JP2002199628A - 回転電機用の分割コアシート部材、該分割コアシート部材を備えたコアおよび分割コアシート部材を備えたコアの製造方法 - Google Patents
回転電機用の分割コアシート部材、該分割コアシート部材を備えたコアおよび分割コアシート部材を備えたコアの製造方法Info
- Publication number
- JP2002199628A JP2002199628A JP2000401881A JP2000401881A JP2002199628A JP 2002199628 A JP2002199628 A JP 2002199628A JP 2000401881 A JP2000401881 A JP 2000401881A JP 2000401881 A JP2000401881 A JP 2000401881A JP 2002199628 A JP2002199628 A JP 2002199628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core sheet
- sheet member
- core
- divided
- split
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転電機用コアを構成するコアシートの材料
取りの歩留まりを良くする。 【解決手段】 分割コアシート部材102は、ヨーク1
04から突出した多数のティース105間に多数のスロ
ット106が形成されたリング状のコアシート103を
周方向に等分割した形状に形成された円弧状に形成され
ている。そして、分割コアシート部材102は、突き合
わせてリング状に並べてコアシート状とした状態で重ね
合わせたとき、突き合わせ部の位置が互いにずれて、テ
ィース105が重なるように相互の位置を決める位置決
め部107を備えている。
取りの歩留まりを良くする。 【解決手段】 分割コアシート部材102は、ヨーク1
04から突出した多数のティース105間に多数のスロ
ット106が形成されたリング状のコアシート103を
周方向に等分割した形状に形成された円弧状に形成され
ている。そして、分割コアシート部材102は、突き合
わせてリング状に並べてコアシート状とした状態で重ね
合わせたとき、突き合わせ部の位置が互いにずれて、テ
ィース105が重なるように相互の位置を決める位置決
め部107を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機(モータ
およびジェネレータ)のステータ等のコアを形成してい
るコアシートを分割した形状の分割コアシート部材と、
この分割コアシート部材を組み合わせて形成された回転
電気用のコアと、この回転電機用のコアを製造する方法
とに関する。
およびジェネレータ)のステータ等のコアを形成してい
るコアシートを分割した形状の分割コアシート部材と、
この分割コアシート部材を組み合わせて形成された回転
電気用のコアと、この回転電機用のコアを製造する方法
とに関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機の環状のコアは、一般に電磁鋼
板を積層して形成されていることが多く、その1枚をコ
アシートと呼ばれている。コアシートは、ヨークから突
出した多数のティース間に多数のスロットが形成されて
リング状に形成されている。コアの製造方法には、一般
に、次の3通りがある。
板を積層して形成されていることが多く、その1枚をコ
アシートと呼ばれている。コアシートは、ヨークから突
出した多数のティース間に多数のスロットが形成されて
リング状に形成されている。コアの製造方法には、一般
に、次の3通りがある。
【0003】第1の製造方法として、コイル状またはシ
ート状の電磁鋼板を図16に示すように、リング状に打
ち抜いてコアシート10を形成し、そのコアシート10
を積層する度に加締めるか、あるいは全部のコアシート
を積層してから、外周の数箇所を溶接して、コアにする
方法がある。
ート状の電磁鋼板を図16に示すように、リング状に打
ち抜いてコアシート10を形成し、そのコアシート10
を積層する度に加締めるか、あるいは全部のコアシート
を積層してから、外周の数箇所を溶接して、コアにする
方法がある。
【0004】第2の製造方法として、図17に示すよう
に、リング18に放射状に設けられたポール部分11
と、ポール部分の先端同士を接続する環状ヨーク部分1
2とに内外に2分割したものを重ねて溶接してコアシー
ト13とし、そのコアシート同士を加締めて、コアにす
る方法がある。
に、リング18に放射状に設けられたポール部分11
と、ポール部分の先端同士を接続する環状ヨーク部分1
2とに内外に2分割したものを重ねて溶接してコアシー
ト13とし、そのコアシート同士を加締めて、コアにす
る方法がある。
【0005】第3の製造方法として、図18(a)に示
すように、コアシートを等間隔に切断して真っ直ぐにし
た形状の分割コアシート部材14を、扇状に湾曲して積
層し、溶接して扇状のブロックを形成する。そして、そ
の扇状のブロックを寄せ集めて環状のコア15(図18
(b))を形成する方法がある。
すように、コアシートを等間隔に切断して真っ直ぐにし
た形状の分割コアシート部材14を、扇状に湾曲して積
層し、溶接して扇状のブロックを形成する。そして、そ
の扇状のブロックを寄せ集めて環状のコア15(図18
(b))を形成する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の製造方
法であると、コイル状またはシート状の電磁鋼板を打ち
抜いてコアシートを形成するため、材料取りの歩留まり
が悪い。このため、中心部分をロータコアとして共取り
して、材料取りの歩留まりの改善をしている。ところ
が、ロータコアに電磁鋼板を使用しない場合がある。そ
のような場合、打ち抜いた中心部分は、ロータコアとし
て使用することができない。したがって、材料取りの歩
留まりが約10%ないし約20%になり、無駄になる材
料が多い。また、中心部分をロータコアとして使用する
ことができたとしても、電磁鋼板をリング状に打ち抜く
ため、打ち抜き設備が大掛かりになる。
法であると、コイル状またはシート状の電磁鋼板を打ち
抜いてコアシートを形成するため、材料取りの歩留まり
が悪い。このため、中心部分をロータコアとして共取り
して、材料取りの歩留まりの改善をしている。ところ
が、ロータコアに電磁鋼板を使用しない場合がある。そ
のような場合、打ち抜いた中心部分は、ロータコアとし
て使用することができない。したがって、材料取りの歩
留まりが約10%ないし約20%になり、無駄になる材
料が多い。また、中心部分をロータコアとして使用する
ことができたとしても、電磁鋼板をリング状に打ち抜く
ため、打ち抜き設備が大掛かりになる。
【0007】また、第2の製造方法は、集中巻線のと
き、巻線作業を行いやすいが、第1の製造方法と同様に
材料取りの歩留まりが悪い。また、磁路に2箇所の空隙
が生じて、磁路の損失が大きい。
き、巻線作業を行いやすいが、第1の製造方法と同様に
材料取りの歩留まりが悪い。また、磁路に2箇所の空隙
が生じて、磁路の損失が大きい。
【0008】さらに、第3の製造方法は、材料取りの歩
留まりが改善されるものの、真っ直ぐな形状の分割コア
シート部材を扇状に湾曲させるため、各スロット16の
奥の部分に楔形状の切り込み17を入れておく必要があ
り、その分、磁路に空隙が生じて、磁路の損失が大き
い。
留まりが改善されるものの、真っ直ぐな形状の分割コア
シート部材を扇状に湾曲させるため、各スロット16の
奥の部分に楔形状の切り込み17を入れておく必要があ
り、その分、磁路に空隙が生じて、磁路の損失が大き
い。
【0009】一方、最近の回転電機は、電気自動車や内
燃機関と併用されたたハイブリット車にも装備されてい
る。ハイブリット車に装備された回転電機は、汎用の回
転電機と比較して、内外径が大きく軸方向長さが短くさ
れる場合がある。。このため、ハイプリット車に装備さ
れる回転電機用コアの材料取りの歩留まりは、汎用の回
転電機と比較して低い。また、ハイブリット車に装備さ
れた回転電機は、消費電力が少ない方がよい。しかし、
磁路の損失が大きいと、消費電力が多くなり、低公害車
としてハイブリット車の特色を生かせない。
燃機関と併用されたたハイブリット車にも装備されてい
る。ハイブリット車に装備された回転電機は、汎用の回
転電機と比較して、内外径が大きく軸方向長さが短くさ
れる場合がある。。このため、ハイプリット車に装備さ
れる回転電機用コアの材料取りの歩留まりは、汎用の回
転電機と比較して低い。また、ハイブリット車に装備さ
れた回転電機は、消費電力が少ない方がよい。しかし、
磁路の損失が大きいと、消費電力が多くなり、低公害車
としてハイブリット車の特色を生かせない。
【0010】本発明は、材料取りの歩留まりを良くする
分割コアシート部材と、この分割コアシート部材を備え
て磁路の損失の少ないコアと、分割コアシート部材を備
えたコアの製造方法とを提供することを目的としてい
る。
分割コアシート部材と、この分割コアシート部材を備え
て磁路の損失の少ないコアと、分割コアシート部材を備
えたコアの製造方法とを提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は
(例えば、図1、図10(a)、(b)、図11に示す
ように)、ヨーク(104)から突出した多数のティー
ス(105)間に多数のスロット(106)が形成され
たリング状のコアシート(103)を周方向に等分割し
た形状に形成された円弧状の回転電機用の分割コアシー
ト部材(102,120,133)であって、突き合わ
せてリング状に並べてコアシート状とした状態で重ね合
わせたとき、突き合わせ部(102A,120A)の位
置が互いにずれて、前記ティース(105)が重なるよ
うに相互の位置を決める位置決め部(107,122)
を備えたことを特徴とする回転電機用の分割コアシート
部材(102,120,133)にある。
(例えば、図1、図10(a)、(b)、図11に示す
ように)、ヨーク(104)から突出した多数のティー
ス(105)間に多数のスロット(106)が形成され
たリング状のコアシート(103)を周方向に等分割し
た形状に形成された円弧状の回転電機用の分割コアシー
ト部材(102,120,133)であって、突き合わ
せてリング状に並べてコアシート状とした状態で重ね合
わせたとき、突き合わせ部(102A,120A)の位
置が互いにずれて、前記ティース(105)が重なるよ
うに相互の位置を決める位置決め部(107,122)
を備えたことを特徴とする回転電機用の分割コアシート
部材(102,120,133)にある。
【0012】請求項2に係る発明は(例えば、図1、図
10(a)、(b)に示すように)、前記位置決め部
(107,122)が、前記分割数をNとし、位置決め
部(107,122)の数をM(ただし、偶数)とした
とき、円弧状の曲率中心Oを中心とする円上に中心角θ
(360度/(N・M))の間隔で、かつ円弧に沿った
長さの中心位置を対称にして配設されている請求項1に
記載の回転電機用の分割コアシート部材(102,12
0,133)にある。
10(a)、(b)に示すように)、前記位置決め部
(107,122)が、前記分割数をNとし、位置決め
部(107,122)の数をM(ただし、偶数)とした
とき、円弧状の曲率中心Oを中心とする円上に中心角θ
(360度/(N・M))の間隔で、かつ円弧に沿った
長さの中心位置を対称にして配設されている請求項1に
記載の回転電機用の分割コアシート部材(102,12
0,133)にある。
【0013】請求項3に係る発明は(例えば、図4
(a)、(b)、(c)に示すように)、前記位置決め
部が、凹部(107a)と凸部(107b)とが一体の
突起(107)であり、前記凸部(107b)は、前記
分割コアシート部材同士を重ねたとき、他方の分割コア
シート部材の凹部(107a)に圧入可能に形成されて
いる請求項1または2に記載の回転電機用の分割コアシ
ート部材(102,120)にある。
(a)、(b)、(c)に示すように)、前記位置決め
部が、凹部(107a)と凸部(107b)とが一体の
突起(107)であり、前記凸部(107b)は、前記
分割コアシート部材同士を重ねたとき、他方の分割コア
シート部材の凹部(107a)に圧入可能に形成されて
いる請求項1または2に記載の回転電機用の分割コアシ
ート部材(102,120)にある。
【0014】請求項4に係る発明は(例えば、図10
(a)、(b)に示すように)、前記位置決め部が、貫
通孔(122)である請求項1または2に記載の回転電
機用の分割コアシート部材(133)にある。
(a)、(b)に示すように)、前記位置決め部が、貫
通孔(122)である請求項1または2に記載の回転電
機用の分割コアシート部材(133)にある。
【0015】請求項5に係る発明は(例えば、図1、図
10(a)、(b)に示すように)、被取り付け部に取
り付ける取り付け部(108,121)を一体に有する
請求項1ないし4の内、いずれか1項に記載の回転電機
用の分割コアシート部材(102,120)にある。
10(a)、(b)に示すように)、被取り付け部に取
り付ける取り付け部(108,121)を一体に有する
請求項1ないし4の内、いずれか1項に記載の回転電機
用の分割コアシート部材(102,120)にある。
【0016】請求項6に係る発明は(例えば、図1に示
すように)、前記取り付け部(108)が、円弧に沿っ
た長さの中央位置に設けられている請求項5に記載の回
転電機用の分割コアシート部材(102)にある。
すように)、前記取り付け部(108)が、円弧に沿っ
た長さの中央位置に設けられている請求項5に記載の回
転電機用の分割コアシート部材(102)にある。
【0017】請求項7に係る発明は(例えば、図1、図
10(a)、(b)に示すように)、前記取り付け部
(108,121)が、切除可能に設けられている請求
