JP2002200034A - 内視鏡、処置具又は留置チューブの保持固定方法及び内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡、処置具又は留置チューブの保持固定方法及び内視鏡装置

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JP2002200034A
JP2002200034A JP2000399112A JP2000399112A JP2002200034A JP 2002200034 A JP2002200034 A JP 2002200034A JP 2000399112 A JP2000399112 A JP 2000399112A JP 2000399112 A JP2000399112 A JP 2000399112A JP 2002200034 A JP2002200034 A JP 2002200034A
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distal end
indwelling tube
treatment
tool
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JP2000399112A
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English (en)
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Masaaki Nakazawa
雅明 中沢
Hisao Yabe
久雄 矢部
Nobuyuki Matsuura
伸之 松浦
Yorio Matsui
頼夫 松井
Toshio Nakamura
俊夫 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便に先端が大きな処置具又は留置チューブ
を内視鏡挿入部の先端部に着脱自在に保持可能とする。 【解決手段】 内視鏡2は、内視鏡挿入部11内に配設
され、この内視鏡挿入部11の先端部21に開口する処
置具挿通用チャンネル26を有している。前記内視鏡2
は、処置具又は留置チューブを前記内視鏡挿入部11の
外周軸方向に沿わせ、前記処置具又は留置チューブの先
端部を前記内視鏡挿入部11の先端部21に保持するた
めの溝部(凹部)41を、前記処置具挿通用チャンネル
26の先端開口部26aから基端側に向かって前記内視
鏡挿入部11の先端部21外周に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡、処置具又
は留置チューブの保持固定方法及び内視鏡装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、医療用等に用いられる内視鏡
は、生体体腔内の小手術や生体組織の検査等を行うこと
ができる。上記内視鏡は、挿入部に挿通配設された処置
具挿通用チャンネルを介して処置具や留置チューブを体
腔内へ導き、生体組織を処置したり、留置チューブを体
腔内へ留置したりしている。
【0003】従来、例えば、留置チューブを体腔内に留
置する場合は、図17又は図18に示すような方法があ
る。図17(a)に示すように術者は、先ず内視鏡10
0の挿入部101を経口的に挿入して挿入部先端部10
2を目的部位まで到達させる。次に、この内視鏡100
の処置具挿入口103に直接留置チューブ104を挿入
して図示しない処置具挿通用チャンネルを挿通させて目
的部位で留置チューブ104を留置する。そして、図1
7(b)に示すように内視鏡100を抜去する。次に、
図17(c)に示すように図示しないガイドワイヤや補
助具を使って鼻側に留置チューブを移し、留置が完了す
る。
【0004】一方、図18(a)に示すように術者は、
先ず内視鏡100の挿入部101を経鼻的に挿入して挿
入部先端部102を目的部位まで到達させる。次に、こ
の内視鏡100の処置具挿入口103にガイドワイヤ1
05を挿入して図示しない処置具挿通用チャンネルを挿
通させて目的部位でガイドワイヤ105を留置する。そ
して、図18(b)に示すように内視鏡100を抜去す
る。次に、図18(c)に示すようにこの留置したガイ
ドワイヤ105に沿わせて留置チューブ104を留置
し、ガイドワイヤ105を抜去して留置が完了する。
【0005】このような内視鏡は、例えば、実開昭63
−24883号公報に記載されているように、処置具挿
通用チャンネル内にガイドワイヤを挿入し、そのガイド
ワイヤをガイドに内視鏡用プロステーセスを挿入して、
目的部位に内視鏡プロステーセスを留置できるようなも
のが提案されている。尚、留置チューブに関しては、内
視鏡を使わず、セデーションをかけてX線透視下で盲目
的にチューブを経口又は径鼻挿入し、留置することもあ
る。
【0006】また、このような内視鏡は、例えば、実開
昭60−34242号公報や実開平5−21901号公
報に記載されているように挿入部に外付けチャンネルを
取り付け、この外付けチャンネルを介して処置具等を体
腔内に挿入可能なものが提案されている。
【0007】前者(実開昭60−34242号公報)に
記載されている内視鏡は、この挿入部先端部にワイヤを
係合する貫通孔を形成し、この貫通孔内を通して折り返
された両端が手元側になるように配置されたワイヤを設
けている。そして、上記ワイヤの一端に処置具が通るチ
ューブの先端部を連通し、ワイヤの他端を引き寄せ、上
記貫通孔にチューブの先端部を導き嵌合して、内視鏡の
先端部にチューブを外付けできるようになっている。
【0008】一方、後者(実開平5−21901号公
報)に記載されている内視鏡は、この挿入部先端部に容
易にチューブが任意の位置・方向に着脱できるように、
チューブ先端に粘着層を有するシート状の取り付け部を
