JP2002203395A - 昇圧回路およびそれを用いた半導体メモリ - Google Patents

昇圧回路およびそれを用いた半導体メモリ

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JP2002203395A
JP2002203395A JP2000401453A JP2000401453A JP2002203395A JP 2002203395 A JP2002203395 A JP 2002203395A JP 2000401453 A JP2000401453 A JP 2000401453A JP 2000401453 A JP2000401453 A JP 2000401453A JP 2002203395 A JP2002203395 A JP 2002203395A
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clock signal
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booster circuit
capacitance
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Tadashi Sakai
直史 境
Koichi Yamada
光一 山田
Hiroshi Takano
洋 高野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昇圧回路の駆動能力を切り替えることによって
消費電力を低減する。 【解決手段】外部入力の選択信号に応答して、周波数の
異なる2種類のクロック信号を発生する発振回路11
と、発振回路11からのクロック信号に応じた駆動能力
で昇圧動作を行う昇圧電源生成回路12とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇圧回路および
それを用いた半導体メモリに関し、より特定的には、E
EPROM(Electrically Erasab
le Programmable Read Only
Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性半
導体記憶装置などに使用される昇圧回路およびそれを用
いた半導体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EEPROMやフラッシュメモリ
などの不揮発性半導体記憶装置では、酸化膜によって覆
われた浮遊ゲートに電荷を保持しているか否かでデータ
の判別を行う。そのため、データの書き込みおよび消去
時に、浮遊ゲートを覆っている酸化膜にトンネル電流を
流す必要がある。このトンネル電流を流すためには、電
源電圧以上の高電圧が必要である。この高電圧を生成す
るために、従来、昇圧回路が用いられている。図8は、
従来の昇圧回路の全体構成を示したブロック図である。
図8を参照して、従来の昇圧回路110は、クロック信
号を発生するための発振回路111と、発振回路111
から出力されるクロック信号に基づいて電圧の昇圧動作
を行うための昇圧電源生成回路112とを備えている。
昇圧電源生成回路112からは、昇圧された駆動電源電
圧が出力される。
【0003】図8に示した従来の昇圧回路110では、
昇圧電源生成回路112を駆動するためのクロック信号
の周波数は一定であるので、昇圧電源生成回路112の
駆動能力は一定となっている。
【0004】図8に示した従来の昇圧回路110を、フ
ラッシュメモリの昇圧回路として用いる場合、昇圧電源
生成回路112の駆動能力は、フラッシュメモリのデー
タ書き込み時に必要十分かそれ以上の値に設計されてい
る。ここで、フラッシュメモリのデータの書き込み時に
は、負荷電流(セル電流)が流れるので、昇圧回路11
0の駆動能力は、ある程度高くする必要がある。その一
方、フラッシュメモリのデータの消去時には、書き込み
時と異なり、メモリセルに流れるセル電流はほぼゼロで
あるので、昇圧回路110の負荷電流もほぼゼロにな
る。このため、データの消去時には、書き込み時と比較
して、昇圧回路110の駆動能力は少なくしても問題は
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、上記したように、昇圧電源生成回路112を駆動す
るクロック信号の周波数は一定であるので、昇圧電源生
成回路112の駆動能力は、データの書き込み時および
データの消去時において一定である。この場合、昇圧電
源生成回路112の駆動能力は、データの書き込み時に
必要な高い駆動能力に設定されているので、データの消
去時に、必要以上の駆動能力を昇圧電源生成回路112
が有することになる。その結果、データの消去時に余分
な電力を消費しているという問題点があった。
【0006】また、従来の昇圧回路110の回路レイア
ウトでは、昇圧電源生成回路112に含まれる各キャパ
シタCA(i)(1≦i≦N、Nは段数)を構成するト
ランジスタの面積Sが、その大部分を占めている。この
点を考慮して、従来では、昇圧回路110の回路設計を
行う場合、トランジスタ面積Sおよび段数Nを主な設計
パラメータとして、回路シミュレータを用いて回路の特
