JPH10509320A - ヒトMutT2 - Google Patents

ヒトMutT2

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JPH10509320A
JPH10509320A JP8516005A JP51600596A JPH10509320A JP H10509320 A JPH10509320 A JP H10509320A JP 8516005 A JP8516005 A JP 8516005A JP 51600596 A JP51600596 A JP 51600596A JP H10509320 A JPH10509320 A JP H10509320A
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Abstract

(57)【要約】 ヒトhMutT2ポリペプチド、およびこのようなポリペプチドをコードするDNA(RNA)ならびに組換え技術によるこのようなポリペプチドを産生する手順を開示する。酸化されたグアニンを加水分解し、そしてヌクレオチドプールから排除して、正確なDNA合成を確実にするために、このようなポリペプチドを使用する方法もまた開示される。hMutT2の変異体の存在およびhMutT2タンパク質の過剰発現を検出する診断アッセイもまた開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトMutT2 本発明は、新規に同定したポリヌクレオチド、このようなポリヌクレオチドに よりコードされるポリペプチド、このようなポリヌクレオチドおよびポリペプチ ドの使用、ならびにこのようなポリヌクレオチドおよびポリペプチドの産生に関 する。より詳細には、本発明のポリペプチドは、ヒトMutT2であり、本明細書中 において以下「hMutT2」と呼ばれることがある。本発明はまた、このようなポリ ペプチドの作用を阻害することに関する。 DNA複製のエラーは自然突然変異へと至る。自然突然変異が増えると、腫瘍の ような異常細胞の増殖および疾患に直接的に導かれる。自然突然変異のある部分 は、正常な細胞代謝により発生する内因性フリーラジカルによって引き起こされ る。フリーラジカルは、DNAに対して酸化性の損傷を引き起こし、そして寿命に おける重要な決定要因であり得る(Ames,B.N.およびGold,L.S.,Mutat.Res., 250:3-16(1991))。 酸素ラジカルは染色体DNAに損傷を与え、細胞死を引き起こし、そして変異を 誘発する。酸素ラジカルによって引き起こされるDNA損傷の1つのタイプは、グ アニン塩基の酸化体(8-オキソグアニン)である(Shibutani,S.ら、Nature,349: 431-4(1991))。このグアニンの酸化体はシトシンおよびアデニンと対を形成し得 、続いてG:CからT:Aへのトランスバージョンが生じる(Tkeshelashvili,L.K.ら 、J.Biol.Chem.,266:6401-6406(1991))。従って、細胞代謝中間体によって生 産される活性酸素種は、正常な増殖細胞中でさえ、DNAのグアニン塩基を酸化す るに十分である。 グアニンの酸化は遊離ヌクレオチド形態においても進行し、そしてdGTPの酸化 体である8-オキソ-dGTPはDNA合成に関して強力な変異原性物質である(Maki,Hお よびSekiguchi,M.,Nature,355:273-275(1992))。DNAにおいて生じる8-オキソ グアニンの結果とは対照的に、8-オキソ-dGTPはG:CからT:Aへのトランスバージ ョンのみならずA:TからC:Gへのトランスバージョンを誘発し得る(Cheng.K.C. ら、J.Biol.Chem.,267:166-172(1992))。 E.coliにおいては、DNA中および遊離ヌクレオチド形態中の両方のグアニン塩 基の酸化により引き起こされる変異を回避する機構が存在する。酸化されたDNA は、損傷したDNAから8-オキソグアニン塩基を除去する活性を有するMutMタンパ ク質によって修復される。他方、8-オキソ-dGTPは、変異原性ヌクレオチドを8- オキソ-dGMPに加水分解するmutTタンパク質によって、ヌクレオチドプールから 排除され得る(Maki,HおよびSekiguchi,M.,Nature,355:273-275(1992))。mut T変異体において、鋳型のdA残基に相対して誤って取り込まれた8-オキソ-dGMPは 、MutMタンパク質によってDNA複製の次の回の前に除去され得る。従って、mutT タンパク質は、強力な変異原性物質である8-オキソ-dGTPを無害なモノホスフェ ート物質へと分解して、適切なDNA合成を確実にする。E.coli mutT遺伝子におけ る変異は、A:TからC:Gへのトランスバージョンの発生を、野生型レベルの100〜1 0,000倍に上昇させる(Akiyama,M.ら、Mol.およびGen.Genet.,206:9-16(1987) )。 真核生物および哺乳動物もまた、酸化されたヌクレオチドを加水分解する酵素 を有する。この酵素は、E.coli mutT遺伝子に相同である。かなりの量の8-オキ ソグアニンが哺乳動物細胞の染色体DNAにおいて形成され、そして損傷を受けた ヌクレオチドの大部分がDNAから切除され、そして尿中に排泄される(Ames,B.N. およびGold,L.S.,Mutat.Res.,250:3-16(1991)およびShigenaga,M.K.ら、PN AS,86:9697-9701(1989))。 dGTPの自然酸化は8-オキソ-dGTPを形成し、これはほぼ等しい効率で鋳型DNAの dA残基およびdC残基に相対して挿入され得、そしてmutTタンパク質は8-オキソ-d GTPをモノホスフェートに特異的に分解する。従って、グアニンヌクレオチドの 酸化体をヌクレオチドプールから排除することが、DNA合成の高い正確性のため に重要である。 本発明のポリペプチドは、サイズおよびアミノ酸相同性においてヒトMutTに相 当し、それ故、ヒトMutT2として予備的に特徴付けられている。 本発明の1つの局面によれば、hMutT2である新規の成熟ポリペプチド、ならび に生物学的に活性であり、かつ診断的または治療的に有用な、そのフラグメント 、アナログ、および誘導体が提供される。 本発明の別の局面によれば、hMutT2をコードする単離された核酸分子(mRNA、 DNA、cDNA、ゲノムDNAを包含する)、ならびに生物学的に活性であり、かつ診断 的または治療的に有用な、そのフラグメント、アナログ、および誘導体が提供さ れる。 本発明のなおさらなる局面によれば、このようなポリペプチドを組換え技術に より産生させる方法が提供される。この方法は、hMutT2核酸配列を含む組換え原 核および/または真核宿主細胞をこのタンパク質の発現を促進する条件下で培養 すること、続いてこのタンパク質を回収することを包含する。 本発明のなおさらなる局面によれば、治療目的、例えば、DNA合成の高い正確 性のために、酸化されたヌクレオシドトリホスフェート(特に8-オキソ-dGTP) を特異的に加水分解して対応するモノホスフェートにすることによって、DNA複 製におけるエラーおよび異常な細胞の増殖(例えば、腫瘍および癌において存在 する)に関連する疾患を防止または処置するために、このようなポリペプチドま たはこのようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを使用する方法が提 供される。 本発明の別の局面によれば、hMutT2配列に特異的にハイブリダイズするに十分 な長さの核酸分子を含む核酸プローブが提供される。 本発明のなおさらなる局面によれば、このようなポリペプチドに対する抗体が 提供される。 本発明の別の局面によれば、hMutT2核酸配列における変異およびそのような核 酸配列によってコードされるタンパク質に関連する疾患(例えば、異常な細胞の 増殖)または疾患に対する感受性の診断方法が提供される。 本発明のさらに別の局面によれば、このようなポリペプチドの作用を阻害する ために(例えば、腫瘍の処置において)使用され得る、このようなポリペプチド に対するアンタゴニストが提供される。 本発明のなおさらなる局面によれば、このようなポリペプチド、あるいはこの ようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、科学的研究、DNA合成、 およびDNAベクターの製造に関連するインビトロ目的に使用する方法が提供され る。 本発明のこれらの局面および他の局面は、本明細書中の教示から当業者には明 らかであるはずである。 以下の図面は、本発明の実施態様の例示であり、そして請求の範囲により規定 される本発明の範囲を限定することを意図しない。 図1は、hMutT2ポリペプチドのcDNA配列および対応する推定のアミノ酸配列を 示す。アミノ酸の標準的な1文字略記が用いられている。 図2は、E.coli MutT、ヒトMutT1、およびhMutT2の間のアミノ酸相同性を示す 。ここで陰影を付けた領域は異なる配列間で同一であるアミノ酸残基を表す。本 発明のhMutT2は、ヒトMutT1よりもE.coli MutTに高いアミノ酸相同性を有する。 図3は、hMutT2の細菌による発現および精製の後のゲルを示す。ここでhMutT2 はこのゲルを通して電気泳動されている。レーン1は分子量マーカーであり、レ ーン2は非誘導のE.coli抽出物であり、レーン3はIPTG誘導されたE.coli抽出物 であり、そしてレーン4はレーン3のニッケルカラム精製例である。