JP2004289961A - ステッピングモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】外形寸法に制限がある条件でもトルクアップすることができ、トルクリップルを低減でき、コスト面に優れて小型化,低電力化にも有利性があるステッピングモータを提供すること
【解決手段】円筒形状のハウジング2に、A相ステータ9aとB相ステータ9bを組み込み、その中央には永久磁石からなるロータ5を配置して前ブラケット8を嵌め合わせて蓋にする。各相のステータ9は、フランジを有する環状のボビン4に導線を巻いてコイル3とし、そのコイル3を両面から一対のヨーク6f,6gで挟み込む。ヨーク6f,6gは円形板材の中央を円く打ち抜き加工し、当該開口縁に磁極歯(クローポール)をn個形成する。隣り合うヨーク6g,6gの板厚t2は外側のヨーク6f,6fの板厚tlよりも厚く設定し、当該ヨークの磁気飽和を起こしにくくする。これにより磁束特性が改善し、トルクアップできる。
【選択図】 図3
【解決手段】円筒形状のハウジング2に、A相ステータ9aとB相ステータ9bを組み込み、その中央には永久磁石からなるロータ5を配置して前ブラケット8を嵌め合わせて蓋にする。各相のステータ9は、フランジを有する環状のボビン4に導線を巻いてコイル3とし、そのコイル3を両面から一対のヨーク6f,6gで挟み込む。ヨーク6f,6gは円形板材の中央を円く打ち抜き加工し、当該開口縁に磁極歯(クローポール)をn個形成する。隣り合うヨーク6g,6gの板厚t2は外側のヨーク6f,6fの板厚tlよりも厚く設定し、当該ヨークの磁気飽和を起こしにくくする。これにより磁束特性が改善し、トルクアップできる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタの紙送りや印字ヘッド駆動などの駆動源に用いるステッピングモータに関するもので、より具体的には、クローポール式ステッピングモータのトルク特性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータはディジタル制御系との整合性がよく、近年はコンピュータ周辺機器やOA機器等の駆動源として利用が盛んである。とりわけクローポール式ステッピングモータは、製造コストを低減できるとともに、制御も容易であることから好まれている。
【0003】
図1に示す本発明に係る代表的な構成例を援用して説明するが、クローポール式のステッピングモータは、2つのステータ(A相,B相)を有する2相構造を採る。そして、円筒形状のハウジング2に、A相ステータ9aとB相ステータ9bを組み込み、その中央には永久磁石からなるロータ5を配置して前ブラケット8を献め合わせて蓋にする構成になっている。各相のステータ9は、リング状に巻いたコイル3に対して、磁極歯(凸部7)の並び列を有するヨーク6を2つ組み合わせてあり、板金加工によりヨーク6に形成した凸部7がクローポール(誘導子)となり、コイル3に通電することでN極,S極と順に磁化する。A相,B相は構成が同様であり、各相のステータ9にあってはコイル3を両面から一対のヨーク6f,6gで挟み込む構成になっている。係る構成のステッピングモータは、従来から多数存在し、例えば特許文献1に示されるものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−78419
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステッピングモータを駆動源に用いる場合、これを装着するOA機器などの適用側にスペースの制限や必要トルク値などの条件があり、それらの条件に応じてステッピングモータに対する仕様が決まってくる。そして近年は適用側のOA機器などでは開発要求として高機能化があり、小型化,低電力化の要求も当然にある。このためステッピングモータに対する仕様では、外形寸法は小さいが出力トルクは大きいことが要求となり、また電力消費が低いことも求められる。
【0006】
ステッピングモータのトルクは、ロータ5,ステータ9間の空隙の磁束密度と、コイル3の巻線数と電流との積に比例する。コイル3に流れる電流は、適用側の電源仕様により上限があるため、モータ側でのトルクアップは、空隙の磁束密度とコイル3の巻線数を改良することになる。
【0007】
ところが、コイル3の巻線数を増すためには巻線領域を広く必要とする。そのため、その巻線領域を増すことは外形寸法が制限された条件ではヨーク6側の容積(板厚)を減らすことになってしまう。すると、ヨーク6が磁気飽和しトルクは増大できない。つまり、クローポール式のヨーク6では、打ち抜き形成した磁極歯(凸部7)が磁極になるため、磁気飽和はその板厚と密接な関係にある。このため、外形寸法に制限がある場合はヨーク6の板厚と巻線領域の関係はトルクに対して相反する関係となり対策が難しい。
【0008】
