JP2002206259A - 構築施設および貯水施設 - Google Patents
構築施設および貯水施設Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地下に設けられる貯水施設の外側面にかかる
土圧を低減する。 【解決手段】 地中に埋設される貯水装置3と、この貯
水装置3の外側面に当接させた軽量物67とを備え、貯
水装置3は水を貯留可能な空間を有する複数の単位部材
11が3次元的に連結された構造体6と、この構造体6
の外側を覆う遮水用シート(覆い部材)62とを有し、
軽量物67は貯水装置の外側面4と、この外側面4から
離れる方向に高くなる地盤の傾斜面79との間の空間に
設けられる。
土圧を低減する。 【解決手段】 地中に埋設される貯水装置3と、この貯
水装置3の外側面に当接させた軽量物67とを備え、貯
水装置3は水を貯留可能な空間を有する複数の単位部材
11が3次元的に連結された構造体6と、この構造体6
の外側を覆う遮水用シート(覆い部材)62とを有し、
軽量物67は貯水装置の外側面4と、この外側面4から
離れる方向に高くなる地盤の傾斜面79との間の空間に
設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に設けられる
構築施設、特に地中に設けられる貯水施設に関するもの
である。
構築施設、特に地中に設けられる貯水施設に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、地中に構築施設、たとえば貯水施
設を設ける場合、地面を掘り下げて凹みをつくり、その
凹みの底に基礎をつくる。さらに、この基礎の上に鉄筋
コンクリートなどの貯水槽を設けた後、この貯水槽の周
りおよび上に土を埋め戻すことが行われる。
設を設ける場合、地面を掘り下げて凹みをつくり、その
凹みの底に基礎をつくる。さらに、この基礎の上に鉄筋
コンクリートなどの貯水槽を設けた後、この貯水槽の周
りおよび上に土を埋め戻すことが行われる。
【0003】一方、上記のような鉄筋コンクリートなど
の貯水槽を設ける代わりに、水を貯留可能な構造体を設
けることが行われる。すなわち、地面を掘り下げて形成
した凹みの底に砕石や砂の層からなる基礎をつくる。こ
の基礎の上に水を貯留可能な構造体を、その外側を防水
性材料で覆って設けた後、この構築物の周りおよび上に
土を埋め戻すことが行われる。
の貯水槽を設ける代わりに、水を貯留可能な構造体を設
けることが行われる。すなわち、地面を掘り下げて形成
した凹みの底に砕石や砂の層からなる基礎をつくる。こ
の基礎の上に水を貯留可能な構造体を、その外側を防水
性材料で覆って設けた後、この構築物の周りおよび上に
土を埋め戻すことが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、貯水施
設が大型になり、地中の深いところまで利用される場
合、貯水槽の側壁には大きな土圧がかかる。このため、
これらの側壁はこの土圧に耐えるものとしなければなら
ない。したがって、貯水槽の側壁は厚いものとなり、こ
れに使用される資材や労力、施工期間は大となる。
設が大型になり、地中の深いところまで利用される場
合、貯水槽の側壁には大きな土圧がかかる。このため、
これらの側壁はこの土圧に耐えるものとしなければなら
ない。したがって、貯水槽の側壁は厚いものとなり、こ
れに使用される資材や労力、施工期間は大となる。
【0005】本発明は、地下に設けられる構築施設また
は貯水施設の側面にかかる土圧を低減できることを課題
とする。
は貯水施設の側面にかかる土圧を低減できることを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、地中に埋設された構築物と、該構築物の
外側に設けられた軽量物とを備えてなることを特徴とす
る。
め、本発明は、地中に埋設された構築物と、該構築物の
外側に設けられた軽量物とを備えてなることを特徴とす
る。
【0007】このようにすることにより、軽量物は軽い
ので軽量物自体が構築物の外側面に加える圧力は小さい
か無視できる程度である。軽量物の上には土砂が埋め戻
されるが、その厚みは軽量物が設けられた分だけ小さく
なる。したがって、軽量物の上に埋め戻された土砂によ
る土圧は小さい。一方、軽量物の外側に位置する地盤か
らも軽量物に土圧が加わる。しかし、軽量物自体の重さ
と軽量物の上の土砂の重さにより軽量物同士の間および
軽量物とその底に位置する地盤との間に摩擦力が働くの
で、これらの土圧により構築物の外側面に加わる圧力は
小さくされる。したがって、構築物の外側面に加わる土
圧は低減ないし軽減(以下、「低減」という)される。
ので軽量物自体が構築物の外側面に加える圧力は小さい
か無視できる程度である。軽量物の上には土砂が埋め戻
されるが、その厚みは軽量物が設けられた分だけ小さく
なる。したがって、軽量物の上に埋め戻された土砂によ
る土圧は小さい。一方、軽量物の外側に位置する地盤か
らも軽量物に土圧が加わる。しかし、軽量物自体の重さ
と軽量物の上の土砂の重さにより軽量物同士の間および
軽量物とその底に位置する地盤との間に摩擦力が働くの
で、これらの土圧により構築物の外側面に加わる圧力は
小さくされる。したがって、構築物の外側面に加わる土
圧は低減ないし軽減(以下、「低減」という)される。
【0008】さらに、軽量物は構築物の外側面と、該外
側面から離れる方向に高くなる地盤の傾斜面との間の空
間に設けられると良い。
側面から離れる方向に高くなる地盤の傾斜面との間の空
間に設けられると良い。
【0009】このようにすることにより、軽量物に接す
る地盤は傾斜面であるので、傾斜面から軽量物に加わる
土圧は小さいかまたは無視できる大きさである。したが
って、構築物に加わる土圧は軽量物の上に埋め戻された
土砂によるものと、傾斜面から加わる土圧との和となる
が、軽量物同士の間または軽量物と地盤の傾斜面との間
に摩擦力が働くので構築物の外側面に加わる土圧は低減
ないし軽減(以下、「低減」という)される。
る地盤は傾斜面であるので、傾斜面から軽量物に加わる
土圧は小さいかまたは無視できる大きさである。したが
って、構築物に加わる土圧は軽量物の上に埋め戻された
土砂によるものと、傾斜面から加わる土圧との和となる
が、軽量物同士の間または軽量物と地盤の傾斜面との間
に摩擦力が働くので構築物の外側面に加わる土圧は低減
ないし軽減(以下、「低減」という)される。
【0010】また、軽量物が構築物の外側面と、この外
側面から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面との間の空
間に設けられると良い。地盤の傾斜面に位置する軽量物
は、その地盤の深さに応じて土圧がかかる。しかし、軽
量物に加えられた土圧は構築物に伝達されるときに軽量
物同士や軽量物と基礎との間の摩擦によって軽減され
る。したがって、構築物に加わる土圧は低減される。
側面から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面との間の空
間に設けられると良い。地盤の傾斜面に位置する軽量物
は、その地盤の深さに応じて土圧がかかる。しかし、軽
量物に加えられた土圧は構築物に伝達されるときに軽量
物同士や軽量物と基礎との間の摩擦によって軽減され
る。したがって、構築物に加わる土圧は低減される。
【0011】また、上記の構築物は貯水装置であって、
この貯水装置が水を貯留可能な空間を有する複数の単位
部材が3次元的に連結された構造体と、この構造体の外
側を覆う覆い部材とを有するものであっても良い。軽量
物が貯水装置の外側面と、この外側面から離れる方向に
