JP2002203506A - 基板検査装置およびその制御方法 - Google Patents

基板検査装置およびその制御方法

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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N22/00Investigating or analysing materials by the use of microwaves or radio waves, i.e. electromagnetic waves with a wavelength of one millimetre or more
    • G01N22/04Investigating moisture content

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学特性に優れ、かつ、構造が簡略化された
基板検査装置およびその制御方法を提供する。 【解決手段】 電子ビーム照射部1〜6とその制御部7
〜10、ステージ12とその制御部45、写像投影光学
部16,18,20とその制御部17,19,21、電
子ビーム偏向部27とその制御部43と、MCP22、
蛍光体72、CCD素子106、CCDカメラ25を含
む電子像検出部とその制御部26,27と、を備える基
板検査装置において、蛍光体72の蛍光面をグランドに
接地し、MCP22aの二次電子ビーム32の入射面に
負電圧(Vsnt+VMCP)を印加し、蛍光体72の
蛍光面とMCP22aの入射面との間に加速電界を形成
して、蛍光体72とCCD素子106とを一体化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板検査装置およ
びその制御方法に関し、特に、荷電ビームを用いて半導
体ウェーハ上の集積回路パターンを観察する検査装置お
よびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化に伴い、ウェーハおよ
びマスク上の欠陥、異物の検出に要求される検出感度は
高くなってきている。一般に、致命的な不良を発生させ
るパターン欠陥および異物を検査するためには、パター
ン配線幅の1/2以下の検出感度が必要といわれてい
る。このため、0.13μm以下のデザインルールの半
導体ウェーハの欠陥検査において、光学式によるパター
ン欠陥検査の限界が見えてきている。このような背景の
もと、荷電ビームを用いたパターン欠陥検査装置の開発
が行われてきた(特開平5−258703号公報、特開
平6−188294号公報、特開平7−249393号
公報など)。荷電ビームによる半導体ウェーハのパター
ン欠陥検査において高速処理を達成させるためには、特
開平7−249393号公報に提案の電子光学系の構成
が最も有力な手段と予想される。その実現のために、特
開平11−132975に提案される光学系の提案もな
されている。
【0003】従来技術の一例として、特開平11−13
2975に記載の手法を図3を参照しながら説明する。
なお、以下の各図において同一の部分には同一の参照番
号を付してその詳細な説明は省略する。
【0004】図3に示す基板検査装置は、荷電ビームと
して電子ビームを用いるものであり、その概略構成とし
て、電子ビーム照射部とその制御部、試料である基板1
1を装着するステージ12とその制御部、二次、反射お
よび後方散乱電子ビーム写像投影光学部(以下、単に写
像投影光学部という)とその制御部、電子像検出部とそ
の制御部、電子ビーム偏向部とその制御部とを備えてい
る。
【0005】電子ビーム照射部は、基板11の表面に対
して機械的に斜めに配置されており、この一方、写像投
影光学部の光軸は、基板11の表面に対して垂直方向に
配置されている。このような構成により、電子銃から照
射された電子ビーム(以下、照射電子ビームという)3
1は、試料面に対して所定角度をなすように斜めから電
子ビーム偏向部に入射し、電子ビーム偏向部により、照
射電子ビーム31は基板11の表面に対して垂直な方向
に偏向された後に基板11に入射する。また、基板11
の表面で発生した二次電子、反射電子および後方散乱電
子(以下、二次電子等という)は、基板11表面の電界
によって基板11表面に対して垂直な方向に加速されて
写像投影光学系へ入射する。
【0006】電子ビーム照射部は、電子銃と2段構成の
四極子レンズとを備えている。電子銃は、100μm×
10μmの矩形の電子放出面を有するランタンヘキサボ
ライド(以下、LaBという)陰極1、矩形開口を有
するウエーネルト電極2、矩形開口部を有する陽極3、
および光軸調整用の偏向器4とを含み、それぞれ制御部
7、8、9により照射電子ビーム31の加速電圧、エミ
ッション電流、光軸が制御される。基板11表面上で1
00μm×25μm程度の矩形ビームを形成するため
に、2段の静電型四極子レンズ5、6とその制御部10
が設けられている。照射電子ビーム31の加速電圧は、
写像投影光学部の解像度、基板11への入射電圧の関係
から決定される。
【0007】照射電子ビーム31は、LaB陰極1よ
り放出され四極子レンズ5、6により収束されながら電
子ビーム照射部を出射し、電子ビーム偏向部27に入射
する。電子ビーム偏向部27は、図示しないウィーンフ
ィルタ(Wien filter)を有し、このウィーンフィルタ