性を検証することによって設計を行っていた。しかし、
このように回路シミュレータのみを用いて回路面積の小
さい昇圧回路110を設計しようとすると、設計に長期
間かかるという問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の一つの目的は、
駆動能力を切り替えることによって余分な電力の消費を
防止することが可能な昇圧回路およびそれを用いた半導
体メモリを提供することである。
【0008】この発明のもう一つの目的は、上記の昇圧
回路において、回路面積の小さい昇圧回路の設計を短期
間で行うことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1による昇圧回路
は、外部入力の選択信号に応答して、周波数の異なる2
種類のクロック信号を発生する発振手段と、発振手段か
らのクロック信号に応じた駆動能力で昇圧動作を行う昇
圧手段とを備えている。
【0010】請求項1では、上記のように、外部入力の
選択信号に応答して、周波数の異なる2種類のクロック
信号を発生する発振手段を設けることによって、昇圧手
段の駆動能力を2段階に切り換えることができる。これ
により、たとえば、フラッシュメモリにおいて、書き込
み動作を行う際には、高周波数のクロック信号を用いる
ことにより駆動能力を高くするとともに、消去動作を行
う際には、低周波数のクロック信号を用いることにより
駆動能力を低くすることができる。これにより、消去動
作の際に、余分な電力を消費するのを防止することがで
きる。その結果、同一の高い駆動能力で書き込みおよび
消去動作を行う場合に比べて、消費電力を低減すること
ができる。
【0011】請求項2による昇圧回路は、請求項1の構
成において、発振手段は、選択信号が第1レベルの場合
には、第1周波数を有する第1クロック信号を発生し、
選択信号が第2レベルの場合には、第1周波数よりも低
い第2周波数を有する第2クロック信号を発生する。請
求項2では、このように構成することによって、第1周
波数の第1クロック信号の場合には、駆動能力を高くす
ることができるとともに、第2周波数の第2クロック信
号の場合には、駆動能力を低くすることができる。
【0012】請求項3による昇圧回路は、請求項1また
は2の構成において、発振手段は、外部入力の選択信号
に応じて、周波数の異なる2種類のクロック信号のいず
れかを発振するリングオシレータを含む。請求項3で
は、このように構成することによって、リングオシレー
タから出力されるクロック信号の周波数を容易に2段階
に切り換えることができ、その結果、昇圧回路の駆動能
力を容易に2段階に変化させることができる。
【0013】請求項4による昇圧回路は、請求項3の構
成において、リングオシレータは、奇数段に縦続接続さ
れた複数のインバータを有する第1インバータ部と、偶
数段に縦続接続された複数のインバータを有する第2イ
ンバータ部と、選択信号に応じて、第1インバータ部の
みをリングオシレータとして用いるか、第1インバータ
部と第2インバータ部とを環状接続に切り換えてリング
オシレータとして用いるかを選択する選択回路とを含
む。請求項4では、このように構成することによって、
第1インバータ部のみをリングオシレータとして用いる
場合には、高い周波数のクロック信号が出力されるとと
もに、第1インバータ部と第2インバータ部とを環状接
続に切り換えてリングオシレータとして用いる場合に
は、低い周波数のクロック信号が出力される。これによ
り、リングオシレータから出力されるクロック信号の周
波数を容易に2段階に切り換えることができる。
【0014】請求項5による昇圧回路は、請求項1〜4
のいずれかの構成において、以下の特性式を用いて、仕
様条件としての任意のVout、Iout、Vccおよ
びC Bを満たし、かつ、回路レイアウト面積(≒N×
S、S=CAd/ε)が極小値になるような段数Nと容
量CAとを算出し、さらに、その算出した段数Nと容量
Aとを回路シミュレータを用いて検証するとともに、
必要に応じて、仕様条件を満足するように上記算出した
段数Nと容量CAとを補正することによって、昇圧手段
の段数Nと容量CAとを決定する。
【0015】
【数3】 ここで、Voutは出力電圧、Ioutは負荷電流、V
ccは電源電圧、CA、CBはトランジスタのソース/ド
レインを接続して形成したキャパシタの容量、Nは段
数、Tは発振手段から出力されるクロック信号の周期、
Sは容量CAを構成するトランジスタのゲート面積、ε
はそのゲート酸化膜の誘電率、dはそのゲート酸化膜の
膜厚である。
【0016】請求項5では、上記のような負荷電流−出
力電圧の特性式と回路シミュレータとを用いることによ
って、回路シミュレータのみを用いる従来の場合に比べ
て、より短期間で回路面積の小さい昇圧回路の設計を行
うことができる。
【0017】請求項6による半導体メモリは、外部入力
の選択信号に応答して、周波数の異なる2種類のクロッ
ク信号を発生する発振手段と、発振手段からのクロック
信号に応じた駆動能力で昇圧動作を行う昇圧手段とを備
えた昇圧回路を用いた半導体メモリであって、発振手段
は、データの書き込み時には、高い周波数のクロック信
号を発生させるとともに、データの消去時には、低い周