設け、挿入部先端部にチューブを外付けできるようにな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、内視
鏡は、体腔内等への挿入操作性や患者の苦痛軽減等のた
めに挿入部の細径化が図られており、それに応じて留置
チューブや処置具を挿通する処置具挿通用チャンネルも
細くなる傾向にある。このため、従来サイズの留置チュ
ーブが使用し難くなったり、カップ等の先端部が大きな
処置具が挿通し難くなるという不具合が生じている。
【0010】また、留置チューブを処置具挿通用チャン
ネルを介して挿入する際は、留置チューブの内外径のサ
イズが制限されるばかりか、留置チューブの長さを不必
要に長く(内視鏡挿入部の倍以上の長さ)する必要があ
った。また、ガイドワイヤを留置し、このガイドワイヤ
を介して留置チューブを体腔内へ留置する場合は、内視
鏡を体腔内から体外に抜去する必要があり、術式が煩雑
で手間がかかっていた。尚、このとき、上記留置を内視
鏡観察下で行わないことにしても、術式が煩雑で手間が
かかっていた。
【0011】一方、上記実開昭60−34242号公報
や実開平5−21901号公報に記載の内視鏡は、外付
けチャンネルを挿入部に装着するのが煩雑であったり、
容易に外付け可能であるが、不必要な場合に簡単な外す
ことができなかった。また、簡単に外付けチャンネルを
挿入部から外せたとしても、挿入部先端部の外周に体腔
内の粘着部等の生体組織が残る場合があった。
【0012】また、これら実開昭60−34242号公
報や実開平5−21901号公報に記載の内視鏡は、も
ちろん目的部位にチャンネル(チューブ)を留置するこ
とはできなかった。また、処置具の太さだけでなく、外
付けチャンネルを取り付けた外径分挿入部が太くなって
しまうという問題があった。尚、内視鏡を使わず、留置
チューブを留置しようとすると、クリティカルな患者に
はセデーションが使えないのですぐに留置チューブを留
置できなかったり、留置チューブを盲目的に体腔内に入
れるので熟練を要し、時間がかかったり、X線を使用す
る必要がある等の問題があった。
【0013】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、簡便に先端が大きな処置具又は留置チュー
ブを内視鏡挿入部の先端部に着脱自在に保持可能な内視
鏡、処置具又は留置チューブの保持固定方法及び内視鏡
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の内視鏡は、処置具又は留置チュ
ーブを内視鏡挿入部の外周軸方向に沿わせ、前記処置具
又は留置チューブの先端部を前記内視鏡挿入部の先端部
に保持するための凹部を、前記内視鏡挿入部の先端部側
に形成したことを特徴としている。また、本発明の請求
項2の内視鏡は、内視鏡挿入部内に配設され、この内視
鏡挿入部の先端部に開口する処置具挿通用チャンネルを
有し、処置具又は留置チューブを内視鏡挿入部の外周軸
方向に沿わせ、前記処置具又は留置チューブの先端部を
前記内視鏡挿入部の先端部に保持するための凹部を、前
記処置具挿通用チャンネルの先端開口から基端側に向か
って前記内視鏡挿入部の先端部外周に形成したことを特
徴としている。また、本発明の請求項3の処置具又は留
置チューブの保持固定方法は、請求項2に記載の内視鏡
において、前記内視鏡挿入部の外周軸方向に沿わせて前
記処置具又は前記留置チューブの先端部を前記凹部に配
置し、前記保持具を前記処置具挿通用チャンネルに挿入
してこの処置具挿通用チャンネルの先端開口から前記凹
部内へ突出させ、この凹部内へ突出させた保持具で前記
処置具又は前記留置チューブの先端部を保持し、これら
処置具又は留置チューブの先端部を保持した状態で前記
保持具を前記処置具挿通用チャンネル内に引き込ませ
て、前記処置具又は前記留置チューブの先端部を前記凹
部に保持固定させることを特徴としている。また、本発
明の請求項4の内視鏡装置は、内視鏡の挿入部内に配設
され、この挿入部の先端部に開口する処置具挿通用チャ
ンネルと、体腔内へ留置する留置チューブ又は体内組織
を処置するための処置具を前記内視鏡の挿入部の外形部
に沿わせ、前記留置チューブ又は処置具の先端部を前記
内視鏡挿入部の先端部に保持するために前記処置具挿通
用チャンネルの先端部の開口から基端側に向かって前記
処置具挿通用チャンネルを前記挿入部の外形部に開口す
る溝と、前記処置具挿通用チャンネルを介して前記溝か
ら突出させ、前記留置チューブ又は処置具の外径部周囲
を保持する保持具と、この保持具を前記処置具挿通用チ
ャンネル内に引き込んで前記留置チューブ又は処置具の
少なくとも先端部近傍を前記溝内に収納する操作手段
と、を具備することを特徴としている。これにより、簡
便に先端が大きな処置具又は留置チューブを内視鏡挿入
部の先端部に着脱自在に保持可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図8は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を
備えた内視鏡装置の概略構成図、図2は図1の内視鏡操
作部に係止具を取り付けた際の説明図であり、図2
(a)は内視鏡操作部の処置具挿入口近傍を示す説明
図、図2(b)は同図(a)の係止具を示す外観図、図
3は図1の内視鏡挿入部の先端部を示す説明図、図4は
図3の内視鏡挿入部の先端部に留置チューブを保持して
いる際の説明図であり、図4(a)は保持具を突出させ
た際の説明図、図4(b)は同図(a)の状態から保持
具の環状部により留置チューブの先端部を引っかけて保
持している途中の説明図、図4(c)は同図(b)の状
態から保持具の環状部により留置チューブの先端部を保
持し、保持具を処置具挿通用チャンネル内に引き込ませ
た際の説明図、図5は本発明の第1の実施の形態の作用
を説明する説明図であり、図5(a)は内視鏡挿入部を
留置チューブと共に、経口的に体腔内に挿入している際
