JP2002202638A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JP2002202638A
JP2002202638A JP2001305635A JP2001305635A JP2002202638A JP 2002202638 A JP2002202638 A JP 2002202638A JP 2001305635 A JP2001305635 A JP 2001305635A JP 2001305635 A JP2001305635 A JP 2001305635A JP 2002202638 A JP2002202638 A JP 2002202638A
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安国 小俣
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊紙に対しても適正な画像形成を行なうこ
とのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 厚紙や封筒などの特殊紙を使用する場合
には、第1転写手段21及び第2転写手段22に印加す
る転写電流を通常用紙時から10〜30%程度増やすと
ともに、定着ローラ18,19の温度を通常用紙時から
10〜30%程度高くする。これにより、用紙両面画像
の転写不良や定着不良を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の両面に
画像を形成可能な装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置において、記録媒体(以下、用紙という)の
両面に画像を形成できるように構成されたものがある。
従来の両面記録可能な画像形成装置では、像担持体上に
形成した一方の面の画像(顕画像)を用紙に転写して定
着し、その用紙を反転路等により反転させ、再度給送し
て用紙の裏面にもう一方の面の画像(顕画像)を転写し
て定着させる方式が一般に使用されている。
【0003】この方式による両面記録の場合、用紙の搬
送方向切り換えや、片面画像の定着による用紙カールな
どにより、用紙搬送の信頼性確保に多くの課題を有して
いる。これに対し、特開平1−209470号公報、特
開平10−142869号公報には、第1の像担持体と
第2の像担持体とを用いて用紙の両面にトナー像を転写
した後、1回で定着を行う方式のものが開示されてい
る。
【0004】特開平1−209470号公報に記載のも
のは、感光体上に形成した第1画像を第1の転写手段で
転写ベルトに転写し、次に感光体上に形成した第2画像
を第1の転写手段で用紙の一面に転写する。その後、転
写ベルト上の第1画像を第2の転写手段で用紙の他面に
転写することで、用紙の両面に画像を転写し、その用紙
を定着装置に搬送して定着するものである。
【0005】また、特開平10−142869号公報に
記載のものは、転写手段は2つ備えるタイプのもので、
カラー画像を用紙の両面に転写して定着装置に搬送し、
一度に定着するものである。この装置では、両面に未定
着トナー像を保持した用紙の搬送をガイドする部材とし
て、周面に複数の突起を有する拍車を設けている。
【0006】ところが、このような従来の両面記録可能
な画像形成装置では画像を転写する用紙の面が固定され
ている(例えば、常に用紙上面に第1ページ画像が、用
紙下面に第2ページ画像が転写されるなどと決まってい
る)ため、用紙の排出形態によっては頁揃えに不具合が
生じる場合がある。
【0007】これに対し、装置内に反転搬送部を備える
ことでフェイスダウンまたはフェイスアップ排紙の切り
換えを可能としたものが特開2000−19799号公
報に記載されている。
【0008】該公報に記載の装置の場合、反転搬送部に
より用紙を反転させることにより、用紙に対する画像転
写面を固定したままでフェイスダウンとフェイスアップ
排紙の切り換えを可能としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、厚紙等の特
殊紙の場合には、通常の(用紙の)場合と同様に画像形
成したのでは、搬送経路によっては用紙に無理がかかっ
たり(用紙が折り曲げられる)、ジャムしたり、あるい
は画像濃度や定着性などの面で画像品質が低下するなど
といった問題がある。このような問題に対し、上記各公
報に記載の装置においては考慮がなされていない。
【0010】本発明は、従来の画像形成装置及び画像形
成方法における上述の問題を解決し、特殊紙に対しても
適正な画像形成を行なうことのできる画像形成装置及び
画像形成方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、第1の像担持体と第2の像担持体を有し、前記第
1の像担持体から第2の像担持体へ一旦転写した顕像を
第2の像担持体から記録媒体の一方の面に転写するとと
もに、前記第1の像担持体から顕像を記録媒体の他方の
面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写可
能な画像形成装置において、特定の特性の記録媒体に対
して定着条件を含む画像形成条件を制御可能なことによ
り解決される。
【0012】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第1の像担持体に担持された顕像を前記第2の
像担持体または記録媒体の一方の面に転写する第1の転
写手段と、前記第2の像担持体に担持された顕像を記録
媒体の他方の面に転写する第2の転写手段とを有し、前
記第2の像担持体と記録媒体を重ねた状態で記録媒体に
転写した顕像の定着を行うことを提案する。
【0013】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第1の像担持体上に形成した第1の画像を第2
の像担持体へ転写した後、第2の像担持体上で第1の画
像の帯電極性を反転させることによって、前記第1の画
像及び前記第1の像担持体上に形成した第2の画像を記
録媒体の両面に同時に転写可能とすることを提案する。
【0014】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第1の像担持体に対向して配置される転写手段
として、前記第2の像担持体の非像担持面に接触する接
触型転写手段を設けることを提案する。
【0015】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、給紙部から排紙部までの記録媒体搬送路がほぼ直線
状となるような給紙部及び排紙部を有することを提案す
る。
【0016】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記記録媒体の特定の特性が厚さであることを提案
する。また、前記の課題を解決するため、本発明は、前
記記録媒体の特定の特性が重なり部を有する形態である
ことを提案する。
【0017】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記記録媒体の特定の特性が表面の平滑度であるこ
とを提案する。また、前記の課題を解決するため、本発
明は、前記特定の特性の記録媒体に対して制御される画
像形成条件が転写条件であることを提案する。
【0018】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記転写条件の制御が転写工程の順序であることを
提案する。また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記転写条件の制御が、記録媒体に顕像を転写させ
る転写工程における転写手段への印加出力であることを
提案する。
【0019】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記特定の特性の記録媒体に対して制御される定着
条件が、記録媒体の片面又は両面記録に対する定着温度
であることを提案する。
【0020】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、記録媒体排出時の頁揃え順の異なる複数の排紙部を
設け、特定の特性の記録媒体に対する排紙部を選択可能
なことを提案する。
【0021】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、記録媒体排出時に頁揃えで排出されるよう排紙部を
選択することを提案する。また、前記の課題を解決する
ため、本発明は、特定の特性の記録媒体に対しては、排
出時に記録媒体の面が反転されないよう排紙部を選択す
ることを提案する。
【0022】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記第2の像担持体または前記中間転写体が無端ベ
ルト状に形成され、定着領域まで又は定着領域の直近ま
で延在することを提案する。
【0023】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、手差し給紙装置を有し、該手差し給紙装置に記録媒
体をセットした場合に特定の特性の記録媒体と認知する
ことを提案する。
【0024】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記定着条件を含む画像形成条件を制御する特定の
特性の記録媒体を操作パネルから指定可能なことを提案
する。また、前記の課題を解決するため、本発明は、前
記定着条件を含む画像形成条件を制御する特定の特性の
記録媒体を、当該画像形成装置が接続された外部装置か
ら指定可能なことを提案する。
【0025】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、第1の像担持体から第2の像担持体へ一旦転写した
顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方の面に転写す
るとともに、第1の像担持体から顕像を記録媒体の他方
の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写
可能な画像形成方法において、特定の特性の記録媒体に
対して定着条件を含む画像形成条件を制御することを提
案する。
【0026】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、第1の像担持体から第2の像担持体へ一旦転写した
顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方の面に転写す