波数のクロック信号を発生させる。請求項6では、この
ように構成することによって、たとえば、フラッシュメ
モリにおいて、データの書き込みを行う際には、駆動能
力を高くするとともに、データの消去を行う際には、駆
動能力を低くすることができる。これにより、消去動作
の際に、余分な電力を消費するのを防止することができ
る。その結果、同一の高い駆動能力でデータの書き込み
および消去を行う場合に比べて、消費電力を低減するこ
とができる。
【0018】請求項7における昇圧回路では、クロック
信号を発生する発振手段と、発振手段からのクロック信
号に応じた昇圧動作を行う昇圧手段とを備えた昇圧回路
において、以下の特性式を用いて、仕様条件としての任
意のVout、Iout、VccおよびCBを満たし、
かつ、回路レイアウト面積(≒N×S、S=CAd/
ε)が極小値になるような段数Nと容量CAとを算出
し、さらに、その算出した段数Nと容量CAとを回路シ
ミュレータを用いて検証するとともに、必要に応じて、
仕様条件を満足するように上記算出した段数Nと容量C
Aとを補正することによって、昇圧手段の段数Nと容量
Aとを決定する。
【0019】
【数4】 ここで、Voutは出力電圧、Ioutは負荷電流、V
ccは電源電圧、CA、CBはトランジスタのソース/ド
レインを接続して形成したキャパシタの容量、Nは段
数、Tは発振手段から出力されるクロック信号の周期、
Sは容量CAを構成するトランジスタのゲート面積、ε
はそのゲート酸化膜の誘電率、dはそのゲート酸化膜の
膜厚である。
【0020】請求項7では、上記のような負荷電流−出
力電圧の特性式と回路シミュレータとを用いることによ
って、回路シミュレータのみを用いる従来の場合に比べ
て、より短期間で回路面積の小さい昇圧回路の設計を行
うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態による昇圧回
路の構成を示したブロック図である。図2は、図1に示
したリングオシレータ回路の内部構成を示した回路図で
ある。また、図3および図4は、図1に示した信号変換
回路の内部構成を示した回路図である。図5は、図1に
示した昇圧電源生成回路の内部構成を示した回路図であ
る。図6は、図5に示した昇圧電源生成回路に入力され
るクロック信号のタイミング図である。
【0023】まず、図1を参照して、本実施形態の昇圧
回路10は、外部入力の選択信号に基づいて、クロック
信号を発生するための発振回路11と、クロック信号に
対応する駆動能力で昇圧動作を行う昇圧電源生成回路1
2とを備えている。なお、発振回路11が、本発明の
「発振手段」の一例であり、昇圧電源生成回路12が、
本発明の「昇圧手段」の一例である。発振回路11は、
さらに、リングオシレータ回路13と、そのリングオシ
レータ回路13から出力されるクロック信号を、昇圧電
源生成回路12を駆動する各信号に変換する信号変換回
路14とを含んでいる。
【0024】リングオシレータ回路13は、図2に示す
ように、第1インバータ部54と、第2インバータ部5
5と、選択回路50とを備えている。第1インバータ部
54は、インバータとして動作するナンドゲート57
と、複数のインバータ58とが奇数段に縦続接続されて
いる。また、第2インバータ部55は、複数のインバー
タ部56が偶数段に縦続接続されている。また、第1イ
ンバータ部54の出力端と第2インバータ部55の入力
端とは接続されている。選択回路50は、第1インバー
タ部54のみをリングオシレータとして用いるか、第1
インバータ部54と第2インバータ部55とを環状接続
に切り替えてリングオシレータとして用いるかを選択す
るものである。
【0025】選択回路50は、転送ゲート51および5
2と、インバータ53とを備えている。転送ゲート51
の一端は、奇数段に縦続接続された第1インバータ部5
4の出力端に接続されている。また、転送ゲート52の
一端は、偶数段に縦続接続された第2インバータ部55
の出力端に接続されている。
【0026】転送ゲート51および52の他端は、第1
インバータ部54の入力端に接続されているとともに、
リングオシレータ回路13の出力端を構成する。転送ゲ
ート51および52は、PMOSトランジスタとNMO
Sトランジスタとが並列に接続された構造を有する。
【0027】転送ゲート51のPMOSトランジスタお
よび転送ゲート52のNMOSトランジスタには、選択
信号OSC2Xが入力される。また、転送ゲート51の
NMOSトランジスタおよび転送ゲート52のPMOS
トランジスタには、選択信号OSC2Xをインバータ5
3で反転した信号※OSC2Xが入力される。
【0028】上記した構成を有するリングオシレータ回
路13の動作としては、まず、動作開始信号ENをHレ
ベルにすることにより、ナンドゲート57がインバータ
として動作する。選択信号OSC2XがLレベルのと
き、転送ゲート51がオンするとともに、転送ゲート5
2がオフになる。これにより、奇数段に縦続接続された
第1インバータ部54が、転送ゲート51を介して、リ
ングオシレータとして動作する。そして、選択回路50
から周波数faの駆動信号CLKINが出力される。
【0029】その一方、選択信号OSC2XがHレベル
の時には、転送ゲート51がオフになるとともに、転送
ゲート52がオンになる。これにより、奇数段に縦続接