の説明図、図5(b)は同図(a)の状態から留置チュ
ーブを外し、目的部位に留置している途中の説明図、図
5(c)は同図(b)の状態から内視鏡挿入部を体腔内
から抜去した際の説明図、図6は図2の係止具の変形例
を示す説明図であり、図6(a)は内視鏡操作部の処置
具挿入口近傍を示す説明図、図6(b)は同図(a)の
係止具を示す外観図、図7は図2の係止具の他の変形例
を示す説明図であり、図7(a)は内視鏡操作部の処置
具挿入口近傍を示す説明図、図7(b)は同図(a)の
係止具を示す外観図、図8は図2の保持具の代わりにガ
イド糸を用いる際の内視鏡操作部の処置具挿入口近傍を
示す説明図である。
【0016】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態を備えた内視鏡装置1は、撮像装置として図示しない
撮像手段を有する電子内視鏡(単に内視鏡)2と、この
内視鏡2で得た画像信号に対して信号処理を行うビデオ
プロセッサ3と、このビデオプロセッサ3から出力され
る映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ4とで
主に構成されている。尚、前記ビデオプロセッサ3と前
記モニタ4とは、接続ケーブル5で接続される。
【0017】前記内視鏡2は、先端部に図示しない撮像
手段を内臓し、観察対象の管腔内に挿入可能な細長で可
撓性を有する挿入部11と、この挿入部11の基端側に
折れ止め部12を介して連結した保持部を兼ねる操作部
13と、この操作部13の側部から延出し、端部にコネ
クタ部14を有する可撓性のユニバーサルコード15と
から構成される。
【0018】前記挿入部11は、先端から硬質の先端部
21と、この先端部21の基端側に連設され、湾曲自在
な湾曲部22と、この湾曲部22の基端側に連設され、
可撓性の可撓管部23とで構成される。前記操作部13
は、前記挿入部11の湾曲部22を遠隔操作で上下方向
に湾曲させる上下湾曲操作ノブ24aと、同じく前記湾
曲部22を左右方向に湾曲させる左右湾曲操作ノブ24
bとを設けており、これら上下操作ノブ24aと左右操
作ノブ24bとを同時に行うことで、上下左右の中間方
向(ツイスト方向)へも湾曲させることができる。
【0019】また、前記操作部13は、この前端付近に
後述するスネア鉗子等の先端部が小さな処置具を挿入す
る処置具挿入口25が設けられており、その内部に挿通
配設された処置具挿通用チャンネル26を経て処置具の
先端側を前記挿入部11の先端部21の開口から突出可
能となっている。また、前記操作部13は、送気・送水
操作を遠隔操作する送気送水ボタン27a、吸引操作を
遠隔操作する吸引ボタン27b及び画像静止ボタン、レ
リーズボタン、調光方法切り換えボタン等のビデオプロ
セッサ3の機能を遠隔操作する操作スイッチ27cを設
けている。
【0020】前記内視鏡2は、前記ユニバーサルコード
15のコネクタ部14を介して前記ビデオプロセッサ3
と着脱自在に接続されるようになっている。尚、前記ビ
デオプロセッサ3は、図示しない光源装置と送気送水装
置を具備している。また、前記ビデオプロセッサ3は、
図示しないVTRデッキ、ビデオプリンタ、ビデオディ
スク等の周辺機器が接続可能である。
【0021】前記内視鏡2は、前記ユニバーサルコード
15のコネクタ部14を前記ビデオプロセッサ3に着脱
自在に接続することで、図示しない光源装置から照明光
が供給されるようになっている。前記光源装置から供給
された照明光は、内視鏡2内の図示しないライトガイド
を経由して2ケの照明光学系28から被写体を照明する
ようになっている(図3参照)。
【0022】照明された被写体像は、前記内視鏡挿入部
11の先端部21に内蔵された対物光学系29から取り
込まれ、前記撮像手段で撮像されるようになっている。
ビデオプロセッサ3は、前記内視鏡2の撮像手段からの
撮像信号を図示しない信号処理回路で信号処理し、前記
接続ケーブル5を介してモニタ4に伝送して内視鏡画像
を表示させるようになっている。
【0023】また、ビデオプロセッサ3の図示しない送
気送水装置から供給される空気と水は、内視鏡2内の図
示しない送気送水管路を経由して送気送水ノズル30か
ら是前記対物光学系29の先端レンズ29a外面に向け
て必要時に流せるようになっている。
【0024】図2(a)に示すように前記内視鏡2は、
この操作部13に処置具又は留置チューブ31の手元側
を係止するための係止具32を取り付け可能である。こ
の係止具32により、前記処置具又は前記留置チューブ
31の手元側を係止し、これら処置具又は留置チューブ
31を内視鏡挿入部の外周部に沿わせることが可能とな
る。尚,図2(a)中では、留置チューブ31を記載し
ている。
【0025】図2(b)に示すように前記係止具32
は、シリコーン等の弾性ゴムや弾性エラストマで形成さ
れており、前記留置チューブ31を係止する係止部32
aを有して構成されている。尚、前記処置具挿入口25
には、前記処置具又は留置チューブ31の先端部を保持
するための保持具33が挿入される。本実施の形態で用
いられる保持具33は、先端にワイヤで形成される環状
部33aを有するスネア鉗子である(図4参照)。後述
するようにこの保持具33の環状部33aにより、前記
処置具又は留置チューブ31の先端部付近を引っかけて
保持するようになっている。尚、使用される留置チュー
ブ31は、シリコーンやPTFE(polytetra
fluoroethylene)等の軟質チューブで形
成されている。また、前記留置チューブ31は、処置具
を挿通可能で、目的部位の処置ができるようなものでも
良い。
【0026】また、係止具は、図6に示すような構成の
ものでも良い。図6(a)に示すように前記内視鏡2
は、この操作部13に処置具又は留置チューブ31の手
元側を係止するための係止具34を取り付け可能であ
る。前記係止具34は、シリコーン等の弾性ゴムや弾性
