JP2002201987A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JP2002201987A
JP2002201987A JP2000402416A JP2000402416A JP2002201987A JP 2002201987 A JP2002201987 A JP 2002201987A JP 2000402416 A JP2000402416 A JP 2000402416A JP 2000402416 A JP2000402416 A JP 2000402416A JP 2002201987 A JP2002201987 A JP 2002201987A
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high voltage
peak
solenoid
fuel injection
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Katsunori Fukita
勝則 吹田
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Denso Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサに充電した高電圧をスイッチング
素子等の印加手段を介して燃料噴射弁の電磁ソレノイド
に印加する燃料噴射装置において、印加手段での電圧降
下に拘わらず所望の高電圧を電磁ソレノイドに印加す
る。 【解決手段】 コンデンサC1はDAコンバータ20a
からの充電基準電圧に基づきフィードバック制御されな
がら所定の高電圧に充電され、電磁ソレノイドLの通電
開始時にその充電された高電圧が高電圧切り離しスイッ
チTRkを介して電磁ソレノイドLに印加される。マイ
コン20は、検出抵抗R5,R6からピークホールド回
路37を介して取り込まれた実際の印加電圧のピーク値
に基づいて、ピーク値が所望の値になるように充電基準
電圧を調整(つまりコンデンサC1の充電電圧を決定)
する。このため、高電圧切り離しスイッチTRk等の電
圧降下に拘わらず電磁ソレノイドLに所望の高電圧を確
実に印加できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射弁に設け
られた電磁ソレノイドへの通電を制御することにより、
燃料噴射弁の開弁量、延いては内燃機関への燃料噴射量
を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の各気筒に夫々燃料
を噴射供給する燃料噴射弁には、通常、電磁ソレノイド
を備え、電磁ソレノイドへの通電により開弁される、電
磁弁が使用されている。そして、電磁ソレノイドへの通
電時間や通電タイミングを制御することにより、内燃機
関への燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御している。
【0003】そして、こうした燃料噴射弁を駆動して燃
料噴射を制御する従来の燃料噴射制御装置として、例え
ば特開平7−269404号公報にて開示されているよ
うに、電磁ソレノイドへの通電開始時に所定の大電流
(ピーク電流)を供給して燃料噴射弁を速やかに開弁さ
せ、その後は開弁保持用の一定電流(ホールド電流)を
流して、所望の期間中は燃料噴射弁の開弁状態を保持す
るようにしたものが知られている。
【0004】以下、上記公報にて開示された従来の燃料
噴射制御装置について、図3に基づいて説明する。図3
は、従来の燃料噴射制御装置全体の概略構成を示す構成
図であり、車両用ディーゼルエンジンの各気筒#1,#
2,…#nに燃料を噴射供給するn個の電磁ソレノイド
式ユニットインジェクタ(以下、単にインジェクタとい
う)の電磁ソレノイドL1,L2,…Lnへの通電時間
及び通電タイミングを制御することにより、ディーゼル
エンジン各気筒#1〜#nへの燃料噴射量及び燃料噴射
時期を制御するものである。
【0005】図3に示す如く、従来の燃料噴射制御装置
30は、予め設定された制御プログラムに従い燃料噴射
制御のための各種制御処理を実行するCPU,ROM,
RAM等からなる周知のマイクロコンピュータ(以下
「マイコン」と称す)40を中心に構成されており、デ
ィーゼルエンジンの所定の回転角度毎に回転信号を発生
する回転センサからの出力信号(回転信号)を波形整形
してマイコン40に入力する検出回路12、ディーゼル
エンジンの運転状態を検出する各種センサやスイッチか
らの信号を夫々マイコン40に入力するバッファ14,
16、電磁ソレノイドL1〜Lnを各々通電して各気筒
#1〜#nのインジェクタを駆動する駆動回路31、マ
イコン40からの制御信号を受けて駆動回路31に噴射
指令パルスを出力するインタフェース22、及び、バッ
テリBTから電源供給を受けて上記各部に所定の電源電
圧(定電圧)を供給する電源回路26を備えている。
【0006】また、駆動回路31には、インタフェース
22から入力される噴射指令パルスにより、各気筒#1
〜#nの電磁ソレノイドL1〜Lnの電流経路を夫々導
通・遮断するスイッチング回路36、スイッチング回路
36により電流経路が導通された電磁ソレノイドL1〜
Lnのいずれかに、ダイオードD2を介して所定のホー
