JP2002204697A - ヒトdnaリガーゼiv - Google Patents

ヒトdnaリガーゼiv

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JP2002204697A
JP2002204697A JP2001326474A JP2001326474A JP2002204697A JP 2002204697 A JP2002204697 A JP 2002204697A JP 2001326474 A JP2001326474 A JP 2001326474A JP 2001326474 A JP2001326474 A JP 2001326474A JP 2002204697 A JP2002204697 A JP 2002204697A
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Fei Uei In
イン−フェイ・ウェイ
William A Haseltine
ウィリアム・エイ・ヘイゼルタイン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒトDNAリガーゼIVポリペプチドおよび
そのようなポリペプチドをコードするDNA(RNA)
並びにそのようなポリペプチドを組換え技術により製造
する方法を開示する。 【解決手段】 DNAリガーゼIVの欠損に関連する障
害の治療のために遺伝子治療を介してそのようなポリペ
プチドを利用する方法も開示する。そのようなポリペプ
チドに対するアンタゴニストおよび望ましくない細胞を
殺すための治療としての使用も開示する。DNAリガー
ゼIVI遺伝子変異体を検出する診断法も開示する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新たに同定されたポリヌクレオチ
ド、そのようなポリヌクレオチドによりコードされるポ
リペプチド、そのようなポリヌクレオチドおよびポリペ
プチドの使用、並びにそのようなポリヌクレオチドおよ
びポリペプチドの製造に関する。特には本発明のポリペ
プチドはヒトDNAリガーゼIVである。本発明はその
ようなポリペプチドの作用を阻害することにも関する。
【0002】DNA鎖の中断とギャップは、複製、修
復、組換え中に生じる。哺乳動物の細胞核においてはそ
のような切断の再結合はいくつかの異なるDNAポリメ
ラーゼおよびDNAリガーゼに依存する。3つの異なる
DNAリガーゼの存在は、精製された酵素の生化学的お
よび免疫学的キャラクタリゼーションにより以前に確立
された(Tomkinson,A.E.等、J.Biol.Chem.、
266:21728−21735(1991))。DNA
リガーゼは哺乳動物細胞におけるDNA複製、除去修復
および組換修復を触媒する酵素である(Li,J.J.お
よびKelly,T.J.、PNAS、USA、81:697
3−77(1984)およびWook,R.O.等、Cell,
53:97−106(1988))。細菌においては3つ
のDNAリガーゼ、すなわちDNAリガーゼI、DNA
リガーゼII、およびDNAリガーゼIIIが発見され、
ヒトでは3つすべてが見出されているが、DNAリガー
ゼIのみがクローン化されている。
【0003】DNAリガーゼIをコードする完全長のヒ
トcDNAは、S.cereviasiae cdc温度感受性DNA
リガーゼ変異体の機能的相補性により得られた(Bake
r,D.G.、Eur.J.Biochem.,162:659−6
7(1987))。完全長cDNAは919個のアミノ酸
残基よりなる102kDaのタンパク質をコードする。微
生物DNAリガーゼを除いて他の公知タンパク質と顕著
な配列相同性はない。活性部位リジン残基は位置568
に位置している。DNAリガーゼIは活性のためにマグ
ネシウムとATPを必要とする。DNAリガーゼIの主
な機能は、ラギング鎖DNA複製の間にオカザキ断片を
結合することである。それはDNA中の一本鎖破断点を
も有効にシールし、制限酵素DNA断片を付着末端に結
合する。該酵素はDNAのブラント末端結合を触媒する
こともできる。DNAリガーゼIは、poly(dA)に水素
結合したオリゴ(dT)分子を結合できるが、該酵素
は、オリゴ(dT)をポリ(rA)相補鎖にライゲートで
きない点でT4DNAリガーゼとは異なる。
【0004】ヒトDNAリガーゼIIは細胞核とより堅固
に結合している。この酵素は42℃で急速に不活性する
不安定なタンパク質である。DNAリガーゼIIは、補因
子としてATPを必要とする点で他の真核DNAリガー
ゼと似ているが、ATPに対してずっと高い会合性を有
する点においてDNAリガーゼIと異なる。DNAリガ
ーゼIIは、オリゴ(dT)・ポリ(rA)基質とのホスホ
ジエステル結合の形成を触媒するが、オリゴ(rA)・
ポリ(dT)基質については触媒しない。従ってこの点
においてDNAリガーゼIとは完全に異なる(Arran
d,J.E.等,J.Biol.Chem.,261:9079−
82(1986))。
【0005】DNAリガーゼIIより大きく、そのタンパ
ク質とは明らかに関係のない、最近検出された酵素はD
NAリガーゼIIIと名付けられた(Tomkinson,A.
E.等,J.Biol.Chem.,266:21728−35
(1991))。DNAリガーゼIIIは、ATPの場合
低い親和力を有しヒドロキシアパタイトに弱くのみ結合
する点においてDNAリガーゼIに類似し、DNAリガ
ーゼIIとは異なる。しかしながらDNAリガーゼIおよ
びIIIは密接に関係していない。DNAリガーゼIII
はDNAにおける一本鎖破断点を有効に修復するが、ブ
ラント末端結合またはスーパーコイルDNAのAMP依
存性緩和を行うことができない(Elder,R.H.等、Eu
r.J.Biochem.,203:53−58(1992))。
【0006】DNAリガーゼによるDNA鎖中断の結合
についてのメカニズムは広く記載されている。その反応
は共有結合的酵素−アデニレート複合体の形成により開
始される。哺乳動物およびウイルスDNAリガーゼはA
TPを補助因子として用い、一方細菌DNAリガーゼは
アデニリル基を生成するためにNADを用いる。ATP
は、AMP、およびタンパク質の活性部位にある特異的
なリジン残基のε−基へホスホルアミデート結合により
結合したアデニリル残基を有するピロホスフェートに切
断される(Gumport,R.I.等、PNAS,68:25
59−63(1971))。DNAリガーゼ−アデニレー
ト中間体の再活性化されたAMP残基は2本鎖DNA中
の1本鎖破断点の5'リン酸末端に移され、5'−5'ホ
スホ無水物結合を有する共有結合性DNA−AMP複合
体を生ずる。この反応中間体は微生物および哺乳動物リ
ガーゼについても単離されたが、アデニル化された酵素
より短命である。DNAライゲーションの最終段階にお
いて、ホスホジエステル結合の生成に必要なアデニル化
されていないDNAリガーゼは、アデニル化部位の隣接
3'−ヒドロキシル基による攻撃を介してAMP残基の
置換を触媒する。
【0007】本発明のポリペプチドはアミノ酸配列相同
性の結果として、ヒトDNAリガーゼIVと推定的に同
定された。
【0008】本発明の一態様によればヒトDNAリガー
ゼIVである新規な成熟ポリペプチド、並びに生物学的
に活性な、そして診断または治療上有用なその断片、ア
ナログ、および誘導体が提供される。本発明の他の態様
によれば、mRNA、DNA、cDNA、ゲノムDNA並
びにそのアナログおよび生物学的に活性で診断または治
療上有用なフラグメントを含む、ヒトDNAリガーゼI
Vをコードする単離された核酸分子を提供する。
【0009】本発明の異なる態様によれば組換え技術に
よるそのようなポリペプチドの製造方法が提供され、そ
の方法は、ヒトDNAリガーゼIV核酸配列を有する組
換え原核および/または真核宿主細胞を、該タンパク質
の発現を促進する条件下に培養し、次にそのタンパク質
を回収することを含んでなる。
【0010】本発明の更なる態様によれば、そのような
ポリペプチド、またはそのようなポリペプチドをコード
するポリヌクレオチドを、科学的研究、DNA合成およ
びDNAベクターの製造に関するインビトロ目的のため
に利用する方法が提供される。
【0011】本発明の更なる態様によれば、遺伝子治療
によって、不十分なヒトDNAリガーゼIV活性に関す
る状態を処置する方法が提供され、その方法はDNAリ
ガーゼIV遺伝子を患者の細胞にin vivoまたはex vivo
で入れることを含んでなる。その遺伝子はトランスデュ
ースされた細胞中で発現され、その結果として、該遺伝
子によりコードされるタンパク質を治療に、例えば異常
な細胞増殖、例えば腫瘍等のDNAの欠陥に関連する障
害を防止し、激しい免疫抑制、発育阻止された生長およ
びリンパ腫、並びにDNA破損剤に対する細胞の過敏性
を治療する。
【0012】本発明の更なる態様によれば、ヒト配列に
特異的にハイブリダイズするに十分な長さの核酸分子よ
りなる核酸プローブが提供され、DNAリガーゼIVを
コードする遺伝子中の変異を検出するのに診断的に使用
し得る。
【0013】本発明の更なる態様によれば、そのような
ポリペプチドに対するアンタゴニストが提供され、それ
は細胞内で製造されるかまたは遺伝子治療により投与さ
れ、そのようなポリペプチドの作用を阻げ、例えば望ま
しくない細胞、例えば癌細胞を標的にし、破壊する。
【0014】本発明のこれらのおよび他の態様は本明細