るとともに、第1の像担持体から顕像を記録媒体の他方
の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を転写
可能な画像形成方法において、第2の像担持体と記録媒
体を重ねた状態で記録媒体に転写した顕像の定着を行う
とともに、特定の特性の記録媒体に対して定着条件を含
む画像形成条件を制御することを提案する。
【0027】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、像担持体上に形成した第1の画像を中間転写体へ転
写し、さらに前記像担持体上に第2の画像を形成し、中
間転写体上で第1の画像の帯電極性を反転させることに
よって、前記第1の画像及び第2の画像を記録媒体の両
面に同時に転写可能な画像形成方法において、特定の特
性の記録媒体に対して定着条件を含む画像形成条件を制
御することを提案する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される画像
形成装置の一例であるプリンタの概略を示す断面構成図
である。
【0029】この図に示すプリンタ100は、装置内の
ほぼ中央に第1像担持体である感光体ドラム1を配置し
ている。感光体ドラム1の周囲には、クリーニング装置
2,除電装置3,帯電装置4,現像装置5が配設されて
いる。そして、感光体ドラム1の上方には露光装置7が
設けられ、露光装置7より発せられるレーザ光Lが、帯
電装置4と現像装置5の間の書き込み位置にて感光体1
に照射される。
【0030】本実施形態では、感光体ドラム1,クリー
ニング装置2,除電装置3,帯電装置4,現像装置5な
どを一体に組み込んでユニット化し、プロセスカートリ
ッジとして寿命到来時に交換できるように構成されてい
る。
【0031】感光体ドラム1の下方にはベルトユニット
20が設けられている。ベルトユニット20は第2像担
持体としての中間転写ベルト10を中心とするもので、
感光体1はその一部が中間転写ベルト10に接するよう
に設けられている。中間転写ベルト10はローラ11,
12,13に張架され、図中反時計回りに走行可能に支
持されている。この中間転写ベルト10は耐熱性を有し
ており、かつトナーを転写可能とする抵抗値を備えるも
のである。
【0032】中間転写ベルト10のループの内側には、
裏当てローラ14,15、冷却手段16,16、定着ロ
ーラ18、第1転写手段21等が配備されている。定着
ローラ18はヒータ等の熱源を内蔵し、用紙に転写され
たトナー像を用紙上に定着させるものである。第1転写
手段21は、ベルト10を挟んで感光体1と対向する位
置に設けられ、感光体1上に形成したトナー像を中間転
写ベルト10又は用紙上に転写させるものである。な
お、ベルトループ内の各機器は、転写手段21以外は、
適宜、装置フレームに接地されている。
【0033】中間転写ベルト10の外周部には、第2転
写手段22、定着装置30、ベルト用クリーニング装置
25が配備されている。定着装置30は、ヒータ等の熱
源を内蔵する定着ローラ19を有しており、用紙に転写
されたトナー像を用紙上に定着させるものである。この
定着装置30は、支点30aを中心として回動可能に支
持されている。そして、図示しない機構により矢印Gの
如く回動され、ベルト10(及び用紙)を挟んで定着ロ
ーラ18に圧接及び離間できるように構成されている。
定着装置30の左上方には機内空気を排出して機内温度
の過昇を防止するためのファンF1が設けられている。
【0034】中間転写ベルト10用のクリーニング装置
25は、内部にクリーニングローラ25a,ブレード2
5b,トナー搬送手段25c等を備え、中間転写ベルト
10の表面に残留する不要トナーを拭い去る機能を有し
ている。クリーニング装置25内に溜まったトナーは、
トナー搬送手段25cにより図示しない回収容器に搬送
される。このクリーニング装置25は、回動支点25d
を中心として矢印Hの如く回動可能に構成されている。
図示しない機構によりクリーニング装置25全体を回動
させることで、クリーニングローラ25aは中間転写ベ
ルト10に対し接離することができる。
【0035】装置本体の下部には給紙カセット26が設
けられている。この給紙カセット26は装置手前側(図
面に垂直な方向の手前)に引き出し可能に構成されてい
る。カセット26内には記録材としての転写紙Pが収納
される。カセット26の給紙方向先端側(図の右側)の
上部位置に給紙ローラ27が設けられている。また、感
光体ドラム1の右側方にレジストローラ対28が設けら
れており、レジストローラ28から転写位置へ用紙を案
内するガイド部材29が設けられている。カセット26
の上方には、電装部E1及び制御装置E2が配置されて
いる。また、装置右側面には手差し給紙装置35が設け
られ、用紙セット台37上にセットした用紙Pを送出す
るための給紙ローラ36が設けられている。手差し給紙
装置35から給送される用紙は、ガイド部材29にガイ
ドされてレジストローラ28へと送られる。
【0036】図1において、定着装置30の左側位置に
切換爪42が設けられている。この切換爪42は支点4
3を中心に揺動可能に構成され、ベルトユニット20か
ら送り出された用紙の搬送方向を、装置本体の上面に設
けられた排紙スタック部40または装置側面の排紙トレ
イ44に切り換える。切換爪42は、図示しないアクチ
ュエータ(例えばソレノイド等)により作動される。切
換爪42が図の位置にあるとき、用紙は排紙スタック部
40に送られ、切換爪42を矢印Jの方向に切り替える
と、用紙は排紙トレイ44に送られる。
【0037】切換爪42の上方に、用紙を搬送するため
の搬送ローラ対33が配設されている。また、さらに上
方には用紙を排紙スタック部40に排出するための排紙
ローラ対34が配設されている。搬送ローラ対33と排
紙ローラ対34間はガイド部材31a,bによってガイ
ドされる。一方、切換爪42の左方には、用紙を排紙ト
レイ44に排出するための排紙ローラ対32が配設され
ている。
【0038】上記のように構成された本実施形態におけ
る画像形成動作について説明する。まず、用紙の両面に
画像を得る場合の動作から説明する。なお、用紙両面に
画像を得る場合、先に形成する画像を第1面画像、後か
ら形成する画像を第2面画像と呼び、第1面画像が転写
される用紙面を用紙第1面、第2面画像が転写される用
紙面を用紙第2面と呼ぶことにする。
【0039】本実施形態の画像形成装置はいわゆるプリ
ンタであり、書き込みのための信号はホストマシーン、
例えばコンピュータHC(図3参照)から送られてく
る。受信した画像信号に基づいて露光装置7が駆動さ
れ、露光装置のレーザ光源(図示せず)からの光は、モ
ータにより回転駆動されるポリゴンミラー7aによって
走査され、ミラー7b,fθレンズ7c等を経て、帯電
装置4により一様に帯電された感光体ドラム1に照射さ
れ、感光体1上に書き込み情報に対応した潜像を形成す
る。
【0040】感光体1上の静電潜像は現像装置5によっ
て現像され、トナーによる顕像が感光体表面に形成・保
持される。感光体1上のトナー像は、第2の像担持体で
ある中間転写ベルト10の裏側にある第1転写手段21
により、感光体1と同期して走行する中間転写ベルト1
0の表面に転写される。
【0041】感光体1の表面は、残存するトナーがクリ
ーニング装置2でクリーニングされ、除電装置3で除電
され次の作像サイクルに備える。中間転写ベルト10
は、表面に転写されたトナー像(用紙第1面に転写され
る画像)を担持して図中反時計回りに走行する。このと
き、トナー像が乱されないよう第2転写手段22、定着
装置30及びクリーニング装置25は非作動状態(電気
入力断或いは中間転写ベルト10から離間)を保持する
ように制御される。
【0042】中間転写ベルト10が所定のところまで走
行すると、用紙の別の面(第2面)に作成されるべきト
ナー画像が感光体1に、前述したような工程で形成され
始め、給紙が開始される。給紙ローラ27あるいは36
が矢印の方向に回転すると、給紙カセット26内あるい
は手差しトレイ35の最上部に在る用紙Pが引き出さ
れ、レジストローラ対28に搬送される。
【0043】中間転写ベルト10は感光体1と同期して
走行し、先に中間転写ベルト10上に転写されたトナー
像(第1面画像)は、1回りしてベルト10と感光体1
が接触する位置に向けて搬送される。
【0044】レジストローラ対28を経て中間転写ベル
ト10と感光体1の間に送られる用紙(第2面)にまず
感光体1表面のトナーが、第1転写手段21により転写
される。この転写に際して、用紙と画像(第2面画像)
の位置が正規のものとなるよう、レジストローラ対28
によりタイミングがとられて搬送される。なお、用紙と
第1面画像の位置も正規のものとなるよう構成されてい
ることは言うまでもない。
【0045】本実施形態では、第1の像担持体である感
光体ドラム1に対向する位置に配置された第1転写手段
21は、第2の像担持体である中間転写ベルト10の裏
面に圧接される転写ローラタイプであるので、感光体ド
ラム1と用紙との密着性が良く、転写性が良好である。
【0046】感光体1から用紙にトナー(第2面画像)
が転写されている間、用紙の他面は中間転写ベルト10
の上に乗っているトナーと共に(用紙の第1面がベルト
10上に転写された第1面画像に密着されて)移動す
る。用紙が第2転写手段22の作用領域を通過すると
き、この転写手段22に電圧が印加され、中間転写ベル
ト10上のトナーが用紙に転写される。
【0047】第1転写手段21と第2転写手段22の作
用で、その両面にトナー像が転写された用紙は、ベルト
10の走行により定着領域に送られる。ここで、定着ロ
ーラ19がベルト10を挟んで定着ローラ18に圧接さ
れるように定着装置30が回動され、定着ローラ19と
定着ローラ18との協働で用紙上のトナー像(両面)が
一度に定着される。図1の構成では、中間転写ベルト1
0が定着領域にまで延在しているので、トナー像転写
後、用紙を中間転写ベルト10から離さずに用紙と中間
転写ベルト10を重ねた状態で定着するので、トナー像
が乱れることがなく、画像ブレの発生が防止される。
【0048】定着後の用紙は、ローラ11部にて中間転
写ベルト10から曲率分離され、分岐爪42により搬送
方向が切り替えられ、装置上面の排紙スタック部40ま
たは装置側面の排紙トレイ44に排出される。
【0049】装置上面の排紙スタック部40に用紙を排
出する場合は、両面画像のうちの第2面、すなわち感光
体から用紙に直接転写される面が下面となって、排紙ス
タック部40に載置されるから、頁揃えをしておくには
2頁目の画像を先に作成し中間転写ベルト10上にその
トナー像を保持し、1頁目の画像を後から作成し、感光
体1表面から用紙に直接転写するようにすればよい。し
