JP2002206239A - 山留め壁 - Google Patents
山留め壁Info
- Publication number
- JP2002206239A JP2002206239A JP2001005663A JP2001005663A JP2002206239A JP 2002206239 A JP2002206239 A JP 2002206239A JP 2001005663 A JP2001005663 A JP 2001005663A JP 2001005663 A JP2001005663 A JP 2001005663A JP 2002206239 A JP2002206239 A JP 2002206239A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- retaining wall
- improvement body
- ground improvement
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストを低減化でき、なおかつ、工期を短縮
化できるような山留め壁を提供する。 【解決手段】 地盤Gを掘り下げた箇所Sとその周囲と
がなす段部3に地盤改良体4を形成し、地盤改良体4に
より、掘り下げた箇所Sの周囲の地盤Gの崩壊を防ぐよ
うにした。
化できるような山留め壁を提供する。 【解決手段】 地盤Gを掘り下げた箇所Sとその周囲と
がなす段部3に地盤改良体4を形成し、地盤改良体4に
より、掘り下げた箇所Sの周囲の地盤Gの崩壊を防ぐよ
うにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を掘り下げる
際に、その周囲の地盤の崩壊を防ぐために用いられる山
留め壁に関するものである。
際に、その周囲の地盤の崩壊を防ぐために用いられる山
留め壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の山留め壁としては、地盤に鉛直
に打設した親杭間に横矢板を架設したものや、シートパ
イル、連続地中壁等が知られている。
に打設した親杭間に横矢板を架設したものや、シートパ
イル、連続地中壁等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの山留め壁は、
通常、鋼製の杭や矢板、あるいは構造材としてのH型鋼
を使用するものであり、コストが嵩むとともに、その設
置に関しても手間を要していた。さらに、施工終了後に
おいては、これらを撤去する必要があるため、工期の長
期化の原因ともなっていた。また、親杭間に横矢板を架
設したものやシートパイルでは、止水効果を得ることが
困難であった。このような事情に鑑みて、本発明におい
ては、止水効果があるとともに、コストを低減化でき、
なおかつ、工期の短縮化を図ることができるような山留
め壁を提供することを課題とする。
通常、鋼製の杭や矢板、あるいは構造材としてのH型鋼
を使用するものであり、コストが嵩むとともに、その設
置に関しても手間を要していた。さらに、施工終了後に
おいては、これらを撤去する必要があるため、工期の長
期化の原因ともなっていた。また、親杭間に横矢板を架
設したものやシートパイルでは、止水効果を得ることが
困難であった。このような事情に鑑みて、本発明におい
ては、止水効果があるとともに、コストを低減化でき、
なおかつ、工期の短縮化を図ることができるような山留
め壁を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の発明は、地盤を掘り下げた箇所とその周
囲とがなす段部に地盤改良体を形成し、該地盤改良体に
より、掘り下げた箇所の周囲の地盤の崩壊を防ぐように
したことを特徴としている。
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の発明は、地盤を掘り下げた箇所とその周
囲とがなす段部に地盤改良体を形成し、該地盤改良体に
より、掘り下げた箇所の周囲の地盤の崩壊を防ぐように
したことを特徴としている。
【0005】このような構成により、山留め壁形成のた
めの材料を、地盤改良体を形成するのに用いる改良材の
みとすることができ、なおかつ、地盤中に矢板を打設す
る工程や施工完了後における矢板撤去等の工程を省略す
ることができる。さらに、止水効果を得ることも可能と
なる。
めの材料を、地盤改良体を形成するのに用いる改良材の
みとすることができ、なおかつ、地盤中に矢板を打設す
る工程や施工完了後における矢板撤去等の工程を省略す
ることができる。さらに、止水効果を得ることも可能と
なる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1および図2は、本発明の一
実施の形態を模式的に示す図であり、図1は、山留め壁
1の立断面図、図2は、図1に示した山留め壁1が適用
された建物2の要部平面図である。