ルド電流(定電流)を供給するホールド電流回路34、
各気筒#1〜#nの電磁ソレノイドL1〜Lnにダイオ
ードD1を介して並列に設けられたピーク電流供給用の
コンデンサC1、スイッチング回路36のオフ時にコン
デンサC1に所定電圧値の高電圧を充電する充電回路3
2、分圧抵抗器R1,R2によりコンデンサC1の両端
電圧を検出し、その検出電圧が、分圧抵抗器R3,R4
により電源回路26からの出力電圧(定電圧)Vccを分
圧した基準電圧以上か否かを判定し、その判定結果をマ
イコン40に出力するコンパレータCMPが備えられて
いる。
【0007】ここで、充電回路32は、一端にバッテリ
電圧が印加されたコイルLoと、外部から入力される高
周波(本実施例では数十kHz程度)の駆動パルスによ
って高速スイッチングすることにより、コイルLoの他
端に高電圧を発生させる昇圧用のトランジスタTRo
と、コイルLoの他端に発生した高電圧をコンデンサC
1に出力することにより、コンデンサC1を充電するダ
イオードDoとから構成された周知のものであり、イン
タフェース22を介して入力されるマイコン40からの
作動指令によって、電磁ソレノイドL1〜Lnの通電オ
フ期間中に動作する。
【0008】また、ホールド電流回路34は、バッテリ
BTからの電源供給を受けて、電磁ソレノイドL1〜L
nのうち電流経路が導通されたもの(以下単に「電磁ソ
レノイドL」ともいう)に、インジェクタ開弁保持用の
ホールド電圧を供給する定電流回路であり、図示しない
ものの、電磁ソレノイドLの電流経路に直列に設けられ
た電流検出用抵抗器及び電流経路導通・遮断用のスイッ
チング素子、電流検出用抵抗器の両端電圧が所定電圧と
なるようにスイッチング素子をオン・オフさせる制御回
路等からなる周知のものである。
【0009】一方、スイッチング回路36は、各気筒#
1〜#nの電磁ソレノイドL1〜Lnの電流経路に夫々
直列に設けられたスイッチング用のトランジスタTR
1,TR2,…TRnと、これら各トランジスタTR1
〜TRnの接地側端子(エミッタ端子)に接続された接
地抵抗器Reoと、インタフェース22から入力される
各気筒毎の噴射指令パルスを、対応するトランジスタT
R1〜TRnのベースに入力する入力抵抗器Ra1,R
a2,…Ranとから構成されている。
【0010】また、電磁ソレノイドL1〜Lnの電流経
路がスイッチング回路36により遮断されている時にも
コンデンサC1の充電電圧が常時電磁ソレノイドL1〜
Lnに印加された状態にあるのは好ましくなく、その必
要もない。そのため、ダイオードDoのカソードとダイ
オードD1のアノードとの間には、高電圧切り離しスイ
ッチTRkが接続されている(上記公報では開示され
ず)。この高電圧切り離しスイッチTRkは、図示しな
いもののマイコン40からの制御信号(切り離しスイッ
チ作動パルス)に基づいてオン・オフが制御される。
【0011】これにより、スイッチング回路36による
電流経路の遮断時にはコンデンサC1の充電電圧が電磁
ソレノイドL1〜Lnに印加されないように高電圧切り
離しスイッチTRkをオフし、スイッチング回路36に
よりいずれかの電磁ソレノイドLの電流経路が導通され
たとき、同時に高電圧切り離しスイッチTRkをオンし
て、その導通した電磁ソレノイドLにコンデンサC1の
充電電圧(高電圧)を印加してピーク電流を供給させる
ようにしている。
【0012】このように構成された駆動回路31におい
ては、図4に示す如く、インタフェース22からスイッ
チング回路36に入力される各気筒の噴射指令パルスV
CMDが全てオフ状態であるときに、ピーク電流供給用の
コンデンサC1が所定の高電圧(例えば120V)にま
で充電される。この高電圧は、電磁ソレノイドLに所定
のピーク電流を供給するために必要な電圧である。
【0013】そして、いずれかの気筒の電磁ソレノイド
Lを通電するために、インタフェース22から噴射指令
パルスVCMD が入力されて、対応する気筒のトランジス
タTRがオンすると、同時にマイコン40からインタフ
ェース22を介して切り離しスイッチ作動パルスVcut
が入力され、高電圧切り離しスイッチTRkもオンす
る。
【0014】そのため、コンデンサC1に充電された電
圧(換言すれば蓄積された電荷)が電磁ソレノイドLを
介して所定の放電時間TD 内に放電され、電磁ソレノイ
ドLにピーク電流が流れる。尚、この放電時間TD は、
コンデンサC1が完全には放電せず所定の残留電圧(例
えば20V)だけはコンデンサC1に残るように設定し
ている。そして、その後は、ホールド電流回路34の動
作によって、電磁ソレノイドLにホールド電流が流れ、
インタフェース22からの噴射指令パルスVCMD の入力
が停止された時点で、電磁ソレノイドLの通電が遮断さ
れる。
【0015】従って、電磁ソレノイドL1〜Lnによる
弁体のリフト量SL(つまり燃料噴射弁の開度)は、噴
射指令パルスVCMD の立ち上がり後徐々に増加し、噴射
指令パルスVCMD の立ち下がり後徐々に減少する。この
ため、噴射指令パルスVCMDのパルス幅及び出力タイミ
ングを制御することにより、燃料噴射量及び燃料噴射時
期を内燃機関の各気筒毎に制御するようにしている。
【0016】また、電磁ソレノイドLの通電が遮断され
ると、充電回路32の動作によって所定の充電時間TCH