項5または6に記載の回転電機用の分割コアシート部材
(102,120)にある。
10(a)、(b)に示すように)、前記取り付け部
(108,121)が、切除可能に設けられている請求
項5または6に記載の回転電機用の分割コアシート部材
(102,120)にある。
【0018】請求項8に係る発明は(例えば、図10
(a)、(b)に示すように)、前記取り付け部(12
1)が、前記分割数をNとしたとき、円弧に沿った長さ
の中心位置から、円弧状の曲率中心Oを中心とする中心
角(90度/N)の位置に設けられていることを特徴と
する請求項5に記載の回転電機用の分割コアシート部材
(120)にある。
(a)、(b)に示すように)、前記取り付け部(12
1)が、前記分割数をNとしたとき、円弧に沿った長さ
の中心位置から、円弧状の曲率中心Oを中心とする中心
角(90度/N)の位置に設けられていることを特徴と
する請求項5に記載の回転電機用の分割コアシート部材
(120)にある。
【0019】請求項9に係る発明は(例えば、図11に
示すように)、プレス順送送り用のパイロット孔(13
1)が形成されたパイロット片(132)を切除可能に
備えた請求項4ないし8のうち、いずれか1項に記載の
回転電機用の分割コアシート部材(133)にある。
示すように)、プレス順送送り用のパイロット孔(13
1)が形成されたパイロット片(132)を切除可能に
備えた請求項4ないし8のうち、いずれか1項に記載の
回転電機用の分割コアシート部材(133)にある。
【0020】請求項10に係る発明は、プレス順送送り
用のパイロット孔が形成されたパイロット片を切除可能
に備え、かつ前記パイロット孔の位置が円弧に沿った長
さの中心位置と異なる位置に設定されている請求項9に
記載の回転電機用の分割コアシート部材にある。
用のパイロット孔が形成されたパイロット片を切除可能
に備え、かつ前記パイロット孔の位置が円弧に沿った長
さの中心位置と異なる位置に設定されている請求項9に
記載の回転電機用の分割コアシート部材にある。
【0021】請求項11に係る発明は、プレス順送送り
用のパイロット孔が形成されたパイロット片を切除可能
に備え、かつ前記パイロット片が円弧に沿った長さの中
心位置と異なる位置に形成されている請求項9に記載の
回転電機用の分割コアシート部材にある。
用のパイロット孔が形成されたパイロット片を切除可能
に備え、かつ前記パイロット片が円弧に沿った長さの中
心位置と異なる位置に形成されている請求項9に記載の
回転電機用の分割コアシート部材にある。
【0022】請求項12に係る発明は、曲率中心を通る
直線に対して非対称の形状のプレス順送送り用パイロッ
ト孔があいたパイロット片を切除可能に備えている請求
項9に記載の回転電機用の分割コアシート部材にある。
直線に対して非対称の形状のプレス順送送り用パイロッ
ト孔があいたパイロット片を切除可能に備えている請求
項9に記載の回転電機用の分割コアシート部材にある。
【0023】請求項13に係る発明は(例えば、図4
(c)に示すように)、円弧方向長さの半分同士を重ね
合わせ可能であることを特徴とする請求項1ないし12
の内、いずれか1項に記載の分割コアシート部材にあ
る。
(c)に示すように)、円弧方向長さの半分同士を重ね
合わせ可能であることを特徴とする請求項1ないし12
の内、いずれか1項に記載の分割コアシート部材にあ
る。
【0024】請求項14に係る発明は(例えば、図1、
図10(a)、(b)、図11に示すように)、請求項
1ないし13の内、いずれか1項に記載の回転電機用の
分割コアシート部材(102,120,133)を突き
合わせて配列されてリング状に形成されたコアシート
(103)を複数有し、前記コアシート(103)は、
前記分割コアシート部材(102,120,133)に
形成された位置決め部(107,122)によって相対
位置決めされ、かつ前記突き合わせ部(102A,12
0A)の位置が互いにずれた状態で重ねられていること
を特徴とする回転電機用のコア(101)にある。
図10(a)、(b)、図11に示すように)、請求項
1ないし13の内、いずれか1項に記載の回転電機用の
分割コアシート部材(102,120,133)を突き
合わせて配列されてリング状に形成されたコアシート
(103)を複数有し、前記コアシート(103)は、
前記分割コアシート部材(102,120,133)に
形成された位置決め部(107,122)によって相対
位置決めされ、かつ前記突き合わせ部(102A,12
0A)の位置が互いにずれた状態で重ねられていること
を特徴とする回転電機用のコア(101)にある。
【0025】請求項15に係る発明は(例えば、図1、
図10(a)、(b)に示すように)、請求項5ないし
8の内、いずれか1項に記載の回転電機用の分割コアシ
ート部材(102,120)を突き合わせて配列されて
リング状に形成されたコアシート(103)を複数有
し、前記コアシート(103)は、複数の前記取り付け
部(108,121)の内、不用な取り付け部(10
8,121)が切除されて、前記分割コアシート部材
(102,120)に形成された位置決め部(107,
122)によって相対位置決めされて重ねられ、かつ前
記突き合わせ部(102A,120A)の位置が互いに
ずれた状態で重ねられていることを特徴とする回転電機
用のコア(101)にある。
図10(a)、(b)に示すように)、請求項5ないし
8の内、いずれか1項に記載の回転電機用の分割コアシ
ート部材(102,120)を突き合わせて配列されて
リング状に形成されたコアシート(103)を複数有
し、前記コアシート(103)は、複数の前記取り付け
部(108,121)の内、不用な取り付け部(10
8,121)が切除されて、前記分割コアシート部材
(102,120)に形成された位置決め部(107,
122)によって相対位置決めされて重ねられ、かつ前
記突き合わせ部(102A,120A)の位置が互いに
ずれた状態で重ねられていることを特徴とする回転電機
用のコア(101)にある。
【0026】請求項16に係る発明は(例えば、図11
に示すように)、請求項9ないし13の内、いずれか1
項に記載の分割コアシート部材(133)を突き合わせ
て配列されてリング状に形成したコアシート(103)
を複数有し、前記コアシート(103)は、前記パイロ
ット片(132)が切除されて前記分割コアシート部材
(133)に形成された位置決め部(107,122)
によって相対位置決めされて重ねられていることを特徴
とする回転電機用のコア(101)にある。
に示すように)、請求項9ないし13の内、いずれか1
項に記載の分割コアシート部材(133)を突き合わせ
て配列されてリング状に形成したコアシート(103)
を複数有し、前記コアシート(103)は、前記パイロ
ット片(132)が切除されて前記分割コアシート部材
(133)に形成された位置決め部(107,122)
によって相対位置決めされて重ねられていることを特徴
とする回転電機用のコア(101)にある。
【0027】請求項17に係る発明は、重ね合わされた
前記分割コアシート部材同士は、円弧方向長さの半分を
重ね合わされていることを特徴とする請求項14ないし
16の内、いずれか1項に記載の回転電機用のコアにあ
る。
前記分割コアシート部材同士は、円弧方向長さの半分を
重ね合わされていることを特徴とする請求項14ないし
16の内、いずれか1項に記載の回転電機用のコアにあ
る。
【0028】請求項18に係る発明は(例えば、図1に
示すように)、ヨーク(104)から突出した多数のテ
ィース(105)間に多数のスロット(106)が形成
された円弧状の長さの等しい分割コアシート部材(10
2)を突き合わせて配列して形成したリング状のコアシ
ート(103)上に突き合わせ位置を互いにずらして別
のコアシート(103)を重ねるコアシート重ね工程
と、一方のコアシート(103)の分割コアシート部材
(102)に形成された凸部(107b)を他方のコア
シート(103)の分割コアシート部材(102)に形
成された凹部(107a)に圧入する加締め工程と、を
備えたことを特徴とする回転電機用のコア(101)の
製造方法にある。
示すように)、ヨーク(104)から突出した多数のテ
ィース(105)間に多数のスロット(106)が形成
された円弧状の長さの等しい分割コアシート部材(10
2)を突き合わせて配列して形成したリング状のコアシ
ート(103)上に突き合わせ位置を互いにずらして別
のコアシート(103)を重ねるコアシート重ね工程
と、一方のコアシート(103)の分割コアシート部材
(102)に形成された凸部(107b)を他方のコア
シート(103)の分割コアシート部材(102)に形
成された凹部(107a)に圧入する加締め工程と、を
備えたことを特徴とする回転電機用のコア(101)の
製造方法にある。
【0029】請求項19に係る発明は(例えば、図1示
すように)、前記分割コアシート部材(102)は、取
り付け部(108)を有し、不用な取り付け部(10
8)を切除する切除工程を前記加締め工程の前後のいず
れかに備えた請求項18に記載の回転電機用のコア(1
01)の製造方法にある。
すように)、前記分割コアシート部材(102)は、取
り付け部(108)を有し、不用な取り付け部(10
8)を切除する切除工程を前記加締め工程の前後のいず
れかに備えた請求項18に記載の回転電機用のコア(1
01)の製造方法にある。
【0030】請求項20に係る発明は(例えば、図11
に示すように)、前記分割コアシート部材(133)
は、プレス順送送り用のパイロット孔(131)が形成
されたパイロット片(132)を有し、前記パイロット
片(132)を切除する切除工程を前記加締め工程の前
後のいずれかに備えた請求項18に記載の回転電機用の
コア(101)の製造方法にある。
に示すように)、前記分割コアシート部材(133)
は、プレス順送送り用のパイロット孔(131)が形成
されたパイロット片(132)を有し、前記パイロット
片(132)を切除する切除工程を前記加締め工程の前
後のいずれかに備えた請求項18に記載の回転電機用の
コア(101)の製造方法にある。
【0031】請求項21に係る発明は(例えば、図10
に示すように)、ヨーク(104)から突出した多数の
ティース(105)間に多数のスロット(106)が形
成された円弧状の長さの等しい分割コアシート部材(1
20)を突き合わせて配列してリング状に形成したコア
シート(103)上に突き合わせ位置を互いにずらして
別のコアシート(103)を重ねるコアシート重ね工程
と、一方のコアシート(103)の分割コアシート部材
(120)に形成された位置決め用の貫通孔(122)
と、他方のコアシート(103)の分割コアシート部材
(102,120,133)に形成された位置決め用の
貫通孔(122)とを一致させる位置合わせ工程と、前
記貫通孔(122)に加締め軸を貫通して、該加締め軸
の両端を加締めてコアシート(103)同士を一体化す
る一体化工程と、を備えたことを特徴とする回転電機用
のコア(101)の製造方法にある。
に示すように)、ヨーク(104)から突出した多数の
ティース(105)間に多数のスロット(106)が形
成された円弧状の長さの等しい分割コアシート部材(1
20)を突き合わせて配列してリング状に形成したコア
シート(103)上に突き合わせ位置を互いにずらして
別のコアシート(103)を重ねるコアシート重ね工程
と、一方のコアシート(103)の分割コアシート部材
(120)に形成された位置決め用の貫通孔(122)
と、他方のコアシート(103)の分割コアシート部材
(102,120,133)に形成された位置決め用の
貫通孔(122)とを一致させる位置合わせ工程と、前
記貫通孔(122)に加締め軸を貫通して、該加締め軸
の両端を加締めてコアシート(103)同士を一体化す
る一体化工程と、を備えたことを特徴とする回転電機用
のコア(101)の製造方法にある。
【0032】請求項22に係る発明は(例えば、図10
に示すように)、前記分割コアシート部材(120)
は、取り付け部(121)を有し、不用な取り付け部
(121)を切除する切除工程を前記一体化工程の前に
備えた請求項21に記載の回転電機用のコア(101)
の製造方法にある。
に示すように)、前記分割コアシート部材(120)
は、取り付け部(121)を有し、不用な取り付け部
(121)を切除する切除工程を前記一体化工程の前に
備えた請求項21に記載の回転電機用のコア(101)
の製造方法にある。
【0033】請求項23に係る発明は(例えば、図11
に示すように)、前記分割コアシート部材(120)
は、プレス順送送り用のパイロット孔(131)が形成
されたパイロット片(132)を有し、前記パイロット
片(132)を切除する工程を前記一体化工程の前後に
備えた請求項21に記載の回転電機用のコア(101)
の製造方法にある。
に示すように)、前記分割コアシート部材(120)
は、プレス順送送り用のパイロット孔(131)が形成
されたパイロット片(132)を有し、前記パイロット
片(132)を切除する工程を前記一体化工程の前後に
備えた請求項21に記載の回転電機用のコア(101)
の製造方法にある。
【0034】請求項24に係る発明は、前記コアシート
重ね工程において、前記分割コアシート部材同士を重ね
合わせるとき、前記分割コアシート部材の円弧方向長さ
の半分同士を重ね合わせることを特徴とする請求項18
または21に記載の回転電機用のコアの製造方法にあ
る。
重ね工程において、前記分割コアシート部材同士を重ね
合わせるとき、前記分割コアシート部材の円弧方向長さ
の半分同士を重ね合わせることを特徴とする請求項18
または21に記載の回転電機用のコアの製造方法にあ
る。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、リング状
のコアシート(103)を周方向に等分割した形状に形
成されているため、材料取りの歩留まりを良くすること
ができる。また、分割コアシート部材(102,12
0,133)は、突き合わせてリング状に並べてコアシ
