JP3452727B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
が要求される負荷に給電する電源装置に関し、特に、出
力電流又は電圧を検出してそれが目標値に合致するよう
に、昇圧トランスの一次巻線に接続したスイッチング回
路の断続(オフ/オン)の続(オン)幅を制御するスイ
ッチング電源に関する。これは例えば、複写機,プリン
タ,FAXの荷電装置の高圧電源や高圧放電型空気浄化
機の高圧電源に用いられる。
は、コロトロン,スコロトロンなどの放電による除帯電
装置と、近年の環境問題から放電時に発生するオゾンを
減少させるための、接触式の除帯電装置により構成され
るようになった。また、電子写真プロセスにおける除帯
電装置に電圧及び電流を供給する電源は、近年のプロセ
ス制御の要求から、出力コントロールの細分化により、
自由度の高い出力可変装置の備わった電源装置となって
おり、制御をマイコンで行うことにより多様性のある電
源装置が主流となっている。
ハ−ドウェア構成を図1に、定電圧制御型の1つのハ−
ドウェア構成を図6に示す。
を図1を参照して説明する。ここでは、図1に示す負荷
8が、複写機の感光体を均一に荷電する帯電器(帯電チ
ャ−ジャ)である場合を説明する。複写機の画像形成各
要素の動作タイミングを制御するシ−ケンスコントロ−
ラSCRが与える信号CTSが、出力(チャ−ジャオ
ン)を指示する高レベルHになると、CPU(マイクロ
プロセッサ)を主体とするマイクロコンピュ−タ(以下
マイコンと称す)MPUが、それに設定されている電流
目標値Itagに対応付けられているパルス幅Wiを表わす
デ−タRBをPWMタイマ10に出力し、タイマスタ−
トを指令する。PWMタイマ10は、タイマスタ−ト指
令を受けると、まずトランジスタ回路2のオン(導通)
を指示する高レベルHをスイッチングドライバ3に出力
し、RB(Wi)の計時と周期T(タイマ10に設定され
た固定値)の計時を開始し、RBの計時が完了するとす
なわちRB時限のタイマがタイムオ−バすると、スイッ
チングドライバ3に与えているスイッチング信号をHか
ら低レベルLに反転する。そしてその後周期Tの計時が
完了すると、すなわちT時限のタイマがタイムオ−バす
ると、スイッチング信号をLからHに反転し、再度RB
の計時と周期Tの計時を開始する。この動作をPWMタ
イマ10が繰返すことにより、H区間がRB、周期がT
のパルス(スイッチング信号)がスイッチングドライバ
3に与えられ、該パルスに同期して、そのH区間にトラ
ンジスタ回路2がオンに、L区間にオフになる。マイコ
ンMPUが与えるデ−タRBが変更されると、該パルス
のデュ−ティ比(H区間幅RB/周期T)がかわる。
1次巻線に電流が流れ、2次巻線に1次巻線に加わる電
圧より高い電圧が発生し、この電圧がダイオ−ド4とコ
ンデンサ5で整流および平滑化され、出力端(過電圧抑
制用の抵抗6の両端間)に直流高電圧が得られる。この
直流高電圧は、過電流抑制用の抵抗7を介して、負荷8
(感光体を均一に荷電する帯電チャ−ジャ)に印加され
る。
出用の抵抗9の電圧(負荷電流に比例)をデジタル変換
して読込み、読込みの度に、検出電流値(読込み値)I
fbが目標値Itagと等しくなるように、目標値Itagより
検出値Ifbが小さいときはパルス幅(RB)を拡げ、大
きいときは狭めるという制御すなわちPWM制御を行
う。
用いた場合、(1)式に示す計算式の演算結果により定電
流出力のためのパルス幅RBが算出され、PWMタイマ
10に出力される: RBn=RBn-1+Gi・(Itag−Ifb) ・・・(1) RBn:今回出力すべきパルス幅 RBn-1:前回出力したパルス幅 Gi:制御ゲイン Itag:電流目標値 Ifb :検出電流値。
線),負荷短絡,ア−ク放電等の異常判定を、検出電流
値Ifbに基づいてマイコンMPUが行ない、異常と判定
すると、PWMタイマ10をクリアしてその出力をL
(オフ)に拘束する。すなわち電源出力を停止する。更
に、異常をシ−ケンスコントロ−ラSCRに報知する。
場合、特に負荷8が荷電装置(チャ−ジャ)など、高圧
放電を行なうものである場合には、感光体に対して局所
的に負荷電流が増大又は減少することがあり、電流値の
変動を生じ易い。異常判定を、安全側に強く設定する
と、画像形成が可能であるにもかかわらず、画像形成プ
