JP7527221B2 - アキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法 - Google Patents
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Description
磁性材料を巻型枠に巻き取って巻鉄心を製造する巻鉄心製造工程と、
前記巻鉄心を、前記巻鉄心の周方向に分割して複数の巻鉄心片を製造する巻鉄心切断工程と、
複数の前記巻鉄心片の突出部を鋳造型の内側に向けて前記鋳造型に挿入する巻鉄心片挿入工程と、
複数の前記巻鉄心片の内側に回転軸を挿入して非磁性体で前記巻鉄心片と前記回転軸を一体に鋳造する鋳造工程と、
前記鋳造型から取り出した回転子の前記巻鉄心片の端部を円筒状の前記非磁性体の表面に揃えて整形する外周面成形工程とを備え、
前記鋳造工程において、
前記巻鉄心切断工程で切断された前記巻鉄心の切断面を含む前記巻鉄心の端部が、鋳造後に前記非磁性体の表面から外側に突出するように鋳造するものである。
また、本願に開示されるアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法は、
磁性材料を巻型枠に巻き取って巻鉄心を製造する巻鉄心製造工程と、
前記巻鉄心を、前記巻鉄心の周方向に分割して複数の巻鉄心片を製造する巻鉄心切断工程と、
複数の前記巻鉄心片の突出部を鋳造型の内側に向けて前記鋳造型に挿入する巻鉄心片挿入工程と、
複数の前記巻鉄心片の内側に回転軸を挿入して非磁性体で前記巻鉄心片と前記回転軸を一体に鋳造する鋳造工程と、
前記鋳造型から取り出した回転子の前記巻鉄心片の端部を円筒状の前記非磁性体の表面に揃えて整形する外周面成形工程とを備え、
前記巻鉄心製造工程において、
前記巻鉄心は、前記巻型枠の周方向に分割された複数の脱着可能な内側面形成治具の周囲に巻き取られ、
前記巻鉄心製造工程の後に、
前記巻鉄心片は、個々の前記内側面形成治具と対を成す、外側面把持治具とによって保持され、
前記巻鉄心切断工程において、前記巻鉄心は、隣り合う前記外側面把持治具の間で切断されるものである。
また、本願に開示されるアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法は、
磁性材料を巻型枠に巻き取って巻鉄心を製造する巻鉄心製造工程と、
前記巻鉄心を、前記巻鉄心の周方向に分割して複数の巻鉄心片を製造する巻鉄心切断工程と、
複数の前記巻鉄心片の突出部を鋳造型の内側に向けて前記鋳造型に挿入する巻鉄心片挿入工程と、
複数の前記巻鉄心片の内側に回転軸を挿入して非磁性体で前記巻鉄心片と前記回転軸を一体に鋳造する鋳造工程と、
前記鋳造型から取り出した回転子の前記巻鉄心片の端部を円筒状の前記非磁性体の表面に揃えて整形する外周面成形工程とを備え、
前記鋳造型は、前記鋳造型の内周面に前記鋳造型の径方向外側に向かって凹み、軸方向に延びる第二溝を備え、
周方向に隣り合う前記巻鉄心片の周方向端部同士が、前記第二溝の中に挿入され、
前記第二溝は、周方向に深さが異なる段部を備えるものである。
以下、実施の形態1によるアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法、回転子、およびモータを、図を用いて説明する。
また、本明細書中で、特に断り無く「周方向」、「径方向」、「軸方向」、「内」、「外」に言及するときは、シンクロナスリラクタンスモータの固定子、回転子の「周方向」、「径方向」、「軸方向」及び、固定子、回転子の「内側」、「外側」、「外周」、「内周」等をいうものとする。また、各図面において、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
図2は、アキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータ100aの片側断面正面模式図である。
モータ100は、円筒状のフレーム12およびフレーム12の両端の開口部を塞口する2枚のブラケット13からなるハウジング11と、フレーム12の円筒部に内嵌状態に固着された固定子30と、フレーム12の底部およびブラケット13にベアリング14を介して回転軸23周りに回転可能に支持され、固定子30の内周側に配設された回転子20とを備えている。
回転子20の回転子鉄心21の外周面には周方向に等間隔に、後述する巻鉄心片21RSが露出している。そして、その他の部分は、非磁性体22で覆われている。
