JP2002200846A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2002200846A
JP2002200846A JP2000401909A JP2000401909A JP2002200846A JP 2002200846 A JP2002200846 A JP 2002200846A JP 2000401909 A JP2000401909 A JP 2000401909A JP 2000401909 A JP2000401909 A JP 2000401909A JP 2002200846 A JP2002200846 A JP 2002200846A
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polymer particles
intermediate layer
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methyl
heat
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Application number
JP2000401909A
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English (en)
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Chuichi Fukuchi
忠一 福地
Junpei Natsui
純平 夏井
Toshio Kaneko
利雄 金子
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐可塑剤等の画像保存性や記録感度に優れる
とともに、サーマルヘッドへのカス付着やスティッキン
グの生じ難くい、さらには耐擦過性にも優れた感熱記録
体の提供。 【解決手段】 中間層が重合体粒子の一部を平面で裁断
して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有
し、かつ顕色剤が下記一般式(1)で表される少なくと
も1種のウレアウレタン化合物を含有する感熱記録体。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた記録感度並
びに発色画像の保存安定性を有し、尚かつサーマルヘッ
ドへのカス付着やスティッキングの生じ難くい、さらに
は耐擦過性にも優れた感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色
の塩基性無色染料とフェノ−ル性化合物等の有機顕色剤
とを、それぞれ微細な粒子に磨砕分散した後、両者を混
合し、バインダ−、充填剤、感度向上剤、滑剤及びその
他の助剤を添加して得られた塗料を、紙、合成紙、フィ
ルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、
サ−マルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レ−ザ−光
等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像
が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピュ−
タ−の端末プリンタ−、自動券売機、計測用レコ−ダ−
等に広範囲に使用されている。近年、記録装置の多様化
や高性能化の進展に伴って高速印字及び高速の画像形成
も可能となってきており、感熱記録体の記録感度に対し
てより優れた品質が求められている。この要求を満たす
方法として、染料と顕色剤にさらに増感剤を併用するこ
とが提案されている。例えば顕色剤がビスフェノ−ルA
に代表されるフェノ−ル系化合物からなる場合、p−ベ
ンジルビフェニル(特開昭60−82382号)、p−
ベンジルオキシ安息香酸ベンジル(特開昭57−201
691号)、ベンジルナフチルエ−テル(特開昭58−
87094号)等が好適な増感剤として使用されてい
る。増感剤を用いた場合、加熱されるとまず増感剤が溶
融し、それが塩基性無色染料及び顕色剤を溶かし込むこ
とによって両者が分子レベルで混じり合い発色反応が誘
発されるので、用いる増感剤と塩基性無色染料や顕色剤
についての検討が重要となる。このような増感剤を使用
した場合、溶融物質が記録体内に多く含有されるため、
記録後に溶融物がサーマルヘッドへ付着するといったカ
ス付着の問題が生じやすい。
【0003】そこで、感熱記録層と支持体との間に断熱
性のよい中間層を介在せしめることで、感熱記録材料の
熱応答性を高めるといった方法が提案されている。例え
ば、特開昭54−92263号公報には、ガラス転移点
60℃以下の造膜性高分子からなる中間層を設ける方法
が開示されているが、この方法によっては満足できる熱
応答性は得られていない。また、特開昭59−5093
号公報には、微小中空球粒子を含有した中間層を設ける
方法が、特開昭59−171685号公報には、熱発泡
剤と熱可塑性高分子からなる中間層を設け、加熱発泡し
てスポンジ状の中間層とする方法が、さらに特開昭59
−225987号公報には、発泡性プラスチックフィラ
ーを加熱発泡させた層及びその上の充填剤と結合材を含
有させた層の2つの層を中間層として設ける方法がそれ
ぞれ開示されている。上記のような微小中空を有する中
間層を設けたものであっても、未だ充分満足できるもの
は得られていない。例えば、非発泡性の中空球微粒子を
用いたものは一応感度の向上が認められるものの、未だ
満足のできる熱応答性は得られない。一方、発泡体を利
用して中間層を設けたものは、充分な断熱機能を有し、
微小なエネルギーで高濃度の記録像が得られるものの、
発泡体を発泡させる工程が必要であり、また安定な品質
を得るためのコントロールが難しいなどという生産上の
問題をかかえていた。
