JP2002199574A - 過電流保護回路および過電流保護方法 - Google Patents

過電流保護回路および過電流保護方法

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JP2002199574A
JP2002199574A JP2000384926A JP2000384926A JP2002199574A JP 2002199574 A JP2002199574 A JP 2002199574A JP 2000384926 A JP2000384926 A JP 2000384926A JP 2000384926 A JP2000384926 A JP 2000384926A JP 2002199574 A JP2002199574 A JP 2002199574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置の電力あるいは負荷容量が大きい場
合であっても、異常時には、可能な限り早くその異常を
検知することにより、後段の負荷に流れ込む電流を極力
減らすことができる過電流保護装置を提供する。 【解決手段】 主電源回路2と、主電源回路2の電圧を
出力するよりも先に副電源電圧を出力する副電源回路3
とを備える電源装置に用いられる過電流保護回路4であ
って、副電源電圧から参照電圧値を立ち上げる時の立ち
上げ特性と、主電源電圧値Voutの立ち上げ特性を利
用して、主電源電圧値Voutが立ち上がる時にも参照
電圧値以下である場合を検出できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源の交流電
圧を負荷である後段回路用の電圧に変換して出力する電
源装置に用いられる過電流保護回路に関し、特に、出力
電圧の値が参照電圧の値以下である場合に過電流が流れ
ていると判断して電源回路の出力を遮断する過電流保護
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】商用電源の交流電圧を負荷である後段回
路用の電圧に変換して出力する電源装置に用いられる従
来の過電流保護回路は、固定値の参照電圧値を用いてお
り、出力電圧の値がその参照電圧値以下である場合に、
過電流が流れていると判断して電源回路の出力を遮断し
ていた。
【0003】図7は、電源装置および従来の過電流保護
回路の構成を示すブロック図である。
【0004】図7に示した電源装置において、1は、商
用電源から入力される交流電圧を直流電圧に整流して出
力する交流/直流変換回路である。2は、交流/直流変
換回路1から出力された直流電圧を、後段に配置される
負荷5(後述)用の規定値の主電源電圧に変換して出力
する主電源回路である。3は、主電源回路2の電圧を出
力するよりも先に、交流/直流変換回路1から出力され
る直流電圧を、主電源回路2から負荷5に出力される主
電源電圧値Voutの制御回路(一定値に制御する)に
電源電圧を供給するための規定値の副電源電圧SVcc
に変換して出力する副電源回路である。5は、電源装置
から電力供給を受ける負荷(回路)である。6は、副電
源回路3から副電源電圧SVccの供給を受けて主電源
電圧値Voutを固定値である参照電圧値Vrefと比
較し、その主電源電圧値Voutが参照電圧値Vref
以下である場合を検出して、その場合には主電源回路2
の出力である主電源電圧値Voutを遮断する過電流保
護回路である。
【0005】主電源回路2は、無効電力を減少させる力
率改善回路11と、負荷5に対して適した直流電圧を供
給するために直流/直流変換するDC/DC変換回路1
2を有している。
【0006】過電流保護回路6は、主電源電圧値Vou
tが入力されて参照値Vrefと比較されることによ
り、主電源電圧値Voutが電圧が参照電圧値Vref
未満になる場合を検出する低電圧検出回路23と、主電
源回路2中のDC/DC変換回路12の出力を遮断する
遮断回路を有している。また、低電圧検出回路23は、
さらに、主電源回路2のオン信号を受けてから主電源電
圧値Voutが立ち上がり終わるまで主電源電圧値Vo
utと参照電圧値Vrefとの比較を遅延させる遅延回
路24と、参照電圧値Vrefを格納する参照値記憶部
25とを有している。なお、本従来例では参照電圧値V
refを参照値記憶部25に記憶させているが、この電
圧を単なる電圧値として出力させるように回路を構成す
る場合もある。
【0007】次に、過電流保護回路6の動作について、
図7と共に図8の電源装置の出力特性図を用いて説明す
る。図8(a)が主電源電圧Voutが正常に立ち上が
る場合のカーブを示し、図8(b)が異常時のカーブで
ある。また、Vsは、主電源電圧Voutの規定値であ
り、主電源電圧Voutが正常に立ち上がった場合に
は、例えば、図8(a)のハッチング部分のように、規
定値Vs+/−5%の範囲に収まることになる。参照電
圧値Vrefは、例えば、規定値Vs−5%よりも下側
で、安全係数や部品等のばらつき等を考慮して、それ以
下の電圧が確実に異常と判断できる値に設定する。
【0008】交流/直流変換回路1から出力された直流
電圧は、主電源回路2と副電源回路3に供給される。ま
ず、副電源回路3が立ち上がり、副電源電圧SVccを
主電源回路2に供給すると共に、副電源電圧SVccを
過電流保護回路6に供給する。
【0009】すると、過電流保護回路6内の低電圧検出
回路23および遮断回路22に電力が供給されて各回路
がオンし、次いで、主電源回路2がオンしてそのオン信
号を過電流保護回路6の低電圧検出回路23内の遅延回
路24に出力する。主電源回路2では、供給された電力
に対し、力率改善回路11により力率を改善し、DC/