高くなる地盤の傾斜面との間の空間に設けられる場合、
傾斜面から軽量物に負荷される土圧は小さいかまたは無
視できる大きさである。軽量物は、軽いので軽量物自体
が貯水装置の外側面を押圧する圧力は小さいか0であ
る。したがって、貯水装置に負荷する土圧は軽量物の上
に埋め戻される土砂によるものとなり、軽量物同士の間
または軽量物と地盤の傾斜面との間に摩擦力が働くので
貯水装置の側面に加わる土圧は低減される。
この貯水装置が水を貯留可能な空間を有する複数の単位
部材が3次元的に連結された構造体と、この構造体の外
側を覆う覆い部材とを有するものであっても良い。軽量
物が貯水装置の外側面と、この外側面から離れる方向に
高くなる地盤の傾斜面との間の空間に設けられる場合、
傾斜面から軽量物に負荷される土圧は小さいかまたは無
視できる大きさである。軽量物は、軽いので軽量物自体
が貯水装置の外側面を押圧する圧力は小さいか0であ
る。したがって、貯水装置に負荷する土圧は軽量物の上
に埋め戻される土砂によるものとなり、軽量物同士の間
または軽量物と地盤の傾斜面との間に摩擦力が働くので
貯水装置の側面に加わる土圧は低減される。
【0012】また、貯水装置の軽量物が、その外側面
と、この外側面から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面
との間の空間に設けられる場合、地盤の傾斜面に位置す
る軽量物は、その地盤の深さに応じて土圧がかかる。し
かし、軽量物に加えられる土圧は貯水装置に伝達される
ときに軽量物同士や軽量物と基礎との間の摩擦によって
軽減される。したがって、貯水装置に加わる土圧は低減
される。
と、この外側面から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面
との間の空間に設けられる場合、地盤の傾斜面に位置す
る軽量物は、その地盤の深さに応じて土圧がかかる。し
かし、軽量物に加えられる土圧は貯水装置に伝達される
ときに軽量物同士や軽量物と基礎との間の摩擦によって
軽減される。したがって、貯水装置に加わる土圧は低減
される。
【0013】さらに、貯水装置の構造体は、複数の単位
部材が3次元的に連結される場合、形状の自由度が大き
い。構造体の単位部材が軽量材料で形成されることによ
り、構造体は短期間に形成される。また、上記軽量物
は、構築物または貯水装置の外側空間の高さ方向に断続
的に、かつ階層的に設けられても良い。このようにして
も、構築物または貯水装置の外側面と軽量物との間の圧
力、および高さ方向の軽量物と軽量物の間の土砂が存在
する部分の土圧は低減される。
部材が3次元的に連結される場合、形状の自由度が大き
い。構造体の単位部材が軽量材料で形成されることによ
り、構造体は短期間に形成される。また、上記軽量物
は、構築物または貯水装置の外側空間の高さ方向に断続
的に、かつ階層的に設けられても良い。このようにして
も、構築物または貯水装置の外側面と軽量物との間の圧
力、および高さ方向の軽量物と軽量物の間の土砂が存在
する部分の土圧は低減される。
【0014】次に、本発明を構成する各要件についてさ
らに詳しく説明する。構築物は、地中に埋設されるもの
で、貯水装置をはじめ地下室、倉庫などであっても良
い。軽量物は、構築物の外側に設けられるが、構築物に
当接させて設けても良い。軽量物の形状は、板状、ブロ
ック状、粉状、塊状などで、少なくとも地盤を形成する
土砂などより軽いものである。軽量物の材質は、合成樹
脂やこれを発泡させた発泡スチロールなどの発泡樹脂、
空間に充填した後に発泡して硬化する発泡性樹脂や発泡
性無機材料、軽金属、その他である。軽量物が単位部材
である場合、構築物を形成する単位部材と形状,寸法お
よび材質などが同じものでも良いし、異なるものであっ
ても良い。
らに詳しく説明する。構築物は、地中に埋設されるもの
で、貯水装置をはじめ地下室、倉庫などであっても良
い。軽量物は、構築物の外側に設けられるが、構築物に
当接させて設けても良い。軽量物の形状は、板状、ブロ
ック状、粉状、塊状などで、少なくとも地盤を形成する
土砂などより軽いものである。軽量物の材質は、合成樹
脂やこれを発泡させた発泡スチロールなどの発泡樹脂、
空間に充填した後に発泡して硬化する発泡性樹脂や発泡
性無機材料、軽金属、その他である。軽量物が単位部材
である場合、構築物を形成する単位部材と形状,寸法お
よび材質などが同じものでも良いし、異なるものであっ
ても良い。
【0015】地盤の傾斜面の勾配(tanθ)は、1
(θ=45度)〜0.5(θ=30度)とし、好ましく
は0.67とする。一般的に勾配が1以下であれば、地
盤から軽量物の側に土圧が加わらない。
(θ=45度)〜0.5(θ=30度)とし、好ましく
は0.67とする。一般的に勾配が1以下であれば、地
盤から軽量物の側に土圧が加わらない。
【0016】構築物または貯水装置の構造体は、水を貯
留する空間を有するものであれば、全体が一体的なもの
や幾つかのサブ構造体が連結されたもの、または軽量材
料で形成された複数の単位の部材(単位部材)が連結さ
れたものなどとすることができる。特に、複数の単位部
材が3次元的に連結された構造体は、単位部材が上下方
向に連結され積み重ねられるとともに、左右、前後方向
に平面的にも連結される。
留する空間を有するものであれば、全体が一体的なもの
や幾つかのサブ構造体が連結されたもの、または軽量材
料で形成された複数の単位の部材(単位部材)が連結さ
れたものなどとすることができる。特に、複数の単位部
材が3次元的に連結された構造体は、単位部材が上下方
向に連結され積み重ねられるとともに、左右、前後方向
に平面的にも連結される。
【0017】上記のような単位部材が3次元的に連結さ
れた構造体は、これが組み立てられる場合、大きさ、重
量の小さい単位部材が組み立てられるので単位部材の連
結がやり易く、短期間に組み立てられる。また、種々の
大きさおよび形状の構造体に対して対応でき、構造体の
形状、大きさの自由度が大きい。
れた構造体は、これが組み立てられる場合、大きさ、重
量の小さい単位部材が組み立てられるので単位部材の連
結がやり易く、短期間に組み立てられる。また、種々の
大きさおよび形状の構造体に対して対応でき、構造体の
形状、大きさの自由度が大きい。
【0018】単位部材は、その外側から内側に水が流入
して、この水を貯留する空間を有するもので、互いに連
結可能なものであれば特に限定されない。たとえば、そ
の形状が枠状、箱状、容器状あるいは、後述するように
基盤に柱状部を突出させた形状などとすることができ
る。特に箱状、容器状などの場合、水が単位部材間を移
動できるように、単位部材の側壁に通孔を設けておくと
良い。この通孔を介して貯留された水が移動する。
して、この水を貯留する空間を有するもので、互いに連
結可能なものであれば特に限定されない。たとえば、そ
の形状が枠状、箱状、容器状あるいは、後述するように
基盤に柱状部を突出させた形状などとすることができ
る。特に箱状、容器状などの場合、水が単位部材間を移
動できるように、単位部材の側壁に通孔を設けておくと
良い。この通孔を介して貯留された水が移動する。
【0019】単位部材は、強度を有し、かつ軽量材料で
形成されると良い。単位部材が強度を有し軽量であるこ
とにより、これを組み立てた構造体も強度を有し軽量と
なる。一つ当たりの単位部材が軽量であるので、運搬が
容易であり短期間に組み立てられる。このような単位部
材の材質としては、ポリプロピレンなどの合成樹脂、ア
ルミニウム合金などの軽金属、軽量コンクリートなどで
水に対する耐腐食性を有する材料とする。
形成されると良い。単位部材が強度を有し軽量であるこ
とにより、これを組み立てた構造体も強度を有し軽量と
