JP2629914B2 - 盛土構造 - Google Patents

盛土構造

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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は造成すべき基礎地盤の上に施工される盛土
構造に関するものであり、特に、負荷される荷重を分散
させることができ、かつ複雑な地形にも対応することが
できるように改善された盛土構造に関するものである。
[従来の技術] 軟弱地盤(土が水に溶けたようなゲル状、ヘドロ状を
呈した泥地等をいう)上の盛土の沈下軽減の方法とし
て、最近、EPS工法(Expanded Polystyrene Constructe
d System)が採用されている。このEPS工法による盛土
構造を、第6図に示す。
第6図を参照して、EPS工法による盛土構造は、第4
図に示すような、たとえば90×180×40cm発泡スチロー
ルブロック1を複数個、軟弱地盤6の上に、水平方向に
並べかつ上下方向に積み上げ、これらを正確に整合さ
せ、互いにずれないように第5図に示すような鋼製ジベ
ル2で固定し、その上に表土9を覆土してなるものであ
る。
盛土構造において、発泡スチロールブロック1は水よ
り軽いので、上向きの浮力が働き、盛土の沈下は防止さ
れる。そして、この発泡スチロールブロック1は圧縮に
強いという利点も有しており、このEPS工法は、軟弱地
盤上の盛土の沈下軽減策として注目されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来のEPS工法による盛土構造は以上のように構成さ
れている。しかしながら、組上げ施工後においても、発
泡スチロールブロック1がブロック状であるため、荷重
がかかると、その荷重を分散させることができない。し
たがって、たとえば地震あるいは自動車振動によって荷
重を受けると、発泡スチロールブロック1が折れたり、
曲がったりすることがあった。このように、従来の盛土
構造では、鋼製ジベル2が打込まれた部分で発泡スチロ
ールブロック1が欠けたり、壊れたりし、また、荷重が
かかると、これらの発泡スチロールブロック1が破損
し、その結果盛土が変形し、ひいては盛土構造が不安定
になるという問題点があった。
また、第4図に示すような発泡スチロールブロックは
水による浮力はあるが、透水性がないので、盛土構造に
組み上げると(第6図参照)、雨水などの排水性がな
く、地下水位が一時的に上昇すると、発泡スチロールブ
ロック1が一時的に浮き上がることがあり、これも盛土
構造を不安定にする原因となっていた。
さらに、従来の盛土構造では、第6図を参照して、発
泡スチロールブロック1を規則正しく積み上げなげれば
ならず、施工に手間がかかるという問題点があった。
また、このEPS工法を建造物背面の裏込めに使用した
場合には、発泡スチロールブロック1がブロック状であ
るので、隙間部分が発生し、裏込めの目的が十分達成さ
れなかった。
この発明は上記のようなも第点解決するためになされ
たもので、荷重を分散させることができかつ透水性が良
好であり、さらに施工が簡単であり、複雑な地形にも対
応することのできる盛土構造を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明は造成すべき基礎地盤の上に施工される盛土
構造に関するものである。本発明にかかる盛土構造は、
見かけ密度が1g/cm3以下で圧縮強度が1Kg/cm2以上の略
球体が前記基礎地盤の上に積み上げられてなるものであ
る。
[実施例] 以下、この発明の実施例について説明する。本発明に
おいては、盛土構造の構成要素として、見かけ密度1g/c
m3以下の略球体が使用される。見かけ密度は小さければ
小さいほど良いが、材料強度が小さくなっては使用でき
ない。50倍発泡の見かけ密度0.028g/cm3の発泡ポリスチ
ロール球体は常に好ましく使用されるが、見かけ密度が
0.01g/cm3〜0.1g/cm3の範囲にあれば十分に使用でき
る。略球体の圧縮強度は、荷重に耐えるために、1Kg/cm
2以上であるのが望ましい。略球体の直径は、充填の度
合を考慮して、10cm〜30cmであるのが好ましい。また、
略球体の大きさの分布を分散させるのが好ましい。ま
た、略球体は、荷重を十分に分散させるために、真球体
とするのが好ましい。
次に、以上の条件を満たした略球体を用いて、本発明
を実現した盛土構造の断面図を第1図に示す。
図中、6は軟弱地盤を表わしている。軟弱地盤6は、
たとえば地盤支持力Nが2以下のものである。軟弱地盤
6の上に、織物シート7が敷設されており、織物7の上
に50倍発泡の見かけ密度0.028g/cm3の発泡ポリスチロー