DC変換回路12で負荷5に適した電圧に変換して主電
源電圧Voutを出力する。
【0010】過電流保護回路6は、主電源回路2のオン
信号を受信して、そのオン信号を遅延回路24により、
図8(a)に示したように、正常時の主電源電圧値Vo
utのオン時刻(0)から立ち上がり終わったと判断さ
れる時刻T1までの時間t1分だけ遅延させた後に、主
電源電圧Voutと参照値記憶部25から読み出された
参照電圧値Vrefとを比較する。その比較結果が、図
8(b)に示したように、主電源電圧Voutが参照電
圧値Vref未満となった場合には、遮断回路22に低
電圧検出信号Vmを出力する。低電圧検出信号Vmを受
信した遮断回路22は、主電源回路2内のDC/DC変
換回路12に遮断信号Vnを出力する。
【0011】このように、従来の過電流保護回路6は、
主電源電圧Voutが立ち上がり初めてから、正常時の
主電源電圧値Voutが立ち上がったと判断される時間
t1分だけ後に固定値の参照電圧値Vrefと比較し
て、主電源電圧値Voutが参照電圧値Vref未満で
ある場合には、過電流が流れていると判断して、主電源
回路2を遮断することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の過電流保護回路6では、図8(b)に示したよ
うに主電源電圧値Voutが異常時に、時間t1分だけ
は過電流が流れることになる。この異常時の場合には、
図9の主電源回路の電圧−電流特性図に示したように、
規定の電流Isよりも相当に大きい電流が負荷5に流れ
込むことになる。すると、負荷5に用いられている各素
子には、規定値以上の電流が流れ込むことから各素子は
発熱し、発熱による温度上昇が耐熱温度を超えた場合に
は素子がダメージを受けてしまうという問題がある。ま
た、各素子に発熱による温度上昇がさらに進んでしまう
と、各素子が発煙したり発火する可能性がある。
【0013】このような問題は、電源装置で発生される
電力の容量が大きくなるほど、あるいは、逆に考えて負
荷容量が大きくなるほど、異常時に大きな電流が負荷5
に流れ込むので、素子がダメージを受ける可能性や発煙
や発火の可能性が大きくなる。
【0014】ところが、電源装置の電力を大きくした
り、負荷容量を大きくすると、主電源電圧値Voutを
立ち上げるための時間も増加するので、過電流保護回路
6が主電源電圧Voutを遮断するまでの遅延時間t1
も増加する。従って、電源装置の電力、あるいは、負荷
容量が大きくなればなるほど、素子がダメージを受ける
可能性や発煙や発火の可能性が大きくなることになる。
【0015】本発明は、上述した如き従来の問題を解決
するためになされたものであって、電源装置の電力、あ
るいは、負荷容量が大きい場合であっても、異常時に
は、可能な限り早くその異常を検知することにより、後
段の負荷中の各素子の温度上昇を抑えて、各素子が受け
るダメージを減らすことができる過電流保護装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載した本発明の過電流保護回路は、商
用電源の交流電圧を直流電圧に変換して出力する交流/
直流変換回路と、交流/直流変換回路から供給される直
流電圧を負荷である後段回路用の規定値の主電源電圧に
変換して出力する主電源回路と、主電源回路の電圧を出
力するよりも先に記交流/直流変換回路から供給される
直流電圧を主電源回路から負荷に出力される主電源電圧
値を一定に制御するための規定値の副電源電圧に変換し
て出力する副電源回路とを備える電源装置に用いられ、
副電源電圧の供給を受けて、主電源電圧値を所定の参照
電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電圧値以下であ
る場合を検出する低電圧検出回路を備えて、該低電圧検
出回路の出力により主電源回路の出力を遮断する過電流
保護回路であって、低電圧検出回路は、立ち上げ時の参
照電圧値および立ち上げ時の主電源電圧値を利用して、
主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出するこ
とを特徴とする。
【0017】また、請求項2の本発明は、請求項1に記
載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、立ち
上げ時の参照電圧を、副電源電圧を切り替え手段でオン
させることにより生成することを特徴とする。
【0018】また、請求項3の本発明は、請求項2に記
載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、立ち
上げ時の参照電圧を、主電源回路のオン信号を遅延手段
で遅延させたタイミングで、副電源電圧をオンさせるこ
とにより生成することを特徴とする。
【0019】また、請求項4の本発明は、請求項3に記
載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、参照
電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミング
を、主電源回路の出力がオンされてから立ち上げ終わる
時間までの間で設定することを特徴とする。
【0020】また、請求項5の本発明は、請求項3また
4に記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路
は、参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイ
ミングを、正常に立ち上がる時の主電源回路の出力を立
ち上げ時の参照電圧値が上回らないように設定すること
を特徴とする。
【0021】また、請求項6の本発明は、請求項5に記