ート(103)にするため、コアシート(103)とし
ての空隙の数が突き合わせ部(102A,120A)の
数だけになり、磁路の損失を少なくすることができる。
さらに、突き合わせてリング状に並べてコアシート状に
して重ね合わせたとき、突き合わせ部(102A,12
0A)の位置が互いにずれるようになっているので、分
割コアシート部材(102,120,133)の厚みの
偏りを吸収することができるとともに、分割コアシート
部材(102,120,133)を使用したことによ
る、コアとしての強度の低下を防止することができる。
のコアシート(103)を周方向に等分割した形状に形
成されているため、材料取りの歩留まりを良くすること
ができる。また、分割コアシート部材(102,12
0,133)は、突き合わせてリング状に並べてコアシ
ート(103)にするため、コアシート(103)とし
ての空隙の数が突き合わせ部(102A,120A)の
数だけになり、磁路の損失を少なくすることができる。
さらに、突き合わせてリング状に並べてコアシート状に
して重ね合わせたとき、突き合わせ部(102A,12
0A)の位置が互いにずれるようになっているので、分
割コアシート部材(102,120,133)の厚みの
偏りを吸収することができるとともに、分割コアシート
部材(102,120,133)を使用したことによ
る、コアとしての強度の低下を防止することができる。
【0036】請求項2に係る発明によると、位置決め部
(107,122)は、上記分割数をNとし、位置決め
部(107,122)の数をM(ただし、偶数)とした
とき、円弧状の曲率中心Oを中心とする円上に中心角θ
(360度/(N・M))の間隔で、かつ円弧に沿った
長さの中心位置を対称にして配設されているので、分割
コアシート部材(102,120,133)を突き合わ
せてリング状のコアシート(103)にして、重ねると
き、位相を(180度/N)だけずらして重ねることが
できる。すなわち、分割コアシート部材(102,12
0,133)の長さの半分だけ分割コアシート部材(1
02,120,133)の位置をずらして重ねることが
できる。したがって、突き合わせ部(102A,120
A)をその突き合わせ部(102A,120A)に重な
っている分割コアシート部材(102,120,13
3)の円弧長さ方向の中央に位置させることができ、コ
アとしての強度を損なうことを防止することができる。
(107,122)は、上記分割数をNとし、位置決め
部(107,122)の数をM(ただし、偶数)とした
とき、円弧状の曲率中心Oを中心とする円上に中心角θ
(360度/(N・M))の間隔で、かつ円弧に沿った
長さの中心位置を対称にして配設されているので、分割
コアシート部材(102,120,133)を突き合わ
せてリング状のコアシート(103)にして、重ねると
き、位相を(180度/N)だけずらして重ねることが
できる。すなわち、分割コアシート部材(102,12
0,133)の長さの半分だけ分割コアシート部材(1
02,120,133)の位置をずらして重ねることが
できる。したがって、突き合わせ部(102A,120
A)をその突き合わせ部(102A,120A)に重な
っている分割コアシート部材(102,120,13
3)の円弧長さ方向の中央に位置させることができ、コ
アとしての強度を損なうことを防止することができる。
【0037】請求項3に係る発明は、位置決め部(10
7,122)が、凹部(107a)と凸部(107b)
とが一体の突起(107)であり、分割コアシート部材
(102,120)同士を重ねたとき、凸部(107
b)が他方の分割コアシート部材(102,120)の
凹部(107a)に圧入可能に形成されているので、重
ねた分割コアシート部材(102,120)のずれを防
止してコアを形成することができる。
7,122)が、凹部(107a)と凸部(107b)
とが一体の突起(107)であり、分割コアシート部材
(102,120)同士を重ねたとき、凸部(107
b)が他方の分割コアシート部材(102,120)の
凹部(107a)に圧入可能に形成されているので、重
ねた分割コアシート部材(102,120)のずれを防
止してコアを形成することができる。
【0038】請求項4に係る発明は、位置決め部(10
7,122)が、貫通孔(122)であるため、貫通孔
(122)を目視で、あるいは貫通孔(122)に軸状
の治具に挿入して、容易に分割コアシート部材(10
2,120)の位置を合わせて分割コアシート部材(1
20,120)を確実に重ね合わせることができる。ま
た、貫通孔(122)に加締め軸を挿入し、その加締め
軸の両端を加締めて分割コアシート部材(102,12
0)を一体化するので、コアとして確実に一体化するこ
とができる。
7,122)が、貫通孔(122)であるため、貫通孔
(122)を目視で、あるいは貫通孔(122)に軸状
の治具に挿入して、容易に分割コアシート部材(10
2,120)の位置を合わせて分割コアシート部材(1
20,120)を確実に重ね合わせることができる。ま
た、貫通孔(122)に加締め軸を挿入し、その加締め
軸の両端を加締めて分割コアシート部材(102,12
0)を一体化するので、コアとして確実に一体化するこ
とができる。
【0039】請求項5に係る発明は、被取り付け部に取
り付ける取り付け部(108,121)を一体に有して
いるので、分割コアシート部材(102,120)を重
ねてコアとしたとき、新たに取り付け部(108,12
1)を設ける必要がなく、コアの構造を簡単にすること
ができる。
り付ける取り付け部(108,121)を一体に有して
いるので、分割コアシート部材(102,120)を重
ねてコアとしたとき、新たに取り付け部(108,12
1)を設ける必要がなく、コアの構造を簡単にすること
ができる。
【0040】請求項6に係る発明は、取り付け部(10
8,121)が、円弧に沿った長さの中心位置に設けら
れているので、分割コアシート部材(102,120)
を重ねてコアとしたときの、コアの強度を高めるため、
分割コアシート部材(102,120)の半分の長さだ
け位相をずらして分割コアシート部材(102,12
0)を重ねたとき、分割コアシート部材(102,12
0)同士の突き合わせ部(102A,120A)に取り
付け部(108,121)が来ることになる。したがっ
て、取り付け部(108,121)を目印にすると、突
き合わせ部(102A,120A,)が来るように分割
コアシート部材(102,120)を重ねることによっ
て、分割コアシート部材(102,120)の半分の長
さだけ位相をずらして分割コアシート部材(102,1
20,133)を重ねることができ、取り付け部(10
8,121)を目印にして分割コアシート部材(10
2,120)の重ね合わせを正確に、かつ能率良く行う
ことができる。
8,121)が、円弧に沿った長さの中心位置に設けら
れているので、分割コアシート部材(102,120)
を重ねてコアとしたときの、コアの強度を高めるため、
分割コアシート部材(102,120)の半分の長さだ
け位相をずらして分割コアシート部材(102,12
0)を重ねたとき、分割コアシート部材(102,12
0)同士の突き合わせ部(102A,120A)に取り
付け部(108,121)が来ることになる。したがっ
て、取り付け部(108,121)を目印にすると、突
き合わせ部(102A,120A,)が来るように分割
コアシート部材(102,120)を重ねることによっ
て、分割コアシート部材(102,120)の半分の長
さだけ位相をずらして分割コアシート部材(102,1
20,133)を重ねることができ、取り付け部(10
8,121)を目印にして分割コアシート部材(10
2,120)の重ね合わせを正確に、かつ能率良く行う
ことができる。
【0041】請求項7に係る発明は、取り付け部(10
8,121)が、切除可能に設けられているため、分割
コアシート部材(102,120)を重ね合わせてコア
としたとき、コアの被取り付け部の位置に応じて、取り
付け部(108,121)を選択して使用することがで
き、コア取り付け位置の自由度を高めることができる。
また、取り付け部(108,121)の取り付け位置の
異なる分割コアシート部材を容易しておく必要がなく、
分割コアシート部材を共有化することができる。
8,121)が、切除可能に設けられているため、分割
コアシート部材(102,120)を重ね合わせてコア
としたとき、コアの被取り付け部の位置に応じて、取り
付け部(108,121)を選択して使用することがで
き、コア取り付け位置の自由度を高めることができる。
また、取り付け部(108,121)の取り付け位置の
異なる分割コアシート部材を容易しておく必要がなく、
分割コアシート部材を共有化することができる。
【0042】請求項8に係る発明は、取り付け部(10
8,121)が、分割コアシート部材(120)の分割
数をNとしたとき、円弧に沿った長さの中心位置から、
円弧状の曲率中心Oを中心とする中心角θ(90度/
N)の位置に設けられているので、複数枚分割コアシー
ト部材(120)を積み重ねて行くとき、交互に、裏が
えにして分割コアシート部材(120)を積み重ねる
と、N個の取り付け部(121)が、各々同じ位置に来
るので、取り付け部(121)を目印にして、分割コア
シート部材(120)の重ね合わせを正確に、かつ能率
良く行うことができる。この場合、位置決め部は、貫通
孔(122)であるので、分割コアシート部材(12
0)裏返しにしても請求項4の突起(107)と異なっ
て、突起(107)同士が突き合うようにして重なるこ
とがないので、分割コアシート部材(120)同士の間
に重ね合わせの隙間が生じるようなことがない。
8,121)が、分割コアシート部材(120)の分割
数をNとしたとき、円弧に沿った長さの中心位置から、
円弧状の曲率中心Oを中心とする中心角θ(90度/
N)の位置に設けられているので、複数枚分割コアシー
ト部材(120)を積み重ねて行くとき、交互に、裏が
えにして分割コアシート部材(120)を積み重ねる
と、N個の取り付け部(121)が、各々同じ位置に来
るので、取り付け部(121)を目印にして、分割コア
シート部材(120)の重ね合わせを正確に、かつ能率
良く行うことができる。この場合、位置決め部は、貫通
孔(122)であるので、分割コアシート部材(12
0)裏返しにしても請求項4の突起(107)と異なっ
て、突起(107)同士が突き合うようにして重なるこ
とがないので、分割コアシート部材(120)同士の間
に重ね合わせの隙間が生じるようなことがない。
【0043】請求項9に係る発明は、プレス順送り用の
パイロット孔(131)が形成されたパイロット片(1
32)を切除可能に備えているので、分割コアシート部
材(133)のプレス機械による打ち抜きを正確に行う
ことができる。しかも、分割コアシート部材(133)
をコアにする以前に切除することによって、コアの商品
価値を下げるようなことがない。
パイロット孔(131)が形成されたパイロット片(1
32)を切除可能に備えているので、分割コアシート部
材(133)のプレス機械による打ち抜きを正確に行う
ことができる。しかも、分割コアシート部材(133)
をコアにする以前に切除することによって、コアの商品
価値を下げるようなことがない。
【0044】請求項10に係る発明は、分割コアシート
部材(102,120)に請求項9に係る突起(10
7)が形成されていると、プレスの打ち抜き加工によっ
て打ち抜かれた分割コアシート部材(102,120)
の表裏を間違えて分割コアシート部材(102,12
0)同士を重ねると突起(107)同士が突き合わされ
た状態になるおそれがあるので、プレス順送送り用のパ
イロット孔(131)が形成されたパイロット片(13
2)を切除可能に備えて、かつパイロット孔(131)
の位置が円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に設
定して、表裏を間違えて分割コアシート部材(102,
120)を重ねたとき、パイロット孔(131)同士が
一致しない。これによって、分割コアシート部材の表裏
を間違えて分割コアシート部材を重ねたことを検知し
て、表裏を間違えた分割コアシート部材の重ねあわせを
防止することができる。また、分割コアシート部材の重
ね合わせ作業を速やかに行うことができるようになる。
部材(102,120)に請求項9に係る突起(10
7)が形成されていると、プレスの打ち抜き加工によっ
て打ち抜かれた分割コアシート部材(102,120)
の表裏を間違えて分割コアシート部材(102,12
0)同士を重ねると突起(107)同士が突き合わされ
た状態になるおそれがあるので、プレス順送送り用のパ
イロット孔(131)が形成されたパイロット片(13
2)を切除可能に備えて、かつパイロット孔(131)
の位置が円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に設
定して、表裏を間違えて分割コアシート部材(102,
120)を重ねたとき、パイロット孔(131)同士が
一致しない。これによって、分割コアシート部材の表裏
を間違えて分割コアシート部材を重ねたことを検知し
て、表裏を間違えた分割コアシート部材の重ねあわせを
防止することができる。また、分割コアシート部材の重
ね合わせ作業を速やかに行うことができるようになる。
【0045】請求項11に係る発明も、分割コアシート
部材(102,120)に請求項9に係る突起(10
7)が形成されていると、請求項10に係る発明と同様
に、表裏を間違えて分割コアシート部材(102,12
0)を重ねたとき、パイロット片(132)同士が一致
しない。これによって、分割コアシート部材の表裏を間
違えて分割コアシート部材を重ねたことを検知して、表
裏を間違えた分割コアシート部材の重ねあわせを防止す
ることができる。また、分割コアシート部材の重ね合わ
せ作業を速やかに行うことができるようになる。
部材(102,120)に請求項9に係る突起(10
