施形態の概略構成を装置を分解した状態で示す斜視
図である。
【図2】本発明を適用してなるユニットメカの概略構成
を示す平面図である。
【図3】図2のIII−III線からの矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線からの矢視図であり、本発明を
適用してなる支持機構の第1の実施形態の概略構成を示
す図である。
【図5】支持機構の嵌合体の概略形状を示す平面図であ
る。
【図6】本発明を適用してなる支持機構の第1の実施形
態の概略構成を拡大して示す図である。
【図7】ユニットと支持機構の振動特性を説明する図で
あり、(a)はωが小のときの振動特性、(b)はωが
中のときの振動特性、(c)はωが定格のときの振動特
性を示す。
【図8】本発明を適用してなるディスク装置の第2の実
施形態におけるユニットメカ部分の概略構成と動作を示
す側面図である。
【図9】本発明を適用してなる支持機構の第2の実施形
態の概略構成と動作を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置 3 ディスク 5 スピンドルモータ 7 ユニットメカ 9 シャーシ 11 支持機構 31 脚体 33 嵌合体 35 柱状部 37 鍔状部 39 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 浩一 茨城県ひたちなか市大字稲田1410番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア製品事 業部内 Fターム(参考) 3J048 AA01 BA10 EA07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の記録媒体を回転駆動させる
    ためのモータが搭載された部材を他の部材に支持する支
    持機構を備え、該支持機構は、脚体と、該脚体に嵌合す
    る嵌合体とを含み、前記脚体は、柱状に形成された柱状
    部と該柱状部の両端に設けられて鍔状に張り出した鍔状
    部とを有し、少なくとも前記柱状部が弾性を有する材料
    で形成されており、前記嵌合体は、前記脚体の鍔状部の
    対向する面間の距離とほぼ同じ幅を有し、前記脚体の柱
    状部の1部分を囲んだ状態で前記脚体と嵌合可能に形成
    されており、前記脚体の柱状部と前記嵌合体とが少なく
    とも前記脚体の鍔状部間方向において複数の点または面
    で接触するディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007004866A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 防振部材および光ディスク装置
JP2012026532A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Kitagawa Ind Co Ltd 弾性支持具
JP2013218776A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Kyocera Document Solutions Inc 情報記録装置の保持部構造

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