エラストマで形成されている。図6(b)に示すように
前記係止具34は、留置チューブ31を係止する係止部
34aを有している。また、前記係止具34は、内視鏡
操作部13に外周に粘着固定可能な粘着部34bを有し
ている。尚、この粘着部34bの粘着力は外し易く、し
かも粘着が操作部13側に残らず、しかも、粘着力の持
続性があるようなものである。
【0027】また、係止具は、図7に示すような構成の
ものでも良い。図7(a)に示すように留置チューブ3
1の手元側は、内視鏡操作部13の外周に設けられた半
円状突起35aに着脱自在に取り付け可能な係止具36
を設けている。また、前記処置具挿入口25に挿入され
ている保持具33の手元側も前記半円状突起35aに着
脱自在に取り付け可能な係止具36を設けている。図7
(b)に示すように前記係止具36は、シリコーン等の
弾性ゴムや弾性エラストマで形成されている。前記係止
具36は、前記処置具又は留置チューブ31や前記保持
具33に取り付ける取付部36aと、前記半円状突起3
5aに着脱自在に嵌合する嵌合部35bを有して構成さ
れている。これにより、前記処置具又は前記留置チュー
ブ31だけでなく、前記保持具33の手元側もぶらぶら
することなく、操作し易くなる。
【0028】本実施の形態では、上述したように内視鏡
挿入部11の外周軸方向に沿わせた留置チューブ31の
先端部を保持するための凹部を、前記内視鏡挿入部11
の先端部21外周に形成するように内視鏡2を構成す
る。
【0029】図3に示すように前記内視鏡2は、この内
視鏡挿入部11の先端部21外周に前記処置具挿通用チ
ャンネル26の先端開口部26aから基端側に向かっ
て、留置チューブ31の先端部を保持固定するための凹
部として溝部41を形成されている。そして、前記処置
具挿通用チャンネル26の先端開口部26aは、前記溝
部41の基端側壁面41aに開口するようになってい
る。尚、前記溝部41は、前記留置チューブ31の先端
部が前記内視鏡挿入部11の先端部21外周に固定保持
可能な面取り部42を前記内視鏡挿入部11の先端部端
面21aに形成している。
【0030】図4(a)に示すように前記保持具33
は、前記溝部41内から前記処置具挿通用チャンネル2
6の先端開口部26aへ突没自在となっている。このこ
とにより、図4(b)に示すように前記溝部41内へ突
出させた保持具33の環状部33aにより、前記留置チ
ューブ31の先端部を引っかけて保持し更に、この状態
から図4(c)に示すように前記保持具33を前記処置
具挿通用チャンネル26内に引き込ませることで、前記
溝部41に前記留置チューブ31の先端部を保持固定す
ることができる。尚、このとき、内視鏡挿入部11の先
端部端面21aと前記留置チューブ31の先端端面31
aとの位置関係は、同面か又は前記留置チューブ31の
先端端面31aの方が内視鏡挿入部11の先端部端面2
1aより凹むようになっている。
【0031】このように構成された本実施の形態の作用
を図4を参照し図5を用いて説明する。術者は、図2で
説明したように係止具32で留置チューブ31を係止し
てこの留置チューブ31を挿入部11の外周に沿わせる
と共に、処理具挿入口20から保持具33を処置具挿通
用チャンネル26に挿入させる。
【0032】そして、術者は、図4で説明したように処
置具挿通用チャンネル26の開口から保持具33を溝部
41内へ突出させ、この突出させた保持具33の環状部
33aにより、留置チューブ31の先端部を引っかけて
保持し、処置具挿通用チャンネル26内に引き込ませる
と、留置チューブ31の先端部は、溝部41で保持固定
することが可能となる。このことにより、留置チューブ
31の先端部を内視鏡挿入部11の先端部21に保持す
ることが可能となる。
【0033】術者は、この状態で、図5(a)に示すよ
うに内視鏡挿入部11を留置チューブ31と共に、経口
的に体腔内に挿入し、目的部位まで挿入する。術者は、
内視鏡挿入部11を留置チューブ31と共に目的部位ま
で挿入したら、図5(b)に示すように留置チューブ3
1の先端部の保持を上述したのと逆の方法で緩め、挿入
部11の先端部21から留置チューブ31を外し、目的
部位に留置チューブ31を留置する。そして、図5
(c)に示すように内視鏡挿入部11を体腔内から抜去
する。次に、図示しないが図17及び図18で説明した
ように口から出ている留置チューブ31を図示しないガ
イドワイヤや補助具を使って鼻側に移し、留置が完了す
る。
【0034】この結果、本実施の形態の内視鏡1は、以
下に記載する効果を得る。 ・細径の挿入部11を有する内視鏡で、処置具挿通用チ
ャンネル26の内径が細径であっても留置チューブ31
の留置が可能である。これによって、患者の苦痛が軽減
させる。よって、セデーションも不要になり、術後でも
ICUにてすぐに留置チューブ31を留置できる。それ
によって、患者の健康状態が早く良好になり、ICU滞
在期間も短くなる。 ・盲目的な留置チューブ31の留置の必要がなくなるの
で術者の特別な習熟も必要なくなる。これによって、簡
便に安全に留置ができる。X線による透視も不要にな
り、不必要な被爆がなくなるので、患者にとってもよ
い。 ・直接、処置具挿通用チャンネル26に留置チューブ3
1を挿入したり、ガイドワイヤを介して留置チューブ3
1を留置しないので、留置チューブ31の長さが短くて
済む。 ・留置チューブ31が係止具で係止されているので手元
側で留置チューブ31がぶらぶらせず、操作し易い。
【0035】尚、前記保持具33の代わりに図8に示す
ように軟性のガイド糸を用いる構成としても良い。図8
に示すように前記保持具33の代わりにナイロンテグス
等の軟性のガイド糸51を前記処置具挿入口25から挿
入し、前記処置具挿通用チャンネル26を経由して前記
溝部41から延出させ、前記留置チューブ31の先端か
ら内腔を経由してこの留置チューブ31の手元側に導