なる。一つ当たりの単位部材が軽量であるので、運搬が
容易であり短期間に組み立てられる。このような単位部
材の材質としては、ポリプロピレンなどの合成樹脂、ア
ルミニウム合金などの軽金属、軽量コンクリートなどで
水に対する耐腐食性を有する材料とする。
【0020】構造体の単位部材として、先に記したよう
に、一方の側に略平坦な面を有する基盤と、この基盤の
他方の側に突出させた柱状部とを有するものが使用さ
れ、単位部材が連結される際には、基盤同士や柱状部の
先端同士が連結されるものとしても良い。このようにす
ると構造体全体が単位部材の複数段に積み重なった、か
つ平面的に広がったものとなり、3次元的、立体的な構
造体が形成される。基盤と基盤の間に柱状部が位置し、
水の貯留される空間が形成される。
に、一方の側に略平坦な面を有する基盤と、この基盤の
他方の側に突出させた柱状部とを有するものが使用さ
れ、単位部材が連結される際には、基盤同士や柱状部の
先端同士が連結されるものとしても良い。このようにす
ると構造体全体が単位部材の複数段に積み重なった、か
つ平面的に広がったものとなり、3次元的、立体的な構
造体が形成される。基盤と基盤の間に柱状部が位置し、
水の貯留される空間が形成される。
【0021】上記単位部材の空間率Sの上限は97%ま
でとする。反対に空間率Sが小さいと、単位部材の強度
を大きくできるが、単位部材の占める体積が大きくな
り、柱状部が形成する空間が小さくなる。基盤および柱
状部の大きさ、肉厚などは構造体にかかる荷重を十分支
えられる大きさとする。
でとする。反対に空間率Sが小さいと、単位部材の強度
を大きくできるが、単位部材の占める体積が大きくな
り、柱状部が形成する空間が小さくなる。基盤および柱
状部の大きさ、肉厚などは構造体にかかる荷重を十分支
えられる大きさとする。
【0022】柱状部の外側断面形状は、特に限定されな
いが円形、多角形などとしても良い。さらに、柱状部の
形状が筒状に形成されると良い。筒状に形成された柱状
部は軽量であり、かつ剛性があり耐荷重性に優れる。特
に、柱状部を先端に向かって漸次径が縮小した筒状に形
成されると良い。こうすることにより単位部材を運搬な
いし輸送する際に、幾つかの単位部材の筒状の柱状部を
重ね合わせることができるので、運搬、輸送の効率を向
上させることができる。
いが円形、多角形などとしても良い。さらに、柱状部の
形状が筒状に形成されると良い。筒状に形成された柱状
部は軽量であり、かつ剛性があり耐荷重性に優れる。特
に、柱状部を先端に向かって漸次径が縮小した筒状に形
成されると良い。こうすることにより単位部材を運搬な
いし輸送する際に、幾つかの単位部材の筒状の柱状部を
重ね合わせることができるので、運搬、輸送の効率を向
上させることができる。
【0023】覆い部材は、構造体に水を貯留できるよう
に覆うもので、遮水性材料や透水性材料が使用される。
遮水性材料は、水を透さないものであれば特に限定され
ないが、たとえば熱融着ゴムシート(EPDM/熱融着
タイプ)などのゴムシートや塩ビPVCシートなどの合
成樹脂シート、あるいは合成樹脂板、鋼板や軽金属板な
どの金属板で水に対する耐食性に優れたものなどが好ま
しい。
に覆うもので、遮水性材料や透水性材料が使用される。
遮水性材料は、水を透さないものであれば特に限定され
ないが、たとえば熱融着ゴムシート(EPDM/熱融着
タイプ)などのゴムシートや塩ビPVCシートなどの合
成樹脂シート、あるいは合成樹脂板、鋼板や軽金属板な
どの金属板で水に対する耐食性に優れたものなどが好ま
しい。
【0024】透水性材料は、構造体の空間に貯留された
水を徐々に時間をかけて地下に浸透させる場合に使用さ
れる。貯留された水を徐々に通過させる材料であれば特
に限定されない。たとえば、ポリエステルとポリプロピ
レンの複合張り合わせシートなどが使用されると良い。
遮水性シートや透水性シートの片側または両側にはポリ
エステルによる長繊維不織布などの保護用シートが設け
られると良い。保護用シートが設けられることにより遮
水性シートや透水性シートの破損が防止される。
水を徐々に時間をかけて地下に浸透させる場合に使用さ
れる。貯留された水を徐々に通過させる材料であれば特
に限定されない。たとえば、ポリエステルとポリプロピ
レンの複合張り合わせシートなどが使用されると良い。
遮水性シートや透水性シートの片側または両側にはポリ
エステルによる長繊維不織布などの保護用シートが設け
られると良い。保護用シートが設けられることにより遮
水性シートや透水性シートの破損が防止される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る貯水装置の実
施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜
11において、同一または同等の構造、作用部分には同
一符号を付けて示す。
施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜
11において、同一または同等の構造、作用部分には同
一符号を付けて示す。
【0026】図1は、本発明に係る貯水施設の第1実施
形態を示す断面図である。第1実施形態の貯水施設1
は、たとえば駐車場、公園または道路などの地下に設け
られる。雨水その他の水を貯留する。貯留された水は、
たとえば防火や災害時の緊急用水として使用される。貯
水施設1は、地中に埋設された貯水装置3と、この貯水
装置3の外側に設けられた軽量物67とを備える。
形態を示す断面図である。第1実施形態の貯水施設1
は、たとえば駐車場、公園または道路などの地下に設け
られる。雨水その他の水を貯留する。貯留された水は、
たとえば防火や災害時の緊急用水として使用される。貯
水施設1は、地中に埋設された貯水装置3と、この貯水
装置3の外側に設けられた軽量物67とを備える。
【0027】貯水装置3は、地面80を掘り下げた凹み
の底81に設けられた基礎86の上に設けられる。基礎
86は、底81に敷設された基礎用シート91の上に、
たとえば粒径40〜0mmのものを含み、厚さ200m
mの砕石89と、この砕石89の上に基礎用シート90
を介して敷設された厚さ100mmの砂88とを有す
る。基礎用シート90、91としては、たとえば厚さ1
0mmのポリエステル単繊維などが使用される。
の底81に設けられた基礎86の上に設けられる。基礎
86は、底81に敷設された基礎用シート91の上に、
たとえば粒径40〜0mmのものを含み、厚さ200m
mの砕石89と、この砕石89の上に基礎用シート90
を介して敷設された厚さ100mmの砂88とを有す
る。基礎用シート90、91としては、たとえば厚さ1
0mmのポリエステル単繊維などが使用される。
【0028】さらに、貯水装置3は、水を貯留可能な空
間を有する複数の単位部材11が3次元的、すなわち左
右、前後、上下方向に連結された構造体6と、この構造
体6の外側を覆う遮水用シート(覆い部材)62とを有
する。構造体2は、この第1実施形態の場合、単位部材
11が上下方向に12段に連結され積み重ねられる。さ
らに、左右方向(紙面の左右方向)に8列が設けられ
る。さらに、構造体2は、前後方向(図1の紙面に垂直
な方向)にも貯水容量に応じた列数の単位部材11が連
結される。単位部材11は、水が流入して貯留される空
間12を有する。したがって、構造体2は、単位部材1
1によって形成された空間12を有することになる。
間を有する複数の単位部材11が3次元的、すなわち左
右、前後、上下方向に連結された構造体6と、この構造
体6の外側を覆う遮水用シート(覆い部材)62とを有
する。構造体2は、この第1実施形態の場合、単位部材
11が上下方向に12段に連結され積み重ねられる。さ