たがって、排紙スタック部40に頁順に用紙を排出(フ
ェイスダウン排紙)する場合は、第1面画像が2頁目の
画像であり、第2面画像が1頁目の画像である。3頁以
降の画像についても同様であり、偶数頁に画像がある場
合は、その偶数頁の画像を先に形成して中間転写ベルト
10上に転写・保持し、その偶数頁の1つ手前の奇数頁
を後から作成し、感光体1表面から用紙に直接転写す
る。この場合の作像順をページ数で示すと、2→1→4
→3→6→5・・・となる。
【0050】一方、装置側面の排紙トレイ44に用紙を
排出する場合は、両面画像のうちの第2面、すなわち感
光体から用紙に直接転写される面が上面となって排紙ト
レイ44に載置される。したがって、排紙トレイ44に
用紙を排出するときに頁を揃える(フェイスアップ排
紙)場合には、第1面画像が1頁目の画像であり、第2
面画像が2頁目の画像である。3頁以降の画像について
も同様であり、奇数頁に画像がある場合は、その奇数頁
の画像を先に形成して中間転写ベルト10上に転写・保
持し、その奇数頁の1つ後の偶数頁を後から作成し、感
光体1表面から用紙に直接転写する。この場合の作像順
をページ数で示すと、1→2→3→4→5→6・・・と
なる。
【0051】上記のような頁揃えのための作像順の変更
は、画像形成装置データをメモリに蓄積する公知の技術
で実現することが可能である。本実施形態では、手差し
トレイ35から給紙して排紙トレイ44に排紙する場合
には、用紙面が反転されず、給紙部から排紙部までの用
紙搬送経路がほぼ直線状となる。したがって、腰の強い
用紙、例えば厚紙やOHPフィルムなどに記録する場合
には、手差しトレイ35を用いて排紙トレイ44を指定
することによって、厚く剛性が高い記録媒体の場合で
も、搬送性を損なうことなく、頁揃えされた両面印刷を
得ることができる。
【0052】通常の用紙を用いる場合には、給紙カセッ
ト26又は手差しトレイ35のどちらからでも給紙する
ことができ、排紙部もスタック部40または排紙トレイ
44のどちらでも指定することができる。もちろん、そ
の場合にも、頁揃えされた両面印刷を得ることができ
る。使用頻度の高い通常の用紙を対象として、給紙カセ
ット26から給紙してスタック部40に排出する動作
を、デフォルト設定として設けるようにしても良い。
【0053】ところで、通常は、感光体1上に逆像(鏡
像)を形成し、これを用紙に直接転写すると正像が得ら
れるわけであるが、中間転写ベルト10上に転写した画
像を用紙に転写する場合、感光体1上で鏡像に形成した
場合には用紙転写時に鏡像となってしまう。そこで、本
実施形態では、中間転写ベルト10から用紙に転写され
る画像(第1面画像)は感光体1表面で正像に形成し、
感光体1から用紙に直接転写されるトナー像(第2面画
像)は、感光体表面で鏡像になるよう、露光される。こ
のような正・逆像に切り換える露光は、公知の画像処理
技術により実現できている。
【0054】中間転写ベルト10から離れていたクリー
ニング装置25は、中間転写ベルト10から用紙に画像
が転写された後に、クリーニングローラ25aがベルト
10に接触するようクリーニング装置25が回動され、
用紙に転写した後の残留トナーをクリーニングローラ2
5aの表面に移し、ブレード25bで掻き取る。掻き取
られたトナーはトナー搬送手段25cにより、不図示の
収納部に集められる。定着手段18,19により加熱さ
れた上記残留トナーは、冷却される前のほうがクリーニ
ングローラ25aに転移し易いので、冷却手段16,1
6より上流でクリーニングするのが望ましい。
【0055】上記クリーニング領域を通過した中間転写
ベルト10は、冷却手段16,16の作動により冷却さ
れる。冷却手段16としては、各種放熱方式が採用でき
る。空気を流通させる方式では、中間転写ベルト10表
面に保持されたトナー像を乱すことがないよう、記録媒
体(用紙)に転写した後に空気を流通させると好都合で
ある。中間転写ベルト10のループ内面に直接接触させ
て熱を奪う、ヒートパイプによる冷却手段も採用でき
る。
【0056】次に、用紙の片面に画像を得る場合の動作
について説明する。片面記録時の動作については装置上
面の排紙スタック部40に排紙する場合と、装置側面の
排紙トレイ44に排紙する場合とで分けて説明する。
【0057】まず、装置上面の排紙スタック部40に排
紙する場合の片面記録動作について説明する。この場合
には、中間転写ベルト10にトナーを転写する工程を省
くことができ、感光体1の表面に形成されたトナー像を
用紙に直接転写する。片面画像の場合に感光体1上での
トナー像は鏡像であり、用紙に転写されると正像とな
る。
【0058】図1において、感光体1上に形成されたト
ナー像との位置合わせのため同期をとって、用紙Pは感
光体1と中間転写ベルト10の間に送られ、第1転写手
段21により用紙上(用紙上面:感光体1側の面)にト
ナー像が感光体1から転写される。
【0059】第2転写手段22は作動することなく、用
紙は中間転写ベルト10とともに移動し、トナーが定着
される。その後、用紙は中間転写ベルト10から離間さ
れ、ガイド部材31、排紙ローラ対32を経て矢印A1
の方向に排出され、画像面が下になった状態(フェース
ダウン)で排紙スタック部40に載置される。このよう
な構成により、数頁にわたる原稿を1頁から順に処理し
ても、排紙スタック部40から取り出したとき、プリン
ト物は頁順になっている。このときの作像順は1→2→
3→4→5→6・・・となる。
【0060】次に、装置側面の排紙トレイ44に排紙す
る場合の片面記録動作について説明する。この場合、感
光体1上に作成したトナー像を中間転写ベルト10に一
旦転写する(第1転写手段21の作用)。そのトナー像
を担持して中間転写ベルト10が1回転し、中間転写ベ
ルト10上のトナー像との位置合わせのため同期をとっ
て、用紙Pは感光体1と中間転写ベルト10の間に送ら
れ、第2転写手段22により用紙上(用紙下面:ベルト
10側の面)にトナー像が中間転写ベルト10から転写
される。このような構成により、数頁にわたる原稿を1
頁から順に処理しても、排紙トレイ44から取り出した
とき、プリント物は頁順になっている。このときの作像
順は1→2→3→4→5→6・・・となる。
【0061】片面印刷の場合には、装置上面の排紙スタ
ック部40に排紙する場合も装置側面の排紙トレイ44
に排紙する場合も、作像順は1→2→3→4→と同じで
あるが、画像を転写する用紙の面が異なっている。すな
わち、前者では用紙上面=感光体1側の面にトナー像が
感光体1から転写されるのに対し、後者では用紙下面=
ベルト10側の面にトナー像が中間転写ベルト10から
転写される。
【0062】片面印刷においても、腰の強い用紙、例え
ば厚紙やOHPフィルムなどに記録する場合には、手差
しトレイ35を用いて排紙トレイ44を指定することに
よって、用紙面が反転されず、厚く剛性が高い記録媒体
の場合でも、搬送性を損なうことなく、頁揃えされた片
面印刷を得ることができる。
【0063】ところで、両面印刷の場合も片面印刷の場
合も同様であるが、厚紙や封筒(記録材の一部に重なり
を有している形態)などを記録媒体として使用する場
合、転写不良による画像のかすれや濃度不足などが発生
することが考えられる。そこで、本実施形態では、厚紙
や封筒などの特殊紙の場合には、転写電流(用紙へトナ
ー像を転写する場合の第1転写手段21に印加する転写
バイアスの出力、第2転写手段22に印加する転写バイ
アスの出力)を通常用紙時から10〜30%程度増やす
ようにしている。
【0064】また、定着装置における定着温度も、厚紙
や封筒などを記録媒体として使用する場合には(通常と
同じでは)温度不足となることが考えられる。そこで、
本実施形態では、厚紙や封筒などの特殊紙の場合には、
定着ローラ18,19の温度を通常用紙時から10〜3
0%程度増やすようにしている。
【0065】転写電流及び定着温度を通常時から増加さ
せる特殊紙の種類としては、厚紙や封筒のほか、任意の
ものを適宜設定することが可能である。例えば、用紙表
面の平滑度が低いもの(多少の凹凸があるもの)や、繊
維が混入されているラグ紙などを特殊紙として設定する
ことができる。
【0066】さらに、定着温度については、両面印刷の
場合と片面印刷の場合とで、用紙各面に対する定着ロー
ラを個別に温度制御することで、より適切な定着性を得
ることができる。
【0067】具体的な例を挙げると、片面モード時(感
光体ドラム1から用紙に直接画像を転写する場合)は定
着ローラ19を160〜180℃、定着ローラ18は非
加熱とし、両面モード時は定着ローラ19を160〜1
80℃、定着ローラ18を180〜190℃とする。両
面モード時にベルトループ内側の定着装置である定着ロ
ーラ18の温度が定着ローラ19よりも高いのは、中間
転写ベルト10を介して用紙を加熱するためである。ま
た、両面モード時は、定着ローラ18の熱の影響により
定着ローラ19の温度を片面時よりも低くできる可能性
もある。いずれにしても、ここに挙げた各定着装置の温
度はあくまで一例であり、使用するトナーの特性や中間
転写ベルト10の材質・厚さ等の諸条件により、適切な
値に設定されるものである。
【0068】また、図示していないが、温度検知手段を
各定着ローラ18,19に付設し、その温度検知手段の
検知出力に基づいて各定着ローラ(の定着ヒータ)を制
御することができる。例えば、温度検知手段による温度
検知の結果、温度が高くなりすぎた場合は、各定着ヒー
タの付勢を弱めるように制御することができる。
【0069】図2は、本実施形態であるプリンタの操作
パネルを示す平面図である。この図に示すように、操作
パネル50には、液晶ディスプレイ51のほかに各種の
設定ボタン52〜59が設けられている。オンラインボ
タン52はプリンタのオンライン/オフラインの切り替
えを行なうための入力キーである。リセットボタン53
は、それまでの設定をリセットするための入力キーであ
る。給紙ボタン54は使用する用紙種類を指定(選択)
するための入力キーであり、厚紙等の特殊紙を使用する
場合にこの給紙ボタン54を押して設定する。両面ボタ
ン55は両面印刷を指定するための入力キーである。設
定ボタン56は各種の設定を行なうための入力キーであ
り、この設定ボタンを押すことによって液晶ディスプレ
イ51に表示された設定項目を上下の矢印キー58,5
9によって選択し、実行ボタン56を押すことによって
その項目の選択(指定)が完了する。設定ボタン56に
よる設定項目としては、給紙部の選択及び排紙部の選
択、頁揃えでの排出等がある。なお、給紙部として手差
しトレイ35が指定された場合は、自動的に紙種が特殊
紙に設定されるようにしても良い。
【0070】本実施形態において、用紙両面への印刷を
行う場合は両面ボタン55を押して両面印刷モードを選
