JP2002203888A - 太陽電池セルの製造装置及び製造方法 - Google Patents

太陽電池セルの製造装置及び製造方法

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JP2002203888A JP2001275907A JP2001275907A JP2002203888A JP 2002203888 A JP2002203888 A JP 2002203888A JP 2001275907 A JP2001275907 A JP 2001275907A JP 2001275907 A JP2001275907 A JP 2001275907A JP 2002203888 A JP2002203888 A JP 2002203888A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハに塗布された電極ペーストが太陽電池
セルの製造装置の金属製の搬送ベルトに付着することに
より生じる搬送ベルトの寿命の低下や太陽電池セルの品
質の低下を解消する。 【解決手段】 電極ペーストが塗布されたウエハ2を金
属製の搬送ベルト9により加熱炉10内に搬入し、この
加熱炉10により、ウエハ2に塗布された電極ペースト
に対して乾燥・焼成処理を行う太陽電池セルの製造装置
において、搬送ベルト9上に、ウエハ2を搬送ベルト9
に接しないように支持する支持手段11を設けたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池セルの製
造装置及び製造方法に関し、特に、ウエハに塗布された
電極ペーストに対して乾燥・焼成処理を行う加熱炉及び
この加熱炉内にウエハを搬入する金属製の搬送ベルトを
備えた太陽電池セルの製造装置及びこの製造装置を用い
た太陽電池セルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽電池セルの発電効率を上
げる目的や太陽電池セルで発電された電気を効率良く取
り出す目的で、太陽電池セルとなるウエハの表面と裏面
に導電性の電極ペーストを印刷等により塗布し、これを
乾燥・焼成する処理を行う製造方法が知られている。図
8は、このような方法で製造された太陽電池セルの一般
的な構成を模式的に示す断面図である。すなわち、この
太陽電池セル1は、半導体基板としての多結晶ウエハ2
と、このウエハ2の表面に形成された表面電極3と、ウ
エハ2の裏面に形成された裏面電極4とを備えている。
【0003】ウエハ2は、p型シリコンを固化して成
り、その表面にn+層5が形成されてpn接合部が形成
されている。このn+層5の表面には、太陽光の吸収を
促進させるための凹凸6が形成され、更に、この凹凸6
の表面には、太陽光の反射を防止するための反射防止膜
7が形成されている。また、ウエハ2の裏面にはp+
8が形成されている。
【0004】凹凸6は、ウエハ2に対して三フッ化塩素
ガス(CClF3)等の塩素性ガスを用いてドライエッ
チングを行うことにより形成される。あるいは、水酸化
ナトリウム水溶液(NaOH)等のアルカリ水溶液を用
いてウエットエッチングを行うことにより形成される。
反射防止膜7は、シランとアンモニアの混合ガスを原料
としてプラズマCVD法で形成される窒化シリコン膜、
あるいはチタン酸アルコキシドを原料として常圧CVD
法で形成される酸化チタン膜等から成る。
【0005】また、表面電極3は、ウエハ2の受光面に
Agペーストを塗布し、これを焼成して形成される。同
様にして、裏面電極4は、アルミニウムの金属ペースト
を塗布し、これを約700℃で焼成してp+層8を形成
した後、裏面の一部にAgペーストを塗布し、これを焼
成して形成される。そして、半田槽(不図示)に浸漬
し、Agペーストが塗布・焼成された部分3及び4にハ
ンダを付けると太陽電池セル1が完成する。
【0006】このような太陽電池セルの製造方法を実施
する製造装置では、表面電極3及び/又は裏面電極4形
成のために、ウエハ2の表面及び/又は裏面に塗布され
たAgペースト及び/又はアルミニウム(Al)ペース
トの乾燥・焼成工程に、ベルト式の搬送手段と加熱炉を
使用しており、従来、Agペースト及び/又はアルミニ
ウム(Al)ペーストが塗布されたウエハ2は、図9に
示すように、加熱炉(不図示)に出入りするメッシュ状
の金属製の搬送ベルト(メッシュベルト)9上に直接置
かれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、まだ乾燥していないペーストが搬送ベルト9に付着
し、ペーストの成分が搬送ベルト9に移行して搬送ベル
ト9の金属部分が合金化し、これによって搬送ベルト9
