JP2002199694A - リニアモータの界磁構造 - Google Patents

リニアモータの界磁構造

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JP2002199694A
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magnet
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linear motor
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JP2000396610A
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Takaaki Yasumura
隆明 安村
Toru Shikayama
透 鹿山
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な磁石の効率的な使用と界磁磁石の正確
な位置決めができ、推力の高い安価なリニアモータの界
磁構造を得る。 【解決手段】 本発明のリニアモータの界磁構造は、電
機子の移動方向に伸びた長尺のバックヨーク2と、その
上に所定の間隔で、スキュ角度90−θ(θ=10〜6
0)に配列させた複数の界磁磁石1とからなり、その界
磁磁石は中心角度が2θになるくの字状の一体形状に成
形した構成である。また、くの字形状は、狭角度がθな
る平行四辺形状に成形加工した磁石を組み合わせて配置
してもよく、方形状の磁石をスキュ角が90−θになる
ように多極着磁してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアモータの
スキュ角をもった界磁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータは通常のDCブラシレスモ
ータを線形に展開した構造のもので、電機子側と界磁側
よりなっている。従来の界磁構造の一例として、図6に
示すようにものがある(たとえば、特開平8−2564
851)。図において、1は界磁磁石、2はバックヨー
ク、3は電機子、5はピンである。界磁磁石1は、バッ
クヨーク2と、所定のピッチでN,S極を交互に配列し
た複数の永久磁石より構成されており、界磁磁石による
コギングを低減するため、長方形もしくは正方形の磁石
を斜めに配置し、スキュー効果を持たせている。更に界
磁磁石1の位置決めのためピンを設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来技術で
は、次のような課題がある。 (1)界磁構造において、コギング力を十分に低減し、
リニアモータの安定走行を得るには、界磁磁石の配置と
スキュ角が正確でなくてはならなく、また高価である永
久磁石を多量に使用しなければならない。しかし、長方
形の磁石を使用する場合、界磁磁石のスキュ角度を決め
るには位置決めのピンを設ける作業が必要であり、正確
な磁石の配置が難しかった。 (2)界磁構造上必要としない部分まで磁石がはみ出
し、中央部分に必要とする部分には空間が生じるため推
力の低下するという問題があった。そこで、本発明はこ
れらの点を解決するためになされたものであり、高価な
磁石の効率的な使用と界磁磁石の正確な位置決めがで
き、推力が高く安価なリニアモータの界磁構造を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は電機子の移動方向に伸びた長尺のバックヨ
ークと、その上に所定の間隔で、かつ前記電機子の移動
方向に対して直角でないスキュ角度90−θ(θ=10
〜60)に配列させた複数の界磁磁石とからなるリニア
モータの界磁構造において、前記界磁磁石は、中心角度
が2θになるくの字状の一体形状に成形したものであ
る。また、前記くの字形状は、狭角度がθなる平行四辺
形状に成形加工した磁石を組み合わせて配置してもよ
く、前記磁石を方形状とし、前記電機子の移動方向に対
するスキュ角が90−θになるように多極着磁してもよ
い。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図に基づいて詳細に説明する。 (第1実施例)図1は、本発明の第1実施例を示す界磁
構造の平面図、図2は図1の部分拡大平面図である。図
において、1は界磁磁石、2はバックヨーク、3は電機
子、4は固定位置である。界磁磁石1は、材料としてN
d−Fe−B磁石を、バックヨーク2は炭素鋼S45C
を用いた。スキュ角度は、通常10度から60度が用い
られるが、本実施例ではスキュ角度90−θが30度に
なるようにした。したがって、狭角度θは30度にして
平行四辺の形状に成形加工した。磁極ピッチを20mm、
積厚を30mmとした。これを長尺物のバックヨーク2
の上に、くの字状に配列させて接着剤で固定した。つぎ
に、このように作製した界磁磁石をリニアモータに組み
込んで推力を測定した。比較例として、長方形磁石をそ
のまま配列した従来の界磁磁石も加えた。その結果、本
実施例の界磁磁石を用いたリニアモータの推力は、20
40Nであり、比較例のリニアモータの推力2000N
を2%上回る良好な値であった。また、従来の位置決め
用のピンは必要なく作製でき、くの字型磁石と平行四辺
形磁石の角度が、リニアモータのスキュ角度と一致して
いるため、固定位置4の一個所の固定で容易に位置決め
ができ、製作コストも安価になる。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図3、図4に示
す。図3は第2実施例を示す界磁磁石の部分拡大平面
図、図4は組み立て後の平面図である。本実施例は、界
磁磁石1を、くの字状に一体成形したものである。界磁
磁石1は、予め設定したスキュ角2θになる型に粉末の
Nd−Fe−B磁石を充填し焼結し、周囲をトリミング
した後、組み合わせたものである。この界磁磁石をリニ
アモータに組み込んで推力を測定した結果、本界磁磁石
を用いたリニアモータの推力は、第1実施例の結果と同
様に、従来の比較例に比べて2%向上した。 (第3実施例)本発明の第3実施例を図5に示す。図5
は、第3実施例を示す界磁磁石の平面図である。これ
は、1個の長方形の界磁磁石1成形した後、着磁器を用
いてくの字状に所定の磁極ピッチで多極着磁したもので
ある。この界磁磁石をリニアモータに組み込んで推力を
測定した結果、本界磁磁石を用いたリニアモータの推力
は、第1実施例の結果と同様に、従来の比較例に比べて
2%向上した。なお、本実施例では、磁石の断面は、方
形のものを用いたが、円弧状のものを用いてもよい。ま
た、小形のリニアモータを作製する場合の界磁磁石は、
最終寸法より大きい平行四辺形型の焼結体を作製し、マ
ルチカッタにより切断する方法を用いてもよい。この小
形の平行四辺形型の磁石については、回転タイプの磁石
型モータにも適応できる。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リニア
モータの界磁磁石をスキュ角が所定の角度に配列するよ
う、平行四辺形状に成形加工した磁石を組み合わせる
か、または、くの字形状に作製した磁石を組み合わせ
て、くの字状の磁極になるよう多極着磁して作製したの
で、高価な磁石を無駄にせず有効に利用でき、位置決め
のためのピンが不要となり、一個所の固定で容易に位置
決めができるので、製作コストが安価になり、従来の空
間部分にも磁界が得られるので推力が向上するなどの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す界磁構造の平面図で
ある。
【図2】図1の部分拡大平面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す界磁磁石の部分拡大
平面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す界磁磁石の組立後の
平面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す界磁磁石の平面図で
ある。
【図6】従来のリニアモータの界磁構造を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 磁石 4 固定位置 2 バックヨーク 5 位置決めピン 3 電機子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子の移動方向に伸びた長尺のバック
    ヨークと、その上に所定の間隔で、かつ前記電機子の移
    動方向に対してスキュ角90−θ(θ=10〜60度)
    に配列させた複数の界磁磁石とからなるリニアモータの
    界磁構造において、前記界磁磁石は、中心角度が2θに
    なる、くの字状に一体成形したことを特徴とするリニア
    モータの界磁構造。
  2. 【請求項2】 前記くの字形状は、狭角度がθなる平行
    四辺形状に成形加工した磁石を組み合わせて配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載のリニアモータの界磁構
    造。
  3. 【請求項3】 前記磁石を方形状とし、前記電機子の移
    動方向に対するスキュ角が90−θになるように多極着
    磁することを請求項1記載の特徴とするリニアモータの
    界磁構造。
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