により、照射電子ビーム31は基板11表面に対して垂
直となるようにその軌道が偏向されて電子ビーム偏向部
27を出射する。その後、照射電子ビーム31は、回転
対称静電レンズ14によって縮小され、基板11上に垂
直に照射する。静電レンズ14は電源15によって電圧
が印加される。
【0008】ステージ12は、電源13により負電圧が
印加され、これにより基板11に負電圧が印加される。
ステージ12はまた、制御部13によりその移動が制御
される。基板11への印加電圧値は、写像投影光学部の
解像性能から決定される。0.1μm以下の解像度を得
るためには、二次電子等でなる電子ビーム(以下、二次
電子ビームという)32の電圧は5keV程度のエネル
ギーが必要なため、試料印加電圧は5kVが好ましい。
この一方、照射電子ビーム31のエネルギーは、基板印
加電圧と基板への入射電圧との差によって決定される。
基板11が半導体ウェーハである場合、基板11への入
射電圧としては、照射ダメージおよび帯電防止の点から
800V程度が一般に用いられている。この結果、照射
電子ビームの電圧は5.8kVとなる。
【0009】照射電子ビーム31がウェーハに照射され
ると、基板11の表面からは、基板11表面の形状/材
料/電位等の物性を表わす電子像をなす二次電子等が放
出される。これらの電子は、静電レンズ14間に発生す
る加速電界によって加速され、静電レンズ14によって
無限遠に焦点を有する軌道を描きながら、電子ビーム偏
向部27に入る。ここで、電子ビーム偏向部27は、基
板11側から入射された二次電子ビーム32を直進させ
る条件で制御されており、二次電子ビームは、偏向部2
7の中を直進して、分光手段に入射される。ここでは、
基板11から発生した二次電子ビーム32のエネルギー
の中で、所定値以上のエネルギーを有する二次電子ビー
ムのみが写像投影光学部に入射することになる。
【0010】写像投影光学部は、それぞれ3段の回転対
称型静電レンズ16、18、20を含む。二次電子ビー
ム32は、静電レンズ16、18、20によって拡大投
影されて、電子像検出部上で結像される。制御部17、
19、21は、それぞれ静電レンズ16、18、20の
電圧を制御する。
【0011】電子像検出部は、MCP(Micro Channel
Plate)検出器22、蛍光板23、FOP(Fiber Optic
al Plate)24、CCD素子106およびCCDカメラ
25を含む。本例においてCCD素子106は、CCD
エリアセンサである。MCP検出器22に入射した二次
電子ビーム32は、MCPにより1万倍から10万倍に
増倍され蛍光板23を照射し、この蛍光面で蛍光像が発
生する。これにより、電子ビームによる基板11表面の
電子像が光学画像に変換される。この蛍光像は、FOP
24を介してCCDエリアセンサで検出され、CCDカ
メラ25から画像信号として出力される。画像信号は、
信号制御部28を介してホストコンピュータ29に送ら
れ、画像処理、画像データ保存が行なわれ、また、表示
器30上に画像データが二次元画像の形態で表示され
る。本例では、2次元のCCDエリアセンサによる画像
取り込みを取り上げて説明したが、ステージ12の移動
と同期させて蛍光像をTDI(Time Delay Integrato
r)型のCCDセンサを用いて光学画像を取り込むこと
もできる。この手法は、半導体ウェーハの欠陥検査な
ど、高速での検査が要求される場合に非常に有効な手段
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基板検査装置では、電子像を取り込む過程で画像が劣化
する、という問題があった。この点を、図4および図5
を用いて説明する。図4は、上述した特開平11−13
2975に記載の基板検査装置における画像取り込み手
法の説明図である。二次電子ビーム32によって形成さ
れる電子像は、写像投影光学部の最終段に位置する静電
レンズ20a,20b,20cによってMCP22の入
射面上に結像される。電子像検出部は、詳述すると、M
CP22a,22b、蛍光板23、FOP24、CCD
素子106、CCDカメラ25を含む。MCP22と蛍
光板23を真空の電子ビーム鏡筒内へ設置するために、
ここでは、FOP24を真空容器壁112で挟持するこ
とにより、真空と大気の分離を実現している。MCP2
2は、より高い利得(gain)を得るために、2段の
MCP22a,22bを組み合わせることにより構成し
ている。MCP22は、内径10μm以下、長さ方向を
空芯としたガラスチューブを束状に接着されて形成した
ものであり、チューブの内面には二次電子放出効率の高
い材質が塗布されている。MCP22の電子入射面(2
2a側)は、グランドに接地される一方、その出射面
(MCP22b側)は電源54によって正の電位に保た
れ、これによりチューブ内には入射面から出射面に向け
た加速電界が存在する。MCP22に入射した電子は、
1段目のMCP22aの各チューブ内で散乱を繰り返し
ながら増倍されてMCP22aの出射面から出射し、2
段目のMCP22bに入射し、さらに増倍される。2段
目のMCP22bの出射面から放出した電子は、電源5
2によって形成される加速電界によりFOP24の蛍光
面に向けて加速され、蛍光面を照射して発光させる。こ
のようにして、MCP22の入射面に結像された電子像
をMCP22で増倍させながら、FOP24の蛍光面を
