JP2002208086A - 横断支援システム - Google Patents

横断支援システム

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JP2002208086A
JP2002208086A JP2001004206A JP2001004206A JP2002208086A JP 2002208086 A JP2002208086 A JP 2002208086A JP 2001004206 A JP2001004206 A JP 2001004206A JP 2001004206 A JP2001004206 A JP 2001004206A JP 2002208086 A JP2002208086 A JP 2002208086A
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JP2001004206A
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English (en)
Inventor
Takahito Jiyou
崇人 城
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横断者の横断状況に応じた適切な支援を行う
ことができる横断支援システムの提供。 【解決手段】 横断支援装置1は、横断歩道W上にいる
横断者Pが携帯している携帯型端末装置2から該携帯型
端末装置2の識別情報を受信した場合、横断者Pは横断
中であると判定し、その識別情報を記憶する。また、横
断歩道W上以外にいる横断者Pが携帯している携帯型端
末装置2から識別情報を受信した場合、その識別情報を
記憶しているか否かを判別する。ここでその識別情報を
記憶していると判別した場合は、横断者Pは横断を完了
したものと判定する。そして、これらの判定の結果に基
づいて、横断者Pの横断状況に応じた情報を生成し、そ
の生成した情報を携帯型端末装置2へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば視覚障害者
等の交通弱者が横断歩道を横断する場合にその横断を支
援するための横断支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、視覚障害者等の交通弱者であ
る横断者が横断歩道を安全に横断できるようにするため
に、横断歩道での横断を支援する横断支援システムが提
案されている。
【0003】例えば、特開2000−20874号公報
では、位置情報を無線信号として送信する複数の電子マ
ーカを道路に沿って設置し、横断者が携帯型端末装置を
用いてそれらの電子マーカから位置情報を取得すること
により、横断者に位置情報を提供することができる横断
支援システム(以下、第1従来システムという)が提案
されている。この第1従来システムによる場合、横断者
は、電子マーカの設置点毎に今後進むべき方向を知るこ
とができるため、横断者を所望の目的地まで容易に誘導
することが可能になる。
【0004】また、特開平10−290944号公報で
は、交通弱者が横断歩道を横断する場合に、横断歩道の
両端から異なる音響を交互に鳴き交わすように出力する
ことにより、横断者に横断のタイミングを知らせること
ができる横断支援システム(以下、第2従来システムと
いう)が提案されている。この第2従来システムによる
場合、上述したように横断歩道の両端から異なる音響を
交互に鳴き交わすように構成されているので、横断者
は、横断のタイミングを知ることができるだけでなく、
進むべき方向をも知ることができる。
【0005】さらに、特開平8−191854号公報で
は、横断者が、無線器,センサ付白杖又はセンサ付履物
等を用いて、信号灯器の灯色を青色に変更するための要
求を行うことができる横断支援システム(以下、第3従
来システムという)が提案されている。この第3従来シ
ステムによる場合、横断者が重度の視覚障害者等である
ときでも信号灯器に対して青色への変更要求を容易に行
うことが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1従
来システムの場合、位置情報を取得するために携帯型端
末装置を電子マーカに近づける必要があるため、横断者
は電子マーカが設置されている位置の付近まで移動しな
ければならなかった。また相当数の横断者が横断待ちの
状態にある場合では、位置情報を取得することが困難な
ときがあるという問題があった。
【0007】また、同じく第1従来システムの場合、横
断歩道付近に横断者が存在する又は存在しないに拘わら
ず、所定の時間間隔にて電子マーカから位置情報を定期
的に送信するために、相当な電力を消費するという問題
があった。
【0008】また、第2従来システムの場合、横断者の
頭上で鳴き交わされる音響に基づいて自分が横断歩道の
始点にいるのか否かを横断者が判断することが困難であ
るという問題があった。
【0009】さらに、第2及び第3従来システムにおい
ては、システム側では横断者が横断中であるか否かを判
定することができないので、横断者の横断状況に応じた
適切な情報を提供することができなかった。そのため、
例えば横断者が横断している最中であっても、信号灯器
の灯色を青色から黄色・赤色へ変更するような事態が発
生し、横断者の安全を確保することができない場合があ
るという問題があった。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、携帯型端末装置の識別情報に基づいて横断者が
横断中であるか否かの判定を行うことにより、各横断者
夫々の横断状況に応じた適切な支援を行うことができる
横断支援システムを提供することを目的とする。
【0011】また本発明の他の目的は、横断支援装置と
携帯型端末装置とが無線にて通信することにより横断者
は特定の地域まで移動する必要がないので、横断者が横
断支援装置から提供される情報を容易に取得することが
できる横断支援システムを提供することにある。
【0012】また本発明の他の目的は、検出装置によっ
て横断者が検出された場合に横断支援装置が動作を開始
することにより、省電力化を図ることができる横断支援
システムを提供することにある。
【0013】さらに本発明の他の目的は、横断者が横断