載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、参照
電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミング
を、遅延時間が最も少なくなるように設定することを特
徴とする。
【0022】また、請求項7の本発明は、請求項3〜6
の何れかに記載の過電流保護装置において、遅延手段
は、コンデンサであり、その充電時間により遅延時間を
設定することを特徴とする。
【0023】また、請求項8の本発明は、請求項2〜7
の何れかに記載の過電流保護装置において、低電圧検出
回路は、参照電圧の立ち上がりカーブを設定するため
に、切り替え手段の後段にコンデンサを配置することを
特徴とする。
【0024】また、請求項9に記載の本発明の過電流保
護方法は、商用電源の交流電圧を直流電圧に変換して出
力する交流/直流変換回路と、交流/直流変換回路から
供給される直流電圧を、負荷である後段回路用の規定値
の主電源電圧に変換して出力する主電源回路と、主電源
回路の電圧を出力するよりも先に、交流/直流変換回路
から供給される直流電圧を、主電源回路から負荷に出力
される主電源電圧値を一定に制御するための規定値の副
電源電圧に変換して出力する副電源回路とを備える電源
装置を過電流から保護するために、副電源電圧の供給を
受けて、主電源電圧値を所定の参照電圧値と比較し、該
主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出して主
電源回路の出力を遮断する過電流保護方法であって、副
電源回路がオンされて副電源電圧が立ち上がるステップ
と、主電源回路のオン信号を受信するステップと、主電
源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステ
ップと、立ち上げ時の主電源電圧が立ち上げ時の参照電
圧以上であるか否かを検出するステップと、立ち上げ時
の主電源電圧が立ち上げ時の参照電圧未満になった場合
に主電源電圧の出力を遮断するステップとを少なくとも
有することを特徴とする。
【0025】また、請求項10の本発明は、請求項9に
記載の過電流保護方法において、参照電圧の立ち上がり
後の規定値は、主電源回路の出力電圧の立ち上がり後の
電圧変動範囲の最小値よりも小さい一定値に設定される
ことを特徴とする。
【0026】また、請求項11の本発明は、請求項10
に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信
号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、主電
源回路のオン信号に基づいて所定時間だけ遅延させたタ
イミングで参照電圧をオンさせることを特徴とする。
【0027】また、請求項12の本発明は、請求項11
に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信
号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延
させる際に用いられる所定時間が、主電源回路の出力が
オンされてから立ち上げ終わる時間までの間で設定され
ることを特徴とする。
【0028】また、請求項13の本発明は、請求項11
また12に記載の過電流保護方法において、主電源回路
のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップで
は、遅延させる際に用いられる所定時間が、正常な立ち
上げ時の主電源回路の出力を立ち上げる時の参照電圧値
が上回らないように設定されることを特徴とする。
【0029】また、請求項14の本発明は、請求項13
に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信
号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延
させる際に用いられる所定時間が最少となる時間に設定
されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施形態
に基づいて説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施形態の過電流
保護回路の構成を電源装置と共に示すブロック図であ
る。なお、図1中では、図7に示した従来の過電流保護
装置と同じ機能を有する部分については同じ符号を付与
し、重複する説明を省略する。
【0032】図1の過電流保護回路4が、図7の過電流
保護回路6と主に異なる点は、構成上では、本実施形態
の低電圧検出回路21と従来の低電圧検出回路23の内
部構成が違う点であり、動作上では、参照電圧Vref
として立ち上がり終わった固定値部分のみではなく立ち
上がり途中の部分も用いる点と、副電源電圧から立ち上
がる参照電圧を生成する点と、遅延時間の定義方法およ
び使用方法が異なる点と、従来のように主電源電圧Vo
utが立ち上がった後ばかりでなく立ち上がる最中にも
主電源回路を遮断するための信号を遮断回路22に出力
できる点である。
【0033】まず、本実施形態の低電圧検出回路21の
内部構成について、その内部構成を示す図2を用いて説
明する。
【0034】図2に示したように、低電圧検出回路21
には、副電源回路3からの直流電圧である副電源電圧S
Vccが供給されている。この副電源電圧SVccは、
上記したように主電源回路2を制御する必要があるため
に、例えば、図3に示したように主電源回路2より先に
立ち上がっている。図7に示した従来の過電流保護回路
