JP2002201892A - シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機 - Google Patents

シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機

Info

Publication number
JP2002201892A
JP2002201892A JP2000402438A JP2000402438A JP2002201892A JP 2002201892 A JP2002201892 A JP 2002201892A JP 2000402438 A JP2000402438 A JP 2000402438A JP 2000402438 A JP2000402438 A JP 2000402438A JP 2002201892 A JP2002201892 A JP 2002201892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
shield jack
hydraulic
jack
back pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000402438A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Haga
由紀夫 芳賀
Shuichi Hara
修一 原
Hiroyuki Matsufuji
広行 松藤
Yoshiharu Sakagami
義春 坂上
Toshihisa Ishii
俊久 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Seiwa Kiko KK
Original Assignee
Taisei Corp
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Penta Ocean Construction Co Ltd
Seiwa Kiko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp, Hitachi Construction Machinery Co Ltd, Penta Ocean Construction Co Ltd, Seiwa Kiko KK filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2000402438A priority Critical patent/JP2002201892A/ja
Publication of JP2002201892A publication Critical patent/JP2002201892A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】セグメントの組立順序に応じて対応する位置の
シールドジャッキを伸縮でき、かつ、そのときの伸縮動
作に応じて解結手段が隣接するシールドジャッキ間を選
択的に連結・解放可能とする。 【解決手段】原動機101で駆動する油圧ポンプ102
からの圧油を複数のシールドジャッキ用油圧シリンダ1
5Aに供給するシールドジャッキの油圧駆動装置におい
て、各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのボトム
側油室15cに、各シールドジャッキ用油圧シリンダ1
5Aの動作を個別に選択可能な複数の選択弁106を接
続し、各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッ
ド側油室15dに、それらシールドジャッキ用油圧シリ
ンダ15Aのロッド側に所定の背圧を付与する背圧生成
用圧力制御弁108を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機の
周方向に複数設けられるシールドジャッキ用の油圧シリ
ンダに油圧ポンプからの圧油を供給するシールドジャッ
キの油圧駆動装置及びこれを備えたシールド掘進機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機は、シールド本体の前方
に設けたカッタヘッドを回転させることにより、切羽の
掘削を行う。掘削された土砂は、カッタヘッド後方にあ
る掘削室内で撹拌され、土圧式シールド掘進機では排土
装置(スクリューコンベア等)によってシールド本体の
後方へ排出され、泥水式シールド掘進機では注水し泥水
の状態として排泥手段(排泥管等)によってシールド本
体の後方へ排出される。
【0003】このとき、シールド本体の後部に設けたエ
レクタがセグメントを順次組み立ててセグメントリング
を構築し、またエレクタよりやや前方側に環状に配設し
た複数のシールドジャッキを伸長させそのスプレッダ部
で既設のセグメントリングを軸方向に押し付けることに
よりシールド本体を前方へ推進させる。このようにし
て、シールド本体を推進させつつ前方側の切羽を掘削し
て掘進を行い、後方側にはセグメントリングによるトン
ネルを構築していく。
【0004】ここで、通常、シールド掘進機では、シー
ルドジャッキ本体と曲線施工用の中折れ機構との干渉防
止等の理由に基づき、シールドジャッキのスプレッダ部
の軸心位置とシールドジャッキ本体(油圧シリンダのロ
ッド部及びボトム部)の軸心位置とが径方向にずれてい
る(偏心する)。この偏心構造の結果、前記のシールド
ジャッキ伸長動作のとき、スプレッダ部からセグメント
には、軸方向へ押圧する力に加え、セグメントを径方向
外周側へ押す力が作用する。この力による外周側への荷
重(すべり荷重)の大きさは、シールドジャッキが長い
ほど、又はシールドジャッキの推進力が大きいほど、あ
るいは上記偏心量が大きいほど大きくなるため、すべり
荷重の大きさが一時的あるいは局所的に過大となった場
合には、セグメントに破損を生じる可能性もある。セグ
メントリングは最終的にトンネル構造物を構築するもの
であるため、上記のようにセグメントに破損が生じる
と、トンネル構造物の耐久性が低下する。
【0005】本願発明者等は、上記の事柄に対応し、シ
ールドジャッキのすべり荷重によるセグメントの破損を
確実に防止し、トンネル構造物の耐久性を向上すること
を目的として、特願2000−○○○○○号(出願日:
平成12年○月○日)にて、周方向に複数設けたシール
ドジャッキでセグメントリングに反力をとり推進するシ
ールド掘進機において、前記複数のシールドジャッキの
うち隣接するシールドジャッキ間を選択的に連結・解放
可能な解結手段を設ける構成を提唱した。
【0006】この解結手段は、セグメントに対して反力
を採るシールドジャッキの周方向一端部に設けられ、複
数の凹部を有するプレート部材で構成される第1係合手
段と、この第1係合手段を備えたシールドジャッキに隣
接するシールドジャッキの前記第1係合手段に対向する
位置に設けられ、前記複数の凹部に貫入し係合状態を形
成する一対のピストン部材を複数有する第2係合手段と
を設け、前記第1係合手段と前記第2係合手段とを係合
・離脱することにより連結・解放を行う。
【0007】これにより、各セグメントを順次組み付け
てセグメントリングを形成した後、セグメントリングに
押し付け力を作用させるとき、複数の隣接シールドジャ
ッキ間を連結した状態でそれらシールドジャッキを一体
として伸長動作を行わせることができる。したがって、
それら全体が部分環状(あるいは略環状)構造物を構成
するとともに、各シールドジャッキ間の距離を一定に拘
束することとなるため、すべり荷重の大きさが一時的あ
るいは局所的に過大となりスプレッダ部がセグメントリ
ング表面を外周側にすべろうとしても、そのすべり動作
が拘束される。したがって、すべり荷重によるセグメン
トの破損を確実に防止することができ、これによってト
ンネル構造物の耐久性を向上することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記先願発明では、上
述したようにセグメントリング組立後には前記解結手段
で全シールドジャッキを一体とした状態で前記セグメン
トリングに反力をとり推進する。その一方、セグメント
を順次組み立てセグメントリングを構築するときには、
そのセグメントの組立順序に応じて対応する位置のシー
ルドジャッキを伸縮させることで、その伸縮動作に応じ
て隣接するシールドジャッキ間を選択的に連結・解放す
るようにしていた。
【0009】しかしながら、上記先願発明では、上記の
ようにセグメントの組立順序に応じて対応する位置のシ
ールドジャッキを伸縮させる油圧駆動装置の具体的回路
構成については、特に開示していなかった。
【0010】本発明の目的は、セグメントの組立順序に
応じて対応する位置のシールドジャッキを伸縮でき、か
つ、そのときの伸縮動作に応じて解結手段が隣接するシ
ールドジャッキ間を選択的に連結・解放可能なシールド
ジャッキの油圧駆動装置及びこれを備えたシールド掘進
機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、原動機で駆動する油圧ポンプから
の圧油を複数のシールドジャッキ用油圧シリンダに供給
するシールドジャッキの油圧駆動装置において、前記複
数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロ
ッド側のうち一方側に、各シールドジャッキ用油圧シリ
ンダの動作を個別に選択可能な複数の選択弁手段を接続
し、前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボト
ム側及びロッド側のうち他方側に、その複数のシールド
ジャッキ用油圧シリンダの他方側に所定の背圧を付与す
る背圧生成手段を接続する。
【0012】シールド掘進機の周方向に複数設けられる
シールドジャッキの伸縮動作の態様は、大きく2つに分
けられる。1つは、セグメントリング構築後のシールド
本体を前方推進させる動作であり、全てのシールドジャ
ッキを同時に伸長させる。これによりそのスプレッダ部
で既設のセグメントリングを軸方向に押し付ける。
【0013】もう1つは、上記推進完了後、次の段のセ
グメントリングを構築するためにセグメントを順次組み
つけていくときの動作である。この場合、組み付けよう
とするセグメントに対応する周方向位置のシールドジャ
ッキを一旦縮短させた後、セグメント組み付け後に伸長
して押圧する、という一連の動作を、各セグメントごと
に繰り返すことになるため、周方向に配設した各シール
ドジャッキが、複数のグループに分かれて個別に伸縮す
ることになる。
【0014】このような個別のシールドジャッキ縮短動
作を行う必要性と、上記2つのいずれの動作態様におい
てもあるシールドジャッキの伸長動作と別のシールドジ
ャッキの縮短動作を同時に行うことはないという背景に
基づき、通常、この種のシールドジャッキの油圧駆動装
置は、比較的シンプルな構成となっている。すなわち、
原動機で駆動する油圧ポンプと、この油圧ポンプと複数
のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側(ヘッド
側)との間に配設され、各シールドジャッキ用油圧シリ
ンダの動作を個別に選択可能な複数の選択弁(2位置切
換弁)と、前記油圧ポンプと前記複数の選択弁との間に
配設され、前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダ
全体に供給する圧油の方向を制御する1つの制御弁(3
位置切換弁)とを備えている。なお、各シールドジャッ
キ用油圧シリンダのロッド側に接続される管路は、互い
に合流して1本の管路となった後に前記制御弁に接続さ
れている。
【0015】このような構成により、各シールドジャッ
キを個別に伸長させるときは、前記制御弁を一の側(ジ
ャッキ伸長側に対応する側)の切換位置へ切り換え、伸
長させたいジャッキに対応する選択弁を遮断位置から連
通位置にすることにより、油圧ポンプからの圧油が、制
御弁一の側切換位置→当該選択弁連通位置→当該シール
ドジャッキ用油圧シリンダのボトム側へと供給され、当
該シールドジャッキが伸長する。このときの戻り油は、
当該シールドジャッキ用油圧シリンダのロッド側→制御
弁一の側切換位置→油圧タンクへと戻される。
【0016】一方、各シールドジャッキを個別に縮短さ
せるときは、前記制御弁を他の側(ジャッキ縮短側に対
応する側)の切換位置へ切り換え、縮短させたいジャッ
キに対応する選択弁を遮断位置から連通位置にする。こ
れにより、油圧ポンプからの圧油が、制御弁他の側切換
位置→当該シールドジャッキ用油圧シリンダのロッド側
へと供給されるとともに、戻り油が当該シールドジャッ
キ用油圧シリンダのボトム側→当該選択弁連通位置→制
御弁他の側切換位置→油圧タンクへと戻され、当該シー
ルドジャッキが縮短する。
【0017】ここで、例えば、複数のシールドジャッキ
のうち隣接するシールドジャッキ間を選択的に連結・解