を開始する場合には信号灯器の灯色を横断可を示す色に
変更し、横断者が横断中の場合にはその横断可を示す色
を保持し、横断者が横断を完了した場合にその保持した
状態を停止することにより、横断者の安全を確保すると
共に円滑な交通整理を実現することができる横断支援シ
ステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る横断支援
システムは、横断歩道を横断する横断者に携帯される携
帯型端末装置と、該携帯型端末装置と無線にて通信する
通信機を具備し、前記横断者の横断を支援するために用
いられる横断支援装置とを備える横断支援システムにお
いて、前記横断支援装置は、前記携帯型端末装置から送
信された該携帯型端末装置の識別情報を前記通信機によ
って受信した場合、該通信機が識別情報を受信すること
ができる範囲に基づいて、前記受信した識別情報に係る
携帯型端末装置の位置を特定する位置特定手段と、該位
置特定手段によって特定された位置に基づいて前記横断
者が横断中であるか否かを判定する横断状況判定手段と
を備えることを特徴とする。
【0015】第1発明による場合、横断支援装置は、携
帯型端末装置から無線通信によって送信された識別情報
を通信機にて受信する。このとき、その通信機が識別情
報を受信することができる範囲に基づいて、識別情報を
送信した前記携帯型端末装置の位置を特定する。そし
て、その特定した位置が横断歩道上である場合は横断者
は横断中であると判定し、一方横断歩道上以外である場
合には横断者は横断中ではないと判定する等、携帯型端
末装置の位置に基づいて横断者が横断中であるか否かを
判定する。
【0016】このようにして携帯型端末装置の位置に基
づいて、その携帯型端末装置を携帯している各横断者が
横断中であるか否かを判定する。その結果、横断状況に
応じた適切な情報を各横断者夫々に対して提供すること
が可能になる。
【0017】第2発明に係る横断支援システムは、第1
発明に係る横断支援システムにおいて、前記横断支援装
置は更に、前記横断状況判定手段によって前記横断者は
横断中であると判定された場合に、前記受信した識別情
報を記憶する識別情報記憶手段と、前記横断状況判定手
段によって前記横断者が横断中ではないと判定された場
合であって、該横断者に係る携帯型端末装置の識別情報
を受信したとき、受信した識別情報が前記識別情報記憶
手段によって記憶されているか否かを判別する判別手段
とを備え、前記横断状況判定手段は、前記識別情報記憶
手段によって前記受信した識別情報が記憶されていると
前記判別手段によって判別された場合、前記横断者が横
断を完了したと判定すべくなしてあることを特徴とす
る。
【0018】第2発明による場合、横断支援装置は、横
断者が横断中であると判定した場合に、携帯型端末装置
から受信した識別情報を記憶する。そして、横断者は横
断中ではないと判定した場合であって、その横断者が携
帯している携帯型端末装置の識別情報を受信したとき、
その受信した識別情報を記憶しているか否かを判別す
る。その結果、その受信した識別情報を記憶していると
判別した場合、その識別情報に係る携帯型端末装置を携
帯している横断者は、「以前は横断中であったが現在は
横断中ではない」ということになるため、横断支援装置
はその横断者が横断を完了したと判定する。
【0019】このように、横断者が横断中であるか否か
のみならず、横断を完了したことをも判定することがで
きる。したがって、より詳細な横断状況に応じて、横断
者の支援を行うことが可能になる。
【0020】第3発明に係る横断支援システムは、第1
発明又は第2発明に係る横断支援システムにおいて、前
記横断支援装置は更に、前記横断状況判定手段によって
前記横断者は横断中であると判定された場合であって、
前記横断歩道に設置されている信号灯器の灯色が横断可
を示す色であるとき、前記灯色が横断可である状態を保
持するように前記信号灯器を制御する手段を備えること
を特徴とする。
【0021】第3発明による場合、横断支援装置は、横
断者が横断中であると判定された場合であって、信号灯
器の灯色が横断可を示す色であるとき、灯色が横断可を
示す色である状態を保持するように前記信号灯器を制御
する。
【0022】このように、横断者が横断中である場合
に、信号灯器の灯色が横断可を示す色である状態を保持
するようにその信号灯器を制御することによって、横断
中に前記灯色が横断不可を示す色に変わるという事態を
回避することができるため、横断者は安全に横断を行う
ことができる。
【0023】第4発明に係る横断支援システムは、第2
発明に係る横断支援システムにおいて、前記横断支援装
置は更に、前記横断状況判定手段によって前記横断者は
横断中であると判定された場合であって、前記横断歩道
に設置されている信号灯器の灯色が横断可を示す色であ
るとき、前記灯色が横断可である状態を保持するように
前記信号灯器を制御する制御手段を備え、該制御手段
は、前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断を
完了していると判定された場合であって、前記灯色が横
断可を示す色である状態を保持するように前記信号灯器
を制御しているとき、該保持するような制御を停止すべ
くなしてあることを特徴とする。
【0024】第4発明による場合、横断支援装置は、横
断者が横断中であると判定された場合であって、信号灯
器の灯色が横断可を示す色であるとき、灯色が横断可を
示す色である状態を保持するように前記信号灯器を制御
する。そして、その横断者が横断を完了していると判定
した場合、その制御を停止する。よって、必要な場合に
のみ横断可を示す色である状態を保持することとなり、
円滑な交通整理を実現することができる。
【0025】第5発明に係る横断支援システムは、第1
発明乃至第4発明の何れかに係る横断支援システムにお
いて、横断者を検出する検出装置を更に備え、該検出装
置は、横断者を検出した場合に、該検出したことを示す
検出情報を前記横断支援装置へ送信する手段を備え、前
記横断支援装置は更に、前記検出装置から送信された検
出情報を受信した場合、携帯型端末装置の識別情報の送
信要求を示す要求情報を送信する手段を備え、前記携帯
型端末装置は更に、前記横断支援装置から送信された要
求情報を受信した場合、該携帯型端末装置の識別情報を
送信する手段を備えることを特徴とする。