書の教示から当業者に明らかであろう。
【0015】次の図は本発明の態様の説明であり、請求
の範囲に包含される本発明の範囲を制限することを意図
しない。
【0016】図1〜12は、DNAリガーゼIVポリペ
プチドのcDNA配列および対応する推定アミノ配列を
示す。アミノ酸についての標準的な1文字省略を用い
る。図13〜15は、ヒトDNAリガーゼI(上の列)
およびヒトDNAリガーゼIV(下の列)間のアミノ酸
相同性を示す。図16は、異なるヒト組織におけるDN
AリガーゼIVの存在を説明するゲルのコピーである。
パネルAはヒトDNAリガーゼIV遺伝子のノーザン分
析のオートラジオグラフであり、パネルBはローディン
グレファレンスとしてのエチジウムブロマイド染色ゲル
である。結果は、ヒトDNAリガーゼIVが、胸腺、精
巣および心臓で主に発現することを示す。
【0017】本発明の一態様により、図1〜12の推定
アミノ酸配列を有する成熟ポリペプチド、または199
4年8月31日にATCC寄託番号第75880号とし
てアメリカンタイプカルチャーコレクション(ATC
C)に寄託されたクローンのcDNAによりコードされ
る成熟ポリペプチドをコードする、単離された核酸(ポ
リヌクレオチド)を提供する。
【0018】本発明のポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチドは、胸腺、精巣および心臓から得ることがで
きる。本発明のポリヌクレオチドは、ヒトの活性化され
たT細胞から得られたcDNAライブラリー中で発見さ
れた。それは、構造的に、DNAリガーゼファミリーに
関係がある。それは、899個のアミノ酸残基のタンパ
ク質をコードするオープンリーディングフレームを含
む。そのタンパク質は、ウサギDNAリガーゼに対し、
最も大きい相同性を有し、全タンパク質にわたって、2
9%の同一性および51%の類似性を有する。疎水性ア
ミノ酸残基がいずれかの側で隣接する保存された活性な
リジン残基が存在し、配列E−KYDG−Rは、哺乳動
物細胞、酵母、ワクシニアウイルスおよびバクテリオフ
ァージT7等の異なる源からの酵素に共通することも重
要である。
【0019】本発明のポリヌクレオチドは、RNAの形
で、またはDNAの形であり得、このDNAには、cD
NA、ゲノムDNA、および合成DNAが含まれる。該
DNAは、二本鎖または一本鎖であり得、また一本鎖で
あるなら、コード鎖または非コード(アンチ−センス)鎖
であり得る。成熟ポリペプチドをコードするコード配列
は、図1〜12に示すコード配列または寄託されたクロ
ーンのコード配列と同じであってよく、あるいは遺伝コ
ードの重複または縮重の結果として、図1〜12のDN
Aまたは寄託されたcDNAと同じ成熟ポリペプチドを
コードする異なったコード配列であってもよい。
【0020】図1〜12の成熟ポリペプチドまたは寄託
されたcDNAによりコードされる成熟ポリペプチドを
コードするポリヌクレオチドには、以下のものが含まれ
得る:成熟ポリペプチドのコード配列のみ;成熟ポリペ
プチドのコード配列(また場合により、付加的コード配
列)、および成熟ポリペプチドのコード配列のイントロ
ンまたは非コード配列5'および/または3'といったよ
うな非コード配列。
【0021】従って、「ポリペプチドをコードするポリ
ヌクレオチド」という用語は、ポリペプチドのコード配
列のみが含まれるポリヌクレオチド、さらにはまた、付
加的コードおよび/または非コード配列が含まれるポリ
ヌクレオチドを包含する。
【0022】本発明はさらに、図1〜12の推定アミノ
酸配列を有するポリペプチドまたは寄託されたクローン
のcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメ
ント、アナログおよび誘導体をコードする、上記のポリ
ヌクレオチドの変異体に関する。ポリヌクレオチドの変
異体は、ポリヌクレオチドの天然に存在するアレル変異
体またはポリヌクレオチドの天然には存在しない変異体
であり得る。
【0023】従って、本発明には、図1〜12に示すの
と同じ成熟ポリペプチドまたは寄託されたクローンのc
DNAによりコードされる同じ成熟ポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド、さらにはまた、そのようなポ
リヌクレオチドの変異体が含まれ、これらの変異体は、
図1〜12のポリペプチドまたは寄託されたクローンの
cDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメン
ト、誘導体またはアナログをコードする。そのようなヌ
クレオチド変異体には、欠失変異体、置換変異体並びに
付加および挿入変異体が含まれる。
【0024】先に示したように、該ポリヌクレオチド
は、図1〜12に示すコード配列の天然に存在するアレ
ル変異体または寄託されたクローンのコード配列の天然
に存在するアレル変異体であるコード配列を有し得る。
当業界で知られているように、アレル変異体は、1つま
たはそれ以上のヌクレオチドの置換、欠失または付加を
有し得る別の形のポリヌクレオチド配列であり、これ
は、コードされるポリペプチドの機能を実質的には変え
ない。
【0025】本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明
のポリペプチドの精製を可能とするマーカー配列に枠内
で融合したコード配列も有し得る。細菌宿主の場合に
は、そのマーカー配列は、マーカーに融合した成熟ポリ
ペプチドの精製を提供するための、pQE−9ベクター
により与えられるヘキサ−ヒスチジンタグ(tag)であっ
てよく、または、例えば、哺乳動物宿主、例えば、CO
S−7細胞を使用する場合には、そのマーカー配列は、
赤血球凝集素(HA)タグであってよい。HAタグは、イ
ンフルエンザ赤血球凝集素タンパク質から得られるエピ
トープに対応する(Wilson,I.ら、Cell、37:76
7(1984))。
【0026】本発明はさらに、配列間に少なくとも50
%、また好ましくは70%の同一性がある場合に、上記
の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチドに関す
る。本発明は特に、ストリンジェント条件下、上記のポ
リヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチド
に関する。本明細書中で使用する場合、「ストリンジェ
ント条件」という用語は、配列間に少なくとも95%、
また好ましくは少なくとも97%の同一性がある場合に
のみ、ハイブリダイゼーションが起こるであろうことを
意味する。好ましい態様では、上記のポリヌクレオチド
にハイブリダイズするポリヌクレオチドは、図1〜12
のcDNAまたは寄託されたcDNAによりコードされる
成熟ポリペプチドと同じ生物学的機能または活性を実質
的には保有するポリペプチドをコードする。
【0027】本明細書中で言う寄託は、特許手続上の微
生物の寄託の国際承認に関するブダペスト条約の条件の
下に保持されるであろう。これらの寄託は、単に当業者
への便宜として与えられるものであって、寄託が35
U.S.C. §112下に要求されることを承認するもの
ではない。寄託された物質中に含まれるポリヌクレオチ
ドの配列、さらにはまた、それによりコードされるポリ
ペプチドのアミノ酸配列は、本明細書の一部を構成し
て、本明細書中の配列のいずれかの記載と矛盾する際は
いつでも照合している。寄託された物質を製造し、使用
し、または販売するには、実施許諾が要求され得、また
そのような実施許諾は、ここでは付与されない。
【0028】本発明はさらに、図1〜12の推定アミノ
酸配列を有する、または寄託されたcDNAによりコー
ドされるアミノ酸配列を有するDNAリガーゼIVポリ
ペプチド、さらにはまた、そのようなポリペプチドのフ
ラグメント、アナログおよび誘導体に関する。
【0029】図1〜12のポリペプチドまたは寄託され
たcDNAによりコードされるポリペプチドを示す場
合、「フラグメント」、「誘導体」および「アナログ」
という用語は、そのようなポリペプチドと実質的に同じ
生物学的機能または活性を保有するポリペプチドを意味
する。
【0030】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然ポリペプチドまたは合成ポリペプチド、好ま
しくは組換ポリペプチドであってよい。
【0031】図1〜12のポリペプチドまたは寄託され
たcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメ
ント、誘導体またはアナログは、(i)1つまたはそれ
以上のアミノ酸残基が同型または非同型アミノ酸残基
(好ましくは、同型アミノ酸残基)で置換されており、ま
たそのような置換アミノ酸残基が遺伝コードによりコー
ドされるものであってもよく、またはコードされたもの
でなくてもよいもの、(ii)1つまたはそれ以上のアミ
ノ酸残基に置換基が含まれるもの、または(iii)成熟
ポリペプチドが、該ポリペプチドの半減期を増加させる
化合物(例えば、ポリエチレングリコール)のような、他
の化合物と融合しているもの、または(iv)は成熟ポリ
ペプチドの精製に使用される、付加的アミノ酸が成熟ポ
リペプチドに融合しているものであり得る。そのような
フラグメント、誘導体およびアナログは、本明細書中の
教示から当業者の範囲内であると思われる。