【0004】特開平2−164580号公報には、プラ
スチック中空球体をしぼませて凹凸表面を形成した多孔
性の非球状中空フィラーを含有せしめた中間層を設ける
ことが提案されている。しかしながら、このような中間
層を設けることによって熱応答性は向上するものの、支
持体と感熱記録層との結着力が充分でない。また、特開
平5−573号公報には、プラスチック球状または楕円
球状中空粒子を含有する中間層を設けることが提案され
ている。この中空粒子は、平均粒径2〜20μm、好ま
しくは3〜10μmを有する発泡状態の微小中空粒子で
あるが、バラツキの少ない粒径分布がせまく均一なもの
を調製するのが困難である。さらに特開平2−5738
2号公報には、5μm以下、好ましくは0.1〜3μmの
中空重合体微粒子を含有せしめた中間層を設けることが
提案されている。しかしながら、このような中間層を設
けても感度は充分でなく、また、スティッキングや感熱
ヘッドのカスの付着が生じる。
【0005】さらに最近では、電子写真方式やインクジ
ェット方式などの普通紙へ記録する方式が普及するにつ
れて、感熱記録もこれらの普通紙記録と比較される機会
が多くなっている。例えば、記録画像の可塑剤に対する
安定性や感熱記録面の擦れ発色に対する耐性である耐擦
過性は、普通紙記録並の品質に近づくことが要求されて
いる。また、増感剤等で記録感度を向上させた場合、サ
ーマルヘッドへのカス付着以外の弊害として、記録画像
の保存安定性が維持できないことが多い。皮脂成分が付
着したり、塩ビフィルム等のラップフィルムに含まれる
可塑剤(DOP、DOA等)と接触すると画像濃度の著
しい低下や消色が起こる等の欠点が依然として残されて
いた。さらに、近年ラベル等記録画像の信頼性の重視さ
れる分野で多量に使用されるようになり、包装等に使用
される有機高分子材料に含有される可塑剤や油脂類等に
対して高い保存安定性が感熱記録体にも求められてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、可塑
剤等に対する高い安定性を有しながら、記録感度に優れ
た感熱記録体を提供することにあるが、一般に記録感度
を向上させる際に弊害として生じる画像安定性の低下、
サーマルヘッドへのカス付着、スティッキング、及び擦
れ発色に対して、極めて高い耐性をも有した感熱記録体
の提供を課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、支持体上
に、中間層、及び無色ないし淡色の塩基性無色染料と、
該塩基性無色染料と反応して発色させる顕色剤とを主成
分として含有する感熱記録層を設けた感熱記録体におい
て、該中間層が、中空重合体粒子の一部を平面で裁断し
て得られるような開口部を有する重合体粒子を含有し、
且つ前記顕色剤として下記一般式(1)で表されるウレ
アウレタン化合物を含有せしめることにより達成され
た。
【0008】
【化2】
【0009】本発明では、一般式(1)によって表され
る少なくとも1種類のウレアウレタン化合物を有機顕色
剤として用いる。一般式(1)で表される化合物として
は、具体的に以下に例示する事が出来る。
【0010】
【化3】
【0011】本発明では、顕色剤として上記一般式
(1)で表される少なくとも1種のウレアウレタン化合
物を使用し、かつ中空重合体粒子の一部を平面で裁断し
て得られるような開口部を有する重合体粒子を成分とし
て構成される中間層を設けたことで、通常、感熱記録感
度を向上させる際に起きやすい耐可塑剤性等の画像安定
性の悪化、サーマルヘッドへのカス付着、スティッキン
グ現象の発生、及び擦れ発色の悪化(耐擦過性の悪化)
等の弊害は解消されるに至り、初めて、高い画像安定性
や耐擦過性に優れ、且つ感熱記録感度が高く欠点の無い
感熱記録体の提供が可能となった。
【0012】本発明の中間層に用いられる特定の重合体
粒子は、中空重合体粒子の一部を平面で断裁して得られ
るような開口部を有するという特徴的な構造を持つもの
である。具体的に図1に球状である場合の一例を模式的
に示すが、これに限定されるものではなく、壺型や円錐
型など種々の形状を取り得る。図1に沿って説明する
と、本発明で用いられる重合体粒子は、芯部に中空部が
存在する中空重合体粒子の一部を平面で断裁することに
よって得られるような開口部を有し、その断裁面に垂直
で中空重合体粒子の中心を通る断面は、二重円の一部を
直線mで切り取った形状をなしている。本発明で用いら
れる重合体粒子は、二重円の外側の円pの最大径をD、
外側の円弧状の任意の点から上記直線mへ引いた垂線の
長さHの最大値をHmax、開口部における二重円内内
側の肉厚部を含まない相当半径をdとしたとき、「d≦
D/2、かつ、d/Hmax≦1」という条件を満たせ
ばよい。図1に示す以外の他の形状の場合でも同様であ
る。
【0013】中でも特に、図2に示すような球状の中空
重合体粒子の一部を平面で断裁して得られるお椀型状
で、前記HmaxがD/2と等しいか又はより大きいも
のは、本発明の課題の達成に効果的であることに加え製
造上も有利であり好ましい。この場合、開溝縁の近辺で
は、内方に向かって若干膨大となっており、お椀型粒子
形成前の中空重合体粒子の肉厚の約2倍の厚さを有して
いる。お椀粒子の肉厚部はその内部に元の中空重合体粒
子に由来する扁平状に潰れた中空部を有していてもよ
く、あるいは中空部の無い密実なものであってもよい。
また、お椀型重合体粒子の平均最大径は、一般に0.3
〜5μm、好ましくは0.5〜3μmである。粒子の平
均最大径に対する開口部の平均相当直径の比率は、一般
に25〜100%、好ましくは60〜95%である。
【0014】本発明の感熱記録体では、上記した特定の
構造を有する重合体粒子を成分として構成される中間層
の断熱効果により、記録感度が向上すると考えられる。
本発明における中間層の断熱効果は、特定の重合体粒子
に存在するボイド(中空部)に起因すると考えられる。
このボイドにより中間層には多くの空隙が存在すること
になり、断熱効果の高い空気層が構築されるので、熱エ