【0026】第5発明による場合、横断支援装置は、横
断者を検出する検出装置から横断者を検出したことを示
す検出情報を受信した場合に識別情報の送信を携帯型端
末装置に要求し、この要求に応じて携帯型端末装置は識
別情報を送信する。
【0027】このように、横断支援装置は、検出装置が
横断者を検出しない場合、即ち支援対象となる横断者が
存在していない場合は動作せず、検出装置が横断者を検
出した場合にその横断者が支援対象となる横断者である
か否かを判定するために、識別情報の送信を要求する。
その結果、識別情報を受信した場合は携帯型端末装置を
携帯している横断者、即ち支援対象となる横断者が存在
していると判断することができる。このようにして支援
対象となる横断者が存在していると判断した場合にはじ
めて種々の支援を行うべく動作することにより、従来の
場合と比較して省電力化を図ることができる。
【0028】第6発明に係る横断支援システムは、第1
発明乃至第5発明の何れかに係る横断支援システムにお
いて、前記横断支援装置は更に、前記横断歩道に設置さ
れている信号灯器の灯色が横断不可を示す色である場
合、横断ができないことを示す横断不可情報及び前記横
断者に係る携帯型端末装置の識別情報を送信する手段を
備え、前記携帯型端末装置は更に、前記横断支援装置か
ら送信された横断不可情報及び識別情報を受信した場合
であって、受信した識別情報が前記携帯型端末装置を識
別する情報であるとき、横断ができないことを通知する
手段を備えることを特徴とする。
【0029】第6発明による場合、横断支援装置は、信
号灯器の灯色が横断不可を示す色である場合に、横断が
できないことを示す横断不可情報及び横断者が携帯する
携帯型端末装置の識別情報を無線通信にて送信し、これ
を受信した携帯型端末装置は、受信した識別情報が該携
帯型端末装置を識別する情報である場合に、横断ができ
ないことを横断者へ通知する。
【0030】これにより、信号灯器の灯色が横断不可を
示す色である場合、横断を完了する前の横断者に対して
横断ができないことを知らせることができる。このよう
に、横断者に対して注意を喚起することによって、横断
者の安全を確保することができる。また、このような通
知を受けることによって、横断者は横断歩道の始点にい
ることを容易に認識することができる。
【0031】さらに、横断支援装置と携帯型端末装置と
の間の通信は無線を利用して行われるため、横断者は、
従来の場合のように特定の地域まで移動する必要もな
く、横断支援装置から提供される情報を容易に取得する
ことができる。
【0032】第7発明に係る横断支援システムは、第1
発明乃至第6発明の何れかに係る横断支援システムにお
いて、前記横断支援装置は更に、前記横断状況判定手段
によって前記横断者は横断中ではないと判定された場合
であって、前記横断歩道に設置されている信号灯器の灯
色が横断可を示す色であるとき、横断ができることを示
す横断可情報及び前記横断者に係る携帯型端末装置の識
別情報を送信する手段を備え、前記携帯型端末装置は更
に、前記横断支援装置から送信された横断可情報及び識
別情報を受信した場合であって、受信した識別情報が前
記携帯型端末装置を識別する情報であるとき、横断がで
きることを通知する手段を備えることを特徴とする。
【0033】第7発明による場合、横断支援装置は、横
断者が横断中ではないと判定した場合であって、信号灯
器の灯色が横断可を示す色であるときに、横断ができる
ことを示す横断可情報及び横断者が携帯する携帯型端末
装置の識別情報を無線通信にて送信し、これを受信した
携帯型端末装置は、受信した識別情報が該携帯型端末装
置を識別する情報である場合に、横断ができることを横
断者へ通知する。
【0034】これにより、信号灯器の灯色が横断可を示
す色である場合、横断中ではない横断者に対して横断が
できることを知らせることができる。よって、横断者は
安心して横断することができる。
【0035】第8発明に係る横断支援システムは、第1
発明乃至第7発明の何れかに係る横断支援システムにお
いて、前記横断支援装置は更に、前記横断状況判定手段
によって前記横断者は横断中ではないと判定された場合
であって、前記横断歩道に設置されている信号灯器の灯
色が横断不可を示す色であるとき、前記灯色を横断可を
示す色に変更するように前記信号灯器を制御する手段を
備えることを特徴とする。
【0036】第8発明による場合、横断支援装置は、横
断者が横断中ではないと判定した場合であって、信号灯
器の灯色が横断不可を示す色であるとき、横断不可を示
す色から横断可を示す色へ灯色を変更するように前記信
号灯器を制御する。よって、横断を完了する前の横断者
にとっては、横断待ちの時間が短縮され、スムースに横
断することが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の横断支
援システムを設けた道路の平面図であり、図2は、本発
明の横断支援システムの構成を示す概念図である。図1
又は図2において、Wは道路R上に設けられている横断
歩道を示しており、この横断歩道Wの両端の歩道上の夫
々には歩行者用信号灯器5aが設置されている。また、
横断歩道W付近の車道上には車両用信号灯器5b,5b
が設置されている。これらの歩行者用信号灯器5a,5
a及び車両用信号灯器5b,5bは、横断歩道Wの一端
に設置されている信号制御装置4によってその動作が制
御される。
【0038】また、同じく横断歩道Wの一端には、横断
を支援するために用いられる横断支援装置1が設置され
ている。この横断支援装置1は、歩行者用信号灯器5
a,5a夫々の付近に設置されているアンテナA1,A
2を介して所定の情報を送信すると共に、これらのアン
テナA1,A2を介して受信された情報を後述する手順
にしたがって処理する。ここでアンテナA1は、車道上
の所定領域(図1におけるA領域)に位置している後述
する携帯型端末装置2と無線にて通信すべく配置されて
おり、一方アンテナA2は歩道上の所定領域(図1にお
けるB領域)に位置している携帯型端末装置2と無線に
て通信すべく配置されている。
【0039】また、横断支援装置1は、信号制御装置4
及び後述する検出装置3夫々と通信する手段を備えてお
り、これらの装置間では後述するように各種の情報が送
受信される。
【0040】横断歩道Wの両端の夫々には、横断歩道W
を横断する横断者Pを検出する検出装置3が設置されて