内にコンデンサC1が所定の高電圧(120V)にま
で再び充電され、次に噴射指令パルスVCMD が入力され
た際にピーク電流を供給可能な状態となる。
【0017】なお、コンパレータCMPは、分圧抵抗器
R1,R2により得られた、コンデンサの充電電圧値に
対応した検出電圧と、分圧抵抗器R3,R4により得ら
れた基準電圧とを比較することにより、検出電圧が基準
電圧以上であるか否かを判定し、基準電圧以上であれば
Highレベル、基準電圧未満であればLow レベルの信号を
発生するようにされている。
【0018】そして、マイコン40が、このコンパレー
タCMPからの出力に基づいて充電回路32の動作を制
御することにより、コンデンサC1に所定の高電圧(1
20V)が充電される。分圧抵抗器R1,R2は、コン
デンサC1の充電電圧(蓄積電荷)がこれらを介して放
電しにくいよう、高い抵抗値(例えば数MΩ)のものを
用いている。これにより、コンデンサC1を確実に所定
の高電圧に充電することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した従来の燃料噴射制御装置30では、コンデンサC
1に充電した高電圧を高電圧切り離しスイッチTRk及
びダイオードD1を介して電磁ソレノイドLに印加する
ようにしているため、高電圧印加時にはこれら高電圧切
り離しスイッチTRk及びダイオードD1による電圧ド
ロップ(電圧降下)が発生し、コンデンサC1に充電さ
れた高電圧がそのまま全て電磁ソレノイドLに印加され
ないという問題があった。
【0020】即ち、本来ならコンデンサC1に充電され
た高電圧(120V)がそのまま電磁ソレノイドLに印
加されるべきであるにもかかわらず、図4に破線で示す
ように、通電開始時(高電圧切り離しスイッチTRkオ
ン時)に実際に電磁ソレノイドLに印加されるソレノイ
ド電圧のピーク値は、上記電圧ドロップVd(換言すれ
ばエネルギの損失)によりコンデンサC1の充電電圧よ
り若干低い電圧(例えば110V)となってしまうので
ある。
【0021】そして、この電圧ドロップVdによる電磁
ソレノイドLへの印加電圧不足により、ピーク電流が減
少してソレノイドリフト量SLが所望の量より減少する
のに加え、その動作開始時期も若干ながら遅れてしまう
(図4破線部参照)。そのため、高速開弁のためにコン
デンサC1に所定の高電圧を充電して電磁ソレノイドL
にピーク電流を供給するようにしたにもかかわらず応答
特性が悪化して、内燃機関各気筒への燃料噴射量は所望
の量より少なくなり、車両の走行性能に支障を来すこと
になる。尚、図4のソレノイド電圧を示す破線におい
て、切り離しスイッチ作動パルスVcut の立ち下がり
後、HiレベルとLow レベルを短い時間間隔で繰り返して
いるが、これはホールド電流回路34が所定電流を供給
するために図示しないスイッチング素子を高速スイッチ
ングさせていることに起因するものである。
【0022】そこで、従来は、電磁ソレノイドLに所望
の高電圧(120V)が印加されるように、電圧ドロッ
プ分を予め見込んだ高電圧(例えば130V)をコンデ
ンサC1に充電するようにしている。しかしながら、こ
の電圧ドロップVdは、高電圧切り離しスイッチTRk
及びダイオードD1に流れる電流量によって変化し、素
子のバラツキによる誤差も生じる。さらに、コンデンサ
C1から各電磁ソレノイドL1〜Lnまでの配線長にも
影響される。
【0023】そのため、上記のように電圧ドロップ分を
例えば10Vと見込んで充電電圧を設定したとしても、
電磁ソレノイドLに実際に印加される高電圧を正確に所
望の電圧値(120V)にすることはほとんど不可能で
ある。また、高電圧切り離しスイッチTRkとしては、
例えばPチャネルのMOSFETを用いるのが一般的で
あるが、PチャネルMOSFETはNチャネルMOSF
ETに比べてオン抵抗が大きい。そこで、高電圧切り離
しスイッチTRkとしてNチャネルMOSFETを用い
ることにより、PチャネルMOSFET使用時に比べて
オン電圧を大きく低減することが可能である。より具体
的には、スイッチング回路36の各トランジスタTR1
〜TRnで生じる電圧降下(無視しうる程度の小さな
値)と同等のレベルにまで低減することができる。
【0024】しかしながら、NチャネルMOSFETを
用いるためには、NチャネルMOSFETのゲート駆動
用の回路(例えばチャージポンプ回路など)が別途必要
となるのに加え、そのゲートにはコンデンサC1の充電
電圧より大きい値(例えば135V)の電圧を印加する
必要があり、そのような高電圧をチャージポンプ回路等
で生成するのは非常に困難であり、技術的・コスト的に
現実的ではない。しかも、仮にNチャネルMOSFET
を用いたとしても、ダイオードD1による電圧降下まで
は低減できず、電磁ソレノイドLに確実に所望の高電圧
を印加するのは困難である。
【0025】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、コンデンサに充電した高電圧をスイッチング素子等
の高電圧印加手段を介して電磁ソレノイドに印加するこ
とにより、電磁ソレノイドに大電流(ピーク電流)を供
給してインジェクタを高速開弁させる内燃機関の燃料噴
射装置において、高電圧印加手段で生じる電圧降下にか
かわらず所望の高電圧を電磁ソレノイドに印加すること