固定子30は、円環状に並んだティース32とティース32を外周部で連結するバックヨーク33を備えた固定子鉄心31と、各ティース32に巻回された固定子コイル5によって構成されている。固定子鉄心31は、磁性体の薄板(主としてケイ素鋼板)からなり、図4に示す固定子鉄心31と同形状の円環状の鋼板を複数枚積層して円筒形状に構成され、図示していない外周面を溶接、カシメ等の方法で積層方向(軸方向)に一体に結合されている。
(1)巻鉄心製造工程
まず、巻鉄心を製造する工程を説明する。
図5は、巻型枠50の斜視図である。
図6Aは、巻型枠50のベース部50Bの斜視図である。
図6Bは、巻型枠50の内側面形成治具50INの斜視図である。
図7は、巻型枠50を用いて巻鉄心21Rを製造している状態を示す斜視図である。
図8は、巻型枠50を用いて巻鉄心21Rを製造している状態を示す斜視図である。
巻鉄心21Rの製造方法の説明において「内」「外」に言及するときは、製造中の巻鉄心21Rの「内」「外」を指すものとする。
まず、積厚(回転子20と固定子鉄心31が対向する部分の軸方向長さ=回転子鉄心21の軸方向の長さ)と同一幅の薄板の磁性材料(例えば電磁鋼板)をローラで押し付けながら巻型枠50に巻き取り、所定の内外形状の巻鉄心21Rを作る。
加圧ローラ70を取り外したら、巻鉄心21Rの形状が崩れないように巻型枠50に巻き取った巻鉄心21Rを外側から4つの外側面把持治具50OUTによって加圧して把持する。このとき、内側面形成治具50INは、巻型枠50を兼ねた構造になっているため、内側面形成治具50INに巻き終わった巻鉄心21Rの外周側から、外側面把持治具50OUTを押し当てて固定する。
次に、巻鉄心21Rを4つに分割する巻鉄心切断工程について説明する。
切断用溝CMの中心に沿って巻鉄心21Rの直線部21RTを巻鉄心21Rの軸方向に4カ所にて切断し、巻鉄心21Rを周方向に4分割する。切断方法は、帯鋸盤、丸鋸盤、高速切断機、切断砥石盤、レーザーカット、ワイヤーカットなどの方法があり、正確に切断をするには、レーザーカット、ワイヤーカット、切断砥石盤等を使用する。また、高速に切断するには、帯鋸盤、丸鋸盤、高速切断機等を使用すると良い。巻型枠50のベース部50Bには、軸方向に溝50BMが形成されているので、巻鉄心21Rを巻型枠50に巻着付けた状態で切断できる。
図10Bは、図10Aの巻鉄心片21RSを非表示とした状態の内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTの斜視図である。
4分割した巻鉄心21Rの1つずつを巻鉄心片21RSという。
図11は、鋳造型80の上面図である。
図12は、鋳造型80の断面図であり、鋳造型の中心軸を含む平面で切断した図である。
図13は、鋳造型80の断面斜視図である。
巻鉄心21Rを切断した後、ベース部50Bを取り外す。
鋳造型80は、巻鉄心片21RSと回転軸23とを非磁性物質を用いて回転子として鋳造するための型である。鋳造型80は内部が略円筒状に刳り抜かれている。鋳造型80の内壁面80INには、径方向外側に向かって凹み、軸方向Yに延びる溝80M(第二溝)が、極数分(ここでは4つ)、周方向Zに等間隔に設けられている。この溝80Mは、周方向Zに隣り合う2つの巻鉄心片21RSの一方の周方向Zの一端部と、他方の周方向Zの他端部を挿入するために使用する。
図15は、鋳造型80に巻鉄心片21RSを嵌め込んだ状態を上側から見た斜視図である。
図14、図15に示すように、鋳造型80の中には、巻鉄心21Rを4分割したものを、巻鉄心21Rを製造した状態とは内外を反転させた状態で組み込む。
次に、鋳造型80を用いて回転子20を鋳造する鋳造工程について説明する。
巻鉄心片21RSを内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTとで把持したまま、鋳造型80の所定の位置にはめ込み、内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTを外す。
図19は、最初に鋳造型80に挿入した巻鉄心片21RSから内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTとを取り外した状態を示す斜視図である。
図20は、2つの巻鉄心片21RSを鋳造型80に挿入した状態を示す上面図である。
図21は、2つの巻鉄心片21RSを鋳造型80に挿入した状態を示す斜視図である。
全ての巻鉄心片21RSは、切断面を鋳造型80の外側に、巻鉄心片21RSの中央の突出部21RSPが鋳造型80中央軸側を向き、切断前の状態における巻鉄心21Rの中心軸と鋳造型80の中心軸が同方向となるように挿入する。