放可能とする解結手段が、互いに隣接する2つのシール
ドジャッキのうち一方のシールドジャッキに設けた第1
係合手段と他方のシールドジャッキに設けた第2係合手
段とからなり、第1係合手段の略プレート状部材に設け
た凹部に、第2係合手段に設けたピストン部材を弾性力
によって貫入させ係合状態を形成するようになっている
場合、各シールドジャッキ間の解結手段の連結・解放は
各シールドジャッキの伸長・縮短によって行われること
になる。
【0018】したがって、離れている(解放されてい
る)2つのシールドジャッキを連結したい場合には、例
えばそれら2つのうち一方を略停止状態に保持しつつ、
他方を伸長(又は縮短)させることで解結手段の前記第
1係合手段と前記第2係合手段とを係合させる必要があ
る。また、連結している2つのシールドジャッキを解放
したい場合にも、一方を略停止状態に保持しつつ、他方
を伸長(又は縮短)させることで解結手段の前記第1係
合手段と前記第2係合手段との係合を離脱させる必要が
ある。
【0019】ところが、上記通常のシールドジャッキの
油圧駆動装置では、前述のように、各シールドジャッキ
用油圧シリンダのロッド側に接続する管路が合流した後
そのまま制御弁に接続されることから、上記連結動作及
び解放動作のうち一部の動作(下記の2つ)が困難にな
るという不都合が生じる。
【0020】伸長による連結動作 例えば、解放状態にある2つのシールドジャッキのうち
一方を略停止状態に保持しつつ他方を伸長させて連結し
たい場合、前記制御弁を一の側(ジャッキ伸長側に対応
する側)の切換位置へ切り換えておき、保持したい前記
一方のシールドジャッキに対応する選択弁を遮断位置と
しつつ、伸長させたい前記他方のシールドジャッキに対
応する選択弁を連通位置とすることとなる。これによ
り、油圧ポンプからの圧油が、制御弁一の側切換位置→
伸長させたいジャッキ対応選択弁連通位置→伸長させた
いジャッキの油圧シリンダのボトム側へと供給されると
ともに、戻り油が、その油圧シリンダのロッド側→制御
弁一の側切換位置→油圧タンクへと戻されて、当該シー
ルドジャッキを伸長させることができる。
【0021】しかしながら、前述のように全シールドジ
ャッキ用油圧シリンダのロッド側がそのまま制御弁に接
続されているため、上記のようにして伸長させたいジャ
ッキの油圧シリンダロッド側が油圧タンクに接続される
と、その他の全てのジャッキの油圧シリンダロッド側も
油圧タンクに接続され、それらのロッド側圧力はすべて
タンク圧になってしまう。これにより、当初は選択弁が
遮断位置とされることで現在の位置に静止保持されてい
た前記一方のシールドジャッキは、前記他方のシールド
ジャッキが伸長してきて係合しようとするときにその係
合抵抗力(前述したピストン部材を貫入させる弾性力に
ほぼ等しくなる)が前記ロッド側圧力(=タンク圧)よ
り大きくなり、その位置に保持することができずに前記
他方のシールドジャッキに押されて伸長動作してしま
う。このため、2つのシールドジャッキの連結を行うこ
とが困難となる。
【0022】伸長による解放動作 例えば、連結状態にある2つのシールドジャッキのうち
一方を略停止状態に保持しつつ他方を伸長させて解放し
たい場合、前記制御弁を一の側(ジャッキ伸長側に対応
する側)の切換位置へ切り換え、保持したい前記一方の
シールドジャッキに対応する選択弁を遮断位置とし、伸
長させたい前記他方のシールドジャッキに対応する選択
弁を連通位置とする。これにより、油圧ポンプからの圧
油が、制御弁一の側切換位置→伸長させたいジャッキ対
応選択弁連通位置→伸長させたいジャッキの油圧シリン
ダボトム側へと供給され、戻り油が油圧シリンダロッド
側→制御弁一の側切換位置→油圧タンクへと戻されて、
当該シールドジャッキを伸長できる。
【0023】しかしながら、この場合も、上記と同
様、前記一方のシールドジャッキは、前記他方のシール
ドジャッキが伸長し係合を離脱しようとするときにその
離脱抵抗力(前記弾性力にほぼ等しい)が前記ロッド側
圧力(=タンク圧)より大きくなるためその位置に静止
保持することができず、前記他方のシールドジャッキに
追従随伴してそのまま伸長動作してしまう。このため、
2つのシールドジャッキの解放を行うことが困難とな
る。
【0024】そこで、上記本発明においては、複数のシ
ールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロッド側
のうち他方側、すなわち選択弁と反対側(上記の例では
ロッド側)に背圧生成手段を接続し、複数のシールドジ
ャッキ用油圧シリンダのロッド側に所定の背圧(ブレー
キ圧)を付与するようにする。これにより、ロッド側圧
力を増大させることができ、またそのときの前記付与背
圧の値を適宜調整することで、ロッド側圧力が前述の弾
性力に打ち勝つようにすることができる。したがって、
上記の場合は前記他方のシールドジャッキが伸長して
きて係合しようとするときに、前記一方のシールドジャ
ッキの油圧シリンダロッド側圧力をその係合抵抗力より
大きくできるので、前記一方のシールドジャッキをその
位置に静止保持させつつ前記他方のシールドジャッキを
伸長させてそれら2つのシールドジャッキの連結を行う
ことが可能となる。また上記の場合は前記他方のシー
ルドジャッキが伸長してきて係合離脱しようとするとき
に、前記一方のシールドジャッキの油圧シリンダロッド
側圧力をその離脱抵抗力より大きくでき、前記一方のシ
ールドジャッキをその位置に静止保持させつつ前記他方
のシールドジャッキを伸長させてそれら2つのシールド
ジャッキの連結を解放することが可能となる。
【0025】本発明においては、以上のようにして、セ
グメントの組立順序に対応したシールドジャッキの伸縮
動作に基づき、解結手段で、隣接するシールドジャッキ
間を選択的に連結・解放することが可能となる。
【0026】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記背圧生成手段を、前記複数のシールドジャッキ用油
圧シリンダの他方側と、油圧タンクとの間に接続可能に
構成したことを特徴とするシールドジャッキの油圧駆動
装置。
【0027】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記複数の選択弁手段を前記複数のシー
ルドジャッキ用油圧シリンダのボトム側にそれぞれ接続
し、前記背圧生成手段を前記複数のシールドジャッキ用
油圧シリンダのロッド側に接続する。
【0028】(4)上記(1)乃至(3)において、ま
た好ましくは、前記選択弁手段は、連通位置と遮断位置
とを選択的に切り換える2位置切換弁である。
【0029】(5)上記(1)乃至(3)において、ま
た好ましくは、前記複数のシールドジャッキ用油圧シリ
ンダ全体に供給する圧油の方向を制御する制御弁手段
を、前記油圧ポンプと前記複数の選択弁手段との間に配
設する。
【0030】(6)上記(5)において、さらに好まし
くは、前記背圧生成手段を、前記複数のシールドジャッ
キ用油圧シリンダの前記他方側と、前記制御弁手段との
間に配設する。
【0031】(7)上記(5)において、また好ましく
は、前記背圧生成手段を、前記制御弁手段と油圧タンク
との間に配設する。
【0032】(8)上記(5)において、また好ましく
は、前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダの前記
他方側を、前記制御弁手段又は油圧タンクに選択的に接
続可能な選択切換手段を設け、前記背圧生成手段を、前
記選択切換手段と前記油圧タンクとの間に配設する。
【0033】(9)上記(1)乃至(8)において、ま
た好ましくは、前記背圧生成手段は、ばね力により前記
所定の背圧を設定可能な圧力制御弁を備える。
【0034】(10)また上記目的を達成するために、
本発明は、周方向に複数設けたシールドジャッキに設け
たシールドジャッキ用油圧シリンダに圧油を供給して前
記シールドジャッキを伸長させ、セグメントリングに反
力をとって推進するシールド掘進機において、前記複数
のシールドジャッキのうち隣接するシールドジャッキ間
を選択的に連結・解放可能な解結手段を設け、前記複数
のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロッ
ド側のうち一方側に、各シールドジャッキ用油圧シリン
ダの動作を個別に選択可能な複数の選択弁手段を接続
し、前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボト
ム側及びロッド側のうち他方側に、その複数のシールド
ジャッキ用油圧シリンダの他方側に所定の背圧を付与す
る背圧生成手段を接続する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。
【0036】図1は、本発明のシールドジャッキの油圧
駆動装置の一実施の形態の適用対象であるシールド掘進
機の全体構造を表す側断面図である。
【0037】この図1において、シールド掘進機は、シ
ールド掘進機の胴体でありかつ後述する中折れを可能と
するために掘進方向最前部に位置する前胴1A及びその
後方側に隣接する後胴1Bを折り曲げ可能に連結した構
造となっているシールド本体1と、前記前胴1Aをさら
にフード部1Aaとガータ部1Abに区分するように設
けられ、前記前胴1A内部を掘削室P(後述)内の泥水
から隔離する隔壁2と、前記前胴1Aの掘進方向前方側
(図1中左側)に設けられ、地山の切羽(図示せず)を
掘削して掘削室P(後述)へ取り込むカッタヘッド3
と、このカッタヘッド3を回転駆動するカッタ駆動装置
(例えば電動モータや油圧モータ)4と、前記の隔壁2
に取り付けられ、カッタ駆動装置4からの駆動力を前記
カッタヘッド3に伝達する回転伝達機構5と、前記のカ
ッタヘッド3のすぐ後方に形成される掘削室P内に取り
込まれた掘削土砂に対し注水を行うための送水管6と、
その掘削室P内で注水された掘削土砂を泥水の状態で吸
い込み、前記後胴1Bの掘進方向と反対側(図1中右
側)に搬送し排出する排泥管7と、前記後胴1B内に設
けられ、トンネル(図示せず)の内面を覆工するセグメ
ントリングSを順次組み立てるエレクタ装置9と、前記
回転伝達機構5を介し前記隔壁2に回転自在に支持され
るセンターシャフト10とを有している。
【0038】前記の前胴1Aと後胴1Bとの間には、そ
れらを互いに摺動可能に連結する中折れ機構11が設け
られている。すなわち、後胴1Bの前胴側端部には、外
周面がほぼ球面状の摺動部11aが設けられており、前
胴1Aの後端部にはその摺動部11aに摺接し摺動部1
1aと前胴1A後端部との間をシールする(土砂、地下
水の浸入を防止する)略リング状のシール部材11bが
設けられており、これら摺動部11aとシール部材11
bとで中折れ機構11を構成している。
【0039】そしてこのとき、前胴1A内部の前方側に
設けた中折れジャッキブラケット12と後胴1Bの最前
部(詳細には前記摺動部11aの内周側)に設けたリン
グガーダ13の前方側部分13Aに取り付けた中折れジ
ャッキブラケット13aとの間に、周方向に複数本(例
えば8本)の中折れジャッキ(前胴推進ジャッキ)14
が設けられ、これら中折れジャッキ14の伸縮動作によ
り前記中折れ機構11を介して前胴1Aと後胴1Bとを
折り曲げ、それらのなす角度を変化させて掘進方向を変
えられるようになっている。
【0040】また、後胴1Bに設けた前記のリングガー
ダ前方側部分13Aには、シールドジャッキブラケット
13bを介して周方向に複数本(この例では16本、後
述の図2参照)のシールドジャッキ15が取り付けられ
ている。このシールドジャッキ15は、ロッド部15a
(後述の図4や図7等参照)及びボトム部15b(後述
の図7参照)を備えた油圧シリンダからなるシールドジ
ャッキ本体15A(以下適宜、シールドジャッキ用油圧
シリンダ15Aとも称する)と、セグメントリングS側
に設けられるスプレッダ部15Bとを備えており、シー
ルドジャッキ本体15Aは、掘進方向前端部15Aaと
掘進方向後端部15Abとを備えている。前記掘進方向
前端部15Aaは、例えば前記シールドジャッキブラケ
ット13b内に設けたピン(図示せず)を介しシールド
ジャッキブラケット13bに回動自在に結合されてい
る。また、前記スプレッダ部15Bは、例えば球面軸継
手29を介し前記掘進方向後端部15Abに回動自在に
接続されている。なお、シールドジャッキ本体15Aの
中間部分は、リングガーダ後方側部分13Bに設けた貫
通孔16内を貫通するように配置されている。
【0041】そして、これらシールドジャッキ15は、
等間隔に環状に配置されており(後述の図2参照)、そ
れらを伸長させて掘進方向後端部15Abに接続された
スプレッダ15Aを既設のセグメントリングSに押し付
けることにより、その押し付け反力が、リングガーダ1
3、中折れジャッキ14、中折れジャッキブラケット1
2、隔壁2、回転伝達機構5、及びセンターシャフト1
0を介してカッタヘッド3に掘進方向前方側へ推進力と