の寿命が著しく低下するという問題点が有った。
【0008】また、ウエハ2における搬送ベルト9が直
接接触している部分では、搬送ベルト9が接触していな
い部分と比べて昇温速度が異なるため、乾燥・焼成後の
Alペーストの剥がれやブリスターが発生するという問
題点が有った。
【0009】また、搬送ベルト9が、前回の乾燥・焼成
処理で付着したペーストにより汚れている場合、出来上
がった太陽電池セル1の表面に搬送ベルト9の跡が付い
ていて外観が著しく損なわれていたり、また、ウエハ2
が汚染されて、出来上がった太陽電池セル1の特性が低
下することがあった。
【0010】本発明は、ウエハに塗布された電極ペース
トが太陽電池セルの製造装置の金属製の搬送ベルトに付
着することにより生じる搬送ベルトの寿命の低下や太陽
電池セルの品質の低下を解消することを目的としてなさ
れたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、第1の発明は、電極ペーストが塗布されたウエ
ハを金属製の搬送ベルトにより加熱炉内に搬入し、この
加熱炉により、ウエハに塗布された電極ペーストに対し
て乾燥・焼成処理を行う太陽電池セルの製造装置におい
て、搬送ベルト上に、ウエハを搬送ベルトに接しないよ
うに支持する支持手段を設けたことを特徴としている。
【0012】このような構成によれば、ウエハに塗布さ
れた乾燥していない電極ペーストが搬送ベルトに付着し
ないため、搬送ベルトの金属部分が合金化して寿命が低
下するのを防止することができる。また、搬送ベルトに
電極ペーストが付着しないため、外観が損なわれた太陽
電池セルや、ウエハの汚染により特性が低下した太陽電
池セルが製造されるのを防止することができる。また、
ウエハに搬送ベルトが接触しないため、乾燥・焼成処理
されるウエハの昇温速度を全体に亙って均一化すること
ができ、乾燥・焼成後のペーストの剥がれやブリスター
の発生を防止することができる。
【0013】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、支持手段が、搬送ベルト上に所定間隔をおいて設け
られた複数個の支持部材より成り、各支持部材が、隣接
する支持部材との間でウエハを支持するように形成され
ていることを特徴としている。
【0014】また、第3の発明は、第2の発明におい
て、搬送ベルトにおけるウエハの排出側端部の近傍に、
搬送ベルトの移動にしたがって複数個の支持部材間に入
り込んでこれらの間に支持されたウエハを支持部材から
離脱させるシュータが設けられたことを特徴としてい
る。
【0015】この場合、乾燥・焼成処理済のウエハを支
持部材から自動的且つ効率良く離脱させることができる
ので、製造効率が向上する。
【0016】また、第4の発明は、第1〜第3の発明に
おいて、支持手段が、寸法の異なる複数種類のウエハを
支持することができるように形成されていることを特徴
としている。
【0017】この場合、支持手段を取り替えなくても複
数種類のウエハに対応することができるので、手間が低
減する。
【0018】また、第5の発明は、第1〜第4の発明に
おいて、支持手段が搬送ベルトに着脱自在であることを
特徴としている。
【0019】この場合、支持手段が破損した場合に、支
持手段を取り替るだけでよいので、メンテナンスが容易
となる。また、支持手段を他の種類のものに取り替える
ことにより、多種類のウエハに対応することができる。
【0020】また、第6の発明は、第1〜第5の発明に
おいて、支持手段が、支持したウエハに加わる衝撃を緩
和するように形成されていることを特徴としている。
【0021】この場合、乾燥・焼成処理中の搬送ベルト
の振動等の衝撃がウエハに伝わりにくくなるので、不良
品が発生しにくくなり、生産歩留まりが向上する。
【0022】また、第7の発明は、第1〜第6の発明に
おいて、支持手段におけるウエハを受ける部分にクッシ
ョン性を有する部材が取り付けられたことを特徴として
いる。
【0023】この場合、乾燥・焼成処理中の搬送ベルト
の振動等の衝撃によるウエハの割れ等の不良が殆ど発生
しなくなり、生産歩留まりが向上する。
【0024】また、第8の発明は、第1〜第6の発明に
おいて、支持手段におけるウエハを受ける部分が柔軟性
を有する材料により形成されたことを特徴としている。
【0025】この場合、乾燥・焼成処理中の搬送ベルト
の振動等の衝撃によるウエハの割れ等の不良が殆ど発生
しなくなり、生産歩留まりが向上する。
【0026】また、第9の発明は、第1〜第8の発明の
製造装置を用いた太陽電池セルの製造方法であって、電
極ペーストが塗布されたウエハを支持手段に支持させる
工程と、支持手段に支持されたウエハを加熱炉内に搬入