発光させることにより、光学画像に変換させることがで
きる。MCP22は、空間分解能を維持したままで電子
を増倍できることから、電子像のS/N向上のために非
常に有効な手段である。蛍光板23の蛍光面で発生した
光学画像は、FOP24を介して、ラインセンサ、TD
Iセンサ、エリアセンサ等のCCD素子106にて検出
され、CCDカメラ25から画像信号として出力され
る。
【0013】このような電子像検出系において、蛍光面
で発生した光学画像をCCD素子106に取り込むため
に、CCD素子106と蛍光面との間に光学レンズによ
るリレーレンズを採用した場合は、歪み防止の目的から
光学系が大きくなり、装置の小型化の要求に対する大き
な支障となっている。また、光学レンズ自身による透過
率の減少も無視できない。上述した基板検査装置では、
この部位にFOP24を採用することにより、蛍光板2
3の蛍光面とCCD素子106までの距離を短くすると
ともに、透過率を向上させるという特徴を有するが、F
OPの製造方法から歪みを低く抑えることは容易でな
い。FOP24には図5に示すような、シアーディスト
ーションD1やグロスディストーションD2などの歪み
が存在し、これらの歪みを低減させることは非常に困難
である。このような歪みは、FOP24の入射面と出射
面との間の距離に依存しており、距離を短くすることに
比例して歪みも小さくなることは知られている。しか
し、FOP24の役割として、蛍光面に約+4kVの高
圧を印加することにより、CCD素子106を受光面か
ら電気的に絶縁させる機能も担っており、この点からF
OP24を5mm以下に薄くすることは困難となってい
る。現状のFOPの製造方法では、5mm厚においてF
OPの歪みを10μm以下に抑えることは困難であり、
このことが画像歪みの主な要因となっている。これは、
CCD素子の画素サイズを16μmとすると、FOPの
歪みが0.625画素となり、FOPの歪みのある部位
の画像の分解能が大きく劣化することを意味している。
この部分的な分解能劣化が欠陥検査において、疑似欠陥
を発生させる要因となってしまう。また、光学レンズと
FOPのいずれについても、蛍光面とCCD素子106
との間に光学画像を転送する光学部品が介在するため
に、空間分解能が劣化することは避けられない。図4に
示す方式の光学系では、MCP22、FOP24および
CCDカメラ25から画像が転送されるため、画像の空
間分解能の劣化が避けられない。光学特性を表す指標で
あるMTF(Modulation Transfer Function)値は、0.
2μmのライン・アンド・スペース(line and space)
パターンの画像を0.1μmの画素で画像取得した場合
には、MCP22、FOP24およびCCDカメラ25
のMTFは、それぞれ0.43、0.8、0.5とな
る。MCP22からCCDカメラ25までのMTFは、
各MTFの積(MTF検出器=MTFMCP×MTFFOP×
MTF CCD)となり、MTF検出器=0.172と、大
幅に劣化してしまう。このようなMTFの劣化を抑制す
るためには、MCP22上に電子像が結像してから光学
画像を取り込むまでの構成を簡略化する必要がある。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、光学特性に優れ、かつ、構造が簡略
化された基板検査装置およびその制御方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段に
より上記課題の解決を図る。
【0016】即ち、本発明の第1の態様によれば、基板
を装着する基板装着手段と、荷電ビームを生成して上記
基板に照射する荷電ビーム照射手段と、上記荷電ビーム
の照射により上記基板から発生し上記基板の表面の物性
を表わす電子像をなす二次荷電粒子もしくは反射荷電粒
子または上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子を倍
増する荷電粒子倍増器と、倍増された上記二次荷電粒子
もしくは上記反射荷電粒子または上記二次荷電粒子およ
び上記反射荷電粒子の照射を受けて上記電子像を光学画
像に変換する蛍光体を受光面に有し上記光学画像を画像
信号に変換する撮像素子と、を含む電子像検出手段と、
上記基板から発生した上記二次荷電粒子もしくは上記反
射荷電粒子または上記二次荷電粒子および上記反射荷電
粒子を拡大投影して上記電子像を上記電子像検出手段に
結像させる写像投影手段と、上記画像信号に基づいて上
記基板を検査する検査手段と、上記蛍光体の蛍光面をグ
ランドに接地するとともに、上記二次荷電粒子もしくは
上記反射荷電粒子または上記二次荷電粒子および上記反
射荷電粒子が上記荷電粒子倍増器に入射する面に第1の
負の電位を印加する制御手段と、を備える基板検査装置
が提供される。
【0017】上記制御手段が上記蛍光体の蛍光面をグラ
ンドに接地するので、上記撮像素子のチャージが防止さ
れる。上記制御手段はまた、上記荷電粒子倍増器におけ
る、上記二次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒子または
上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子の入射面に第
1の負の電位を印加するので、この入射面と上記蛍光面
との間に上記二次荷電粒子等を加速させる電界が形成さ