を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた請求項1記載の内燃機関の燃
料噴射装置は、電磁ソレノイドへの通電により開弁して
内燃機関へ燃料噴射供給する燃料噴射弁を備え、通電制
御手段が、直流電源から前記電磁ソレノイドへの通電経
路上に設けられた主スイッチング素子を内燃機関の運転
状態に応じて設定される燃料噴射タイミングで所定期間
オンすることにより、通電経路を形成(つまり電磁ソレ
ノイドに通電)する。主スイッチング素子のオン時に直
流電源から電磁ソレノイドに流れる電流は、通電経路上
に設けられた電流制御手段により制御される。
【0027】また、通電経路上における電磁ソレノイド
の直流電源正極側には、高電圧印加手段を介して、コン
デンサへの充電により直流電源電圧より高い所定電圧値
の高電圧を生成する高電圧生成手段が接続されている。
高電圧印加手段は、高電圧生成手段にて生成された高電
圧を主スイッチング素子と同期して電磁ソレノイドに印
加するもので、これにより、主スイッチング素子がオン
したときに電磁ソレノイドに所定のピーク電流を流して
燃料噴射弁を速やかに開弁させる。ピーク電流が流れた
後は、電流制御手段により制御される所定の電流が流れ
ることになる。
【0028】そして、本発明(請求項1)では、電圧検
出手段が、高電圧印加手段による高電圧の印加時に電磁
ソレノイドに実際に印加されるソレノイド電圧を検出
し、判定手段が、電圧検出手段にて検出されたソレノイ
ド電圧のピーク値と、電磁ソレノイドに所定のピーク電
流を流すために該電磁ソレノイドへ印加すべき所定の基
準ピーク電圧とを比較することにより、ソレノイド電圧
のピーク値が基準ピーク電圧と略一致するか否かを判定
する。判定手段による比較の結果、略一致しないと判定
されたときは、高電圧補正手段が、その比較結果に基づ
いて、ピーク値が基準ピーク電圧になるように高電圧生
成手段が生成する高電圧の電圧値を補正する。
【0029】つまり、上記構成の燃料噴射装置では、コ
ンデンサに充電する高電圧を予め定めた所定電圧値に固
定せず、電磁ソレノイドに実際に印加される電圧値(実
印加電圧)をフィードバックして、その実印加電圧のピ
ーク値が、電磁ソレノイドに所望のピーク電流を流すの
に必要な基準ピーク電圧と略一致していない場合は、略
一致するようにコンデンサへの充電電圧値、即ち高電圧
生成手段が生成する高電圧の電圧値を補正するのであ
る。
【0030】そのため、請求項1記載の内燃機関の燃料
噴射装置によれば、高電圧印加手段による電圧降下(エ
ネルギ損失)が発生してコンデンサの充電エネルギが全
て電磁ソレノイドに供給されなくても、高電圧補正手段
による補正により、電磁ソレノイドには常にピーク電流
を流すのに必要な高電圧が印加されるため、燃料噴射弁
を常に適切に動作させることができる。
【0031】尚、判定手段で比較に用いられる基準ピー
ク電圧は、ある固定した電圧値であってもいいし、所定
の幅(但し電磁ソレノイドに所望のピーク電流を流せる
範囲内で)をもたせて、実際のピーク値がその所定の幅
の範囲内にあれば基準ピーク電圧と略一致しているもの
とみなすようにしてもいい。
【0032】ここで、高電圧生成手段による高電圧の生
成は、例えば単位時間あたりの充電量に基づいて予め充
電時間を設定し、その充電時間だけ充電することにより
所定の高電圧を充電する方法があるが、この方法だと充
電時間を計時する手段が必要で装置構成或いは充電制御
等が複雑化するおそれがあるのに加え、コンデンサ電圧
をフィードバックしない所謂オープンループ制御となる
ため、必要な高電圧を正確に充電できないおそれもあ
る。
【0033】そこで、例えば請求項2に記載したよう
に、高電圧生成手段は、コンデンサに充電される充電電
圧値を検出して、検出された充電電圧値と予め設定され
た所定の充電基準電圧とを比較することにより、その比
較結果に基づいて充電電圧値が所定の高電圧となるよう
にコンデンサを充電するよう構成するとよい。そしてこ
の場合、高電圧補正手段は、実際のソレノイド電圧のピ
ーク値が基準ピーク電圧になるようにこの充電基準電圧
を補正する。充電基準電圧は、コンデンサに所定の高電
圧が充電されるように設定されるものである。
【0034】燃料噴射装置を上記のように構成すれば、
充電基準電圧と実際の充電電圧値とを比較しながら充電
すればよいため、例えば充電電圧値検出用に抵抗を用
い、比較用にコンパレータを用いるなどの、比較的簡易
な装置構成で実現でき、しかも実際の充電電圧値をフィ
ードバックしながら充電するため、所定の高電圧を確実
に生成することができる。
【0035】また、主スイッチング素子と同期して電磁
ソレノイドに印加される高電圧の印加期間は、主スイッ
チング素子のオン期間全体にしてもいいが、このように
すると、充電によりコンデンサに蓄積された電荷が完全
に放電され、その後再び充電する際の充電開始直後にコ
ンデンサに大電流が流れてコンデンサが傷損あるいは寿
命が短くなるなどのおそれがある。
【0036】そこで、例えば請求項3に記載したよう
に、高電圧印加手段により高電圧生成手段で生成された
高電圧を印加する期間は、主スイッチング素子のオン期
間よりも短く且つコンデンサが完全に放電しない期間で
あるようにするのが望ましい。このようにすれば、コン
