JP2003077090A - 交通信号制御方法 - Google Patents

交通信号制御方法

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JP2003077090A
JP2003077090A JP2001261846A JP2001261846A JP2003077090A JP 2003077090 A JP2003077090 A JP 2003077090A JP 2001261846 A JP2001261846 A JP 2001261846A JP 2001261846 A JP2001261846 A JP 2001261846A JP 2003077090 A JP2003077090 A JP 2003077090A
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vehicle
crossing
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JP2001261846A
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Seiji Itakura
誠司 板倉
Koji Namiki
孝次 南木
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向の歩行者の横断待ち時間を短縮させる
と共に、他方向の道路の車両の待ち時間が必要以上に短
縮しないようにする。 【解決手段】 歩行者の横断要求があると、速やかにそ
の歩行者の横断方向に対する歩行者用の青と、同じ方向
の車両用の青を表示させるようにする。その際、横断方
向と交差する方向に表示された車両用の青を打ち切る場
合は、最少青時間以上表示してから青を打ち切るように
する。従方向道路14の車両感知器24、26で車両の
みを感知し、歩行者からの横断要求が無い場合は、現
在、青が表示されている方向の設定青時間を表示した
後、車両を感知した方向に対して車両用の青と、歩行者
用の青を表示するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通信号制御方法
に係り、更に詳しくは、主方向と従方向の道路が交差す
る交差点に設けられた信号機を一定の条件で表示制御を
行い、歩行者の横断要求や車両の交差点通過要求がある
と、これに基づいて信号機の表示制御条件を変える交通
信号制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の道路(主方向、従方向
など)が交差する交差点に設けられた信号機の制御を行
う交通信号制御方法としては、例えば、交通量(主に車
両の交通量)を事前に調査して、時間帯や曜日別に最適
な青時間を予め設定し、その設定パターンに基づいて信
号機の制御を行う多段制御が行われている。この多段制
御は、時間帯別および曜日別の交通形態がほぼ一定の交
差点に適している。しかし、歩行者に対する信号制御と
して見ると、歩行者の横断時間については確保されてい
るものの、歩行者が実際に横断を開始するまでの時間
(歩行者待ち時間)は、車両側の交通状況を優先して決
定していたため、現時点では考慮されていない場合が多
く、交通状況によっては、歩行者に長い待ち時間を強い
る場合があった。そこで、近年では、横断歩道のある信
号機付近に押しボタン箱を設置し、押しボタンが押下さ
れると、横断方向の信号を「青」にする制御を行うこと
により、歩行者を優先的に横断させる押しボタン制御が
行われている。また、交差点で交差する複数の道路に主
方向と従方向とがあって、交通量の差が著しい場合に、
交通量に応じて主方向と従方向の信号を交互に切り換え
るとすると、従方向側に車両が居なくても青になった
り、従方向側で複数の車両が溜まっていても長い待ち時
間を強いることになる。そこで、近年では、車両感知器
を交差点付近に設置することにより、交通量に応じた適
切な青時間を出す種々の感応制御(全感応制御、半感応
制御、簡易半感応制御など)が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の交通信号制御方法にあっては、上記した押し
ボタン制御により歩行者の横断要求があると、直ちに歩
行者青を表示する機能(歩行者待ち時間短縮機能ともい