らに、左右方向(紙面の左右方向)に8列が設けられ
る。さらに、構造体2は、前後方向(図1の紙面に垂直
な方向)にも貯水容量に応じた列数の単位部材11が連
結される。単位部材11は、水が流入して貯留される空
間12を有する。したがって、構造体2は、単位部材1
1によって形成された空間12を有することになる。
【0029】遮水用シート62は、構造体の空間11に
水を貯留できるようにするもので、遮水性材料が使用さ
れる。遮水用シート62は、水を透さないものであれば
特に限定されないが、たとえば厚さ1mmの合成ゴムシ
ートが使用され、構造体6の下面7および側面8を覆
い、かつ上面9の縁側部分9aを覆う。遮水用シート6
2の両側には保護用シート64、65が設けられ、遮水
用シート62を保護する。保護用シート64、65とし
ては厚さ4mmのポリエステル材などが使用される。
水を貯留できるようにするもので、遮水性材料が使用さ
れる。遮水用シート62は、水を透さないものであれば
特に限定されないが、たとえば厚さ1mmの合成ゴムシ
ートが使用され、構造体6の下面7および側面8を覆
い、かつ上面9の縁側部分9aを覆う。遮水用シート6
2の両側には保護用シート64、65が設けられ、遮水
用シート62を保護する。保護用シート64、65とし
ては厚さ4mmのポリエステル材などが使用される。
【0030】貯留した水を地下に浸透させたい場合は、
構造体の外面の一部または全部に透水性材料のシートを
設ける。透水性材料のシートを設けることにより構造体
の空間11に貯留された水を徐々に時間をかけて地下に
浸透させることができる。透水性材料としては、たとえ
ば厚さ0.1mmのポリエステルとポリプロピレンの複
合張り合わせシートなどが使用される。
構造体の外面の一部または全部に透水性材料のシートを
設ける。透水性材料のシートを設けることにより構造体
の空間11に貯留された水を徐々に時間をかけて地下に
浸透させることができる。透水性材料としては、たとえ
ば厚さ0.1mmのポリエステルとポリプロピレンの複
合張り合わせシートなどが使用される。
【0031】軽量物67は、構造体6を形成する単位部
材11と形状、寸法、材質の同じ単位部材68で形成さ
れ、貯水装置の側面4と、この側面4から離れる方向に
高くなる地盤78の傾斜面79との間の空間に設けられ
る。単位部材68は、単位部材11と同じものを必ずし
も使用する必要はなく、異なるものでも良い。地盤の傾
斜面79は、先の地面80を掘り下げて凹みを形成する
際に形成される傾斜面82と平行な仮想的なものであ
る。
材11と形状、寸法、材質の同じ単位部材68で形成さ
れ、貯水装置の側面4と、この側面4から離れる方向に
高くなる地盤78の傾斜面79との間の空間に設けられ
る。単位部材68は、単位部材11と同じものを必ずし
も使用する必要はなく、異なるものでも良い。地盤の傾
斜面79は、先の地面80を掘り下げて凹みを形成する
際に形成される傾斜面82と平行な仮想的なものであ
る。
【0032】傾斜面79、82の勾配(tanθ)は、
1(θ=45度)〜0.5(θ=30度)の間として地
盤78から軽量物67の側に土圧が加わらないようにす
る。軽量物67の端に位置する単位部材68は、この傾
斜面79に略沿うように設けられる。このようにして設
けられた軽量物67の形状(片側)は、断面が略逆三角
形となっている。貯水装置3および軽量物67の周りお
よび上には、地盤の土砂が埋め戻される。
1(θ=45度)〜0.5(θ=30度)の間として地
盤78から軽量物67の側に土圧が加わらないようにす
る。軽量物67の端に位置する単位部材68は、この傾
斜面79に略沿うように設けられる。このようにして設
けられた軽量物67の形状(片側)は、断面が略逆三角
形となっている。貯水装置3および軽量物67の周りお
よび上には、地盤の土砂が埋め戻される。
【0033】図2は、第1実施形態の貯水施設に使用さ
れる単位部材11を示し、(A)は平面図、(B)は
(A)の I−I 線断面図である。単位部材11は、一方
の側に平坦な面16を有する基盤13と、この基盤13
の他方の側に突出させた柱状部30とを有する。因み
に、図2(B)において、中央線43より左側は正面
図、中央線43より右側は断面図を示す。単位部材11
は剛性を有する軽量材料で形成され、この実施形態では
合成樹脂であるポリプロピレンで形成される。
れる単位部材11を示し、(A)は平面図、(B)は
(A)の I−I 線断面図である。単位部材11は、一方
の側に平坦な面16を有する基盤13と、この基盤13
の他方の側に突出させた柱状部30とを有する。因み
に、図2(B)において、中央線43より左側は正面
図、中央線43より右側は断面図を示す。単位部材11
は剛性を有する軽量材料で形成され、この実施形態では
合成樹脂であるポリプロピレンで形成される。
【0034】単位部材の基盤13は、略平坦な面16を
有する板部材15と、板部材15の縁に沿って板部材1
5の他方の側に形成された縁枠18とを有する。板部材
15の他方の側(縁枠18の設けられた側)には図示し
ていない補強リブが格子状に設けられる。基盤13は、
その縁近傍の四つの隅20に縁連結部22を有する。縁
連結部22は、平坦な面16から窪ませた面22aと、
この面22aに設けられた中心寄り(または中央寄り)
の内側係合孔25および外寄り(または縁寄り)の外側
係合孔26とで形成される。単位部材の基盤13同士
は、この縁連結部22に係合可能な図示していない縁連
結部材を介して連結される。縁連結部22に縁連結部材
を係合する際は、通常中心寄りの内側係合孔25が利用
される。
有する板部材15と、板部材15の縁に沿って板部材1
5の他方の側に形成された縁枠18とを有する。板部材
15の他方の側(縁枠18の設けられた側)には図示し
ていない補強リブが格子状に設けられる。基盤13は、
その縁近傍の四つの隅20に縁連結部22を有する。縁
連結部22は、平坦な面16から窪ませた面22aと、
この面22aに設けられた中心寄り(または中央寄り)
の内側係合孔25および外寄り(または縁寄り)の外側
係合孔26とで形成される。単位部材の基盤13同士
は、この縁連結部22に係合可能な図示していない縁連
結部材を介して連結される。縁連結部22に縁連結部材
を係合する際は、通常中心寄りの内側係合孔25が利用
される。
【0035】基盤13の縁辺中間位置に形成された四箇
所の縁連結部23は、たとえばこの基盤13の大きさの
二分の一の大きさの別の単位部材を連結する際に利用さ
れる。縁連結部23は、縁連結部22と同様に、平坦な
面16から窪ませた面23aと、この面23aに設けら
れた中心寄り(または中央寄り)の二つの内側係合孔2
5および外寄り(または縁寄り)の二つの外側係合孔2
6とを有する。通常上記の別の構造部材を連結する際に
は外寄りの外側係合孔26を利用する。
所の縁連結部23は、たとえばこの基盤13の大きさの
二分の一の大きさの別の単位部材を連結する際に利用さ
れる。縁連結部23は、縁連結部22と同様に、平坦な
面16から窪ませた面23aと、この面23aに設けら
れた中心寄り(または中央寄り)の二つの内側係合孔2
5および外寄り(または縁寄り)の二つの外側係合孔2
6とを有する。通常上記の別の構造部材を連結する際に
は外寄りの外側係合孔26を利用する。
【0036】さらに、基盤13は、一方の側(平坦な面
16の位置する側)と他方の側(補強リブのある側)と
を通じさせる通孔28を有する。通孔28は、基盤の中
心42に対して点対称に長方形の孔が16箇所、補強リ
ブを避けた位置に設けられる。通孔28の設けられる位
置とその形状、大きさは、本実施形態に限定されず、単