く。そして、手元側の処置具挿入口25付近でクリップ
装置52により、ガイド糸51の両端を係止(クラン
プ)する。
【0036】この状態で体腔内に内視鏡挿入部11と共
に、留置チューブ31を挿入する。そして、クリップ装
置52を外して、ガイド糸51を引き抜き、留置チュー
ブ31を留置する。内視鏡挿入部11を体腔内から抜去
して留置が完了する。これにより、保持具33が不要で
ある。
【0037】尚、本実施の形態では、図示しない撮像手
段を内視鏡挿入部11の先端部21に内蔵した電子内視
鏡に本発明を適用しているが、本発明はこれに限定され
ず、照明された被写体像を先端部に内蔵した対物光学系
で取り込み、この取り込んだ被写体像をリレーレンズ等
の導光手段により接眼部に伝達する光学式内視鏡に本発
明を適用しても構わない。また、本実施の形態では、照
明光を供給する光源装置をビデオプロセッサ3に具備し
たものに本発明を適用しているが、本発明はこれに限定
されず、内視鏡に着脱自在なバッテリ光源装置を取り付
ける構成のバッテリ式内視鏡に本発明を適用しても構わ
ない。
【0038】(第2の実施の形態)図9ないし図11は
本発明の第2の実施の形態に係り、図9は本発明の第2
の実施の形態を備えた内視鏡の挿入部先端側を示す説明
図、図10は図9の変形例を示す説明図であり、図10
(a)は内視鏡の挿入部先端側を示す説明図、図10
(b)は同図(a)のC矢視図、図11は図9の他の変
形例を示す説明図であり、図11(a)は内視鏡の挿入
部先端側を示す説明図、図11(b)は同図(a)のE
矢視図である。
【0039】上記第1の実施の形態では、内視鏡挿入部
11の先端部21外周に留置チューブ31を保持可能な
凹部として溝部を形成して構成しているが、本第2の実
施の形態では、留置チューブ31の代わりに生体組織を
処置するための先端部が大きな処置具を内視鏡挿入部1
1の先端部21外周に保持可能な凹部を形成するように
構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態と
同様なので、説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付
して説明する。
【0040】図9に示すように本第2の実施の形態の内
視鏡は、この内視鏡挿入部11の先端部21外周に凹部
として、処置具挿通用チャンネル26のチャンネル内径
Aと同じかそれよりやや広い幅で、且つ挿入部11の長
手軸方向にチャンネル内径Aより長い長さBの溝部61
を形成している。更に、この溝部61の位置は、挿入部
湾曲部22の上下(UD)湾曲方向に対して略直角(略
左右(LR)湾曲方向)をなす向きに形成している。
尚、前記溝部61は、上記第1の実施の形態と同様に、
留置チューブ31も保持可能である。これにより、内視
鏡の適用を上部消化管だけでなく、下部消化管等、体腔
内に挿入する内視鏡検査に使用可能としている。
【0041】このように構成された内視鏡は、上記第1
の実施の形態と同様に処置具を保持固定することができ
る。尚、保持具33の環状部33aの保持を暖めること
によって、処置具の進退や回転が可能である。
【0042】この結果、本第2の実施の形態の内視鏡
は、上記第1の実施の形態に比べ、溝部61に処置具を
より保持固定し易くなり、処置具挿通用チャンネル26
よりも大口径の処置具を使用できる。また、留置チュー
ブ31越しでないので外径が不要に大きくならない。更
に、溝部41の位置を湾曲部22の上下(UD)湾曲方
向と略直角(略左右(LR)湾曲方向)をなす向きに形
成したので、上下方向より左右方向の方が広い咽頭通過
が容易である。
【0043】また、内視鏡は、図10に示すように構成
しても良い。図10(a)、(b)に示すように内視鏡
は、この内視鏡挿入部11の先端部21外周に形成した
前記溝部41又は前記溝部61の後方に処置具挿通用チ
ャンネル26の内径より大径で且つ前記溝部41又は前
記溝部61の幅より広い円弧状溝部62を形成してい
る。
【0044】これにより、上記第1、第2の実施の形態
に比べて、内視鏡挿入部11の先端部21外周に前記処
置具又は留置チューブ31を保持固定することがより確
実となる。また、内視鏡挿入部11の先端部端面21a
から前記処置具又は前記留置チューブ31(図中では留
置チューブ31)の端面31aが突出しないので挿入時
安全でしかも先細になるので挿入し易くなる。
【0045】また、内視鏡は、図11に示すように構成
しても良い。図11に示すように内視鏡は、前記処置具
挿通用チャンネル26の内径より大径で且つ幅広な略半
円状溝部63を内視鏡挿入部11の先端部先端面21a
から挿入部11の長手軸方向に処置具挿通用チャンネル
26内径より長く形成すると共に、この略半円状溝部6
3の後方に更に幅の広い段部64を前記略半円状溝部6
3に向かって内視鏡挿入部11の先端部21の内径方向
に対して末広がりとなるように形成している。
【0046】これにより、上記第1の実施の形態に比べ
て、内視鏡挿入部11の先端部21外周に前記処置具又
は前記留置チューブ31を保持固定することがより確実
となる。また、保持具33が先端に位置するようになる
ので内視鏡挿入部11の先端部21を挿入し易くなる。
【0047】(第3の実施の形態)図12は本発明の第
3の実施の形態に係る内視鏡の挿入部先端側を示す説明
図である。上記第1、第2の実施の形態では、内視鏡挿
入部11の先端部21外周に処置具又は留置チューブ3
1を保持可能な凹部(溝部)を形成して構成している
が、本第3の実施の形態では凹部として処置具挿通用チ
ャンネル26に連通する連通路を形成するように構成す
る。それ以外の構成は、上記第1、第2の実施の形態と
同様なので、説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付
して説明する。
【0048】図12に示すように本第3の実施の形態の
内視鏡は、この内視鏡挿入部11の先端部21外周に凹