6では、この副電源電圧SVccを、文字通り過電流保
護回路6の内部回路を動作させるための電源として用い
るのみであったが、本実施形態では、主電源電圧Vou
tが立ち上がる時の参照電圧Vrefを得るために、副
電源電圧SVccを切り替え手段(後述するQ1)でオ
ンさせて投入する時の立ち上がり特性カーブを利用して
いる。
【0035】また、低電圧検出回路21は、主電源回路
2から主電源回路2がオンしたという事を示すオン信号
Vpが入力される。従来の過電流保護回路6では、この
オン信号Vpは、電圧検出処理を実行するまでの遅延時
間t1を得るための計時開始信号として用いられてい
た。すなわち、従来の過電流保護回路6では、オン信号
Vpを主電源電圧Voutの立ち上がりを無視するため
に用いていた。本実施形態では、このオン信号Vpを、
主電源電圧Voutの立ち上がりに合わせて参照電圧V
refを立ち上げるために用いている。また、主電源電
圧Voutの立ち上がりカーブと参照電圧Vrefの立
ち上がりカーブの立ち上がる速度の違いを考慮して、オ
ン信号Vpを、主電源電圧Voutの立ち上がり開始か
ら極めて短時間だけ遅延させてから参照電圧Vrefを
立ち上がらせるための計時開始信号として用いられる。
【0036】図2において、トランジスタTr1は、オ
ン信号Vpが入力することによりオンされるスイッチン
グ用のトランジスタである。抵抗R1は、電圧調整用の
抵抗であり、コンデンサC1は、後述する参照電圧Vr
efの立ち上がりを、主電源電圧Voutの立ち上がり
開始から極めて短時間だけ遅延させてから立ち上がらせ
るための充電時間を有するコンデンサである。抵抗R2
は、トランジスタTr1がオフになった時に切り替え手
段である後述するFET(電界効果型トランジスタ)の
Q1のゲート電圧をプルダウンすることによりTr1が
オフの時にQ1をオフさせるためのものである。また、
抵抗R2は、抵抗R1と共に分圧抵抗となりQ1のゲー
ト入力電圧を決定している。
【0037】抵抗R3およびR4は、副電源電圧SVc
cを分圧することにより比較器COMP1の入力に適切
な電圧レベルとする抵抗である。Q1は、参照電圧Vr
efをオンさせるためのスイッチング用のFETで、C
1で遅延されたTr1のオン信号がQ1のゲートに入力
されると、参照信号Vrefが立ち上がり始める。参照
信号Vrefは、コンデンサC2に充電されながら立ち
上がるため、その立ち上がりカーブはコンデンサC2に
より制御することができる。このようにして、立ち上が
った参照電圧Vrefが比較器COMP1の一方の入力
端子(例えば、反転入力端子)に入力される。抵抗R3
およびR4により決定される参照電圧Vrefの立ち上
がり後の規定値は、主電源回路の出力電圧の立ち上がり
後の電圧変動範囲の最小値よりも小さい一定の値に設定
される。
【0038】抵抗R5およびR6は、例えば、5Vある
いは12V等まで立ち上がる主電源回路2の出力である
主電源電圧Voutを分圧することにより比較器COM
P1の入力に適切な電圧レベルとする抵抗である。この
主電源電圧Voutの分圧成分は、比較器COMP1の
他方の入力端子(例えば、非反転入力端子)に入力され
る。
【0039】比較器COMP1は、主電源電圧Vout
の分圧成分と、副電源電圧SVccの分圧成分である参
照電圧Vrefとを比較して、主電源電圧Voutの分
圧成分が参照電圧Vref未満となった場合に、低電圧
検出信号Vaを遮断回路22に出力する。この低電圧検
出信号Vaを受けた図1の遮断回路22は、主電源回路
2のDC/DC変換回路12に遮断信号Vbを出力して
主電源電圧Voutの出力を停止させる。
【0040】次に、上記の低電圧検出回路21の処理
を、処理時間の点で説明するために、時間の経過に対応
して立ち上がる各電圧を示す図4を用いる。なお、図4
(a)、(b)では、オン信号Vpにより参照電圧Vr
efが立ち上がる。また、上記したように、参照電圧V
refの立ち上がりカーブはコンデンサC2の定数を選
択することにより調整可能であるので、参照電圧Vre
fの立ち上がりカーブが主電源電圧Voutの立ち上が
りカーブの下側に来るように設定する。
【0041】図4(a)は、主電源電圧Voutが正常
である場合、すなわち、過電流が流れていないと判断で
きる場合であるので、オン信号Vpと同時に立ち上がり
始める主電源電圧Voutと共に、参照電圧Vrefは
立ち上がる。
【0042】この図4(a)の場合には、参照電圧Vr
ef(1)の立ち上がりカーブは、設定されたとおり、
常時、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブよりも下
側に来る。従って、比較器COMP1は、低電圧検出信
号Vaを遮断回路22に出力しないことになり、この場
合、後段の遮断回路22は動作しないことになる。
【0043】また、図4(b)の場合には、主電源電圧
Voutが異常である場合、すなわち、過電流が流れて
いると判断できる場合であるので、オン信号Vpと同時
に立ち上がり始める主電源電圧Voutは、時刻T2、
すなわち、主電源電圧Voutがオンされてから時間t
2が経過した時点で参照電圧Vref(1)を横切る。
その結果、主電源電圧Voutは、参照電圧Vref
(1)未満の値となる。
【0044】この図4(b)の場合には、主電源電圧V
outの立ち上がりカーブが参照電圧Vref(1)の
立ち上がりカーブよりも下側に来た時点で、比較器CO
MP1が、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力す
ることになる。従って、この場合、オン信号Vpから時
間t2が経過した時点で過電流保護回路4が動作するこ
とになる。