択することによって、用紙両面に印字された印刷物を得
ることができる。その際、設定ボタン56から給紙部を
指定することによって給紙カセット26又は手差しトレ
イ35からの給紙を選択することができる。また、設定
ボタン56から排紙部を指定することによって装置上面
の排紙スタック部40又は装置側面の排紙トレイ44を
選択することができる。もちろん、給紙部と排紙部を組
み合わせて、さらには、それらに頁揃えでの排出指定を
組み合わせて指定することもできる。なお、片面印刷時
にも同様にして給紙部と排紙部及び頁揃えの指定を選択
することができる。
【0071】本実施形態では、給紙部と排紙部及び頁揃
えの指定を行った場合、作像順及び転写工程の順序が適
切に制御されて、所望の給紙部からの給紙と排出形態
(排紙部、頁揃えの有無)が自動的に行なわれる。
【0072】図3は、プリンタ100とそのホストマシ
ンであるパソコン200がネットワークで接続された様
子を示す斜視図である。もちろん、プリンタ100が接
続されるホストマシンは複数台でも構わない。また、ケ
ーブルを介さず、無線で繋がれたシステムでもよい。こ
のようなシステムにおいては、プリンタ100の操作パ
ネル50から行なう各種設定と同様の設定をホストコン
ピュータHCから行なうことができる。このため、ホス
トコンピュータの使用者は、プリンタ本体から離れた場
所で給紙部、排紙部、紙種等の設定を行なうことがで
き、それらの設定がなされた場合に必要な作像・転写制
御が自動的に行なわれ、どの排紙部に対しても適正な頁
揃えでの片面又は両面印刷物を得ることができる。
【0073】使用する記録媒体の特性を入力(インプッ
ト)するには、プリンタ100の操作パネル50あるい
はホストコンピュータHCからの入力が可能である。こ
の他、プリンタ100の給紙カセット26部に用紙選択
スイッチを設けておき、セットした用紙に対応するスイ
ッチを選択する方法を採ることができる。あるいは、封
筒専用のトレイ(カセット)や葉書専用のトレイ(カセ
ット)を用意しておき、そのトレイあるいはカセットを
プリンタ100にセットすることで、そのトレイあるい
はカセットを認識させ、使用する用紙の特性をインプッ
トすることもできる。さらには、手差しトレイ35の開
放を検知するセンサ38(図1)を設け、該センサがO
Nした場合は特殊紙が使用されると判断するように設定
することも可能である。
【0074】定着部の構成の異なる別実施例を図4に示
す。この図に示すように、本例では中間転写ベルト10
のループ外に定着装置30Bが配設されている。この定
着装置は2つの定着ローラ18,19を備えており、各
定着ローラはヒータを内蔵している。中間転写ベルト1
0上に転写されたトナー像の有無に関係なく、2つの定
着ローラ18,19は常に圧接されている。そして、定
着装置30Bは固定的に配置されており、中間転写ベル
ト10に対して定着装置30Bを接離させる機構は必要
ない。定着部の構成以外は図1に示す実施例と同様の構
成である。
【0075】この実施例における両面記録時の作像工程
を図5に示す。図5では、両面記録時の作像工程を
(ア)現像と一次転写、(イ)二次現像(第2面現
像)、(ウ)二次転写、(エ)三次転写、定着、ベルト
クリーニングの4工程に分けて示している。なお、便宜
上、図5では感光体1と中間転写ベルト10が離れてい
るように図示されているが、感光体1と中間転写ベルト
10は接触して設けられているものである。
【0076】図5(ア)では、帯電手段4により感光体
1を帯電(−)させ、露光装置よりの書き込み光Lによ
って形成された静電潜像に対して現像装置5より(−)
帯電のトナー(図に黒丸印で示されている)が付与さ
れ、さらに、第1転写手段21の作用(+電圧を印加)
によって中間転写ベルト10にトナーが一次転写される
様子が示されている。
【0077】図5(イ)では、感光体1上に第2面のト
ナー像(−帯電)が形成されるとともに、中間転写ベル
ト10に担持されたトナー像(第1面画像)が1回りし
て来ており、さらに、これらのトナー像との位置が正規
になるようにタイミングを取って用紙Pがレジストロー
ラ28により送出される様子が示されている。
【0078】図5(ウ)では、第1転写手段21の作用
(+電圧を印加)によって感光体1上の第2面画像(−
帯電)が用紙P上に転写(二次転写)される様子が示さ
れている。このとき、用紙の第1面がベルト10上の第
1面画像に重ねられる。本実施形態では、第2の像担持
体である中間転写ベルト10として中抵抗のベルトを使
用することで、用紙の持つ電荷に対向する自然電荷で用
紙をベルトに保持しており、バイアス等は印加していな
い。
【0079】図5(エ)では、第2転写手段22の作用
(+電圧を印加)によってベルト10上の第1面トナー
像(−帯電)が用紙P上に転写(二次転写)され、さら
に、用紙Pが定着領域に搬送され、定着装置30Bが加
熱(ON)されることによって用紙両面にトナー像が定
着される様子が示されている。ベルト10は定着装置3
0Bの直近まで延在しているので、用紙上のトナー像を
乱すことなく用紙を円滑にベルト10から定着装置30
Bに受け渡すことができる。そして、ベルト用クリーニ
ング装置25がベルト10に押圧され、ベルト10上の
残留トナーを除去している。
【0080】図6は、中間転写ベルト10上でトナー像
の極性反転を可能に構成した別実施例を示すものであ
る。図6に示すように、中間転写ベルト10の下側で、
従動ローラ12に近い位置に帯電手段(本例ではチャー
ジャ)17が設けられている。そして、本実施例では第
2の転写手段22(図1、図4参照)は設けられていな
い。これ以外の構成は図4の実施例と同様である。
【0081】この実施例における両面記録時の作像工程
を図7に示す。図7では、両面記録時の作像工程を
(ア)現像と一次転写(ベルト10への転写)、(イ)
二次現像(第2面現像)、(ウ)二次転写(用紙への両
面転写)、(エ)定着、ベルトクリーニングの4工程に
分けて示している。なお、便宜上、図7では感光体1と
中間転写ベルト10が離れているように図示されている
が、感光体1と中間転写ベルト10は接触して設けられ
ているものである。
【0082】図7(ア)では、帯電手段4により感光体
1を帯電(−)させ、露光装置よりの書き込み光Lによ
って形成された静電潜像に対して現像装置5より(−)
帯電のトナー(図に黒丸印で示されている)が付与さ
れ、さらに、転写手段21の作用(+電圧を印加)によ
って中間転写ベルト10にトナーが一次転写される様子
が示されている。
【0083】図7(イ)では、感光体1上に第2面のト
ナー像(−帯電)が形成されるとともに、中間転写ベル
ト10に担持されたトナー像(第1面画像)が搬送さ
れ、その搬送途中で帯電手段17のチャージによってベ
ルト10に担持されたトナー像の極性が正極性に反転さ
れる。さらに、これらのトナー像との位置が正規になる
ようにタイミングを取って用紙Pがレジストローラ28
により送出される様子が示されている。
【0084】図7(ウ)では、転写手段21の作用(+
電圧を印加)によって、用紙の表裏両面(第1面、第2
面)にトナー像が一度に転写(二次転写)される様子が
示されている。中間転写ベルト10上のトナー(+帯
電)は+電圧が印加された転写ローラ21により静電的
に反発して用紙に転写され、感光体1から用紙へはトナ
ー(−帯電)が静電的に吸引転写されることによって、
用紙両面にトナーが同時に転写される。
【0085】図7(エ)では、用紙が中間転写ベルト1
0から定着装置30Bに搬送され、用紙両面にトナー像
が定着される様子が示されている。また、ベルト用クリ
ーニング装置25がベルト10に押圧され、ベルト10
上の残留トナーを除去している。
【0086】このように、本実施例では、中間転写ベル
ト10上で、ベルト10に担持した(一次転写した)ト
ナーの極性を帯電チャージャ17によって極性切替を行
っているために、1つの転写手段(転写ローラ21)に
より用紙両面にトナー像の同時転写(二次転写)が可能
であり、しかも、一次転写と二次転写で転写手段の印加
電圧の極性を変える必要がなく、転写手段の印加電圧極
性切替の構成が不要なためコスト的にも優れている。さ
らに、トナーが転写されている用紙の開放面からチャー
ジを印加しない(第2転写手段22が不要)ため、用紙
上面(第2面)に転写されたトナー像の乱れや、転写紙
のチャージアップによる定着時の静電オフセット等が防
止される。
【0087】なお、用紙片面(感光体1側の面)に画像
を得る場合は、感光体1に形成したトナー像を直接用紙
に転写してやればよく、+電圧を印加した転写ローラ2
1により感光体1上のトナー(−帯電)を吸引転写す
る。ただし、中間転写ベルト10側の用紙片面に画像を
得る場合は、帯電チャージャ17によって極性切替を行
なう。
【0088】また、上記説明における感光体帯電極性、
トナー帯電極性は一例であり、本実施例と逆極性にする
ことも可能である。図4及び図6に示した実施例におい
ても、図1の実施例と同様に、厚紙や封筒などの特殊紙
の場合には、転写電流を通常用紙時から10〜30%程
度増やすようにしている。また、厚紙や封筒などの特殊
紙の場合には、定着ローラ18,19の温度を通常用紙
時から10〜30%程度増やすようにしている。さら
に、定着温度については、両面印刷の場合と片面印刷の
場合とで、用紙各面に対する定着ローラを個別に温度制
御することで、より適切な定着性を得ることができる。
また、温度検知手段を各定着ローラ18,19に付設
し、その温度検知手段の検知出力に基づいて各定着ロー
ラ(の定着ヒータ)を制御することができる。
【0089】次に、用紙両面へのフルカラー画像の形成
を可能にした実施例について説明する。図8に示す実施
例においては、フルカラー画像の形成が可能な画像形成
部PUを装置本体のほぼ中央部に配設している。その画
像形成部PUは、4個の回転ローラ61,62,63,
64に張架した中間転写ベルト60の上辺に沿って4つ
の作像ユニットSUをベルト60に接触させて並設して
いる。その上方には露光装置7が配設されている。各作
像ユニットSUの構成は同じであり、扱うトナーの色が
異なるのみであるので、1つを代表として図9により説
明する。
【0090】図9に示すように、作像ユニットSUにお
いては、感光体ドラム1の周囲にクリーニング装置2,
除電装置3,帯電装置4,現像装置5が配設されてい
る。各作像ユニットSUの現像装置5は、シアン、マゼ
ンタ、イエロー、ブラックのトナーをそれぞれ収納して
おり、感光体ドラム1上に形成された静電潜像に各色ト
ナーを付与する。帯電装置4と現像装置5の間は書き込
み位置となっており、露光装置7より発せられるレーザ
光Lが感光体1に照射される。なお、露光装置7は公知
のレーザ方式であり、本実施例では、色分解され、現像