して与えられる。これにより、掘進中においてカッタヘ
ッド3を地山の切羽に押し付けるようになっている。
【0042】なお、図1に示すように、シールドジャッ
キ15のスプレッダ部15Bは、セグメントリングSの
配設位置に対応する位置、すなわちシールド本体1(詳
細には後胴1B)の内周側直近に設けられている。これ
に対し、シールドジャッキ本体15Aは、前記中折れ機
構11との干渉を避ける必要から上記スプレッダ部15
Bの径方向位置よりもさらに径方向内周側に設けられて
いる。この結果、通常のこの種のシールド掘進機と同
様、シールドジャッキ本体15Aの軸心位置と、スプレ
ッダ部15Bの軸心位置(押圧中心位置)とが径方向に
ずれる(偏心する)構造となっている。
【0043】このとき、周方向16箇所に設けたシール
ドジャッキ15のうち隣接するシールドジャッキ15,
15間を選択的に連結・解放可能なロック装置100が
設けられている。
【0044】図2は、そのロック装置100の配置状態
を表す図1中II−II断面による横断面図である。なお、
煩雑を防止するために、送水管6、排泥管7、及びエレ
クタ装置9等の図示を省略している。また、図中○囲み
数字は、後述のジャッキ符号を表したものである。
【0045】この図2において、前述したように、周方
向16箇所にほぼ等間隔でシールドジャッキ15が設け
られており、相互に隣接する各シールドジャッキ15,
15間に16個の前記ロック装置100がそれぞれ設け
られている。
【0046】図3は、図2中A部拡大図にほぼ相当する
図であり、図4は図2中B方向から見た矢視部分上面図
である。これら図3及び図4において、各シールドジャ
ッキ15のスプレッダ部15Bは、その周方向両側にそ
れぞれブラケット31a,31bをそれぞれ備えてい
る。前記ロック装置100は、隣接する2つのシールド
ジャッキ15のうち一方側シールドジャッキ15の前記
ブラケット31aに固定される雌側係合部100Aと、
この雌側係合部と係合する雄側係合部100Bとから構
成されている。
【0047】雄側係合部100Bは、略平板状の略プレ
ート状部材32と、この略プレート状部材32を固定支
持するとともにボルト33を介し前記ブラケット31b
に取り付けられる取付け部34とを備えている。このと
き、前記プレート部材32は、シールド掘進方向(図4
中上下方向)を軸方向とする長穴形状の各上下一対の凹
部35a,35b,35c,35dを備えている。それ
ら4つの凹部35a〜dのうち、対角線状に配置される
凹部35a,35d、及び凹部35b,35cがそれぞ
れ同一形状となっており、凹部35a,35cのほうが
凹部35b,35dよりも軸方向長さがより長くなって
いる。
【0048】一方、雌側係合部100Aは、弾性力によ
って前記凹部35a及び35dに上下一対のピストン部
材36を貫入させ雄側係合部100Bと係合状態を形成
するばねピストン機構37A,37Bと、これらばねピ
ストン機構37A,37Bを支持する上下一対の略ハー
ト型の取付板38と、これら上下一対の取付板38を固
定支持するとともにボルト39を介し前記スプレッダブ
ラケット31aに取り付けられる取付け部40とを備え
ている。
【0049】前記ばねピストン機構37A及び37B
は、互いにほぼ同様の構造である。それら2つのばねピ
ストン機構37A,37Bのうち、ばねピストン機構3
7Aを例にとってその詳細構造を以下に説明する。
【0050】図5(a)〜(f)は、ばねピストン機構
37Aの詳細構造を表す、図4中V−V断面による横断
面図にほぼ相当する図である。これら図5(a)〜
(f)において、ばねピストン機構37Aは、前記上下
一対のピストン部材36,36と、前記取付板38に設
けた貫通孔38aに挿入固定され、前記ピストン部材3
6,36を上下方向摺動可能にそれぞれ収納する上下一
対のピストンケース41,41と、それらピストンケー
ス41,41の入口部(上端面又は下端面)をそれぞれ
塞ぐ上下一対の蓋部材42U,42Lと、それら蓋部材
42U,42Lと前記ピストン部材36,36との間に
配置され、ピストン部材36,36を蓋部材42U,4
2Lから離間する方向へ付勢する上下一対のばね(皿ば
ね)43,43(但し煩雑を避けるため図5(a)及び
図5(d)のみに図示)とを備えている。
【0051】このとき、前記の上蓋部材42U及び下蓋
部材42Lの外周部には図示しないネジ山が形成されて
おり、これに対応して前記ピストンケース41,41の
入口部内周側にもネジ山が形成されており、そのピスト
ンケース41に上下蓋部材42U,42Lがねじ込まれ
ることにより固定されるようになっている。
【0052】図6(a)は、前記の上蓋部材42Uの詳
細構造を表す上面図であり、図6(b)は、前記の下蓋
部材42Lの詳細構造を表す下面図であり、図6(c)
はそれら上蓋部材42U及び下蓋部材42Lの締め付け
器具44の構造を表す側面図である。
【0053】図6(a)において、上蓋部材42Uは、
径方向中央部に略正方形状の角穴42Uaが形成されて
いる。これに対応して、図6(c)に示す前記締め付け
器具44の下端部には、前記角穴42Uaに係合する角
筒状の凸係合部44aが設けられている。そして、上蓋
部材42Uを前記ピストンケース41に取り付けるとき
に、前記締め付け器具凸係合部44aを上蓋部材角穴4
2Uaに係合させて回転させることにより、適宜上蓋部
材42Uとピストンケース41とのネジ結合を締結・緩
解することができる。そしてこれにより、上蓋部材42
Uに端部を接するばね部材43の付勢力(押圧力)を適
宜調整できるようになっている。
【0054】また図6(b)において、下蓋部材42L
は、径方向中央部に略角筒形状の突起部42Laが形成
されている。これに対応して、図6(c)に示す前記締
め付け器具44の上端部には、前記突起部42Laに係
合する角穴状の凹係合部44bが設けられている。そし
て、下蓋部材42Lを前記ピストンケース41に取り付
けるときに、前記締め付け器具凹係合部44bを下蓋部
材角穴42Laに係合させて回転させることにより、上
記同様、適宜下蓋部材42Lとピストンケース41との
ネジ結合を締結・緩解することができ、これによって下
蓋部材42Uに端部を接するばね部材43の付勢力(押
圧力)を適宜調整できるようになっている。
【0055】上記のような構造により、ばねピストン機
構37Aは、図4及び図3に示すような略プレート状部
材32の前記凹部35aへの係合状態において、その係
合状態を維持するための所定の係止力(=前記ばね部材
43の付勢力)を付与するようになっている。
【0056】なお、以上はばねピストン機構37Aを例
にとって説明したが、特に図示しないが前述のようにも
う一方のばねピストン機構37Bもほぼ同様の構造であ
り、図4及び図3に示すような略プレート状部材32の
前記凹部35dへの係合状態において、その係合状態を
維持するための所定の係止力(=前記ばね部材43の付
勢力)を付与するようになっている。
【0057】ここで、前記の図5(a)〜(f)は、ば
ねピストン機構37Aの略プレート状部材凹部35aと
の係合状態に至るまでの係合挙動の一例を表したもので
ある。
【0058】まず最初に、図4において左側に示すシー
ルドジャッキロッド部15aが、当初右側に示すシール
ドジャッキロッド部15aよりも相対的に下方(言い換
えればシールド掘進機後方側)にあり、これによって図
4中左側のシールドジャッキロッド部15aに接続され
た略プレート状部材32は、図4中右側のシールドジャ
ッキロッド部15aに接続されたばねピストン機構37
Aの上下ピストン部材36,36と接することなく離れ
ている(図示せず)。
【0059】この状態から、図4中左側のシールドジャ
ッキ15が縮短(又は図4中右側のシールドジャッキ1
5が伸長、以下同様)すると、略プレート状部材32の
一方側の縁部32aがまず上下ピストン部材36,36
の押圧力に打ちかってそれらの間隙に貫入しはじめ(図
5(a)の状態)、さらにそれら上下ピストン部材3
6,36間の間隙を上下方向に押し広げながら略プレー
ト状部材32が進んでいく(図5(b)の状態)。
【0060】その後、上下ピストン部材36,36が略
プレート状部材32の前記縁部32aを乗り越え、凹部
35cへ係合する。但し、この係合は、主として図4及
び図3に示す最終的な凹部35aへの係合へのガイドと
しての役割であり、図4より明らかに類推できるよう
に、この時点ではもう一方のばねピストン機構37Bは
略プレート状部材32と離間している。
【0061】さらに図4中左側のシールドジャッキ15
が縮短すると、略プレート状部材32の凹部35c,3
5a間に位置する中間縁部32b1が上下ピストン部材
36,36の間隙に貫入しはじめ(図5(d)の状
態)、さらに中間縁部32b1がそれら上下ピストン部
材36,36間の間隙を上下方向に押し広げながら略プ
レート状部材32が進んでいく(図5(e)の状態)。
【0062】そして、上下ピストン部材36,36が略
プレート状部材32の前記中間縁部32b1を乗り越
え、凹部35cへと係合する。この係合と同時に、もう
一方のばねピストン機構37Bの上下ピストン部材3
6,36も、略プレート状部材32の前記縁部32aを
乗り越え、前記凹部35dに係合し、これによって図4
及び図3に示す最終的な係合状態(言い換えれば、2つ
のシールドジャッキ15,15の連結状態)が実現す
る。
【0063】なお、図4及び図3に示す係合状態から、
図4中左側のシールドジャッキ15を伸長(又は図4中
右側のシールドジャッキ15を縮短)させて上記と逆向
きの挙動を行わせることにより、当初の非係合状態(係
合前の状態、言い換えれば2つのシールドジャッキ1
5,15の非連結解放状態)に戻すことができることは
言うまでもない。
【0064】一方、特に詳細な図示を省略するが、図4
において左側に示すシールドジャッキロッド部15aが
当初右側に示すシールドジャッキロッド部15aよりも
相対的に上方(言い換えればシールド掘進機前方側)に
あった場合は、まず、その状態から、図4中左側のシー
ルドジャッキ15が伸長(又は図4中右側のシールドジ
ャッキ15が縮短、以下同様)して、略プレート状部材
32の他方側の縁部32cがばねピストン機構37Bの
上下ピストン部材36,36の間隙に貫入し押し広げな
がら進む。その後、ばねピストン機構37Bの上下ピス
トン部材36,36が前記縁部32cを乗り越え、凹部
35bへ係合するが、この時点ではばねピストン機構3
7Aは略プレート状部材32の前記縁部32c側に離間
している。
【0065】さらに図4中左側のシールドジャッキ15
が伸長すると、略プレート状部材32の凹部35b,3
5d間に位置する中間縁部32b2が上下ピストン部材
36,36の間隙に貫入し上下ピストン部材36,36
間の間隙を上下方向に押し広げながら進み、上下ピスト
ン部材36,36が略プレート状部材32の前記中間縁
部32b2を乗り越え、凹部35dへと係合する。この
係合と同時に、もう一方のばねピストン機構37Aの上
下ピストン部材36,36も、略プレート状部材32の
前記縁部32cを乗り越え、前記凹部35aに係合す
る。
【0066】この係合状態から、上記と逆向きの挙動を
行わせることにより、当初の非係合状態(係合前の状
態)に戻すことができる。
【0067】なお、上記係合の際には、前記雄側係合部
100Bの略プレート状部材32に設けた凹部35a,
35b,35c,35dを長穴形状としたのは、係合時
に生じうるスプレッダ部15Bのヨーイングの反動で雄
側係合部100Bと雌側係合部100Aとの係合がはず
れないようにするためである。
【0068】図1に戻り、前記のカッタヘッド3は、径
方向中央部(内側)に位置し前記センターシャフト10
の掘進方向前方側の先端部に固定された略円盤構造の面
板27と、この面板27のさらに掘進方向前方側に固定
されたセンターカッタ28とを備えている。
【0069】前記の面板27は、多数のカッタビット
(図示せず)を備えており、これによって、カッタヘッ
ド3が回転すると外径が前記シールド本体1の外径にほ
ぼ等しい円形断面形状を掘削できるようになっている。
【0070】なお、面板27には、公知のコピーカッタ
(オーバカッタ)30が設けられており、トンネルの曲
線部分を施工する時にこのコピーカッタ30でカーブ内
側側面の掘削及び土砂取り込みを行うことにより、より
広い範囲を余堀りしてシールド掘進機の通過する通路を
確保できるようになっている。但し、前記の中折れジャ
ッキ14による前胴1Aと後胴1Bとの中折れ動作によ
って、このコピーカッタ30による余堀り量の低減が図
られている。
【0071】前記の送水管6及び排泥管7の先端側は、
前記シールド本体1内側から前記隔壁2を貫通して前記
掘削室Pに露出しており、それぞれ先端部分に送水口6
a及び吸込口7aを備えている。送水管6の送水口6a
は前記掘削室Pの上部に開口しており、また排泥管7の
吸込口7aは前記掘削室Pの下部に開口している。
【0072】また、送水管6及び排泥管7の後端側は、
前記後胴1Bからさらに後方(すなわちシールド掘進機
