JP2001318721A - 定電流制御回路 - Google Patents

定電流制御回路

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JP2001318721A
JP2001318721A JP2000138624A JP2000138624A JP2001318721A JP 2001318721 A JP2001318721 A JP 2001318721A JP 2000138624 A JP2000138624 A JP 2000138624A JP 2000138624 A JP2000138624 A JP 2000138624A JP 2001318721 A JP2001318721 A JP 2001318721A
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Seiji Makita
聖嗣 牧田
Masaharu Anpo
正治 安保
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】目標電流値の変化に対し、より応答性に優れた
定電流制御回路を提供する。 【解決手段】定電流制御回路は、制御トランジスタT
R、電流検出用抵抗R0、比較回路10、タイマ部2
0、及び電流制御部30等を備え、タイマを使用してト
ランジスタTRをON・OFFさせる。比較回路10は
実電流値ILと目標電流値IMとを比較し、その比較結
果をタイマ部20へ出力する。この比較結果に応じてタ
イマ部20のタイマセット回路23は、ONタイマ21
及びOFFタイマ22にそのタイマ値を設定する。電流
制御部30のタイミング発生回路31は、OFFタイマ
22のタイマ値が「0」となったときにトランジスタT
RをONさせるとともに、ONタイマ21のタイマ値が
「0」となったときにトランジスタTRをOFFさせる
レベルの信号を発生するようにパルス発生回路32に指
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタをオ
ン・オフ制御して、負荷電流を目標定電流に制御する定
電流制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定電流制御回路は、例え
ば車載用のリニアソレノイドや燃料噴射装置のインジェ
クタソレノイド等のインダクタンス負荷に流す電流を定
電流制御する回路としてよく利用されている。そして同
回路にあって、上記トランジスタをオン・オフ制御する
ためのパルス信号として、PWM(Pulse Wide Modura
tion)信号が用いられている。このPWM信号は、一般
に、PID(比例積分微分)コントローラ等を使用した
フィードバック制御によって、その随時のパルス幅がコ
ントロールされる。
【0003】図9に、このようなPWM信号によってト
ランジスタがオン・オフ制御される場合の負荷電流(実
電流)ILの変化の一例をタイミングチャートとして示
す。ここで、図9(a)は目標電流値IM対する実電流
ILの変化を示し、図9(b)は上記PWM信号を示
す。ここでは、繰り返しパルス信号のパルス幅を適宜変
化させることにより実電流値ILを増減させ、同実電流
値ILの平均値を目標電流値IMから所定の偏差σ内の
電流値とするように制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、PWM信
号を用いて負荷電流を目標電流に制御する上記従来の定
電流制御回路によれば、そのフィードバック制御によ
り、同負荷電流(実電流)の平均値を確実に目標電流値
近傍に収束させることができる。ただし、同従来の定電
流制御回路にあっては、上記目標電流値が変化すると
き、そのPID制御に伴うフィードバック制御の時間遅
れが無視できないものとなっている。
【0005】すなわち、上記目標電流値IMが変化した
ときに形成されるPWM信号には、そのような時間遅れ
に起因して、図9(b)に示されるような応答遅れτd
が生じることとなる。そして、それに対応して実電流I
Lの応答も遅れることとなる。その結果、図9示す応答
時間τ0(目標電流値IMが変化した時刻から実電流I
Lが目標電流値IMを越えて最初に最大値(あるいは最
小値)に達するまでの時間)が長くなる。これは実電流
ILの平均値が目標電流値IMに到達するまでの時間が
長くなることを意味する。そして、このように実電流I
L(平均値)の目標電流値IMへの到達時間が長くなる
ことは、定電流制御回路としての応答性の観点からも好
しくない。
