JP2020084685A - 支柱構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】土砂の掘削、及び支柱の構築を効率よく行うことができる支柱構築方法を提供する。【解決手段】一実施形態に係る支柱構築方法は、土砂Dに埋設された地下躯体Sに支柱11を構築する支柱構築方法であって、鉛直上方から地下躯体Sに向かって鋼管1を圧入し、鋼管1が地下躯体Sに接触するまで鋼管1を圧入する工程と、鋼管1の内部の土砂Dを排出する工程と、鋼管1の内部に支柱11を建て込む工程と、地下躯体Sの上面S4に支柱11の下端11aを固定する工程と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、土砂に埋設された地下躯体に支柱を構築する支柱構築方法に関する。
土砂に支柱等を構築する方法としては、従来から種々のものが知られている。特許文献1には、建物の荷重を地盤に伝達する杭を地中に施工する深礎工法が記載されている。この深礎工法では、まず、地盤を掘削して一定の直径を有する一定深さの第1掘削孔を形成し、第1掘削孔の内部にリング状のライナープレートを配置する。そして、リング状のライナープレートの外周面と第1掘削孔の内周面との間に硬質ウレタン発泡原液を注入すると共に硬質ウレタン発泡原液を発泡させ、ライナープレートを第1掘削孔の内周面に固定する。
その後、硬質ウレタン発泡原液を発泡させて得られた発泡ウレタン充填層の上面に土砂を盛って盛土表層を形成すると共に、第1掘削孔の底部を掘削して第1掘削孔より小さい直径を有する一定深さの第2掘削孔を形成する。第2掘削孔を形成した後には、第2掘削孔の内部にリング状のライナープレートを配置し、ライナープレートの外周面と第2掘削孔の内周面との間に硬質ウレタン発泡原液を注入して硬質発泡ウレタン原液を発泡させることにより、ライナープレートを第2掘削孔の内周面に固定する。以上のように、掘削孔の掘削、掘削孔の内部へのライナープレートの配置、及び硬質ウレタン発泡原液の注入、を繰り返して、発泡ウレタン充填層をライナープレート裏込め層として形成する。
特開平6−33682号公報
ところで、土砂に埋設された地下躯体に支柱を構築する場合には、土砂の内部にリング状のライナープレートを配置した後にライナープレートの内部の土砂を排出し、土砂が排出されたライナープレートの内部に支柱を構築することが考えられる。しかしながら、ライナープレートは、地盤の状態が良好で且つ地下水位が低い箇所でしか用いることができない。すなわち、地下水位が高い土砂においてライナープレートを用いる場合、掘削孔を形成するときに土砂が崩れて掘削孔が陥没する可能性がある。また、ライナープレートは掘削を複数回繰り返しながら配置されるものであるため、ライナープレートを用いる場合には人力で掘削を行うことが必要となる場合がある。
前述した深礎工法のように、硬質ウレタン発泡原液等の薬液を注入する場合には、止水性が高まるため、前述した土砂の崩れを抑制することが可能となる。しかしながら、薬液の注入は、時間とコストがかかるという問題がある。具体的には、薬液の注入は複数の掘削孔の全てに対して行う必要があり、特に掘削孔の数が多い場合には薬液の注入に膨大な時間とコストがかかることが懸念される。従って、土砂の掘削、及び支柱の構築を効率よく行うことができないという問題がある。
本発明は、前述した問題に鑑みてなされたものであり、土砂の掘削、及び支柱の構築を効率よく行うことができる支柱構築方法を提供することを目的とする。
本発明に係る支柱構築方法は、土砂に埋設された地下躯体に支柱を構築する支柱構築方法であって、鉛直上方から地下躯体に向かって鋼管を圧入し、鋼管が地下躯体に接触するまで鋼管を圧入する工程と、鋼管の内部の土砂を排出する工程と、鋼管の内部に支柱を建て込む工程と、地下躯体の上面に支柱の下端を固定する工程と、を備える。