【0032】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、単離された形で提供されるのが好ましく、好ま
しくは、均一となるまで精製される。
【0033】「単離された」という用語は、物質がその
元の環境(例えば、それが天然に存在するなら、天然の
環境)から除去されていることを意味する。例えば、生
きている動物にある天然に存在するポリヌクレオチドま
たはポリペプチドは単離されていないが、天然の系にお
ける共存物質のいくつかまたは全てから分離された同じ
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されてい
る。そのようなポリヌクレオチドはベクターの部分とな
り得、および/またはそのようなポリヌクレオチドまた
はポリペプチドは組成物の部分となり得、またそのよう
なベクターまたは組成物はその天然の環境の部分ではな
いという点で、なお単離されている。
【0034】本発明はまた、本発明のポリヌクレオチド
が含まれるベクター、本発明のベクターで遺伝的に操作
された宿主細胞、および本発明のポリペプチドの組換え
技術による製造にも関する。
【0035】宿主細胞は、例えば、クローニングベクタ
ーまたは発現ベクターであり得る本発明のベクターで遺
伝的に操作される(トランスデュースされ、またはトラ
ンスフォームされ、またはトランスフェクトされる)。
該ベクターは、例えば、プラスミド、ウイルス粒子、フ
ァージ等の形であり得る。操作された宿主細胞は、プロ
モーターを活性化し、トランスフォーマントを選択し、
またはDNAリガーゼIV遺伝子を増幅するのに適する
よう改変された従来の栄養培地で培養することができ
る。温度、pH等といったような培養条件は、発現用に
選択された宿主細胞で先に使用した培養条件であって、
当業者に明らかであろう。
【0036】本発明のポリヌクレオチドは、ペプチドを
組換え技術により製造するのに使用することができる。
従って、例えば、該ポリヌクレオチドを、ポリペプチド
を発現するための様々な発現ベクターのいずれか1つに
含ませることができる。そのようなベクターには、染色
体、非染色体および合成DNA配列、例えば、SV40
の誘導体;細菌プラスミド;ファージDNA;バキュロ
ウイルス;酵母プラスミド;プラスミドとファージDN
Aとの組合せから得られるベクター;ワクシニア、アデ
ノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性狂犬病といったような
ウイルスDNAが含まれる。しかし、他のいずれのベク
ターも、それが宿主中で複製可能であって、生存可能で
ある限り、使用することができる。
【0037】適当なDNA配列を様々な方法によりベク
ターに挿入することができる。一般には、DNA配列を
当業界で既知の方法により適当な制限エンドヌクレアー
ゼ部位に挿入する。そのような方法および他の方法は、
当業者の範囲内であると思われる。
【0038】発現ベクターのDNA配列を、適当な発現
制御配列(プロモーター)に作動可能に結合し、mRNA
合成を行わせる。そのようなプロモーターの代表例とし
て、以下のものが挙げられる:LTRまたはSV40プ
ロモーター、E.coli. lacまたはtrp、ファージラムダ
プロモーター、および原核もしくは真核細胞または
それらのウイルスでの遺伝子の発現を制御することが知
られている他のプロモーター。発現ベクターはまた、翻
訳開始のためのリボソーム結合部位および転写終結区も
含む。該ベクターはまた、発現を増幅するのに適当な配
列も含み得る。
【0039】さらに、発現ベクターは、真核細胞培養の
場合にはジヒドロフォレートレダクターゼまたはネオマ
イシン耐性といったような、またはE.coliではテトラ
サイクリンまたはアンピシリン耐性といったような、ト
ランスフォームされた宿主細胞の選択のための表現型特
性を与えるために、1つまたはそれ以上の選択可能なマ
ーカー遺伝子を含むのが好ましい。
【0040】上記のような適当なDNA配列、さらには
また、適当なプロモーターまたは制御配列を含むベクタ
ーを、適当な宿主をトランスフォームするために使用し
て、その宿主がタンパク質を発現するのを可能にするこ
とができる。
【0041】適当な宿主の代表例として、以下のものが
挙げられる:E.coliStreptomycesSalmonella ty
phimuriumといったような細菌細胞;酵母のような真菌
細胞;DrosophilaおよびSf9といったような昆虫細
胞;CHO、COSまたはBowesメラノーマといったよ
うな動物細胞;植物細胞等。適当な宿主の選択は、本明
細書中の教示から当業者の範囲内であると思われる。
【0042】とりわけ、本発明にはまた、先に広く記載
した配列を1つまたはそれ以上含んでなる組換え構築物
も含まれる。その構築物は、本発明の配列が順または逆
方向で挿入されている、プラスミドまたはウイルスベク
ターといったようなベクターを含んでなる。この実施態
様の好ましい態様では、該構築物はさらに、例えば、該
配列に作動可能に結合したプロモーターを含め、制御配
列を含んでなる。適当なベクターおよびプロモーターが
多数、当業者に知られていて、市販されている。以下の
ベクターを例として挙げる。細菌用: pQE70、pQE
60、pQE−9(Qiagen)、pBS、pD10、ファージ
スクリプト(phagescript)、psiX174、pbluescript
SK、pbsks、pNH8A、pNH16a、pNH18A、p
NH46A(Stratagene);ptrc99a、pKK223−
3、pKK233−3、pDR540、pRIT5(Pharm
acia)。真核生物用: pWLNEO、pSV2CAT、pO
G44、pXT1、pSG(Stratagene)、pSVK3、p
BPV、pMSG、pSVL(Pharmacia)。しかし、他の
いずれのプラスミドまたはベクターも、それらが宿主中
で複製可能であって、生存可能である限り、使用するこ
とができる。
【0043】プロモーター領域は、CAT(クロラムフ
ェニコールトランスフェラーゼ)ベクターまたは選択マ
ーカーを有する他のベクターを用いて、いずれかの所望
の遺伝子から選択することができる。2つの適当なベク
ターは、PKK232−8およびPCM7である。個々
に名付けられた細菌プロモーターには、lacI、lacZ、
T3、T7、gpt、ラムダP、Pおよびtrpが含まれ
る。真核プロモーターには、CMV即時初期(immediate
early)、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期S
V40、レトロウイルス由来のLTR、およびマウスの
メタロチオネイン−Iが含まれる。適当なベクターおよ
びプロモーターの選択は、十分、当業者のレベルの範囲
内である。
【0044】さらなる態様では、本発明は、上記の構築
物を含む宿主細胞に関する。その宿主細胞は、哺乳動物
細胞のような高等真核細胞、酵母細胞のような低等真核
細胞であり得、または該宿主細胞は、細菌細胞のような
原核細胞であり得る。構築物の宿主細胞への導入は、リ
ン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキ
ストラン媒介トランスフェクションまたはエレクトロポ
レーションにより行うことができる。(Davis,L.、Di
bner,M.、Battey,L.、Basic Methods inMolecula
r Biology(1986))。
【0045】宿主細胞中の構築物を通常の方法で使用し
て、組換え配列によりコードされる遺伝子産物を製造す
ることができる。あるいはまた、本発明のポリペプチド
は、従来のペプチド合成装置により合成的に製造するこ
とができる。
【0046】成熟タンパク質は、適当なプロモーターの
制御下、哺乳動物細胞、酵母、細菌、または他の細胞中
で発現させることができる。そのようなタンパク質を、
本発明のDNA構築物から得られるRNAを用いて製造
するために、無細胞翻訳系もまた使用することができ
る。原核および真核宿主で使用するのに適当なクローニ
ングおよび発現ベクターは、Sambrookら、Molecular
Cloning:A Laboratory Manual, 第2版、Cold S
pring Harbor、ニューヨーク、(1989)により記載
されており、この開示は、本明細書の一部を構成する。
【0047】本発明のポリペプチドをコードするDNA
の高等真核生物による転写は、エンハンサー配列をベク
ターに挿入することにより増加する。エンハンサーは、
プロモーターに作用してその転写を増加させる、通常、
約10〜300bpの、DNAのシス作用性要素である。
例には、bp 100〜270の、複製開始点の後期側に
あるSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス初期
プロモーターエンハンサー、複製開始点の後期側にある
ポリオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエンハ
ンサーが含まれる。
【0048】通例、組換え発現ベクターには、複製開始
点、および宿主細胞のトランスフォーメーションを可能
にする選択可能なマーカー、例えば、E.coliのアンピ
シリン耐性遺伝子およびS.cerevisiae TRP1遺伝
子、並びに下流の構造配列の転写を行わせるために高度
に発現される遺伝子から得られるプロモーターが含まれ
るであろう。そのようなプロモーターは、とりわけ、3
