JP5498422B2 - 内視鏡用挿入補助具 - Google Patents

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Description

本発明は内視鏡用挿入補助具に係り、特に、胆道や膵管等の細径の管腔内に内視鏡の挿入部を挿入するときに使用される内視鏡用挿入補助具に関する。
近年、医療分野において、例えば胆道癌や膵臓癌、胆石症、総胆管結石などの胆・膵疾患に対する内視鏡的検査や治療が広く普及しつつある。これらは従来の外科的治療と比べて、低侵襲であり、患者への負担が少ない利点がある。
これらの検査法及び治療法の1つとして、例えばERCP(Endscopic Retrograde Cholangio-Pancreatography:内視鏡的逆行性膵胆造影)が知られている。ERCPは、内視鏡を用いて胆道や膵管に造影剤を注入して、その部分をX線透視装置によって撮影する診断手法である。造影剤の注入方法は、まず、内視鏡の挿入部を十二指腸まで挿入する。そして、挿入部の鉗子口からカニューレ(細い管)を出して、十二指腸乳頭から胆道や膵管へ選択的にカニューレを挿入し、カニューレを通じて胆道や膵管に造影剤を注入し、その部分をX線透視装置によって撮影する。
また、一般に胆道鏡や膵管鏡と称される細径内視鏡の挿入部を胆道や膵管に挿入することによって、胆道や膵管の内部における狭窄部の有無の確認、細胞や組織の採取検査(細胞診、生検)、結石の除去などを行う方法も知られている。
かかる状況下において、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際、内視鏡用挿入補助具(オーバーチューブやスライディングチューブともいう。)が併用されている。内視鏡用挿入補助具の一例として、特許文献1には、内視鏡の挿入部を挿通させてガイドとして用いる筒状体からなり、筒状体の側壁部の先端側に挿入部の先端を導出可能な開口部(以下、側壁開口部という。)が設けられたものが開示されている。この内視鏡用挿入補助具によれば、内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際、挿入部に筒状体を被せた状態で挿入することにより、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止しながら、挿入部の挿入操作を容易に行うことが可能となる。また、筒状体の側壁開口部から挿入部の先端を出して体腔内(例えば胆道内)に誘導することにより、挿入部を体腔内の深部まで押し進めることができる。
また、特許文献2には、上記筒状体の側壁開口部よりも先端側に膨縮可能なバルーンを備えたものが開示されている。この内視鏡用挿入補助具によれば、上記のように筒状体を被せた挿入部を体腔内の所望の位置まで挿入した後、バルーンを膨張させて体腔内の内壁に密着させることにより、側壁開口部を所望の位置(例えば十二指腸乳頭に対向する位置)に保持しておくことができる。これにより、安定した状態で挿入部を体腔内の深部まで押し進めることができる。
特開昭60−185532号公報 特開昭62−22623号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示される従来の内視鏡用挿入補助具では、内視鏡の視野に側壁開口部が入っていない状態においては、筒状体の側壁開口部と挿入部との筒状体周方向における位置関係を把握することはできず、側壁開口部と挿入部との位置関係に位置ずれが生じやすい。このため、体腔内の所望の位置に側壁開口部を位置合わせすることが困難であり、側壁開口部から挿入部の先端を容易に導出することができない問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、筒状体の側壁開口部から内視鏡の挿入部を円滑且つ容易に導出させることができるようにした内視鏡用挿入補助具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、内視鏡の挿入部を挿通して案内する内視鏡用挿入補助具であって、前記挿入部が挿通される挿通路を有する筒状体と、前記筒状体の側壁部の先端側に設けられ、前記挿通路に挿通された前記挿入部の先端を導出可能な側壁開口部と、前記筒状体の内周面に筒状体軸方向に沿って形成された凹部又は凸部からなり、前記挿通路に挿通された前記挿入部の先端に設けられる係合部材と係合して前記挿入部を筒状体軸方向に沿って案内するガイド部と、を備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、筒状体の内周面には筒状体軸方向に沿って内視鏡の挿入部を案内するガイド部が設けられているので、筒状体の側壁開口部に対して挿入部が筒状体周方向に位置ずれすることなく所定の位置関係を保ちながら、筒状体の側壁開口部を体腔内の所望の位置に容易に位置合わせすることが可能となる。その結果、筒状体の側壁開口部から内視鏡の挿入部を円滑且つ容易に導出させることができるようになる。