ル球体5が積み上げられている。発泡ポリスチロール球
体5は、相対的に径の大きいものは下層に位置し、相対
的に径の小さいものは上昇に位置するように、積み上げ
られている。上層にその径が小さいものを持ってくるの
は、表面を平らにするためである。発泡ポリスチロール
球体5の積層物の上に織物シート7が施設され、その上
に表土9が覆土されている。
実施例において、見かけ密度が水より小さい発泡ポリ
スチロール5を用いているので、これらの発泡スチロー
ル球体5は水に浮き、地盤沈下を防ぐことができる。ま
た、略球体としているので、荷重がかかっても、この荷
重は分散される。その結果、この盛土構造は圧縮に強い
ものとなり、振動の緩衝材となり得る。また、球体であ
るので、盛土構造にした場合、充填率が小さくなり、ひ
いては隙間部分ができるので、排水性が良くなる。その
結果、雨水等によって地下水位が一時的に上昇しても、
盛土構造は浮き上がったりしない。
次に、施工方法について説明する。
まず、スチレンビーズを予備発泡させ、養生24時間
後、成形機で50倍発泡させ、直径30cmおよび10cmの、見
かけ密度0.02g/cm3の発泡ポリスチロール球体を作成し
た。次に、軟弱地盤6の上に織物シート7を敷設し、こ
の織物シート7の上に相対的に形の大きい発泡ポリスチ
ロール球体5(直径30cmのもの)を投げ込み法により積
層し、次に相対的に径の小さい発泡ポリスチロール球体
5(直径10cmのもの)を投げ込んで積層し、その表面を
平らにする。次に、この積層体の上に織物シート7を敷
設し、その上に表土9を覆土する。これによって施工は
完成する。以上のように、この施工方法によれば、投げ
込み法によって施工できるので、施工にあたり手間がか
からず、経済的となる。
なお、上記実施例において、軟弱地盤6に、盛土構造
を施工する部分を仕切るための枠組を打込み、発泡スチ
ロール球体5をこの枠組で仕切られた内側に積み上げ
て、それによって該発泡スチロール球体5の横方向の滑
りを防止するするようにすると、より安全な盛土構造が
得られる。
第2図は、この発明の他の実施例の断面図であり、本
発明を、軟弱地盤の上に擁壁を設置する場合に適用した
ときの断面図である。
擁壁設置は敷地造成のために採用される手段である。
第2図を参照して、傾斜地12のそばの軟弱地盤6が、発
泡ポリスチロール球体5で改良土壌とんされ、この改良
土壌の上に擁壁11が設置され、擁壁11と傾斜地12の斜面
との間に、擁壁11の裏込めとして発泡スチロール球体5
が積層されている。
次に、擁壁設置の施工方法について説明する。
軟弱地盤6の、擁壁施工位置の幅5.5mの両側に長さ6m
の鋼矢板10を打込む。鋼矢板10の打込みは、たとえば根
入れ4mになるようにする。鋼矢板10を軟弱地盤6に打込
んだ後、鋼矢板10で仕切られた部分の軟弱土を深さ2mほ
ど掘削し、除去した。次に、掘削表面に織物シート7を
敷き、その上に、相対的に径の大きい発泡ポリスチロー
ル球体5(直径30cmのもの)を投げ込み法により積層
し、次に相対的に径の小さい発泡ポリスチロール球体5
(直径10cmのもの)を投げ込み法により積層し、表面を
平らにする。次に、この積層体の上に織物シート7を敷
設する。次に、この改良地盤上に、高さ5mの擁壁の型枠
を組み、コンクリートを打設し、擁壁11を設置する。一
方、傾斜地12の一部を掘削し、安定勾配としてならし、
土圧が擁壁11の背面に作用しないようにした。
次に、擁壁11と傾斜地12の斜面との間に、相対的に径
の大きい発泡ポリスチロール球体5を投げ込み法により
積層し、次に相対的に形の小さい発泡ポリスチロール球
体5をその上に積層し、表面を平らにする。次に、この
積層体の上の織物シート7を敷設し、その上に表土9を
覆土する。このとき、軟弱地盤6側の織物7の露出面に
も表土9を覆土し、施工を完成した。
この実施例では、軟弱地盤6が圧隙に強く、かつ排水
性の良い盛土構造で改良されているので、擁壁11は上下
方向および水平方向に変位せず、安定なものとなる。ま
た、擁壁11の裏込めに軽量の発泡ポリスチロール球体5
を用いているので、擁壁11に土圧がほとんどかからな
い。したがって、従来の土を裏込めに用いた場合に比べ
て、擁壁を厚み方向に薄くできる。また基礎杭打設の必
要もなくなる。その結果、たとえば上部幅0.5m,底部幅
1.5m,高さ5m,壁面勾配1;0.1,自重12t/mの擁壁の設計も
可能となる。なお、土を裏込めに用いた場合には、上部
幅1m,底部幅4m,壁面勾配1;0.3程度の擁壁が必要であ
り、また軟弱地盤への基礎杭打設が必要不可欠である。
なお、上記実施例では、軟弱地盤6に枠組を打込んで
この枠組で仕切られた圧側に発泡ポリスチロール球体を
積み上げ、発泡スチロール球体の横方向の滑りを防止す