デンサの充電電圧が電磁ソレノイドに印加されても、コ
ンデンサは完全には放電せずエネルギが蓄積された状態
を維持する。そのため、その後再び充電が開始されても
充電開始直後にコンデンサが傷損するおそれがある程の
大電流が流れることはなく、装置全体の信頼性を向上す
ることができる。
【0037】ここで、高電圧印加により電磁ソレノイド
に流れるピーク電流は、通常は短時間であってしかもそ
のピーク値は瞬間的なものである。そのため、電圧検出
手段にて検出されたソレノイド電圧を判定手段が直接取
り込むようにすると、判定手段にてピーク値を確実に検
出する必要があるものの、例えば判定手段が、ソレノイ
ド電圧をADコンバータにて取り込むように構成されて
いる場合、サンプリング周期の非常に短い高精度のAD
コンバータを設ける必要があり、仮にそのようにしたと
しても必ずしも確実にピーク値をサンプリングできると
はいえない。このように、判定手段の構成によっては、
ソレノイド電圧のピーク値を正確に取り込めないおそれ
がある。
【0038】そこで、例えば請求項4に記載したよう
に、電圧検出手段にて検出されたソレノイド電圧のピー
ク値を、少なくとも判定手段が判定動作(該ピーク値が
基準ピーク電圧と略一致するか否かの判定)を行うまで
の所定期間保持するピークホールド手段を備え、判定手
段は、その保持されたピーク値を取り込んで基準ピーク
電圧と比較するようにするとよい。このようにすれば、
判定手段はソレノイド電圧のピーク値を確実に取り込む
ことができ、より高精度の比較・判定をすることができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の燃料
噴射制御装置全体の概略構成を示す構成図である。図1
に示す如く、本実施形態の燃料噴射制御装置10は、図
3に示した従来の燃料噴射制御装置30と同様、車両用
ディーゼルエンジンの各気筒#1,#2,…#nに燃料
を噴射供給するn個のインジェクタ(本発明の燃料噴射
弁に相当)の電磁ソレノイドL1,L2,…Lnへの通
電時間及び通電タイミングを制御することにより、ディ
ーゼルエンジン各気筒#1〜#nへの燃料噴射量及び燃
料噴射時期を制御するものである。そのため、図3と同
じ構成要素には図3と同じ符号を付し、その詳細説明を
省略する。
【0040】即ち、本実施形態の燃料噴射制御装置10
においても、電磁ソレノイドL1,L2,…Lnのいず
れかへの通電(つまり噴射指令パルスVCMD の出力)と
同時に、高電圧切り離しスイッチTRkがオンし、充電
回路32にてコンデンサC1に充電された所定電圧値の
高電圧(例えば120V)がこの高電圧切り離しスイッ
チTRk及びダイオードD1を介して、通電経路が形成
された電磁ソレノイドLに印加される。これにより、こ
の電磁ソレノイドLにはピーク電流が流れてインジェク
タが高速開弁し、その後はホールド電流回路34により
供給されるホールド電流により開弁状態が保持される。
【0041】そして、本実施形態の駆動回路11では、
電磁ソレノイドL1,L2,…Lnの通電経路と並列
に、検出抵抗R5及びR6による電圧検出回路が形成さ
れている。具体的には、電磁ソレノイドL1,L2,…
LnとダイオードD1及びD2のカソードとの接続点
と、直流電源であるバッテリBTの負極が接続されたグ
ランドラインとの間に、検出抵抗R5,R6による直列
回路が形成されている。これは、電磁ソレノイドLに実
際に印加されるソレノイド電圧(特にピーク電流供給時
の電圧)を検出するためのものであり、検出抵抗R5,
R6により分圧された電圧がピークホールド回路37へ
入力される。
【0042】尚、このようにソレノイド電圧を検出する
と、実際には電磁ソレノイドLとスイッチング用トラン
ジスタTR1,TR2,…TRnとの直列回路の電圧が
検出されることになるが、トランジスタTR1,TR
2,…TRnによる電圧降下(オン電圧)は、ソレノイ
ド電圧に比べて無視しうる程度のわずかな値であるの
で、この直列回路の電圧をそのままソレノイド電圧とし
ている。
【0043】ピークホールド回路37は、検出抵抗R
5,R6による電圧検出回路にて検出された電圧(ソレ
ノイド電圧に対応した電圧)を取り込み、そのピーク値
を所定時間保持するもので、その詳細は、図示しないも
のの例えば検出した電圧をボルテージフォロワを介して
コンデンサにホールド(充電)し、そのホールド電圧を
再びボルテージフォロワを介して出力する、周知の回路
である。このピークホールド回路37により、ソレノイ
ド電圧のピーク値を確実に保持すると共にマイコン20
内のADコンバータ20bへ出力することができる。
【0044】一方、コンデンサC1に充電された電圧
は、従来の図3と同様、分圧抵抗器R1,R2により検
出される。その検出電圧(充電電圧値に対応した値)
は、コンパレータCMPの反転入力端子に入力される。
また、コンパレータCMPの非反転入力端子には、マイ
コン20にて演算により得られる所定の充電基準電圧が
マイコン20内のDAコンバータ20aから入力され
る。この充電基準電圧は、ピークホールド回路37を介
して入力されるソレノイド電圧のピーク値に基づいて演
算されるものであり、詳細は後述する。
【0045】従って、コンパレータCMPではコンデン
サC1の充電電圧値と充電基準電圧とが比較され、充電