第2の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記ガイド部は、筒状体周方向に関して前記側壁開口部と同一位置に設けられていることを特徴とする。
第2の発明によれば、ガイド部の延長線上に側壁開口部が設けられるので、ガイド部に沿って挿入部を案内することにより、側壁開口部に挿入部を容易に導くことが可能となる。
第3の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記ガイド部は、筒状体周方向に関して前記側壁開口部に対して所定角度だけ位相をずらした位置に設けられていることを特徴とする。
第3の発明によれば、側壁開口部の位置に左右されることなくガイド部を配置することが可能となり、内視鏡用挿入補助具の設計自由度が広がる。
第4の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1〜第3のいずれか1つの発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記ガイド部は、筒状体軸方向に関して前記側壁開口部よりも先端側に設けられていることを特徴とする。
第4の発明によれば、内視鏡の挿入部の先端が側壁開口部よりも先端側に配置され、内視鏡の視野に側壁開口部が入っていない状態でも、側壁開口部と挿入部の位置関係を適切な状態に保ったまま、ガイド部に沿って挿入部を側壁開口部に案内することが可能となる。
第5の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第4の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記ガイド部は、筒状体軸方向に関して前記筒状体の全体にわたって設けられていることを特徴とする。
第5の発明によれば、筒状体に挿通された内視鏡の挿入部の位置に関係なく、側壁開口部と挿入部との位置関係を常に適切な状態に保ちながら、ガイド部に沿って挿入部を側壁開口部に案内することが可能となる。
第6の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1〜第3のいずれか1つの発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記ガイド部は、筒状体軸方向に関して前記側壁開口部よりも基端側に設けられていることを特徴とする。
第6の発明によれば、筒状体から内視鏡の挿入部を抜去して再挿入するときの操作を容易に行うことが可能となる。
第7の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第1〜第6のいずれか1つの発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記側壁開口部よりも先端側となる前記筒状体の外周面に膨縮可能なバルーンが配置されたことを特徴とする。
第7の発明によれば、バルーンを膨張させて体腔内の壁面に当接することによって側壁開口部の位置を安定した状態で保持することができ、側壁開口部から導出した挿入部を所望の位置に導くことが容易となる。
第8の発明に係る内視鏡用挿入補助具は、前記第7の発明に係る内視鏡用挿入補助具において、前記バルーンは、筒状体周方向に関して前記側壁開口部側が前記側壁開口部とは反対側の方よりも筒状体径方向に大きく膨張するように構成されていることを特徴とする。
第8の発明によれば、側壁開口部と体腔内の壁面との間の隙間が広く確保されるので、側壁開口部から導出した挿入部を所望の位置に導くことがより容易となる。
本発明によれば、筒状体の側壁開口部から内視鏡の挿入部を円滑且つ容易に導出させることができるようになる。
本発明の実施の形態に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置を示す外観図 内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図 挿入補助具のチューブ本体の先端付近の構成例を示した平面図 図3に示したチューブ本体の側断面図 図3に示したチューブ本体の正断面図 図3に示した挿入補助具のバルーンが膨張した状態を示した側断面図 内視鏡の挿入部の先端部を示した構成図 チューブ本体の凹部と挿入部の係合部が係合した状態を示した正断面図 挿入補助具の操作手順を示した説明図 挿入補助具の操作手順を示した説明図 挿入補助具の操作手順を示した説明図 挿入補助具の操作手順を示した説明図 チューブ本体の全体にわたって凹部が設けられた構成を示した側断面図 チューブ軸方向に関して側壁開口部よりも基端側のみに凹部が設けられた構成を示した側断面図 チューブ本体の側壁開口部から位相をずらした位置に凹部が設けられた側断面図 チューブ本体の凸部と挿入部の係合部が係合した状態を示した正断面図 チューブ本体に設けられるバルーンの他の構成例を示した概略図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明の実施の形態に係る内視鏡用挿入補助具(以下、単に「挿入補助具」という。)