するトナーの色に対応した光情報を、一様に帯電された
感光体1表面に潜像として照射する。LEDアレイと結
像手段から成る露光装置も採用できる。また、中間転写
ベルト60を挟んで感光体ドラム1と対向するように、
転写ローラ65が配設されている。符号66は裏当てロ
ーラである。感光体ドラム1上に形成されたトナー像
は、転写ローラ65の作用により中間転写ベルト60に
転写される。なお、ベルト60のループ内の各機器は、
転写手段以外は、適宜、装置フレームに接地されてい
る。
【0091】フルカラー画像の形成にあたり、4つの作
像ユニットSUにて感光体ドラム1上に形成されたシア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色トナー像は順
次中間転写ベルト60上に重ね転写され、ベルト60上
にフルカラー画像が形成される。モノクロ画像を形成す
る場合は、ブラックトナーを扱う作像ユニットSUのみ
でトナー像を形成し、中間転写ベルト60上にモノクロ
画像を転写する。
【0092】画像形成部PUの下方にはベルト状の中間
転写体110が配置されている。中間転写体110は図
示矢印の如く図中反時計回りに回動可能に、回転ローラ
111,112,113,114に張架・支持されてい
る。中間転写体110のベルトループ内において、転写
手段である転写ローラ21が画像形成部PUの中間転写
ベルト60を支持するローラ63に対向して配置されて
いる。ベルトループの外側には、ベルトクリーニング装
置25、転写チャージャ22が配置されている。前記転
写ローラ21、従動ローラ114、中間転写ベルト60
を支持するローラ63により、中間転写ベルト60と中
間転写体110は接触し、あらかじめ定められた転写ニ
ップを形成する。なお、中間転写体110のベルトルー
プ内の各機器は、転写手段以外は、適宜、装置フレーム
に接地されている。
【0093】装置の下部位置には、3段の給紙装置(給
紙カセット)26-1,26-2,26−3が配設されて
いる。各カセット内に収納された用紙の最上位の用紙
が、給紙ローラ27により1枚ずつ給紙され、レジスト
ローラ対28に送られる。
【0094】中間転写体110の左方には定着装置30
Bが設けられている。この定着装置は、図4の実施例と
同じものである。本実施例では、画像形成部PUで作成
されたトナー像は中間転写ベルト60上に担持され、そ
のベルト60上のトナー像は、中間転写体110のベル
ト表面またはレジストローラ対28により送出された用
紙の片面に転写される。
【0095】本実施例において用紙両面に画像を得る場
合は、まず画像形成部PUで作成した第1面画像を中間
転写ベルト60から中間転写体110に転写し、続いて
画像形成部PUで第2面画像を作成する。レジストロー
ラ対28より送出した用紙の第2面に対して中間転写ベ
ルト60から第2面画像を転写する。この第2面画像の
転写は中間転写体110のベルトループ内に配置した転
写ローラ21の作用による。このとき、先に中間転写体
110に転写されている第1面画像は中間転写体110
に担持されて1周してきており、用紙の第1面と重ねら
れる。第2面画像を片面に転写され、他面に第1面画像
が重ねられた用紙は中間転写体110によって左方向に
搬送され、転写チャージャ22の位置で中間転写体11
0上のトナー像(第1面画像)が転写チャージャ22の
作用により用紙第1面に転写される。
【0096】このようにして用紙両面に画像を転写され
た用紙はローラ111部で曲率分離され、定着装置30
Bによってトナー像が用紙上に定着される。トナー像定
着後の用紙は、装置上面の排紙スタック部40または装
置側面の排紙トレイ44に排出される。
【0097】一方、本実施例において用紙片面に画像を
得る場合は、中間転写体110に画像を転写する必要は
なく、画像形成部PUで形成した画像を中間転写ベルト
60から直接用紙上に転写する。ただし、装置側面の排
紙トレイ44にページ揃えで排出する場合、片面プリン
トにおいて中間転写体110を介して用紙下面に画像を
転写するようにもできる。
【0098】このように、本実施例においては、画像形
成部PUで作成したトナー像を、中間転写ベルト60か
ら用紙または中間転写体110に転写している。したが
って、本実施例では、画像形成部PUの中間転写ベルト
60が第1の像担持体に、中間転写体110が第2の像
担持体に相当する。
【0099】フルカラー画像の両面プリントが可能な本
実施例においても、腰の強い用紙を使用する場合は手差
しトレイ35から給紙して排紙トレイ44に排紙するこ
とによって、厚く剛性の高い用紙においても搬送性を損
なうことなく、頁揃えされた両面印刷を得ることができ
る。通常の用紙の場合は給紙カセット26又は手差しト
レイ35のどちらからでも給紙することができ、排紙部
もスタック部40または排紙トレイ44のどちらでも指
定することができる。もちろん、その場合にも、頁揃え
された両面印刷を得ることができる。片面印刷において
も、腰の強い用紙、例えば厚紙やOHPフィルムなどに
記録する場合には、手差しトレイ35を用いて排紙トレ
イ44を指定することによって、用紙面が反転されず、
厚く剛性が高い記録媒体の場合でも、搬送性を損なうこ
となく、頁揃えされた片面印刷を得ることができる。
【0100】本実施例においても、図1の実施例と同様
に、厚紙や封筒などの特殊紙の場合には、転写電流(中
間転写ベルト60から用紙へトナー像を転写する場合の
転写手段に印加する転写バイアスの出力、中間転写体1
10から用紙へトナー像を転写する場合の転写手段に印
加する転写バイアスの出力)を通常用紙時から10〜3
0%程度増やすようにしている。また、厚紙や封筒など
の特殊紙の場合には、定着ローラ18,19の温度を通
常用紙時から10〜30%程度増やすようにしている。
さらに、定着温度については、両面印刷の場合と片面印
刷の場合とで、用紙各面に対する定着ローラを個別に温
度制御することで、より適切な定着性を得ることができ
る。また、温度検知手段を各定着ローラ18,19に付
設し、その温度検知手段の検知出力に基づいて各定着ロ
ーラ(の定着ヒータ)を制御することができる。
【0101】ここで、上記各実施例に共通する、使用す
る記録用紙の特性に応じた画像形成条件の制御について
図10のフローチャートを参照して説明する。図10の
フローチャートにおいて、まず、S1では、ユーザによ
るモード設定が画像形成装置の操作パネル又はホストコ
ンピュータ上から行われる。ここでのモード設定は、用
紙を供給する給紙部の指定、プリント後の用紙を排出す
る排紙部の指定、使用する用紙の種類の指定などであ
る。S2では、その設定されたモードが実行可能かどう
かを判断する。例えば、用紙種類として厚紙等の特殊紙
が指定され、排紙部として装置上面の排紙スタック部4
0が指定された場合は、モードの実行が不可であると判
断する。また、特殊紙の指定と給紙部として給紙カセッ
ト26が指定された場合もモードの実行が不可であると
判断する。S2でモードの実行が不可であると判断した
場合は、S2-1に進んで操作パネルの表示部又は(及
び)ホストコンピュータのモニタ上に警告表示を行い、
モードの再設定を促す。設定されたモードが実行可能な
モードであれば、S3に進んで操作パネルの表示部又は
(及び)ホストコンピュータのモニタ上にモード内容を
表示する。
【0102】次に、S4で、モード設定にて指定された
用紙が特殊紙である場合はS4-1に進み、転写電流を
通常用紙時から10〜30%程度増やすよう条件設定す
る。さらに、S4-2に進み、定着温度を通常用紙時か
ら10〜30%程度増やすよう条件設定する。一方、モ
ード設定にて指定された用紙が通常用紙の場合は転写電
流及び定着温度の増加は指示されず、S4からS5に進
む。
【0103】S5では、両面印刷が指定されたかどうか
を判断する。両面印刷が指定された場合はS5-1に進
み、用紙各面に対応する定着ローラ温度の個別制御を行
なう。そして、S6で、上記設定されたモード及び条件
にしたがって制御シーケンス(形成画像の頁順序、第2
の像担持体に画像を転写するか、など)と作像条件(転
写電流、定着温度、など)を決定し、S7で、画像形成
動作を実行する。
【0104】図11は、上記のような制御を実行する制
御部の構成を示すブロック図である。メイン制御板70
はCPU,ROM,RAM等を有し、操作パネル50又
は図示しないインターフェースを介して接続されている
ホストコンピュータから入力されたモード設定に従い、
露光装置7、転写手段20,21,CH、クリーニング
装置2、給紙装置26,35、定着装置30,30B、
排紙切換爪42等の各機器を制御する。また、上記した
モード内容の表示や警告表示を操作パネル50又はホス
トコンピュータに出力する。
【0105】図12は、フルカラー対応の別実施例を示
す断面構成図である。図12に示す実施例においては、
フルカラー画像の形成が可能な画像形成部PUを装置本
体のほぼ中央部に配設している。その画像形成部PU
は、斜めに傾斜して配置した中間転写ベルト60の下辺
に沿って4つの作像ユニットSUをベルト60に接触さ
せて並設している。その下方には露光装置7が配設され
ている。各作像ユニットSUの構成は図9で説明したも
のと同様であり、各機器の位置関係が異なるだけであ
る。
【0106】中間転写ベルト60は駆動ローラ11と従
動ローラ12に張架され、図示矢印の如く図中反時計回
りに回動する。なお、ベルト60のループ内の各機器
は、転写手段以外は、適宜、装置フレームに接地されて
いる。従動ローラ12の位置で、ベルトクリーニング装
置25が設けられている。中間転写ベルト60の上方に
は、補給用のトナーを収納するトナーカートリッジTC
を有するトナー収納部TSが設けられている。a〜dの
各トナーカートリッジにはシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色トナーが収められており、不図示の
粉体ポンプによって対応する色の現像装置に補給され
る。
【0107】フルカラー画像の形成にあたり、4つの作
像ユニットSUにて感光体ドラム1上に形成されたシア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色トナー像は順
次中間転写ベルト60上に重ね転写され、ベルト60上
にフルカラー画像が形成される。モノクロ画像を形成す
る場合は、ブラックトナーを扱う作像ユニットSUのみ
でトナー像を形成し、中間転写ベルト60上にモノクロ
画像を転写する。
【0108】画像形成部PUの右方にはベルト状の中間
転写体110が配置されている。中間転写体110は図
示矢印の如く図中時計回りに回動可能に、回転ローラ1
13,115,116,117間に張架、支持されてい