一方、2相ステッピングモータの駆動は、両方のステータ9a,9bを常に励磁する2相励磁が一般的であり、これには各相コイル3a,3bに流す電流の向きを順次切り替えてロータ5を歩進させていく。この駆動方式では、コイル3a,3bの励磁は電流方向が違う2つのパターンを繰り返すことになり、図2に示すように、1つは2相ともに同じ方向に流す順励磁パターンFと、もう1つは、各相異なる方向に流す逆励磁パターンRである。これら2相のステータ9a,9bは並べて配列するので、両者が隣り合うヨーク6g,6gに注目すると、順励磁パターンFでは磁束の向きが対向し、逆励磁パターンRでは磁束は同じ向きになる。
【0009】
その結果、コイル3a,3bの励磁が順励磁パターンFと逆励磁パターンRでは出力トルクが変わってしまい、出力トルクは周期的に変動し、いわゆるトルクリップルを起こす。このトルクリップルが大きいと、滑らかな回転が得られず、回転ムラが生じて振動や騒音等の問題を引き起こす。
【0010】
本発明は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上記した問題を解決し、外形寸法に制限がある条件でもトルクアップすることができ、トルクリップルを低減でき、コスト面に優れて小型化,低電力化にも有利性があるステッピングモータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るステッピングモータは、多極に着磁した永久磁石によるロータを有し、前記ロータの外周を囲んで配置するステータは少なくとも2つ配列し、前記各ステータはリング状に巻いたコイルを両面から一対のヨークで挟み込む構成をとり、前記各ヨークは環状で内側の開口縁に磁極歯の並び列を形成し、前記コイルに対して当該磁極歯の並び列が両面から噛み合って磁極をなすクローポール式のステッピングモータを前提とし、前記ヨークの少なくとも1枚について他のヨークより磁気飽和を起こしにくくする構成にした。
【0012】
この場合、ヨークの磁気飽和はその板厚や素材の磁気特性と密接な関係にあることから、ステータを構成するヨークではその1つでも他のヨークより磁気飽和を起こしにくくすることにより磁束特性が改善し、したがってトルクアップすることができる。そして、トルクアップした出力トルクは、2相励磁の際に励磁パターンの違いによる差が小さくなるため、トルクリップルを低減でき、その結果、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0013】
そして、磁気飽和を起こしにくくするための具体的な手段として各種のものがあるが、例えば、前記ステータの配列において、隣り合う2枚のヨークについて他のヨークより磁気飽和を起こしにくくする構成にすることがある。この場合、隣り合う2枚のヨークについて他のヨークより磁気飽和を起こしにくくするので磁束特性の改善がより良好になり、トルクアップの効果が大きい。もちろん、取り合う2枚のヨークではなく、外側に配置したヨークを他のヨークより磁気飽和を起こしにくくするようにしても良い。
【0014】
また、前記ヨークを厚くすることにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成を採ることもできる。さらに、前記ヨークを飽和磁束密度が高い磁性材料とすることにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成にすることもできる。また、前記ヨークを磁気的に焼き鈍すことにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成にすることもできる。さらにまた、前記ヨークには少なくとも1枚以上の磁性体を付設することにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成にするようにしてもよい。さらには、前記ヨークは複数の薄板を積層した積層板材から形成することもできる。
【0015】
このように、ヨークについて磁気飽和を起こしにくくするには、板厚を増すこと、飽和磁束密度が高い磁性材料を用いること、磁気的に焼き鈍すこと、磁性体を付設すること、など適宜な方法を採ることができ、何れにしても磁束特性を改善できる。また、適宜に組み合わせることもよく、積層板材からヨークを形成することもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1,図3は、本発明の第1の実施の形態を示している。なお、図1においては、本発明を構成する各部材の相対的位置関係などを示しており、本発明の特徴であるヨークの磁気飽和を起こしにくくする構成については示していない。本実施の形態において、ステッピングモータは、2つのステータ(A相,B相)を有する2相構造を採っている。そして、円筒形状のハウジング2に、A相ステータ9aとB相ステータ9bを組み込み、その中央には永久磁石からなるロータ5を配置して前ブラケット8を献め合わせて蓋にする構成になっている。そして、各相のステータ9はリング状に巻いたコイル3に対して、磁極歯(凸部7)の並び列を有するヨーク6を2つ組み合わせてあり、板金加工によりヨーク6に形成した凸部7がクローポール(誘導子)となり、コイル3に通電することでN極,S極と順に磁化する。