7)が形成されていると、請求項10に係る発明と同様
に、表裏を間違えて分割コアシート部材(102,12
0)を重ねたとき、パイロット片(132)同士が一致
しない。これによって、分割コアシート部材の表裏を間
違えて分割コアシート部材を重ねたことを検知して、表
裏を間違えた分割コアシート部材の重ねあわせを防止す
ることができる。また、分割コアシート部材の重ね合わ
せ作業を速やかに行うことができるようになる。
【0046】請求項12に係る発明も、分割コアシート
部材(102,120)に請求項9に係る突起(10
7)が形成されていると、請求項10に係る発明と同様
に、表裏を間違えて分割コアシート部材(102,12
0)を重ねたとき、パイロット孔の形状同士が一致しな
い。これによって、分割コアシート部材の表裏を間違え
て分割コアシート部材を重ねたことを検知して、表裏を
間違えた分割コアシート部材の重ねあわせを防止するこ
とができる。また、分割コアシート部材の重ね合わせ作
業を速やかに行うことができるようになる。
部材(102,120)に請求項9に係る突起(10
7)が形成されていると、請求項10に係る発明と同様
に、表裏を間違えて分割コアシート部材(102,12
0)を重ねたとき、パイロット孔の形状同士が一致しな
い。これによって、分割コアシート部材の表裏を間違え
て分割コアシート部材を重ねたことを検知して、表裏を
間違えた分割コアシート部材の重ねあわせを防止するこ
とができる。また、分割コアシート部材の重ね合わせ作
業を速やかに行うことができるようになる。
【0047】請求項13に係る発明は、分割コアシート
部材(102,120)同士を重ねるとき、円弧方向長
さの半分同士を重ね合わせ可能になっているので、重ね
合わせを確実に、かつ強固にすることができる。
部材(102,120)同士を重ねるとき、円弧方向長
さの半分同士を重ね合わせ可能になっているので、重ね
合わせを確実に、かつ強固にすることができる。
【0048】請求項14に係る発明は、上記いずれか1
項の回転電機用の分割コアシート部材(102,12
0,133)を突き合わせて配列されてリング状に形成
されたコアシート(103)を複数有しているので、コ
アシート(103)が、分割コアシート部材(102,
120,133)に形成された位置決め部(107,1
22)によって相対位置決めされ、かつ突き合わせ部
(102A,120A)の位置が互いにずれた状態で重
ねられているので、分割コアシート部材(102,12
0,133)は、突き合わせてリング状に並べてコアシ
ート(103)にするため、コアシート(103)とし
ての空隙の数が突き合わせ部(102A,120A)分
の数だけになり、磁路の損失を少なくすることができ
る。また、材料取りの歩留まりを良くした分割コアシー
ト部材(102,120,133)を備えているので、
コアのコストを下げることができる。さらに、分割コア
シート部材(102,120,133)の位置をずらし
て重ねることによって、板厚偏差を吸収して、コアとし
ての形状にゆがみを少なくすることができる。
項の回転電機用の分割コアシート部材(102,12
0,133)を突き合わせて配列されてリング状に形成
されたコアシート(103)を複数有しているので、コ
アシート(103)が、分割コアシート部材(102,
120,133)に形成された位置決め部(107,1
22)によって相対位置決めされ、かつ突き合わせ部
(102A,120A)の位置が互いにずれた状態で重
ねられているので、分割コアシート部材(102,12
0,133)は、突き合わせてリング状に並べてコアシ
ート(103)にするため、コアシート(103)とし
ての空隙の数が突き合わせ部(102A,120A)分
の数だけになり、磁路の損失を少なくすることができ
る。また、材料取りの歩留まりを良くした分割コアシー
ト部材(102,120,133)を備えているので、
コアのコストを下げることができる。さらに、分割コア
シート部材(102,120,133)の位置をずらし
て重ねることによって、板厚偏差を吸収して、コアとし
ての形状にゆがみを少なくすることができる。
【0049】請求項15に係る発明は、請求項5ないし
8の内、いずれか1項の回転電機用の分割コアシート部
材(102,120)を突き合わせて配列されてリング
状に形成されたコアシート(103)を複数有している
ので、請求項14と同様な効果を奏する。また、不用な
取り付け部(108,121)を切除する場合には、被
取り付け部(108,121)に合わせて取り付け部
(108,121)を設けておくことができる。
8の内、いずれか1項の回転電機用の分割コアシート部
材(102,120)を突き合わせて配列されてリング
状に形成されたコアシート(103)を複数有している
ので、請求項14と同様な効果を奏する。また、不用な
取り付け部(108,121)を切除する場合には、被
取り付け部(108,121)に合わせて取り付け部
(108,121)を設けておくことができる。
【0050】請求項16に係る発明は、請求項9ないし
13の内、いずれか1項の分割コアシート部材(13
3)を突き合わせて配列されてリング状に形成したコア
シート(103)を複数有しているので、請求項14と
同様な効果を奏する。また、コアシート(103)が、
パイロット片(132)が切除されて分割コアシート部
材(133)に形成された位置決め部(107,12
2)によって相対位置決めされて重ねられているので、
パイロット孔(131)を使用してプレス機械によって
正確に打ち抜いた分割コアシート部材(133)を備え
ていることになり、回転電機の回転むらの少なくするこ
とができる。また、材料取りの歩留まりを良くした分割
コアシート部材(133)を備えているので、コアのコ
ストを下げることができる。
13の内、いずれか1項の分割コアシート部材(13
3)を突き合わせて配列されてリング状に形成したコア
シート(103)を複数有しているので、請求項14と
同様な効果を奏する。また、コアシート(103)が、
パイロット片(132)が切除されて分割コアシート部
材(133)に形成された位置決め部(107,12
2)によって相対位置決めされて重ねられているので、
パイロット孔(131)を使用してプレス機械によって
正確に打ち抜いた分割コアシート部材(133)を備え
ていることになり、回転電機の回転むらの少なくするこ
とができる。また、材料取りの歩留まりを良くした分割
コアシート部材(133)を備えているので、コアのコ
ストを下げることができる。
【0051】請求項17に係る発明は、重ね合わされた
分割コアシート部材(102,120)同士は、円弧方
向長さの半分を重ね合わされているので、分割コアシー
ト部材を使用しても強度を保持することができる。
分割コアシート部材(102,120)同士は、円弧方
向長さの半分を重ね合わされているので、分割コアシー
ト部材を使用しても強度を保持することができる。
【0052】請求項18に係る発明は、分割コアシート
部材(102)を突き合わせて配列して形成したリング
状のコアシート(103)上に突き合わせ位置を互いに
ずらして別のコアシート(103)を重ねるコアシート
重ね工程と、一方のコアシート(103)の分割コアシ
ート部材(102)に形成された凸部(107b)を他
方のコアシート(103)の分割コアシート部材(10
2)に形成された凹部(107a)に圧入する加締め工
程と、を繰り返してコアを製造するため、コアシート
(103)が分割コアシート部材(102)によって形
成されていても分割コアシート(103)同士の位置ず
れを加締め工程で防止することができて、回転電機の回
転むらを少なくすることができる。また、材料取りの歩
留まりを良くした分割コアシート部材(102)を使用
しての製造方法であるので、コストの低いコアを提供す
ることができる。
部材(102)を突き合わせて配列して形成したリング
状のコアシート(103)上に突き合わせ位置を互いに
ずらして別のコアシート(103)を重ねるコアシート
重ね工程と、一方のコアシート(103)の分割コアシ
ート部材(102)に形成された凸部(107b)を他
方のコアシート(103)の分割コアシート部材(10
2)に形成された凹部(107a)に圧入する加締め工
程と、を繰り返してコアを製造するため、コアシート
(103)が分割コアシート部材(102)によって形
成されていても分割コアシート(103)同士の位置ず
れを加締め工程で防止することができて、回転電機の回
転むらを少なくすることができる。また、材料取りの歩
留まりを良くした分割コアシート部材(102)を使用
しての製造方法であるので、コストの低いコアを提供す
ることができる。
【0053】請求項19に係る発明は、請求項18に係
る発明において、分割コアシート部材(102)に形成
された被取り付け部に取り付ける取り付け部(108)
の内、不用な取り付け部(108)を切除する切除工程
を加締め工程の前後のいずれかに備えたので、被取り付
け部の位置や形状に合わせた取り付け部(108)を選
択することができるため、コアの取り付け位置の自由度
を増すことができる。
る発明において、分割コアシート部材(102)に形成
された被取り付け部に取り付ける取り付け部(108)
の内、不用な取り付け部(108)を切除する切除工程
を加締め工程の前後のいずれかに備えたので、被取り付
け部の位置や形状に合わせた取り付け部(108)を選
択することができるため、コアの取り付け位置の自由度
を増すことができる。
【0054】請求項20に係る発明は、請求項18に係
る発明において、分割コアシート部材(133)に形成
されたプレス順送送り用のパイロット孔(131)を有
するパイロット片(132)を切除する切除工程を加締
め工程の前後のいずれかに備えているので、プレス機械
による打ち抜きを正確に行うことのできる分割コアシー
ト部材(133)を使用することができて、回転電機の
回転むらを少なくすることができる。また、材料取りの
歩留まりを良くした分割コアシート部材(133)を使
用しての製造方法であるので、コストの低いコアを提供
することができる。
る発明において、分割コアシート部材(133)に形成
されたプレス順送送り用のパイロット孔(131)を有
するパイロット片(132)を切除する切除工程を加締
め工程の前後のいずれかに備えているので、プレス機械
による打ち抜きを正確に行うことのできる分割コアシー
ト部材(133)を使用することができて、回転電機の
回転むらを少なくすることができる。また、材料取りの
歩留まりを良くした分割コアシート部材(133)を使
用しての製造方法であるので、コストの低いコアを提供
することができる。
【0055】請求項21に係る発明は、分割コアシート
部材(120)を突き合わせて配列してリング状に形成
したコアシート(103)上に突き合わせ位置を互いに
ずらして別のコアシート(103)を重ねるコアシート
(103)重ね工程と、一方のコアシート(103)の
分割コアシート部材(120)に形成された位置決め用
の貫通孔(122)と、他方のコアシート(103)の
分割コアシート部材(120)に形成された位置決め用
の貫通孔(122)とを一致させる位置合わせ加締め工
程と、貫通孔(122)に加締め軸を貫通して、該加締
め軸の両端を加締めてコアシート(103)同士を一体
化する一体化工程と、を備えているため、コアシート
(103)が分割コアシート部材(120)によって形
成されていても分割コアシート(103)同士を加締め
軸で位置ずれを防止することができて、回転電機の回転
むらの少なくすることができる。また、材料取りの歩留
まりを良くした分割コアシート部材(120)を使用し
ての製造方法であるので、コストの低いコアを提供する
ことができる。
部材(120)を突き合わせて配列してリング状に形成
したコアシート(103)上に突き合わせ位置を互いに
ずらして別のコアシート(103)を重ねるコアシート
(103)重ね工程と、一方のコアシート(103)の
分割コアシート部材(120)に形成された位置決め用
の貫通孔(122)と、他方のコアシート(103)の
分割コアシート部材(120)に形成された位置決め用
の貫通孔(122)とを一致させる位置合わせ加締め工
程と、貫通孔(122)に加締め軸を貫通して、該加締
め軸の両端を加締めてコアシート(103)同士を一体
化する一体化工程と、を備えているため、コアシート
(103)が分割コアシート部材(120)によって形
成されていても分割コアシート(103)同士を加締め
軸で位置ずれを防止することができて、回転電機の回転
むらの少なくすることができる。また、材料取りの歩留
まりを良くした分割コアシート部材(120)を使用し
ての製造方法であるので、コストの低いコアを提供する
ことができる。
【0056】請求項22に係る発明は、請求項21に係
る発明において、分割コアシート部材(120)に形成
された被取り付け部(121)に取り付ける取り付け部
(121)の内、不用な取り付け部(121)を切除す
る切除工程を一体化工程の前に備えたので、被取り付け
部(121)の位置や形状に合わせた取り付け部(12
1)を選択することができるため、コアの取り付け位置
の自由度を増すことができる。
る発明において、分割コアシート部材(120)に形成
された被取り付け部(121)に取り付ける取り付け部
(121)の内、不用な取り付け部(121)を切除す
る切除工程を一体化工程の前に備えたので、被取り付け
部(121)の位置や形状に合わせた取り付け部(12
1)を選択することができるため、コアの取り付け位置
の自由度を増すことができる。
【0057】請求項23に係る発明は、請求項21に係
る発明において、分割コアシート部材(133)に形成
されてプレス順送送り用のパイロット孔(131)を有
するパイロット片(132)を切除する切除工程を一体
化工程の前に備えたので、プレス機械による打ち抜きを
正確に行うことのできる分割コアシート部材(133)
を使用することができて、回転電機の回転むらを少なく
することができる。また、材料取りの歩留まりを良くし