【0006】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、目標電流値の変
化に対し、より応答性に優れた定電流制御回路を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、負荷電流を制御するトランジスタを
備え、同トランジスタのオン・オフ時間を変化させて前
記負荷電流を目標定電流に制御する定電流制御回路にお
いて、前記目標定電流に対する前記負荷電流の推移に応
じてタイマ時間が設定されるタイマを備え、同タイマに
設定される時間に基づいて前記トランジスタをオン・オ
フ制御することをその要旨とする。
【0008】同構成によれば、上記制御トランジスタの
オン・オフ制御は、前記目標定電流に対する前記負荷電
流の推移に応じてタイマに設定されるタイマ時間に基づ
いて行われる。そのため、目標電流値が変更される場合
にも、フィードバック制御等による時間遅れは発生せ
ず、応答性に優れた定電流制御回路を実現することがで
きる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の定
電流制御回路において、前記負荷電流の値と前記目標定
電流の値とを比較する比較回路を備え、前記タイマに
は、同比較に基づき、前記負荷電流が前記目標定電流を
上回ったときにもさらに前記トランジスタをオン状態に
保持するオン保持時間と、前記負荷電流が前記目標定電
流を下回ったときにもさらに前記トランジスタをオフ状
態に保持するオフ保持時間とがそれぞれ設定されること
をその要旨とする。
【0010】同構成によれば、上記オン・オフ保持時間
を設けることにより、上記制御トランジスタのオン・オ
フ時間、並びにオン・オフ周波数を任意の値に設定する
ことができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の定
電流制御回路において、前記目標定電流の値に応じて前
記タイマに設定するオン保持時間及びオフ保持時間を可
変とするタイマ設定値可変回路をさらに備え、前記目標
定電流の変化に応じて前記オン保持時間及びオフ保持時
間を可変とすることをその要旨とる。
【0012】同構成によれば、目標電流の値に対応して
オン保持時間及びオフ保持時間を適宜変化させることに
よって、負荷電流のリップル比率を効率よく減少させて
実電流(負荷電流)の目標電流値への到達精度を向上さ
せることができる。また、オン保持時間及びオフ保持時
間を変化させることにより、制御トランジスタのオン・
オフパルスの周波数を目標電流値に応じて可変すること
ができ、同トランジスタのスイッチング損失を好適に削
減することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の定電流制御回路において、前記目標定電流の値が
変化したときその変化を検出する検出回路をさらに備
え、同検出回路は前記目標定電流の値が変化したとき前
記タイマの設定値をリセットすることをその要旨とす
る。
【0014】同構成によれば、目標電流の値が変化した
ときにタイマがリセットされる。そのため、上記オン保
持時間中、あるいはオフ保持時間中に目標電流値が変化
した場合、それらオン保持時間及びオフ保持時間もリセ
ットされる。その結果、これら保持時間に起因した負荷
電流の目標電流値への応答遅れは回避され、さらに応答
性に優れた定電流制御回路を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかる定電流制御回路の第1の実施の形態につい
て、図1〜図3を参照して説明する。
【0016】図1は、本実施の形態にかかる定電流制御
回路の構成を概略的に示す回路図である。なお、この定
電流制御回路も、前述した車載用のリニアソレノイド等
に流す電流(負荷電流)を定電流制御する回路である。
【0017】図1に示すように、この定電流制御回路
は、大きくは、制御トランジスタTR、電流検出用抵抗
R0、比較回路10、タイマ部20、及び電流制御部3
0等を備えて構成されている。
【0018】制御トランジスタTRは、その制御電極
(ゲート電極)に入力される制御パルスCPによってO
N・OFF(オン・オフ)制御されることによって、イ
ンダクタンス負荷Lへ所定の負荷電流(実電流)ILを
供給するトランジスタである。
【0019】また、電流検出用抵抗R0は、実電流IL
を検出するための抵抗である。また、比較回路10は、
その非反転入力端に上電流検出用抵抗R0による電流検
出値(電圧値)を入力し、またその反転入力端に目標電
流指示値(電圧値)を入力して実電流値IL及び目標電
流値IMの大小を比較し、その比較結果に対応した信号