レーン3お よび4において分子量34kDおよび31kDの2つのタンパク質バンドが誘導されてお り、31kDタンパク質は34kDヒトMutT2の分解産物であると推定される。 図4はhMutT2のヒト組織における分布を示すゲルである。レーン1、胸腺;レ ーン2、精巣;レーン3、胆嚢;レーン4、腎臓;レーン5、肝臓;レーン6、 肺;レーン7、脾臓;レーン8、前立腺;レーン9、脳;レーン10、心臓;レー ン11、胎盤。hMutT2はほとんどのヒトの組織で遍在的に発現される。 本発明の局面によれば、図1の推定のアミノ酸配列を有する成熟ポリペプチド 、またはATCC寄託番号75882として1994年8月31日に寄託されたクローンのcDNA によりコードされる成熟ポリペプチドをコードする単離された核酸(ポリヌクレ オチド)が提供される。 本発明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、胸腺、肝臓、脾臓、 および前立腺のようなほとんどのヒト組織から得られ得る。本発明のポリヌクレ オチドが、ヒトの8週齢の胚由来のcDNAライブラリーにおいて発見された。これ は、hMutTファミリーに構造的に関係する。これは、219アミノ酸残基のタンパク 質をコードするオープンリーディングフレームを含む。このタンパク質は、E.Co li MutTに対して、27アミノ酸長にわたり62%の同一性および77%の類似性によ り、最も高い程度の相同性を示す。GETXEおよびRELQ/EEEが、E.Coli MutT、ヒト MutT1、およびhMutT2の間で保存されていることもまた重要である。 本発明のポリヌクレオチドは、RNAの形態またはDNAの形態であり得る。DNAは 、cDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAを包含する。DNAは二本鎖または一本鎖であり 得る。そして、一本鎖の場合、コード鎖または非コード(アンチセンス)鎖であ り得る。成熟ポリペプチドをコードするコード配列は、図1に示すコード配列と 同一であり得るか、または寄託したクローンのコード配列と同一であり得る。あ るいは、コード配列は、遺伝コードの重複または縮重の結果として、図1のDNA または寄託したcDNAと同じ成熟ポリペプチドをコードする異なるコード配列であ り得る。 図1の成熟ポリペプチドまたは寄託したcDNAによりコードされる成熟ポリペプ チドをコードするポリヌクレオチドは、次のものを包含し得る:成熟ポリペプチ ドのコード配列のみ;成熟ポリペプチドのコード配列(および付加的なコード配 列)ならびに非コード配列(例えば、イントロン、または成熟ポリペプチドのコ ード配列の5'および/または3'の非コード配列)。 従って、用語「ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド」は、ポリペプチ ドのコード配列のみを含むポリヌクレオチド、ならびに付加的なコード配列およ び/または非コード配列を含むポリヌクレオチドを包含する。 本発明はさらに、図1の推定アミノ酸配列を有するポリペプチドまたは寄託し たクローンのcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメント、アナログ、 および誘導体をコードする本明細書中上記のポリヌクレオチドの変異体に関する 。ポリヌクレオチドの変異体は、ポリヌクレオチドの天然に存在する対立遺伝子 変異体またはポリヌクレオチドの天然に存在しない変異体であり得る。 従って、本発明は、図1に示すものと同じ成熟ポリペプチドまたは寄託したク ローンのcDNAによりコードされる同じ成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレ オチド、ならびにこのようなポリヌクレオチドの変異体を包含する。これらの変 異体は、図1のポリペプチドまたは寄託したクローンのcDNAによりコードされる ポリペプチドのフラグメント、誘導体、またはアナログをコードする。このよう なヌクレオチド変異体は、欠失変異体、置換変異体、および付加または挿入変異 体を包含する。 本明細書中上記で示したように、ポリヌクレオチドは、図1に示すコード配列 または寄託したクローンのコード配列の天然に存在する対立遺伝子変異体である コード配列を有し得る。当該分野で公知であるように、対立遺伝子変異体は、1 以上のヌクレオチドの置換、欠失、または付加を有し得るポリヌクレオチド配列 の別の形態であり、これによってコードされるポリペプチドの機能は実質的に変 化しない。 本発明のポリヌクレオチドはまた、本発明のポリペプチドの精製を可能にする マーカー配列にインフレームで融合されたコード配列を有し得る。マーカー配列 は、細菌宿主の場合、マーカーに融合された成熟ポリペプチドの精製を提供する pQE-9ベクターにより供給されるヘキサヒスチジンタグであり得る。あるいは、 例えば、マーカー配列は、哺乳動物宿主(例えば、COS-7細胞)が使用される場 合、ヘマグルチニン(HA)タグであり得る。HAタグは、インフルエンザヘマグル チニンタンパク質由来のエピトープに対応する(Wilson,I.ら、Cell、37:767(1 984))。 本発明はさらに、配列間に少なくとも50%、そして好ましくは70%の同一性が 存在する場合、本明細書中上記の配列にハイブリダイズするポリヌクレオチドに 関する。本発明は特に、本明細書中上記のポリヌクレオチドにストリンジェント な条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドに関する。本明細書中で用いら れる用語「ストリンジェントな条件」は、配列間に少なくとも95%、そして好ま しくは少なくとも97%の同一性が存在する場合のみ、ハイブリダイゼーションが 生じることをいう。好ましい実施態様において、本明細書中上記のポリヌクレオ チドにハイブリダイズするポリヌクレオチドは、図1のcDNAまたは寄託したcDNA によりコードされる成熟ポリペプチドと実質的に同じ生物学的機能または生物学 的活性を保持するポリペプチドをコードする。 本明細書中でいう寄託物(単数または複数)は、特許手続きの目的のための微 生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約の条項下に維持される。これら の寄託物は、当業者に便宜上のみ提供され、そして米国特許法第112条の下で寄 託が必要とされることを容認するものではない。寄託物に含まれるポリヌクレオ チドの配列、ならびにそれによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列は、 本明細書中に参考として援用されており、そして本明細書中の配列のいかなる記 載とのいかなる矛盾の場合も制御している。寄託物を製造、使用、または販売す るためには実施許諾が必要とされ得、そしてこのような実施許諾は本明細書によ って与えられるわけではない。 本発明はさらに、図1の推定アミノ酸配列を有するか、または寄託したcDNAに よりコードされるアミノ酸配列を有するhMutT2ポリペプチド、ならびにこのよう なポリペプチドのフラグメント、アナログ、および誘導体に関する。 用語「フラグメント」、「誘導体」、および「アナログ」は、図1のポリペプ チド、または寄託したcDNAによりコードされるポリペプチドをいう場合、このよ うなポリペプチドと実質的に同じ生物学的機能または生物学的活性を保持するポ リペプチドを意味する。 本発明のポリペプチドは、組換えポリペプチド、天然のポリペプチド、または 合成ポリペプチドであり得、好ましくは組換えポリペプチドであり得る。 図1のポリペプチド、または寄託したcDNAによりコードされるポリペプチドの フラグメント、誘導体、またはアナログは、(i)1以上のアミノ酸残基が保存ま たは非保存のアミノ酸残基(好ましくは保存アミノ酸残基)で置換され、そして このような置換されたアミノ酸残基が、遺伝コードによりコードされるアミノ酸 残基であってもよく、またはなくてもよいもの、あるいは(ii)1以上のアミノ酸 残基が置換基を含有するもの、あるいは(iii)成熟ポリペプチドが、ポリペプチ ドの半減期を増加させる化合物(例えば、ポリエチレングリコール)のような別 の化合物に融合されているもの、あるいは(iv)付加的アミノ酸が成熟ポリペプチ ドに融合されるものであり得る。このようなフラグメント、誘導体、およびアナ ログは、本明細書中の教示から、当業者の範囲内にあると考えられる。 本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオチドは、好ましくは単離された形態 で提供され、そして好ましくは均質に精製される。 用語「単離された」は、物質がその本来の環境(例えば、天然に存在する場合 は、天然の環境)から取り出されていることを意味する。例えば、生きている動 物中に天然に存在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されていない が、天然系において共存する物質の幾らかまたは全部から分離されたその同じポ リヌクレオチドまたはポリペプチドは単離されている。このようなポリヌクレオ チドはベクターの一部であり得、そして/またはこのようなポリヌクレオチドま たはポリペプチドは組成物の一部であり得、そしてさらに、このようなベクター または組成物がその天然の環境の一部ではない点で単離され得る。 