JP2002202665A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2002202665A
JP2002202665A JP2000403442A JP2000403442A JP2002202665A JP 2002202665 A JP2002202665 A JP 2002202665A JP 2000403442 A JP2000403442 A JP 2000403442A JP 2000403442 A JP2000403442 A JP 2000403442A JP 2002202665 A JP2002202665 A JP 2002202665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙詰まり等の異常時発生の際に、潜像保持体
に残留するトナー像のクリーニングの効率が改善された
画像形成方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 異常発生により画像形成が中断された場
合に潜像保持体1上の液体キャリアの除去が不十分な残
留トナー画像から液体キャリアを除去するキャリア除去
処理と、液体キャリアが除去された残留トナー画像を潜
像保持体から除去する画像除去処理とを実行する。キャ
リア除去処理において、潜像保持体は転写体8-1から離
間され、画像除去処理において、残留トナー画像は、ク
リーナ10及び転写体の少なくとも一方によって潜像保持
体から除去される。画像形成装置は、潜像保持体を転写
体から離間する係脱機構20,21を有し、上記処理を実行
するように装置各部が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術によ
り液体現像剤を用いて画像を形成する画像形成方法及び
画像形成装置に関し、特に、画像形成中に異常発生によ
り動作が中断した場合に、画像形成再開までに画像形成
環境を適正化する画像形成方法及び画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いた電子写真装置は、乾
式電子写真装置では実現できない利点を有しており、近
年その価値が見直されつつある。サブミクロンサイズの
極めて微細なトナーを用いることが出来るため高画質を
実現できること、少量のトナー(固形分)で十分な画像
濃度が得られるため、経済的であるうえに印刷(例えば
オフセット印刷)並みの質感を実現できること、比較的
低温でトナーを用紙に定着できるため省エネルギーを実
現できること、などが乾式に対する湿式電子写真の主な
利点である。
【0003】一方、従来の液体現像剤による湿式電子写
真技術にはいくつかの本質的な問題点が含まれており、
そのために長い間乾式技術の独壇場を許してきた。これ
らの問題の一部として、クリーニング装置の複雑さや、
転写特性不良などがあげられる。
【0004】従来のクリーニング装置の典型的な例が特
開昭60−184278に開示されている。この例で
は、感光体(=潜像保持体)に押圧されたクリーニング
ブレードによって感光体上の残留トナーをクリーニング
するが、その際にブレード先端とその近傍の感光体表面
を濡らすことによって、掻き落とされた残留トナーを流
し集める。従って、クリーニング装置は現像液の供給及
び回収を行う液循環系を具備する必要があるため、極め
て複雑で大型の装置になり、コストアップは不可避であ
るという欠点があった。
【0005】これに対し、不織布等から構成されるウェ
ブ(もしくはベルト)を感光体に押し当て、これを少し
ずつ巻き取ることによって転写残りのトナーをクリーニ
ングする方法が知られている。特願昭54−95273
にその基本構成が開示されており、この構成を液体トナ
ーを用いたプロセスに適用した例が特許第293802
7号公報等に示されている。この場合には、液循環が不
要であるため、極めて簡易なクリーナを用いることが可
能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発明者らによ
る実験の結果、上記の方法にも次のような欠点があるこ
とが明らかになった。第1に、多量の転写残りトナー、
もしくは未転写のトナー像がこのウェブクリーナに進入
したときには、すべてをクリーニングしきれずに、クリ
ーニング後にも転写残りトナーの一部が感光体上に残留
し、次の画像にゴースト等の悪影響をもたらすことが判
った。特に、紙詰まりや停電等の異常事態が発生して画