ロセス中にチャ−ジャ停止により画像形成が中断される
という確率が高くなる。そこで異常判定を、画像形成の
中断を少くするように緩く設定すると、実際の重度の異
常のときにも出力停止が遅れて、電源装置の素子の破壊
などの不具合が発生する。
短絡,開放といった異常状態による素子の破壊や安全性
の確保においても信頼性の高いスイッチング電源装置を
提供することを目的とする。
幅可変なパルス発信器(10)と、出力レベルを検出する出
力検出回路(9/61,62)と、該出力検出回路が検出したレ
ベル(Ifb/Vfb)に対応して該パルス発信器のパルス幅(R
B)を可変する制御手段(MPU)を備えるスイッチング電源
装置において、前記出力検出回路(9/61,62)が検出した
レベル(Ifb/Vfb)および前記パルス幅(RB)から出力(I/V)
の異常を判定し、異常の時は、更新するパルス幅(RB)を
所定の狭いパルス幅(Wa)に固定しその後正常を判定する
と前記出力検出回路が検出したレベルに対応して前記パ
ルス発信器のパルス幅を可変する制御に復帰する制御手
段(MPU)を備えることを特徴とする。
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項
の記号を、参考までに付記した。
パルス幅(Wa)に固定するので、出力が継続し、更に異常
判定を継続することができる。そして正常に復帰すれば
自動的にパルス幅制御が再開され、出力の中断を生ずる
確率が低減し、電源装置の信頼性が高い。
期(A・T)で、前記出力検出回路(9/61,62)が検出したレベ
ル(Ifb/Vfb)および前記パルス幅(RB)をそれぞれ所定の
値(Ia,Ib,Wb,Wc/Va,Vb,Wb,Wc)と比較して異常を判定す
る(図2の12〜14/図7の62〜64)。
を判定でき、判定処理が簡単で迅速かつ、判定の安定性
が高い。 (3)制御手段(MPU)は、正常と判定したときの前記出
力検出回路(9/61,62)が検出したレベル(Ifb/Vfb)および
前記パルス幅(RB)をメモリ(電流テ−ブル/電圧テ−ブ
ル,幅テ−ブル)に書込み、一定周期(A・T)で、前記出
力検出回路が検出したレベルおよび前記パルス幅をそれ
ぞれメモリに書込んでいるデ−タ(Im/Vm,RBm)と比較し
て異常を判定する(図5の52〜54/図10の82〜84)。
(RB)の可変範囲が広い時も、判定のための参照値(Im/V
m,RBm)が自動的に出力(I/V)およびパルス幅(RB)に対応
して定まるので、異常判定の安定性および信頼性が高
い。 (4)上記(3)において制御手段(MPU)は、異常と判
定しなかったとき、そのときの検出レベル(Ifb/Vfb)お
よびパルス幅(RB)を、メモリに書込む(図4の34〜37/図9
の74〜37)。
(RB)の可変範囲が広い時も、判定のための参照値(Im/V
m,RBm)が自動的に、正常時の出力(I/V)およびパルス幅
(RB)に対応して定まるので、異常判定の安定性および信
頼性がより高い。 (5)上記(4)において制御手段(MPU)は、メモリに
過去複数回(8回)のデ−タを直近のものから保持し、そ
れらの平均値(im/Vm,RBm)のそれぞれと前記出力検出回
路が検出したレベル(Ifb/Vfb)および前記パルス幅(RB)
とを比較して、両比較結果の組合せに従って異常を判定
する(図4の41,42&図5の52〜54/図9の71,42&図10の82〜8
4)。
(RB)の可変範囲が広い時も、判定のための参照値(Im/V
m,RBm)が自動的に、正常時の出力(I/V)およびパルス幅
(RB)に対応して定まるのに加えて、直近デ−タの平均値
(Im/Vm,RBm)を参照値にするので、出力検出値に含まれ
るノイズや動揺が抑制され、異常判定の安定性および信
頼性が更に向上する。 (6)制御手段(MPU)は、異常と判定して狭いパルス幅
(Wa)に固定した後に再度異常と判定すると前記スイッチ
ング回路(2,3)を断とする(図2/図7の24,28〜30)。
また異常と判定すると出力が停止する。これにより、異
常状態による素子の破壊が回避され、電源装置の信頼性
および安全性が確保される。 (7)制御手段(MPU)は、給電指示を受けると前記パル
ス発信器に目標値に対応つけられている基準パルス幅(W
i)のパルス出力を指示して給電を開始し、出力の異常を