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドを含むベクター、本発明のベクター を用いて遺伝子操作される宿主細胞、および組換え技術による本発明のポリペプ チドの産生に関する。 宿主細胞は、本発明のベクター(これは例えば、クローニングベクターまたは 発現ベクターであり得る)を用いて遺伝子操作(形質導入または形質転換または トランスフェクト)される。ベクターは、例えば、プラスミド、ウイルス粒子、 ファージなどの形態であり得る。操作された宿主細胞は、プロモーターを活性化 するか、形質転換体を選択するか、またはhMutT2遺伝子を増幅するために適切に 改変された従来の栄養培地中で培養され得る。培養条件(例えば、温度、pHなど )は、発現のために選択される宿主細胞で以前に使用された条件であり、そして 当業者には明らかである。 本発明のポリヌクレオチドは、組換え技術によりポリペプチドを産生するため に用いられ得る。従って、例えば、ポリヌクレオチドは、ポリペプチドを発現す るための種々の発現ベクターのいずれか1つに含まれ得る。このようなベクター は、染色体、非染色体、および合成DNA配列を含有し、例えば、SV40の誘導体; 細菌性プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵母プラスミド;プラス ミドおよびファージDNAの組み合わせに由来するベクター、ワクシニア、アデノ ウイルス、鶏痘ウイルス、および仮性狂犬病のようなウイルスDNAである。しか し、宿主内で複製可能で、そして存続可能である限り、任意の他のベクターが使 用され得る。 適切なDNA配列は、種々の手順によりベクターに挿入され得る。一般に、DNA配 列は当該分野で公知の手順により適切な制限エンドヌクレアーゼ部位(単数また は複数)に挿入される。このような手順および他の手順は、当業者に公知の範囲 内にあると考えられる。 発現ベクター中のDNA配列は、mRNAの合成を指示するための適切な発現制御配 列(単数または複数)(プロモーター)に作動可能に連結される。このようなプ ロモーターの代表的な例としては、以下が挙げられ得る:LTRまたはSV40プロモ ーター、E.coli lacまたはtrp、λファージPLプロモーター、および原核生物細 胞または真核生物細胞あるいはそれらのウイルス内で遺伝子の発現を制御するこ とが公知である他のプロモーター。発現ベクターはまた、翻訳開始のためのリボ ソーム結合部位および転写ターミネーターを含有し得る。ベクターはまた、遺伝 子のコピー数を増幅するための適切な配列を含み得る。 さらに、発現ベクターは、好ましくは、1つ以上の選択マーカー遺伝子を含有 し、形質転換された宿主細胞の選択のための表現型特性(例えば、真核生物細胞 培養物についてはジヒドロ葉酸レダクターゼまたはネオマイシン耐性、またはE. coli におけるテトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐性)を提供する。 本明細書中上記のような適切なDNA配列ならびに適切なプロモーター配列また は制御配列を含有するベクターは、適切な宿主を形質転換して宿主にタンパク質 を発現させるために用いられ得る。 適切な宿主の代表的な例としては、以下が挙げられ得る:細菌細胞(例えば、E .coliStreptomycesSalmonella typhimurium);真菌細胞(例えば、酵母 );昆虫細胞(例えば、Drosophila S2およびSf9);動物細胞(例えば、CHO、C OSまたはBowes黒色腫);アデノウイルス;植物細胞など。適切な宿主の選択は 、本明細書中の教示から当業者の範囲内であると考えられる。 さらに詳細には、本発明はまた、上記で広範に記載した1つ以上の配列を含む 組換え構築物を包含する。構築物は、ベクター(例えば、プラスミドベクターま たはウイルスベクター)を含み、このベクター中に本発明の配列が正方向または 逆方向に挿入されている。この実施態様の好ましい局面によれば、構築物はさら に、配列に作動可能に連結された調節配列(例えば、プロモーターを包含する) を含む。多数の適切なベクターおよびプロモーターが当業者には公知であり、そ して市販されている。以下のベクターが例として提供される。細菌性:pQE70、p QE60、pQE-9(Qiagen)、pBS、pD10、phagescript、psiX174、pBluescript SK、pB SKS、pNH8A、pNH16a、pNH18A、pNH46A(Stratagene);ptrc99a、pKK223-3、pKK 233-3、pDR540、pRIT5(Pharmacia)。真核生物性:pWLNEO、pSV2CAT、pOG44、pXT 1、pSG(Stratagene);pSVK3、pBPV、pMSG、pSVL(Pharmacia)。しかし、宿主内で 複製可能で、そして存続可能である限り、任意の他のプラスミドまたはベクター も使用され得る。 プロモーター領域は、CAT(クロラムフェニコールトランスフェラーゼ)ベク ターまたは選択マーカーを有する他のベクターを使用して、任意の所望の遺伝子 から選択され得る。2つの適切なベクターは、pKK232-8およびpCM7である。特に よく知られた細菌プロモーターとしては、lacI、lacZ、T3、T7、gpt、λPR、PL 、およびtrpが挙げられる。真核生物プロモーターには、CMV即時初期型、HSVチ ミジンキナーゼ、初期SV40および後期SV40、レトロウイルス由来のLTR、および マウスメタロチオネインIが含まれる。適切なベクターおよびプロモーターの選 択は、十分に当業者のレベルの範囲内にある。 さらなる実施態様では、本発明は上記の構築物を含有する宿主細胞に関する。 宿主細胞は、高等真核生物細胞(例えば、哺乳動物細胞)または下等真核生物細 胞(例えば、酵母細胞)であり得るか、または宿主細胞は原核生物細胞(例えば 、細菌細胞)であり得る。構築物の宿主細胞への導入は、リン酸カルシウムトラ ンスフェクション、DEAEデキストラン媒介トランスフェクションまたはエレクト ロポレーションにより達成され得る(Davis,L.、Dibner,M.、Battey,I.、Basi cMethods in Molecular Biology、(1986))。 宿主細胞内の構築物は、組換え配列によりコードされる遺伝子産物を産生させ るために、従来の方法で使用され得る。あるいは、本発明のポリペプチドは、従 来のペプチド合成機により合成的に生成され得る。 成熟タンパク質は、適切なプロモーターの制御下で、哺乳動物細胞、酵母、細 菌、または他の細胞中で発現され得る。無細胞翻訳系もまた、本発明のDNA構築 物に由来するRNAを使用して、このようなタンパク質を産生させるために用いら れ得る。原核生物宿主および真核生物宿主と共に使用される適切なクローニング ベクターおよび発現ベクターは、Sambrookら、Molecular Cloning: A Laborator y Manual,第2版、Cold Spring Harbor、N.Y.、(1989)(この開示は、本明細 書中に参考として援用されている)に記載されている。 本発明のポリペプチドをコードするDNAの高等真核生物による転写は、ベクタ ーにエンハンサー配列を挿入することにより増大する。エンハンサーはDNAのシ ス作用因子であり、通常は約10〜約300pであり、これはプロモーターに作用して その転写を増大させる。例としては、複製起点の100〜270bpの後期側のSV40エン ハンサー、サイトメガロウイルスの初期プロモーターエンハンサー、複製起点の 後期側のポリオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエンハンサーが挙げら れる。 一般に、組換え発現ベクターは、複製起点および宿主細胞の形質転換を可能と する選択マーカー(例えば、E .coliのアンピシリン耐性遺伝子およびS .cerevi siae のTRP1遺伝子)および下流の構造配列の転写を指示する高発現遺伝子に由来 するプロモーターを含有する。このようなプロモーターは、解糖酵素(例えば、 3-ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)、α因子、酸性ホスファターゼ、または熱 ショックタンパク質など)をコードするオペロンに由来し得る。異種構造配列は 、翻訳開始配列および翻訳終止配列、および好ましくは翻訳されたタンパク質を 細胞周辺腔または細胞外培地へ分泌することを指示し得るリーダー配列と適切な 相で組立てられる。必要に応じて、異種配列は、所望の特徴(例えば、発現され た組換え産物の安定化または簡略化された精製)を与えるN末端同定ペプチドを 含有する融合タンパク質をコードし得る。 細菌の使用に有用な発現ベクターは、機能的なプロモーターと作動可能な読み とり相で、所望のタンパク質をコードする構造DNA配列を適切な翻訳開始シグナ ルおよび翻訳終止シグナルと共に挿入することにより構築される。ベクターは、 1以上の表現型選択マーカー、ならびに、ベクターの維持を保証するため、およ び所望により宿主内での増幅を提供するために複製起点を含有する。形質転換に 適切な原核生物宿主は、E .coliBacillus subtilisSalmonella typhimurium 、ならびにPseudomonas属、Streptomyces属、およびStaphylococcus属の種々の 種を包含するが、他もまた選択対象として用いられ得る。 代表的ではあるが限定的ではない例として、細菌の使用に有用な発現ベクター は、周知のクローニングベクターpBR322(ATCC 37017)の遺伝エレメントを含む 市販のプラスミドに由来する選択マーカーおよび細菌の複製起点を含有し得る。 