像形成の途中で動作が停止した場合には、多量の残留ト
ナーもしくは未転写のトナー像がクリーナ位置に侵入
し、この際にクリーニング不良の問題が顕著に認められ
るため、異常事態の解除後の再起動が良好な状況で行わ
れない。
【0007】第2に、上記のような異常事態のあとに、
感光体上のトナー像をクリーニングすると、ウェブから
液ダレを生じ、クリーニングの障害となるという問題が
見出された。
【0008】本発明は、従来の画像形成方法に関わる上
述の問題、すなわち、紙詰まり等の異常事態が発生した
あとの多量の転写残りトナーが付着した状態の潜像保持
体を確実にクリーニングすることが困難であるといった
課題を解決し、異常事態発生後にも速やかに潜像保持体
を確実にクリーニングして高品位画像を出力できる画像
形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成方
法は、液体キャリアとトナーとを含む液体現像剤を用い
て潜像保持体上の静電潜像を現像し、該潜像保持体上の
現像画像から液体キャリアを除去して得られるトナー画
像を転写体を介して記録媒体に転写し、潜像保持体をク
リーナによって清浄する画像形成方法であって、異常発
生により画像形成が中断された場合に潜像保持体上の残
留トナー画像から液体キャリアを除去するキャリア除去
処理と、液体キャリアが除去された残留トナー画像を潜
像保持体から除去する画像除去処理とを実行することを
要旨とする。
【0010】上記キャリア除去処理において、前記潜像
保持体を該転写体から離間し、該残留トナー画像を、液
体キャリアの除去により固形分に対して液体分を30重
量%以下とし、前記画像除去処理において、該残留トナ
ー画像を、前記クリーナ及び該転写体の少なくとも一方
によって潜像保持体から除去する。
【0011】上記キャリア除去処理において、前記潜像
保持体を、静電潜像を現像する現像機構及び前記クリー
ナの動作から解除する。
【0012】上記画像除去処理において、該残留トナー
画像を前記転写体によって潜像保持体から除去し、該転
写体によって除去した残留トナー画像を該転写体から除
去するように構成可能である。
【0013】更に、本発明の画像形成装置は、静電潜像
が形成される潜像保持体と、液体キャリアとトナーとを
含む液体現像剤を用いて該潜像保持体上の静電潜像を現
像する現像システムと、該潜像保持体上の現像画像から
液体キャリアを除去するキャリア除去システムと、前記
液体キャリアを除去した後の該トナー画像を該潜像保持
体から記録媒体へ転写する転写体とを備える画像形成装
置において、該潜像保持体を清浄化するクリーナと、異
常発生により画像形成が中断された場合に該潜像保持体
を前記転写体から離間する係脱機構と、前記転写体から
離間した潜像保持体及び前記キャリア除去システムを作
動させた後に、前記クリーナを作動させる制御部とを有
することを要旨とする。
【0014】また、本発明の他の態様によれば、画像形
成装置は、静電潜像が形成される潜像保持体と、液体キ
ャリアとトナーとを含む液体現像剤を用いて該潜像保持
体上の静電潜像を現像する現像システムと、該潜像保持
体上の現像画像から液体キャリアを除去するキャリア除
去システムと、前記液体キャリアを除去した後の該トナ
ー画像を該潜像保持体から記録媒体へ転写する転写体と
を備える画像形成装置において、異常発生により画像形
成が中断された場合に該潜像保持体を前記転写体から離
間する係脱機構と、前記転写体から離間した潜像保持体
及び前記キャリア除去システムを作動させた後に、前記
係脱機構を作動させて前記潜像保持体と前記転写体とを
係合する制御部とを有することを要旨とする。
【0015】上記画像形成装置は、上記転写体へ転写さ
れた前記残留画像を該転写体から除去するクリーナを有
するように構成可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】紙詰まり等の異常事態の発生によ
り画像形成装置の動作が一旦停止した場合、異常原因を
取り除いた後に装置を再起動する。この際に、潜像保持
体上には未転写トナー画像が残存するので、潜像保持体
のクリーニングが必要となる。通常の動作状態において
は、トナー画像を転写した後の潜像保持体をクリーナに
よりクリーニングして次の画像形成に適した状態が提供
され、この際のクリーニングは良好であるが、画像形成
動作を中断した後の場合には、クリーニングが不完全に
なり易い。この原因は、通常と異なってクリーニングす