電圧値が充電基準電圧より低い場合は、コンパレータC
MPの出力がHiレベルであって充電回路32による充電
が継続され、充電電圧値が充電基準電圧以上となったと
きは、コンパレータCMPの出力がLow レベルとなり、
充電回路32による充電が停止される。尚、本実施形態
では、充電回路32による充電はマイコン20により制
御され(詳細は後述)、電磁ソレノイドL1〜Lnの通
電オフ期間中に行わるもので、通電オフと同時に開始さ
れ、コンデンサC1に所定の高電圧が充電されたときに
停止される。
【0046】マイコン20は、図3のマイコン40と同
様、電源回路26から供給される電源電圧により動作
し、検出回路12を介して入力される回転信号やバッフ
ァ14,16を介して入力される各種センサやスイッチ
からの信号に基づき、予め設定された制御プログラムに
従って燃料噴射制御のための各種制御処理を実行する。
【0047】また、マイコン20内には、ピークホール
ド回路37を介して入力されるソレノイド電圧のピーク
値を取り込んでデジタル信号に変換するための既述のA
Dコンバータ20bが備えられており、このピーク値
は、マイコン20内にて予め設定されている所定の基準
ピーク電圧(所望のピーク電流を流すために電磁ソレノ
イドLに印加すべきピーク電圧;例えば120V)と比
較される。
【0048】更にマイコン20内には、コンデンサC1
の充電電圧値を決める基となる充電基準電圧をコンパレ
ータCMPの非反転入力端子へ出力するための既述のD
Aコンバータ20aも備えられている。この充電基準電
圧は、ADコンバータ20bを介して取り込まれるソレ
ノイド電圧のピーク値と基準ピーク電圧との比較結果に
基づいて、演算により決定されるものである。
【0049】そして、本実施形態のマイコン20では、
電磁ソレノイドL1〜Lnの通電オフと同時に充電回路
32を動作させるための作動指令を、インタフェース2
2を介して充電回路32へ出力し、コンパレータCMP
の出力がLow レベルとなったときは充電回路32の動作
を停止するための作動指令を出力する。
【0050】次に、マイコン20が実行する燃料噴射制
御処理について、図2に基づいて説明する。図2は、本
実施形態のマイコン20が実行する燃料噴射制御処理の
フローチャートである。マイコン20では、図示しない
CPUがROMから燃料噴射制御処理プログラムを読み
出し、このプログラムに従って処理を実行する。この燃
料噴射制御処理は、ディーゼルエンジンの始動後繰り返
し行われるものである。
【0051】この処理が開始されると、まずステップ
(以下「S」と略す)210にて、検出回路12,バッ
ファ14,バッフア16を介して入力されるディーゼル
エンジンの運転状態を表す各種検出信号を読み込む。そ
して、続くS220にて、その読み込んだセンサ等から
の検出信号に基づき、燃料噴射期間を表す電磁ソレノイ
ドLの通電期間を算出すると共に、燃料噴射タイミング
を表す電磁ソレノイドLの通電開始時期を算出する。
【0052】そしてS230で、S220にて算出され
た通電開始時期に基づき、燃料噴射即ち電磁ソレノイド
Lへの通電を開始(つまり噴射する気筒に対応したスイ
ッチング用トランジスタTRをオン)する。また、電磁
ソレノイドLへの通電開始と同時に、高電圧切り離しス
イッチTRkもオンするため、コンデンサC1が放電し
て電磁ソレノイドLにはピーク電流が流れることにな
る。
【0053】ピーク電流供給期間、即ち高電圧切り離し
スイッチTRkのオン期間は、スイッチング用トランジ
スタTRのオン期間より短い所定の時間TD に設定され
ており(図4参照)、S240では、通電開始後このピ
ーク電流供給期間TD が経過したか否かを判定し、経過
したときにS250の処理へ進む。
【0054】S250で高電圧切り離しスイッチTRk
をオフした後、S260でピークホールド回路37に保
持されている電圧を読み込む。ピークホールド回路37
は、既述の通り電磁ソレノイドLに実際に印加された電
圧のピーク値を所定時間保持するものであり、本実施形
態では例えば電磁ソレノイドLへの通電開始時から次の
通電開始時期までの間はピーク値を保持するようにして
いる。そのため、S260の処理を実行する時点では、
高電圧切り離しスイッチTRkのオン時のソレノイド電
圧のピーク値が保持されており、マイコン20はこのピ
ーク値を読み込む。
【0055】そして、S270で、読み込んだピーク値
が予め設定されている所定の基準ピーク電圧(120
V)になっているか否かを判定する。尚、本実施形態で
は、厳密に120Vになっていなくても、ある程度の幅
をもたせた規定範囲内(例えば120±1V)にあれば
基準ピーク電圧になっているものと判定するようにして
いる。
【0056】S270で肯定判定、つまり実際のソレノ
イド電圧のピーク値が上記規定範囲内にあると判定され
た場合はS290に進むが、規定範囲内にないと判定さ
れた場合はS280にてDAコンバータ20aからの出
力値の調整、即ち充電基準電圧の調整を行う。
【0057】具体的には、例えばコンデンサC1に13
0V充電するように充電基準電圧が設定されているとき
に、ピークホールド回路37から取り込まれた実際のピ
ーク値が123V(基準ピーク電圧より3Vオーバー)
であった場合、コンデンサC1の充電電圧を、3V少な