る。中間転写体110のベルトループ内において、転写
手段である転写ローラ120が画像形成部PUの中間転
写ベルト60を支持するローラ11の近傍に配置されて
いる。他に加熱ローラ130、裏当てローラ114,1
15、裏当て板BPが配置されている。回転ローラ11
6は冷却手段も兼ねている。なお、中間転写体110の
ベルトループ内の各機器は、転写手段以外は、適宜、装
置フレームに接地されている。ベルトループの外側に、
ベルトクリーニング装置250、チャージャCHなどが
配置されている。クリーニング装置250は、内部にロ
ーラ250A、ブレード250B、トナー搬送手段25
0Cなどを備え、用紙にトナーを転写した後、中間転写
体110表面に残留する不要のトナーや紙粉を拭い去
る。図ではローラ250Aが中間転写体110表面から
離れた状態にある。支点250Dを中心として回動可能
で、中間転写体110表面に接離可能な構造になってい
る。用紙に画像を転写する以前で中間転写体110がト
ナー像を担持しているときには離し、クリーニングが必
要なとき、図で反時計方向に回動し接触する。
【0109】前記転写ローラ120、裏当てローラ11
5、中間転写ベルト60を支持するローラ11により、
中間転写ベルト60と中間転写体110は接触し、あら
かじめ定められた転写ニップを形成する。転写ローラ1
20上方にある裏当て板BPに対向して、中間転写体1
10のベルトループの外側に、チャージャCHが設けら
れている。
【0110】画像形成部PUの下方の装置下部位置に
は、2段の給紙装置(給紙カセット)26-1,26-2
が配設されている。各カセット内に収納された用紙の最
上位の用紙が、給紙ローラ27により1枚ずつ給紙さ
れ、各ガイド板29により案内されてレジストローラ対
28に送られる。
【0111】中間転写体110のベルトループ内に設け
られた加熱ローラ130に対向するよう、定着装置30
が設けられている。この定着装置30は図1の実施例に
おける定着装置30と同様、図示しない接離機構により
定着ローラを中間転写体110に接離できるよう設けら
れている。図では定着装置30の定着ローラが中間転写
体110に接触した状態が描かれている。
【0112】本実施例において用紙両面に画像を得る場
合は、まず画像形成部PUで作成した第1面画像を中間
転写ベルト60から中間転写体110に転写し、続いて
画像形成部PUで第2面画像を作成する。レジストロー
ラ対28より送出した用紙の第2面に対して中間転写ベ
ルト60から第2面画像を転写する。この第2面画像の
転写は中間転写体110のベルトループ内に配置した転
写ローラ120の作用による。このとき、中間転写体1
10に転写された第1面画像は中間転写体110に担持
されて1周してきており、用紙の第1面と重ねられる。
第2面画像を片面に転写され、他面に第1面画像が重ね
られた用紙は中間転写体110によって上方に搬送さ
れ、チャージャCHの位置で中間転写体110上のトナ
ー像(第1面画像)がチャージャCHの作用により用紙
第1面に転写される。このようにして用紙両面に画像を
転写された用紙は定着領域に搬送され、ベルトループ外
の定着装置30の定着ローラとベルトループ内の加熱ロ
ーラ130によって、トナー像が用紙上に定着される。
定着作動時は、定着装置30の定着ローラが中間転写体
110を挟んでベルトループ内の加熱ローラ130に圧
接されるよう移動される。トナー像定着後の用紙は、排
紙ローラ対34により装置上面の排紙スタック部40に
排出される。
【0113】一方、本実施例において用紙片面に画像を
得る場合は、中間転写体110に画像を転写する必要は
なく、画像形成部PUで形成した画像を中間転写ベルト
60から直接用紙上に転写する。
【0114】このように、本実施例においては、画像形
成部PUで作成したトナー像を、中間転写ベルト60か
ら用紙または中間転写体110に転写している。したが
って、本実施例では、画像形成部PUの中間転写ベルト
60が第1の像担持体に、中間転写体110が第2の像
担持体に相当する。
【0115】本実施例においても、上記実施例と同様、
厚紙や封筒などの特殊紙の場合には、転写電流(中間転
写ベルト60から用紙へトナー像を転写する場合の転写
手段に印加する転写バイアスの出力、中間転写体110
から用紙へトナー像を転写する場合の転写手段に印加す
る転写バイアスの出力)を通常用紙時から10〜30%
程度増やすようにしている。また、厚紙や封筒などの特
殊紙の場合には、定着温度を通常用紙時から10〜30
%程度増やすようにしている。さらに、定着温度につい
ては、両面印刷の場合と片面印刷の場合とで、用紙各面
に対する定着ローラを個別に温度制御することで、より
適切な定着性を得ることができる。また、温度検知手段
を各定着ローラに付設し、その温度検知手段の検知出力
に基づいて各定着ローラ(の定着ヒータ)を制御するこ
とができる。
【0116】なお、本実施例の装置では、手差しトレイ
及び装置側面の排紙トレイを有していないが、本実施例
の構成においては装置下部に設けた給紙部26−1,2
6−2から用紙を上方に搬送して装置上面の排紙スタッ
ク部40に排出することから、用紙搬送経路が比較的直
線状であるので、特殊紙の使用が可能である。
【0117】ところで、本実施例においては、図13に
示すように、中間転写体110を含む部分が装置本体か
ら開放できるように構成されている。この開放できる部
分には、中間転写体110とそのベルトループ内に配置
された機器およびベルトクリーニング装置250等があ
る。排紙ローラ対34は、上部のローラ34aが開放可
能な側に設けられ、下部のローラ34bが本体側に設け
られている。図13に示すように、中間転写体110を
含む部分を装置本体から開放した場合、装置下部の給紙
部から装置上部の排紙ローラ対34までの用紙搬送経路
が開放され、用紙ジャムが発生した場合の処理を容易に
している。
【0118】図14は、図12に示した実施例に対し
て、定着装置30Bを中間転写体110のベルトループ
の外に離して配置したものである。これ以外の構成は図
12に示した実施例と同様であるので、重複する説明は
省略する。なお、この実施例においては、図15に示す
ように、定着装置30Bは本体装置側に固定配置されて
おり、中間転写体110を含む部分を開放した場合も本
体装置側に支持されている。定着装置30Bは、中間転
写体110を含む部分を開放したときに2本の定着ロー
ラが互いに離間するような構成とすると、ジャム処理を
容易にすることができる。
【0119】図16は、図12又は図14に示した実施
例のプリンタ2台がネットワークによりホストコンピュ
ータHCに接続された様子を示すものである。ケーブル
を介さず、無線で繋がれたシステムでも良い。符号OP
は操作パネルである。
【0120】図12又は図14に示した実施例のプリン
タにおいては、図12に詳しく示したように、排紙スタ
ック部40の底面がトナー収納部TSのカバー40Aと
なっており、このカバー40Aは回動軸40Bを支点と
して開閉可能に構成されている。図16に示すように、
カバー40Aを開放することでトナーカートリッジの扱
いが可能になる。回動軸40Bは排紙ローラ32の側に
あるので、排紙スタック部40に記録済み用紙が存在し
ているときにカバー40Aを開放しても、記録済み用紙
が落下し、ページ順が狂うような不具合が生じない。
【0121】装置前面に設けられたドア67は左辺を支
点として手前側に開くことができ、このドア67を開く
ことで、画像形成部PUにアクセスして作像部の保守を
行うことができる。画像形成部PUは、中間転写ベルト
60と4つの作像ユニットSU及びそれら周囲の構成部
品が、露光装置7を本体に残した状態で、装置手前側に
引き出すことが可能である。引き出した状態で中間転写
ベルト60及び各作像ユニットSUの取り出しが可能に
してある。引き出しが容易で確実にできるよう、不図示
のガイドレールによって案内される。ドア67は垂直方
向のヒンジで支持されているので、ドアを開いたときで
も、その下方の保守部品に対する視認性がよい。また、
ドア67を開いた状態でも給紙トレイ26-1,26-2
への用紙補給作業がより易い。図示していないが、露光
装置7の構成部品がトナー等により汚染されないよう
に、シール部材が設けられている。なお、露光装置7に
よる露光は、鏡像、正像の両方を実行する必要がある
が、書き込みを制御するコントローラ(不図示)で対応
している。
【0122】また、2段の給紙トレイ26-1,26-2
は、装置手前側に引き出し可能に構成され、引き出した
状態で記録用紙の補給・交換が行われる。図16の下方
に示した装置では、ドア67を開き給紙トレイ26-2
を引き出した状態で示してある。
【0123】図17は、画像形成部PUの構成が図14
の実施例と異なる別実施例を示す断面構成図である。こ
の実施例では、画像形成部PUにおいて中間転写ベルト
60が三角形状に張架され、その下辺部に沿って4つの
作像ユニットSUが水平方向に並設されている。また、
その下方にある露光装置7が水平方向に配設されてい
る。これ以外の構成は図14で説明した実施例とほぼ同
様であるため、重複する説明を省略する。
【0124】図18は、画像形成部PUの構成が図14
の実施例及び図17の実施例と異なる更に別の実施例を
示す断面構成図である。この実施例では、画像形成部P
Uにおいて中間転写ベルト60の上辺部が水平となるよ
うに張架され、その上辺部に沿って4つの作像ユニット
SUが水平方向に並設されている。また、その上方にあ
る露光装置7が水平方向に配設されている。これ以外の
構成は図14で説明した実施例とほぼ同様であるため、
重複する説明を省略する。
【0125】図18の実施例では、原稿読取装置200
及び自動原稿給送装置(ADF)250を支持スタンド
STDを介してプリンタ100Bの上部に装着し、複写
機として使用可能なシステムに構成している。図19
に、原稿読取装置200とADF250及び支持スタン
ドSTDを斜視図にて示す。
【0126】原稿読取装置200とADF250につい
て図18を参照して説明する。原稿読取部のフレーム2
01の上部にはコンタクトガラス202,203が配設
されている。大きいほうのコンタクトガラス202は、
当該コンタクトガラス上に原稿を固定載置して原稿画像
を読み取る場合に用いられる。小さいほうのコンタクト
ガラス203は、ADF250により原稿を走行させな
がら原稿画像を読み取る場合に用いられる。
【0127】原稿読取部200の内部には、照明用光源
とミラーを搭載した第1走行体204と、2枚のミラー
を搭載した第2走行体205がコンタクトガラス202
に平行に移動可能に設けられている。第2走行体205
は、第1走行体204の1/2の速度で移動する公知の
光学系を採用しており、これらの走行体204,205