このような市販のベクターは、例えば、pKK223-3(Pharmacia Fine Chemicals、 Uppsala、Sweden)およびGEM1(Promega Biotec、Madison、WI、USA)を包含する 。これらのpBR322「骨格」部分は、適切なプロモーターおよび発現されるべき構 造配列と組み合わされる。 適切な宿主株の形質転換および適切な細胞密度までの宿主株の増殖に続いて、 選択されたプロモーターは、適切な手段(例えば、温度シフトまたは化学的誘導 )により誘導され、そして細胞はさらなる期間培養される。 細胞は、代表的には遠心分離により収集され、物理的手段または化学的手段に より破砕され、そして得られた粗抽出物はさらなる精製のために保持される。 タンパク質の発現において用いられる微生物細胞は、凍結融解サイクル、超音 波処理、機械的破砕、または細胞溶解剤の使用を包含する任意の便利な方法によ り破砕され得る。このような方法は当業者に周知である。 種々の哺乳動物細胞の培養系もまた、組換えタンパク質を発現するために用い られ得る。哺乳動物発現系の例は、Gluzman、Cell、23: 175(1981)に記載されて いるサル腎臓繊維芽細胞のCOS-7株、および適合性のベクターを発現し得る他の 細胞株(例えば、C127、3T3、CHO、HeLa、およびBHK細胞株)を包含する。哺乳 動物発現ベクターは、複製起点、適切なプロモーターおよびエンハンサー、およ びさらに任意の必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライス供 与部位およびスプライス受容部位、転写終止配列、および5'フランキング非転写 配列を含有する。SV40スプライスおよびポリアデニル化部位に由来するDNA配列 は、必要な非転写遺伝エレメントを提供するために使用され得る。 hMutT2ポリペプチドは、以下に挙げる方法により組換え細胞培養物から回収さ れ、そして精製され得る。これらの方法には、硫安沈殿またはエタノール沈澱、 酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースク ロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマ トグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンク ロマトグラフィーが包含される。必要に応じて、タンパク質の再折りたたみ(re folding)工程が、成熟タンパク質の立体配置(configuration)を完全にするた めに使用され得る。最終的に、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が最終的な精 製工程に用いられ得る。 本発明のhMutT2ポリペプチドは、天然に精製された産物であっても、化学合成 手順の産物であっても、あるいは原核生物宿主または真核生物宿主から組換え技 術により(例えば、培養物中の細菌、酵母、高等植物、昆虫、および哺乳動物細 胞により)産生されても良い。組換え産生手順に用いられる宿主に依存して、本 発明のポリペプチドは、グリコシル化されてもグリコシル化されなくても良い。 本発明のポリペプチドはまた、開始メチオニンアミノ酸残基を含み得る。 hMutT2ポリペプチドならびにポリペプチドであるアゴニストおよびアンタゴニ ストはまた、本発明に従って、インビボでのこのようなポリペプチドの発現によ り用いられ得る。これは、しばしば「遺伝子治療」と呼ばれる。 従って、例えば、患者由来の細胞は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオ チド(DNAまたはRNA)を用いてエキソビボで操作され、次いで、操作された細胞は このポリペプチドで処置されるべき患者に提供され得る。このような方法は当該 分野で周知である。例えば、細胞は、本発明のポリペプチドをコードするRNAを 含有するレトロウイルス粒子の使用により、当該分野で公知の手順によって操作 され得る。 同様に、細胞は、インビボでのポリペプチドの発現のために、例えば、当該分 野で公知の手順によりインビボで操作され得る。当該分野で公知のように、本発 明のポリペプチドをコードするRNAを含有するレトロウイルス粒子を産生するた めの産生細胞は、インビボで細胞を操作するためおよびインビボでのポリペプチ ドの発現のために患者に投与され得る。このような方法によって本発明のポリペ プチドを投与するためのこれらの方法および他の方法は、本発明の教示から当業 者には明らかである。例えば、細胞を操作するための発現ビヒクルは、レトロウ イルス以外のもの(例えば、アデノウイルス)であり得る。これは、適切な送達 ビヒクルと組み合わせた後、インビボで細胞を操作するために使用され得る。 一旦hMutT2ポリペプチドが遺伝子治療により細胞内で発現されると、このポリ ペプチドは、酸化形態のヌクレオシド3-リン酸を加水分解し、そしてグアニンヌ クレオチドの酸化形態に対する強い親和性を有し、従ってこれらはヌクレオチド プールから除去され、そして高い適合度のDNA合成が確保される。hMutT2ポリペ プチドが存在しない場合、DNA複製におけるエラーが顕著に増大し、これは変異 誘発を導く。変異誘発は、例えば、腫瘍およびガンにおいて見られる異常な細胞 増殖を含む非常に多くの異常を引き起こすことが知られている。従って、本発明 のポリペプチドの投与は、変異誘発の処置または予防に用いられ得る。 本発明のさらなる局面によれば、このようなポリペプチド、またはこのような ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを、科学研究、DNA合成、およびDNA ベクターの製造に関するインビトロの目的に利用するためのプロセスが提供され る。 完全長のhMutT2遺伝子のフラグメントは、完全長の遺伝子を単離するため、お よびこの遺伝子に対する高い配列類似性または類似の生物学的活性を有する別の 遺伝子を単離するために、cDNAライブラリー用のハイブリダイゼーションプロー ブとして用いられ得る。このタイプのプローブは、例えば、20と2000塩基との間 であり得る。しかし好ましくは、プローブは、30と50塩基対との間を有する。プ ローブはまた、完全長の転写産物に対応するcDNAクローン、ならびにゲノムクロ ーン、または制御およびプロモーター領域、エキソンおよびイントロンを含有す る完全なhMutT2遺伝子を含むクローンを同定するために用いられ得る。スクリー ニングの一例は、オリゴヌクレオチドプローブを合成するために既知のDNA配列 を用いることによって、hMutT2遺伝子のコード領域を単離することを包含する。 本発明の遺伝子の配列と相補的な配列を有する標識したオリゴヌクレオチドは、 ライブラリーのどのメンバーがプローブにハイブリダイズするかを決定するため に、ヒトcDNA、ゲノムDNA、またはmRNAのライブラリーのスクリーニングに用い られる。 本発明はまた、変異hMutT2の存在に関係する疾患の検出、またはこの疾患に対 する感受性についての診断的アッセイの一部としてのhMutT2遺伝子の使用に関す る。このような疾患は、DNA複製におけるエラー、例えば、腫瘍および癌に導く エラーに関する。 hMutT2遺伝子に変異を有する個体は、多様な技術により、DNAレベルで検出さ れ得る。診断のための核酸は、患者の細胞、例えば、血液、尿、唾液、組織生検 、および剖検材料から得られ得る。ゲノムDNAは、検出のために直接用いられ得 る か、または分析の前にPCR(Saikiら、Nature,324:163-166(1986))を用いて酵 素的に増幅され得る。RNAまたはcDNAも、同じ目的で用いられ得る。例えば、hMu tT2をコードする核酸に相補的なPCRプライマーは、hMutT2変異の同定および分析 に用いられ得る。例えば、欠失および挿入は、正常な遺伝子型と比較した場合の 増幅産物のサイズの変化によって検出され得る。点変異は、放射能標識したhMut T2 RNA、または放射能標識したhMutT2アンチセンスDNA配列に、増幅したDNAをハ イブリダイズさせることによって同定され得る。完全にマッチした配列は、RNas e A消化または融解温度の相違によりミスマッチの二重鎖から識別され得る。 DNA配列の相違に基づく遺伝子試験は、変性剤を含むか、または含まないゲル 中でのDNAフラグメントの電気泳動による移動度の変化の検出によって達成され 得る。小さな配列欠失および挿入は、高分解能ゲル電気泳動により可視化され得 る。異なる配列のDNAフラグメントは、変性ホルムアミド勾配ゲル上で識別され 得る。ここで、異なるDNAフラグメントの移動度は、ゲル中でその特異的な融解 温度または部分融解温度に従って異なる位置で遅らされ得る(例えば、Myersら 、Science,230:1242(1985)を参照)。 特異的位置における配列変化はまた、例えば、RNaseおよびS1保護のようなヌ クレアーゼ保護アッセイまたは化学的切断法により明らかにされ得る(例えば、 Cottonら、PNAS,USA,85:4397-4401(1985))。 従って、特異的なDNA配列の検出は、例えば、ハイブリダイゼーション、RNase 保護、化学的切断、直接DNA配列決定、または制限酵素の使用(例えば、制限断 片長多形(RFLP))、およびゲノムDNAのサザンブロッティングのような方法によ って達成され得る。 