べき残留トナー量が多量になることに加えて、液体キャ
リアつまりトナーを分散する溶媒が多量に存在すること
にある。多量の溶媒が生じる要因は、潜像保持体の動作
停止によってトナー画像の溶媒除去が不完全になるこ
と、潜像保持体上に薄膜状に存在していたキャリア溶媒
が重力作用によって移動して局所に遍在すること等があ
る。溶媒の除去・乾燥が不十分なトナー画像は転写効率
が低く、特に、トナー画像の粘着性を利用したクリーニ
ングの効率は、クリーナとトナー画像との接触が溶媒に
よって阻害されるなど、溶媒により著しく低下する。ま
た、このような状態では液垂れも生じ易く、クリーニン
グの障害にもなる。従って、動作中断後のクリーニング
不全を改善するためには、潜像保持体上のキャリア溶媒
を十分に除去する必要がある。
【0017】本発明では、異常発生による動作停止後の
潜像保持体を確実に効率よくクリーニングするために、
現像画像からキャリア溶媒を除去してトナー画像を得る
際に用いられる溶媒除去システムを用いて潜像保持体の
キャリア除去処理を実行し、この後に残留トナー画像を
潜像保持体から除去する画像除去処理とを実行する。
【0018】以下に、図面を参照して、本発明を実施す
る画像形成装置の動作を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明を実施する画像形成装置の一
実施例を示す。この画像形成装置においてはフルカラー
画像が形成される。
【0020】潜像保持体1は、導電性基体の上に有機系
もしくはアモルファスシリコン系の感光層が設けられた
感光体ドラムからなり、帯電器2−1によって均一に帯
電され、この後、イエロー画像用に画像変調された光ビ
ーム3−1による露光を受けることによりイエロー画像
用の静電潜像が形成される。帯電器としては、例えば、
周知のコロナ帯電器、スコロトロン帯電器、ブラシ帯電
器、ローラ帯電器などが挙げられ、光ビームとしては、
例えば赤外波長域レーザビームなどが使用される。潜像
保持体1表面に形成された静電潜像に、現像装置5−1
に搬送されるイエロー色の液体現像剤4−1が現像ロー
ラ5−1aの回転によって供給され、静電潜像の可視像
化が行われる。現像法は、露光部に現像剤を付着させる
いわゆる反転現像法が望ましい。静電潜像にイエロー現
像剤が付着して形成される現像画像は、絞りローラ5−
1bによって余剰の現像剤及びキャリア溶媒の一部が絞
り取られ、キャリア溶媒による薄い液膜を伴ったイエロ
ーのトナー画像となる。
【0021】形成されたイエロー画像は、次のマゼンタ
ステーションに進み、帯電器(ここではスコロトロン帯
電器を例示する)2−2によって潜像保持体1とともに
再び均一に帯電される。帯電後の電位の均一性は、帯電
器の性能や潜像保持体の特性、プロセス速度(潜像保持
体の周速度)などに依存するが、通常はイエロー工程に
おける露光部と未露光部の電位差は、マゼンタ工程の帯
電によって20V〜200V程度まで狭められる。この
状態の潜像保持体に対し、光ビーム3−2によって露光
が行われ、マゼンタ用潜像が形成される。引き続き、マ
ゼンタ現像剤4−2が搬送され現像ローラ5−2a及び
絞りローラ5−2bを有する現像装置5−2によって、
現像・絞りが行われる。この結果、潜像保持体1上に
は、イエローとマゼンタの2色現像剤によるトナー画像
が形成される。同様にして、帯電器2−3,2−4及び
光ビーム3−3,3−4によって生じる静電潜像が、現
像ローラ5−3a,5−4aから供給されるシアン現像
剤4−3及びブラック現像剤4−4によって現像され、
絞りローラ5−3b,5−4bで絞られて、トナー画像
が順次潜像保持体1上に形成され、フルカラー画像とな
る。
【0022】このフルカラー画像は、転写機構8によっ
て記録媒体である用紙9に転写される。転写機構8は、
周知のコロナ転写装置やローラ転写装置のような電界転
写装置であっても良く、圧力、もしくは圧力及び熱によ
って転写する非電界転写装置であっても良いが、この例
では非電界転写を採用し、圧力(及び熱)によって中間
転写ローラ8−1に一旦転写し、さらに加圧ローラ8−
2と中間転写ローラ8−1の間に矜持された用紙へ転写
する。
【0023】上記の圧力転写においては、潜像保持体1
上のトナー像は、転写前に溶媒を除去して乾燥もしくは
乾燥に準ずる状態とすることが望ましいことが知られて
いる。ここで、乾燥に準ずる状態とは、現像剤の固形分
に対し溶媒分が約30重量%以下である状態を意味す