う)を備えているが、この機能を車両と歩行者が通過、
横断が可能な交差点(通常の交差点ともいう)に適用す
ると、歩行者用青と車両用青を同時に表示することにな
るため、歩行者の横断要求と車両の交差点通過要求の両
方が対象(どちらか1つが要求されると表示する)とな
る。これでは歩行者を優先させるだけではなく、同じ方
向の車両も優先させることになり、交差点で他の方向の
車両の待ち時間を増加させるという問題が生じる。つま
り、従方向(交差側ともいう)の歩行者による横断要求
はなく、従方向の車両による交差点通過要求のみがある
場合にも、直ちに、現在表示されている主方向の青を打
ち切って、従方向の青(歩行者及び車両)を表示するこ
とになるため、主方向側の車両の待ち時間が増加するこ
とになり、交差点全体での車両の遅れ時間が増加するこ
とになる。上記したように、歩行者優先の立場からは、
従方向の横断歩行者によって主方向の青時間が打ち切ら
れて、遅れ時間が増加することはある程度やむを得ない
が、従方向の車両のみによって主方向の青を打ち切るこ
とで遅れ時間が増加することについては避ける必要があ
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、
交差点を構成する一方向の道路の歩行者の横断要求と、
同じ方向の車両の交差点通過要求とを分けて処理するこ
とにより、一方向の歩行者の横断待ち時間を短縮させる
と共に、他方向の道路の車両の待ち時間が必要以上に短
縮しないようにする交通信号制御方法を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、主方向と従方向の道路が
交差する交差点に設けられた信号機を一定の条件で表示
制御を行い、歩行者の横断要求や車両の交差点通過要求
があると、これに基づいて信号機の表示制御条件を変え
る交通信号制御方法において、前記従方向側の道路には
押しボタン箱と車両感知器とが設けられ、前記信号機の
表示制御条件を変える際に、前記従方向側の押しボタン
箱による歩行者の横断要求があった場合と、前記従方向
側の車両感知器による車両の交差点通過要求があった場
合とで異なった処理を行い、前記従方向側の歩行者から
横断要求があった場合は、従方向側歩行者の横断待ち時
間を短縮するように表示制御条件を変更し、前記従方向
側の車両の交差点通過要求があった場合は、元の一定の
条件で表示制御を行うようにすることを特徴とする。こ
れによれば、信号機の表示制御条件を変える際に、従方
向側に設けられた押しボタン箱により歩行者の横断要求
があった場合と、従方向側の車両感知器により車両の交
差点通過要求があった場合とで異なった処理を行い、従
方向側の歩行者から横断要求があった場合は、従方向側
歩行者の横断待ち時間を短縮するよう表示制御条件を変
更し、従方向側の車両の交差点通過要求があった場合
は、元の条件で表示制御するようにしたため、長くなる
傾向にあった従方向の歩行者の横断待ち時間を優先的に
短縮させて、歩行者の信号無視等を未然に防止すること
が可能となり、安全性が向上する一方、従方向側の車両
の交差点通過要求があっても元の条件で表示制御を行う
ので、主方向側の車両の待ち時間が必要以上に伸びる恐
れが無くなり、従方向の歩行者の横断と主方向の車両交
通との間で適切なバランスをとることができる。
【0005】請求項2に記載の発明は、主方向と従方向
の道路が交差する交差点に設けられた信号機を一定の条
件で表示制御を行い、歩行者の横断要求や車両の交差点
通過要求があると、これに基づいて信号機の表示制御条
件を変える交通信号制御方法において、前記主方向側の
道路には押しボタン箱と車両感知器とが設けられ、前記
信号機の表示制御条件を変える際に、前記主方向側の押
しボタン箱による歩行者の横断要求があった場合と、前
記主方向側の車両感知器による車両の交差点通過要求が
あった場合とで異なった処理を行い、前記主方向側の歩
行者から横断要求があった場合は、主方向側歩行者の横
断待ち時間を短縮するように表示制御条件を変更し、前
記主方向側の車両の交差点通過要求があった場合は、元
の一定の条件で表示制御を行うようにすることを特徴と
する。これによれば、信号機の表示制御条件を変える際
に、主方向側に設けられた押しボタン箱により歩行者の
横断要求があった場合と、主方向側の車両感知器により
車両の交差点通過要求があった場合とで異なった処理を
行い、主方向側の歩行者から横断要求があった場合は、