【0017】
A相,B相は構成が同様であり、各相のステータ9にあっては、フランジを有する環状のボビン4に導線を巻いてコイル3とし、そのコイル3を両面から一対のヨーク6f,6gで挟み込む構成になっている。ヨーク6f,6gは円形板材の中央を円く打ち抜き加工し、当該開口縁に凸部7(磁極歯)をn個形成してある。そして、A相ステータ9aとB相ステータ9bとは互いに磁極が向かい合う向きに並べる。
【0018】
ロータ5は円柱形状の永久磁石であって中央に回転軸1を設け、その円周について誘導子側と同じピッチで多極に着磁している。
【0019】
ハウジング2は磁性体から形成し、ヨークとして機能するようになっている。このハウジング2と前ブラケット8には中央に軸受け10をそれぞれ設け、ロータ5の回転軸1を回転自在に支持する構成である。
【0020】
また、ヨーク6f,6gでは磁極歯(凸部7)の並び列は互いの凸部7f,7gが(360°/n/2)°の間隔に噛み合うように形成してある。そして、A相ステータ9aとB相ステータ9bとは電気角で90°になる配置をとり、これはA,B相を機械的に(360°/n/4)°の関係にするためである。
【0021】
これらのヨーク6f,6gは、2組み4枚ともに通常は同一材質の強磁性体から形成し、板材には同一のものを用いる。この2組み4枚のヨークには1つの金型で成形したものを4枚使う場合もあるが、多くの場合は外側ヨーク6fと内側ヨーク6gのそれぞれに金型を用意し、2種類の金型で2枚ずつ成形した4枚を使用する。そして本実施の形態においては、隣り合うヨーク6g,6gと外側のヨーク6f,6fとは板厚を違えてあり、2相のステータ9a,9bは、隣り合うヨーク6g,6gの板厚t2を、外側のヨーク6f,6fの板厚tlよりも厚く設定し、t2>tlの関係に構成している。
【0022】
また、数値解析を行ったところ図4に示すような結果を得た。図4には基準例からの相対的なトルクを示してある。比較例はヨーク6を4枚全て同一の厚さとし、これは従来の構成である。そして、本実施の形態に係るものは、隣り合うヨーク6gを外側ヨーク6fよりも1.5倍程度に厚くし、変更例は逆に外側ヨーク6fを隣り合うヨーク6gよりも1.5倍程度に厚くしている。
【0023】
その結果、本実施の形態に係るものは、ホールディングトルクが順励磁パターンFでは1.10、逆励磁パターンRでは1.07となり、何れの励磁パターンでも大きく、しかも励磁パターンの違いによる差が小さいことを確認した。そして、通電を止めたときの保持トルク(ディテントトルク)は0.74となり、最も小さくなることを確認した。また、変形例においても、本実施の形態よりは性能が劣るものの、従来品である比較例に比べると、ディテントトルクが小さくなり、効果が得られることが確認できる。
【0024】
ここに、ヨーク6の磁気飽和は、その板厚や素材の磁気特性と密接な関係にあることから、ステータ9を構成するヨーク6ではその1つでも厚みを増すことにより磁気飽和が改善し、したがってトルクアップすることができる。本実施の形態では、隣り合う2枚のヨーク6g,6gを厚くするので磁気飽和がより起こりにくくなり、トルクアップの効果が大きい。
【0025】
そして、トルクアップした出力トルクは2相励磁の際に励磁パターンの違いによる差が小さくなるため、トルクリップルを低減でき、その結果、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0026】
また上記したように、ディテントトルクが小さくなるので、このことは停止精度を向上することに繋がり、そして回転を滑らかにすることができ、トルクリップルを低減でき、低振動,低騒音に寄与する。
【0027】
隣り合うヨーク6g,6gと外側のヨーク6f,6fとは、上記したように別々の金型で成形することが多く、このため隣り合う2枚のヨーク6g,6gの板厚を変更してもさほどコストアップにはならない。なお、鋼板の価格は流通量で決まることが多く、厚みを増すことが価格アップになるとも限らない。
【0028】
この場合、隣り合うヨーク6g,6gの板厚t2を厚くするので、その分はハウジング2が大きくなるが、当該モータの設計性能を損なうほどに極端に厚くするわけではないので外形寸法が著しく増すことはなく、小型化の要求を阻害しない。また、コイル3の巻き数はそのままなので電力消費は低く抑えることができる。
【0029】
ところで、この種のモータでは、ヨーク6の材料として亜鉛メッキ鋼板(SEC),ケイ素鋼板などがよく使われる。しかし、ヨーク6には飽和磁束密度が高い磁性材料を用いる構成も好ましく、例えば電磁軟鉄(SUY)を用いることもよい。この場合も、磁気飽和が起こりにくくなり、トルクアップすることができる。そしてトルクリップルを低減でき、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0030】