この支柱構築方法では、地下躯体に支柱を構築する前に、鉛直上方から地下躯体に向かって鋼管を地下躯体に接触するまで圧入する。そして、地下躯体に接触する鋼管の内部の土砂を排出した後に、鋼管の内部に支柱を建て込み、支柱の下端を地下躯体の上面に固定する。よって、地下水位が高い土砂に地下躯体が埋設されていても、当該土砂に鋼管を地下躯体に接触するまで圧入して鋼管の内部の土砂を排出することにより、鋼管の内部に土砂が崩れることはないので掘削孔の陥没を抑制することができる。すなわち、土砂の内部に鋼管を圧入して鋼管を地下躯体に接触させた状態で鋼管の内部の土砂を排出することにより、土砂が崩れることを抑制することができる。よって、鋼管の内部を支柱を建て込む領域とすることにより、支柱を建て込む領域への土砂の崩れを抑制することができるので、土砂の掘削、及び支柱の構築を効率よく行うことができる。また、この支柱構築方法では、鋼管が地下躯体に接触するように鋼管を土砂に圧入して鋼管の内部の土砂を排出した後には、土砂を掘削する必要がないため、人力で掘削を行う必要性を無くすことができる。更に、鋼管を土砂に圧入して土砂を排出した後に鋼管の内部に土砂が崩れることはないので、前述した薬液の注入を不要とすることができる。従って、鋼管の内部への支柱の構築を更に効率よく行うことができる。
また、支柱は、路面覆工用の支柱であって、支柱の下端を固定する工程の後に、支柱上に覆工板を架設する工程を備えてもよい。この場合、支柱上に路面覆工用の覆工板が架設されるので、前述した支柱の構築を効率よく行うことにより、路面覆工を効率よく行うことができる。
また、前述した支柱構築方法は、鋼管を圧入する工程の後に、地下躯体の上方に位置する土砂の地盤改良を行う工程を備えてもよい。この場合、地下躯体の上方の土砂の地盤改良を行うことにより、鋼管の内部への地下水等の侵入をより確実に抑制することができる。
また、前述した支柱構築方法は、支柱の下端を固定する工程の後に、支柱周囲の鋼管内を土砂で埋め戻してから鋼管を引き抜く工程を備えてもよい。この場合、支柱を固定した後に鋼管が土砂から引き抜かれるので、鋼管を転用することができる。また、鋼管を現場内で使い回すこともできるので、現場の作業の更なる効率化に寄与する。
本発明によれば、土砂の掘削、及び支柱の構築を効率よく行うことができる。
実施形態に係る支柱構築方法が適用された構造物の例を示す縦断面図である。 図1の構造物の支柱構築方法が適用される前の初期状態の例を示す縦断面図である。 実施形態に係る支柱構築方法の一工程の例を示す縦断面図である。 図3の工程の続きの例を示す縦断面図である。 図4の工程の続きの例を示す縦断面図である。 図5の工程の続きの例を示す縦断面図である。 図6の工程の続きの例を示す縦断面図である。 図7の工程の続きの例を示す縦断面図である。 図8の工程の続きの例を示す縦断面図である。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る支柱構築方法の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
図1は、本実施形態に係る支柱構築方法が適用された後の構造体の縦断面図である。図2は、本実施形態に係る支柱構築方法が適用される前の構造体の縦断面図である。図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る支柱構築方法は、例えば、線路の切り替え工事が行われる現場Aにおいて用いられる。現場Aでは、地下躯体Sが埋設されている。現場Aでは、例えば、鉄道の高架化工事であって、地下躯体Sの上方に高架道路R1及び高架鉄道R2を敷設する工事が行われる。