し、ウエハの電極ペーストに対して乾燥・焼成処理を行
う工程と、電極ペーストが乾燥・焼成処理されたウエハ
を支持手段から離脱させる工程とを含むことを特徴とし
ている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実
施形態である太陽電池セルの製造装置の要部の概略側面
図、図2は、図1の製造装置の搬送ベルトに取り付けら
れた支持部材にウエハを支持させた状態を示す平面図、
図3は、支持部材と搬送ベルトの取り付け関係を示す正
面断面図、図4は、支持部材と搬送ベルトの取り付け関
係を示す側面図、図5は、支持部材と搬送ベルトの取り
付け関係を示す平面図である。なお、本実施形態におい
て、従来技術と対応する部分には同一の符号を付してあ
り、重複する説明を省略している。
【0028】図1において、10はトンネル状の加熱炉
で、メッシュ状で金属製の搬送ベルト9は矢印方向に進
行して加熱炉10に出入りする。図2に示すように、搬
送ベルト9上には、ウエハ2を支持する複数個の支持部
材(支持手段)11、11、・・・が、進行方向及び幅
方向に一定間隔をおいて整列するように設けられてい
る。各支持部材11は、隣接する他の3つの支持部材1
1との間でウエハ2を支持し、ウエハ2は搬送ベルト9
には接触していない。
【0029】図1に示すように、加熱炉10の内部に
は、支持部材11上のウエハ2の上面及び下面に対向す
るように、複数個のヒータ23、23、・・・が搬送ベ
ルト9の進行方向に所定間隔をおいて設けられている。
また、搬送ベルト9におけるウエハ2の排出側端部の近
傍に、搬送ベルト9の移動にしたがって支持部材11、
11間に入り込み、ウエハ2を支持部材11から離脱さ
せるフォーク形状のシュータ24が設けられており、こ
のシュータ24によって、ウエハ2が、衝撃を受けるこ
となく支持部材11から自動的且つ効率良く取り外さ
れ、次工程に案内される。
【0030】支持部材11は弾性を有する薄い帯状の金
属板を折り曲げることにより形成され、図3に示すよう
に、中央部に上方に向けて突出するとともに搬送ベルト
9の進行方向に向けて延びる突起12を有しており、そ
の左右両側が、二種類のウエハ2、2’を支持すること
ができるように段差状に形成されている。
【0031】すなわち、突起12の左右両側に、突起1
2の下端部から搬送ベルト9の幅方向外側及び下方に向
けて延びる第1の支持部13と、その下端部から垂直下
方に向けて延びる第1の垂直部14と、その下端部から
搬送ベルト9の幅方向外側及び下方に向けて延びる第2
の支持部15と、その下端部から搬送ベルト9の幅方向
内側に向けて「く」の字形状または逆「く」の字形状に
屈曲した屈曲部16と、その下端部から垂直下方に向け
て延びる第2の垂直部17と、その下端部から搬送ベル
ト11の幅方向外側に向けて延びる爪部18、18とが
対称的に形成されている。
【0032】屈曲部16、16は、第1の支持部13ま
たは第2の支持部15に支持されたウエハ2または2’
に対して搬送中または取り出し時に与えられる衝撃を吸
収するストレスリリーフとしての機能を有している。そ
のため、乾燥・焼成中における搬送ベルト9の振動がウ
エハ2、2’に直接伝わりにくく、ウエハ2、2’の割
れ等の原因となるストレスが低減される。
【0033】支持部材11は、搬送ベルト9に取り付け
られた取付部材19に着脱自在に係合するようになって
いる。この取付部材19は、弾性を有する薄い帯状の金
属板を折り曲げることにより形成され、両端部にカール
状の折り曲げ部20を有しており、この折り曲げ部20
に支持部材11の爪部18、18を係合させるようにな
っている。なお、取付部材19における折り曲げ部2
0、20の間の部分は平板状になっている。取付部材1
9は、搬送ベルト9を形成する上側のワイヤ21と下側
のワイヤ22の間に挿入装着されるようになっている。
【0034】支持部材11の取付部材19への取り付け
方法について説明すると、支持部材11の第2の垂直部
17、17のあたりを内方に押し曲げ、支持部材11
を、取付部材19の折り曲げ部20、20に接している
ワイヤ21、21間に挿入し、爪部18、18の先端部
を取付部材19の折り曲げ部20内に挿入して押し曲げ
力を解除する。これによって、爪部18、18の先端部
が弾性により折り曲げ部20、20の内面に押し付けら
れて、支持部材11が取付部材19上に固定される。す
なわち、支持部材11は、搬送ベルト9に対して、進行
方向、幅方向、及び上下方向に固定された状態となる
(図4、5参照)。
【0035】取付部材19における折り曲げ部20、2
0間の部分は三本以上のワイヤ22で支えられており、
支持部材11上に支持されたウエハ2、2’は水平に保