いる。この検出装置3は、フォトダイオード及びLED
(Light Emitting diode)を有する光学センサを備えて
おり、該光学センサの作用により横断歩道W付近の歩道
上に位置する横断者Pを検出すべく配置されている。な
お、光学センサの代わりに、例えば赤外線センサ等を用
いてもよく、またテレビカメラを備え、該テレビカメラ
により撮像された撮像画像を用いた画像処理を行うこと
により、横断者Pを検出するような構成であってもよ
い。
【0041】この検出装置3は、横断者Pの検出処理を
常時行っている。そして、横断者Pを検出した場合は、
横断者Pを検出したことを示す検出情報を横断支援装置
1へ送信する。
【0042】上述した信号制御装置4は、歩行者用信号
灯器5a,5a及び車両用信号灯器5b,5bの動作を
制御すると共に、これらの信号灯器の灯色を示す灯色情
報を横断支援装置1に対して連続的に送信している。横
断支援装置1は、このようにして信号制御装置4から送
信された灯色情報を受信することにより、歩行者用信号
灯器5a,5a及び車両用信号灯器5b,5b夫々の灯
色が何色であるのかを判定することができる。また、横
断支援装置1は、信号制御装置4に対して後述するよう
にして各種の指示を行うことにより、歩行者用信号灯器
5a,5aの動作を変更させることができる。
【0043】なお、本実施の形態では、横断支援装置1
と信号制御装置4とを別の装置としているが、横断支援
装置1が信号制御装置4の機能を兼ねるようにしてもよ
い。
【0044】横断歩道Wを横断する視覚障害者等の交通
弱者である横断者Pは、本発明の携帯型端末装置2を携
帯している。この携帯型端末装置2は、横断者Pが所持
している白杖に取り付ける等して容易に携帯することが
できる。携帯型端末装置2と横断支援装置1との間で
は、アンテナA1又はA2を介して、後述する各種の情
報が無線にて送受信される。
【0045】図3は、横断支援装置1の構成を示すブロ
ック図である。図3に示すとおり、横断支援装置1はC
PU等から構成される制御部100を備えており、該制
御部100は、バスを介して接続されている後述するハ
ードウェア各部を制御すると共に、ROM101aに格
納されているコンピュータプログラムを実行する。
【0046】ROM101aは、PROM又はEPRO
M等で構成されており、横断支援装置1の動作に必要な
種々のコンピュータプログラムを格納している。また、
RAM101bは、SRAM又はDRAM等で構成され
ており、制御部100によるコンピュータプログラムの
実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
【0047】端末ID記憶部101cは、同じくSRA
M又はDRAM等で構成されており、携帯型端末装置2
を識別するための識別情報(以下、端末IDという)を
記憶する。
【0048】通信I/F102,102は、アンテナA
1,A1との間の通信を処理するためのインタフェース
であり、一方通信I/F103,103は、アンテナA
2,A2との間の通信を処理するためのインタフェース
である。
【0049】また、検出装置I/F104は、検出装置
3,3と通信するためのインタフェースであり、制御装
置I/F105は、信号制御装置4と通信するためのイ
ンタフェースである。
【0050】横断支援装置1は、後述するように各種の
情報を携帯型端末装置2に対して送信するが、それらの
情報にはPCM等の方式により符号化された音声情報が
含まれている。
【0051】図4は、携帯型端末装置2の構成を示すブ
ロック図である。図4に示すとおり、携帯型端末装置2
は、CPU等から構成される制御部200を備えてお
り、該制御部200は、バスによって接続された後述す
るハードウェア各部を制御すると共に、ROM201に
格納されているコンピュータプログラムを実行する。
【0052】ROM201は、PROM又はEPROM
等で構成されており、携帯型端末装置2の動作に必要な
種々のコンピュータプログラム及び携帯型端末装置2の
端末IDを格納している。また、RAM202は、SR
AM又はDRAM等で構成されており、制御部200に
よるコンピュータプログラムの実行時に発生する一時的
なデータを記憶する。
【0053】通信I/F203は、アンテナ204との
間の通信を処理するためのインタフェースである。携帯
型端末装置2は、これらの通信I/F203及びアンテ
ナ204を用いることにより、アンテナA1又はA2を
介して、横断支援装置1と通信することができる。
【0054】音声合成部205は、横断支援装置1から
受信した情報に含まれている音声情報を用いて音声合成
処理を行う。この音声合成部205により合成された音
声はスピーカ206から出力される。
【0055】操作部207は、携帯型端末装置2のオン
/オフ操作、及びスピーカ206から出力される音声の
音量の調整等を行うための入力装置である。
【0056】次に、本発明の横断支援システムの動作に
ついて説明する。図5は、横断支援装置1及び携帯型端
末装置2の処理手順を示すフローチャートである。横断
支援装置1は、検出装置3,3から送信された検出情報
を受信したか否かを常時監視している(S101)。こ
こで検出情報を受信したと判定した場合(S101でY
ES)、端末IDの送信要求を示す要求情報をアンテナ
A2,A2を介して横断歩道Wの両端の歩道上に送信す
る(S102)。
【0057】なお、この場合、検出情報を送信した検出
装置3を特定し、その特定した検出装置3と同一の端側
に設けられているアンテナA2のみを介して要求情報を
送信するようにしてもよい。これにより、横断者Pが存
在している歩道上にのみ要求情報を送信することとなる
ため、無駄な電力を消費せずに済むという利点がある。
【0058】歩道上にいる横断者Pが携帯している携帯
型端末装置2は、横断支援装置1から送信された要求情
報を受信した場合(S201)、ROM201に格納さ
れている端末IDを送信する(S202)。
【0059】横断支援装置1は、アンテナA2を介し
て、携帯型端末装置2から送信された端末IDを受信し
た場合(S103)、受信した端末IDをRAM101
bの適宜の領域に格納するとともに、その端末IDが端
末ID記憶部101cに登録されているか否かを判定す
る(S104)。ここで登録されていると判定した場合