例えば、地下躯体Sの両側のそれぞれには既設鋼矢板Bが設けられており、一対の既設鋼矢板Bのうちの一方側(図1及び図2では左側)の上部には既設の高架鉄道R3が設けられている。また、一対の既設鋼矢板Bのうちの他方側(図1及び図2では右側)には、例えば、水道管及びガス管が埋設されている。高架鉄道R2の高架鉄道R3との反対側には、高架道路R1との境界部分P1が設けられる。また、高架道路R1を含む道路用地は、境界部分P1から既設鋼矢板Bの外部にまで設けられる。
例えば、地下躯体Sは、地下鉄のプラットフォームを含んでいる。地下躯体Sは、例えば、床下部及び天井部を構成する支圧コンクリートS1と、支圧コンクリートS1の間において鉛直方向に延在する中柱S2とを備える。支圧コンクリートS1及び中柱S2によって鉄道が走行する空間S3が画成される。なお、地下躯体Sの構成は、支圧コンクリートS1及び中柱S2を備えた構成に限られず適宜変更可能である。
高架道路R1は、複数の支柱11と、各支柱11の上部に設けられる複数の桁受け12と、複数の桁受け12の上部において複数の桁受け12を掛け渡す覆工受桁13と、覆工受桁13の上部に設けられる覆工板14とを備える。支柱11は、路面覆工用の支柱であり、桁受け12及び覆工受桁13を支持する支持杭、すなわち路面覆工支持杭として機能する。
例えば、高架鉄道R2は、一時的に敷設される仮線R4(一次仮線)と仮仮線R5(二次仮線)とを含んでいる。一例として、高架鉄道R2は、複数の柱21と、複数の柱21の間に設けられる複数のトラス構造22と、複数の柱21を掛け渡す複数の梁23と、梁23の上方に設けられる工事桁24とを備える。但し、地下躯体Sの上方に構築される構造物の種類は適宜変更可能である。
現場Aにおいて工事が行われる前には、地下躯体Sの上部に土砂Dが設けられており、例えば、土砂Dの地下水位Hが地面D1の近くに位置している。一例として、地下躯体Sの上部の土砂Dの深さは4m以上且つ5m以下であり、土砂Dの地下水位Hの深さは1m程度である。本実施形態では、土砂Dを排出して地下躯体Sの上部に複数の支柱11を構築し、支柱11の上部に桁受け12、覆工受桁13及び覆工板14を構築する。ところで、複数の支柱11を構築する前に土砂Dを排出するときに、例えば、土砂Dを素掘りすると土砂Dが崩れて陥没を引き起こす懸念がある。
従って、本実施形態では、後述する鋼管1(図3等参照)を用いて支柱11を構築する。具体的には、支柱11を建て込むための縦孔を、土砂Dに埋め込んだ鋼管1の内部空間として形成し、鋼管1は、土砂Dの孔壁防護部材として機能する。また、鋼管1を土砂Dに鉛直上方から圧入して排土により鋼管1の内部空間を形成し、その内部空間に支柱11を建て込む。その後、土砂Dから鋼管1を抜いて土砂Dを埋め戻し、路面覆工を行って地下躯体Sの上部の土砂Dを掘削する。
なお、本実施形態に係る支柱構築方法とは別に、例えば、土砂に筒状のライナープレートを埋め込んでライナープレートの内部に支柱を建て込む方法が知られている。この場合、土砂Dを掘削した後にライナープレートを配置する。しかしながら、ライナープレートは地下水位Hが高い土砂Dに配置すると、ライナープレートの内部に湧水が発生し土砂Dが崩れる可能性があるので、止水のために土砂Dへの薬液注入が必須となる。
土砂Dへの薬液注入を行わなければならない場合、湧水を抑制することはできるものの、薬液注入のための時間及びコストがかかる。具体的には、ライナープレートを用いる場合であって地下水位H以下の領域を掘削するときには、掘削範囲±1.5m程度の薬液注入が必要となる。更に、掘削孔の直径が小さい場合には人力掘削が必要となることもある。そこで、本実施形態では、ライナープレートではなく鋼管1を用いて支柱11を構築する。
図3は、土砂Dに埋設した鋼管1を示す現場Aの縦断面図である。図2及び図3に示されるように、鋼管1は、支柱11を構築する箇所に事前に圧入によって配置し、その後工程において鋼管1の内部に支柱11が構築される。例えば、鋼管1は円筒状を成しており、鋼管1の高さ(軸線方向の長さ)は、3m以上且つ10m以下であってもよいし、4m以上且つ5m以下であってもよい。例えば、鋼管1の直径は、1.0m以上且つ1.5m以下であり、一例として1.2mである。但し、鋼管1の高さ及び直径は適宜変更可能である。