外)へと延設されている。このとき、排泥管7の後端は
所定箇所に設けた吸込ポンプ(図示せず)に接続されて
おり、この吸込ポンプの吸い込み力によって、前記のよ
うに掘削室P内の泥水を吸込口7aから吸い込み、排泥
管7を介して掘進方向と反対側(図1中右側)に搬送す
るようになっている。この搬送されてきた泥水は、最終
的に、トンネル坑外に設けられた泥水処理設備(図示せ
ず)で所定の処理(例えば浄化処理)された後、前記送
水管6に接続された送水ポンプ(図示せず)の吐き出し
力によって送水管6を介し再びシールド掘進機内へと送
り込まれ、先端の前記送水口6aから再び掘削室P内へ
と還流させられる。なお、17は、バイパスバルブを備
えたバイパス管であり、掘進開始前等の所定の場合に、
送水ポンプから送水管6を介し導かれてきた水を送水口
6aから掘削室P内に送り込まず直接排泥管7へとバイ
パスさせシールド本体1内で還流させるときに使用する
ものである。
【0073】なお、後胴1Bの最後端部には、複数のテ
ールパッキン8aを備えたテールシール部8が設けられ
ており、これによって、前進していくシールド掘進機の
シールド本体1の後端部と前記セグメントリングSとの
間のシールを行い、シールド掘進機外から機内への止水
及び土砂浸入防止を図るようになっている。
【0074】前記のエレクタ装置9は、前記後胴1Bの
内周に沿って配置されたガイドローラ(図示せず)によ
り案内され、後胴1Bに装備された旋回用モータ(同)
によって旋回駆動されるエレクタリング18と、このエ
レクタリング18から後方側に向けて突出した左・右1
対のエレクタアーム19,19と、これらエレクタアー
ム19,19に設けられた押付ジャッキ20,20によ
って前記エレクタリング18の径方向に摺動させられる
略門型形状の吊りビーム21と、この吊りビーム21に
設けられ前記エレクタアーム19,19をそれぞれ貫通
する左・右2本のガイドロッド22,22と、前記吊り
ビーム21の中央部にスライダガイド23を介して支持
されたスライダ24と、前記吊りビーム21に装備され
た前後摺動ジャッキ25と、前記スライダ24に設けら
れ前記摺動ジャッキ25により前記エレクタリング18
の軸線方向に摺動させられるセグメント把持部26とを
有する。
【0075】上記構造により、エレクタ装置9は、前記
セグメントリングSの分割ピースを構成するセグメント
(図示せず)を1つずつ吊り上げ、所定の組立位置に搬
送し、軸方向(掘進前後方向)に隣接する既設セグメン
トリングS及び周方向に隣接する既設セグメントに順次
ボルト締結してセグメントリングSを組み立てるように
なっている。
【0076】以上のようなシールド掘進機に、本発明の
シールドジャッキの油圧駆動装置の一実施の形態が設け
られている。図7は、このシールドジャッキの油圧駆動
装置の構成を表す油圧回路図である。
【0077】図7において、この油圧駆動装置は、原動
機(電動モータあるいはエンジン等)101と、この原
動機101によって駆動される油圧ポンプ102と、前
記16個のシールドジャッキ15(ジャッキ符号SJ1
〜SJ16)内にそれぞれ設けられ、前記油圧ポンプ1
02から吐出される圧油がそれぞれ供給される16個の
前記シールドジャッキ用油圧シリンダ15A(対応する
ジャッキ符号SJ1〜SJ16を併せて付す)と、前記
油圧ポンプ102の吐出管路103に接続され、前記油
圧ポンプ102からそれら16個の油圧シリンダ105
A全体に供給される圧油の方向及び流量をそれぞれ制御
する1つのコントロールバルブ104と、このコントロ
ールバルブ104と前記16個のシールドジャッキ用油
圧シリンダ15A(ジャッキ符号SJ1〜SJ16)の
ボトム側油室15c及びロッド側油室15dとの間をそ
れぞれ接続する圧油供給管路105a及び圧油供給管路
105bと、前記油圧ポンプ102の吐出管路103か
ら分岐した管路127に設けられ、ポンプ吐出圧の最大
値を規定するリリーフ弁107と、コントローラ(図示
せず)とを有している。
【0078】前記圧油供給管路105aは、各シールド
ジャッキ用油圧シリンダ15A側において16個の圧油
供給分岐管路105aaに分岐しており、これら圧油供
給分岐管路105aaのそれぞれが各シールドジャッキ
用油圧シリンダ15Aのボトム側油室15cに接続され
ている。そして、各圧油供給分岐管路105aaには、
各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aの動作を個別
に選択可能な複数の選択弁106が配設されている。す
なわち、これら16個の選択弁106は、互いにパラレ
ルに接続されている。
【0079】この選択弁106は、ソレノイドを備えた
電磁駆動部106aを備えた2位置切換型の電磁切換弁
であり、連通位置106Aと遮断位置106Bとを選択
的に切り換え可能となっている。すなわち、電磁駆動部
106aのソレノイドへコントローラからの制御信号
(=駆動電流)Scが入力されると、図7中右側の連通
位置106Aに切り換えられる。これにより、対応する
圧油供給分岐管路105aaを連通させるようになって
いる。また、制御信号Scの駆動電流値が0になると、
ばね106bの復元力で図7に示す遮断位置106Bに
復帰し、遮断位置106Bに設けた逆止弁107a,1
07bによって圧油供給分岐管路105aaを遮断する
ようになっている。
【0080】前記圧油供給管路105bは、そのコント
ロールバルブ104側に(すなわち全シールドジャッキ
用油圧シリンダ15Aに共通に)、背圧生成用圧力制御
弁108が配設されている。この圧力制御弁108は、
各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aの伸び動作時
に(詳細は後述)、各シールドジャッキ用油圧シリンダ
15Aのロッド側油室15dに所定の背圧を付与するた
めのものであり、その背圧の値は、弁体108aを付勢
するばね108bのばね力で設定される。なお、各シー
ルドジャッキ用油圧シリンダ15Aの縮み動作時(詳細
は後述)にこの圧力制御弁108を介さず圧油を流せる
よう、圧力制御弁108をバイパスするように逆止弁1
09aを備えたバイパス管路109が設けられている。
また、前記圧油供給管路105bの前記背圧生成用圧力
制御弁108より各シールドジャッキ用油圧シリンダ1
5A側は、上記圧油供給管路105aと同様、16個の
圧油供給分岐管路105baに分岐しており、これら圧
油供給分岐管路105baのそれぞれが各シールドジャ
ッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油室15dに接続
されている。
【0081】前記のコントロールバルブ104は、切換
位置104A,104B、及び中立位置104Cを備え
た3位置切換弁であり、ソレノイドを備えた電磁駆動部
104a,104bをそれぞれ備えている。そして、電
磁駆動部104a(又は電磁駆動部104b、以下、こ
の段落中かっこ内の対応関係同じ)のソレノイドへコン
トローラからの制御信号(=駆動電流)Sa(又はSb)
が入力されると、図7中右側の切換位置104A(又は
左側の切換位置104B)に切り換えられる。これによ
り、圧油供給管路105a(又は105b)をポンプ吐
出管路103に連通させるとともに、圧油供給管路10
5b(又は105a)を油圧タンク110へのタンク管
路111に連通させるようになっている。
【0082】また、制御信号Sa及びSbの駆動電流値が
ともに0になると、コントロールバルブ104は、ばね
104c,104dの復元力で図7に示す中立位置10
4Cに復帰し、圧油供給管路105a,105bをポン
プ吐出管路103及びタンク管路111と遮断するよう
になっている。
【0083】このとき、前記タンク管路111からは、
前記圧油供給分岐管路105aaのそれぞれに至るオー
バロード制御管路112が分岐して設けられており、そ
のコントロールバルブ104側に(すなわち全シールド
ジャッキ用油圧シリンダ15Aに共通に)、オーバロー
ド用リリーフ弁113が配設されている。このリリーフ
弁113は、各シールドジャッキ用油圧シリンダ15A
の伸び動作時における負荷圧(各シールドジャッキ用油
圧シリンダ15Aのボトム側油室15dの圧力)のうち
最高のもの(=最大負荷圧)の最大値を規定するための
ものであり、その制限値は、弁体113aを付勢するば
ね113bのばね力で設定される(例えば設定圧35M
Pa)ようになっている。
【0084】また、前記オーバロード制御管路112の
前記オーバロード用リリーフ弁113より各シールドジ
ャッキ用油圧シリンダ15A側は、16個のオーバロー
ド制御分岐管路112aに分岐しており、これらオーバ
ロード制御分岐管路112aが逆止弁114を介して前
記圧油供給分岐管路105aaにそれぞれ接続されてい
る。
【0085】前記のリリーフ弁107は、3位置型の電
磁切換弁115及び圧力制御弁116を備えたリリーフ
圧設定機構117により、そのリリーフ圧が可変となっ
ている。
【0086】すなわち、電磁切換弁115は、ソレノイ
ドを備えた電磁駆動部115a,115bをそれぞれ備
えており、電磁駆動部115a及び電磁駆動部115b
のいずれのソレノイドにもコントローラからの制御信号
(=駆動電流)Sra,Srbが入力されない(すなわち駆
動電流値0)の状態では、ばね115c,115dの復
元力で図7に示す中立位置115Cとなり、リリーフ弁
107の弁体107aへ押圧力を作用させる圧力管路1
07bを、管路118を介して前記タンク管路111に
連通させる。この結果、弁体107aを付勢するばね1
07cのばね力のいかんにかかわらずリリーフ弁107
の設定リリーフ圧は0(タンク圧)となる。
【0087】また、電磁駆動部115bのソレノイドに
コントローラからの制御信号Srbが入力されると、電磁
切換弁115は図7中右側の切換位置115Bとなり、
前記圧力管路107bを管路119と連通させる。この
ときの管路119内の圧力は、別途設けた前記圧力制御
弁116のばね116aによる設定圧(例えば21.0
MPa)となっており、これによって圧力管路107b
内の圧力もその設定圧(上記の例では21.0MPa)
となる。この結果、弁体107aを付勢するばね107
cのばね力のいかんにかかわらずリリーフ弁107の設
定リリーフ圧は上記設定圧(21.0MPa)となる。
【0088】さらに、電磁駆動部115aのソレノイド
にコントローラからの制御信号Sraが入力されると、電
磁切換弁115は図7中左側の切換位置115Aとな
り、前記圧力管路107bを管路118あるいは管路1
19から遮断する。この結果、リリーフ弁107の設定
リリーフ圧は、弁体107aを付勢するばね107cの
ばね力によってのみ決定される設定圧(例えば35.0
MPa)となる。
【0089】以上のようにして、上記リリーフ圧設定機
構117は、電磁切換弁115へ入力される制御信号に
応じて、リリーフ弁107のリリーフ圧を3段階に変化
させるようになっている。
【0090】上記において、シールドジャッキ用油圧シ
リンダ15Aのボトム側が、各請求項記載の複数のシー
ルドジャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の
うち一方側に相当し、シールドジャッキ用油圧シリンダ
15Aのロッド側が、各請求項記載の複数のシールドジ
ャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロッド側のうち他
方側に相当している。
【0091】また、ロック装置100が、複数のシール
ドジャッキのうち隣接するシールドジャッキ間を選択的
に連結・解放可能な解結手段を構成し、そのうち雄側係
合部100Bが、互いに隣接する一方のシールドジャッ
キに設けた第1係合手段を構成し、雌側係合部100A
が、互いに隣接する他方のシールドジャッキに設けられ
前記第1係合手段と係合する第2係合手段を構成する。
【0092】また、背圧生成用圧力制御弁108が、ば
ね力により所定の背圧を設定可能な圧力制御弁を構成す
るとともに、複数のシールドジャッキ用油圧シリンダの
他方側に所定の背圧を付与する背圧生成手段を構成す
る。さらに、コントロールバルブ104が、複数のシー
ルドジャッキ用油圧シリンダ全体に供給する圧油の方向
を制御する制御弁手段を構成し、16個の選択弁106
が、複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側
及びロッド側のうち一方側に設けた、各シールドジャッ
キ用油圧シリンダの動作を個別に選択可能な複数の選択
弁手段を構成する。
【0093】次に、以上のように構成したシールド掘進
機の動作及び作用を以下に説明する。
【0094】(1)シールド掘進機の概略動作 本実施の形態のシールド掘進機においては、カッタ駆動
装置4の駆動力でカッタヘッド3を回転駆動し、カッタ
ヘッド3の面板27A〜Dに設けた前記カッタビット2
9により地山の切羽を掘削する。このときのカッタヘッ