【0045】本実施形態の遮断までの時間t2を、従来
の遮断までの時間t1と比較すると、その差時間t3分
の違いがあり、従来の過電流検出回路6では、この差時
間t3分だけ後段の回路(負荷5)に過電流が流れてダ
メージを与えていたが、本実施形態では、主電源電圧V
outの立ち上がり中に、参照電圧Vref(1)未満
となるとすぐに(最小時間で)出力を遮断できるので、
後段の回路に与えるダメージを差時間t3分だけ減らす
ことができる。
【0046】特に、異常時には瞬間的に大電流が立ち上
がってしまうような容量の大きい電源装置においては、
遅延時間t1のわずかな時間の間に流れる過電流によ
り、後段の負荷回路等に致命的なダメージを与えてしま
う可能性もあるので、本実施形態のように、主電源電圧
Voutの立ち上がり中に異常電圧を検出したら遮断で
きる回路は極めて有効となる。
【0047】このように本実施形態では、大電流が立ち
上がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷
容量が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷
に流れ込む電流を減らして最小の時間で遮断することが
できるので、後段に設けられた負荷中の各素子の温度上
昇を抑えることができ、また、各素子が受けるダメージ
を減らすことができる。
【0048】ところで、上記した第1の実施形態では、
オン信号Vpによりすぐに参照電圧Vref(1)をオ
ンして立ち上げるようにしたが、実際に回路を設計する
上では、主電源電圧Voutおよび参照電圧Vref
(1)共に、オンされてから立ち上がる当初は、スイッ
チングノイズや負荷の影響等により、設定されたとおり
の電圧が得られない場合がある。すなわち、オンされて
から立ち上がる当初は、主電源電圧Voutが参照電圧
Vref(1)よりも上に来ない場合が考えられる。
【0049】その場合、主電源電圧Voutの立ち上げ
当初は、主電源電圧Voutが正常に立ち上がっている
か異常であるかが判別できないことになる。ところが、
過電流が発生する異常状態は、主電源電圧Voutの立
ち上げ当初にも発生するので、その立ち上げ当初であっ
ても異常であるか否かの低電圧状態を判別できる過電流
保護回路が望まれる。
【0050】また、主電源電圧Voutの立ち上げ当初
に過電流が発生する場合には、瞬間的に大電流が立ち上
がっていると判断でき、また、過電流は、流れる時間が
多くなればなるほど、後段の負荷5に与えるダメージが
大きくなり、発煙や発火等の可能性も大きくなることか
ら、主電源電圧Voutの立ち上げ当初から、なるべく
速やかに異常であるか否かの低電圧状態を判別して主電
源電圧Voutを遮断できる過電流保護回路が望まれ
る。
【0051】また、コンデンサC2の定数によっては、
主電源電圧Voutの立ち上がりカーブよりも、参照電
圧Vrefの立ち上がりカーブの方が急激に立ち上がる
カーブとなり、主電源電圧Voutと参照電圧Vref
とを同時に立ち上げ始めると、主電源電圧Voutが参
照電圧Vref(1)よりも上に来なくなってしまう場
合が考えられる。
【0052】そこで、以下に示す第2の実施形態では、
オン信号Vpから参照電圧Vrefが出力され始めるま
での時間をわずかに遅延させて、正常時であれば主電源
電圧Voutが参照電圧Vrefよりも確実に上に来る
タイミングから、参照電圧Vrefを立ち上げるように
する。
【0053】第2の実施形態の低電圧検出回路21の処
理を、処理時間の点で説明するために図5の時間と電圧
を対比する図を用いる。なお、図5(a)、(b)で
は、図4(a)、(b)とは異なりオン信号Vpからわ
ずかな遅延時間td後に参照電圧Vref(2)が立ち
上がり始める。そのため、、参照電圧Vref(2)の
立ち上がりカーブは、主電源電圧Voutの立ち上がり
カーブよりも急激に立ち上がっていても、主電源電圧V
outの立ち上がりカーブと交わらないようにすること
ができる。これにより、コンデンサC2の定数を選択す
る際の選択範囲の自由度が増大する。
【0054】また、第2の実施形態の構成は、図2に示
した第1の実施形態と同様であるが、低電圧検出回路2
1のコンデンサC1の定数の選び方が異なる。具体的に
は、図2の低電圧検出回路21中のコンデンサC1の定
数を選択することにより、Q1のゲート電圧がオン状態
に達するまでの時間を変えて、オン信号Vpの受信タイ
ミング(0)から参照電圧Vref(2)が出力され始
めるタイミング(Td)までの時間tdを調整する。
【0055】このコンデンサC1の定数を適切に選択す
ることにより、主電源電圧Voutの立ち上げ当初も、
異常であるか否かの低電圧状態を判別でき、過電流が後
段の回路に流れる時間を低減させることができ、参照電
圧Vrefの立ち上がりカーブが急である場合にも主電
源電圧Voutを参照電圧Vrefよりも上にすること
ができる。
【0056】図5(a)は、主電源電圧Voutが正常
である場合、すなわち、過電流が流れていないと判断で
きる場合であるので、オン信号Vpと同時に立ち上がり
始める主電源電圧Voutの発生開始から遅延時間td
が経過してから、参照電圧Vref(2)が立ち上がっ
ていく。
【0057】この図5(a)の場合には、参照電圧Vr
ef(2)の立ち上がりカーブは、主電源電圧Vout
の立ち上がり開始時のノイズや負荷の影響による変動が
有る無しに関わらず、また、参照電圧Vref(2)の
立ち上がりカーブの変動に関わらず、常時、主電源電圧
Voutの立ち上がりカーブよりも上側に来る。従っ
て、比較器COMP1は、低電圧検出信号Vaを遮断回
路22に出力しないことになり、この場合、後段の遮断
回路22は動作しないことになる。