60が適用された内視鏡装置を示す外観図である。図1に示すように内視鏡装置は、主として、内視鏡10と、挿入補助具60とから構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設され、体内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端に不図示のライトガイド(LG)コネクタが設けられる。LGコネクタは不図示の光源装置に着脱自在に連結され、これによって後述の照明光学系54(図2参照)に照明光が送られる。また、LGコネクタには、電気コネクタが接続され、この電気コネクタが画像信号処理等を行うプロセッサに着脱自在に連結される。
手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、及びシャッターボタン32が並設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。
挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42及び先端部44で構成され、湾曲部42は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部44を所望の方向に向けることができる。
図2に示すように、先端部44の先端面45には、観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタまで延設され、プロセッサに接続される。よって、観察光学系52で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、そして、この電気信号が信号ケーブルを介してプロセッサに出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサに接続されたモニタに観察画像が表示される。
図2の照明光学系54、54の後方にはライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通され、LGコネクタ内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタを光源装置に連結することによって、光源装置から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。
図2の送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、さらにこのバルブはLGコネクタに設けた送気・送水コネクタ(不図示)に連通される。送気・送水コネクタには不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系52に向けて噴射することができる。
図2の鉗子口58は、図1の鉗子挿入部46に鉗子チャンネル(不図示)を介して連通されている。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、この処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはさらにLGコネクタの吸引コネクタ(不図示)に接続される。したがって、吸引コネクタに不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。
なお、図1及び図2では図示を省略したが、挿入部12の先端部44の側面には径方向に突出した凸状の係合部72(図6参照)が設けられている。この係合部72については後で説明する。
一方、図1に示した挿入補助具60は、把持部62とチューブ本体64とを備えている。チューブ本体64は筒状に形成され、内視鏡10の挿入部12が挿通可能なように挿入部12の外径よりも大きい内径を有している。また、チューブ本体64は、可撓性のウレタン系樹脂の成形品であり、その外周面には潤滑コートが被覆され、内周面にも潤滑コートが被覆されている。チューブ本体64には、図1に示す硬質の把持部62が水密状態で嵌合され、チューブ本体64に対して把持部62が着脱自在に連結されている。なお、挿入部12は、把持部62の基端開口部62Aからチューブ本体64に向けて挿入される。
ここで、挿入補助具60の構成について詳しく説明する。
図3は、挿入補助具60のチューブ本体64の先端付近の概略構成を示した平面図である。図4は、図3に示したチューブ本体64の側断面図(図3中4−4線に沿う断面図)である。図5は、図3に示したチューブ本体64の正断面図(図4中5−5線に沿う断面図)である。
図3〜図5に示すように、チューブ本体64の先端には、開口部(以下、「先端開口部」という。)67が形成されており、その内部には先端開口部67に連通する挿通路66がチューブ本体64の軸方向(以下、「チューブ軸方向」という。)に沿って延設されている。挿通路66は、内視鏡10の挿入部12が挿通される管路であり、チューブ軸方向に直交する断面形状が略円形状に形成されている。そして、挿通路66に挿通された挿入部12の先端を先端開口部67から導出することによって、挿入部12の観察光学系52によりチューブ軸方向と略一致する方向(即ち、挿通路66の延長方向)を観察しながら各種操作を行うことが可能となる。