部として、処置具挿通用チャンネル26に連通する連通
路65を形成している。この連通路65は、処置具挿通
用チャンネル26の内径と同等の内径で且つ、挿入部1
1の長手軸方向に対して略90°以下の角度で形成され
ている。
【0049】これにより、保持具33を使用すること無
く、内視鏡挿入部11の外周に沿わせた留置チューブ3
1を内視鏡挿入部11の先端部21に保持することが可
能となる。尚、前記留置チューブ31を前記連通路65
に挿入して内視鏡挿入部11の先端部21に保持した
後、この状態で体腔内へ挿入し、目的部位の付近で留置
を行う際には、前記処理具挿入口20から前記留置チュ
ーブ31の基端側を引っ張ることで、前記連通路65か
ら前記留置チューブ31を引き抜いて、留置チューブ3
1の留置を行うことができるようになっている。
【0050】この結果、本第3の実施の形態の内視鏡
は、保持具33が不要であるので、上記第1、第2の実
施の形態と比べて、操作が容易となる。
【0051】(第4の実施の形態)図13及び図14は
本発明の第4の実施の形態に係り、図13は本発明の第
4の実施の形態を備えた内視鏡の挿入部先端側を示す説
明図、図14は図13の変形例を示す説明図であり、図
14(a)は内視鏡の挿入部先端側を示す説明図、図1
4(b)は同図(a)のG矢視図である。
【0052】上記第1〜第3の実施の形態では、内視鏡
挿入部11の先端部21外周に凹部を形成し、処置具挿
通用チャンネル26を用いて処置具又は留置チューブ3
1を内視鏡挿入部11の先端部21に保持可能な構成と
しているが、本第4の実施の形態では処置具挿通用チャ
ンネル26を用いること無く、内視鏡挿入部11の先端
部21に処置具又は留置チューブ31を保持可能な構成
とする。それ以外の構成は、上記第1〜第3の実施の形
態と同様なので、説明を省略し、同じ構成には同じ符号
を付して説明する。
【0053】図13(a)、(b)に示すように本第4
の実施の形態の内視鏡は、処置具又は留置チューブ31
の外径と同じか若干細径の穴部66aを形成した突起部
66を前記内視鏡挿入部11の先端部21に対して先細
に設けて構成されている。尚、前記穴部66aは貫通孔
でも良い。
【0054】これにより、保持具33を使用すること無
く、内視鏡挿入部11の外周に沿わせた留置チューブ3
1を内視鏡挿入部11の先端部21に保持することが可
能となる。尚、前記留置チューブ31を前記突起部66
の穴部66aに挿入して内視鏡挿入部11の先端部21
に保持した後、この状態で体腔内へ挿入し、目的部位の
付近で留置を行う際には、処理具挿入口20から前記留
置チューブ31の基端側を引っ張ることで、前記突起部
66の穴部66aから前記留置チューブ31を引き抜い
て、留置チューブ31の留置を行うことができるように
なっている。
【0055】また、図14に示すように前記突起部66
の代わりに、内視鏡挿入部11の先端部21に腕状保持
部を設けて構成しても良い。図14に示すように内視鏡
は、この内視鏡挿入部11の先端部21外周に弾性エラ
ストマで形成される腕状保持部67を設けており、この
腕状保持部67と内視鏡挿入部11の先端部21との間
にガイドワイヤ68を挿入保持することができるように
なっている。
【0056】腕状保持部67にガイドワイヤ68を挟み
込んで保持し、このガイドワイヤ68をガイドに留置チ
ューブ31を内視鏡挿入部11に沿わせて保持し体腔内
の目的部位の付近で挿入する。そして、ガイドワイヤ6
8を引き抜くことによって留置チューブ31をフリーに
し、留置を行う。その後、挿入部11を体腔内から抜去
して留置チューブ31の留置が完了する。
【0057】これにより、保持具33を使用すること無
く、内視鏡挿入部11の先端部21外周に沿わせた処置
具又は留置チューブ31の先端部をガイドワイヤ68を
介して内視鏡挿入部11の先端部21に保持することが
可能となる。尚、図示しないが前記腕状保持部67に直
接処置具又は留置チューブ31を挟み込むように構成し
ても良い。
【0058】この結果、本第4の実施の形態の内視鏡
は、上記第3の実施の形態の効果に加えて、処置具挿通
用チャンネル26を自由に使用可能である。
【0059】(第5の実施の形態)図15は本発明の第
5の実施の形態に係る内視鏡の挿入部先端側を示す説明
図である。上記第4の実施の形態では、内視鏡挿入部1
1の先端部21外周に突起部や腕状保持部を設けて、処
置具挿通用チャンネル26を用いること無く処置具又は
留置チューブ31を内視鏡挿入部11の先端部21に保
持可能な構成としているが、本第5の実施の形態では、
内視鏡挿入部11の先端部21を覆うキャップを着脱自
在に取り付け、このキャップにより処置具又は留置チュ
ーブ31を保持可能な構成とする。それ以外の構成は、
上記第4の実施の形態と同様なので、説明を省略し、同
じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0060】図15に示すように本第5の実施の形態の
内視鏡は、この内視鏡挿入部11の先端部21に着脱自
在に取り付け可能な透明キャップ69を設ける。この透
明キャップ69は、前記処置具又は留置チューブ31の
外径と同じか若干細径の側孔69aを形成している。
【0061】内視鏡挿入部11の先端部21に透明キャ
ップ69を取り付け、この透明キャップ69の側孔69
aにガイドワイヤ68を通し、処置具挿通用チャンネル
26に挿通した保持具33(保持鉗子70)で保持する
と共に、ガイドワイヤ68をガイドに留置チューブ31
を挿入部11に沿わせた状態で保持し体腔内の目的部位
の付近で挿入する。そして、保持具33(保持鉗子7
0)の保持を解除してガイドワイヤ68を外し、このガ
イドワイヤ68を引き抜くことによって留置チューブ3
1をフリーにし、留置を行う。その後、挿入部11を体
腔内から抜去して留置チューブ31の留置が完了する。
尚、図示しないが、ガイドワイヤ68を介することな