ネルギーを効率良く感熱記録層へ取り込むことが可能に
なって、記録感度が向上すると考えられる。従って、感
熱分野で一般的な比較的低い温度で溶解し顕色剤を相溶
させる増感剤による増感効果に頼ることなく、高い耐熱
性を維持しつつ記録感度を向上させることができる。ま
た、本発明の特定の重合体粒子を成分として構成される
中間層は、前記に示す構造故に、無機填料や密実の重合
体粒子等に比べ、極めて高いクッション性を有すると考
えられる。このためサーマルヘッドと感熱記録体の接触
が良好となり、記録感度を向上させると共に印字画素の
再現性も向上させ、良好な記録部の画質を与えるものと
推察される。
【0015】さらに、本発明で用いる特定の重合体粒子
は、一般の中空(重合体)粒子のボイドに比べ、外界に
対して極めて大きく開かれた多くのボイドで構成されて
いるため、記録時に生じる熱溶融物(発色成分等)をそ
のボイドに効率良く吸収することが可能になり、サーマ
ルヘッドへのカス付着防止にも寄与する。本発明の感熱
記録体は用途によっては従来公知の増感剤を使用するこ
ともできるが、この場合でも中間層が溶融物を吸着し、
サーマルヘッドへのカス付着を抑えることができる。一
般の微小中空粒子等を中間層に使用した場合は、サーマ
ルヘッドと感熱記録体の密着性が向上されるためか、逆
に強いスティッキング現象を引き起こしやすいが、本発
明の感熱記録体ではスティッキング現象は認められな
い。この理由は明らかではないが、一因として、特定の
中空重合体粒子による熱溶融物の高い吸収性が考えられ
る。即ち、スティッキングは熱溶融物がサーマルヘッド
に貼り付くことで引き起こされるが、本発明において
は、記録時に一般式(1)の化合物がその他の発色成分
と共に熱溶融物となっても、中間層側へ瞬時に移動する
ことにより、スティッキングが発生しないと推定され
る。また、一般にスティッキングを軽減する効果のある
離型剤を多く添加するとカス付着が生じる問題がある
が、本発明ではこの中間層の吸着機能によりカス付着も
また抑制される。
【0016】本発明で用いる一般式(1)の化合物は、
記録感度を向上させるために一般的な増感剤を含有させ
たり、無機顔料や他の重合体粒子等を含有する中間層を
設けた場合、耐擦過性が悪化する傾向がある。しかし、
本発明の感熱記録体は擦過性に対して高い耐性を持って
いる。この理由については明確に解明されていないが、
次のように推定される。擦れ発色はサーマルヘッドによ
る熱溶融反応とは異なり、感熱記録層の厚さ方向におい
て、記録層の表面の薄い部分に擦過熱よる発色反応が起
きているものと考えられる。ここで前記した特定の重合
体粒子を成分として構成される中間層を設けた感熱記録
体では、中間層のクッション性により擦れ発色が軽減さ
れると共に、記録層の表面に形成された発色部分が中間
層側へ瞬時に移動すると考えられる。それゆえ、擦れに
よる発色が抑えられ、感熱記録体の表面を観察しても擦
れ発色はみられない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録体を製造する方
法としては、例えば支持体上に本発明で用いる特定の重
合体粒子を含有する中間層を設け、さらに、無色ないし
淡色の塩基性無色染料と顕色剤として一般式(1)で表
される少なくとも一種の化合物を、バインダーと共に各
々分散し、必要に応じて填料、滑剤、紫外線吸収剤、耐
水化剤、消泡剤等を添加することで記録層用の塗液を作
製し、支持体上に通常の方法で塗布、乾燥する。本発明
で使用する特定の構造を有する重合体粒子は、例えば、
特開平10−217608号公報及び特開平10−21
8950号公報に記載の方法によって製造することがで
きるものであり、通常、その肉厚部が多層重合体構造を
有し、その製造方法の一例として、次の工程(1)から
(7)を含む多段重合法を挙げることが出来る。
【0018】(1)酸性基含有単量体30〜65重量%
及びこれと共重合可能な単量体70〜35重量%との単
量体混合物を共重合することによって核重合体粒子を調
製し、(2)上記核重合体粒子の存在下に、酸性基含有
単量体10〜35重量%及びこれと共重合可能な単量体
90〜65重量%との単量体混合物を共重合するこよっ
て、実質的に上記核重合体粒子を包囲する芯重合体を形
成し、(3)上記核/芯重合体粒子の存在下に、酸性基
含有単量体1〜12重量%及びこれと共重合可能な単量
体99〜88重量%との単量体混合物を共重合すること
によって、実質的に上記芯重合体粒子を包囲する少なく
とも1層の中間層重合体を形成し、(4)上記芯重合体
粒子を包含する中間層重合体が形成された重合体粒子の
存在下に、芳香族ビニル単量体を単独で、または酸性基
含有単量体0.5重量%以下およびこれと共重合可能な
芳香族ビニル単量体99.5重量%以上とからなる単量
体混合物を共重合することによって、実質的に上記中間
層重合体を包囲する多層重合体を形成し、(5)得られ
た少なくとも4層構造を有する重合体粒子を含有する水
性分散液に塩基を添加して該分散液のpHを7以上と
し、(6)次いで、所望により、この分散液のpHを7
未満としたうえ、この水性分散液に芳香族ビニル単量体
を単独で、または芳香族ビニル単量体90重量%以上お
よびこれと共重合可能な単量体10重量%以下とからな
る単量体混合物を添加して、前記少なくとも4層構造を
有する重合体粒子の存在下に、重合することによって多
層重合体の周囲に最外層重合体を形成し、次いで、
(7)得られた重合体粒子の分散液を乾燥する。
【0019】本発明において、中間層に含有される特定
の重合体粒子は、一部を顔料で置換することも可能であ
る。顔料は一般によく知られている無機顔料、有機顔料
が使用できる。このような顔料としては、アルミナ、水
酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウ
ム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸
化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機顔料、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポ
リスチレン樹脂、アミノ樹脂フィラーなどの有機顔料な
どが挙げられる。これらの各種顔料の中でも特に、焼成
カオリンは断熱性に優れているためより好ましく使用さ
れる。本発明の中間層に含有される特定の構造を有する
重合体粒子、顔料、バインダー、その他の各種成分の種
類及び量は要求される性能及び記録適性に従って決定さ
れるが通常、重合体粒子と顔料の合計量は全固形分に対
して70〜90重量%、バインダーは10〜30重量%
の範囲となるように配合するのが望ましい。塗布量に関
しては特に限定されるものではなく、一般には2〜20
g/m2、好ましくは4〜10g/m2程度塗布される。
【0020】本発明の感熱記録体に使用する無色ないし
淡色の塩基性無色染料としては、従来の感圧あるいは感
熱記録紙分野で公知のものは全て使用可能であり、特に
制限されるものではないが、トリフェニルメタン系化合
物、フルオラン系化合物、フルオレン系、ジビニル系化
合物等が好ましい。以下に代表的な無色ないし淡色の塩
基性無色染料の具体例を示す。また、これらの無色ない
し淡色の塩基性無色染料は単独または2種以上混合して
使用してもよい。 <トリフェニルメタン系ロイコ染料> 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド〔別名クリスタルバイオレットラ
クトン〕 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド
〔別名マラカイトグリーンラクトン〕
【0021】<フルオラン系ロイコ染料> 3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ミノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン
【0022】3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン
【0023】3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−
クロロアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリ
ノ)フルオラン 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−
7−(p−クロロアニリノ)フルオラン 3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン
【0024】3−(N−エチル−N−イソアミルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロ
ロ−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミ
ノフェニル)アミノアニリノフルオラン
【0025】2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルア
ミノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニ
リノ〕−フルオラン
【0026】<フルオレン系ロイコ染料> 3,6,6´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フル
オレン−9,3´−フタリド〕 3,6,6´−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フル
オレン−9,3´−フタリド〕 <ジビニル系ロイコ染料> 3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド 3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド 3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニ
ル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブ
ロモフタリド 3,3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド
【0027】<その他> 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド 3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3
´−ニトロ)アニリノラクタム 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4
´−ニトロ)アニリノラクタム
【0028】1,1−ビス−〔2´,2´,2'',2''
−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテ
ニル〕−2,2−ジニトリルエタン 1,1−ビス−〔2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−
β−ナフトイルエタン 1,1−ビス−〔2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,
2−ジアセチルエタン ビス−〔2,2,2´,2´−テトラキス−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジ
メチルエステル
【0029】本発明においては、上記課題に対する所望
の効果を阻害しない範囲で、無色ないし淡色の塩基性染
料を発色させる従来公知の顕色剤を併用することができ
る。ただし、極めて少量の添加が望ましく、一般式
(1)で表される化合物に対し従来公知の顕色剤は0.