れる。これにより、上記蛍光体と上記撮像素子とが一体
化される。これにより、従来技術において蛍光面で発生
する光学画像を撮像素子へ転送するFOPなどの光学部
材を設ける必要がなくなるので、FOPにて発生してい
た画像歪みを解消できるとともに、MTFの劣化および
透過率の劣化をも低減することができる。
【0018】上記制御手段は、上記基板装着手段に上記
第1の負の電位よりも絶対値が大きい第2の負の電位を
印加することが望ましい。
【0019】上記基板装着手段に上記第2の負の電位を
印加することにより、上記基板の表面と上記荷電粒子倍
増器の入射面との間に加速電界が形成される。
【0020】上記制御手段は、上記写像投影手段におい
て上記二次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒子または上
記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子が出射する位置
の電位が上記第1の負の電位となるように上記写像投影
手段を制御することが好ましい。
【0021】上記結像手段おける、上記二次荷電粒子も
しくは上記反射荷電粒子または上記二次荷電粒子および
上記反射荷電粒子の出射位置の電位が、上記荷電粒子倍
増器における上記二次荷電粒子等の入射面の電位と同一
であるので、上記写像投影手段を出射した上記二次荷電
粒子もしくは上記反射荷電粒子または上記二次荷電粒子
および上記反射荷電粒子は、上記荷電粒子倍増器に至る
まで等速で移動する。このため、従来の技術においてこ
の領域で形成していた減速電界の不均一性により収差性
能が劣するという問題を解消することができる。
【0022】上述の基板検査装置は、上記基板装着手段
と、上記荷電ビーム照射手段と、上記写像投影手段と、
上記荷電粒子倍増器とを真空状態で収容する真空容器を
さらに備え、上記撮像素子は、上記真空容器内に設置さ
れると良い。これにより、装置の構造が簡略化され、よ
り一層の小型軽量化が実現される。
【0023】また、上述した基板検査装置は、上記荷電
ビームの上記基板への入射角度と、上記基板から発生す
る上記二次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒子または上
記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子の上記写像投影
手段への取り込み角度を変化させる荷電ビーム偏向手段
をさらに備えることが望ましい。これにより、上記電子
ビームが上記基板に入射するときにビーム形状が歪んだ
り収差によりぼけが発生するという問題を解消すること
ができる。
【0024】また、上記写像投影手段は、上記写像投影
手段に近接した位置に設けられた3段の静電レンズを含
み、上記制御手段は、上記3段の静電レンズのうち、上
記基板装着手段の側に位置する第1段目の上記静電レン
ズをグランドに接地し、上記荷電粒子倍増器に最も近接
する第3段目の上記静電レンズに上記第1の負の電位を
印加し、第2段目の上記静電レンズに上記第1の負の電
位よりも絶対値が小さい第3の負の電位を印加すること
が望ましい。
【0025】上記第1段目の上記静電レンズがグランド
に接地され、上記第2段目の上記静電レンズに上記第1
の負の電位よりも絶対値が小さい第3の負の電位が印加
されるので、上記第2段目の上記静電レンズと上記第3
段目の上記静電レンズとの間で減速電界が形成される。
これにより、上記基板装着手段から上記第1段目の上記
静電レンズに至るまで加速された上記二次荷電粒子等が
上記第2段目の上記静電レンズと上記第3段目の上記静
電レンズとの間で一旦減速される。これにより、収差へ
の寄与を最小限に抑制することができる。
【0026】本発明の好適な実施態様において、上記撮
像素子は、ガラス材料から形成された保護部材を有し、
上記蛍光体は、上記保護部材の表面に蛍光材料をコーテ
ィングして形成される。
【0027】また、上記撮像素子は、TDI(Time Del
ay Integrator)型のCCD素子を含むことが好まし
い。これにより、上記基板検査装置が上記基板装着手段
を移動させながら上記荷電ビームを上記基板上で走査す
る場合は、基板装着手段の移動に同期させて上記信号を
取得することができるので、検査効率を大幅に向上させ
ることが可能になる。
【0028】上記撮像素子は、上記保護部材と上記蛍光
体との間に設けられた電極をさらに有し、上記蛍光体
は、上記電極を介してグランドへ接地されると良い。
【0029】また、上述した基板検査装置は、前記画像
信号に基づいて前記基板の表面の物性を表わす二次元画
像を表示する画像表示手段を備えると良い。
【0030】また、本発明の第2の態様によれば、基板
を装着する基板装着手段と、荷電ビームを生成して上記
基板に照射する荷電ビーム照射手段と、上記荷電ビーム
の照射により上記基板から発生し上記基板の表面の物性
を表わす電子像をなす二次荷電粒子もしくは反射荷電粒
子または上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子を検
出して画像信号を出力する電子像検出手段と、上記基板
から発生した上記二次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒
子または上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子を拡
大投影して上記電子像を上記電子像検出手段に結像させ
る写像投影手段と、上記画像信号に基づいて上記基板を
検査する検査手段と、を備え、上記電子像検出手段が、
上記二次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒子または上記
二次荷電粒子および上記反射荷電粒子を倍増する荷電粒
子倍増器と、倍増された上記二次荷電粒子もしくは上記
反射荷電粒子または上記二次荷電粒子および上記反射荷
電粒子の照射を受けて上記電子像を光学画像に変換する
蛍光体を受光面に有し上記光学画像を画像信号に変換す
る撮像素子と、を含む基板検査装置の制御方法であっ
て、上記蛍光体の蛍光面をグランドに接地する工程と、
上記荷電粒子倍増器における上記二次荷電粒子もしくは
上記反射荷電粒子または上記二次荷電粒子および上記反
射荷電粒子の入射面に第1の負の電位を印加する工程
と、を備える基板検査装置の制御方法が提供される。
【0031】上記蛍光体の蛍光面をグランドに接地し、
電子倍増器の入射面に上記第1の負の電位を印加するの
で、この入射面と上記蛍光面との間に上記二次荷電粒子
等を加速させる電界が形成される。これにより、上記電
子倍増器と上記撮像素子との間にFOPなどの光学部材
を設けることなく上記電子像を光学画像に変換して撮像
することができる。これにより、画像歪みがない電子像
を高い分解能で取得することができる。この結果、基板
の欠陥検査において疑似欠陥の発生を防止することがで
きる。
【0032】上述した基板検査装置の制御方法は、上記
基板装着手段に上記第1の負の電位よりも絶対値が大き
い第2の負の電位を印加する工程をさらに備えることが
望ましい。
【0033】また、上記制御方法は、上記写像投影手段
において上記二次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒子ま
たは上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子が上記電
子像検出手段に向けて出射する箇所に上記第1の負の電
位を印加する工程をさらに備えることが好ましい。
【0034】また、上記制御方法は、上記荷電ビームの
上記基板への入射角度と、上記基板から発生した上記二
次荷電粒子もしくは上記反射荷電粒子または上記二次荷
電粒子および上記反射荷電粒子の上記写像投影手段への
取り込み角度を変化させる工程をさらに備えると好適で
ある。
【0035】また、上記基板検査装置の上記写像投影手
段は、上記電子像検出手段に近接した位置に設けられた
3段の静電レンズを含み、上記制御方法は、上記3段の
静電レンズのうち、上記基板装着手段の側に位置する第
1段目の上記静電レンズをグランドに接地し、上記荷電
粒子倍増器に最も近接する第3段目の上記静電レンズに
上記第1の負の電位を印加し、第2段目の上記静電レン
ズに上記第1の負の電位よりも絶対値が小さい第3の負
の電位を印加する工程をさらに備えるとよい。
【0036】上述した基板検査装置およびその制御方法
において、上記第1の負の電位は、上記二次荷電粒子も
しくは上記反射荷電粒子または上記二次荷電粒子および
上記反射荷電粒子が上記荷電粒子倍増器に入射するとき
のエネルギーを約2keV以下とする値であることが好
ましい。
【0037】上記基板検査装置およびその制御方法にお
いて、上記物性には、上記基板の表面の形状/材質/電
位の変化が含まれる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる基板検査装
置の実施の一形態について図面を参照しながら説明す
る。本実施形態の基板検査装置の特徴は、電子像検出部
とその制御部の構成にある。本実施形態の基板検査装置
のその他の構成、即ち、電子ビーム照射部とその制御
部、ステージとその制御部、写像投影光学部とその制御
部、電子ビーム偏向部とその制御部は、図3に示す基板
検査装置と実質的に同一であるので、以下では、本実施
形態の要部である電子像検出部とその制御部を中心に説
明する。
【0039】図1は、本実施形態の基板検査装置が備え
る電子像検出部の概略構成を示すブロック図である。同
図に示す電子像検出部は、FOPを含むことなく、光学
画像の受光面とCCD素子106とが一体化された構成
となっている。また、CCDカメラ25は、ソケット部
108で真空容器壁112で挟持され、CCD素子10
6は真空容器内に設置されている。
【0040】図2は、図1に示す電子像検出部のうち、
破線で囲む領域Cの拡大図である。図2に示すように、
本実施形態の電子像検出部は、保護ガラス76とAl薄
膜74とを介してCCD素子106の撮像面側に設けら
れた蛍光体72を含む。Al薄膜74は、保護ガラス7
6上にAlを約10μmの膜厚を有するように蒸着して
形成し、蛍光体72は、Al蒸着膜74上に沈降法によ
り蛍光物質を塗布したものである。二段のMCP22
は、蛍光体72に近接して配置され、蛍光体72の表面
は、MCP22により倍増された電子の受光面となる。
2段目のMCP22bの電子出射面と蛍光体72の受光
面との距離は、本実施形態において約0.5mmであり、
これにより、電子像のぼけが抑制される。
【0041】図1に戻り、Al薄膜74は、グランドに
接地され、これにより、電子ビームの照射による帯電を