判定してパルス幅を所定の狭いパルス幅(Wa)に固定した
後正常を判定すると、前記基準パルス幅(Wi)のパルス出
力を前記パルス発信器に指示してから、前記出力検出回
路が検出したレベル(Ifb/Vfb)に対応してパルス発信器
のパルス幅(RB)を可変する制御に復帰する(図2の12〜1
5,27,17/図7の62〜64,15,27,17)。
パルス幅制御が再開され、出力の中断を生ずる確率が低
減し、電源装置の信頼性が高い。 (8)異常の判定に従って定める狭いパルス幅は、正常
時のパルス幅可変制御のパルス幅範囲(Wb〜Wc)の下限値
(Wb)より更に狭い所定幅(Wa)である。
パルス幅(Wa)に固定するので、出力が継続し、更に異常
判定を継続することができる。この間、パルス幅(Wa)が
狭いので、異常状態による電源回路素子の破壊が回避さ
れる。 (9)制御手段(MPU)は、出力の異常を複数回(2回)検出
した後、前記スイッチング回路(2,3)を断に保持する(図
3の31,30)。
素子の破壊が回避される。 (10)制御手段(MPU)は、出力の異常を検出した回数
(RAN)を計数して保持し、該回数が設定値(2)以上で
あるときに給電指示(CTS=H)を受けても前記スイッ
チング回路(2,3)の断(RA=L)を継続する(図3の2,3,3
2,30)。
N)が設定値に達するまでは、給電指示(CTS=H)に
応答して負荷(8)に給電するので、負荷動作の安定性,信
頼性が向上する。異常検出回数が増えると、給電指示
(CTS=H)を受けても給電を開始しないので、異常の
継続による電源回路素子の破壊が回避される。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
1実施例は、感光体を均一に荷電するための荷電装置
(帯電チャ−ジャ)を負荷8とするものであり、ハ−ド
ウェア構成およびPWM制御の概要は、本書の「従来の
技術」で説明した通りのものであるので、ここでの再度
の説明は省略し、第1実施例のマイコンMPUの、その
内部のROMに格納されたプログラムに従った制御動作
の詳細を、図2を参照して以下に説明する。
の内部のレジスタ,タイマ,カウンタおよび入出力ポ−
トを待機時の状態に設定する(ステップ1)。なお、以
下においては、カッコ内には、ステップという語を省略
して、ステップNo.数字のみを記す。この「初期化」
(1)で、マイコンMPUは、PWMタイマ10に、パ
ルス幅RB=0を示すデ−タRBを与えかつPWMタイ
マ10をクリア状態(スイッチングドライバ3への出
力:L)に保持させる。そしてマイコンMPUは、シ−
ケンスコントロ−ラSCRのからの信号CTSが、チャ
−ジャオン指令を示すHになるのを待つ(2)。
らH(チャ−ジャオン指令)に切換わるとマイコンMP
Uは、高圧出力中を示すHをレジスタRAに書込み
(3,4)、マイコンMPUに設定されている目標電流
値Itagに対応けられているパルス幅Wi(Itag対応の
基準値)をレジスタRBに書込み、これを表わすデ−タ
をPWMタイマ10に出力してそれにスタ−トを指令す
る(クリアを解除する)。そして、パルス発生数をカウ
ントするためのレジスタRCをクリアして(7)、外部
割込を許可する(8)。
iの間H、それを経過して周期T経過まではLのパルス
を繰返し発生してスイッチングドライバ3に与える。こ
のパルスはマイコンMPUの外部割込ポ−トにも与えら
れ、マイコンMPUは、1パルスが到来する毎に外部割
込処理により、レジスタRCのデ−タを1インクレメン
トする。すなわち発生パルス数をカウントする。そして
カウント値が設定値Aになるのを待つ(9)。
PUは、レジスタRCをクリアする(10)。すなわち
そこまでのパルスカウント数をクリアしてカウント値を
0に初期化して、再度パルスのカウントを開始する。こ
の設定を終えるとマイコンMPUは、負荷電流検出用の
抵抗9の電圧(負荷電流に比例)をデジタル変換して読
込む(11)。以下において、このデジタルデ−タが表
わす負荷電流値(検出値)をIfbと記す。
とき発生しているパルスのH幅RBに基づいて、異常判
定を行なう(12〜14)。
値Ifbが小さく、後述のP(比例)制御のPWMフィ−
ドバック演算(16)によりパルス幅RBを拡げること
になる。そこで、マイコンMPUは、パルス幅RB(レ