い127Vとするよう充電基準電圧を調整してDAコン
バータ20aから出力する。また例えば、実際のピーク
値が115V(基準ピーク電圧より5V少ない)であっ
た場合、コンデンサの充電電圧を、5V高い135Vと
するよう充電基準電圧を調整するのである。
【0058】このように充電基準電圧を調整した後は、
S290に進み、S220にて算出された通電期間の終
了を待ってスイッチング用トランジスタTRをオフし、
電磁ソレノイドLへの通電を終了する。そのため、通電
終了後に再びコンデンサC1を充電するときは、コンパ
レータCMPの非反転入力端子に入力される充電基準電
圧はS280における調整後の値であるため、その調整
後の充電基準電圧に基づいてコンデンサC1への充電が
行われる。そして、次の燃料噴射時(通電開始時)に
は、その調整後の充電電圧値が電磁ソレノイドLに印加
されることになる。
【0059】つまり、電磁ソレノイドLの実印加電圧の
ピーク値に基づいてコンデンサC1の充電電圧値がフィ
ードバック制御されており、図2の燃料噴射制御処理が
繰り返される毎にコンデンサC1の充電電圧値は電磁ソ
レノイドに所定の基準ピーク電圧(本実施形態では上記
規定範囲内の電圧)が印加されるように制御される。そ
のため、図4において破線で示した従来のピーク電流
は、本実施形態では上記燃料噴射制御処理によって実線
で示したピーク電流、即ちインジェクタを適正に開弁す
るのに必要な所望のピーク電流に制御される。
【0060】尚、上記のように調整された充電基準電圧
は、エンジンを停止した後もマイコン20の図示しない
不揮発性RAMに記憶されており、次のエンジン始動時
には、その記憶されている充電基準電圧に基づく充電が
開始される。但し、これに限らず、例えば所定の充電基
準電圧(例えば130V)をデフォルト値として、エン
ジン始動時にはまずそのデフォルト値に基づいて充電を
行うようにしてもいい。
【0061】従って、本実施形態の燃料噴射制御装置1
0によれば、高電圧切り離しスイッチTRk及びダイオ
ードD1による電圧降下(エネルギ損失)が発生してコ
ンデンサC1の充電エネルギが全て電磁ソレノイドLに
供給されなくても、マイコン20による充電基準電圧の
補正により、電磁ソレノイドLには常にピーク電流を流
すのに必要な高電圧(上記例では120V)が印加され
るため、インジェクタを常に適切に動作させることがで
きる。しかもコンデンサC1への充電は、充電電圧検出
用の分圧抵抗器R1,R2にて検出した充電電圧と充電
基準電圧とをコンパレータCMPにて比較するという簡
単な構成によりフィードバック制御を実現している。
【0062】また、ピーク電流を供給する期間(即ち高
電圧切り離しスイッチTRkのオン期間)は、スイッチ
ング用トランジスタTRのオン期間(即ち噴射指令パル
スVCMD のオン時間)より短い時間に設定しているた
め、コンデンサC1が完全に放電することはなく、ピー
ク電流供給後に再び充電が開始されても充電開始直後に
コンデンサC1が傷損するおそれがある程の大電流が流
れることはなく、装置全体の信頼性を向上することがで
きる。
【0063】更に、実際に電磁ソレノイドに印加された
電圧のピーク値を、ピークホールド回路37を介して取
り込んでいるため、検出抵抗R5,R6による電圧検出
回路から直接取り込む場合に比べてピーク値を確実に取
り込むことができ、より高精度の比較・判定をすること
ができる。
【0064】ここで、本実施形態の構成要素と本発明の
構成要素の対応関係を明らかにする。本実施形態におい
て、スイッチング用トランジスタTR1,TR2,…T
Rnはいずれも本発明の主スイッチング素子に相当し、
分圧抵抗器R1及びR2の直列回路とコンパレータCM
Pとマイコン20と充電回路32とにより本発明の高電
圧生成手段が構成され、マイコン20は本発明の通電制
御手段、判定手段、高電圧補正手段にも相当し、ホール
ド電流回路34は本発明の電流制御手段に相当し、高電
圧切り離しスイッチTRkとダイオードD1とで本発明
の高電圧印加手段が構成され、検出抵抗R5及びR6に
よる電圧検出回路は本発明の電圧検出手段に相当し、ピ
ークホールド回路37は本発明のピークホールド手段に
相当する。
【0065】また、図2の燃料噴射制御処理において、
S210〜S230及びS290の処理は本発明の通電
制御手段が実行する処理に相当し、S240〜S250
の処理は本発明の高電圧印加手段が実行する処理に相当
し、S260〜S270の処理は本発明の判定手段が実
行する処理に相当し、S280の処理は本発明の高電圧
補正手段が実行する処理に相当する。
【0066】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記実施形態では、実際のソレノイド電圧
をピークホールド回路37を介して取り込むようにした
が、このピークホールド回路37は必ずしも必要なもの
ではなく、マイコン20がソレノイド電圧のピーク値を
確実に取り込めるように構成されていれば、検出抵抗R
5,R6による検出電圧をそのまま取り込んでもよい。
【0067】また、上記実施形態では、ディーゼルエン
ジンに本発明を適用した場合について説明したが、例え
ばガソリン直噴エンジンなど、コンデンサに充電した高
電圧を電磁ソレノイドに印加してインジェクタを高速開
弁するように構成されたあらゆる内燃機関の燃料噴射制