た分割コアシート部材(133)を使用しての製造方法
であるので、コストの低いコアを提供することができ
る。
る発明において、分割コアシート部材(133)に形成
されてプレス順送送り用のパイロット孔(131)を有
するパイロット片(132)を切除する切除工程を一体
化工程の前に備えたので、プレス機械による打ち抜きを
正確に行うことのできる分割コアシート部材(133)
を使用することができて、回転電機の回転むらを少なく
することができる。また、材料取りの歩留まりを良くし
た分割コアシート部材(133)を使用しての製造方法
であるので、コストの低いコアを提供することができ
る。
【0058】請求項24に係る発明は、コアシート重ね
工程において、分割コアシート部材同士を重ね合わせる
とき、分割コアシート部材の円弧方向長さの半分同士を
重ね合わせるのでコアを強固に組み立てることができ
る。
工程において、分割コアシート部材同士を重ね合わせる
とき、分割コアシート部材の円弧方向長さの半分同士を
重ね合わせるのでコアを強固に組み立てることができ
る。
【0059】なお、上記括弧内の符号は、図面と対照す
るためのものであって、本発明の理解を容易化、迅速化
するための便宜的なものであって、これによって各請求
項に記載される構成に何等影響を及ぼすものではない。
るためのものであって、本発明の理解を容易化、迅速化
するための便宜的なものであって、これによって各請求
項に記載される構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の回転電機用の
分割コアシート部材と、この分割コアシート部材を備え
た回転電機用のコアと、このコアを製造する方法とを図
に基づいて説明する。なお、実施の形態において示す数
値は、発明の内容を理解しやすくするために示したもの
であって、本発明は、その数値に限定されるものではな
い。
分割コアシート部材と、この分割コアシート部材を備え
た回転電機用のコアと、このコアを製造する方法とを図
に基づいて説明する。なお、実施の形態において示す数
値は、発明の内容を理解しやすくするために示したもの
であって、本発明は、その数値に限定されるものではな
い。
【0061】本実施形態のコアは、図9に示す形状をし
ている。すなわち、コア101は、後述する分割コアシ
ート部材102を突き合わせて配列されてリング状に形
成されたコアシート103を分割コアシート部材102
に形成された突起によって相対位置決めされ、かつ突き
合わせ部102Aの位置が互いにずれた状態で複数枚重
ねて形成されている。
ている。すなわち、コア101は、後述する分割コアシ
ート部材102を突き合わせて配列されてリング状に形
成されたコアシート103を分割コアシート部材102
に形成された突起によって相対位置決めされ、かつ突き
合わせ部102Aの位置が互いにずれた状態で複数枚重
ねて形成されている。
【0062】コア101を構成している分割コアシート
部材102を図1に示す。分割コアシート部材102
は、ヨーク104から突出した多数のティース105間
に多数のスロット106が形成されたリング状のコアシ
ート103を周方向に等分割した形状に形成されてい
る。このため、分割コアシート部材102は、円弧状に
形成されている。分割コアシート部材102には、分割
コアシート部材102同士を突き合わせてリング状に並
べてコアシート103状の状態にしながら、図5に示す
ように重ね合わせたとき、突き合わせ部102Aの位置
が互いにずれて、ティース105が重なるように相互の
位置を決める突起(位置決め部)107が突設されてい
る。なお、ティース105は、不図示のコイルが巻かれ
るか、あるいは、あらかじめ筒状に巻かれたコイルが装
着される部分である。
部材102を図1に示す。分割コアシート部材102
は、ヨーク104から突出した多数のティース105間
に多数のスロット106が形成されたリング状のコアシ
ート103を周方向に等分割した形状に形成されてい
る。このため、分割コアシート部材102は、円弧状に
形成されている。分割コアシート部材102には、分割
コアシート部材102同士を突き合わせてリング状に並
べてコアシート103状の状態にしながら、図5に示す
ように重ね合わせたとき、突き合わせ部102Aの位置
が互いにずれて、ティース105が重なるように相互の
位置を決める突起(位置決め部)107が突設されてい
る。なお、ティース105は、不図示のコイルが巻かれ
るか、あるいは、あらかじめ筒状に巻かれたコイルが装
着される部分である。
【0063】分割コアシート部材120の長さは、コア
シートを等分割した1つの長さを有している。すなわ
ち、分割数をNとした場合、中心角(360度/N)に
相当する長さになっている。また、突起107は、分割
数をNとし、形成したい突起107の数をM(ただし、
偶数)としたとき、円弧状の曲率中心Oを中心とする円
上に中心角(360度/(N・M))(以下、この式を
(1)式とする)の間隔で、かつ円弧に沿った長さの中
心位置CLを対称にして配設されている。なお、後述す
るように、突起107の数Mは、4つ以上であると、2
つ以上が重なり合うので、重ね合わせが安定する。
シートを等分割した1つの長さを有している。すなわ
ち、分割数をNとした場合、中心角(360度/N)に
相当する長さになっている。また、突起107は、分割
数をNとし、形成したい突起107の数をM(ただし、
偶数)としたとき、円弧状の曲率中心Oを中心とする円
上に中心角(360度/(N・M))(以下、この式を
(1)式とする)の間隔で、かつ円弧に沿った長さの中
心位置CLを対称にして配設されている。なお、後述す
るように、突起107の数Mは、4つ以上であると、2
つ以上が重なり合うので、重ね合わせが安定する。
【0064】本実施形態における分割コアシート部材1
02は、コアシート103を3分割した形状になってい
る。このため、分割コアシート部材102の長さは、中
心角120度に相当する長さになっている。また、突起
107の間隔は、分割数3であり、突起107の数を4
とした場合、分割コアシート部材102の中心角θは、
(1)式より、360度/(3・4)=30度になる。
02は、コアシート103を3分割した形状になってい
る。このため、分割コアシート部材102の長さは、中
心角120度に相当する長さになっている。また、突起
107の間隔は、分割数3であり、突起107の数を4
とした場合、分割コアシート部材102の中心角θは、
(1)式より、360度/(3・4)=30度になる。
【0065】このようにして、形成された突起107の
内、半分の数の突起同士を重ねると、分割コアシート部
材102同士は、円弧長さの半分が重なり合う。本実施
形態では、分割コアシート部材102は、中心角120
度に相当する長さを有して4つの突起107が突設され
ているので、2つの突起同士を重ねると、分割コアシー
ト部材102同士は、中心角60度に相当する長さの部
分が重なり合う。
内、半分の数の突起同士を重ねると、分割コアシート部
材102同士は、円弧長さの半分が重なり合う。本実施
形態では、分割コアシート部材102は、中心角120
度に相当する長さを有して4つの突起107が突設され
ているので、2つの突起同士を重ねると、分割コアシー
ト部材102同士は、中心角60度に相当する長さの部
分が重なり合う。
【0066】突起107は、図4(a)に示すように、
凹部107aと凸部107bとが一体に形成された、一
般にエンボスと言われているものである。凸部107b
は、図4(b)に示すように、分割コアシート部材10
2同士を重ねたとき、他方の分割コアシート部材102
の凹部107bに圧入されるように、凹部107bより
も僅かに大きく形成されている。
凹部107aと凸部107bとが一体に形成された、一
般にエンボスと言われているものである。凸部107b
は、図4(b)に示すように、分割コアシート部材10
2同士を重ねたとき、他方の分割コアシート部材102
の凹部107bに圧入されるように、凹部107bより
も僅かに大きく形成されている。
【0067】また、分割コアシート部材102の円弧に
沿った長さの中央位置(CL)には、被取り付け部に取
り付ける取り付け片(取り付け部)108を一体に切除
可能に設けられている。
沿った長さの中央位置(CL)には、被取り付け部に取
り付ける取り付け片(取り付け部)108を一体に切除
可能に設けられている。
【0068】以上の形状をした分割コアシート部材10
2は、コイル状またはシート状の電磁鋼板をプレス機械
に打ち抜かれて形成される。分割コアシート部材102
は、コアシート10を分割した形状に形成されている
が、その分割数は、材料取りの歩留まり、コア101と
しての固定、保持方法、必要とする剛性等によって決ま
る。しかし、一般に2ないし6分割が最適である。この
ように、分割コアシート部材102を、コアシート10
を分割した形状にすることによって、材料取り歩留まり
が、従来約10%ないし約20%であったのが、約60
%に改善される。
2は、コイル状またはシート状の電磁鋼板をプレス機械
に打ち抜かれて形成される。分割コアシート部材102
は、コアシート10を分割した形状に形成されている
が、その分割数は、材料取りの歩留まり、コア101と
しての固定、保持方法、必要とする剛性等によって決ま
る。しかし、一般に2ないし6分割が最適である。この
ように、分割コアシート部材102を、コアシート10
を分割した形状にすることによって、材料取り歩留まり
が、従来約10%ないし約20%であったのが、約60
%に改善される。
【0069】次に、以上の形状をした分割コアシート部
材102を使用したコア101の製造手順を説明する。
材102を使用したコア101の製造手順を説明する。
【0070】まず、図2(a)に示すように、分割コア
シート部材102を突き合わせて配列して形成したリン
グ状のコアシート103の上に、図2(b)に示す配置
になるように位相を60度ずらして、図2(a)の分割
コアシート部材の上に次の分割コアシート部材を重ね
る。突起107を2つずつ重ねると、60度位相をずら
して重ねることができる。すると、平面視、図3に示す
ようになる(コアシート重ね工程)。
シート部材102を突き合わせて配列して形成したリン
グ状のコアシート103の上に、図2(b)に示す配置
になるように位相を60度ずらして、図2(a)の分割
コアシート部材の上に次の分割コアシート部材を重ね
る。突起107を2つずつ重ねると、60度位相をずら
して重ねることができる。すると、平面視、図3に示す
ようになる(コアシート重ね工程)。
【0071】その後、図2(b)の分割コアシート部材
102の凹部107bに図2(a)の分割コアシート部
材102の凸部107aを図4(b)に示すように圧入し
て(加締めて)、図2(a)の分割コアシート部材10
2と図2(b)の分割コアシート部材102とを一体化
することができる(加締め工程)。このコアシート重ね
工程と、加締め工程とを繰り返すことによって、図5、
図4(c)に示すように積層されて、コア101が形成さ
れる。
102の凹部107bに図2(a)の分割コアシート部
材102の凸部107aを図4(b)に示すように圧入し
て(加締めて)、図2(a)の分割コアシート部材10
2と図2(b)の分割コアシート部材102とを一体化
することができる(加締め工程)。このコアシート重ね
工程と、加締め工程とを繰り返すことによって、図5、
図4(c)に示すように積層されて、コア101が形成さ
れる。
【0072】しかし、図3に示すように取り付け部10
8は、60度間隔で配置されている。このため、取り付
け片108の内、被取り付け部の位置や形状に応じて、
不必要な取り付け片108は切除する必要がある(切除
工程)。切除には、図6に示す、取り付け片切除機11
0を使用する。取り付け片切除機110は、分割コアシ
ート部材102が積載積層される基台111と、基台1
11に突設されて分離コアシート部材102をリング状
に位置決めする円柱軸112と、円柱軸112に昇降自
在に嵌合して分離コアシート部材102を基台111に
押し付ける押圧板113と、押圧板113の外周に昇降
自在に嵌合して取り付け片108を切除する切除リング
114等で構成されている。
8は、60度間隔で配置されている。このため、取り付
け片108の内、被取り付け部の位置や形状に応じて、
不必要な取り付け片108は切除する必要がある(切除
工程)。切除には、図6に示す、取り付け片切除機11
0を使用する。取り付け片切除機110は、分割コアシ
ート部材102が積載積層される基台111と、基台1
11に突設されて分離コアシート部材102をリング状
に位置決めする円柱軸112と、円柱軸112に昇降自
在に嵌合して分離コアシート部材102を基台111に
押し付ける押圧板113と、押圧板113の外周に昇降
自在に嵌合して取り付け片108を切除する切除リング
114等で構成されている。
【0073】取り付け片108の切除は、次のようにし
て行われる。60度位相をずらして加締められてリング
状になった分割コアシート部材を円柱軸112に挿入し
て基台111に載置する。そして、押圧板113を下降
させて重なっている分割コアシート部材102を基台1
11に押し付ける。その後、切除リング114を下降さ
せて、切除リング114で取り付け片108を切除す
る。
て行われる。60度位相をずらして加締められてリング
状になった分割コアシート部材を円柱軸112に挿入し
て基台111に載置する。そして、押圧板113を下降
させて重なっている分割コアシート部材102を基台1
11に押し付ける。その後、切除リング114を下降さ
せて、切除リング114で取り付け片108を切除す
る。
【0074】1枚の分割コアシート部材102には、1
つの取り付け片108が突設しているため、コアシート
1枚分で3つの取り付け片108が突設していることに
なる(図2(a)(b)参照)。分割コアシート部材1
02は、60度位相をずらして積層してあるため、積層
された分割コアシート部材を平面視すると、図3に示す