より簡便なゲル電気泳動およびDNA配列決定に加えて、インサイチュ分析によ っても変異は検出され得る。 本発明はまた、正常コントロール組織サンプルと比較したhMutT2タンパク質の 過剰発現は、DNA複製の誤りに関する疾患(例えば、腫瘍)の存在またはその疾 患に対する感受性を検出し得るので、種々の組織における変化したレベルのhMut T2タンパク質を検出するための診断アッセイに関する。宿主に由来するサンプル 中のhMutT2タンパク質のレベルを検出するために使用されるアッセイは、当業者 には周知であり、そしてラジオイムノアッセイ、競合的結合アッセイ、ウエスタ ンブロット分析、ELISAアッセイおよび「サンドイッチ」アッセイを含む。ELISA アッセイ(Coliganら、Current Protocols in Immunology,1(2),第6章、(1991)) は、最初にhMutT2抗原に特異的な抗体、好ましくはモノクローナル抗体を調製す る工程を包含する。さらに、レポーター抗体がモノクローナル抗体に対して調製 される。このレポーター抗体に対して、検出可能な試薬、例えば、放射能、蛍光 、またはこの実施例においては、西洋ワサビペルオキシダーゼ酵素を結合させる 。サンプルは宿主から取り出され、そしてサンプル中のタンパク質と結合する固 体支持体(例えば、ポリスチレンディッシュ)上でインキュベートされる。次い で、ディッシュ上の任意のフリーのタンパク質結合部位は、BSAのような非特異 的タンパク質を用いてインキュベートすることにより覆われる。次に、モノクロ ーナル抗体は、ディッシュ中でインキュベートされる。この間に、モノクローナ ル抗体は、ポリスチレンディッシュに結合された任意のhMutT2タンパク質と結合 する。全ての非結合モノクローナル抗体は、緩衝液を用いて洗い出される。西洋 ワサビペルオキシダーゼと結合したレポーター抗体はここで、ディッシュ中に置 かれ、hMutT2と結合した任意のモノクローナル抗体に対するレポーター抗体の結 合を生じる。次いで、非付着レポーター抗体は、洗い出される。次いで、ペルオ キシダーゼ基質が、ディッシュに加えられ、そして所定の時間内の発色量は、標 準曲線と比較した場合、患者サンプルの所定の容量中に存在するhMutT2タンパク 質量の測定値である。 競合アッセイが、使用され得る。ここで、hMutT2に特異的な抗体は、固体支持 体に付着し、そして標識hMutT2および宿主由来のサンプルは、固体支持体上を通 過され、そして例えば、液体シンチレーションクロマトグラフィーにより検出さ れた標識の量は、サンプル中のhMutT2量と相関し得る。 「サンドイッチ」アッセイは、ELISAアッセイに類似する。「サンドイッチ」 アッセイにおいて、hMutT2は固体支持体上を通過され、それと固体支持体に付着 した抗体と結合する。次いで、第2の抗体をhMutT2と結合させる。次いで、標識 され、かつ第2の抗体に特異的な第3の抗体は、固体支持体上を通過され、そし て第2の抗体に結合し、次いで、量が定量され得る。 本発明はまた、hMutT2の機能を増強する化合物(アゴニスト)、またはブロッ クする化合物(アンタゴニスト)を同定するための、化合物のスクリーニング方 法に関する。このようなアッセイの例は、hMutT2およびスクリーニングされるべ き化合物の存在下における8-oxo-dGTPから8-oxo-dGMPへの加水分解を測定する工 程を含む。反応混合物(12.5 μl)は、20 mM Tris-HCl(pH8.0)、4 mM MgCl2、4 0 mM NaCl、20μM 8-oxo-dGTP、80μg/mlウシ血清アルブミン、8 mM DTT、10% グリセロール、hMutT2、およびスクリーニングされるべき化合物を含む。反応は 30℃で20分間行われ、そして2.0μlの50 mM EDTAの添加により停止される。この 反応混合物のアリコート(2μl)をポリエチレンイミン-セルロースプレート上に スポットし、そしてその生成物を1時間、1M LiClを用いるTLCにより基質から 分離し、そしてFujix Bio-画像解析機(Fuji Photofilm Company Limited Tokyo )を用いるオートラジオグラフ分析により定量化する。次いで、hMutT2の作用を 阻害、または増強するための化合物の能力が分析される。 ヒトMutT2は、細胞内で生成され、そして機能する。従って、アンタゴニスト はいずれも細胞内に存在しなければならない。hMutT2に対する潜在的なアンタゴ ニストは、細胞内で生成される抗体を含む。例えば、hMutT2に拮抗すると同定さ れる抗体は、当業者に公知の手順(例えば、hMutT2の機能を妨げるために、適切 な細胞を単鎖抗体をコードするDNAを用いて形質転換する工程)により単鎖抗体 として細胞内で生成され得る。 別の潜在的なhMutT2アンタゴニストは、アンチセンス技術を用いて調製される アンチセンス構築物である。アンチセンス技術は、三重らせん形成またはアンチ センスDNAあるいはRNAを介して遺伝子発現を制御するために使用され得る。これ らの方法は両方とも、ポリヌクレオチドがDNAまたはRNAに結合することに基づく 。例えば、本発明の成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列の5' コード部分は、長さ約10〜40塩基対のアンチセンスRNAオリゴヌクレオチドを設 計するために用いられる。DNAオリゴヌクレオチドは、転写に関与する遺伝子領 域に相補的であるように設計され(三重らせん-Leeら、Nucl.Acids Res.,6:30 73(1979); Cooneyら、Science,241:456(1988);およびDervanら、Science,251: 1360(1991)を参照のこと)、それにより、hMutT2の転写および生成を妨げる。 アンチセンスRNAオリゴヌクレオチドは、インビボでmRNAとハイブリダイズし、 そしてmRNA分子のhMutT2ポリペプチドへの翻訳をブロックする(アンチセンス-O kano、J.Neurochem.,56:560(1991); Oligodeoxynucleotides as Antisense In hibitors of Gene Expression,CRC Press,Boca Raton,FL(1988))。上記のオ リゴヌクレオチドはまた、細胞に送達され得、それによりアンチセンスRNAまた はDNAがインビボで発現されてhMutT2の生成を阻害し得る。 潜在的なアンタゴニストはまた、細胞膜を通過し得、そしてこのポリペプチド の触媒部位に結合し、そして占有し得、それにより触媒部位への基質の接近を不 可能にし、その結果、正常な生物学的活性が妨げられる低分子を含む。低分子の 例としては、低分子ペプチドまたはペプチド様分子が挙げられるが、これらに限 定されない。 アンタゴニストは、所望でない細胞(例えば、腫瘍およびガンにおける細胞の ような異常に分化する細胞)を標的化するために使用され得る。なぜなら、hMut T2活性の妨害は、DNA複製エラーの修正を妨げ、そして細胞の破壊を導き得るか らである。 アンタゴニストは、例えば、本明細書中下記のような薬学的に受容可能なキャ リアを有する組成物中で使用され得る。 本発明の低分子アゴニストおよびアンタゴニストは、適切な薬学的キャリアと 組み合わせて用いられ得る。このような組成物は、治療有効量のポリペプチド、 および薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤を含む。このようなキャリアと しては、生理食塩水、緩衝化生理食塩水、デキストロース、水、グリセロール、 エタノール、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない 。処方は、投与様式に合わせるべきである。 本発明はまた、本発明の薬学的組成物の1つ以上の成分で満たされた1つ以上 の容器を含む薬学的パックまたはキットを提供する。このような容器に関して、 薬剤または生物学的製品の製造、使用、または販売を統制する政府機関により規 定された形式の製品表示をし得、この製品表示はヒトへの投与についての製造、 使用、または販売における機関による認可を表す。さらに、薬学的組成物は、他 の治療化合物と併用して用いられ得る。 薬学的組成物は、経口、局所、静脈内、腹膜内、筋肉内、皮下、鼻腔内、また は皮内経路によるような簡便な様式で投与され得る。薬学的組成物は、特定の適 応症の処置および/または予防に効果的な量で投与される。一般に、それらは少 なくとも約10μg/kg体重の量で投与され、そして多くの場合、それらは1日あた り約8mg/kg体重を超えない量で投与される。多くの場合、投薬量は、1日あた り約10μg/kg体重〜約1mg/kg体重であり、投与経路、症状などが考慮される。 本発明の配列はまた、染色体の同定に有益である。この配列は、個々のヒト染 色体上の特定の位置を特異的に標的化し、そしてその位置でハイブリダイズし得 る。さらに、現在は染色体上の特定の部位を同定する必要がある。現在、染色体 位置の標識に利用可能な実際の配列データ(反復多型)に基づいた染色体標識試 薬はほとんどない。本発明による染色体へのDNAのマッピングは、これらの配列 と疾患に関連する遺伝子とを関連付けるのに重要な、第1工程である。 簡略に述べれば、配列は、cDNAからPCRプライマー(好ましくは15〜25bp)を 調製することにより染色体にマップされ得る。3’非翻訳領域のコンピューター 解析が、ゲノムDNA内で1つより多いエキソンにまたがらず、従って増幅プロセ スを複雑化しないプライマーを迅速に選択するために使用される。