01〜0.9部程度である。かかる顕色剤としては、例
えば、特開平3−207688号、特開平5−2436
6号公報等に記載のビスフェノールA類、4−ヒドロキ
シ安息香酸エステル類、4−ヒドロキシフタル酸ジエス
テル類、フタル酸モノエステル類、ビス−(ヒドロキシ
フェニル)スルフィド類、4−ヒドロキシフェニルアリ
ールスルホン類、4−ヒドロキシフェニルアリールスル
ホナート類、1,3−ジ[2−(ヒドロキシフェニル)
−2−プロピル]−ベンゼン類、4−ヒドロキシベンゾ
イルオキシ安息香酸エステル、ビスフェノールスルホン
類が例示される。
【0030】本発明においては、上記課題に対する所望
の効果を阻害しない範囲で、従来公知の増感剤を使用す
ることができる。かかる増感剤としては、ステアリン酸
アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アマイド、エチ
レンビスアマイド、モンタン系ワックス、ポリエチレン
ワックス、テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオキ
シ安息香酸ベンジル、ジ−p−トリルカーボネート、p
−ベンジルビフェニル、フェニル−α−ナフチルカーボ
ネート、1,4−ジエトキシナフタリン、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ−
(3−メチルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ(p−メ
チルベンジル)、β−ベンジルオキシナフタレン、4−
ビフェニル−p−トリルエーテル、1,2−ビス(フェ
ノキシメチル)ベンゼン、4−(m−メチルフェノキシ
メチル)ビフェニル、ジフェニルスルホン、p−トルエ
ンスルホンアマイド、o−トルエンスルホンアマイド等
を例示することができるが、特にこれらに制限されるも
のではない。これらの増感剤は、単独または2種以上混
合して使用してもよい。
【0031】本発明で使用するバインダーとしては、重
合度が200〜1900の完全ケン化ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアル
コール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラ
ール変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、スチレン−無
水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体
並びにエチルセルロール、アセチルセルロースのような
セルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリビ
ニルブチルラール、ポリスチロースおよびそれらの共重
合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テル
ペン樹脂、ケトン樹脂、クマロ樹脂を例示することがで
きる。これらの高分子物質は水、アルコール、ケトン、
エステル、炭化水素等の溶剤に溶かして使用するほか、
水又は他の媒体中に乳化又はペースト状に分散した状態
で使用し、要求品質に応じて併用することも出来る。
【0032】また、本発明においては、上記課題に対す
る所望の効果を阻害しない範囲で、記録画像の耐油性効
果等を示す画像安定剤として、 4,4′−ブチリデン(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール) 2,2′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル−4,
4′−スルホニルジフェノール 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−シクロヘキシルフェニル)ブタン 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフェニル)ブタン 等を添加することもできる。本発明で使用する填料とし
ては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリ
ン、ケイソウ土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウムなどの無機または有機充填剤などが挙げられる。こ
のほかに脂肪酸金属塩などの離型剤、ワックス類などの
滑剤、ベンゾフェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収
剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分散剤、消泡剤、
酸化防止剤、蛍光染料等を使用することができる。
【0033】本発明の感熱記録体に使用する顕色剤及び
染料の量、その他の各種成分の種類及び量は要求される
性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるも
のではないが、通常、一般式(1)で表される顕色剤1
部に対して、塩基性無色染料0.1〜2部、填料0.5
〜4部を使用し、バインダーは全固形分中5〜25%が
適当である。上記組成から成る塗液を紙、再生紙、合成
紙、フィルム、プラスチック等任意の支持体に塗布する
ことによって目的とする感熱記録シートが得られる。さ
らに、保存性を高める目的で高分子物質等のオーバーコ
ート層を感熱記録層上に設けることもできる。前述の有
機顕色剤、塩基性無色染料並びに必要に応じて添加する
材料はボールミル、アトライター、サンドグライダーな
どの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン
以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー及び目的
に応じて各種の添加材料を加えて塗液とする。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明する。
尚、説明中、部及び%は重量基準を示す。 (参考例1)重合体粒子の製造例1 メチルメタクリレート(MMA)60%、ブチルアクリ
レート(BA)5%及びメタクリル酸(MAA)35%
からなる、核重合体形成用の単量体混合物(a)1部、
乳化剤(DBS)0.005部及びイオン交換水0.8
部を攪拌下混合してエマルジョン(イ)を調製した。別
に、MMA70%、BA10%及びMAA20%からな
る、芯重合体形成用単量体混合物(b)10部、乳化剤
(DBS)0.05部およびイオン交換水8部を攪拌下
に混合してエマルジョン(ロ)を調製した。又、MMA
78%、BA16%、およびMAA6%からなる中間層
重合体形成用の単量体(c)25部、乳化剤(DBS)
0.1部およびイオン交換水35部を攪拌下に混合して
エマルジョン(ハ)を調製した。さらに、スチレン(S
T)36.9部、乳化剤(DBS)0.3部およびイオ
ン交換水16部を攪拌下に混合して多層重合体形成用の
エマルジョン(ニ)を調製した。また、ST96.9%
およびMAA3.1%からなる、最外層重合体形成用の
単量体混合物(d)38.1部、乳化剤(DBS)0.