また、隣り合う2枚のヨーク6g,6gのみを、飽和磁束密度が高い磁性材料から形成することもよく、これによっても同様な作用となり同様に効果が得られる。
一方、ヨーク6にあっては磁気的に焼き鈍しすることもよく、焼き鈍しすることにより磁気飽和が起こりにくくなり、トルクアップすることができる。
【0031】
図1に示したステッピングモータの代表的な構成例は本発明の他の実施の形態にも共通する。そこで以下においては共通する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
図5は、本発明の第2の実施の形態を示している。この第2の実施の形態では、隣り合うヨーク6g,6gの間に、強磁性体のスペーサ11a,11bを追加して隣り合う側を厚くしている。
【0033】
一般に、これらステータ9a,9bの相互間には、それぞれの磁気干渉を防止するために空隙を設けたり、非磁性体のスペーサを設けることがある。しかし、外形寸法に制限がある条件では、その空隙や非磁性体のスペーサは磁気干渉の対策以外にはデッドスペースでしかなく、そして磁気干渉の影響はモータ特性に対してさほど問題ないレベルであることが多い。
【0034】
そこで本実施の形態では、従来はデッドスペースになってしまうところに強磁性体のスペーサ11a,11bを入れる構成にしている。したがって、スペーサlla,1lbは、隣り合う2枚のヨーク6g,6gの一部となり、ヨークとしての板厚が厚くなるので、上述した第1の実施の形態と同様な作用となり同様に効果が得られる。
【0035】
なお、強磁性体のスペーサの枚数は、外形寸法の制限など当該モータの設計条件に応じて適宜に設定することになり、枚数を増すことでよりさらに効果が得られる。また、磁気干渉が問題となる場合には、その複数枚の間に空隙や非磁性体を設けることもよい。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した第1の実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0036】
図6は、本発明の第3の実施の形態を示している。この第3の実施の形態では、隣り合うヨーク6g,6gを積層板材から形成し、それぞれのヨーク6gは外側のヨーク6fよりも厚くする設定である。
【0037】
積層板材は2枚の薄板61,62を積層して形成し、これを板金加工することでヨーク6gを得ている。したがってこの場合も、隣り合う2枚のヨーク6g,6gは、ヨークとしての板厚が厚くなるので、上述した第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるので、対応部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るステッピングモータでは、ヨークの少なくとも1枚について他のヨークより磁気飽和を起こしにくくすることから磁束特性が改善する。したがって、トルクアップすることができる。そして、トルクアップした出力トルクは2相励磁の際に励磁パターンの違いによる差が小さくなるため、トルクリップルを低減でき、その結果、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0039】
ヨークについて磁気飽和を起こしにくくするには、板厚を増すこと、飽和磁束密度が高い磁性材料を用いること、磁気的に焼き鈍すこと、磁性体を付設すること、など適宜な方法を採ることができ、何れにしても磁束特性を改善できる。そして、一部のヨークを改良するだけなので外形寸法に制限がある条件でも対応でき、コスト面に優れて小型化,低電力化にも有利性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すステッピングモータの斜視図である。
【図2】2相励磁の駆動動作での磁束を説明する概念図である。
【図3】図1に示すステッピングモータの断面図である。
【図4】数値解析の結果を示す図表である。
【図5】第2の実施の形態を示すステッピングモータの断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示すステッピングモータの断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸
2 ハウジング
3 コイル
4 ボビン
5 ロータ
6 ヨーク
7 凸部(磁極歯)
8 前ブラケット
9 ステータ
9a A相ステータ
9b B相ステータ
10 軸受け
11a,11b スペーサ
61,62 薄板