面に基づいて説明する。図1および図2は、本発明の一
実施の形態を模式的に示す図であり、図1は、山留め壁
1の立断面図、図2は、図1に示した山留め壁1が適用
された建物2の要部平面図である。
【0007】図1中に示すように、山留め壁1は、地盤
Gを掘り下げた箇所とその周囲とがなす段部3に形成し
た地盤改良体4を有する構成とされている。この地盤改
良体4は、例えば、地盤G内にセメント等の硬化剤を混
練することにより形成されるものであり、止水効果を持
つとともに、所定の剛性を有しており、これにより、掘
り下げた箇所Sの周囲の地盤Gの崩壊を防ぐように機能
する。
Gを掘り下げた箇所とその周囲とがなす段部3に形成し
た地盤改良体4を有する構成とされている。この地盤改
良体4は、例えば、地盤G内にセメント等の硬化剤を混
練することにより形成されるものであり、止水効果を持
つとともに、所定の剛性を有しており、これにより、掘
り下げた箇所Sの周囲の地盤Gの崩壊を防ぐように機能
する。
【0008】このような山留め壁1を用いるには、ま
ず、建物2を構築するにあたって、建物2の設置対象位
置の周囲をバックホウ等の重機で所定の深さまで掘削
し、掘削箇所の土砂にセメントの地盤改良材を混練する
ことにより、図2に示すように、地盤改良体4を設け
る。そして、建物2の構築にあたっては、地盤改良体4
に隣接した部分を掘り下げることにより、地盤改良体4
が、地盤Gを掘り下げた箇所Sとその周囲の地盤Gとが
なす段部3において、周囲の土砂の崩壊を防ぐように機
能することとなり、地盤改良体4を山留めとして、地下
工事等を行うことが可能となる。
ず、建物2を構築するにあたって、建物2の設置対象位
置の周囲をバックホウ等の重機で所定の深さまで掘削
し、掘削箇所の土砂にセメントの地盤改良材を混練する
ことにより、図2に示すように、地盤改良体4を設け
る。そして、建物2の構築にあたっては、地盤改良体4
に隣接した部分を掘り下げることにより、地盤改良体4
が、地盤Gを掘り下げた箇所Sとその周囲の地盤Gとが
なす段部3において、周囲の土砂の崩壊を防ぐように機
能することとなり、地盤改良体4を山留めとして、地下
工事等を行うことが可能となる。
【0009】上述の山留め壁1においては、地盤Gを掘
り下げた箇所Sとその周囲とがなす段部3に地盤改良体
4を形成し、この地盤改良体4により、掘り下げた箇所
Sの周囲の地盤の崩壊を防ぐようにしたために、従来と
異なり、山留め壁形成のための材料として、鋼材等を用
いる必要が無く、地盤改良体4を形成するのに用いる改
良材のみを用いればよいこととなる。したがって、バッ
クホウ等の重機の損料や回送費、あるいは、土砂の余掘
りや残土処分、埋め戻し等のコストを考慮したとして
も、山留め壁を形成するために必要なコストが遥かに少
なく、これにより大幅なコストの低減化を図ることがで
きる。
り下げた箇所Sとその周囲とがなす段部3に地盤改良体
4を形成し、この地盤改良体4により、掘り下げた箇所
Sの周囲の地盤の崩壊を防ぐようにしたために、従来と
異なり、山留め壁形成のための材料として、鋼材等を用
いる必要が無く、地盤改良体4を形成するのに用いる改
良材のみを用いればよいこととなる。したがって、バッ
クホウ等の重機の損料や回送費、あるいは、土砂の余掘
りや残土処分、埋め戻し等のコストを考慮したとして
も、山留め壁を形成するために必要なコストが遥かに少
なく、これにより大幅なコストの低減化を図ることがで
きる。
【0010】しかも、地盤G中に矢板を打設する工程
や、施工完了後における矢板撤去等の工程を省略するこ
とができるため、工期の大幅な短縮化と、さらなるコス
トの低減化とを図ることが可能となる。また、鋼材やシ
ートパイルを用いた山留め壁と異なり、止水効果が得ら
れるため、従来と異なり、止水機能を有する山留め壁1
を低コスト・短工期で形成することができる。また、地
盤G内にH型鋼を挿入することによりH型鋼を芯材とし
て用いて形成される連壁と比較しても、H型鋼に要する
コストの削減や、H型鋼の設置・撤去に要する工期の短
縮化を図ることができる。
や、施工完了後における矢板撤去等の工程を省略するこ
とができるため、工期の大幅な短縮化と、さらなるコス
トの低減化とを図ることが可能となる。また、鋼材やシ
ートパイルを用いた山留め壁と異なり、止水効果が得ら
れるため、従来と異なり、止水機能を有する山留め壁1
を低コスト・短工期で形成することができる。また、地
盤G内にH型鋼を挿入することによりH型鋼を芯材とし
て用いて形成される連壁と比較しても、H型鋼に要する
コストの削減や、H型鋼の設置・撤去に要する工期の短
縮化を図ることができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、地盤を掘り下げた箇所とその周囲とがなす段部に地
盤改良体を形成し、この地盤改良体により、掘り下げた
箇所の周囲の地盤の崩壊を防ぐようにしたために、従来
と異なり、山留め壁形成のための材料として、鋼材等を
用いず、地盤改良体を形成するのに用いる改良材のみを