ジスタRBのデ−タ)が、設定値Wc(目標値Itagに
対応付けられているパルス幅範囲の上限値)を越えるか
をチェックして(12)、越えていると異常1と判定し
てそれを示すデ−タをレジスタREに書込む(21)。
きく、後述のフィ−ドバック演算(16)によりパルス
幅RBを狭くすることになる。そこで、マイコンMPU
は、電流値Ifbが目標値Itagに対応付けられている上
限値Ibを越え、かつ、パルス幅RBが目標値Itagに対
応付けられているパルス幅範囲の下限値Wb未満、かを
チェックして(13)、それが成立していると異常2と
判定してそれを示すデ−タをレジスタREに書込む(2
2)。
くなる。そこで、マイコンMPUは、電流値Ifbが目標
値Itagに対応付けられている上限値Ibを越えるかをチ
ェックして(14)、越えていると異常3と判定してそ
れを示すデ−タをレジスタREに書込む(23)。
たときにはマイコンMPUは、前述の(1)式に従って、
検出電流値Ifbを目標値Itagに合致させるためのパル
ス幅RBを算出してレジスタRBに書込み(16)、こ
のレジスタRBのデ−タをPWMタイマ10に出力す
る。これにより、PWMタイマ10が発生するパルスの
H幅が、ステップ16で算出した値に変わる。これがマ
イコンMPUのPWM制御である。
は、PWMタイマ10がパルスをA個発生する毎に、電
流値Ifbの読込み(10),異常判定(11〜14)お
よび上述のPWM制御(16,17)を行なう。これに
より、パルスがA個発生する毎にパルス幅RBが、電流
値Ifbが目標値Itagに合致するように更新されるが、
電流値IfbはIb以下、パルス幅RBは下限値Wb以上上
限値Wc以下に留まる。シ−ケンスコントロ−ラSCR
が与える信号CTSがH(チャ−ジャオン指令)からL
(チャ−ジャオフ指令)に切換わると、マイコンMPU
はこれをステップ2で認識して、PWMタイマ10にR
B=0を与えて該タイマ10をクリア(その出力:L)
に保持させ(18,19)、レジスタRAのデ−タをL
(出力停止中)に書替えて(20)、チャ−ジャオン指
令(CTS=H)が到来するのを待つ(2)。
検出したときには、レジスタRDにH(異常を検知し
た)を書込み(25)、レジスタRBに、パルス幅下限
値Wbより小さいWa(所定の狭いパルス幅)を書込み
(26)、このレジスタRBのデ−タをPWMタイマ1
0に出力する。これにより、PWMタイマ10が発生す
るパルスのH幅がWaとなり、仮に、異常1と判定する
状態が継続しているときには出力電圧が低下し、異常2
又は異常3と判定する状態が継続しているときには出力
電流が低下する。
定した、A個のパルスを発生後の異常判定(12〜1
4)で異常1〜3のいずれも検出しないと、レジスタR
Dのデ−タがH(異常を検知した)であるので、定常の
PWM制御に復帰するために、まずレジスタRBにWi
を書込む(27A)。これは、電源出力開始時にステッ
プ5で設定する値と同じ(目標値Itag対応の基準値)
である。そしてレジスタRDのデータをL(異常検知な
し)に更新し(27B)、そしてレジスタRBのデ−タ
をPWMタイマ10に与える(17)。その後も異常1
〜3のいずれも検出しないと、ステップ16のPWMフ
ィ−ドバック演算により、パルス幅RBが、電流値Ifb
が目標値Itagに合致するように更新される。
固定した直後に(つまりレジスタRDにHがある状態
で)、再度(続けて)異常1〜3のいずれかを判定する
と、マイコンMPUは、PWMタイマ10にRB=0を
与えて該タイマ10をクリア(その出力:L)に保持さ
せ(24,28)、つまり電源出力を停止し、レジスタ
RAのデ−タをL(出力停止中)に書替えて(29)、
レジスタREのデ−タをシ−ケンスコントロ−ラSCR
に与える(30)。すなわちシ−ケンスコントロ−ラS
CRに、チャ−ジャ異常を報知する。
常報知を受けると、信号CTSをL(チャ−ジャオフ指
令)に切換える。そして画像形成シ−ケンスがどこまで
進んでいるかをチェックして、他の画像形成要素に対す
る制御をそのまま進行する(1枚の画像形成を完了す
る)か、あるいは一部の画像形成要素の動作を中断して
(画像形成を中止して)処理中の記録紙を排出するか、
を選択して、それを実行し、記録紙の排出を終了する
と、操作表示盤(図示せず)に異常を表示する。