続された第1インバータ部54と、偶数段に縦続接続さ
れた第2インバータ部55とが環状接続されてリングオ
シレータとして動作する。その結果、選択回路50から
は、周波数faより低い周波数fbの駆動信号CLKI
Nが出力される。
【0030】なお、選択信号OSC2XのLレベルが、
本発明の「第1レベル」の一例であり、選択信号OSC
2XのHレベルが、本発明の「第2レベル」の一例であ
る。
【0031】次に、図3および図4を参照して、本実施
形態の信号変換回路14の内部構成について説明する。
信号変換回路14は、リングオシレータ回路13から出
力される駆動信号CLKINに応じて、クロック信号C
K1、CK2、CK3およびCK4を出力するためのも
のである。この信号変換回路14は、ナンドゲート61
および62と、インバータ63、64、65、67およ
び68と、駆動信号ブート回路66および69とを備え
ている。また、ナンドゲート61にはクロック信号CK
3が入力され、ナンドゲート62には、クロック信号C
K1が入力されるため、クロック信号CK1とクロック
信号CK3とは常に逆位相になる。
【0032】また、駆動信号ブート回路66および69
は、インバータ76と、NMOSトランジスタの一対の
ソース/ドレインを接続することにより構成されるキャ
パシタ75と、PMOSトランジスタ71および72
と、NMOSトランジスタ73および74とを備えてい
る。
【0033】上記した駆動信号ブート回路66の動作と
しては、図4に示すノードAがHレベルの場合、PMO
Sトランジスタ72およびNMOSトランジスタ74の
ゲートは、Hレベルになるとともに、PMOSトランジ
スタ71のゲートは、Lレベルになる。また、ノードA
がHレベルの場合、インバータ76によって、キャパシ
タ75を構成するNMOSトランジスタのソース/ドレ
イン側は、Lレベルになる。この場合、キャパシタ75
のゲート側は、PMOSトランジスタ71を介して、電
源電圧Vccにチャージされる。
【0034】次に、ノードAが、HレベルからLレベル
に変位することにより、キャパシタ75を構成するNM
OSトランジスタのソース/ドレイン側はHレベルにな
る。このため、キャパシタ75のゲート側の電位は、V
cc+Vcc=2Vccになる。
【0035】また、このとき、PMOSトランジスタ7
2のゲートは、開いているとともに、PMOSトランジ
スタ71のゲートと、NMOSトランジスタ74のゲー
トとは、閉じているため、2Vccが出力端(ノード
B)より出力される。この出力される2Vccは、クロ
ック信号CK2となる。この場合、ノードAがHレベル
からLレベルに変化するので、図3に示す2つのインバ
ータ64および65によって、クロック信号CK1の出
力はLレベルになる。すなわち、クロック信号CK2の
振幅は、クロック信号CK1の振幅の2倍になるととも
に、クロック信号CK2の位相は、クロック信号CK1
の逆位相になる。なお、クロック信号CK4においても
同様のことが言える。すなわち、クロック信号CK4の
振幅は、クロック信号CK3の2倍であるとともに、ク
ロック信号CK4の位相は、クロック信号CK3の逆位
相になる。
【0036】上記した信号変換回路14により生成され
る各クロック信号CK1〜CK4の周波数は、リングオ
シレータ回路13から出力される2種類の駆動信号の周
波数faまたはfbと同じ周波数を有する。これによ
り、発振回路11からは、周波数faを有する各クロッ
ク信号CK1〜CK4、または、faよりも低い周波数
fbを有する各クロック信号CK1〜CK4が出力され
る。
【0037】本実施形態の発振回路11では、図2に示
したリングオシレータ回路13を用いることによって、
選択信号OSC2XがLレベルの時には出力する各クロ
ック信号CK1〜CK4の周波数を高くすることができ
るとともに、選択信号OSC2XがHレベルの時には、
出力する各クロック信号CK1〜CK4の周波数を低く
するように切り替えることができる。また、昇圧電源生
成回路12は、後述するように、発振回路11のクロッ
ク信号の周波数に対応する駆動能力で動作するので、選
択信号OSC2XがLレベルの時には駆動能力が高く、
選択信号OSC2XがHレベルの時には駆動能力が低く
なる。このため、フラッシュメモリのデータ書き込み時
には、選択信号OSC2XをLレベルに設定するととも
に、データ消去時には、選択信号OSC2XをHレベル
に設定することによって、データの消去時に、駆動能力
を低くすることができるので、データの消去時に、余分
な電力を消費するのを防止することができる。その結
果、常に同一の高い駆動能力でデータの書き込みおよび
消去動作を行う場合に比べて、消費電力を低減すること
ができる。
【0038】次に、図5を参照して、図1に示した本実
施形態の昇圧電源生成回路の要部の構成について説明す
る。本実施形態の昇圧電源生成回路12では、エンハン
スメントタイプの昇圧用NMOSトランジスタTrA
と、エンハンスメントタイプの昇圧用NMOSトランジ
スタTrBとを備えている。MOSトランジスタTrA
およびTrBのソースには、電源電位Vccが与えられ
る。なお、本実施形態においては、動作開始後ある程度
時間が経過した状態で、電位の低い方をソースとし、電