図25は、次に鋳造型80に挿入した巻鉄心片21RSから内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTとを取り外した状態を示す斜視図である。
図26は、4つの巻鉄心片21RSを鋳造型80に挿入した状態を示す上面図である。
次に、図14に示す鋳造型80の右下と左上に、後から挿入する2つの巻鉄心片21RS1を、内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTを装着したまま、これらと共に、鋳造型80の上にあてがい、3つの部品(内側面形成治具50IN、巻鉄心片21RS、外側面把持治具50OUT)を一緒に、図10Aの上下を反転させた向きで軸方向Yの下方向へスライドさせる。
図28は、鋳造型80にピン80PINを取り付けた状態を示す斜視図である。
ピン80PINは、鋳造型80に設けた突起であっても良いし、図27に示すように鋳造型80に穴80H2を設けておき、この穴80H2にピン80PINを挿入しても良い。
図30Aは、これまで説明した巻鉄心片21RSの構成を示す概念図である。
図30Bは、鋳造型80Aに使用する巻鉄心片21RS1、巻鉄心片21RS2の構成を示す概念図である。
図31Aは、これまで説明した巻鉄心片21RSの鋳造型80内での配置を示す概念図である。
図31Bは、鋳造型80Aに使用する巻鉄心片21RS1、巻鉄心片21RS2の鋳造型80A内での配置を示す概念図である。
これまで説明した巻鉄心片21RSは、図30Aに示すように周方向に4等分されていたが、次に説明する2種類の巻鉄心片21RS1、21RS2は、図30に示すように周方向の長さが異なるように分割されている。
図32は、鋳造型80内に所定の数の巻鉄心片21RSと回転軸23を挿入した状態の模式図である。
図33は、回転軸23の斜視図である。
所定個数の巻鉄心片21RSを鋳造型80に挿入したら回転軸23を底部の穴80Hに挿入する。このとき、回転軸23は、全ての巻鉄心片21RSの内側に挿入される。次に、鋳造型80の上部に図示しない上型を載せて型締めして、図示しない非磁性体22を鋳造型80内に流し込んで鋳造し、回転子20を製造する。
キー溝23Kを加工した場合、溝の深さ、溝の長さ、溝の幅とも自由に決めることができるが、キー溝23Kが非磁性体22で完全に隠れるような形状でなければならない。
鋳造後、回転子20を鋳造型80から取り外し、回転子外周部にはみ出した鉄心部および鋳造体の外周部を円筒状の非磁性体22の外周面に沿って切断、切削、研削等で落として所定寸法の外径に整形し、回転子20として仕上げる。このとき、一緒に鋳込んだ回転軸23を基準として外周から径方向Xの外側に突出した巻鉄心片21RSの一部を含む外周部を切削すると、固定子30との空隙寸法が安定するため、回転軸23を基準にして加工することが好ましい。
以下、実施の形態2によるアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法、回転子、およびモータを、実施の形態1と異なる部分のみ説明する。
図35は、回転子20の斜視図である。
実施の形態1では、4極のモータの回転子20について説明したが、本実施の形態では、6極のモータについて説明する。なお、形状は異なるが、実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を付している。
図37Aは、巻型枠50のベース部50Bの斜視図である。
図37Bは、巻型枠50の内側面形成治具50INの斜視図である。
図36、図37A、図37Bに示すように、巻型枠50は、3個の内側面形成治具50INと、3つの巻鉄心切断用の溝50BMと回転軸50BSを有するベース部50Bによって構成されている。ベース部50Bと、内側面形成治具50INとを組み合わせた巻型枠50を回転させながら、薄板の磁性材料21Sを巻き取ることによって巻鉄心21Rを製造する。
図39は、巻型枠50に所定の回数巻き取った巻鉄心21Rを固定した状態を示す斜視模式図である。説明のためベース部50Bは省略している。
図40Aは、切断して内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTによって把持、固定された状態の巻鉄心片21RSの斜視図である。
図40Bは、図40Aの巻鉄心片21RSを非表示とした状態の内側面形成治具50INと外側面把持治具50OUTの斜視図である。