【0058】また、図5(b)の場合には、主電源電圧
Voutが異常である場合、すなわち、過電流が流れて
いると判断できる場合であるので、オン信号Vpと同時
に立ち上がり始める主電源電圧Voutは、時刻T
2’、すなわち、主電源電圧Voutがオンされてから
時間t2’が経過した時点で参照電圧Vref(2)を
横切る。その結果、主電源電圧Voutは、参照電圧V
ref(2)未満の値となる。特に、図5(b)の場合
のような瞬間的に大電流が立ち上がっている場合では、
なるべく速やかに主電源電圧Voutを遮断する必要が
ある。
【0059】この図5(b)の場合にも、図4(b)の
場合と同様に、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブ
が参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブよりも下
側に来た時点で、比較器COMP1が、低電圧検出信号
Vaを遮断回路22に出力することになる。従って、こ
の場合、オン信号Vpから時間t2’が経過した時点で
過電流保護回路4が動作することになる。
【0060】しかしながら、図5(b)に示したよう
に、遅延時間tdと時間t2’との差は少ないことか
ら、遅延時間tdを適切な最小値に設定することによ
り、低電圧検出回路21が低電圧検出信号Vaを出力す
るまでの時間t2’も最小値にできることがわかる。す
なわち、図2のコンデンサC1の定数を適切に選択する
ことにより、主電源電圧Voutの立ち上がり開始時の
ノイズや負荷の影響が有る無しに関わらず、また、参照
電圧Vref(2)の立ち上がりカーブの変動に関わら
ず、過電流保護回路4が過電流を検出して主電源電圧V
outを遮断するまでの時間を小さな値にすることがで
きる。
【0061】本実施形態の動作は、図6のフローチャー
トに示したように実施される。
【0062】まず、図1の副電源回路3がオンされて副
電源電圧SVccが一定になると(ステップS1)、副
電源回路3からは、副電源電圧SVccが主電源回路2
及び過電流保護回路4に供給される。その後、主電源回
路2の各回路が交流/直流変換回路1からの電力を受け
てオン状態となると、主電源回路2からは、オン信号V
pが出力され、過電流保護回路4内の低電圧検出回路2
1がそのオン信号Vpを受信する(ステップS2)。
【0063】低電圧検出回路21では、オン信号Vpを
受信することにより、図2のトランジスタTr1がオン
されて、副電源電圧SVccが抵抗R1を介してコンデ
ンサC1に充電され始める。C1の定数により決定され
る所定の遅延時間tdが経過するとコンデンサC1の電
圧が上昇してQ1のゲートをオンさせる電圧となる。
【0064】Q1のゲートがオンされると、抵抗R3お
よびR4により分圧された副電源電圧SVccが、Q1
から参照電圧Vref(2)として比較器COMP1の
反転入力端子に出力され始める(ステップS4)。この
比較器COMP1の反転入力端子への入力は、コンデン
サC2への充電電圧であるので立ち上がり特性を有して
いるが、上記したように主電源電圧Voutの立ち上が
り特性になるべく近づけられる。一方、比較器COMP
1の非反転入力端子には、主電源回路2から出力される
主電源電圧Voutが抵抗R5およびR6により分圧さ
れて入力される。
【0065】比較器COMP1の各入力端子に電圧が入
力されると、比較器COMP1では、主電源電圧Vou
tが参照電圧Vref(2)未満になったか否かを判断
する(ステップS5)。主電源電圧Voutが参照電圧
Vref(2)未満になった場合(ステップS5:YE
S)には、比較器COMP1は、低電圧検出信号Vaを
遮断回路22に出力して、主電源電圧Voutの出力を
遮断させる(ステップS6)。また、主電源電圧Vou
tが参照電圧Vref(2)未満にならない場合(ステ
ップS5:NO)には、主電源電圧Voutおよび副電
源電圧SVccがオンされている限りステップS5およ
びS6の処理を繰り返し、主電源電圧Voutと参照電
圧Vref(2)との比較を繰り返す。
【0066】このように本実施形態では、第1の実施形
態と比較して、主電源電圧Voutの立ち上がり開始時
のノイズや負荷の影響や、参照電圧Vref(2)の立
ち上がりカーブの変動に対応させるために、過電流を検
出するまでにわずかな遅延時間tdが挿入されるが、遅
延時間tdが終了した時刻Td後に主電源電圧Vout
が遮断される時刻T2’までの時間(t2’−td)を
小さな値にできるので、特に、図5(b)の場合のよう
な瞬間的に大電流が立ち上がっている場合では、主電源
電圧Voutの立ち上がり開始時のノイズや負荷の影響
や、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブの変動
に対応させた上で、速やかに主電源電圧Voutを遮断
することができることになる。
【0067】このように本実施形態では、大電流が立ち
上がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷
容量が大きい場合ばかりでなく、電圧や素子の変動要素
が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷に流
れ込む電流を減らして最小の時間で遮断することができ
るので、後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇を
抑えることができ、また、各素子が受けるダメージを減
らすことができる。
【0068】なお、上記した各実施形態では、主電源回
路2の構成要素として力率改善回路11およびDC/D
C変換回路12を用いたものを利用して説明したが、本