位の高い方をドレインとする。また、MOSトランジス
タTrAおよびTrBのゲートには、クロック信号CK
4が入力される。このクロック信号CK4は、上述した
ように、電源電位Vccよりも高い電位(2Vcc)を
有する。MOSトランジスタTrAのドレインは、ノー
ドA1に接続されているとともに、トランジスタTrB
のドレインは、ノードB1に接続されている。
【0039】第i(1≦i≦N、Nは昇圧電源生成回路
12の段数)番目のノードA(i)、第i番目のノード
B(i)には、それぞれ、昇圧された電位を保持するた
めのキャパシタCA(i)およびCB(i)が接続されて
いる。第i番目のエンハンスメントタイプの電荷転送用
NMOSトランジスタTrA(i)のソース、および、
第i番目のエンハンスメントタイプの電荷転送用NMO
SトランジスタTrB(i)のソースは、電荷転送用の
ノードA(i)に接続されている。また、MOSトラン
ジスタTrA(i)およびTrB(i)ゲートは、MO
Sトランジスタのゲート電位をブートするノードB
(i)に接続されている。MOSトランジスタTrA
(i)のドレインは、昇圧される第(i+1)番目のノ
ードA(i+1)に接続されている。また、MOSトラ
ンジスタTrB(i)のドレインは、MOSトランジス
タのゲート電位をブートする第(i+1)番目のノード
B(i+1)に接続されている。
【0040】第(i+1)番目のノードA(i+1)お
よびノードB(i+1)には、それぞれ、昇圧された電
位を保持するためのキャパシタCA(i+1)およびCB
(i+1)が接続されている。キャパシタCA(i)お
よびCA(i+1)の他端には、それぞれ、クロック信
号CK1およびCK3をインバータにより反転させた信
号が印加される。CB(i)およびCB(i+1)の他端
には、それぞれ、クロック信号CK2およびCK4が印
加される。
【0041】上記のように構成された昇圧電源生成回路
12の動作について以下に説明する。まず、動作開始信
号EN(図2参照)がHレベルになることにより、発振
回路11によりクロック信号CK1、CK2、CK3お
よびCK4が発生される。これにより、昇圧電源生成回
路12の昇圧動作が開始される。
【0042】具体的には、図6に示す時間0〜jのよう
に、クロック信号CK1がHレベル、クロック信号CK
2がLレベル、クロック信号CK3がLレベル、クロッ
ク信号CK4がHレベルの間、図5に示すMOSトラン
ジスタTrAおよびTrBを介して、キャパシタC
A(i)およびCB(i)にそれぞれ充電が行われる。こ
の状態で、図6に示す時間j〜j+xのように、クロッ
ク信号CK1がLレベル、クロック信号CK2がHレベ
ル、クロック信号CK3がHレベル、クロック信号CK
4がLレベルになると、クロック信号CK1がLレベル
であるので、キャパシタCA(i)のソース/ドレイン
側は、Hレベルになる。これにより、キャパシタC
A(1)のゲート側の電位は、Vcc+Vcc=2Vc
cに上昇する。この2Vccの電圧が、図6に示す時間
j〜j+x間において、電荷転送用MOSトランジスタ
TrA(i)およびTrB(i)を介して、ノードA
(i+1)およびノードB(i+1)に転送されて、キ
ャパシタCA(i+1)およびキャパシタCB(i+1)
に分配される。
【0043】ここで、キャパシタCB(i)にHレベル
のクロック信号CK2が印加されることによって、Vc
cに充電されたキャパシタCB(i)の充電電荷によ
り、MOSトランジスタTrA(i)およびTrB
(i)のゲートの電位が、しきい値以上に昇圧される。
これにより、キャパシタCA(i)の充電電荷がMOS
トランジスタTrA(i)およびTrB(i)を移動す
る際に、しきい値電圧降下の影響を受けることはない。
つまり、しきい値電圧分だけ電位が下がることがない。
【0044】また、キャパシタCA(i+1)は、キャ
パシタCB(i+1)と比較して、十分に大きな容量に
設定されているため、キャパシタCA(i)の充電電荷
の多くはキャパシタCA(i+1)に移動することにな
る。
【0045】さらに、この状態で、図6に示す時間j+
x〜j+Tのように、クロック信号CK1がHレベル、
クロック信号CK2がLレベル、クロック信号CK3が
Lレベル、クロック信号CK4がHレベルになる。これ
により、クロック信号CK3がLであるので、キャパシ
タCA(i+1)のソース/ドレイン側は、Hレベルに
なるので、キャパシタCA(i+1)のゲート側の電位
は、2Vcc+Vcc=3Vccに上昇される。以下、
順次電圧がVccずつ昇圧され、終段の電荷転送用MO
Sトランジスタのソースに所望の高圧が発生され、出力
端子A(N)(図示せず)に出力される。
【0046】ただし、上記説明では、基板バイアス効果
によるしきい値電圧の上昇を無視している。したがっ
て、実際には、段数を増加するごとに正確にVccずつ
昇圧されるのではなく、基板バイアス効果の影響によっ
てVccより少し減少されて昇圧される。
【0047】また、上記のような昇圧動作を行う昇圧電
源生成回路12は、発振回路11のクロック信号の周波
数に対応する駆動能力で動作するので、選択信号OSC
2XがLレベルの時には駆動能力が高く、選択信号OS
C2XがHレベルの時には駆動能力が低くなる。
【0048】次に、本実施形態の昇圧回路10の設計に