たれる。これによって、搬送時にウエハ2、2’が搬送
経路外の物体に当たったりすることが無いので、搬送ミ
スを減らすことができる。また、ヒータ23、23、・
・・からウエハ2、2’の各部分までの距離が一定に保
たれるため、ウエハ2、2’の全体が均一に乾燥・焼成
される。なお、支持部材11及び取付部材19は極力小
さく形成し、加熱炉の昇温特性が低下しないようにして
いる。
【0036】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図6、7は本発明の他の実施形態の支持部材と搬送ベル
トの取り付け関係を示す正面断面図である。なお、本実
施形態において、上述した実施形態と対応する部分には
同一の符号を付してあり、重複する説明を省略してい
る。
【0037】支持部材11は、通常、高温下において耐
久性の有る硬い金属材料(例えばSUS304やニクロ
ムV等)で形成されるため、折り曲げ部16、16を設
けてストレスリリーフとしての機能を持たせたとして
も、乾燥・焼成中における搬送ベルト9の振動によりウ
エハ2、2’が硬い支持部材11上で跳ね上がって支持
部材11に衝突する際にウエハ2、2’に割れが発生す
る恐れが有る。
【0038】そこで、図6に示す支持部材11’は、上
述したような硬い金属材料で形成されるとともに、ウエ
ハ2、2’を受ける第1及び第2の支持部13、15と
突起12の部分に細い針金25をコイル状に巻着してい
る。このようにすることで、乾燥・焼成中における搬送
ベルト9の振動によりウエハ2、2’が硬い支持部材1
1’上で跳ね上がっても針金25がクッションとして作
用するためウエハ2、2’が割れることがない。なお、
針金25の代わりにSUS製等の細かいメッシュ状の金
網を支持部材11上に巻着するようにしてもよい。本実
施形態のその他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0039】また、図7に示す支持部材11’’は、ウ
エハ2、2’を受ける第1及び第2の支持部13、15
と突起12の部分がテフロン(登録商標)等の柔軟性の
有る耐熱樹脂26で一体的に形成されており、その下側
の部分は、上述したような硬い金属材料から成る板材に
よって、耐熱樹脂26を載せる平板状の部分27を有す
るように形成されている。このようにしても、耐熱樹脂
26に載せたウエハ2、2’が跳ね上がった場合にウエ
ハ2、2’が割れることがない。本実施形態のその他の
構成は第1の実施形態と同様である。なお、この支持部
材は、その耐熱性を考慮して、主として乾燥工程で用い
られる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、搬送ベルト上に、ウエハを搬送ベルトに接しないよ
うに支持する支持手段を設けたことにより、乾燥してい
ない電極ペーストが搬送ベルトに付着しないため、搬送
ベルトの金属部分が合金化して寿命が低下するのを防止
することができる。また、搬送ベルトに電極ペーストが
付着しないため、外観が損なわれた太陽電池セルや、ウ
エハの汚染により特性が低下した太陽電池セルが製造さ
れるのを防止することができる。また、ウエハに搬送ベ
ルトが接触しないため、乾燥・焼成されるウエハの昇温
速度を全体に亙って均一化することができ、乾燥・焼成
後のペーストの剥がれやブリスターの発生を防止するこ
とができる。
【0041】また、第3の発明によれば、搬送ベルトに
おけるウエハの排出側端部の近傍に、搬送ベルトの移動
にしたがって複数個の支持部材間に入り込んでこれらの
間に支持されたウエハを支持部材から離脱させるシュー
タが設けられたことにより、乾燥・焼成処理済のウエハ
を支持部材から自動的且つ効率良く離脱させることがで
きるので、製造効率が向上する。
【0042】また、第4の発明によれば、支持手段が、
寸法の異なる複数種類のウエハを支持することができる
ように形成されていることにより、支持手段を取り替え
なくても複数種類のウエハに対応することができるの
で、手間が低減する。
【0043】また、第5の発明によれば、支持手段が搬
送ベルトに着脱自在であることにより、支持手段が破損
した場合に、支持手段を取り替るだけでよいので、メン
テナンスが容易となる。また、支持手段を他の種類のも
のに取り替えることにより、多種類のウエハに対応する
ことができる。
【0044】また、第6の発明によれば、支持手段が、
支持したウエハに加わる衝撃を緩和するように形成され
ていることにより、乾燥・焼成処理中の搬送ベルトの振
動等の衝撃がウエハに伝わりにくくなるので、不良品が
発生しにくくなり、生産歩留まりが向上する。
【0045】また、第7の発明によれば、支持手段にお