をその出力端からタイマ部20へ出力する回路である。
なおその出力端は抵抗R2によって所定電圧にプルアッ
プされている。
【0020】また、タイマ部20は、ON(オン)タイ
マ21、OFF(オフ)タイマ22、及びタイマセット
回路23等を備えて構成される。このタイマ部20は、
前記トランジスタTRのゲート電極に印加する制御パル
スCPを生成するための時間をカウントする部分であ
る。
【0021】ここで、ONタイマ21は、上記制御パル
スCPのON時間(制御トランジスタTRをONさせる
期間)を所定時間延長するためのON保持時間τonを
生成するタイマであり、減算カウンタ回路等により形成
される。
【0022】一方、OFFタイマ22は、上記制御パル
スCPのOFF時間(制御トランジスタTRをOFFさ
せる期間)を所定時間延長するためのOFF保持時間τ
offを生成するタイマであり、同じく減算カウンタ回
路等により形成される。
【0023】また、タイマセット回路23は、それらO
Nタイマ21及びOFFタイマ22に対して、各々所定
時刻に所定のタイマ値(カウント値)を設定してタイマ
動作を開始させる回路である。
【0024】具体的には、実電流値ILが目標電流値I
Mを越えたときに上記比較回路10から出力される信号
に基づき、ONタイマ21に所定のタイマ値を設定して
その動作を開始させる。一方、実電流値ILが目標電流
値IMを下回ったときに同比較回路10から出力される
信号に基づき、OFFタイマ22に所定のタイマ値を設
定してその動作を開始させる。
【0025】そして、電流制御部30は、タイミング発
生回路31、及びパルス発生回路32等を備えて構成さ
れる。この電流制御部30は、前記制御トランジスタT
Rのゲート電極に印加する制御パルスCPを生成する部
分である。
【0026】ここで、タイミング発生回路31は、上記
ONタイマ21及びOFFタイマ22からそのカウント
信号を入力し、各々のタイマ(減算カウンタ)のカウン
ト値が「0(ゼロ)」となったとき、パルス発生回路3
2に対してタイミング信号を出力する回路である。
【0027】具体的には、ONタイマ21が「0」とな
るのを検出したとき、制御パルスCPの電圧値をONレ
ベル(制御トランジスタTRをONさせる電圧値)から
OFFレベル(制御トランジスタTRをOFFさせる電
圧値)とするための信号をパルス発生回路32に対して
出力する。一方、OFFタイマ22が「0」となるのを
検出したときには、逆に、制御パルスCPの電圧値をO
FFレベルからONレベルとするための信号を出力す
る。
【0028】また、パルス発生回路32は、上記タイミ
ング発生回路31のタイミング信号に基づき制御パルス
CPを発生させ、同パルスCPを抵抗R1を介して制御
トランジスタTRに印加する回路である。なお、このパ
ルス発生回路32は周知のパルス発生回路、例えばチョ
ッパ回路等により構成される。
【0029】次に、このように構成される本実施の形態
の定電流制御回路による定電流制御の態様を図2に示す
タイミングチャート及び図3に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0030】いま、図3に示すステップS10におい
て、ONタイマ21のカウント値が「0」より大きいと
すると、同カウント値が「0」となるまで、制御トラン
ジスタTRがON状態に保持される。すなわち、この期
間は上記ON保持時間τonにあたり、図2に示す時刻
t1から時刻t2の期間に相当する。そして、同カウン
ト値が「0」となる時刻t2まで、実電流値ILは上昇
する。
【0031】一方、図3のステップS20において、O
FFタイマ22のカウント値が「0」より大きい場合
は、同カウント値が「0」となるまで、制御トランジス
タTRがOFF状態に保持される。すなわち、この期間
は上記OFF保持時間τoffにあたり、図2に示す時
刻t3から時刻t4の期間に相当する。そして、同カウ
ント値が「0」となる時刻t4まで、実電流値ILは減
少を続ける。
【0032】また、図3のステップS30においては、
実電流値ILと目標電流値IMとの大きさが比較され
る。このステップS30の判断は、上記比較回路10に
よってONタイマ21及びOFFタイマ22が共に
「0」となる期間になされる。この期間は、図2に示す
時刻t2から時刻t3までの期間、または時刻t4から
時刻t5までの期間に相当する。
【0033】ここで、実電流値ILが目標電流値IMよ
り大きい場合は、ステップS40に示すように負荷への
通電はOFFされる。これは図2に示す時刻t2から時
刻t3までの期間に相当し、この期間中、上昇し過ぎた
実電流値ILを減少させるために、制御パルスCPはO