発明の過電流保護回路4はこれに限られるものではな
く、例えば、力率改善回路11やDC/DC変換回路1
2を有していないスイッチング電源装置に用いても良
い。
【0069】また、上記した各実施形態における低電圧
検出回路21は、本発明を実施するために一般的に考え
て最も実現可能と考えられる例として示したものであ
り、例えば、同様な機能を他の素子により低電圧を検出
しても良く、また、低電圧検出回路21内の一部の素子
を省略したものを用いても良い。
【0070】
【発明の効果】上記のように本発明は、大電流が立ち上
がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷容
量が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷に
流れ込む電流を最小の時間で遮断することができるの
で、後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇を抑え
ることができ、また、各素子が受けるダメージを減らす
ことができる。
【0071】また、本発明は、大電流が立ち上がる可能
性のある電源装置のように電力あるいは負荷容量が大き
い場合であって、かつ、電圧や素子の変動要素が大きい
場合であっても、異常時には、後段の負荷に流れ込む電
流を最小の時間で遮断することができるので、実際の回
路設計で制限範囲がある場合であっても、その制限範囲
に合わせて後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇
を抑えることができ、また、各素子が受けるダメージを
減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の過電流保護回路の
構成を電源装置と共に示すブロック図である。
【図2】 図1の低電圧検出回路の内部構成を示す図で
ある。
【図3】 主電源電圧と副電源電圧の相関特性を示す図
である。
【図4】 (a),(b)は時間の経過に対応して立ち
上がる第1の実施形態の電圧を示す図である。
【図5】 (a),(b)は時間の経過に対応して立ち
上がる第2の実施形態の電圧を示す図である。
【図6】 第2の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図7】 電源装置および従来の過電流保護回路の構成
を示すブロック図である。
【図8】 (a),(b)は時間の経過に対応して立ち
上がる従来の出力電圧を示す図である。
【図9】 主電源回路の電圧−電流特性図である。
【符号の説明】
1 交流/直流変換回路、 2 主電源回路、 3 副
電源回路、 4、6過電流保護回路、 5 負荷、 1
1 力率改善回路、 12 DC/DC変換回路、 2
1、23 低電圧検出回路、 22 遮断回路、 24
遅延回路、25 参照値記憶部、 Vout 主電源
電圧、 SVcc 副電源電圧、Vp (主電源回路
の)オン信号、 Va、Vm 低電圧検出信号、 V
b、Vn 遮断信号、 Vref、Vref(1)、V
ref(2) 参照電圧、 Tr1 トランジスタ、
Q1 FET(電界効果型トランジスタ)、 R1〜R
6 抵抗、 C1〜C2 コンデンサ、 COMP1
比較器、 t1、td遅延時間、 t2 遮断時間、
t3 差時間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G035 AA15 AB08 AC01 AC16 AD02 AD03 AD10 AD11 AD13 AD23 AD44 AD56 AD58 AD61 5G004 AA05 AB02 BA03 BA04 DC02 DC04 EA01 FA01 5H730 AA20 AS01 CC04 FD01 XX03 XX15 XX23 XX33 XX42

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源の交流電圧を直流電圧に変換し
    て出力する交流/直流変換回路と、前記交流/直流変換
    回路から供給される直流電圧を、負荷である後段回路用
    の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路
    と、前記主電源回路の電圧を出力するよりも先に、前記
    交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、前記主
    電源回路から負荷に出力される主電源電圧値を一定に制
    御するための規定値の副電源電圧に変換して出力する副
    電源回路とを備える電源装置に用いられ、 前記副電源電圧の供給を受けて、前記主電源電圧値を所
    定の参照電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電圧値
    以下である場合を検出する低電圧検出回路を備えて、該
    低電圧検出回路の出力により前記主電源回路の出力を遮
    断する過電流保護回路であって、 前記低電圧検出回路は、立ち上げ時の前記参照電圧値お
    よび立ち上げ時の前記主電源電圧値を利用して、前記主
    電源電圧値が前記参照電圧値以下である場合を検出する
    ことを特徴とする過電流保護回路。
  2. 【請求項2】 前記低電圧検出回路は、前記立ち上げ時
    の参照電圧を、前記副電源電圧を切り替え手段でオンさ
    せることにより生成することを特徴とする請求項1に記
    載の過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 前記低電圧検出回路は、前記立ち上げ時