−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)のような解糖系
酵素、α因子、酸性ホスファターゼ、または熱ショック
タンパク質をコードするオペロンから得ることができ
る。ヘテロロガス構造配列は、翻訳開始および終結配
列、また好ましくは、翻訳されたタンパク質の細胞周辺
腔または細胞外媒体への分泌を行わせることができるリ
ーダー配列と共に、適当な相(phase)で構築される。場
合により、そのヘテロロガス配列は、所望の特性、例え
ば、発現された組換え生成物の安定化または精製の簡易
化を与えるN−末端同定ペプチドが含まれる融合タンパ
ク質をコードすることができる。
【0049】細菌で使用するのに有用な発現ベクター
は、所望のタンパク質をコードする構造DNA配列を、
適当な翻訳開始および終結シグナルと共に、機能的なプ
ロモーターを有する作動可能なリーディング相に挿入す
ることにより構築される。そのベクターは、ベクターの
維持を確実なものとするために、また所望により、宿主
内での増幅を与えるために、1つまたはそれ以上の表現
型の選択可能なマーカーおよび複製開始点を含んでなる
であろう。トランスフォーメーションに適当な原核宿主
には、E.coliBacillus subtilisSalmonella typ
himurium、並びにPseudomonas属、Streptomyces属、
およびStaphylococcus属の範囲内の様々な種が含まれ
るが、他のものもまた、選択物質として使用することが
できる。
【0050】代表的であるが、非限定的な例として、細
菌で使用するのに有用なベクターは、周知のクローニン
グベクター pBR322(ATCC 37017)の遺伝
要素を含んでなる市販のプラスミドから得られる、選択
可能なマーカーおよび細菌の複製開始点を含んでなり得
る。そのような市販のベクターには、例えば、pKK2
23−3(Pharmacia Fine Chemicals、Uppsala、ス
ウェーデン)およびGEM1(Promega Biotec、Madis
on、WI、米国)が含まれる。これらのpBR322「骨
核」部分を適当なプロモーターおよび発現されるべき構
造配列と組み合わせる。
【0051】適当な宿主株をトランスフォーメーション
して、その宿主株を適当な細胞密度まで増殖させた後、
選択されたプロモーターを適当な方法(例えば、温度シ
フトまたは化学誘導)により誘導して、細胞をさらなる
期間培養する。
【0052】細胞を、一般的には、遠心分離により収集
し、物理的または化学的方法により破壊して、その結果
得られた粗製の抽出物を更なる精製のために保有する。
【0053】タンパク質の発現に使用される微生物細胞
は、凍結−解凍サイクル、音波処理、機械的破壊、また
は細胞溶解剤の使用を含め、いずれの従来法によっても
破壊でき、そのような方法は、当業者に周知である。
【0054】組換えタンパク質を発現させるために、様
々な哺乳動物細胞培養系もまた使用することができる。
哺乳動物発現系の例には、Gluzman、Cell、23:1
75(1981)により記載されている、サルの腎臓線
維芽細胞のCOS−7系、および適合可能なベクターを
発現させることができる他の細胞系、例えば、C12
7、3T3、CHO、HeLaおよびBHK細胞系が含ま
れる。哺乳動物発現ベクターは、複製開始点、適当なプ
ロモーターおよびエンハンサー、またいずれかの必要な
リボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライス
ドナーおよびアクセプター部位、転写終結配列、および
5'に隣接する非転写配列もまた含んでなるであろう。
SV40のスプライシングから得られるDNA配列、お
よびポリアデニル化部位を使用して、必要とされる非転
写遺伝要素を与えることができる。
【0055】DNAリガーゼIVポリペプチドは、硫酸
アンモニウムまたはエタノール沈降、酸抽出、陰イオン
または陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロ
ースクロマトグラフィー、疎水的相互作用クロマトグラ
フィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキ
シルアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンク
ロマトグラフィーが含まれる方法により、組換え細胞培
養物から回収して、精製することができる。必要に応じ
て、タンパク質の再生工程を、成熟タンパク質の立体配
置を完成するのに使用することができる。最後に、高性
能液体クロマトグラフィー(HPLC)を最終精製工程に
使用することができる。
【0056】本発明のポリペプチドは、天然に精製され
た産物、もしくは化学合成法の産物であり得るか、また
は原核もしくは真核宿主から(例えば、培養物中の細
菌、酵母、高等植物、昆虫および哺乳動物細胞によっ
て)組換え技術により製造することができる。組換え製
造方法で使用する宿主により、本発明のポリペプチド
は、グリコシル化され得るか、またはグルコシル化され
得ない。本発明のポリペプチドにはまた、最初のメチオ
ニンアミノ酸残基が含まれ得る。
【0057】該DNAリガーゼポリペプチド、並びにポ
リペプチドであるアゴニストおよびアンタゴニストはま
た、「遺伝子治療」と呼ばれることが多い、そのような
ポリペプチドのインビボにおける発現により、本発明に
従って使用することもできる。 従って、例えば、患者
由来の細胞を、エクスビボにおいてポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチド(DNAまたはRNA)で操作し
た後、操作した細胞を該ペプチドで処置すべき患者に与
える。そのような方法は、当業界で周知であって、本明
細書中の教示から明らかである。例えば、本発明のポリ
ペプチドをコードするRNAを含むレトロウイルス粒子
の使用により、公知の方法により、細胞を操作すること
ができる。
【0058】同様に、例えば、当業界で既知の方法によ
り、ポリペプチドのインビボにおける発現のために、細
胞をインビボにおいて操作することができる。例えば、
細胞をインビボにおいて操作して、ポリペプチドをイン
ビボにおいて発現させるために、本発明のポリペプチド
をコードするRNAを含むレトロウイルス粒子を製造す
るための産生細胞を患者に投与することができる。その
ような方法により本発明のポリペプチドを投与するため
のこれらの方法および他の方法は、本発明の教示から当
業者に明らかであろう。例えば、細胞を操作するための
発現ビヒクルは、レトロウイルス以外のもの、例えば、
適当な運搬ビヒクルと組み合わせた後、細胞をインビボ
において操作するために使用することができるアデノウ
イルスであってもよい。
【0059】DNAリガーゼIVポリペプチドが遺伝子
治療を介して細胞内でひとたび発現されると、DNA損
壊剤、例えばUV照射により生ずるDNAの一本鎖切断
を修復するのに用い得る。いくつかのヒトの症候群はD
NAリガーゼ遺伝子の常染色体劣性遺伝から生ずる。こ
れらの症候群は重篤な免疫不全を起こし、DNAが修復
されないため異常な細胞分化になりやすさを大いに増加
させ、一方細胞レベルではそれらは染色体の不安定性お
よびDNA損壊剤に対する過度の感受性により特徴付ら
れる。これらの症候群にはFanconi貧血およびBlackfa
n-diamond貧血がある。
【0060】本発明のポリペプチドを用いて、DNAI
V遺伝子の欠陥の結果である重篤な免疫抑制およびDN
A再結合欠陥から生じる発育を妨げられた増殖およびリ
ンパ腫を処置し得る。
【0061】同様に、本発明のポリヌクレオチドは、同
様の生物学的活性を有する他の分子を同定するのにも有
用である。これについてのスクリーニングの例は、オリ
ゴヌクレオチドプローブを合成するために公知のDNA
配列を用いることによりDNAリガーゼIV遺伝子のコ
ード鎖を単離することである。本発明の遺伝子の配列に
相補的な配列を有する標識したオリゴヌクレオチドを用
いて、ヒトcDNA、ゲノムDNAまたはmRNAライ
ブラリーをスクリーニングし、ライブラリーのどのメン
バーにプローブがハイブリダイズするか決める。
【0062】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、科学研究、DNAの合成に関して、およびDN
Aベクターの製造のためにも用い得る。本発明のポリペ
プチドおよび/またはポリヌクレオチドは研究市場で販
売し得る。例えばDNAリガーゼIVを、他のリガーゼ
に類似する方法でDNA配列のin vitroinライゲーショ
ンに用い得る。
【0063】本発明はヒトDNAリガーゼIVにより触
媒されるDNA結合反応を促進し(アゴニスト)、また
妨げる(アンタゴニスト)化合物を同定する、化合物ス
クリーニング方法を提供する。そのような方法の例は、
ATP、DNAリガーゼおよび一本鎖破断点を有するD
NAを該化合物と、DNAリガーゼがATPをAMPに
正常に分解し、そのAMPが二本鎖DNAの一本鎖破断
点の5'リン酸末端に移り、共有結合性DNA−AMP
複合体を生じ、一本鎖破断点がその後修復するような条
件下に混合することを含んでなる。一本鎖破断点を有す
るDNAは変異体細胞により上記例で提供され、その細
胞は鎖破断修復に働くタンパク質を欠いており、例えば
XRCCIを欠く変異体ゲッ歯類細胞、およびcdc9S.