FFレベルとされる。
【0034】続いてステップS50において、実電流値
ILが目標電流値IMを下回ったか否か(時刻が図2に
示す時刻t3に達しか否か)の判断がなされる。この判
断も上記比較回路10によって行われる。そして、この
判断結果に基づき、時刻t3に達した場合には、ステッ
プS60に示すように、上記タイマセット回路23は、
OFFタイマ22にOFF保持時間τoffのタイマ値
(カウント値)をセットする。
【0035】一方、先のステップS30の比較におい
て、目標電流値IMが実電流ILより大きい場合は、ス
テップS70に示すように負荷への通電はONとされ
る。これは図2に示す時刻t4から時刻t5までの期間
に相当し、この期間中、減少し過ぎた実電流値ILを増
加させるために、制御パルスCPはONレベルとされ
る。
【0036】続いてステップS80において、実電流値
ILが目標電流値IMを上回ったか否か(時刻が図2に
示す時刻t5に達しか否か)の判断がなされる。この判
断も上記比較回路10によって行われる。そして、この
判断結果に基づき、時刻t5に達した場合には、ステッ
プS90に示すように、上記タイマセット回路23は、
ONタイマ21にON保持時間τonのタイマ値(カウ
ント値)をセットする。
【0037】このようなステップS10からステップS
90までの動作が繰り返し実行されることにより、図2
(b)に示すような制御パルスCPが形成される。そし
て、本実施の形態の定電流制御回路においては、タイマ
セット回路23によって設定されるタイマ時間に基づい
て制御パルスCPが形成されるため、目標電流値IMが
変更されたとき(図2の時刻t6)においても、同制御
パルスCPの形成にフィードバック制御にかかる遅延時
間は発生しない。そのため、目標電流値IMが変更され
たときの応答時間τ1(図2の時刻t6〜時刻t8)
は、図9に示した従来のPID制御による応答時間τ0
に比べて短縮されるようになる。
【0038】以上説明したように、本実施の形態の定電
流制御回路によれば、以下のような効果を得ることがで
きる。 (1)トランジスタTRをON・OFFさせる制御パル
スCPはタイマ時間に基づいて形成される。そのため、
同制御パルスCPの形成に際して、フィードバック制御
によって形成される場合のような遅延時間は発生せず、
目標電流値IMが変更されたときの応答時間τを短縮さ
せることができ、応答性に優れた定電流制御回路を実現
することができる。
【0039】(2)また、上記オン・オフ保持時間τo
n,τoffを設けることにより、上記制御トランジス
タTRの制御パルスCPのオン・オフ時間、並びにその
周波数を任意の値に設定することができる。
【0040】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
る定電流制御回路の第2の実施の形態を、前記第1の実
施の形態との相違点を中心に図4及び図5を参照して説
明する。なお、図4において、図1に示した第1の実施
の形態の回路と同様の要素にはそれぞれ同一の符号を付
して示しており、それら要素についての重複する説明は
割愛する。
【0041】図4に示されるように、この第2の実施の
形態の定電流制御回路においては、タイマセット回路の
構成のみが前記第1の実施の形態のタイマセット回路2
3の構成と相違している。そして、目標電流値IMの変
化に対応して上記ON保持時間τon及びOFF保持時
間τoffを変化させる点が前記第1の実施の形態と異
なる。
【0042】ここで、目標電流値IMの変化に対応して
上記ON保持時間τon及びOFF保持時間τoffを
変化させるのは以下の理由による。すなわち、目標電流
値IMが変化してもON保持時間τon及びOFF保持
時間τoff(タイマ設定値)が固定であるとすると、
同目標電流値IMが小さい場合や、インダクタンス負荷
のコアが飽和した場合等にあっては、目標電流値IMに
対する実電流ILのリップル比率が大きくなり、実電流
ILの目標電流値IMへの到達精度が低下することとな
る。
【0043】また、このリップル比率を小さくするため
にON保持時間τon及びOFF保持時間τoffをで
きるだけ短時間の固定値とすることもできるが、この場
合には制御パルスCPの周波数が高くなる。目標電流値
IMにかかわらずこの周波数の高い制御パルスCPを制
御トランジスタTRに印加することは、同トランジスタ
TRの効率や発熱等の観点からは不利となる。
【0044】そこで、本実施の形態の定電流制御回路で
は、目標電流値IMの変化に対応して上記ON保持時間
τon及びOFF保持時間τoffを適宜変化させるこ
とによって、上記リップル比率を効率よく減少させて実