主方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するよう表示制御
条件を変更し、主方向側の車両の交差点通過要求があっ
た場合は、元の条件で表示制御するようにしたため、主
方向の歩行者の横断待ち時間を優先的に短縮させて、歩
行者を速やかに横断させることができると共に、主方向
側の車両の交差点通過要求があっても元の条件で表示制
御を行うようにしたので、従方向側の車両の待ち時間が
必要以上に伸びる恐れも無くなり、主方向の歩行者の横
断と従方向の車両交通との間で適切なバランスをとるこ
とができる。
【0006】請求項3に記載の発明は、主方向と従方向
の道路が交差する交差点に設けられた信号機を一定の条
件で表示制御を行い、歩行者の横断要求や車両の交差点
通過要求があると、これに基づいて信号機の表示制御条
件を変える交通信号制御方法において、前記主方向側と
前記従方向側の道路にはそれぞれ押しボタン箱と車両感
知器とが設けられ、前記信号機の表示制御条件を変える
際に、前記主方向側の押しボタン箱による歩行者の横断
要求があった場合と、前記主方向側の車両感知器による
車両の交差点通過要求があった場合とで異なった処理を
行うと共に、前記従方向側の押しボタン箱による歩行者
の横断要求があった場合と、前記従方向側の車両感知器
による車両の交差点通過要求があった場合とで異なった
処理を行い、前記主方向側の歩行者から横断要求があっ
た場合は、主方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するよ
うにし、前記従方向側の歩行者から横断要求があった場
合は、従方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するように
して表示制御条件を変更し、前記主方向側の車両の交差
点通過要求があった場合、および前記従方向側の車両の
交差点通過要求があった場合は、元の一定の条件で表示
制御を行うようにすることを特徴とする。これによれ
ば、信号機の表示制御条件を変える際に、主方向側の押
しボタン箱による歩行者の横断要求があった場合と、主
方向側の車両感知器による車両の交差点通過要求があっ
た場合とで異なった処理を行い、従方向側の押しボタン
箱による歩行者の横断要求があった場合と、従方向側の
車両感知器による車両の交差点通過要求があった場合と
で異なった処理を行うようにする。そして、主方向側の
歩行者から横断要求があった場合は、主方向側歩行者の
横断待ち時間を短縮するようにし、従方向側の歩行者か
ら横断要求があった場合は、従方向側歩行者の横断待ち
時間を短縮するようにして表示制御条件を変更する。ま
た、主方向側の車両の交差点通過要求があった場合、お
よび従方向側の車両の交差点通過要求があった場合は、
元の一定の条件で表示制御を行うようにする。このた
め、主方向や従方向の歩行者の横断待ち時間を優先的に
短縮させて、それぞれの歩行者を速やかに横断させるこ
とができると共に、主方向側の車両と従方向側の車両の
交差点通過要求があっても元の条件で表示制御を行うよ
うにしたので、従方向側や主方向側の車両の待ち時間が
必要以上に伸びる恐れも無くなり、主方向及び従方向の
歩行者の横断と従方向及び主方向の車両交通との間で適
切なバランスをとることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、主方
向と従方向の道路が交差した交差点(十字路)を用いて
本発明の交通信号制御方法を実施したものである。図1
は、本実施の形態に係る交通信号制御方法を説明する交
差点の俯瞰図である。図1に示した交差点10は、主方
向道路12と従方向道路14とが交差したもので、主方
向道路12には、G(青)、Y(黄)、R(赤)の灯器
で構成された車両用の信号機16、18が設けられ、従
方向道路14には、G(青)、Y(黄)、R(赤)の灯
器で構成された車両用の信号機20、22が設けられて
いる。また、本実施の形態では、従方向道路14の上方
に、従方向から来た車両を感知する車両感知器24、2
6が設置されている。さらに、本実施の形態では、主方
向道路12を従方向に横断する横断歩道28、30と、
従方向道路14を主方向に横断する横断歩道32、34
が設けられていて、横断歩道28、30には、歩行者の
横断要求を行うための押しボタン箱36a、36bと、