用いればよいこととなる。したがって、バックホウ等の
重機の損料や回送費、あるいは、土砂の余掘りや残土処
分、埋め戻し等のコストを考慮したとしても、山留め壁
を形成するために必要なコストを遥かに低減化すること
ができる。しかも、地盤中に矢板を打設する工程や、施
工完了後における矢板撤去等の工程を省略することがで
きるため、工期の大幅な短縮化と、さらなるコストの低
減化とを図ることが可能となる。したがって、止水効果
を有する山留め壁を低コスト・短工期で形成することが
可能となる。
は、地盤を掘り下げた箇所とその周囲とがなす段部に地
盤改良体を形成し、この地盤改良体により、掘り下げた
箇所の周囲の地盤の崩壊を防ぐようにしたために、従来
と異なり、山留め壁形成のための材料として、鋼材等を
用いず、地盤改良体を形成するのに用いる改良材のみを
用いればよいこととなる。したがって、バックホウ等の
重機の損料や回送費、あるいは、土砂の余掘りや残土処
分、埋め戻し等のコストを考慮したとしても、山留め壁
を形成するために必要なコストを遥かに低減化すること
ができる。しかも、地盤中に矢板を打設する工程や、施
工完了後における矢板撤去等の工程を省略することがで
きるため、工期の大幅な短縮化と、さらなるコストの低
減化とを図ることが可能となる。したがって、止水効果
を有する山留め壁を低コスト・短工期で形成することが
可能となる。
【図1】 本発明の一実施の形態を模式的に示す山留
め壁の立断面図である。
め壁の立断面図である。
【図2】 図1に示した山留め壁が適用された建物の
要部平面図である。
要部平面図である。
1 山留め壁 2 建物 3 段部 4 地盤改良体 G 地盤 S 掘り下げた箇所
Claims (1)
- 【請求項1】 地盤を掘り下げた箇所とその周囲とがな
す段部に地盤改良体を形成し、該地盤改良体により、掘
り下げた箇所の周囲の地盤の崩壊を防ぐようにしたこと
を特徴とする山留め壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001005663A JP2002206239A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 山留め壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001005663A JP2002206239A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 山留め壁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002206239A true JP2002206239A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18873685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001005663A Pending JP2002206239A (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | 山留め壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002206239A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006057242A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Morimotogumi:Kk | 土留壁構築方法 |
JP2010255382A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Fukuda Corp | 地下構造物の製造方法 |
-
2001
- 2001-01-12 JP JP2001005663A patent/JP2002206239A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006057242A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Morimotogumi:Kk | 土留壁構築方法 |
JP4612356B2 (ja) * | 2004-08-17 | 2011-01-12 | 株式会社クラハラ | のり面の造成方法 |
JP2010255382A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Fukuda Corp | 地下構造物の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050719 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060110 |