る。これを実現する為に、ブラック現像装置5−4の後
段に、溶媒除去装置6及び乾燥装置7からなるキャリア
除去システムが設置されている。溶媒除去装置6には、
潜像保持体1に接触もしくは近接する発泡材製ローラが
好適に使用され、発泡セルの溶媒吸収作用によって溶媒
を素早く除去する。乾燥装置7は、エア吹き付け等によ
ってより確実に溶媒を除去するために設置されており、
省略することも可能であるが、多量の溶媒の除去に極め
て有効である。
【0024】この例では、潜像保持体1上にフルカラー
画像を形成して一度に転写するが、一色毎に潜像保持体
1上での現像及び中間転写ローラ8−1への転写を行
い、この繰り返しにより中間転写ローラ8−1上でフル
カラー画像を形成して、用紙9へ一括転写する方法でも
良い。また、中間転写ローラ8−1を用いずに直接用紙
9に転写する構成でも良い。
【0025】トナー画像の転写効率は通常90%前後で
あるため、転写後に潜像保持体1上に残留するトナーは
クリーナ10によってクリーニングされる。この例で
は、図2に示すような不織布等により構成されるウェブ
によってクリーニングを行うウェブクリーナが用いられ
るが、ウェブ以外にも例えば表面が平滑なゴムローラや
金属ローラなどを潜像保持体1に接触させてトナーの粘
着性を利用してクリーニングするような方式も適用可能
である。図2はクリーナ10を示し、ウェブ11として
は、アクリル、ポリイミド、ポリエステル、テフロン
(登録商標)、ナイロン、レーヨン等の繊維で構成され
ている布が好適に用いられる。このクリーニングウェブ
11は、送りローラ12から押圧ローラ13を介して巻
取りローラ14に巻き取られる。巻き取り速度は、0.
1mm/secから20mm/sec程度の範囲が望ましく、この
範囲より遅いとクリーニング性能が低下し、速いとウェ
ブの消耗が著しい。押圧ローラ13は、ゴムやフォーム
(スポンジ)のような弾性体が望ましく、ウェブ11を
介して潜像保持体1に10g/cm〜3kg/cmの圧力Pで
押圧される。ここでPは、押圧ローラの全荷重Wを押圧
ローラの有効長さLで除算した値:W/Lを表わす。押
圧ローラは、室温で使用できるが、内部にヒータを設け
て40〜120℃程度に加熱しても良い。トナーのガラ
ス転移点が比較的高い場合は加熱することが好ましい。
いずれの場合でも、潜像保持体1上に残留しているトナ
ーはウェブ11によって擦り取られクリーニングされ
る。
【0026】紙詰まりなどの異常が発生すると、装置の
動作は停止される。本発明では、異常発生による動作停
止が解除された時、装置を再起動する前に潜像保持体を
確実に効率よくクリーニングするために、現像画像から
キャリア溶媒を除去してトナー画像を得る際に用いられ
る溶媒除去装置を用いてキャリア除去処理つまり潜像保
持体の乾燥を行う。ここで、前述した乾燥又は乾燥に準
ずる状態、つまり、現像剤の固形分に対し溶媒分が約3
0重量%以下である状態にすることにより、残留トナー
は容易に除去することができる。このためには、潜像保
持体上の残留トナー画像が少なくとも一度はキャリア除
去システムによる処理を受けられるように、転写機構8
を潜像保持体から離間させる必要がある。望ましくは、
クリーナも潜像保持体に作用させず、溶媒除去装置及び
潜像保持体のみを作動させる。転写機構8の係脱は、例
えば、図3のようなカム機構によって行うことができ
る。カム機構は、一端において支点Sを中心として回転
可能に画像形成装置に取り付けられるアーム20と、ア
ーム20を支持するカム21と、アーム20の他端に取
り付けられる荷重22とを有し、転写機構8の中間転写
ローラ8−1は、アーム20上に軸支される。実線で図
示する中間転写ローラ8−1の離間状態からカム21が
回転すると、荷重22の作用によりアーム20が回動
し、点線で示すように中間転写ローラ8−1が潜像保持
体1に押圧される状態になる。カム21を更に回転すれ
ば、中間転写ローラ8−1は再度離間する。
【0027】異常により動作を停止する際、又は、異常
の原因が取り除かれ動作停止が解除された時に、中間転
写ローラ8−1を潜像保持体1から離間させて潜像保持
体1を回転させると、残留トナー画像はキャリア除去シ
ステムによって乾燥され、潜像保持体からの除去が容易
になる。この後、残留トナーは潜像保持体から除去され
る。残留トナー画像の除去には、2つの形態が可能であ
る。第1の形態では、中間転写体1又は用紙9上に残留
トナー画像の全部もしくは大部分を転写する。これによ