ド3への推進力は、前述したように、既設のセグメント
リングSを反力受けとしてシールドジャッキ15を掘進
方向に伸張させることにより与えられる。
【0095】掘削された土砂は、面板27のスリット
(図示せず)から掘削室P内に取り込まれた後、送水管
6の送水口6aから注水されて泥水状態とされ、この状
態で吸込口7aから吸い込まれ、排泥管7を介して搬送
排出される。
【0096】このようにして所定距離(例えばシールド
ジャッキ15の1ストローク分の距離)だけ掘削を行っ
た後、シールドジャッキ15を縮め、スプレッダ16と
既設のセグメントリングSとの間に生じたスペースに、
エレクタ装置9で新たなセグメントリングSを組み立て
て配置する。このとき、セグメントリングSの周囲にで
きる空洞部分には例えば図示しない注入手段で裏込め剤
が注入され、これによりこの空洞部分が埋められる。
【0097】そして、上記新たに配置したセグメントリ
ングSを再び反力受けとしてシールドジャッキ15を伸
び状態にしシールド本体1を前方へ推進させつつ、カッ
タヘッド3を回転させて再び地山の掘削を行っていく。
【0098】以上の手順を繰り返し、前述した円形断面
のトンネルを掘進する。なお、シールド掘進機が通過し
た後のセグメントリングSの周囲の土砂に対しては、例
えば図示しない注入手段で時効硬化する裏込め剤を注入
充填し、トンネル壁面を地山に固定する。
【0099】(2)シールドジャッキの推進動作 上記のような基本動作であるシールド掘進機の詳細動作
上の最も大きな特徴の1つは、前述した地山切羽掘削時
のシールドジャッキ15の推進動作にある。
【0100】すなわち、前述したように、本実施の形態
のシールド掘進機においては、シールド掘進機の周方向
に16個設けたシールドジャッキ15でセグメントリン
グSに反力をとって推進する。このとき、軸方向(掘進
方向)のある段において周方向に分割したセグメントを
順次組み立ててセグメントリングSを構築した後、その
セグメントリングSに押し付け力を作用させる際、前記
ロック装置100を用いてすべての隣接シールドジャッ
キ15間を連結した状態(図2に示す状態)で全シール
ドジャッキ15を一体として伸長動作を行わせる。
【0101】すなわち、図7において、全シールドジャ
ッキ15間を連結した状態で、コントローラにより前記
コントロールバルブ104の電磁駆動部104aへの駆
動信号SaをONにし、コントロールバルブ104が図
7中右側の切換位置104Aに切り換える。そして、コ
ントローラにより全ての選択弁106の電磁駆動部10
6aへの駆動信号SaをONにし、全ての選択弁106
を遮断位置106Bから連通位置106Aに切り換え
る。これにより、油圧ポンプ102からの圧油が、コン
トロールバルブ104の切換位置104A→各選択弁1
06の連通位置106A→各シールドジャッキ用油圧シ
リンダ15Aのボトム側油室15cへと供給されるとと
もに、このときの戻り油が、シールドジャッキ用油圧シ
リンダ15Aのロッド側油室15d→圧油供給管路10
5b→コントロールバルブ104の切換位置104A→
タンク管路111を介し、油圧タンク110へと戻され
る。なおこのとき、この圧油供給管路105bに設けた
前記背圧生成用圧力制御弁108によって全シールドジ
ャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油室15dに所
定の背圧(後述のようにロック装置100のばね43の
付勢力(弾性力)に打ち勝つ程度の大きさとされる)が
立つが、通常、この伸長動作時に全シールドジャッキ用
油圧シリンダ15Aのボトム側油室15dにはその背圧
よりも遙かに大きな圧力が生じるため、この背圧による
伸長抵抗はほとんど問題とならない。以上のようにし
て、全てのシールドジャッキ15がロック装置100で
連結された状態のまま伸長する。
【0102】このように全シールドジャッキ15を連結
して伸長させることにより、それら全体が略環状構造物
を構成するとともに、各シールドジャッキ15間の周方
向距離を一定に拘束することができる。したがって、前
述したような偏心構造に基づきスプレッダ部15Bから
セグメントを径方向外周側へ押す力(すべり荷重)が作
用するとき、何らかの事情によってそのすべり荷重の大
きさが一時的あるいは局所的に過大となりスプレッダ部
15BがセグメントリングS表面を外周側にすべろうと
しても、そのすべり動作が拘束されることとなる。した
がって、すべり荷重によるセグメントの破損を確実に防
止することができ、これによってトンネル構造物の耐久
性を向上することができる。
【0103】なお、通常のシールド掘進時にはあまり実
施することはないが、コントロールバルブ104を反対
側に切り換えることにより、全てのシールドジャッキ1
5をロック装置100で連結された状態のまま縮短させ
ることができることは言うまでもない。すなわち、図7
において、全シールドジャッキ15間を連結した状態
で、コントローラにより前記コントロールバルブ104
の電磁駆動部104bへの駆動信号SaをONにすると
ともに、全ての選択弁106の電磁駆動部106bへの
駆動信号SaをONにする。これにより、油圧ポンプ1
02からの圧油が、コントロールバルブ104の切換位
置104B→圧油供給管路105b→バイパス管路10
9の逆止弁109a→各シールドジャッキ用油圧シリン
ダ15Aのロッド側油室15dへと供給されるととも
に、このときの戻り油が、各シールドジャッキ用油圧シ
リンダ15Aのボトム側油室15c→各選択弁106の
連通位置106A→圧油供給管路105a→コントロー
ルバルブ104の切換位置104B→タンク管路111
を介し、油圧タンク110へと戻され、全てのシールド
ジャッキ15をロック装置100で連結された状態のま
ま縮短できる。
【0104】(3)セグメントリングの組立動作 上記シールド掘進機に備えられた本実施の形態のシール
ドジャッキの油圧駆動装置の動作上の最も大きな特徴
は、前述した推進掘削後シールドジャッキ15を縮めつ
つ行う新たなセグメントリングSの組み立て動作を行う
ときの動作にある。これを以下詳細に説明する。
【0105】一般に、シールド掘進機を用いたシールド
工法においては、上述のようにセグメントを順次組み付
けていくとき、前述した推進掘削後に組み付けようとす
るセグメントに対応する周方向位置のシールドジャッキ
15を一旦縮短させた後、セグメント組み付け後に伸長
して押圧する、という一連の動作を、各セグメントごと
に繰り返すことになる。言い換えれば、周方向に配設し
た各シールドジャッキ15を、複数のグループに分けて
個別に伸縮させることになる。
【0106】このとき、上記(2)で説明したように、
推進掘削終了後には全てのシールドジャッキ15が前記
ロック装置100で連結されていることから、その連結
された全シールドジャッキ15のうちの縮短させたいシ
ールドジャッキ15を、その他のシールドジャッキ15
から解放しなければならない。また、上記のように各シ
ールドジャッキ15を複数のグループに分けて個別に伸
縮させつつセグメントを組み付けてセグメントリングS
を完成した後は、再び上記推進を行うために全てのシー
ルドジャッキ15を連結した状態としなければならな
い。
【0107】このような動作事情に鑑みて、上記シール
ド掘進機においては、ロック装置100によって複数の
シールドジャッキ15のうち隣接するシールドジャッキ
15,15間を選択的に連結・解放可能な構成となって
いる。但しこのとき、このロック装置100は、前述の
ように、隣接シールドジャッキ15,15のうち一方に
接続した雄側係合部100Bと他方に設けた雌側係合部
100Aとからなり、雄側係合部100Bの略プレート
状部材32に設けた凹部35a,35dに、雌側係合部
100Aに設けたピストン部材36を弾性力によって貫
入させ係合状態を形成するようになっている。したがっ
て、各シールドジャッキ15間のロック装置100の連
結・解放はシールドジャッキ15側で(各シールドジャ
ッキ15の伸長・縮短動作によって)行われることにな
る。
【0108】すなわち、離れている(解放されている)
2つのシールドジャッキ15,15を連結したい場合に
は、例えばそれら2つのうち一方を略停止状態に保持し
つつ、他方を伸長(又は縮短)させることでロック装置
100の前記雌側係合部100Aと前記雄側係合部10
0Bとを係合させる。また、連結している2つのシール
ドジャッキ15,15を解放したい場合にも、一方を略
停止状態に保持しつつ、他方を伸長(又は縮短)させる
ことでロック装置100の前記雌側係合部100Aと前
記雄側係合部100Bとの係合を離脱させる。
【0109】以下、本実施の形態の油圧駆動装置による
それらシールドジャッキ15の伸縮を利用したロック装
置100の連結動作及び解放動作を順次説明する。
【0110】(4)ロック装置の連結・解放動作 (4−1)ロック装置の連結動作 伸長による連結動作 すなわち、離れている(解放されている)2つのシール
ドジャッキ15,15のうち一方を略停止状態に保持し
つつ、他方を伸長させることでロック装置100の前記
雌側係合部100Aと前記雄側係合部100Bとを係合
させる動作である。この動作を可能としたことが本実施
の形態の油圧駆動装置の最も大きな特徴の1つであるの
で、この動作については、第1比較例を参照しつつ説明
する。
【0111】図8は、前記した第1比較例によるシール
ドジャッキの油圧駆動装置の構成を表す油圧回路図であ
る。図7に示した本実施の形態の油圧駆動装置と同等の
部分には同一の符号を付している。
【0112】図8において、この第1比較例は、一般的
なシールドジャッキの油圧駆動装置にほぼ相当するもの
であり、前述した個別のシールドジャッキ15縮短動作
を行う必要性と、あるシールドジャッキ15の伸長動作
と別のシールドジャッキ15の縮短動作を同時に行うこ
とはほとんどないというシールドジャッキ固有の背景に
基づき、コスト低減の観点から比較的シンプルな構成と
した(主として1つの3位置切換弁と16個の2位置切
換弁とで構成した)ものである。図7に示した本実施の
形態の油圧駆動装置と異なる点は、圧油供給管路105
bに設けられていた背圧生成用の圧力制御弁108及び
これに係わるバイパス管路109が省略され、全シール
ドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油室15d
がそのまま圧油供給管路105bを介しコントロールバ
ルブ104に接続されていていることである。
【0113】図9は、上記構造の第1比較例による油圧
駆動装置において、上記伸長による連結動作を行おうと
する場合の挙動を示す図である。この例では、解放状態
の2つのシールドジャッキ15(ジャッキ符号SJ1、
以下適宜、シールドジャッキSJ1のように称する)及
びシールドジャッキ15(ジャッキ符号SJ2)のうち
一方のシールドジャッキSJ1を略停止状態に保持しつ
つ、他方のシールドジャッキSJ2を伸長させること
で、ロック装置100の前記雌側係合部100Aと前記
雄側係合部100Bとを係合させようとする場合を例に
とって示している。
【0114】図9に示すように、この場合、コントロー
ルバルブ104を図8および図9中右側の切換位置10
4Aへ切り換えておき、保持したいシールドジャッキS
J1に対応する選択弁106を遮断位置106Bとしつ
つ、伸長させたいシールドジャッキSJ2に対応する選
択弁106を連通位置106Aとすることとなる。これ
により、油圧ポンプ102からの圧油が、コントロール
バルブ切換位置104A→圧油供給管路105a→選択
弁連通位置106A→伸長させたいシールドジャッキS
J2の油圧シリンダボトム側油室15cへと供給される
とともに、戻り油が、その油圧シリンダロッド側油室1
5d→圧油供給管路105b→コントロールバルブ切換
位置104A→油圧タンク110へと戻されて、シール
ドジャッキSJ2を伸長させることができる。
【0115】しかしながら、このとき、前述のように全
シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油室
15dがそのままコントロールバルブ104に接続され
ているため、上記のようにしてコントロールバルブ10
4を切換位置104Aにして伸長させたいシールドジャ
ッキSJ2の油圧シリンダロッド側油室15dをタンク
管路111に接続すると、その他の全てのシールドジャ
ッキSJ1,SJ3〜16の油圧シリンダロッド側油室
15dもタンク管路111に接続され、それらロッド側
油室15dの圧力はすべてタンク圧になってしまう。
【0116】この結果、当初は選択弁106が遮断位置
106Bとされることで現在の位置に静止保持されてい
たシールドジャッキSJ1は、シールドジャッキSJ2
が伸長してきて係合(嵌合)しようとするときにその係
合抵抗力(前述したピストン部材36を貫入させるばね
43の弾性力にほぼ等しくなる)が前記ロッド側油室1
2d内の圧力(=タンク圧)より大きくなり、その位置
に保持することができずに前記シールドジャッキSJ2