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタの紙送りや印字ヘッド駆動などの駆動源に用いるステッピングモータに関するもので、より具体的には、クローポール式ステッピングモータのトルク特性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータはディジタル制御系との整合性がよく、近年はコンピュータ周辺機器やOA機器等の駆動源として利用が盛んである。とりわけクローポール式ステッピングモータは、製造コストを低減できるとともに、制御も容易であることから好まれている。
【0003】
図1に示す本発明に係る代表的な構成例を援用して説明するが、クローポール式のステッピングモータは、2つのステータ(A相,B相)を有する2相構造を採る。そして、円筒形状のハウジング2に、A相ステータ9aとB相ステータ9bを組み込み、その中央には永久磁石からなるロータ5を配置して前ブラケット8を献め合わせて蓋にする構成になっている。各相のステータ9は、リング状に巻いたコイル3に対して、磁極歯(凸部7)の並び列を有するヨーク6を2つ組み合わせてあり、板金加工によりヨーク6に形成した凸部7がクローポール(誘導子)となり、コイル3に通電することでN極,S極と順に磁化する。A相,B相は構成が同様であり、各相のステータ9にあってはコイル3を両面から一対のヨーク6f,6gで挟み込む構成になっている。係る構成のステッピングモータは、従来から多数存在し、例えば特許文献1に示されるものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−78419
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステッピングモータを駆動源に用いる場合、これを装着するOA機器などの適用側にスペースの制限や必要トルク値などの条件があり、それらの条件に応じてステッピングモータに対する仕様が決まってくる。そして近年は適用側のOA機器などでは開発要求として高機能化があり、小型化,低電力化の要求も当然にある。このためステッピングモータに対する仕様では、外形寸法は小さいが出力トルクは大きいことが要求となり、また電力消費が低いことも求められる。
【0006】
ステッピングモータのトルクは、ロータ5,ステータ9間の空隙の磁束密度と、コイル3の巻線数と電流との積に比例する。コイル3に流れる電流は、適用側の電源仕様により上限があるため、モータ側でのトルクアップは、空隙の磁束密度とコイル3の巻線数を改良することになる。
【0007】
ところが、コイル3の巻線数を増すためには巻線領域を広く必要とする。そのため、その巻線領域を増すことは外形寸法が制限された条件ではヨーク6側の容積(板厚)を減らすことになってしまう。すると、ヨーク6が磁気飽和しトルクは増大できない。つまり、クローポール式のヨーク6では、打ち抜き形成した磁極歯(凸部7)が磁極になるため、磁気飽和はその板厚と密接な関係にある。このため、外形寸法に制限がある場合はヨーク6の板厚と巻線領域の関係はトルクに対して相反する関係となり対策が難しい。
【0008】
一方、2相ステッピングモータの駆動は、両方のステータ9a,9bを常に励磁する2相励磁が一般的であり、これには各相コイル3a,3bに流す電流の向きを順次切り替えてロータ5を歩進させていく。この駆動方式では、コイル3a,3bの励磁は電流方向が違う2つのパターンを繰り返すことになり、図2に示すように、1つは2相ともに同じ方向に流す順励磁パターンFと、もう1つは、各相異なる方向に流す逆励磁パターンRである。これら2相のステータ9a,9bは並べて配列するので、両者が隣り合うヨーク6g,6gに注目すると、順励磁パターンFでは磁束の向きが対向し、逆励磁パターンRでは磁束は同じ向きになる。
【0009】
その結果、コイル3a,3bの励磁が順励磁パターンFと逆励磁パターンRでは出力トルクが変わってしまい、出力トルクは周期的に変動し、いわゆるトルクリップルを起こす。このトルクリップルが大きいと、滑らかな回転が得られず、回転ムラが生じて振動や騒音等の問題を引き起こす。
【0010】
本発明は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上記した問題を解決し、外形寸法に制限がある条件でもトルクアップすることができ、トルクリップルを低減でき、コスト面に優れて小型化,低電力化にも有利性があるステッピングモータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るステッピングモータは、多極に着磁した永久磁石によるロータを有し、前記ロータの外周を囲んで配置するステータは少なくとも2つ配列し、前記各ステータはリング状に巻いたコイルを両面から一対のヨークで挟み込む構成をとり、前記各ヨークは環状で内側の開口縁に磁極歯の並び列を形成し、前記コイルに対して当該磁極歯の並び列が両面から噛み合って磁極をなすクローポール式のステッピングモータを前提とし、前記ヨークの少なくとも1枚について他のヨークより磁気飽和を起こしにくくする構成にした。