CerevisiaeDNAリガーゼ変異体である。この反応の
触媒を促進し、または妨げる化合物の能力を次に測定
し、化合物が有効なアゴニストまたはアンタゴニストで
あるかを決める。
【0064】ヒトDNAリガーゼIVは細胞内で産生さ
れ、機能する。それ故いずれのアンタゴニストも細胞内
性でなければならない。ヒトDNAリガーゼIVに対す
る可能性あるアンタゴニストには、細胞内で産生される
抗体を含む、例えばDNAリガーゼIVをアンタゴナイ
ズすると同定された抗体を、公知の方法、例えば適当な
細胞を一本鎖抗体をコードするDNAでトランスフォー
ムし、ヒトDNAリガーゼIVの機能を阻害することに
より、一本鎖抗体として細胞内で産生され得る。 別の
可能性のあるアンタゴニストは、アンチセンス技術を利
用して調製されたアンチセンス構築物である。アンチセ
ンス技術を利用して、三重らせん形成またはアンチセン
スDNAもしくはRNAによって遺伝子発現を制御する
ことができ、この方法は両方とも、ポリヌクレオチドの
DNAまたはRNAへの結合に基づく。例えば、本発明
の成熟ポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド配
列の5'コード部分を使用して、長さ約10〜40塩基
対のアンチセンスRNAオリゴヌクレオチドを設計す
る。DNAオリゴヌクレオチドを、転写に関与する遺伝
子領域に対して相補的であるよう設計し(三重らせん−
Leeら、Nucl.AcidsRes.、6:3073(197
9);Cooneyら、Science、241:456(198
8);およびDervanら、Science、251:1360
(1991)を参照)、そのことによって、転写および
DNAリガーゼIVの産生を妨げる。アンチセンスRN
Aオリゴヌクレオチドは、インビボにおいてmRNAに
ハイブリダイズして、mRNA分子のDNAリガーゼIV
への翻訳をブロックする(アンチセンス−Okano、J.N
eurochem.、56:560(1991);Oligodeoxynu
cleotides as Antisense Inhibitors of Gene Expr
ession、CRC Press、BocaRaton、FL(198
8))。上記のオリゴヌクレオチドをまた、細胞に送り
込み、アンチセンスRNAまたはDNAをインビボにお
いて発現させて、DNAリガーゼIVの産生を阻害する
ことができる。
【0065】他の可能性あるアンタゴニストには、DN
Aは認識するが一本鎖破断を修復せず、従ってヒトDN
AリガーゼIVが機能するのを妨げるよう機能する、D
NAリガーゼIVの変異した形、またはムテインが含ま
れる。
【0066】アンタゴニストを用いて望ましくない細
胞、例えばがん細胞を標識化し得る。何故ならDNAリ
ガーゼIVの阻害はDNAにおける一本鎖破断の修復を
妨げ、事実上細胞死をもたらすからである。
【0067】本発明の小分子アゴニストおよびアンタゴ
ニストは、適当な薬学的担体と組み合わせて使用するこ
とができる。そのような組成物は、治療上有効な量の該
化合物、および薬学上許容され得る担体または賦形剤を
含んでなる。そのような担体には、これに限定されるも
のではないが、生理食塩水、緩衝化生理食塩水、デキス
トロース、水、グリセロール、エタノール、およびそれ
らの組み合わせが含まれる。その製剤は、投与方法に適
合すべきである。
【0068】本発明はまた、本発明の医薬組成物の成分
を1つまたはそれ以上充填した、1つまたはそれ以上の
容器を含んでなる医薬品パックまたはキットも提供す
る。そのような容器に関連して、薬学的または生物学的
製品の製造、使用または販売を規制する政府当局により
規定された形の通知を付してもよく、この通知は、ヒト
への投与のための製造、使用または販売の、該当局によ
る承認を表わす。さらに、本発明の医薬組成物は、他の
治療化合物と共に使用することができる。
【0069】該医薬組成物は、経口、局所、静脈内、腹
腔内、筋肉内、皮下、鼻腔内または皮内経路といったよ
うな、便利な方法で投与することができる。該医薬組成
物は、具体的な徴候を治療および/または予防するのに
有効な量で投与される。一般に、それらは、少なくとも
約10μg/kg(体重)の量で投与され、最も多くの場
合、それらは、1日当り約8mg/kg(体重)を超えない量
で投与されるであろう。最も多くの場合、投与経路およ
び症状等を考慮に入れて、投薬量は、毎日約10μg/k
g〜約1mg/kg(体重)である。
【0070】完全な長さのヒトDNAリガーゼIV遺伝
子のフラグメントは、完全な長さのDNAリガーゼIV
遺伝子を単離するために、また該遺伝子に対する高い配
列類似性活性を有する他の遺伝子を単離するために、c
DNAライブラリーに対するハイブリダイゼーションプ
ローブとして使用することができる。この種類のプロー
ブは、例えば、30、40、50、75、90、100
または150であり得る。好ましくは、しかし、該プロ
ーブは、30〜50塩基対を有する。該プローブはま
た、完全な長さの転写物、並びにゲノムクローン、また
は調節およびプロモーター領域、エキソン、およびイン
トロンが含まれる、完全な長さの転写物に対応するcD
NAクローンを同定するのに使用することもできる。プ
ローブは、ハイブリダイゼーションの同定を容易にする
ため標識してもよい。
【0071】本発明は診断薬としてのヒトDNAリガー
ゼIVの使用をも提供する。例えばある病気は固有の遺
伝子欠損から生ずる。これらの遺伝子は欠損遺伝子の配
列を正常なもののそれと比較することにより検出でき
る。すなわち変異体遺伝子をDNA損壊剤に過度の感受
性、異常な細胞増殖へのかかりやすさの増加、例えば腫
瘍および癌に関連づける。
【0072】ヒトDNAリガーゼIVにおいて変異が起
こっている個体は、様々な技術により、DNAレベルで
検出することができる。診断用の核酸は、患者の細胞か
ら、例えば、血液、尿、唾液、組織生検および剖検材料
から得ることができる。ゲノムDNAは、検出のために
直接使用することができ、または分析前にPCR(Saik
iら、Nature、324:163−166(1986))
を利用することにより、酵素的に増幅することができ
る。RNAまたはcDNAもまた、同じ目的に使用する
ことができる。欠失および挿入は、正常な遺伝子型と比
較しての増幅産物のサイズの変化により検出することが
できる。点変異は、増幅されたDNAが、放射能標識化
DNAリガーゼIV RNA、あるいはまた、放射能標識
化DNAリガーゼIV アンチセンスDNA配列にハイブ
リダイズすることにより同定することができる。完全に
対合している配列は、RNアーゼ A 消化により、また
は融解温度の相違により、対合していない複合物(duple
xes)と区別することができる。
【0073】DNA配列の相違に基づいた遺伝試験は、
変性剤を含む、または含まないゲルでのDNAフラグメ
ントの電気泳動移動度における変化の検出により成し遂
げることができる。小さな配列の欠失および挿入は、高
分解能ゲル電気泳動により視覚化することができる。D
NAフラグメントの様々な配列は、ホルムアミジングラ
ジエントゲルを変性することで区別することができ、こ
こでは、様々なDNAフラグメントの移動度が、それら
の特異的な融解または部分的な融解温度により、ゲルに
おける様々な位置で遅延される(例えば、Myersら、Sc
ience、230:1242(1985)を参照)。
【0074】特定の位置での配列変化もまた、RNアー
ゼおよびS1保護といったようなヌクレアーゼ保護アッ
セイ、または化学切断法により示すことができる(例え
ば、Cottonら、PNAS、USA、85:4397−
4401(1985))。
【0075】従って、特異的なDNA配列の検出は、ゲ
ノムDNAのハイブリダイゼーション、RNアーゼ保
護、化学切断、直接DNA配列決定、または制限酵素の
使用(例えば、制限酵素断片長多型(RFLP))、およ
びサザンブロッティングといったような方法により成し
遂げることができる。変異体はin situ分析により検出
し得る。
【0076】更にある病気は、mRNAにおける変化に
より検出できる遺伝子発現の変化の結果であり、または
それにより特徴付けできる。或いはDNAリガーゼIIを
比較として用い、低レベルのDNAリガーゼIVタンパ
ク質を発現する個体を、例えばNorthernブロッティン
グにより同定できる。
【0077】本発明の配列はまた、染色体同定にも有益
である。その配列を個々のヒト染色体上の特定の位置に
対して具体的に標的化して、ハイブリダイズさせること
ができる。そのうえ、現在、染色体上の特定の部位を同
定する必要がある。実際の配列データ(反復多型性)に基
づいた染色体マーキング試薬は、現在、染色体位置をマ
ークするのにはほとんど利用できない。本発明によるD
NAの染色体へのマッピングは、それらの配列を病気と
関連する遺伝子と関係づける重要な第一段階である。
【0078】簡単に言えば、cDNA由来のPCRプラ
イマー(好ましくは、15−25bp)を調製することによ
り、配列を染色体にマップすることができる。cDNA
のコンピューター分析を利用して、ゲノムDNA中の1
つ以上のエキソンをスパン(span)しないプライマーを迅
速に選択することから、増幅過程を複雑なものとする。
次いで、これらのプライマーを、個々のヒト染色体を含
む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングに使用す
る。プライマーに対応するヒト遺伝子を含む、それらの
ハイブリッドのみが、増幅されたフラグメントを与える
であろう。
【0079】体細胞ハイブリッドのPCRマッピング
は、特定のDNAを特定の染色体に帰属させるための迅
速な方法である。同じオリゴヌクレオチドプライマーを
用いての本発明を利用して、サブローカリゼーション
は、具体的な染色体または大きいゲノムクローンのプー
ル由来のフラグメントのパネルを用いる類似の方法で達
成することができる。その染色体へマップするのに同様
に利用することができる他のマッピング方法には、in s