が移動しながらコンタクトガラス202上の原稿画像を
走査する。また、原稿を走行させながら画像を読み取る
場合には、第1・第2走行体204,205を図18に
示す位置に停止させた状態でコンタクトガラス203上
を移動する原稿画像を走査する。
【0128】上記光源で照明された原稿は、固定された
レンズ206で結像され、固体撮像素子(CCD)20
7に取り込まれる。このデータはデジタル信号として適
宜処理され、ファクシミリ機能により遠隔地へ送られた
り、本実施形態の画像形成装置で印刷される。なお、こ
のデータをコンピュータに取り込み、画像処理して適宜
利用することもできる。
【0129】ADF250は、原稿束を載置するための
原稿台251を有している。原稿台251には可動板2
52が備えられている。図18において原稿台251の
左側部分はADF250の給紙搬送部253となってい
る。給紙搬送部253には、可動板252の先端上部に
ある給紙ローラ254、分離ローラ対255、搬送ロー
ラ対256、イメージセンサ258、イメージセンサ2
58に対向して設けられた搬送ローラ257、圧板25
9、搬送ローラ260、排紙ローラ261等が設けられ
ている。また、原稿台251の下方には排紙トレイ26
2があり、原稿台251と排紙トレイ262間が排紙空
間となっている。トレイ262の下部位置に圧板263
があり、コンタクトガラス202上にセットされた原稿
を圧板263が押圧する。圧板263の下面には白色シ
ートが貼付されている。このADF250は圧板263
を伴ってコンタクトガラス202、203を境に上方に
開放できるよう構成されている。また本のような厚い原
稿の場合でも圧板263が原稿を押しつけられるような
機構にしてある。シート状の原稿は、このADF250
を使って自動給送させると好都合である。
【0130】複数頁のシート原稿Gは、原稿台251の
可動板252上に1頁目を上面にしてセットする。給紙
ローラ254が矢印方向(図中時計回り)に回転し、最
上部のシート原稿が送り出されて給紙搬送部253に送
られる。原稿は分離ローラ対255により確実に1枚づ
つ搬送される。その原稿は搬送用ローラ256、25
7、260を経て排紙ローラ261から矢印方向に排出
され、原稿排紙トレイ262上に1頁目が下面になって
スタックされる。
【0131】排出までの間に、イメージセンサ258に
より、2頁目の画像が読み取られる。その後1頁目の画
像はシート圧板259とコンタクトガラス203の間を
通過中に、前述の原稿読取部200で読み取られる。こ
の原稿読取部で第2のコンタクトガラス203を通過す
る原稿を読み取る場合、先述の第1、第2走行体20
4,205をその読み取り位置に静止させる。
【0132】すなわち、ADF250により原稿画像を
読み取る場合、シート原稿の両面が1度の搬送で、ずら
して配置された2カ所の読み取り場所で読み取とられ
る。以下、シート状原稿を搬送しながら読み取る読取部
をY1、原稿を固定し走行体204,205により読み
取る読取部をY2と呼ぶことにする。
【0133】ここで、図18においては、ADF250
内のイメージセンサ258部分を指して符号Y1を付
し、原稿読取部200内に符号Y2を付してあるが、原
稿読取部200は、原稿を固定した(圧板263を用い
た)読み取りを行う場合は読取部Y2であるが、走行体
を読み取り位置に静止させてADF250により原稿を
搬送しながら読み取る場合は読取部Y1の一部となる。
すなわち、読取部Y1は、ADF250内のイメージセ
ンサ258を中心とする部分と、走行体停止状態の原稿
読取部200とで構成されるものである。
【0134】なお、裏面が透けるような薄い原稿の場合
には、圧板の色が読み取り手段で背景として読み取られ
てしまう恐れがある。そのため、圧板263の原稿に接
する部分には白色シートが貼りつけられて白色にしてあ
る。同じ理由で、搬送ローラ257、シート圧板259
も白色にしてある。
【0135】図20は、イメージセンサ258の詳細を
示す断面図である。原稿に対面するガラス271、原稿
の読み取り面を照明する光源、たとえばLEDアレイ2
72、結像素子であるレンズアレイ273、等倍センサ
274から構成されている。以上の形式以外のイメージ
センサ、例えば結像レンズを使用しない密着センサなど
を採用することも可能である。
【0136】図18に示すADF250は、厚い本など
の原稿を読取部Y2にセットする場合、圧板263で押
しつけるが、ADF本体と一体に構成されている第1の
読取部Y1も若干浮き上がり、第2のコンタクトガラス
203とシート圧板259が離れてしまう。そのためシ
ート圧板259がコンタクトガラス203から離れてい
ることを検知するセンサ(不図示)を設け、この検知結
果をもとに、第1の読取部Y1の使用を禁止するように
してある。
【0137】シート原稿を第1の読取部Y1で取り中
に、緊急の読み取り・画像形成の必要が生じた場合、た
とえシート原稿が原稿台251あるいは原稿排紙トレイ
262に存在していても、割り込み作業として、コンタ
クトガラス202と圧板263を使用する第2の読取部
Y2が使用できるようにしてある。割り込み時の指令の
操作は操作パネルOP(図16参照)のキーにより指示
できる。
【0138】図21は、プリンタ100Bの下部にオプ
ションの給紙装置260を装着し、また、画像読取部2
00を装着したシステムを示す斜視図である。この図に
おいては、画像読取部200の圧板263が開放された
様子が示されている。
【0139】以上、本発明を図示の各実施例により説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々
の変形が可能である。例えば、転写手段20,21,6
5は上記実施例では中間転写ベルトに接触したローラタ
イプであるが、ブラシ状のものや、ブラシでローラ状に
したものを採用することができる。あるいは、中間転写
ベルトに非接触の放電タイプ(チャージャ)を採用する
こともできる。
【0140】また、感光体ドラム1をベルト式の像担持
体とすることもできる。そして、感光体に対する帯電手
段、現像装置、定着装置の構成なども、適宜の方式を採
用し得るものである。もちろん、操作パネルの構成、操
作パネル上の各種設定手段の構成も上記実施形態に限定
されない。
【0141】また、図4,6の実施例において、用紙を
中間転写ベルト10上に保持したまま定着を行う(図1
のような)方式の定着装置とすることもできる。あるい
は、図8の実施例において、用紙を中間転写体110上
に保持したまま定着を行う(図1のような)方式の定着
装置とすることもできる。また、画像形成装置としては
プリンタに限らず、複写機やファクシミリでもよいこと
は言うまでもない。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、特定の特性の記録媒体に対して定着条件
を含む画像形成条件を制御可能なので、特定の特性を有
する記録媒体に対する定着条件を含む画像形成条件を最
適なものとすることができ、高品質な画像を得ることが
できる。
【0143】請求項2の構成により、第2の像担持体と
記録媒体を重ねた状態で顕像の定着を行うことで定着時
の画像ズレを防止でき、また、特定の特性を有する記録
媒体に対する定着条件を含む画像形成条件を最適なもの
とすることで高品質な画像を得ることができる。
【0144】請求項3の構成により、記録媒体両面に同
時に画像転写を可能とするとともに、特定の特性を有す
る記録媒体に対する定着条件を含む画像形成条件を最適
なものとすることで高品質な画像を得ることができる。
【0145】請求項4の構成により、第1の像担持体
(像担持体)と記録媒体の密着性が高く、良好な転写姓
を得ることができる。請求項5の構成により、厚紙や封
筒など特殊紙の搬送性が向上し、高品質な画像を得るこ
とができる。
【0146】請求項6の構成により、記録媒体の厚さに
応じて定着条件を含む画像形成条件を最適なものとする
ことができ、高品質な画像を得ることができる。請求項
7の構成により、重なり部を有する形態の記録媒体に対
して定着条件を含む画像形成条件を最適なものとするこ
とができ、高品質な画像を得ることができる。
【0147】請求項8の構成により、記録媒体の表面の
平滑度に応じて定着条件を含む画像形成条件を最適なも
のとすることができ、高品質な画像を得ることができ
る。請求項9の構成により、特定の特性の記録媒体に対
して制御される画像形成条件が転写条件であるので、特
定の特性の記録媒体に対する転写条件を最適なものとす
ることができ、画像のかすれや濃度不足の発生を防ぐこ
とができる。
【0148】請求項10の構成により、転写条件の制御
が転写工程の順序であるので、画像を転写する記録媒体
の面を変更することができ、フェイスアップまたはフェ
イスダウンでの排出が可能となる。
【0149】請求項11の構成により、転写条件の制御
が転写手段への印加出力であるので、特定の特性の記録
媒体に対する転写バイアスを最適なものとすることがで
き、画像のかすれや濃度不足の発生を防ぐことができ
る。
【0150】請求項12の構成により、片面記録または
両面記録に応じて定着温度を制御することができ、適切
かつ確実な定着を行うことができる。請求項13の構成
により、特定の特性の記録媒体に対して頁揃え順の異な
る排紙部を選択することができ、特定の特性の記録媒体
に対して頁順を指定した排出が可能となる。
【0151】請求項14の構成により、記録媒体排出時
に頁揃えで排出されるよう排紙部を選択することができ
るので、特定の特性の記録媒体を頁揃えで排出すること
ができる。
【0152】請求項15の構成により、特定の特性の記
録媒体に対しては、排出時に記録媒体の面が反転されな
いよう排紙部を選択するので、搬送性を損なうことな
く、特定の特性の記録媒体を適切に排紙することができ
る。
【0153】請求項16の構成により、定着前の未定着
画像の乱れを防ぎ、画像劣化を防止することができる。
請求項17の構成により、手差し給紙装置に記録媒体を
セットした場合に特定の特性の記録媒体と認知するの
で、記録媒体が特定の特性を有するものであることを装
置に簡単にインプットすることができる。
【0154】請求項18の構成により、定着条件を含む
画像形成条件を制御する特定の特性の記録媒体を操作パ
ネルから指定可能なので、記録媒体の特性を装置に容易
にインプットすることができる。
【0155】請求項19の構成により、記録媒体の特性
を外部装置から容易にインプットすることができる。請
求項20〜22の画像形成方法により、特定の特性を有
する記録媒体に対して定着条件を含む画像形成条件を最
適なものとすることができ、高品質な画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例である