電流ILの目標電流値IMへの到達精度を向上させるよ
うにしている。
【0045】すなわち、本実施の形態では、タイマセッ
ト回路23Aとして、目標電流値IMの変化を検知する
とともに、同目標電流値IMの変化に対応して上記ON
保持時間τon及びOFF保持時間τoffを変化させ
る設定値可変部24を備える回路を採用している。な
お、この設定値可変部24は、図示しないA/D(アナ
ログ/ディジタル)変換回路、目標電流値IMに対応し
たON保持時間τon及びOFF保持時間τoffのデ
ータを記憶したメモリ回路、及び論理演算回路等を備え
て構成されている。
【0046】次に、このように構成される本実施の形態
の定電流制御回路において、目標電流値IMが変化した
ときに実電流IL及び制御パルスCPがどのように変化
するかを図5に示すタイミングチャートを参照して説明
する。
【0047】いま、同図5に示す時刻t9において、目
標電流値IMが低下するように変化したとすると、上記
設定値可変部24はそれを検知し、同時刻t9以降にお
いては、ON保持時間τon及びOFF保持時間τof
fをそれまでより短縮するようなタイマ値を決定する。
そしてタイマセット回路23Aは、このタイマ値を前記
ONタイマ21及びOFFタイマ22に設定する。
【0048】すなわち、図5に示すように、目標電流値
IMが低下した後のON保持時間τon2及びOFF保
持時間τoff2は、同目標電流値IMが低下する前の
ON保持時間τon1及びOFF保持時間τoff1よ
りも短縮される。ちなみに、本実施の形態においては、
目標定電流値IMに比例させてON保持時間τon及び
OFF保持時間τoffを変化させるようにしている。
そのため、図5(a)に示されるように、実電流ILの
リップルLP2は目標電流値IMが低下する前のリップ
ルLP1に比べて減少し、実電流ILの目標電流値IM
への到達精度が向上されるようになる。
【0049】以上説明したように、本実施の形態の定電
流制御回路によれば、前記第1の実施の形態の効果に加
え、以下のような効果を得ることができる。 (1)目標電流値IMが低い値へと変化したとき、それ
に対応させてON保持時間τon及びOFF保持時間τ
offを短縮させることによって、上記リップル比率を
効率よく減少させて実電流ILの目標電流値IMへの到
達精度を向上させることができる。
【0050】(2)また、ON保持時間τon及びOF
F保持時間τoffを変化させることにより、制御トラ
ンジスタTRの制御パルスCPの周波数を目標電流値I
Mに応じて可変することができる。すなわち、同トラン
ジスタのスイッチング損失等を好適に削減させ、その動
作効率を向上させることができる。
【0051】なお、上記第2の実施の形態は、以下のよ
うにその構成を変更して実施することもできる。 ・上記第2の実施の形態においては、目標定電流IMの
値に比例させてON保持時間τon及びOFF保持時間
τoffを変化させる例を示したが、同ON保持時間τ
on及びOFF保持時間τoffの変化させる態様はこ
れに限られない。例えば、短縮させる度合いがON保持
時間τonとOFF保持時間τoffとで異なるように
してもよい。要は、定電流制御回路に求められる条件に
応じて、それら保持時間を適宜変化させればよい。
【0052】(第3の実施の形態)次に、本発明にかか
る定電流制御回路の第3の実施の形態を、前記第1の実
施の形態との相違点を中心に図6〜図8を参照して説明
する。なお、この図6でも、図1に示した第1の実施の
形態の回路と同様の要素にはそれぞれ同一の符号を付し
て示しており、それら要素についての重複する説明は割
愛する。
【0053】図6に示されるように、この第3の実施の
形態の定電流制御回路においても、タイマセット回路の
構成のみが前記第1の実施の形態のタイマセット回路2
3の構成と相違している。そして、上記制御パルスCP
が上記ON保持時間τonあるいはOFF保持時間τo
ffにあるときに目標電流値IMが変化した場合には、
上記ONタイマ21及びOFFタイマ22をリセットさ
せる点が前記第1の実施の形態と異なる。
【0054】このような条件下でONタイマ21及びO
FFタイマ22をリセットさせるのは、上記ON保持時
間τon及びOFF保持時間τoffによる実電流値I
Lの目標電流値IMへの追従遅れを回避して、同目標電
流値IMへの前記応答時間τをより短縮させるためであ
る。
【0055】すなわち、通常の定電流制御時にあって
は、上記ON保持時間τon及びOFF保持時間τof
fは、制御パルスCPの周波数を所定範囲の値とするた
めに必要なものとなっているが、目標電流値IMの変化