スコントロ−ラSCRにチャ−ジャ異常を報知するとそ
こで動作を停止する。この停止中にシ−ケンスコントロ
−ラSCRがリセット信号をマイコンMPUに与える
と、「初期化」(1)に戻り、そこから処理を再開す
る。
=Waに固定しこのとき異常を検出しないと、一過性(感
光体に対しては局所的な)の出力電圧又は電流の動揺
(もしくはノイズ)であるので、上述のように定常のP
WM制御に復帰しても電源回路および画像形成に格別に
大きな問題を生じない。むしろ画像形成を中断しないの
で、電源回路の安定性および信頼性が高い。1回異常と
検出した後、狭いパルス幅RB=Waに固定しこのとき
異常を検出すると、すなわち異常を連続して検出する
と、異常1〜3の可能性がきわめて高く、上述のように
電源回路をオフとすることにより、異常の拡大およびそ
れによる電源回路,帯電器8又は感光体の破壊又は損傷
が回避され、これらの保護の安定性および信頼性が高
い。
(帯電チャ−ジャ)を負荷8とするものであり、ハ−ド
ウェア構成およびPWM制御の概要は、上述の第1実施
例と同様である。第2実施例のマイコンMPUの、その
内部のROMに格納されたプログラムに従った制御動作
を図3に示す。図3を参照して、第2実施例の、第1実
施例の動作と異なる点を以下に説明する。
令期間(CTSがLからHに切換わってからLに戻るま
での、感光体上に1枚の画像を形成する領域分の荷電期
間)の間、異常と判定した回数をカウントする(3
1)。そして、チャ−ジャオン指令が発生したとき(C
TSがLからHに切換わったとき)にカウント値RAN
をチェックして、それが2以上(前回の1画像領域分の
荷電の間に2回以上異常を検出した)であると、電源回
路をオフ(出力停止)に維持したまま、シ−ケンスコン
トロ−ラSCRに、チャ−ジャ異常を報知する(32,
30)。シ−ケンスコントロ−ラSCRは、この異常報
知を受けると、信号CTSをL(チャ−ジャオフ指令)
に切換える。そして、操作表示盤(図示せず)に異常を
表示する。
ント値が1以下であると、カウント値RANをクリアし
て(7)、電源回路をオン(出力開始)にする。その他
の制御動作は第1実施例と同様である。
荷電の間は、異常を検出しても電源回路をオンに維持
し、この1画像領域分の荷電の間に2回以上異常を検出
すると、次の1画像領域分の荷電のためにチャ−ジャオ
ン指令が発っせられたときに、異常報知が発生し、電源
回路は待機(オフ)を維持する。帯電チャ−ジャの場
合、突発的に、電源回路,帯電器8又は感光体の破壊又
は損傷をもたらすほどの重度異常を発生することは少
く、このような重度異常に至る前に、負荷電流又は電圧
の一時的な動揺(先行現象)が現われるようになり、そ
の頻度が高くなっていく。第2実施例ではこの先行現象
を捉えて異常報知と電源回路の待機(オフ)維持を行な
うので、一画像形成途中で荷電を中断する不具合はな
く、しかも、電源回路,帯電器8又は感光体の破壊又は
損傷が実質上回避され、これらの保護の安定性および信
頼性が高い。
(帯電チャ−ジャ)を負荷8とするものであり、ハ−ド
ウェア構成およびPWM制御の概要は、上述の第1実施
例と同様である。第3実施例のマイコンMPUの、その
内部のROMに格納されたプログラムに従った制御動作
を図4および図5に示す。これらの図面を参照して、第
3実施例の、第1実施例の動作と異なる点を以下に説明
する。
(すなわち正常期間)の電流値Ifbおよびパルス幅RB
を比較参照値として異常の判定を行なう(52〜5
4)。比較参照値の信頼性を高くするために、直近過去
8回の、異常と判定しなかったときの電流検出値Ifbの
平均値Imおよびパルス幅RBの平均値RBmを比較参
照値に設定する(34〜37,41,42)。なお、電
源装置をオン(出力開始)してから、8回分のデ−タが
整うまでは、異常判定をせず(33〜39−15−1
7),デ−タ収集(34〜37)のみを行なう。8回分
のデ−タが整った第9回のデ−タ読込み(11)から、
平均値の算出(41,42),異常の判定(52〜5
4)および異常を検出しなかった場合の収集デ−タの更
新(54−34〜37)を行なう。レジスタRFは、電
源装置をオン(出力開始)してからのデ−タ収集回数
(ステップ11の実行回数)をカウントするためのもの
であり、電源装置をオン(出力開始)してからカウント
アップ(ステップ38)を開始し、8までカウントアッ