る場合を例示した。しかしながら、第3図を参照して、
軟弱地盤6が堅い良質土12に挾まれて存在する場合に
は、上述のような枠組が不要となる。なお、第3図にお
いて、その他の構成要素については、第1図に示した実
施例と同様であるので、同一または相当する部分には同
一の参照番号を付し、その説明を省略する。
また、上記実施例では見かけ密度が1g/cm3以下の略球
体の例として発泡ポリスチロール球体を例示したが、こ
の発明はこれに限られるものでなく、見かけ密度1g/cm3
以下のものであるならば、いずれも使用できる。たとえ
ば、金属発泡体のようなものであってもよい。
また、上記実施例では発泡ポリスチロール球体として
直径30cmと10cmのものを2種類用いた場合を例示した
が、この発明はこのものに限定されるものではない。す
なわち、直径は必要に応じて変えられるものであり、ま
たその大きさを1種類とすることもできるし、または3
種類以上にすることもできる。
さらに、上記実施例では軟弱地盤の上に本発明を適用
する場合について述べたが、この発明はこれに限られる
ものでなく、敷地造成のために良質土の上に本発明を手
用することもできる 以上、具体的な実施例を挙げて、この発明の盛土構造
について説明したが、本発明は、その精神または主要な
特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施するこ
とができる。それゆえ、前述の実施例はあらゆる点で単
なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発
明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであっ
て、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請
求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発
明の範囲内のものである。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明に係る盛土構造によれ
ば、見かけ密度が1g/cm3以下の略球体を使用するから、
この略球体は水に浮き、たとえば軟弱地盤上に施工され
た場合、地盤の沈下を防ぐことができる。また、略球体
としているので、荷重がかかってもその荷重は分散され
る。その結果、この盛土構造は圧縮に強いものとなる。
したがって、地震あるいは自動車振動によって振動を受
けても、その振動は吸収され、安定な盛土構造となる。
また、略球体を用いて盛土構造を構成するので、充填率
が小さくなり、隙間部分が生じ排水性が良くなる。した
がって、雨水等によって地下水が一時的に上昇しても、
盛土構造が浮き上がったりすることはない。これによ
り、軟弱地盤は、通常の良質地盤とほとんど変わらない
ようになる。
さらに、従来のようにブロック状のものを規則正しく
積み上げる必要はなく、単なる投げ込みで施工できるの
で、施工にあたり手間がかからない。その結果、施工に
要する費用が節減できるという効果も奏する。また、略
球体を使用するので、複雑な地形に施工する場合にも、
容易に対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る盛土構造の斜視図である。第
2図は、この発明の他の実施例に係る盛土構造の斜視図
である。第3図は、この発明のさらに他の実施例に係る
盛土構造の斜視図である。第4図は、従来の盛土構造に
使用される発泡スチロールブロックの斜視図である。第
5図は、鋼製ジベルの斜視図である。第6図は従来の盛
土構造の斜視図である。 図において、5は発泡ポリスチロール球体、6は軟弱地
盤である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】造成すべき基礎地盤の上に施工された盛土
    構造であって、 見かけ密度が1g/cm3以下で圧縮強度が1Kg/cm2以上の略
    球体が前記基礎地盤の上に積み上げられてなる、盛土構
    造。
  2. 【請求項2】前記略球体の相対的に径の大きいものは下
    層に位置し、相対的に径の小さいものは上層に位置す
    る、請求項1記載の盛土構造。
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KR100487933B1 (ko) * 2002-05-22 2005-05-06 주식회사 한진중공업 토목섬유와 이피에스블록을 이용한 매설 암거의연직하중저감 시공방법
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