次いで、これ らのプライマーは、個々のヒト染色体を含有する体細胞ハイブリッドのPCRスク リーニングに使用される。プライマーに対応するヒト遺伝子を含有するハイブリ ッドのみが増幅フラグメントを生じる。 体細胞ハイブリッドのPCRマッピングは、特定のDNAを特定の染色体に割り当て るための迅速な手順である。本発明を同じオリゴヌクレオチドプライマーと共に 使用して、同様の様式において特定の染色体由来のフラグメントのパネルまたは 大きなゲノムクローンのプールを用いて部分的位置決め(sublocalization)が達 成され得る。染色体にマップするために同様に使用され得る他のマッピングスト ラテジーは、インサイチュハイブリダイゼーション、標識してフローサイトメト リーで選別した(flow-sorted)染色体を用いるプレスクリーニング、および染 色体特異的cDNAライブラリーを構築するためのハイブリダイゼーションによるプ レ選択を包含する。 cDNAクローンの中期染色体展開物への蛍光インサイチュハイブリダイゼーショ ン(FISH)は、1工程で正確な染色体位置を提供するために使用され得る。この技 術は、500または600塩基ほどの短いcDNAを用いて使用され得るが、しかし2,000b pより大きなクローンは、簡単な検出のために十分なシグナル強度を有する独特 の染色体位置に対して結合見込みがより高い。FISHはESTが得られたクローンの 使用を必要とし、クローンは大きいほどよい。例えば、2,000bpはよく、4,000bp はよりよく、そして4,000より大きなものは、よい結果を妥当な時間の割合で得 るためにおそらく必ずしも必要ではない。この技術の総説としては、Vermaら、H uman Chromosomes: A Manual of Basic Techniques,Pergamon Press、New York (1988)を参照のこと。 一旦配列が正確な染色体位置にマップされると、染色体上での配列の物理的な 位置を遺伝的地図のデータと相関させ得る。このようなデータは、例えば、V.M cKusick、Mendelian Inheritance in Man(Johns Hopkins University Welch Med ical Libraryからオンラインで入手可能である)に見出される。次いで、同一の 染色体領域にマップされている遺伝子と疾患との関係が、連鎖解析(物理的に隣 接した遺伝子の同時遺伝)により同定される。 次いで、罹患個体と非罹患個体との間のcDNAまたはゲノム配列の差異を決定す る必要がある。変異がいくつかまたはすべての罹患個体に観察されるが正常な個 体には観察されない場合、この変異はこの疾患の原因因子であると思われる。 物理的マッピング技術および遺伝的マッピング技術の現在の解像度では、疾患 に関連する染色体領域に正確に位置決めされたcDNAは、50と500との間の潜在的 原因遺伝子の1つであり得る。(これは、1メガ塩基のマッピング解像度で、そ して20kbあたり1遺伝子と仮定する。) このポリペプチド、それらのフラグメントまたは他の誘導体、またはそれらの アナログ、あるいはそれらを発現する細胞は、それらに対する抗体を生成するた めの免疫原として使用され得る。これらの抗体は、例えば、ポリクローナル抗体 またはモノクローナル抗体であり得る。本発明はまた、キメラ抗体、単鎖抗体お よびヒト化抗体、ならびにFabフラグメント、またはFab発現ライブラリーの産物 を包含する。当該分野で公知の種々の手順が、このような抗体およびフラグメン トの生成のために使用され得る。 本発明の配列に対応するポリペプチドに対して作製される抗体は、動物へのポ リペプチドの直接注射により、または動物へのポリペプチドの投与により得られ 得る。この動物は、好ましくはヒトではない。次いで、このようにして得られた 抗体は、ポリペプチド自体に結合する。このようにして、ポリペプチドのフラグ メントのみをコードする配列でさえも、天然のポリペプチド全体に結合する抗体 を作製するために使用され得る。次いで、このような抗体は、そのポリペプチド を発現する組織からそのポリペプチドを単離するために使用され得る。 モノクローナル抗体の調製のために、連続的な細胞株培養により産生される抗 体を提供する任意の技術が使用され得る。例としては、ハイブリドーマ技術(Ko hlerおよびMilstein、1975、Nature、256: 495-497)、トリオーマ技術、ヒトB 細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら、1983、Immunology Today 4:72)、および ヒトモノクローナル抗体を生成するためのEBVハイブリドーマ技術(Coleら、198 5、Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy、Alan R.Liss,Inc.、77-96頁 )が挙げられる。 単鎖抗体の生成について記載された技術(米国特許第4,946,778号)を、本発 明の免疫原性ポリペプチド産物に対する単鎖抗体を生成するために適合させ得る 。トランスジェニックマウスもまた、本発明の免疫原ポリペプチド産物に対する ヒト化抗体を発現するために使用され得る。 本発明を以下の実施例を参考としてさらに記載する;しかし、本発明はこのよ うな実施例に限定されないことを理解されたい。すべての部または量は、他に明 記しない限り重量基準である。 以下の実施例の理解を容易にするために、現れる頻度の高い特定の方法および /または用語を記載する。 「プラスミド」は、小文字のpの前および/または後の大文字および/または 数字により示される。本明細書中の出発プラスミドは、市販であるか、制限基準 なく公的に入手可能であるか、または公表された手順に従って入手可能なプラス ミドから構築され得るかのいずれかである。さらに、記載されるプラスミドと等 価なプラスミドが当該分野で公知であり、そして当業者には明らかである。 DNAの「消化」は、DNA中の特定の配列でのみ作用する制限酵素でそのDNAを触 媒反応的に切断することをいう。本明細書中で使用される種々の制限酵素は、市 販されており、そしてそれらの反応条件、補因子、および他の必要条件は当業者 に公知のものが使用された。分析目的には、代表的には1μgのプラスミドまた はDNAフラグメントを、約2単位の酵素とともに約20μlの緩衝溶液中で使用する 。プラスミド構築のためのDNAフラグメントを単離する目的のために、代表的に は5〜50μgのDNAを20〜250単位の酵素で、より大きな容量中で消化する。特定 の制限酵素のための適切な緩衝液および基質量は、製造者により特定される。37 ℃での約1時間のインキュベーション時間が通常使用されるが、これは供給者の 説明書に従って変化し得る。消化の後、反応物をポリアクリルアミドゲルで直接 電気泳動することにより所望のフラグメントを単離する。 切断されたフラグメントのサイズ分離は、Goeddel,Dら、Nucleic Acids Res., 8:4057(1980)により記載される8%ポリアクリルアミドゲルを用いて行う。 「オリゴヌクレオチド」は、1本鎖ポリデオキシヌクレオチドまたは2つの相 補的なポリデオキシヌクレオチド鎖のいずれかをいい、これらは化学的に合成さ れ得る。このような合成オリゴヌクレオチドは、5'リン酸を有さず、従ってキ ナーゼの存在下でリン酸とATPとを添加しなければ別のオリゴヌクレオチドに連 結しない。合成オリゴヌクレオチドは、脱リン酸化されていないフラグメントに 連結する。 「連結」は、2つの2本鎖核酸フラグメントの間でリン酸ジエステル結合を形 成するプロセスをいう(Maniatis,T.ら、同上、146頁)。他に提供しない限り、 連結は、ほぼ等モル量の連結されるべきDNAフラグメント0.5μgあたり10単位のT 4 DNAリガーゼ(「リガーゼ」)とともに、公知の緩衝液および条件を用いて達 成され得る。 他に記載しない限り、形質転換はGraham,F.およびVan der Eb,A.、Virology 、52:456-457(1973)の方法に記載されるように行った。 実施例1 hMutT2 の細菌発現および精製 hMutT2をコードするDNA配列(ATCC受託番号第75882号)を、hMutT2タンパク質 の5'配列(シグナルペプチド配列を除く)およびhMutT2遺伝子に対して3'のベ クター配列に対応するPCRオリゴヌクレオチドプライマーを用いて最初に増幅す る。hMutT2に対応するさらなるヌクレオチドを、それぞれ5'および3'配列に添 加した。5'オリゴヌクレオチドプライマーは、配列5’GCGGTCGACATGAGCCAAGAA CCAACG 3'を有し、SalI制限酵素部位、続いてプロセシングされたタンパク質の 推定末端アミノ酸から始まる21ヌクレオチドのhMutT2コード配列を含む。3'配 列、5’GCGTCTAGATTAAAATTTCAAGAAGGGCAC 3'は、XbaI部位に相補的な配列を含 み、それに21ヌクレオチドのhMutT2が続く。制限酵素部位は、細菌発現ベクター pQE-9(Qiagen,Inc.9259 Eton Avenue,Chatsworth,CA,91311)の制限酵素 部位に対応する。pQE-9は、抗生物質耐性(Ampr)、細菌の複製起点(ori)、IP TG調節可能プロモーター オペレーター(P/O)、リボソーム結合部位(RBS)、 6-Hisタグ、および制限酵素部位をコードする。次いで、pQE-9をSalIおよびXbaI で消化した。増幅配列をpQE-9に連結し、そしてヒスチジンタグおよびRBSをコー ドする配列にインフレームに挿入した。