【0012】
この場合、ヨークの磁気飽和はその板厚や素材の磁気特性と密接な関係にあることから、ステータを構成するヨークではその1つでも他のヨークより磁気飽和を起こしにくくすることにより磁束特性が改善し、したがってトルクアップすることができる。そして、トルクアップした出力トルクは、2相励磁の際に励磁パターンの違いによる差が小さくなるため、トルクリップルを低減でき、その結果、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0013】
そして、磁気飽和を起こしにくくするための具体的な手段として各種のものがあるが、例えば、前記ステータの配列において、隣り合う2枚のヨークについて他のヨークより磁気飽和を起こしにくくする構成にすることがある。この場合、隣り合う2枚のヨークについて他のヨークより磁気飽和を起こしにくくするので磁束特性の改善がより良好になり、トルクアップの効果が大きい。もちろん、取り合う2枚のヨークではなく、外側に配置したヨークを他のヨークより磁気飽和を起こしにくくするようにしても良い。
【0014】
また、前記ヨークを厚くすることにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成を採ることもできる。さらに、前記ヨークを飽和磁束密度が高い磁性材料とすることにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成にすることもできる。また、前記ヨークを磁気的に焼き鈍すことにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成にすることもできる。さらにまた、前記ヨークには少なくとも1枚以上の磁性体を付設することにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくする構成にするようにしてもよい。さらには、前記ヨークは複数の薄板を積層した積層板材から形成することもできる。
【0015】
このように、ヨークについて磁気飽和を起こしにくくするには、板厚を増すこと、飽和磁束密度が高い磁性材料を用いること、磁気的に焼き鈍すこと、磁性体を付設すること、など適宜な方法を採ることができ、何れにしても磁束特性を改善できる。また、適宜に組み合わせることもよく、積層板材からヨークを形成することもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1,図3は、本発明の第1の実施の形態を示している。なお、図1においては、本発明を構成する各部材の相対的位置関係などを示しており、本発明の特徴であるヨークの磁気飽和を起こしにくくする構成については示していない。本実施の形態において、ステッピングモータは、2つのステータ(A相,B相)を有する2相構造を採っている。そして、円筒形状のハウジング2に、A相ステータ9aとB相ステータ9bを組み込み、その中央には永久磁石からなるロータ5を配置して前ブラケット8を献め合わせて蓋にする構成になっている。そして、各相のステータ9はリング状に巻いたコイル3に対して、磁極歯(凸部7)の並び列を有するヨーク6を2つ組み合わせてあり、板金加工によりヨーク6に形成した凸部7がクローポール(誘導子)となり、コイル3に通電することでN極,S極と順に磁化する。
【0017】
A相,B相は構成が同様であり、各相のステータ9にあっては、フランジを有する環状のボビン4に導線を巻いてコイル3とし、そのコイル3を両面から一対のヨーク6f,6gで挟み込む構成になっている。ヨーク6f,6gは円形板材の中央を円く打ち抜き加工し、当該開口縁に凸部7(磁極歯)をn個形成してある。そして、A相ステータ9aとB相ステータ9bとは互いに磁極が向かい合う向きに並べる。
【0018】
ロータ5は円柱形状の永久磁石であって中央に回転軸1を設け、その円周について誘導子側と同じピッチで多極に着磁している。
【0019】
ハウジング2は磁性体から形成し、ヨークとして機能するようになっている。このハウジング2と前ブラケット8には中央に軸受け10をそれぞれ設け、ロータ5の回転軸1を回転自在に支持する構成である。
【0020】
また、ヨーク6f,6gでは磁極歯(凸部7)の並び列は互いの凸部7f,7gが(360°/n/2)°の間隔に噛み合うように形成してある。そして、A相ステータ9aとB相ステータ9bとは電気角で90°になる配置をとり、これはA,B相を機械的に(360°/n/4)°の関係にするためである。
【0021】
これらのヨーク6f,6gは、2組み4枚ともに通常は同一材質の強磁性体から形成し、板材には同一のものを用いる。この2組み4枚のヨークには1つの金型で成形したものを4枚使う場合もあるが、多くの場合は外側ヨーク6fと内側ヨーク6gのそれぞれに金型を用意し、2種類の金型で2枚ずつ成形した4枚を使用する。そして本実施の形態においては、隣り合うヨーク6g,6gと外側のヨーク6f,6fとは板厚を違えてあり、2相のステータ9a,9bは、隣り合うヨーク6g,6gの板厚t2を、外側のヨーク6f,6fの板厚tlよりも厚く設定し、t2>tlの関係に構成している。