用いる負荷電流―出力電圧の特性式を導出する方法につ
いて説明する。なお、以下の説明は、次のような仮定に
基づく。まず、昇圧回路10の出力電圧は、一定な定常
状態である。また、クロック信号により各昇圧電位保持
用キャパシタCA(i)からブートされる電荷量は、昇
圧回路10より出力される電荷量と等しい。また、出力
電圧が昇圧されてその値が変化している過渡状態におい
ても、昇圧回路10を駆動するクロック信号の周期と比
較してその過渡状態の時間が十分に長い場合には、昇圧
回路10の動作は、定常状態時の動作と同じである。上
記のような仮定に基づいて、以下に昇圧回路10の特性
式を導出する。
【0049】上述したように、動作開始信号ENがHレ
ベルになることにより、発振回路11が動作を開始し、
昇圧回路10がチャージポンプ動作をする。時間j〜j
+x間において、キャパシタCA(i)から電荷転送用
NMOSトランジスタTrA(i)およびTrB(i)
を介して、キャパシタCA(i+1)およびCB(i+
1)に電荷が移動する。このとき、キャパシタC
B(i)の充電電荷が、クロック信号CK2によりブー
トされる。これにより、TrA(i)およびTrB
(i)のゲートが開くため、TrA(i)およびTrB
(i)を介することによるしきい値電圧の降下は生じな
い。したがって、キャパシタCA(i)から送り出され
た電荷は、全てキャパシタCA(i+1)およびCB(i
+1)に移動する。
【0050】ここで、キャパシタCA(i)の容量を
A、キャパシタCB(i)の容量をCB、時間j〜j+
x間でCA(i)からブートされる電荷量をqout、時間
jでキャパシタCA(i)にチャージされている電荷量
をQ(i)とする。
【0051】i=1である縦続接続された昇圧電源生成
回路12の初段においては、時間jにおいてクロック信
号CK4がHレベルであるため、昇圧用MOSトランジ
スタTrAのゲートが開いている。このため、キャパシ
タCA(1)のゲート側の電位は、電源電圧Vccと同
電位になっている。この場合の電荷量Q(1)は、以下
の式(1)により表される。
【0052】 Q(1)=CA(1)Vcc ・・・・・(1) 時間j+x(ただし0≦x≦T)では、クロック信号C
K2がHレベルであるため、電荷転送用MOSトランジ
スタTrA1のゲートが開いている。このため、キャパ
シタCA(1)からCA(2)およびCB(2)に電荷量
out分の電荷が損失なく移動する。キャパシタC
A(1)およびCA(2)にチャージされている電荷量
は、それぞれ、Q(1)−qout、および、Q(2)+
outA/(CA+CB)となる。さらに、時間j+xに
おいては、TrA1のゲートが開いているので、ソース
/ドレイン両側の電位が等しくなっている。この昇圧電
源生成回路12では、CA<<CBに設定されていること
を考慮すると、Q(1)とQ(2)との関係式は、以下
の式(2)により表される。
【0053】
【数5】 上記した式(1)および式(2)より、縦続接続された
昇圧電源生成回路12の2段目のキャパシタCA(2)
にチャージされる電荷量Q(2)は、以下の式(3)に
より表される。
【0054】
【数6】 同様に、時間jにおいてクロック信号CK4がHレベル
であるため、電荷転送用MOSトランジスタTrA3の
ゲートが開いており、ソース/ドレイン領域の両側の電
位が等しくなる。キャパシタCA(2)およびキャパシ
タCA(3)にチャージされている電荷量Q(2)とQ
(3)との関係式は、以下の式(4)により表される。
【0055】
【数7】 上記式(3)および式(4)より、3段目のキャパシタ
A(3)にチャージされる電荷量Q(3)は、以下の
式(5)により表される。
【0056】
【数8】 さらに、時間j+xにおいて、キャパシタCA(3)お
よびCA(4)にそれぞれチャージされる電荷量Q
(3)およびQ(4)の関係式は、以下の式(6)によ
り表される。
【0057】
【数9】 上記式(5)および式(6)より、4段目のキャパシタ
A(4)にチャージされる電荷量Q(4)は、以下の
式(7)により表される。
【0058】
【数10】 上記の事項を一般化すると、キャパシタCA(2k−
1)およびCA(2k)(ただし、1≦k≦N/2)に
それぞれチャージされる電荷量Q(2k−1)およびQ
(2k)は、それぞれ、以下の式(8)および式(9)
により表される。
【0059】
【数11】 時間jにおいて、縦続接続された昇圧電源生成回路12
の最終段のキャパシタCA(N)にチャージされている
電荷量をQ(N)、昇圧回路10の出力端での電位(出
力電圧)をVoutとすると、クロック信号CK2(ま
たはCK4)により電荷転送用MOSトランジスタのゲ
ートが開いているため、次に関係式(10)が成り立
つ。
【0060】
【数12】 また、最終段のキャパシタCA(N)にチャージされて
いる電荷量Q(N)は、以下の式(11)により表され
る。
【0061】 Q(N)=CA(Vout−Vcc) ・・・・・(11 ) 上記した式(8)、式(9)および式(11)から、奇
数段に縦続接続された昇圧電源生成回路12の場合、q
outは以下の式(12)で表され、偶数段に縦続接続さ
れた昇圧電源生成回路12の場合、以下の式(13)に
よりqoutが表される。
【0062】