く、保持鉗子70で直接留置チューブ31を保持するよ
うにしても良い。
【0062】この結果、本第5の実施の形態の内視鏡
は、上記第1〜第4の実施の形態と比べて、着脱自在の
透明キャップ69のみ取り付けるだけなので、内視鏡挿
入部11の先端部21を加工した特別の内視鏡を用いる
必要がない。
【0063】ところで、上記第1〜第5の実施の形態で
使用される留置チューブ31は、図16に示すように構
成しても良い。図16は留置チューブを示す説明図であ
る。
【0064】図16(a)に示すように留置チューブ7
1は先端71aを袋小路とし、側孔71bを形成すると
共に、保持具33の環状部33aで保持される係止溝7
1cを形成して構成されている。また、図16(b)に
示すように留置チューブ72は側孔72bを形成すると
共に、先端に球場部72aを設け、くびれ部72cを有
して構成されている。また、図16(c)に示すように
留置チューブ73は先端に梨地部73dを設けて構成さ
れている。尚、前記留置チューブ71、72は、係止溝
71b、72bを斜め方向に形成して構成したものでも
良い。これら留置チューブ71〜73により、保持具3
3の環状部33aによる留置チューブ31の保持がより
確実となる。
【0065】尚、本発明は、上記した実施の形態にのみ
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0066】[付記] (付記項1) 処置具又は留置チューブを内視鏡挿入部
の外周軸方向に沿わせ、前記処置具又は留置チューブの
先端部を前記内視鏡挿入部の先端部に保持するための凹
部を、前記内視鏡挿入部の先端部側に形成したことを特
徴とする内視鏡。
【0067】(付記項2) 内視鏡挿入部内に配設さ
れ、この内視鏡挿入部の先端部に開口する処置具挿通用
チャンネルを有し、処置具又は留置チューブを内視鏡挿
入部の外周軸方向に沿わせ、前記処置具又は留置チュー
ブの先端部を前記内視鏡挿入部の先端部に保持するため
の凹部を、前記処置具挿通用チャンネルの先端開口から
基端側に向かって前記内視鏡挿入部の先端部外周に形成
したことを特徴とする内視鏡。
【0068】(付記項3) 前記内視鏡挿入部の外周軸
方向に沿わせて前記処置具又は前記留置チューブの先端
部を前記凹部に配置し、前記保持具を前記処置具挿通用
チャンネルに挿入してこの処置具挿通用チャンネルの先
端開口から前記凹部内へ突出させ、この凹部内へ突出さ
せた保持具で前記処置具又は前記留置チューブの先端部
を保持し、これら処置具又は留置チューブの先端部を保
持した状態で前記保持具を前記処置具挿通用チャンネル
内に引き込ませて、前記処置具又は前記留置チューブの
先端部を前記凹部に保持固定させることを特徴とする付
記項2に記載の処置具又は留置チューブの保持固定方
法。
【0069】(付記項4) 内視鏡の挿入部内に配設さ
れ、この挿入部の先端部に開口する処置具挿通用チャン
ネルと、体腔内へ留置する留置チューブ又は体内組織を
処置するための処置具を前記内視鏡の挿入部の外形部に
沿わせ、前記留置チューブ又は処置具の先端部を前記内
視鏡挿入部の先端部に保持するために前記処置具挿通用
チャンネルの先端部の開口から基端側に向かって前記処
置具挿通用チャンネルを前記挿入部の外形部に開口する
溝と、前記処置具挿通用チャンネルを介して前記溝から
突出させ、前記留置チューブ又は処置具の外径部周囲を
保持する保持具と、この保持具を前記処置具挿通用チャ
ンネル内に引き込んで前記留置チューブ又は処置具の少
なくとも先端部近傍を前記溝内に収納する操作手段と、
を具備することを特徴とする内視鏡装置。
【0070】(付記項5) 前記内視鏡挿入部の先端側
から後方側に向かって、前記内視鏡挿入部の長手軸方向
に前記凹部を形成したことを特徴とする付記項1に記載
の内視鏡。
【0071】(付記項6) 処置具挿通用チャンネルを
挿通配設した内視鏡挿入部を有し、前記凹部は、前記処
置具挿通用チャンネルの先端開口から基端側に向かっ
て、前記内視鏡挿入部の先端部外周に開口する溝部であ
ることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0072】(付記項7) 前記処置具又は前記留置チ
ューブの基端側を前記内視鏡挿入部に沿わせるための係
止手段を内視鏡操作部に設けたことを特徴とする付記項
1に記載の内視鏡。
【0073】(付記項8) 前記処置具又は前記留置チ
ューブの基端側を前記内視鏡挿入部に沿わせるための係
止手段を前記処置具又は前記留置チューブの基端側に設
けたことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0074】(付記項9) 前記保持具はスネアであ
り、このスネアの先端部に設けられた環状部によって前
記留置チューブの先端部を保持することを特徴とする付
記項2に記載の内視鏡。
【0075】(付記項10) 処置具挿通用チャンネル
を挿通配設した内視鏡挿入部を有し、前記保持具が前記
処置具又は前記留置チューブの先端部を保持した状態
で、前記処置具挿通用チャンネルの基端側開口部から突
出した前記保持具の基端側を内視鏡操作部に係止するた
めの係止手段を前記保持具の基端側に設けたことを特徴
とする付記項2に記載の内視鏡。
【0076】(付記項11) 前記留置チューブは、軟
質材料で形成されていることを特徴とする付記項2に記
載の内視鏡。
【0077】(付記項12) 前記留置チューブは、シ
リコーンまたはPTFE( polytetrafluoroethylene
)軟質材料で形成されていることを特徴とする付記項
2に記載の内視鏡。
【0078】(付記項13) 前記留置チューブは、処
置具が挿通可能であることを特徴とする付記項2に記載
の内視鏡。
【0079】(付記項14) 前記保持部の先端部を係
止する係止部を前記留置チューブの先端側に設けたこと
を特徴とする付記項2に記載の内視鏡。