次いで、連結混合物を用いて、E .coli 株m15/REP4(Qiagen)をSambrook,J.ら、Molecular Cloning: A Laboratory Manu al,Cold Spring Laboratory Press,(1989)に記載の手順により形質転換した。 m15/REP4は、プラスミドpREP4の多数のコピーを含み、lacIリプレッサーを発現 し、そしてカナマイシン耐性(Kanr)も与える。形質転換体はLBプレート上で増 殖するそれらの能力により同定され、そしてアンピシリン/カナマイシン耐性コ ロニーが選択された。プラスミドDNAを単離して、制限分析により確認した。所 望の構築物を含むクローンを、Amp(100μg/ml)とKan(25μg/ml)との両方を 補充したLB培地における液体培養で一晩(O/N)増殖させた。O/N培養物を用いて 1:100〜1:250の比で大きな培養物に接種する。細胞を、600の光学密度(O.D.600 )が0.4と0.6との間になるまで増殖させた。次いで、IPTG(「イソプロピル-B-D -チオガラクトピラノシド」)を加えて1mMの最終濃度にした。IPTGはlacIリプ レッサーを不活性化することにより、遺伝子発現を増加させるためのP/Oの解放 (clear)を誘導する。細胞をさらに3〜4時間増殖させた。次いで、細胞を遠 心分離により採集した。細胞ペレットをカオトロピック剤である6MグアニジンH Clで可溶化させた。澄明化後、可溶化されたhMutT2を、6-Hisタグを含むタンパ ク質によって堅く結合させる条件下でニッケルキレートカラムでのクロマトグラ フィーによりこの溶液から精製した(Hochuli,E.ら、J.Chromatography 411:1 77-184(1984))。hMutT2(80%を超える純度)を、6MグアニジンHCl(pH 5.0) でカラムから溶出し、そして再生の目的のために、3MグアニジンHCl、100mMリ ン酸ナトリウム、10mMグルタチオン(還元型)、および2mMグルタチオン(酸化 型)に調整した。この溶液で12時間インキュベーションした後、タンパク質を10 mMリン酸ナトリウムに対して透析した(図3)。 実施例2 バキュロウイルス発現系を用いるhMutT2のクローニングおよび発現 完全長のhMutT2タンパク質をコードするDNA配列(ATCC受託番号第75882号)を 、遺伝子の5'および3'配列に対応するPCRオリゴヌクレオチドプライマーを用 いて増幅した。 5'プライマーは、配列5’GCGCCCGGGATAAGCCAAGAACCAACG 3'を有し、SmaI制 限酵素部位(下線)、それに続く真核細胞における翻訳の開始に効率的なシグナ ルに類似する21ヌクレオチド(J.Mol.Biol.1987,196,947-950,Kozak,M. )を含む。 3'プライマーは、配列5’GCGGGTACCTTAAAATTTCAAGAAGGGCAC 3'を有し、制 限エンドヌクレアーゼAsp718の切断部位およびhMutT2遺伝子の3'非翻訳配列に 相補的な21ヌクレオチドを含む。増幅された配列を、市販のキット(「Geneclea n]BIO 101 Inc.,La Jolla,Ca.)を用いて、1%アガロースゲルより単離した 。次いで、フラグメントをエンドヌクレアーゼSmaIおよびAsp718で消化し、次い で1%アガロースゲルで再度精製した。このフラグメントを、F2と称する。 ベクターpA2(pVL941ベクターの改変体、下記)をバキュロウイルス発現系を用 いるhMutT2タンパク質の発現のために用いる(総説について、Summers,M.D.お よびSmith,G.E.1987,A manual of methods for baculovirus vectors and in sect cell culture procedures,Texas Agricultural Experimental Station Bu lletin No.1555を参照のこと)。この発現ベクターは、Autographa californic a核多角体病ウイルス(AcMNPV)の強力なポリヘドリンプロモーター、それに続 く制限エンドヌクレアーゼSmaIおよびAsp718の認識部位を含む。シミアンウイル ス(SV)40のポリアデニル化部位を、効率的なポリアデニル化のために用いる。 組換えウイルスを容易に選択するために、E .coli由来のβガラクトシダーゼ遺 伝子を、ポリヘドリン遺伝子のポリアデニル化シグナルの前に、ポリヘドリンプ ロモーターと同方向に挿入した。ポリヘドリン配列を、コトランスフェクトされ た野生型ウイルスDNAの細胞媒介性相同組換えのためのウイルス配列により両端 で隣接する。多くの他のバキュロウイルスベクターが、pRG1の代わりに用いられ 得る。例えば、pAc373、pVL941、およびpAcIM1である(Luckow,V.A.およびSumm ers,M.D.、Virology,170:31-39)。 プラスミドを制限酵素SmaIおよびAsp718で消化し、次いで当該分野で公知の手 順により仔ウシ腸ホスファターゼを用いて脱リン酸化した。次いで、DNAを、市 販のキット(「Geneclean」BIO 101 Inc.,La Jolla,Ca.)を用いて1%アガロース ゲルから単離した。このベクターDNAをV2と称する。 フラグメントF2および脱リン酸化プラスミドV2を、T4 DNAリガーゼを用いて連 結した。次いで、E.coli HB101細胞を形質転換し、そして酵素SmaIおよびAsp71 8を用いて、hMutT2遺伝子を有するプラスミド(pBac hMutT2)を含む細菌を同定 した。クローン化フラグメントの配列を、DNA配列決定により確認した。 5μgのプラスミドpBac hMutT2を、リポフェクション法(Felgnerら Proc.N atl.Acad.Sci.USA,84:7413-7417(1987))を用いて、1.0μgの市販の線状化 したバキュロウイルス(「BaculoGoldTM baculovirus DNA」,Pharmingen,San Diego,CA.)とともにコトランスフェクトした。 1μgのBaculoGoldTMウイルスDNAおよび5μgのプラスミドpBac hMutT2を、50 μlの無血清Grace培地(Life Technologies Inc.,Gaithersburg,MD)を含むマ イクロタイタープレートの無菌ウェル中で混合した。その後、10μlリポフェク チンと90μlのGrace培地を添加し、混合し、そして室温にて15分間インキュベー トした。次いで、そのトランスフェクション混合物を、無血清Grace培地1mlを 有する35mm組織培養プレート内に播種されたSf9昆虫細胞(ATCC CRL 1711)に滴 下した。プレートを、新たに加えられた溶液を混合するために、前後に振盪した 。次いでプレートを、27℃で5時間インキュベートした。5時間後、トランスフ ェ クション溶液をプレートから除去し、そして10%ウシ胎児血清を補充した1mlの Grace昆虫培地を添加した。プレートをインキュベーターに戻し、そして27℃で 4日間培養を続けた。 4日後、上清を回収し、そしてSummersおよびSmith(前出)による記載と同様 にプラークアッセイを行った。改変法として、青く染色されたプラークの容易な 単離を可能にする、「Blue Gal」(Life Technologies Inc.,Gaithersburg)を 有するアガロースゲルを用いた。(「プラークアッセイ」の詳細な記述はまた、 Life Technologies Inc.、Gaithersburg、で配布される昆虫細胞培養およびバキ ュロウイルス学の使用者ガイド(9〜10頁)においても見い出され得る)。 ウイルスの連続希釈物を細胞に加えた4日後、、青く染色されたプラークをエ ッペンドルフピペットのチップで拾った。次いで、組換えウイルスを含む寒天を 、200μlのGrace培地を含むエッペンドルフチューブに再懸濁した。寒天を、簡 単な遠心分離により除去し、そして組換えバキュロウイルスを含む上清を、35mm ディッシュに播種されたSf9細胞を感染させるために用いた。4日後、これらの 培養ディッシュの上清を回収し、次いで4℃で保存した。 Sf9細胞を、10%熱失活化FBSを補充したGrace培地中で増殖させた。細胞を、 感染多重度(MOI)2で組換えバキュロウイルスV-hMutT2で感染させた。6時間 後、その培地を除去し、そしてメチオニンおよびシステインを除いたSF900 II培 地(Life Technologies Inc.,Gaithersburg)に置き換えた。42時間後、5μCi の35S-メチオニンおよび5μCiの35Sシステイン(Amersham)を添加した。細 胞を、さらに16時間インキュベートし、その後細胞を遠心分離により採集し、そ してSDS-PAGEおよびオートラジオグラフィーにより標識されたタンパク質を可視 化した。 実施例3 COS 細胞における組換えhMutT2の発現 発現プラスミドhMutT2 HAは、以下を含むベクターpcDNAI/Amp(Invitrogen) に由来する:1)SV40複製起点、2)アンピシリン耐性遺伝子、3)E .coli複 製起点、4)ポリリンカー領域、SV40イントロン、およびポリアデニル化部位が 続くCMVプロモーター。hMutT2前駆体全体およびその3'末端にインフレームで融 合されたHAタグをコードするDNAフラグメントを、ベクターのポリリンカー領域 にクローン化した。