防止するとともに、蛍光体72の蛍光面の電位を決定す
る機能を有する。また、MCP22bの出射面には電源
52により負電圧Vsntが印加されて蛍光体72の蛍
光面がMCP22bの出射面に対して正電位側になるよ
うに電界が形成される。これにより、MCP22bを出
射した電子が加速される。さらに、MCP22aの入射
面には直列に接続された電源52,54により負電圧
(Vsnt+VMCP)が印加されてMCP22bの出
射面がMCP22aの入射面に対して正電位側になるよ
うに電界が形成されるので、MCP22aに入射した電
子がMCP22bの出射面に向かって加速され、MCP
22のチューブの内壁に衝突しながら倍増される。本実
施形態において、MCP22、蛍光体74に対する上述
した電圧制御は、制御部26を介してホストコンピュー
タ29により行なわれる(図3参照)。
【0042】図4との対比において明らかなように、従
来の技術による電子像検出部においては、MCP22a
の入射面はグランドに接地されていたが、本実施形態に
おいて、MCP22aの入射面は、グランドに対して負
電圧(Vsnt+VMCP)が印加されている構造とな
る。基板11には電源13によりVwaferが印加さ
れているので(図3参照)、MCP22aに入射する二
次電子ビーム32のエネルギーは、基板11への印加電
圧(Vwafer)とMCP22aの入射面への印加電
圧(Vs+VMCP)との差によって決定される。MC
P22aへの入射エネルギーEin(eV)は、 Ein(eV)=e(Vsnt+VMCP+Vwafe
r) となる。MCP22の構成上、この入射エネルギーEi
n(eV)は、2keV以下であると好適であることが
判明している。
【0043】さらに、本実施形態においては、アインツ
ェルレンズをなす静電レンズ20a〜20cのうち、静
電レンズ20aの電極をグランドに接地させるととも
に、静電レンズ20bの電極には電源56により負のレ
ンズ電圧Vlensを印加し、かつ、静電レンズ20c
の電極を電源52と電源54の直列接続に接続してMC
P22aの入射面と同一の電圧(Vs+VMCP)を印
加する。図4に示す従来例のように、静電レンズ20c
の電極をグランドに接地した場合には、静電レンズ20
cの電極とMCP22aの入射面との間に形成された減
速電界により二次電子ビーム32が減速されて、MCP
22aに入射されていた。この場合、静電レンズ20c
電極−MCP22a間の減速電界の不均一性が収差性能
を劣化させて、電子像のぼけを発生させていた。これに
対して本実施形態では、静電レンズ20cの電極の電位
をMCP22aの入射面の電位と同一にし、静電レンズ
20bの電極にレンズ電圧Vlensを印加し、さらに
静電レンズ20aの電極をグランドに接地するので、二
次電子ビーム32の減速は、静電レンズ20a〜20c
で構成されるアインツェルレンズ内で行われる。本実施
形態において、このようなレンズ電極への電圧制御は、
制御部21を介してホストコンピュータ29により行な
われる(図3参照)。これにより、収差への寄与を最小
限に迎えることが可能になる。
【0044】本実施形態の基板検査装置によれば、従来
の技術において蛍光面で得られた光学画像をCCD素子
106へ転送する光学部材としてのFOPを省略するこ
とが可能になるため、FOPにて発生していた、画像歪
みやMTF劣化、透過率劣化の問題を解消することがで
きる。さらに、本実施形態によれば、CCD素子106
を真空中に設置できる構造となるため、検査装置をさら
に小型軽量化することが可能になる。
【0045】以上、本発明の実施の一形態について説明
したが、本発明は上記形態に限ることなくその要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して適用することができる。例
えば上述の実施形態では、ウィーンフィルタを含む電子
ビーム偏向部を備える形態について説明したが、これを
備えていない基板検査装置についても適用できることは
勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、以下の
効果を奏する。
【0047】即ち、本発明にかかる基板検査装置によれ
ば、電子像を光学画像に変換する蛍光体と上記光学画像
を画像信号に変換する撮像素子とが一体化されるので、
蛍光面での光学画像を撮像素子へ転送するFOPなどの
光学部材を省略することが可能となる。これにより、こ
のような光学部材にて従来発生していた画像歪みを解消
することができ、また、MTF劣化、透過率劣化を低減
することが可能となり、検査装置の性能が大幅に向上す
る。さらに、撮像素子を真空容器内に設置することが可
能となり、構造が簡略化されるので、装置の小型軽量化
を実現できる。
【0048】また、本発明にかかる基板検査装置の制御
方法によれば、蛍光体の蛍光面をグランドに接地し、電
子倍増器の入射面に第1の負の電位を印加するので、上
記蛍光体と撮像素子との間にFOPなどの光学部材を介
在させる必要がなくなる。これにより、画像歪みが解消
され、MTFや透過率等の基板検査装置の性能を大幅に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板検査装置が備える電子像検
出部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す電子像検出部の要部を示す拡大図で