に押されて伸長動作してしまう。このため、2つのシー
ルドジャッキの連結を行うことが困難となる。
【0117】これに対して、図7に示した本実施の形態
の油圧駆動装置においては、前述のように背圧生成用圧
力制御弁108により全シールドジャッキ用油圧シリン
ダ15Aのロッド側(すなわち選択弁106と反対側)
の油室15dに所定の背圧を付与するようにする。これ
により、前記圧力制御弁108のばね108bのばね力
を予め調整して背圧の値を大きくしておくことで、ロッ
ド側圧油室15dの圧力が前述の係合抵抗力(≒ばね4
3の弾性力)に打ち勝つようにすることができる。
【0118】すなわち、前述のようにシールドジャッキ
SJ2が伸長してきて係合しようとするときに、シール
ドジャッキSJ1の油圧シリンダロッド側油室15d内
の圧力をその係合抵抗力より大きくできるので、図10
に示すように、シールドジャッキSJ1をその位置に静
止保持させつつシールドジャッキSJ2を伸長させてそ
れら2つのシールドジャッキSJ1,SJ2の連結を行
うことが可能となる。
【0119】縮短による連結動作 すなわち、離れている(解放されている)2つのシール
ドジャッキ15,15のうち一方を略停止状態に保持し
つつ、他方を縮短させることでロック装置100の前記
雌側係合部100Aと前記雄側係合部100Bとを係合
させる動作である。
【0120】図11は、本実施の形態の油圧駆動装置に
おいて、上記縮短による連結動作を行おうとする場合の
挙動を示す図である。この例では、解放状態の2つのシ
ールドジャッキSJ1,SJ2のうち一方のシールドジ
ャッキSJ2を略停止状態に保持しつつ、他方のシール
ドジャッキSJ1を縮短させることで、ロック装置10
0の前記雌側係合部100Aと前記雄側係合部100B
とを係合させようとする場合を例にとって示している。
【0121】図11に示すように、この場合、コントロ
ールバルブ104を図7中左側の切換位置104Bへ切
り換えておき、保持したいシールドジャッキSJ2に対
応する選択弁106を遮断位置106Bとしつつ、縮短
させたいシールドジャッキSJ1に対応する選択弁10
6を連通位置106Aとする。
【0122】これにより、油圧ポンプ102からの圧油
が、コントロールバルブ切換位置104B→圧油供給管
路105b→逆止弁109a→縮短させたいシールドジ
ャッキSJ1の油圧シリンダロッド側油室15dへと供
給されるとともに、戻り油が、その油圧シリンダボトム
側油室15c→選択弁連通位置106A→圧油供給管路
105a→コントロールバルブ切換位置104B→油圧
タンク110へと戻されて、シールドジャッキSJ1を
縮短させることができる。
【0123】このとき、保持したいシールドジャッキS
J2の油圧シリンダロッド側油室15dにも油圧ポンプ
102からの圧油が流入しようとするが、ボトム側油室
15cからの戻り油が選択弁遮断位置106Bによって
ブロックされるため、シールドジャッキSJ2は縮短す
ることなく、その位置に保持される。
【0124】以上の結果、それら2つのシールドジャッ
キSJ1,SJ2の連結を行うことが可能となる。
【0125】(4−2)ロック装置の解放動作 伸長による解放動作 すなわち、連結されている2つのシールドジャッキ1
5,15のうち一方を略停止状態に保持しつつ、他方を
伸長させることでロック装置100の前記雌側係合部1
00Aと前記雄側係合部100Bとの係合を離脱させる
動作である。この動作を可能としたことも、本実施の形
態の油圧駆動装置の最も大きな特徴の1つであるので、
この動作についても、上記(4−1)と同様、先の図
8に示した第1比較例を参照しつつ説明する。
【0126】図12は、上記構造の第1比較例による油
圧駆動装置において、上記伸長による解放動作を行おう
とする場合の挙動を示す図である。この例では、連結状
態の2つのシールドジャッキSJ1及びシールドジャッ
キSJ2のうち一方のシールドジャッキSJ1を略停止
状態に保持しつつ、他方のシールドジャッキSJ2を伸
長させることで、ロック装置100の前記雌側係合部1
00Aと前記雄側係合部100Bとの係合を離脱させよ
うとする場合を例にとって示している。
【0127】図12に示すように、この場合、上記(4
−1)と同様、コントロールバルブ104を図8中右
側の切換位置104Aへ切り換え、保持したいシールド
ジャッキSJ1に対応する選択弁106を遮断位置10
6Bとし、伸長させたいシールドジャッキSJ2に対応
する選択弁106を連通位置106Aとすることとな
る。これにより、油圧ポンプ102からの圧油が伸長さ
せたいシールドジャッキSJ2の油圧シリンダボトム側
油室15cへと供給されるとともに、戻り油がその油圧
シリンダロッド側油室15dから圧油供給管路105b
を介し油圧タンク110へと戻され、シールドジャッキ
SJ2を伸長できる。
【0128】しかしこのとき、前述のように全シールド
ジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油室15dが
そのままコントロールバルブ104に接続され、全ての
シールドジャッキSJ1〜16の油圧シリンダロッド側
油室15d内の圧力がすべてタンク圧になる。この結
果、当初は選択弁106が遮断位置106Bとされるこ
とで現在の位置に静止保持されていたシールドジャッキ
SJ1が、シールドジャッキSJ2が伸長して係合(嵌
合)離脱しようとするときの離脱抵抗力(≒ばね43の
弾性力)が前記ロッド側油室12d内の圧力(=タンク
圧)より大きくなってその位置に保持することができ
ず、前記シールドジャッキSJ2に押されて伸長動作し
てしまう。このため、2つのシールドジャッキSJ1,
SJ2の解放を行うのが困難となる。
【0129】これに対して、図7に示した本実施の形態
の油圧駆動装置においては、前述のように背圧生成用圧
力制御弁108のばね108bのばね力を予め調整し背
圧の値を大きくしておくことで、ロッド側圧油室15d
の圧力が前記離脱抵抗力に打ち勝つようにすることがで
きる。
【0130】すなわち、前述のようにシールドジャッキ
SJ2が伸長し離脱しようとするときに、シールドジャ
ッキSJ1の油圧シリンダロッド側油室15d内の圧力
をその係合抵抗力より大きくできるので、図13に示す
ように、シールドジャッキSJ1をその位置に静止保持
させつつシールドジャッキSJ2を伸長させてそれら2
つのシールドジャッキSJ1,SJ2の解放を行うこと
が可能となる。
【0131】縮短による解放動作 すなわち、連結されている2つのシールドジャッキ1
5,15のうち一方を略停止状態に保持しつつ、他方を
縮短させることでロック装置100の前記雌側係合部1
00Aと前記雄側係合部100Bとの係合を離脱させる
動作である。
【0132】図14は、本実施の形態の油圧駆動装置に
おいて、上記縮短による解放動作を行おうとする場合の
挙動を示す図である。この例では、連結状態の2つのシ
ールドジャッキSJ1,SJ2のうち一方のシールドジ
ャッキSJ1を略停止状態に保持しつつ、他方のシール
ドジャッキSJ2を縮短させることで、ロック装置10
0の前記雌側係合部100Aと前記雄側係合部100B
とを係合させようとする場合を例にとって示している。
【0133】図14において、上記(4−1)同様、
この場合、コントロールバルブ104を切換位置104
Bへ切り換え、保持したいシールドジャッキSJ1に対
応する選択弁106を遮断位置106Bとし、縮短させ
たいシールドジャッキSJ2に対応する選択弁106を
連通位置106Aとする。
【0134】これにより、油圧ポンプ102からの圧油
が、圧油供給管路105bを介し縮短させたいシールド
ジャッキSJ2の油圧シリンダロッド側油室15dへと
供給されるとともに、戻り油が油圧シリンダボトム側油
室15cから選択弁連通位置106Aを介し油圧タンク
110へと戻され、シールドジャッキSJ2を縮短でき
る。このとき、保持したいシールドジャッキSJ1のボ
トム側油室15cからの戻り油が選択弁遮断位置106
Bによってブロックされるため、シールドジャッキSJ
2はその位置に保持される。
【0135】以上の結果、それら2つのシールドジャッ
キSJ1,SJ2の解放を行うことが可能となる。
【0136】以上説明したように、本実施の形態のシー
ルドジャッキの油圧駆動装置によれば、シールド掘進機
の全シールドジャッキ15間に備えられたロック装置1
00に対し、セグメントの組立順序に対応したシールド
ジャッキ15の伸縮動作に応じ、隣接シールドジャッキ
15,15間を選択的に連結・解放させることができ
る。このとき特に、従来構造に相当する第1比較例では
不可能である、ジャッキ伸長によるロック装置100の
連結動作及びジャッキ伸長によるロック装置100の解
放動作をも行うことができる。また、シールド掘進機の
推進掘削時に、すべての隣接シールドジャッキ15間を
連結させることもできる。
【0137】またこのとき、上記の機能を比較的シンプ
ルな回路構成で安価に実現できるという効果もある。以
下、この効果について、第2比較例を参照して説明す
る。
【0138】図15は、この第2比較例によるシールド
ジャッキの油圧駆動装置の構成を表す油圧回路図であ
る。図7に示した上記本発明の一実施の形態の油圧駆動
装置と同等の部分には同一の符号を付している。
【0139】図15において、この油圧駆動装置では、
前記油圧ポンプ102の前記吐出管路103の下流側
に、前記16個のシールドジャッキ用油圧シリンダ15
A(ジャッキ符号SJ1〜SJ16)に供給される圧油
の方向及び流量をそれぞれ制御するコントロールバルブ
150をそれぞれ接続するとともに、各電磁切換弁15
0と各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのボトム
側油室15c及びロッド側油室15dとの間を接続する
圧油供給分岐管路105aa及び105baに、パイロ
ット操作逆止弁151a及び151bをそれぞれ設けた
ものである。
【0140】各コントロールバルブ150は、図15中
右側の切換位置150A、左側の切換位置150B、及
び中立位置150Cを備えた3位置切換弁型であり、ま
たソレノイドを備えた電磁駆動部150a,150bを
それぞれ備えている。そして、コントローラ(図示せ
ず)からの制御信号(駆動電流)が各電磁駆動部に入力
されることで対応するソレノイドが励磁され、スプール
が切り換えられるようになっている。
【0141】すなわち、各コントロールバルブ150
は、電磁駆動部150a(又は電磁駆動部150b、以
下、この段落中かっこ内の対応関係同じ)のソレノイド
へ制御信号Spa(又はSpb)が入力されると図15中右
側の切換位置150A(又は左側の切換位置150B)
に切り換えられ、圧油供給分岐管路105aa(又は1
05ba)をポンプ吐出管路103に連通させる。これ
により、油圧ポンプ102からの圧油は、圧油供給分岐
管路105aa(又は105ba)に設けた前記パイロ
ット操作逆止弁151a(又は151b)を介し、シー
ルドジャッキ用油圧シリンダ15Aのボトム側油室15
c(又はロッド側油室15d)に導かれ、シールドジャ
ッキ15を伸長(又は縮短)させる。このときの戻り油
は、パイロット管路152a(又は152b)を介した
圧油の流れによりパイロット操作逆止弁151b(又は
151a)が開かれていることから、ロッド側油室15
d(又はボトム側油室15c)から圧油供給分岐管路1
05ba(又は105aa)及び前記パイロット操作逆
止弁151b(又は151a)を介し、コントロールバ
ルブ150の図15中左側の切換位置150B(又は右
側の切換位置150A)からタンク管路111を経て油
圧タンク110へ戻される。
【0142】また、前記制御信号Spa及びSpbの駆動電
流値が0になると、シールドジャッキ用コントロールバ
ルブ150は、ばね150c,150dの復元力で図1
5に示す中立位置に復帰し、圧油供給分岐管路105a
a,105baの上流側部分(パイロット操作逆止弁1
51a,151bよりコントロールバルブ150側の部
分、以下同様)をタンク管路111に連通させてそれら
の圧力をタンク圧とするようになっている。
【0143】上記第2比較例のシールドジャッキの油圧
駆動装置によれば、対応するコントロールバルブ150
を図15中右側位置150A又は左側位置150Bに切
り換えるだけで当該シールドジャッキ用油圧シリンダ1
5を適宜伸長又は縮短させることができ、しかもこのと
き他のシールドジャッキ用油圧シリンダ15と完全に別
個独立した操作が可能である(選択せず動作させないシ
ールドジャッキ用油圧シリンダ15Aについては完全に
閉止する)。したがって、前述したロック装置100を
設けたシールド掘進機に対し適用すれば、上記本発明の
一実施の形態と同様、ロック装置100に対しセグメン
トの組立順序に対応し隣接シールドジャッキ15,15
間を選択的に連結・解放させることができる。
【0144】しかしながら、この第2比較例では、3位
置切換弁であるコントロールバルブ150が16個も必