押しボタン箱38a、38bが設置されている。なお、
図1では、図示していないが、上記した車両用の信号機
16、18、20、22とは別に、横断歩道を渡るため
の歩行者用信号機を設置しても良く、また、全感応制御
を行う場合は、主方向道路12側に車両感知器を設けた
り、主方向側の横断者が横断要求するための押しボタン
箱を設けても良い。また、上記した信号機、車両感知
機、押しボタン箱などは、不図示の信号制御装置に接続
されていて、電源を供給すると共に、制御信号や動作信
号をやり取りすることによって、交差点10において適
切な信号制御を行うことができる。さらに、上記した信
号制御装置は、不図示の中央装置に接続されており、そ
の中央装置から送信される制御信号等に基づいて多数の
交差点の信号機を制御することができる。
【0008】上記した図1は、車両と歩行者が主方向お
よび従方向にも通過、横断が可能な普通の交差点10で
あって、歩行者が押しボタン箱36a、36b、38
a、38bの何れかを押下して歩行者の横断要求を出す
と、直ちに歩行者青を表示させる歩行者の待ち時間短縮
機能を実行することができるが、その結果として、交差
点10全体における車両の待ち時間が増加することがあ
る。そこで、本実施の形態の交通信号制御方法の特徴
は、まず歩行者の横断要求があると、直ちにその歩行者
の横断方向に対する歩行者青と、この方向に対する車両
の青を表示するようにする。但し、横断方向とは別の方
向で表示された青を打ち切る場合は、歩行者の横断要求
があれば直に切り換えられるものではなく、最少青時間
以上で、青が表示されてから青を打ち切ることができ
る。また、従方向道路14の車両感知器24、26で車
両のみを感知し、歩行者からの横断要求が無い場合は、
現在、青が表示されている方向の設定青時間を表示した
後、車両を感知した方向に対して車両用青と、歩行者用
青を表示するようにする。
【0009】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。まず、図1に示した交差点10の主方向、および従
方向の歩行者が押しボタン箱を押下して歩行者の横断要
求をしない場合は、信号制御装置に予め設定されている
青時間、あるいは、中央装置から送信された青時間(中
央からの送信青時間ともいう)に従って信号制御が行わ
れる。 〔主方向および従方向の歩行者の横断要求がない場合〕
図2は、主方向および従方向の歩行者の横断要求がない
場合の信号制御のタイミングチャートである。図2内の
数字とアルファベットの記号において、数字の「1」は
主方向、数字の「2」は従方向、アルファベットの
「P」が付いているものは歩行者用の信号灯器をあらわ
し、「P」が付いていないものは車両用の信号灯器をあ
らわし、「G」は青色灯器、「R」は赤色灯器、「Y」
は黄色灯器、「W」は点滅状態をあらわしている。図2
(a)に示すように、現在、青が表示されている主方向
と交差する従方向の車両のみを感知した場合は、信号制
御装置に予め設定された青時間、あるいは中央装置から
の送信青時間に従って制御が行われ、図2(b)のよう
に、従方向の道路側の表示タイミングは全く変化しな
い。
【0010】〔歩行者の横断要求がある場合〕図3は、
歩行者の横断要求がある場合の信号制御のタイミングチ
ャートである。図3(a)に示すように、現在、青を表
示している方向を主方向とした場合に、これと交差する
従方向において、歩行者横断要求があった場合は、図3
(b)に示すように、現在表示している主方向の道路側
の車両用信号灯器の青を速やかに打ち切って、直ちに黄
表示(1Y)に変更する。このように、青表示を途中で
打ち切って黄表示(1Y)に変更した分だけ、従方向の
道路側の表示タイミングを早くすることができる(図3
(a)と(b)の比較)。また、図3(b)において、
従方向が青を表示している場合に(2PG)、主方向の
道路側の歩行者が横断要求を行うと、図3(c)に示す
ように、従方向の道路側の車両用信号灯器の青を速やか
に打ち切って、直ちに黄表示(2Y)に変更する。この
ように、青表示を途中で打ち切って黄表示(2Y)に変
更した分だけ、主方向の道路側の表示タイミングを早く
することができる(図3の(b)と(c)の比較)。但
し、青時間を打ち切る際は、直ちにであっても最小青時
間以上表示してから行うようにすることは前述した通り
である。このように、歩行者から横断要求があった場合
は、現在表示している方向の車両用信号灯器の青を速や