時にあっては、それら保持時間(τon,τoff)に
よって、上記追従に必要以上の時間を要することともな
っている。
【0056】そこで、本実施の形態の定電流制御回路で
は、上記ON保持時間τon中、あるいはOFF保持時
間τoff中に目標電流値IMが変化した場合には、上
記ONタイマ21及びOFFタイマ22をリセットする
ことによって、実電流値ILの目標電流値IMへの追従
遅れを回避し、前記応答時間τをより短縮させるように
している。
【0057】すなわち、本実施の形態では、タイマセッ
ト回路23Bとして、目標電流値IMの変化を検出し
て、その変化時、上記ONタイマ21及びOFFタイマ
22をゼロリセットさせる電流変化検出部25を備える
回路を採用している。なお、この電流変化検出部25
は、図示しないA/D(アナログ/ディジタル)変換回
路、目標電流値IMを記憶するレジスタメモリ回路、及
び比較回路等を備えて構成されている。
【0058】次に、このように構成される本実施の形態
の定電流制御回路において、目標電流値IMが変化した
ときに実電流IL及び制御パルスCPがどのように変化
するかを図7に示すタイミングチャート、及び図8に示
すフローチャートを参照して説明する。なお、同フロー
チャートにおいて先の図3に示したフローチャートと同
様の処理を行うステップにはそれぞれ同一のステップ番
号を付して示しており、それらステップについての重複
する説明は割愛する。
【0059】いま、同図7に示す時刻t10において、
目標電流値IMが増加するように変化したとすると、上
記電流変化検出部25はそれを検知し(図8のステップ
S1参照)、同時刻t10において前記ONタイマ21
及びOFFタイマ22をリセットする(図8のステップ
S2参照)。このとき、図7に示されるように、制御パ
ルスCPはOFF保持時間τoffが中断されてONレ
ベルとされ、トランジスタTRはONし、実電流ILは
上昇を開始する(図8のステップS30、ステップS7
0参照)。そのため、図7(a)に点線にて示す第1の
実施の形態による実電流値ILの応答時間τ1に比べ、
本実施の形態による実電流値ILの応答時間τ2は短縮
されるようになる。また、このことは目標電流値IMが
減少するように変化した場合も同様である。
【0060】以上説明したように、本実施の形態の定電
流制御回路によれば、前記第1の実施の形態の効果に加
え、以下のような効果を得ることができる。(1)目標
電流値IMが変化したときに上記ONタイマ21及びO
FFタイマ22がリセットされる。そのため、上記ON
保持時間τon中、あるいはOFF保持時間τoff中
に目標電流値IMが変化した場合にあっても、それらO
N保持時間τon及びOFF保持時間τoffに起因し
た実電流ILの目標電流値IMへの追従遅れを回避し
て、その応答時間τをより短縮させることができる。
【0061】なお、上記第3の実施の形態は、以下のよ
うにその構成を変更して実施することもできる。・上記
第3の実施の形態においては、上記ON保持時間τon
中、あるいはOFF保持時間τoff中である・ないに
かかわらず目標電流値IMが変化したときに上記ONタ
イマ21及びOFFタイマ22をリセットする例を示し
たが、目標電流値IMが変化したときにON保持時間τ
on中、あるいはOFF保持時間τoff中であるかを
検出し、それらが検出されたときにのみ、上記タイマを
リセットするようにしてもよい。この構成によれば、よ
り効率的に上記タイマへのリセット指示を行うことがで
きる。
【0062】・上記第3の実施の形態においては、第1
の実施の形態の定電流制御回路に、目標定電流IMの値
が変化したときタイマの設定値をリセットする電流変化
検出部25をさらに備える例を示したが、同様に、第2
の実施の形態の定電流制御回路においても、目標定電流
IMの値が変化したとき上記タイマの設定値をリセット
する回路をさらに備える構成としてもよい。この構成に
よれば、前記第2の実施の形態の効果に加え、上記応答
時間τをより短縮させることができる。
【0063】その他、上記各実施の形態に共通に変更可
能な要素としては次のようなものがある。 ・上記各実施の形態においては、上記ON保持時間τo
n及びOFF保持時間τoffを2つのONタイマ21
及びOFFタイマ22に設定する例を示したがこれに限
られない。それら保持時間τon,τoffを1つのタ
イマに設定する構成としてもよい。
【0064】・上記の実施の形態においては、制御トラ
ンジスタTRをNチャネル型MOSトランジスタにて構
成する例を示したがこれに限られない。同トランジスタ
TRは、その他、例えばPチャネル型MOSトランジス