ある
【図3】従来の技術による基板検査装置の一例の概略構
成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す基板検査装置の問題を説明する図で
ある。
【図5】図3に示す基板検査装置が備えるFOPの問題
を説明する図である。
【符号の説明】
1 LaB陰極 2 ウエーネルト電極 3 陽極 4 偏向器 5,6 静電型四極子レンズ 7〜10,17,19,21,26,27,43,45
制御部 11 基板 12 ステージ 13,15,52,54,56 電源 29 ホストコンピュータ 30 表示器 14 回転対称静電レンズ 16,18,20,20a〜20c 静電レンズ 22,22a,22b MCP 25 CCDカメラ 27 電子ビーム偏向部 31 照射電子ビーム 32 二次電子ビーム 72 蛍光体 74 Al電極 76 保護ガラス 106 CCD素子 112 真空容器壁
フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA03 BA07 BA11 BA14 CA03 DA01 DA09 GA01 GA06 GA09 HA12 HA13 JA03 JA14 KA03 LA11 MA05 4M106 AA01 BA02 DB04 DB05 DB12 DJ11 5C033 CC01 NN01 NN02 NP01 NP05 NP06 UU02 UU03 UU04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を装着する基板装着手段と、 荷電ビームを生成して前記基板に照射する荷電ビーム照
    射手段と、 前記荷電ビームの照射により前記基板から発生し前記基
    板の表面の物性を表わす電子像をなす二次荷電粒子もし
    くは反射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前記反
    射荷電粒子を倍増する荷電粒子倍増器と、倍増された前
    記二次荷電粒子もしくは前記反射荷電粒子または前記二
    次荷電粒子および前記反射荷電粒子の照射を受けて前記
    電子像を光学画像に変換する蛍光体を受光面に有し前記
    光学画像を画像信号に変換する撮像素子と、を含む電子
    像検出手段と、 前記基板から発生した前記二次荷電粒子もしくは前記反
    射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前記反射荷電
    粒子を拡大投影して前記電子像を前記電子像検出手段に
    結像させる写像投影手段と、 前記画像信号に基づいて前記基板を検査する検査手段
    と、 前記蛍光体の蛍光面をグランドに接地するとともに、前
    記二次荷電粒子もしくは前記反射荷電粒子または前記二
    次荷電粒子および前記反射荷電粒子が前記荷電粒子倍増
    器に入射する面に第1の負の電位を印加する制御手段
    と、を備える基板検査装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記基板装着手段に前記
    第1の負の電位よりも絶対値が大きい第2の負の電位を
    印加することを特徴とする請求項1に記載の基板検査装
    置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記写像投影手段におい
    て前記二次荷電粒子もしくは前記反射荷電粒子または前
    記二次荷電粒子および前記反射荷電粒子が出射する位置
    の電位が前記第1の負の電位となるように前記写像投影
    手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記
    載の基板検査装置。
  4. 【請求項4】前記基板装着手段と、前記荷電ビーム照射
    手段と、前記写像投影手段と、前記荷電粒子倍増器とを
    真空状態で収容する真空容器をさらに備え、 前記撮像素子は、前記真空容器内に設置されることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板検査装
    置。
  5. 【請求項5】前記荷電ビームの前記基板への入射角度
    と、前記基板から発生する前記二次荷電粒子もしくは前
    記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前記反射
    荷電粒子の前記写像投影手段への取り込み角度を変化さ
    せる荷電ビーム偏向手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の基板検査装置。
  6. 【請求項6】前記写像投影手段は、前記写像投影手段に
    近接した位置に設けられた3段の静電レンズを含み、 前記制御手段は、前記3段の静電レンズのうち、前記基
    板装着手段の側に位置する第1段目の前記静電レンズを
    グランドに接地し、前記荷電粒子倍増器に最も近接する
    第3段目の前記静電レンズに前記第1の負の電位を印加
    し、第2段目の前記静電レンズに前記第1の負の電位よ
    りも絶対値が小さい第3の負の電位を印加することを特
    徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の基板検査装