り、潜像保持体1上の転写残りトナーは通常の画像形成
プロセスと同様になり、クリーナ10で確実にクリーニ
ングできる。第2の形態では、クリーナ10で一度にも
しくは数回にわたって除去する。
【0028】第1の形態の処理では、中間転写ローラ8
−1を潜像保持体1から離間させて両者の接触を解除す
ると同時に、押圧ローラ13を図中矢印Aで示す方向に
シフトさせてクリーナ10と潜像保持体1の接触を解除
することが望ましい。次に、キャリア除去システムを動
作させた状態で、潜像保持体1を回転させる。この状態
で潜像保持体1を少なくとも1回転させれば、潜像保持
体1上に残留していたトナー像から適度に液体成分が除
去され、中間転写ローラ8−1に転写できる状態とな
る。この際に、帯電器2−1〜4、光ビーム3−1〜4
及び現像装置5−1〜4で構成される現像システムは、
非動作状態であることが望ましい。従って、現像システ
ムは、形成画像情報の読み込み開始と呼応して作動を開
始して画像形成に必要な期間のみ作動するなどのような
予め設定された作動形態に従って制御部30等を用いて
制御するのが好ましい。この後、中間転写ローラ8−1
を適度な荷重(及び温度)で潜像保持体に押圧すれば、
残留トナーの大部分が中間転写ローラへ転移し、少量の
転写残りが潜像保持体1上に残留する。この状態でクリ
ーナ10を動作させると1回のクリーニング動作で確実
にクリーニングできるので、速やかに本来の画像形成動
作に復帰できる。この時、バックアップローラ8−2の
汚染を防止するために、中間転写ローラ8−1から離間
させるのが望ましい。中間転写ローラ8−1に付着した
トナーは、中間転写クリーナ8−3によって除去され
る。この例では、表面が平滑で硬質の金属ローラを中間
転写クリーナ8−3として使用するが、中間転写ローラ
8−1に直接押し当てたクリーニングブレードでクリー
ニングするような方法も可能である。中間転写クリーナ
8−3は、中間転写ローラ8−1に所定の荷重で押圧さ
れており、図中で時計周りの方向に回転する。トナーは
自身の粘着力と接触相手の表面エネルギーの大小関係に
基づいて、中間転写クリーナ8−3に転移する。転移し
たトナーは、中間転写クリーナ8−3に押圧された掻き
落としブレードで除去され、廃トナーボックス8−4に
収納される。
【0029】中間転写ローラ8−1に転移したトナー
は、用紙9に転写することで除去しても良い。この場合
には、トナーが付着した用紙を廃棄することになるが、
中間転写クリーナ8−3を省略できる。このようにし
て、異常時においても、速やかに通常の画像形成プロセ
スに復帰することが可能となる。
【0030】第2の形態の処理では、まず中間転写ロー
ラ8−1を潜像保持体1から離間した後、潜像保持体の
回転を始動してキャリア除去システムにより潜像保持体
表面の溶媒を適切に除去し、その後にクリーナ10で潜
像保持体表面を清浄化する。キャリア除去システムによ
る溶媒除去とクリーナ10によるトナーのクリーニング
は、複数回にわたって行えば、より確実に初期状態に復
帰できる。第2の形態では、クリーナ10を潜像保持体
1から離間させずに溶液除去装置6及び乾燥装置7によ
る溶媒除去を行ってもよい。但し、潜像保持体のクリー
ナ10としてウェブクリーニングやローラクリーニング
のようなドライクリーニングを用いる場合には、多量の
溶媒を除去せずにクリーニングを行うと、ウェブと潜像
保持体1との接触位置に多量の溶媒が溜まり、クリーニ
ング特性が劣化する。従って、このような場合には、ク
リーナ10を一旦潜像保持体から離間させることが特に
有効である。
【0031】上述のように、潜像保持体上の溶媒除去処
理を行った後に残留トナーを取り除くことにより、効率
よく潜像保持体の清浄化が行われ、画像形成再開までの
時間を短縮することができ、再開後の形成画像も適正な
ものとなる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
紙詰まり等の異常事態が発生したあとに多量の転写残り
トナーや多量のキャリア溶媒が付着した状態の潜像保持
体を確実にクリーニングすることが困難であるといった
課題を解決し、異常事態発生後にも速やかに潜像保持体
を確実にクリーニングし、高品位画像を出力できるとい
う効果が得られる。
【0033】また、本発明によれば、現像像の絞り工程
においても諸条件の関係の最適化を容易になし得る関係
式が得られる為、常に高画質の現像を実現することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する画像形成装置の一例を示す全