以下では、本実施形態に係る鋼管1を用いた支柱構築方法について説明する。まず、図2及び図3に示されるように、土砂Dの支柱11を構築する部位に鋼管1を鉛直上方から圧入する(鋼管を圧入する工程)。例えば、クレーンによって鋼管1を吊り上げ、鋼管圧入工法によって鋼管1を土砂Dに鉛直下方に圧入する。また、鋼管1は、オーガーが設けられた鋼管回転圧入機によって土砂Dに回転圧入されてもよい。
鋼管1の圧入は、鋼管1が地下躯体Sに接触するまで行う。鋼管1が地下躯体Sに接触することにより、鋼管1の内部への水の浸入が抑制される。このとき、鋼管回転圧入機のオペレータが鋼管1の地下躯体Sへの接触を確認してもよい。なお、鋼管1の圧入の後に、例えば安全性を一層高めるために、土砂Dの地盤改良を行ってもよい(土砂の地盤改良を行う工程)。例えば、高架道路R1が構築される場所(一例として図3の右側の箇所)に埋め込んだ鋼管1の付近に薬液を注入して土砂Dを改良してもよい。また、鋼管1の下端の土砂Dに薬液を注入して土砂Dを改良してもよい。
地盤改良のための薬液は、一例として、地盤硬化剤であり、土砂Dに地盤硬化剤を注入して鋼管1の周囲の土砂Dを硬化させる。なお、土砂Dの地盤改良は、場合によっては適宜省略することも可能である。また、支柱11の構築予定位置に鋼管1を圧入した後には、図4に示されるように、鋼管1の内部の土砂Dを排出する(土砂を排出する工程)。このとき、例えば、オーガーによって鋼管1の内部の土砂Dを撹拌すると共に、土砂Dを上方移動させて土砂Dを鋼管1の外部に排出(排土)する。また、前述した鋼管回転圧入機を用いて土砂Dを鋼管1の外部に排出する場合、鋼管1の内部の土砂Dをほぼ全て排出できるので、人力掘削を大幅に削減可能となり、工程の大幅な短縮に寄与する。また、施工する地盤によっては、鋼管1の内部の土砂Dの水分が多く、前述のようにオーガーの撹拌によって上方移動させて土砂Dを鋼管1の外部に排出(排土)することができない場合がある。このような場合には、浚渫作業等で用いられる水中サンドポンプにより吸引することにより土砂Dを鋼管1の外部に排出(排土)する。
図5に示されるように、鋼管1の外部に土砂Dを排出した後には、鋼管1の内部に支柱11を建て込む(支柱を建て込む工程)。そして、地下躯体Sの上面S4(頂板)に支柱11の下端11aを固定する。例えば、支柱11の下端11aには固定部材15が固定されており、固定部材15を地下躯体Sの上面S4に固定することによって、地下躯体Sへの支柱11の固定が実現される。
図6は、固定部材15の一例を示す図である。図6に示されるように、固定部材15は、例えば、厚さ方向(図6の紙面に直交する方向)に貫通する複数の貫通孔16aを有する平板部16と、支柱11及び平板部16に固定される複数のリブ17と、複数の貫通孔16aのそれぞれに挿通されるアンカーボルトとを備える。固定部材15のアンカーボルトは、例えば、ケミカルアンカーを構成し、支柱11は固定部材15を介してケミカルアンカーによって地下躯体Sの上面S4に固定される。なお、固定部材15の構成(形状、大きさ、数、材料及び配置態様)は、平板部16及びリブ17を有する態様に限られず、適宜変更可能である。
支柱11の下端11aを地下躯体Sの上面S4に固定した後には、図7に示されるように、支柱11周囲の鋼管1の内部を土砂Dで埋め戻してから鋼管1を引き抜く(土砂を埋め戻す工程)。具体的には、支柱11の下端11aを地下躯体Sの上面S4に固定部材15を介して固定した後に、地下躯体Sに固定した支柱11の周囲を土砂Dで埋め戻し、支柱11を囲む鋼管1を鉛直上方に引き抜く。なお、引き抜いた鋼管1は、例えば、現場Aの別の場所、又は現場Aとは別の現場にて再利用される。