プした後は、カウント値RFを8に留める(39,4
0)。ステップ34〜37および41,42のブロック
中に表記した「電流テ−ブル」は、8回の検出値Ifb
を格納するレジスタ(メモリ)であり、「幅テ−ブル」
は、8回のパルス幅RBを格納するレジスタ(メモリ)
であり、1回のデ−タ収集の度に、テ−ブルの最も古い
デ−タを捨てて、最新のデ−タを追加書込みする(34
〜37)。
Mフィ−ドバック演算(16)でパルス幅RBが拡がる
ため、正常時のパルス幅と異常1のときのパルス幅の関
係は、 RB[異常]/RB[正常]=K1, K1>1 となる。そこで第3実施例のマイコンMPUは、PWM
フィ−ドバック演算(16)で算出したパルス幅RB
が、直近過去8回の正常時の平均値RBmに設定値(係
数)K1を乗算した積K1・RBmより大きいかをチェ
ックして(52)、大きいと異常1と判定してそれを示
すデ−タをレジスタREに書込む(21)。この実施例
では、K1を1.5前後の値としている。
大きくなり、PWMフィ−ドバック演算(16)でパル
ス幅RBが狭くなるため、正常時のパルス幅と異常2の
パルス幅の関係は、 RB[異常]/RB[正常]=K2, K2<1 となる。また、正常時の電流値と異常2の電流値の関係
は、 Ifb[異常]/Ifb[正常]=K3, K3>1 となる。そこで第3実施例のマイコンMPUは、PWM
フィ−ドバック演算(16)で算出したパルス幅RB
が、平均値RBmに設定値(係数)K2を乗算した積K
2・RBmより小さく、かつ、検出電流値Ifbが、直近
過去8回の正常時の平均値Imに設定値(係数)K3を
乗算した積K3・Imより大きいかをチェックして(5
3)、そうであると異常2と判定してそれを示すデ−タ
をレジスタREに書込む(22)。この実施例では、K
2を0.5前後の値とし、K3を1.5前後の値として
いる。
流値が大きくなるため、通常の出力で使用する電流値と
異常3の電流値の関係は、 Ifb[異常]/Ifb[正常]=K4, K4>1 となる。そこで第3実施例のマイコンMPUは、検出電
流値Ifbが、平均値Imに設定値(係数)K4を乗算し
た積K4・Imより大きいかをチェックして(54)、
そうであると異常3と判定してそれを示すデ−タをレジ
スタREに書込む(23)。この実施例では、K4を
1.5前後の値としている。
理動作は、第1実施例のものと同様である。この第3実
施例によれば、異常判定のための比較参照値が、直近過
去の正常時の電流値およびパルス幅に基づいて設定され
るので、負荷電流およびパルス幅の変動範囲が広いとき
の異常判定の安定性および信頼性が高い。
例は、負荷8に印加する電圧をPWMフィ−ドバック制
御するために、すなわち定電圧制御するために、負荷8
に並列に、電圧検出用の分圧抵抗61,62の直列回路
が接続されている。この第4実施例は、前述の第1実施
例の定電流制御を定電圧制御に変更したものである。第
4実施例のマイコンMPUの制御動作を図7に示す。こ
の図7を参照して、第4実施例の、第1実施例の動作と
異なる点を以下に説明する。
に印加する電圧に比例)をデジタル変換して読込む(6
1)。電圧検出値(負荷8の電圧)をVfbで表わす。
Vfbが大きくなるため、PWMフィ−ドバック演算(6
6)で算出するパルス幅RBが小さくなる。そこで第4
実施例のマイコンMPUは、電圧値Vfbが目標値Vtag
に対応付けられている上限値Vbを越え、かつ、パルス
幅RBが目標値Vtagに対応付けられているパルス幅範
囲の下限値Wb未満、かをチェックして(62)、それ
が成立していると異常1と判定してそれを示すデ−タを
レジスタREに書込む(21)。
小さくなるため、PWMフィ−ドバック演算(66)で
算出するパルス幅RBが拡がる。そこで第4実施例のマ
イコンMPUは、電圧値Vfbが目標値Vtagに対応付け
られている下限値Va未満、かつ、パルス幅RBが、設
定値Wc(目標値Vtagに対応付けられているパルス幅
範囲の上限値)を越えるかをチェックして(63)、こ
れが成立していると異常2と判定してそれを示すデ−タ
をレジスタREに書込む(22)。
圧値が小さくなる。そこで第4実施例のマイコンMPU
は、電圧値Vfbが目標値Vtagに対応付けられている下
限値Va未満かをチェックして(64)、そうであると