【0080】(付記項15) 前記溝部を内視鏡湾曲部
の上下湾曲方向と略直角をなす向きに形成したことを特
徴とする付記項6に記載の内視鏡。
【0081】(付記項16) 前記溝部を前記処置具又
は前記留置チューブの直径と同等か又は大きい幅に形成
したことを特徴とする付記項6に記載の内視鏡。
【0082】(付記項17) 前記溝部の基端側開口部
を前記内視鏡挿入部の先端側方向へ傾斜するように形成
したことを特徴とする付記項6に記載の内視鏡。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
便に先端が大きな処置具又は留置チューブを内視鏡挿入
部の先端部に着脱自在に保持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡装置
の概略構成図
【図2】図1の内視鏡操作部に係止具を取り付けた際の
説明図
【図3】図1の内視鏡挿入部の先端部を示す説明図
【図4】図3の内視鏡挿入部の先端部に留置チューブを
保持している際の説明図
【図5】本発明の第1の実施の形態の作用を説明する説
明図
【図6】図2の係止具の変形例を示す説明図
【図7】図2の係止具の他の変形例を示す説明図
【図8】図2の保持具の代わりにガイド糸を用いる際の
内視鏡操作部の処置具挿入口近傍を示す説明図
【図9】本発明の第2の実施の形態を備えた内視鏡の挿
入部先端側を示す説明図
【図10】図9の変形例を示す説明図
【図11】図9の他の変形例を示す説明図
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡の挿
入部先端側を示す説明図
【図13】本発明の第4の実施の形態を備えた内視鏡の
挿入部先端側を示す説明図
【図14】図13の変形例を示す説明図
【図15】本発明の第5の実施の形態に係る内視鏡の挿
入部先端側を示す説明図
【図16】留置チューブを説明する説明図
【図17】従来の留置チューブを体腔内に留置する場合
の説明図
【図18】図17とは異なる従来の留置チューブを体腔
内に留置する場合の説明図
【符号の説明】
1 …内視鏡装置 2 …内視鏡 11 …挿入部(内視鏡挿入部) 12 …操作部 21 …先端部 25 …処置具挿入口 26 …処置具挿通用チャンネル 26a …処置具挿通用チャンネルの先端開口部 31 …留置チューブ 32 …係止具 33 …保持具 41 …溝部(凹部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 伸之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 松井 頼夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 俊夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 GG28 GG29 4C061 AA00 BB00 CC06 DD03 FF35 GG13 GG15 HH26 JJ03 LL02 MM00 NN10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具又は留置チューブを内視鏡挿入部
    の外周軸方向に沿わせ、前記処置具又は留置チューブの
    先端部を前記内視鏡挿入部の先端部に保持するための凹
    部を、前記内視鏡挿入部の先端部側に形成したことを特
    徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 内視鏡挿入部内に配設され、この内視鏡
    挿入部の先端部に開口する処置具挿通用チャンネルを有
    し、 処置具又は留置チューブを内視鏡挿入部の外周軸方向に
    沿わせ、前記処置具又は留置チューブの先端部を前記内
    視鏡挿入部の先端部に保持するための凹部を、前記処置
    具挿通用チャンネルの先端開口から基端側に向かって前
    記内視鏡挿入部の先端部外周に形成したことを特徴とす
    る内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記内視鏡挿入部の外周軸方向に沿わせ
    て前記処置具又は前記留置チューブの先端部を前記凹部
    に配置し、 前記保持具を前記処置具挿通用チャンネルに挿入してこ
    の処置具挿通用チャンネルの先端開口から前記凹部内へ
    突出させ、 この凹部内へ突出させた保持具で前記処置具又は前記留
    置チューブの先端部を保持し、 これら処置具又は留置チューブの先端部を保持した状態
    で前記保持具を前記処置具挿通用チャンネル内に引き込
    ませて、前記処置具又は前記留置チューブの先端部を前
    記凹部に保持固定させることを特徴とする請求項2に記
    載の処置具又は留置チューブの保持固定方法。
  4. 【請求項4】 内視鏡の挿入部内に配設され、この挿入
    部の先端部に開口する処置具挿通用チャンネルと、 体腔内へ留置する留置チューブ又は体内組織を処置する
    ための処置具を前記内視鏡の挿入部の外形部に沿わせ、
    前記留置チューブ又は処置具の先端部を前記内視鏡挿入
    部の先端部に保持するために前記処置具挿通用チャンネ
    ルの先端部の開口から基端側に向かって前記処置具挿通
    用チャンネルを前記挿入部の外形部に開口する溝と、 前記処置具挿通用チャンネルを介して前記溝から突出さ
    せ、前記留置チューブ又は処置具の外径部周囲を保持す
    る保持具と、 この保持具を前記処置具挿通用チャンネル内に引き込ん
    で前記留置チューブ又は処置具の少なくとも先端部近傍
    を前記溝内に収納する操作手段と、 を具備することを特徴とする内視鏡装置。
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