itu ハイブリダイゼーション、標識化フロー−ソーティ
ッド(flow−sorted)染色体を用いてのプレスクリーニン
グ、および染色体特異的cDNAライブラリーを構築す
るためのハイブリダイゼーションによるプレセレクショ
ンが含まれる。
【0080】cDNAクローンの、中期染色体スプレッ
ドへの蛍光 in situ ハイブリダイゼーション(FIS
H)を利用して、正確な染色体位置を一工程で与えるこ
とができる。この技術は、500または600塩基とい
う短いcDNAで利用することができる;しかし、2,0
00bpより大きいクローンは、簡単な検出に十分なシグ
ナル強度を有する独自の染色体位置へ結合する可能性が
高い。FISHは、発現配列タグ(EST)が得られるク
ローンの使用を必要とし、また長ければ長いほどよい。
例えば、2,000bpが良好であり、4,000はより良
好であって、4,000以上は、恐らく、良好な結果を
妥当な時間割合で得るのに必要ない。この技術の復習に
は、Vermaら、Human Chromosomes:a Manual of B
asic Techniques、Pergamon Press、ニューヨーク
(1988)を参照。
【0081】ある配列が正確な染色体位置に一度マップ
されると、染色体上の配列の物理的位置を遺伝マップデ
ータと関連付けることができる。そのようなデータは、
例えば、V.McKusick、Mendelian Inheritance in
Man(Johns Hopkins University Welch Medical
Libraryを介してオンラインで利用できる)に見い出さ
れる。次いで、同じ染色体領域にマップされている遺伝
子と疾患との間の関係を結合分析(物理的に隣接した遺
伝子の共遺伝(coinheritance))によって確認する。本発
明の遺伝子は染色体13q33−34にマップされた。
【0082】次に、病気に冒された個体と冒されていな
い個体との間のcDNAまたはゲノム配列の相違を決定
する必要がある。変異が、冒された個体のいくつかまた
は全てにおいて認められるが、いずれの正常な個体にお
いても認められないなら、その変異は疾患の原因となる
ものであるらしい。
【0083】現在、物理的マッピングおよび遺伝的マッ
ピングの分析から、疾患と関連する染色体領域に正確に
局在化したcDNAは、50〜500の可能な原因とな
る遺伝子の1つとなり得るであろう。(これは、1メガ
ベースのマッピング分析および20kb当り1つの遺伝子
を仮定する)。
【0084】ポリペプチド、それらのフラグメントもし
くは他の誘導体、もしくはそれらのアナログ、またはそ
れらを発現する細胞を免疫源として使用して、それらに
対する抗体を製造することができる。これらの抗体は、
例えば、ポリクローナルまたはモノクローナル抗体であ
り得る。本発明にはまた、キメラ、単鎖、およびヒト化
抗体、さらにはまた、Fabフラグメント、またはFab発
現ライブラリーの生成物も含まれる。当業界で既知の様
々な方法を、そのような抗体およびフラグメントの製造
に使用することができる。
【0085】本発明の配列に対応するポリペプチドに対
して生成される抗体は、ポリペプチドを動物に直接注入
することにより、またはポリペプチドを動物、好ましく
はヒトでない動物に投与することにより得ることができ
る。次いで、そのようにして得られた抗体は、そのポリ
ペプチド自体に結合するであろう。この方法では、ポリ
ペプチドのフラグメントのみをコードする配列さえも、
完全な天然のポリペプチドを結合する抗体を製造するの
に使用することができる。次いで、そのような抗体を使
用して、そのポリペプチドを発現する組織からポリペプ
チドを単離することができる。
【0086】モノクローナル抗体を調製するには、連続
的な細胞系培養により産生される抗体を与える技術を全
て使用することができる。例には、ハイブリドーマ技術
(KohlerおよびMilstein、1975、Nature、25
6:495−497)、トリオーマ(trioma)技術、ヒトB
細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら、1983、Immun
ology Today 4:72)、およびヒトモノクローナル抗
体を製造するためのEBV−ハイブリドーマ技術(Cole
ら、1985、Monoclonal Antibodies and Cancer
Therapy、Alan R.Liss,Inc.、77−96頁におい
て)が含まれる。単鎖抗体の産生に関して記載されてい
る技術(米国特許第4,946,778号)は、本発明の免
疫原性ポリペプチド産物に対する単鎖抗体を製造するの
に適合し得る。
【0087】本発明をさらに、以下の実施例に関して記
載する;しかし、本発明は、そのような実施例に限定さ
れないことを理解すべきである。部または量は全て、特
にことわらない限り、重量単位である。以下の実施例の
理解を容易にするために、幾つかの頻繁に出てくる方法
および/または用語を記載する。
【0088】「プラスミド」は、前置きする小文字のp
および/または続けて大文字および/または数字により
示す。本明細書中の出発プラスミドは、市販されてい
て、限定されない基盤の下に公に入手可能であるか、ま
たは公開された方法により入手可能なプラスミドから構
築できる。さらに、記載したプラスミドと同等のプラス
ミドは、当業界で既知であって、当業者に明らかであろ
う。
【0089】DNAの「消化」は、DNAのある配列に
のみ作用する制限酵素でDNAを触媒切断することを示
す。本明細書中で使用する様々な制限酵素は市販されて
おり、それらの反応条件、補因子および他の必要条件
は、当業者に知られているように使用した。分析目的に
は、一般的に、緩衝溶液約20μl中、1μgのプラスミ
ドまたはDNAフラグメントを約2単位の酵素と共に使
用する。プラスミド構築のためのDNAフラグメントを
単離する目的には、一般的に、より多量の体積中、DN
A5〜50μgを20〜250単位の酵素で消化する。
特定の制限酵素に適当な緩衝液および基質量は、製造者
により指定されている。37℃で約1時間のインキュベ
ーション時間が通常利用されるが、供給者の指示に従っ
て変えることができる。消化後、その反応物をポリアク
リルアミドゲルで直接電気泳動して、所望のフラグメン
トを単離する。切断したフラグメントのサイズ分離は、
Goeddel,Dら、Nucleic Acids Res.、8:4057
(1980)により記載されている8% ポリアクリル
アミドゲルを用いて行う。
【0090】「オリゴヌクレオチド」は、化学的に合成
することができる、一本鎖ポリデオキシヌクレオチド、
または2つの相補的ポリヌクレオチド鎖を示す。そのよ
うな合成オリゴヌクレオチドは5'ホスフェートを有さ
ないことから、キナーゼの存在下、ATPでホスフェー
トを加えることなしには、別のオリゴヌクレオチドにラ
イゲートしないであろう。合成オリゴヌクレオチドは、
脱リン酸化されていないフラグメントにライゲートする
であろう。
【0091】「ライゲーション」は、2つの二本鎖核酸
フラグメントの間にホスホジエステル結合を形成する過
程をいう(Maniatis,T.ら、同上、146頁)。特にこ
とわらない限り、ライゲーションは、ライゲートさせる
べきDNAフラグメントのほぼ等モル量の0.5μg当り
10単位のT4DNAリガーゼ(「リガーゼ」)と共に、
既知の緩衝液および条件を用いて成し遂げることができ
る。特にことわらない限り、トランスフォーメーション
は、Graham,F.およびVan der Eb,A.、Virology、
52:456−457(1973)の方法に記載されて
いるようにして行なった。
【0092】
【実施例】実施例1 DNAリガーゼIVの細菌における発現と精製 DNAリガーゼIVをコードするDNA、ATCC#7
5880をプロセシングされたDNAリガーゼIVタン
パク質の5'配列に対応するPCRオリゴヌクレオチド
プライマーを用いて最初に増幅する。その5'オリゴヌ
クレオチドプライマーは配列: を有し、Bam HI制限酵素部位(下線)、続いてプロ
セシングされたタンパク質コドンの推定の末端アミノ酸
から出発するDNAリガーゼIVコード配列の21ヌク
レオチドを含む。 という3'配列は、PstI部位(下線)に対する相補的
な配列を含み、DNAリガーゼIVのC末端のDNAリ
ガーゼIVの21ヌクレオチドが続く。その制限酵素部
位は細菌発現ベクターpQE−9(Qiagen,Inc.92
59 Eton Avenue,Chatsworth,CA,9131
1)の制限酵素部位に対応する。pQE−9は抗生物質
耐性(Amp)、細菌の複製起源(ori)、1PTG調節
可能なプロモーターオペレーター(P/O)、リボソー
ム結合部位(RBS)、6−Hisタグおよび制限酵素部
位をコードする。pQE−9を次にBam H1およびPS
TIで消化する。増幅した配列をpQE−9にライゲー
トし、ヒスチジンのtagおよびRBSをコードする配列
と共に枠内に挿入する。ライゲーション混合物を用い
て、Qiagenから商標M15/rep4の名前で入手できる
E.coli株M15/rep4を、Sambrook,J等、Molec
ular Cloning:A Laboratory Manual,ColdSp
ring Laboratory Press(1989)に記載された
方法によりトランスホームする。M15/rep4はプラ
スミドpREP4の多重コピーを有し、該プラスミドはl
acIリプレッサーを発現し、カナマイシン耐性(Ka
n)も与える。トランスホーマントを、LBプレート
で増殖するその能力により同定し、アンピシリン/カナ
マイシン耐性コロニーを選択する。プラスミドDNAを
単離し、制限分析により確認する。所望の構築物を有す
るクローンを、Amp(100μg/ml)およびkan(25
μg/ml)の両方を補ったLB培地で液体培養で一晩
(O/N)増殖させる。そのO/N培養を用いて、大量
培養物を1:100〜1:250の割合で接種する。細
胞を0.4〜0.6の間の光学密度600(O.