異常3と判定してそれを示すデ−タをレジスタREに書
込む(23)。その他の処理は、第1実施例と同様であ
る。
す。第5実施例は、第4実施例と同様に、定電流制御を
定電圧制御に変更したものである(61〜64,6
6)。しかも第2実施例と同様に、1画像形成領域の荷
電の間の異常判定回数をカウントして(31)、それが
2以上であると、該領域分の荷電を終了した後、電源装
置をオフにし異常警報を発生して電源装置のオフに維持
する(32,30)。異常判定の内容(61〜64)は
第4実施例と同じである。
御動作を示す。第6実施例は、第4実施例と同様に、定
電流制御を定電圧制御に変更したものである(61,6
6)。しかも第3実施例と同様に、検出値Vfbとパルス
幅RBのそれぞれの平均値Vm,RBmを異常判定のた
めの比較参照値に設定するものである(74,75,3
6〜38,71,42,82〜84)。
fbが大きくなりこれに従ってPWMフィ−ドバック演算
(66)で算出するパルス幅RBが狭いものとなる。正
常時のパルス幅と異常1のパルス幅の関係は、 RB[異常]/RB[正常]=K5, K5<1 となる。また、正常時の電圧値と異常1の電圧値との関
係は、 Vfb[異常]/Vfb[正常]=K6, K6>1 となる。そこで第6実施例のマイコンMPUは、PWM
フィ−ドバック演算(66)で算出したパルス幅RB
が、直近過去8回の正常時のパルス幅の平均値RBmに
設定値(係数)K5を乗算した積K5・RBmより小さ
く、かつ、検出電圧値Vfbが、直近過去8回の正常時の
検出電圧値の平均値Vmに設定値(係数)K6を乗算し
た積K6・Vmより大きいかをチェックして(82)、
そうであると異常1と判定してそれを示すデ−タをレジ
スタREに書込む(21)。この実施例では、K5を
0.5前後の値とし、K6を1.5前後の値としてい
る。
しこれに伴ってPWMフィ−ドバック演算(66)で算
出したパルス幅RBが増大するので、正常時のパルス幅
と異常2のパルス幅の関係は、 RB[異常]/RB[正常]=K7, K7>1 となる。そこで第6実施例のマイコンMPUは、PWM
フィ−ドバック演算(66)で算出したパルス幅RB
が、平均値RBmに設定値(係数)K7を乗算した積K
7・RBmより大きいかをチェックして(83)、大き
いと異常2と判定してそれを示すデ−タをレジスタRE
に書込む(22)。
電圧値が小さくなるため、正常時の電圧値と異常3の電
圧値の関係は、 Vfb[異常]/Vfb[正常]=K8, K8<1 となる。そこで第6実施例のマイコンMPUは、電圧検
出値Vfbが、平均値Vmに設定値(係数)K8を乗算し
た積K8・Vmより小さいかをチェックして(84)、
小さいと異常3と判定してそれを示すデ−タをレジスタ
REに書込む(23)。
御動作は、第3実施例および第4実施例と同様である。
すブロック図である。
フロ−チャ−トである。
すフロ−チャ−トである。
部を示すフロ−チャ−トである。
部を示すフロ−チャ−トである。
すブロック図である。
フロ−チャ−トである。
すフロ−チャ−トである。
部を示すフロ−チャ−トである。
残部を示すフロ−チャ−トである。
Claims (10)
- 【請求項1】 パルス幅可変なパルス発信器と、出力レ
ベルを検出する出力検出回路とを備えたスイッチング電
源装置において、前記出力検出回路が検出したレベルお
よび前記パルス幅から出力の異常を判定し、異常の時
は、更新するパルス幅を所定の狭いパルス幅に固定しそ
の後正常を判定すると前記出力検出回路が検出したレベ
ルに対応して前記パルス発信器のパルス幅を可変する制
御に復帰する制御手段を備えることを特徴とするスイッ
チング電源装置。 - 【請求項2】 制御手段は、一定周期で、前記出力検出
回路が検出したレベルおよび前記パルス幅をそれぞれ所
定の値と比較して異常を判定する、請求項1記載のスイ
ッチング電源装置。 - 【請求項3】 制御手段は、正常と判定したときの前記
出力検出回路が検出したレベルおよび前記パルス幅をメ
モリに書込み、一定周期で、前記出力検出回路が検出し
たレベルおよび前記パルス幅をそれぞれメモリに書込ん
でいるデ−タと比較して異常を判定する、請求項1記載
のスイッチング電源装置。 - 【請求項4】 制御手段は、異常と判定しなかったと
き、そのときの検出レベルおよびパルス幅を、メモリに