かに打ち切って、直ちに黄表示に変更し、これと交差す
る方向の信号を青表示するようにしたため、想定された
表示タイミングよりも早く青が表示できることから、そ
の分だけ歩行者の横断待ち時間を短縮させることができ
る。
【0011】〔簡易半感応制御に適用した場合〕図1に
示すように、従方向道路14に車両感知器24、26が
配置されていて、従方向側を簡易半感応の対象方向とす
る。図1に示す交差点10において、簡易半感応制御へ
適用した場合について説明する。図4は、従方向の歩行
者横断要求や従方向の車両の感知がない場合の信号制御
のタイミングチャートである。図4に示すように、従方
向の歩行者横断要求や従方向の車両の感知がない場合
は、何れの感知もないため、バックグランド(青時間は
設定値あるいは中央装置から送信される青時間)で信号
制御のステップを進める(図4(a)の一点鎖線A部分
を参照)。しかし、ここでは簡易半感応制御を行うた
め、実際は、主方向側の歩行者用及び車両用を青表示の
ままとし、従方向側については、車両用及び歩行者用を
赤表示することになる(図4(b)の一点鎖線B部分を
参照)。すなわち、バックグランドでは予め設定された
ステップで信号制御が行われ、現時点における主方向道
路および従方向道路の灯色を常に把握しているが、簡易
半感応制御のためバックグランドの制御結果が実際の灯
色表示に反映されていない状態である。図5は、従方向
側の歩行者による横断要求がある場合の信号制御のタイ
ミングチャートである。図5に示すように、従方向側の
歩行者による横断要求がある場合は、その時点が、バッ
クグランドのステップのどこであっても(但し、主方向
側が青時間の場合は、最小青時間は表示させる)、主方
向側の信号を赤にするための動作を開始し(例えば、歩
行者用灯器を青点滅にする等)、主方向側の車両用及び
歩行者用の信号灯器を赤にする(図5(a)、(b)参
照)。そして、これと同時に従方向側の車両用及び歩行
者用の信号灯器を青にする(図5(b)参照)。また、
従方向側の車両を感知した後に歩行者の横断要求があっ
た場合については、歩行者の横断要求があった時点でこ
の動作に入るようにする。
【0012】図6は、従方向側の車両のみを感知した場
合の信号制御のタイミングチャートである。図6に示す
ように、従方向側の車両のみを感知した場合は、図6
(a)のバックグランドのステップに合わせて灯色を表
示するようにする。従方向側の車両の感知がバックグラ
ンドのステップにおいて、主方向の歩行者点滅の直前ま
でにあれば、バックグランドのステップに合わせて灯色
を変化させる(従方向側を青にする)。また、従方向側
の車両の感知がバックグランドのステップにおいて、主
方向の歩行者青点滅以降であれば、図6(b)の一点鎖
線C部分に示すように、当該サイクルは主方向側の青を
継続し、次のサイクルで、バックグランドのステップに
合わせて、交差側を青にする。このように、簡易半感応
制御に適用した場合、従方向の歩行者横断要求や従方向
の車両の感知がない場合は、バックグランドで信号制御
のステップが進んでいても、主方向側の歩行者用及び車
両用が青表示のままで、従方向側の車両用及び歩行者用
が赤表示となる。また、従方向側の歩行者による横断要
求がある場合は、その時点がバックグランドのステップ
のどこであっても主方向側の信号を赤にするための動作
が開始され、主方向側の車両用及び歩行者用の信号灯器
を赤にし、従方向側の車両用及び歩行者用の信号灯器を
青にする。さらに、従方向側の車両のみを感知した場合
は、バックグランドのステップに合わせて灯色を表示す
るようにし、従方向側の車両の感知が主方向の歩行者点
滅の直前までにあれば、バックグランドのステップに合
わせて灯色を変化させ、主方向の歩行者青点滅以降であ
れば、当該サイクルは主方向側の青を継続し、次のサイ
クルで、バックグランドのステップに合わせて、交差側
を青にする。
【0013】なお、上記実施の形態では、歩行者が押し
ボタン箱を押下したことにより、歩行者の横断要求を検
知していたが、歩行者がボタンを押さなくても、歩行者
が横断歩道上に存在するか否かが判定できる歩行者感知
器などのセンサを用いることも可能であり、この歩行者
感知器による感知結果を利用して歩行者青時間の延長や
短縮を行う機能を追加しても勿論良い。また、上記実施
の形態では、本発明を簡易半感応制御に用いた場合につ