要となり、前述したこの種のシールドジャッキ用油圧駆
動装置固有の技術背景(あるシールドジャッキ15の伸
長動作と別のシールドジャッキ15の縮短動作を同時に
行うことはほとんどない)から考えて、必要以上に回路
が複雑化し、かつコスト増大や設置スペース増大を招
く。
【0145】これに対し、上記本発明の一実施の形態に
おいては、図15のように3位置切換弁16個で構成す
るのではなく、図7に示したように、1つの3位置切換
弁(コントロールバルブ104)と16個の2位置切換
弁(選択弁106)と、1個の背圧生成用圧力制御弁1
08で構成するので、油圧回路を簡素化でき、かつコス
トを著しく低減できる。
【0146】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、背圧生成用圧力制御弁108と逆止弁109aつき
バイパス管路109aを並行して設けたが、これに限ら
れず、圧力制御弁108の代わりに、逆止弁109aの
機能を内蔵した圧力制御弁を設けても良い。この場合も
同様の効果を得る。
【0147】また、上記本発明の一実施の形態において
は、背圧生成手段である背圧生成用圧力制御弁108を
各シールドジャッキ用油圧シリンダロッド側油室15d
とコントロールバルブ104との間に接続配置したが、
これに限られず、他の位置に配置しても良い。以下、そ
のような変形例を説明する。
【0148】(変1)コントロールバルブと油圧タンク
との間に配設した場合 図16は、上記本発明のシールドジャッキの油圧駆動装
置の一実施の形態において、背圧生成用圧力制御弁10
8を、コントロールバルブ104と油圧タンク110と
の間のタンクライン111上に配設した変形例の構成を
表す油圧回路図である。
【0149】この変形例においても、上記本発明の一実
施の形態と同様の効果を得る。また、圧力制御弁108
をタンクライン111上に設けることで、圧力制御弁1
08には常にコントロールバルブ104から油圧タンク
111へ向かってのみ圧油が流れることとなるため、図
7に示したバイパス管路109及び逆止弁109aが不
要になるという効果がある。
【0150】(変2)背圧生成作用の実行と不実行とを
選択可能とする場合 図17は、上記本発明のシールドジャッキの油圧駆動装
置の一実施の形態において、背圧生成用圧力制御弁10
8による背圧生成作用の実行と不実行とを選択可能とし
た変形例の構成を表す油圧回路図である。
【0151】この変形例においては、前記圧油供給管路
105bから分岐して前記コントロールバルブ104を
バイパスして前記タンクライン111に至るバイパス管
路120を設け、その分岐位置に選択切換弁121を設
けている。そして前記バイパス管路120に、背圧生成
手段としての前記圧力制御弁108を配設している。
【0152】前記選択切換弁121は、ソレノイドを備
えた電磁駆動部121aを備えた2位置切換型の電磁切
換弁であり、図17中上側の切換位置121Aと下側の
切換位置121Bとを選択的に切り換え可能となってい
る。すなわち、電磁駆動部121aのソレノイドへコン
トローラからの制御信号(=駆動電流)Ssが入力され
ると、図17中下側の切換位置121Bに切り換えら
れ、各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド
側油室15dを前記バイパス管路120を介してタンク
ライン111に接続するようになっている。このとき、
バイパス管路120上の前記圧力制御弁108によって
各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油
室15dには所定の背圧が生成される。
【0153】また、制御信号Ssの駆動電流値が0にな
ると、ばね121cの復元力で図17中上側の切換位置
121Aに復帰し、各シールドジャッキ用油圧シリンダ
15Aのロッド側油室15dを、前記コントロールバル
ブ104に接続するようになっている。
【0154】なお、上記においては、選択切換弁121
が、各シールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド
側油室15dを、前記コントロールバルブ104又は油
圧タンクに選択的に接続可能な選択切換手段を構成す
る。
【0155】本変形例においては、シールドジャッキ1
5を伸長させる時には選択切換弁121を図17中下側
位置121Bに切り換えることで上記のように背圧を生
成でき、上記本発明の一実施の形態と同様の効果を得
る。また、シールドジャッキ15を縮短させる時には選
択切換弁121を図17中上側位置121Aに切り換え
ればよい。
【0156】さらに、シールドジャッキ15を伸長させ
る時であっても、特に背圧生成が必要ないとき(例えば
シールドジャッキ15を単に伸長動作させるだけで、連
結や解放を伴わないとき)には選択切換弁121を図1
7中上側位置121Aに切り換えるようにすれば、不要
な背圧生成を回避し、エネルギロスを防止できるという
効果もある。
【0157】また、上記本発明の一実施の形態において
は、図7等に示すように、シールドジャッキロッド部1
5aにスプレッダ部15Bを接続固定したが、これに限
られず、シールドジャッキボトム部15bにスプレッダ
部15Bを接続固定しても良い。この場合も、シールド
ジャッキ用油圧シリンダ15Aのボトム側油室15cに
圧油供給でシールドジャッキ15が伸長し、シールドジ
ャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド側油室15dに圧
油供給でシールドジャッキ15が縮短するという関係に
変わりはないが、本発明の適用にあたっては、図7に示
すシールドジャッキ用油圧シリンダ15Aの上下を逆に
した配置となる。すなわち、圧油供給分岐管路105a
aにはシールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのロッド
側油室15dが接続され、圧油供給分岐管路105ba
にはシールドジャッキ用油圧シリンダ15Aのボトム側
油室15cが接続され、背圧生成用圧力制御弁108は
ボトム側油室15cに接続されることとなる。
【0158】なお、この場合、シールドジャッキ用油圧
シリンダ15Aのロッド側が、各請求項記載の複数のシ
ールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロッド側
のうち一方側に相当し、シールドジャッキ用油圧シリン
ダ15Aのボトム側が、各請求項記載の複数のシールド
ジャッキ用油圧シリンダのボトム側及びロッド側のうち
他方側に相当している。この変形例においても、上記本
発明の一実施の形態と同様の効果を得る。
【0159】また、上記シールド掘進機では、ロック装
置100は隣接シールドジャッキ15のスプレッダ15
Bどうしを連結したが、これに限られず、他の部位、例
えばロッド部15aどうしを連結するように構成しても
よい。この場合も、同様の効果を得る。
【0160】さらに、以上は、いわゆる泥水シールド掘
進機を例にとって説明したが、これに限られず、掘削室
内の掘削土砂を塑性流動化させてスクリューコンベア等
の排土装置によってシールド本体の後方へ排出する土圧
式シールド掘進機において本発明を適用してもよい。こ
の場合も、同様の効果を得る。
【0161】
【発明の効果】請求項1乃至11記載の発明によれば、
複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側及び
ロッド側のうち他方側、すなわち選択弁と反対側に背圧
生成手段を接続し、複数のシールドジャッキ用油圧シリ
ンダのロッド側に所定の背圧(ブレーキ圧)を付与す
る。したがって、セグメントの組立順序に対応したシー
ルドジャッキの伸縮動作に基づき、解結手段で、隣接す
るシールドジャッキ間を選択的に連結・解放することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の一
実施の形態を適用するシールド掘進機の全体構造を表す
側断面図である。
【図2】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の一
実施の形態の適用対象であるシールドジャッキのロック
装置の配置状態を表す図1中II−II断面による横断面図
である。
【図3】図2中A部拡大図にほぼ相当する図である。
【図4】図2中B方向から見た矢視上面図である。
【図5】図4中V−V断面による横断面図にほぼ相当す
る図である。
【図6】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の一
実施の形態の適用対象であるシールドジャッキのロック
装置に設けたばねピストン機構の上蓋部材の詳細構造を
表す上面図、下蓋部材の詳細構造を表す下面図、及び上
蓋部材及び下蓋部材の締め付け器具の構造を表す側面図
である。
【図7】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の一
実施の形態の構成を表す油圧回路図である。
【図8】一般的なシールドジャッキの油圧駆動装置にほ
ぼ相当する第1比較例によるシールドジャッキの油圧駆
動装置の構成を表す油圧回路図である。
【図9】一般的なシールドジャッキの油圧駆動装置にほ
ぼ相当する第1比較例によるシールドジャッキの油圧駆
動装置において、伸長動作によってロック装置の連結動
作を行おうとする場合の挙動を示す図である。
【図10】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の
一実施の形態において、伸長動作によってロック装置の
連結動作を行うときの挙動を示す図である。
【図11】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の
一実施の形態において、縮短動作によってロック装置の
連結動作を行うときの挙動を示す図である。
【図12】一般的なシールドジャッキの油圧駆動装置に
ほぼ相当する第1比較例によるシールドジャッキの油圧
駆動装置において、伸長動作によってロック装置の解放
動作を行おうとする場合の挙動を示す図である。
【図13】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の
一実施の形態において、伸長動作によってロック装置の
解放動作を行うときの挙動を示す図である。
【図14】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の
一実施の形態において、縮短動作によってロック装置の
解放動作を行うときの挙動を示す図である図である。
【図15】各シールドジャッキごとに3位置電磁切換弁
を配設した第2比較例によるシールドジャッキの油圧駆
動装置の構成を表す油圧回路図である。
【図16】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の
一実施の形態において、背圧生成用圧力制御弁を、コン
トロールバルブと油圧タンクとの間のタンクライン上に
配設した変形例の構成を表す油圧回路図である。
【図17】本発明のシールドジャッキの油圧駆動装置の
一実施の形態において、背圧生成用圧力制御弁による背
圧生成作用の実行と不実行とを選択可能とした変形例の
構成を表す油圧回路図である。
【符号の説明】
15 シールドジャッキ 15A シールドジャッキ用油圧シリンダ 15a ロッド部 15b ボトム部 15B スプレッダ部 15c ボトム側油室 15d ロッド側油室 32 略プレート状部材 35a〜d 凹部 36 ピストン部材 37A,B ピストン機構 100 ロック装置(解結手段) 100A 雌側係合部(第2係合手段) 100B 雄側係合部(第1係合手段) 101 原動機 102 油圧ポンプ 104 コントロールバルブ(制御弁手段) 106 選択弁(選択弁手段) 108 背圧生成用圧力制御弁(背圧生成手
段) 110 油圧タンク 121 選択切換弁(選択切換手段) S セグメントリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005522 日立建機株式会社 東京都文京区後楽二丁目5番1号 (72)発明者 芳賀 由紀夫 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町344−1 大 成建設株式会社内 (72)発明者 原 修一 栃木県那須郡西那須野町四区町1534−1 五洋建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 松藤 広行 東京都文京区後楽2丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 坂上 義春 東京都新宿区歌舞伎町二丁目16番9号 成 和機工株式会社内 (72)発明者 石井 俊久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D054 AC05 AD02 AD35 GA01 GA34 GA38 GA56 3H089 AA73 BB15 CC01 CC12 DA03 DA13 DB44 DB48 EE31 GG02 JJ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機で駆動する油圧ポンプからの圧油を