そして、図8に示されるように、支柱11の上部に桁受け12を固定し、複数の桁受け12を掛け渡すように覆工受桁13及び覆工板14を固定することによって、覆工受桁13及び覆工板14の架設を行う(支柱上に覆工板を架設する工程)。その後、図9に示されるように、例えば支柱11の周囲の土砂Dを全て排出し、地下躯体Sの上部且つ支柱11の周囲に補強用の支圧コンクリート18を打設して、高架道路R1の構築が完了する。
また、支圧コンクリート18を打設した後には、図1に示されるように、例えば、地下躯体Sの上部に柱21、トラス構造22、梁23及び工事桁24を組み立てることによって、高架鉄道R2の構築が完了する。以上の工程を経て、地下躯体Sの上部に高架道路R1及び高架鉄道R2の構築を完了させることが可能である。なお、高架鉄道R2の構築完了後には、更に高架鉄道R2の仮線R4及び仮仮線R5から本線への切り替え工事が行われてもよい。
次に、本実施形態に係る支柱構築方法の作用効果について詳細に説明する。本実施形態に係る支柱構築方法では、例えば図4及び図5に示されるように、地下躯体Sに支柱11を構築する前に、鉛直上方から地下躯体Sに向かって鋼管1を地下躯体Sに接触するまで圧入する。そして、地下躯体Sに接触する鋼管1の内部の土砂Dを排出した後に、鋼管1の内部に支柱11を建て込み、支柱11の下端11aを地下躯体Sの上面S4に固定する。よって、地下水位Hが高い土砂Dに地下躯体Sが埋設されていても、土砂Dに鋼管1を地下躯体Sに接触するまで圧入して鋼管1の内部の土砂Dを排出することにより、鋼管1の内部に土砂Dが崩れることはないので掘削孔の陥没を抑制することができる。
すなわち、土砂Dの内部に鋼管1を圧入して鋼管1を地下躯体Sに接触させた状態で鋼管1の内部の土砂Dを排出することにより、土砂Dが崩れることを抑制することができる。よって、鋼管1の内部を支柱11を建て込む領域とすることにより、支柱11を建て込む領域への土砂Dの崩れを抑制することができるので、土砂Dの掘削、及び支柱11の構築を効率よく行うことができる。更に、鋼管1の内部に支柱11を建て込む場合、狭いスペースであっても掘削を効率よく行うことができる。
また、この支柱構築方法では、鋼管1が地下躯体Sに接触するように鋼管1を土砂Dに圧入して鋼管1の内部の土砂Dを排出した後には、土砂Dを掘削する必要がないため、人力で掘削を行う必要性を無くすことができる。更に、鋼管1を土砂Dに圧入して土砂Dを排出した後に鋼管1の内部に土砂Dが崩れることはなく、鋼管1そのものが止水性を有しており鋼管1の内部に水が浸透することがないので、前述した止水のための薬液の注入を不要とすることができる。従って、薬液の注入のための時間及びコストを抑えることができるので、鋼管1の内部への支柱11の構築を更に効率よく行うことができる。
また、本実施形態に係る支柱構築方法において、例えば図1に示されるように、支柱11は、路面覆工用の支柱であって、支柱11の下端11aを固定する工程の後に、支柱11の上に覆工板14を架設する工程を備える。従って、支柱11の上に、桁受け12及び覆工受桁13の架設を経て路面覆工用の覆工板14が架設されるので、前述した支柱11の構築を効率よく行うことにより、路面覆工を効率よく行うことができる。
また、本実施形態に係る支柱構築方法は、鋼管1を圧入する工程の後に、地下躯体Sの上方に位置する土砂Dの地盤改良を行う工程を備えてもよい。この場合、地下躯体Sの上方の土砂Dの地盤改良を行うことにより、鋼管1の内部への地下水等の侵入をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態に係る支柱構築方法は、例えば図5及び図7に示されるように、支柱11の下端11aを固定する工程の後に、支柱11周囲の鋼管1の内部を土砂Dで埋め戻してから鋼管1を引き抜く工程を備える。従って、支柱11を固定した後に鋼管1が土砂Dから引き抜かれるので、鋼管1を転用することができる。また、鋼管1を現場A内で使い回すこともできるので、現場Aの作業の更なる効率化に寄与する。