ように、60度間隔で6個突き出ている。この内、12
0度間隔で必要な場合には、3個切除する必要がある。
つの取り付け片108が突設しているため、コアシート
1枚分で3つの取り付け片108が突設していることに
なる(図2(a)(b)参照)。分割コアシート部材1
02は、60度位相をずらして積層してあるため、積層
された分割コアシート部材を平面視すると、図3に示す
ように、60度間隔で6個突き出ている。この内、12
0度間隔で必要な場合には、3個切除する必要がある。
【0075】必要でない取り付け片108に該当する分
割コアシート部材を積層したとき、切除リング114を
下降させて同時に3つの取り付け片を切除する(切除工
程)。また、高さ方向における不必要な取り付け片10
8の除去も同様にして行う。これらの切除工程は、加締
め工程前、あるいは後のいずれで行ってもよい。
割コアシート部材を積層したとき、切除リング114を
下降させて同時に3つの取り付け片を切除する(切除工
程)。また、高さ方向における不必要な取り付け片10
8の除去も同様にして行う。これらの切除工程は、加締
め工程前、あるいは後のいずれで行ってもよい。
【0076】なお、取り付け片108を切除する方法に
は次ぎの2通りがある。
は次ぎの2通りがある。
【0077】第1に、図7に示すように、片方の端から
切り取り始めて反対側の端へ進行するように斜めの刃先
を持つ切除リングによって切除する。この方法は、取り
付け片108を斜めの刃先で切除するため、切除加重が
小さい。
切り取り始めて反対側の端へ進行するように斜めの刃先
を持つ切除リングによって切除する。この方法は、取り
付け片108を斜めの刃先で切除するため、切除加重が
小さい。
【0078】第2に、図8に示すように、取り付け片1
08の両側から切り込みを開始し、円周方向の切削力の
バランスを取りながら切り込み、最後に中央部分で切り
落とすように山刃を持つ切除リングによって切除する。
この方法は、取り付け部108の両側から取り付け部1
08を切除するため、切除リングに回転力が加わるよう
なことがなく、取り付け部108を確実に除去すること
ができる。
08の両側から切り込みを開始し、円周方向の切削力の
バランスを取りながら切り込み、最後に中央部分で切り
落とすように山刃を持つ切除リングによって切除する。
この方法は、取り付け部108の両側から取り付け部1
08を切除するため、切除リングに回転力が加わるよう
なことがなく、取り付け部108を確実に除去すること
ができる。
【0079】以上のように、コアシート重ね工程、加締
め工程、必要に応じて切除工程を行うことによって、分
割コアシート部材をコア101にすることができる。突
起107が中心角30度の間隔に4つ突設されているた
め、突起107を2つずつ重ねると、60度位相をずら
して重ねることができる。
め工程、必要に応じて切除工程を行うことによって、分
割コアシート部材をコア101にすることができる。突
起107が中心角30度の間隔に4つ突設されているた
め、突起107を2つずつ重ねると、60度位相をずら
して重ねることができる。
【0080】したがって、突き合わせ部102Aをその
突き合わせ部102Aに重なっている分割コアシート部
材102の円弧長さ方向の中央(CL)に位置させるこ
とができ、コア101としての強度を高めることができ
る。さらに、重なった分割コアシート部材同士を2箇所
で位置を決めるため、相対位置決めが確実になる。しか
も、分割コアシート部材102は、同一のプレス型によ
って打ち抜かれるため、突起の形状と位置をすべての分
割コアシート部材において同一になるので、コアシート
重ね工程、加締め工程を確実かつ正確に行うことができ
る。また、分割コアシート部材の位置をずらして重ねる
ことによって、板厚偏差を吸収することができる。さら
に、コアシートとしての空隙が従来よりも少なくして、
磁路の損失を少なくすることができる。すなわち、3
相、6極、36スロット、3分割とすると、本実施形態
では、3箇所/36スロット、3箇所/6極であるた
め、1極当たり0.5箇所となる。実際に実施できる限
界の6分割であっても、6箇所/6極で、1極当たり1
箇所となる。これに対して、従来例の第2の製造方法
(図17参照)であると、36箇所/36スロットであ
るが、ヨークが環状で空隙箇所がティース付け根部のた
め、1極当たり2箇所となる。さらに、従来例の第3の
製造方法(図18参照)であると、36箇所/36スロッ
トであるが空隙箇所がヨーク部であるため36箇所/6
極であるため、1極当たり6箇所となる。このように、
本実施形態の分割コアシート部材が3分割のコア101
と比較して、従来例の第2の製造方法によって作られる
コアは4倍、従来例の第3の製造方法によって作られる
コアは12倍の空隙の影響がある。したがって、本実施
形態のコア101は磁路の損失が少ない。
突き合わせ部102Aに重なっている分割コアシート部
材102の円弧長さ方向の中央(CL)に位置させるこ
とができ、コア101としての強度を高めることができ
る。さらに、重なった分割コアシート部材同士を2箇所
で位置を決めるため、相対位置決めが確実になる。しか
も、分割コアシート部材102は、同一のプレス型によ
って打ち抜かれるため、突起の形状と位置をすべての分
割コアシート部材において同一になるので、コアシート
重ね工程、加締め工程を確実かつ正確に行うことができ
る。また、分割コアシート部材の位置をずらして重ねる
ことによって、板厚偏差を吸収することができる。さら
に、コアシートとしての空隙が従来よりも少なくして、
磁路の損失を少なくすることができる。すなわち、3
相、6極、36スロット、3分割とすると、本実施形態
では、3箇所/36スロット、3箇所/6極であるた
め、1極当たり0.5箇所となる。実際に実施できる限
界の6分割であっても、6箇所/6極で、1極当たり1
箇所となる。これに対して、従来例の第2の製造方法
(図17参照)であると、36箇所/36スロットであ
るが、ヨークが環状で空隙箇所がティース付け根部のた
め、1極当たり2箇所となる。さらに、従来例の第3の
製造方法(図18参照)であると、36箇所/36スロッ
トであるが空隙箇所がヨーク部であるため36箇所/6
極であるため、1極当たり6箇所となる。このように、
本実施形態の分割コアシート部材が3分割のコア101
と比較して、従来例の第2の製造方法によって作られる
コアは4倍、従来例の第3の製造方法によって作られる
コアは12倍の空隙の影響がある。したがって、本実施
形態のコア101は磁路の損失が少ない。
【0081】ところで、以上の実施形態において、分割
コアシート部材同士は、突起107を加締めて一体化し
ているが、突起107の代わりに貫通孔を形成し、その
貫通孔を基準に分離コアシート部材の位置合わせを行
い、そして、貫通孔に加締め軸を貫通させてその両端を
加締めて、分割コアシート部材を一体化する(一体化工
程)ことによって、コアを形成してもよい。
コアシート部材同士は、突起107を加締めて一体化し
ているが、突起107の代わりに貫通孔を形成し、その
貫通孔を基準に分離コアシート部材の位置合わせを行
い、そして、貫通孔に加締め軸を貫通させてその両端を
加締めて、分割コアシート部材を一体化する(一体化工
程)ことによって、コアを形成してもよい。
【0082】この場合、貫通孔を目視で、あるいは軸状
の治具に挿入して、容易に分割コアシート部材の位置を
合わせることができる。また、加締め軸の両端を加締め
て分割コアシート部材を一体化することができるので、
分割コアシート部材を確実に一体化することができる。
の治具に挿入して、容易に分割コアシート部材の位置を
合わせることができる。また、加締め軸の両端を加締め
て分割コアシート部材を一体化することができるので、
分割コアシート部材を確実に一体化することができる。
【0083】また、取り付け片は、図10(a)に示すよ
うに、分割コアシート部材の分割数をNとしたとき、円
弧に沿った長さの中心位置から、円弧状の中心Oを中心
とする中心角θ=(90度/N)の位置に設けてもよ
い。すなわち、3分割の分割コアシート部材120の取
り付け片(取り付け部)121は、円弧に沿った長さの
中心位置CLから、円弧状の曲率中心を中心とする中心
角θ=(90度/3)=30度の位置に設けられてい
る。
うに、分割コアシート部材の分割数をNとしたとき、円
弧に沿った長さの中心位置から、円弧状の中心Oを中心
とする中心角θ=(90度/N)の位置に設けてもよ
い。すなわち、3分割の分割コアシート部材120の取
り付け片(取り付け部)121は、円弧に沿った長さの
中心位置CLから、円弧状の曲率中心を中心とする中心
角θ=(90度/3)=30度の位置に設けられてい
る。
【0084】このように、取り付け片121の位置を分
割コアシート部材120の円弧に沿った長さの中心位置
(CL)から30度ずれた位置に設けると、複数枚分割
コアシート部材120を重ねるとき、1枚おきのコアシ
ートに相当する分割コアシート部材120を裏返しにす
ると、図10(b)に示すように、3個の取り付け片1
21が、裏返しにしていない図10(a)の分割コアシ
ート部材120の取り付け片121と、同じ位置に来
る。したがって、複数枚分割コアシート部材120を重
ねるとき、1枚おきのコアシートに相当する分割コアシ
ート部材120を裏返しにして重ねて、平面視すると、
取り付け片が3個突出していることになる。
割コアシート部材120の円弧に沿った長さの中心位置
(CL)から30度ずれた位置に設けると、複数枚分割
コアシート部材120を重ねるとき、1枚おきのコアシ
ートに相当する分割コアシート部材120を裏返しにす
ると、図10(b)に示すように、3個の取り付け片1
21が、裏返しにしていない図10(a)の分割コアシ
ート部材120の取り付け片121と、同じ位置に来
る。したがって、複数枚分割コアシート部材120を重
ねるとき、1枚おきのコアシートに相当する分割コアシ
ート部材120を裏返しにして重ねて、平面視すると、
取り付け片が3個突出していることになる。
【0085】この場合、図3に示した場合と異なって、
取り付け片121の切除作業を行う必要がない場合があ
り、コア組み立て作業が簡単になる。ただし、高さ方向
の取り付け片121で不用な取り付け片は切除する必要
がある。また、分割コアシート部材120を3つの取り
付け片121がそれぞれ重なるので、取り付け部を目印
にして、分割コアシート部材の重ね合わせを正確に、か
つ能率よく行うことができる。
取り付け片121の切除作業を行う必要がない場合があ
り、コア組み立て作業が簡単になる。ただし、高さ方向
の取り付け片121で不用な取り付け片は切除する必要
がある。また、分割コアシート部材120を3つの取り
付け片121がそれぞれ重なるので、取り付け部を目印
にして、分割コアシート部材の重ね合わせを正確に、か
つ能率よく行うことができる。
【0086】なお、分割コアシート部材120を裏返し
にして重ねるため、分割コアシート部材120に突起1
07が設けられていると、突起同士が突き合う状態にな
り、分割コアシート部材120同士の間に隙間が生じ
て、分割コアシート部材120同士が密着できなくな
る。そこで、図10(a)、(b)に示す分割コアシー
ト部材120には、突起の代わりに貫通孔(位置決め
部)122が設けられている。図10(a)、(b)に
示す、分割コアシート部材120は、貫通孔122を6
個有している。貫通孔122の間隔は、(1)式より、
N=3、M=6であるから、(360度/(3・6))
=20度となり、中心角(θ)20度間隔で形成されて
いる。
にして重ねるため、分割コアシート部材120に突起1
07が設けられていると、突起同士が突き合う状態にな
り、分割コアシート部材120同士の間に隙間が生じ
て、分割コアシート部材120同士が密着できなくな
る。そこで、図10(a)、(b)に示す分割コアシー
ト部材120には、突起の代わりに貫通孔(位置決め
部)122が設けられている。図10(a)、(b)に
示す、分割コアシート部材120は、貫通孔122を6
個有している。貫通孔122の間隔は、(1)式より、
N=3、M=6であるから、(360度/(3・6))
=20度となり、中心角(θ)20度間隔で形成されて
いる。
【0087】以上説明した、分割コアシート部材10
2,120には、取り付け片108,121を突設して
あるが、取り付け片は必ずしも必要としない。
2,120には、取り付け片108,121を突設して
あるが、取り付け片は必ずしも必要としない。
【0088】分割コアシート部材は、プレス機械の打ち
抜き作業によって形成されるため、取り付け片108,
121の代わりに、図11に示すように、プレス順送送
り用のパイロット孔131が形成されたパイロット片1
32を切除可能に設けてもよい。この場合、取り付け片
108は設けられているが、必ずしも必要としない。パ
イロット片132を有する分割コアシート部材133
は、ティース105と、スロット106とが正確に形成
される。この分割コアシート部材133には突起107
が、または貫通孔122が形成されている。また、パイ
ロット孔131は、分割コアシート部材133の位置決
めにも使用することができる。
抜き作業によって形成されるため、取り付け片108,
121の代わりに、図11に示すように、プレス順送送
り用のパイロット孔131が形成されたパイロット片1
32を切除可能に設けてもよい。この場合、取り付け片
108は設けられているが、必ずしも必要としない。パ
イロット片132を有する分割コアシート部材133
は、ティース105と、スロット106とが正確に形成
される。この分割コアシート部材133には突起107
が、または貫通孔122が形成されている。また、パイ
ロット孔131は、分割コアシート部材133の位置決
めにも使用することができる。
【0089】プレス機械によって打ち抜かれた分割コア
シート部材に、突起107が形成されている場合、分割
コアシート部材を重ねるとき突起の向きを1枚1枚確認
してから重ねなければならない。このため、コアシート