D.600)まで増殖させる。IPTG(イソプロピル
−B−D−チオガラクトピラノシド)を最終濃度1mM
になるまで次に加える。IPTGはlacIリプレッサー
を不活性化し、P/Oをクリアリングして遺伝子発現の
増加をもたらすことによって誘導する。細胞をさらに3
〜4時間増殖させる。次に細胞を遠心分離により収穫す
る。細胞ペレットをカオトロピック剤6モルグアニシジ
ンHClで可溶化する。清澄後可溶化タンパク質抽出物
を、以下の条件下にニッケル−キレートカラムでのクロ
マトグラフィーによりこの溶液から精製する。その条件
は6−His tagを含むタンパク質による強固な結合を可
能にするものであり(Hochuli,E等、J.Chromatog
raphy 411:177−184(1984))、そのカ
ラムから6モルのグアニシジンHCl pH5で溶出し、
再生のために3モルグアニジンHCl、1.00mMリン
酸ナトリウム、10ミリモルのグルタチオン(還元
形)、および2ミリモルのグルタチオン(酸化形)で調
節する。この溶液で12時間インキュベーション後、タ
ンパク質を10ミリモルのリン酸ナトリウムに対し透析
する。
【0093】実施例2 バキュロウイルス発現系を用いるDNAリガーゼIVの
クローニングおよび発現 完全長のDNAリガーゼIVタンパクをコードするDN
A配列、ATCC#75880を、その遺伝子の5'お
よび3'配列に対応するPCRオリゴヌクレオチドプラ
イマーを用いて増幅する。 5'プライマーは配列: を有し、Sma I制限酵素部位(太線)、およびそれに続
く真核細胞中での翻訳開始のための有効シグナルに似た
21ヌクレオチドが続く(Kozak,M.,J.Mol.Bi
ol.,196:947−950,(1987))。(翻訳
開始コドンATGには下線を引く)。 3'プライマーは配列: を有し、制限エンドヌクレアーゼAsp718開裂部位
(太線)およびDNAリガーゼIV遺伝子のC末端配列
に相補的な21ヌクレオチドを有する。増幅した配列を
商業的に入手できるキット(「Geneclean」BIO 1
01 Inc.,La Jolla,Ca)を用いて1%アガロー
スゲルから単離した。その断片を制限エンドヌクレアー
ゼSma IおよびAsp718で次に消化し、次に1%ア
ガロースゲルで再度精製した。この断片をF2と名付け
る。
【0094】ベクターpRG1(pVL941ベクターの
改変物、以下で論ずる)を、バキュロウイルス発現シス
テム(総説については、Summers,M.D.およびSmit
h,G.E.1987,A manual of methods for
baculovirus rectors andinsect cell culture pr
ocedures,Texas Agricultural ExperimentalSta
tion Bulletin No 1555を参照)を用いるDN
AリガーゼIVタンパク質発現に用いる。この発現ベク
ターはAutographa california nuclearpolyhedrosis
virus(AcMNPV)の強力なポリヘドリンプロモー
ター、およびその後に制限エンドヌクレアーゼSma I
およびAsp718の認識部位を含む。サルウイル(S
V)40のポリアデニル化部位を有効なポリアデニル化
のために用いる。組換えウイルスの選択を容易にするた
めにE.coliからのβ−ガラクトシダーゼ遺伝子をポリ
ヘドリンプロモーターと同じ方向に挿入し、ポリヘドリ
ン遺伝子のポリアデニル化シグナルが続く。そのポリヘ
ドリン配列の両側にコトランスフェクトされる野性型ウ
イルスDNAの細胞媒介ホモロガス組換えのためのウイ
ルス配列を隣接させる。多くの他のバキュロウイルスベ
クターをpAc373、pVL941およびpAcIM1等p
RG1の代りに用い得るであろう(Luckow,V.A.お
よびSummers,M.D.,Virology,170:31−3
9)。そのプラスミドを制限酵素Sma IおよびAsp71
8で消化し、ウシの腸ホスファターゼを用いて公知の方
法により脱ホスホリル化する。そのDNAを商業的に入
手できるキット(「Gene clean」BIO 101 In
c.,La Jolla,Ca)を用いて1%アガロースゲルか
ら次に単離できる。このベクターをV2と呼ぶ。
【0095】断片F2および脱ホスホリル化プラスミド
V2をT4DNAリガーゼでライゲートした。E.coli
HB101細胞を次にトランスフォームし、酵素Sma
IおよびAsp718を用いてDNAリガーゼIV遺伝
子を有するプラスミド(pBacDNAリガーゼIV)を
含む細菌を同定する。クローン化した断片の配列をDN
A配列決定により確認する。
【0096】プラスミドpBacDNAリガーゼIV5μg
を、商業的に入手できる線形化バクロウイルス1.0μg
(「Baculo Gold、バキュロウイルスDNA」、Phar
mingen,San Diego CA)でリポフェクション法
(Felgner等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,
84:7413−7417(1987)を用いてコトラ
ンスフェクトした。
【0097】1μgのBaculo GoldウイルスDNAおよ
び5μgのプラスミドpBac DNAリガーゼIVを、5
0μlの血清を含まないGrace培地(Life Technolog
iesInc,Gaithersburg、MD)を含むマイクロタイタ
ープレートの滅菌ウエル中で混合する。その後10μl
のリポフェクチンおよび90μlのGrace培地を加え、
混合し、室温で15分インキュベートする。次にトラン
スフェクション混合物を、血清を含まない1mlのGrace
培地を有する35mmの組織培養プレートに接種したSf
9昆虫細胞(ATCC CRL 1711)に滴下する。
そのプレートを前後にゆすり、新しく加えた溶液を混合
する。そのプレートを次に27℃で5時間インキュベー
トする。5時間後トランスフェクション溶液をプレート
から除き、10%ウシ胎児血清を補ったGraceの昆虫培
地1mlを加える。そのプレートをインキュベートに戻
し、培養を27℃で4日間続ける。
【0098】4日後、上清を集め、プラーク検定をSum
mersおよびSmith(上記)に記載と同様に行う。一変形
として「Blue Gal」(Life Technologies In
c.,Gaithersburg)を用い、青色に染色されたプラー
クの単離を行う。(「プラーク検定」の詳細な記述は、
Life Technologies Inc.,Gaithersburg,9−1
0頁により配布された昆虫細胞培養およびbaculovirolo
gyのためのユーザスガイドにも見出すことができる)。
【0099】ウイルスの連続希釈の4日後、細胞に加
え、青色に染色されたプラークをエッペンドルフピペッ
トのチップで選ぶ。組換えウイルスを有する寒アガーを
次に200nlのGrace培地を含むエッペンドルフ管に再
懸濁する。アガーを短時間の遠心分離により取り除き、
組換えバキュロウイルスを含む上清を用いて、35mmデ
イッシュに接種したSf9細胞に感染させる。4日後、
これらの培養皿の上清を集めて4℃で貯蔵する。
【0100】Sf9細胞を10%の熱不活性化FBSを
補ったGrace培地中で培養する。その細胞を組換えバキ
ュロウイルスV−DNAリガーゼIVに感染多重度(M
OI)2で感染させる。6時間後、培地を取り除き、メ
チオニンおよびシステインを除いたSF900II培地で
置換する(Life Technologies Inc.,Gaithersbur
g)。42時間後、5μCiの35S−メチオニンおよび
5μCiの35S−システイン(Amersham)を加える。
更にその細胞を16時間インキュベートした後、遠心分
離により収穫し、標識化されたタンパク質をSDS−P
AGEおよびオートラジオグラフィーにより視覚化す
る。
【0101】実施例3 COS細胞における組換えDNAリガーゼの発現 プラスミドDNAリガーゼIV HAの発現は、1)SV
40複製起源 2)アンピシリン耐性遺伝子 3)E.