位部材11の強度ないし剛性が確保される適宜の位置と
形状、大きさに設けられる。
16の位置する側)と他方の側(補強リブのある側)と
を通じさせる通孔28を有する。通孔28は、基盤の中
心42に対して点対称に長方形の孔が16箇所、補強リ
ブを避けた位置に設けられる。通孔28の設けられる位
置とその形状、大きさは、本実施形態に限定されず、単
位部材11の強度ないし剛性が確保される適宜の位置と
形状、大きさに設けられる。
【0037】柱状部30は、基盤13の他方の側に中心
42を点対称に四つ突出させて二重筒状に設けられる。
柱状部30は、先端31に向かって漸次径が縮小する外
筒38と、先端31から内側に折り返して平坦な面16
位置まで漸次径が縮小して延在させた内筒39とを有す
る。内筒39の板部材15側端面は閉塞され、内筒39
の内側に補強リブ41が形成される。このように、柱状
部30は外筒38と内筒39とを有するので、平坦な面
16の外筒38と内筒39との間に環状の開口が形成さ
れる。また、柱状部30の先端31の面には円形の開口
が形成される。
42を点対称に四つ突出させて二重筒状に設けられる。
柱状部30は、先端31に向かって漸次径が縮小する外
筒38と、先端31から内側に折り返して平坦な面16
位置まで漸次径が縮小して延在させた内筒39とを有す
る。内筒39の板部材15側端面は閉塞され、内筒39
の内側に補強リブ41が形成される。このように、柱状
部30は外筒38と内筒39とを有するので、平坦な面
16の外筒38と内筒39との間に環状の開口が形成さ
れる。また、柱状部30の先端31の面には円形の開口
が形成される。
【0038】図3は、第1実施形態の単位部材の先端同
士が連結された要素10を示す断面図である。図示して
いない構造体6は、このような二つの単位部材の柱状部
先端31同士が合わされて連結された要素10を左右、
前後および上下に連結し3次元的に組み立てられたもの
である。このように本実施形態の構造体6は要素10が
上下、左右、前後に連なった形状をしているが、最下段
または最上段に単位部材一つの段が設けられた場合もあ
りうる。
士が連結された要素10を示す断面図である。図示して
いない構造体6は、このような二つの単位部材の柱状部
先端31同士が合わされて連結された要素10を左右、
前後および上下に連結し3次元的に組み立てられたもの
である。このように本実施形態の構造体6は要素10が
上下、左右、前後に連なった形状をしているが、最下段
または最上段に単位部材一つの段が設けられた場合もあ
りうる。
【0039】図4は、第1実施形態の単位部材同士が連
結された状態を示す要部断面図である。破砕部分Pは、
基盤13同士の連結状態を示す。柱状部30a、30b
は、その先端31に設けられた端連結部32を有する。
単位部材11aと単位部材11bとは、端連結部の係合
孔34に係合可能な端連結部材51を介して柱状部の先
端31同士が係合され連結される。このように、構造体
6は複数の単位部材11が3次元的に連結される。単位
部材11は単位部材の外側から内側に水が流入して水を
貯留可能な空間12を有する。
結された状態を示す要部断面図である。破砕部分Pは、
基盤13同士の連結状態を示す。柱状部30a、30b
は、その先端31に設けられた端連結部32を有する。
単位部材11aと単位部材11bとは、端連結部の係合
孔34に係合可能な端連結部材51を介して柱状部の先
端31同士が係合され連結される。このように、構造体
6は複数の単位部材11が3次元的に連結される。単位
部材11は単位部材の外側から内側に水が流入して水を
貯留可能な空間12を有する。
【0040】端連結部32は、柱状部の先端31の平坦
な面と、この面の円周方向に等間隔に設けられた八つの
係合孔(図示せず)とで形成される。この第1実施形態
はこの八つの係合孔の内の対向する二つの係合孔34に
端連結部材51の突起52、53を挿入し係合させる。
突起52と突起53とは90度のずれを持たせているの
で、突起52を実線で、突起53を2点鎖線で示してい
る。
な面と、この面の円周方向に等間隔に設けられた八つの
係合孔(図示せず)とで形成される。この第1実施形態
はこの八つの係合孔の内の対向する二つの係合孔34に
端連結部材51の突起52、53を挿入し係合させる。
突起52と突起53とは90度のずれを持たせているの
で、突起52を実線で、突起53を2点鎖線で示してい
る。
【0041】上下方向に位置する単位部材11bと単位
部材11cとは、破砕部分Pに示すように、基盤13
b、13cに設けられた内側係合孔25b、25cに縁
連結部材46の突起47を挿入して係合させ連結させ
る。また、左右、前後方向に位置する単位部材は、基盤
の縁17同士が縁連結部材46を介して連結される。
部材11cとは、破砕部分Pに示すように、基盤13
b、13cに設けられた内側係合孔25b、25cに縁
連結部材46の突起47を挿入して係合させ連結させ
る。また、左右、前後方向に位置する単位部材は、基盤
の縁17同士が縁連結部材46を介して連結される。
【0042】以上の構造を有する第1実施形態の貯水施
設1は、次のように作用する。すなわち、図1におい
て、貯水装置3の外側に位置する傾斜面79から軽量物
67に加わる土圧は小さいかまたは無視できる大きさで
ある。さらに、軽量物67は軽いので、軽量物67自体
が貯水装置の側面4を押圧する圧力は小さい。したがっ
て、貯水装置3に加えられる土圧は軽量物67の上に埋
め戻された土砂によるものとなるが、軽量物67が一体
物または層状に積層された状態では、軽量物67同士の
間または軽量物67と地盤の傾斜面79との間に摩擦力
が働くので貯水装置3の側壁に加わる土圧は低減され
る。
設1は、次のように作用する。すなわち、図1におい
て、貯水装置3の外側に位置する傾斜面79から軽量物
67に加わる土圧は小さいかまたは無視できる大きさで
ある。さらに、軽量物67は軽いので、軽量物67自体
が貯水装置の側面4を押圧する圧力は小さい。したがっ
て、貯水装置3に加えられる土圧は軽量物67の上に埋
め戻された土砂によるものとなるが、軽量物67が一体
物または層状に積層された状態では、軽量物67同士の
間または軽量物67と地盤の傾斜面79との間に摩擦力
が働くので貯水装置3の側壁に加わる土圧は低減され
る。
【0043】さらに、貯水装置の構造体6および軽量物
67は、複数の単位部材11または単位部材68が3次
元的に連結されるので、構造体6および軽量物67の形
状の自由度が大きい。さらに、単位部材11、68は軽
量材料で形成されることにより短期間に構造体6および
軽量物67を連結して組み立てできる。単位部材11、
68が強度を有し、軽量であることにより、これを組み
立てた構造体6および軽量物67も強度を有し、軽量と
なる。このような単位部材11、68の材質としては、
ポリプロピレンなどの合成樹脂材が使用される。
67は、複数の単位部材11または単位部材68が3次
元的に連結されるので、構造体6および軽量物67の形
状の自由度が大きい。さらに、単位部材11、68は軽
量材料で形成されることにより短期間に構造体6および
軽量物67を連結して組み立てできる。単位部材11、
68が強度を有し、軽量であることにより、これを組み
立てた構造体6および軽量物67も強度を有し、軽量と
なる。このような単位部材11、68の材質としては、
ポリプロピレンなどの合成樹脂材が使用される。
【0044】図2に示すように、単位部材の基盤13同
士や柱状部30の先端同士が連結されることにより、構
造体6全体が単位部材11の複数段に積み重なった、か
つ平面的に広がったものとなり、3次元的な立体的構造
体が形成される。基盤13と基盤13の間に柱状部30
が位置し、水の貯留される空間が形成される。