けるウエハを受ける部分にクッション性を有する部材が
取り付けられたことにより、乾燥・焼成処理中の搬送ベ
ルトの振動等の衝撃によるウエハの割れ等の不良が殆ど
発生しなくなり、生産歩留まりが向上する。
【0046】また、第8の発明によれば、支持手段にお
けるウエハを受ける部分が柔軟性を有する材料により形
成されたことにより、乾燥・焼成処理中の搬送ベルトの
振動等の衝撃によるウエハの割れ等の不良が殆ど発生し
なくなり、生産歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である太陽電池セルの製
造装置の要部の概略側面図。
【図2】 図1の製造装置の搬送ベルトに取り付けられ
た支持部材にウエハを支持させた状態を示す平面図。
【図3】 支持部材と搬送ベルトの取り付け関係を示す
正面断面図。
【図4】 支持部材と搬送ベルトの取り付け関係を示す
側面図。
【図5】 支持部材と搬送ベルトとの取り付け関係を示
す平面図。
【図6】 他の実施形態の支持部材と搬送ベルトの取り
付け関係を示す正面断面図。
【図7】 他の実施形態の支持部材と搬送ベルトの取り
付け関係を示す正面断面図。
【図8】 一般的な太陽電池セルの構造を模式的に示す
断面図。
【図9】 従来の太陽電池セルの製造装置の搬送ベルト
にウエハを支持させた状態を示す平面図。
【符号の説明】
2 ウエハ 9 搬送ベルト 10 加熱炉 11 支持部材(支持手段) 24 シュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極ペーストが塗布されたウエハを金属
    製の搬送ベルトにより加熱炉内に搬入し、この加熱炉に
    より、ウエハに塗布された電極ペーストに対して乾燥・
    焼成処理を行う太陽電池セルの製造装置において、搬送
    ベルト上に、ウエハを搬送ベルトに接しないように支持
    する支持手段を設けたことを特徴とする太陽電池セルの
    製造装置。
  2. 【請求項2】 支持手段が、搬送ベルト上に所定間隔を
    おいて設けられた複数個の支持部材より成り、各支持部
    材が、隣接する支持部材との間でウエハを支持するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の太
    陽電池セルの製造装置。
  3. 【請求項3】 搬送ベルトにおけるウエハの排出側端部
    の近傍に、搬送ベルトの移動にしたがって複数個の支持
    部材間に入り込んでこれらの間に支持されたウエハを支
    持部材から離脱させるシュータが設けられたことを特徴
    とする請求項2に記載の太陽電池セルの製造装置。
  4. 【請求項4】 支持手段が、寸法の異なる複数種類のウ
    エハを支持することができるように形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽
    電池セルの製造装置。
  5. 【請求項5】 支持手段が搬送ベルトに着脱自在である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    太陽電池セルの製造装置。
  6. 【請求項6】 支持手段が、支持したウエハに加わる衝
    撃を緩和するように形成されていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池セルの製造
    装置。
  7. 【請求項7】 支持手段におけるウエハを受ける部分に
    クッション性を有する部材が取り付けられたことを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の太陽電池セ
    ルの製造装置。
  8. 【請求項8】 支持手段におけるウエハを受ける部分が
    柔軟性を有する材料により形成されたことを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽電池セルの製
    造装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の製
    造装置を用いた太陽電池セルの製造方法であって、電極
    ペーストが塗布されたウエハを支持手段に支持させる工
    程と、支持手段に支持されたウエハを加熱炉内に搬入
    し、ウエハの電極ペーストに対して乾燥・焼成処理を行
    う工程と、電極ペーストが乾燥・焼成処理されたウエハ
    を支持手段から離脱させる工程とを含むことを特徴とす
    る太陽電池セルの製造方法。
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