(S104でYES)、後述する横断完了処理を実行す
る(S105)。一方、登録されていないと判定した場
合(S104でNO)、後述する横断未完了処理を実行
する(S106)。
【0060】なお、検出装置3,3は、携帯型端末装置
2を所持しているか否かに拘わらず横断者Pの検出を行
うので、上述したように横断支援装置1が要求情報を送
信(S102)した場合であっても端末IDの受信(S
103)が行われない場合がある。そのため、ステップ
S102にて要求情報を送信した後、所定時間を経過し
ても携帯型端末装置2からの応答がない場合、すなわち
端末IDを受信しない場合、横断支援装置1は、ステッ
プS101に戻るようにしてもよい。
【0061】次に、横断未完了処理について説明する。
以下、アンテナA2,A2を介して横断支援装置1と携
帯型端末装置2との間で各種の情報を送受信する場合、
すなわち横断者Pが歩道上にいる場合(横断中ではない
場合)の処理手順を図6に示すフローチャートを用い
て、またアンテナA1,A1を介して同じく各種の情報
を送受信する場合、すなわち横断者Pが横断歩道Wを横
断中である場合の処理手順を図7に示すフローチャート
を用いて夫々説明する。
【0062】まず、図6を参照して、横断未完了処理を
行う場合の横断支援装置1及び携帯型端末装置2の処理
手順を説明する。横断支援装置1は、信号制御装置4か
ら受信した灯色情報に基づいて、歩行者用信号灯器5
a,5aの灯色が青色であるか否かを判定する(S30
1)。なお、本実施の形態では、上述したように信号制
御装置4から横断支援装置1に対して灯色情報が連続的
に送信されているが、例えば横断未完了処理を行う都
度、横断支援装置1が信号制御装置4に対して灯色情報
の問い合わせを行うようにしてもよい。
【0063】ステップS301にて歩行者用信号灯器5
a,5aの灯色が青色以外の色であると判定した場合
(S301でNO)、横断支援装置1は、歩行者用信号
灯器5a,5aの灯色を青色に変更するように信号制御
装置4に指示する(S302)。この指示を受けた信号
制御装置4は、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色を青
色に変更すべく歩行者用信号灯器5a,5a及び車両者
用信号灯器5b,5bの動作を制御する。
【0064】一方、ステップS301にて歩行者用信号
灯器5a,5aの灯色が青色であると判定した場合(S
301でYES)、後述するステップS305へ進む。
【0065】次に横断支援装置1は、横断歩道Wを横断
することができないことを示す音声情報である横断不可
メッセージを含む横断不可情報、及び上述したようにし
てRAM101bの適宜の領域に格納されている端末I
DをアンテナA2,A2を介して送信する(S30
3)。
【0066】歩道上にいる横断者Pが携帯している携帯
型端末装置2は、横断支援装置1から送信された横断不
可情報及び端末IDを受信した場合(S401)、受信
した端末IDとROM201に格納されている端末ID
とを比較して両端末IDが同一であるか否かを判定する
(S402)。ここで同一ではないと判定した場合(S
402でNO)は処理を終了する。
【0067】一方、ステップS402にて両端末IDが
同一であると判定した場合(S402でYES)、携帯
型端末装置2は、前記受信した横断不可情報に含まれて
いる横断不可メッセージを音声にて出力する(S40
3)。そして、携帯型端末装置2は、ROM201に格
納されている端末IDを送信する(S404)。
【0068】横断支援装置1は、アンテナA2を介し
て、携帯型端末装置2から送信された端末IDを受信し
た場合(S304)、RAM101bの適宜の領域に格
納されている端末IDのうち、受信した端末IDと同一
のものを削除した後、信号制御装置4から受信した灯色
情報に基づいて、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が
青色であるか否かを判定する(S307)。ここで青色
以外の色であると判定した場合(S307でNO)、青
色になるまでステップS307を繰り返す。そして青色
になった場合(S307でYES)、後述するステップ
S305へ進む。
【0069】横断支援装置1は、ステップS301又は
S307にて歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が青色
であると判定した場合(S301又はS307でYE
S)、横断歩道Wを横断することができることを示す音
声情報である横断可メッセージを含む横断可情報、及び
記憶部101の適宜の領域に格納されている端末IDを
アンテナA2,A2を介して送信する(S305)。
【0070】携帯型端末装置2は、横断支援装置1から
送信された横断可情報及び端末IDを受信した場合(S
405)、受信した端末IDとROM201に格納され
ている端末IDとを比較して両端末IDが同一であるか
否かを判定する(S406)。ここで同一ではないと判
定した場合(S406でNO)は処理を終了する。
【0071】一方、ステップS406にて両端末IDが
同一であると判定した場合(S406でYES)、携帯
型端末装置2は、前記受信した横断不可情報に含まれて
いる横断可メッセージを音声にて出力する(S40
7)。そして、携帯型端末装置2は、ROM201に格
納されている端末IDを送信する(S408)。
【0072】横断支援装置1は、アンテナA2を介し
て、携帯型端末装置2から送信された端末IDを受信し
た場合(S306)、RAM101bの適宜の領域に格
納されている端末IDのうち、受信した端末IDと同一
のものを削除した後、処理を終了する。
【0073】上述したようして、携帯型端末装置2が横
断不可メッセージ又は横断可メッセージを音声にて出力
することによって、この携帯型端末装置2を携帯する横
断者Pは、横断ができる状態であるか否かを容易に知る
ことができる。
【0074】次に、図7を参照して、横断未完了処理を
行う場合の横断支援装置1及び携帯型端末装置2の処理
手順を説明する。横断支援装置1は、信号制御装置4か
ら受信した灯色情報に基づいて、歩行者用信号灯器5
a,5aの灯色が青色であるか否かを判定する(S50
1)。ここで、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が青