coli複製起源 4)CMVプロモーターとそれに続くポ
リリンカー領域、SV40イントロンおよびポリアデニ
ル化部位を含むベクターpcDNAI/Amp(Invitroge
n)に由来する。完全なDNAリガーゼIV前駆体および
その3'末端に枠内で融合されたHAtagをコードするD
NA断片をベクターのポリリンカー領域にクローンし、
それ故組換えタンパク質発現をCMVプロモーター下に
置く。HAtagは上記のようにインフルエンザへマググ
ルチニンタンパク質に由来するエピトープに対応する
(I.Wilson,H.Niman,R.Heighten,A.Cherenso
n,M.ConnollyおよびR.Lerner,Cell 37:767(198
4))。HAtagの標的タンパク質への融合により、HAエ
ピトープを認識する抗体を用いた組換えタンパク質の検
出が容易になる。
【0102】プラスミド構築戦略を次の如く記述でき
る:DNAリガーゼIVをコードするDNA配列 ATC
C#75880を、2つのプライマーを用いてクローン
化された元のEST上でのPCRにより構築する。 5'プライマー: は、EcoRI部位(下線)およびそれに続く開始コドン
から出発するDNAリガーゼIVコード配列の21のヌ
クレオチドを含む。3'配列: は、XhoI部位(下線)に相補的な配列、翻訳停止コド
ン、HAtagおよびDNAリガーゼIVコード配列(停
止コドンを含まず)の最後の21ヌクレオチドを含む。
それ故、そのPCR産物はEcoRI部位、DNAリガー
ゼIVコード配列、それに続く枠内に融合したHAtag、
HAtagに隣接した翻訳終了停止コドンおよびXhoI部
位を含む。そのPCR増幅DNA断片およびベクターpc
DNAI/AmpをEcoRIおよびXhoI制限酵素で消化
し、ライゲートする。ライゲーション混合物をE.coli
株SURE(Stratagene Cloning Systems,11099 N
orthTerrey Pines Road,La Jolla CA92037から
入手可能)にトランスホームし、トランスホームした培
養物をアンピシリン培地のプレートにプレートし耐性コ
ロニーを選択する。プラスミドDNAをトランスホーマ
ントから単離し、制限分析により正しい断片の存在につ
いて調べる。組換えDNAリガーゼIVの発現のために
COS細胞をその発現ベクターでDEAE−DEXTR
AN法によりトランスフェクトする(J.Sambrook,E.
Fritsch,T.Maniatis,Molecular Cloning:A Lab
oratory Manual,Cold Spring Laboratry Press(19
89))。DNAリガーゼIV HAタンパク質の発現を、
放射標識および免疫沈降法により検出する(E.Harlow,
D.Lane,Antibodies:A Laboratory Mannual,Cold Spring
Harbor Laboratory Press,(1988))。細胞をトランス
フェクション2日後に35S−システインで8時間標識
する。媒地を集め、細胞を洗剤で溶菌する(RIPA緩
衝液(150mM NaCl、0.1%SDS、1%NP
−40、0.5%DOC、50mM Tris,pH7.5)
(Wilson,I等、上書37:767(1984))。細胞溶菌物お
よび媒地の両方をHA特異的なモノクローナル抗体を用
いて沈殿させる。沈殿したタンパク質を15%SDS−
PAGEゲルで分析する。
【0103】実施例4 ヒト組織におけるDNAリガーゼIVの発現パターン ノーザンブロット分析を行いヒト組織におけるDNAリ
ガーゼIVの発現レベルを調べ得る。全細胞RNA試料
をRNAzol Bシステムを用いて単離する(Biotecx
Laboratories,Inc.6023 South Loop East,Housto
n,TX77033)。特定した各ヒト組織から単離した全R
NA約15μgを1%アガロースゲルで分離し、ナイロ
ンフィルターにブロットする(Sambrook,Frischおよ
びManiatis,Molecular Cloning,Cold Spring Har
bor Press(1989))。標識化反応を、50μgのDNA
断片を用いてStratagene Prime−Itキットに従って
行う。その標識したDNAをSelect−G−50カラム
を用いて精製する(5プライム−3プライム,Inc.5603
Arapahoe Road,Boulder,CO80303)。個々のRN
Aブロットを含むフィルターを放射活性の標識した完全
長DNAリガーゼIV遺伝子と、1,000,000 cpm/mlで、
0.5M NaPO、pH7.4および7%SDS中で一
晩65℃でハイブリダイズする。0.5×SSC、0.1
%SDSで室温で2回および60℃で2回洗浄後、その
フィルターを−70℃で一晩インテンシファイングスク
リーンにさらす。DNAリガーゼIVのメッセージRN
Aは胸腺、精巣および心臓に豊富である(図16参
照)。本発明の多くの改変および変形が上の教示に照ら
して可能である。それ故請求の範囲内で本発明を特に記
載した方法以外の方法で実施し得る。
【0104】
【配列表】
(1) 一般的情報 : (i) 特許出願人 : ウェイ,ワイ (ii) 発明の名称 : ヒトDNAリガーゼIV (iii) 配列の数 : 2 (iv) 連絡先 : (A) 住所 : カレラ,バーン,ベーン,ギルフィラ
ン,セッチ,ステュアート・アンド・オルステイン (B) 通り : ベッカー・ファーム・ロード6番 (C) 市 : ローズランド (D) 州 : ニュージャージー (E) 国 : アメリカ合衆国 (F) ZIP : 07068 (v) コンピューター解読書式 : (A) 媒体型 : 3.5インチ ディスケット (B) コンピューター : IBM PS/2 (C) オペレーティング・システム : MS−DOS (D) ソフトウエア : ワードパーフェクト 5.1 (vi) 本出願のデータ : (A) 出願番号 : (B) 出願日 : 同日 (C) 分類 : (vii) 先行技術データ : (A) 出願番号 : (B) 出願日 : (viii) 弁理士/代理人情報 : (A) 氏名 : フェルラロ,グレゴリー・ディ (B) 登録番号 : 36,134 (C) 参照/整理番号 : 325800−229 (ix) 電話連絡先情報 : (A) 電話番号 : 201−994−1700 (B) ファックス番号 : 201−994−1744 (2) 配列番号1の情報 : (i) 配列の特徴 (A) 長さ : 3325塩基対 (B) 型 : 核酸 (C) 鎖の数 : 一本鎖 (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 分子の種類 : cDNA (xi) 配列の記述 : 配列番号1 : (2) 配列番号2の情報 : (i) 配列の特徴 : (A) 長さ : 910アミノ酸 (B) 型 : アミノ酸 (C) 鎖の数 : (D) トポロジー : 直鎖状 (ii) 配列の種類 : タンパク質 (xi) 配列の記述 : 配列番号2 :
【図面の簡単な説明】
【図1】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図2】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図3】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図4】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図5】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図6】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図7】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図8】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図9】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA配
列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図10】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA
配列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図11】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA
配列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図12】 DNAリガーゼIVポリペプチドのcDNA
配列および対応する推定アミノ配列を示す。
【図13】 ヒトDNAリガーゼI(上の列)およびヒ
トDNAリガーゼIV(下の列)間のアミノ酸相同性を
示す。
【図14】 ヒトDNAリガーゼI(上の列)およびヒ
トDNAリガーゼIV(下の列)間のアミノ酸相同性を
示す。
【図15】 ヒトDNAリガーゼI(上の列)およびヒ
トDNAリガーゼIV(下の列)間のアミノ酸相同性を
示す。
【図16】 異なるヒト組織におけるDNAリガーゼI
Vの存在を説明するゲルのコピーである。パネルAはヒ
トDNAリガーゼIV遺伝子のノーザン分析のオートラ
ジオグラフであり、パネルBはローディングレファレン
スとしてのエチジウムブロマイド染色ゲルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 105 (C12N 9/00 C12N 9/00 C12R 1:91) //(C12N 9/00 (C12N 9/00 C12R 1:91) C12R 1:19) (C12N 9/00 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:19) A61K 37/60 (72)発明者 イン−フェイ・ウェイ アメリカ合衆国20878メリーランド州ダー ネスタウン、ストロー・ベイル・レイン 13524番 (72)発明者 ウィリアム・エイ・ヘイゼルタイン アメリカ合衆国ワシントン・ディストリク ト・オブ・コロンビア、ノース・ウエス ト、ピー・ストリート3053番 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA07 CA04 DA02 DA06 EA04 GA11 HA08 HA17 4B050 CC03 DD11 EE10 LL01 4C084 AA02 AA13 BA44 CA18 DC28 NA14 ZB082 ZB212 ZB261

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本明細書に記載されたいずれかの発明。
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