3部およびイオン交換水16部を攪拌下に混合してエマ
ルジョン(ホ)を調製した。攪拌装置、環流冷却管、温
度計、分液ロートを取り付けた反応器に、イオン交換水
2.8部、粒子径35nm、固形分濃度12%のアクリ
ルシード系ラテックス0.04部(固形分換算)を仕込
み、80℃まで昇温した。ついで、過硫酸カリウム(K
PS)3%水溶液0.17部を分液ロートより添加し、
エマルジョン(イ)を4時間かけて連続的に添加し、そ
の後さらに1時間重合して核重合体エマルジョンを得
た。単量体混合物(イ)の重合体転化率は99%であっ
た。次いで、イオン交換水28部、KPS3%水溶液
1.7部を添加した後、エマルジョン(ロ)を上記反応
器に3時間かけて連続的に添加した。添加後、さらに2
時間重合して芯層重合体を形成した。単量体混合物
(ロ)の重合転化率は99%であった。
【0035】次いで、イオン交換水を240部、KPS
3%水溶液6.7部を添加した後、エマルジョン(ハ)
を上記反応器に4時間かけて連続的に添加した。添加
後、さらに2時間重合して中間層重合体を形成した。単
量体混合物(ハ)の重合転化率は99%であった。さら
に、85℃に昇温し、KPS3%水溶液6.7部を添加
した後、エマルジョン(ニ)を上記反応器に1.5時間
かけて連続的に添加した。添加後、さらに1時間重合し
て外層重合体を形成した。単量体混合物(ニ)の重合転
化率は99%であった。上記で得た重合体粒子を含有す
るラテックスに、水酸化ナトリウム10%水溶液9部を
分液ロートから滴下し、その後30分、85℃に加熱を
続けて塩基処理を行った。この段階でラテックスの一部
を採取し、室温でラテックスのpHを測定したところ、
8.7であった。次に、KPS3%水溶液10部を添加
し、ついでエマルジョン(ホ)を上記反応器に1.5時
間かけて連続的に添加した。添加後、さらに2時間重合
して最外層重合体が形成された重合体粒子を含有するラ
テックスを得た。単量体混合物(ホ)の重合体転化率は
99%であった。次に、上記重合体粒子を含有するラテ
ックスを入り口温度160℃のスプレー乾燥機で乾燥し
て(出口温度は60℃であった。)、重合体粒子を得
た。得られた重合体粒子の走査型電子顕微鏡写真(SE
M)を図2に示す。SEMにより、得られた重合体粒子
の形状を観察したところ、平均最大直径890nmの球
状粒子の一部が凹面部を形成しているお椀型粒子であ
り、凹面部の開口部の平均直径は690nmであった。
【0036】(参考例2)重合体粒子の製造例2 アクリル系シードラテックスの使用量を0.0048部
とし、核重合体形成用単量体混合物(a)の使用量を
0.12部とし、芯用重合体形成用単量体混合物の
(b)の組成をMMA60%、BA10%およびMAA
30%、使用量を3部とした他は、参考例1と同様にし
て、重合体粒子を製造した。生成物は平均最大直径13
90nmの球状粒子の一部が凹面部を形成しているお椀
型粒子であり、開口部の直径は1100nmであった。
【0037】<<感熱記録体の製造;実施例1〜9、比
較例1〜8>>以下に本発明の感熱記録体を実施例によ
って説明する。尚、説明中、部及び%はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。各種溶液、分散液、あるいは塗液を
以下のように調製した。 [実施例1〜2]実施例1〜2は、本発明の感熱記録体
に、顕色剤として化合物(1−1)、(1−2)、塩基
性無色染料として3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン(ODB−2)、中間層に参考例
1で調製した重合体粒子を使用した例である。下記配合
からなる配合物を攪拌分散して、中間層塗液(U液)を
調製した。 U液(中間層塗液) 参考例1で調製した重合体粒子 100部 スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%) 11部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 150部 次いで、中間層塗液(U液)を支持体(60g/m2
基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い塗布量8.0g
/m2の中間層を得た。下記配合の顕色剤分散液(A
液)、及び塩基性無色染料分散液(B液)を、それぞれ
別々にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンにな
るまで湿式磨砕を行った。 A液(顕色剤分散液) 顕色剤 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 B液(塩基性無色染料分散液) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部 水 2.6部 次いで下記の割合で分散液を混合して記録層の塗液とし
た。 記録層塗液 A液(顕色剤分散液) 36.0部 B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 次いで、記録層塗液を前記中間層形成紙の中間層上に塗
布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダ
ーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗
布量6.0g/m2の記録層を得た。
【0038】[実施例3〜4]実施例3〜4は、顕色剤
として実施例1で用いた化合物(1−1)、塩基性無色
染料としてODB−2以外の下記に示す塩基性無色染
料、中間層に製造例1で調製した重合体粒子を使用した
例である。 (塩基性無色染料) ODB:3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン S−205:3−(N−エチル−N−イソアミルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 実施例1と同様にして化合物(1−1)より得られた顕