士や柱状部30の先端同士が連結されることにより、構
造体6全体が単位部材11の複数段に積み重なった、か
つ平面的に広がったものとなり、3次元的な立体的構造
体が形成される。基盤13と基盤13の間に柱状部30
が位置し、水の貯留される空間が形成される。
【0045】筒状に形成された柱状部30は軽量であ
り、かつ剛性があり耐荷重性に優れる。特に、柱状部を
先端に向かって漸次径が縮小した筒状に形成されると良
い。こうすることにより単位部材11を運搬ないし輸送
する際に、幾つかの単位部材の筒状の柱状部30を重ね
合わせて運搬、輸送でき、運搬、輸送の効率を向上させ
ることができる。
り、かつ剛性があり耐荷重性に優れる。特に、柱状部を
先端に向かって漸次径が縮小した筒状に形成されると良
い。こうすることにより単位部材11を運搬ないし輸送
する際に、幾つかの単位部材の筒状の柱状部30を重ね
合わせて運搬、輸送でき、運搬、輸送の効率を向上させ
ることができる。
【0046】図5は、本発明に係る貯水施設の第2実施
形態を示す断面図である。第2実施形態の貯水施設1
は、貯水装置の側面4と、この側面4から離れる方向に
高くなる地盤の傾斜面79との間の空間に板状の軽量物
69が設けられる点で、図1に示した第1実施形態の軽
量物67と異なる。さらに、軽量物69の材質として、
発泡スチロール材が使用される。
形態を示す断面図である。第2実施形態の貯水施設1
は、貯水装置の側面4と、この側面4から離れる方向に
高くなる地盤の傾斜面79との間の空間に板状の軽量物
69が設けられる点で、図1に示した第1実施形態の軽
量物67と異なる。さらに、軽量物69の材質として、
発泡スチロール材が使用される。
【0047】発泡スチロール材として、たとえば商品名
スチロポールブロック(三菱化学フォームプラスティ
ツク(株)製)があげられる。このものの密度は、たと
えば12〜30kg/立方メートル(JIS K−72
22)、許容圧縮応力は0.2〜1.4kgf/平方メー
トル、形状、大きさは縦2000mm×横1000mm
×高さ500mmの直方体で、設置される場所の空間に
合わせて適宜加工して使用される。板状の発泡スチロー
ル材同士の間では摩擦係数が大きく滑りにくい。図5に
おけるその他の部分の構造と作用は図1に示した第1実
施形態の貯水施設と同じであるのでその説明を省略す
る。
スチロポールブロック(三菱化学フォームプラスティ
ツク(株)製)があげられる。このものの密度は、たと
えば12〜30kg/立方メートル(JIS K−72
22)、許容圧縮応力は0.2〜1.4kgf/平方メー
トル、形状、大きさは縦2000mm×横1000mm
×高さ500mmの直方体で、設置される場所の空間に
合わせて適宜加工して使用される。板状の発泡スチロー
ル材同士の間では摩擦係数が大きく滑りにくい。図5に
おけるその他の部分の構造と作用は図1に示した第1実
施形態の貯水施設と同じであるのでその説明を省略す
る。
【0048】図6は、本発明に係る貯水施設の第3実施
形態を示す断面図である。第3実施形態の貯水施設1に
おいて、軽量物69は、上記第2実施形態の貯水施設で
使用される軽量物と同じ材質のものが使用されるが、貯
水装置3の外側空間の高さ方向に断続的に、かつ階層的
に設けられる。このようにしても、貯水装置3の側面4
と軽量物69との間の圧力は低減される。さらに、高さ
方向の軽量物69と軽量物69の間には土砂が存在する
が、この部分の土砂の高さは比較的小さく、この位置に
おける土圧は低減される。図6におけるその他の部分の
構造と作用は図5に示した第2実施形態の貯水施設と同
じであるのでその説明を省略する。
形態を示す断面図である。第3実施形態の貯水施設1に
おいて、軽量物69は、上記第2実施形態の貯水施設で
使用される軽量物と同じ材質のものが使用されるが、貯
水装置3の外側空間の高さ方向に断続的に、かつ階層的
に設けられる。このようにしても、貯水装置3の側面4
と軽量物69との間の圧力は低減される。さらに、高さ
方向の軽量物69と軽量物69の間には土砂が存在する
が、この部分の土砂の高さは比較的小さく、この位置に
おける土圧は低減される。図6におけるその他の部分の
構造と作用は図5に示した第2実施形態の貯水施設と同
じであるのでその説明を省略する。
【0049】図7は、本発明に係る貯水施設の第4実施
形態を示す断面図である。第4実施形態の貯水施設1
は、地中に埋設される貯水装置3と、この貯水装置3の
外側に設けられる単位部材の軽量物67とを備える。貯
水装置3は、図1に示した第1実施形態の貯水装置の構
造と同じものである。第4実施形態の貯水施設1におい
て、軽量物67は、単位部材68で形成されるが、貯水
装置の側面4と、この側面4から離れる方向に低くなる
地盤78の傾斜面79との間の空間に設けられる。地盤
の傾斜面79は、仮想的なもので実際には地盤の土砂が
埋め戻されたときに略傾斜面79のように土砂の面が形
成される。
形態を示す断面図である。第4実施形態の貯水施設1
は、地中に埋設される貯水装置3と、この貯水装置3の
外側に設けられる単位部材の軽量物67とを備える。貯
水装置3は、図1に示した第1実施形態の貯水装置の構
造と同じものである。第4実施形態の貯水施設1におい
て、軽量物67は、単位部材68で形成されるが、貯水
装置の側面4と、この側面4から離れる方向に低くなる
地盤78の傾斜面79との間の空間に設けられる。地盤
の傾斜面79は、仮想的なもので実際には地盤の土砂が
埋め戻されたときに略傾斜面79のように土砂の面が形
成される。
【0050】傾斜面82は、地面80を掘って形成され
るが、その勾配(tanθ)は、1(θ=45度)〜
0.5(θ=30度)の間として地盤78が崩れないよ
うにする。傾斜面79についても同様の勾配とする。軽
量物67の端に位置する単位部材68は、この傾斜面7
9に略沿うように連結され組み立てられる。このように
して連結された軽量物67の形状(片側)は、断面が略
三角形となっている。貯水装置3および軽量物67の周
りおよび上には、地盤78の土砂が埋め戻される。
るが、その勾配(tanθ)は、1(θ=45度)〜
0.5(θ=30度)の間として地盤78が崩れないよ
うにする。傾斜面79についても同様の勾配とする。軽
量物67の端に位置する単位部材68は、この傾斜面7
9に略沿うように連結され組み立てられる。このように
して連結された軽量物67の形状(片側)は、断面が略
三角形となっている。貯水装置3および軽量物67の周
りおよび上には、地盤78の土砂が埋め戻される。
【0051】貯水装置の軽量物67が、その側面4と、
この側面4から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面79
との間の空間に設けられる場合、地盤の傾斜面79に位
置する軽量物67には、その地盤の深さに応じて土圧が
かかる。しかし、軽量物67に加えられた土圧は貯水装
置3に伝達されるときに軽量物67同士や軽量物67と
基礎86との間の摩擦によって軽減される。したがっ
て、貯水装置3に加わる土圧は低減される。図7におけ
るその他の部分の構造と作用は図1に示した第1実施形
態の貯水施設と同じであるのでその説明を省略する。
この側面4から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面79
との間の空間に設けられる場合、地盤の傾斜面79に位
置する軽量物67には、その地盤の深さに応じて土圧が
かかる。しかし、軽量物67に加えられた土圧は貯水装
置3に伝達されるときに軽量物67同士や軽量物67と
基礎86との間の摩擦によって軽減される。したがっ
て、貯水装置3に加わる土圧は低減される。図7におけ