    置。
  7. 【請求項7】前記第1の負の電位は、前記二次荷電粒子
    もしくは前記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子およ
    び前記反射荷電粒子が前記荷電粒子倍増器に入射すると
    きのエネルギーを約2keV以下とする値であることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の基板検査
    装置。
  8. 【請求項8】前記撮像素子は、ガラス材料から形成され
    た保護部材を有し、 前記蛍光体は、前記保護部材の表面に蛍光材料をコーテ
    ィングして形成されたことを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の基板検査装置。
  9. 【請求項9】前記撮像素子は、TDI(Time Delay Int
    egrator)型のCCD素子を含むことを特徴とする請求
    項1乃至8のいずれかに記載の基板検査装置。
  10. 【請求項10】基板を装着する基板装着手段と、荷電ビ
    ームを生成して前記基板に照射する荷電ビーム照射手段
    と、前記荷電ビームの照射により前記基板から発生し前
    記基板の表面の物性を表わす電子像をなす二次荷電粒子
    もしくは反射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前
    記反射荷電粒子を検出して画像信号を出力する電子像検
    出手段と、前記基板から発生した前記二次荷電粒子もし
    くは前記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前
    記反射荷電粒子を拡大投影して前記電子像を前記電子像
    検出手段に結像させる写像投影手段と、前記画像信号に
    基づいて前記基板を検査する検査手段と、を備え、前記
    電子像検出手段が、前記二次荷電粒子もしくは前記反射
    荷電粒子または前記二次荷電粒子および前記反射荷電粒
    子を倍増する荷電粒子倍増器と、倍増された前記二次荷
    電粒子もしくは前記反射荷電粒子または前記二次荷電粒
    子および前記反射荷電粒子の照射を受けて前記電子像を
    光学画像に変換する蛍光体を受光面に有し前記光学画像
    を画像信号に変換する撮像素子と、を含む基板検査装置
    の制御方法であって、 前記蛍光体の蛍光面をグランドに接地する工程と、 前記荷電粒子倍増器における前記二次荷電粒子もしくは
    前記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前記反
    射荷電粒子の入射面に第1の負の電位を印加する工程
    と、を備える基板検査装置の制御方法。
  11. 【請求項11】前記基板装着手段に前記第1の負の電位
    よりも絶対値が大きい第2の負の電位を印加する工程を
    さらに備えることを特徴とする請求項10に記載の基板
    検査装置の制御方法。
  12. 【請求項12】前記写像投影手段において前記二次荷電
    粒子もしくは前記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子
    および前記反射荷電粒子が前記電子像検出手段に向けて
    出射する箇所に前記第1の負の電位を印加する工程をさ
    らに備えることを特徴とする請求項10または11に記
    載の基板検査装置の制御方法。
  13. 【請求項13】前記荷電ビームの前記基板への入射角度
    と、前記基板から発生した前記二次荷電粒子もしくは前
    記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子および前記反射
    荷電粒子の前記写像投影手段への取り込み角度を変化さ
    せる工程をさらに備えることを特徴とする請求項10乃
    至12のいずれかに記載の基板検査装置の制御方法。
  14. 【請求項14】前記基板検査装置の前記写像投影手段
    は、前記電子像検出手段に近接した位置に設けられた3
    段の静電レンズを含み、 前記3段の静電レンズのうち、前記基板装着手段の側に
    位置する第1段目の前記静電レンズをグランドに接地
    し、前記荷電粒子倍増器に最も近接する第3段目の前記
    静電レンズに前記第1の負の電位を印加し、第2段目の
    前記静電レンズに前記第1の負の電位よりも絶対値が小
    さい第3の負の電位を印加する工程をさらに備えること
    を特徴とする請求項12または13に記載の基板検査装
    置の制御方法。
  15. 【請求項15】前記第1の負の電位は、前記二次荷電粒
    子もしくは前記反射荷電粒子または前記二次荷電粒子お
    よび前記反射荷電粒子が前記荷電粒子倍増器に入射する
    ときのエネルギーを約2keV以下とする値であること
    を特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の基
    板検査装置の製造方法。
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