色以外の色であると判定した場合(S501でNO)、
横断支援装置1は、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色
を青色に変更するように信号制御装置4に指示する(S
502)。
【0075】一方、ステップS501にて歩行者用信号
灯器5a,5aの灯色が青色であると判定した場合(S
501でYES)、後述するステップS505へ進む。
【0076】次に横断支援装置1は、横断歩道Wを横断
することができないことを示す音声情報である横断不可
メッセージを含む横断不可情報、及び上述したようにし
てRAM101bの適宜の領域に格納されている端末I
DをアンテナA1,A1を介して送信する(S50
3)。
【0077】横断歩道W上にいる横断者Pが携帯してい
る携帯型端末装置2は、横断支援装置1から送信された
横断不可情報及び端末IDを受信した場合(S60
1)、受信した端末IDとROM201に格納されてい
る端末IDとを比較して両端末IDが同一であるか否か
を判定する(S602)。ここで同一ではないと判定し
た場合(S602でNO)は処理を終了する。
【0078】一方、ステップS602にて両端末IDが
同一であると判定した場合(S602でYES)、携帯
型端末装置2は、前記受信した横断不可情報に含まれて
いる横断不可メッセージを音声にて出力する(S60
3)。そして、携帯型端末装置2は、ROM201に格
納されている端末IDを送信する(S604)。
【0079】横断支援装置1は、アンテナA1を介し
て、携帯型端末装置2から送信された端末IDを受信し
た場合(S504)、記憶部101の適宜の領域に格納
されている端末IDのうち、受信した端末IDと同一の
ものを削除した後、信号制御装置4から受信した灯色情
報に基づいて、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が青
色であるか否かを判定する(S509)。ここで青色以
外の色であると判定した場合(S509でNO)、青色
になるまでステップS509を繰り返す。そして青色に
なった場合(S509でYES)、後述するステップS
505へ進む。
【0080】横断支援装置1は、ステップS501又は
S509にて歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が青色
であると判定した場合(S501又はS509でYE
S)、上述したようにしてRAM101bの適宜の領域
に格納されている端末IDをアンテナA1,A1を介し
て送信する(S505)。
【0081】携帯型端末装置2は、横断支援装置1から
送信された端末IDを受信した場合(S605)、受信
した端末IDとROM201に格納されている端末ID
とを比較して両端末IDが同一であるか否かを判定する
(S606)。ここで同一ではないと判定した場合(S
606でNO)は処理を終了する。
【0082】一方、ステップS606にて両端末IDが
同一であると判定した場合(S606でYES)、携帯
型端末装置2は、ROM201に格納されている端末I
Dを送信する(S607)。
【0083】横断支援装置1は、アンテナA1を介し
て、携帯型端末装置2から送信された端末IDを受信し
た場合(S506)、歩行者用信号灯器5a,5aの灯
色が青色である状態を保持するように信号制御装置4に
指示した(S507)後、受信した端末IDを端末ID
記憶部101aに格納することによって端末IDの登録
を行い(S508)、処理を終了する。
【0084】上述したようして、横断不可メッセージを
音声にて出力することによって、歩行者用信号灯器5
a,5aの灯色が青色以外の色である場合に横断歩道W
上にいる横断者Pに対して注意を喚起することができ
る。
【0085】また、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色
が青色である場合は、横断者Pが横断するまで灯色が青
色である状態を保持するように信号灯器を制御すること
によって、横断者Pの安全を確保することができる。
【0086】次に、上述した横断完了処理について説明
する。図8は、横断完了処理を行う場合の横断支援装置
1及び携帯型端末装置2の動作の流れを示すフローチャ
ートである。横断支援装置1は、歩行者用信号灯器5
a,5aの灯色が青色である状態を保持する制御を停止
するように信号制御装置4に指示した(S701)後、
横断歩道Wの横断を完了したことを示す音声情報である
横断完了メッセージを含む横断完了情報、及び上述した
ようにしてRAM101bの適宜の領域に格納されてい
る端末IDをアンテナA2,A2を介して送信する(S
702)。
【0087】歩道上にいる横断者Pが携帯している携帯
型端末装置2は、横断支援装置1から送信された横断完
了情報及び端末IDを受信した場合(S801)、受信
した端末IDとROM201に格納されている端末ID
とを比較して両端末IDが同一であるか否かを判定する
(S802)。ここで同一ではないと判定した場合(S
802でNO)は処理を終了する。
【0088】一方、ステップS802にて両端末IDが
同一であると判定した場合(S802でYES)、携帯
型端末装置2は、前記受信した横断完了情報に含まれて
いる横断完了メッセージを音声にて出力する(S80
3)。そして、携帯型端末装置2は、ROM201に格
納されている端末IDを送信する(S804)。
【0089】横断支援装置1は、アンテナA2を介し
て、携帯型端末装置2から送信された端末IDを受信し
た場合(S703)、RAM101bの適宜の領域に格
納されている端末IDのうち、受信した端末IDと同一
のものを削除した後、処理を終了する。
【0090】このように、横断完了メッセージを音声に
て出力することによって、横断者Pは、横断歩道Wの横
断が完了したことを容易に知ることができる。
【0091】なお、上述したように、本実施の形態では
横断不可メッセージ,横断可メッセージ及び横断完了メ
ッセージを音声にて出力することによって横断ができる
状態であるか否か又は横断が完了したこと等を横断者P
に通知しているが、音声を用いる以外にも、例えば携帯
型端末装置2が振動する等して横断者Pに通知するよう
な構成であってもよい。
【0092】図9は、横断支援装置1と携帯型端末装置