いて説明したが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、車両感知器を主方向道路側を含めた全方向に車両感
知器を設置し、各方向の青時間を交通量に応じて与える
全感応制御、あるいは、主方向道路側の信号を常に
「青」にしておき、従方向道路側に車や歩行者が感知さ
れた場合にのみ、従方向道路側の信号を「青」にすると
共に、車両を感知する毎に単位延長を行う半感応制御上
であっても、本発明の交通信号制御方法を用いて動作さ
せることができる。さらに、上記実施の形態は、通常の
交差点に限らず、車両と歩行者とを分離して信号制御を
行うスクランブル現示などにも適用することが可能であ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、信号機の表示制御条件を変える際に、従方
向側に設けられた押しボタン箱により歩行者の横断要求
があった場合と、従方向側の車両感知器により車両の交
差点通過要求があった場合とで異なった処理を行い、従
方向側の歩行者から横断要求があった場合は、従方向側
歩行者の横断待ち時間を短縮するよう表示制御条件を変
更し、従方向側の車両の交差点通過要求があった場合
は、元の条件で表示制御するようにしたので、長くなる
傾向にあった従方向の歩行者の横断待ち時間を優先的に
短縮させて、歩行者の信号無視等を未然に防止すること
が可能となり、安全性が向上する一方、従方向側の車両
の交差点通過要求があっても元の条件で表示制御を行う
ので、主方向側の車両の待ち時間が必要以上に伸びる恐
れが無くなり、従方向の歩行者の横断と主方向の車両交
通との間で適切なバランスをとることができる。請求項
2に記載の発明によれば、信号機の表示制御条件を変え
る際に、主方向側に設けられた押しボタン箱により歩行
者の横断要求があった場合と、主方向側の車両感知器に
より車両の交差点通過要求があった場合とで異なった処
理を行い、主方向側の歩行者から横断要求があった場合
は、主方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するよう表示
制御条件を変更し、主方向側の車両の交差点通過要求が
あった場合は、元の条件で表示制御するようにしたの
で、主方向の歩行者の横断待ち時間を優先的に短縮させ
て、歩行者を速やかに横断させることができると共に、
主方向側の車両の交差点通過要求があっても元の条件で
表示制御が行えるようになり、従方向側の車両の待ち時
間が必要以上に伸びる恐れも無くなって、主方向の歩行
者の横断と従方向の車両交通との間で適切なバランスを
とることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、信号機の
表示制御条件を変える際に、主方向側の押しボタン箱に
よる歩行者の横断要求があった場合と、主方向側の車両
感知器による車両の交差点通過要求があった場合とで異
なった処理を行い、従方向側の押しボタン箱による歩行
者の横断要求があった場合と、従方向側の車両感知器に
よる車両の交差点通過要求があった場合とで異なった処
理を行い、主方向側の歩行者から横断要求があった場合
は、主方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するように
し、従方向側の歩行者から横断要求があった場合は、従
方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するようにして表示
制御条件を変更し、主方向側の車両の交差点通過要求が
あった場合、および従方向側の車両の交差点通過要求が
あった場合は、元の一定の条件で表示制御を行うように
するので、主方向や従方向の歩行者の横断待ち時間を優
先的に短縮させて、それぞれの歩行者を速やかに横断さ
せることができると共に、主方向側の車両と従方向側の
車両の交差点通過要求があっても元の条件で表示制御を
行うようにしたので、従方向側や主方向側の車両の待ち
時間が必要以上に伸びる恐れも無くなり、主方向及び従
方向の歩行者の横断と従方向及び主方向の車両交通との
間で適切なバランスをとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る交通信号制御方法を説明す
る交差点の俯瞰図である。
【図2】主方向および従方向の歩行者の横断要求がない
場合の信号制御のタイミングチャートである。