色剤分散液を処理した。ODB−2以外の塩基性無色染
料分散液(C液)は、それぞれ別々にサンドグラインダ
ーで平均粒径1ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。 C液(ODB−2以外の塩基性無色染料分散液) 前記の塩基性無色染料 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部 水 2.6部 次いで下記の割合で分散液を混合、攪拌し、塗布液を調
製した。 記録層塗液 A液(化合物(1−1)により得られた顕色剤分散液) 36.0部 C液(ODB−2以外の塩基性無色染料分散液) 9.2部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 次いで、記録層塗液を前記中間層形成紙の中間層上に塗
布した後、乾燥を行い、このシートをスーパーカレンダ
ーで平滑度が500〜600秒になるように処理し、塗
布量6.0g/m2記の記録層を得た。
【0039】[実施例5]実施例5は、顕色剤として化
合物(1−1)、塩基性無色染料としてODB−2、中
間層に製造例2で調製した重合体粒子を使用した例であ
る。下記配合からなる配合物を攪拌分散して、中間層塗
液(U2液)を調製した。 U2液(中間層塗液) 参考例2で調製した重合体粒子 100部 スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%) 11部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 150部 次いで、中間層塗液(U2液)を支持体(60g/m2
の基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い塗布量8.0
g/m2の中間層を得た。記録層は、実施例1と同様に
して作製した。
【0040】[実施例6]実施例6は、顕色剤として化
合物(1−1)、塩基性無色染料としてODB−2、中
間層に製造例1及び製造例2で調製した重合体粒子を使
用した例である。下記配合からなる配合物を攪拌分散し
て、中間層塗液(U3液)を調製した。 U3液(中間層塗液) 参考例1で調製した重合体粒子 50部 参考例2で調製した重合体粒子 50部 スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48% 11部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 150部 次いで、中間層塗液(U3液)を支持体(60g/m2
の基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い塗布量8.0
g/m2の中間層を得た。記録層は、実施例1と同様にし
て作製した。
【0041】[実施例7]実施例7は、顕色剤として化
合物(1−1)、塩基性無色染料としてODB−2、中
間層に製造例1で調製した重合体粒子及び焼成カオリン
を使用した例である。下記配合からなる配合物を攪拌分
散して、中間層塗液(U4液)を調製した。 U4液(中間層塗液) 参考例1で調製した重合体粒子 50部 焼成カオリン 50部 スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%) 11部 10%ポリビニルアルコール水溶液 10部 水 150部 次いで、中間層塗液(U4液)を支持体(60g/m2
の基紙)の片面に塗布した後、乾燥を行い塗布量8.0
g/m2の中間層を得た。記録層は、実施例1と同様にし
て作製した。
【0042】[実施例8、9]実施例8、9は、顕色剤
として化合物(1−1)、塩基性無色染料としてODB
−2、増感剤として4−ビフェニル−p−トリルエーテ
ル、またはp−トルエンスルホンアミド、中間層に製造
例1で調製した重合体粒子を使用した例である。下記配
合の増感剤分散液(D液)をそれぞれ別々にサンドグラ
インダーで平均粒子径1ミクロンになるまで湿式磨砕を
行った。 D液(増感剤分散液) 前記増感剤 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 2.5部 水 1.5部 次いで、下記の割合で分散液を混合して記録層の塗液と
した。 記録層塗液 A液(化合物(1−1)により得られた顕色剤分散液) 36.0部 B液(塩基性無色染料[ODB−2]分散液) 9.2部 D液(増感剤分散液) 6.0部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 次いで、記録層塗液を実施例1〜2と同様の中間層形成
紙の中間層上に塗布した後、乾燥を行い、このシートを
スーパーカレンダーで平滑度が500〜600秒になる
ように処理し、塗布量6.0g/m2の記録層を得た。
【0043】[比較例1]比較例1は、実施例1の中間
層の無い例である。実施例1の記録層塗液をそのまま支
持体(60g/m2の基紙)の片面に塗布した後、乾燥
を行い、塗布量6.0g/m2の記録層を得た。 [比較例2、3]比較例2及び3は、それぞれ実施例8
及び9の中間層の無い例である。実施例8及び9の感熱
層塗液をそのまま支持体(60g/m2の基紙)の片面
に塗布した後、乾燥を行い、塗布量6.0g/m2の記
録層を得た。 [比較例4〜6]比較例4〜6は、実施例1の中間層に
使用した製造例1で調製した重合体粒子を下記の各粒子
にそれぞれ同じ添加量で書き換えた例である。 比較例4:焼成カオリン 比較例5:密実型スチレン重合体粒子 比較例6:スチレン・アクリレート共重合体中空粒子 [比較例7、8]比較例7、8は、実施例1の顕色剤を
下記の顕色剤に置き換えた例である。 比較例7:4,4′−イソプロピリデンジフェノール
(別名BPA) 比較例8:4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフ
ェニルスルホン(別名D−8)
【0044】<感熱記録性テスト(動的発色濃度)>作