タであってもよいし、あるいはバイポーラトランジスタ
等であってもよい。
【0065】・上記各実施の形態においては、本発明の
定電流制御回路を車載用のリニアソレノイドを定電流制
御する例について示したが、これに限られない。本発明
の定電流制御回路は、目標電流に定電流制御される全て
のインダクタンス負荷に適用することができる。
【0066】最後に、上記実施の形態から把握される技
術的思想について以下に記載する。 (1)請求項3に記載の定電流制御回路において、前記
タイマ設定値可変回路は、前記目標定電流の値に比例さ
せて前記オン保持時間及びオフ保持時間を可変とするこ
とを特徴とする定電流制御回路。
【0067】(2)請求項4に記載の定電流制御回路に
おいて、前記検出回路は、前記目標定電流の値が変化し
たとき上記タイマがオン保持時間中、あるいはオフ保持
時間中であるかを検出し、それらが検出されたときにの
み、同タイマをリセットすることを特徴とする定電流制
御回路。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる定電流制御回路についてその第
1の実施の形態を示す回路図。
【図2】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミング
チャート。
【図3】同実施の形態の回路の制御手順を説明するフロ
ーチャート。
【図4】本発明にかかる定電流制御回路についてその第
2の実施の形態を示す回路図。
【図5】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミング
チャート。
【図6】本発明にかかる定電流制御回路についてその第
3の実施の形態を示す回路図。
【図7】同実施の形態の回路の動作例を示すタイミング
チャート。
【図8】同実施の形態の回路の制御手順を説明するフロ
ーチャート。
【図9】従来の定電流制御回路の動作例を示すタイミン
グチャート。
【符号の説明】
10…比較回路、20…タイマ部、21…ONタイマ、
22…OFFタイマ、23,23A,23B…タイマセ
ット回路、24…設定値可変部、25…電流変化検出
部、30…電流制御部、31…タイミング発生回路、3
2…パルス発生回路、R0…電流検出抵抗、TR…制御
トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H410 BB05 CC02 DD02 DD06 EA11 EB09 EB37 FF05 FF26 GG03 5H430 BB01 BB09 BB12 BB20 EE06 EE12 EE17 FF08 FF13 GG11 HH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷電流を制御するトランジスタを備え、
    同トランジスタのオン・オフ時間を変化させて前記負荷
    電流を目標定電流に制御する定電流制御回路において、 前記目標定電流に対する前記負荷電流の推移に応じてタ
    イマ時間が設定されるタイマを備え、同タイマに設定さ
    れる時間に基づいて前記トランジスタをオン・オフ制御
    することを特徴とする定電流制御回路。
  2. 【請求項2】前記負荷電流の値と前記目標定電流の値と
    を比較する比較回路を備え、前記タイマには、同比較に
    基づき、前記負荷電流が前記目標定電流を上回ったとき
    にもさらに前記トランジスタをオン状態に保持するオン
    保持時間と、前記負荷電流が前記目標定電流を下回った
    ときにもさらに前記トランジスタをオフ状態に保持する
    オフ保持時間とがそれぞれ設定される請求項1記載の定
    電流制御回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載の定電流制御回路において、 前記目標定電流の値に応じて前記タイマに設定するオン
    保持時間及びオフ保持時間を可変とするタイマ設定値可
    変回路をさらに備え、 前記目標定電流の変化に応じて前記オン保持時間及びオ
    フ保持時間を可変とすることを特徴とする定電流制御回
    路。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の定電流制御回路に
    おいて、 前記目標定電流の値が変化したときその変化を検出する
    検出回路をさらに備え、同検出回路は前記目標定電流の
    値が変化したとき前記タイマの設定値をリセットするこ
    とを特徴とする定電流制御回路。
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