以上、本発明に係る支柱構築方法の実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、支柱構築方法の各工程の内容及び順序は、上記の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、路面覆工用の支柱11について説明した。しかしながら、支柱は、路面覆工用のものでなくてもよく、例えば、シートパイル又は親杭等、別の用途で用いられる支柱であってもよい。また、前述の実施形態では、ケミカルアンカーによって支柱11の下端11aを地下躯体Sの上面S4に固定する例について説明した。しかしながら、地下躯体の上面への支柱の下端の固定手段は適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、土砂Dの深さが4m以上且つ5m以下であり、土砂Dの地下水位Hの深さが1m程度である例について説明した。しかしながら、地下躯体の上部に設けられる土砂の深さ及び地下水位の程度は適宜異なっていてもよい。また、土砂に圧入される鋼管の軸線方向の長さ及び直径についても、前述した実施形態に限られず、適宜変更可能である。
また、本実施形態に係る支柱構築方法では、線路の切り替え工事が行われる現場Aであって、地下躯体Sの上方に高架道路R1及び高架鉄道R2が構築される現場Aについて説明した。しかしながら、高架道路及び高架鉄道の構成は適宜変更可能である。更に、本発明に係る支柱構築方法は、線路の切り替え工事が行われる現場以外の現場に対しても適用可能である。
また、前述の実施形態では、支圧コンクリートS1、中柱S2及び空間S3を備える地下鉄を成す地下躯体Sについて説明した。しかしながら、地下躯体の構成、地下躯体の上方に構築される構築物、及び現場において行われる構築作業の内容は適宜変更可能である。すなわち、本発明に係る支柱構築方法は、地下躯体に構築される支柱を用いた方法であればよく、当該方法が行われる現場の種類、及び、方法によって実現される作業の内容については適宜変更可能である。
1…鋼管、11…支柱、11a…下端、12…桁受け、13…覆工受桁、14…覆工板、15…固定部材、16…平板部、16a…貫通孔、17…リブ、18…支圧コンクリート、21…柱、22…トラス構造、23…梁、24…工事桁、A…現場、B…既設鋼矢板、D…土砂、D1…地面、H…地下水位、P1…境界部分、R1…高架道路、R2…高架鉄道、R3…高架鉄道、R4…仮線、R5…仮仮線、S…地下躯体、S1…支圧コンクリート、S2…中柱、S3…空間、S4…上面。

Claims (4)

  1. 土砂に埋設された地下躯体に支柱を構築する支柱構築方法であって、
    鉛直上方から前記地下躯体に向かって鋼管を圧入し、前記鋼管が前記地下躯体に接触するまで前記鋼管を圧入する工程と、
    前記鋼管の内部の土砂を排出する工程と、
    前記鋼管の内部に支柱を建て込む工程と、
    前記地下躯体の上面に前記支柱の下端を固定する工程と、
    を備える支柱構築方法。
  2. 前記支柱は、路面覆工用の支柱であって、
    前記支柱の下端を固定する工程の後に、前記支柱上に覆工板を架設する工程を備える、
    請求項1に記載の支柱構築方法。
  3. 前記鋼管を圧入する工程の後に、前記地下躯体の上方に位置する土砂の地盤改良を行う工程を備える、
    請求項1又は2に記載の支柱構築方法。
  4. 前記支柱の下端を固定する工程の後に、前記支柱周囲の前記鋼管の内部を土砂で埋め戻して前記鋼管を引き抜く工程を備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の支柱構築方法。
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