製した感熱記録体について、大倉電気社製のTH−PM
D(感熱記録紙印字試験器、京セラ社製サーマルヘッド
を装着)を用い、印加エネルギー0.30及び0.38
mj/dotで印字した。記録部の記録濃度は、マクベ
ス濃度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で
測定した。本発明の実施例1〜9の感熱記録体では、プ
リンターにより充分な記録感度が得られた。 <耐可塑剤性の評価>紙管に塩ビラップ(三井東圧製ハ
イラップKMA)を1重に巻き付け、この上に前記プリ
ンター(0.38mj/dot)により記録した感熱記
録体を貼り付け、更にこの上に塩ビラップを3重に巻き
付けたものを40℃72時間放置した後、画像部のマク
ベス濃度を測定し、その濃度を表2に示した。本発明の
実施例1〜9の感熱記録体では、記録画像はほぼ残存し
ていた。
【0045】<カス付着の確認>大倉電気社製のTH−
PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘ
ッド装着)を使用し、印加エネルギー0.41mj/d
otで、ベタ黒記録をB4サイズで20枚行い、サーマ
ルヘッドに付着したカスの量を目視により観察した。 A:カス付着無し B:カス付着がやや認められる C:カス付着あり 本発明の実施例1〜9の感熱記録体では、サーマルヘッ
ドへのカス付着は認められなかった。 <スティック現象の確認>大倉電気社製のTH−PMD
(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッド装
着)を使用し、印加エネルギー0.41mj/dot
で、ベタ黒記録を行い、記録面の白抜け及びスティック
音を確認した。 A:記録面の白抜け及びスティック音が全くない B:スティック音がややする C:記録面の白抜けがあり及びスティック音が激しい 本発明の実施例1〜9の感熱記録体では、記録面の白抜
け及びスティック音は認められなかった。
【0046】<耐擦過性の確認(擦れ発色試験)>直径
5cmの面をもつ円筒(重量1kg)を、作製した感熱
記録体の記録面上で40cm/secの速度で長さ20
cmの同一面を30回移動させた後、擦れ発色の度合い
を目視により観察した。本発明の実施例1〜9の感熱記
録体では、擦れ発色は殆ど認められなかった。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、重合体粒子の一
部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合
体粒子を成分として構成される中間層を設けたことで、
耐可塑剤等の高い画像保存性を有するとともに、記録感
度にも優れ、尚かつサーマルヘッドへのカス付着やステ
ィッキングの生じ難くい、さらには耐擦過性にも優れた
ものとなっている。本発明の効果をまとめると次の諸点
が挙げられる。(1)食品用ラップ等に含まれる可塑剤
に対して高い画像保存性を持ち、尚かつ比較的低いエネ
ルギーで感熱記録が可能であり、食品用ラベル等の分野
において大変有用である。 (2)オーバーコート層を設けなくとも、カス付着、ス
ティッキング現象、又は擦れ発色が起きないため、経済
的に優れた製造が行える。 (3)カス付着、スティッキング現象が起きないため、
サーマルヘッドが長時間使用可能である。 (4)耐擦過性にも優れているため、屋外用途にも使用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いられる重合体粒子の一例を模式
的に表したものであり、開口面に垂直で粒子の中心を通
る断面を示す。
【図2】 参考例1において用いられる重合体粒子の走
査型電子顕微鏡写真(SEM)を示す。
【符号の説明】
p:二重円の外側の円 D:二重円の外側の円pの最大径 H:外側の円弧状の任意の点から直線mへ引いた垂線の
長さ Hmax:Hの最大値 d:開口部における二重円内側の肉厚部を含まない相当
半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 利雄 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社商品研究所内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB02 BB24 DD02 DD08 DD09 DD10 DD12 DD17 DD48 DD57 FF01 FF15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、中間層、および無色ないし
    淡色の塩基性無色染料と、該塩基性無色染料と反応して
    発色させる顕色剤とを主成分として含有する感熱記録層
    を設けた感熱記録体において、該中間層が、中空重合体
    粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有
    する重合体粒子を含有し、且つ前記顕色剤として少なく
    とも下記一般式(1)で表されるウレアウレタン化合物
    を含有することを特徴とする感熱記録体。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記中間層に含有される重合体粒子が、
    球状中空重合体粒子の一部を平面で裁断して得られるよ
    うな開口部を有するお椀型状であり、その裁断面に垂直
    で球状中空重合粒子の中心を通る断面は二重円の一部を
    直線で切り取った形状をなし、該断面の外側の円弧から
    上記直線への垂線の長さの最大値が前記二重円の最大径
    の半径と等しいか又はより大きいことを特徴とする請求
    項1記載の感熱記録体。
JP2000401909A 2000-12-28 2000-12-28 感熱記録体 Pending JP2002200846A (ja)

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