また、チューブ本体64の先端側の側壁部65には、挿通路66に挿通された挿入部12の先端を導出するための開口部(以下、「側壁開口部」という。)68が設けられている。この側壁開口部68は、チューブ軸方向を長手方向とする長孔状の貫通孔(孔部)からなり、その開口幅(短手方向の長さ)は内視鏡10の挿入部12の外径(直径)よりも若干大きく、長手方向の長さ(チューブ軸方向の長さ)は開口幅よりも十分に大きく形成されている。そして、後述するようにチューブ本体64の挿通路66に挿通された挿入部12を湾曲操作することによって、挿入部12の先端をチューブ本体64の側壁開口部68から導出することができるようになっている。これにより、挿入部12の観察光学系52によりチューブ軸方向に対して略垂直な方向を観察しながら各種操作を行うことが可能となる。
また、側壁開口部68よりも先端側となるチューブ本体64の側壁部65の外周面には、膨縮自在のバルーン96が取り付けられている。このバルーン96は、チューブ本体64の側壁部65内にチューブ軸方向に沿って延設された流体管路98に連通しており、その流体管路98は、チューブ本体64の基端側に延設された図1に示すチューブ90内の管路に連通している。チューブ90の端部にはコネクタ92が設けられており、そのコネクタ92によりチューブ90がバルーン制御装置94に接続されるようになっている。
バルーン制御装置94は、コネクタ92により接続されたチューブ90内の管路にエア等の流体を供給し、また、チューブ90内の管路から流体を吸引する装置である。バルーン制御装置94によりチューブ90内の管路に流体を供給することによって、その管路に供給された流体が、チューブ本体64の流体管路98を流れてバルーン96内に注入される。これにより、図6に示すように、バルーン96がチューブ本体64の周りに環状に膨張する。一方、バルーン制御装置94によりチューブ90内の管路から流体を吸引することによって、バルーン96内に注入された流体がバルーン96内からチューブ本体64の流体管路98に排出され、流体管路98及びチューブ90内の管路を流れてバルーン制御装置94に吸引される。これにより、バルーン96が収縮するようになっている。
ところで、本実施形態の挿入補助具60には、チューブ本体64と挿入部12との相互の周方向の位置ずれを防止して、側壁開口部68から挿入部12の先端を容易に導出することができるようにするために、図3〜図5に示すように、側壁開口部68よりも先端側となるチューブ本体64の側壁部65の内周面には、チューブ軸方向に沿って形成された凹部70(本発明のガイド部に相当)が設けられている。この凹部70は、チューブ本体64の内側に向かって開口しており、開口側となる首部70aは底面側の頭部70bよりも幅狭に構成されている。また、凹部70は、チューブ本体64の周方向(以下、「チューブ周方向」という。)に関して側壁開口部68と同一位置に形成されており、凹部70の延長線上に側壁開口部68が存在している。
ここで、挿入部12の先端部44の側面には、図7に示すように、挿入部12の軸方向に垂直な方向(径方向)の外側に向かって突出する係合部72が設けられている。この係合部72は、チューブ本体64の凹部70に対応した形状を有しており、先端側の頭部72aと、頭部72aよりも幅狭に形成された首部72bとから構成される。
そして、図8に示すように、チューブ本体64の凹部70に挿入部12の係合部72を係合させた状態で、チューブ本体64に対して挿入部12を相対的に進退させることにより、チューブ本体64に対して挿入部12がチューブ周方向に位置ずれすることなく所定の位置関係を保ちながら、チューブ本体64の先端開口部67から側壁開口部68まで挿入部12の先端を案内することが可能となる。これにより、側壁開口部68を体腔内の所望の位置に容易に位置合わせすることが可能となるとともに、側壁開口部68から挿入部12の先端を容易に導出させることが可能となる。
なお、本実施形態では、係合部72は、図7に示すように、係合部72の基端側に設けられる軸部72cを中心として回動可能に構成されており、操作内容に応じて、挿入部12の先端部44の側面に設けられる溝状の収納部74に格納することができるようになっている。これにより、チューブ本体64の先端開口部67又は側壁開口部68から挿入部12の先端を導出させた状態で各種操作が行われる場合には、係合部72を収納部74に格納した状態とすることによって、挿入部12の側面は略面一となり、患者の身体的負担を低減することが可能となる。なお、係合部72を回動させる機構には特に限定はなく、例えば機械的又は電気的に係合部72を回動させるようになっている。また、係合部72は、挿入部12から着脱自在に構成されていてもよい。