重ね工程に時間を要することがある。そこで、突起13
2を使用して、重ねるとき目視によって、分割コアシー
ト部材の表裏を容易に確認できるようにする必要があ
る。
シート部材に、突起107が形成されている場合、分割
コアシート部材を重ねるとき突起の向きを1枚1枚確認
してから重ねなければならない。このため、コアシート
重ね工程に時間を要することがある。そこで、突起13
2を使用して、重ねるとき目視によって、分割コアシー
ト部材の表裏を容易に確認できるようにする必要があ
る。
【0090】それには、次ぎのような3つの形状の内、
いずれか1つの形状にすることが好ましい(いずれも、
図示省略)。
いずれか1つの形状にすることが好ましい(いずれも、
図示省略)。
【0091】第1に、パイロット孔の位置を分割コアシ
ート部材の円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に
形成する。このようにすると、表裏を間違えて分割コア
シート部材を重ねたとき、パイロット孔同士が一致しな
い。これによって、分割コアシート部材の表裏を間違え
て分割コアシート部材を重ねていることを検知すること
ができ、分割コアシート部材の重ね合わせを確実に行う
ことができる。
ート部材の円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に
形成する。このようにすると、表裏を間違えて分割コア
シート部材を重ねたとき、パイロット孔同士が一致しな
い。これによって、分割コアシート部材の表裏を間違え
て分割コアシート部材を重ねていることを検知すること
ができ、分割コアシート部材の重ね合わせを確実に行う
ことができる。
【0092】第2に、パイロット片を分割コアシート部
材の円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に形成す
る。このようにすると、表裏を間違えて分割コアシート
部材を重ねたとき、パイロット片同士が一致しない。こ
れによって、分割コアシート部材の表裏を間違えて分割
コアシート部材を重ねていることを検知することがで
き、分割コアシート部材の重ね合わせを確実に行うこと
ができる。
材の円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に形成す
る。このようにすると、表裏を間違えて分割コアシート
部材を重ねたとき、パイロット片同士が一致しない。こ
れによって、分割コアシート部材の表裏を間違えて分割
コアシート部材を重ねていることを検知することがで
き、分割コアシート部材の重ね合わせを確実に行うこと
ができる。
【0093】第3に、パイロット孔を分割コアシート部
材の曲率中心Oを通る直線に対して非対称の形状にす
る。このようにすると、表裏を間違えて分割コアシート
部材を重ねたとき、パイロット孔の形状同士が一致しな
い。これによって、分割コアシート部材の表裏を間違え
て分割コアシート部材を重ねていることを検知すること
ができ、分割コアシート部材の重ね合わせを確実に行う
ことができる。
材の曲率中心Oを通る直線に対して非対称の形状にす
る。このようにすると、表裏を間違えて分割コアシート
部材を重ねたとき、パイロット孔の形状同士が一致しな
い。これによって、分割コアシート部材の表裏を間違え
て分割コアシート部材を重ねていることを検知すること
ができ、分割コアシート部材の重ね合わせを確実に行う
ことができる。
【0094】以上のパイロット片は、切除する必要があ
る(切除工程)。切除には、図12に示すパイロット片
切除機140を使用する。パイロット片切除機140
は、分割コアシート部材133が積載積層される基台1
41と、基台141に突設されて分離コアシート部材1
33をリング状に位置決めする円柱軸142と、円柱軸
142に昇降自在に嵌合して分離コアシート部材133
を基台141に押し付ける押圧板143と、押圧板14
3の外周に昇降自在に嵌合してパイロット片132を切
除する切除リング144、切除リング144に昇降自在
に設けられパイロット孔131を貫通して、パイロット
片132の位置を位置決めする位置決めピン145、基
台141の外周に設けられて位置決めピン145の円錐
形状の先端145aを受け入れる受け入れ孔146が形
成されたピン位置決め板147等で構成されている。
る(切除工程)。切除には、図12に示すパイロット片
切除機140を使用する。パイロット片切除機140
は、分割コアシート部材133が積載積層される基台1
41と、基台141に突設されて分離コアシート部材1
33をリング状に位置決めする円柱軸142と、円柱軸
142に昇降自在に嵌合して分離コアシート部材133
を基台141に押し付ける押圧板143と、押圧板14
3の外周に昇降自在に嵌合してパイロット片132を切
除する切除リング144、切除リング144に昇降自在
に設けられパイロット孔131を貫通して、パイロット
片132の位置を位置決めする位置決めピン145、基
台141の外周に設けられて位置決めピン145の円錐
形状の先端145aを受け入れる受け入れ孔146が形
成されたピン位置決め板147等で構成されている。
【0095】パイロット片132の切除は、次のように
して行われる。60度位相をずらして加締められてリン
グ状に形成された分割コアシート部材を円柱軸142に
挿入して、基台141に載置する。そして、位置決めピ
ン145をパイロット孔131に挿入してパイロット片
132の位置決めをする。その後、押圧板143を下降
させて、重なっている分割コアシート部材133を基台
141に押し付ける。最後に、切除リング144を下降
させて、切除リング144でパイロット片132を切除
する。
して行われる。60度位相をずらして加締められてリン
グ状に形成された分割コアシート部材を円柱軸142に
挿入して、基台141に載置する。そして、位置決めピ
ン145をパイロット孔131に挿入してパイロット片
132の位置決めをする。その後、押圧板143を下降
させて、重なっている分割コアシート部材133を基台
141に押し付ける。最後に、切除リング144を下降
させて、切除リング144でパイロット片132を切除
する。
【0096】以上の切除工程は、パイロット孔131を
利用して分割コアシート部材133の位置決めを行って
から行うため、一体化工程前に行う。
利用して分割コアシート部材133の位置決めを行って
から行うため、一体化工程前に行う。
【0097】なお、パイロット片132を切除する方法
には次の3通りがある。
には次の3通りがある。
【0098】第1に、図13に示すように、パイロット
片132の根元を残して両側に切り込み132a,13
2aを入れて、パイロット片132を傾けておいて、切
除リング144によって切除する。
片132の根元を残して両側に切り込み132a,13
2aを入れて、パイロット片132を傾けておいて、切
除リング144によって切除する。
【0099】第2に、図14に示すように、パイロット
片132の切除加重が小さくなるように、片方の端から
切除が始まり反対の端へ進行するように、分割コアシー
ト部材133の面に対して傾斜した刃先を有する切除リ
ング144によって切除する。
片132の切除加重が小さくなるように、片方の端から
切除が始まり反対の端へ進行するように、分割コアシー
ト部材133の面に対して傾斜した刃先を有する切除リ
ング144によって切除する。
【0100】第3に、図15に示すように、パイロット
片132の両端から同時に切り込みを開始し、分割コア
シート部材133の円弧に沿った方向の切除バランスを
取りながら順次切り込み、最後に中央部分を切り落とす
ように山刃を持つ切除リング144によって切除する。
片132の両端から同時に切り込みを開始し、分割コア
シート部材133の円弧に沿った方向の切除バランスを
取りながら順次切り込み、最後に中央部分を切り落とす
ように山刃を持つ切除リング144によって切除する。
【0101】なお、以上の実施の形態では、分割コアシ
ート部材102,120,133は、半分ずつ他の2つ
の分割コアシート部材に跨って重ねるようにしてある
が、突起107あるいは貫通孔122が一致する重なり
方であるならば、半分ずつである必要はない。例えば、
図1の分割コアシート部材102の場合、重ね合わせる
2つの分割シート部材の内、一方の分割シート部材に1
つの突起を一致させて30度に相当する分を重ね、他方
の分割シート部材に3つの突起を一致させて90度に相
当する分重ねてもよい。したがって、半分ずつ他の2つ
の分割コアシート部材に重ねることに限定されるもので
はない。
ート部材102,120,133は、半分ずつ他の2つ
の分割コアシート部材に跨って重ねるようにしてある
が、突起107あるいは貫通孔122が一致する重なり
方であるならば、半分ずつである必要はない。例えば、
図1の分割コアシート部材102の場合、重ね合わせる
2つの分割シート部材の内、一方の分割シート部材に1
つの突起を一致させて30度に相当する分を重ね、他方
の分割シート部材に3つの突起を一致させて90度に相
当する分重ねてもよい。したがって、半分ずつ他の2つ
の分割コアシート部材に重ねることに限定されるもので
はない。
【図1】本発明の実施形態の分割コアシート部材の平面
図である。
図である。
【図2】図1の分割コアシート部材をリング状に配列し
てコアシートとした平面図である。(a)と(b)は、
互いに60度位相をずらしたコアシートの平面図であ
る。
てコアシートとした平面図である。(a)と(b)は、
互いに60度位相をずらしたコアシートの平面図であ
る。
【図3】図2(a)と、図2(b)のコアシートを重ね
た状態のコアとしての平面図である。
た状態のコアとしての平面図である。
【図4】突起の図である。 (a) 突起同士を加締める前の分割コアシート部材の
断面図である。 (b) 突起同士を加締めた後の分割コアシート部材の
断面図である。 (c) 分割コアシート部材を複数枚重ねたときの概略
図である。
断面図である。 (b) 突起同士を加締めた後の分割コアシート部材の
断面図である。 (c) 分割コアシート部材を複数枚重ねたときの概略
図である。
【図5】不用な取り付け片が付いたままのコアの斜視図
である。
である。
【図6】不用な取り付け片を切除する取り付け片切除機
の正面図であり、一部分破断した図である。
の正面図であり、一部分破断した図である。
【図7】不用な取り付け片の切除状態を示す図である。 (a) 取り付け片の正面図である。 (b) 取り付け片の平面図である。
【図8】不用な取り付け片の他の実施形態の切除状態を
示す図である。 (a) 取り付け片の正面図である。 (b) 取り付け片の平面図である。
示す図である。 (a) 取り付け片の正面図である。 (b) 取り付け片の平面図である。
【図9】不用な取り付け片を切除したコアの斜視図であ
る。
る。
【図10】他の実施形態の分割コアシート部材の平面図
である。 (a) 分割コアシート部材をリング状に配列して、コ
アシートとした平面図である。 (b) (a)の分割コアシート部材を裏返しにして、
60度位相をずらした図である。
である。 (a) 分割コアシート部材をリング状に配列して、コ
アシートとした平面図である。 (b) (a)の分割コアシート部材を裏返しにして、
60度位相をずらした図である。
【図11】他の実施形態の分割コアシート部材の平面図
である。
である。
【図12】他の実施形態の図11のパイロット片を切除
するパイロット片切除機の正面図であり、一部分破断し
た図である。
するパイロット片切除機の正面図であり、一部分破断し
た図である。
【図13】パイロット片の切除状態を示す図である。 (a) パイロット片の正面図である。 (b) パイロット片の平面図である。
【図14】パイロット片の他の実施形態の切除状態を示
す図である。 (a) パイロット片の正面図である。 (b) パイロット片の平面図である。
す図である。 (a) パイロット片の正面図である。 (b) パイロット片の平面図である。
【図15】パイロット片のさらに他の実施形態の切除状
態を示す図である。 (a) パイロット片の正面図である。 (b) パイロット片の平面図である。
態を示す図である。 (a) パイロット片の正面図である。 (b) パイロット片の平面図である。
【図16】従来のコアシートの平面図である。
【図17】さらに他の従来のコアシートの平面図であ
る。
る。
【図18】さらに他の従来のコアシートの平面図であ
る。 (a) コアシートを構成する分割コアシート部材の平
面図である。 (b) (a)の分割コアシート部材を湾曲させてリン
グ状に配列してコアシートとした平面図である。
る。 (a) コアシートを構成する分割コアシート部材の平
面図である。 (b) (a)の分割コアシート部材を湾曲させてリン
グ状に配列してコアシートとした平面図である。
O 曲率中心 θ 中心角 101 コア 102 分割コアシート部材 102A 付き合わせ部 103 コアシート 104 ヨーク 105 ティース 106 スロット 107 突起(位置決め部) 107a 凹部 107b 凸部 108 取り付け片(取り付け部) 110 取り付け片切除機 114 切除リング 120 分割コアシート部材 120A 突き合わせ部 121 取り付け片(取り付け部) 122 貫通孔(位置決め部) 131 パイロット孔 132 パイロット片 133 分割コアシート部材 140 パイロット片切除機 144 切除リング
フロントページの続き (72)発明者 川崎 睦之 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA03 AA07 AB01 AC08 AE08 5H615 AA01 BB01 BB05 BB14 PP01 PP06 SS03 SS05 SS19
Claims (24)
- 【請求項1】 ヨークから突出した多数のティース間に
多数のスロットが形成されたリング状のコアシートを周
方向に等分割した形状に形成された円弧状の回転電機用