るその他の部分の構造と作用は図1に示した第1実施形
態の貯水施設と同じであるのでその説明を省略する。
【0052】図8は、本発明に係る貯水施設の第5実施
形態を示す断面図である。第5実施形態の貯水施設1
は、貯水装置の側面4と、この側面4から離れる方向に
低くなる地盤の傾斜面79との間の空間に板状の軽量物
69が設けられる点で、図7に示した第4実施形態の軽
量物67と異なる。軽量物69の材質としては、図5に
示した第2実施形態の貯水施設で使用される発泡スチロ
ール材(商品名 スチロポールブロック)と同じもの
で、設置される場所の空間に合わせて適宜加工して使用
される。先に述べたように、板状の発泡スチロール材同
士の間では摩擦係数が大きく滑りにくい。図8における
その他の部分の構造と作用は図7に示した第4実施形態
の貯水施設と同じであるのでその説明を省略する。
形態を示す断面図である。第5実施形態の貯水施設1
は、貯水装置の側面4と、この側面4から離れる方向に
低くなる地盤の傾斜面79との間の空間に板状の軽量物
69が設けられる点で、図7に示した第4実施形態の軽
量物67と異なる。軽量物69の材質としては、図5に
示した第2実施形態の貯水施設で使用される発泡スチロ
ール材(商品名 スチロポールブロック)と同じもの
で、設置される場所の空間に合わせて適宜加工して使用
される。先に述べたように、板状の発泡スチロール材同
士の間では摩擦係数が大きく滑りにくい。図8における
その他の部分の構造と作用は図7に示した第4実施形態
の貯水施設と同じであるのでその説明を省略する。
【0053】図9は、本発明に係る貯水施設の第6実施
形態を示す断面図である。第6実施形態の貯水施設1に
おいて、軽量物69は、第5実施形態の貯水施設で使用
される発泡スチロール材と同じもので、貯水装置3の外
側空間の高さ方向に断続的に、かつ階層的に設けられ
る。このようにしても、貯水装置3の側面4と軽量物6
9との間の圧力は低減される。さらに、高さ方向の軽量
物69と軽量物69の間には土砂が存在するが、この部
分の土砂の高さは比較的小さく、この位置における土圧
は低減される。図9におけるその他の部分の構造と作用
は図8に示した第5実施形態の貯水施設と同じであるの
でその説明を省略する。
形態を示す断面図である。第6実施形態の貯水施設1に
おいて、軽量物69は、第5実施形態の貯水施設で使用
される発泡スチロール材と同じもので、貯水装置3の外
側空間の高さ方向に断続的に、かつ階層的に設けられ
る。このようにしても、貯水装置3の側面4と軽量物6
9との間の圧力は低減される。さらに、高さ方向の軽量
物69と軽量物69の間には土砂が存在するが、この部
分の土砂の高さは比較的小さく、この位置における土圧
は低減される。図9におけるその他の部分の構造と作用
は図8に示した第5実施形態の貯水施設と同じであるの
でその説明を省略する。
【0054】図10は、本発明に係る貯水施設に使用さ
れる別の単位部材を示し、単位部材の先端同士が連結さ
れた要素10を示す正面図である。図11は、図10の
平面図である。別の単位部材71は、投影面上で矩形環
状に形成される面72aを有する縁枠72と、この縁枠
72が形成された側と反対側に延在された凸状体74と
を備える。縁枠72の大きさとしては、たとえば一辺が
300〜1200mm程度の略矩形とすることができ
る。
れる別の単位部材を示し、単位部材の先端同士が連結さ
れた要素10を示す正面図である。図11は、図10の
平面図である。別の単位部材71は、投影面上で矩形環
状に形成される面72aを有する縁枠72と、この縁枠
72が形成された側と反対側に延在された凸状体74と
を備える。縁枠72の大きさとしては、たとえば一辺が
300〜1200mm程度の略矩形とすることができ
る。
【0055】さらに、縁枠72は、環状の面72aの縁
に形成された垂下片72bを有する。縁枠の四隅には、
図示していない継手部材を介して複数の単位部材71が
3次元的に連結される四つの連結部72cが設けられ
る。連結部72cは、縁枠の面72aから窪ませた面を
有し、この面に係合孔72dが形成される。
に形成された垂下片72bを有する。縁枠の四隅には、
図示していない継手部材を介して複数の単位部材71が
3次元的に連結される四つの連結部72cが設けられ
る。連結部72cは、縁枠の面72aから窪ませた面を
有し、この面に係合孔72dが形成される。
【0056】凸状体74は、略截頭角錐状に形成され、
縁枠72の内側から緩い先細り状に延在した側壁74a
と、側壁74aから延在する底板74bとを有する。側
壁74aには矩形状の複数の通孔74cが設けられ軽量
化が図られる。凸状体74の先端面74dは縁枠の面7
2aと平行に形成される。先端面74dには、図示して
いない別の継手部材を介して複数の単位部材71が3次
元的に連結される四つの連結部74eが設けられる。
縁枠72の内側から緩い先細り状に延在した側壁74a
と、側壁74aから延在する底板74bとを有する。側
壁74aには矩形状の複数の通孔74cが設けられ軽量
化が図られる。凸状体74の先端面74dは縁枠の面7
2aと平行に形成される。先端面74dには、図示して
いない別の継手部材を介して複数の単位部材71が3次
元的に連結される四つの連結部74eが設けられる。
【0057】連結部74eは、先端面74dから窪ませ
た面を有し、この面に係合孔74fが形成される。凸状
体の底板74bにも通孔74cが設けられる。底板74
bには中空の截頭円錐状の柱状部75が形成され、その
柱状部75の截頭した先端面位置は環状の面72a位置
に一致する。単位部材71は、剛性を有する軽量材料で
形成され、この実施形態では合成樹脂であるポリプロピ
レンが使用される。
た面を有し、この面に係合孔74fが形成される。凸状
体の底板74bにも通孔74cが設けられる。底板74
bには中空の截頭円錐状の柱状部75が形成され、その
柱状部75の截頭した先端面位置は環状の面72a位置
に一致する。単位部材71は、剛性を有する軽量材料で
形成され、この実施形態では合成樹脂であるポリプロピ
レンが使用される。
【0058】このような単位部材71を、第1実施形態
で使用した単位部材11と同様に、その先端面74d同
士を連結した要素10を形成し、さらに,要素10を3
次元的に連結して、図示していない貯水装置3に利用す
る。単位部材の縁枠72は環状に形成されるので剛性が
高まる。単位部材71の互いに平行に形成される縁枠の
面72aと凸状体の先端面74dは、それぞれ四つの連
結部72c、74eを有する。これらの連結部72c、
74eには図示していない継手部材が係合可能であるの
で、たとえば縁枠72同士や凸状体74の先端面同士を
継手部材を介して左右、前後および上下方向に連結でき
る。
で使用した単位部材11と同様に、その先端面74d同
士を連結した要素10を形成し、さらに,要素10を3
次元的に連結して、図示していない貯水装置3に利用す
る。単位部材の縁枠72は環状に形成されるので剛性が
高まる。単位部材71の互いに平行に形成される縁枠の
面72aと凸状体の先端面74dは、それぞれ四つの連
結部72c、74eを有する。これらの連結部72c、
74eには図示していない継手部材が係合可能であるの
で、たとえば縁枠72同士や凸状体74の先端面同士を
継手部材を介して左右、前後および上下方向に連結でき
る。
【0059】さらに、継手部材側に突起を設け、連結部
の係合孔72d、74fと係合させることにより単位部
材同士を短時間に連結できる。この単位部材71が軽量
材料であるポリプロピレンで形成されることにより、一
つ当たりの単位部材71が軽量となり持ち運びと組み立
てが容易となる。さらに、単位部材の凸状体がテーパー