【0022】
また、数値解析を行ったところ図4に示すような結果を得た。図4には基準例からの相対的なトルクを示してある。比較例はヨーク6を4枚全て同一の厚さとし、これは従来の構成である。そして、本実施の形態に係るものは、隣り合うヨーク6gを外側ヨーク6fよりも1.5倍程度に厚くし、変更例は逆に外側ヨーク6fを隣り合うヨーク6gよりも1.5倍程度に厚くしている。
【0023】
その結果、本実施の形態に係るものは、ホールディングトルクが順励磁パターンFでは1.10、逆励磁パターンRでは1.07となり、何れの励磁パターンでも大きく、しかも励磁パターンの違いによる差が小さいことを確認した。そして、通電を止めたときの保持トルク(ディテントトルク)は0.74となり、最も小さくなることを確認した。また、変形例においても、本実施の形態よりは性能が劣るものの、従来品である比較例に比べると、ディテントトルクが小さくなり、効果が得られることが確認できる。
【0024】
ここに、ヨーク6の磁気飽和は、その板厚や素材の磁気特性と密接な関係にあることから、ステータ9を構成するヨーク6ではその1つでも厚みを増すことにより磁気飽和が改善し、したがってトルクアップすることができる。本実施の形態では、隣り合う2枚のヨーク6g,6gを厚くするので磁気飽和がより起こりにくくなり、トルクアップの効果が大きい。
【0025】
そして、トルクアップした出力トルクは2相励磁の際に励磁パターンの違いによる差が小さくなるため、トルクリップルを低減でき、その結果、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0026】
また上記したように、ディテントトルクが小さくなるので、このことは停止精度を向上することに繋がり、そして回転を滑らかにすることができ、トルクリップルを低減でき、低振動,低騒音に寄与する。
【0027】
隣り合うヨーク6g,6gと外側のヨーク6f,6fとは、上記したように別々の金型で成形することが多く、このため隣り合う2枚のヨーク6g,6gの板厚を変更してもさほどコストアップにはならない。なお、鋼板の価格は流通量で決まることが多く、厚みを増すことが価格アップになるとも限らない。
【0028】
この場合、隣り合うヨーク6g,6gの板厚t2を厚くするので、その分はハウジング2が大きくなるが、当該モータの設計性能を損なうほどに極端に厚くするわけではないので外形寸法が著しく増すことはなく、小型化の要求を阻害しない。また、コイル3の巻き数はそのままなので電力消費は低く抑えることができる。
【0029】
ところで、この種のモータでは、ヨーク6の材料として亜鉛メッキ鋼板(SEC),ケイ素鋼板などがよく使われる。しかし、ヨーク6には飽和磁束密度が高い磁性材料を用いる構成も好ましく、例えば電磁軟鉄(SUY)を用いることもよい。この場合も、磁気飽和が起こりにくくなり、トルクアップすることができる。そしてトルクリップルを低減でき、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0030】
また、隣り合う2枚のヨーク6g,6gのみを、飽和磁束密度が高い磁性材料から形成することもよく、これによっても同様な作用となり同様に効果が得られる。
一方、ヨーク6にあっては磁気的に焼き鈍しすることもよく、焼き鈍しすることにより磁気飽和が起こりにくくなり、トルクアップすることができる。
【0031】
図1に示したステッピングモータの代表的な構成例は本発明の他の実施の形態にも共通する。そこで以下においては共通する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
図5は、本発明の第2の実施の形態を示している。この第2の実施の形態では、隣り合うヨーク6g,6gの間に、強磁性体のスペーサ11a,11bを追加して隣り合う側を厚くしている。
【0033】
一般に、これらステータ9a,9bの相互間には、それぞれの磁気干渉を防止するために空隙を設けたり、非磁性体のスペーサを設けることがある。しかし、外形寸法に制限がある条件では、その空隙や非磁性体のスペーサは磁気干渉の対策以外にはデッドスペースでしかなく、そして磁気干渉の影響はモータ特性に対してさほど問題ないレベルであることが多い。
【0034】
そこで本実施の形態では、従来はデッドスペースになってしまうところに強磁性体のスペーサ11a,11bを入れる構成にしている。したがって、スペーサlla,1lbは、隣り合う2枚のヨーク6g,6gの一部となり、ヨークとしての板厚が厚くなるので、上述した第1の実施の形態と同様な作用となり同様に効果が得られる。
【0035】