の分割コアシート部材であって、 突き合わせてリング状に並べてコアシート状とした状態
で重ね合わせたとき、突き合わせ部の位置が互いにずれ
て、前記ティースが重なるように相互の位置を決める位
置決め部を備えたことを特徴とする回転電機用の分割コ
アシート部材。 - 【請求項2】 前記位置決め部は、偶数備えられて、前
記分割数をNとし、位置決め部の数をMとしたとき、円
弧状の曲率中心を中心とする円上に中心角360度÷N
÷Mの間隔で、かつ円弧に沿った長さの中心位置を対称
にして配設されている請求項1に記載の回転電機用の分
割コアシート部材。 - 【請求項3】 前記位置決め部は、凹部と凸部とが一体
の突起であり、前記凸部は、前記分割コアシート部材同
士を重ねたとき、他方の分割コアシート部材の凹部に圧
入可能に形成されている請求項1または2に記載の回転
電機用の分割コアシート部材。 - 【請求項4】 前記位置決め部は、貫通孔である請求項
1または2に記載の回転電機用の分割コアシート部材。 - 【請求項5】 被取り付け部に取り付ける取り付け部を
一体に有する請求項1ないし4の内、いずれか1項に記
載の回転電機用の分割コアシート部材。 - 【請求項6】 前記取り付け部は、円弧に沿った長さの
中央位置に設けられている請求項5に記載の回転電機用
の分割コアシート部材。 - 【請求項7】 前記取り付け部は、切除可能に設けられ
ている請求項5または6に記載の回転電機用の分割コア
シート部材。 - 【請求項8】 前記取り付け部は、前記分割数をNとし
たとき、円弧に沿った長さの中心位置から、円弧状の曲
率中心を中心とする中心角90度÷Nの位置に設けられ
ていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機用の
分割コアシート部材。 - 【請求項9】 プレス順送送り用のパイロット孔が形成
されたパイロット片を切除可能に備えた請求項4ないし
8のうち、いずれか1項に記載の回転電機用の分割コア
シート部材。 - 【請求項10】 プレス順送送り用のパイロット孔が形
成されたパイロット片を切除可能に備え、かつ前記パイ
ロット孔の位置が円弧に沿った長さの中心位置と異なる
位置に設定されている請求項9に記載の回転電機用の分
割コアシート部材。 - 【請求項11】 プレス順送送り用のパイロット孔が形
成されたパイロット片を切除可能に備え、かつ前記パイ
ロット片が円弧に沿った長さの中心位置と異なる位置に
形成されている請求項9に記載の回転電機用の分割コア
シート部材。 - 【請求項12】 曲率中心を通る直線に対して非対称の
形状のプレス順送送り用パイロット孔があいたパイロッ
ト片を切除可能に備えている請求項9に記載の回転電機
用の分割コアシート部材。 - 【請求項13】 円弧方向長さの半分同士を重ね合わせ
可能であることを特徴とする請求項1ないし12の内、
いずれか1項に記載の分割コアシート部材。 - 【請求項14】 請求項1ないし13の内、いずれか1
項に記載の回転電機用の分割コアシート部材を突き合わ
せて配列されてリング状に形成されたコアシートを複数
有し、 前記コアシートは、前記分割コアシート部材に形成され
た位置決め部によって相対位置決めされ、かつ前記突き
合わせ部の位置が互いにずれた状態で重ねられているこ
とを特徴とする回転電機用のコア。 - 【請求項15】 請求項5ないし8の内、いずれか1項
に記載の回転電機用の分割コアシート部材を突き合わせ
て配列されてリング状に形成されたコアシートを複数有
し、 前記コアシートは、複数の前記取り付け部の内、不用な
取り付け部が切除されて、前記分割コアシート部材に形
成された位置決め部によって相対位置決めされて重ねら
れ、かつ前記突き合わせ部の位置が互いにずれた状態で
重ねられていることを特徴とする回転電機用のコア。 - 【請求項16】 請求項9ないし13の内、いずれか1
項に記載の分割コアシート部材を突き合わせて配列され
てリング状に形成したコアシートを複数有し、 前記コアシートは、前記パイロット片が切除されて前記
分割コアシート部材に形成された位置決め部によって相
対位置決めされて重ねられていることを特徴とする回転
電機用のコア。 - 【請求項17】 重ね合わされた前記分割コアシート部
材同士は、円弧方向長さの半分を重ね合わされているこ
とを特徴とする請求項14ないし16の内、いずれか1
項に記載の回転電機用のコア。 - 【請求項18】 ヨークから突出した多数のティース間
に多数のスロットが形成された円弧状の長さの等しい分
割コアシート部材を突き合わせて配列して形成したリン
グ状のコアシート上に突き合わせ位置を互いにずらして
別のコアシートを重ねるコアシート重ね工程と、 一方のコアシートの分割コアシート部材に形成された凸
部を他方のコアシートの分割コアシート部材に形成され
た凹部に圧入する加締め工程と、 を備えたことを特徴とする回転電機用のコアの製造方
法。 - 【請求項19】 前記分割コアシート部材は、取り付け
部を有し、不用な取り付け部を切除する切除工程を前記
加締め工程の前後のいずれかに備えた請求項18に記載
の回転電機用のコアの製造方法。 - 【請求項20】 前記分割コアシート部材は、プレス順
送送り用のパイロット孔が形成されたパイロット片を有
し、前記パイロット片を切除する切除工程を前記加締め
工程の前後のいずれかに備えた請求項18に記載の回転
電機用のコアの製造方法。 - 【請求項21】 ヨークから突出した多数のティース間
に多数のスロットが形成された円弧状の長さの等しい分
割コアシート部材を突き合わせて配列してリング状に形
成したコアシート上に突き合わせ位置を互いにずらして
別のコアシートを重ねるコアシート重ね工程と、 一方のコアシートの分割コアシート部材に形成された位
置決め用の貫通孔と、他方のコアシートの分割コアシー
ト部材に形成された位置決め用の貫通孔とを一致させる
位置合わせ工程と、 前記貫通孔に加締め軸を貫通して、該加締め軸の両端を
加締めてコアシート同士を一体化する一体化工程と、 を備えたことを特徴とする回転電機用のコアの製造方
法。 - 【請求項22】 前記分割コアシート部材は、取り付け
部を有し、不用な取り付け部を切除する切除工程を前記
一体化工程の前に備えた請求項21に記載の回転電機用
のコアの製造方法。 - 【請求項23】 前記分割コアシート部材は、プレス順
送送り用のパイロット孔が形成されたパイロット片を有
し、前記パイロット片を切除する工程を前記一体化工程
の前後に備えた請求項21に記載の回転電機用のコアの
製造方法。 - 【請求項24】 前記コアシート重ね工程において、前
記分割コアシート部材同士を重ね合わせるとき、前記分
割コアシート部材の円弧方向長さの半分同士を重ね合わ
せることを特徴とする請求項18または21に記載の回
転電機用のコアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000401881A JP2002199628A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 回転電機用の分割コアシート部材、該分割コアシート部材を備えたコアおよび分割コアシート部材を備えたコアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000401881A JP2002199628A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 回転電機用の分割コアシート部材、該分割コアシート部材を備えたコアおよび分割コアシート部材を備えたコアの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002199628A true JP2002199628A (ja) | 2002-07-12 |
Family
ID=18866255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000401881A Pending JP2002199628A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 回転電機用の分割コアシート部材、該分割コアシート部材を備えたコアおよび分割コアシート部材を備えたコアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002199628A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011096050A1 (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-11 | トヨタ自動車株式会社 | ステータコア |
JP2014033484A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 積層型ステータの積層方法及び構造 |
JP2019161699A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 株式会社三井ハイテック | 積層鉄心の製造方法 |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000401881A patent/JP2002199628A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011096050A1 (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-11 | トヨタ自動車株式会社 | ステータコア |
JP5387698B2 (ja) * | 2010-02-03 | 2014-01-15 | トヨタ自動車株式会社 | ステータコア |
US8853914B2 (en) | 2010-02-03 | 2014-10-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Segmented stator core with trapezoidal junctions |
JP2014033484A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 積層型ステータの積層方法及び構造 |
JP2019161699A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 株式会社三井ハイテック | 積層鉄心の製造方法 |
JP7078425B2 (ja) | 2018-03-07 | 2022-05-31 | 株式会社三井ハイテック | 積層鉄心の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2077607B1 (en) | Rotor laminated-core and method of manufacturing it | |
JP3568364B2 (ja) | 回転電機のコア | |
KR100401083B1 (ko) | 전동기 고정자 철심 및 그의 제조방법과 전동기 및 압축기 | |
JP5603437B2 (ja) | 回転電機の積層鉄心及びその製造方法 | |
JPH09308143A (ja) | 回転電機のコア素材およびコアの製造方法 | |
US10923974B2 (en) | Rotor core, rotor and motor | |
US20070028546A1 (en) | Yoke for rotary electric machine and method of manufacturing yoke | |
US20190214889A1 (en) | Rotor core, rotor, motor, manufacturing method of rotor core, and manufacturing method of rotor | |
JP2014045651A (ja) | 回転電機の固定子及びその製造方法 | |
JP2004180383A (ja) | 固定子及びその製造方法 | |
EP3474427B1 (en) | Manufacturing method of core of rotating electrical machine, and core of rotating electrical machine | |
JP2009081939A (ja) | 回転電機の回転子及び回転電機 | |
JP2018046617A (ja) | 回転電機の固定子鉄心 | |
JP2002199628A (ja) | 回転電機用の分割コアシート部材、該分割コアシート部材を備えたコアおよび分割コアシート部材を備えたコアの製造方法 | |
JP2015107013A (ja) | 積層鉄心に用いる鉄心片の打ち抜き方法 | |
WO2014024987A1 (ja) | ステータ、ステータのステータコアおよびステータコアの製造方法、シートコア曲げ装置 | |
WO2014024988A1 (ja) | ステータコアおよびそれを用いたアウターロータ型回転電機 | |
JP2000116074A (ja) | コア部材の積層金型装置および積層方法 | |
WO2008072443A1 (ja) | 電動モータの固定子 | |
JP2003164080A (ja) | 回転電機の電機子及びその製造方法 | |
JP2004320878A (ja) | 積層鉄心の製造方法及び積層鉄心 | |
JP7046265B2 (ja) | 電機子鉄心の製造方法、電気機械の製造方法、及び電気機械 | |
JP3368491B2 (ja) | 分割型固定子の製造方法 | |
JP2004208483A (ja) | 固定子及び固定子の製造方法 | |
JP7527221B2 (ja) | アキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法 |