状に形成されることにより運搬ないし輸送する際に、複
数の単位部材の凸状体74同士を重ね合わせて運搬、輸
送でき、運搬、輸送の効率を向上させることができる。
の係合孔72d、74fと係合させることにより単位部
材同士を短時間に連結できる。この単位部材71が軽量
材料であるポリプロピレンで形成されることにより、一
つ当たりの単位部材71が軽量となり持ち運びと組み立
てが容易となる。さらに、単位部材の凸状体がテーパー
状に形成されることにより運搬ないし輸送する際に、複
数の単位部材の凸状体74同士を重ね合わせて運搬、輸
送でき、運搬、輸送の効率を向上させることができる。
【0060】また、凸状体の柱状部75の内側に芯材を
入れて、単位部材71を上下方向に連結することによ
り、単位部材71にかかる上下方向の荷重を単位部材7
1自体と芯材の両方で分担して支えることができ、構造
体6および軽量物67の耐荷重性を向上させることがで
きる。
入れて、単位部材71を上下方向に連結することによ
り、単位部材71にかかる上下方向の荷重を単位部材7
1自体と芯材の両方で分担して支えることができ、構造
体6および軽量物67の耐荷重性を向上させることがで
きる。
【0061】また、連結部72c、74eは、継手部材
の肉厚の二分の一の寸法だけ窪ませることにより、単位
部材71と継手部材が係合したときに継手部材が縁枠の
面72aまたは凸状体の先端面74d同士の間に挟持さ
れ、かつ縁枠の面72aまたは凸状体の先端面74d同
士が合わさり、荷重に対する局部的な過大応力の発生が
防止される。さらに、縁枠72および凸状体74の投影
面上の形状が矩形に形成され、その四隅の位置に係合孔
72d、74fが設けられることにより、1点に上下八
つの単位部材71の隅を集合させた状態で連結できる。
の肉厚の二分の一の寸法だけ窪ませることにより、単位
部材71と継手部材が係合したときに継手部材が縁枠の
面72aまたは凸状体の先端面74d同士の間に挟持さ
れ、かつ縁枠の面72aまたは凸状体の先端面74d同
士が合わさり、荷重に対する局部的な過大応力の発生が
防止される。さらに、縁枠72および凸状体74の投影
面上の形状が矩形に形成され、その四隅の位置に係合孔
72d、74fが設けられることにより、1点に上下八
つの単位部材71の隅を集合させた状態で連結できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、地下に設けられる構築
施設または貯水施設の側面にかかる土圧を低減すること
ができる。
施設または貯水施設の側面にかかる土圧を低減すること
ができる。
【図1】本発明に係る貯水施設の第1実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図2】第1実施形態の貯水施設に使用される単位部材
を示し、(A)は平面図、(B)は(A)の I−I 線断
面図である。
を示し、(A)は平面図、(B)は(A)の I−I 線断
面図である。
【図3】第1実施形態の単位部材の先端同士が連結され
た要素を示す断面図である。
た要素を示す断面図である。
【図4】第1実施形態の単位部材同士が連結された状態
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図5】本発明に係る貯水施設の第2実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図6】本発明に係る貯水施設の第3実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図7】本発明に係る貯水施設の第4実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図8】本発明に係る貯水施設の第5実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図9】本発明に係る貯水施設の第6実施形態を示す断
面図である。
面図である。
【図10】本発明に係る貯水施設に使用される別の単位
部材を示し、単位部材の先端同士が連結された要素を示
す正面図である。
部材を示し、単位部材の先端同士が連結された要素を示
す正面図である。
【図11】図10の平面図である。
1 貯水施設 3 貯水装置 4 側面 6 構造体 11 単位部材 62 遮水用シート(覆い部材) 67、69 軽量物 78 地盤 79 傾斜面
Claims (5)
- 【請求項1】 地中に埋設された構築物と、該構築物の
外側に設けられた軽量物とを備えてなる構築施設。 - 【請求項2】 地中に埋設された構築物と、該構築物の
外側に設けられた軽量物とを備え、該軽量物は前記構築
物の外側面と、該外側面から離れる方向に高くなる地盤
の傾斜面との間の空間に設けられてなる構築施設。 - 【請求項3】 地中に埋設された構築物と、該構築物の
外側に設けられた軽量物とを備え、該軽量物は前記構築
物の外側面と、該外側面から離れる方向に低くなる地盤
の傾斜面との間の空間に設けられてなる構築施設。 - 【請求項4】 地中に埋設された貯水装置と、該貯水装
置の外側に設けられた軽量物とを備え、前記貯水装置は
水を貯留可能な空間を有する複数の単位部材が3次元的
に連結された構造体と、該構造体の外側を覆う覆い部材
とを有し、前記軽量物は前記貯水装置の外側面と、該外
側面から離れる方向に高くなる地盤の傾斜面との間の空
間に設けられてなる貯水施設。 - 【請求項5】 地中に埋設された貯水装置と、該貯水装
置の外側に設けられた軽量物とを備え、前記貯水装置は
水を貯留可能な空間を有する複数の単位部材が3次元的
に連結された構造体と、該構造体の外側を覆う覆い部材
とを有し、前記軽量物は前記貯水装置の外側面と、該外
側面から離れる方向に低くなる地盤の傾斜面との間の空
間に設けられてなる貯水施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000355209A JP2002206259A (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-22 | 構築施設および貯水施設 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000341922 | 2000-11-09 | ||
JP2000-341922 | 2000-11-09 | ||
JP2000355209A JP2002206259A (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-22 | 構築施設および貯水施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002206259A true JP2002206259A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=26603656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000355209A Pending JP2002206259A (ja) | 2000-11-09 | 2000-11-22 | 構築施設および貯水施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002206259A (ja) |
-
2000
- 2000-11-22 JP JP2000355209A patent/JP2002206259A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100309 |