【図3】歩行者の横断要求がある場合の信号制御のタイ
ミングチャートである。
【図4】従方向の歩行者横断要求や従方向の車両の感知
がない場合の信号制御のタイミングチャートである。
【図5】従方向側の歩行者による横断要求がある場合の
信号制御のタイミングチャートである。
【図6】従方向側の車両のみを感知した場合の信号制御
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 交差点、12 主方向道路、14 従方向道路、
16、18 信号機、20、22 信号機、24、26
車両感知器、28、30 横断歩道、32、34 横
断歩道、36a、36b 押しボタン箱、38a、38
b 押しボタン箱。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主方向と従方向の道路が交差する交差点
    に設けられた信号機を一定の条件で表示制御を行い、歩
    行者の横断要求や車両の交差点通過要求があると、これ
    に基づいて信号機の表示制御条件を変える交通信号制御
    方法において、 前記従方向側の道路には押しボタン箱と車両感知器とが
    設けられ、 前記信号機の表示制御条件を変える際に、前記従方向側
    の押しボタン箱による歩行者の横断要求があった場合
    と、前記従方向側の車両感知器による車両の交差点通過
    要求があった場合とで異なった処理を行い、 前記従方向側の歩行者から横断要求があった場合は、従
    方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するように表示制御
    条件を変更し、 前記従方向側の車両の交差点通過要求があった場合は、
    元の一定の条件で表示制御を行うようにすることを特徴
    とする交通信号制御方法。
  2. 【請求項2】 主方向と従方向の道路が交差する交差点
    に設けられた信号機を一定の条件で表示制御を行い、歩
    行者の横断要求や車両の交差点通過要求があると、これ
    に基づいて信号機の表示制御条件を変える交通信号制御
    方法において、 前記主方向側の道路には押しボタン箱と車両感知器とが
    設けられ、 前記信号機の表示制御条件を変える際に、前記主方向側
    の押しボタン箱による歩行者の横断要求があった場合
    と、前記主方向側の車両感知器による車両の交差点通過
    要求があった場合とで異なった処理を行い、 前記主方向側の歩行者から横断要求があった場合は、主
    方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するように表示制御
    条件を変更し、 前記主方向側の車両の交差点通過要求があった場合は、
    元の一定の条件で表示制御を行うようにすることを特徴
    とする交通信号制御方法。
  3. 【請求項3】 主方向と従方向の道路が交差する交差点
    に設けられた信号機を一定の条件で表示制御を行い、歩
    行者の横断要求や車両の交差点通過要求があると、これ
    に基づいて信号機の表示制御条件を変える交通信号制御
    方法において、 前記主方向側と前記従方向側の道路にはそれぞれ押しボ
    タン箱と車両感知器とが設けられ、 前記信号機の表示制御条件を変える際に、前記主方向側
    の押しボタン箱による歩行者の横断要求があった場合
    と、前記主方向側の車両感知器による車両の交差点通過
    要求があった場合とで異なった処理を行うと共に、前記
    従方向側の押しボタン箱による歩行者の横断要求があっ
    た場合と、前記従方向側の車両感知器による車両の交差
    点通過要求があった場合とで異なった処理を行い、 前記主方向側の歩行者から横断要求があった場合は、主
    方向側歩行者の横断待ち時間を短縮するようにし、前記
    従方向側の歩行者から横断要求があった場合は、従方向
    側歩行者の横断待ち時間を短縮するようにして表示制御
    条件を変更し、 前記主方向側の車両の交差点通過要求があった場合、お
    よび前記従方向側の車両の交差点通過要求があった場合
    は、元の一定の条件で表示制御を行うようにすることを
    特徴とする交通信号制御方法。
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