2との間で行われる通信手順の例を示す説明図である。
図9において、(a)はアンテナA2,A2を介して通
信する場合の通信手順を、(b)はアンテナA1,A1
を介して通信する場合の通信手順を夫々示している。図
中のステップ番号は、図5乃至図8を参照して上述した
処理におけるものと同一であるので説明を省略する。
【0093】なお、図中の(c)における通信手順は、
歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が青色以外の色であ
る場合にのみ実行される。したがって、歩行者用信号灯
器5a,5aの灯色が青色である場合は(c)における
通信手順は実行されず、ステップS305が行われる。
【0094】また、図中の(b)における通信手順で
は、歩行者用信号灯器5a,5aの灯色が青色以外の色
である場合には、ステップS503,S504、及びS
601,S603,S604が実行され、同じく灯色が
青色である場合には、ステップS505,S506乃至
S508、及びS605,S607が実行される。
【0095】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の横
断支援システムによれば、横断支援装置が、携帯型端末
装置から無線通信によって送信された識別情報を通信機
にて受信した場合、その通信機が識別情報を受信するこ
とができる範囲に基づいて、識別情報を送信した前記携
帯型端末装置の位置を特定し、その特定した位置に基づ
いて横断者が横断中であるか否かを判定することによ
り、横断状況に応じた適切な情報を各横断者夫々に対し
て提供することができる。
【0096】また、請求項2に記載の横断支援システム
によれば、横断支援装置が、横断者は横断中であると判
定した場合に、携帯型端末装置から受信した識別情報を
記憶しておき、横断者は横断中ではないと判定した場合
であって、その横断者が携帯している携帯型端末装置の
識別情報を受信したとき、その受信した識別情報を記憶
しているか否かを判別する。その結果、その受信した識
別情報を記憶していると判別した場合、その識別情報に
係る携帯型端末装置を携帯している横断者は、「以前は
横断中であったが現在は横断中ではない」ということに
なるため、その横断者は横断を完了したと判定すること
ができる。
【0097】また、請求項3に記載の横断支援システム
によれば、横断者が横断中である場合に、横断支援装置
が、信号灯器の灯色が横断可を示す色である状態を保持
するようにその信号灯器を制御することによって、横断
中に前記灯色が横断不可を示す色に変わるという事態を
回避することができるため、横断者は安全に横断を行う
ことができる。
【0098】また、請求項4に記載の横断支援システム
によれば、横断者が横断中であると判定した場合であっ
て、信号灯器の灯色が横断可を示す色であるとき、横断
支援装置が、灯色が横断可を示す色である状態を保持す
るように前記信号灯器を制御し、その横断者が横断を完
了していると判定した場合にその制御を停止することに
より、必要な場合にのみ横断可を示す色である状態を保
持することとなり、円滑な交通整理を実現することがで
きる。
【0099】また、請求項5に記載の横断支援システム
によれば、検出装置によって横断者が検出された場合に
横断支援装置が動作を開始することにより、省電力化を
図ることができる。
【0100】また、請求項6に記載の横断支援システム
によれば、横断支援装置が、信号灯器の灯色が横断不可
を示す色である場合に、横断ができないことを示す横断
不可情報及び横断者が携帯する携帯型端末装置の識別情
報を無線通信にて送信し、これを受信した携帯型端末装
置が、受信した識別情報が該携帯型端末装置を識別する
情報である場合に、横断ができないことを横断者へ通知
することにより、横断者に注意を喚起することができ
る。
【0101】また、請求項7に記載の横断支援システム
によれば、横断支援装置が、横断者が横断中ではないと
判定した場合であって、信号灯器の灯色が横断可を示す
色であるときに、横断ができることを示す横断可情報及
び横断者が携帯する携帯型端末装置の識別情報を無線通
信にて送信し、これを受信した携帯型端末装置が、受信
した識別情報が該携帯型端末装置を識別する情報である
場合に、横断ができることを横断者へ通知することによ
り、横断中ではない横断者に対して横断ができることを
知らせることができるので、横断者は安心して横断する
ことができる。
【0102】さらに、請求項8に記載の横断支援システ
ムによれば、横断者が横断中ではないと判定した場合で
あって、信号灯器の灯色が横断不可を示す色であると
き、横断支援装置が、横断不可を示す色から横断可を示
す色へ灯色を変更するように前記信号灯器を制御するこ
とにより、横断を完了する前の横断者の横断待ちの時間
を短縮し、横断者がスムースに横断することができる
等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横断支援システムを設けた道路の平面
図である。
【図2】本発明の横断支援システムの構成を示す概念図
である。
【図3】横断支援装置の構成を示すブロック図である。
【図4】携帯型端末装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】横断支援装置及び携帯型端末装置の処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】横断未完了処理を行う場合の横断支援装置及び
携帯型端末装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】横断未完了処理を行う場合の横断支援装置及び
携帯型端末装置の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】横断完了処理を行う場合の横断支援装置及び携
帯型端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】横断支援装置と携帯型端末装置との間で行われ
る通信手順の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 横断支援装置 2 携帯型端末装置 3 検出装置 4 信号制御装置 5a 歩行者用信号灯器 5b 車両用信号灯器 A1,A2 アンテナ P 横断者 R 道路 W 横断歩道