【数13】 ここで、qoutは、クロック信号の周期Tでキャパシタ
A(i)より送り出された電荷量であり、定常状態に
おいては、昇圧回路より出力される電荷量と等しい。こ
のため、上記式(12)および式(13)より、昇圧回
路の負荷電流と出力電圧との関係式が次の式(14)お
よび式(15)のように記述できる。
【0063】
【数14】 上記した式(14)および式(15)より、任意の昇圧
回路の仕様条件(Iout(負荷電流)、Vout(出
力電圧)、Vcc(電源電圧)、T(クロック信号の周
期)、CB(容量))を満たす段数Nと容量CAとの組み
合わせを算出することができる。容量CAについては、
キャパシタCA(i)を構成するトランジスタのゲート
面積をS、そのゲート酸化膜の膜厚をd、そのゲート酸
化膜の誘電率をεとすると、以下の式(16)により容
量CAを近似することができる。
【0064】 CA≒ε・S/d ・・・・・(16 ) 以上のことから、任意の昇圧回路10の仕様条件(Io
ut、Vout、Vcc、T、CB)より、これを満た
すトランジスタのゲート面積Sおよび段数Nの組み合わ
せが判明する。ゲート面積Sおよび段数Nより昇圧回路
10のレイアウト面積はS×Nで近似することができ
る。これは、昇圧回路10の回路レイアウトでは、昇圧
電源生成回路12の各キャパシタCA(i)を構成する
トランジスタ面積がその大部分を占めているためであ
る。
【0065】図7は、任意の仕様条件(Vout=16
V、Iout=100μA、Vcc=2.7V、T=1
0.5nsec、CB=0.0787pF、D=2.2
5×10-8m、ε=3.54×10-11m)を満たす回
路面積と段数との関係を示した相関図である。図7を参
照して、任意の仕様条件を満たす回路面積S×Nには、
極小となる値があることが分かる。図7では、段数N=
10付近で面積S×Nが極小となっていることが分か
る。このときのトランジスタ面積Sおよび段数Nを設計
の参考パラメータとして採用し、回路シミュレータで検
証する。そして、回路シミュレータにおいて、基板バイ
アス効果などを考慮して、実際に、目的とする仕様条件
を得ることができるように、トランジスタ面積Sおよび
段数Nを必要に応じて補正する。
【0066】本実施形態では、上記のように、昇圧電源
生成回路の負荷電流−出力電圧の特性式を導出するとと
もに、この特性式と回路シミュレータとを用いることに
よって、回路シミュレータのみを用いて設計を行ってい
た従来に比べて、回路面積の小さな効率のよい昇圧回路
10の設計を短期間で行うことができる。
【0067】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0068】たとえば、上記実施形態では、昇圧回路1
0をフラッシュメモリに採用する場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、他の半導体メモリに本実施
形態の昇圧回路10を採用してもよい。また、半導体メ
モリ以外の他の半導体装置に適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、昇圧回
路の駆動能力を切り替えることのよって、消費電力を低
減することができる。また、昇圧回路の負荷電流−出力
電圧の特性式と回路シミュレータとを用いることによっ
て、昇圧回路の設計を、回路シミュレータのみを用いて
行う従来の場合に比べて、より短期間で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による昇圧回路の全体構成
を示したブロック図である。
【図2】図1に示したリングオシレータ回路の内部構成
を示した回路図である。
【図3】図1に示した信号変換回路の内部構成を示した
回路図である。
【図4】図3に示した信号変換回路の駆動信号ブート回
路部分の内部構成を示した回路図である。
【図5】図1に示した昇圧電源生成回路の内部構成を示
した回路図である。
【図6】図1に示した昇圧電源生成回路に入力されるク
ロック信号のタイミング図である。
【図7】本実施形態のよる負荷電流−出力電圧の関係式
を用いて作成した段数Nと面積S×Nとの相関図であ
る。
【図8】従来の昇圧回路の全体構成を示したブロック図
である。
【符号の説明】
10 昇圧回路 11 発振回路(発振手段) 12 昇圧電源生成回路(昇圧手段) 13 リングオシレータ回路 14 信号変換回路 50 選択回路 54 第1インバータ部 55 第2インバータ部 56、58 インバータ 57 ナンドゲート(インバータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 洋 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5B011 DB05 EB01 HH02 5B025 AD10 AE00 AE06 5F038 AV06 BG02 BG05 BG08 DF05 DF08 DF17 EZ10 5H730 AA14 AS04 BB02 BB57 BB88 DD04 FG01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部入力の選択信号に応答して、周波数