それゆえ、組換えタンパク質発現は、CMVプロモーター下で 支配される。HAタグは、以前に記載されたようなインフルエンザ赤血球凝集素タ ンパク質由来のエピトープに対応する(I.Wilson,H.Niman、R.Heighten、A Cherenson、M.Connolly、およびR.Lerner、1984,Cell 37,767)。本発明者 らの標的タンパク質に対するHAタグの融合は、HAエピトープを認識する抗体での 組換えタンパク質の容易な検出を可能にする。 プラスミド構築ストラテジーを以下に記載する: hMutT2をコードするDNA配列(ATCC受託番号第75882号)を、以下の2つのプラ イマーを用いて、クローン化された最初のESTに対するPCRにより構築した:5’ プライマー5’GCGGAATTCATGGAGAGCCAAGAACCAACG 3'は、EcoRI部位とその後の 開始コドンから始まる21ヌクレオチドのhMutT2コード配列を含む;3'配列5’G CGCTCGAGTCAAGCGTAGTCTGGGACGTCGTATGGGTAAAATTTCAAGAAGGGCAC 3'は、XhoI部位 、翻訳停止コドン、HAタグ、およびhMutT2コード配列の最後の18ヌクレオチド( 停止コドンは含まない)に相補的な配列を含む。それゆえ、PCR産物は、EcoRI部 位、インフレームで融合されたHAタグが続くhMutT2コード配列、HAタグに隣接す る翻訳終了停止コドン、およびXhoI部位を含む。PCRで増幅されたDNAフラグメン トおよびベクターpcDNAI/Ampを、EcoRIおよびXhoI制限酵素により消化し、そし て連結した。連結混合物を、E .coli株SURE(Stratagene Cloning Systems,110 99 North Torrey Pines Road,La Jolla,CA 92037より入手可能)に形質転換し 、形質転換された培養物をアンピシリン培地プレートに播種し、そして耐性コロ ニーを選択した。プラスミドDNAを形質転換体から単離し、そして正しいフラグ メントの存在について制限分析により試験した。組換えhMutT2の発現のために、 COS細胞を、DEAE-DEXTRAN法(J.Sambrook、E.Fritsch、T.Maniatis、Molecul ar Cloning: A Laboratory Manual,Cold Spring Laboratory Press,(1989)) により発現ベクターでトランスフェクトした。hMutT2 HAタンパク質の発現を、 放射標識および免疫沈降法(E.Harlow,D.Lane,Antibodies: A Laboratory M anual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,(1988))により検出した。細胞 を、 トランスフェクションの2日後、35S-システインで8時間標識した。次いで培養 培地を回収し、そして細胞を界面活性剤(RIPA緩衝液(150mM NaCl、1% NP-40 、0.1% SDS、1% NP-40、0.5% DOC、50mM Tris(pH7.5))(Wilson,I.ら、同上 37:767(1984))で溶解した。細胞溶解物および培養培地の両方を、HA特異的モ ノクローナル抗体を用いて沈降させた。沈降したタンパク質を15% SDS-PAGEゲ ルで分析した。 実施例4 ヒト組織におけるhMutT2の発現パターン ヒト組織におけるhMutT2の発現レベルを調べるためにノーザンブロット分析を 行った。総細胞RNAサンプルを、RNAzolTMB システム(Biotecx Laboratories,In c.6023 South Loop East,Houston,TX77033)を用いて単離した。指定したそれ ぞれのヒト組織から単離した約15μgの総RNAを1%アガロースゲルで分離し、そ してナイロンフィルター上にブロットした(Sambrook,FritschおよびManiatis, Molecular Cloning,Cold Spring Harbor Press,(1989))。標識反応を、Stratag ene Prime-Itキットによって50ngのDNAフラグメントを用いて行った。標識され たDNAを、Select-G-50カラムを用いて精製した。(5Prime-3Prime,Inc.5603 Ar apahoe Road,Boulder,CO 80303)。次いで、フィルターを0.5M NaPO4(pH 7.4 )および7% SDS中で65℃にて一晩、1,000,000cpm/mlで放射標識された完全長h MutT2遺伝子とハイブリダイズした。次いでフィルターを、0.5×SSC、0.1% SDS を用いて室温で二回、および60℃で二回洗浄した後、フィルターを増強スクリー ンを用いて-70℃で一晩露出した。hMutT2のメッセージRNAは、胸腺、精巣、胆嚢 、腎臓、肝臓、肺、脾臓、前立腺、胎盤中に豊富である(図4)。 本発明の多くの改変および変形が、上記の教示を考慮すれば可能であり、した がって、特に記載された以外にも、添付の請求の範囲の範囲内で本発明は実施さ れ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 9/16 C12Q 1/44 C12P 21/08 1/68 Z C12Q 1/44 A61K 37/02 AED 1/68 C12N 5/00 B //(C12N 15/00 ZNA C12R 1:91) (C12N 9/16 C12R 1:91)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下からなる群から選択される単離されたポリヌクレオチド; (a)図1の推定アミノ酸配列を有するポリペプチド、あるいは該ポリペプチド のフラグメント、アナログ、または誘導体をコードするポリヌクレオチド; (b)ATCC寄託番号75882中に含まれるcDNAによりコードされるアミノ酸配列を有 するポリペプチド、あるいは該ポリペプチドのフラグメント、アナログ、または 誘導体をコードするポリヌクレオチド。 2.前記ポリヌクレオチドがDNAである、請求項1に記載のポリヌクレオチド。 3.前記ポリヌクレオチドがRNAである、請求項1に記載のポリヌクレオチド。 4.前記ポリヌクレオチドがゲノムDNAである、請求項1に記載のポリヌクレオ チド。 5.前記ポリヌクレオチドが図1の推定アミノ酸配列を有するポリペプチドをコ ードする、請求項2に記載のポリヌクレオチド。 6.前記ポリヌクレオチドがATCC寄託番号75882のcDNAによってコードされるポ リペプチドをコードする、請求項2に記載のポリヌクレオチド。 7.図1に示されるコード配列を有する、請求項1に記載のポリヌクレオチド。 8.請求項2に記載のDNAを含むベクター。 9.請求項8に記載のベクターで遺伝子操作された宿主細胞。 10.ポリペプチドを産生させる方法であって、請求項9に記載の宿主細胞から 前記DNAによってコードされるポリペプチドを発現させる工程を包含する、方法 。 11.ポリペプチドを発現し得る細胞を生成する方法であって、請求項8に記載 のベクターで細胞を遺伝子操作する工程を包含する、方法。 12.請求項2に記載のDNAとハイブリダイズし得、かつhMutT2活性を有するポ リペプチドをコードする単離されたDNA。 13.以下からなる群から選択されるポリペプチド、(i)図1の推定アミノ酸配 列を有するポリペプチド、ならびにそのフラグメント、アナログ、および誘導体 、および(ii)ATCC寄託番号75882のcDNAによりコードされるポリペプチド、およ び該ポリペプチドのフラグメント、アナログ、および誘導体。 14.前記ポリペプチドが図1の推定アミノ酸配列を有する、請求項13に記載 のポリペプチド。 15.請求項13に記載のポリペプチドに対する抗体。 16.請求項13に記載のポリペプチドを阻害する化合物。 17.請求項13に記載のポリペプチドを活性化する化合物。 18.hMutT2の必要性を有する患者の処置のための方法であって、請求項14の ポリペプチドの治療的有効量を該患者に投与する工程を含み、ここで該ポリペプ チドをコードするDNAを該患者に提供し、そして該ポリペプチドをインビボで発 現させることによって、該ポリペプチドが投与される、方法。 19.hMutT2を阻害する必要性を有する患者の処置のための方法であって、請求 項16に記載の化合物の治療的有効量を該患者に投与する工程を含む、方法。 20.請求項16に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアーを含む薬 学的組成物。 21.hMutT2に対するアンタゴニストおよびアゴニストを同定するための方法で あって: スクリーニングされるべき化合物の存在下、8-オキソ-dGTPが加水分解される 条件下で、hMutT2を8-オキソ-dGTPに接触させる工程; 8-オキソ-dGTPの加水分解の程度を決定する工程;および 該化合物がhMutT2による8-オキソ-dGTPの加水分解を増強またはブロックする かどうかを同定する工程 を包含する、方法。 22.DNA複製におけるエラーに対する感受性を診断する方法であって: 宿主由来のサンプルからhMutT2をコードする核酸配列を単離する工程;および 該hMutT2核酸配列中の変異を決定する工程 を包含する、方法。 23.宿主由来のサンプルにおける請求項13に記載のポリペプチドの存在を分 析する工程を包含する、診断方法。
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