なお、強磁性体のスペーサの枚数は、外形寸法の制限など当該モータの設計条件に応じて適宜に設定することになり、枚数を増すことでよりさらに効果が得られる。また、磁気干渉が問題となる場合には、その複数枚の間に空隙や非磁性体を設けることもよい。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した第1の実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0036】
図6は、本発明の第3の実施の形態を示している。この第3の実施の形態では、隣り合うヨーク6g,6gを積層板材から形成し、それぞれのヨーク6gは外側のヨーク6fよりも厚くする設定である。
【0037】
積層板材は2枚の薄板61,62を積層して形成し、これを板金加工することでヨーク6gを得ている。したがってこの場合も、隣り合う2枚のヨーク6g,6gは、ヨークとしての板厚が厚くなるので、上述した第1の実施の形態と同様な作用効果が得られるので、対応部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るステッピングモータでは、ヨークの少なくとも1枚について他のヨークより磁気飽和を起こしにくくすることから磁束特性が改善する。したがって、トルクアップすることができる。そして、トルクアップした出力トルクは2相励磁の際に励磁パターンの違いによる差が小さくなるため、トルクリップルを低減でき、その結果、滑らかな回転を得ることができ、低振動,低騒音のモータとなる。
【0039】
ヨークについて磁気飽和を起こしにくくするには、板厚を増すこと、飽和磁束密度が高い磁性材料を用いること、磁気的に焼き鈍すこと、磁性体を付設すること、など適宜な方法を採ることができ、何れにしても磁束特性を改善できる。そして、一部のヨークを改良するだけなので外形寸法に制限がある条件でも対応でき、コスト面に優れて小型化,低電力化にも有利性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すステッピングモータの斜視図である。
【図2】2相励磁の駆動動作での磁束を説明する概念図である。
【図3】図1に示すステッピングモータの断面図である。
【図4】数値解析の結果を示す図表である。
【図5】第2の実施の形態を示すステッピングモータの断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示すステッピングモータの断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸
2 ハウジング
3 コイル
4 ボビン
5 ロータ
6 ヨーク
7 凸部(磁極歯)
8 前ブラケット
9 ステータ
9a A相ステータ
9b B相ステータ
10 軸受け
11a,11b スペーサ
61,62 薄板
Claims (7)
- 多極に着磁した永久磁石によるロータを有し、
前記ロータの外周を囲んで配置するステータは少なくとも2つ配列し、
前記各ステータは、リング状に巻いたコイルを両面から一対のヨークで挟み込む構成をとり、
前記各ヨークは、環状で内側の開口縁に磁極歯を形成するとともに、前記コイルに対して前記磁極歯の並び列が両面から噛み合って磁極をなすクローポール式のステッピングモータであって、
前記ヨークの少なくとも1枚について他のヨークより磁気飽和を起こしにくくすることを特徴とするステッピングモータ。 - 前記ステータの配列において、隣り合う2枚のヨークについて他のヨークより磁気飽和を起こしにくくすることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
- 前記ヨークを厚くすることにより、当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくすることを特徴とする請求項1または2に記載のステッピングモータ。
- 前記ヨークを、飽和磁束密度が高い磁性材料で形成することにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のステッピングモータ。
- 前記ヨークを磁気的に焼き鈍すことにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のステッピングモータ。
- 前記ヨークには少なくとも1枚以上の磁性体を付設することにより当該ヨークについて磁気飽和を起こしにくくすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のステッピングモータ。
- 前記ヨークは複数の薄板を積層した積層板材から形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のステッピングモータ。
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