書込む、請求項3記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項5】 制御手段は、メモリに過去複数回のデ−
タを直近のものから保持し、それらの平均値のそれぞれ
と前記出力検出回路が検出したレベルおよび前記パルス
幅とを比較して異常を判定する、請求項4記載のスイッ
チング電源装置。 - 【請求項6】 制御手段は、異常と判定して狭いパルス
幅に固定した後に再度異常と判定すると前記スイッチン
グ回路を断とする、請求項1記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項7】 制御手段は、給電指示を受けると前記パ
ルス発信器に目標値に対応つけられている基準パルス幅
のパルス出力を指示して給電を開始し、出力の異常を判
定してパルス幅を所定の狭いパルス幅に固定した後正常
を判定すると、前記基準パルス幅のパルス出力を前記パ
ルス発信器に指示してから、前記出力検出回路が検出し
たレベルに対応してパルス発信器のパルス幅を可変する
制御に復帰する、請求項1記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項8】 異常の判定に従って定める狭いパルス幅
は、正常時のパルス幅可変制御のパルス幅範囲の下限値
より更に狭い所定幅である、請求項1記載のスイッチン
グ電源装置。 - 【請求項9】 制御手段は、出力の異常を複数回検出し
た後、前記スイッチング回路を断に保持する、請求項1
記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項10】 制御手段は、出力の異常を検出した回
数を計数して保持し、該回数が設定値以上であるときに
給電指示を受けても前記スイッチング回路の断を継続す
る、請求項1記載のスイッチング電源装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16760396A JP3452727B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16760396A JP3452727B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | スイッチング電源装置 |
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JPH1014226A JPH1014226A (ja) | 1998-01-16 |
JP3452727B2 true JP3452727B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=15852842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16760396A Expired - Lifetime JP3452727B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3452727B2 (ja) |
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JP5033401B2 (ja) * | 2006-11-21 | 2012-09-26 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ソレノイド駆動装置 |
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JP6028379B2 (ja) * | 2012-03-06 | 2016-11-16 | 株式会社ジェイテクト | ソレノイド制御装置 |
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-
1996
- 1996-06-27 JP JP16760396A patent/JP3452727B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH1014226A (ja) | 1998-01-16 |
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