    の異なる2種類のクロック信号を発生する発振手段と、 前記発振手段からのクロック信号に応じた駆動能力で昇
    圧動作を行う昇圧手段とを備えた、昇圧回路。
  2. 【請求項2】 前記発振手段は、 前記選択信号が第1レベルの場合には、第1周波数を有
    する第1クロック信号を発生し、 前記選択信号が第2レベルの場合には、前記第1周波数
    よりも低い第2周波数を有する第2クロック信号を発生
    する、請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 【請求項3】 前記発振手段は、 前記外部入力の選択信号に応じて、周波数の異なる2種
    類のクロック信号のいずれかを発振するリングオシレー
    タを含む、請求項1または2に記載の昇圧回路。
  4. 【請求項4】 前記リングオシレータは、 奇数段に縦続接続された複数のインバータを有する第1
    インバータ部と、 偶数段に縦続接続された複数のインバータを有する第2
    インバータ部と、 前記選択信号に応じて、前記第1インバータ部のみをリ
    ングオシレータとして用いるか、前記第1インバータ部
    と前記第2インバータ部とを環状接続に切り換えてリン
    グオシレータとして用いるかを選択する選択回路とを含
    む、請求項3に記載の昇圧回路。
  5. 【請求項5】 以下の特性式を用いて、仕様条件として
    の任意のVout、Iout、VccおよびCBを満た
    し、かつ、回路レイアウト面積(≒N×S、S=CA
    /ε)が極小値になるような段数Nと容量CAとを算出
    し、さらに、前記算出した段数Nと容量CAとを回路シ
    ミュレータを用いて検証するとともに、必要に応じて、
    前記仕様条件を満足するように前記算出した段数Nと容
    量CAとを補正することによって、前記昇圧手段の段数
    Nと容量CAとを決定する、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の昇圧回路。 【数1】 ここで、Voutは出力電圧、Ioutは負荷電流、V
    ccは電源電圧、CA、CBはトランジスタのソース/ド
    レインを接続して形成したキャパシタの容量、Nは段
    数、Tは発振手段から出力されるクロック信号の周期、
    Sは容量CAを構成するトランジスタのゲート面積、ε
    はそのゲート酸化膜の誘電率、dはそのゲート酸化膜の
    膜厚である。
  6. 【請求項6】 外部入力の選択信号に応答して、周波数
    の異なる2種類のクロック信号を発生する発振手段と、
    前記発振手段からのクロック信号に応じた駆動能力で昇
    圧動作を行う昇圧手段とを備えた昇圧回路を用いた半導
    体メモリであって、 前記発振手段は、データの書き込み時には、高い周波数
    のクロック信号を発生させるとともに、データの消去時
    には、低い周波数のクロック信号を発生させる、昇圧回
    路を用いた半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 クロック信号を発生する発振手段と、 前記発振手段からのクロック信号に応じた昇圧動作を行
    う昇圧手段とを備えた昇圧回路において、 以下の特性式を用いて、仕様条件としての任意のVou
    t、Iout、VccおよびCBを満たし、かつ、回路
    レイアウト面積(≒N×S、S=CAd/ε)が極小値
    になるような段数Nと容量CAとを算出し、さらに、前
    記算出した段数Nと容量CAとを回路シミュレータを用
    いて検証するとともに、必要に応じて、前記仕様条件を
    満足するように前記算出した段数Nと容量CAとを補正
    することによって、前記昇圧手段の段数Nと容量CA
    を決定する、昇圧回路。 【数2】 ここで、Voutは出力電圧、Ioutは負荷電流、V
    ccは電源電圧、CA、CBはトランジスタのソース/ド
    レインを接続して形成したキャパシタの容量、Nは段
    数、Tは発振手段から出力されるクロック信号の周期、
    Sは容量CAを構成するトランジスタのゲート面積、ε
    はそのゲート酸化膜の誘電率、dはそのゲート酸化膜の
    膜厚である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006252641A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Toshiba Corp 半導体記憶装置および半導体記憶装置の駆動方法
US7508712B2 (en) 2006-08-23 2009-03-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonvolatile semiconductor memory device and control method thereof
KR20140135621A (ko) * 2013-05-16 2014-11-26 에이알엠 리미티드 전압 발생 및 전압 비교의 제어

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