プリンタの概略を示す断面構成図である。
【図2】そのプリンタの操作パネルを示す平面図であ
る。
【図3】そのプリンタがホストコンピュータに接続され
た様子を示す斜視図である。
【図4】定着部の構成の異なる別実施例を示す断面図で
ある。
【図5】その実施例における両面記録時の作像工程を示
す模式図である。
【図6】中間転写ベルト上でトナー像の極性反転を可能
に構成したさらに別の実施例を示す断面図である。
【図7】その実施例における両面記録時の作像工程を示
す模式図である。
【図8】フルカラー画像の形成を可能にした実施例を示
す断面構成図である。
【図9】その実施例における作像ユニットの構成を示す
断面図である。
【図10】用紙特性に応じた画像形成条件の制御を示す
フローチャートである。
【図11】各実施例のプリンタにおける制御部の構成を
示すブロック図である。
【図12】フルカラー対応の別実施例を示す断面構成図
である。
【図13】その実施例において、用紙搬送経路を開放し
た様子を示す部分断面図である。
【図14】フルカラー対応の定着装置の構成が異なる別
実施例を示す断面構成図である。
【図15】その実施例において、用紙搬送経路を開放し
た様子を示す部分断面図である。
【図16】図12又は図14に示した実施例のプリンタ
がネットワーク接続された様子を示す斜視図である。
【図17】画像形成部の構成が図14の実施例と異なる
別実施例を示す断面構成図である。
【図18】画像形成部の構成が図14の実施例及び図1
7の実施例と異なる更に別の実施例を示す断面構成図で
ある。
【図19】原稿読取装置とADF及び支持スタンドを示
す斜視図である。
【図20】その原稿読取装置のイメージセンサの詳細を
示す断面図である。
【図21】図12又は図14に示した実施例のプリンタ
にオプションの給紙装置及び画像読取装置を装着したシ
ステムを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(第1の像担持体) 10 中間転写ベルト(第2の像担持体) 17 帯電手段 18,19 定着ローラ 20 ベルトユニット 21 転写ローラ(第1転写手段) 22 転写チャージャ(第2転写手段) 25 ベルトクリーニング装置 30,30B 定着装置 35 手差しトレイ 40 排紙スタック部 44 排紙トレイ 50,OP 操作パネル 60 中間転写ベルト(第1の像担持体) 100 プリンタ 110 中間転写体(第2の像担持体) 200 画像読取部 250 ADF HC ホストコンピュータ PU 画像形成部 SU 作像ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 102 G03G 15/20 102 2H200 15/24 15/24 Fターム(参考) 2H027 DB02 DC19 EA03 EA12 ED19 ED29 EJ15 FA13 2H028 BA05 BA16 BC00 2H033 AA02 AA46 AA47 BA08 BB00 BE09 CA30 2H071 DA22 DA23 DA24 EA04 2H078 AA11 BB01 CC06 DD51 DD53 DD57 DD73 EE35 2H200 FA16 GA04 GA09 GA12 GA23 GA34 GA44 GA47 GB25 GB40 GB41 HA02 HA12 HB03 HB12 HB22 HB26 JA02 JA03 JA16 JA18 JA29 JA30 JB06 JB10 JC03 JC11 JC12 LA12 LB11 MA05 MC06 PA02 PB25

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像担持体と第2の像担持体を有
    し、 前記第1の像担持体から第2の像担持体へ一旦転写した
    顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方の面に転写す
    るとともに、前記第1の像担持体から顕像を記録媒体の
    他方の面に転写することにより記録媒体の両面に顕像を
    転写可能な画像形成装置において、 特定の特性の記録媒体に対して定着条件を含む画像形成
    条件を制御可能なことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の像担持体に担持された顕像を
    前記第2の像担持体または記録媒体の一方の面に転写す
    る第1の転写手段と、前記第2の像担持体に担持された
    顕像を記録媒体の他方の面に転写する第2の転写手段と
    を有し、 前記第2の像担持体と記録媒体を重ねた状態で記録媒体
    に転写した顕像の定着を行うことを特徴とする、請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の像担持体上に形成した第1の
    画像を第2の像担持体へ転写した後、第2の像担持体上
    で第1の画像の帯電極性を反転させることによって、前
    記第1の画像及び前記第1の像担持体上に形成した第2
    の画像を記録媒体の両面に同時に転写可能とすることを
    特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の像担持体に対向して配置され
    る転写手段として、前記第2の像担持体の非像担持面に
    接触する接触型転写手段を設けたことを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 給紙部から排紙部までの記録媒体搬送路
    がほぼ直線状となるような給紙部及び排紙部を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体の特定の特性が厚さである
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体の特定の特性が重なり部を
    有する形態であることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体の特定の特性が表面の平滑
    度であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記特定の特性の記録媒体に対して制御
    される画像形成条件が転写条件であることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記転写条件の制御が転写工程の順序
    であることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記転写条件の制御が、記録媒体に顕
    像を転写させる転写工程における転写手段への印加出力
    であることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記特定の特性の記録媒体に対して制
    御される定着条件が、記録媒体の片面又は両面記録に対
    する定着温度であることを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体排出時の頁揃え順の異なる複
    数の排紙部を設け、特定の特性の記録媒体に対する排紙
    部を選択可能なことを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 記録媒体排出時に頁揃えで排出される
    よう排紙部を選択することを特徴とする、請求項13に
    記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 特定の特性の記録媒体に対しては、排
    出時に記録媒体の面が反転されないよう排紙部を選択す
    ることを特徴とする、請求項13に記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第2の像担持体または前記中間転
    写体が無端ベルト状に形成され、定着領域まで又は定着
    領域の直近まで延在することを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 手差し給紙装置を有し、該手差し給紙
    装置に記録媒体をセットした場合に特定の特性の記録媒
    体と認知することを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記定着条件を含む画像形成条件を制
    御する特定の特性の記録媒体を操作パネルから指定可能
    なことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記定着条件を含む画像形成条件を制
    御する特定の特性の記録媒体を、当該画像形成装置が接
    続された外部装置から指定可能なことを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 第1の像担持体から第2の像担持体へ
    一旦転写した顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方
    の面に転写するとともに、第1の像担持体から顕像を記
    録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面
    に顕像を転写可能な画像形成方法において、 特定の特性の記録媒体に対して定着条件を含む画像形成
    条件を制御することを特徴とする画像形成方法。
  21. 【請求項21】 第1の像担持体から第2の像担持体へ
    一旦転写した顕像を第2の像担持体から記録媒体の一方
    の面に転写するとともに、第1の像担持体から顕像を記
    録媒体の他方の面に転写することにより記録媒体の両面
    に顕像を転写可能な画像形成方法において、 第2の像担持体と記録媒体を重ねた状態で記録媒体に転
    写した顕像の定着を行うとともに、 特定の特性の記録媒体に対して定着条件を含む画像形成
    条件を制御することを特徴とする画像形成方法。
  22. 【請求項22】 像担持体上に形成した第1の画像を中
    間転写体へ転写し、さらに前記像担持体上に第2の画像
    を形成し、中間転写体上で第1の画像の帯電極性を反転
    させることによって、前記第1の画像及び第2の画像を
    記録媒体の両面に同時に転写可能な画像形成方法におい
    て、 特定の特性の記録媒体に対して定着条件を含む画像形成
    条件を制御することを特徴とする画像形成方法。
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