次に、上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法について、図9〜図12を参照しながら説明する。ここでは、内視鏡10の挿入部12を胆道104内に挿入する場合を一例に説明するが、膵管106内に挿入する場合についても同様である。
まず、内視鏡10の挿入部12に挿入補助具60を被せて、図9に示すようにチューブ本体64の挿通路66内に挿入部12を挿通させ、この状態で挿入部12及びチューブ本体64を患者の口から挿入し、胃を経由して十二指腸100内に挿入する。このとき、先端開口部67から挿入部12の先端を導出させ、挿入部12の観察光学系52の観察方向(視野方向)がチューブ軸方向と略一致するようにしておく。また、挿入部12の先端部44の側面に形成される係合部72は収納部74に格納した状態にしておく。また、バルーン96は収縮した状態となっている。
次に、挿入部12の観察光学系52により観察される観察像により十二指腸乳頭102を確認できたら、図10及び図11に示すように、挿入補助具60を十二指腸100の深部(先端側)に徐々に押し込み、チューブ本体64の側壁開口部68が十二指腸乳頭102に対向するように位置合わせを行う。このとき、挿入補助具60の押し込みを開始する前に、挿入部12の先端部44の側面から係合部72を突出した状態にしておく。そして、チューブ本体64の凹部70と挿入部12の係合部72を係合させた状態で、チューブ本体64に対して挿入部12を相対的に進退させることにより、チューブ本体64に対して挿入部12がチューブ周方向に位置ずれすることなく所定の位置関係を保ちながら、チューブ本体64の先端開口部67から側壁開口部68まで挿入部12の先端を案内することが可能となる。これにより、チューブ本体64の側壁開口部68を十二指腸乳頭102に対向する位置に容易に位置合わせすることができる。
このようにしてチューブ本体64の側壁開口部68が十二指腸乳頭102に対向するように位置合わせを行った後、図11に示すように、バルーン制御装置94によりバルーン96に流体を注入してバルーン96を膨張させて、バルーン96を十二指腸100の内壁に密着させることによって、十二指腸100内でのチューブ本体64の位置を固定し、チューブ本体64の側壁開口部68を十二指腸乳頭102に対向する位置に保持する。このとき、挿入部12の係合部72は収納部74に格納した状態にする。
次に、挿入部12を湾曲操作しながら押し進めて、図12に示すようにチューブ本体64の側壁開口部68から挿入部12の先端を導出し、その先端を十二指腸乳頭102から胆道(総胆管)104内に挿入する。このとき、チューブ本体64に対する挿入部12のチューブ周方向の位置関係は適切な位置に保たれているので、側壁開口部68から挿入部12の先端を容易に導出することが可能となる。そして、側壁開口部68から導出された挿入部12を側壁開口部68の先端縁部で受け支えながら挿入部12を押し込むようにして湾曲操作を行うことにより、挿入部12の先端を胆道104内に容易に挿入することができる。また、挿入部12の先端側を湾曲部42によりJ字状に湾曲させて胆道104内に挿入する際に、湾曲部42がバルーン96の外面により受け支えられながら挿入部12の先端が案内されるため、挿入方向への力が有効に働き、容易に挿入部12の先端を胆道104内に挿入することができる。そして、挿入部12の先端をさらに深部へと押し進めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、チューブ本体64の側壁部65の内周面には、チューブ軸方向に沿って凹部70が設けられるとともに、挿入部12の先端部44の側面にはチューブ本体64の凹部70に対応した形状を有する係合部72が設けられる。そして、チューブ本体64の凹部70と挿入部12の係合部72を係合させた状態で、チューブ本体64に対して挿入部12を相対的に進退させることにより、チューブ本体64に対して挿入部12がチューブ周方向に位置ずれをすることなく所定の位置関係を保ちながら、チューブ本体64の先端開口部67から側壁開口部68に挿入部12の先端を案内することができ、側壁開口部68を体腔内の所望の位置に容易に位置合わせすることが可能となる。その結果、挿入部12の湾曲操作に習熟していなくても、チューブ本体64の側壁開口部68から挿入部12の先端を円滑且つ容易に導出させることができるようになる。
なお、本実施形態では、チューブ本体64の凹部70は、チューブ軸方向に関して側壁開口部68よりも先端側のみに形成された構成を例示したが、これに限らず、例えば、図13に示すようにチューブ本体64の先端から基端まで全体にわたって形成されていてもよい。かかる構成によれば、チューブ本体64の挿通路66に挿通された挿入部12の位置に左右されることなく、側壁開口部68と挿入部12とのチューブ周方向の位置関係を常に適切な状態に保ちながら、チューブ本体64に対して挿入部12を相対的に進退させることが可能となる。