    複数のシールドジャッキ用油圧シリンダに供給するシー
    ルドジャッキの油圧駆動装置において、 前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側
    及びロッド側のうち一方側に、各シールドジャッキ用油
    圧シリンダの動作を個別に選択可能な複数の選択弁手段
    を接続し、 前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側
    及びロッド側のうち他方側に、その複数のシールドジャ
    ッキ用油圧シリンダの他方側に所定の背圧を付与する背
    圧生成手段を接続したことを特徴とするシールドジャッ
    キの油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシールドジャッキの油圧駆
    動装置において、前記背圧生成手段を、前記複数のシー
    ルドジャッキ用油圧シリンダの他方側と、油圧タンクと
    の間に接続可能に構成したことを特徴とするシールドジ
    ャッキの油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のシールドジャッキの
    油圧駆動装置において、前記複数の選択弁手段を前記複
    数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側にそれ
    ぞれ接続し、前記背圧生成手段を前記複数のシールドジ
    ャッキ用油圧シリンダのロッド側に接続したことを特徴
    とするシールドジャッキの油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載のシールドジャッキの
    油圧駆動装置において、前記選択弁手段は、連通位置と
    遮断位置とを選択的に切り換える2位置切換弁であるこ
    とを特徴とするシールドジャッキの油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3記載のシールドジャッキの
    油圧駆動装置において、前記複数のシールドジャッキ用
    油圧シリンダ全体に供給する圧油の方向を制御する制御
    弁手段を、前記油圧ポンプと前記複数の選択弁手段との
    間に配設したことを特徴とするシールドジャッキの油圧
    駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のシールドジャッキの油圧駆
    動装置において、前記背圧生成手段を、前記複数のシー
    ルドジャッキ用油圧シリンダの前記他方側と、前記制御
    弁手段との間に配設したことを特徴とするシールドジャ
    ッキの油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載のシールドジャッキの油圧駆
    動装置において、前記背圧生成手段を、前記制御弁手段
    と油圧タンクとの間に配設したことを特徴とするシール
    ドジャッキの油圧駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載のシールドジャッキの油圧駆
    動装置において、前記複数のシールドジャッキ用油圧シ
    リンダの前記他方側を、前記制御弁手段又は油圧タンク
    に選択的に接続可能な選択切換手段を設け、前記背圧生
    成手段を、前記選択切換手段と前記油圧タンクとの間に
    配設したことを特徴とするシールドジャッキの油圧駆動
    装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8記載のシールドジャッキの
    油圧駆動装置において、前記背圧生成手段は、ばね力に
    より前記所定の背圧を設定可能な圧力制御弁を備えるこ
    とを特徴とするシールドジャッキの油圧駆動装置。
  10. 【請求項10】周方向に複数設けたシールドジャッキに
    設けたシールドジャッキ用油圧シリンダに圧油を供給し
    て前記シールドジャッキを伸長させ、セグメントリング
    に反力をとって推進するシールド掘進機において、 前記複数のシールドジャッキのうち隣接するシールドジ
    ャッキ間を選択的に連結・解放可能な解結手段を設け、 前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側
    及びロッド側のうち一方側に、各シールドジャッキ用油
    圧シリンダの動作を個別に選択可能な複数の選択弁手段
    を接続し、 前記複数のシールドジャッキ用油圧シリンダのボトム側
    及びロッド側のうち他方側に、その複数のシールドジャ
    ッキ用油圧シリンダの他方側に所定の背圧を付与する背
    圧生成手段を接続したことを特徴とするシールド掘進
    機。
JP2000402438A 2000-12-28 2000-12-28 シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機 Pending JP2002201892A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000402438A JP2002201892A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000402438A JP2002201892A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002201892A true JP2002201892A (ja) 2002-07-19

Family

ID=18866737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000402438A Pending JP2002201892A (ja) 2000-12-28 2000-12-28 シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002201892A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102493380A (zh) * 2011-11-23 2012-06-13 长安大学 一种液压系统及多功能养护车工作装置
CN102996138A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 中煤科工集团重庆研究院 集除尘防突于一体掘进机的液压控制系统
CN103032397A (zh) * 2013-01-06 2013-04-10 浙江大学 多自由度并行管片拼装定位电液控制系统及其方法
CN106122139A (zh) * 2016-08-25 2016-11-16 柳州市菱丰科技有限公司 一种应用于修枝机的液压系统
CN107060797A (zh) * 2017-04-10 2017-08-18 浙江大学 硬岩掘进机水平姿态调整液压系统
CN108035723A (zh) * 2017-12-30 2018-05-15 浙江大学 压力跟踪阀控制盾构推进液压系统
CN108222957A (zh) * 2018-02-02 2018-06-29 中铁隧道局集团有限公司 一种盾构机用姿态调整系统的控制方法
JP2020094347A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 川崎重工業株式会社 シールド掘進機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102493380A (zh) * 2011-11-23 2012-06-13 长安大学 一种液压系统及多功能养护车工作装置
CN102996138A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 中煤科工集团重庆研究院 集除尘防突于一体掘进机的液压控制系统
CN103032397A (zh) * 2013-01-06 2013-04-10 浙江大学 多自由度并行管片拼装定位电液控制系统及其方法
CN106122139A (zh) * 2016-08-25 2016-11-16 柳州市菱丰科技有限公司 一种应用于修枝机的液压系统
CN107060797A (zh) * 2017-04-10 2017-08-18 浙江大学 硬岩掘进机水平姿态调整液压系统
CN107060797B (zh) * 2017-04-10 2019-01-18 浙江大学 硬岩掘进机水平姿态调整液压系统
CN108035723A (zh) * 2017-12-30 2018-05-15 浙江大学 压力跟踪阀控制盾构推进液压系统
CN108035723B (zh) * 2017-12-30 2019-01-29 浙江大学 压力跟踪阀控制盾构推进液压系统
CN108222957A (zh) * 2018-02-02 2018-06-29 中铁隧道局集团有限公司 一种盾构机用姿态调整系统的控制方法
CN108222957B (zh) * 2018-02-02 2019-03-29 中铁隧道局集团有限公司 一种盾构机用姿态调整系统的控制方法
JP2020094347A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 川崎重工業株式会社 シールド掘進機
JP7102328B2 (ja) 2018-12-11 2022-07-19 地中空間開発株式会社 シールド掘進機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5940997A (en) Hydraulic circuit system for hydraulic working machine
US6962214B2 (en) Rotary seal for directional drilling tools
JP2002201892A (ja) シールドジャッキの油圧駆動装置及びシールド掘進機
US5832729A (en) Hydraulic control system
JPH10204930A (ja) パワー機械
JP2001342794A (ja) トンネル掘削機及び掘削方法
CA1151436A (en) Installation of tunnel linings
AU2004210989B2 (en) Downhole tractor with improved valve system
JP2001152781A (ja) シールド掘進機の制御装置及び制御方法
JP6282127B2 (ja) 油圧ユニット
JPH09221983A (ja) トンネル掘削機及び掘削方法
JP2002201893A (ja) シールド掘進機及びシールドジャッキロック装置並びにシールド掘進方法
JP2000336700A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
RU2243329C1 (ru) Гидропривод рабочего оборудования прицепного скрепера
WO2006089349A1 (en) An apparatus for driving a shaft in an excavating device
JPS63599B2 (ja)
JP3001867B1 (ja) 分岐シールド掘進方法及び分岐線シールド掘進機用姿勢調節装置
JP2933279B1 (ja) 分岐シールド掘進方法
JP2930576B1 (ja) 分岐シールド掘進方法及び分岐掘進可能なシールド掘進機
JP2001295600A (ja) 多連シールド掘進機及びセグメントリングの組立方法
JP3285560B2 (ja) 分岐シールド掘進方法
JP3681371B2 (ja) 分岐発進可能なシールド掘進機及び分岐シールド掘進方法
SU1208152A1 (ru) Погрузочно-транспортна машина
JPS6038793Y2 (ja) 油圧式穿孔機の制御装置
JPH0720194Y2 (ja) 油圧シヨベルの油圧回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080827

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080902

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090113