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断歩道を横断する横断者に携帯される
    携帯型端末装置と、該携帯型端末装置と無線にて通信す
    る通信機を具備し、前記横断者の横断を支援するために
    用いられる横断支援装置とを備える横断支援システムに
    おいて、 前記横断支援装置は、 前記携帯型端末装置から送信された該携帯型端末装置の
    識別情報を前記通信機によって受信した場合、該通信機
    が識別情報を受信することができる範囲に基づいて、前
    記受信した識別情報に係る携帯型端末装置の位置を特定
    する位置特定手段と、 該位置特定手段によって特定された位置に基づいて前記
    横断者が横断中であるか否かを判定する横断状況判定手
    段とを備えることを特徴とする横断支援システム。
  2. 【請求項2】 前記横断支援装置は更に、 前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断中であ
    ると判定された場合に、前記受信した識別情報を記憶す
    る識別情報記憶手段と、 前記横断状況判定手段によって前記横断者が横断中では
    ないと判定された場合であって、該横断者に係る携帯型
    端末装置の識別情報を受信したとき、受信した識別情報
    が前記識別情報記憶手段によって記憶されているか否か
    を判別する判別手段とを備え、 前記横断状況判定手段は、 前記識別情報記憶手段によって前記受信した識別情報が
    記憶されていると前記判別手段によって判別された場
    合、前記横断者が横断を完了したと判定すべくなしてあ
    ることを特徴とする請求項1に記載の横断支援システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記横断支援装置は更に、 前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断中であ
    ると判定された場合であって、前記横断歩道に設置され
    ている信号灯器の灯色が横断可を示す色であるとき、前
    記灯色が横断可である状態を保持するように前記信号灯
    器を制御する手段を備えることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の横断支援システム。
  4. 【請求項4】 前記横断支援装置は更に、 前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断中であ
    ると判定された場合であって、前記横断歩道に設置され
    ている信号灯器の灯色が横断可を示す色であるとき、前
    記灯色が横断可である状態を保持するように前記信号灯
    器を制御する制御手段を備え、 該制御手段は、 前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断を完了
    していると判定された場合であって、前記灯色が横断可
    を示す色である状態を保持するように前記信号灯器を制
    御しているとき、該保持するような制御を停止すべくな
    してあることを特徴とする請求項2に記載の横断支援シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 横断者を検出する検出装置を更に備え、 該検出装置は、 横断者を検出した場合に、該検出したことを示す検出情
    報を前記横断支援装置へ送信する手段を備え、 前記横断支援装置は更に、 前記検出装置から送信された検出情報を受信した場合、
    携帯型端末装置の識別情報の送信要求を示す要求情報を
    送信する手段を備え、 前記携帯型端末装置は更に、 前記横断支援装置から送信された要求情報を受信した場
    合、該携帯型端末装置の識別情報を送信する手段を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載の横断支援システム。
  6. 【請求項6】 前記横断支援装置は更に、 前記横断歩道に設置されている信号灯器の灯色が横断不
    可を示す色である場合、横断ができないことを示す横断
    不可情報及び前記横断者に係る携帯型端末装置の識別情
    報を送信する手段を備え、 前記携帯型端末装置は更に、 前記横断支援装置から送信された横断不可情報及び識別
    情報を受信した場合であって、受信した識別情報が前記
    携帯型端末装置を識別する情報であるとき、横断ができ
    ないことを通知する手段を備えることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5の何れかに記載の横断支援システム。
  7. 【請求項7】 前記横断支援装置は更に、 前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断中では
    ないと判定された場合であって、前記横断歩道に設置さ
    れている信号灯器の灯色が横断可を示す色であるとき、
    横断ができることを示す横断可情報及び前記横断者に係
    る携帯型端末装置の識別情報を送信する手段を備え、 前記携帯型端末装置は更に、 前記横断支援装置から送信された横断可情報及び識別情
    報を受信した場合であって、受信した識別情報が前記携
    帯型端末装置を識別する情報であるとき、横断ができる
    ことを通知する手段を備えることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6の何れかに記載の横断支援システム。
  8. 【請求項8】 前記横断支援装置は更に、 前記横断状況判定手段によって前記横断者は横断中では
    ないと判定された場合であって、前記横断歩道に設置さ
    れている信号灯器の灯色が横断不可を示す色であると
    き、前記灯色を横断可を示す色に変更するように前記信
    号灯器を制御する手段を備えることを特徴とする請求項
    1乃至請求項7の何れかに記載の横断支援システム。
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