実施の形態1では、一度に4極分の巻鉄心片21RSを製造したが、本実施の形態では、図36に示す巻型枠を用いて、一度に3極分の巻鉄心片21RSを製造する。すなわち、3極分の巻鉄心片21RSを2回に分けて製造することになる。
図41は、鋳造型80の上面図である。
図42は、鋳造型80の断面図であり、鋳造型の中心軸を含む平面で切断した図である。
図43は、鋳造型80の断面斜視図である。
図44は、鋳造型80に巻鉄心片21RSを嵌め込んだ状態を示す上面図である。
図45は、鋳造型80Aの斜視図であり、鋳造型80のバリエーションを示す一例である。
図46は、鋳造型80内に所定の数の巻鉄心片21RSと回転軸23を挿入した状態の模式図である。
図47は、鋳造型から取り出したあとの回転子20の斜視図である。
その他の製造工程については実施の形態1と同様である。
図49は、6極かご型導体に流れる二次電流の周回経路を示す図である。
図48、49に示すように、回転子20の鋳造に用いる非磁性体22をアルミニウムまたはその合金で構成する場合、磁間部BPのアルミニウムが誘導機における導体バー、軸方向両端のアルミニウムが誘導機におけるエンドリングの役割を果たすため、誘導機としての特性も兼ね備えることができ、自己始動性をもつことができる。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
11,11a ハウジング、12,12a フレーム、13 ブラケット、
14 ベアリング、20 回転子、21 回転子鉄心、21R 巻鉄心、
21RS,21RS1,21RS2 巻鉄心片、21RSOUT 外周面、
21RT 直線部、21S 磁性材料、21S2 非磁性シート、22 非磁性体、
23 回転軸、23D Dカット、23K キー溝、23S 面、30 固定子、
31 固定子鉄心、32 ティース、33 バックヨーク、5 固定子コイル、
50 巻型枠、50B ベース部、50BM 溝、50BS 回転軸、
50IN 内側面形成治具、50INF 分割フランジ部、
50OUT 外側面把持治具、70 加圧ローラ、70S シャフト、80 鋳造型、
80A 鋳造型、80H,80H2 穴、80M,80ML 溝、80M2 段付き部、80PIN ピン、80T 凸部、90 d軸、95 q軸、EF,NF 磁束、
G 磁路、P 磁極部、BP 磁間部、CM 切断用溝、
RS,RS1,RS2 巻鉄心片、Xd d軸インダクタンス、
Xq q軸インダクタンス、Y 軸方向、Z 周方向、X 径方向。
Claims (14)
- 磁性材料を巻型枠に巻き取って巻鉄心を製造する巻鉄心製造工程と、
前記巻鉄心を、前記巻鉄心の周方向に分割して複数の巻鉄心片を製造する巻鉄心切断工程と、
複数の前記巻鉄心片の突出部を鋳造型の内側に向けて前記鋳造型に挿入する巻鉄心片挿入工程と、
複数の前記巻鉄心片の内側に回転軸を挿入して非磁性体で前記巻鉄心片と前記回転軸を一体に鋳造する鋳造工程と、
前記鋳造型から取り出した回転子の前記巻鉄心片の端部を円筒状の前記非磁性体の表面に揃えて整形する外周面成形工程とを備え、
前記鋳造工程において、
前記巻鉄心切断工程で切断された前記巻鉄心の切断面を含む前記巻鉄心の端部が、鋳造後に前記非磁性体の表面から外側に突出するように鋳造するアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。 - 磁性材料を巻型枠に巻き取って巻鉄心を製造する巻鉄心製造工程と、
前記巻鉄心を、前記巻鉄心の周方向に分割して複数の巻鉄心片を製造する巻鉄心切断工程と、
複数の前記巻鉄心片の突出部を鋳造型の内側に向けて前記鋳造型に挿入する巻鉄心片挿入工程と、
複数の前記巻鉄心片の内側に回転軸を挿入して非磁性体で前記巻鉄心片と前記回転軸を一体に鋳造する鋳造工程と、
前記鋳造型から取り出した回転子の前記巻鉄心片の端部を円筒状の前記非磁性体の表面に揃えて整形する外周面成形工程とを備え、
前記巻鉄心製造工程において、
前記巻鉄心は、前記巻型枠の周方向に分割された複数の脱着可能な内側面形成治具の周囲に巻き取られ、
前記巻鉄心製造工程の後に、
前記巻鉄心片は、個々の前記内側面形成治具と対を成す、外側面把持治具とによって保持され、
前記巻鉄心切断工程において、前記巻鉄心は、隣り合う前記外側面把持治具の間で切断されるアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。 - 磁性材料を巻型枠に巻き取って巻鉄心を製造する巻鉄心製造工程と、