体概略構成図。
【図2】図1の画像形成装置のクリーナの構造を示す概
略構成図。
【図3】図1の画像形成装置の転写機構の係脱を説明す
る概略構成図。
【符号の説明】
1 潜像保持体、 2−1〜4 帯電器、 3−1〜4
光ビーム、4−1〜4 液体現像剤、 5−1〜4
現像装置、 6 溶媒除去装置、8 転写装置、 8−
1 中間転写ローラ、 8−3 中間体クリーナ、9
用紙、 10 クリーナ、 11 クリーニングウェブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体キャリアとトナーとを含む液体現像
    剤を用いて潜像保持体上の静電潜像を現像し、該潜像保
    持体上の現像画像から液体キャリアを除去して得られる
    トナー画像を転写体を介して記録媒体に転写し、潜像保
    持体をクリーナによって清浄する画像形成方法であっ
    て、異常発生により画像形成が中断された場合に潜像保
    持体上の残留トナー画像から液体キャリアを除去するキ
    ャリア除去処理と、液体キャリアが除去された残留トナ
    ー画像を潜像保持体から除去する画像除去処理とを実行
    することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリア除去処理において、前記潜
    像保持体を該転写体から離間し、該残留トナー画像を、
    液体キャリアの除去により固形分に対して液体分を30
    重量%以下とし、前記画像除去処理において、該残留ト
    ナー画像を、前記クリーナ及び該転写体の少なくとも一
    方によって該潜像保持体から除去することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記キャリア除去処理において、前記潜
    像保持体を、静電潜像を現像する現像機構及び前記クリ
    ーナの動作から解除することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記画像除去処理において、該残留トナ
    ー画像を前記転写体によって潜像保持体から除去し、該
    転写体によって除去した残留トナー画像を該転写体から
    除去することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像
    形成方法。
  5. 【請求項5】 静電潜像が形成される潜像保持体と、 液体キャリアとトナーとを含む液体現像剤を用いて該潜
    像保持体上の静電潜像を現像する現像システムと、 該潜像保持体上の現像画像から液体キャリアを除去する
    キャリア除去システムと、 前記液体キャリアを除去した後の該トナー画像を該潜像
    保持体から記録媒体へ転写する転写体とを備える画像形
    成装置において、 該潜像保持体を清浄化するクリーナと、異常発生により
    画像形成が中断された場合に該潜像保持体を前記転写体
    から離間する係脱機構と、 前記転写体から離間した潜像保持体及び前記キャリア除
    去システムを作動させた後に、前記クリーナを作動させ
    る制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 静電潜像が形成される潜像保持体と、 液体キャリアとトナーとを含む液体現像剤を用いて該潜
    像保持体上の静電潜像を現像する現像システムと、 該潜像保持体上の現像画像から液体キャリアを除去する
    キャリア除去システムと、 前記液体キャリアを除去した後の該トナー画像を該潜像
    保持体から記録媒体へ転写する転写体とを備える画像形
    成装置において、 異常発生により画像形成が中断された場合に該潜像保持
    体を前記転写体から離間する係脱機構と、 前記転写体から離間した潜像保持体及び前記キャリア除
    去システムを作動させた後に、前記係脱機構を作動させ
    て前記潜像保持体と前記転写体とを係合する制御部とを
    有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写体へ転写された前記残留画像を
    該転写体から除去するクリーナを有することを特徴とす
    る請求項6記載の画像形成装置。
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