また、図14に示すようにチューブ本体64の凹部70は、チューブ軸方向に関して側壁開口部68よりも基端側のみに形成されていてもよい。かかる構成によれば、チューブ本体64から挿入部12を抜去して再挿入するときの操作を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、チューブ本体64の凹部70が、チューブ周方向に関して側壁開口部68と同一位置に形成されている構成を例示したが、これに限らず、チューブ周方向に関して側壁開口部68から所定の角度だけ位相をずらした位置に形成されていてもよい。一例として、側壁開口部68に対して位相を180度ずらした位置に凹部70が設けられた構成を図15に示す。これにより、側壁開口部68の位置に左右されることなく凹部70を配置することが可能となり、挿入補助具60の設計自由度が向上するという利点がある。なお、図15に示した構成では、バルーン96に連通する流体管路(不図示)は、側壁部65においてチューブ周方向に関して凹部70とは異なる位置に設けられている。
また、本実施形態では、チューブ本体64の内周面に設けられたガイド部が凹部70からなる構成を例示したが、これに限らず、例えば、図16に示すようにチューブ本体64の内周面に凸部76を設けた構成とすることも可能である。かかる構成の場合、挿入部12の先端部44の側面には、チューブ本体64の凸部76の形状に対応する溝状(凹状)の係合部78が設けられる。そして、チューブ本体64の凸部76と挿入部12の係合部78を係合させた状態で、チューブ本体64に対して挿入部12を相対的に進退させることにより、上述した本実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、チューブ本体64の先端側に設けられたバルーン96は、チューブ周方向全体にわたって均一にチューブ軸方向に垂直な方向(以下、チューブ径方向という。)に膨張するように構成されているが、図17に示すように、チューブ周方向に関して側壁開口部68側よりも側壁開口部68の反対側の方がチューブ径方向に大きく膨張するように構成されていることがより好ましい。かかる構成によれば、側壁開口部68と体腔内の壁面との隙間を、側壁開口部68の反対側と体腔内の壁面の間の隙間よりも大きくすることができ、側壁開口部68から導出された挿入部12の先端を所望の位置に容易に導くことが可能となる。
以上、本発明の内視鏡用挿入補助具について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、40…軟性部、42…湾曲部、44…先端部、45…先端面、52…観察光学系、60…挿入補助具、62…把持部、64…チューブ本体、66…挿通路、68…側壁開口部、70…凹部、72…係合部、76…凸部、78…係合部

Claims (8)

  1. 内視鏡の挿入部を挿通して案内する内視鏡用挿入補助具であって、
    前記挿入部が挿通される挿通路を有する筒状体と、
    前記筒状体の側壁部の先端側に設けられ、前記挿通路に挿通された前記挿入部の先端を導出可能な側壁開口部と、
    前記筒状体の内周面に筒状体軸方向に沿って形成された凹部又は凸部からなり、前記挿通路に挿通された前記挿入部の先端に設けられる係合部材と係合して前記挿入部を筒状体軸方向に沿って案内するガイド部と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡用挿入補助具。
  2. 前記ガイド部は、筒状体周方向に関して前記側壁開口部と同一位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。
  3. 前記ガイド部は、筒状体周方向に関して前記側壁開口部に対して所定角度だけ位相をずらした位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。
  4. 前記ガイド部は、筒状体軸方向に関して前記側壁開口部よりも先端側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡用挿入補助具。
  5. 前記ガイド部は、筒状体軸方向に関して前記筒状体の全体にわたって設けられていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用挿入補助具。
  6. 前記ガイド部は、筒状体軸方向に関して前記側壁開口部よりも基端側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡用挿入補助具。
  7. 前記側壁開口部よりも先端側となる前記筒状体の外周面に膨縮可能なバルーンが配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内視鏡用挿入補助具。
  8. 前記バルーンは、筒状体周方向に関して前記側壁開口部側が前記側壁開口部とは反対側よりも筒状体径方向に大きく膨張するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用挿入補助具。
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