前記巻鉄心を、前記巻鉄心の周方向に分割して複数の巻鉄心片を製造する巻鉄心切断工程と、
複数の前記巻鉄心片の突出部を鋳造型の内側に向けて前記鋳造型に挿入する巻鉄心片挿入工程と、
複数の前記巻鉄心片の内側に回転軸を挿入して非磁性体で前記巻鉄心片と前記回転軸を一体に鋳造する鋳造工程と、
前記鋳造型から取り出した回転子の前記巻鉄心片の端部を円筒状の前記非磁性体の表面に揃えて整形する外周面成形工程とを備え、
前記鋳造型は、前記鋳造型の内周面に前記鋳造型の径方向外側に向かって凹み、軸方向に延びる第二溝を備え、
周方向に隣り合う前記巻鉄心片の周方向端部同士が、前記第二溝の中に挿入され、
前記第二溝は、周方向に深さが異なる段部を備えるアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。 - 前記巻鉄心製造工程において、
前記巻鉄心は、前記巻型枠の周方向に分割された複数の脱着可能な内側面形成治具の周囲に巻き取られ、
前記巻鉄心製造工程の後に、
前記巻鉄心片は、個々の前記内側面形成治具と対を成す、外側面把持治具とによって保持され、
前記巻鉄心切断工程において、前記巻鉄心は、隣り合う前記外側面把持治具の間で切断される請求項1又は請求項3に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。 - 前記巻型枠は、ベース部と前記ベース部に脱着可能な複数の前記内側面形成治具を備え、
前記ベース部は、胴部と、前記胴部の軸方向端部に接続され前記巻鉄心の巻き取り時に前記巻鉄心の軸方向の一端をガイドする第一フランジ部とを有し、前記胴部の外周面に設けられた前記巻型枠の軸方向に延びる第一溝および前記第一溝に連通し、前記第一フランジ部を周方向に等分するスリットとを備え、
前記内側面形成治具は、製造する前記巻鉄心の内側面を形成し保持する内面側保持部と前記巻鉄心の巻き取り時に前記巻鉄心の軸方向の他端をガイドする分割フランジ部とを備え、
前記内側面形成治具が、前記ベース部に装着された状態において前記ベース部の周方向に隣り合う前記内側面形成治具の間、および、隣り合う前記分割フランジ部の間に前記第一溝に連通する隙間が形成され、
前記巻鉄心切断工程において、前記隙間の間を切断する請求項2又は請求項4に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。 - 前記鋳造型は、前記鋳造型の内周面に前記鋳造型の径方向外側に向かって凹み、軸方向に延びる第二溝を備え、
周方向に隣り合う前記巻鉄心片の周方向端部同士が、前記第二溝の中に挿入される請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。 - 前記第二溝は、周方向に深さが異なる段部を備える請求項6に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 前記鋳造型は、周方向に隣り合う前記第二溝の径方向内側に、底面から軸方向に突出し、前記巻鉄心片挿入工程において、周方向に隣り合う2つの前記巻鉄心片に接触するピンを備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 前記ピンは脱着可能である請求項8に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 前記巻鉄心製造工程において、薄板の前記磁性材料と、非磁性シートとを重ねて同時に巻き取る請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 前記磁性材料は、方向性電磁鋼板である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 前記磁性材料は、アモルファス材料である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 鋳造材料として非磁性体の金属又は樹脂を使用する請求項1から12のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法。
- 前記回転軸は、鋳造部にDカット、キー溝、穴、2面カットの少なくとも1つを有する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のアキシャルラミネート型シンクロナスリラクタンスモータの回転子の製造方法
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