御装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の燃料噴射制御装置全体の概略構
成を示す構成図である。
【図2】 本実施形態のマイコンにて実行される燃料噴
射制御処理のフローチャートである。
【図3】 従来の燃料噴射制御装置全体の概略構成を示
す構成図である。
【図4】 燃料噴射制御装置の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
10,30…燃料噴射制御装置、11,31…駆動回
路、12…検出回路、14,16…バッファ、20,4
0…マイコン、20a…DAコンバータ、20b…AD
コンバータ、22…インタフェース、26…電源回路、
32…充電回路、34…ホールド電流回路、36…スイ
ッチング回路、37…ピークホールド回路、BT…バッ
テリ、C1…コンデンサ、CMP…コンパレータ、D
1,D2,Do…ダイオード、L1〜Ln…電磁ソレノ
イド、Lo…コイル、R1〜R4…分圧抵抗器、R5,
R6…検出抵抗、TR1〜TRn…スイッチング用トラ
ンジスタ、TR1,TRo…トランジスタ、TRk…高
電圧切り離しスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁ソレノイドを備え、該電磁ソレノイ
    ドを通電することにより開弁して内燃機関に燃料を噴射
    供給する燃料噴射弁と、 直流電源から前記電磁ソレノイドへの通電経路上に設け
    られた主スイッチング素子と、 コンデンサを備え、該コンデンサを充電することにより
    前記直流電源の電圧よりも高い所定電圧値の高電圧を生
    成する高電圧生成手段と、 前記内燃機関の運転状態に応じて設定される燃料噴射タ
    イミングで前記主スイッチング素子を所定期間オンする
    ことにより前記通電経路を形成する通電制御手段と、 前記通電経路上に設けられ、前記主スイッチング素子の
    オン時に前記直流電源から前記電磁ソレノイドに流れる
    電流を制御する電流制御手段と、 前記高電圧生成手段を前記通電経路上における前記電磁
    ソレノイドの前記直流電源正極側に接続して、該高電圧
    生成手段にて生成された前記高電圧を前記主スイッチン
    グ素子と同期して前記電磁ソレノイドに印加することに
    より、前記電磁ソレノイドに所定のピーク電流を流して
    前記燃料噴射弁を速やかに開弁させる高電圧印加手段
    と、 を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、 前記高電圧印加手段による前記高電圧の印加時に前記電
    磁ソレノイドに実際に印加されるソレノイド電圧を検出
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段にて検出されたソレノイド電圧のピー
    ク値と、前記電磁ソレノイドに前記ピーク電流を流すた
    めに該電磁ソレノイドへ印加すべき所定の基準ピーク電
    圧とを比較することにより、前記ソレノイド電圧のピー
    ク値が前記基準ピーク電圧と略一致するか否かを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段にて略一致しないと判定されたとき、該判
    定手段による比較結果に基づいて、前記ピーク値が前記
    基準ピーク電圧になるように、前記高電圧生成手段が生
    成する前記高電圧の電圧値を補正する高電圧補正手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記高電圧生成手段は、前記コンデンサ
    に充電される充電電圧値を検出して、検出された該充電
    電圧値と予め設定された所定の充電基準電圧とを比較す
    ることにより、該比較結果に基づいて前記充電電圧値が
    前記高電圧となるように前記コンデンサを充電するよう
    構成されており、 前記高電圧補正手段は、前記ピーク値が前記基準ピーク
    電圧になるように前記充電基準電圧を補正することを特
    徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 前記高電圧印加手段により前記高電圧生
    成手段で生成された前記高電圧を印加する期間は、前記
    主スイッチング素子のオン期間よりも短く且つ前記コン
    デンサが完全に放電しない期間であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧検出手段にて検出されたソレノ
    イド電圧を取り込み、取り込んだ該ソレノイド電圧のピ
    ーク値を、少なくとも前記判定手段が判定動作を行うま
    での所定期間保持するピークホールド手段を備え、 前記判定手段は、該ピークホールド手段にて保持された
    ピーク値と前記基準ピーク電圧とを比較することにより
    前記判定を行うことを特徴とする請求項1〜3いずれか
    に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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