    の参照電圧を、前記主電源回路のオン信号を遅延手段で
    遅延させたタイミングで、前記副電源電圧をオンさせる
    ことにより生成することを特徴とする請求項2に記載の
    過電流保護装置。
  4. 【請求項4】 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧を
    遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、前記
    主電源回路の出力がオンされてから立ち上げ終わる時間
    までの間で設定することを特徴とする請求項3に記載の
    過電流保護装置。
  5. 【請求項5】 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧を
    遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、正常
    に立ち上がる時の前記主電源回路の出力を立ち上げ時の
    参照電圧値が上回らないように設定することを特徴とす
    る請求項3また4に記載の過電流保護装置。
  6. 【請求項6】 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧を
    遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、遅延
    時間が最も少なくなるように設定することを特徴とする
    請求項5に記載の過電流保護装置。
  7. 【請求項7】 前記遅延手段は、コンデンサであり、そ
    の充電時間により遅延時間を設定することを特徴とする
    請求項3〜6の何れかに記載の過電流保護装置。
  8. 【請求項8】 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧の
    立ち上がりカーブを設定するために、前記切り替え手段
    の後段にコンデンサを配置することを特徴とする請求項
    2〜7の何れかに記載の過電流保護装置。
  9. 【請求項9】 商用電源の交流電圧を直流電圧に変換し
    て出力する交流/直流変換回路と、前記交流/直流変換
    回路から供給される直流電圧を、負荷である後段回路用
    の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路
    と、前記主電源回路の電圧を出力するよりも先に、前記
    交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、前記主
    電源回路から負荷に出力される主電源電圧値を一定に制
    御するための規定値の副電源電圧に変換して出力する副
    電源回路とを備える電源装置を過電流から保護するため
    に、前記副電源電圧の供給を受けて、前記主電源電圧値
    を所定の参照電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電
    圧値以下である場合を検出して前記主電源回路の出力を
    遮断する過電流保護方法であって、 前記副電源回路がオンされて副電源電圧が立ち上がるス
    テップと、 前記主電源回路のオン信号を受信するステップと、 前記主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさ
    せるステップと、 立ち上げ時の前記主電源電圧が立ち上げ時の前記参照電
    圧以上であるか否かを検出するステップと、 立ち上げ時の前記主電源電圧が立ち上げ時の前記参照電
    圧未満になった場合に前記主電源電圧の出力を遮断する
    ステップとを少なくとも有することを特徴とする過電流
    保護方法。
  10. 【請求項10】 前記参照電圧の立ち上がり後の規定値
    は、前記主電源回路の出力電圧の立ち上がり後の電圧変
    動範囲の最小値よりも小さい一定値に設定されることを
    特徴とする請求項9に記載の過電流保護方法。
  11. 【請求項11】 前記主電源回路のオン信号に基づいて
    参照電圧をオンさせるステップでは、前記主電源回路の
    オン信号に基づいて所定時間だけ遅延させたタイミング
    で前記参照電圧をオンさせることを特徴とする請求項1
    0に記載の過電流保護方法。
  12. 【請求項12】 前記主電源回路のオン信号に基づいて
    参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用
    いられる所定時間が、前記主電源回路の出力がオンされ
    てから立ち上げ終わる時間までの間で設定されることを
    特徴とする請求項11に記載の過電流保護方法。
  13. 【請求項13】 前記主電源回路のオン信号に基づいて
    参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用
    いられる所定時間が、正常な立ち上げ時の前記主電源回
    路の出力を立ち上げ時の参照電圧値が上回らないように
    設定されることを特徴とする請求項11また12に記載
    の過電流保護方法。
  14. 【請求項14】 前記主電源回路のオン信号に基づいて
    参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用
    いられる所定時間が最少となる時間に設定されることを
    特徴とする請求項12に記載の過電流保護方法。
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